JP2004160158A - 遊技機及びその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部ユニットを交換する際、持ち運ぶものの最大重量を小さくすることができ、交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機及びその組立方法を提供する。
【解決手段】上部ユニット(40)は、枠状の上部ユニット用フレーム(43)と、上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール(71)及びこの回転リール(71)を回転させるための駆動モータを少なくとも有するリールユニット(70)と、上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、回転リール(71)の作動を制御するための主制御装置(80)とを備え、上部ユニット(40)は、リールユニット(70)を、上部ユニット用フレーム(43)に着脱自在に固定するためのリール固定手段(74)を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リールユニット本体を上部ユニットから分離することができて、新旧の機種交換作業を負担の小さなものにすることが可能な遊技機及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機、具体的には、例えば、スロットマシンは、正面側に開口する正面開口部を有する箱状の本体キャビネットと、この本体キャビネットの正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを有するリールユニットと、前記回転リールの作動を制御するための主基板(主制御装置)とを少なくとも備えている。
【0003】
そして、従来のスロットマシンは、遊技ホールにおける新式台と旧式台との台交換、いわゆる新台入れ替えの際、本体キャビネットも含めて、スロットマシンの全部をまるごと交換し、遊技内容に直接影響しない部品等も同時に交換され、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄になっていた。
そこで、近年、遊技内容に直接、影響するリールユニット及びこのリールユニットの回転リールの回転駆動等を制御する主基板(主制御装置)を、前扉に固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して、交換可能とする発明がなされている(例えば、特許文献1、図1及び図3参照。)。
【0004】
一方、近年では、枠体に少なくとも前記リールユニット及び主基板(主制御装置)を設置した交換ユニットを、本体キャビネット内部に着脱自在に形成して、新旧の交換作業を容易にしたスロットマシンに関する技術もある(例えば、特許文献2。)。
また、前扉や、本体キャビネットに、主基板(主制御装置)、リールユニット、ホッパーユニット(メダル排出装置)及び電源ユニット(電源装置)等の部品を固定する固定手段としては、通常、ねじや、ボルトやナット等を使用して固定されているものである。例えば、主基板(主制御装置)や、かかる主基板(主制御装置)を封印した制御ユニットを、木質からな本体キャビネットに固定する固定手段としては、通常、ねじが使用されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−52525号公報(第1図、第3図)
【特許文献2】
特開2003−47686号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、遊技機の交換作業において、かかる部品の工場からの積み卸し作業や、遊技ホール内の複数の遊技台を並べた島の狭いスペースの間を、持ち運び、交換を行う作業は、通常、人力によるものである。その際、上述したような前扉に、リールユニット及び主基板(主制御装置)を取り付けると、その組み合わせた重量が大きく、その状態のもので交換作業を行うのは、交換作業者の負担が大きく、大変であった。そして、そのような状態で、何回も交換作業を行い、持ち運ぶことができる交換作業者は、限られた屈強な人間だけになってしまう。
【0007】
また、扉とは、別に分離させて、リールユニット及び主基板(主制御装置)を一体にした交換ユニットを形成しても、その重量は、大きく、特に、女性従業員や、高齢者等にとっては、交換作業の負担が大きく、大変であるという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
【0008】
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上部ユニットを交換する際、持ち運ぶものの最大重量を小さくすることができ、交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0009】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、上部ユニットからリールユニットを容易に取り付け、或いは、容易に取り外すことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0010】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、上部ユニットを確実に本体キャビネットに固定することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0011】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、接続コードの接続作業を容易なものとして交換作業を容易にすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0012】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、持ち運びに便利で、積み重ね作業を容易に行うことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0013】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、上部ユニットの交換作業において、交換作業者が、一度に持ち運ぶ部品の重量を小さなものにすることができ、交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機の組立方法を提供しようとするものである。
【0014】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項6に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、リールユニットが、接続作業の邪魔となることがなく、広いスペースの中で、接続作業を確実に行うことができるようにした遊技機の組立方法を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0016】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0017】
すなわち、本発明に係る遊技機(10)は、正面側に開口する正面開口部(21)を有する箱状の本体キャビネット(20)と、前記本体キャビネット(20)の正面開口部(21)を開閉自在に塞ぐ前扉(30)と、前記本体キャビネット(20)内部の上部に着脱自在な上部ユニット(40)とを少なくとも備えている。
そして、前記上部ユニット(40)は、複数の部品を前記本体キャビネット(20)内部の上部にまとめて固定するための枠状の上部ユニット用フレーム(43)と、前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール(71)及びこの回転リール(71)を回転させるための駆動モータを少なくとも有するリールユニット(70)と、前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、前記回転リール(71)の作動を制御するための主制御装置(80)とを備えている。
【0018】
そして、前記上部ユニット(40)は、前記リールユニット(70)を、前記上部ユニット用フレーム(43)に着脱自在に固定するためのリール固定手段(74)を備えた。
なお、ここで、「着脱自在に固定するためのリール固定手段(74)」とは、少なくともねじや、ボルト等の締結部材を使用するものを含まないものである。このリール固定手段(74)は、具体的には、例えば、図1乃至図4に示すような案内手段(200)と、リールロック手段(230)とを備えているようなものを含むものである。また、リール固定手段(74)は、例えば、フックと、このフックを引っかけるクリップとからなるようなものも含まれるものである。
【0019】
