JP4068979B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、交換ユニット或いは扉一体型交換ユニットの交換作業が容易な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機や、スロットマシン等の遊技機を設置している遊技ホールでは、顧客のニーズや他店との競合で優位に立つために、遊技機の製造開発メーカーが開発した斬新なゲーム性をもつ、パチンコ機や、スロットマシンに新台入れ替えと称して、数か月に一度、あるいは、それよりも短いサイクルで交換するのが通例となっており、最近では、このサイクルが更に短くなる傾向にある。
【0003】
そして、従来の遊技機においては、かかる新台入れ替えで遊技内容を変更する際には、遊技機全体を略まるごと交換しなければならなかった。しかし、遊技ホールにおいて、遊技内容を変更するための新台入れ替えの台交換の際、遊技内容の変更に無関係な部品も多数、同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄になっていた。
【0004】
そこで、近年、遊技内容に直接、影響するリールユニット及びこのリールユニットの回転リールの回転駆動等を制御する主基板(主制御装置)を、前扉に固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して、交換可能とする発明がなされている(例えば、特許文献1、図1及び図3参照。)。
さらに、リールユニット及び主基板(主制御装置)を固定した前扉に、ホッパー装置(メダル払出装置)や電源装置を固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して交換可能にする発明がなされている(例えば、特許文献1、図4参照。)。
【0005】
さらに、近年では、遊技機を、遊技性に関わる部分と、遊技性に直接関わらない部分とに分け、このうち遊技性に関わる部分を交換することにより、全体を略まるごと交換することなく、新しい遊技機で遊技しているかのような印象を与えることができる分離型の遊技機の開発が進められている。具体的には、枠体等の構造用部材に前記リールユニット及び主基板(主制御装置)を設置した交換ユニットを、本体キャビネット内部に着脱自在に形成して、新旧の交換作業を容易にしたスロットマシンに関する技術がある(例えば、特願2001−163570号。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−52525号公報(第1図、第3図、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のいわゆる、分離型の遊技機では、全国各地の遊技ホールで行われる新台入れ替えにおいて、交換ユニットの交換作業が行われる。すなわち、今まで使用していた古い交換ユニットを本体キャビネットから取り外す作業と、今回、新たに導入する新しい交換ユニットを本体キャビネットへ取り付ける作業とが行われる。かかる交換ユニットの取り外し作業は、交換ユニットの手前側や側面側の枠等の一部を握って、本体キャビネットから、ある程度、引き出して、その後、交換ユニットの枠等の上部等を持ち直して、取り外していた。また、新しい交換ユニットを本体キャビネットに取り付ける際には、上述した手順の逆を行うことにより、新しい交換ユニットの取り付け作業(或いは取り外し作業)を行っていた。これらの交換作業において、交換ユニットの重量が加わらずに手前側に少し引き出す作業(或いは押し込む作業)と、交換ユニットの重量が手に加わって取り外して移動する作業(或いは移動して取り付ける作業)とは、力を加える方向や、荷重が加わる方向が異なる作業であるために交換ユニットの手で掴む位置を変える必要があった。しかし、作業途中、手で掴む位置を変えるために交換ユニットを本体キャビネットからある程度、途中まで引き出した状態にすると、交換ユニットが不安定な状態になった。このため、交換作業中は、絶えず、交換ユニットを手で支えている必要があり、交換作業が大変であるといった問題点があった。
【0008】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0009】
更に、請求項1記載の発明は、交換ユニットの本体キャビネットからの落下を回避可能な遊技機を提供しようとするものである。
【0010】
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、扉一体型交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0011】
更に、請求項2記載の発明は、扉一体型交換ユニットの本体キャビネットからの落下を回避可能な遊技機を提供しようとするものである。
【0012】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、移動体を移動困難手段の位置に一時的に留めておくことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0013】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、上方から差し込んだ手で掴むことが容易な取っ手を有する遊技機を提供しようとするものである。
【0014】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、取っ手を握って前後方向や上下方向にへ移動させることが容易な遊技機を提供しようとするものである。
【0015】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、取っ手を握って左右方向や上下方向に移動しやすいようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0016】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、枠の側方から手を差し込んで掴むことができて、一人或いは二人でも作業性が良好な取っ手を有する遊技機を提供しようとするものである。
【0017】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、取っ手を使用しない場合は折りたたむことができて、交換作業等の邪魔にならないようにすることが可能な遊技機を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0019】
すなわち、正面側に開口する正面開口部(11)を有する本体キャビネット(1)と、前記本体キャビネット(1)の高さ方向の途中に位置して前記本体キャビネット(1)を上下に仕切る中板(12)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転表示させるための駆動手段を有するリールユニット(20)とを備えた遊技機(S)であって、前記リールユニット(20)は、交換ユニット(2)に組み込まれ、前記中板(12)は、前記交換ユニット(2)を前記本体キャビネット(1)の奥側内部に案内するためのガイド(80)を備え、前記交換ユニット(2)は、遊技内容を変更するために前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成され、且つ、前記交換ユニット(2)の下部に固定されて前記ガイド(80)に沿って移動可能な移動体(81)と、前記リールユニット(20)を装着するための枠(21)と、前記枠(21)に手で握ることが可能な取っ手(71)とを備え、前記ガイド(80)は、その前後方向の途中に前記移動体(81)の移動を困難なものにする移動困難手段(90)を設け、前記交換ユニット(2)を手前側に引き出して前記移動体(81)が前記移動困難手段(90)に位置しているとき、前記交換ユニット(2)の重心(9)が前記ガイド(80)の手前側の前端よりも奥側に位置するように前記移動困難手段(90)を前記ガイド(80)の前後方向の所定位置に形成し、前記ガイド (80) は、前記中板 (12) の上面で前記本体キャビネット (1) の奥側に向かって下り傾斜に形成され、前記移動困難手段 (90) から前記移動体 (81) が外れるようなことがあっても、前記交換ユニット (2) は、下り傾斜の前記ガイド (80) に沿って前記本体キャビネット (1) の奥側内部に移動するように形成されていることを特徴とする。
【0020】
なお、ここで、「駆動手段」とは、具体的には、例えば、回転リール(23)を回転駆動させるためのステッピングモーター等の駆動モータを含むものである。
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
【0021】
また、ここで、「交換ユニット(2)を前記本体キャビネット(1)の奥側内部に案内するためのガイド(80)」とは、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)の奥側内部に向かって案内することが可能な機能を有しているものであれば良いものであって、具体的には、例えば、交換ユニット(2)がそれに沿って本体キャビネット(1)の奥側内部に向かって摺動可能なレールや、溝等の案内部材であれば良いものを含む。
