JP4068992B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、交換ユニットや扉一体型交換ユニットの交換作業が容易な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機や、スロットマシン等の遊技機を設置している遊技ホールでは、顧客のニーズや他店との競合で優位に立つために、遊技機の製造開発メーカーが開発した斬新なゲーム性をもつ、パチンコ機や、スロットマシンに新台入れ替えと称して、数か月に一度、あるいは、それよりも短いサイクルで遊技内容が異なる遊技機に交換するのが通例となっており、最近では、このサイクルが更に短くなる傾向にある。
【0003】
そして、従来の遊技機においては、かかる新台入れ替えで遊技内容を変更する際には、遊技機全体を略まるごと交換しなければならなかった。しかし、遊技ホールにおいて、遊技内容を変更するための新台入れ替えの台交換の際、遊技内容の変更に無関係な部品も多数、同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄になっていた。
【0004】
そこで、近年、遊技内容に直接、影響するリールユニット及びこのリールユニットの回転リールの回転駆動等を制御する主基板(主制御装置)を、前扉に固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して、交換可能とする発明がなされている(例えば、特許文献1、図1及び図3参照。)。
さらに、リールユニット及び主基板(主制御装置)を固定した前扉に、ホッパー装置(メダル払出装置)や電源装置を固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して交換可能にする発明がなされている(例えば、特許文献1、図4参照。)。
【0005】
さらに、近年では、遊技機を、遊技性に関わる部分と、遊技性に直接関わらない部分とに分け、このうち遊技性に関わる部分を交換することにより、全体を略まるごと交換することなく、新しい遊技機で遊技しているかのような印象を与えることができる分離型の遊技機の開発が進められている。
具体的には、スロットマシンの交換に際して、真に交換が必要な部材である遊技担当装置を特定し、かつ交換の効率化をも図った発明がなされている(例えば、特許文献2。)。
【0006】
また、枠体等の構造用部材に前記リールユニット及び主基板(主制御装置)を設置した交換ユニットを、本体キャビネット内部に着脱自在に形成して、新旧の交換作業を容易にしたスロットマシンに関する技術がある(例えば、特許文献3。)。
また、従来より、遊技機において、遊技機内部の部品間の電気的やり取りを行うための電気的な接続は、制御信号線や、電力線等の複数の配線の束からなる、いわゆるハーネスと呼ばれる電気的接続コード等を有する接続手段により、行われている(例えば、特許文献4、図3及び図6参照。)。
【0007】
そして、上述した分離型の遊技機においては、遊技ホールの新台入れ替えの際に、部品交換を行わない固定部分と、部品交換を行う交換部分とに分けて、かかる交換部分を入れ替えることで、遊技機の機種の変更を行う。その場合、固定部分に設けられた部品と、交換部分の部品との間の電気的接続は、配線の束からなるハーネスと呼ばれる電気的接続コード等の接続手段により、電気的な回路を形成し、遊技機のシステム全体を構成していた。
【0008】
そして、従来のいわゆる、分離型の遊技機では、全国各地の遊技ホールで行われる新台入れ替えにおいて、交換ユニットの交換作業が行われる。すなわち、今まで使用していた古い交換ユニットを本体キャビネットから取り外す作業と、今回、新たに導入する新しい交換ユニットを本体キャビネットへ取り付ける作業とが行われる。その際、古い、或いは新しい交換ユニットの部品と、本体キャビネット側の部品との間の電気的接続は、ハーネス等の電気的接続コードにより、本体キャビネットの上部の奥側で行われる。これは、遊技者の座る前面側から、遊技機内部にワイヤや、針金や、ピン等を差し込んで操作されないように、また、前面側からの磁力や、振動等に影響されないように、いわゆるゴト防止の為、前面側から、できるだけ離すために、本体キャビネット上部の奥側に配置したものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−52525号公報(第1図、第3図、第4図)
【特許文献2】
特開2003−24513号公報
【特許文献3】
特開2003−47686号公報
【特許文献4】
特開2002−224274号公報(第3図、第6図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような交換ユニットの取り付け作業や、取り外し作業は、交換ユニットの手前側や側面側の枠等の一部を握って、本体キャビネットから、ある程度、引き出して、その後、交換ユニットの枠等の上部等を持ち直して、取り外していた。また、新しい交換ユニットを本体キャビネットに取り付ける際には、上述した手順の逆を行うことにより、新しい交換ユニットの取り付け作業を行っていた。これらの交換作業において、交換ユニットの重量が手に加わらずに手前側に少し引き出す作業(或いは押し込む作業)と、交換ユニットの重量が手に加わって取り外して移動する作業(或いは移動して取り付ける作業)とは、力を加える方向や、荷重が加わる方向が異なる作業であるために、作業途中で、交換ユニットを掴んでいる手を一旦外して、手の掴む位置を変える必要があった。しかし、作業途中、手の掴む位置を変えるために交換ユニットを本体キャビネットからある程度、途中まで引き出した状態で、交換ユニットを掴んでいる手を離すことは、交換ユニットが不安定な状態になり、交換ユニットが手前側から落下する可能性がある。したがって、常に交換ユニットを手で支持しておかなければならず、交換ユニットの交換作業が大変であるという第一の問題点があった。
【0011】
また、かかる交換ユニットの交換作業におけるハーネスの着脱作業は、かかる接続口等が、いわゆるゴト防止対策の観点から本体キャビネットの上部奥側に配置してある。このため、その本体キャビネット上部の狭い空間の奥に手を差し込んでハーネスを接続口に取り付ける作業や、取り外す作業をしなければならず、かかるハーネスの結線作業が大変、面倒であるといった第二の問題点があった。
【0012】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交換作業の途中で、安心して手を交換ユニットから外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができて、交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0013】
更に、請求項1記載の発明は、交換ユニットを傾かせることにより、交換ユニットと係止部との間を係止状態にすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0014】
