JP2004162450A - 昇降時静音階段 - Google Patents

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正宏 吉田
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Abstract

【課題】本発明は、床鳴りやキシミ音の発生が少なく吸音性、遮音性に優れた昇降時静音階段を提供すること。
【解決手段】踏板11と蹴込み板12とこれらを支える力桁(図示略)とから少なくとも構成される階段であって、
前記踏板11はその裏面側において、少なくとも制振材及び又は吸音材を有することを特徴とする昇降時静音階段1である。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床鳴りやキシミ音の発生が少なく、吸音性、遮音性に優れた昇降時静音階段に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の階段9は、図5に示すごとく、少なくとも踏板91と蹴込み板92とこれらを受け板部材93を介在して支える力桁94とによって構成されているのが一般的である。
【0003】
そして、上記踏板91には、特許文献1(特に図1)によれば、その先方一端に滑り止め用の切り込み凹部910を有する段鼻部911が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の階段9には、図6に示すごとく、特許文献2によれば、踏板91や蹴込み板92の裏面側において、防音ゴムやフェルトの如き制振材や吸音材が全く配設されていない。
そのため、階段昇降時に床鳴りやキシミ音の発生が発生する場合が多々ある。
【0005】
その発生要因としては、下記のような階段の構成部において、何らかの欠陥がある場合が多い。
例えば、踏板91や蹴込み板92の接合部分において、隙き間や接合不良部が存在するために、構造的なひずみやたわみが生じて、接合部分のなじみが悪いことに起因しているものと考えられる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−129880号公報
【特許文献2】
特開平11−350691号公報
【0007】
そこで本発明は、上記従来の階段9の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、床鳴りやキシミ音の発生がなく、吸音性や遮音性に優れた昇降時静音階段を提供しようとするものである。
以下、本発明の解決手段を図面の符号を付して具体的に説明する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明が採った手段は、防音ゴムやフェルトなどの制振材及び又は吸音材が有する特性を有効に利用することにより、床鳴りやキシミ音の発生を抑制して、吸音性や吸音性を向上させることを特徴とするものである。
【0009】
まず請求項1記載の発明が採用した手段は、踏板11と蹴込み板12とこれらを支える力桁14とから少なくとも構成される階段であって、
前記踏板11はその裏面側において、少なくとも制振材及び又は吸音材を有することを特徴とするものである。
【0010】
これにより、床鳴りやキシミ音の発生が少なく、吸音性や遮音性に優れた昇降時静音階段1を提供することが出来る。そのため、階段昇降時における衝撃音や深夜におけるキシミ音の発生を防止して、音響環境の改善を図ることが出来る。
【0011】
次に請求項2に記載の発明が採用した手段は、制振材は防音ゴム、フェルト、コルク薄板、制振鋼板、ループカーペットのいずれかであることを特徴とするものである。
これにより、入手が容易で比較的安価な材料を有効利用して、階段の吸音性やキシミ音の発生がなく、吸音性及び遮音性を向上させることが出来る。
【0012】
そして請求項3に記載の発明が採用した手段は、吸音材は穴あき吸音板、防音ゴム、ループカーペット、フェルト、コルク薄板のいずれかであることを特徴とするものである。
これにより、前記制振材と同様に入手が容易で比較的安価な吸音材料を有効利用して、床鳴りやキシミ音の発生が少なく、吸音性やキシミ音の発生の向上により音響環境の改善を図ることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例における実施の態様に基づき、図面を参照して具体的に説明する。
【0014】
本発明に係る昇降時静音階段1は、踏板11と蹴込み板12とこれらを支える力桁(図示略)とから少なくとも構成されている(図1参照)。
