JP2004165082A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】鍋の反り度合いや負荷である油の量に応じて揚げ物調理の温度制御パラメータを変化させ、温度制御を精度良く行う誘導加熱調理器を実現する。
【解決手段】低パワー加熱開始手段16が加熱を開始、計時手段14が計時を開始する。鍋反り判定手段8が鍋反り判定動作を行うとともに、T0決定手段29がT0を決定する。次に温度立ち上げ手段9が鍋反り判定手段8の判定結果を読み込んで反りの大きな鍋の場合は加熱停止すると共に、油の量を判定し、反りと油量に応じた温度立ち上げ動作を行う。その後、温度調整手段10が反りと油量に応じた温度調整を開始する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揚げ物調理を行う際に油や鍋の温度を加熱し過ぎることなく正確に制御する誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この誘導加熱調理器としては、(例えば、特許文献1参照)の電磁調理器の温度制御方法に記載されているようなものがあった。 図16は、前記公報に記載された従来の誘導加熱調理器を示すものである。
【0003】
図16に示すように、誘導加熱コイルに通電してから前記料理用器が発熱してゆく際、発熱温度Qが調理に必要な設定温度Qsに近づくにつれ、前記料理用器の昇温速度ΔQ/Δtを逓減させる。そして、同食材の加熱調理を前記昇温速度が実質的にゼロになっている段階で終える。これは前記誘導加熱コイルに加えられる電力Pを所定の電力変化量Δpをもって段階的に上げる時間Δtを少しずつ長くすることにより行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−317285号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記の誘導加熱調理器では鍋の種類や鍋内の負荷の量、室温などの条件を一定に規定する必要がある。しかし家庭で揚げ物調理を行う際には使用する鍋、油の量を同一に規定することは出来ない。例えば鍋の底が反っていることがあるが、誘導加熱調理器は鍋が発熱しその温度をプレートを通してプレート下の温度センサで測定するという構成上、反っている鍋では測定温度は鍋の温度より反りに応じて低くなる。また、油の量は使用者によって様々である。このように鍋の反りや油の量が様々な状況で、揚げ物設定温度を保つ温度制御を行うことは困難である。前記従来の構成は以上のような課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、鍋の反り度合いや負荷である油の量に応じて揚げ物調理の温度制御パラメータを変化させ、温度制御を精度良く行う誘導加熱調理器を実現することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は鍋をのせるプレートと、プレート下に設けた鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルを駆動するインバータ回路と、インバータ回路を制御して加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、プレート下面に当接して配した温度測定手段と、揚げ物モードを選択する揚げ物モード選択スイッチと、揚げ物モード時に目的の油温度を設定する油温度設定手段と、時間を計測する計時手段と、揚げ物モードでの加熱を機器のフルパワーより低い低パワーで開始し所定の時間の間に前記温度測定手段の測定値を入力として鍋の反り度合いを判定することで鍋内の油量の影響を受けずに鍋反りを判定する鍋反り判定手段と、鍋反り判定手段が反り大と判定した場合は加熱を停止し反り無し・反り小・反り中と判定した場合はパワーを上げて温度立ち上げを行う温度立ち上げ手段と、温度立ち上げ手段が動作を完了した後に油温度を前記油温度設定手段により設定された設定温度に保つ温度調整手段とを備え、温度立ち上げ手段は温度立ち上げ中に油量の判定を行い鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度立ち上げを行い、温度調整手段は鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度制御を行う誘導加熱調理器とするものである。
【0008】
