JP2004164963A - 複合ケーブル - Google Patents

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康順 近藤
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Abstract

【課題】異種のケーブルを連結部で連結した構成の複合ケーブルにおいて、個々のケーブルへの分割作業を容易にする。
【解決手段】異種のケーブルを離間させて配置し、該ケーブルの軸線に沿って延びる略帯状の連結部を有するシースで一括被覆してなる複合ケーブルであって、前記シースが、無機難燃剤と発泡剤とを含有するポリオレフィン系難燃性樹脂組成物からなり、かつ前記連結部の少なくとも一方の面に中心線に沿って連続して延びる溝または切込部が形成されていることを特徴とする複合ケーブル。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複合ケーブルに関し、例えばビル内に情報通信網を張り巡らすために用途が異なる複数のケーブルを一体的にまとめた複合ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ビル内に情報通信網を構築するために、電話ケーブルやLANケーブル、同軸ケーブル等の用途のことなる複数のケーブルを一体化した複合ケーブルを配策することが行われており、従来では図3に示すような異種のケーブル、例えばLANケーブル31と同軸ケーブル32とを共通のシース33に収めらたものが多用されている(例えば、特許文献1参照)。このような複合ケーブル30は、ビルを建設する際に所定個所に配索され、内装工事の進み具合に合った適当な時期に、シース33の端部を切り裂いて必要なケーブル端子を取り出し、取り出したケーブルの識別マークに基づいて各装置の端子あるいは各接続器の端子に接続することでLANの配線、結線が行われる。
【0003】
しかし、このような複合ケーブル30では、例えばLANケーブル31のみを分岐して結線する場合、シース33を引き裂いてLANケーブル31を取り出した後、この引き裂いた箇所から同軸ケーブル32及び介在34が抜け出さないようにシース33の外周面にテープを巻き付ける必要があり、作業性が悪いという問題がある。また、共通のシース33にLANケーブル31及び同軸ケーブル32を収容しているため、ケーブルの大径化は避けられず、ケーブル全体としての柔軟性が低くなり、取扱性が悪いという問題もある。
【0004】
このような不具合を解消するために、例えば図4に示すように、LANケーブル31と同軸ケーブル32とを離間させて配置し、ケーブルの軸線に沿って延びる略帯状の連結部41を有するシース42で一括被覆した、断面が略メガネ状を呈する複合ケーブル40も使用されている(例えば、特許文献2参照)。このような連結部41を有する複合ケーブル40では、ケーブルを分岐させる場合、分岐箇所にて連結部41を切り離すだけでよく、作業性が大きく向上する。また、ケーブル径も比較的小さくでき、取扱性にも優れるという利点もある。
【特許文献1】
実開平3−103510号公報
【特許文献2】
特開2001−351439号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示した連結部41を有する複合ケーブル40では、分岐箇所にてLANケーブル31と同軸ケーブル32とを分割する際、シース42と連結部41との連結部分41aを傷付けたり、引き剥がすことのないように、連結部41をその中心線に沿ってナイフ等により切断するのが一般的であり、ある程度の習熟や慎重さが要求される。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、異種のケーブルを連結部で連結した構成の複合ケーブルにおいて、個々のケーブルへの分割作業を容易にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、異種のケーブルを離間させて配置し、該ケーブルの軸線に沿って延びる略帯状の連結部を有するシースで一括被覆してなる複合ケーブルであって、前記シースが、無機難燃剤と発泡剤とを含有するポリオレフィン系難燃性樹脂組成物からなり、かつ前記連結部の少なくとも一方の面に中心線に沿って連続して延びる溝または切込部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
このように構成された複合ケーブルでは、連結部を溝または切込部に沿って手で容易に切り裂くことができ、その際ケーブルとの連結部分のシースを傷付けたり、引き剥がすこともない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る複合ケーブルの実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。尚、図1は軸線と直交する断面図、図2は連結部の拡大図である。
【0010】
図1に示すように、本発明の複合ケーブル10は、異種のケーブル、例えばLANケーブル31と同軸ケーブル32とを平行に配置し、帯状の連結部41を有するシース42で全体を一括して被覆したものであり、断面形状が略メガネ状を呈している。尚、このような構成自体は図3に示した従来の複合ケーブル40と同様である。そして、本発明の複合ケーブル10は、連結部41の少なくとも一方の面に、その中心線に沿って延びる溝または切込部20(以下、「溝」で総称する)が形成されている。
【0011】
図2に拡大して示すように、この溝20の深さ(D)は、連結部41の肉厚(t)の40〜85%、好ましくは50〜70%とする。溝20の深さが40%未満であると手による切り裂きが難しくなり、85%を超える場合には連結部41として必要な機械的強度を確保できない。また、図示は省略するが、溝20は連結部20の両面に形成することができ、その場合は両溝とも上記の深さの半分の深さとする。尚、溝20の断面形状は制限されるものではなく、直線状、差三角形状、矩形状等とすることができる。
【0012】
連結部41及びシース42は、ポリオレフィン系樹脂に無機難燃剤と発泡剤とを配合したポリオレフィン系難燃性樹脂組成物からなる。
【0013】
ポリレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体等が挙げられ、これらを単独または混合して使用することができる。中でも、エチレン−エチルアクリレート共重合体が好ましい。