更に、請求項1記載の発明は、上部係止片と下部係止片とが係止することにより、交換ユニットの奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止することができて、両者が係止 状態となるようにした遊技機を提供しようとするものである。
更に、請求項1記載の発明は、交換ユニットの傾きの有無により、下部係止片と上部係止片との係止の有無をコントロール可能にした遊技機を提供しようとするものである。
【0015】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交換ユニットの交換作業において、電気的接続コードの結線作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0016】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、接続コードの他端を前面側から差し込むことができて、結線作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0017】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、接続コードの他端を上面側から差し込むことができて、結線作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0018】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1乃至のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、扉一体型交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0020】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0021】
すなわち、正面側に開口する正面開口部(11)を有する本体キャビネット(1)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転表示させるための駆動手段を有するリールユニット(20)と、前記回転リール(23)の停止位置を制御するための制御装置(例えば、主制御装置(25))とを備えた遊技機(S)であって、前記リールユニット(20)及び前記制御装置(例えば、主制御装置(25))は、これらを装着するための枠(21)を介して、前記交換ユニット(2)に組み込まれ、前記交換ユニット(2)は、前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成され、前記本体キャビネット(1)は、その正面開口部(11)から前記交換ユニット(2)の収納位置までの途中の位置に、前記交換ユニット(2)の奥側上部を係止する係止部(51)を備え、前記交換ユニット(2)を前記係止部(51)に係止することにより、前記交換ユニット(2)を前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持可能に形成している。
【0022】
そして、前記係止部 (51) は、前記交換ユニット (2) が手前下方に傾いたときに前記交換ユニット (2) の奥側上部が係止するように形成している。
そして、前記係止部 (51) は、前記本体キャビネット (1) の天板 (17) 下面から下方に向かって突出して、前記交換ユニット (2) の奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止する上部係止片 (52) を備え、前記交換ユニット (2) は、その奥側上部から上方に向かって突出して、前記上部係止片 (52) に係止可能な下部係止片 (53) を備えている。
【0023】
そして、前記本体キャビネット (1) に設置した前記交換ユニット (2) を手前下方に傾けて、前後方向に移動させた場合には、前記上部係止片 (52) に前記下部係止片 (53) の先端が入り込んで係止し、前記交換ユニット (2) を前記本体キャビネット (1) の正面開口部 (11) から手前側に一部引き出した途中の状態で、且つ、前記交換ユニット (2) を手前側の下方に向かって傾斜させた状態で一時的に保持可能に形成し、前記交換ユニット (2) を手前下方に傾けずに、水平状態に維持した場合には、前記上部係止片 (52) と前記下部係止片 (53) とが係止しないように形成したことを特徴とする。
【0024】
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
【0025】
また、ここで、「交換ユニット(2)は、前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成され」とは、具体的には、交換ユニット(2)の枠(21)の左右両端に鉤状に形成されたフックと、本体キャビネット(1)の左右内面に固定されて、前記フック(34)を引っかけて固定可能なクリップ(35)とからなる着脱が容易な固定装置(10)を備えていることにより、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)から容易に交換することができるようなものを含むものである。なお、ここで、枠(21)は、全体形状が枠状からなり、制御装置(例えば、主制御装置(25))や、リールユニット(22)を固定可能に形成されているものである。また、この交換ユニット(2)は、リールユニット(20)の回転リール(23)を、その周囲に配置した図柄が異なるものに変更することにより、遊技内容を変更するようなものや、制御装置(例えば、主制御装置(25))の抽選確率を変更することにより、遊技内容を変更するもの等の際に取り外される。
【0026】
また、ここで、「これらを装着するための枠(21)」とは、リールユニット(20)及び制御装置(例えば、主制御装置(25))を本体キャビネット(1)の内部に固定するため、枠(21)の内部にリールユニット(20)及び制御装置(例えば、主制御装置(25))を固定して一体のものにすることができるような枠状の構造体であれば良いものであって、具体的には、例えば、図8に示すような略直方体状の枠状構造体を含むものである。
また、ここで、「前記本体キャビネット(1)は、その正面開口部(11)から前記交換ユニット(2)の収納位置までの途中の位置に、前記交換ユニット(2)の奥側上部を係止する係止部(51)を備え」の「その正面開口部(11)から前記交換ユニット(2)の収納位置までの途中の位置に」は、本体キャビネット(1)の正面開口部(11)から交換ユニット(2)の収納位置までの途中の位置に係止部(51)が形成されていることを意味する。
【0027】