これによって、鍋の反り度合いや負荷である油の量に応じて揚げ物調理の温度制御パラメータを変化させ、温度制御を精度良く行う誘導加熱調理器を実現することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は鍋をのせるプレートと、プレート下に設けた鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルを駆動するインバータ回路と、インバータ回路を制御して加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、プレート下面に当接して配した温度測定手段と、揚げ物モードを選択する揚げ物モード選択スイッチと、揚げ物モード時に目的の油温度を設定する油温度設定手段と、時間を計測する計時手段と、揚げ物モードでの加熱を機器のフルパワーより低い低パワーで開始し所定の時間の間に前記温度測定手段の測定値を入力として鍋の反り度合いを判定することで鍋内の油量の影響を受けずに鍋反りを判定する鍋反り判定手段と、鍋反り判定手段が反り大と判定した場合は加熱を停止し反り無し・反り小・反り中と判定した場合はパワーを上げて温度立ち上げを行う温度立ち上げ手段と、温度立ち上げ手段が動作を完了した後に油温度を前記油温度設定手段により設定された設定温度に保つ温度調整手段とを備え、温度立ち上げ手段は温度立ち上げ中に油量の判定を行い鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度立ち上げを行い、温度調整手段は鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度制御を行う誘導加熱調理器とすることにより鍋の反り度合いや負荷である油の量に応じて揚げ物調理の温度制御パラメータを変化させ、温度制御を精度良く行う誘導加熱調理器を実現することが出来る。
【0010】
請求項2に記載の発明は、鍋反り判定手段が、低パワーPlowで加熱開始を行う低パワー加熱開始手段と、あらかじめ低パワーPlowで油少量・油中量・多量を加熱した際に油少量時と油中量・多量時の温度測定手段による温度の時間変化である温度曲線が乖離するまでの時間を測定時間tsとして記憶している測定時間記憶手段と、低パワーPlowで加熱開始後から測定時間記憶手段に記憶された測定時間ts経過以前のなるべく遅いタイミングに温度測定手段の測定値の二階微分を算出する二階微分手段と、二階微分手段の出力から二階微分手段の出力が小さいほど鍋反りを大きく判断する判断手段から成る請求項1記載の誘導加熱調理器とすることにより初期温度によらず測定温度の二階微分によって鍋の反りを判定できるとともに、油の対流前のタイミングで測定することが出来るので油量の影響を受けずに鍋の反りを判定することが出来る。
【0011】
請求項3に記載の発明は、判断手段がth1≧th2≧th3である比較値th1、th2、th3を記憶する比較値記憶手段を備え、二階微分手段の出力がth3より小さいと鍋の反りが大、二階微分手段の出力がth2より小さくth3以上のとき反り中、二階微分手段の出力がth1より小さくth2以上のとき反り小、二階微分手段の出力がth1以上のとき反り無しと判断する請求項2記載の誘導加熱調理器とすることにより鍋の反りを大中小反り無しの4つに分けそれぞれ鍋の特性に応じた温度調整を行うことが出来る。
【0012】
請求項4に記載の発明は、温度立ち上げ手段は油量が少量と想定して作成した簡略化した伝熱モデルに基づいて電力と測定温度から鍋温度と油量の推定を行う推定手段と、推定手段による推定油量から油量が極少量かどうかを判定する極少量判定手段と、推定手段による推定油量から油量が少量かどうかを判定する少量判定手段と、温度測定手段による測定温度から油量が多量かどうかを判定する多量判定手段とを備え、温度立ち上げ中に極少量判定手段が油量を極少量と判定した際には直ちに温度立ち上げを完了し、温度立ち上げ中に少量判定手段と多量判定手段を動作させその判定結果である油量に従って温度立ち上げを完了もしくは温度立ち上げの完了条件を温度測定手段の目標温度として決定し温度測定手段が目標温度に達すれば温度立ち上げを完了する請求項1記載の誘導加熱調理器とすることにより簡略化した伝熱モデルが当てはまる少量以下の油の場合は伝熱モデルに基づいて温度制御を行い簡略化した伝熱モデルが当てはまらない中量・多量の油の加熱は測定温度を用いて温度制御を行うよう油量に応じて制御を変えることで揚げ物の温度制御を高精度に行うことが出来る。
【0013】
請求項5に記載の発明は温度立ち上げ手段は推定手段による推定鍋温度との比較値を記憶する推定温度比較値記憶手段と、温度測定手段による測定温度との比較値を記憶する測定温度比較値記憶手段とを備え、温度立ち上げ手段は推定手段による推定鍋温度が推定温度比較値記憶手段に記憶された推定温度比較値に達したときに少油量判定手段を動作させ、温度測定手段による測定温度が測定温度比較値記憶手段に記憶された測定温度比較値に達したときに多油量判定手段を動作させる請求項4記載の誘導加熱調理器とすることにより、簡略化した伝熱モデルが当てはまる少量以下の油の場合は伝熱モデルに基づいて油量の判定を行い簡略化した伝熱モデルが当てはまらない中量・多量の油の油量判定は測定温度を用いて行うよう油量に応じて判定方法を変えることで揚げ物の油量判定を高精度に行うことが出来る。
