JP2008041510A - マーキング電線・ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】難燃性を有するにもかかわらず表面の白化発生を抑えることが可能であるとともに、マーキングの形成状態を良好にすることが可能なマーキング電線・ケーブルを提供する。
【解決手段】透明な最外層6越しにマーキング7を確認することとなるマーキングケーブル1になる。マーキング7は、最外層6によって保護され、擦れにより剥がれてしまうようなことはない。難燃層5は、難燃剤の添加があるものであり、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物からなるものとすれば、マーキング7ののりが十分に確保される。最外層6は、難燃剤の添加のないオレフィン系樹脂組成物からなるものであり、表面の白化発生が確実に抑えられる。最外層6は、この厚みの調整によって、また、オレフィン樹脂の選択によって、マーキング7の視認性が確保される。
【選択図】図1

Description

本発明は、識別や位置決めのためのマーキングを有するマーキング電線・ケーブルに関し、詳しくは、自動車や屋内配線等の様々な分野で使用される難燃性を有するマーキング電線・ケーブルに関する。
従来、自動車等の電気配線や一般家電配線、さらには屋内配線に用いられる電線・ケーブルには、難燃性や作業性に優れるポリ塩化ビニル樹脂組成物からなる被覆を有するものが多く用いられている。ポリ塩化ビニル樹脂組成物は、焼却処分をする際に、塩化水素ガスが発生し、環境上好ましくないという問題点を有している。
このため、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂に無機水酸化物を添加したノンハロゲン難燃性樹脂組成物を電線・ケーブルの被覆に用いることが行われている。ポリオレフィン系樹脂に水酸化マグネシウム等の無機水酸化物を添加することにより、難燃性を有する電線・ケーブルが提供されることになる。
水酸化マグネシウム等の無機水酸化物をポリオレフィン系樹脂に配合する量は、多ければ多いほど難燃性が向上することになるが、この無機水酸化物を添加すると、引っ張り強さや、引っ張り伸びや、耐摩耗性といった機械的特性が低下してしまうという問題点を有している。すなわち、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物で被覆した電線・ケーブルであると、施工時に他のものと接触した際には、無機水酸化物が露出して白化したり、電線・ケーブルに傷が付いてしまうという恐れがあり、これが問題点となっている。また、無機水酸化物の添加量を増やすと、押出外観が粗くなってしまうという問題点も有している。
これらの機械的特性の低下を抑えようとするために、無機水酸化物の添加量を少なくすることが考えられるが、添加量を少なくすると高い難燃性を維持することができなくなってしまい、結果、この点も問題点となっている。
下記特許文献1には、上記の白化等の発生を抑制することが可能な技術が開示されている。
特開2001−250432号公報
電線・ケーブルは、複数本で使用されることが多く、識別や位置決めのために通常はマーキングが施されている。マーキングは、電線・ケーブルの被覆外周面がマーキング形成面となって、この外周面に例えばマーキングインキにて施されるようになっている。ところで、特許文献1に開示される従来技術の電線・ケーブルに対しマーキングを施してマーキング電線・ケーブルを提供しようとすると、特許文献1の電線・ケーブルで言う最外層にあっては、マーキングインキが滑りによってうまくのらない(施せない)という不具合がでてしまうことから、マーキングを施す前に最外層に対して前処理を行わなければならないという問題点を有している。
また、前処理を行ったとしても特許文献1の電線・ケーブルで言う最外層では、マーキングインキののりが良好であると限らず、さらに、前処理を行ってからマーキングを施しても、例えば擦れによってマーキングが剥がれてしまうという幾つかの問題点を有している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、難燃性を有するにもかかわらず表面の白化の発生を抑えることが可能であるとともに、マーキングの形成状態を良好にすることが可能なマーキング電線・ケーブルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のマーキング電線・ケーブルは、導体外周又は絶縁線心外周に形成する被覆層を難燃層と該難燃層の外側になる最外層とに分け、該最外層を難燃剤の添加のないオレフィン系樹脂組成物からなるものとする電線・ケーブルであって、前記難燃層の外面をマーキングのためのマーキング形成面とし、前記最外層の前記オレフィン系樹脂組成物を前記マーキングの透過視認可能となる透明性のあるものとすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、透明な最外層越しにマーキングを視認することとなるマーキング電線・ケーブルになる。