また、ここで、「交換ユニット(2)の奥側上部を係止する」の「奥側上部」とは、交換ユニット(2)の奥側(背面側)の上部という狭義の範囲だけではなく、交換ユニット(2)の中央部付近の上部をも含む広義の意である。つまり、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)の正面開口部(11)から手前側に一部引き出した途中の状態で交換ユニット(2)が係止部(51)に係止して一時的に保持可能となる位置であれば、その位置が「交換ユニット(2)の奥側上部」を係止する位置となるものである。別言すれば、寸法的には係止される位置が交換ユニット(2)の中央部より若干手前側であっても、その位置で係止部(51)と係止することで、交換ユニット(2)が一時的に保持されるのであれば、その位置は本発明における交換ユニット(2)の奥側上部に含まれることとなる。
また、ここで、「一時的に保持可能」とは、特に交換ユニット(2)を交換作業者が手で支持することなく、交換作業の途中で交換ユニット(2)が自重により安定した状態を維持することができることを意味するものである。また、「一時的に」とは、交換作業の途中で、一時的に安定した仮止めをすることができることを意味するものである。
【0028】
また、ここで、「前記係止部 (51) は、前記交換ユニット (2) が手前下方に傾いたときに前記交換ユニット (2) の奥側上部が係止するようにした」とは、具体的には、図1に示すように、交換ユニット (2) が本体キャビネット (1) の正面開口部 (11) から手前側の下方に向かって傾いたときに、中板 (12) の前端縁を支点として、交換ユニット (2) の奥側上部がその反作用として持ち上がることにより、係止部 (51) と係止するような位置関係にあることを意味するものである。したがって、図2に示すように、交換ユニット (2) が本体キャビネット (1) の正面開口部 (11) から手前側に向かって下方に傾いていないときには、係止部 (51) と、交換ユニット (2) の奥側上部とは、互いに係止しないような位置関係となるものである。
【0029】
また、ここで、「前記本体キャビネット (1) の天板 (17) 下面から下方に向かって突出して、前記交換ユニット (2) の奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止する上部係止片 (52) 」とあるのは、上部係止片 (52) が、天板 (17) 下面から下方に向かって突出していることにより、交換ユニット (2) の奥側上部から上方に向かって突出して、上部係止片 (52) に係止可能な下部係止片 (53) と、互いに係止して両者は係止状態となることを意味する。これにより、上部係止片 (52) が、交換ユニット (2) の奥側上端の下部係止片 (53) を手前側に向かって移動するのを阻止することができるものである。
【0030】
(作用)
本発明は、交換ユニットの交換作業において、本体キャビネット(1)の係止部(51)が、正面開口部(11)から交換ユニット(2)の収納位置までの途中の位置で、交換ユニット(2)の奥側上部を係止する。これにより、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)の正面開口部(11)から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持することができる。したがって、交換ユニット(2)は、かかる途中の位置において、安定して支持され、正面開口部(11)の手前側に向かって倒れ落ちることがない。これにより、交換作業者は、作業の途中で、安心して手を交換ユニット(2)から外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができる。したがって、交換ユニット(2)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0031】
本発明は、交換ユニット (2) の手前側が手前下方に傾いたときに、交換ユニット (2) の奥側上部は、上方に向かって傾く。そして、交換ユニット (2) の奥側上部が本体キャビネット (1) の係止部 (51) に係止する。
一方、交換ユニット (2) が手前下方に傾いていないときは、その奥側上部も上方に向かって傾かず、本体キャビネット (1) の係止部 (51) に係止しない。
【0032】
これにより、交換ユニット (2) の奥側上部と、本体キャビネット (1) の係止部 (51) とを係止させたい場合には、交換ユニット (2) を手前下方に傾ければ良く、そして、両者を係止させたくない場合には、交換ユニット (2) を手前下方に傾けずに水平状態を維持すれば良い。これにより、交換ユニット (2) を傾かせることにより、交換ユニット (2) と係止部 (51) との間を係止状態にすることができて、交換ユニット (2) の傾きの有無により、交換ユニット (2) と係止部 (51) との係止の有無をコントロールすることができる。
【0033】
本発明は、本体キャビネット (1) の係止部 (51) の上部係止片 (52) は、本体キャビネット (1) の天板 (17) 下面から下方に向かって突出している。そして、交換ユニット (2) の下部係止片 (53) は、交換ユニット (2) の奥側上部から上方に向かって突出している。そして、上部係止片 (52) と下部係止片 (53) とが係止することにより、両者が係止状態となる。これにより、交換ユニット (2) の奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止することができる。したがって、本体キャビネット (1) の係止部 (51) に、交換ユニット (2) の奥側上部を係止することができる。
【0034】
結果として、本体キャビネット (1) に設置した交換ユニット (2) を手前下方に傾けて、前後方向に移動させた場合には、交換ユニット (2) の下部係止片 (53) と、本体キャビネット (1) の上部係止片 (52) とが係止する。
一方、交換ユニット (2) を手前下方に傾けずに、水平状態を維持すれば、上部係止片 (52) と下部係止片 (53) とは係止しない。
【0035】
これにより、交換ユニット (2) の奥側上部の下部係止片 (53) と、本体キャビネット (1) の上部係止片 (52) とを係止させたい場合には、交換ユニット (2) を手前下方に傾けて前後方向に移動させれば良く、そして、両者を係止させたくない場合には、交換ユニット (2) を手前下方に傾けずに水平状態を維持すれば良い。これにより、交換ユニット (2) の傾きの有無により、交換ユニット (2) の下部係止片 (53) と、本体キャビネット (1) の上部係止片 (52) との係止の有無をコントロールすることができる。
【0036】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記交換ユニット(2)は、前記交換ユニット(2)と前記本体キャビネット(1)との間の電気的接続をするために、前記本体キャビネット(1)に予め一端が接続された接続コード(83)の他端を接続する接続部(27)を上部奥側に設けたことを特徴とする。
【0037】
