JP2004161434A - エレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】行先階登録操作の簡素化及び目的階への円滑な運用を確保することにある。
【解決手段】乗りかご内に、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる照明灯13とを有する案内板2を設置し、所要とするテナントに対応するテナント案内センサ選択時に制御盤3を介して当該テナント階を行先階として登録するとともに、案内板2のテナント対応の照明灯を点灯し、所要とするテナント名が記載されるテナント案内センサを照光することにより、エレベータ利用者が確実に所要のテナント階を登録したことを確認し、テナント階に行くことを把握可能にしたエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置である。
【選択図】 図2
【解決手段】乗りかご内に、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる照明灯13とを有する案内板2を設置し、所要とするテナントに対応するテナント案内センサ選択時に制御盤3を介して当該テナント階を行先階として登録するとともに、案内板2のテナント対応の照明灯を点灯し、所要とするテナント名が記載されるテナント案内センサを照光することにより、エレベータ利用者が確実に所要のテナント階を登録したことを確認し、テナント階に行くことを把握可能にしたエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物内テナントの案内は、乗りかご内部でテナントを案内する場合と各階乗場でテナントを案内する場合とがある。
【0003】
前者の乗りかご内部でテナントを案内する場合は、かご操作盤(図示せず)とは別に、乗りかご内の側板に図10に示すような案内板が設置されている。この案内板は、テナント名が記載された乳白色のアクリル材51を前後2枚の透明アクリル材52,52’で挟み込むように重ね合わせた後、枠体53で縁取るように取り付けられた構成である。
【0004】
ところで、この案内板の利用方法は、エレベータ利用者が案内板から目的のテナントを探し出し、そのテナントが何階にあるかを確認した後、この確認した階に基づいてかご操作盤(図示せず)上に配列される各階操作ボタンの中からテナント階に対応する階操作ボタンを探し、当該階操作ボタンを押圧操作することにより、行先階の登録を行うものである。
【0005】
後者の各階乗場でテナントを案内する場合は、乗場側のフロア壁に前者と同様にテナント案内板と乗場操作盤が設置され、この乗場操作盤には、乗りかごの下降を登録する下降ボタン及び乗りかごの上昇を登録する上昇ボタンの他、特定のテナント行先階を指定するテナント名が記載された特定行先階ボタンが設けられ、テナント案内板を見ながら所要とするテナントの階を確認し、特定のテナントに行く場合に限り当該特定テナント名を記載する特定行先階ボタンを押圧操作すると、当該テナント行先階の呼びが登録され、行先階に運転するものである。
【0006】
【特許文献】
特開2000−318937号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような案内板ないし案内装置においては、それぞれ以下のような問題点が指摘されている。
【0008】
(1) 乗りかご内部からテナントを案内する案内板の場合。
【0009】
a.案内板に記載される各テナントの中から目的のテナントを探し出した後、そのテナントが何階かを確認し、さらにかご操作盤上からテナント階ボタンを探し出し、当該ボタンを押圧操作することにより、行先階を登録するので、登録操作が非常に煩わしい。
【0010】
b.また、建物の階数が多くなってくると、かご操作盤と案内板がかごドアを挟んで両側に取り付けなければならず、益々所要とするテナントの行先階登録の操作が難しくなる。
【0011】
c.乗りかご内に多数のエレベータ利用者が乗った際、案内板とかご操作盤との対応関係をとりながら行先階の登録操作を行うので、利用者間で混乱を起こすことが予想される。
【0012】
(2) 乗場からテナントを案内する案内装置の場合。
【0013】
a.乗場側の特定行先階ボタンを操作したとき、特定行先階の呼び登録となるが、確実に登録されているか否かを確認できない。
【0014】
b.また、特定行先階ボタンを操作したとき、特定階のテナントの状態が不明であるので、当該テナントが満席状態であったり、テナントが業務終了であっても、エレベータ利用者は該当テナント階まで行く必要があり、例えば目的のテナント階に行っところが満席の状態であるとき、再度目的階を変更せざるを得ない状態が発生し、エレベータの運用効率が非常に悪くなる。
【0015】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたもので、乗りかご内にかご操作機能をもつ行先階登録の確認及び所要の行先階を照光し、登録操作の簡素化及び行先階への円滑な運用を確保するエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明の他の目的は、乗場又は乗りかごとテナントとの連係を図り、エレベータ利用者がテナントの状況に応じて行先階の変更を可能とし、ひいてはエレベータの運用効率を向上させるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置は、乗りかご内に、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる照明灯とを有する案内板を設置し、所要とするテナントに対応するテナント案内センサ選択時に制御盤を介して当該テナント階を行先階として登録するとともに、案内板のテナント対応の照明灯を点灯し、所要とするテナント名が記載されるテナント案内センサを照光することにより、エレベータ利用者が確実に所要のテナント階の登録がなされたことを確認し、テナント階に行くことを把握可能にした構成である。
【0018】
従って、このような構成にすることにより、エレベータ利用者が所要とするテナント対応のテナント案内センサを選択するだけで、当該センサ対応の照明灯が点灯し、当該テナント階が登録されたことを知らせるだけでなく、該当テナント案内センサの照光により、確実に所要とするテナントに行くことをエレベータ利用者に通知できる。
【0019】
(2) エレベータの乗場側に設置される案内板に、テナント内の客入り状態を知らせるとか、業務終了を知らせるとか、客入り状態の映像情報を送信するとか、或いは乗場側から所要のテナントに来店することを知らせるなど、案内板とテナント側との連係を取るようにすれば、乗りかごを無駄に運用することが少なくなり、エレベータの効率的な運用を図ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の一実施の形態を示す制御系統図および構成図である。
【0022】
これらの図において、1はエレベータの乗りかごであって、この乗りかご1の例えばかごドア(図示せず)に隣接する側板等の適宜な高さに案内板2が取り付けられている。この案内板2はエレベータ利用者による行先階の指定によりエレベータの乗りかご1を指定された行先階に昇降する昇降制御及びかご設備の必要な制御を実施する制御情報を送出する制御盤3に接続されている。
【0023】
この案内板2は、建物の各階に入っているテナントのテナント名が記載され、かつ、階順序に従って配列されるかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、かご内の側板などに取り付けられ、テナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の照明灯13とが設けられている。なお、テナント案内センサ111,112,113,…は、単純な押圧式、タッチ式或いは人間の手が近づいたとき動作する静電式の何れのセンサを用いてもよい。また、各案内センサ111,112,113,…はテナント名だけでなく、必要に応じて何階かを表わす階数も記載されている。
【0024】
また、案内板2には、テナント案内センサ111,112,113,…の他にエレベータ利用者の選択によって出入口階を登録する出入口案内センサ14が配列されている。
【0025】
さらに、1つつの階に複数のテナントが入っている場合、複数のテナント名が記載された1つのテナント案内センサ或いはテナントごとに区分された複数のテナント案内センサが配列される場合もある。この場合、横方向或いは上下方向に複数のテナント案内センサが配列される。
【0026】
次に、以上のようなエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の動作について説明する。
【0027】