マーキングは、最外層によって保護され、例えば擦れにより剥がれてしまうようなことはない。難燃層は、難燃剤の添加があるものであり、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物からなるものとすれば、マーキングののりが十分に確保される。すなわち、マーキングを施すための前処理を本発明では行う必要性がない。最外層は、難燃剤の添加のないオレフィン系樹脂組成物からなるものであり、表面の白化の発生が確実に抑えられる。最外層は、この厚みを調整することによって、マーキングの視認性が十分に確保される。また、最外層は、オレフィン系樹脂の選択によって、マーキングの視認性が十分に確保される。
請求項2記載の本発明のマーキング電線・ケーブルは、請求項1に記載のマーキング電線・ケーブルにおいて、前記最外層の前記オレフィン系樹脂組成物に紫外線吸収剤を添加することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、最外層に耐候性を持たせることとなり、結果、より良いマーキング電線・ケーブルになる。
請求項3記載の本発明のマーキング電線・ケーブルは、請求項1又は請求項2に記載のマーキング電線・ケーブルにおいて、前記最外層の厚さを0.05mm以上0.1mm以下とすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、十分な耐摩耗性を確保することが可能になる。また、難燃性に影響を来さないようにすることが可能になる。さらに、マーキングの視認性に影響を来さないようにすることが可能になる。
請求項1に記載された本発明によれば、難燃性を有するにもかかわらず表面の白化の発生を抑えることが可能であるとともに、マーキングの形成状態を良好にすることが可能なマーキング電線・ケーブルを提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、最外層に耐候性を持たせることにより、より良いマーキング電線・ケーブルを提供することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、十分な耐摩耗性を確保することができるという効果を奏する。また、難燃性に影響を来さないようにすることができるという効果を奏する。さらに、マーキングの視認性に影響を来さないようにすることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のマーキング電線・ケーブルの一実施の形態を示す図であり、(a)は断面図、(b)はマーキングの説明図である。
図1において、引用符号1で示すマーキングケーブルは、絶縁線心2を複数本(ここでは3本)撚り合わせ、この撚り合わせた絶縁線心2に介在3を介在させて丸形に形成し、そして、押さえ巻きテープ4を巻き付けるとともに、この押さえ巻きテープ4の上に被覆層(シース)としての難燃層5及び透明な最外層6を被覆するとともに、難燃層5の外面に識別や位置決めのためのマーキング7を施し、このマーキング7を最外層6によって保護することによりなっている。
絶縁線心2は、軟銅からなる導体8と、この導体8を被覆する架橋ポリエチレン(XLPE)製の絶縁体9とを備えて構成されている。介在3及び押さえ巻きテープ4は、既知のものが用いられている。ここでは、介在3及び押さえ巻きテープ4の説明を省略するものとする。
難燃層5は、内層シースであって、押さえ巻きテープ4の上に被覆されている。難燃層5は、ノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物を押出成形することによりなっている。難燃層5は、均一な厚さで形成されている。本形態において、ノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物としては、特別なものでなく一般的に知られているもの、すなわちポリオレフィン系樹脂に無機水酸化物を添加したものが用いられている。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレンプロピレン共重合体などが挙げられる。これらはそれぞれ特性を有し、ポリオレフィン系樹脂として単独で使用することも、複数種類を併用することも可能である。例えば、EEAやEVAに比べて機械的特性は良いが難燃剤を多く添加することができないポリエチレンと、難燃剤を多く添加することのできるEEAやEVAとを併用することで、機械的特性と難燃剤の受容性の良い材料を構成することが可能となる。無機水酸化物としては、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。ノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物の配合例としては、EEA100重量部に対して水酸化マグネシウム90重量部の配合が挙げられる。