【0022】
また、ここで、「交換ユニット(2)は、遊技内容を変更するために前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成され」とは、具体的には、交換ユニット(2)の枠(21)の左右両端に鉤状に形成されたフックと、本体キャビネット(1)の左右内面に固定されて、前記フック(34)を引っかけて固定可能なクリップ(35)とからなる着脱が容易な固定装置(10)を備えていることにより、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)から容易に交換することができるようなものを含むものである。なお、ここで、枠(21)は、全体形状が枠状からなり、主制御装置(25)や、リールユニット(22)を固定可能に形成されているものである。また、「遊技内容を変更するため」とは、リールユニット(20)の回転リール(23)を、その周囲に配置した図柄が異なるものに変更することにより、遊技内容を変更するようなものを含むものである。
【0023】
また、ここで、「交換ユニット(2)の下部に固定されて前記ガイド(80)に沿って移動可能な移動体(81)」の移動体(81)とは、ガイド(80)に沿って移動可能なものであれば良いものであって、具体的には、例えば、ガイド(80)の上面を回転移動可能なローラーや、ガイド(80)の上面を摺動可能な摩擦抵抗の小さな樹脂材からなる摺動部材等を含むものである。
【0024】
また、ここで、「リールユニット(20)を装着するための枠(21)」とは、リールユニット(20)等の部品を本体キャビネット(1)の内部に装着して固定するため、内部にリールユニット(20)等の部品を固定して一体のものにすることができるような枠状の構造体であれば良いものであって、具体的には、例えば、図6に示すような直方体状の枠状構造体を含むものである。
【0025】
また、ここで、「移動体(81)の移動を困難なものにする移動困難手段(90)」とは、移動体(81)の移動抵抗を増大可能なもの、すなわち、移動体(81)を移動させるために必要な力が大きくなるような手段を意味し、移動体(81)の移動が完全に不可能となるようなものを除くものである。具体的には、例えば、移動困難手段(90)は、下り斜面(92)及び上り斜面(93)を有する窪み部(91)や、或いは、なめらかな凹状のへこみのようなものを含むものである。また、この移動困難手段(90)は、必ずしもガイド(80)の下方側に向かって窪んでいるものに限定されるものではなく、ガイド(80)の上面から上方に向かって突出する凸部をガイド(80)の長手方向に対して直角方向に設け、かかる凸部を所定距離だけ離した状態で前後方向に2個、形成したようなものでも良い。この凸部は、移動体(81)が決して乗り越えられない高さではなく、ある程度の前後方向の力を加えることにより、移動体(81)が凸部を乗り越えることが可能な高さに設定されているものである。
【0026】
また、ここで、「前記交換ユニット(2)を手前側に引き出して前記移動体(81)が前記移動困難手段(90)に位置しているとき、前記交換ユニット(2)の重心(9)が前記ガイド(80)の手前側の前端よりも奥側に位置するように前記移動困難手段(90)を前記ガイド(80)の前後方向の所定位置に形成した」の「所定位置」とは、移動体(81)が移動困難手段(90)の位置にあるとき、交換ユニット(2)の重心(9)がガイド(80)の手前側の前端よりも本体キャビネット(1)内部の奥側になるような移動困難手段(90)のガイド(80)上の前後方向の位置を意味する。すなわち、移動体(81)が移動困難手段(90)の位置にあるとき、交換ユニット(2)の重心(9)が、ガイド(80)の手前側の前端よりも本体キャビネット(1)内部の奥側になるような条件を満たすような位置であれば良いことを意味しているものである。なお、ここで、「手前側」とは、交換作業者が、遊技機(S)の前に、遊技機(S)側に向かって面したときの手前側、すなわち正面側を意味する。また、ここで、「奥側」とは、交換作業者が、遊技機(S)の前に、遊技機(S)側に向かって面したときの本体キャビネット(1)内部の奥側、すなわち裏板(18)側を意味する。
【0027】
(作用)
本発明に係る交換ユニット(2)は、枠(21)の上部に手で握ることが可能な取っ手(71)を備えている。このため、交換ユニット(2)の交換作業の際、かかる取っ手(71)を手で握って持ち上げることができ、また、移動や搬送における持ち運び作業の際、取り扱いに便利である。これにより、交換ユニット(2)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0028】
そして、交換ユニット(2)の下部に固定された移動体(81)が、中板(12)のガイド(80)に沿って移動することにより、交換ユニット(2)をガイド(80)に沿って本体キャビネット(1)の前後方向にスムーズに移動させることができる。そして、移動困難手段(90)に移動体(81)が位置すると、交換ユニット(2)の移動を困難なものにして停止させることができる。そして、移動体(81)が移動困難手段(90)に位置している状態において、交換ユニット(2)の重心(9)がガイド(80)の手前側の前端よりも奥側の位置となるように、移動困難手段(90)をガイド(80)の前後方向の所定位置に形成してあるため、移動体(81)が移動困難手段(90)に位置している状態では、交換ユニット(2)の重心(9)は、ガイド(80)の手前側の前端より奥側に有り、交換ユニット(2)の重量は、本体キャビネット(1)の内部のガイド(80)の手前側の前端より奥側に加わる。これにより、交換ユニット(2)が本体キャビネット(1)内部位置において、安定して支持され、手前側に向かって倒れ落ちることがなく、遊技者は交換ユニット(2)から安心して手を外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができる。したがって、交換ユニット(2)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0029】
本発明は、ガイド (80) が本体キャビネット (1) の奥側に向かって下り傾斜に形成されているため、交換ユニット (2) がガイド (80) 上の移動困難手段 (90) に位置しているような場合、交換ユニット (2) 等が何らかの契機により移動困難手段 (90) から移動するようなことがあっても、本体キャビネット (1) の正面側へ誤って移動して手前側から落下することを回避することができる。
【0030】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、正面側に開口する正面開口部(11)を有する本体キャビネット(1)と、前記本体キャビネット(1)の高さ方向の途中に位置して前記本体キャビネット(1)を上下に仕切る中板(12)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)の上部を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)の下部を開閉自在に塞ぐ下扉(40)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転表示させるための駆動手段を有するリールユニット(20)とを備えた遊技機(S)であって、前記リールユニット(20)及び前記上扉(30)は、扉一体型交換ユニット(8)に組み込まれ、前記中板(12)は、前記扉一体型交換ユニット(8)を前記本体キャビネット(1)の奥側内部に案内するためのガイド(80)を備え、前記扉一体型交換ユニット(8)は、遊技内容を変更するために前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成され、且つ、前記扉一体型交換ユニット(8)の下部に固定されて前記ガイド(80)に沿って移動可能な移動体(81)と、前記リールユニット(20)及び前記上扉(30)を装着するための枠(21)と、前記枠(21)に手で握ることが可能な取っ手(71)とを備え、前記ガイド(80)は、その前後方向の途中に前記移動体(81)の移動を困難なものにする移動困難手段(90)を設け、前記扉一体型交換ユニット(8)を手前側に引き出して前記移動体(81)が前記移動困難手段(90)に位置しているとき、前記扉一体型交換ユニット(8)の重心(9)が前記ガイド(80)の手前側の前端よりも奥側に位置するように前記移動困難手段(90)を前記ガイド(80)の前後方向の所定位置に形成し、前記ガイド (80) は、前記中板 (12) の上面で前記本体キャビネット (1) の奥側に向かって下り傾斜に形成され、前記移動困難手段 (90) から前記移動体 (81) が外れるようなことがあっても、前記扉一体型交換ユニット (8) は、下り傾斜の前記ガイド (80) に沿って前記本体キャビネット (1) の奥側内部に移動するように形成されていることを特徴とする。
【0031】
また、ここで、「駆動手段」、「回転リール(40)」、「遊技機(10)」は、請求項1の手段で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