エレベータ利用者は、エレベータの乗りかご1に乗った後、あるテナント例えば××レストランに行きたい場合、当該××レストランが記載されたテナント案内センサ例えば113に触れると、通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている行先階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から送られてくる階登録要求信号を受取ると、レストランが入っている行先階の登録を行った後、××レストランのテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯するための階データを含む点灯制御信号を案内板2に送信するとともに、該当エレベータの乗りかご1に行先階の移動指示を出す。
【0028】
この案内板2は、電源供給制御部で点灯制御信号を受信すると、該当する電源ラインを選択形成し、××レストランが記載されるテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯する。
【0029】
その結果、エレベータ利用者は、××レストランに対応する照明灯13の照光により、××レストランの入っている行先階の登録を確認できる。図2(b)はエレベータ利用者が××レストランのテナント案内センサ例えば113の照光状態を示している。
【0030】
なお、エレベータ利用者が出入口のテナント案内センサ14に触れた場合、出入口のある階が行先階として登録され、出入口のテナント案内センサ14が照光するとともに、かごが出入口階に移動する。
【0031】
従って、以上のような実施の形態によれば、エレベータ利用者が行きたいテナントに対応するテナント案内センサに例えば触れるだけで、そのテナントの行先階を制御盤3に登録するとともに、当該テナント案内センサが照光するので、テナント行先階が登録されたことを確認でき、またエレベータ利用者に該当テナント行先階に確実に行くことを通知できる。
【0032】
なお、上記実施の形態は、照明灯13が常時消灯状態にあり、特定のテナント案内センサに触れたときに当該テナント案内センサに対応する照明灯13が点灯するようにしたが、例えば図3に示すような構成であってもよい。
【0033】
この図3に示す案内板2は、各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに第1の照明灯13及び第2の照明灯15が設けられ、常時は図3(a)に示すように各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに第1の照明灯13が点灯状態にあって各テナントを案内する一方、所要とするテナントが記載されたテナント案内センサに触れたとき、前述するように通常のかご操作盤と同様にテナント行先階の登録を行うとともに、同図(b)に示すごとく当該テナント案内センサに対応する第2の照明灯15を点灯し、さらに選択されたテナント案内センサを明るく照光することにより、テナント行先階の登録確認及び当該テナント階に行くことを容易に把握できる。
【0034】
(第2の実施の形態)
図4は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【0035】
この実施の形態は、エレベータ利用者に建物の各テナントが業務を行っているか否かを知らせる例である。
【0036】
この館内案内装置は、乗りかご1のかごドア(図示せず)に隣接する側板等の適宜な高さに案内板2が取り付けられ、この案内板2には、図3と同様に各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに第1の照明灯13及び第2の照明灯15が設けられている。
【0037】
また、テナント4側には業務報知ボックス5が設置され、これら案内板2及び業務報知ボックス5がともにケーブルを介して制御盤3に接続されている。
【0038】
テナント4側の業務報知ボックス5は、業務開始時に従業員の操作によって点灯要求信号を制御盤3に送出し、また業務終了時に従業員の操作によって消灯要求信号を制御盤3に送出する業務開閉スイッチ21と、このスイッチ21の操作に連動して点灯・消灯するランプ22とが設けられている。
【0039】
この制御盤3は、業務開閉スイッチ21のオン操作によって業務報知ボックス5から点灯要求信号を受けたとき、該当テナントが記載されるテナント案内センサに対応する第1の照明灯13を点灯させるための点灯制御信号を案内板2に送出し、該当する第1の照明灯13を点灯する。また、制御盤3は、業務終了による業務開閉スイッチ21のオフ操作によって業務報知ボックス5から消灯要求信号を受けたとき、該当テナントが記載されたテナント案内センサに対応する第1の照明灯13を消灯させる消灯制御信号を案内板2に送出する機能をもっている。
【0040】
以上のように構成されたエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の動作について説明する。
【0041】
テナント4の業務が開始する際、当該テナントの従業員が業務報知ボックス5の業務開閉スイッチ21をオン操作すると、業務報知ボックス5から点灯要求信号が制御盤3に送られる。制御盤3は、点灯要求信号を受け付けると、図示しない記憶手段の該当テナント対応エリアに例えばフラグ「1」を設定するとともに、該当テナント案内センサに対応する第1の照明灯13を点灯させるための点灯制御信号を案内板2に送出する。
【0042】
この案内板2は、電源供給制御部で点灯制御信号を受信すると、該当するテナントに対応する電源ラインを選択形成し、業務開閉スイッチ21をオン操作したテナント案内センサに対応する第1の照明灯13を点灯する。
【0043】
一方、テナント4の業務が終了する際、当該テナントの従業員が業務報知ボックス5の業務開閉スイッチ21をオフ操作すると、業務報知ボックス5から消灯要求信号が制御盤3に送られる。制御盤3は、消灯要求信号を受け付けると、図示しない記憶手段の該当テナント対応エリアのフラグ「1」を「0」に設定するとともに、該当テナント案内センサに対応する第1の照明灯13を消灯させるための消灯制御信号を案内板2に送出し、業務開閉スイッチをオフ操作したテナント案内センサの第1の照明灯13が消灯する。
【0044】
従って、各テナント4の業務が行われている限り、第1の照明灯13は常時照光状態となっている。この状態において、エレベータ利用者があるテナントに行きたい場合は該当テナント案内センサに触れると、図3と同様にテナント案内センサに対応する第2の照明灯15が点灯し、より明るい状態に照光することにより、エレベータ利用者は、所要のテナント行先階の登録とともに、当該テナントの階に行くことを把握できる。
【0045】
さらに、消灯状態にあるテナント案内センサに触れた場合、点灯要求信号を送出するが、制御盤3は、該当テナント対応エリアのフラグが「0」,つまりテナントの業務が終了しているので、点灯要求を拒否し、消灯状態を保持するとともに、当該行先階に1つのテナントだけが入っている場合には行先階の登録も拒否する。
【0046】
従って、以上のような実施の形態によれば、前述する第1の実施の形態と同様な効果の他に、案内板2のあるテナント案内センサの消灯により、エレベータ利用者は既に業務が終了していることが分るので、別のテナントを探すことになり、エレベータの無駄な利用がなくなる。
【0047】
なお、上記実施の形態は、テナント業務開始後に第1の照明灯13が常時点灯状態にあり、エレベータ利用者がテナント案内センサに触れたとき、第2の照明灯15を点灯するようにしたが、例えば案内板2側に一種類の照明灯13しか取り付けられていない場合は、テナントの従業員が業務報知ボックス5の業務開閉スイッチ21をオン操作したとき、制御盤3は、点灯要求信号を受け付けて該当テナント対応エリアにフラグ「1」を設定するが、照明灯13を点灯しない。エレベータ利用者が該当テナント案内センサに触れた場合のみ、制御盤3は、フラグの状態から該当テナントが業務を開始していると判断し、該当テナントの照明灯13を点灯するとともに、テナント行先階の登録を行い、エレベータの乗りかごを移動させることもできる。なお、テナントの業務が終了している場合、制御盤3は、消灯要求信号を受け付けて該当テナント対応エリアにフラグ「0」を設定しているので、該当テナント案内センサに触れた場合でも、該当テナントのテナント行先階の登録及び当該テナントに対応する照明灯13の点灯を拒否するものである。
【0048】
(第3の実施の形態)
図5は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0049】
この実施の形態は、建物に入っているテナントに来客状態を知らせる例である。
【0050】
この館内案内装置は、から乗りかご1のかごドア(図示せず)に隣接する側板等の適宜な高さに案内板2が取り付けられ、この案内板2には、図2と同様に各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに照明灯13が設けられている。
【0051】