難燃層5は、押出成形されてこの外周面が最外層6の密着面になるのは勿論のこと、本発明においては、マーキング7が所望の形状で形成されるマーキング形成面10としても設定されている。尚、図中のマーキング7は、螺旋状になる線として形成されているが、この限りでないものとする(例えば直線やドットなどでも良いものとする)。本形態において、マーキング7を螺旋状に形成したのは、ケーブルの向きによってマーキング7が他の絶縁線心2の裏に隠れてしまわないようにするためである。マーキング7は、マーキングインキを用いて形成されている。本形態の難燃層5は、視認性を高めるために、マーキング7と異なる色で着色されている(着色は任意であるものとする)。
最外層6は、外層シースであって難燃層5を覆い、この難燃層5の表面に白化が発生しないようにするために備えられている。また、最外層6は、マーキング7を覆ってこのマーキング7の例えば擦れによる剥がれの発生がないようにするために備えられている。最外層6は、この厚みが0.05mm以上0.1mm以下となるように押出成形によって形成されている。下限値(0.05mm)の理由としては、0.05mmを下回ると少しの擦れにより最外層6と共にマーキング7が擦れて剥がれてしまう可能性があるからである。すなわち、耐摩耗性が十分に得られない可能性があるからである。一方、上限値(0.1mm)の理由としては、難燃性に影響を来さないようにするためである。また、別の理由としては、マーキング7の視認性に影響を来さないようにするためである。最外層6は、上述の如く透明な被覆として備えられている。最外層6を透明にする理由は、この最外層6越しにマーキング7を視認させるためである。
最外層6としては、透明なオレフィン系樹脂組成物が用いられている。最外層6は、難燃層5と違って難燃剤の添加のない樹脂組成物からなっている。適用可能な透明オレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン・メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられる。尚、最外層6としてポリエチレンを適用させるのであれば、密度が0.930g/cm以下となるものを用いるものとする(マーキング7の視認性のため)。
また、最外層6としては、透明なオレフィン系樹脂組成物に透明樹脂用紫外線吸収剤(例えばサリチル酸フェニルや大日精化製P−UV−111等)が適宜量で配合されている。紫外線吸収剤は、最外層6に耐候性を持たせるために本形態では配合されている(任意であるが、紫外線吸収剤を配合することが好ましい)。
次に、図2を参照しながら本発明のマーキング電線・ケーブルの他の一実施の形態を説明する。図2は他の一実施の形態を示す図であり、(a)は断面図、(b)はマーキングの説明図である。尚、上述の形態と基本的に同じ構成については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図2において、引用符号21で示すマーキングケーブルは、絶縁線心22を複数本(ここでは2本)横に並べ、この横に並べた絶縁線心22の上に被覆層(シース)としての難燃層5及び透明な最外層6を被覆するとともに、難燃層5の外面に識別や位置決めのためのマーキング7を施し、このマーキング7を最外層6によって保護することによりなっている。マーキングケーブル21は、平型ケーブルの形状になっている。
絶縁線心22は、軟銅からなる導体8と、ノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなり導体8を被覆する絶縁体23とを備えて構成されている。絶縁体23は、難燃性を有しており、特に限定するものではないが、本形態において、難燃層5と同じ組成物を用いてなっている(一例であるものとする。他の組成物であっても当然によいものとする)。
マーキング7は、難燃層5の外周面であるマーキング形成面10に真っ直ぐな線二本で形成されている。マーキング7は、最外層6越しに視認することができるようになっている。
続いて、図3を参照しながら本発明のマーキング電線・ケーブルの更に他の一実施の形態を説明する。図3は更に他の一実施の形態を示す断面図である。尚、上述の形態と基本的に同じ構成については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図3において、引用符号31で示すマーキング電線は、軟銅からなる導体8と、ノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなり導体8を被覆する難燃層5と、この難燃層5を被覆する最外層6と、難燃層5の外周面であるマーキング形成面10(図1及び図2の引用符号10参照)に形成され最外層6によって保護されるマーキング7(図1の引用符号7参照)とを備えて構成されている。マーキング7は、最外層6越しに視認することができるようになっている。
