JPH11350656A - 吸音内装下地パネル - Google Patents

吸音内装下地パネル

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Publication number
JPH11350656A
JPH11350656A JP16079398A JP16079398A JPH11350656A JP H11350656 A JPH11350656 A JP H11350656A JP 16079398 A JP16079398 A JP 16079398A JP 16079398 A JP16079398 A JP 16079398A JP H11350656 A JPH11350656 A JP H11350656A
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JP
Japan
Prior art keywords
sound
sound absorbing
polyurethane foam
gypsum board
base panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP16079398A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Koizumi
正幸 小泉
Tsuneya Henmi
恒也 辺見
Masahiro Ichijima
正博 一島
Eiji Okawa
栄二 大川
Mikio Machida
幹夫 町田
Ichiro Hikage
一郎 日景
Toshihiro Honda
俊裕 本田
Tadao Mogi
忠郎 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内装下地材の施工と同時に吸音材の取付けが
でき、空気中を伝播する音を吸音することができる吸音
内装下地パネルを提供すること。 【解決手段】 孔あき石膏ボード11と軟質ポリウレタ
ンフォーム12を積層した吸音下地パネル10の石膏ボ
ード11に軸組13への取付部11aを形成し、この石
膏ボード11を軸組13に取付けたときに軸組13の間
に嵌装される軟質ポリウレタンフォーム12の室外側に
空気層15が形成される厚みに軟質ポリウレタンフォー
ム12を形成する。これにより、住宅内での吸音に必要
な中心周波数が200〜1000Hz の範囲、特に25
0Hz 付近での優れた吸音性を確保できるとともに、内
装下地材の軸組への施工と同時に吸音材の取付けもでき
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸音内装下地パ
ネルに関し、戸建住宅や集合住宅などに内装下地材とし
て使用して吸音性を向上できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、省エネルギの観点から、
戸建住宅や集合住宅など軸組工法による住宅の仕様とし
て高気密・高断熱とするものが要求され、内断熱工法や
外断熱工法が採用されている。
【0003】このような2つの断熱工法のうち、グラス
ウールなどの断熱材を軸組間に配置する内断熱工法に比
べ、断熱欠損を起こしにくく、施工が容易であり、断熱
材の室内側に位置する建築物の軸組の耐久性を高めるこ
とができるなどの利点がある外断熱工法が主流となり広
く普及しつつある。
【0004】このような内断熱工法や外断熱工法が採用
された高気密・高断熱の住宅では、その気密性が故に、
室内で発生した音の伝播が問題視されており、例えば床
面に物が落下した際に生じる落下衝撃音や階下に伝わる
床衝撃音、ドアを閉める際の音やピアノの音などの生活
音が問題となっている。
【0005】このため落下衝撃音を緩和したり、床衝撃
音を抑えるため種々の提案がなされており、例えば緩衝
床材などが開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、緩衝床材に
よれば、落下物による落下衝撃音は緩和されるものの、
空気中を伝播する音については何等緩衝されず、依然と
して問題となる。
【0007】そこで、従来から種々の提案がなされてい
る外部からの騒音を抑制するために用いられる遮音材や
音響室などに用いられる吸音材などの素材を利用して住
宅の音の伝播を緩和することも考えられるが、充分な遮
音性能や吸音性能を得るためには、施工が難しく、簡単
に適用することができないという問題がある。
【0008】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、内装下地材の施工と同時に吸音材
の取付けができ、空気中を伝播する音を吸音することが
できる吸音内装下地パネルを提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、吸音材と内装下地材を一体化し、吸音材を
軸組間に嵌装するようにすれば、壁の厚みを大きくする
ことなく、しかも吸音材の取付けを別工程で施工するこ
となく、従来の内装下地材の施工と同様にすることがで
きることを見出だし本発明を完成するに至ったものであ
り、その具体的な構成は以下の通りである。