また、ここで、「前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール(71)及びこの回転リール(71)を回転させるための駆動モータを少なくとも有するリールユニット(70)と、」のうちの「上部ユニット用フレーム(43)の内部」とは、上部ユニット用フレーム(43)の全体を形成する枠の体積の中に入れば良いものである。したがって、かかる「内部」と記載されているが、必ずしもリールユニット(70)の周囲全てが上部ユニット用フレーム(43)に囲まれた内部に存在する必要はない。例えば、上部ユニット用フレーム(43)の底が無いようなものであって、リールユニット(20)を上部ユニット用フレーム(43)の下部に隣接させているようなものであっても、リールユニット(20)が上部ユニット用フレーム(43)の全体枠の体積の中に入っていれば、当該「上部ユニット用フレーム(43)の内部」に含まれるものである。
【0020】
また、ここで、「前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、前記回転リール(71)の作動を制御するための主制御装置(80)」の「前記上部ユニット用フレーム(43)の内部」も、上述したものと同様の意味からなるものである。
なお、ここで、「前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール(71)及びこの回転リール(71)を回転させるための駆動モータを少なくとも有するリールユニット(70)」とは、「リールユニット(70)」は、「上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して」いること、及び、「リールユニット(70)」は、「複数の図柄が表示された回転リール(71)及びこの回転リール(71)を回転させるための駆動モータを少なくとも有する」ことを意味する。
【0021】
(作用)
本発明は、リール固定手段(74)により、リールユニット(70)を上部ユニット用フレーム(43)に固定することができる。また、リール固定手段(74)の固定状態を解除することにより、リールユニット(70)を、上部ユニット用フレーム(43)から取り外して分離することができる。
【0022】
したがって、上部ユニット(40)を本体キャビネット(20)に取り付ける際、上部ユニット(40)からリールユニット(70)を取り外した状態のものを、取り付けることができる。そして、本体キャビネット(20)に固定された上部ユニット(40)に、リールユニット(70)を取り付けることができる。すなわち、上部ユニット(40)を、本体キャビネット(20)に取り付ける際、或いは、上部ユニット(40)を本体キャビネット(20)から取り外す際、リールユニット(70)と、このリールユニット(70)を有していない上部ユニット(40)とを分離して、本体キャビネット(20)に取り付けることができ、或いは、取り外すことができるものである。これにより、交換作業の際、交換作業者は、リールユニット(70)を取り付けた状態の上部ユニット(40)を持ち上げて運ぶ必要がない。そして、交換作業者は、リールユニット(70)や、このリールユニット(70)を有していない上部ユニット(40)を、それぞれ分離して持ち上げて運び、交換作業を進めることができる。したがって、リールユニット(70)と、リールユニット(70)以外の上部ユニット(40)とを分離していないものを一度に交換するような場合と比較して、交換作業者が、持ち運ぶものの最大重量を小さくすることができ、交換作業を容易なものにすることができる。
【0023】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、 前記リール固定手段(74)は、前記リールユニット(70)の摺動を案内するための案内手段(200)と、前記リールユニット(70)が、前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に収まった状態で、前記リールユニット(70)を固定するためのリールロック手段(230)とを備えている。
【0024】
そして、前記案内手段(200)は、前記上部ユニット用フレーム(43)に固定されて、前記リールユニット(70)を、前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に案内するための案内レール(210)と、前記リールユニット(70)に固定されて、前記案内レール(210)に嵌り込んで、前記案内レール(210)に沿って、前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に摺動可能な摺動部(220)とを備えている。
【0025】
そして、前記リールロック手段(230)は、前記リールユニット(70)の前記摺動部(220)が前記案内レール(210)に嵌り込んで、前記リールユニット(70)が前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に収まった状態で、前記リールユニット(70)を外す方向への前記案内レール(210)の案内経路の途中に突出して、前記リールユニット(70)の移動を阻止するための留め具(231)を備えたことを特徴とする。
【0026】
ここで、「留め具(231)」は、リールユニット(70)が、案内レール(210)に沿って外れる方向に移動するための案内経路の途中に、突出することにより、リールユニット(70)の移動を阻止することができるようなものであれば良いものであって、具体的には、例えば、図4に示すように、回転させることにより、案内経路の手前側の途中に突出する回転突出片(232)と、この回転突出片(232)を上部ユニット用フレーム(43)に固定するための押さえねじ(233)と、この押さえねじ(233)及び回転突出片(232)の間にバネの弾性力により、ある程度の摩擦力を発生させることができるばね座金(234)とからなるようなものを含むものである。
【0027】
また、ここで、「上部ユニット用フレーム(43)の内部」とは、請求項1の課題を解決するための手段の欄で説明したものと同一の意味からなるものである。
(作用)
本発明は、上部ユニット(40)にリールユニット(70)を取り付ける場合、リールユニット(70)の摺動部(220)を、上部ユニット(40)の案内レール(210)にはめ込み、リールユニット(70)を案内レール(210)に沿って移動させて、リールユニット(70)を上部ユニット用フレーム(43)の内部に案内する。そして、リールユニット(70)が、上部ユニット用フレーム(43)の内部に収まった状態で、留め具(231)をリールユニット(70)を外す方向の案内レール(210)の案内経路の途中に突出させる。これにより、リールユニット(70)を外す方向に、案内レール(210)に沿って移動させようとしても、留め具(231)が、そのリールユニット(70)を外す方向への案内レール(210)の案内経路の途中に突出していることにより、留め具(231)が、リールユニット(70)に当接して、リールユニット(70)の移動を阻止し、リールユニット(70)が外れない。これにより、リールユニット(70)が上部ユニット(40)の内部に収まった状態で固定される。
【0028】
一方、上部ユニット(40)からリールユニット(70)を取り外す場合、留め具(231)を案内経路へ突出しないように設定することにより、リールユニット(70)を外す方向の案内レール(210)の案内経路に沿って、リールユニット(70)を移動させることができる。かかる場合、留め具(231)により、移動が阻止されることなく、リールユニット(70)を移動させることができて、リールユニット(70)を、上部ユニット(40)から取り外すことができる。
【0029】
このように、上部ユニット(40)からリールユニット(70)を容易に取り付け、或いは、容易に取り外すことができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0030】
すなわち、前記遊技機(10)は、前記上部ユニット(40)の左右側面と、それに対応する前記本体キャビネット(20)の左右の側面内側との間に、前記上部ユニット(40)を固定するための上部ロック手段(101)をそれぞれ備えている。
そして、前記上部ロック手段(101)は、上部ユニット(40)の左右に設けたフック部(130)と、本体キャビネット(20)の左右の側面内側に位置して、前記フック部(130)を引っかけて両者を固定可能な固定装置(110)とを備えていることを特徴とする。
【0031】
ここで、「上部ロック手段(101)をそれぞれ備え」とは、上部ロック手段(101)を、左右にそれぞれ一つずつ形成していることを意味する。
ここで、「両者」とは、上部ユニット(40)と、本体キャビネット(20)とを意味するものである。
(作用)
本発明は、上部ユニット(40)の左右に設けたフック部(130)を、本体キャビネット(20)の左右の側面内側に位置する固定装置(110)に引っかけることにより、フック部(130)と固定装置(110)とを固定することができ、結果として、上部ユニット(40)と本体キャビネット(20)とを固定することができる。
【0032】
また、本発明は、上部ロック手段(101)を、上部ユニット(40)の左右側面と、それに対応する本体キャビネット(20)の左右の側面内側との間に設けている。このため、上部ロック手段(101)を介して、上部ユニット(40)の左側面と、それに対応する本体キャビネット(20)の左の側面内側とを固定し、上部ユニット(40)の右側面と、それに対応する本体キャビネット(20)の右の側面内側とを固定することができ、上部ユニット(40)の左右を本体キャビネット(20)の左右の側面内側に固定することができる。このように、上部ユニット(40)の左右側面を、本体キャビネット(20)の左右の側面内側にそれぞれ固定しているため、上部ユニット(40)の所定の一面だけで固定するようなものと比較して、上部ユニット(40)を確実に本体キャビネット(20)に固定することができる。