また、ここで、「扉一体型交換ユニット(8)を前記本体キャビネット(1)の奥側内部に案内するためのガイド(80)」とは、扉一体型交換ユニット(8)を本体キャビネット(1)の奥側内部に向かって案内することが可能な機能を有しているものであれば良いものであって、具体的には、例えば、扉一体型交換ユニット(8)がそれに沿って本体キャビネット(1)の奥側内部に向かって摺動可能なレールや、溝等の案内部材であれば良いものを含む。
【0032】
また、ここで、「扉一体型交換ユニット(8)は、遊技内容を変更するために前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成され」とは、具体的には、扉一体型交換ユニット(8)の枠(21)の左右両端に鉤状に形成されたフックと、本体キャビネット(1)の左右内面に固定されて、前記フック(34)を引っかけて固定可能なクリップ(35)とからなる着脱が容易な固定装置(10)を備えていることにより、扉一体型交換ユニット(8)を本体キャビネット(1)から容易に交換することができるようなものを含むものである。なお、ここで、枠(21)は、全体形状が枠状からなり、主制御装置(25)や、リールユニット(22)を内部に固定可能に形成され、さらに、枠(21)の手前側に上扉(30)を固定可能に形成されているものである。また、「遊技内容を変更するため」とは、リールユニット(20)の回転リール(23)を、その周囲に配置した図柄が異なるものに変更することにより、遊技内容を変更するようなものを含むものである。
【0033】
また、ここで、「扉一体型交換ユニット(8)の下部に固定されて前記ガイド(80)に沿って移動可能な移動体(81)」の「移動体(81)」とは、ガイド(80)に沿って移動可能なものであれば良いものであって、具体的には、例えば、ガイド(80)の上面を回転移動可能なローラーや、ガイド(80)の上面を摺動可能な摩擦抵抗の小さな樹脂材からなる摺動部材等を含むものである。
【0034】
また、ここで、「前記リールユニット(20)及び前記上扉(30)を装着するための枠(21)」とは、リールユニット(20)及び上扉(30)等の部品を本体キャビネット(1)に固定するため、リールユニット(20)及び上扉(30)等の部品を固定して一体のものにすることができるような枠状の構造体であれば良いものであって、具体的には、例えば、図6に示すような直方体状の枠状構造体を含むものである。
【0035】
また、ここで、「移動体(81)の移動を困難なものにする移動困難手段(90)」とは、請求項1の手段で説明したものと同一であるため説明を省略する。
また、ここで、「前記扉一体型交換ユニット(8)を手前側に引き出して前記移動体(81)が前記移動困難手段(90)に位置しているとき、前記扉一体型交換ユニット(8)の重心(9)が前記ガイド(80)の手前側の前端よりも奥側に位置するように前記移動困難手段(90)を前記ガイド(80)の前後方向の所定位置に形成した」の「所定位置」とは、移動体(81)が移動困難手段(90)の位置にあるとき、扉一体型交換ユニット(8)の重心(9)がガイド(80)の手前側の前端よりも本体キャビネット(1)内部の奥側になるような移動困難手段(90)のガイド(80)上の前後方向の位置を意味する。すなわち、移動体(81)が移動困難手段(90)の位置にあるとき、扉一体型交換ユニット(8)の重心(9)が、ガイド(80)の手前側の前端よりも本体キャビネット(1)内部の奥側になるような条件を満たすような位置であれば良いことを意味しているものである。なお、ここで、「手前側」及び「奥側」とは、請求項1の手段で説明したものと同一である。
【0036】
(作用)
本発明に係る扉一体型交換ユニット(8)は、枠(21)の上部に手で握ることが可能な取っ手(71)を備えている。このため、扉一体型交換ユニット(8)の交換作業の際、かかる取っ手(71)を手で握って持ち上げることができ、また、移動や搬送における持ち運び作業の際、取り扱いに便利である。これにより、扉一体型交換ユニット(8)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0037】
そして、扉一体型交換ユニット(8)の下部に固定された移動体(81)が、中板(12)のガイド(80)に沿って移動することにより、扉一体型交換ユニット(8)をガイド(80)に沿って本体キャビネット(1)の前後方向にスムーズに移動させることができる。そして、移動困難手段(90)に移動体(81)が位置すると、扉一体型交換ユニット(8)の移動を困難なものにして停止させることができる。そして、移動体(81)が移動困難手段(90)に位置している状態において、扉一体型交換ユニット(8)の重心(9)がガイド(80)の手前側の前端よりも奥側の位置となるように、移動困難手段(90)をガイド(80)の前後方向の所定位置に形成してある。このため、移動体(81)が移動困難手段(90)に位置している状態では、扉一体型交換ユニット(8)の重心(9)は、ガイド(80)の手前側の前端より奥側に有り、扉一体型交換ユニット(8)の重量は、本体キャビネット(1)の内部のガイド(80)の手前側の前端より奥側に加わる。これにより、扉一体型交換ユニット(8)が本体キャビネット(1)内部位置において、安定して支持され、手前側に向かって倒れ落ちることがなく、遊技者は扉一体型交換ユニット(8)から安心して手を外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができる。したがって、扉一体型交換ユニット(8)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0038】
本発明は、ガイド (80) が本体キャビネット (1) の奥側に向かって下り傾斜に形成されているため、扉一体型交換ユニット (8) がガイド (80) 上の移動困難手段 (90) に位置しているような場合、交換ユニット (2) 等が何らかの契機により移動困難手段 (90) から移動するようなことがあっても、本体キャビネット (1) の正面側へ誤って移動して手前側から落下することを回避することができる。
【0039】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記移動困難手段(90)は、前記ガイド(80)から下方に向かって窪んだ窪み部(91)からなることを特徴とする。
【0040】
(作用)
本発明は、移動困難手段(90)が、ガイド(80)から下方に向かって窪んだ窪み部(91)からなる。そして、移動体(81)がガイド(80)に沿って移動して、かかる窪み部(91)に落ち込むことにより、移動体(81)を窪み部(91)の内部に留めておくことができる。これにより、移動体(81)を移動困難手段(90)である窪み部(91)の位置に留めておくことができ、交換ユニット(2)或いは扉一体型交換ユニット(8)を所定位置に留めておくことが可能となる。
【0041】
そして、移動体(81)を窪み部(91)の内部から押し上げる程度の力を加えることにより、移動体(81)を窪み部(91)から脱出させることができ、交換ユニット(2)或いは扉一体型交換ユニット(8)を再度、移動させることができる。
上述したように、移動体(81)を移動困難手段(90)の位置に一時的に留めておくことができる。
【0042】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記取っ手(71)は、前記枠(21)の上部に形成されていることを特徴とする。
【0043】
(作用)
本発明は、取っ手(71)が枠(21)の上部に形成されているため、上方から差し込んだ手で、容易に取っ手(71)を掴むことができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0044】
すなわち、前記取っ手(71)は、その長手方向が左右方向となるように形成されていることを特徴とする。
なお、ここで、「取っ手(71)は、その長手方向が左右方向となる」とは、例えば、手で握る円柱棒状の取っ手本体部(72)の長尺方向(円柱の軸方向)が左右方向に配置されているものである。
【0045】
(作用)
本発明は、取っ手(71)の長手方向が左右方向となっているため、かかる取っ手(71)を本体キャビネット(1)の正面側から握ると、取っ手(71)を前後方向に引っ張り、或いは、押し込む場合、力の方向と、手で掴む取っ手(71)の軸方向とが直交する。これは人の手の構造を考えても人間工学的に、掴みやすく持ちやすい方向であり、前後方向への移動を容易なものにする。
【0046】
また、かかる取っ手(71)を本体キャビネット(1)の上方から手を差し込んで握って、取っ手(71)を上下方向に持ち上げ、或いは、持ち下げるような場合、力の方向と、手で掴む取っ手(71)の軸方向とが直交する。これも人の手の構造から人間工学的に、掴みやすく持ちやすい方向であり、上下方向への移動を容易なものにする。
【0047】
このように、交換ユニット(2)や、扉一体型交換ユニット(8)の取っ手(71)を手で握って、交換ユニット(2)や扉一体型交換ユニット(8)の前後方向や上下方向へ移動させることを容易なものにすることができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0048】
すなわち、前記取っ手(71)は、その長手方向が前後方向となるように形成されていることを特徴とする。
