JP2004161144A - 車両用吸収サイクル装置 - Google Patents

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Masashi Takagi
正支 高木
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Abstract

【課題】短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、且つ空調運転の立ち上がりが早い車両用吸収サイクル装置Aの提供にある。
【解決手段】車両用吸収サイクル装置Aは、吸収サイクルの始動時に、伝熱管11、21とエンジン冷却水循環回路7とが接続する様に制御器6が流路切替弁5を切り替えて、再生・吸収器1、2を吸湿動作させ、これにより、短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、暖機改善が図れるとともに、空調運転を早く立ち上げることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用吸収サイクル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に記載の吸着式冷凍装置は、高負荷状態に備えて、第1、第2の吸着ユニットの半分の冷却能力を有する補助吸着ユニットを設けている。
【0003】
特許文献2に記載の吸着式冷凍機は、エンジンの負荷が増大した状況下での放熱不良を防止するため、冷凍ユニットを迂回する、差圧弁を介設したバイパス通路を、冷却用流体の循環経路中に設けている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8− 178460号公報 (第5頁〜第8頁、図1)
【特許文献2】
特開平9− 133429号公報 (第3頁〜第6頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1、2の吸着式の空調装置は、下記に示す課題を有する。
【0006】
上記特許文献1、2の吸着式の空調装置は、エンジン冷却水の廃熱を利用して冷凍サイクルの運転を行っており、エンジン冷却水の熱や排気ガスの熱で吸着剤を再生させている。
【0007】
しかし、エンジン冷却水の温度上昇には時間がかかり、エンジン始動後、直ぐに高温にならない。
このため、上記特許文献1、2の吸着式の空調装置は、空調運転の立ち上がりが遅いとともに、暖機に時間がかかるという課題を有する。
本発明の目的は、短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、且つ空調運転の立ち上がりが早い車両用吸収サイクル装置の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1、3について〕
第1、第2の再生・吸収器は、加熱或いは吸熱用のエンジン冷却水を流すための第1、第2の伝熱管を各器内に配している。そして、再生動作時には吸収剤から冷媒蒸気を分離させ、吸湿動作時には送り込まれる冷媒蒸気を吸収剤に吸収させる。
【0009】
凝縮器は、再生動作側の再生・吸収器から送り込まれる冷媒蒸気を冷却して凝縮させる。
蒸発器は、導入空気が流れる空調ダクト内に配され、凝縮器から送り込まれる冷媒液を蒸発させ、吸湿動作側の再生・吸収器に冷媒蒸気を送り込む。
【0010】
エンジン冷却水流路切替手段は、第1の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続し、放熱器ポンプとラジエータファンから送風される放熱器とを有する放熱回路に第2の伝熱管を接続する第1切替モードと、放熱回路に第1の伝熱管を接続し、第2の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続する第2切替モードと、第1、第2の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続する第3切替モードとの切り替えが可能である。
制御器は、このエンジン冷却水流路切替手段の切り替えを制御する。
【0011】
吸収サイクルの始動時に、エンジン冷却水流路切替手段を制御器が第3切替モードに設定して、第1、第2の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続して第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させる。
吸収サイクルの始動時に、第1、第2の再生・吸収器を共に吸湿動作させることにより、短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、暖機改善が図れる。また、熱源(昇温したエンジン冷却水)が早期に確保できるので、空調運転を早く立ち上げることができる。
【0012】
〔請求項2、3について〕
第1、第2の再生・吸収器は、加熱或いは吸熱用のエンジン冷却水を流すための第1、第2の伝熱管を各器内に配している。そして、再生動作時には吸収剤から冷媒蒸気を分離させ、吸湿動作時には送り込まれる冷媒蒸気を吸収剤に吸収させる。
【0013】