【0033】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記本体キャビネット(20)は、前記遊技機(10)を正面から見て、前記リールユニット(70)の奥側の位置に、遊技に使用する各部品からの接続コード(96)を接続するためのコネクター接続部(240)を設けたことを特徴とする。
【0034】
(作用)
本発明は、リールユニット(70)を取り外している状態の上部ユニット(40)を、本体キャビネット(20)に固定しているときに、そのリールユニット(70)の取り付け位置の奥側にあるコネクター接続部(240)を介して、各部品からの接続コード(96)の接続作業をすることができる。
【0035】
これにより、コネクター接続部(240)を、上部ユニット(40)の左右上下の狭い周縁のスペースに設ける必要がなく、接続作業が不便となることを回避することができる。したがって、接続コード(96)の接続作業を確実且つ容易なものにすることができて、交換作業を容易にすることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0036】
すなわち、前記リールユニット(70)は、複数の前記回転リール(71)及びそれらを回転させるための前記駆動モータを組み合わせたリールユニット本体(72)と、前記リールユニット本体(72)を、前記上部ユニット用フレーム(43)に固定するための枠状のリール用フレーム(73)とを備えたことを特徴とする。
(作用)
本発明は、リールユニット(70)が、リールユニット本体(72)と、枠状のリール用フレーム(73)とを備えているため、交換作業の際、かかるリール用フレーム(73)を手で持つことができ、持ち運びに便利である。
【0037】
また、枠状のリール用フレーム(73)を有しているため、複数のリールユニット(70)を何段にも積み重ねるような場合にも、リールユニット(70)内部の回転リール(71)が損傷することなく、積み重ね作業を容易に行うことができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0038】
すなわち、正面側に開口する正面開口部(21)を有する箱状の本体キャビネット(20)と、前記本体キャビネット(20)の正面開口部(21)を開閉自在に塞ぐ前扉(30)と、前記本体キャビネット(20)内部の上部に着脱自在な上部ユニット(40)とを少なくとも備えた遊技機(10)の組立方法である。
そして、前記上部ユニット(40)は、複数の部品を前記本体キャビネット(20)内部の上部にまとめて固定するための枠状の上部ユニット用フレーム(43)と、前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール(71)及びこの回転リール(71)を回転させるための駆動モータを少なくとも有するリールユニット(70)と、前記上部ユニット用フレーム(43)の内部に固定して、前記回転リール(71)の作動を制御するための主制御装置(80)とを備えている。
【0039】
そして、前記リールユニット(70)以外の部品を取り付けた前記上部ユニット用フレーム(43)を、前記本体キャビネット(20)に固定した後、前記リールユニット(70)を、前記上部ユニット用フレーム(43)に固定することを特徴とする。
ここで、「前記リールユニット(70)以外の部品を取り付けた前記上部ユニット用フレーム(43)」の「前記リールユニット(70)以外の部品」とは、具体的には、例えば、主制御装置(80)や、サブ制御装置(81)等を含むものである。
【0040】
また、ここで、「上部ユニット用フレーム(43)の内部」とは、請求項1の課題を解決するための手段の欄で説明したものと同一の意味からなるものである。
(作用)
本発明は、リールユニット(70)を有する上部ユニット用フレーム(43)を、一度に本体キャビネット(20)に固定するのではなく、リールユニット(70)以外の部品を取り付けた上部ユニット用フレーム(43)と、この上部ユニット用フレーム(43)に取り付けるリールユニット(70)との二つの部品に分けて、それぞれ別個の取り付け作業で、行っている。これにより、上部ユニット(40)の交換作業において、交換作業者が、一度に持ち運ぶ部品の重量を小さなものにすることができ、交換作業を容易なものにすることができる。
【0041】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項6に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記本体キャビネット(20)は、前記遊技機(10)を正面から見て、前記リールユニット(70)の奥側の位置に、遊技に使用する各部品からの接続コード(96)を接続するためのコネクター接続部(240)を設けている。
【0042】
そして、前記リールユニット(70)以外の部品は取り付けられた前記上部ユニット用フレーム(43)を、前記本体キャビネット(20)に固定する工程と、前記上部ユニット用フレーム(43)を、前記本体キャビネット(20)に固定した後、前記コネクター接続部(240)に、前記リールユニット(70)以外の部品からの接続コード(96)を接続する工程と、前記本体キャビネット(20)に固定された前記上部ユニット用フレーム(43)に、前記リールユニット(70)を固定する工程と、前記本体キャビネット(20)の前記コネクター接続部(240)に、前記リールユニット(70)からの接続コード(96)を接続する工程とを備えたことを特徴とする。
【0043】
本発明は、先ず、最初に、前記リールユニット(70)以外の部品は取り付けられた前記上部ユニット用フレーム(43)を、前記本体キャビネット(20)に固定する。
次に、前記コネクター接続部(240)に、前記リールユニット(70)以外の部品からの接続コード(96)を接続する。
次に、前記上部ユニット用フレーム(43)に、前記リールユニット(70)を固定する。
【0044】
次に、前記本体キャビネット(20)の前記コネクター接続部(240)に、前記リールユニット(70)からの接続コード(96)を接続するような手順を有する遊技機(10)の組立方法である。
(作用)
本発明に係る遊技機(10)の組立方法について説明する。
【0045】
先ず、最初に、リールユニット(70)以外の部品は取り付けられた上部ユニット用フレーム(43)を、本体キャビネット(20)に固定する。すなわち、この上部ユニット用フレーム(43)には、主制御装置(80)は、既に取り付けられているものである。
次に、上部ユニット用フレーム(43)を、本体キャビネット(20)に固定した後、コネクター接続部(240)に、リールユニット(70)以外の部品からの接続コード(96)を接続する。このコネクター接続部(240)は、遊技機(10)を正面から見て、リールユニット(70)が取り付けられる奥側の位置の本体キャビネット(20)に形成されている。このため、未だ、リールユニット(70)が取り付けられていない状態では、遊技機(10)を正面から見て、コネクター接続部(240)が、リールユニット(70)によって遮られることなく、正面側に露出させることができる。これにより、遊技に使用する各部品からの接続コード(96)を、遊技機(10)の正面側から確実に接続することができる。
【0046】
次に、本体キャビネット(20)に固定された上部ユニット用フレーム(43)に、リールユニット(70)を固定する。これにより、本体キャビネット(20)に、上部ユニット(40)の全ての部品が取り付けられたことになる。
次に、本体キャビネット(20)のコネクター接続部(240)に、リールユニット(70)からの接続コード(96)を接続する。本体キャビネット(20)への上部ユニット(40)の固定及び結線が終了し、上部ユニット(40)の取り付け作業が終了する。
【0047】
本発明に係る遊技機(10)の組立方法は、リールユニット(70)を有していない上部ユニット(40)を、本体キャビネット(20)に固定した後、リールユニット(70)の取り付け位置の奥側の本体キャビネット(20)に形成されたコネクター接続部(240)に、各部品からの接続コード(96)を取り付け、その後、リールユニット(70)を上部ユニット用フレーム(43)に固定している。したがって、リールユニット(70)を取り付けていない状態で、コネクター接続部(240)に各部品からの接続コード(96)を接続する作業を行うことができる。これにより、かかる接続作業において、リールユニット(70)が、接続作業の邪魔となることがなく、広いスペースの中で、接続作業を確実に行うことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図9は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1は上部ユニットの外観斜視図、図2は遊技機の分解斜視図、図3は案内手段の正面図、図4はリールロック手段の正面図、図5はロック手段の固定装置の分解組立図、図6は固定装置の正面図、図7はロック手段を取り付けている途中の状態の外観斜視図、図8はロック手段を取り付けた状態の外観斜視図、図9は封印手段の一部断面図をそれぞれ示すものである。