また、テナント4側にはメッセージ報知ボックス7が設けられ、このメッセージ報知ボックス7にはメッセージデータを記憶するメッセージデータ記憶手段26、メッセージを音声出力するメッセージ出力手段27及びランプ28が設けられている。そして、これら案内板2とメッセージ報知ボックス7は制御盤3を介して接続されている。
【0052】
以上のようなエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の動作について説明する。
【0053】
エレベータ利用者は、エレベータの乗りかご1に乗った後、あるテナント例えば××レストランに行きたい場合、当該××レストランが記載されるテナント案内センサ例えば113に触れると、通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている階を行先階とする階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から階登録要求信号を受付けると、行先階の登録を行い、該当テナントのテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯するとともに、かごに対してテナント行先階への移動を指示する。また、制御盤3は、階登録要求信号を受付けると、来客有り信号を該当テナント4側のメッセージ報知ボックス7に送出する。ここで、メッセージ報知ボックス7は、ランプ33を点灯するとともに、メッセージデータ記憶手段31からメッセージデータを読み出し、メッセージ出力手段32から例えば「ピンポーン」とか、或いは「来客有り」の音声メッセージ信号を報知する。
【0054】
従って、以上のような実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏する他、予め館内のテナントに来客有りの状態を報知するので、テナント側では来客の応対その他の準備を滞りなく進めることができ、サービスの向上に貢献することができる。
【0055】
(第4の実施の形態)
図6は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0056】
この実施の形態は、エレベータ利用者にテナントの客入り状態を知らせる例である。
【0057】
この館内案内装置は、各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2が取り付けられている。33は三方枠である。
【0058】
この案内板2は、図1と同様にテナント名及び満席有無が記載されたかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、これらテナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の照明灯13と、各テナント案内センサ111,112,113,…の満席状態を記載する部分に対応して設けられ、満席状態の際に点滅する客入り表示ランプ34とが設けられている。
【0059】
一方、テナント4側には、客入り状態ボックス35が設置されている。この客入り状態ボックス35は、テナント内が満席状態の場合にオン操作により満席状態信号を送出する客入り状態スイッチ36が設けられている。
【0060】
これら案内板2と客入り状態ボックス35は制御盤3を介して接続されている。
【0061】
以上のような装置の動作について説明する。
【0062】
テナント4側では、客の入り状態、つまり満席で客を待たせるような状態の場合、客入り状態ボックス35の客入り状態スイッチ36をオン操作すると、満席状態信号が制御盤3に送出される。ここで、制御盤3は、テナントごとに満室状態フラグを設定するエリアがあるので、満席状態信号に基づいて例えばレストランのテナントに対応するエリアに「1」を設定するとともに、点滅制御信号を案内板2に送信する。案内板2は、電源供給制御部で点滅制御信号を受信すると、客入り表示ランプ34を点滅又は点灯し満席状態にあることを表示する。よって、エレベータ利用者は、客入り表示ランプ34の点滅又は点灯により満席状態を知ることができ、待つのが嫌なエレベータ利用者の場合には別のテナントに変更するので、エレベータの運用効率を上げることができる。
【0063】
一方、エレベータ利用者は、満室状態でも該当レストランに行きたい場合、当該××レストランが記載されたテナント案内センサ例えば113に触れると、通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている行先階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から送られてくる階登録要求信号を受取ると、行先階の登録を行って乗りかごに移動指示を出すとともに、行先階を表わすデータを含む点灯制御信号を案内板2に送信する。ここで、案内板2は、電源供給制御部で点灯制御信号を受信すると、照明灯13を点灯する。その結果、エレベータ利用者は、照明灯13の点灯により、行先階の登録を確認するとともに、当該テナント行先階に確実に行くことを把握できる。
【0064】
テナント側において空席が出てきた場合、客入り状態スイッチ36をオフ操作を行うと、制御盤3の該当フラグ「1」が「0」に設定され、また制御盤3から案内板2に消灯制御信号が送出され、客入り表示ランプ34が消灯する。従って、エレベータ利用者はテナントに行く前に各テナントの客入り状態が分り、目的とするテナントないし行先階に確実に行って着席することが可能となる。
【0065】
なお、この実施の形態では、各テナントごとに一種類の照明灯13を設けた例について説明したが、図3に示すように第1の照明灯13、第2の照明灯15を設けた場合にも同様に適用できる。その詳しい説明は図3の説明に譲る。
【0066】
また、各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2について、第2の実施の形態を適用してもよい(図4参照)。詳しくは第2の実施の形態の説明に譲る。
【0067】
従って、この館内案内装置においては、エレベータ利用者は、乗場側で予め所要とするテナントが業務を行っているか否かを把握できるので、エレベータを利用して無駄にそのテナントに行く必要がなくなり、行先テナントの変更等によってエレベータを効率的に利用することができる。
【0068】
さらに、各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2について、第3の実施の形態を適用してもよい(図5参照)。詳しくは第3の実施の形態の説明に譲る。
【0069】
従って、このこの館内案内装置においては、エレベータ利用者は、所要とするテナントに対応するテナント案内センサに触れると、メッセージ報知ボックス7のメッセージ出力手段32から来客有りの状態を報知するので、テナント側では来客の応対その他の準備を滞りなく進めることができ、サービスの向上に貢献することができる。
【0070】
(第5の実施の形態)
図7は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0071】
この実施の形態は、エレベータ利用者にテナント内の状態を見せる例である。
【0072】
この館内案内装置は、 各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2Aが取り付けられている。33は三方枠である。
【0073】
この案内板2Aは、図1と同様にテナント名が記載されたかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、これらテナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の照明灯13と、この枠体12の一側部に隣接して取り付けられ、テナント内の状態を表示する例えば液晶表示器などのモニタ41とが設けられている。
【0074】
一方、テナント4側には、常時,テナント内の状態を表わす映像情報を取込んで制御盤3に送信するカメラ42が設置されている。制御盤3は、エレベータ利用者が例えばレストランのテナントに対応するテナント案内センサ113に触れたとき、案内板2Aから通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている行先階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から送られてくるかご呼び及び階登録要求信号を受取ると、レストランが入っている行先階の登録を行った後、××レストランのテナント案内センサ例えば113又は行先階を表わすデータを含む点灯制御信号を案内板2に送信し、かつ、該当エレベータの乗りかご1に対してかご呼びの乗場への移動指示を出すとともに、カメラ42から送信されてくる映像情報を案内板2Aに送信する。
【0075】
