JP4179504B2 - 平型ケーブル - Google Patents

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本発明は、複数の絶縁線芯を並べた上にシースを被覆してなる平型ケーブルに関する。
平型ケーブルは、導体の上に絶縁体を被覆した複数の絶縁線芯と、その複数の絶縁線芯を並べた状態でその上に被覆されるシースとを備えて構成されている(例えば、特許文献1参照。)。かかる平型ケーブルは、配線作業時に、ケーブル端末部のシースを引き裂いて各絶縁線芯を分離した後、導体を被覆する絶縁体を剥いで導体を露出させて使用するようになっている。
上記配線作業時におけるケーブル端末部のシースを引き裂く際には、カッターナイフなどの刃物で引き裂く長さ分だけ切り込まなくてはならず、作業性が悪かった。また、刃物でシースに切り込みを入れた際に、絶縁線芯を傷つけたりするおそれもあった。
そこで、従来、これらの問題点を解決するものとして、複数本の絶縁線芯の各絶縁線芯間に、シースを引き裂きやすくするための不完全融着面を形成した平型ケーブルが知られている(例えば、特許文献2参照)。
前記不完全融着面は、複数本の絶縁線芯の上に押出された溶融樹脂(シース材)を冷却固化する前に一旦分割し、押出成形機から押出される前に分割面を接合し押出された樹脂の自己余熱によって弱融着した後、冷却固化して形成される接合面である。このようにして形成された不完全融着面は、一旦分割されて再び接合し押し出された樹脂の自己余熱によって融着した面であるから不完全な状態で融着したものであり、引き裂きやすくなっている。したがって、平型ケーブルの端末部の処理時にシースを引き裂く際には、シースの端部を手の爪で少し引き裂き、左右の手で平型ケーブルを持って左右に引き裂くようにして引っ張ると、不完全融着面の部分で容易に引き裂くことができるようになっている。
前記不完全融着面を形成した平型ケーブルとして、上記特許文献2に記載の平型ケーブルの他に、図4に示す平型ケーブルが知られている。
図において、平型ケーブル40は、導体41の上に絶縁体42を被覆した2本の絶縁線芯43と、これら2本の絶縁線芯43を並べた状態でこれらの上に被覆されたシース44とを備えている。シース44は、発泡構造となっている。なお、符号45は、シース材が充実できない空隙部で、この空隙部は0.1mm〜2.0mm程度の長さを有している。
符号46,46は、不完全融着面である。上記特許文献2に記載された平型ケーブルにおいては、不完全融着面はシース表面にまで達するようにして形成されているが、図4に示す平型ケーブル40における不完全融着面46は、空隙部45からシース44の表面に向かってシース44の表面にまで達しない長さでシース44に形成されている。
特開平11−120827号公報 特開2002−163938号公報
上記特許文献2に記載された平型ケーブルのように、不完全融着面がシースの表面にまで達するようにして形成されている場合、かかる不完全融着面の部分でシースが裂けてしまう可能性が全くないとは言い切れず、このような場合にはJIS等の規格で定められるケーブルの特性を満足しなくなってしまうおそれがある。
このような事態を防止するため、図4に示す前記平型ケーブル40では、不完全融着面46はシース44の表面にまで達しないような長さで形成されているが、このようにシース44の表面にまで達せず途中までしか不完全融着面46を形成しない場合、安定して一定の長さに形成するのは製造上困難であり、時には不完全融着面46の形成が不十分となってシース44の引き裂き性が不十分となるおそれがある。一方、シース44の引き裂き性が良好となるように不完全融着面46が形成された場合(例えば図4に示すような長さで不完全融着面46が形成された場合)にあっては、何かの拍子に不完全融着面46の部分でシース44が裂け、その裂け目がシース44の表面にまで達してしまうおそれがある。
本発明は、シースの引き裂き性が良好であり、なおかつシースが裂けてJIS等の規格で定められるケーブルの特性を満足しなくなるおそれのない平型ケーブルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る平型ケーブルは、導体の上に絶縁体を被覆した複数の絶縁線芯と該複数の絶縁線芯を並べた状態でこれらの上にシースを被覆し、前記複数の絶縁線芯の間に該シース材が充実されていない空隙部が形成されている平型ケーブルであって,
前記シースを外層と内層の2層に分けて形成し,