以下、図1ないし図3を参照しながら説明してきた難燃層5、最外層6、及びマーキング7に関する実施例を、比較例や従来例と比較しながら説明する。
<実施例1>実施例1は、難燃層5がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、実施例1は、最外層6が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、低密度ポリエチレン(LDPE)が用いられ、厚さ0.1mmで難燃層5を被覆している。また、実施例1は、マーキング7がマーキングインキによって難燃層5の外周面であるマーキング形成面10に形成されている(表1中の内層とは難燃層5の外周面であるマーキング形成面10に相当するものとする)。マーキング7は、最外層6越しに視認するようになっている。最外層6には、透明樹脂用紫外線吸収剤が適宜量で配合されている。
<実施例2>実施例2は、難燃層5がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、実施例2は、最外層6が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が用いられ、厚さ0.05mmで難燃層5を被覆している。また、実施例2は、マーキング7がマーキングインキによって難燃層5の外周面であるマーキング形成面10に形成されている。マーキング7は、最外層6越しに視認するようになっている。最外層6には、透明樹脂用紫外線吸収剤が適宜量で配合されている。
<比較例1>比較例1は、難燃層がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、比較例1は、最外層が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、低密度ポリエチレン(LDPE)が用いられ、厚さ0.2mmで難燃層を被覆している。また、比較例1は、マーキングがマーキングインキによって難燃層の外周面であるマーキング形成面に形成されている。マーキングは、最外層越しに視認するようになっている。比較例1は、実施例1に対して最外層の厚みのみが異なっている(0.1mm→0.2mmとなり、0.1mm厚くなっている)。
<比較例2>比較例2は、難燃層がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、比較例2は、最外層が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、高密度ポリエチレン(HDPE)が用いられ、厚さ0.1mmで難燃層を被覆している。また、比較例2は、マーキングがマーキングインキによって難燃層の外周面であるマーキング形成面に形成されている。マーキングは、最外層越しに視認するようになっている。比較例2は、実施例1に対して最外層の組成のみが異なっている(LDPEがHDPEとなっている)。最外層には、透明樹脂用紫外線吸収剤が適宜量で配合されている。
<比較例3>比較例3は、難燃層がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、比較例3は、最外層が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、高密度ポリエチレン(HDPE)が用いられ、厚さ0.2mmで難燃層を被覆している。また、比較例3は、マーキングがマーキングインキによって難燃層の外周面であるマーキング形成面に形成されている。マーキングは、最外層越しに視認するようになっている。比較例3は、実施例1に対して最外層の組成が異なっている(LDPEがHDPEとなっている)。また、比較例3は、実施例1に対して最外層の厚みが異なっている(0.1mm→0.2mmとなり、0.1mm厚くなっている)。比較例3は、実施例2に対しても異なっている。すなわち、比較例3は、実施例2に対して最外層の組成が異なっている(LLDPEがHDPEとなっている)。また、比較例3は、実施例2に対して最外層の厚みが異なっている(0.05mm→0.2mmとなり、0.15mm厚くなっている)。
<比較例4>比較例4は、難燃層がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、比較例4は、最外層が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、高密度ポリエチレン(HDPE)が用いられ、厚さ0.05mmで難燃層を被覆している。また、比較例4は、マーキングがマーキングインキによって難燃層の外周面であるマーキング形成面に形成されている。マーキングは、最外層越しに視認するようになっている。比較例4は、実施例2に対して最外層の組成のみが異なっている(LLDPEがHDPEとなっている)。最外層には、透明樹脂用紫外線吸収剤が適宜量で配合されている。