凝縮器ファンを付設した凝縮器は、第1、第2の開閉弁を介設した第1、第2の冷媒配管を介して第1、第2の再生・吸収器に接続され、再生動作中の再生・吸収器から送り込まれる冷媒蒸気を冷却して凝縮させる。
【0014】
蒸発器は、蒸発器ファンを設けた空調ダクト内に配されるとともに、出口側を第3、第4の開閉弁を介設した第3、第4の冷媒配管を介して第1、第2の再生・吸収器に接続し、サイクル弁およびサイクルポンプを介設した第5の冷媒配管を介して入口側を凝縮器に接続し、凝縮器から送り込まれる冷媒液を蒸発させて吸湿動作側の再生・吸収器に冷媒蒸気を送り込む。
【0015】
エンジン冷却水流路切替手段は、第1の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続し、放熱器ポンプとラジエータファンから送風される放熱器とを有する放熱回路に第2の伝熱管を接続する第1切替モードと、放熱回路に第1の伝熱管を接続し、第2の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続する第2切替モードと、第1、第2の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続する第3切替モードとの切り替えが可能である。
制御器は、このエンジン冷却水流路切替手段の切り替えを制御する。
【0016】
制御器は、第1〜第4の開閉弁、サイクル弁、凝縮器ファン、蒸発器ファン、放熱器ポンプ、サイクルポンプ、エンジン冷却水流路切替手段の制御を司る。
【0017】
吸収サイクルの始動時に、制御器が、エンジン冷却水流路切替手段を第3切替モードに設定して、第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させる。
【0018】
吸収サイクルの始動時に、第1、第2の再生・吸収器を共に吸湿動作させることにより、短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、暖機改善が図れる。また、熱源(昇温したエンジン冷却水)が早期に確保できるので、空調運転を早く立ち上げることができる。なお、吸収サイクルの始動時に、サイクル弁を閉弁状態にすれば、最小容量で圧力変化を最大にして冷却効果を上げることができる。
【0019】
〔請求項4について〕
制御器は、吸収サイクルの始動時に、エンジン冷却水流路切替手段を第3切替モードに設定して、第1所定時間の間、第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させる。
【0020】
吸収サイクルの始動時に、第1、第2の再生・吸収器を共に吸湿動作させることにより、短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、暖機改善が図れる。また、熱源(昇温したエンジン冷却水)が早期に確保できるので、空調運転を早く立ち上げることができる。
【0021】
そして、吸湿動作開始から第1所定時間が経過すると、エンジン冷却水流路切替手段を第2切替モードに切り替えて、第2所定時間の間、第2の再生・吸収器を再生動作、第1の再生・吸収器を引き続き吸湿動作させる。
これにより、第2所定時間経過時に、再生が完了した第2の再生・吸収器を使って吸湿動作を行うことができる。
【0022】
第2所定時間経過後は、第1切替モードと第2切替モードとを交互に切り替えて第1、第2の再生・吸収器を再生・吸湿動作させる。
これにより、何れかの再生・吸収器を使って、常時、吸湿動作を行うことができる。
【0023】
〔請求項5について〕
制御器は、吸収サイクルの始動時に、エンジン冷却水流路切替手段を第3切替モードに設定して、第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させる。
【0024】
吸収サイクルの始動時に、第1、第2の再生・吸収器を共に吸湿動作させることにより、短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、暖機改善が図れる。また、熱源(昇温したエンジン冷却水)が早期に確保できるので、空調運転を早く立ち上げることができる。
【0025】
そして、第2の再生・吸収器内の吸収剤の再生割合が略半分になったことを湿度センサが検知すると、エンジン冷却水流路切替手段を第2切替モードに切り替えて、第2の再生・吸収器を再生動作、第1の再生・吸収器を引き続き吸湿動作させる。
この第2切替モードによって第2の再生・吸収器の再生が完了すると、この再生が完了した第2の再生・吸収器を使って吸湿動作を行うことができる。
【0026】
以後、前記湿度センサが検出する再生割合に基づいて、第1切替モードと第2切替モードとを交互に切り替え、第1、第2の再生・吸収器を再生・吸湿動作させる。
これにより、何れかの再生・吸収器を使って、常時、吸湿動作を行うことができる。
【0027】
〔請求項6について〕
制御器は、エンジン停止時に、エンジン冷却水流路切替手段を第1、第2切替モードに設定して、第1、第2の再生・吸収器を再生動作させる。
この再生動作により、エンジン冷却水循環回路内のエンジン冷却水の熱を奪うので、水温上昇を抑え、エンジン冷却水の沸騰を防止できる。
また、第1、第2の再生・吸収器内の吸収剤を再生状態にして吸収サイクルが停止するので、次回のエンジン始動時に、第1、第2の再生・吸収器をフルに吸湿動作させることができる。