前記内層及び前記外層は発泡構造となし、前記内層の発泡率を10〜45%に、前記外層の発泡率を5〜20%の発泡率にし,
前記内層には、前記外層との境界面の一側及び又は他側から前記空隙部まで前記絶縁線芯の間を通るように不完全融着面を形成したことを特徴とする。
求項1に記載の発明によれば、不完全融着面又は切り込みの部分でシースを容易に引き裂くことができる。また、不完全融着面又は切り込みを、2層に分けて形成したシースの内層に形成し、シースの表面にまで不完全融着面又は切り込みが達していないことから、シースが裂けてしまうおそれがなく、JIS等の規格で定められるケーブルの特性を満足しなくなるおそれがない。また、このようにシースが裂けてしまうことがないので不完全融着面を十分に形成することができ、これにより、不完全融着面の形成が不十分となってシースの引き裂き性が不十分となるといったことを防止することができる。
また、シースを外層と内層の2層に分けて形成したので、シースが1層で形成されていた従来においては形成不可能であった切り込みを、内層に形成することが可能である。このような切り込みにより、シースの引き裂き性をより向上させることができる。
以上のようなことから、シースの引き裂き性が良好であり、なおかつJIS等で定められるケーブルの特性を満足しなくなるおそれのない平型ケーブルを得ることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、シースが外層と内層の2層に分けて形成されているので、リサイクル材料のような外観の悪い材料や物性値の低い材料(例えば強度の低い材料)を、内層に使用することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、シースの内層及び外層を発泡させていることから、発泡させないシースに比べて十分に柔らかくなる。また、引き裂き荷重が低下してシースの引き裂き性をより向上させることができる。さらに、内層と外層を分けて発泡させたことから、内層の発泡率を高く設定しても外層の発泡率を低くすれば外傷性の点での問題を生じることがない。
以下本発明に係る平型ケーブルの実施の形態の一例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本例の平型ケーブルを示す断面図である。
図において、符号1は例えばビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVFケーブル)やポリエチレン絶縁耐熱ポリエチレンシースケーブル(EM−EEFケーブル)等の平型ケーブルを示している。この平型ケーブル1は、引込口配線用及び屋内配線用の低圧配線用ケーブルであって、並んで配置される一対の絶縁線芯2,2と、これら絶縁線芯2,2の上に被覆されるシース3とを備えており、その断面視が略長円形状になるように構成されている。そして、絶縁線芯2,2の間には、シース材が充実されていない空隙部4が形成されている。この空隙部4は、シース材を充実できない部分であり、本発明において、この空隙部4は必ずしも形成されている必要はない。
絶縁線芯2は、導体(芯線)5の上に絶縁体6を被覆することで形成されている。導体5は当然の如く導電性を有しており、絶縁体6は、VVFケーブルにあってはポリ塩化ビニル(PVC)等の塩化ビニル系材料で形成され、またEM−EEFケーブルにあってはポリエチレン系の樹脂等で形成されている。絶縁線芯2の数は本例の数に限られるものではなく、複数あればよいものとする。
シース3は、外層3aと内層3bの2層に分けて形成されている。外層3aは、VVFケーブルにあってはポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系材料で形成されており、EM−EEFケーブルにあっては、オレフィン系樹脂に非ハロゲン系の難燃剤となる金属水酸化物等を配合したノンハロゲン難燃ポリオレフィン系材料で形成されている。一方、内層3bは、VVFケーブルにあっては、JIS硬度55〜92のポリ塩化ビニル等のビニル系材料、無機充填剤比率27〜63%の塩化ビニル系の材料、塩化ビニル系のリサイクル材料、又は塩化ビニルとオレフィン系材料との混合材料(オレフィン系材料の混合比率5〜45%)などで形成することができ、EM−EEFケーブルにあっては、ノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂のリサイクル材料などで形成することができる。また、内層3bは、発泡率10〜45%の発泡構造となっている。なお、外層3aを発泡構造としてもよい。ただし、外層3aの発泡率は、耐外傷性を確保する観点から、内層3bのそれよりも低くし、5〜20%の発泡率とする。発泡構造は、シース材に発泡剤を配合することにより得られる。発泡剤としては、物理的に発泡する蒸発型発泡剤や、化学的分解によって炭酸ガスやチッソガスなどを発生させる分解型発泡剤などが知られている。なお、発泡剤に代えて発泡形成に優れ使用勝手が良いとされる周知の発泡マスターバッチを採用することも可能である。なお、外層3a及び内層3bを形成する樹脂中には、他の充填剤などを適宜量で配合することができるものとする。