<比較例5>比較例5は、難燃層がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、比較例5は、最外層が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が用いられ、厚さ0.2mmで難燃層を被覆している。また、比較例5は、マーキングがマーキングインキによって難燃層の外周面であるマーキング形成面に形成されている。マーキングは、最外層越しに視認するようになっている。比較例5は、実施例2に対して最外層の厚みのみが異なっている(0.05mm→0.2mmとなり、0.15mm厚くなっている)。
<比較例6>比較例6は、難燃層がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、比較例6は、最外層が難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のない透明なオレフィン系樹脂組成物としては、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)が用いられ、厚さ0.04mmで難燃層を被覆している。また、比較例6は、マーキングがマーキングインキによって難燃層の外周面であるマーキング形成面に形成されている。マーキングは、最外層越しに視認するようになっている。比較例6は、実施例2に対して最外層の組成と最外層の厚みが異なっている(LLDPEがEEAとなっている。また、0.05mm→0.04mmとなり、0.01mm薄くなっている)。最外層には、透明樹脂用紫外線吸収剤が適宜量で配合されている。
<従来例1>従来例1は、被覆層が内層と最外層とに分かれてなく、単に被覆層が最外層となる構成であって、この最外層はノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、従来例1は、マーキングが最外層の外周面にマーキングインキによって形成されている。マーキングは、最外層の外周面で直接視認するようになっている。最外層には、透明樹脂用紫外線吸収剤が適宜量で配合されている。
<従来例2>従来例2は、被覆層が内層と最外層とに分かれており、内層がノンハロゲン難燃ポリオレフィン組成物からなっている。また、従来例2は、最外層が難燃剤の添加のないオレフィン系樹脂組成物からなっている。難燃剤の添加のないオレフィン系樹脂組成物としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ブテン−1共重合体(EBR)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、エチレン−オクテン共重合体(EOR)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)等が挙げられ、厚さ0.05mmで内層を被覆している。また、従来例2は、マーキングが最外層の外周面に形成されている。マーキングは、最外層の外周面で直接視認するようになっている。従来例2は、本明細書の背景技術欄の特許文献1(特開2001−250432号公報)に開示された構成に対して、最外層の外周面にマーキングがマーキングインキによって形成されている。最外層には、透明樹脂用紫外線吸収剤が適宜量で配合されている。
これらの実施例1、実施例2、比較例1〜比較例6、従来例1、及び従来例2の構成及び組成に基づいてマーキング電線・ケーブルを製造し、それぞれについて視認性、マーキングのり、耐摩耗性、難燃性、及び耐候性を測定した。表1には、この測定結果が示されている。
表1中の視認性とは、マーキングの見易さに関するものであり、マーキングが良好に見えるものを「○」とした。また、マーキングが若干見難くなるものを「△」、マーキングが完全に見難くなるものを「×」とした。
表1中のマーキングのりとは、マーキングの形成に関するものであり、マーキングインキがマーキング位置に良好にのってマーキングの形成が行えるものを「○」とした。また、マーキングインキが滑りによってうまくのらず(施せない)マーキングの形成が不十分なものを「×」とした。
表1中の耐摩耗性とは、耐摩耗性試験を行いこの結果を示したもので、試料長60cm、重り2kgの条件において、50回転未満で内部が露出しないこと(40℃)を目標にした(日本工業規格JIS C 3005の耐摩耗性試験を準拠)。また、耐摩耗性としては、マーキングの擦れによる剥がれの状態も肉眼により確認した。これらで良好なものを「○」、若干劣るものを「△」、難があるものを「×」とした。
表1中の難燃性は、日本工業規格JIS C 3005の傾斜試験に従って行った。傾斜試験は、採取した長さ約300mmの試料を水平に対して約60度傾斜させて支持し、還元炎の先端を試料の下端から約20mmの位置に30秒以内で燃焼するまで当て、炎を静かに取り去った後、試料の燃焼の程度を調べる試験である。良好なものを「○」、難があるものを「×」とした。
表1中の耐候性とは、最外層の劣化に関するものであり、亀裂の有無の評価を行い(サンプル長:20cm)、この結果に基づいて判定をした。具体的には、肉眼にて明らかな亀裂がない場合に「○」の判定をし、亀裂がある場合には「×」の判定をした。この評価では、サンシャインウェザー・オ・メータを使用した。