この案内板2は、テナントの映像情報及び点灯制御信号を受信すると、モニタ41にテナント内の状況を映し出すとともに、当該テナントに対応する電源ラインを選択形成し、××レストランが記載されるテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯する。
【0076】
ここで、当該テナントを選択したエレベータ利用者は、テナント内の状況を観察し、例えば混雑しているような場合には速やかに別のテナントに変更することができる。
【0077】
なお、この実施の形態では、××レストランのテナント案内センサ例えば113に触れると、かご呼び及び行先階登録を行ってしまい、別のテナントに変更した場合でも乗りかご1が登録されている行先階に移動することになるが、例えば図8に示すように各テナントごとにテナント案内センサ111,112,113,…とモニタセンサ431,432,433,…とを対となるように配置し、所要とするテナントを見たいとき、その見たいテナントに対応するモニタセンサ例えば433に触れ、モニタ41にてテナントの状態を見た後にテナント案内センサ113に触れるようにすれば、確実に入ろうとするテナントだけに絞り込んでかご呼び及び行先階の登録を行うことが可能となり、益々エレベータの運用効率を高めることが可能となる。
【0078】
(第6の実施の形態)
図9は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0079】
この実施の形態は、エレベータ利用者にテナント情報(例えばサービス内容等)を報知する例である。
【0080】
この案内板2Bは、図1と同様にテナント名が記載されたかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、これらテナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の一種類又は複数種類の照明灯13又は13,15と、この枠体12の一側部または両側部に取り付けられ、テナント案内センサ111,112,113,…触れたとき、テナント情報を音声出力する音声発生器46と、テナントごとのテナント情報を記憶する記憶手段(図示せず)と、テナント案内センサ111,112,113,…の選択に基づいて記憶手段から該当テナントのテナント情報を読み出して音声出力するCPUなどの制御処理手段とが設けられている。
【0081】
なお、テナント案内センサ111,112,113,…触れたとき、前述したように該当テナントのテナント情報を出力するだけでなく、同時にかご呼び及び行先階登録要求信号が出てしまい、テナント情報を聞いた後に別のテナントに変更した場合でも乗りかご1が既に登録されている行先階に移動することになるが、例えば図8に示すように各テナントごとにテナント案内センサ111,112,113,…と対となるようにテナントごとのテナント情報聴衆用センサを設けておけば、このテナント情報聴衆用センサによりテナント情報だけを聞いて、テナント案内センサ111,112,113,…を選択することが可能である。
【0082】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0083】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乗りかご内から所要のテナントを選択するだけで、当該テナントの行先階の登録の確認および確実に所要とするテナントが選択されたことを把握でき、登録操作の簡素化及び目的階への円滑な運用を確保できるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供できる。
【0085】
また、本発明は、乗場又は乗りかごとテナントとの連係を図り、エレベータ利用者がテナントの状況に応じて容易に行先階の変更でき、ひいてはエレベータの運用効率を向上できるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を適用した系統構成図。
【図2】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の一実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の他の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図5】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図6】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図7】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図8】図7に示す館内案内装置の他の形態例を説明する。
【図9】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図10】乗りかご内に設置した従来の案内板の構成図。
【符号の説明】
1…乗りかご
2,2A,2B…案内板
3…制御板
4…テナント
5…業務報知ボックス5
7…メッセージ報知ボックス
111,112,113…テナント案内センサ
12…枠体
13…第1の照明灯
14…出入口案内センサ
15…第2の照明灯
21…業務開閉スイッチ
27…メッセージ出力手段27
31…乗場
32…乗場ドア
33…三方枠
34…客入り表示ランプ
35…客入り状態ボックス
36客入り状態スイッチ
41…モニタ
42…カメラ
431,432,433,…モニタセンサ
46…音声発生器
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物内テナントの案内は、乗りかご内部でテナントを案内する場合と各階乗場でテナントを案内する場合とがある。
【0003】
前者の乗りかご内部でテナントを案内する場合は、かご操作盤(図示せず)とは別に、乗りかご内の側板に図10に示すような案内板が設置されている。この案内板は、テナント名が記載された乳白色のアクリル材51を前後2枚の透明アクリル材52,52’で挟み込むように重ね合わせた後、枠体53で縁取るように取り付けられた構成である。
【0004】
ところで、この案内板の利用方法は、エレベータ利用者が案内板から目的のテナントを探し出し、そのテナントが何階にあるかを確認した後、この確認した階に基づいてかご操作盤(図示せず)上に配列される各階操作ボタンの中からテナント階に対応する階操作ボタンを探し、当該階操作ボタンを押圧操作することにより、行先階の登録を行うものである。
【0005】
後者の各階乗場でテナントを案内する場合は、乗場側のフロア壁に前者と同様にテナント案内板と乗場操作盤が設置され、この乗場操作盤には、乗りかごの下降を登録する下降ボタン及び乗りかごの上昇を登録する上昇ボタンの他、特定のテナント行先階を指定するテナント名が記載された特定行先階ボタンが設けられ、テナント案内板を見ながら所要とするテナントの階を確認し、特定のテナントに行く場合に限り当該特定テナント名を記載する特定行先階ボタンを押圧操作すると、当該テナント行先階の呼びが登録され、行先階に運転するものである。
【0006】
【特許文献】
特開2000−318937号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような案内板ないし案内装置においては、それぞれ以下のような問題点が指摘されている。
【0008】
(1) 乗りかご内部からテナントを案内する案内板の場合。
【0009】
a.案内板に記載される各テナントの中から目的のテナントを探し出した後、そのテナントが何階かを確認し、さらにかご操作盤上からテナント階ボタンを探し出し、当該ボタンを押圧操作することにより、行先階を登録するので、登録操作が非常に煩わしい。
【0010】
b.また、建物の階数が多くなってくると、かご操作盤と案内板がかごドアを挟んで両側に取り付けなければならず、益々所要とするテナントの行先階登録の操作が難しくなる。
【0011】
c.乗りかご内に多数のエレベータ利用者が乗った際、案内板とかご操作盤との対応関係をとりながら行先階の登録操作を行うので、利用者間で混乱を起こすことが予想される。
【0012】
(2) 乗場からテナントを案内する案内装置の場合。
【0013】
a.乗場側の特定行先階ボタンを操作したとき、特定行先階の呼び登録となるが、確実に登録されているか否かを確認できない。
【0014】
b.また、特定行先階ボタンを操作したとき、特定階のテナントの状態が不明であるので、当該テナントが満席状態であったり、テナントが業務終了であっても、エレベータ利用者は該当テナント階まで行く必要があり、例えば目的のテナント階に行っところが満席の状態であるとき、再度目的階を変更せざるを得ない状態が発生し、エレベータの運用効率が非常に悪くなる。