【0014】
請求項6に記載の発明は推定温度比較値記憶手段に記憶する推定温度比較値と測定温度比較値記憶手段に記憶する測定温度比較値は推定鍋温度が推定温度比較値と一致するタイミングは測定温度が測定温度比較値と一致するタイミングより早くなるように設定され、温度立ち上げ手段は推定鍋温度が推定温度比較値に達するまで加熱を行った後少油量判定手段を動作させて少量油の判定を行い、判定結果が少量の場合は少量時の立ち上げ完了条件を設定し、少量で無かった場合には測定温度が測定温度比較値に達するまで加熱を行った後多油量判定手段を動作させ中量と多量の判定を行い中量か多量化に応じて立ち上げ完了条件を設定する請求項5記載の誘導加熱調理器とすることにより油が少量の場合は早いタイミングで見分けて安全に加熱し、油が十分多い中量多量は少量の場合より長めに加熱してから油量を判定することで判定精度を上げることができる。
【0015】
請求項7に記載の発明は、推定手段の用いる推定演算は、鍋と少量の油を一体とした負荷と、鍋をのせるプレートとプレート下にプレートに接して設けた温度測定手段とを一体としたセンサ部の2つの部分の伝熱方程式の和を積分し、積分常数として負荷とセンサ部が等しい温度のときを初期温度T0として用いる請求項4記載の誘導加熱調理器とすることにより鍋温度を容易に推定することができる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、推定手段の用いる初期温度T0は、温度測定手段の測定値が上昇し始めたときの温度測定手段の測定値とする請求項7記載の誘導加熱調理器とすることにより、連続調理などで初期のプレート温度や鍋温度が高い場合でも鍋温度推定を行うことが出来る。
【0017】
請求項7に記載の発明は、特に、コンピュータを請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器の全てまたはその一部を機能させるためのプログラムとすることにより、コンピュータを請求項1〜6のいずれか1記載の誘導加熱調理器の全てもしくは一部として機能させることで、汎用コンピュータやサーバを用いて本発明の誘導加熱調理器の一部あるいは全てを容易に実現することができる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施例1)
図1〜15は本発明の実施例の構成を示す図である。図1は本実施形態の誘導加熱調理器のブロック図である。誘導加熱調理器の本体1(以下単に本体1と称する)の上面を構成するプレート2上には、油4を収容した鍋3を載置している。この鍋3は、本体1内に設けた高周波磁界を発生して鍋3を誘導加熱する加熱コイル5と、加熱コイル5に高周波電流を供給するインバータ回路6、インバータ回路6を制御する制御手段7とともに、油4を加熱する加熱手段を構成している。プレート2の下面には、サーミスタ等によって構成した温度測定手段11を配置し、この温度測定手段11の出力は鍋反り判定手段8、温度立ち上げ手段9、温度調整手段10に伝達されている。鍋反り判定手段8、温度立ち上げ手段9及び温度調整手段10は前記制御手段7に信号を出力して加熱パワーを調整する。計時手段14は時間を鍋反り判定手段8、温度立ち上げ手段9に出力する。スイッチ17は揚げ物モードの選択と温度設定を行うと共に調理を開始するスイッチである。鍋反り判定手段8、温度立ち上げ手段9、温度調整手段10、計時手段14は図3に示しているマイクロコンピュータ19によって構成している。
【0020】
図2に本実施例の誘導加熱調理器の回路構成を示す。加熱コイル5を駆動するインバータ回路6は、交流電源を全波整流する整流器、平滑コンデンサ、限流インダクタンス、共振コンデンサ、スイッチング素子等によって構成している。加熱コイル5は前記共振コンデンサに並列に接続しており、インバータ回路6は加熱コイル5に高周波電流を供給している。
【0021】
また前記スイッチング素子は制御手段7からの出力によってオン・オフ制御されており、このオンオフの周期を調整することによってインバータ回路6の発振周波数を可変でき、加熱コイル5の加熱出力を制御できるものである。マイクロコンピュータ19は、加熱スイッチ17の信号をI1から入力され、温度測定手段11の信号をAD1から入力されて、O1から制御手段7に制御信号を出力している。また20は、マイクロコンピュータ19等の直流電源を必要とする回路に電力を供給する直流電源回路である。
【0022】