なお、ここで、「取っ手(71)は、その長手方向が前後方向となる」とは、例えば、手で握る円柱棒状の取っ手本体部(72)が前後方向に長尺方向(円柱の軸方向)が配置されているようなものを含むものである。
【0049】
(作用)
本発明は、取っ手(71)の長手方向が前後方向となっているため、かかる取っ手(71)を本体キャビネット(1)の上方から手を差し込んで握って、取っ手(71)を左右方向に移動させる場合、移動方向である力の方向と、手で掴む取っ手(71)の軸方向とが直交する。これは人の手の構造を考えても人間工学的に、掴みやすく持ちやすい方向であり、左右方向への移動を容易なものにする。
【0050】
また、かかる取っ手(71)を本体キャビネット(1)の上方から手を差し込んで握って、取っ手(71)を上下方向に持ち上げ、或いは、持ち下げるような場合、力の方向と、手で掴む取っ手(71)の軸方向とが直交する。これも人の手の構造から人間工学的に、掴みやすく持ちやすい方向であり、上下方向への移動を容易なものにする。
【0051】
このように、交換ユニット(2)や、扉一体型交換ユニット(8)の取っ手(71)を手で握って、交換ユニット(2)や扉一体型交換ユニット(8)の左右方向や上下方向へ移動させることを容易なものにすることができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0052】
すなわち、前記取っ手(71)は、前記枠(21)の左右に形成されていることを特徴とする。
(作用)
本発明は、取っ手(71)が枠(21)の左右に形成されているため、一人の交換作業者が交換ユニット(2)或いは扉一体型交換ユニット(8)を持ち運ぶような場合、左右の手を交換ユニット(2)或いは扉一体型交換ユニット(8)の左右側方に回して、自分の正面で抱えるようにして持ち運ぶことができる。また、二人の交換作業者が交換ユニット(2)或いは扉一体型交換ユニット(8)を持ち運ぶような場合、交換ユニット(2)或いは扉一体型交換ユニット(8)の左右に各交換作業者が一人ずつ立って、左側の取っ手(71)を左側の交換作業者が手で持ち、右側の取っ手(71)を右側の交換作業が手で持つことにより、二人で1台の交換ユニット(2)或いは扉一体型交換ユニット(8)を持ち運ぶことができる。このように、側方から手を差し込んで取っ手(71)を掴むことができて、一人或いは二人でも交換作業性を良好なものにすることができる。
【0053】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記取っ手(71)は、手で握るための取っ手本体部(72)と、前記取っ手本体部(72)の両端を前記枠(21)に連結する連結部(73)とを備え、前記連結部(73)は、前記取っ手本体部(72)を前記連結部(73)の回りに回動可能な回動手段(74)を備えていることを特徴とする。
【0054】
(作用)
本発明は、取っ手本体部(72)を連結部(73)の回りに回動させることができる。これにより、取っ手(71)を使用する場合は、取っ手本体部(72)を上方に向かって立設させることにより、手で取っ手本体部(72)をつかむのに便利である。そして、取っ手(71)を使用しない場合には、取っ手本体部(72)を横に倒して折りたたむことができる。これにより、取っ手(71)の上方の空間を開けることができて、交換作業等の邪魔にならないようにすることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図9は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1は扉一体型交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が取っ手を手で掴んでいる状態の外観側面図、図2は扉一体型交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が扉一体型交換ユニットの正面側を掴んでいる状態の外観側面図、図3は遊技機の外観側面図、図4及び図5は遊技機の分解斜視図、図6は交換ユニットの外観斜視図、図7は取っ手の外観斜視図、図8はガイド及び移動体の概略斜視図、図9はガイド及び移動体の概略模式図であって、(a)は移動体が移動困難手段よりも手前側に位置するときの概略模式図、(b)は移動体が移動困難手段に位置するときの概略模式図、(c)は移動体が移動困難手段よりも奥側に位置するときの概略模式図をそれぞれ示す。
【0056】
本実施の形態に係る遊技機Sは、具体的には、スロットマシンであって、図4及び図5に示すように、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の正面開口部11を開閉可能に塞ぐための前扉3とから構成されている。そして、本体キャビネット1の正面開口部11は、本体キャビネット1の上部に開口する開口上部13と、本体キャビネット1の下部に開口する開口下部14とを備えている。そして、前記前扉3は、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐための上扉30と、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐための下扉40とを備えている。そして、交換ユニット2の手前側には、上扉30が取り付けられてあり、この交換ユニット2及び上扉30により、扉一体型交換ユニット8を形成している。すなわち、通常のいわゆる新台入れ替えの際には、交換ユニット2及び上扉30が一体となった扉一体型交換ユニット8毎に入れ替えることができるものである。
【0057】
(本体キャビネット1)
上記本体キャビネット1は、全体形状が箱状であって、図4に示すように、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体である。そして、この本体キャビネット1の高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が渡してある。そして、この中板12は、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の奥側内部に案内するためのガイド80を左右側部に備えている。また、中板12は、金属板からなるものである。そして、中板12の前端縁には上方に向かって90度折り曲げられた立ち上がり片94が形成されている。そして、この中板12の下面には電源装置4が設けられ、底板15には払い出し装置5が固定されている。
【0058】
ここで、電源装置4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等、店操作部を有している。
上記電源装置4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0059】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片69(図3)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0060】
(ガイド80)
上記ガイド80は、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の奥側内部に案内するためのものである。このガイド80は、図4に示すように中板12の左右に位置して、前号方向に形成された帯板レール状のものであって、交換ユニット2の下部に配置された移動体81としてローラーが回転移動可能なものである。そして、この左右のガイド80は、その前後方向の途中に移動体81としてのローラーの回転移動を困難なものにする移動困難手段90を設けている。この移動困難手段90は、ガイド80から下方に向かって窪んだ窪み部91からなるものである。この窪み部91は、図8に示すように、奥側から手前側に下方に向かって下り斜面となる奥側斜面92と、この奥側斜面92の手前側の最下端から手前側に上方に向かって上り斜面となる手前側斜面93とから形成されている。すなわち、窪み部91は、奥側斜面92及び手前側斜面93により縦断面形状が略V字状に形成されているものである。そして、この窪み部91は、図9の(b)に示すように、交換ユニット2の移動体81としてのローラーの略下半分が内部に入り込むような寸法形状に形成されている。かかる窪み部91は、左右のガイド80のそれぞれの前後方向の同位置に1個ずつ形成されている。
【0061】
この窪み部91は、移動体81がガイド80に沿って移動して、かかる窪み部91に落ち込むことにより、移動体81を窪み部91の内部に一時的に留めておくことができ、これにより、扉一体型交換ユニット8を所定位置に留めておくことができる。そして、移動体81を窪み部91の内部から押し上げる程度の力を加えることにより、移動体81を窪み部91から脱出させることができ、扉一体型交換ユニット8を再度、ガイド80上で移動させることができる。このように、移動体81を窪み部91の位置に一時的に留めておくことができる。
【0062】