前記内層3bには、不完全融着面7が形成されている。この不完全融着面7は、外層3aとの境界面の一側から他側にまで達するようにして形成され、また空隙部4の部分で不連続の状態となるようにして形成されている。言い換えれば、不完全融着面7は、外層3aとの境界面の一側又は他側から空隙部4まで絶縁線芯2,2間に伸びるようにして内層3bに形成されている。
この不完全融着面7は、一対の絶縁線芯2,2の上に押し出された内層3bを構成する溶融樹脂(シース材)を冷却固化する前に一旦分割し、押出成形機から押し出される前に分割面を接合し押し出された樹脂の自己余熱によって弱融着した後、冷却固化して形成される接合面である。このようにして形成された不完全融着面7は、上述した従来の平型ケーブルと同様、一旦分割されて再び接合し押し出された樹脂の自己余熱によって融着した面であるから不完全な状態で融着したものであり、引き裂きやすくなっている。
以上のような本例の平型ケーブル1によれば、不完全融着面7の部分は引き裂きやすくなっているため、平型ケーブル1の端末処理の際、シース3を容易に引き裂くことができる。
また、シース3は外層3aと内層3bの2層に分けて形成されており、不完全融着面7は、内層3bに形成されシース3の表面にまで達していないことから、シース3が裂けてしまうおそれがない。また、シース3を外層3aと内層3bの2層に分けたので、内層3bに形成した不完全融着面7が何かの拍子に裂けたとしても、その裂け目がシース3の表面にまで達してしまうおそれがない。以上のことから、シース3が裂けてしまうことによりJIS等の規格で定められるケーブルの特性を満足しなくなるおそれがない。
また、このようにシース3が裂けてしまうことがないので、不完全融着面7を外層3aとの境界面の一側から他側にまで達するようにして十分に形成することができ、これにより、不完全融着面7の形成が不十分となってシース3の引き裂き性が不十分となるといったことを防止することができる。
以上のようなことから、平型ケーブル1は、シース3の引き裂き性が良好であり、なおかつJIS等で定められるケーブルの特性を満足しなくなるおそれがない。
また、内層3bを発泡構造としたことから、発泡させないシースに比べて十分に柔らかくなる。また、引き裂き荷重が低下してシース3の引き裂き性をより向上させることができる。このような効果は、外層3aを発泡構造とすることにより、一層向上する。なお、内層の発泡率は、シースが1層のみの構成となっている従来のものに比べて、高く設定することができる。これは、内層3bはシース3の外表面を構成するわけではないことから、高発泡率としても外傷性の点で問題がないからである。
ただし、本発明では、内層3b及び外層3aは必ずしも発泡構造となっていなくてもよい。
また、シース3が外層3aと内層3bの2層に分けて形成されているので、リサクル材料のような外観の悪い材料を内層3bに低コストで使用することができ、また、例えば、無機充填剤が多量に配合されて強度の低い材料や材料硬度が低い材料や逆に高い材料などのように、物性が低かったり異なったりする材料を、内層3bに使用することができる。
内層3bに強度の低い材料を使用した場合には、外層3aに強度が高い材料を使用することにより、シース3の強度を確保することができる。また、内層3bの材料に合わせて外層3aの厚さを調整することにより、シース3の強度を確保することができる。
例えば、内層3bの材料として、図1に示す平型ケーブル1におけるものよりも強度の低い材料を使用する場合には、図2に示す平型ケーブル20のように、図1の平型ケーブル1よりも外層3aの厚さを厚くしても良い。また、内層3bの材料として、平型ケーブル20におけるものよりもさらに強度の低い材料を使用する場合には、図3に示す平型ケーブル30のように、平型ケーブル20よりも外層3aの厚さを厚くし、外層3aの一部が絶縁線芯2,2の一部を被覆するようにして、そして内層3bが絶縁線芯2,2の間に配置されるようにしてシース3を形成してもよい。