図3は鍋反り判定手段8のブロック図である。図3に示すように鍋反り判定手段8は、低パワーPlowで加熱開始を行う低パワー加熱開始手段16と、あらかじめ低パワーPlowで油少量・油中量・多量を加熱した際に油少量時と油中量・多量時の温度測定手段による温度の時間変化である温度曲線が乖離するまでの時間を測定時間tsとして記憶している測定時間記憶手段21と、低パワーPlowで加熱開始後から測定時間記憶手段に記憶された測定時間tsに温度測定手段の測定値の二階微分を算出する二階微分手段18と、二階微分手段18の出力から鍋反りを判断する判断手段15から成っている。また、二階微分手段18は温度測定手段11の測定値と計時手段14による時間を入力としてΔt秒間の温度変化を出力する変化値出力手段12と、変化値出力手段12の出力を入力として加熱開始t2秒後の変化値から加熱開始t1秒後の変化値を減算する減算手段13から成っている。また、判断手段15は比較値記憶手段22を備えている。
【0023】
図4は温度立ち上げ手段9のブロック図である。図4に示すように温度立ち上げ手段9は初期温度T0を決定するT0決定手段29、パワー設定手段30、伝熱演算手段31、立ち上げ制御手段32、過渡温度調整手段33からなっている。
【0024】
以下本実施形態の動作について説明する。
【0025】
図5に動作の概要をフローチャートで示す。使用者は鍋に油を入れ、ステップ1でスイッチ17を用いて揚げ物モードの選択と温度設定を行った後揚げ物調理開始を指示する。設定温度はTsetとする。ステップ2で低パワー加熱開始手段16が加熱を開始、計時手段14が計時を開始する。ステップ3で鍋反り判定手段8が鍋反り判定動作を行うとともに、T0決定手段29がT0を決定する。ステップ4で温度立ち上げ手段9が鍋反り判定手段8の判定結果を読み込んで反りの大きな鍋の場合は加熱停止すると共に、油の量を判定し、反りと油量に応じた温度立ち上げ動作を行う。ステップ5で温度調整手段10が反りと油量に応じた温度調整を開始する。使用者はこれ以降に天ぷら等の材料を投入して調理を行うことができる。以降、使用者が調理終了を指示するまでステップ5を繰り返す。ステップ6で使用者が調理終了を指示した時はステップ7で終了する。
【0026】
次に図6を用いて鍋反り判定手段8及び温度立ち上げ手段9内のT0決定手段29の動作を説明する。T0は伝熱モデルの演算に使用する初期温度である。図6は鍋反り判定手段8及び温度立ち上げ手段9内のT0決定手段29の動作を示すフローチャートである。ステップ101で使用者がスイッチ17により揚げ物調理を開始すると、ステップ102で温度立ち上げ手段9がパワーをオンし低パワー(約1kW)で加熱を開始すると共に、計時手段14が計時を開始、温度測定手段11が温度測定を開始し、測定時間記憶手段21から測定時間tsを読み出す。ステップ103でΔt秒経過を待った後、ステップ104で変化値出力手段12が温度測定手段11の測定値を入力としてΔt秒間の温度変化を出力する。ステップ105でT0決定手段29はT’(t)が正でかつT0が未確定の場合にステップ106を実行し、T0=T(t)、t0=tとする。
【0027】
すなわち、初めてT’(t)>0となった時にT0=T(t)とする。ステップ106を一度実行するとT0が確定されるので以降はステップ107へ進む。ステップ107でts秒経過かどうかを判断し、ts秒までステップ104から107を繰り返す。ステップ108で減算手段13が加熱開始後ts秒における変化値出力手段12の出力値から加熱開始後t1秒における変化値出力手段12の出力値を減算する。ステップ109で判断手段15が減算手段13の出力結果から鍋反りを判断し出力して鍋反り判定手段8の動作は完了する。
【0028】
本実施例では減算手段13が変化値出力手段12のt1秒、ts秒の変化値を減算しており、近似的に2回微分を行っているに等しい。
【0029】
また、ΔT、t1、tsは10秒、20秒、40秒とした。
【0030】
図7に、あらかじめ低パワーPlowで油少量・油中量・多量を加熱した際に油少量時と油中量・多量時の温度測定手段による温度の時間変化である温度曲線が乖離するまでの時間、すなわち測定時間tsの決定方法を示す。図7(a)は反りのない鍋、図7(b)は反りの大きい鍋を使用して、それぞれ油量が極少量・少量・中量・多量に入れ、低パワーPlowで加熱を行った際の温度測定手段11の温度変化を横軸を時間にとって示した物である。油を加熱する場合、加熱を開始してts秒間は油が十分暖まって居らず対流しないため、測定温度の上昇は油量に寄らずに同じ鍋なら同じ変化を示す。その後は油が対流を始めるために油が少ないほど測定温度の変化は大きくなる。
【0031】