前記窪み部91のガイド80の前後方向における形成位置は、この窪み部91に扉一体型交換ユニット8の移動体81が入り込んだ状態で、扉一体型交換ユニット8がガイド80の前端よりも奥側に自重によって留まり、扉一体型交換ユニット8がガイド80から手前側に向かって倒れて落ちないような位置に形成されている。具体的には、扉一体型交換ユニット8をガイド80に沿って手前側に引き出して移動体81が移動困難手段90としての窪み部91の内部に位置しているとき、扉一体型交換ユニット8の重心9がガイド80の手前側の前端よりも奥側に位置するような位置関係となる。そして、かかる位置関係となるように移動困難手段90としての窪み部91が、ガイド80の前後方向の所定位置に形成されている。すなわち、図9(b)に示すように、移動体81としてのローラーがガイド80上の移動困難手段90としての窪み部91の内部に嵌り込んでいる状態のときに、扉一体型交換ユニット8の重心9が、ガイド80の前端(中板12の立ち上がり片94が形成されている方)よりも本体キャビネット1の奥側に位置するように設定されているものである。これは、移動体81が窪み部91に嵌り込んだ図1及び図2に示すような状態であって、扉一体型交換ユニット8の重心9は、ガイド80の前端よりも奥側に位置することにより、扉一体型交換ユニット8は、交換作業者が手で支持することなく、扉一体型交換ユニット8の自重により本体キャビネット1の内部に安定した状態で保持されるものである。
【0063】
(扉一体型交換ユニット8)
上記扉一体型交換ユニット8は、遊技ホールにおける、いわゆる新台入れ替えの際、遊技内容を変更するために本体キャビネット1に対して交換可能に形成されているものである。この扉一体型交換ユニット8は、交換ユニット2と、この交換ユニット2の手前側に開閉可能に取り付けられた上扉30とから形成されているものである。この交換ユニット2及び上扉30は、両者が一体となった状態で、本体キャビネット1から取り外し、また、取り付けることができるように形成されている。なお、交換ユニット2から上扉30を取り外せば、交換ユニット2だけの取り付けや、取り外しも可能となるように形成されている。
【0064】
上記扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2は、固定装置10を介して本体キャビネット1に着脱自在に取り付けられているものである。この固定装置10は、交換ユニット2の枠21の左右両端に鉤状に形成されたフック34と、本体キャビネット1の左右内面に固定されて、前記フック34を引っかけて固定可能なクリップ35とからなる着脱が容易なものである。
【0065】
上記扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2は、リールユニット20等の部品を装着するための四角枠状の部材を組み合わせた枠21と、この枠21の上部に位置してリールユニット20の上方を覆う上板70と、枠21の上部に位置して上方から手で握ることが可能な取っ手71とを備えている。また、扉一体型交換ユニット8は、その下部に固定されてガイド80に沿って移動可能な移動体81を備えている。具体的には、移動体81は、扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2の奥側左右の下部に回転可能な円板状の回転ローラーからなるものである。
【0066】
前記扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2は、前記枠21の下部に固定されたリールユニット22と、枠21の上部奥側に固定された基板ユニット24とを備えている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リール23と、特に図示しないが、それぞれの回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24は、回転リール23の回転等を制御するための主制御装置25が透明樹脂からなる四角箱状の基板ケース26の内部に収納されているものである。
【0067】
前記枠21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、枠21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片69(図5)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。このように、枠21の左側の枠体係合部60と、枠21の右側の突出片69とにより、上扉30が枠21に回動可能に固定され、両者を一体のものにすることができる。
【0068】
また、前記枠21の正面下端の横枠には、下方に向かって折れ曲がって、下方に向かって突出した状態の折れ曲がり片95が形成されている。この折れ曲がり片95の裏面は、中板12の立ち上がり片94の前面と当接することにより、扉一体型交換ユニット8の前後方向の位置決めが決定される。
(上板70)
上記上板70は、枠21の上部に設けられて、リールユニット20の上方を覆っているものである。具体的には、上板70は、枠21の高さ方向途中の横方向に渡されるように枠21に固定されているものである。この上板70は、リールユニット20の上方を覆うような位置に固定されているものである。この上板70は、その側端及び後ろ側の端部において、複数個のねじ及びボルトからなる締結部材により、枠21にしっかりと固定されているものである。なお、この上板70は、金属性の板状の板状部材からなり、交換ユニット2の全体の重量が加わっても変形しないような強度を有している。そして、この上板70の上面には、折りたたみ可能な取っ手71が形成されている。
【0069】
(取っ手71)
上記取っ手71は、枠21の上部に設けられて、交換ユニット2の交換作業者が上方から或いは前方から手を差し込んで握ることが可能なものである。具体的には、取っ手71は、上板70の上面の前後方向の略中央付近に、左右の横方向に把持可能な棒状のものが形成されているものである。さらに、具体的には、取っ手71は、交換作業者が作業中に、上方から或いは前方から差し込んだ手で握るための取っ手本体部72と、この取っ手本体部72の両端を上板70に連結する連結部73とを備えている。
【0070】
前記取っ手本体部72は、手で掴むことが可能な円柱棒状であって、横方向に渡された金属性からなる握り棒76と、この握り棒76の左右両端を左右の連結部73にそれぞれ繋げるための金属性からなる短尺板状の支持片77とを備えている。すなわち、1本の握り棒76と、その両端から延びる2本の支持片77とにより、取っ手本体部72は、その全体形状が略コ字状に形成されている。
【0071】
前記連結部73は、取っ手本体部72を連結部73の回りに回動可能な回動手段74を備えている。前記連結部73は、2枚の短尺片の間に、支持片77が回動可能に挟み込まれている構造を有している。そして、前記回動手段74は、連結部73及び支持片77を同一中心軸により貫通するピン孔78と、このピン孔78に差し込まれた回動ピン75とから形成されているものである。取っ手本体部72の支持片77は、このピン75を回転の中心軸として、前後方向に180度、回動可能となるように形成されている。
【0072】
なお、回動手段74は、取っ手本体部72を手前側若しくは奥側のいずれか一方側に向かって、回転させるような力を加えることが可能なバネ等の弾性付与部材を備えても良いものである。すなわち、渦巻きバネや、コイル等の弾性付与部材を使用して、常時、取っ手本体部72を手前側或いは奥側に向かって回転する方向に力を加えるものである。これにより、交換ユニット2を持ち上げるときは、取っ手本体部72を手で掴んで天板17から鉛直方向に立設させることができ、一方、取っ手本体部72を手で持たないときは、弾性付与部材の弾性復元力により、取っ手本体部72を上板70の上面に沿って自動的に倒すことができて、取っ手71を自動的に折りたたむことができる。したがって、交換ユニット2の上方での電気接続コードの結線作業等において、作業者が作業に邪魔な取っ手71を折りたたむという工程を省くことができる。
【0073】
(上扉30)
上記上扉30は、扉一体型交換ユニット8を構成する部品の一つであり、交換ユニット2の枠21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。そして、上扉30は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33が設けられ、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0074】
ここで、前記飾り部33は、他のランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するように形成してもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶表示装置やCRTなどとしてもよいものである。
さらに、図5に示すように、上扉30の左側の裏面には、前記枠体係合部60に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、上扉30の右側の裏面には、扉ロック機構7が設けられている。そして、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
【0075】
(下扉40)
上記下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