【0049】
本実施の形態における遊技機10は、図2に示すように、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部21を有する箱状の本体キャビネット20と、この本体キャビネット20の正面開口部21を開閉自在に塞ぐ前扉30と、本体キャビネット20内部の上部に着脱自在な上部ユニット40と、本体キャビネット20内部の下部に配置するホッパーユニット90及び電源ユニット95とを備えている。
【0050】
そして、遊技機10は、上部ユニット40を固定するための上部ロック手段101を有している。
前記前扉30は、本体キャビネット20の正面開口部21の上部を開閉可能に塞ぐ上扉31と、本体キャビネット20の正面開口部21の下部を開閉可能に塞ぐ下扉32とを備えている。
【0051】
(本体キャビネット20)
上記本体キャビネット20は、底板23、側板24、天板25及び裏板26からなる正面側に開口する正面開口部21を有する筺体であり、高さ方向略中央部には、二つの側板24の間に水平方向に中板22が渡してある。そして、この中板22の上面には、上部ユニット40が載置された状態で固定され、中板22の下面には、遊技を行うための各部品に電力を供給するための電源ユニット95が固定されている。
【0052】
本体キャビネット20の向かって左側の側板24の下部には、下扉32を回転可能な状態で軸支することができる下扉用係合部51が2個、形成されている。この下扉用係合部51は、金属からなり、上方に向かって突出する円柱棒状のものである。特に図示していないが、下扉32の向かって左側の裏面側には、かかる下扉用係合部51の上方から覆い被さるように差し込み可能な円筒状の下扉用円筒係合部を有しているものである。その下扉用円筒係合部が下扉用係合部51の回りを回転することにより、下扉32が、下扉用係合部51を回転の軸の中心として、開閉可能な状態となるものである。
【0053】
同様に、本体キャビネット20の向かって右側の側板24の下部には、下扉32を閉じた状態でロックするための下扉用突出片52が、2個形成されている。この下扉用突出片52は、板状の金属からなり、板状の面を手前側に向けた状態で正面開口部21の内側に向かって突出しているものである。特に図示していないが、下扉32の向かって右側の裏面側には、かかる下扉用突出片52にロック可能な下扉用ロック機構が形成されているものである。この下扉用ロック機構は、常時、ばねにより上方向に付勢されるとともに上下方向に摺動可能な可動部を有し、この可動部には、上面側に斜辺と溝部とを有する係止片が二つ設けられており、この溝部に下扉用突出片52がひっかかることにより、下扉32を本体キャビネット20側にロックすることができるものである。
【0054】
また、上記本体キャビネット20の左右の側板24の上部には、上部ユニット40を固定するための上部ロック手段101の固定装置110が形成されている。
また、本体キャビネット20は、その裏板26の内側上部中央に、遊技に使用する各部品からの接続コード96を接続するためのコネクター接続部240を有している。
【0055】
(コネクター接続部240)
上記コネクター接続部240は、遊技機10を正面から見て、リールユニット70の奥側の位置の裏板26の内側に、形成されている。通常、リールユニット70は、遊技機10を正面から見て、遊技機10の上部の略中央に配置されるものである。このコネクター接続部240は、かかるリールユニット70の奥側に対応する位置の裏板26に形成されているものである。したがって、リールユニット70を取り外している状態のときは、コネクター接続部240は、遊技機10を正面から見ると、その正面中央の奥側の裏板26の内側表面に位置するものである。
【0056】
したがって、リールユニット70を取り外している状態の上部ユニット40を、本体キャビネット20に固定しているとき、そのリールユニット70の取り付け位置の奥側にあるコネクター接続部240を介して、各部品からの接続コード96の接続作業をすることができる。すなわち、接続コード96の接続作業者は、遊技機10の正面側から見て、正面開口部21の上部の略中央正面に位置するコネクター接続部240に、複数の接続コード96を差し込んで、接続することができる。このコネクター接続部240の形成位置が、接続作業者から見て、正面中央に配置されていることにより、接続する部分を、間近に見ながら、作業をすることができる。また、遊技機10の真正面に位置する接続作業者は、接続コード96の端部のコネクターを持った手を、真っ直ぐ奥に伸ばすことにより、かかる接続コード96のコネクターを、コネクター接続部240の接続口に差し込むことができ、コネクター形状により、力が必要な場合であっても、自己の体重を容易に伸ばした手先にかけることができ、接続作業を、容易なものにすることができる。そして、コネクター接続部240を、上部ユニット40の左右上下の狭い周縁のスペースに設けずに、コネクター接続部240を、リールユニット70の裏の正面中央に配置することができたことにより、接続作業が不便となることを回避することができる。したがって、接続コード96の接続作業を確実且つ容易なものにすることができて、交換作業を容易にすることができる。
【0057】
なお、このコネクター接続部240は、遊技に使用する各部品からの接続コード96のコネクターを差し込んで、接続するための複数の接続口を有するものである。具体的には、このコネクター接続部240は、主制御装置80からの2本の接続コード96と、サブ制御装置81からの1本の接続コード96と、リールユニット70からの1本の接続コード96と、電源ユニット95からの1本の接続コード96とが接続するための接続口を備えているものである。そして、この接続口の内部には、多数の棒状のピンが形成されてあり、接続コード96には、かかるピンに対応する位置に、そのピンが差込可能なピン孔が形成されている。そして、かかるピンの基端には、配線コードが接続され、予め定められた回路に基づいて、各部品へ配線されているものである。
【0058】
(上扉31)
上扉31は、上部ユニット40の向かって左側の上扉用係合部41に回転自在かつ閉じた状態でロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール71の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓33を有し、周囲に飾り部34を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示装置が設けられているものである。
【0059】
さらに、特に図示していないが、上述したように、上扉31の向かって左側の裏面には、前記上扉用係合部41に係合可能な上扉用円筒係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉31の向かって右側の裏面には、上部ユニット40の上扉用突出片42に係合可能な上扉用ロック機構が形成されている。
(下扉32)
下扉32は、本体キャビネット20の向かって左側の下扉用係合部51に回転自在かつ閉じた状態でロック可能に形成されている板状の扉である。
【0060】
下扉32の上部は、遊技機10を作動させるための操作部となっており、下扉32の上面は、閉扉時においては、上扉31よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け35が形成されており、下扉32の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル36が嵌め込まれている。
【0061】
前記操作部としては、メダル投入口、ベットスイッチ、スタートスイッチ、ストップスイッチ及び鍵穴が形成されている。
さらに、特に図示していないが、上述したように、下扉32の向かって左側の裏面には、前記下扉用係合部51に係合可能な下扉用円筒係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉32の向かって右側の裏面には、下扉用突出片52に係合可能な下扉用ロック機構が形成されている。
【0062】
(上部ユニット40)
上記上部ユニット40は、本体キャビネット20の中板22の上面に載置されて、上部ロック手段101により固定可能なものである。
具体的には、上部ユニット40は、複数の部品(具体的には、主制御装置80、サブ制御装置81及びリールユニット70)を本体キャビネット20内部の上部にまとめて固定するための枠状の上部ユニット用フレーム43と、上部ユニット用フレーム43の内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール71及びこの回転リール71を回転させるための駆動モータを有するリールユニット70と、上部ユニット用フレーム43の内部に固定して、回転リール71やホッパーユニット90等の作動を制御するための主制御装置80と、演出情報のデータを記憶するとともに、各種演出を実行するためのサブ制御装置81とを備えている。
【0063】