なお、内層3bには、不完全融着面7と同様の位置(破線で示されている部分)に、不完全融着面7の代わりに、切り込みを形成してもよい。このような切り込みにより、内層3bは左右に分断された状態となり、シース3の引き裂き性を向上させることができる。本発明では、シース3を外層3aと内層3bの2層に分けて形成したので、シースが1層で形成されていた従来においては形成不可能であった切り込みを内層3bに形成することが可能である。
なお、不完全融着面7或いは前記切り込みは、図示しないが、空隙部4が形成されていない場合、絶縁線芯2,2間の間を通るようにして外層3aとの境界面の一側から他側にまで連続して形成されていてもよい。
以下、本発明を実施例によって詳しく説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
表1,2,3はVVFケーブルについての実施例(実施例1〜7)と従来例(従来例1〜3)を示している。
実施例1
実施例1の平型ケーブルは、内層3bが発泡構造となっていない点を除いては図1に示す平型ケーブル1と同様であり、外層をJIS硬度75のPVC材料で形成し、内層をJIS硬度55のPVC材料で形成した。そして内層には不完全融着面を形成した。
実施例2
実施例2の平型ケーブル1は、外層3aをJIS硬度75のPVC材料で形成し、内層3bをJIS硬度92のPVC材料で形成した。そして、内層3bの他、外層3aも発泡構造とし、発泡率を、外層3aは5〜20%、内層3bは10〜45%とした。内層3bには不完全融着面7を形成した。
実施例3
実施例3の平型ケーブル1は、外層3aをJIS硬度75のPVC材料で形成し、内層3bをJIS硬度が60であり充填剤(具体的には炭酸カルシウム、クレー、アルミナシリカ、タルク等)を27wt%配合したPVC材料で形成した。そして、内層3bの他、外層3aも発泡構造とし、発泡率を、外層3aは5〜20%、内層3bは10〜45%とした。そして、内層3bには不完全融着面7を形成した。
実施例4
実施例4の平型ケーブル1は、外層3aをJIS硬度75のPVC材料で形成し、内層3bをJIS硬度が55であり充填剤(具体的には炭酸カルシウム、クレー、アルミナシリカ、タルク等)を63wt%配合したPVC材料で形成した。そして、内層3bの他、外層3aも発泡構造とし、発泡率を、外層3aは5〜20%、内層3bは10〜45%とした。そして、内層3bには不完全融着面7を形成した。
実施例5
実施例5の平型ケーブル1は、外層3aをJIS硬度75のPVC材料で形成し、内層3bをJIS硬度90のPVC系リサイクル材料で形成した。そして、内層3bの他、外層3aも発泡構造とし、発泡率を、外層3aは5〜20%、内層3bは10〜45%とした。そして、内層3bには不完全融着面7を形成した。
実施例6
実施例6の平型ケーブル1は、外層3aをJIS硬度75のPVC材料で形成し、内層3bをJIS硬度90のPVCとオレフィン系樹脂との混合材料(オレフィン系樹脂の配合比率5wt%)で形成した。そして、内層3bの他、外層3aも発泡構造とし、発泡率を、外層3aは5〜20%、内層3bは10〜45%とした。そして、内層3bには不完全融着面7を形成した。
実施例7
実施例7の平型ケーブル1は、外層3aをJIS硬度75のPVC材料で形成し、内層3bをJIS硬度92のPVCとオレフィン系樹脂との混合材料(オレフィン系樹脂の配合比率45wt%)で形成した。そして、内層3bの他、外層3aも発泡構造とし、発泡率を、外層3aは5〜20%、内層3bは10〜45%とした。そして、内層3bには不完全融着面7を形成した。
従来例1
従来例1の平型ケーブルは、シースに不完全融着面を形成していない点以外は図4に示す平型ケーブル40と同様の構成であり、前記シースをJIS硬度75のPVCで形成した。シースの発泡率は5〜20%とした。
従来例2
従来例2の平型ケーブルは、シースを発泡構造としていない点以外は、図4に示す平型ケーブル40と同様の構成であり、シースをJIS硬度75のPVCで形成した。そして、シースには不完全融着面を形成した。
従来例3
従来例3の平型ケーブルは、図4に示す平型ケーブル40であり、シース44をJIS硬度75のPVCで形成した。シース44の発泡率は5〜20%とした。また、シース44には不完全融着面46,46を形成した。
Figure 0004179504
Figure 0004179504
Figure 0004179504