また、(a)(b)より分かるように鍋の反りによって測定手段による測定温度が異なり、反りの大きい鍋での測定温度は低くなる。ただし、この際も油や鍋の温度は鍋の反りに寄らずに油量に応じて上昇している。このように、ts以内に測定温度の温度変化を解析すれば鍋温度は上昇しているが油温度の上昇があまり大きくないので油量に関わりなく鍋の反りを判定することができるが、測定タイミングが早すぎると鍋による差が充分でないため反り判定の精度が低くなる。
【0032】
従って、時間tsで反り判定を行う。パワーを1kWに設定しているのでtsが40秒の時、鍋反り判定は出来るが、極少量の油の場合でも油温度は上がりすぎない範囲に押さえることが出来る。t1はtsとのあいだが短いと鍋反り判定の精度が悪くなるため、20秒に設定した。ΔTはあまり短いと精度が悪く、あまり長いと変化の検知が遅れる。10秒に設定すれば精度良く、遅れも少ない検知が可能である。また、一階微分でなく二階微分を取ることで、初期温度の影響を無視して鍋の反りを見ることが出来る。
【0033】
図8(a)に二階微分手段18の出力である二階微分値Gと鍋の反りの測定値例、図8(b)に二階微分値Gと判断手段15の判定結果の関係を示す。判断手段15は二階微分値Gを入力として比較値記憶手段22に記憶している比較値th1、th2、th3と比較して鍋の反りを判定し、{反り無し・反り小・反り中・反り大}のいずれかを出力する。
【0034】
すなわち、図8(b)に示すように、二階微分手段18の出力である二階微分値Gがth3より小さいと反り=3(鍋反り大)、二階微分手段18による二階微分値Gがth2より小さくth3以上のとき反り=2(鍋反り中)、二階微分手段18による二階微分値Gがth1より小さくth2以上のとき反り=1(鍋反り小)、二階微分手段18による二階微分値Gがth1以上のとき反り=0(鍋反り無し)と判断する。
【0035】
以上述べたように、鍋反り判定手段8は測定時間tsに測定温度の二階微分を取ることで鍋の反りを判定し、反り無し・反り小・反り中・反り大に鍋を見分けることが出来る。
【0036】
次に、温度立ち上げ手段の動作を説明する。
【0037】
図9に温度立ち上げ手段9の動作のフローチャートを示す。ステップ200で温度立ち上げ手段9の立ち上げ制御手段32が動作を開始する。ステップ201で鍋反り判定手段8の判定結果を確認する。反り大の場合は揚げ物調理には使えない鍋であり、ステップ220で加熱を中止する。
【0038】
反り無し・反り小・反り中の場合、ステップ202で鍋に応じた油量判定タイミング決定のための推定鍋温度との比較値Toff1を決定し、パワーを1.5kWに上げる。ステップ203で伝熱演算手段31が推定演算を行い鍋温度Tpと油量aを伝熱モデルに基づいて算出する。ステップ204で油量が極少量かどうかを判定し、油量aが所定値asより小さくなれば極少としてステップ210の過渡温度調整手段33による過渡温度調整動作へ進み、それ以外はステップ205へ進んで鍋温度Tpを確認する。ステップ205で鍋温度Tpが所定温度Toff1より高くなればステップ206へ進み、それ以外はステップ203にもどり、ステップ203〜205を繰り返す。ここでasは油量200gに設定している。
【0039】
また、Toff1は鍋の反りが大きいほど低く設定している。ステップ206では推定演算結果である油量から油量判定を行い、判定結果の油量に基づき過渡温度への移行タイミングを決定する測定温度との比較値Toff2を決定する。Toff2は油量が多いほど高く設定する。ステップ207で油量が少量の場合はステップ210の過渡温度調整動作へ進み、それ以外はステップ208へ進んで測定温度Tsを確認する。ステップ208を測定温度TsがToff2以上に上がるまで繰り返し、TsがToff2以上になればステップ209へ進み、再度油量判定を行う。ここで行う油量判定は中量と多量を判定するためのもので、測定温度の傾きが小さいほど油量を多いと判定するものである。ステップ209で油量判定を行った後、ステップ210の過渡温度調整へ移行し、ステップ211で温度立ち上げを完了する。
【0040】
図9におけるステップ204の極少量の判定、ステップ206の油量判定1、及びステップ205の温度比較は伝熱演算手段31による伝熱モデルに基づく推定温度と推定油量により行い、ステップ209の油量判定2、及びステップ208の温度比較は温度測定手段11による測定温度に基づいて行う。これは、本発明で使用する伝熱モデルはマイクロコンピュータで演算可能な容易さであることさを重視した油量が少量以下の前提で成り立つものであり、油量が中量・多量の際にはこの伝熱モデルは成り立たないからである。
【0041】
次に、伝熱モデルについて説明する。
【0042】