【0028】
〔請求項7について〕
第1の再生・吸収器を再生動作させ、第2の再生・吸収器を吸湿動作させる場合には、制御器が、エンジン冷却水流路切替手段を第1切替モードに切替え、第1、第4の開閉弁、サイクル弁を開弁状態、第2、第3の開閉弁を閉弁状態、凝縮器ファン、蒸発器ファン、放熱器ポンプ、サイクルポンプを作動状態にする。
【0029】
第1の再生・吸収器を吸湿動作させ、第2の再生・吸収器を再生動作させる場合には、制御器が、エンジン冷却水流路切替手段を第2切替モードに切替え、第2、第3の開閉弁、サイクル弁を開弁状態、第1、第4の開閉弁を閉弁状態、凝縮器ファン、蒸発器ファン、放熱器ポンプ、サイクルポンプを作動状態にする。
【0030】
第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させる場合には、制御器が、エンジン冷却水流路切替手段を第3切替モードに切替え、第3、第4の開閉弁を開弁状態、サイクル弁および第1、第2の開閉弁を閉弁状態にする。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例(請求項1、2、3、5、6、7に対応)を、図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示す如く、車両用吸収サイクル装置Aは、伝熱管11、21を配した再生・吸収器1、2(第1、第2の再生・吸収器)と、凝縮器ファン35を付設した凝縮器3と、蒸発器4と、流路切替弁5(エンジン冷却水流路切替手段)と、制御器6とを備える。
【0032】
再生・吸収器1、2の伝熱管11、21は、器内の吸収剤との間で熱交換を行うためのものであり、流路切替弁5に接続されている。
再生動作時には、器内のエマルジョン状態の吸収剤がエンジン冷却水71により加熱され、冷媒蒸気が分離する。
また、吸湿動作時には、蒸発器4から送りこまれる冷媒蒸気を吸収剤に吸収させる。
【0033】
再生・吸収器1、2内には、吸収剤の再生状態を検知するための湿度センサ10、20が配設されている。
本実施例では、吸収剤がゼオライトであり、冷媒がアンモニアである。
【0034】
凝縮器3は、開閉弁31、32(第1、第2の開閉弁)を介設した冷媒配管33、34(第1、第2の冷媒配管)を介して再生・吸収器1、2に接続されている。
この凝縮器3には、再生動作側の再生・吸収器1、2から高温の冷媒蒸気が送り込まれ、その冷媒蒸気は外気と熱交換して液化する。
【0035】
蒸発器4は、空調ダクト40内に配され、蒸発器ファン41により送風され、凝縮器3側から流入する液冷媒を蒸発させる。
この蒸発器4は、開閉弁42、43(第3、第4の開閉弁)を介設した冷媒配管44、45(第3、第4の冷媒配管)を介して再生・吸収器1、2に出口側を接続している。これにより、気化した冷媒蒸気が吸湿動作側の再生・吸収器1、2に送り込まれる。
【0036】
また、サイクル弁46、サイクルポンプ47、および受液器48を介設した冷媒配管49(第5の冷媒配管)を介して入口側を凝縮器3に接続している。
【0037】
エンジン冷却水循環回路7は、エンジン冷却水ポンプ72、エンジン冷却水路73、サーモスタット開閉弁74、およびラジエータファン75を付設したラジエータ76を冷却水配管で環状に接続してなる。
また、放熱回路8は、ラジエータファン75から送風される放熱器81と放熱器ポンプ82とを冷却水配管で接続してなる。
【0038】
流路切替弁5は、ロータリ式であり、下記に示す第1、第2、第3切替モードを有する。
【0039】
(第1切替モード)
第1切替モードでは、伝熱管11を流路切替弁5を介してエンジン冷却水循環回路7に接続し、放熱回路8に流路切替弁5を介して伝熱管21を接続する。
エンジン冷却水温が高い吸収サイクル運転中の第1切替モードでは、再生・吸収器1を再生動作させ、再生・吸収器2を吸湿動作させる。
【0040】
(第2切替モード)
第2切替モードでは、放熱回路8に伝熱管11を接続し、伝熱管21をエンジン冷却水循環回路7に接続する。
エンジン冷却水温が高い吸収サイクル運転中の第2切替モードでは、再生・吸収器1を吸湿動作させ、第2の再生・吸収器を再生動作させる。
【0041】
(第3切替モード)
第3切替モードでは、伝熱管11、21を流路切替弁5を介してエンジン冷却水循環回路7に接続する。
なお、エンジン冷却水温が低い運転開始時の第3切替モードでは、再生・吸収器1、2を共に吸湿動作させる。
【0042】
つぎに、車両用吸収サイクル装置Aの作動を、図2〜図4に示すフローチャートおよび図5に示すタイムチャートに基づいて説明する。
エンジンが作動(ステップs1)し、車両用吸収サイクル装置Aの作動指示が出る(ステップs2)と制御器6が車両用吸収サイクル装置Aを作動状態にし、ステップs3に進む。
【0043】
ステップs3において、制御器6が、エンジン冷却水ポンプ72を作動状態にし、ステップs4に進む。
【0044】
ステップs4において、制御器6が、開閉弁42、43を開弁状態にし、開閉弁31、32を閉弁状態にし、ステップs5に進む。これにより、再生状態にある再生・吸収器1、2が吸湿動作を開始する。
【0045】