なお、ここで、「接続コード(83)」は、交換ユニット(2)と本体キャビネット(1)との間の電気的接続をするための電気的な接続コード(83)であって、この接続コード(83)は、その一端(具体的には、本体側接続端子(84))が予め本体側接続部(82)に接続されているものである。なお、この接続コード(83)は、交換ユニット(2)のリールユニット(20)や制御装置(例えば、主制御装置(25))等の部品と、本体キャビネット(1)側に配置する払い出し装置(5)等の部品との間の電気的接続をするための、いわゆるハーネスとも呼ばれる配線の束状のものを意味する。
【0038】
(作用)
本発明は、接続部(27)が交換ユニット(2)の上部奥側に設けてあるが、交換ユニット(2)を係止部(51)に係止させて、手前側に一部引き出した状態で保持することにより、交換ユニット(2)の上部奥側の接続部(27)への接続作業を、交換作業者の手許で確実に且つ簡単に行うことができる。これにより、交換ユニット(2)の交換作業において、いわゆるハーネスと呼ばれる電気的接続コードの結線作業を容易なものにすることができる。
【0039】
一方、かかる電気的接続作業が終了した後は、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)の奥側の本来の収納位置に配置することができる。このため、交換ユニット(2)の上部奥側に設けた接続部(27)を、本体キャビネット(1)の奥側に位置することができる。これにより、接続部(27)を正面開口部(11)から後ろ側に離して配置することができ、前面側からのワイヤ等の異物混入によるゴト行為や、前面側からの強力な電磁波による、いわゆる電波ゴト等の影響を回避することができる。
【0040】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記接続部(27)を、前記交換ユニット(2)の前面側に向かって臨むように配置したことを特徴とする。
【0041】
なお、ここで、「接続部(27)を、前記交換ユニット(2)の前面側に向かって臨むように配置した」とは、接続部(27)のいわゆる接続口である端子の差し込み口が、交換ユニット(2)の前面側に向かって配置されていることを意味する。
(作用)
本発明は、接続部(27)を、交換ユニット(2)の前面側に向かって臨むように配置している。このため、交換作業者は、交換ユニット(2)を手前側に一部引き出した途中の状態で、接続コード(83)の他端を前面側から差し込むことができる。これにより、交換作業における接続コード(83)の結線作業を容易なものにすることができる。
【0042】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記接続部(27)を、前記交換ユニット(2)の上面側に向かって臨むように配置したことを特徴とする。
【0043】
なお、ここで、「接続部(27)を、前記交換ユニット(2)の上面側に向かって臨むように配置した」とは、接続部(27)のいわゆる接続口である端子の差し込み口が、交換ユニット(2)の上面側に向かって配置されていることを意味する。
(作用)
本発明は、接続部(27)を、交換ユニット(2)の上面側に向かって臨むように配置している。このため、交換作業者は、交換ユニット(2)を手前側に一部引き出した途中の状態で、接続コード(83)の他端を上面側から差し込むことができる。これにより、交換作業における接続コード(83)の結線作業を容易なものにすることができる。
【0044】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1乃至のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記前扉(3)は、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)の上部を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)の下部を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とを備え、前記交換ユニット(2)の枠(21)の前面には、前記上扉(30)を装着し、前記上扉(30)及び前記交換ユニット(2)により扉一体型交換ユニット(8)を形成し、前記扉一体型交換ユニット(8)は、前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成されていることを特徴とする。
【0045】
(作用)
本発明は、交換ユニット(2)ではなく、交換ユニット(2)に上扉(30)を装着した扉一体型交換ユニット(8)を、本体キャビネット(1)に対して交換することができる。したがって、扉一体型交換ユニット(8)の交換作業において、本体キャビネット(1)の係止部(51)が、正面開口部(11)から扉一体型交換ユニット(8)の収納位置までの途中の位置で、扉一体型交換ユニット(8)の奥側上部を係止する。これにより、扉一体型交換ユニット(8)を本体キャビネット(1)の正面開口部(11)から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持することができる。したがって、扉一体型交換ユニット(8)は、かかる途中の位置において、安定して支持され、正面開口部(11)の手前側に向かって倒れ落ちることがない。これにより、交換作業者は、扉一体型交換ユニット(8)の交換作業の途中で、安心して手を扉一体型交換ユニット(8)から外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができる。したがって、扉一体型交換ユニット(8)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図9は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1は交換ユニットを本体キャビネットの正面開口部から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持している状態の外観側面図、図2は交換作業者が取っ手を手で掴んでいる状態の外観側面図、図3及び図4は遊技機の分解斜視図、図5は係止部の上部係止片に交換ユニットの下部係止片が係止している状態の外観側面図、図6は係止部の上部係止片に交換ユニットの下部係止片が係止している状態の外観斜視図、図7は遊技機の外観側面図、図8は交換ユニットの外観斜視図、図9は取っ手の外観斜視図をそれぞれ示す。
【0047】
本実施の形態に係る遊技機Sは、具体的には、スロットマシンであって、図3及び図4に示すように、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の正面開口部11を開閉可能に塞ぐための前扉3とから構成されている。そして、本体キャビネット1の正面開口部11は、本体キャビネット1の上部に開口する開口上部13と、本体キャビネット1の下部に開口する開口下部14とを備えている。そして、前記前扉3は、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐための上扉30と、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐための下扉40とを備えている。そして、交換ユニット2の手前側には、上扉30が取り付けられてあり、この交換ユニット2及び上扉30により、扉一体型交換ユニット8を形成している。すなわち、通常のいわゆる新台入れ替えの際には、交換ユニット2及び上扉30が一体となった扉一体型交換ユニット8毎に入れ替えることができるものである。もちろん、新台入れ替えの際、上扉30は、そのままで、交換ユニット2だけを交換することもできる。
