JP2004166161A - 通信装置、通信装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置に記憶した登録情報の管理の際の操作性を向上させる。
【解決手段】電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置において、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付け、選択された属性を有する登録情報のみを抽出して一括消去する。その際、消去対象にジョブによって使用予定であるとして使用予約されている情報が含まれているかどうか判断し、このような情報が含まれていた場合には、その情報以外を一括消去するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置において、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付け、選択された属性を有する登録情報のみを抽出して一括消去する。その際、消去対象にジョブによって使用予定であるとして使用予約されている情報が含まれているかどうか判断し、このような情報が含まれていた場合には、その情報以外を一括消去するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電話番号や宛先情報等のユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する手段を有するファクシミリ装置等の通信装置に関し、特に、このような登録情報を消去する際の制御に特徴を有する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する手段を有する通信装置として、例えば電話番号や宛先情報等を登録することのできるファクシミリ装置が知られている。
このようなファクシミリ装置としては例えば、ワンタッチダイアル機能として、電話番号や宛先名称を特定のワンタッチキーに割り付けて記憶させることにより、ユーザがそのキーを押下することによって容易に宛先を指定することのできる機能を設けたファクシミリ装置がある。
【0003】
このワンタッチキーへの情報の割り付け(登録)、登録した情報の消去や変更等は、例えば、ユーザが図19に示すような表示部の表示を見ながら入力部のキーを操作することによって行うことができる。しかし、このようなファクシミリ装置においては、情報の登録,消去,変更等の処理は、1つずつ順にキーを操作して行わなければならなかった。
ここで、装置に登録した情報には、機密にすべき情報が多いため、装置を破棄したり他人に譲渡したりする場合には、機密事項の漏洩防止のためにその登録内容を消去しておきたいという要求がある。しかし、上記のようにこの消去は登録情報1つずつについて各々行わなければならないため、操作が煩わしいという問題があった。
【0004】
このような問題を解決した装置としては、例えば特許文献1に開示されているファクシミリ装置や、特許文献2に開示されている通信端末装置が挙げられる。前者の装置によれば、所定のキー操作に応じてダイアル情報の一括消去や設定情報のメーカー設定の初期状態への一括変更を行うことができるようにしているので、登録情報の一括消去を容易に行うことができる。
また、後者の装置によっても、登録データや機能設定を所定の操作に従って一括して初期化できるようにしているので、登録情報の一括消去を容易に行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−234447号公報
【特許文献2】
特開2001−186239号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ユーザが登録情報の一括消去を行う場合としては、廃棄,移転,譲渡等、様々な場合が考えられる。そして、これらの場合毎に、消去を必要とする情報の種類は異なる。例えば、廃棄の場合には全ての情報を消去するのが好ましいが、移転の場合にはワンタッチキーや短縮ダイアルの登録宛先のみを消去してグループ送信の登録宛先は残しておきたい場合もある等である。
【0007】
しかしながら、特許文献1あるいは2に開示されている装置においては、所定のキー操作に応じてダイアル情報の全てを一括消去したり登録情報の全てを一括して初期化したりしてしまう。従って、ユーザの目的に応じて登録情報を種類毎に一括消去することができず、必要なデータまで全て消去や初期化せざるを得ないため、残しておきたい登録情報については再登録が必要となり、操作が煩わしいという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、装置に記憶した登録情報の管理の際の操作性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置において、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける手段と、その手段によって選択を受け付けた属性を有する上記登録情報を抽出する抽出手段と、その手段によって抽出した登録情報を消去する消去手段と、その手段による消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断する予約判断手段とを設け、上記消去手段を、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報のうち上記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去する手段としたものである。
【0009】
このような通信装置において、上記消去手段による消去処理の実行後にその実行結果を使用者に通知する消去結果通知手段を設けるとよい。
さらに、その装置の動作履歴を示す履歴情報を記憶する手段と、上記履歴情報のうち上記消去手段によって消去した登録情報を使用している履歴情報を検索する手段と、その手段によって発見された履歴情報を消去する手段とを設けるとよい。
さらに、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていると判断した場合にその情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、その手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、上記使用予約されている情報を使用予約しているジョブを中止してその情報の消去を行う手段とを設けるとよい。
【0010】
あるいは、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていると判断した場合にその情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、その手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、上記使用予約されている情報を使用予約しているジョブの終了後にその情報の消去を行う手段とを設けてもよい。
さらにまた、上記消去手段が上記登録情報の消去を行う際に、その消去と同時に消去を行うべき関連の登録情報を抽出する関連情報抽出手段と、その手段が何らかの登録情報を抽出した場合にはその抽出した登録情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、その手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、上記関連情報抽出手段の抽出した登録情報の消去を行う手段とを設けるとよい。
【0011】
また、これらの通信装置において、上記消去手段が上記登録情報を消去しようとした場合に、その登録情報を、実際に消去を行う登録情報と消去を取りやめる登録情報とを区別できるように出力する手段を設けるとよい。
さらに、上記消去手段が上記登録情報を消去する場合に、その登録情報を、消去されたものと認識可能なフォーマットで外部装置に送信する手段を設けるとよい。さらにまた、上記消去手段によって消去された登録情報の復活の指示を受け付ける手段と、その指示を受け付けた場合に上記外部装置から復活対象の登録情報のデータを取得する手段とを設けるとよい。
【0012】
また、この発明の通信装置の制御方法は、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置の制御方法であって、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付け、その選択を受け付けた属性を有する上記登録情報を抽出し、その抽出した登録情報の消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断し、その判断において上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、上記抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、上記抽出した登録情報のうち上記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去することを特徴とするものである。
【0013】
さらにまた、この発明のプログラムは、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置を制御するコンピュータを、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける手段と、その手段によって選択を受け付けた属性を有する上記登録情報を抽出する抽出手段と、その手段によって抽出した登録情報を消去する消去手段と、その手段による消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断する予約判断手段として機能させるためのプログラムであって、上記消去手段の機能を、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報のうち上記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去する機能としたものである。
この発明の記録媒体は、このようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態:図1乃至図5〕
まず、この発明の通信装置の第1の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図1はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャート、図2はその一部をより詳しく示すフローチャート、図3はそのファクシミリ装置の構成を示すブロック図、図4はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理時の表示例を示す図、図5はその別の例を示す図である。
【0015】
このファクシミリ装置においては、図3に示すように、スキャナ11,プロッタ12,符号化復号化部13,通信制御部14,システム制御部17,操作表示部18,画像メモリ19がシステムバス20によって接続されている。
スキャナ11は、送信すべき画像の画像データを読み取るための画像読取手段である。
プロッタ12は、受信した画情報に基づいて用紙に画像を形成する画像形成手段である。また、各種レポートや設定内容,登録情報等も用紙に画像形成して出力することができる。
【0016】
符号化復号化部13は、送信すべき画情報を符号化して圧縮データを生成したり、符号化された圧縮データからなる受信した画情報を復号化(伸長)して符号化前の状態のデータを生成したりするユニットである。
通信制御部14は、通信プロトコルを実行して実際の通信を行う通信手段であり、通信データの変調復調を行うモデム15と、公衆回線に接続され、発呼や着呼の制御を行う網制御部(NCU)16とによって外部装置との情報の授受を行っている。
【0017】
システム制御部17は、CPU,ROM,RAMを備え、この装置を統括制御する制御部であり、ROMに格納された各種制御プログラムをCPUによって実行して各部の動作の制御を行う。
またRAMは、CPUのワークメモリとして使用したり、必要なデータ等を記憶したりする記憶手段であり、その一部をSRAM等の書き換え可能な不揮発性記憶手段によって構成することにより、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段としても機能している。また、このファクシミリ装置の動作履歴を示す履歴情報を記憶する手段としても機能している。
またROMは、各種制御プログラムやテーブル等を格納する不揮発性記憶手段である。ここで、ROMを書き換え可能な記憶手段で構成すれば、技術の進歩に応じたプログラムのバージョンアップが容易になる。
【0018】
操作表示部18は、装置の各種設定状態を表示したり、ユーザが各種操作や設定を行ったり情報を入力したりするためのユニットであり、タッチパネルを積層した液晶ディスプレイと各種キー等によって構成することができる。
画像メモリ19は、スキャナ11で読み取った画像の画像データや通信制御部14によって受信した画情報を記憶するユニットである。また、送信時に画像に付加するマーク等、ユーザが個別に登録する画像データからなる登録情報を記憶する記憶手段としても機能する。この画像メモリ19は、主にRAMによって構成するが、必要に応じてSRAMやハードディスクのような書き換え可能な不揮発性記憶手段も用いている。
【0019】
このようなファクシミリ装置において、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は、図1のフローチャートに示す処理を開始する。この処理は、CPUが所要のプログラムを実行することによって行い、このフローチャートに示す処理が、この発明の通信装置の制御方法の実施形態に係る処理である。以下の各実施形態のフローチャートに示す処理についても同様である。
まず、ステップS1で、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける。この受け付けは、例えば図4に示すような表示を操作表示部18のディスプレイに表示させ、ユーザに選択を促すことによって行うことができる。