演算の元になる伝熱モデルは図10に示す鍋と油を一体とした負荷と、プレートと温度測定手段を一体としたセンサ部の2部分のみで考える。これは演算を容易にするためであり、より複雑なモデルでは商品に搭載したマイクロコンピュータでは算出が不可能である。ここでαpは負荷の熱容量、αsはセンサ部の熱容量、Pは発熱量、hpは負荷とセンサ部の間の熱伝達率、Tpは負荷の温度、Tmはセンサ部の温度である。センサ部の熱容量αsはプレート2と温度測定手段11の熱容量であるので定まった値であるし、発熱量Pは加えたパワーによって求めることが出来る。図10のモデルの熱伝導方程式を以下に示す。
【0043】
αp・dTp/dt=P−hp(Tp−Tm) (式1)
αs・dTm/dt=hp(Tp−Tm) (式2)
式1と式2を加算し、積分して演算すると以下のようにαpとTpが求められる。
【0044】
αp=SP1/ΔTm−αs (式3)
Tp={SP2−αs・Tm+(αs+αp)・T0}/αp (式4)
ここでSP1はPを時刻t−dtからtまで積算したもの、SP2はPを時刻t0からtまで積算したものである。T0は時刻t0における温度、すなわち初期温度であり、T0決定手段29で求めることが出来る。
【0045】
このように、積分演算を用いて式を解いているため、式3、式4に示すように微分項が現れず、実際の測定データを用いて算出してもノイズの影響を受けにくい。演算手段31は式3、式4の演算を行って負荷の温度Tpと熱容量αpを推定する。熱容量αpは鍋の熱容量+油の熱容量であるから、αpから揚げ物調理に使用する鍋の熱容量を引いた値によって油量aを推定することが出来る。
【0046】
次に、過渡温度調整手段33の動作を説明する。
【0047】
図11は過渡温度調整手段33の動作を示すフローチャートである。ステップ300で過渡温度調整を開始し、ステップ301で最終目標温度Tkを鍋の反りと油量に応じて設定する。ステップ302で現在時刻tにおける測定温度Tsが過渡温度調整の最終目標温度Tk以上のときステップ308へ移り過渡温度調整を終了する。現在の測定温度Tsが過渡温度調整の最終目標温度Tk未満の場合ステップ303にすすみ、過渡温度調整の時刻tにおける目標値Ttとその目標値を用いる時間の期限tkを、tk=t+Δt、Tt=Ts+ΔTとする。すなわち、過渡温度調整の時刻tにおける目標値Ttはそのときの測定値Tsに所定シフト幅ΔTを加えたものである。シフト幅ΔT、ディレイ時間Δtは鍋の反りに応じて設定し、鍋の反りが大きいほどΔTを小さく、Δtを大きくする。ステップ304、305でもしTtが渡温度調整の最終目標値Tk以上であればTt=Tkとして、最終目標温度を超えないように設定する。ステップ306でパワーPを設定する。設定する値Pmは鍋の反り、油量、温度測定値と目標との差すなわち偏差、温度測定値の変化度合いすなわち傾きに応じて設定する。時刻tがtkを越えるまでステップ306を繰り返す。時刻tがtkを越えると、ステップ302にもどる。ステップ302に戻った際に測定温度Tsが過渡温度調整の最終目標値Tk以上のときステップ308へ移り過渡温度調整を終了する。
【0048】
図12にTk、Tt、Tsの例を図示する。図11のフローチャートに示したように、時間Δtごとに目標値Ttを設定する。設定はTt=T(t)+ΔTとする。この算出の結果Ttが渡温度調整の最終目標値Tk以上であればTt=Tkとする。Δt、ΔTは反りに応じて設定する。反りが大きいほどプレート温度の鍋温度への追随は遅れるため、反りが大きいほどΔtを長く、ΔTを小さく設定してゆっくりと温度を上げるように設定している。従って、測定温度と鍋の反りに応じて目標温度を設定することで、パワーの入りすぎを防ぎ、プレート温度を鍋温度に追随させながら加熱することが出来る。
【0049】
過渡温度調整の最終目標値Tkは揚げ物調理の設定温度Tset、鍋の反り、及び油量に応じて設定する。Tkと反り、油量の関係の例を図13に示す。また、パワー設定値Pmを図14に示す。Pmは鍋の反り、油量、温度測定値と目標との差すなわち偏差、温度測定値の変化度合いすなわち傾きに応じて設定する。図16でP1〜P5は油量が少量の時1kW〜0kWを等分した値、油量が中量と多量の際は2kW〜0kWを等分した値を用いている。反りのある鍋の時は温度測定手段の鍋温度への追随遅れを考慮して傾きが正の場合の加熱パワーを低く設定している。
【0050】
このように過渡温度調整を行うことで、プレート温度の鍋温度への非追随に起因する不必要な加熱しすぎを防ぐことが出来、油温度の制御精度を上げることが出来るものである。
【0051】
図15に温度調整手段10の目標値Teをしめす。温度調整の目標値Teは揚げ物調理の設定温度Tset、鍋の反り、及び油量に応じて設定され、鍋の反りが大きいほど低く、油量が少ないほど低く設定している。
【0052】