そのため、主として「側げた階段」に応用されるが「箱階段」にも適用が可能である。
【0015】
上記踏板11と蹴込み板12と力桁以外にも、回り階段や折返し階段においては踊り場を配置したり、踏板11の受け板(こま)を介在して踏板11や蹴込み板12を力桁によって支えることが出来る。
【0016】
また、階段側板には手すりや手すり子を配置して安全性を高めたり、くさびを使用して踏板11や蹴込み板12を階段側板や力桁に強固に取付け施工することも出来る。
【0017】
次に、前記踏板11には、その裏面側において、少なくとも制振材及び又は吸音材を配設することとしている。
本発明において、主として使用する制振材としては、例えば防音ゴム112、フェルト111、コルク薄板、ループカーペット、制振鋼板などがある。
【0018】
上記防音ゴム112としては、例えば天然ゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレーンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴムなどがある。この他にもゴムの内部に空気や各種のガスを用いて微少な空洞を形成した、いわゆる発泡性ゴムもある。
【0019】
これらの防音ゴム112は、いずれもゴムが有する弾性を利用した「ばね」であり、次のような特徴がある。
防音ゴム112は形状や寸法を広範囲に選択出来るため、3軸方向の防振効果が期待出来る。
そして、防音ゴム112の内部摩擦は大きいため、高い周波数の振動を吸収するのに適している。そのため、吸音性や遮音性に優れた階段を提供することが出来る。
【0020】
また、防音ゴム112は多量生産に適しており、入手が容易であって、比較的安価で軽量のため運搬に便利である。
しかも、踏板11や蹴込み板12の裏面側において、接着剤や小釘などを用いて簡便に装着できる特性を有している。
【0021】
前記フェルト111としては、例えばカーペットなどの如き柔軟性及び弾力性を有する天然又は合成樹脂製のシート状物、発泡合成樹脂シート、各種の布類などがある。
【0022】
ここで注目すべきことは、前記フェルト111の他に、これと共に特にループカーペットを使用することが出来る点である。これにより、前記フェルト111を踏板11や蹴込み板12の裏面側に配置した後に、ループカーペットのループを利用して二重構造のフェルト111を得ることが出来るため、吸音性や遮音性を一層向上させることが出来る。そのため、本発明においては、制振材や吸音材の組合せ利用も可能となる。
【0023】
コルク薄板は、一般に天然のコルクの木から採取した軽量で柔軟性に富んだ薄板である。
また、制振鋼板としては振動を吸収する性質を有する各種の鋼板がある。そして、上記防音ゴムと交互に何層も積層した複合材もある。
【0024】
一方、吸音材としての穴あき吸音板は、例えばファイバーボードやインシュレイションボードなどの軟質ボードの他に、硬質のハードボードなどの表面に多数の非貫通孔を設け、その表面を塗装して硬度や耐久性を向上させたものがある。
【0025】
そして、本発明の実施例においても示すごとく、上記制振材や吸音材は、踏板11の裏面側又は踏板11及び蹴込み板12の裏面側、更には蹴込み板12の裏面側においても配置して、床鳴りやキシミ音の発生を減少させ、吸音性及び遮音性を向上させることが出来る。
【0026】
その結果、階段昇降時の微少な振動音の発生をも減少することが出来るため、床鳴りやキシミ音の発生を防止して、階段昇降時に発生する床鳴りやキシミ音の発生の少ない昇降時静音階段1を提供出来るものと考えられる。特に高周波の発生音を吸音して音響環境の改善を図ることが出来る。
【0027】
(実施例1)
本例の昇降時静音階段1は、図1に示すごとく、踏板11と蹴込み板12と、これらを支える力桁(図示略)と、該力桁によって支えられる受け板部材13と、側板14とによって構成されている。
【0028】
そして、前記踏板11は、その裏面側において、制振材と吸音材とを兼ねたフェルト111を使用したものである。制振材はウレタンゴムの発泡体からなるフェルト111であり、吸音材はブタジエンゴムの発泡体により構成したものである。
【0029】
なお、上記フェルト111は、広葉樹アピトンからなる踏板11の裏面側にブタジエンゴム系の接着剤を使用して、踏板11の製作後にその製造工場において、大量連結生産したものである。そのため、施工現場において踏板11の裏面側に貼着する必要がない。これにより、階段取付施工時においる省力化や作業の迅速化を図ることが出来る。
【0030】