【0048】
(本体キャビネット1)
上記本体キャビネット1は、全体形状が略箱状であって、図3に示すように、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体である。そして、この本体キャビネット1の高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が渡してある。そして、この中板12は、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の奥側内部に案内するためのガイド80を左右側部に備えている。また、中板12は、金属板からなるものである。そして、中板12の前端縁には上方に向かって90度折り曲げられた立ち上がり片94が形成されている。そして、この中板12の下面には電源装置4が設けられ、底板15にはホッパーユニットとも呼ばれる払い出し装置5が固定されている。
【0049】
ここで、電源装置4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等の操作部を有している。
上記電源装置4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0050】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片69(図4)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0051】
上記本体キャビネット1の裏板18の上部には、扉一体型交換ユニット8内部の部品と、本体キャビネット1内部の部品との間で電気的接続をするための接続コード83の一端を差し込み可能な本体側接続部82が形成されている。前記接続コード83は、扉一体型交換ユニット8内部の部品と、本体キャビネット1内部の部品との間で電気的接続をするためのいわゆるハーネスとも呼ばれるものである。そして、この接続コード83は、この接続コード83本体の一端側に本体キャビネット1の本体側接続部82へ接続するための本体側接続端子84を有している。そして、この接続コード83は、接続コード83本体の他端側、すなわち本体側接続端子84が形成されていない方の端部に、交換ユニット2側の接続部27へ接続するための交換側接続端子85を有している。そして、交換ユニット2の交換作業において、かかる接続コード83の本体側接続端子84は、本体側接続部82へ接続した状態のまま維持される。そして、接続コード83の交換側接続端子85は、古い交換ユニット2の接続部27から取り外され、新たな交換ユニット2の接続部27へ取り付けられるものである。
【0052】
なお、特に図示していないが、この本体側接続部82から本体キャビネット1内部の電源装置4や、払い出し装置5等の部品への電気的な接続をするためのいわゆるハーネスが形成されている。これにより、主制御装置25からの制御信号を、払い出し装置5や電源装置4へ送信することができ、また、基板ユニット24からの供給電源を、交換ユニット2内部の主制御装置25やリールユニット20へ伝達することができる。
【0053】
上記本体キャビネット1の天板17の下面の手前側には、交換ユニット2の奥側上部を係止するための係止部51を備えている。
(係止部51)
上記係止部51は、本体キャビネット1の正面開口部11から交換ユニット2の収納位置までの途中の位置に形成されて、交換ユニット2の奥側上部を係止するためのものである。これは、交換ユニット2を係止部51に係止することにより、交換ユニット2を本体キャビネット1の正面開口部11から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持可能なものである。そして、係止部51は、本体キャビネット1の天板17の下面の手前側付近から下方に向かって突出して、交換ユニット2の奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止する上部係止片52を備えている。更に、具体的には、上部係止片52は、その縦断面形状が略逆コ字状であって、本体キャビネット1の奥側に向かって開口するように配置されている。そして、この上部係止片52は、その略逆コ字状の上部を、天板17の下面にねじ等の締結部材(図示せず)で固定することにより、本体キャビネット1の天板17に固定されているものである。そして、交換ユニット2の下部係止片53は、交換ユニット2の奥側上部から上方に向かって突出している。この上部係止片52の開口内部に、交換ユニット2の上部の上部係止片52の先端が入り込むことにより、上部係止片52と下部係止片53とが互いに当接し、交換ユニット2の奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止する。これにより、両者は係止状態となるものである。
【0054】
さらに、具体的には、前記係止部51は、交換ユニット2を手前下方に傾けたときに交換ユニット2の奥側上部の下部係止片53が係止するように形成されている。
したがって、交換ユニット2の一部を手前側に引いて、交換ユニット2を手前下方に傾けたときに、中板12の手前側端部を支点として、交換ユニット2の奥側上部がその反作用として、上方に向かって傾く。そして、交換ユニット2の奥側上部の下部係止片53が上方に向かって移動して、本体キャビネット1の係止部51の上部係止片52に係止するように配置されている。
【0055】
一方、交換ユニット2が手前下方に傾いていないときは、中板12の手前側前端を支点として、交換ユニット2の奥側上部も上方に向かって傾かない。したがって、交換ユニット2の奥側上部の下部係止片53も上方に向かって移動せず、下部係止片53は本体キャビネット1の係止部51の上部係止片52に係止しない。
これにより、交換ユニット2の奥側上部の下部係止片53と、本体キャビネット1の係止部51の上部係止片52とを係止させたい場合には、交換ユニット2を手前下方に傾けて前後方向に移動させれば良く、そして、両者を係止させたくない場合には、交換ユニット2を手前下方に傾けずに水平状態を維持すれば良い。これにより、交換ユニット2の傾きの有無により、交換ユニット2と係止部51との係止の有無をコントロールすることができる。
【0056】
(ガイド80)
上記ガイド80は、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の奥側内部に案内するためのものである。このガイド80は、図3に示すように中板12の左右に位置して、前後方向に形成された帯板レール状のものであって、交換ユニット2の下部に配置された移動体81としてローラーが回転移動可能なものである。