前記下扉40の上部は、遊技機Sを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくための箱状のメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の案内表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0076】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42と、上面左側に設けられたベットスイッチと、正面側にはレバー式のスタートスイッチと、ボタン式のストップスイッチと、鍵穴44とが設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40の扉ロック機構7のロックが解除されるものである。
【0077】
さらに、図5に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入された遊技メダルを誘導しながら遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。
また、下扉40の左側の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、下扉40の右側の裏面には、本体キャビネット1の突出片69にロック可能なアンカー状のものを有する扉ロック機構7が設けられている。
【0078】
(遊技機Sの交換手順)
以上のように構成されたスロットマシンからなる遊技機Sについて、遊技内容変更のための台交換は、以下のように行うことができる。
本実施の形態に係る遊技機Sは、上扉30及び交換ユニット2からなる扉一体型交換ユニット8を取り替えることができる。すなわち、下扉40を開けてから上扉30の扉ロック機構7のロックを解除して、上扉30を開く、そして、本体キャビネット1の左右内部のクリップ35をフック34から外して固定装置10のロックを解除する。そして、開いていた上扉30を再度、本体キャビネット1の開口上部13側に向かって閉じる。これにより、扉ロック機構7が作動して上扉30は交換ユニット2の手前側に固定される。そして、その状態から交換作業者は図2に示すように上扉30の手前側の正面部、側部或いは上部等を持って、扉一体型交換ユニット8を手前側に僅かに移動させる。そして、移動体81も、扉一体型交換ユニット8の移動にともなって手前側に移動して、当初、図9の(c)の位置から、図9の(b)の位置まで移動する。そして、移動体81が移動困難手段90である窪み部91の内部に入り込んで、扉一体型交換ユニット8は手前側への移動を一時停止することとなる。そして、かかる移動体81が移動困難手段90である窪み部91の内部に位置しているとき、図9(b)や図2に示すように、扉一体型交換ユニット8の重心9は、ガイド80の手前側の前端よりも奥側に位置する。すなわち、扉一体型交換ユニット8の重心9は、本体キャビネット1のガイド80を設けた位置の内部にあることとなり、交換作業者が扉一体型交換ユニット8を支持している手を外しても、かかる状態において扉一体型交換ユニット8は手前側に向かって倒れることなく、安定した状態で停止している状態となる。このように移動体81が移動困難手段90の位置にあるとき、交換作業者は、扉一体型交換ユニット8の上扉30を支持していた手を一旦、外して、フリーの状態にして、図1に示すように、一方の手を扉一体型交換ユニット8と本体キャビネット1との間の上方から手を差し込んで、取っ手71を掴むことができる。その際、もう一方の手は、扉一体型交換ユニット8の上扉30の下端を持って支持することができる。このように交換作業者は、手を持ち替えた後、さらに、手前側に向かって扉一体型交換ユニット8を引く。これにより、移動体81が移動困難手段90の窪み部91から手前側斜面93を上って、図9(a)に示すように扉一体型交換ユニット8が手前側に向かって移動を開始する。そして、さらに、交換作業者が扉一体型交換ユニット8を手前側に向かって引っ張ることにより、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の開口上部13から取り外すことができる。上述した手順で、いわゆる新台入れ替えの際、古い扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1から取り外すことができる。
【0079】
そして、新たな扉一体型交換ユニット8を、上述した手順と逆に行うことにより、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1内部に装着することができる。具体的には、図1に示すように交換作業者は、上方から差し込んだ手で取っ手71を握った状態で、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の開口上部13に差し込む。そして、その状態で移動体81が移動困難手段90の窪み部91に入り込むまで、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の奥側に向かって押し込む。そして、図9(b)及び図1に示すように、移動体81が移動困難手段90の窪み部91に入り込んだ状態において、扉一体型交換ユニット8の重心9は、ガイド80の手前側の前端よりも奥側に位置する。かかる場合、交換作業者が手を外しても、安定した状態で、本体キャビネット1の内部に一時的に留まった状態となる。そして、交換作業者は、このように移動体81が移動困難手段90の位置にあるとき、図1に示すような取っ手71を握っていた手を引き抜き、図2に示すように、扉一体型交換ユニット8の手前側の正面を握って、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の奥側に向かって押し込む。これにより、移動体81は、移動困難手段90の窪み部91の奥側斜面92を上って、扉一体型交換ユニット8は再度、移動を開始する。そして、扉一体型交換ユニット8は、奥側に移動して、枠21の折れ曲がり片95が、中板12の立ち上がり片94に当接することにより、奥側への移動を停止する。なお、上述した扉一体型交換ユニット8の交換作業中、ガイド80が奥側に向かって下り傾斜に形成されているため、移動体81が移動困難手段90の窪み部91に入り込んだ状態において、扉一体型交換ユニット8に手や体等が触れて、窪み部91から移動体81が外れるようなことがあっても、扉一体型交換ユニット8は、下り傾斜のガイド80に沿って奥側に移動するため、扉一体型交換ユニット8が手前側に移動して扉一体型交換ユニット8が手前側に向かって倒れて落下するようなことはない。
【0080】
なお、上述した交換作業において、扉一体型交換ユニット8の交換作業の前、或いは、交換作業の後に、上扉30を取り外すことにより、上扉30を外した状態の交換ユニット2だけをいわゆる新台入れ替えの際、交換することができる。そして、本実施の形態に係る扉一体型交換ユニット8は、上扉30を取り外して交換ユニット2だけの状態となっていても、移動体81が移動困難手段90の窪み部91に入り込んだ状態で、上扉30が無い分、交換ユニット2の重心9は、扉一体型交換ユニット8の重心9より、奥側に移動した位置となる。このため、上扉30が無い、交換ユニット2だけの状態であっても、移動体81が窪み部91に入った位置において、交換ユニット2を安定した状態で本体キャビネット1の内部に留めることが可能である。
【0081】
(作用及び効果)
本実施の形態に係る遊技機Sの扉一体型交換ユニット8は、交換作業の際、取っ手71を手で握って持ち上げることができて、取り扱いに便利であり、扉一体型交換ユニット8の交換作業を容易なものにすることができる。
そして、扉一体型交換ユニット8の交換作業において、移動体81及びガイド80が形成されているため、スムーズに移動させることができる。
【0082】
そして、移動体81が移動困難手段90に位置している状態では、扉一体型交換ユニット8の重心9は、ガイド80の手前側の前端より奥側に有り、扉一体型交換ユニット8の重量は、本体キャビネット1の内部のガイド80の手前側の前端より奥側に加わる。これにより、扉一体型交換ユニット8が本体キャビネット1内部位置において、安定して支持され、手前側に向かって倒れ落ちることがなく、遊技者は扉一体型交換ユニット8から安心して手を外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができる。したがって、扉一体型交換ユニット8の交換作業を容易なものにすることができる。
【0083】
そして、本実施の形態に係る遊技機Sは、取っ手71が枠21の上部に形成されているため、上方から差し込んだ手で、容易に取っ手71を掴むことができる。
そして、本実施の形態に係る遊技機Sは、取っ手71の長手方向が左右方向となっているため、かかる取っ手71を本体キャビネット1の正面側から握ると、取っ手71を前後方向に引っ張り、或いは、押し込む場合、力の方向と、手で掴む取っ手71の軸方向とが直交する関係となる。これは人の手の構造を考えても人間工学的に、掴みやすく持ちやすい方向であり、前後方向への移動を容易なものにする。
【0084】