また、上部ユニット40は、リールユニット70を、上部ユニット用フレーム43に着脱自在に固定するためのリール固定手段74を備えている。
前記上部ユニット用フレーム43は、図1に示すように、四角枠を組み合わせたもので、全体として略直方体状の枠体からなるものである。この上部ユニット用フレーム43の手前側の左右の縦枠には、その縦枠から後方に延設されて、上部ロック手段101の固定装置110に係合可能な金属からなる鉤状のフック部130が取り付けられている。この上部ユニット用フレーム43は、その枠状の内部に複数の部品を取り付けるものである。具体的には、上部ユニット40の上部ユニット用フレーム43に取り付ける部品として、上述した回転リール71及びこの回転リール71を回転させるための駆動モータを有するリールユニット70と、主制御装置80と、サブ制御装置81とを有している。
【0064】
上部ユニット用フレーム43の背面側には、リールユニット70と、主制御装置80との間の配線を行うため、リールユニット70から延びる接続コード96を差し込むためのリール接続部241が形成されている。このリール接続部241に、リールユニット70からの接続コード96の一方の端部のコネクターを差し込むことにより、主制御装置80とリールユニット70との間の接続が行われるものである。
【0065】
上部ユニット用フレーム43の向かって左側の縦枠には、上扉31を回転可能な状態で軸支することができる上扉用係合部41が2個、形成されている。この上扉用係合部41は、金属からなり、上方に向かって突出する円柱棒状のものである。特に図示していないが、上扉31の向かって左側の裏面側には、かかる上扉用係合部41の上方から覆い被さるように差し込み可能な円筒状の上扉用円筒係合部を有しているものである。その上扉用円筒係合部が上扉用係合部41の回りを回転することにより、上扉31が、上扉用係合部41を回転の軸の中心として、開閉可能な状態となるものである。
【0066】
同様に、上部ユニット用フレーム43の向かって右側の縦枠には、上扉31を閉じた状態でロックするための上扉用突出片42が、2個形成されている。この上扉用突出片42は、板状の金属からなり、板状の面を手前側に向けた状態で正面開口部21の内側に向かって突出しているものである。特に図示していないが、上扉31の向かって右側の裏面側には、かかる上扉用突出片42にロック可能な上扉用ロック機構が形成されているものである。この上扉用ロック機構は、常時、ばねにより上方向に付勢されるとともに上下方向に摺動可能な可動部を有し、この可動部には、上面側に斜辺と溝部とを有する係止片が二つ設けられており、この溝部に上扉用突出片42がひっかかることにより、上扉31を上部ユニット用フレーム43側にロックすることができるものである。
【0067】
前記リールユニット70は、3個の回転リール71及びそれらを回転させるための3個の駆動モータを組み合わせたリールユニット本体72と、リールユニット本体72を、上部ユニット用フレーム43に固定するための四角枠状のリール用フレーム73とを備えている。このように、リールユニット70が、リールユニット本体72と、枠状のリール用フレーム73とを備えているため、交換作業の際、かかるリール用フレーム73を手で持つことができ、持ち運びに便利である。また、四角枠状のリール用フレーム73により覆われているため、搬送作業等において、複数のリールユニット70を何段にも積み重ねるような場合にも、リールユニット70内部の回転リール71を損傷させることなく、積み重ね作業を容易に行うことができる。
【0068】
なお、本実施の形態では、リールユニット70を、リールユニット本体72と、このリールユニット本体72を覆う四角枠状のリール用フレーム73とから形成しているが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、特に四角枠状のリール用フレーム73を、リールユニット本体72の周囲に形成しなくても良いものである。かかる場合、リールユニット本体72の下面に直接、リール固定手段74の摺動部220を取り付けることにより、リール用フレーム73による効果を除いて、本実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0069】
(リール固定手段74)
上記リール固定手段74は、リールユニット70を、上部ユニット用フレーム43に着脱自在に固定するためのものである。
上記リール固定手段74は、リールユニット70の取り付け、取り外し作業の際、リールユニット70の前後方向の摺動を案内するための案内手段200と、リールユニット70が、上部ユニット用フレーム43の内部に収まった状態で、リールユニット70を固定するためのリールロック手段230とを備えている。
【0070】
前記案内手段200は、上部ユニット用フレーム43に固定されて、リールユニット70を、上部ユニット用フレーム43の内部に案内するための案内レール210と、リールユニット70に固定されて、案内レール210に嵌り込んで、案内レール210に沿って、上部ユニット用フレーム43の内部に摺動可能な摺動部220とを備えている。
【0071】
前記案内レール210は、その長手方向が、遊技機10の正面の位置から見て、前後方向となるように、上部ユニット用フレーム43の下部に、左右に1本ずつ、合計2本、ねじにより固定されている。そして、この案内レール210は、その縦断面形状が、略クランク状であって、金属からなるものである。
前記摺動部220は、その長手方向が、遊技機10の正面の位置から見て、前後方向となるように、リール用フレーム73の下面に、左右に1本ずつ、合計2本、ねじにより固定されている。そして、この摺動部220は、その縦断面形状が、コ字状部分を有するものであって、金属からなるものである。そして、この摺動部220は、上述した左右の案内レール210の間に、嵌り込むような位置に差込可能な形状に形成されているものである。そして、一端、摺動部220を、案内レール210の間に差し込むと、縦断面形状がクランク状の案内レール210に挟み込まれて、遊技機10を正面から見たときの上下方向と、左右方向への移動が拘束され、前後方向のみの移動が可能となるように形成されている。
【0072】
また、前記リールロック手段230は、リールユニット70の摺動部220が案内レール210に嵌り込んで、リールユニット70が上部ユニット用フレーム43の内部に収まった状態で、リールユニット70を外す方向への案内レール210の案内経路の途中に突出して、リールユニット70の移動を阻止するための留め具231を備えている。
【0073】
前記留め具231は、交換作業者が、手で回転させることにより、リールユニット70の前号方向の案内経路の途中に突出可能な回転突出片232と、この回転突出片232を上部ユニット用フレーム43に固定するための押さえねじ233と、この押さえねじ233及び回転突出片232の間にバネの弾性力により、ある程度の摩擦力を発生させることができるばね座金234とから形成されている。
【0074】
次に、リール固定手段74の作用及び効果を以下に説明する。
上部ユニット40にリールユニット70を取り付ける場合、リールユニット70の2本の摺動部220を、上部ユニット40の左右の2本の案内レール210の間にはめ込む。そして、リールユニット70を案内レール210に沿って、遊技機10の正面の位置から見た奥方向に移動させて、リールユニット70を上部ユニット用フレーム43の内部に案内する。そして、リールユニット70が、上部ユニット用フレーム43の最も奥の内部に収まった状態で、留め具231をリールユニット70を外す方向の案内レール210の案内経路の途中に突出させる。具体的には、留め具231の回転突出片232を、手で回して、回転突出片232の先端が、リールユニット70の手前側の移動経路を遮ることができるような位置になるように設定する。なお、この留め具231には、ばね座金234が挟み込まれているため、回転突出片232と、ばね座金234との間には、摩擦抵抗力が発生しているため、回転突出片232を所定の角度に回転させた状態で、維持することができ、リールユニット70の移動経路の途中に突出させることができる。そして、リールユニット70を手前側に引いて外す方向に、案内レール210に沿って移動させようとしても、留め具231が、そのリールユニット70を外す方向への案内レール210の案内経路の途中に突出しているため、留め具231が、リールユニット70に当接して、リールユニット70の移動を阻止し、リールユニット70が上部ユニット用フレーム43から外れない。これにより、リールユニット70が上部ユニット40の内部に収まった状態で固定される。
【0075】
一方、上部ユニット40の上部ユニット用フレーム43からリールユニット70を取り外す場合、留め具231を案内経路へ突出しないように設定する。具体的には、回転突出片232を、交換作業が手で回転させることにより、回転突出片232の先端が、リールユニット70の手前側の移動経路を遮らないような位置に設定する。そして、リールユニット70を外す方向である手前側に引いて、案内レール210の案内経路に沿って、リールユニット70を移動させる。かかる場合、留め具231の回転突出片232により、移動が阻止されることなく、リールユニット70を、遊技機10の正面から見た手前側に移動させることができて、リールユニット70を、上部ユニット40から取り外すことができる。