【0057】
(扉一体型交換ユニット8)
上記扉一体型交換ユニット8は、遊技ホールにおける、いわゆる新台入れ替えの際、遊技内容を変更するために本体キャビネット1に対して交換可能に形成されているものである。この扉一体型交換ユニット8は、交換ユニット2と、この交換ユニット2の手前側に開閉可能に取り付けられた上扉30とから形成されているものである。この交換ユニット2及び上扉30は、両者が一体となった状態で、本体キャビネット1から取り外し、また、取り付けることができるように形成されている。なお、交換ユニット2から上扉30を取り外せば、いわゆる新台入れ替えの際、上扉30はそのまま交換せずに、交換ユニット2だけを交換することができる。このように、交換ユニット2だけの取り付けや、取り外しも可能となるように形成されている。
【0058】
上記扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2は、固定装置10を介して本体キャビネット1に着脱自在に取り付けられているものである。この固定装置10は、交換ユニット2の枠21の左右両端に鉤状に形成されたフック34と、本体キャビネット1の左右内面に固定されて、前記フック34を引っかけて固定可能なクリップ35とからなる着脱が容易なものである。
【0059】
上記扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2は、リールユニット20及び基板ユニット24を装着するための四角枠状の部材を組み合わせた枠21と、この枠21の上部に位置してリールユニット20の上方を覆う上板70と、枠21の上部に位置して上方から手で握ることが可能な取っ手71とを備えている。すなわち、リールユニット20及び主制御装置25は、これらを装着するための枠21を介して、交換ユニット2に組み込まれているものである。また、扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2は、その下部に固定されてガイド80に沿って移動可能な移動体81を備えている。具体的には、移動体81は、扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2の奥側左右の下部に回転可能な円板状の回転ローラーからなるものである。
【0060】
前記扉一体型交換ユニット8の交換ユニット2は、前記枠21の下部に固定されたリールユニット22と、枠21の上部奥側に固定された基板ユニット24とを備えている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リール23と、特に図示しないが、それぞれの回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24は、回転リール23の回転等を制御するための主制御装置25が透明樹脂からなる四角箱状の基板ケース26の内部に収納されているものである。
【0061】
前記枠21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、枠21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片69(図4及び図8)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。このように、枠21の左側の枠体係合部60と、枠21の右側の突出片69とにより、上扉30が枠21に回動可能に固定され、両者を一体のものにすることができる。
【0062】
また、前記枠21の正面下端の横枠には、下方に向かって折れ曲がって、下方に向かって突出した状態の折れ曲がり片95(図8)が形成されている。この折れ曲がり片95の裏面は、中板12の立ち上がり片94(図3)の前面と当接することにより、扉一体型交換ユニット8の前後方向の位置決めが決定される。
前記交換ユニット2の枠21は、その奥側上部から上方に向かって突出して、本体キャビネット1の上部係止片52に係止可能な下部係止片53を備えている。そして、下部係止片53は、その縦断面形状が図5に示すように表裏逆の略L字状であって、そのL字状の先端が前面側に向かって延びるような配置に形成されている。
【0063】
(接続部27)
上記接続部27は、上述したように、交換ユニット2と本体キャビネット1との間の電気的接続をするために、本体キャビネット1に予め一端が接続された接続コード83の他端を接続するためのものである。具体的には、接続部27は、主制御装置25の前面側に、その差し込み口が前面側を向くように配置している。すなわち、接続部27を、交換ユニット2の前面側に向かって臨むように配置しているものである。このため、交換作業者は、扉一体型交換ユニット8或いは交換ユニット2を手前側に一部引き出した途中の状態で、接続コード83の交換側接続端子85を交換ユニット2の上部から差し込んだ手で掴んで、その交換側接続端子85を基板ユニット24の前面側から後方に向かって移動させて差し込むことができる。これにより、交換作業者は、基板ユニット24の前面側に設けた接続部27を、手許で間近に見ながら、作業をすることができて、交換作業における接続コード83の結線作業を容易なものにすることができる。
【0064】
なお、特に図示していないが、かかる接続部27から主制御装置25や、リールユニット20内部の部品へ、制御信号や、供給電力が供給されるように交換ユニット2内部で予め配線されている。したがって、交換作業者は、交換ユニット2の交換作業において、交換ユニット2の接続部27と、本体キャビネット1の本体側接続部82との間を、接続コード83により、連結することにより、遊技機S内部の電気的接続は完了するように設定されている。
【0065】
(上板70)
上記上板70は、枠21の上部に設けられて、リールユニット20の上方を覆っているものである。具体的には、上板70は、枠21の高さ方向途中の横方向に渡されるように枠21に固定されているものである。この上板70は、リールユニット20の上方を覆うような位置に固定されているものである。この上板70は、その側端及び後ろ側の端部において、複数個のねじ及びボルトからなる締結部材により、枠21にしっかりと固定されているものである。なお、この上板70は、金属性の板状の板状部材からなり、交換ユニット2の全体の重量が加わっても変形しないような強度を有している。そして、この上板70の上面には、折りたたみ可能な取っ手71が形成されている。
【0066】
(取っ手71)
上記取っ手71は、枠21の上部に設けられて、交換ユニット2の交換作業者が上方から或いは前方から手を差し込んで握ることが可能なものである。具体的には、取っ手71は、上板70の上面の前後方向の略中央付近に、左右の横方向に把持可能な棒状のものが形成されているものである。さらに、具体的には、取っ手71は、図9に示すように、交換作業者が作業中に、上方から或いは前方から差し込んだ手で握るための取っ手本体部72と、この取っ手本体部72の両端を上板70に連結する連結部73とを備えている。
【0067】