本発明の請求項9にかかるプログラムは、コンピュータを請求項1〜8のいずれか1記載の誘導加熱調理器の一部として機能させるものである。そして、プログラムであるので汎用コンピュータやサーバを用いて本発明の誘導加熱調理器の一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。以上述べた動作のプログラムでの実施例は図5、図6、図9、図11 にプログラムのフローチャートを示したものである。
【0053】
以上述べたように、本実施例に寄れば鍋の反り度合いや負荷の量に応じて揚げ物調理の温度制御を精度良く行う誘導加熱調理器を実現できるものである。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜9に記載の発明によれば、鍋をのせるプレートと、プレート下に設けた鍋を加熱する加熱コイルと、加熱コイルを駆動するインバータ回路と、インバータ回路を制御して加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、プレート下面に当接して配した温度測定手段と、揚げ物モードを選択する揚げ物モード選択スイッチと、揚げ物モード時に目的の油温度を設定する油温度設定手段と、時間を計測する計時手段と、揚げ物モードでの加熱を機器のフルパワーより低い低パワーで開始し所定の時間の間に前記温度測定手段の測定値を入力として鍋の反り度合いを判定することで鍋内の油量の影響を受けずに鍋反りを判定する鍋反り判定手段と、鍋反り判定手段が反り大と判定した場合は加熱を停止し反り無し・反り小・反り中と判定した場合はパワーを上げて温度立ち上げを行う温度立ち上げ手段と、温度立ち上げ手段が動作を完了した後に油温度を前記油温度設定手段により設定された設定温度に保つ温度調整手段とを備え、温度立ち上げ手段は温度立ち上げ中に油量の判定を行い鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度立ち上げを行い、温度調整手段は鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度制御を行う誘導加熱調理器とすることにより鍋の反り度合いや負荷である油の量に応じて揚げ物調理の温度制御パラメータを変化させ、温度制御を精度良く行う誘導加熱調理器を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す誘導加熱調理器のブロック図
【図2】同、回路図
【図3】同、鍋反り判定手段のブロック図
【図4】同、温度立ち上げ手段のブロック図
【図5】同、フローチャート
【図6】同、反り判定動作を示すフローチャート
【図7】同、反り判定の動作原理を示すグラフ
【図8】同、反り判定の動作を示すグラフ
【図9】同、温度立ち上げ動作を示すフローチャート
【図10】同、温度立ち上げ動作に用いる伝熱モデルを示す図
【図11】同、過渡温度調整動作を示すフローチャート
【図12】同、過渡温度調整動作を示すグラフ
【図13】同、過渡温度調整の目標温度を示す図
【図14】同、過渡温度調整の設定パワーを示す図
【図15】同、温度調整の目標温度を示す図
【図16】従来例を示す図
【符号の説明】
1 本体
2 プレート
3 鍋
4 油
5 加熱コイル
6 インバータ回路
7 制御手段
8 鍋反り判断手段
9 温度立ち上げ手段
10 温度調整手段
11 温度測定手段
12 変化値出力手段
13 減算手段
14 計時手段
15 判断手段
16 低パワー加熱開始手段
17 スイッチ
18 二階微分手段
21 測定時間記憶手段
29 T0決定手段
30 パワー設定手段
31 伝熱演算手段
32 立ち上げ制御手段
33 過渡温度調整手段

Claims (9)

  1. 鍋をのせるプレートと、前記プレート下に設けた鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルを駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路を制御して加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、前記プレート下面に当接して配した温度測定手段と、揚げ物モードを選択する揚げ物モード選択スイッチと、揚げ物モード時に目的の油温度を設定する油温度設定手段と、時間を計測する計時手段と、前記揚げ物モードでの加熱を機器のフルパワーより低い低パワーで開始し所定の時間の間に前記温度測定手段の測定値を入力として鍋の反り度合いを判定することで鍋内の油量の影響を受けずに鍋反りを判定する鍋反り判定手段と、前記鍋反り判定手段が鍋の反りを大と判定した場合は加熱を停止し反り無しあるいは反り小あるいは反り中と判定した場合はパワーを上げて温度立ち上げを行う温度立ち上げ手段と、前記温度立ち上げ手段が動作を完了した後に油温度を前記油温度設定手段により設定された設定温度に保つ温度調整手段とを備え、前記温度立ち上げ手段は温度立ち上げ中に油量の判定を行い鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度立ち上げを行い、かつ、鍋の反りと油量と設定温度に応じた温度制御パラメータを用いて温度制御を行う誘導加熱調理器。