【0015】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたもので、乗りかご内にかご操作機能をもつ行先階登録の確認及び所要の行先階を照光し、登録操作の簡素化及び行先階への円滑な運用を確保するエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明の他の目的は、乗場又は乗りかごとテナントとの連係を図り、エレベータ利用者がテナントの状況に応じて行先階の変更を可能とし、ひいてはエレベータの運用効率を向上させるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置は、乗りかご内に、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる照明灯とを有する案内板を設置し、所要とするテナントに対応するテナント案内センサ選択時に制御盤を介して当該テナント階を行先階として登録するとともに、案内板のテナント対応の照明灯を点灯し、所要とするテナント名が記載されるテナント案内センサを照光することにより、エレベータ利用者が確実に所要のテナント階の登録がなされたことを確認し、テナント階に行くことを把握可能にした構成である。
【0018】
従って、このような構成にすることにより、エレベータ利用者が所要とするテナント対応のテナント案内センサを選択するだけで、当該センサ対応の照明灯が点灯し、当該テナント階が登録されたことを知らせるだけでなく、該当テナント案内センサの照光により、確実に所要とするテナントに行くことをエレベータ利用者に通知できる。
【0019】
(2) エレベータの乗場側に設置される案内板に、テナント内の客入り状態を知らせるとか、業務終了を知らせるとか、客入り状態の映像情報を送信するとか、或いは乗場側から所要のテナントに来店することを知らせるなど、案内板とテナント側との連係を取るようにすれば、乗りかごを無駄に運用することが少なくなり、エレベータの効率的な運用を図ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の一実施の形態を示す制御系統図および構成図である。
【0022】
これらの図において、1はエレベータの乗りかごであって、この乗りかご1の例えばかごドア(図示せず)に隣接する側板等の適宜な高さに案内板2が取り付けられている。この案内板2はエレベータ利用者による行先階の指定によりエレベータの乗りかご1を指定された行先階に昇降する昇降制御及びかご設備の必要な制御を実施する制御情報を送出する制御盤3に接続されている。
【0023】
この案内板2は、建物の各階に入っているテナントのテナント名が記載され、かつ、階順序に従って配列されるかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、かご内の側板などに取り付けられ、テナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の照明灯13とが設けられている。なお、テナント案内センサ111,112,113,…は、単純な押圧式、タッチ式或いは人間の手が近づいたとき動作する静電式の何れのセンサを用いてもよい。また、各案内センサ111,112,113,…はテナント名だけでなく、必要に応じて何階かを表わす階数も記載されている。
【0024】
また、案内板2には、テナント案内センサ111,112,113,…の他にエレベータ利用者の選択によって出入口階を登録する出入口案内センサ14が配列されている。
【0025】
さらに、1つつの階に複数のテナントが入っている場合、複数のテナント名が記載された1つのテナント案内センサ或いはテナントごとに区分された複数のテナント案内センサが配列される場合もある。この場合、横方向或いは上下方向に複数のテナント案内センサが配列される。
【0026】
次に、以上のようなエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の動作について説明する。
【0027】
エレベータ利用者は、エレベータの乗りかご1に乗った後、あるテナント例えば××レストランに行きたい場合、当該××レストランが記載されたテナント案内センサ例えば113に触れると、通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている行先階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から送られてくる階登録要求信号を受取ると、レストランが入っている行先階の登録を行った後、××レストランのテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯するための階データを含む点灯制御信号を案内板2に送信するとともに、該当エレベータの乗りかご1に行先階の移動指示を出す。
【0028】
この案内板2は、電源供給制御部で点灯制御信号を受信すると、該当する電源ラインを選択形成し、××レストランが記載されるテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯する。
【0029】
その結果、エレベータ利用者は、××レストランに対応する照明灯13の照光により、××レストランの入っている行先階の登録を確認できる。図2(b)はエレベータ利用者が××レストランのテナント案内センサ例えば113の照光状態を示している。
【0030】
なお、エレベータ利用者が出入口のテナント案内センサ14に触れた場合、出入口のある階が行先階として登録され、出入口のテナント案内センサ14が照光するとともに、かごが出入口階に移動する。
【0031】
従って、以上のような実施の形態によれば、エレベータ利用者が行きたいテナントに対応するテナント案内センサに例えば触れるだけで、そのテナントの行先階を制御盤3に登録するとともに、当該テナント案内センサが照光するので、テナント行先階が登録されたことを確認でき、またエレベータ利用者に該当テナント行先階に確実に行くことを通知できる。
【0032】
なお、上記実施の形態は、照明灯13が常時消灯状態にあり、特定のテナント案内センサに触れたときに当該テナント案内センサに対応する照明灯13が点灯するようにしたが、例えば図3に示すような構成であってもよい。
【0033】
この図3に示す案内板2は、各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに第1の照明灯13及び第2の照明灯15が設けられ、常時は図3(a)に示すように各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに第1の照明灯13が点灯状態にあって各テナントを案内する一方、所要とするテナントが記載されたテナント案内センサに触れたとき、前述するように通常のかご操作盤と同様にテナント行先階の登録を行うとともに、同図(b)に示すごとく当該テナント案内センサに対応する第2の照明灯15を点灯し、さらに選択されたテナント案内センサを明るく照光することにより、テナント行先階の登録確認及び当該テナント階に行くことを容易に把握できる。
【0034】
(第2の実施の形態)
図4は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【0035】
この実施の形態は、エレベータ利用者に建物の各テナントが業務を行っているか否かを知らせる例である。
【0036】
この館内案内装置は、乗りかご1のかごドア(図示せず)に隣接する側板等の適宜な高さに案内板2が取り付けられ、この案内板2には、図3と同様に各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに第1の照明灯13及び第2の照明灯15が設けられている。
【0037】
また、テナント4側には業務報知ボックス5が設置され、これら案内板2及び業務報知ボックス5がともにケーブルを介して制御盤3に接続されている。
【0038】
テナント4側の業務報知ボックス5は、業務開始時に従業員の操作によって点灯要求信号を制御盤3に送出し、また業務終了時に従業員の操作によって消灯要求信号を制御盤3に送出する業務開閉スイッチ21と、このスイッチ21の操作に連動して点灯・消灯するランプ22とが設けられている。
【0039】
この制御盤3は、業務開閉スイッチ21のオン操作によって業務報知ボックス5から点灯要求信号を受けたとき、該当テナントが記載されるテナント案内センサに対応する第1の照明灯13を点灯させるための点灯制御信号を案内板2に送出し、該当する第1の照明灯13を点灯する。また、制御盤3は、業務終了による業務開閉スイッチ21のオフ操作によって業務報知ボックス5から消灯要求信号を受けたとき、該当テナントが記載されたテナント案内センサに対応する第1の照明灯13を消灯させる消灯制御信号を案内板2に送出する機能をもっている。
【0040】
以上のように構成されたエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の動作について説明する。
【0041】