ここでは、消去すべき登録情報の属性として、登録ID,ワンタッチ宛先,短縮宛先,グループ宛先,Fコード,プログラム,画像メモリ内容を挙げているが、もちろんこれら以外の属性から選択させるようにしてもよい。
【0020】
登録IDは、ポーリング送信や親展送信等を行う場合に、送信対象の装置や個人を特定するための識別情報である。
ワンタッチ宛先は、所定のキーと対応させて記憶させた送信先の電話番号等の宛先情報である。
短縮宛先は、一連の所定のキー操作と対応させて記憶させた送信先の電話番号等の宛先情報である。
グループ宛先は、複数の送信先の宛先情報をまとめて記憶させた宛先情報である。
Fコードは、ITU−T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)の定めた国際標準規格によるコードであり、装置や個人に割り当てる識別情報である。この情報をサブアドレスとして用いて親展送信を行うことができる。
プログラムは、頻繁に行う一連の操作をまとめて予め登録しておくものである。
画像メモリ内容は、送信画像に添付するマークや頻繁に送信する画像等を予め画像メモリに記憶させておく場合の記憶内容である。
【0021】
図1の説明に戻る。
ステップS1で選択を受け付けると、ステップS2に進み、選択された属性が登録IDか否か判断する。登録IDであれば、ステップS3に進んで登録ID消去処理を行って登録IDの情報を消去する。
そして、ステップS16に進んでその消去処理結果を使用者に通知して終了する。この通知は、例えば操作表示部18のディスプレイにメッセージを表示することによって行うことができる。例えば、後述するように選択された属性の登録情報の一部を消去しない場合があるが、この場合には図5に示すようなメッセージを表示することにより、使用者にその旨を通知することができる。
また、この通知はプロッタ12によってレポートを出力して行うようにしてもよい。ここでは、システム制御部17と、操作表示部18あるいはプロッタ12とが、消去結果通知手段として機能する。
【0022】
ステップS2で登録IDでなかった場合には、ステップS4に進んで選択された属性がワンタッチ宛先か否か判断する。ワンタッチ宛先であれば、ステップS5に進んでワンタッチ宛先消去処理を行ってワンタッチ宛先の情報を消去する。そして、ステップS16に進んでその消去処理結果を使用者に通知して終了する。
ステップS4でワンタッチ宛先でなかった場合には、ステップS6に進み、以下順に選択された属性が短縮宛先か、グループ宛先か、Fコードか、プログラムか、画像メモリ内容か、を判断し、これらの属性であれば該当する属性の登録情報についての消去処理を行う。そして、ステップS16でその消去処理結果を使用者に通知して終了する。
どの属性にも該当しなかった場合には、想定したどの属性も選択されていないので、選択が正常に行われなかったものとしてステップS17に進んでエラー処理を行って終了する。
【0023】
次に、図1のステップS3,S5等に示した各属性の登録情報の消去処理について詳しく説明する。ここでは、ステップS5に示したワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先消去処理は、図2のフローチャートに示す処理である。
まずステップS21で、消去対象として選択された属性の登録情報であるワンタッチ宛先の情報を、消去対象として抽出する。ここでは、システム制御部17が抽出手段として機能する。
【0024】
次にステップS22で、抽出した消去対象中に使用予約されているものがあるかどうか判断する。ここで使用予約については、何らかのジョブが実行中あるいは実行予約されている場合、例えば予約送信やポーリング送信等が設定されている場合や文書を送信中の場合等に、そのジョブがある登録情報を使用するものであるとき、そのジョブがその登録情報を使用予約しているというものとする。
ここで処理の対象になっているワンタッチ宛先の場合では、例えば予約送信の送信先としてワンタッチ宛先が設定されている場合には、その設定されているワンタッチ宛先は、予約送信のジョブによって使用予約されていることになる。
【0025】
ステップS22の判断ではシステム制御部17が予約判断手段として機能する。ここで使用予約されているものがあると判断した場合には、ステップS23に進んで消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去する。
ステップS22でないと判断した場合には、ステップS24に進んで消去対象全てを一括消去する。
なお、ここでいう一括消去は、必ずしも全ての消去対象を同時に消去することを意味せず、消去実行の最終的な確認以降ユーザに追加の操作を要求することなく消去対象の全てを消去することを意味するものとする。すなわち、実際の一括消去の処理としては、消去対象を全て即座に消去するだけでなく、一部の対象についてはジョブの終了等の必要なタイミングまで待ってから消去することも考えられる。
これらのステップS23又はS24では、システム制御部が消去手段として機能する。そして、これらの処理の後、ワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
【0026】
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
なお、複数の属性の登録情報の消去が必要な場合には、このような一括消去を複数回行うようにすればよい。また、全ての登録情報を一括消去するモードを設けてもよいことはもちろんである。
【0027】
このような処理を行う通信装置によれば、装置に記憶している登録情報を、廃棄,移転,譲渡等の用途に応じて選択した種類毎に一括消去できるので、装置に記憶した登録情報の管理の際の操作性を向上させることができる。また、使用予約中の登録情報は消去しないので、他の使用者が登録情報を使用予定であるにもかかわらず消去してしまうことを防止でき、業務に支障を来すことなく消去処理を行うことができる。
また、通知の処理は必須ではないが、消去処理の結果を使用者に通知するようにすることにより、一部の登録情報が使用予約中であって消去されなかった場合でもこれを認識し、予約している処理の終了後等に再度消去を行うことができるので、機器の信頼性を向上させることができる。
また、上述したような一括消去処理は、誤って実行してしまうと不都合が大きいため、管理者用メニューから実行するようにしたり、実行にパスワードの入力を要求するようにしたりするとよい。このようにすれば、機器の信頼性をさらに向上させることができる。
【0028】
〔第2の実施形態:図6,図7〕
次に、この発明の通信装置の第2の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図6は、そのファクシミリ装置における履歴情報の出力例を示す図、図7はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである。このファクシミリ装置は、登録情報消去処理における各属性の登録情報の消去処理が第1の実施形態のファクシミリ装置と異なるのみであるので、この点以外の説明は省略するか簡単にする。
【0029】
このファクシミリ装置は、第1の実施形態のファクシミリ装置と同様、システム制御部17に設けたRAMに、このファクシミリ装置の動作の履歴を示す履歴情報を記憶している。
第1の実施形態では説明は省略したが、ワンタッチキーや短縮ダイアルを用いて送信を行うと、これらの登録情報も履歴情報として記憶されることになる。そして、これらの履歴情報はプロッタ12によって通信管理レポートとして出力することができ、その出力内容は例えば図6に示すようになる。
ここで、この履歴情報が使用(参照)しているワンタッチキーや短縮ダイアルの情報も機密事項に当たる場合があるため、このファクシミリ装置では、消去した登録情報を使用している履歴情報を、その消去処理時に共に消去するようにしている。
【0030】
このファクシミリ装置においても、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。
しかし、図1のステップS3,S5等に示した各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の場合と異なる。ここでは、これらの処理について、ステップS5に示したワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先消去処理は、図7のフローチャートに示す処理である。ここで、ステップS21乃至ステップS24の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明した処理と同様であるから、説明を省略する。
【0031】
ステップS23又はステップS24で一括消去処理を行った後、ステップS25で、消去した登録情報を使用している履歴情報を検索する。この検索においては、例えば、1番のワンタッチ宛先情報を消去した場合には図6に示した履歴情報の例では1行目の13:30送信分の情報が該当することになる。
そして、ステップS26に進み、その該当する履歴情報を消去する。
その後、ワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
このような処理を行う通信装置によれば、消去した登録情報に関連する履歴情報も共に消去することができるので、機密情報の漏洩を防止し、装置の信頼性を向上させることができる。
【0032】
〔第3の実施形態:図8,図9〕
次に、この発明の通信装置の第3の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図8はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャート、図9はその別の例を示すフローチャートである。このファクシミリ装置は、登録情報消去処理における各属性の登録情報の消去処理が第1の実施形態のファクシミリ装置と異なるのみであるので、この点以外の説明は省略するか簡単にする。
【0033】
このファクシミリ装置においても、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。しかし、各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の図2に示した処理等に代えて、図8に示した処理等を行う。これらの処理について、ここでも、ワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先消去処理は、図8のフローチャートに示す処理である。ここで、ステップS31及びS32の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明したステップS21及びS22の処理と同様であるから、説明を省略する。
【0034】
ステップS32で使用予約されている消去対象の登録情報があれば、ステップS33に進んで使用予約されているものも消去するか否かの選択を受け付ける。この際に、使用予約されている登録情報と、その登録情報を使用予約しているジョブの情報を表示するようにするとよい。使用者がいずれかを選択すると、ステップS34に進んでその消去を行うか否かを判断する。
消去しない場合には、ステップS35に進んで、図2のステップS23の場合と同様に消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去する。
消去する場合には、ステップS36に進んで、消去対象の登録情報を使用予約している処理(ジョブ)を中止する。例えばこのジョブが予約送信であれば、その予約登録を抹消する。
【0035】
この処理を行うと、もはや消去対象中に使用予約されている登録情報は存在しないので、ステップS37に進んで消去対象全てを一括消去する。
ステップS32で使用予約されているものがなければ、そのままステップS37に進んで図2のステップS24の場合と同様に消去対象全てを一括消去する。そして、ステップS35又はステップS37での一括消去処理の後、ワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS31で抽出する登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
このような処理を行う通信装置によれば、消去しようとしている登録情報が使用予約されている場合でも、その旨を使用者に通知して必要に応じて消去を行うことができるので、装置の操作性を向上させることができる。
【0036】
ここで、上述したワンタッチ宛先消去処理において、ステップS36の処理に代えて、図9に示すようにステップS41の処理を行うようにしてもよい。
すなわち、使用予約されている登録情報を消去する旨の選択があった場合に、使用予約している処理(ジョブ)の終了後にその使用予約されている登録情報を消去する旨を設定し、その後ステップS35に進んで消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去するようにしてもよい。
この場合には、ステップS41で設定した消去は、使用予約しているジョブの終了後に自動的に実行される。
【0037】
このような処理を行う通信装置によれば、使用予約されている登録情報の消去が必要な場合に、ジョブの実行を妨げることなく、かつ再度の消去操作を行うことなく消去を行うことができるので、装置の操作性を向上させることができる。他の消去処理の場合でも同様であることはいうまでもない。
なお、図8又は図9に示した処理において、消去対象中に使用予約されている登録情報が複数あった場合には、ステップS33でその各々について消去を行うか否かの選択を受け付けるようにしてもよい。
また、上述した処理の他、ユーザが使用予約されている登録情報を消去することを希望した場合に、その登録情報を使用予約しているジョブをその場で実行してしまい、その完了後その登録情報を消去するという選択を可能にしてもよい。ジョブの種類によっては、実行は必要だがその時刻は予定と異なってもよいことも考えられ、そのような場合、上記のようにすると速やかに消去を実行できて好ましい。
【0038】