ステップs5において、制御器6が、蒸発器ファン41を作動状態にし、サイクル弁46を閉弁状態にする。これにより、蒸発器4内で冷媒(本実施例ではアンモニア)が蒸発して温度が下がり、車室内の冷房が可能になる。
【0046】
ステップs6において、湿度センサ20が検出する湿度に基づき、再生・吸収器2の再生割合が完全再生の1/2を越えるか否か制御器6が判別し、完全再生の1/2を越える場合(YES)にはステップs7に進む。また、完全再生の1/2以下の場合(NO)にはステップs13に進む。
【0047】
ステップs7において、サーモスタット開閉弁74が作動したか否か判別し、作動していない場合(NO)にはステップs8に進み、サーモスタット開閉弁74が作動している場合(YES)にはステップs11に進む。
【0048】
ステップs8において、エンジン冷却水温が所定温度T2未満であるか、所定温度T2以上であるか制御器6が判別し、所定温度T2未満である場合(YES)にはステップs9に進む。また、所定温度T2以上である場合(NO)にはステップs12に進む。
【0049】
ステップs9において、制御器6が、エンジン冷却水回路弁77を開弁状態にし、ステップs10に進む。
ステップs10において、制御器6が流路切替弁5を第3切替モードにセットし、ステップs6に戻る。これにより、再生・吸収器1、2の伝熱管11、21とエンジン冷却水循環回路7とが接続される。
【0050】
ステップs11において、制御器6が、ラジエータファン75を作動状態にし、ステップs12に進む。
ステップs12において、制御器6が、エンジン冷却水回路弁77を閉弁状態にし、ステップs10に進む。
【0051】
ステップs13において、制御器6が流路切替弁5を第2切替モードにセットし、ステップs14に進む。
これにより、再生・吸収器2の伝熱管21とエンジン冷却水循環回路7とが接続され、且つ、再生・吸収器1の伝熱管11と放熱器81とが接続される。
【0052】
ステップs14において、制御器6がエンジン冷却水回路弁77を閉弁状態にし、ステップs15に進む。
【0053】
ステップs15において、制御器6が開閉弁32を開弁状態にし、開閉弁43を閉弁状態にし、ステップs16に進む。
なお、開閉弁42の開弁状態、開閉弁31の閉弁状態は維持する。
【0054】
ステップs16において、制御器6が凝縮器ファン35、放熱器ポンプ82、ラジエータファン75、サイクルポンプ47を作動状態にし、サイクル弁46を開弁状態にし、ステップs17に進む。
【0055】
ステップs17において、湿度センサ20が検出する湿度に基づき、再生・吸収器2が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs18に進む。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs13に戻る。
【0056】
ステップs18において、制御器6が流路切替弁5を第1切替モードにセットし、ステップs19に進む。
これにより、再生・吸収器1の伝熱管11とエンジン冷却水循環回路7とが接続され、且つ、再生・吸収器2の伝熱管21と放熱器81とが接続される。
【0057】
ステップs19において、制御器6が、開閉弁31、43を開弁状態にし、開閉弁32、42を閉弁状態にし、ステップs20に進む。これにより、再生状態にある再生・吸収器1、2が吸湿動作を開始する。
【0058】
ステップs20において、湿度センサ10が検出する湿度に基づき、再生・吸収器1が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs21に進む。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs18に戻る。
【0059】
ステップs21において、制御器6が流路切替弁5を第2切替モードにセットし、ステップs22に進む。
これにより、再生・吸収器2の伝熱管21とエンジン冷却水循環回路7とが接続され、且つ、再生・吸収器1の伝熱管11と放熱器81とが接続される。なお、エンジン冷却水回路弁77の閉弁状態は維持する。
【0060】
ステップs22において、制御器6が、開閉弁32、42を開弁状態にし、開閉弁31、43を閉弁状態にし、ステップs23に進む。
なお、凝縮器ファン35、放熱器ポンプ82、ラジエータファン75、サイクルポンプ47の作動状態、サイクル弁46の開弁状態は維持する。
【0061】
ステップs23において、湿度センサ20が検出する湿度に基づき、再生・吸収器2が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs24に進む。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs21に戻る。
【0062】
ステップs24において、制御器6が流路切替弁5を第1切替モードにセットし、ステップs25に進む。
これにより、再生・吸収器1の伝熱管11とエンジン冷却水循環回路7とが接続され、且つ、再生・吸収器2の伝熱管21と放熱器81とが接続される。
【0063】
ステップs25において、制御器6が、開閉弁31、43を開弁状態にし、開閉弁42、32を閉弁状態にし、ステップs26に進む。
【0064】
車両用吸収サイクル装置Aを先に停止させる場合には、図3のステップs26以降の作動を行う。