Figure 2008041510
実施例1は、視認性、マーキングのり、耐摩耗性、難燃性、及び耐候性の全てにおいて「○」の評価であり、意図するマーキング電線・ケーブルが得られることが分かった。具体的に説明すると、実施例1では、透明な最外層6越しに見るマーキング7の視認性が良好で「○」の評価になることから、低密度ポリエチレン(LDPE)を用い、厚さ0.1mmで最外層6を形成した場合でも、視認性を十分に確保できることが分かった。また、実施例1では、難燃層5の外周面のマーキング形成面10にマーキング7を滑ることなく形成できることが分かった。これは、後の比較で分かるが、難燃層5の組成が最外層6の組成と異なり、マーキングインキがのり易い組成上の利点があるからである。また、実施例1では、耐摩耗性の評価が「○」であることから、最外層6に覆われて保護されるマーキング7の例えば擦れによる剥がれの発生がなく、さらに白化もすることなく、結果、マーキング7の形成状態を良好に維持できることが分かった。また、実施例1では、難燃性の評価が「○」であることから、低密度ポリエチレン(LDPE)を用い、厚さ0.1mmで最外層6を形成した場合でも、難燃性に影響を来さないことが分かった。また、実施例1では、最外層6に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合していることから、十分な耐候性を確保できることが分かった。その他、最外層6は、難燃剤の添加がないことから、当然に最外層6での白化の発生がないことが確認できた。
実施例2も実施例1と同様に、視認性、マーキングのり、耐摩耗性、難燃性、及び耐候性の全てにおいて「○」の評価であり、意図するマーキング電線・ケーブルが得られることが分かった。具体的に説明すると、実施例2では、透明な最外層6越しに見るマーキング7の視認性が良好で「○」の評価になることから、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用い、厚さ0.05mmで最外層6を形成した場合でも、視認性を十分に確保できることが分かった。また、実施例2では、難燃層5の外周面のマーキング形成面10にマーキング7を滑ることなく形成できることが分かった。これは、後の比較で分かるが、難燃層5の組成が最外層6の組成と異なり、マーキングインキがのり易い組成上の利点があるからである。また、実施例2では、耐摩耗性の評価が「○」であることから、最外層6に覆われて保護されるマーキング7の例えば擦れによる剥がれの発生がなく、さらに白化もすることなく、結果、マーキング7の形成状態を良好に維持できることが分かった。最外層6は、厚さ0.05mmでも耐摩耗性を確保できることが分かった。また、実施例2では、難燃性の評価が「○」であることから、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用い、厚さ0.05mmで最外層6を形成した場合でも、難燃性に影響を来さないことが分かった。また、実施例2では、最外層6に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合していることから、十分な耐候性を確保できることが分かった。その他、最外層6は、難燃剤の添加がないことから、当然に最外層6での白化の発生がないことが確認できた。
比較例1は、マーキングのり評価「○」、耐摩耗性の評価「○」、視認性の評価「△」、難燃性の評価「×」、耐候性の評価「×」であり、本発明の意図するマーキング電線・ケーブルが得られないことが分かった。具体的に説明すると、比較例1では、難燃層の外周面にマーキングを滑ることなく形成できることが分かった。また、比較例1では、最外層に覆われて保護されるマーキングの例えば擦れによる剥がれの発生がなく、さらに白化もすることなく、結果、マーキングの形成状態を良好に維持できることが分かった。一方、比較例1では、透明な最外層越しに見るマーキングが若干見難いことが分かった。すなわち、低密度ポリエチレン(LDPE)を用い、厚さ0.2mmで最外層を形成すると、十分な視認性を確保できないことが分かった。視認性に関して、最外層の厚さが0.2mmでは厚すぎることが分かった。また、比較例1では、低密度ポリエチレン(LDPE)を用い、厚さ0.2mmで最外層を形成すると、難燃性に影響を来すことが分かった。難燃性に関して、最外層の厚さが0.2mmでは厚すぎることが分かった。また、比較例1では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合してないことから、十分な耐候性を確保できないことが分かった。