テナント4の業務が開始する際、当該テナントの従業員が業務報知ボックス5の業務開閉スイッチ21をオン操作すると、業務報知ボックス5から点灯要求信号が制御盤3に送られる。制御盤3は、点灯要求信号を受け付けると、図示しない記憶手段の該当テナント対応エリアに例えばフラグ「1」を設定するとともに、該当テナント案内センサに対応する第1の照明灯13を点灯させるための点灯制御信号を案内板2に送出する。
【0042】
この案内板2は、電源供給制御部で点灯制御信号を受信すると、該当するテナントに対応する電源ラインを選択形成し、業務開閉スイッチ21をオン操作したテナント案内センサに対応する第1の照明灯13を点灯する。
【0043】
一方、テナント4の業務が終了する際、当該テナントの従業員が業務報知ボックス5の業務開閉スイッチ21をオフ操作すると、業務報知ボックス5から消灯要求信号が制御盤3に送られる。制御盤3は、消灯要求信号を受け付けると、図示しない記憶手段の該当テナント対応エリアのフラグ「1」を「0」に設定するとともに、該当テナント案内センサに対応する第1の照明灯13を消灯させるための消灯制御信号を案内板2に送出し、業務開閉スイッチをオフ操作したテナント案内センサの第1の照明灯13が消灯する。
【0044】
従って、各テナント4の業務が行われている限り、第1の照明灯13は常時照光状態となっている。この状態において、エレベータ利用者があるテナントに行きたい場合は該当テナント案内センサに触れると、図3と同様にテナント案内センサに対応する第2の照明灯15が点灯し、より明るい状態に照光することにより、エレベータ利用者は、所要のテナント行先階の登録とともに、当該テナントの階に行くことを把握できる。
【0045】
さらに、消灯状態にあるテナント案内センサに触れた場合、点灯要求信号を送出するが、制御盤3は、該当テナント対応エリアのフラグが「0」,つまりテナントの業務が終了しているので、点灯要求を拒否し、消灯状態を保持するとともに、当該行先階に1つのテナントだけが入っている場合には行先階の登録も拒否する。
【0046】
従って、以上のような実施の形態によれば、前述する第1の実施の形態と同様な効果の他に、案内板2のあるテナント案内センサの消灯により、エレベータ利用者は既に業務が終了していることが分るので、別のテナントを探すことになり、エレベータの無駄な利用がなくなる。
【0047】
なお、上記実施の形態は、テナント業務開始後に第1の照明灯13が常時点灯状態にあり、エレベータ利用者がテナント案内センサに触れたとき、第2の照明灯15を点灯するようにしたが、例えば案内板2側に一種類の照明灯13しか取り付けられていない場合は、テナントの従業員が業務報知ボックス5の業務開閉スイッチ21をオン操作したとき、制御盤3は、点灯要求信号を受け付けて該当テナント対応エリアにフラグ「1」を設定するが、照明灯13を点灯しない。エレベータ利用者が該当テナント案内センサに触れた場合のみ、制御盤3は、フラグの状態から該当テナントが業務を開始していると判断し、該当テナントの照明灯13を点灯するとともに、テナント行先階の登録を行い、エレベータの乗りかごを移動させることもできる。なお、テナントの業務が終了している場合、制御盤3は、消灯要求信号を受け付けて該当テナント対応エリアにフラグ「0」を設定しているので、該当テナント案内センサに触れた場合でも、該当テナントのテナント行先階の登録及び当該テナントに対応する照明灯13の点灯を拒否するものである。
【0048】
(第3の実施の形態)
図5は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0049】
この実施の形態は、建物に入っているテナントに来客状態を知らせる例である。
【0050】
この館内案内装置は、から乗りかご1のかごドア(図示せず)に隣接する側板等の適宜な高さに案内板2が取り付けられ、この案内板2には、図2と同様に各テナント案内センサ111,112,113,…ごとに照明灯13が設けられている。
【0051】
また、テナント4側にはメッセージ報知ボックス7が設けられ、このメッセージ報知ボックス7にはメッセージデータを記憶するメッセージデータ記憶手段26、メッセージを音声出力するメッセージ出力手段27及びランプ28が設けられている。そして、これら案内板2とメッセージ報知ボックス7は制御盤3を介して接続されている。
【0052】
以上のようなエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の動作について説明する。
【0053】
エレベータ利用者は、エレベータの乗りかご1に乗った後、あるテナント例えば××レストランに行きたい場合、当該××レストランが記載されるテナント案内センサ例えば113に触れると、通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている階を行先階とする階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から階登録要求信号を受付けると、行先階の登録を行い、該当テナントのテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯するとともに、かごに対してテナント行先階への移動を指示する。また、制御盤3は、階登録要求信号を受付けると、来客有り信号を該当テナント4側のメッセージ報知ボックス7に送出する。ここで、メッセージ報知ボックス7は、ランプ33を点灯するとともに、メッセージデータ記憶手段31からメッセージデータを読み出し、メッセージ出力手段32から例えば「ピンポーン」とか、或いは「来客有り」の音声メッセージ信号を報知する。
【0054】
従って、以上のような実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏する他、予め館内のテナントに来客有りの状態を報知するので、テナント側では来客の応対その他の準備を滞りなく進めることができ、サービスの向上に貢献することができる。
【0055】
(第4の実施の形態)
図6は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0056】
この実施の形態は、エレベータ利用者にテナントの客入り状態を知らせる例である。
【0057】
この館内案内装置は、各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2が取り付けられている。33は三方枠である。
【0058】
この案内板2は、図1と同様にテナント名及び満席有無が記載されたかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、これらテナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の照明灯13と、各テナント案内センサ111,112,113,…の満席状態を記載する部分に対応して設けられ、満席状態の際に点滅する客入り表示ランプ34とが設けられている。
【0059】
一方、テナント4側には、客入り状態ボックス35が設置されている。この客入り状態ボックス35は、テナント内が満席状態の場合にオン操作により満席状態信号を送出する客入り状態スイッチ36が設けられている。
【0060】
これら案内板2と客入り状態ボックス35は制御盤3を介して接続されている。
【0061】
以上のような装置の動作について説明する。
【0062】
テナント4側では、客の入り状態、つまり満席で客を待たせるような状態の場合、客入り状態ボックス35の客入り状態スイッチ36をオン操作すると、満席状態信号が制御盤3に送出される。ここで、制御盤3は、テナントごとに満室状態フラグを設定するエリアがあるので、満席状態信号に基づいて例えばレストランのテナントに対応するエリアに「1」を設定するとともに、点滅制御信号を案内板2に送信する。案内板2は、電源供給制御部で点滅制御信号を受信すると、客入り表示ランプ34を点滅又は点灯し満席状態にあることを表示する。よって、エレベータ利用者は、客入り表示ランプ34の点滅又は点灯により満席状態を知ることができ、待つのが嫌なエレベータ利用者の場合には別のテナントに変更するので、エレベータの運用効率を上げることができる。
【0063】
一方、エレベータ利用者は、満室状態でも該当レストランに行きたい場合、当該××レストランが記載されたテナント案内センサ例えば113に触れると、通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている行先階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から送られてくる階登録要求信号を受取ると、行先階の登録を行って乗りかごに移動指示を出すとともに、行先階を表わすデータを含む点灯制御信号を案内板2に送信する。ここで、案内板2は、電源供給制御部で点灯制御信号を受信すると、照明灯13を点灯する。その結果、エレベータ利用者は、照明灯13の点灯により、行先階の登録を確認するとともに、当該テナント行先階に確実に行くことを把握できる。