図3のステップs26において、車両用吸収サイクル装置Aの停止指示が出たか否か判別し、停止指示が出た場合(YES)にはステップs28に進む。また、停止指示が出ていない場合(NO)にはステップs27に進む。
【0065】
ステップs27において、湿度センサ10が検出する湿度に基づき、再生・吸収器1が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs21に戻る。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs24に戻る。
【0066】
ステップs28において、制御器6が、開閉弁31、32、42、43を閉弁状態にし、ステップs29に進む。
【0067】
ステップs29において、制御器6が凝縮器ファン35、蒸発器ファン41、放熱器ポンプ82、ラジエータファン75、サイクルポンプ47を停止状態にし、サイクル弁46を閉弁状態にし、ステップs30に進む。
【0068】
ステップs30において、エンジンが停止したか否か判別し、エンジンが停止した場合(YES)にはステップs31に進む。また、エンジンが停止していない場合(NO)にはステップs28に戻る。
【0069】
ステップs31において、制御器6が開閉弁31を開弁状態にし、開閉弁32、42、43を閉弁状態にし、ステップs32に進む。
【0070】
ステップs32において、制御器6が流路切替弁5を第1切替モードにセットし、ステップs33に進む。
これにより、再生・吸収器1の伝熱管11とエンジン冷却水循環回路7とが接続される。
【0071】
ステップs33において、制御器6がエンジン冷却水ポンプ72を作動状態にし、エンジン冷却水回路弁77を開弁状態にする。
【0072】
ステップs34において、制御器6が凝縮器ファン35、サイクルポンプ47を作動状態にし、サイクル弁46を開弁状態にし、ステップs35に進む。
【0073】
ステップs35において、湿度センサ10が検出する湿度に基づき、再生・吸収器1が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs36に進む。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs32に戻る。
【0074】
ステップs36において、制御器6が流路切替弁5を第2切替モードにセットし、ステップs37に進む。
これにより、再生・吸収器2の伝熱管21とエンジン冷却水循環回路7とが接続される。なお、エンジン冷却水回路弁77の開弁状態は維持する。
【0075】
ステップs37において、制御器6が、開閉弁32を開弁状態にし、開閉弁31、42、43を閉弁状態にし、ステップs38に進む。
【0076】
ステップs38において、湿度センサ20が検出する湿度に基づき、再生・吸収器2が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs39に進む。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs36に戻る。
【0077】
ステップs39において、制御器6が凝縮器ファン35、サイクルポンプ47を停止状態にし、サイクル弁46、エンジン冷却水回路弁77を閉弁状態にし、ステップs40に進む。
【0078】
ステップs40において、制御器6が、開閉弁31、32、42、43を閉弁状態にし、車両用吸収サイクル装置Aが停止する。
【0079】
また、エンジンを先に停止させた後に、車両用吸収サイクル装置Aを停止させる場合には、図6のステップs41以降の作動を行う。
図6のステップs41において、エンジンが停止したか否か判別し、エンジンが停止した場合(YES)にはステップs43に進む。また、エンジンが停止していない場合(NO)にはステップs42に進む。
【0080】
ステップs42において、湿度センサ10が検出する湿度に基づき、再生・吸収器1が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs43に進む。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs24に戻る。
【0081】
ステップs43において、制御器6がエンジン冷却水ポンプ72、ラジエータファン75を作動状態にし、ステップs44に進む。
【0082】
ステップs44において、エンジン冷却水温が所定温度T3未満であるか、所定温度T3以上であるか制御器6が判別し、所定温度T3未満である場合(YES)にはステップs45に進む。また、所定温度T3以上である場合(NO)には図4のステップs28に戻る。
【0083】
ステップs45において、湿度センサ10が検出する湿度に基づき、再生・吸収器1が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)にはステップs46に進む。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs44に戻る。
【0084】
ステップs46において、制御器6が流路切替弁5を第2切替モードにセットし、ステップs47に進む。