【0076】
このように、交換作業者が、留め具231の回転突出片232を手で回転させるだけで、いわゆるロック状態と、ロック解除状態を達成することができる。したがって、上部ユニット40からリールユニット70を容易に取り付けてロック状態として固定することができ、或いは、ロック状態を解除して、容易に取り外すことができる。これにより、新旧の台交換、いわゆる新台入れ替えにおける交換作業を容易なものにすることができる。
【0077】
(上部ロック手段101)
上記上部ロック手段101は、上述したように上部ユニット40を、本体キャビネット20に固定するためのものである。
上記上部ロック手段101は、上部ユニット40の左右に設けたフック部130と、本体キャビネット20の側板24の内側側面の上部に位置して、フック部130を引っかけて両者を固定可能な固定装置110とを備えている。
【0078】
上述した上部ロック手段101の固定装置110は、上部ユニット40の両側面を固定するためのものである。
そして、上部ユニット40のフック部130は、上部ユニット40の上部ユニット用フレーム43の前面側の左右の縦枠にそれぞれ固定されている。このフック部130は、背面側に向かって横断面形状が鉤状に延びる金属薄板細片からなるものである。
【0079】
前記上部ロック手段101の固定装置110は、本体キャビネット20の左右の側板24の内側上部にそれぞれ固定されて、前記フック部130の先端を引っかけて固定可能なものである。具体的には、固定装置110は、本体キャビネット20の内部の左右の側板24の上部にねじにより固定される縦断面形状が略コ字状の固定部材191と、この固定部材191の略コ字状間にわたされた円柱状の回転軸136と、この回転軸136に軸支されて回動可能である断面形状がコ字状の摺動レバー132とを備えている。そして、固定装置110は、摺動レバー132の途中にわたされた基端側ピン138を回転の中心として回転可能なピン移動体139を備えている。そして、このピン移動体139は、上述した基端側ピン138と、この基端側ピン138の両端からそれぞれ伸びるピン連結部133と、このピン連結部133の先端間に位置する先端側ピン131とからなるものである。そして、それぞれのピン連結部133は、固定装置110の内側に位置するとともに一端が基端側ピン138に回動可能に連結されている内側ピン連結部140と、固定装置110の外側に位置するとともに一端が先端側ピン131に回動可能に連結されている外側ピン連結部141とを備えている。そして、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141の連結されていない端部は、横方向に伸びたT字状に形成されている。そして、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141は、互いに重ねられて、ばね135の中を通っている。すなわち、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141は、連結されている端部と、T字状の端部との間には、ばね135が挟み込まれているものである。そして、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141を、それらの長手方向に互いに逆方向に引っ張ると、それらのT字状頭部の間に挟まれたばね135が、弾性変形して縮むように形成されているものである。
【0080】
前記固定部材191の回転軸136と反対側の端部には、表裏に貫通する固定側貫通孔192が形成されている。そして、摺動レバー132にも、その回転軸136と反対側の端部に、固定側貫通孔192と同一の直径からなり、表裏に貫通する摺動側貫通孔193が形成されている。この固定側貫通孔192及び摺動側貫通孔193は、摺動レバー132を固定部材191に重ねた状態で、それらの孔の中心軸が同一方向に揃うように配置されている。そして、摺動レバー132には、その回転軸136と反対方向の端部近傍に、表裏に貫通する摺動側ねじ孔194が形成されている。そして、固定部材191にも、回転軸136と反対方向の端部近傍に、表裏に貫通する固定側ねじ孔195が形成されている。この摺動側ねじ孔194及び固定側ねじ孔195も、摺動レバー132を固定部材191に重ねた状態で、それらの孔の中心軸が同一方向に揃うように配置されている。
【0081】
上記上部ロック手段101の固定装置110の取り扱い手順を以下に示す。
先ず、上部ユニット40を上部ロック手段101を介して本体キャビネット20に固定する場合、図7に示すように、摺動レバー132を手前側に開いた状態でピン移動体139の先端側ピン131を、上部ユニット40の上部ユニット用フレーム43のフック部130に引っかける。そして、先端側ピン131にフック部130を引っかけた状態のまま、摺動レバー132を本体キャビネット20の裏板26側に向かって閉じることにより、ばね135の付勢力によりフック部130を裏板26側に引っ張った状態を維持することができるものである。これにより、フック部130及び固定装置110を介して、上部ユニット40の上部ユニット用フレーム43を、本体キャビネット20の背面側に向かって引っ張りながら固定することができる。一方、上部ユニット40を固定装置110を介して本体キャビネット20から取り外す場合、上記手順を逆に行うことにより可能なものである。すなわち、摺動レバー132が閉じた状態から、摺動レバー132を前面側(手前側)に向かって開く。そして、摺動レバー132が開いた状態において、フック部130から先端側ピン131を取り外すことにより、かかるロックが解除されるものである。
【0082】
本実施の形態に係る固定装置110は、先端側ピン131をフック部130に引っかけて、摺動レバー132を閉じるだけで、簡単にフック部130を固定装置110に固定することができ、ロック状態にすることができるものである。また、逆に、摺動レバー132を開いて、先端側ピン131をフック部130から取り外すだけで、簡単にフック部130を固定装置110から外すことができ、ロック状態を解除することができるものである。これにより、上部ユニット40を、本体キャビネット20の上部に着脱自在に固定することができ、上部ユニット40の本体キャビネット20への取り付け作業や、取り外し作業を、簡単なものにすることができるものである。
【0083】
そして、上部ロック手段101の固定装置110は左右に2個形成されているが、向かって右側の固定装置110は、摺動レバー132を閉じた状態で、固定側貫通孔192及び摺動側貫通孔193の両方に封印手段160となる封印具161を通して、環状に閉じることにより、封印具161を切断することなく、固定装置110の固定状態を解除することができないように形成されている。これにより、固定装置110の固定状態を解除して上部ユニット40を本体キャビネット20から取り外すには、封印具161の切断を要することとなり、上部ユニット40を本体キャビネット20内部に封印することができるものである。
【0084】
また、特に図示していないが、遊技機10の正面から見た向かって左側の固定装置110は、摺動レバー132を閉じた状態で、摺動側ねじ孔194及び固定側ねじ孔195の両者を貫通するように、本体キャビネット20の側板24に固定ねじをねじ込んでいる。これにより、上部ユニット40を本体キャビネット20から取り外す場合、摺動レバー132を引くだけで、固定装置110の固定状態を解除することができず、摺動レバー132を引く前に、固定ねじを取り外す作業が必要となる。これにより、ワンタッチで簡単に上部ユニット40を取り外すことができず、上部ユニット40の取り外しによる不正行為を抑えることができるものである。
【0085】
もちろん、固定ねじと封印具161との使用の組合せは、特にこれに限定されるものではなく、左右両方の固定装置110に、固定ねじ、或いは、封印具161を使用してもよく、また、左右両方、或いは、一方に、かかる固定ねじや、封印具161を使用しなくても良いものである。
(封印手段160)
上記封印手段160は、上部ユニット40を、上部ロック手段101を介して本体キャビネット20に固定した際に両者の間を封印し、上部ユニット40を取り外す際には封印を解かれるものである。
【0086】
前記封印手段160は、上部ユニット40を本体キャビネット20に固定した状態の固定装置110に通して、環状に閉じることができる封印具161を備えているものである。この封印具161は、一旦、環状に閉じると、その途中を切断しない限り、環状に閉じた状態を開くことができないものである。すなわち、固定装置110の固定状態を除して上部ユニット40を本体キャビネット20から取り外すには、封印具161の切断が必ず必要となるものである。
【0087】
前記封印具161は、全体が曲折可能な長尺状であって、その一方の端部に表面から突出する爪175を有する封印係合部172と、封印係合部172から伸びる中間部174と、この中間部174の他方側の端部に封印係合部172が、差し込み可能な筒状の封印被係合部173と、表面に情報を表示可能な表示部176とを備えている。