【0010】すなわち、上記従来技術の課題を解決する
この発明の請求項1記載の吸音内装下地パネルは、孔あ
き石膏ボードと軟質ポリウレタンフォームを積層した吸
音下地パネルであって、前記石膏ボードに、少なくとも
軸組への取付部が形成されるとともに、当該石膏ボード
を軸組に取付けた状態で前記軟質ポリウレタンフォーム
が、室外側に空気層を残して嵌装される厚みに形成され
てなることを特徴とするものである。
【0011】この吸音内装下地パネルによれば、孔あき
石膏ボードと軟質ポリウレタンフォームを積層した吸音
下地パネルの石膏ボードに軸組への取付部を形成し、こ
の石膏ボードを軸組に取付けたときに軸組間に嵌装され
る軟質ポリウレタンフォームの室外側に空気層が形成さ
れる厚みに軟質ポリウレタンフォームを形成するように
してあり、住宅内での吸音に必要な200〜1000H
z 、特に250〜500Hz での優れた吸音性を確保で
きるとともに、内装下地材の軸組への施工と同時に吸音
材の取付けもできるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図3はこの
発明の吸音内装下地パネルの一実施の形態にかかり、図
1は外観斜視図、図2は中央断面図、図3は軸組への取
付状態の断面図である。
【0013】この吸音内装下地パネル10は、孔あき石
膏ボード11と軟質ポリウレタンフォーム12とを積層
して構成されており、孔あき石膏ボード11と軟質ポリ
ウレタンフォーム12とが全面接着、あるいは点接着で
接着されて積層されている。
【0014】この吸音内装下地パネル10を構成する孔
あき石膏ボード11としては、その厚さは内装下地材と
して機能させるのに必要な厚みであれば良く、例えば5
〜15mm程度の厚さのものが使用される。また、孔径お
よび穿孔ピッチは、直径が2〜15mm程度で、穿孔ピッ
チが10〜30mm程度であれば良く、孔径が小さいと多
数を細かいピッチで穿つ必要から強度の問題が生じ、孔
径が大きいと表面外観の問題が生じることになるためで
ある。
【0015】一方、孔あき石膏ボード11に積層される
軟質ポリウレタンフォーム12としては、その厚さが軸
組13の間に嵌装された時に、外装下地材(あるいは外
装材)14との間に空気層15が形成される厚みであれ
ば良く、20〜75mm程度の厚さとされ、少なくとも軸
組13の厚さより薄くなっている。また、この軟質ポリ
ウレタンフォーム12の密度は、汎用されている軟質ポ
リウレタンフォームの密度で良く、例えば10〜25kg
/m 3 程度とされる。そして、この軟質ポリウレタンフ
ォームは平板状であっても表面に凹凸が形成されたプロ
フィル加工が施されたもののいずれであっても良く、孔
あき石膏ボード11との積層面も平坦面に限らず、プロ
フィル加工の凹凸面であっても良い。
【0016】このような孔あき石膏ボード11と軟質ポ
リウレタンフォーム12が積層された吸音内装下地パネ
ル10では、孔あき石膏ボード11に軸組13への取付
部11aが形成され、軟質ポリウレタンフォーム12が
取り除かれた状態とされ、軸組13に直接当てて固定で
きるようになっている。この孔あき石膏ボード11の取
付部11aは、吸音内装下地パネル10の大きさによっ
て両側端縁が柱や間柱などの軸組13に当てられて取り
付けられる場合に限らず、中間部に軸組13が配置され
る場合もあり、この場合には、孔あき石膏ボード11の
中間部に取付部11aを設ける。このような取付部11
aは、軟質ポリウレタンフォーム12を予め小さく成形
し、これを孔あき石膏ボード11に積層することで形成
する場合に限らず、積層状態の軟質ポリウレタンフォー
ム12をナイフ等で取り除くことで形成するようにして
も良く、軸組13への取付時に孔あき石膏ボード11の
所定の位置に取付部11aがあれば良い。
【0017】このように構成した吸音内装下地パネル1
0は、高気密・高断熱が故に空気中を伝播する音が問題
となる一戸建住宅などの内装下地材として用いられる
が、その断熱工法は、内断熱工法や外断熱工法のいずれ
であっても良く、使用される断熱材も特に限定するもの
でなく、通常使用されている断熱材であれば良い。
【0018】この吸音内装下地パネル10は、例えば図
3に示すように、柱や間柱等の軸組13上に隣接するパ
ネル同志の目地部分が配置されるように孔あき石膏ボー
ド11の両側端縁に取付部11aが形成されて軸組13
の室内側表面に当てられ、軸組13の間に軟質ポリウレ
タンフォーム12が嵌装されるように配置して取付部1
1aの室内側Aから釘で固定される。
【0019】こうして軸組13に吸音内装下地パネル1
0を取付けた状態では、軟質ポリウレタンフォーム12
と室外側の外装下地材14を構成する断熱ボードとの間
に空気層15が形成される。
【0020】このような吸音内装下地パネル10を用い
ることで、戸建住宅の音として問題となっている中心周
波数が200〜1000Hz 、特に中心周波数が250
Hzでの吸音効果が著しく、空気中を伝播する音を吸音
することができる。
【0021】また、吸音材の取付けを別工程で施工する
必要がなく、吸音内装下地パネル10を軸組3に取り付
けると同時に吸音施工もでき、施工の効率化を図ること
ができる。
【0022】吸音材を軟質ポリウレタンフォーム12と