比較例2は、マーキングのり評価「○」、耐摩耗性の評価「○」、難燃性の評価「○」、耐候性の評価「○」、視認性の評価「×」であり、本発明の意図するマーキング電線・ケーブルが得られないことが分かった。具体的に説明すると、比較例2では、難燃層の外周面にマーキングを滑ることなく形成できることが分かった。また、比較例2では、最外層に覆われて保護されるマーキングの例えば擦れによる剥がれの発生がなく、さらに白化もすることなく、結果、マーキングの形成状態を良好に維持できることが分かった。また、比較例2では、高密度ポリエチレン(HDPE)を用い、厚さ0.1mmで最外層を形成した場合でも、難燃性に影響を来さないことが分かった。また、比較例2では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合していることから、十分な耐候性を確保できることが分かった。一方、比較例2では、透明な最外層越しに見るマーキングが見難いことが分かった。すなわち、高密度ポリエチレン(HDPE)を用い、厚さ0.1mmで最外層を形成すると、視認性を確保できないことが分かった。視認性に関して、高密度ポリエチレン(HDPE)の使用は不適切であることが分かった。
比較例3は、マーキングのり評価「○」、耐摩耗性の評価「○」、視認性の評価「×」、難燃性の評価「×」、耐候性の評価「×」であり、本発明の意図するマーキング電線・ケーブルが得られないことが分かった。具体的に説明すると、比較例3では、難燃層の外周面にマーキングを滑ることなく形成できることが分かった。また、比較例3では、最外層に覆われて保護されるマーキングの例えば擦れによる剥がれの発生がなく、さらに白化もすることなく、結果、マーキングの形成状態を良好に維持できることが分かった。一方、比較例3では、透明な最外層越しに見るマーキングが見難いことが分かった。すなわち、高密度ポリエチレン(HDPE)を用い、厚さ0.2mmで最外層を形成すると、視認性を確保できないことが分かった。視認性に関して、高密度ポリエチレン(HDPE)の使用は不適切であり、0.2mmでは厚すぎることが分かった。また、比較例3では、高密度ポリエチレン(HDPE)を用い、厚さ0.2mmで最外層を形成すると、難燃性に影響を来すことが分かった。難燃性に関して、最外層の厚さが0.2mmでは厚すぎることが分かった。また、比較例3では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合してないことから、十分な耐候性を確保できないことが分かった。
比較例4は、マーキングのり評価「○」、耐摩耗性の評価「○」、難燃性の評価「○」、耐候性の評価「○」、視認性の評価「×」であり、本発明の意図するマーキング電線・ケーブルが得られないことが分かった。具体的に説明すると、比較例4では、難燃層の外周面にマーキングを滑ることなく形成できることが分かった。また、比較例4では、最外層に覆われて保護されるマーキングの例えば擦れによる剥がれの発生がなく、さらに白化もすることなく、結果、マーキングの形成状態を良好に維持できることが分かった。また、比較例4では、高密度ポリエチレン(HDPE)を用い、厚さ0.05mmで最外層を形成した場合でも、難燃性に影響を来さないことが分かった。また、比較例4では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合していることから、十分な耐候性を確保できることが分かった。一方、比較例4では、透明な最外層越しに見るマーキングが見難いことが分かった。すなわち、高密度ポリエチレン(HDPE)を用い、厚さ0.05mmで最外層を形成すると、視認性を確保できないことが分かった。視認性に関して、厚さ0.05mmでも高密度ポリエチレン(HDPE)の使用は不適切であることが分かった。
比較例5は、マーキングのり評価「○」、耐摩耗性の評価「○」、視認性の評価「△」、難燃性の評価「×」、耐候性の評価「×」であり、本発明の意図するマーキング電線・ケーブルが得られないことが分かった。具体的に説明すると、比較例5では、難燃層の外周面にマーキングを滑ることなく形成できることが分かった。また、比較例5では、最外層に覆われて保護されるマーキングの例えば擦れによる剥がれの発生がなく、さらに白化もすることなく、結果、マーキングの形成状態を良好に維持できることが分かった。一方、比較例5では、透明な最外層越しに見るマーキングが若干見難いことが分かった。すなわち、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用い、厚さ0.2mmで最外層を形成すると、十分な視認性を確保できないことが分かった。視認性に関して、最外層の厚さが0.2mmでは厚すぎることが分かった。また、比較例5では、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用い、厚さ0.2mmで最外層を形成すると、難燃性に影響を来すことが分かった。難燃性に関して、最外層の厚さが0.2mmでは厚すぎることが分かった。また、比較例5では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合してないことから、十分な耐候性を確保できないことが分かった。