表4,5はEM−EEFケーブルについての実施例(実施例8,9)と従来例(従来例4〜6)を示している。
実施例8
実施例8の平型ケーブルの平型ケーブルは、内層が発泡構造となっていない点を除いては図1に示す平型ケーブル1と同様であり、外層をJIS硬度90のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系材料で形成し、内層をJIS硬度90のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系リサイクル材料で形成した。内層には不完全融着面を形成した。
実施例9
実施例9の平型ケーブル1は、外層3aをJIS硬度90のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系材料で形成し、内層3bをJIS硬度90のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系リサイクル材料で形成した。そして、内層3bの他、外層3aも発泡構造とし、発泡率を、外層3aは5〜20%、内層3bは10〜45%とした。内層3bには不完全融着面7を形成した。
従来例4
従来例4の平型ケーブルは、シースに不完全融着面が形成されていない点を除いては図4に示す平型ケーブル40と同様の構成であり、前記シースをJIS硬度90のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系材料で形成した。シースの発泡率は5〜20%とした。
従来例5
従来例5の平型ケーブルは、シースが発泡構造となっていない点を除いては図4に示す平型ケーブル40と同様の構成であり、シースをJIS硬度90のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系材料で形成した。シースには不完全融着面を形成した。
従来例6
従来例6の平型ケーブルは、図4に示す平型ケーブル40であり、シース44をJIS硬度90のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系材料で形成した。シース44の発泡率は5〜20%とした。シース44には不完全融着面46を形成した。
Figure 0004179504
Figure 0004179504
なお、表1〜5中、JIS規格要求特性は、VVFケーブルにあってはJIS C 3342、EM−EEFケーブルにあってはJIS C 3605で定められる規格に適合しているか否かを評価したものである。また、シース引き裂き性は、シース引き裂き性を向上させるための対策を施していない従来の平型ケーブル(標準品)と比べたシースの引き裂き性について評価したものであり、AAA、AA、A、Bの順で前記標準品よりも引き裂き性が優れている。
表1〜5の結果を見ると、実施例についてはケーブルの課題は何ら生じることなくJIS規格要求特性についても全て「合格」であった。また、シース引き裂き性についても、標準品よりも優れたものであった。したがって、シースの引き裂き性が良好であり、なおかつシースが裂けてJIS等の規格で定められるケーブルの特性を満足しなくなるおそれもないことが分かった。
一方、従来例については、シースが裂けてしまうという課題が生じるものがあり、これによりJIS規格要求特性についても「不合格」となるものがあった。
本発明に係る平型ケーブルの実施の形態の一例を示す断面図。 本発明に係る平型ケーブルの実施の形態の他例を示す断面図。 本発明に係る平型ケーブルの実施の形態の他例を示す断面図。 従来の平型ケーブルの一例を示す断面図。
符号の説明
1,20,30 平型ケーブル
2 絶縁線芯
3 シース
3a 外層
3b 内層
4 空隙部
5 導体
6 絶縁体
7 不完全融着面

Claims (1)

  1. 導体の上に絶縁体を被覆した複数の絶縁線芯と該複数の絶縁線芯を並べた状態でこれらの上にシースを被覆し、前記複数の絶縁線芯の間に該シース材が充実されていない空隙部が形成されている平型ケーブルであって,
    前記シースを外層と内層の2層に分けて形成し,
    前記内層及び前記外層は発泡構造となし、前記内層の発泡率を10〜45%に、前記外層の発泡率を5〜20%の発泡率にし,
    前記内層には、前記外層との境界面の一側及び又は他側から前記空隙部まで前記絶縁線芯の間を通るように不完全融着面を形成したことを特徴とする平型ケーブル。
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