前記封印具161は、封印係合部172を封印被係合部173に一旦差し込むと爪175が引っかかって、環状を形成し、中間部174を切断しない限り、環状を維持するものである。このように、封印係合部172を封印被係合部173に差し込むだけで、爪175が封印被係合部173に引っかかって、環状を形成することができ、簡単に封印状態を形成することができるものである。そして、封印具161の封印係合部172と中間部174との間には、直径が大きくなった極太部177が形成されている。この極太部177の直径は、封印被係合部173の筒状の内径よりも大きくなるように設定されている。この極太部177を設けたことにより、封印被係合部173の筒状内部に封印係合部172が、さらに奥深く挿入されることを防止して、封印係合部172を封印被係合部173の内部の所定位置にしっかりと固定することができ、封印係合部172と封印被係合部173との結合を確実なものにすることができるものである。
【0088】
なお、極太部177は、二個形成されているが、先端から二個目の極太部177は、一個目の極太部177と二個目の極太部177との間を指先で摘んだ際、極太部177が指先表面に引っかかって、指先と封印具161との間の摩擦抵抗を大きくして、滑らないようにするためのものである。
そして、この封印具161は、封印係合部172を封印被係合部173に差し込む前、すなわち環状を形成する前、上部ユニット40のフック部130に先端側ピン131を引っかけて、摺動レバー132を閉じた状態の固定装置110の固定側貫通孔192及び摺動側貫通孔193に、その一端を通すものである。そして、この封印具161は、かかる状態の後、封印係合部172を封印被係合部173に差し込んで、環状を維持し、封印状態を形成するものである。
【0089】
(上部ユニット40の取り付け手順)
本実施の形態に係る上部ユニット40の取り付け手順は、リールユニット70以外の部品を取り付けた上部ユニット用フレーム43を、本体キャビネット20に固定した後、リールユニット70を、上部ユニット用フレーム43に固定するものである。
以下に、更に、具体的に説明する。
【0090】
先ず、最初に、リールユニット70以外の部品、具体的には、主制御装置80及びサブ制御装置81が取り付けられた上部ユニット用フレーム43を、上部ロック手段101を介して、本体キャビネット20に固定する。具体的には、主制御装置80及びサブ制御装置81を取り付けた上部ユニット用フレーム43を、本体キャビネット20の中板22の上面に載置して、上部ユニット用フレーム43のフック部130を、本体キャビネット20の固定装置110に引っかけて、上部ロック手段101をロック状態とする。
【0091】
そして、上部ユニット用フレーム43を、上部ロック手段101を介して、本体キャビネット20に固定した後、本体キャビネット20の裏板26のコネクター接続部240に、リールユニット70以外の部品、具体的には、主制御装置80及びサブ制御装置81からの接続コード96を接続する。このコネクター接続部240は、遊技機10を正面から見て、リールユニット70が取り付けられる奥側の位置の本体キャビネット20に形成されている。このため、未だ、リールユニット70が取り付けられていない状態では、遊技機10を正面から見て、コネクター接続部240が、リールユニット70によって遮られることなく、正面の略中央に露出させることができる。これにより、遊技に使用する主制御装置80及びサブ制御装置81からの接続コード96を、遊技機10の正面側から確実に接続することができる。
【0092】
次に、本体キャビネット20に固定された上部ユニット用フレーム43に、リール固定手段74を介して、リールユニット70を固定する。具体的には、リールユニット70の下部の摺動部220を、上部ユニット用フレーム43の下部の案内レール210に嵌め込む。そして、その状態で、遊技機10を正面から見て奥側にリールユニット70をスライドさせる。そして、リールユニット70が、裏板26側の最も奥の位置に移動した状態で、リールロック手段230の留め具231の回転突出片232を、リールユニット70の移動経路の途中に突出するように回転させる。これにより、リールユニット70の手前側への移動が阻止され、リールロック手段230がロック状態となる。これにより、本体キャビネット20に、上部ユニット40の全ての部品が取り付けられたことになる。
【0093】
次に、本体キャビネット20に固定された上部ユニット用フレーム43の背面側のリール接続部241に、リールユニット22からの接続コード96を接続する。これにより、リールユニット70及び主制御装置80の間の配線が接続状態となる。
次に、本体キャビネット20のコネクター接続部240に、リールユニット70からの接続コード96を接続する。これにより、本体キャビネット20への上部ユニット40の固定及び結線が終了し、上部ユニット40の取り付け作業が終了する。
【0094】
上述した組立手順において、リールユニット70を有する上部ユニット用フレーム43を、一度に本体キャビネット20に固定するのではなく、リールユニット70以外の部品を取り付けた上部ユニット用フレーム43と、この上部ユニット用フレーム43に取り付けるリールユニット70との二つの部品に分けて、それぞれ別個の取り付け作業で、行っている。これにより、交換作業者が、一度に持ち運ぶ部品の重量を小さなものにすることができ、交換作業を容易なものにすることができる。
【0095】
また、リールユニット70を有していない上部ユニット40を、本体キャビネット20に固定した後、リールユニット70の取り付け位置の奥側の本体キャビネット20に形成されたコネクター接続部240に、各部品からの接続コード96を取り付け、その後、リールユニット70を上部ユニット用フレーム43に固定している。したがって、リールユニット70を取り付けていない状態で、コネクター接続部240に各部品からの接続コード96を接続する作業を行うことができる。これにより、かかる接続作業において、リールユニット70が、接続作業の邪魔となることがなく、広いスペースの中で、接続作業を確実に行うことができる。
【0096】
(第二の実施の形態)
図10は、本発明の第二の実施の形態であって、上部ユニットの外観斜視図を示すものである。
第一の実施の形態では、上部ユニット用フレーム43は、四角枠から形成された略直方体状の枠状構造物であって、かかる枠状の上部ユニット用フレーム43の内部にリールユニット20を固定することにより、リールユニット20の周囲全てが上部ユニット用フレーム43に囲まれた内部に収まるように形成されていたが、本実施の形態に係る上部ユニット用フレーム43は、その下面の底の一部が無いものである。具体的には、図10に示すように、左右の案内レール210は、上部ユニット用フレーム43の下面にリールユニット70の摺動部220を案内可能に形成され、かかる左右の案内レール210の間に挟まれた部分を、除去している。そして、かかる上部ユニット用フレーム43の下面の除去した部分には、上下方向に開口する底無し開口部250が形成されていることに特徴を有する。そして、その上部ユニット用フレーム43の下部側の空間の内部に、リールユニット70を固定可能なものである。したがって、リールユニット70の周囲全てが、上部ユニット用フレーム43の枠により囲まれているものではなく、別の見方をすると、リールユニット70を、上部ユニット用フレーム43の下部に隣接させて配置しているものである。但し、かかる場合であっても、リールユニット20は、上部ユニット用フレーム43の全体枠の体積の中に収納されているものである。なお、かかるリールユニット70の配置も、上部ユニット用フレーム43の内部に固定されている状態に含まれるものとする。その他の構成は、第一の実施の形態で説明したものと同一であって、それらの説明を省略する。
【0097】
本実施の形態では、上部ユニット用フレーム43に底無し開口部250を形成したことにより、底無し開口部250を形成せずに底面側の一部を除去していない場合と比較して、かかる部分から除去された材料の分だけ使用材料を減らすことができてコスト低減化を図ることができる。また、かかる除去された枠の材料の重量分だけ、上部ユニット用フレーム43の軽量化を図ることができる。これにより、いわゆる新台入れ替えにおいて、上部ユニット40を交換する際、交換作業者が手で持ち運ぶものの最大重量を更に小さくすることができ、交換作業を更に容易なものにすることができる。
【0098】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0099】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、上部ユニットを交換する際、持ち運ぶものの最大重量を小さくすることができ、交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0100】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、上部ユニットからリールユニットを容易に取り付け、或いは、容易に取り外すことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0101】
すなわち、請求項3記載の発明によれば、上部ユニットを確実に本体キャビネットに固定することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0102】
すなわち、請求項4記載の発明によれば、接続コードの接続作業を容易なものとして交換作業を容易にすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0103】