これにより、再生・吸収器2の伝熱管21とエンジン冷却水循環回路7とが接続され、且つ、再生・吸収器1の伝熱管11と放熱器81とが接続される。なお、エンジン冷却水回路弁77の閉弁状態は維持する。
【0085】
ステップs47において、制御器6が、開閉弁32、42を開弁状態にし、開閉弁31、43を閉弁状態にし、ステップs48に進む。
【0086】
ステップs48において、湿度センサ20が検出する湿度に基づき、再生・吸収器2が完全再生しているか否か制御器6が判別し、完全再生している場合(YES)には図4のステップs39に戻る。また、完全再生していない場合(NO)にはステップs46に戻る。
【0087】
本実施例に係る車両用吸収サイクル装置Aは、以下に示す利点を有する。
〔あ〕車両用吸収サイクル装置Aは、吸収サイクルの始動時(図2のs1〜s10)に、制御器6は、開閉弁42、43を開弁状態、サイクル弁46、開閉弁31、32を閉弁状態、蒸発器ファン41を作動状態にするとともに、流路切替弁5を第3切替モードにセットして、伝熱管11、21をエンジン冷却水循環回路7に接続して再生・吸収器1、2を吸湿動作させている。
【0088】
再生・吸収器1、2を共に吸湿動作させることにより、短時間でエンジン冷却水の温度を上げることができ、暖機改善が図れる。また、熱源(昇温したエンジン冷却水)が早期に確保できるので、空調運転を早く立ち上げることができる。
【0089】
〔い〕上記再生・吸収器1、2が共に吸湿動作中に、再生・吸収器2内の吸収剤の再生割合が略半分になったことを湿度センサ20が検知する(図3のステップs17でYES)と、流路切替弁5を第1切替モードに切り替えて、再生・吸収器2を再生動作、再生・吸収器1を引き続き吸湿動作させている。
【0090】
そして、再生・吸収器2の再生が完了すると、この再生が完了した再生・吸収器2を使って吸湿動作を行い、湿度センサ10、20が再生完了を検出する毎に第1切替モードと第2切替モードとを交互に切り替えて、再生・吸収器1、2を再生・吸湿動作させている。
これにより、吸湿動作が行えない空白期間を作ることなく、常時、何れかの再生・吸収器1、2を使って吸湿動作を行うことができる。
【0091】
〔う〕吸収サイクル運転中に車両用吸収サイクル装置Aの停止指示がある(図3のステップs26でYES)と、一旦、吸収サイクルの作動を中断する。
そして、エンジンが停止する(図4のステップs30でYES)と、車両用吸収サイクル装置Aを中断した時に再生中であった方の再生・吸収器(例えば再生・吸収器1)を完全再生させ、続いてもう一方の再生・吸収器(例えば再生・吸収器2)を完全再生させた後に車両用吸収サイクル装置Aを停止させている。
【0092】
このため、エンジン停止時のエンジン冷却水の急激な昇温による沸騰を再生・吸収器1、2の吸熱により抑えることができるので、リザーブタンクが小さくて済む。
【0093】
〔え〕車両用吸収サイクル装置Aは、エンジンを先に停止(図6のステップs41でYES)させた後に、車両用吸収サイクル装置Aが停止する場合には、制御器6がエンジン冷却水ポンプ72およびラジエータファン75を作動状態にして(ステップs43)、エンジン冷却水温が所定温度T3に低下するまで車両用吸収サイクル装置Aを作動させている。このため、エンジンが停止してもしばらくの間、空調運転を行うことができる。
また、空調運転は、ラジエータの機能を持つので、ラジエータ76からの放熱が少なくて済み、ラジエータ76を小型化できる。
【0094】
つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、2、3、4、6、7に対応)を説明する{図1、図5参照}。
【0095】
本発明の車両用吸収サイクル装置Bは、機械的な構造は車両用吸収サイクル装置Aと同じであり、作動のみ異なる。
車両用吸収サイクル装置Bは、吸収サイクルの始動時に、制御器6が流路切替弁5を第3切替モードに設定して、第1所定時間である(L1)/2時間の間、再生・吸収器1、2を吸湿動作させ、吸湿動作開始から(L1)/2時間が経過すると、流路切替弁5を第2切替モードに切り替えて、第2所定時間である(L1)/2時間の間、再生・吸収器2を再生動作、再生・吸収器1を引き続き吸湿動作させ、第2所定時間である(L1)/2時間が経過すると、(L1)/2時間経過毎に、第1切替モードと第2切替モードとを交互に切り替えて再生・吸収器1、2を再生・吸湿動作させている{図5参照}。
【0096】
本実施例に係る車両用吸収サイクル装置Bも、上記〔あ〕〜〔う〕と同様の利点を有する。
【0097】
つぎに、本発明の第3実施例(請求項1、2、3、6、7に対応)を説明する{図1、図7参照}。
【0098】
本発明の車両用吸収サイクル装置Cは、下記に示す点が車両用吸収サイクル装置Aと異なる。
再生・吸収器2の容量を再生・吸収器1の2倍に設定している。
このため、エンジンを停止した際には、車両用吸収サイクル装置Bの二倍の時間(L1の2倍)をかけて再生・吸収器2を完全再生する必要がある。
【0099】
しかし、エンジン始動時において、再生・吸収器1の吸湿動作(L1期間)、以外に、再生・吸収器2を車両用吸収サイクル装置Bの二倍の時間(L1の2倍)、吸湿動作を行うことができる。
【0100】
つぎに、本発明の第4実施例(請求項1に対応)を図8に基づいて説明する。
本発明の車両用吸収サイクル装置Dは、以下に示す構成が車両用吸収サイクル装置Aと異なる。