比較例6は、マーキングのり評価「○」、難燃性の評価「○」、耐候性の評価「○」、視認性の評価「○」、耐摩耗性の評価「△」であり、本発明の意図するマーキング電線・ケーブルが得られない可能性があることが分かった。具体的に説明すると、比較例6では、難燃層の外周面にマーキングを滑ることなく形成できることが分かった。また、比較例6では、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)を用い、厚さ0.04mmで最外層を形成した場合でも、難燃性に影響を来さないことが分かった。また、比較例6では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合していることから、十分な耐候性を確保できることが分かった。また、比較例6では、透明な最外層越しに見るマーキングの視認性が良好であることが分かった。一方、比較例6では、最外層の厚さが0.05mmを下回る0.04mmであり、この場合に少しの擦れによって最外層と共にマーキングが擦れて剥がれてしまうものがあった。すなわち、耐摩耗性が十分に得られない可能性があることが分かった。最外層の厚みとして0.05mm以上が好ましいことが分かった。
従来例1は、視認性の評価「○」、マーキングのり評価「○」、難燃性の評価「○」、耐候性の評価「○」、耐摩耗性の評価「×」であり、当然ではあるが本発明の意図するマーキング電線・ケーブルと異なるものであることが分かった。具体的に説明すると、従来例1では、マーキングを直接見るものであることから、視認性が良好であることが分かった。また、従来例1では、最外層の外周面にマーキングを滑ることなく形成できることが分かった。また、従来例1では、難燃性に影響を来さないことが分かった。また、従来例1では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合していることから、十分な耐候性を確保できることが分かった。一方、従来例1では、最外層が擦れてマーキングが剥がれたり、白化してしまうことが分かった。
従来例2は、難燃性の評価「○」、耐候性の評価「○」、マーキングのり評価「×」、視認性の評価「△」、耐摩耗性の評価「×」であり、当然ではあるが本発明の意図するマーキング電線・ケーブルと異なるものであることが分かった。具体的に説明すると、従来例2では、難燃性に影響を来さないことが分かった。また、従来例2では、最外層に透明樹脂用紫外線吸収剤を配合していることから、十分な耐候性を確保できることが分かった。一方、従来例2では、最外層の組成によりマーキングインキが滑ってしまい、結果、マーキングインキののりが悪く、マーキングの形成が困難であることが分かった。また、従来例2ではマーキングを直接見るものであるものの、マーキングののりが悪いことから、マーキングが若干見難くなることが分かった。
以上、本発明によれば、難燃性を有するにもかかわらず表面の白化の発生を抑えることができるという効果を奏する。また、マーキングの形成状態を良好に維持することができるという効果を奏する。従って、従来よりも格段により良いマーキング電線・ケーブルを提供することができるという効果を奏する。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明のマーキング電線・ケーブルの一実施の形態を示す図であり、(a)は断面図、(b)はマーキングの説明図である。 本発明のマーキング電線・ケーブルの他の一実施の形態を示す図であり、(a)は断面図、(b)はマーキングの説明図である。 本発明のマーキング電線・ケーブルの更に他の一実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 マーキングケーブル
2 絶縁線心
3 介在
4 押さえ巻きテープ
5 難燃層
6 最外層
7 マーキング
8 導体
9 絶縁体
10 マーキング形成面

Claims (3)

  1. 導体外周又は絶縁線心外周に形成する被覆層を難燃層と該難燃層の外側になる最外層とに分け、該最外層を難燃剤の添加のないオレフィン系樹脂組成物からなるものとする電線・ケーブルであって、
    前記難燃層の外面をマーキングのためのマーキング形成面とし、前記最外層の前記オレフィン系樹脂組成物を前記マーキングの透過視認可能となる透明性のあるものとする
    ことを特徴とするマーキング電線・ケーブル。
  2. 請求項1に記載のマーキング電線・ケーブルにおいて、
    前記最外層の前記オレフィン系樹脂組成物に紫外線吸収剤を添加する
    ことを特徴とするマーキング電線・ケーブル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のマーキング電線・ケーブルにおいて、
    前記最外層の厚さを0.05mm以上0.1mm以下とする
    ことを特徴とするマーキング電線・ケーブル。
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