すなわち、請求項5記載の発明によれば、持ち運びに便利で、積み重ね作業を容易に行うことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、上部ユニットの交換作業において、交換作業者が、一度に持ち運ぶ部品の重量を小さなものにすることができ、交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機の組立方法を提供することができる。
【0104】
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項6に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、リールユニットが、接続作業の邪魔となることがなく、広いスペースの中で、接続作業を確実に行うことができるようにした遊技機の組立方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、上部ユニットを示す外観斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、案内手段を示す正面図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、リールロック手段を示す正面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、ロック手段の固定装置を示す分解組立図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、固定装置を示す正面図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態であって、ロック手段を取り付けている途中の状態を示す外観斜視図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態であって、ロック手段を取り付けた状態を示す外観斜視図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態であって、封印手段を示す一部断面図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態であって、上部ユニットを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
10 遊技機 20 本体キャビネット
21 正面開口部 22 中板
23 底板 24 側板
25 天板 26 裏板
30 前扉 31 上扉
32 下扉 33 図柄表示窓
34 飾り部 35 メダル受け
36 前パネル 40 上部ユニット
41 上扉用係合部 42 上扉用突出片
43 上部ユニット用フレーム 51 下扉用係合部
52 下扉用突出片 70 リールユニット
71 回転リール 72 リールユニット本体
73 リール用フレーム 74 リール固定手段
80 主制御装置 81 サブ制御装置
90 ホッパーユニット 95 電源ユニット
96 接続コード 101 上部ロック手段
110 固定装置 130 フック部
131 先端側ピン 132 摺動レバー
133 ピン連結部 135 ばね
136 回転軸 138 基端側ピン
139 ピン移動体 140 内側ピン連結部
141 外側ピン連結部 160 封印手段
161 封印具 172 封印係合部
173 封印被係合部 174 中間部
175 爪 176 表示部
200 案内手段 210 案内レール
220 摺動部 230 リールロック手段
231 留め具 232 回転突出片
233 押さえねじ 234 ばね座金
240 コネクター接続部 241 リール接続部
250 底無し開口部

Claims (7)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する箱状の本体キャビネットと、
    前記本体キャビネットの正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    前記本体キャビネット内部の上部に着脱自在な上部ユニットとを少なくとも備えた遊技機であって、
    前記上部ユニットは、
    複数の部品を前記本体キャビネット内部の上部にまとめて固定するための枠状の上部ユニット用フレームと、
    前記上部ユニット用フレームの内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを少なくとも有するリールユニットと、
    前記上部ユニット用フレームの内部に固定して、前記回転リールの作動を制御するための主制御装置とを備え、
    前記上部ユニットは、前記リールユニットを、前記上部ユニット用フレームに着脱自在に固定するためのリール固定手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記リール固定手段は、
    前記リールユニットの摺動を案内するための案内手段と、
    前記リールユニットが、前記上部ユニット用フレームの内部に収まった状態で、前記リールユニットを固定するためのリールロック手段とを備え、
    前記案内手段は、
    前記上部ユニット用フレームに固定されて、前記リールユニットを、前記上部ユニット用フレームの内部に案内するための案内レールと、
    前記リールユニットに固定されて、前記案内レールに嵌り込んで、前記案内レールに沿って、前記上部ユニット用フレームの内部に摺動可能な摺動部とを備え、
    前記リールロック手段は、
    前記リールユニットの前記摺動部が前記案内レールに嵌り込んで、前記リールユニットが前記上部ユニット用フレームの内部に収まった状態で、前記リールユニットを外す方向への前記案内レールの案内経路の途中に突出して、前記リールユニットの移動を阻止するための留め具を備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技機は、前記上部ユニットの左右側面と、それに対応する前記本体キャビネットの左右の側面内側との間に、前記上部ユニットを固定するための上部ロック手段をそれぞれ備え、
    前記上部ロック手段は、
    上部ユニットの左右に設けたフック部と、
    本体キャビネットの左右の側面内側に位置して、前記フック部を引っかけて両者を固定可能な固定装置とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記本体キャビネットは、前記遊技機を正面から見て、前記リールユニットの奥側の位置に、遊技に使用する各部品からの接続コードを接続するためのコネクター接続部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記リールユニットは、
    複数の前記回転リール及びそれらを回転させるための前記駆動モータを組み合わせたリールユニット本体と、
    前記リールユニット本体を、前記上部ユニット用フレームに固定するための枠状のリール用フレームとを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 正面側に開口する正面開口部を有する箱状の本体キャビネットと、
    前記本体キャビネットの正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    前記本体キャビネット内部の上部に着脱自在な上部ユニットとを少なくとも備えた遊技機の組立方法であって、
    前記上部ユニットは、
    複数の部品を前記本体キャビネット内部の上部にまとめて固定するための枠状の上部ユニット用フレームと、
    前記上部ユニット用フレームの内部に固定して、複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを少なくとも有するリールユニットと、
    前記上部ユニット用フレームの内部に固定して、前記回転リールの作動を制御するための主制御装置とを備え、
    前記リールユニット以外の部品を取り付けた前記上部ユニット用フレームを、前記本体キャビネットに固定した後、前記リールユニットを、前記上部ユニット用フレームに固定することを特徴とする遊技機の組立方法。
  7. 前記本体キャビネットは、前記遊技機を正面から見て、前記リールユニットの奥側の位置に、遊技に使用する各部品からの接続コードを接続するためのコネクター接続部を設け、
    前記リールユニット以外の部品は取り付けられた前記上部ユニット用フレームを、前記本体キャビネットに固定する工程と、
    前記上部ユニット用フレームを、前記本体キャビネットに固定した後、前記コネクター接続部に、前記リールユニット以外の部品からの接続コードを接続する工程と、
    前記本体キャビネットに固定された前記上部ユニット用フレームに、前記リールユニットを固定する工程と、
    前記本体キャビネットの前記コネクター接続部に、前記リールユニットからの接続コードを接続する工程とを備えたことを特徴とする請求項6記載の遊技機の組立方法。
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