【0101】
凝縮器3は、液冷媒の吐出口36を下方に設けている。
蒸発器4は、サイクル弁46を介設した冷媒配管49を介して入口側を凝縮器3の吐出口36に接続している。なお、冷媒配管49には、サイクルポンプ47や受液器48を介設していない。
【0102】
車両用吸収サイクル装置Dは、暖房運転時には凝縮器3が蒸発器として機能し、蒸発器4が凝縮器として機能する。
また、再生・吸収器1、2を再生する場合には、サイクル弁46を開弁状態に維持し、差圧で液冷媒の移送を行う。
【0103】
本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施態様を含む。
a.吸収剤は、ゼオライト以外に、臭化リチウム等でも良い。
吸収剤がゼオライトの場合、冷媒を水(不凍液)にしても良い。
【0104】
b.再生・吸収器1、2内の吸収剤の再生割合やエンジン冷却水温以外に、冷房負荷や暖房負荷に応じて、再生・吸湿動作の切り替えタイミングを決定しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3実施例に係る車両用吸収サイクル装置の構造を示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る車両用吸収サイクル装置の作動を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施例に係る車両用吸収サイクル装置の作動を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施例に係る車両用吸収サイクル装置の作動を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例に係る車両用吸収サイクル装置および従来品に係るタイミングチャート図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る車両用吸収サイクル装置の作動を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例に係る車両用吸収サイクル装置および従来品に係るタイミングチャート図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る車両用吸収サイクル装置の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 再生・吸収器(第1の再生・吸収器)
2 再生・吸収器(第2の再生・吸収器)
3 凝縮器
4 蒸発器
5 流路切替弁(エンジン冷却水流路切替手段)
6 制御器
7 エンジン冷却水循環回路
8 放熱回路
10 湿度センサ
11 伝熱管(第1の伝熱管)
20 湿度センサ
21 伝熱管(第2の伝熱管)
31 開閉弁(第1の開閉弁)
32 開閉弁(第2の開閉弁)
33 冷媒配管(第1の冷媒配管)
34 冷媒配管(第2の冷媒配管)
35 凝縮器ファン
40 空調ダクト
41 蒸発器ファン
42 開閉弁(第3の開閉弁)
43 開閉弁(第4の開閉弁)
44 冷媒配管(第3の冷媒配管)
45 冷媒配管(第4の冷媒配管)
46 サイクル弁
47 サイクルポンプ
49 冷媒配管(第5の冷媒配管)
71 エンジン冷却水
75 ラジエータファン
81 放熱器
82 放熱器ポンプ
L1/2 第1所定時間、第2所定時間
A、B、C、D 車両用吸収サイクル装置

Claims (7)

  1. 加熱或いは吸熱用のエンジン冷却水を流すための第1、第2の伝熱管を各器内に配するとともに、再生動作時には吸収剤から冷媒蒸気を分離させ、吸湿動作時には送り込まれる冷媒蒸気を前記吸収剤に吸収させる第1、第2の再生・吸収器と、
    再生動作側の再生・吸収器から送り込まれる前記冷媒蒸気を冷却して凝縮させる凝縮器と、
    導入空気が流れる空調ダクト内に配され、前記凝縮器から送り込まれる冷媒液を蒸発させ、吸湿動作側の再生・吸収器に前記冷媒蒸気を送り込む蒸発器と、
    前記第1の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続し、放熱器ポンプとラジエータファンから送風される放熱器とを有する放熱回路に前記第2の伝熱管を接続する第1切替モードと、前記放熱回路に前記第1の伝熱管を接続し、前記第2の伝熱管を前記エンジン冷却水循環回路に接続する第2切替モードと、前記第1、第2の伝熱管を前記エンジン冷却水循環回路に接続する第3切替モードとの切り替えが可能なエンジン冷却水流路切替手段と、
    該エンジン冷却水流路切替手段を制御する制御器とを備える車両用吸収サイクル装置。
  2. 加熱或いは吸熱用のエンジン冷却水を流すための第1、第2の伝熱管を各器内に配するとともに、再生動作時には吸収剤から冷媒蒸気を分離させ、吸湿動作時には送り込まれる冷媒蒸気を前記吸収剤に吸収させる第1、第2の再生・吸収器と、
    第1、第2の開閉弁を介設した第1、第2の冷媒配管を介して前記第1、第2の再生・吸収器に接続され、再生動作中の再生・吸収器から送り込まれる冷媒蒸気を冷却して凝縮させる、凝縮器ファンを付設した凝縮器と、