〔第4の実施形態:図10,図11〕
次に、この発明の通信装置の第4の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図10はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャート、図11はそのファクシミリ装置における、グループ宛先情報の記憶方式について説明するための図である。このファクシミリ装置は、登録情報消去処理における各属性の登録情報の消去処理が第1の実施形態のファクシミリ装置と異なるのみであるので、この点以外の説明は省略するか簡単にする。
【0039】
このファクシミリ装置においても、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。しかし、各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の図2に示した処理等に代えて、図10に示した処理等を行う。これらの処理について、ここは、グループ宛先消去処理を代表して説明する。
グループ宛先消去処理は、図10のフローチャートに示す処理である。
まず、ステップS51で、消去対象として選択された属性の登録情報であるグループ宛先の情報を、消去対象として抽出する。ここでは、システム制御部17が抽出手段として機能する。
【0040】
ここで、このファクシミリ装置において、グループ宛先の情報は、図11に示すようなマトリクスとして記憶している。すなわち、各グループについて、そのグループに含まれるワンタッチ宛先,短縮宛先,テンポラリ宛先等に対応するフラグを立てることにより、各グループの構成要素となる宛先を示している。例えば、図11に示したグループ00の構成要素は、ワンタッチ宛先000と短縮宛先000である。そして、これらに対応する電話番号や宛先が、グループ00のグループ宛先となる。
従って、グループ宛先の情報の一部は、ワンタッチ宛先や短縮宛先の情報を参照して設定されており、グループ宛先の情報はワンタッチ宛先や短縮宛先の情報と関連していると言える。なお、テンポラリ宛先は、ワンタッチ宛先や短縮宛先等と関係なく、直接入力によって設定した宛先であり、各テンポラリ宛先は、1つのグループのみの構成要素となる。
そして、このように記憶しているグループ宛先の情報を消去対象とする場合、各グループに含まれる宛先を示すフラグと、そのグループに含まれるテンポラリ宛先の情報を抽出すればよい。
【0041】
次にステップS52で、グループ宛先情報の消去と同時に消去を行うべき関連の登録情報として、消去対象中のグループ宛先の登録情報のうち、ワンタッチ宛先にも登録されている情報を抽出する。そしてここでは、システム制御部17が関連情報抽出手段として機能する。なお、図11を用いて説明した例では、各グループの構成要素を示すフラグを用いてこの抽出を行うことができる。また、ここではワンタッチ宛先の情報しか抽出しないが、これはワンタッチ宛先のみがグループ宛先情報と関連しているということを意味しない。
【0042】
次のステップS53では、ステップS52で何らかの登録情報が抽出されたか否か判断し、されていればステップS54に進んでその抽出された登録情報も同時に消去するか否かの選択を受け付ける。この際に、該当する抽出された登録情報を表示するようにするとよい。使用者がいずれかを選択すると、ステップS55に進んでその消去を行うか否かを判断する。
消去を行う場合には、ステップS56に進んで、ステップS52で抽出されたワンタッチ宛先の登録情報も消去対象に指定してステップS57に進む。
ステップS57乃至ステップS59の処理は、第1の実施形態で説明した図2のステップS22乃至ステップS24の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS53で抽出されなかったと判断した場合、又はステップS55で消去を行わない場合にはそれぞれそのままステップS57に進む。
【0043】
なお、ここではグループ宛先情報の消去と同時に消去を行うべき関連の登録情報として、消去対象中のグループ宛先の登録情報のうちワンタッチ宛先にも登録されている情報を抽出する例について説明したが、これ以外に短縮宛先等からも抽出するようにしてもよい。
また、抽出された関連の登録情報が複数あった場合には、ステップS54でその各々について消去を行うか否かの選択を受け付けるようにしてもよい。
さらに、ここではグループ宛先情報の消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS52で抽出する登録情報と、同時に消去すべき関連の登録情報の抽出範囲が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。関連の登録情報の抽出範囲については、消去すべき登録情報の属性毎に定めておけばよい。
【0044】
このような処理を行う通信装置によれば、複数の属性の登録情報が関連しあっている場合でもその全てを使用者との対話形式による処理によって消去できるので、機密情報の消去漏れを低減できると共に、装置の操作性を向上させることができる。なお、関連しあう情報の種類は、上述した組み合わせに限られるものではない。また、関連の態様も、上述のような参照関係に限られるものではない。
また、図10のステップS57乃至S59の処理に代えて、図7のステップS22乃至S26の処理、あるいは図8又は図9のステップS32乃至ステップS37の処理を行うことにより、この効果に加え、第2あるいは第3の実施形態で説明した効果も得ることができる。
【0045】
〔第5の実施形態:図12乃至図14〕
次に、この発明の通信装置の第5の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。図12はそのファクシミリ装置の構成を示すブロック図、図13はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャート、図14はその一部をより詳しく示すフローチャートである。
なお、このファクシミリ装置は第1の実施形態のファクシミリ装置と共通する部分が多いため、その部分については説明を省略する。
【0046】
このファクシミリ装置は、図12に示すように、図3に示した第1の実施形態のファクシミリ装置のモデム15とNCU16に代えてネットワーク制御部25を設け、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続したネットワークファクシミリ装置である。そして、LANを介して他の装置と通信したり、LANを介して接続するサーバ装置によってインターネットを介して他の装置と通信を行うことができる。また、画情報の送受信は電子メール形式で行い、ネットワークに接続されていないファクシミリ装置との送受信は、ゲートウェイ装置を介して行うものとする。
そして、このファクシミリ装置においては、通信先を電話番号のほかIP(インターネットプロトコル)アドレスや電子メールアドレス等によって指定することができる。そして、これらの情報もワンタッチ宛先や短縮宛先として登録することができるので、宛先情報や登録情報に含むことになる。
その他の装置構成は第1の実施形態のファクシミリ装置と同様である。
【0047】
このようなファクシミリ装置において、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は図13のフローチャートに示す処理を開始する。この処理も、概ね第1の実施形態で図1を用いて説明した処理と同様であるが、ステップS3,S5等に示した各属性の登録情報の消去処理及び、ステップS16の後でステップS18の処理を行う点については、第1の実施形態の場合と異なる。
そこで、まず、各属性の登録情報の消去処理について、ステップS5に示したワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
【0048】
この実施形態におけるワンタッチ宛先消去処理は、図14のフローチャートに示す処理である。ここで、ステップS21及びステップS22の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明した処理と同様であるから、説明を省略する。
そして、ステップS22で使用予約されているものがあれば、ステップSXに進んで消去対象を使用予約されているものといないものに分けて出力する準備を行う。使用予約されているものはステップS23では消去しないので、使用予約の有無を基準に実際に消去するものと消去を取りやめるものに分けることができる。また、消去対象の出力はここでは後述するようにプロッタ12によって用紙に画像形成して行うので、準備としてはこのために必要なデータを用意してシステム制御部17のRAMに記憶させることを行う。プリントデータや画像データをここで作成してしまってもよいし、後で作成できるように対象の登録情報を一時的に記憶させておくようにしてもよい。出力は、ワンタッチ番号,宛名,宛先情報等、登録情報の全部又は所定の項目について行うようにするとよい。
【0049】
そして、ステップSXの後で、第1の実施形態の場合と同様にステップS23で消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去してもとの処理に戻る。
一方、ステップS22で使用予約されているものがなければ、ステップSYに進んで消去対象を出力する準備を行う。ここでは、消去対象の登録情報は全て実際に消去するので、分類する必要はない。準備の内容はステップSXの場合と同様である。その後、ステップS24で消去対象全てを一括消去してもとの処理に戻る。
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なり、ステップSXやSYで準備するデータの内容が登録情報の属性に応じて異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
【0050】
次に、ステップS18の処理について説明する。
ステップS18では、消去対象とした登録情報を、実際に消去したものと消去を中止したものとを区別できるように出力する。この出力は、操作表示部18に表示して行ったり、外部装置にデータを送信して行ったりしてもよいが、ここではプロッタ12によって用紙に画像形成して出力するものとする。そして、この出力は、図14でワンタッチ宛先消去処理について代表して示したようにステップSX又はステップSYで準備したデータを用いて行うことができる。また、出力形式としては、実際に消去したものと消去を中止したものをマーク等によって区別できれば、必ずしも分かれた位置に出力する必要はない。
なお、このような出力は、ステップS18の時点ではなく、ステップSXあるいはステップSYでデータを準備した時点で行うようにしてもよい。
このような処理を行う通信装置によれば、登録情報の一括消去を行った場合に、実際に消去できた情報と消去できず残っている情報とを操作者が容易に認識することができるので、再度の消去操作を行うか否かの判断が容易になり、装置の操作性を向上させることができる。
【0051】
〔第6の実施形態:図15乃至図18〕
次に、この発明の通信装置の第6の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。図15はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャート、図16は消去した登録情報を外部装置に出力する場合のフォーマット例を示す図、図17はそのファクシミリ装置における登録情報復活処理の動作を示すフローチャート、図18はその一部をより詳しく示すフローチャートである。
【0052】
このファクシミリ装置は、ハードウェア構成としては第5の実施形態のものと同様なネットワークファクシミリ装置である。そして、このファクシミリ装置においては、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。しかし、各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の図2に示した処理等に代えて、図15に示した処理等を行う。これらの処理について、ここでも、ワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
【0053】
ここで実行するワンタッチ宛先消去処理は、図15のフローチャートに示す処理である。そして、ステップS21及びステップS22の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明した処理と同様であるから、説明を省略する。また、ステップS23及びS24の処理についても概ね同様であるが、ここで登録情報の一括消去を行う際には、消去した登録情報の内容を後のステップSAの処理に供するため一時的にシステム制御部17のRAMに記憶させておくものとする。
そして、ステップS23又はS24の処理の後、ステップSAに進み、ステップS23又はS24で消去した登録情報であるワンタッチ宛先のデータを所定のフォーマットで作成する。このフォーマットは、ステップSBで送信先となる外部装置がその内容を消去された登録情報であると判別できるようなフォーマットとする。従って、外部装置側に判別機能を設けておけば、図16に示したように所定のヘッダの後ろにデータをカンマで区切って並べたようなものでよい。また、図16にはワンタッチ番号と宛名と宛先を含むデータの例を示しているが、後で消去した登録情報を復元できるよう、他の情報も登録されていた場合にはその情報もステップSAで作成するデータに含めるものとする。
【0054】
そして、次のステップSBでは、ステップSAで作成したデータを指定された外部装置に送信する。送信先の指定は、この処理の時点で受け付けてもよいが、ここでは予め行っておくものとする。そして、この指定は電子メールアドレス等によって行うことができ、この場合、データの送信は画情報の場合と同様に電子メールの送信として行うことができる。
なお、外部装置としてはパーソナルコンピュータ(PC)やデータサーバ等を用いることができるが、その外部装置には、所要のアプリケーションプログラムを実行させる等して、ステップSBの処理により送信されてきたデータをこのネットワークファクシミリ装置において消去された登録情報として蓄積及び管理するための機能を設けておくものとする。このとき、消去が行われた装置の識別情報や消去日時等も管理できるようにしておくとよい。