  2. 鍋反り判定手段は、低パワーPlowで加熱開始を行う低パワー加熱開始手段と、あらかじめ低パワーPlowで油少量・油中量・多量を加熱した際に油少量時と油中量あるいは多量時の温度測定手段による温度の時間変化である温度曲線が乖離するまでの時間を測定時間tsとして記憶している測定時間記憶手段と、低パワーPlowで加熱開始後から測定時間記憶手段に記憶された測定時間ts経過以前のなるべく遅いタイミングに温度測定手段の測定値の二階微分を算出する二階微分手段と、前記二階微分手段の出力から二階微分手段の出力が小さいほど鍋反りを大きく判断する判断手段を備える請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 判断手段は、th1≧th2≧th3である比較値th1、th2、th3を記憶する比較値記憶手段を備え、二階微分手段の出力がth3より小さいと鍋の反りが大、二階微分手段の出力がth2より小さくth3以上のとき反り中、二階微分手段の出力がth1より小さくth2以上のとき反り小、二階微分手段の出力がth1以上のとき反り無しと判断する請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 温度立ち上げ手段は、油量が少量と想定して作成した簡略化した伝熱モデルに基づいて電力と測定温度から鍋温度と油量の推定を行う推定手段と、前記推定手段による推定油量から油量が極少量かどうかを判定する極少量判定手段と、前記推定手段による推定油量から油量が少量かどうかを判定する少量判定手段と、温度測定手段による測定温度から油量が多量かどうかを判定する多量判定手段とを備え、前記温度立ち上げ中に極少量判定手段が油量を極少量と判定した際には直ちに温度立ち上げを完了し、温度立ち上げ中に少量判定手段と多量判定手段を動作させその判定結果である油量に従って温度立ち上げを完了もしくは温度立ち上げの完了条件を温度測定手段の目標温度として決定し温度測定手段が目標温度に達すれば温度立ち上げを完了する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 温度立ち上げ手段は、推定手段による推定鍋温度との比較値を記憶する推定温度比較値記憶手段と、温度測定手段による測定温度との比較値を記憶する測定温度比較値記憶手段とを備え、前記推定手段による推定鍋温度が推定温度比較値記憶手段に記憶された推定温度比較値に達したときに少油量判定手段を動作させ、温度測定手段による測定温度が測定温度比較値記憶手段に記憶された測定温度比較値に達したときに多油量判定手段を動作させる請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 推定温度比較値記憶手段に記憶する推定温度比較値と測定温度比較値記憶手段に記憶する測定温度比較値は推定鍋温度が推定温度比較値と一致するタイミングは測定温度が測定温度比較値と一致するタイミングより早くなるように設定され、温度立ち上げ手段は、推定鍋温度が推定温度比較値に達するまで加熱を行った後少油量判定手段を動作させて少量油の判定を行い、判定結果が少量の場合は少量時の立ち上げ完了条件を設定し、少量で無かった場合には測定温度が測定温度比較値に達するまで加熱を行った後多油量判定手段を動作させ中量と多量の判定を行い中量か多量化に応じて立ち上げ完了条件を設定する請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  7. 推定手段の用いる推定演算は、鍋と少量の油を一体とした負荷と、鍋をのせるプレートとプレート下にプレートに接して設けた温度測定手段とを一体としたセンサ部の2つの部分の伝熱方程式の和を積分し、積分常数として負荷とセンサ部が等しい温度のときを初期温度T0として用いる請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  8. 推定手段の用いる初期温度T0は、温度測定手段の測定値が上昇し始めたときの温度測定手段の測定値とする請求項7に記載の誘導加熱調理器。
  9. コンピュータを請求項1〜8のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器の全てまたはその一部を機能させるためのプログラム。
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