前記取っ手本体部72は、手で掴むことが可能な円柱棒状であって、横方向に渡された金属性からなる握り棒76と、この握り棒76の左右両端を左右の連結部73にそれぞれ繋げるための金属性からなる短尺板状の支持片77とを備えている。すなわち、1本の握り棒76と、その両端から延びる2本の支持片77とにより、取っ手本体部72は、その全体形状が略コ字状に形成されている。
【0068】
前記連結部73は、取っ手本体部72を連結部73の回りに回動可能な回動手段74を備えている。前記連結部73は、2枚の短尺片の間に、支持片77が回動可能に挟み込まれている構造を有している。そして、前記回動手段74は、連結部73及び支持片77を同一中心軸により貫通するピン孔78と、このピン孔78に差し込まれた回動ピン75とから形成されているものである。取っ手本体部72の支持片77は、このピン75を回転の中心軸として、前後方向に180度、回動可能となるように形成されている。
【0069】
なお、回動手段74は、取っ手本体部72を手前側若しくは奥側のいずれか一方側に向かって、回転させるような力を加えることが可能なバネ等の弾性付与部材を備えても良いものである。すなわち、渦巻きバネや、コイル等の弾性付与部材を使用して、常時、取っ手本体部72を手前側或いは奥側に向かって回転する方向に力を加えるものである。これにより、交換ユニット2を持ち上げるときは、取っ手本体部72を手で掴んで天板17から鉛直方向に立設させることができ、一方、取っ手本体部72を手で持たないときは、弾性付与部材の弾性復元力により、取っ手本体部72を上板70の上面に沿って自動的に倒すことができて、取っ手71を自動的に折りたたむことができる。したがって、交換ユニット2の上方での電気接続コードの結線作業等において、作業者が作業に邪魔な取っ手71を折りたたむという工程を省くことができる。
【0070】
(上扉30)
上記上扉30は、扉一体型交換ユニット8を構成する部品の一つであり、交換ユニット2の枠21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。そして、上扉30は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33が設けられ、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0071】
ここで、前記飾り部33は、他のランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するように形成してもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶表示装置やCRTなどとしてもよいものである。
さらに、図4に示すように、上扉30の左側の裏面には、前記枠体係合部60に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、上扉30の右側の裏面には、扉ロック機構7が設けられている。そして、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
【0072】
(下扉40)
上記下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
前記下扉40の上部は、遊技機Sを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくための箱状のメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の案内表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0073】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42と、上面左側に設けられたベットスイッチと、正面側にはレバー式のスタートスイッチと、ボタン式のストップスイッチと、鍵穴44とが設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40の扉ロック機構7のロックが解除されるものである。
【0074】
さらに、図4に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入された遊技メダルを誘導しながら遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。
また、下扉40の左側の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、下扉40の右側の裏面には、本体キャビネット1の突出片69にロック可能なアンカー状のものを有する扉ロック機構7が設けられている。
【0075】
(作用及び効果)
本実施の形態に係る遊技機Sは、扉一体型交換ユニット8や交換ユニット2の交換作業において、本体キャビネット1の係止部51の上部係止片52が、正面開口部11から交換ユニット2の収納位置までの途中の位置で、交換ユニット2の奥側上部の下部係止片53を係止する。これにより、扉一体型交換ユニット8や交換ユニット2を本体キャビネット1の正面開口部11から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持することができる。そして、扉一体型交換ユニット8や交換ユニット2は、かかる途中の位置において、上部係止片52及び下部係止片53により、安定して支持され、正面開口部11の手前側に向かって倒れ落ちることがない。これにより、交換作業者は、作業の途中で、安心して手を扉一体型交換ユニット8や交換ユニット2から外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができる。したがって、扉一体型交換ユニット8や交換ユニット2の交換作業を容易なものにすることができる。
【0076】
本実施の形態に係る遊技機Sは、本体キャビネット1から延びる接続コード83を接続するための接続部27が交換ユニット2の上部奥側の基板ユニット24に設けてある。しかし、交換ユニット2を係止部51に係止させて、手前側に一部引き出した状態で保持することにより、交換ユニット2の上部奥側の接続部27への接続作業を、交換作業者の手許で確実に且つ簡単に行うことができる。これにより、交換ユニット2や扉一体型交換ユニット8の交換作業において、いわゆるハーネスと呼ばれる電気的接続コードの結線作業を容易なものにすることができる。
【0077】
一方、接続コード83による電気的接続作業が終了した後、交換ユニット2を本体キャビネット1の奥側の本来の収納位置に配置することにより、交換ユニット2の上部奥側に設けた接続部27を、本体キャビネット1の奥側に配置することができる。これにより、接続部27を正面開口部11から後ろ側に離して配置することができ、前面側からのワイヤ等の異物混入によるゴト行為や、前面側からの強力な電磁波による、いわゆる電波ゴト等の影響を回避することができる。
【0078】