ステップSBの終了後はワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
【0055】
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なり、それに応じてステップSAで作成するデータの内容が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
このような処理を行う通信装置によれば、消去した登録情報を外部装置によって管理することができるので、消去した後でもその登録情報を参照することができる。また、誤操作によって登録情報を消去してしまった場合等でも外部装置にその情報を残しておくことができるので、装置の信頼性を向上させることができる。
【0056】
ところで、このファクシミリ装置においては、一旦消去した登録情報の復活も行うことができる。この場合の登録情報復活処理について次に説明する。
このファクシミリ装置において、登録情報の復活が選択されると、システム制御部17は図17のフローチャートに示す処理を開始する。
まず、ステップS61で、復活させるべき登録情報の属性の選択を受け付ける。この受け付けは、図1のステップS1の場合と同様に、所定のメッセージを操作表示部18のディスプレイに表示させ、ユーザに選択を促すことによって行うことができる。そして、復活させるべき登録情報の属性としては、消去の場合と同様な属性を用いるものとする。
【0057】
ステップS61で選択を受け付けると、ステップS62に進み、選択された属性が登録IDか否か判断する。登録IDであれば、ステップS63に進んで登録ID復活処理を行って登録IDの情報を復活させる。
そして、ステップS76に進んでその復活処理結果を使用者に通知して終了する。この通知は、例えば操作表示部18のディスプレイにメッセージを表示することによって行うことができるし、プロッタ12によってレポートを出力して行うようにしてもよい。
【0058】
ステップS62で登録IDでなかった場合には、ステップS64に進んで選択された属性がワンタッチ宛先か否か判断する。ワンタッチ宛先であれば、ステップS65に進んでワンタッチ宛先復活処理を行ってワンタッチ宛先の情報を復活させる。そして、ステップS76に進んでその復活処理結果を使用者に通知して終了する。
ステップS64でワンタッチ宛先でなかった場合には、ステップS66に進み、以下順に選択された属性が短縮宛先か、グループ宛先か、Fコードか、プログラムか、画像メモリ内容か、を判断し、これらの属性であれば該当する属性の登録情報についての復活処理を行う。そして、ステップS76でその復活処理結果を使用者に通知して終了する。
どの属性にも該当しなかった場合には、想定したどの属性も選択されていないので、選択が正常に行われなかったものとしてステップS77に進んでエラー処理を行って終了する。
【0059】
次に、図17のステップS63,S65等に示した各属性の登録情報の復活処理について詳しく説明する。ここでは、ステップS65に示したワンタッチ宛先復活処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先復活処理は、図18のフローチャートに示す処理である。
まず、ステップS81で、指定された外部装置にアクセスして過去にファクシミリ装置から消去された消去済ワンタッチ宛先データを検索する。外部装置の指定は、この処理の時点で受け付けてもよいが、ここでは予め行っておくものとする。そして、この指定は電子メールアドレス等によって行うことができ、図15のステップSBで用いた指定と同じものを用いるとよい。すなわち、登録情報の消去時に消去した登録情報のデータの送信先とした外部装置を指定するとよい。また、検索結果については、外部装置に電子メール形式等による送信を要求してもよいし、外部装置にアクセスした状態で検索結果を参照するようにしてもよい。
【0060】
次のステップS82では、外部装置に蓄積されている消去済ワンタッチ宛先データから、復活対象のデータを選択する。この選択は、自機から消去されたものを選択する等して自動的に行ってもよいし、検索結果を操作表示部18に表示してユーザに選択させるようにしてもよい。
選択が行われるとステップS83に進み、外部装置に復活対象の全ワンタッチ宛先データの送信を要求して取得する。なお、外部装置にはファクシミリ装置からの要求に応答して必要なワンタッチ宛先データを電子メール等によって送信する機能を設けておき、ファクシミリ装置はこれを受信することによって必要なデータを取得するものとする。
【0061】
そして、ステップS84で取得したワンタッチ宛先データを、自身のワンタッチ宛先として一括登録し、ワンタッチ宛先を消去前の状態に復活させて元の処理に戻る。なお、この登録の際に既存のワンタッチ宛先に対して上書きを行うことになる場合には、その宛先については登録を行わないようにしたり、ユーザに登録可否の確認を求めたり、自動的に空き番号を探して登録するようにしたりしてもよい。
ここでは、ワンタッチ宛先復活処理について説明したが、他の復活処理についても、ステップS81で検索したりステップS83で外部装置に要求したりステップS84で一括登録したりする登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
【0062】
なお、ここでは登録情報の復活を各属性毎に一括して行う例について説明したが、登録情報1つ1つについて個別に選択して行うことができるようにしてもよい。また、複数の属性のものを一括して復活できるようにしてもよい。
このような処理を行う通信装置によれば、登録情報を容易に消去したり復活させたりできるので、装置の操作性を向上させることができる。また、消去時に外部装置に送信したものとは別の登録情報を復活時に取得して登録するようにすれば、登録情報の入れ替えを容易に行うことができ、1台の装置を様々な場面で利用できるようにすることができるので、この点でも装置の操作性を向上させることができる。
【0063】
なお、以上説明した第1乃至第4の実施形態においては、この発明を公衆回線のみに接続したファクシミリ装置について説明したが、第5,第6の実施形態で説明したようなインターネット等のネットワークに接続されるファクシミリ装置にももちろん適用することができる。そして、この場合には、IPアドレスやメールアドレス、パスワード等も登録情報に含まれる。また、第5,第6の実施形態は、ネットワークに接続可能であれば、公衆回線を介した通信も可能なファクシミリ装置に適用するこもできる。また、ネットワークに接続されたファクシミリ装置に適用する場合には、上述した第1乃至第4の実施形態を第5及び第6の実施形態と組み合わせて適用してもよい。
さらに、この発明は、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する装置であれば、携帯電話や、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ、通信機能を備えたデジタル複合機等の他の通信装置にも同様に適用できることは言うまでもない。さらにまた、このような記憶手段を有する装置であれば、画像形成装置や、マイクロコンピュータを備えた家庭用電化製品等の他の電子装置に適用することも可能である。
【0064】
また、この発明のプログラムは、上述したファクシミリ装置等の通信装置を制御するコンピュータに上述した各実施形態でフローチャートに示した処理を実行させ、上述した各手段として機能させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、コンピュータを上述した各手段として機能させて上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータあるいは通信装置に備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、コンピュータあるいは通信装置が適当な手段を有する場合には、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させるようにすることもできる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の通信装置及び通信装置の制御方法によれば、装置に記憶している登録情報を、廃棄,移転,譲渡等の用途に応じて選択した種類毎に一括消去できるので、装置に記憶した登録情報の管理の際の操作性を向上させることができる。また、使用予約中の登録情報は消去しないので、他の使用者が登録情報を使用予定であるにもかかわらず消去してしまうことを防止でき、業務に支障を来すことなく消去処理を行うことができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータに通信装置を制御させて上記のような効果を得ることができる。この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを記憶させ、その実行によって上記のような効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の通信装置の第1の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャートである。
【図2】その一部をより詳しく示すフローチャートである。
【図3】この発明の通信装置の第1の実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】そのファクシミリ装置における登録情報消去処理時の表示例を示す図である。
【図5】その別の例を示す図である。
【図6】この発明の通信装置の第2の実施形態であるファクシミリ装置における履歴情報の出力例を示す図である。
【図7】そのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである。
【図8】この発明の通信装置の第3の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである
【図9】その別の例を示すフローチャートである。
【図10】この発明の通信装置の第4の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである
【図11】そのファクシミリ装置における、グループ宛先情報の記憶方式について説明するための図である。
【図12】この発明の通信装置の第5の実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図13】そのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャートである。
【図14】その一部をより詳しく示すフローチャートである。
【図15】この発明の通信装置の第6の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである。
【図16】消去した登録情報を外部装置に出力する場合のフォーマット例を示す図である。
【図17】この発明の通信装置の第6の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報復活処理の動作を示すフローチャートである。
【図18】その一部をより詳しく示すフローチャートである。
【図19】従来のファクシミリ装置におけるワンタッチキーへの情報の登録、消去、変更時の表示部の表示例を示す図である。
【符号の説明】
11:スキャナ 12:プロッタ
13:符号化復号化部 14:通信制御部
15:モデム 16:網制御部
17:システム制御部 18:操作表示部
19:画像メモリ 20:システムバス
25:ネットワーク制御部
【発明の属する技術分野】
この発明は、電話番号や宛先情報等のユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する手段を有するファクシミリ装置等の通信装置に関し、特に、このような登録情報を消去する際の制御に特徴を有する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する手段を有する通信装置として、例えば電話番号や宛先情報等を登録することのできるファクシミリ装置が知られている。
このようなファクシミリ装置としては例えば、ワンタッチダイアル機能として、電話番号や宛先名称を特定のワンタッチキーに割り付けて記憶させることにより、ユーザがそのキーを押下することによって容易に宛先を指定することのできる機能を設けたファクシミリ装置がある。
【0003】
このワンタッチキーへの情報の割り付け(登録)、登録した情報の消去や変更等は、例えば、ユーザが図19に示すような表示部の表示を見ながら入力部のキーを操作することによって行うことができる。しかし、このようなファクシミリ装置においては、情報の登録,消去,変更等の処理は、1つずつ順にキーを操作して行わなければならなかった。
ここで、装置に登録した情報には、機密にすべき情報が多いため、装置を破棄したり他人に譲渡したりする場合には、機密事項の漏洩防止のためにその登録内容を消去しておきたいという要求がある。しかし、上記のようにこの消去は登録情報1つずつについて各々行わなければならないため、操作が煩わしいという問題があった。
【0004】
このような問題を解決した装置としては、例えば特許文献1に開示されているファクシミリ装置や、特許文献2に開示されている通信端末装置が挙げられる。前者の装置によれば、所定のキー操作に応じてダイアル情報の一括消去や設定情報のメーカー設定の初期状態への一括変更を行うことができるようにしているので、登録情報の一括消去を容易に行うことができる。
また、後者の装置によっても、登録データや機能設定を所定の操作に従って一括して初期化できるようにしているので、登録情報の一括消去を容易に行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−234447号公報
【特許文献2】