し、孔あき石膏ボード11と積層して吸音内装下地パネ
ル10が構成してあるので、従来のグラスウールなどの
ように長期間のうちに軸組13の間でずれ落ちることな
く、安定した吸音性を得ることができるとともに、軟質
ポリウレタンフォーム12が断熱性の向上にも寄与す
る。
【0023】
【実施例】この発明の吸音内装下地パネルの吸音性を確
かめるため、残響室法吸音率の測定(JIS A 14
09)を行った。
【0024】実施例の孔あき石膏ボードとして、厚さが
9.5mm、孔径が6mmで穿孔ピッチが22mmのもの(吉
野石膏製)を用意し、軟質ポリウレタンフォームとして
密度が16kg/m 3 でプロフィルが30/20のもの
を、山が空気層側となるようにして積層して吸音内装下
地パネルとした。
【0025】そして、この吸音内装下地パネルの背面に
平均78mmの空気層が形成されるように取り付けた。
【0026】一方、比較例として厚さ9.5mmの石膏ボ
ード(吉野石膏製)を用意し、その背面に103mmの空
気層が形成されるように取り付けた。
【0027】これらの吸音性を残響室法吸音率で測定し
た結果を示したものが図4である。
【0028】同図から明らかなように、この実施例の吸
音内装下地パネルは、戸建住宅の騒音として問題となっ
ている中心周波数が200〜1000Hz の範囲で吸音
性に優れ、特に中心周波数が250Hz をピークとする
極めて優れた吸音性を示すことがわかる。
【0029】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したようにこの発明の請求項1記載の吸音内装下地パ
ネルによれば、孔あき石膏ボードと軟質ポリウレタンフ
ォームを積層した吸音下地パネルの石膏ボードに軸組へ
の取付部を形成し、この石膏ボードを軸組に取付けたと
きに軸組間に嵌装される軟質ポリウレタンフォームの室
外側に空気層が形成される厚みに軟質ポリウレタンフォ
ームを形成するようにしたので、住宅内での吸音に必要
な中心周波数が200〜1000Hz の範囲、特に中心
周波数が250Hz で極めて優れた吸音性を得ることが
できるとともに、内装下地材の軸組への施工と同時に吸
音材の取付けもでき、施工も容易となる。
【0030】また、吸音材が従来のグラスウール等のよ
うに、長期間でずれ落ちることもなく、安定した吸音性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の吸音内装下地パネルの一実施の形態
にかかる外観斜視図である。
【図2】この発明の吸音内装下地パネルの一実施の形態
にかかる中央断面図である。
【図3】この発明の吸音内装下地パネルの一実施の形態
にかかる軸組への取付状態の断面図である。
【図4】この発明の吸音内装下地パネルの一実施例の吸
音性を残響室法吸音率で測定した結果を示したグラフで
ある。
【符号の説明】
10 吸音内装下地パネル 11 孔あき石膏ボード 11a 取付部 12 軟質ポリウレタンフォーム 13 軸組 14 外装下地材 15 空気層 A 室内側
フロントページの続き (72)発明者 町田 幹夫 神奈川県海老名市大谷4813−10 (72)発明者 日景 一郎 埼玉県与野市大戸6−10−17 (72)発明者 本田 俊裕 神奈川県川崎市多摩区西生田5−22−20 (72)発明者 茂木 忠郎 栃木県佐野市並木町1756

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔あき石膏ボードと軟質ポリウレタンフ
    ォームを積層した吸音下地パネルであって、前記石膏ボ
    ードに、少なくとも軸組への取付部が形成されるととも
    に、当該石膏ボードを軸組に取付けた状態で前記軟質ポ
    リウレタンフォームが、室外側に空気層を残して嵌装さ
    れる厚みに形成されてなることを特徴とする吸音内装下
    地パネル。
JP16079398A 1998-06-09 1998-06-09 吸音内装下地パネル Pending JPH11350656A (ja)

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JP16079398A JPH11350656A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 吸音内装下地パネル

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002580A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Yoshino Gypsum Co Ltd 有孔板継目部の補強構造
US7743880B2 (en) 2005-03-30 2010-06-29 Panasonic Corporation Sound absorbing structure
CN109024952A (zh) * 2018-09-19 2018-12-18 王志博 一种复合型吸音板材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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