【0064】
テナント側において空席が出てきた場合、客入り状態スイッチ36をオフ操作を行うと、制御盤3の該当フラグ「1」が「0」に設定され、また制御盤3から案内板2に消灯制御信号が送出され、客入り表示ランプ34が消灯する。従って、エレベータ利用者はテナントに行く前に各テナントの客入り状態が分り、目的とするテナントないし行先階に確実に行って着席することが可能となる。
【0065】
なお、この実施の形態では、各テナントごとに一種類の照明灯13を設けた例について説明したが、図3に示すように第1の照明灯13、第2の照明灯15を設けた場合にも同様に適用できる。その詳しい説明は図3の説明に譲る。
【0066】
また、各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2について、第2の実施の形態を適用してもよい(図4参照)。詳しくは第2の実施の形態の説明に譲る。
【0067】
従って、この館内案内装置においては、エレベータ利用者は、乗場側で予め所要とするテナントが業務を行っているか否かを把握できるので、エレベータを利用して無駄にそのテナントに行く必要がなくなり、行先テナントの変更等によってエレベータを効率的に利用することができる。
【0068】
さらに、各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2について、第3の実施の形態を適用してもよい(図5参照)。詳しくは第3の実施の形態の説明に譲る。
【0069】
従って、このこの館内案内装置においては、エレベータ利用者は、所要とするテナントに対応するテナント案内センサに触れると、メッセージ報知ボックス7のメッセージ出力手段32から来客有りの状態を報知するので、テナント側では来客の応対その他の準備を滞りなく進めることができ、サービスの向上に貢献することができる。
【0070】
(第5の実施の形態)
図7は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0071】
この実施の形態は、エレベータ利用者にテナント内の状態を見せる例である。
【0072】
この館内案内装置は、 各階乗場31に設置される乗場ドア32の一側部壁面に案内板2Aが取り付けられている。33は三方枠である。
【0073】
この案内板2Aは、図1と同様にテナント名が記載されたかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、これらテナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の照明灯13と、この枠体12の一側部に隣接して取り付けられ、テナント内の状態を表示する例えば液晶表示器などのモニタ41とが設けられている。
【0074】
一方、テナント4側には、常時,テナント内の状態を表わす映像情報を取込んで制御盤3に送信するカメラ42が設置されている。制御盤3は、エレベータ利用者が例えばレストランのテナントに対応するテナント案内センサ113に触れたとき、案内板2Aから通常のかご操作盤と同様にレストランの入っている行先階登録要求信号が出力され、制御盤3に送られる。この制御盤3は、案内板2から送られてくるかご呼び及び階登録要求信号を受取ると、レストランが入っている行先階の登録を行った後、××レストランのテナント案内センサ例えば113又は行先階を表わすデータを含む点灯制御信号を案内板2に送信し、かつ、該当エレベータの乗りかご1に対してかご呼びの乗場への移動指示を出すとともに、カメラ42から送信されてくる映像情報を案内板2Aに送信する。
【0075】
この案内板2は、テナントの映像情報及び点灯制御信号を受信すると、モニタ41にテナント内の状況を映し出すとともに、当該テナントに対応する電源ラインを選択形成し、××レストランが記載されるテナント案内センサ例えば113に対応する照明灯13を点灯する。
【0076】
ここで、当該テナントを選択したエレベータ利用者は、テナント内の状況を観察し、例えば混雑しているような場合には速やかに別のテナントに変更することができる。
【0077】
なお、この実施の形態では、××レストランのテナント案内センサ例えば113に触れると、かご呼び及び行先階登録を行ってしまい、別のテナントに変更した場合でも乗りかご1が登録されている行先階に移動することになるが、例えば図8に示すように各テナントごとにテナント案内センサ111,112,113,…とモニタセンサ431,432,433,…とを対となるように配置し、所要とするテナントを見たいとき、その見たいテナントに対応するモニタセンサ例えば433に触れ、モニタ41にてテナントの状態を見た後にテナント案内センサ113に触れるようにすれば、確実に入ろうとするテナントだけに絞り込んでかご呼び及び行先階の登録を行うことが可能となり、益々エレベータの運用効率を高めることが可能となる。
【0078】
(第6の実施の形態)
図9は本発明に係わるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【0079】
この実施の形態は、エレベータ利用者にテナント情報(例えばサービス内容等)を報知する例である。
【0080】
この案内板2Bは、図1と同様にテナント名が記載されたかご操作機能をもつテナント案内センサ111,112,113,…と、これらテナント案内センサ111,112,113,…を縁取るように取り付ける枠体12と、この枠体12内に取り付けられ、所要のテナント案内センサが選択されたとき、制御盤3を介して送られてくる各階対応の点灯制御信号に基づいて選択的に所要電力を供給するリレー,スイッチを含む電源供給制御部(図示せず)と、この電源供給制御部から供給される電力によって点灯する白熱電球,蛍光灯を含むテナント対応の一種類又は複数種類の照明灯13又は13,15と、この枠体12の一側部または両側部に取り付けられ、テナント案内センサ111,112,113,…触れたとき、テナント情報を音声出力する音声発生器46と、テナントごとのテナント情報を記憶する記憶手段(図示せず)と、テナント案内センサ111,112,113,…の選択に基づいて記憶手段から該当テナントのテナント情報を読み出して音声出力するCPUなどの制御処理手段とが設けられている。
【0081】
なお、テナント案内センサ111,112,113,…触れたとき、前述したように該当テナントのテナント情報を出力するだけでなく、同時にかご呼び及び行先階登録要求信号が出てしまい、テナント情報を聞いた後に別のテナントに変更した場合でも乗りかご1が既に登録されている行先階に移動することになるが、例えば図8に示すように各テナントごとにテナント案内センサ111,112,113,…と対となるようにテナントごとのテナント情報聴衆用センサを設けておけば、このテナント情報聴衆用センサによりテナント情報だけを聞いて、テナント案内センサ111,112,113,…を選択することが可能である。
【0082】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0083】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乗りかご内から所要のテナントを選択するだけで、当該テナントの行先階の登録の確認および確実に所要とするテナントが選択されたことを把握でき、登録操作の簡素化及び目的階への円滑な運用を確保できるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供できる。
【0085】
また、本発明は、乗場又は乗りかごとテナントとの連係を図り、エレベータ利用者がテナントの状況に応じて容易に行先階の変更でき、ひいてはエレベータの運用効率を向上できるエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置を適用した系統構成図。
【図2】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の一実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の他の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図5】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図6】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図7】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図8】図7に示す館内案内装置の他の形態例を説明する。
【図9】本発明に係るエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置の更に他の実施の形態を示す系統構成図。
【図10】乗りかご内に設置した従来の案内板の構成図。