    蒸発器ファンを設けた空調ダクト内に配されるとともに、出口側を第3、第4の開閉弁を介設した第3、第4の冷媒配管を介して前記第1、第2の再生・吸収器に接続し、サイクル弁およびサイクルポンプを介設した第5の冷媒配管を介して入口側を前記凝縮器に接続し、該凝縮器から送り込まれる冷媒液を蒸発させて吸湿動作側の再生・吸収器に前記冷媒蒸気を送り込む蒸発器と、
    前記第1の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続し、放熱器ポンプとラジエータファンから送風される放熱器とを有する放熱回路に前記第2の伝熱管を接続する第1切替モードと、前記放熱回路に前記第1の伝熱管を接続し、前記第2の伝熱管をエンジン冷却水循環回路に接続する第2切替モードと、前記第1、第2の伝熱管を前記エンジン冷却水循環回路に接続する第3切替モードとの切り替えが可能なエンジン冷却水流路切替手段と、
    前記第1〜第4の開閉弁、前記サイクル弁、前記凝縮器ファン、前記蒸発器ファン、前記放熱器ポンプ、前記サイクルポンプ、前記エンジン冷却水流路切替手段の制御を司る制御器とを備える車両用吸収サイクル装置。
  3. 前記制御器は、吸収サイクルの始動時に、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第3切替モードに設定して、前記第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用吸収サイクル装置。
  4. 前記制御器は、吸収サイクルの始動時に、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第3切替モードに設定して、第1所定時間の間、前記第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させ、
    吸湿動作開始から第1所定時間が経過すると、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第2切替モードに切り替えて、第2所定時間の間、前記第2の再生・吸収器を再生動作、前記第1の再生・吸収器を引き続き吸湿動作させ、
    第2所定時間経過後は、前記第1切替モードと前記第2切替モードとを交互に切り替えて前記第1、第2の再生・吸収器を再生・吸湿動作させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用吸収サイクル装置。
  5. 前記制御器は、吸収サイクルの始動時に、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第3切替モードに設定して、前記第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させ、
    第2の再生・吸収器内の前記吸収剤の再生割合が略半分になったことを湿度センサが検知すると、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第2切替モードに切り替えて、前記第2の再生・吸収器を再生動作、前記第1の再生・吸収器を引き続き吸湿動作させ、
    以後、前記湿度センサが検出する再生割合に基づいて、前記第1切替モードと前記第2切替モードとを交互に切り替え、前記第1、第2の再生・吸収器を再生・吸湿動作させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用吸収サイクル装置。
  6. 前記制御器は、エンジン停止時に、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第1、第2切替モードに設定して、前記第1、第2の再生・吸収器を再生動作させることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用吸収サイクル装置。
  7. 前記第1の再生・吸収器を再生動作させ、前記第2の再生・吸収器を吸湿動作させる場合には、前記制御器が、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第1切替モードに切替え、前記第1、第4の開閉弁、前記サイクル弁を開弁状態、前記第2、第3の開閉弁を閉弁状態、前記凝縮器ファン、前記蒸発器ファン、前記放熱器ポンプ、前記サイクルポンプを作動状態にし、
    前記第1の再生・吸収器を吸湿動作させ、前記第2の再生・吸収器を再生動作させる場合には、前記制御器が、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第2切替モードに切替え、前記第2、第3の開閉弁、前記サイクル弁を開弁状態、前記第1、第4の開閉弁を閉弁状態、前記凝縮器ファン、前記蒸発器ファン、前記放熱器ポンプ、前記サイクルポンプを作動状態にし、
    前記第1、第2の再生・吸収器を吸湿動作させる場合には、前記制御器が、前記エンジン冷却水流路切替手段を前記第3切替モードに切替え、前記第3、第4の開閉弁を開弁状態、前記サイクル弁および前記第1、第2の開閉弁を閉弁状態にすることを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れかに記載の車両用吸収サイクル装置。
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