【0014】
無機難燃剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム、ハイドロタルサイト類等が挙げられ、単独または混合してポリオレフィン系樹脂100重量部に対して60〜200重量部、好ましくは90〜110重量部配合される。無機難燃剤の配合量が60重量部未満では十分な難燃性を付与することができず、200重量部を超えて配合しても難燃性の更なる向上が見られないばかりでなく、成形性に劣るようになる。
【0015】
発泡剤は、連結部41の機械的強度と、手による切り裂きの容易性とを両立させるために配合される成分である。発泡剤としては、アゾジカルボンアミド等を使用できる。また、発泡剤の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して0.5〜5重量部、好ましくは2〜3重量部である。発泡剤の配合量が0.5重量部未満では発泡不足となり、手による切り裂きがし難くなる。一方、5重量部を超える場合には発泡過多となり、連結部41が機械的強度に劣るようになり、更にシース42としての機能にも劣るようになる。
【0016】
また、ポリオレフィン系難燃性樹脂組成物には、連結部41の機械的強度や手による切り裂き易さを損なわない範囲において、種々の添加剤を添加してもよい。具体的には、従来よりシースの形成材料に使用されている添加剤を添加することができ、中でも酸化防止剤の添加は複合ケーブルの耐久性を向上させる上で好ましい。尚、各添加剤の添加量は、その種類に応じて適宜選択される。
【0017】
上記のポリオレフィン系難燃性樹脂組成物を用いて、溝20を有する連結部41及びシース42を一括して形成するには、従来と同様に押出成形によることができ、その際、連結部相当部分に突起を有する口金を用いる。また、押出条件は従来に準ずることができるが、成形温度は発泡剤の発泡温度以上に設定する。
【0018】
上記の如く構成される本発明の複合ケーブル10は、連結部20が実用上十分な機械的強度を有すると同時に、手作業でも溝20に沿って容易に切り裂くことができる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
【0020】
(実施例1〜3、比較例1〜4)
表1に示す配合にて樹脂組成物を調製し、直径10mmのLANケーブルと直径10mmの同軸ケーブルとともに押出成形を行い、図1に示す形状の複合ケーブルを作製した。尚、成形温度は180℃とした。また、連結部の肉厚は0.7mm、幅5mmで共通とし、溝の深さを表1に示すように変化させた。
【0021】
そして、作製した各複合ケーブルについて、JIS C3005に準拠して引張強度を測定し、JIS K7128に準拠して切り裂き性を評価し、JIS K7207に準拠して屈曲性を評価した。結果を表1に併記するが、引張強度については10MPa以上を「○」、10MPa未満を「×」として表記し、切り裂き性については20N以下を「◎」、21〜24Nを「○」、25N以上を「×」として表記し、屈曲性については8N以下を「◎」、9〜11Nを「○」、12N以上を「×」として表記してある。
【0022】
【表1】
Figure 2004164963
【0023】
実施例1〜3に示されるように、発泡剤(アミノジカルボンアミド)を0.1〜5重量%含有するポリオレフィン系難燃性樹脂組成物製で、かつ溝の深さが肉厚の40〜85%である連結部を有する複合ケーブルは、機械的強度に優れるとともに、切り裂き性も良好であることがわかる。
【0024】
以上、本発明に関して、LANケーブルと同軸ケーブルとからなる複合ケーブルを例示して説明してきたが、本発明はこれに限らず、電話ケーブル等の他のケーブルとの複合ケーブルも勿論可能であり、更には3本以上の異種ケーブルを連結部で連結した構成とすることもできる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異種のケーブルを連結部で連結した構成の複合ケーブルにおいて、個々のケーブルへの分割作業が容易になり、本来の取扱性の良さと相俟って、配策の作業性が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合ケーブルの一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1に示した複合ケーブルの連結部の拡大図である。
【図3】従来の複合ケーブルの一例を示す断面図である。
【図4】従来の複合ケーブルの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 複合ケーブル
20 溝(切込部)
31 LANケーブル
32 同軸ケーブル
41 連結部
42 シース

Claims (3)

  1. 異種のケーブルを離間させて配置し、該ケーブルの軸線に沿って延びる略帯状の連結部を有するシースで一括被覆してなる複合ケーブルであって、
    前記シースが、無機難燃剤と発泡剤とを含有するポリオレフィン系難燃性樹脂組成物からなり、かつ前記連結部の少なくとも一方の面に中心線に沿って連続して延びる溝または切込部が形成されていることを特徴とする複合ケーブル。
  2. 前記発泡剤がアゾジカルボンアミドであり、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して0.5〜5重量部含有されていることを特徴とする請求項1記載の複合ケーブル。
  3. 前記連結部の溝または切込部の深さが、該連結部の肉厚の40〜85%であることを特徴とする請求項1または2記載の複合ケーブル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101819833A (zh) * 2010-04-28 2010-09-01 吴江市胜信光电科技有限公司 一种ftth接入用光电复合缆
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CN109491032A (zh) * 2018-12-27 2019-03-19 南京华信藤仓光通信有限公司 一种集束光缆及其挤压式模具

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