【符号の説明】
1…乗りかご
2,2A,2B…案内板
3…制御板
4…テナント
5…業務報知ボックス5
7…メッセージ報知ボックス
111,112,113…テナント案内センサ
12…枠体
13…第1の照明灯
14…出入口案内センサ
15…第2の照明灯
21…業務開閉スイッチ
27…メッセージ出力手段27
31…乗場
32…乗場ドア
33…三方枠
34…客入り表示ランプ
35…客入り状態ボックス
36客入り状態スイッチ
41…モニタ
42…カメラ
431,432,433,…モニタセンサ
46…音声発生器
Claims (10)
- エレベータの乗りかご内に設置され、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる照明灯とを有する案内板と、
所要とするテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の照明灯を点灯させ、当該テナントに対応するテナント案内センサを照光する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - エレベータの乗りかご内に設置され、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる第1、第2の照明灯とを有する案内板と、
常時は前記第1の照明灯が点灯され、所要とするテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の第2の照明灯を点灯させ、当該テナントに対応するテナント案内センサを照光する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - エレベータの乗りかご内又はエレベータの乗場に設置され、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる第1、第2の照明灯とを有する案内板と、
テナント側に設置され、当該テナントの業務の開始及び終了に伴なう点灯・消灯要求信号を出力する業務報知ボックスと、
この業務報知ボックスからの点灯・消灯要求信号に応じて前記案内板の第1の照明灯を点灯・消灯する手段と、
所要とするテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の第2の照明灯を点灯させ、当該テナントに対応するテナント案内センサを照光し、既に消灯状態にあるテナント案内センサが選択されたとき、当該テナントの行先階の登録を拒否する手段とを備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - エレベータの乗りかご内又はエレベータの乗場に設置され、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる照明灯とを有する案内板と、
テナント側に設置され、当該テナントの業務の開始及び終了に伴なう点灯・消灯要求信号を出力する業務報知ボックスと、
この業務報知ボックスから点灯・消灯要求信号を受けたとき、この点灯・消灯要求状態を保持し、所要とするテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、前記点灯・消灯要求状態に基づいて該当するテナントに対応する照明灯を点灯し、又は消灯状態のままとする手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - エレベータの乗りかご内又はエレベータの乗場に設置され、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに対応させて取り付けられる照明灯とを有する案内板と、
テナント側に設置され、来店メッセージを出力可能なメッセージ報知ボックスと、
所要とするテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、前記メッセージ報知ボックスに来店有り信号を送信し、前記メッセージ報知ボックスから来客有りに関連するメッセージを出力させる手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - エレベータの乗場に設置され、テナント名及びテナントの客入り状態を表わす文字が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びこれらセンサに記載されるテナント名及びテナントの客入り状態を表わす文字に対応させて取り付けられる第1、第2の照明灯とを有する案内板と、
前記テナント側に設置され、当該テナントの満席有無の状態に応じた信号を出力する客入り状態ボックスと、
この客入り状態ボックスからテナントの満席状態信号を受けたとき、当該テナントに対応する前記案内板の第2の照明灯を点灯又は点滅させる手段と、
所要とするテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の第1の照明灯を点灯させる手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - エレベータの乗場に設置され、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ、これらセンサに対応させて取り付けられる照明灯及び映像を表示するモニタが設けられた案内板と、
テナント側に設置され、当該テナントの状況を撮像し映像情報を送信するカメラと、
所要のテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、前記カメラからの映像情報を前記モニタに表示するとともに、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の照明灯を点灯させ、当該テナントに対応するテナント案内センサを照光する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - エレベータの乗場に設置され、テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びモニタセンサ、これらテナント案内センサに対応させて取り付けられる照明灯及び映像を表示するモニタが設けられた案内板と、
テナント側に設置され、当該テナントの状況を撮像し映像情報を送信するカメラと、
所要とする前記テナントのモニタセンサが選択されたとき、当該テナントに対応するカメラからの映像情報を前記モニタに表示する手段と、
所要のテナントに対応する前記テナント案内センサが選択されたとき、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の照明灯を点灯させ、当該テナントに対応するテナント案内センサを照光する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサと、これらテナント案内センサに対応させて取り付けられる照明灯と、前記テナントごとにテナント情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されるテナント情報を発生する音声出力手段とを有するエレベータの乗場に設置される案内板と、
所要とする前記テナントのテナント案内センサが選択されたとき、前記記憶手段から当該テナントに対応するテナント情報を読み出して音声出力手段から出力するとともに、前記テナント案内センサに対応する照明灯を点灯させ、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の照明灯を点灯させ、当該テナントに対応するテナント案内センサを照光する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。 - テナント名が記載されるテナントごとのテナント案内センサ及びテナント情報聴衆用センサと、これらテナント案内センサに対応させて取り付けられる照明灯と、前記テナントごとにテナント情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されるテナント情報を発生する音声出力手段とを有するエレベータの乗場に設置される案内板と、
所要とするテナントに対応する前記テナント情報聴衆用センサが選択されたとき、前記記憶手段から当該テナントに対応するテナント情報を読み出して音声出力手段から出力する手段と、
所要とする前記テナントのテナント案内センサが選択されたとき、当該テナント案内センサに対応する照明灯を点灯させ、当該テナントの行先階の登録及び当該テナント対応の照明灯を点灯させ、当該テナントに対応するテナント案内センサを照光する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータのかご操作機能をもつ館内案内装置。
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