また、かかる取っ手71を本体キャビネット1の上方から手を差し込んで握っても、同様の関係となるため、上下方向への移動を容易なものにする。このように、扉一体型交換ユニット8の前後方向や上下方向への移動を容易なものにする。
なお、本実施の形態に係る遊技機Sの取っ手71は、その長手方向が左右方向となるように形成されていたが、特にこの方向に限定されることはなく、例えば、取っ手71の長手方向が前後方向となるように形成しても良いものである。すなわち、円柱棒状の握り棒76の中心軸が前後方向となるようなものである。このような場合においても、取っ手71を移動させる場合、移動方向である力の方向と、手で掴む取っ手71の軸方向とが直交するような方向、すなわち、扉一体型交換ユニット8の左右方向への移動と、上下方向への移動とを容易なものにすることができる。
【0085】
本実施の形態に係る遊技機Sは、取っ手本体部72を連結部73の回りに回動させることができる。これにより、取っ手71を使用する場合は、取っ手本体部72を上方に向かって立設させることにより、手で取っ手本体部72をつかむのに便利である。そして、取っ手71を使用しない場合には、取っ手本体部72を横に倒して折りたたむことができる。これにより、取っ手71の上方の空間を開けることができて、交換作業等の邪魔にならないようにすることができる。
【0086】
本実施の形態に係る交換ユニット2は、枠21の上部にリールユニット60の上方を覆う面状の面状部材からなる上板70を備えている。このため、リールユニット60の上方から自重により落下してくる小さな埃が、リールユニット20の内部に降り積もることを回避することができる。また、交換作業の際、リールユニット20の上方で接続作業を行うような場合、接続作業における電気接続コード等の破片が、下方に落下して、リールユニット20の内部に入りこむことを回避することができる。
【0087】
さらに、上板70がリールユニット20の上方を覆っているため、交換作業の際や、また、通常使用時においても、何らかの契機により、電気接続コードが下方のリールユニット20に向かって垂れ下がって、回転リール23に絡むようなことを回避することができる。これにより、リールユニット20の回転リール23の回転動作の不良発生を抑えることができ、また、埃によるメインテナンスも頻繁にする必要が無く、維持管理を容易にすることができる。
【0088】
(第二の実施の形態)
図10及び図11は、本発明に係る第二の実施の形態であって、図10は交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が取っ手を手で掴んでいる状態の外観側面図、図11は交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が交換ユニットの正面側を掴んでいる状態の外観側面図をそれぞれ示すものである。
【0089】
第一の実施の形態では、上扉30及び交換ユニット2からなる扉一体型交換ユニット8を、いわゆる新台入れ替えの際、交換するものであって、かかる扉一体型交換ユニット8の重心9が、移動体81及び移動困難手段90の間で所定の位置関係に設定してあったが、本実施の形態では、いわゆる新台入れ替えの際、上扉30は交換せずに、交換ユニット2だけを交換するものであって、かかる交換ユニット2の重心9が、移動体81及び移動困難手段90の間で所定の位置関係に設定してあるものである。その他の構成は、第一の実施の形態と同一である。
【0090】
具体的に説明すると、交換ユニット2は、遊技内容を変更するために本体キャビネット1に対して交換可能に形成されているものである。
そして、中板12は、交換ユニット2を本体キャビネット1の奥側内部に案内するためのガイド80を備えている。
そして、交換ユニット2は、交換ユニット2の下部に固定されてガイドに沿って移動可能な移動体81と、リールユニット20を装着するための枠21と、枠21に手で握ることが可能な取っ手71とを備えている。
【0091】
そして、ガイド80は、その前後方向の途中に移動体81の移動を困難なものにする移動困難手段90を設けている。
そして、交換ユニット2を手前側に引き出して移動体81が移動困難手段90に位置しているとき、交換ユニット2の重心9がガイド80の手前側の前端よりも奥側に位置するように移動困難手段90をガイド80の前後方向の所定位置に形成してあるものである。なお、移動困難手段90は、第一の実施の形態で説明したものと同様に、奥側斜面92及び手前側斜面93により下方に向かってV字状に窪んだ窪み部91からなるものである。また、移動体81や、取っ手71や、上板70等の構造は第一の実施の形態と同一である。
【0092】
本実施の形態に係る交換ユニット2は、枠21の上部に手で握ることが可能な取っ手71を備えているため、交換ユニット2の交換作業の際、かかる取っ手71を手で握って持ち上げることができ、また、移動や搬送における持ち運び作業の際、取り扱いに便利である。これにより、交換ユニット2の交換作業を容易なものにすることができる。
【0093】
そして、交換ユニット2の下部に固定された移動体81が、中板12のガイド80に沿って移動することにより、交換ユニット2をガイド80に沿って本体キャビネット1の前後方向にスムーズに移動させることができる。そして、移動困難手段90に移動体81が位置すると、交換ユニット2の移動を困難なものにして停止させることができる。そして、移動体81が移動困難手段90に位置している状態において、交換ユニット2の重心9がガイド80の手前側の前端よりも奥側の位置となるように、移動困難手段90をガイド80の前後方向の所定位置に形成してあるため、移動体81が移動困難手段90に位置している状態では、交換ユニット2の重心9は、ガイド80の手前側の前端より奥側に有り、交換ユニット2の重量は、本体キャビネット1の内部のガイド80の手前側の前端より奥側に加わる。これにより、交換ユニット2が本体キャビネット1内部位置において、安定して支持され、手前側に向かって倒れ落ちることがなく、遊技者は交換ユニット2から安心して手を外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができる。したがって、交換ユニット2の交換作業を容易なものにすることができる。
【0094】
なお、交換作業の手順等も、第一の実施の形態で説明した扉一体型交換ユニット8(上扉30+交換ユニット2)の代わりに、上扉30を外した状態の交換ユニット2を交換するものであって、略同様である。これにより、いわゆる新台入れ替えの際、交換ユニット2の交換作業を容易なものにすることができる。
上述した第一及び第二の実施の形態において、取っ手71は、交換ユニット2の上板70の上面に形成されているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、取っ手71を、枠21の左右側面に形成しても良いものである。特に図示していないが、取っ手71を交換ユニット2の枠21の左右側面に、その長手方向が水平方向となるように形成するものである。もちろん、取っ手71の長手方向が鉛直方向となるように交換ユニット2の左右側面に形成しても良いものである。このように、取っ手71を交換ユニット2の左右側面に形成されているため、一人の交換作業者が交換ユニット2或いは扉一体型交換ユニット8を持ち運ぶような場合、左右の手を交換ユニット2或いは扉一体型交換ユニット8の左右側方に回して、自分の正面で抱えるようにして持ち運ぶことができる。また、二人の交換作業者が交換ユニット2或いは扉一体型交換ユニット8を持ち運ぶような場合、交換ユニット2或いは扉一体型交換ユニット8の左右に各交換作業者が一人ずつ立って、左側の取っ手71を左側の交換作業者が手で持ち、右側の取っ手71を右側の交換作業者が手で持つことにより、二人で1台の交換ユニット2或いは扉一体型交換ユニット8を持ち運ぶことができる。このように、側方から手を差し込んで取っ手71を掴むことができて、一人或いは二人でも交換作業性を良好なものにすることができる。
【0095】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0096】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットの本体キャビネットからの落下を回避可能な遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、扉一体型交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
更に、請求項2記載の発明によれば、扉一体型交換ユニットの本体キャビネットからの落下を回避可能な遊技機を提供することができる。
【0097】
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、移動体を移動困難手段の位置に一時的に留めておくことができるようにした遊技機を提供することができる。
【0098】
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、上方から差し込んだ手で掴むことが容易な取っ手を有する遊技機を提供することができる。
【0099】
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、取っ手を握って前後方向や上下方向にへ移動させることが容易な遊技機を提供することができる。