また、前記踏板11は、図2に示すごとく、側板14の切り込み凹部140において、くさび15を使用して取付け施工した。なお、踏板11は、裏面側において蹴込み板12の嵌合溝117を有し、一方表面側において前方先端の段鼻部110にも滑り止め用の切り込み凹部115を有する。
【0031】
これにより本例に係る昇降時静音階段1は、床鳴りやキシミ音の発生が少なく、吸音性及び遮音性に優れ、階段の施工現場における省力化や作業の迅速化を図ることができた。
【0032】
(実施例2)
本例は、図3に示すごとく、実施例1におけるフェルト111に代えて、防音ゴム112を採用し、さらに蹴込み板12の裏面側においてフェルト111をブタジエンゴム系の接着剤を使用して、踏板11の製作後にその製造工場で大量連続生産したものである。その他は、実施例1と同様の構成にした
【0033】
これにより、実施例1と同様に、階段取付施工時における省力化や作業の迅速化を図ることが出来ると共に、実施例1よりも約2〜3割位も吸音性及び遮音性が向上した。
【0034】
(実施例3)
本例は、図4に示すごとく、実施例1におけるフェルト111をさらに蹴込み板12を蹴込み板12の裏面側においてもブタジエンゴム系の接着剤を使用して、階段の取付施工現場において装着したものである。
これにより、踏板11と蹴込み板12との接合部15の裏面側においても、制振材及び吸音材を兼ねたフェルト111が装着されるため、実施例1及び実施例2よりもさらに吸音性及び遮音性が向上した。
【0035】
そして、本発明の目的とするところは、踏板11、蹴込み板12の裏面側において、制振材及び又は吸音材を装着するものであるから、この本質を逸脱しない限り、箱階段等にも変形応用することが出来る。
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明は請求項1〜請求項3に記載の発明により構成されたものであるから、下記に示すような諸々の効果を奏するものである。
【0036】
まず請求項1に記載の発明によれば、床鳴りやキシミ音の発生が少なく、吸音性や遮音性に優れた昇降時静音階段1を提供することが出来る。そのため、階段昇降時における衝撃音や深夜におけるキシミ音の発生を防止して音響環境の改善を図ることが出来る。
【0037】
次に、請求項2に記載の発明によれば、入手が容易で比較的安価な材料を有効利用して、階段の吸音性やキシミ音の発生を向上させることが出来る。
【0038】
そして請求項3に記載の発明によれば、前記制振材と同様に入手が容易で比較的安価な材料を有効利用して、床鳴りやキシミ音の発生が少なく、吸音性やキシミ音の発生を少なくして音響環境の改善を図ることが出来る。
【0039】
以上の如く、本発明によれば、踏板11、蹴込み板12の裏面側において、少なくとも制振材及び又は吸音材を装着することにより、床鳴りやキシミ音の発生が少なく、吸音性及び遮音性に優れた昇降時静音階段1を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る昇降時静音階段の断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る昇降時静音階段の裏面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施例2に係る昇降時静音階段の断面図である。
【図4】本発明の実施例3に係る昇降時静音階段の断面図である。
【図5】従来の階段の断面図である。
【図6】従来の階段の裏面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 昇降時静音階段
11 踏板
111 フェルト
112 防音ゴム
115 切り込み凹部
12 蹴込み板
13 受け板部材
14 側板

Claims (3)

  1. 踏板11と蹴込み板とこれらを支える力桁とから少なくとも構成される階段であって、
    前記踏板11はその裏面側において、少なくとも制振材及び又は吸音材を有することを特徴とする昇降時静音階段。
  2. 制振材は防音ゴム、フェルト、ループカーペット、コルク薄板、制振鋼板のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の昇降時静音階段。
  3. 吸音材は穴あき吸音板、防音ゴム、ループカーペット、フェルト、コルク薄板のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の昇降時静音階段。
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