特開2001−186239号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ユーザが登録情報の一括消去を行う場合としては、廃棄,移転,譲渡等、様々な場合が考えられる。そして、これらの場合毎に、消去を必要とする情報の種類は異なる。例えば、廃棄の場合には全ての情報を消去するのが好ましいが、移転の場合にはワンタッチキーや短縮ダイアルの登録宛先のみを消去してグループ送信の登録宛先は残しておきたい場合もある等である。
【0007】
しかしながら、特許文献1あるいは2に開示されている装置においては、所定のキー操作に応じてダイアル情報の全てを一括消去したり登録情報の全てを一括して初期化したりしてしまう。従って、ユーザの目的に応じて登録情報を種類毎に一括消去することができず、必要なデータまで全て消去や初期化せざるを得ないため、残しておきたい登録情報については再登録が必要となり、操作が煩わしいという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、装置に記憶した登録情報の管理の際の操作性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置において、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける手段と、その手段によって選択を受け付けた属性を有する上記登録情報を抽出する抽出手段と、その手段によって抽出した登録情報を消去する消去手段と、その手段による消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断する予約判断手段とを設け、上記消去手段を、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報のうち上記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去する手段としたものである。
【0009】
このような通信装置において、上記消去手段による消去処理の実行後にその実行結果を使用者に通知する消去結果通知手段を設けるとよい。
さらに、その装置の動作履歴を示す履歴情報を記憶する手段と、上記履歴情報のうち上記消去手段によって消去した登録情報を使用している履歴情報を検索する手段と、その手段によって発見された履歴情報を消去する手段とを設けるとよい。
さらに、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていると判断した場合にその情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、その手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、上記使用予約されている情報を使用予約しているジョブを中止してその情報の消去を行う手段とを設けるとよい。
【0010】
あるいは、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていると判断した場合にその情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、その手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、上記使用予約されている情報を使用予約しているジョブの終了後にその情報の消去を行う手段とを設けてもよい。
さらにまた、上記消去手段が上記登録情報の消去を行う際に、その消去と同時に消去を行うべき関連の登録情報を抽出する関連情報抽出手段と、その手段が何らかの登録情報を抽出した場合にはその抽出した登録情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、その手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、上記関連情報抽出手段の抽出した登録情報の消去を行う手段とを設けるとよい。
【0011】
また、これらの通信装置において、上記消去手段が上記登録情報を消去しようとした場合に、その登録情報を、実際に消去を行う登録情報と消去を取りやめる登録情報とを区別できるように出力する手段を設けるとよい。
さらに、上記消去手段が上記登録情報を消去する場合に、その登録情報を、消去されたものと認識可能なフォーマットで外部装置に送信する手段を設けるとよい。さらにまた、上記消去手段によって消去された登録情報の復活の指示を受け付ける手段と、その指示を受け付けた場合に上記外部装置から復活対象の登録情報のデータを取得する手段とを設けるとよい。
【0012】
また、この発明の通信装置の制御方法は、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置の制御方法であって、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付け、その選択を受け付けた属性を有する上記登録情報を抽出し、その抽出した登録情報の消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断し、その判断において上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、上記抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、上記抽出した登録情報のうち上記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去することを特徴とするものである。
【0013】
さらにまた、この発明のプログラムは、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置を制御するコンピュータを、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける手段と、その手段によって選択を受け付けた属性を有する上記登録情報を抽出する抽出手段と、その手段によって抽出した登録情報を消去する消去手段と、その手段による消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断する予約判断手段として機能させるためのプログラムであって、上記消去手段の機能を、上記予約判断手段が上記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、上記抽出手段によって抽出した登録情報のうち上記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去する機能としたものである。
この発明の記録媒体は、このようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態:図1乃至図5〕
まず、この発明の通信装置の第1の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図1はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャート、図2はその一部をより詳しく示すフローチャート、図3はそのファクシミリ装置の構成を示すブロック図、図4はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理時の表示例を示す図、図5はその別の例を示す図である。
【0015】
このファクシミリ装置においては、図3に示すように、スキャナ11,プロッタ12,符号化復号化部13,通信制御部14,システム制御部17,操作表示部18,画像メモリ19がシステムバス20によって接続されている。
スキャナ11は、送信すべき画像の画像データを読み取るための画像読取手段である。
プロッタ12は、受信した画情報に基づいて用紙に画像を形成する画像形成手段である。また、各種レポートや設定内容,登録情報等も用紙に画像形成して出力することができる。
【0016】
符号化復号化部13は、送信すべき画情報を符号化して圧縮データを生成したり、符号化された圧縮データからなる受信した画情報を復号化(伸長)して符号化前の状態のデータを生成したりするユニットである。
通信制御部14は、通信プロトコルを実行して実際の通信を行う通信手段であり、通信データの変調復調を行うモデム15と、公衆回線に接続され、発呼や着呼の制御を行う網制御部(NCU)16とによって外部装置との情報の授受を行っている。
【0017】
システム制御部17は、CPU,ROM,RAMを備え、この装置を統括制御する制御部であり、ROMに格納された各種制御プログラムをCPUによって実行して各部の動作の制御を行う。
またRAMは、CPUのワークメモリとして使用したり、必要なデータ等を記憶したりする記憶手段であり、その一部をSRAM等の書き換え可能な不揮発性記憶手段によって構成することにより、電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段としても機能している。また、このファクシミリ装置の動作履歴を示す履歴情報を記憶する手段としても機能している。
またROMは、各種制御プログラムやテーブル等を格納する不揮発性記憶手段である。ここで、ROMを書き換え可能な記憶手段で構成すれば、技術の進歩に応じたプログラムのバージョンアップが容易になる。
【0018】
操作表示部18は、装置の各種設定状態を表示したり、ユーザが各種操作や設定を行ったり情報を入力したりするためのユニットであり、タッチパネルを積層した液晶ディスプレイと各種キー等によって構成することができる。
画像メモリ19は、スキャナ11で読み取った画像の画像データや通信制御部14によって受信した画情報を記憶するユニットである。また、送信時に画像に付加するマーク等、ユーザが個別に登録する画像データからなる登録情報を記憶する記憶手段としても機能する。この画像メモリ19は、主にRAMによって構成するが、必要に応じてSRAMやハードディスクのような書き換え可能な不揮発性記憶手段も用いている。
【0019】
このようなファクシミリ装置において、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は、図1のフローチャートに示す処理を開始する。この処理は、CPUが所要のプログラムを実行することによって行い、このフローチャートに示す処理が、この発明の通信装置の制御方法の実施形態に係る処理である。以下の各実施形態のフローチャートに示す処理についても同様である。
まず、ステップS1で、消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける。この受け付けは、例えば図4に示すような表示を操作表示部18のディスプレイに表示させ、ユーザに選択を促すことによって行うことができる。
ここでは、消去すべき登録情報の属性として、登録ID,ワンタッチ宛先,短縮宛先,グループ宛先,Fコード,プログラム,画像メモリ内容を挙げているが、もちろんこれら以外の属性から選択させるようにしてもよい。
【0020】
登録IDは、ポーリング送信や親展送信等を行う場合に、送信対象の装置や個人を特定するための識別情報である。
ワンタッチ宛先は、所定のキーと対応させて記憶させた送信先の電話番号等の宛先情報である。
短縮宛先は、一連の所定のキー操作と対応させて記憶させた送信先の電話番号等の宛先情報である。
グループ宛先は、複数の送信先の宛先情報をまとめて記憶させた宛先情報である。
Fコードは、ITU−T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)の定めた国際標準規格によるコードであり、装置や個人に割り当てる識別情報である。この情報をサブアドレスとして用いて親展送信を行うことができる。
プログラムは、頻繁に行う一連の操作をまとめて予め登録しておくものである。
画像メモリ内容は、送信画像に添付するマークや頻繁に送信する画像等を予め画像メモリに記憶させておく場合の記憶内容である。
【0021】
図1の説明に戻る。
ステップS1で選択を受け付けると、ステップS2に進み、選択された属性が登録IDか否か判断する。登録IDであれば、ステップS3に進んで登録ID消去処理を行って登録IDの情報を消去する。
そして、ステップS16に進んでその消去処理結果を使用者に通知して終了する。この通知は、例えば操作表示部18のディスプレイにメッセージを表示することによって行うことができる。例えば、後述するように選択された属性の登録情報の一部を消去しない場合があるが、この場合には図5に示すようなメッセージを表示することにより、使用者にその旨を通知することができる。
また、この通知はプロッタ12によってレポートを出力して行うようにしてもよい。ここでは、システム制御部17と、操作表示部18あるいはプロッタ12とが、消去結果通知手段として機能する。
【0022】
ステップS2で登録IDでなかった場合には、ステップS4に進んで選択された属性がワンタッチ宛先か否か判断する。ワンタッチ宛先であれば、ステップS5に進んでワンタッチ宛先消去処理を行ってワンタッチ宛先の情報を消去する。そして、ステップS16に進んでその消去処理結果を使用者に通知して終了する。
ステップS4でワンタッチ宛先でなかった場合には、ステップS6に進み、以下順に選択された属性が短縮宛先か、グループ宛先か、Fコードか、プログラムか、画像メモリ内容か、を判断し、これらの属性であれば該当する属性の登録情報についての消去処理を行う。そして、ステップS16でその消去処理結果を使用者に通知して終了する。
どの属性にも該当しなかった場合には、想定したどの属性も選択されていないので、選択が正常に行われなかったものとしてステップS17に進んでエラー処理を行って終了する。
【0023】
次に、図1のステップS3,S5等に示した各属性の登録情報の消去処理について詳しく説明する。ここでは、ステップS5に示したワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先消去処理は、図2のフローチャートに示す処理である。
まずステップS21で、消去対象として選択された属性の登録情報であるワンタッチ宛先の情報を、消去対象として抽出する。ここでは、システム制御部17が抽出手段として機能する。
【0024】