【0100】
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、取っ手を握って左右方向や上下方向に移動しやすいようにした遊技機を提供することができる。
【0101】
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、枠の側方から手を差し込んで掴むことができて、一人或いは二人でも作業性が良好な取っ手を有する遊技機を提供することができる。
【0102】
(請求項8)
請求項8記載の発明によれば、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8記載の発明によれば、取っ手を使用しない場合は折りたたむことができて、交換作業等の邪魔にならないようにすることが可能な遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、扉一体型交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が取っ手を手で掴んでいる状態を示す外観側面図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、扉一体型交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が扉一体型交換ユニットの正面側を掴んでいる状態を示す外観側面図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す外観側面図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図5】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の第一の実施の形態であって、交換ユニットを示す外観斜視図である。
【図7】 本発明の第一の実施の形態であって、取っ手を示す外観斜視図である。
【図8】 本発明の第一の実施の形態であって、ガイド及び移動体を示す概略斜視図である。
【図9】 本発明の第一の実施の形態に係るガイド及び移動体であって、(a)は移動体が移動困難手段よりも手前側に位置するときを示す概略模式図、(b)は移動体が移動困難手段に位置するときを示す概略模式図、(c)は移動体が移動困難手段よりも奥側に位置するときを示す概略模式図である。
【図10】 本発明の第二の実施の形態であって、交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が取っ手を手で掴んでいる状態を示す外観側面図である。
【図11】 本発明の第二の実施の形態であって、交換ユニットの移動体が移動困難手段の位置にある場合、交換作業者が交換ユニットの正面側を掴んでいる状態を示す外観側面図である。
【符号の説明】
S 遊技機 1 本体キャビネット
2 交換ユニット 3 扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
7 扉ロック機構 8 扉一体型交換ユニット
9 重心 10 固定装置
11 正面開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 裏板
20 リールユニット 21 枠
23 回転リール 24 基板ユニット
25 主制御装置 26 基板ケース
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
34 フック 35 クリップ
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け
44 鍵穴 48 メダルセレクター
49 スピーカー 50 前パネル
60 枠体係合部 61 上扉係合部
62 本体係合部 63 下扉係合部
69 突出片 70 上板
71 取っ手 72 取っ手本体部
73 連結部 74 回動手段
75 回動ピン 76 握り棒
77 支持片 78 ピン孔
80 ガイド 81 移動体
90 移動困難手段 91 窪み部
92 奥側斜面 93 手前側斜面
94 立ち上がり片 95 折れ曲がり片

Claims (8)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する本体キャビネットと、
    前記本体キャビネットの高さ方向の途中に位置して前記本体キャビネットを上下に仕切る中板と、
    前記本体キャビネットの正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転表示させるための駆動手段を有するリールユニットとを備えた遊技機であって、
    前記リールユニットは、交換ユニットに組み込まれ、
    前記中板は、前記交換ユニットを前記本体キャビネットの奥側内部に案内するためのガイドを備え、
    前記交換ユニットは、
    遊技内容を変更するために前記本体キャビネットに対して交換可能に形成され、且つ、
    前記交換ユニットの下部に固定されて前記ガイドに沿って移動可能な移動体と、
    前記リールユニットを装着するための枠と、
    前記枠に手で握ることが可能な取っ手とを備え、
    前記ガイドは、その前後方向の途中に前記移動体の移動を困難なものにする移動困難手段を設け、
    前記交換ユニットを手前側に引き出して前記移動体が前記移動困難手段に位置しているとき、前記交換ユニットの重心が前記ガイドの手前側の前端よりも奥側に位置するように前記移動困難手段を前記ガイドの前後方向の所定位置に形成し
    前記ガイドは、前記中板の上面で前記本体キャビネットの奥側に向かって下り傾斜に形成され、
    前記移動困難手段から前記移動体が外れるようなことがあっても、前記交換ユニットは、下り傾斜の前記ガイドに沿って前記本体キャビネットの奥側内部に移動するように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 正面側に開口する正面開口部を有する本体キャビネットと、
    前記本体キャビネットの高さ方向の途中に位置して前記本体キャビネットを上下に仕切る中板と、
    前記本体キャビネットの正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉と、
    前記本体キャビネットの正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉と、
    複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転表示させるための駆動手段を有するリールユニットとを備えた遊技機であって、
    前記リールユニット及び前記上扉は、扉一体型交換ユニットに組み込まれ、
    前記中板は、前記扉一体型交換ユニットを前記本体キャビネットの奥側内部に案内するためのガイドを備え、
    前記扉一体型交換ユニットは、
    遊技内容を変更するために前記本体キャビネットに対して交換可能に形成され、且つ、
    前記扉一体型交換ユニットの下部に固定されて前記ガイドに沿って移動可能な移動体と、
    前記リールユニット及び前記上扉を装着するための枠と、
    前記枠に手で握ることが可能な取っ手とを備え、
    前記ガイドは、その前後方向の途中に前記移動体の移動を困難なものにする移動困難手段を設け、
    前記扉一体型交換ユニットを手前側に引き出して前記移動体が前記移動困難手段に位置しているとき、前記扉一体型交換ユニットの重心が前記ガイドの手前側の前端よりも奥側に位置するように前記移動困難手段を前記ガイドの前後方向の所定位置に形成し、
    前記ガイドは、前記中板の上面で前記本体キャビネットの奥側に向かって下り傾斜に形成され、
    前記移動困難手段から前記移動体が外れるようなことがあっても、前記扉一体型交換ユニットは、下り傾斜の前記ガイドに沿って前記本体キャビネットの奥側内部に移動するように形成されていることを特徴とする遊技機。
  3. 前記移動困難手段は、前記ガイドから下方に向かって窪んだ窪み部からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記取っ手は、前記枠の上部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記取っ手は、その長手方向が左右方向となるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記取っ手は、その長手方向が前後方向となるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記取っ手は、前記枠の左右に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記取っ手は、手で握るための取っ手本体部と、
    前記取っ手本体部の両端を前記枠に連結する連結部とを備え、
    前記連結部は、前記取っ手本体部を前記連結部の回りに回動可能な回動手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機
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