次にステップS22で、抽出した消去対象中に使用予約されているものがあるかどうか判断する。ここで使用予約については、何らかのジョブが実行中あるいは実行予約されている場合、例えば予約送信やポーリング送信等が設定されている場合や文書を送信中の場合等に、そのジョブがある登録情報を使用するものであるとき、そのジョブがその登録情報を使用予約しているというものとする。
ここで処理の対象になっているワンタッチ宛先の場合では、例えば予約送信の送信先としてワンタッチ宛先が設定されている場合には、その設定されているワンタッチ宛先は、予約送信のジョブによって使用予約されていることになる。
【0025】
ステップS22の判断ではシステム制御部17が予約判断手段として機能する。ここで使用予約されているものがあると判断した場合には、ステップS23に進んで消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去する。
ステップS22でないと判断した場合には、ステップS24に進んで消去対象全てを一括消去する。
なお、ここでいう一括消去は、必ずしも全ての消去対象を同時に消去することを意味せず、消去実行の最終的な確認以降ユーザに追加の操作を要求することなく消去対象の全てを消去することを意味するものとする。すなわち、実際の一括消去の処理としては、消去対象を全て即座に消去するだけでなく、一部の対象についてはジョブの終了等の必要なタイミングまで待ってから消去することも考えられる。
これらのステップS23又はS24では、システム制御部が消去手段として機能する。そして、これらの処理の後、ワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
【0026】
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
なお、複数の属性の登録情報の消去が必要な場合には、このような一括消去を複数回行うようにすればよい。また、全ての登録情報を一括消去するモードを設けてもよいことはもちろんである。
【0027】
このような処理を行う通信装置によれば、装置に記憶している登録情報を、廃棄,移転,譲渡等の用途に応じて選択した種類毎に一括消去できるので、装置に記憶した登録情報の管理の際の操作性を向上させることができる。また、使用予約中の登録情報は消去しないので、他の使用者が登録情報を使用予定であるにもかかわらず消去してしまうことを防止でき、業務に支障を来すことなく消去処理を行うことができる。
また、通知の処理は必須ではないが、消去処理の結果を使用者に通知するようにすることにより、一部の登録情報が使用予約中であって消去されなかった場合でもこれを認識し、予約している処理の終了後等に再度消去を行うことができるので、機器の信頼性を向上させることができる。
また、上述したような一括消去処理は、誤って実行してしまうと不都合が大きいため、管理者用メニューから実行するようにしたり、実行にパスワードの入力を要求するようにしたりするとよい。このようにすれば、機器の信頼性をさらに向上させることができる。
【0028】
〔第2の実施形態:図6,図7〕
次に、この発明の通信装置の第2の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図6は、そのファクシミリ装置における履歴情報の出力例を示す図、図7はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである。このファクシミリ装置は、登録情報消去処理における各属性の登録情報の消去処理が第1の実施形態のファクシミリ装置と異なるのみであるので、この点以外の説明は省略するか簡単にする。
【0029】
このファクシミリ装置は、第1の実施形態のファクシミリ装置と同様、システム制御部17に設けたRAMに、このファクシミリ装置の動作の履歴を示す履歴情報を記憶している。
第1の実施形態では説明は省略したが、ワンタッチキーや短縮ダイアルを用いて送信を行うと、これらの登録情報も履歴情報として記憶されることになる。そして、これらの履歴情報はプロッタ12によって通信管理レポートとして出力することができ、その出力内容は例えば図6に示すようになる。
ここで、この履歴情報が使用(参照)しているワンタッチキーや短縮ダイアルの情報も機密事項に当たる場合があるため、このファクシミリ装置では、消去した登録情報を使用している履歴情報を、その消去処理時に共に消去するようにしている。
【0030】
このファクシミリ装置においても、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。
しかし、図1のステップS3,S5等に示した各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の場合と異なる。ここでは、これらの処理について、ステップS5に示したワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先消去処理は、図7のフローチャートに示す処理である。ここで、ステップS21乃至ステップS24の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明した処理と同様であるから、説明を省略する。
【0031】
ステップS23又はステップS24で一括消去処理を行った後、ステップS25で、消去した登録情報を使用している履歴情報を検索する。この検索においては、例えば、1番のワンタッチ宛先情報を消去した場合には図6に示した履歴情報の例では1行目の13:30送信分の情報が該当することになる。
そして、ステップS26に進み、その該当する履歴情報を消去する。
その後、ワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
このような処理を行う通信装置によれば、消去した登録情報に関連する履歴情報も共に消去することができるので、機密情報の漏洩を防止し、装置の信頼性を向上させることができる。
【0032】
〔第3の実施形態:図8,図9〕
次に、この発明の通信装置の第3の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図8はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャート、図9はその別の例を示すフローチャートである。このファクシミリ装置は、登録情報消去処理における各属性の登録情報の消去処理が第1の実施形態のファクシミリ装置と異なるのみであるので、この点以外の説明は省略するか簡単にする。
【0033】
このファクシミリ装置においても、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。しかし、各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の図2に示した処理等に代えて、図8に示した処理等を行う。これらの処理について、ここでも、ワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先消去処理は、図8のフローチャートに示す処理である。ここで、ステップS31及びS32の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明したステップS21及びS22の処理と同様であるから、説明を省略する。
【0034】
ステップS32で使用予約されている消去対象の登録情報があれば、ステップS33に進んで使用予約されているものも消去するか否かの選択を受け付ける。この際に、使用予約されている登録情報と、その登録情報を使用予約しているジョブの情報を表示するようにするとよい。使用者がいずれかを選択すると、ステップS34に進んでその消去を行うか否かを判断する。
消去しない場合には、ステップS35に進んで、図2のステップS23の場合と同様に消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去する。
消去する場合には、ステップS36に進んで、消去対象の登録情報を使用予約している処理(ジョブ)を中止する。例えばこのジョブが予約送信であれば、その予約登録を抹消する。
【0035】
この処理を行うと、もはや消去対象中に使用予約されている登録情報は存在しないので、ステップS37に進んで消去対象全てを一括消去する。
ステップS32で使用予約されているものがなければ、そのままステップS37に進んで図2のステップS24の場合と同様に消去対象全てを一括消去する。そして、ステップS35又はステップS37での一括消去処理の後、ワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS31で抽出する登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
このような処理を行う通信装置によれば、消去しようとしている登録情報が使用予約されている場合でも、その旨を使用者に通知して必要に応じて消去を行うことができるので、装置の操作性を向上させることができる。
【0036】
ここで、上述したワンタッチ宛先消去処理において、ステップS36の処理に代えて、図9に示すようにステップS41の処理を行うようにしてもよい。
すなわち、使用予約されている登録情報を消去する旨の選択があった場合に、使用予約している処理(ジョブ)の終了後にその使用予約されている登録情報を消去する旨を設定し、その後ステップS35に進んで消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去するようにしてもよい。
この場合には、ステップS41で設定した消去は、使用予約しているジョブの終了後に自動的に実行される。
【0037】
このような処理を行う通信装置によれば、使用予約されている登録情報の消去が必要な場合に、ジョブの実行を妨げることなく、かつ再度の消去操作を行うことなく消去を行うことができるので、装置の操作性を向上させることができる。他の消去処理の場合でも同様であることはいうまでもない。
なお、図8又は図9に示した処理において、消去対象中に使用予約されている登録情報が複数あった場合には、ステップS33でその各々について消去を行うか否かの選択を受け付けるようにしてもよい。
また、上述した処理の他、ユーザが使用予約されている登録情報を消去することを希望した場合に、その登録情報を使用予約しているジョブをその場で実行してしまい、その完了後その登録情報を消去するという選択を可能にしてもよい。ジョブの種類によっては、実行は必要だがその時刻は予定と異なってもよいことも考えられ、そのような場合、上記のようにすると速やかに消去を実行できて好ましい。
【0038】
〔第4の実施形態:図10,図11〕
次に、この発明の通信装置の第4の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。
図10はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャート、図11はそのファクシミリ装置における、グループ宛先情報の記憶方式について説明するための図である。このファクシミリ装置は、登録情報消去処理における各属性の登録情報の消去処理が第1の実施形態のファクシミリ装置と異なるのみであるので、この点以外の説明は省略するか簡単にする。
【0039】
このファクシミリ装置においても、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。しかし、各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の図2に示した処理等に代えて、図10に示した処理等を行う。これらの処理について、ここは、グループ宛先消去処理を代表して説明する。
グループ宛先消去処理は、図10のフローチャートに示す処理である。
まず、ステップS51で、消去対象として選択された属性の登録情報であるグループ宛先の情報を、消去対象として抽出する。ここでは、システム制御部17が抽出手段として機能する。
【0040】
ここで、このファクシミリ装置において、グループ宛先の情報は、図11に示すようなマトリクスとして記憶している。すなわち、各グループについて、そのグループに含まれるワンタッチ宛先,短縮宛先,テンポラリ宛先等に対応するフラグを立てることにより、各グループの構成要素となる宛先を示している。例えば、図11に示したグループ00の構成要素は、ワンタッチ宛先000と短縮宛先000である。そして、これらに対応する電話番号や宛先が、グループ00のグループ宛先となる。
従って、グループ宛先の情報の一部は、ワンタッチ宛先や短縮宛先の情報を参照して設定されており、グループ宛先の情報はワンタッチ宛先や短縮宛先の情報と関連していると言える。なお、テンポラリ宛先は、ワンタッチ宛先や短縮宛先等と関係なく、直接入力によって設定した宛先であり、各テンポラリ宛先は、1つのグループのみの構成要素となる。
そして、このように記憶しているグループ宛先の情報を消去対象とする場合、各グループに含まれる宛先を示すフラグと、そのグループに含まれるテンポラリ宛先の情報を抽出すればよい。
【0041】
次にステップS52で、グループ宛先情報の消去と同時に消去を行うべき関連の登録情報として、消去対象中のグループ宛先の登録情報のうち、ワンタッチ宛先にも登録されている情報を抽出する。そしてここでは、システム制御部17が関連情報抽出手段として機能する。なお、図11を用いて説明した例では、各グループの構成要素を示すフラグを用いてこの抽出を行うことができる。また、ここではワンタッチ宛先の情報しか抽出しないが、これはワンタッチ宛先のみがグループ宛先情報と関連しているということを意味しない。
【0042】
次のステップS53では、ステップS52で何らかの登録情報が抽出されたか否か判断し、されていればステップS54に進んでその抽出された登録情報も同時に消去するか否かの選択を受け付ける。この際に、該当する抽出された登録情報を表示するようにするとよい。使用者がいずれかを選択すると、ステップS55に進んでその消去を行うか否かを判断する。
消去を行う場合には、ステップS56に進んで、ステップS52で抽出されたワンタッチ宛先の登録情報も消去対象に指定してステップS57に進む。
ステップS57乃至ステップS59の処理は、第1の実施形態で説明した図2のステップS22乃至ステップS24の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS53で抽出されなかったと判断した場合、又はステップS55で消去を行わない場合にはそれぞれそのままステップS57に進む。
【0043】
なお、ここではグループ宛先情報の消去と同時に消去を行うべき関連の登録情報として、消去対象中のグループ宛先の登録情報のうちワンタッチ宛先にも登録されている情報を抽出する例について説明したが、これ以外に短縮宛先等からも抽出するようにしてもよい。
また、抽出された関連の登録情報が複数あった場合には、ステップS54でその各々について消去を行うか否かの選択を受け付けるようにしてもよい。
さらに、ここではグループ宛先情報の消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS52で抽出する登録情報と、同時に消去すべき関連の登録情報の抽出範囲が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。関連の登録情報の抽出範囲については、消去すべき登録情報の属性毎に定めておけばよい。
【0044】
このような処理を行う通信装置によれば、複数の属性の登録情報が関連しあっている場合でもその全てを使用者との対話形式による処理によって消去できるので、機密情報の消去漏れを低減できると共に、装置の操作性を向上させることができる。なお、関連しあう情報の種類は、上述した組み合わせに限られるものではない。また、関連の態様も、上述のような参照関係に限られるものではない。
また、図10のステップS57乃至S59の処理に代えて、図7のステップS22乃至S26の処理、あるいは図8又は図9のステップS32乃至ステップS37の処理を行うことにより、この効果に加え、第2あるいは第3の実施形態で説明した効果も得ることができる。
【0045】
〔第5の実施形態:図12乃至図14〕
次に、この発明の通信装置の第5の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。図12はそのファクシミリ装置の構成を示すブロック図、図13はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャート、図14はその一部をより詳しく示すフローチャートである。
なお、このファクシミリ装置は第1の実施形態のファクシミリ装置と共通する部分が多いため、その部分については説明を省略する。
【0046】
このファクシミリ装置は、図12に示すように、図3に示した第1の実施形態のファクシミリ装置のモデム15とNCU16に代えてネットワーク制御部25を設け、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続したネットワークファクシミリ装置である。そして、LANを介して他の装置と通信したり、LANを介して接続するサーバ装置によってインターネットを介して他の装置と通信を行うことができる。また、画情報の送受信は電子メール形式で行い、ネットワークに接続されていないファクシミリ装置との送受信は、ゲートウェイ装置を介して行うものとする。
そして、このファクシミリ装置においては、通信先を電話番号のほかIP(インターネットプロトコル)アドレスや電子メールアドレス等によって指定することができる。そして、これらの情報もワンタッチ宛先や短縮宛先として登録することができるので、宛先情報や登録情報に含むことになる。
その他の装置構成は第1の実施形態のファクシミリ装置と同様である。
【0047】
このようなファクシミリ装置において、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は図13のフローチャートに示す処理を開始する。この処理も、概ね第1の実施形態で図1を用いて説明した処理と同様であるが、ステップS3,S5等に示した各属性の登録情報の消去処理及び、ステップS16の後でステップS18の処理を行う点については、第1の実施形態の場合と異なる。
そこで、まず、各属性の登録情報の消去処理について、ステップS5に示したワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
【0048】
この実施形態におけるワンタッチ宛先消去処理は、図14のフローチャートに示す処理である。ここで、ステップS21及びステップS22の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明した処理と同様であるから、説明を省略する。
そして、ステップS22で使用予約されているものがあれば、ステップSXに進んで消去対象を使用予約されているものといないものに分けて出力する準備を行う。使用予約されているものはステップS23では消去しないので、使用予約の有無を基準に実際に消去するものと消去を取りやめるものに分けることができる。また、消去対象の出力はここでは後述するようにプロッタ12によって用紙に画像形成して行うので、準備としてはこのために必要なデータを用意してシステム制御部17のRAMに記憶させることを行う。プリントデータや画像データをここで作成してしまってもよいし、後で作成できるように対象の登録情報を一時的に記憶させておくようにしてもよい。出力は、ワンタッチ番号,宛名,宛先情報等、登録情報の全部又は所定の項目について行うようにするとよい。
【0049】
そして、ステップSXの後で、第1の実施形態の場合と同様にステップS23で消去対象のうち使用予約されていないものを一括消去してもとの処理に戻る。
一方、ステップS22で使用予約されているものがなければ、ステップSYに進んで消去対象を出力する準備を行う。ここでは、消去対象の登録情報は全て実際に消去するので、分類する必要はない。準備の内容はステップSXの場合と同様である。その後、ステップS24で消去対象全てを一括消去してもとの処理に戻る。
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なり、ステップSXやSYで準備するデータの内容が登録情報の属性に応じて異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
【0050】
次に、ステップS18の処理について説明する。
ステップS18では、消去対象とした登録情報を、実際に消去したものと消去を中止したものとを区別できるように出力する。この出力は、操作表示部18に表示して行ったり、外部装置にデータを送信して行ったりしてもよいが、ここではプロッタ12によって用紙に画像形成して出力するものとする。そして、この出力は、図14でワンタッチ宛先消去処理について代表して示したようにステップSX又はステップSYで準備したデータを用いて行うことができる。また、出力形式としては、実際に消去したものと消去を中止したものをマーク等によって区別できれば、必ずしも分かれた位置に出力する必要はない。
なお、このような出力は、ステップS18の時点ではなく、ステップSXあるいはステップSYでデータを準備した時点で行うようにしてもよい。
このような処理を行う通信装置によれば、登録情報の一括消去を行った場合に、実際に消去できた情報と消去できず残っている情報とを操作者が容易に認識することができるので、再度の消去操作を行うか否かの判断が容易になり、装置の操作性を向上させることができる。
【0051】
〔第6の実施形態:図15乃至図18〕
次に、この発明の通信装置の第6の実施形態であるファクシミリ装置について説明する。図15はそのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャート、図16は消去した登録情報を外部装置に出力する場合のフォーマット例を示す図、図17はそのファクシミリ装置における登録情報復活処理の動作を示すフローチャート、図18はその一部をより詳しく示すフローチャートである。
【0052】
このファクシミリ装置は、ハードウェア構成としては第5の実施形態のものと同様なネットワークファクシミリ装置である。そして、このファクシミリ装置においては、登録情報の一括消去が選択されると、システム制御部17は第1の実施形態の場合と同様に図1のフローチャートに示す処理を行う。しかし、各属性の登録情報の消去処理については、第1の実施形態の図2に示した処理等に代えて、図15に示した処理等を行う。これらの処理について、ここでも、ワンタッチ宛先消去処理を代表して説明する。
【0053】
ここで実行するワンタッチ宛先消去処理は、図15のフローチャートに示す処理である。そして、ステップS21及びステップS22の処理は、第1の実施形態で図2を用いて説明した処理と同様であるから、説明を省略する。また、ステップS23及びS24の処理についても概ね同様であるが、ここで登録情報の一括消去を行う際には、消去した登録情報の内容を後のステップSAの処理に供するため一時的にシステム制御部17のRAMに記憶させておくものとする。
そして、ステップS23又はS24の処理の後、ステップSAに進み、ステップS23又はS24で消去した登録情報であるワンタッチ宛先のデータを所定のフォーマットで作成する。このフォーマットは、ステップSBで送信先となる外部装置がその内容を消去された登録情報であると判別できるようなフォーマットとする。従って、外部装置側に判別機能を設けておけば、図16に示したように所定のヘッダの後ろにデータをカンマで区切って並べたようなものでよい。また、図16にはワンタッチ番号と宛名と宛先を含むデータの例を示しているが、後で消去した登録情報を復元できるよう、他の情報も登録されていた場合にはその情報もステップSAで作成するデータに含めるものとする。
【0054】
そして、次のステップSBでは、ステップSAで作成したデータを指定された外部装置に送信する。送信先の指定は、この処理の時点で受け付けてもよいが、ここでは予め行っておくものとする。そして、この指定は電子メールアドレス等によって行うことができ、この場合、データの送信は画情報の場合と同様に電子メールの送信として行うことができる。
なお、外部装置としてはパーソナルコンピュータ(PC)やデータサーバ等を用いることができるが、その外部装置には、所要のアプリケーションプログラムを実行させる等して、ステップSBの処理により送信されてきたデータをこのネットワークファクシミリ装置において消去された登録情報として蓄積及び管理するための機能を設けておくものとする。このとき、消去が行われた装置の識別情報や消去日時等も管理できるようにしておくとよい。
ステップSBの終了後はワンタッチ宛先消去処理を終了して元の処理に戻る。
【0055】
ここでは、ワンタッチ宛先消去処理について説明したが、他の消去処理についても、ステップS21で抽出する登録情報が異なり、それに応じてステップSAで作成するデータの内容が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
このような処理を行う通信装置によれば、消去した登録情報を外部装置によって管理することができるので、消去した後でもその登録情報を参照することができる。また、誤操作によって登録情報を消去してしまった場合等でも外部装置にその情報を残しておくことができるので、装置の信頼性を向上させることができる。
【0056】
ところで、このファクシミリ装置においては、一旦消去した登録情報の復活も行うことができる。この場合の登録情報復活処理について次に説明する。
このファクシミリ装置において、登録情報の復活が選択されると、システム制御部17は図17のフローチャートに示す処理を開始する。
まず、ステップS61で、復活させるべき登録情報の属性の選択を受け付ける。この受け付けは、図1のステップS1の場合と同様に、所定のメッセージを操作表示部18のディスプレイに表示させ、ユーザに選択を促すことによって行うことができる。そして、復活させるべき登録情報の属性としては、消去の場合と同様な属性を用いるものとする。
【0057】
ステップS61で選択を受け付けると、ステップS62に進み、選択された属性が登録IDか否か判断する。登録IDであれば、ステップS63に進んで登録ID復活処理を行って登録IDの情報を復活させる。
そして、ステップS76に進んでその復活処理結果を使用者に通知して終了する。この通知は、例えば操作表示部18のディスプレイにメッセージを表示することによって行うことができるし、プロッタ12によってレポートを出力して行うようにしてもよい。
【0058】
ステップS62で登録IDでなかった場合には、ステップS64に進んで選択された属性がワンタッチ宛先か否か判断する。ワンタッチ宛先であれば、ステップS65に進んでワンタッチ宛先復活処理を行ってワンタッチ宛先の情報を復活させる。そして、ステップS76に進んでその復活処理結果を使用者に通知して終了する。
ステップS64でワンタッチ宛先でなかった場合には、ステップS66に進み、以下順に選択された属性が短縮宛先か、グループ宛先か、Fコードか、プログラムか、画像メモリ内容か、を判断し、これらの属性であれば該当する属性の登録情報についての復活処理を行う。そして、ステップS76でその復活処理結果を使用者に通知して終了する。
どの属性にも該当しなかった場合には、想定したどの属性も選択されていないので、選択が正常に行われなかったものとしてステップS77に進んでエラー処理を行って終了する。
【0059】
次に、図17のステップS63,S65等に示した各属性の登録情報の復活処理について詳しく説明する。ここでは、ステップS65に示したワンタッチ宛先復活処理を代表して説明する。
ワンタッチ宛先復活処理は、図18のフローチャートに示す処理である。
まず、ステップS81で、指定された外部装置にアクセスして過去にファクシミリ装置から消去された消去済ワンタッチ宛先データを検索する。外部装置の指定は、この処理の時点で受け付けてもよいが、ここでは予め行っておくものとする。そして、この指定は電子メールアドレス等によって行うことができ、図15のステップSBで用いた指定と同じものを用いるとよい。すなわち、登録情報の消去時に消去した登録情報のデータの送信先とした外部装置を指定するとよい。また、検索結果については、外部装置に電子メール形式等による送信を要求してもよいし、外部装置にアクセスした状態で検索結果を参照するようにしてもよい。
【0060】
次のステップS82では、外部装置に蓄積されている消去済ワンタッチ宛先データから、復活対象のデータを選択する。この選択は、自機から消去されたものを選択する等して自動的に行ってもよいし、検索結果を操作表示部18に表示してユーザに選択させるようにしてもよい。
選択が行われるとステップS83に進み、外部装置に復活対象の全ワンタッチ宛先データの送信を要求して取得する。なお、外部装置にはファクシミリ装置からの要求に応答して必要なワンタッチ宛先データを電子メール等によって送信する機能を設けておき、ファクシミリ装置はこれを受信することによって必要なデータを取得するものとする。
【0061】
そして、ステップS84で取得したワンタッチ宛先データを、自身のワンタッチ宛先として一括登録し、ワンタッチ宛先を消去前の状態に復活させて元の処理に戻る。なお、この登録の際に既存のワンタッチ宛先に対して上書きを行うことになる場合には、その宛先については登録を行わないようにしたり、ユーザに登録可否の確認を求めたり、自動的に空き番号を探して登録するようにしたりしてもよい。
ここでは、ワンタッチ宛先復活処理について説明したが、他の復活処理についても、ステップS81で検索したりステップS83で外部装置に要求したりステップS84で一括登録したりする登録情報が異なるのみで、他の部分は同様な処理であるので、その説明は省略する。
【0062】
なお、ここでは登録情報の復活を各属性毎に一括して行う例について説明したが、登録情報1つ1つについて個別に選択して行うことができるようにしてもよい。また、複数の属性のものを一括して復活できるようにしてもよい。
このような処理を行う通信装置によれば、登録情報を容易に消去したり復活させたりできるので、装置の操作性を向上させることができる。また、消去時に外部装置に送信したものとは別の登録情報を復活時に取得して登録するようにすれば、登録情報の入れ替えを容易に行うことができ、1台の装置を様々な場面で利用できるようにすることができるので、この点でも装置の操作性を向上させることができる。
【0063】
なお、以上説明した第1乃至第4の実施形態においては、この発明を公衆回線のみに接続したファクシミリ装置について説明したが、第5,第6の実施形態で説明したようなインターネット等のネットワークに接続されるファクシミリ装置にももちろん適用することができる。そして、この場合には、IPアドレスやメールアドレス、パスワード等も登録情報に含まれる。また、第5,第6の実施形態は、ネットワークに接続可能であれば、公衆回線を介した通信も可能なファクシミリ装置に適用するこもできる。また、ネットワークに接続されたファクシミリ装置に適用する場合には、上述した第1乃至第4の実施形態を第5及び第6の実施形態と組み合わせて適用してもよい。
さらに、この発明は、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する装置であれば、携帯電話や、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ、通信機能を備えたデジタル複合機等の他の通信装置にも同様に適用できることは言うまでもない。さらにまた、このような記憶手段を有する装置であれば、画像形成装置や、マイクロコンピュータを備えた家庭用電化製品等の他の電子装置に適用することも可能である。
【0064】
また、この発明のプログラムは、上述したファクシミリ装置等の通信装置を制御するコンピュータに上述した各実施形態でフローチャートに示した処理を実行させ、上述した各手段として機能させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、コンピュータを上述した各手段として機能させて上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータあるいは通信装置に備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、コンピュータあるいは通信装置が適当な手段を有する場合には、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させるようにすることもできる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の通信装置及び通信装置の制御方法によれば、装置に記憶している登録情報を、廃棄,移転,譲渡等の用途に応じて選択した種類毎に一括消去できるので、装置に記憶した登録情報の管理の際の操作性を向上させることができる。また、使用予約中の登録情報は消去しないので、他の使用者が登録情報を使用予定であるにもかかわらず消去してしまうことを防止でき、業務に支障を来すことなく消去処理を行うことができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータに通信装置を制御させて上記のような効果を得ることができる。この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを記憶させ、その実行によって上記のような効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の通信装置の第1の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャートである。
【図2】その一部をより詳しく示すフローチャートである。
【図3】この発明の通信装置の第1の実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】そのファクシミリ装置における登録情報消去処理時の表示例を示す図である。
【図5】その別の例を示す図である。
【図6】この発明の通信装置の第2の実施形態であるファクシミリ装置における履歴情報の出力例を示す図である。
【図7】そのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである。
【図8】この発明の通信装置の第3の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである
【図9】その別の例を示すフローチャートである。
【図10】この発明の通信装置の第4の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである
【図11】そのファクシミリ装置における、グループ宛先情報の記憶方式について説明するための図である。
【図12】この発明の通信装置の第5の実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図13】そのファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作を示すフローチャートである。
【図14】その一部をより詳しく示すフローチャートである。
【図15】この発明の通信装置の第6の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報消去処理の動作の一部を示すフローチャートである。
【図16】消去した登録情報を外部装置に出力する場合のフォーマット例を示す図である。
【図17】この発明の通信装置の第6の実施形態であるファクシミリ装置における登録情報復活処理の動作を示すフローチャートである。
【図18】その一部をより詳しく示すフローチャートである。
【図19】従来のファクシミリ装置におけるワンタッチキーへの情報の登録、消去、変更時の表示部の表示例を示す図である。
【符号の説明】
11:スキャナ 12:プロッタ
13:符号化復号化部 14:通信制御部
15:モデム 16:網制御部
17:システム制御部 18:操作表示部
19:画像メモリ 20:システムバス
25:ネットワーク制御部
Claims (12)
- 電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置であって、
消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける手段と、
該手段によって選択を受け付けた属性を有する前記登録情報を抽出する抽出手段と、
該手段によって抽出した登録情報を消去する消去手段と、
該手段による消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断する予約判断手段とを設け、
前記消去手段は、前記予約判断手段が前記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、前記抽出手段によって抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、前記抽出手段によって抽出した登録情報のうち前記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去する手段であることを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の通信装置であって、
前記消去手段による消去処理の実行後にその実行結果を使用者に通知する消去結果通知手段を設けたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1又は2記載の通信装置であって、
当該装置の動作履歴を示す履歴情報を記憶する手段と、
前記履歴情報のうち前記消去手段によって消去した登録情報を使用している履歴情報を検索する手段と、
該手段によって発見された履歴情報を消去する手段とを設けたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項記載の通信装置であって、
前記予約判断手段が前記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていると判断した場合に該情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、
該手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、前記使用予約されている情報を使用予約しているジョブを中止して該情報の消去を行う手段とを設けたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項記載の通信装置であって、
前記予約判断手段が前記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていると判断した場合に、該情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、
該手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、前記使用予約されている情報を使用予約しているジョブの終了後に該情報の消去を行う手段とを設けたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項記載の通信装置であって、
前記消去手段が前記登録情報の消去を行う際に、該消去と同時に消去を行うべき関連の登録情報を抽出する関連情報抽出手段と、
該手段が何らかの登録情報を抽出した場合には該抽出した登録情報の消去を行うか否かの選択を受け付ける手段と、
該手段が消去を行う旨の選択を受け付けた場合に、前記関連情報抽出手段が抽出した登録情報の消去を行う手段とを備えたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項記載の通信装置であって、
前記消去手段が前記登録情報を消去しようとした場合に、該登録情報を、実際に消去を行う登録情報と消去を取りやめる登録情報とを区別できるように出力する手段を設けたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項記載の通信装置であって、
前記消去手段が前記登録情報を消去する場合に、該登録情報を、消去されたものと認識可能なフォーマットで外部装置に送信する手段を設けたことを特徴とする通信装置。 - 請求項8記載の通信装置であって、
前記消去手段によって消去された登録情報の復活の指示を受け付ける手段と、
該指示を受け付けた場合に前記外部装置から復活対象の登録情報のデータを取得する手段とを備えたことを特徴とする通信装置。 - 電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置の制御方法であって、
消去すべき登録情報の属性の選択を受け付け、
該選択を受け付けた属性を有する前記登録情報を抽出し、
該抽出した登録情報の消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断し、
該判断において前記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、前記抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、前記抽出した登録情報のうち前記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去することを特徴とする通信装置の制御方法。 - 電話番号や宛先情報等の、ユーザが装置毎あるいはユーザ毎に個別に登録する登録情報を記憶する記憶手段を有する通信装置を制御するコンピュータを、
消去すべき登録情報の属性の選択を受け付ける手段と、
該手段によって選択を受け付けた属性を有する前記登録情報を抽出する抽出手段と、
該手段によって抽出した登録情報を消去する消去手段と、
該手段による消去の実行時に、消去しようとする登録情報に、ジョブによって使用予約されている情報が含まれているかどうか判断する予約判断手段として機能させるためのプログラムであって、
前記消去手段の機能は、前記予約判断手段が前記消去しようとする登録情報に使用予約されている情報が含まれていないと判断した場合には、前記抽出手段によって抽出した登録情報を一括して消去し、含まれていると判断した場合には、前記抽出手段によって抽出した登録情報のうち前記使用予約されている情報以外の登録情報を一括して消去する機能であることを特徴とするプログラム。 - 請求項11記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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