なお、本実施の形態では、交換ユニット2に上扉30を装着した扉一体型交換ユニット8を形成し、かかる扉一体型交換ユニット8を交換して、遊技内容を変更しているが、かかる作用及び効果は、扉一体型交換ユニット8から上扉30を取り外した交換ユニット2だけの交換作業においても、同様の作用及び効果を奏するものである。
【0079】
本実施の形態に係る遊技機Sの扉一体型交換ユニット8は、交換作業の際、取っ手71を手で握って持ち上げることができて、取り扱いに便利であり、扉一体型交換ユニット8や交換ユニット2の交換作業を容易なものにすることができる。
そして、扉一体型交換ユニット8や交換ユニット2の交換作業において、移動体81及びガイド80が形成されているため、スムーズに移動させることができる。
【0080】
そして、本実施の形態に係る遊技機Sは、取っ手71が枠21の上部に形成されているため、上方から差し込んだ手で、容易に取っ手71を掴むことができる。
そして、本実施の形態に係る遊技機Sは、取っ手71の長手方向が左右方向となっているため、かかる取っ手71を本体キャビネット1の上面側から握ると、取っ手71を前後方向に引っ張り、或いは、押し込む場合、力の方向と、手で掴む取っ手71の軸方向とが直交する関係となる。これは人の手の構造を考えても人間工学的に、掴みやすく持ちやすい方向であり、前後方向への移動を容易なものにする。
【0081】
本実施の形態に係る遊技機Sは、取っ手本体部72を連結部73の回りに回動させることができる。これにより、取っ手71を使用する場合は、取っ手本体部72を上方に向かって立設させることにより、手で取っ手本体部72をつかむのに便利である。そして、取っ手71を使用しない場合には、取っ手本体部72を横に倒して折りたたむことができる。これにより、取っ手71の上方の空間を開けることができて、接続部27の交換側接続端子85を、基板ユニット24の接続部27へ接続する結線作業等の邪魔にならないようにすることができる。
【0082】
本実施の形態に係る交換ユニット2は、枠21の上部にリールユニット60の上方を覆う面状の面状部材からなる上板70を備えている。このため、リールユニット60の上方から自重により落下してくる小さな埃が、リールユニット20の内部に降り積もることを回避することができる。また、交換作業の際、リールユニット20の上方で接続作業を行うような場合、接続作業における電気接続コード等の破片が、下方に落下して、リールユニット20の内部に入りこむことを回避することができる。
【0083】
さらに、上板70がリールユニット20の上方を覆っているため、交換作業の際や、また、通常使用時においても、何らかの契機により、電気接続コードが下方のリールユニット20に向かって垂れ下がって、回転リール23に絡むようなことを回避することができる。これにより、リールユニット20の回転リール23の回転動作の不良発生を抑えることができ、また、埃によるメインテナンスも頻繁にする必要が無く、維持管理を容易にすることができる。
【0084】
(遊技機Sの交換手順)
以上のように構成されたスロットマシンからなる遊技機Sについて、遊技内容変更のための台交換は、以下のように行うことができる。
本実施の形態に係る遊技機Sは、上扉30及び交換ユニット2からなる扉一体型交換ユニット8を取り替えることができる。すなわち、下扉40を開けてから上扉30の扉ロック機構7のロックを解除して、上扉30を開く、そして、本体キャビネット1の左右内部のクリップ35をフック34から外して固定装置10のロックを解除する。そして、開いていた上扉30を再度、本体キャビネット1の開口上部13側に向かって閉じる。これにより、扉ロック機構7が作動して上扉30は交換ユニット2の手前側に固定される。これにより、上扉30及び交換ユニット2が一体となった扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1から取り外すことが可能となる。
【0085】
そして、その状態から交換作業者は上扉30の手前側の正面部、側部或いは上部等を持って、扉一体型交換ユニット8を手前側に僅かに移動させる。そして、移動体81も、扉一体型交換ユニット8の移動にともなって手前側に移動する。そして、扉一体型交換ユニット8の一部を手前側へ引き出した状態で、扉一体型交換ユニット8の手前側を、中板12の手前側の前端縁を支点として手前下方に傾ける。そして、扉一体型交換ユニット8を手前下方に傾けた状態のままで、手前側に向かって引っ張ると、扉一体型交換ユニット8の下部係止片53が、本体キャビネット1の係止部51の上部係止片52の内部に入り込んで、下部係止片53及び上部係止片52が係止状態となる。これにより、交換作業者が扉一体型交換ユニット8を支持している手を外しても、かかる状態において扉一体型交換ユニット8は手前側に向かって倒れることなく、安定した状態で停止している状態にすることができる。そして、その安定した状態のままで、交換作業者は、扉一体型交換ユニット8の上方から手を差し込んで、接続コード83の交換側接続端子85を、基板ユニット24の接続部27から引き抜く。そして、交換作業者は、図2に示すように、扉一体型交換ユニット8の上方から手を差し込んで、片方の手で取っ手71を掴んで、扉一体型交換ユニット8をガイド80と平行状態に戻して、上部係止片52及び下部係止片53の係止状態を解除した後、扉一体型交換ユニット8を手前方向にガイド80に沿って引っ張る。これにより、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1の開口上部13から取り外すことができる。
【0086】
そして、新たな扉一体型交換ユニット8を、上述した手順と逆に行うことにより、扉一体型交換ユニット8を本体キャビネット1内部に装着することができる。
具体的には、新たな扉一体型交換ユニット8を、略水平状態にして本体キャビネット1の正面開口部11から差し込んで、奥側に向かって押し込む。そして、扉一体型交換ユニット8の下部係止片53が係止部51の上部係止片52を通り過ぎた後、扉一体型交換ユニット8の手前側を下方に向かって傾ける。これにより、扉一体型交換ユニット8は、中板12の前端縁を支点として、扉一体型交換ユニット8の奥側上部の下部係止片53が上方に向かって移動する。そして、かかる傾いた状態のまま、扉一体型交換ユニット8を僅かに手前側に向かって引っ張ると、下部係止片53が上部係止片52の間に入り込んで、両者は係止状態となる。かかる状態において、交換作業者が、扉一体型交換ユニット8を支持している手を外しても、扉一体型交換ユニット8は手前側に向かって倒れることもなく、交換途中の安定した状態で停止した状態となる。そして、その斜めに傾いて安定した停止状態のままで、交換作業者は、自由になった両手を使って扉一体型交換ユニット8の上方から手を差し込んで、交換作業者の手許で接続コード83の交換側接続端子85を、基板ユニット24の接続コード83へ差し込むことができ、安全、確実且つ容易に接続作業を行うことができる。これにより、交換作業における電気的な結線作業が終了する。そして、交換作業者は、扉一体型交換ユニット8を略水平状態に戻して、そのまま本体キャビネット1の奥側に向かって押し込むことにより、扉一体型交換ユニット8の折れ曲がり片95が、中板12の立ち上がり片94に当接して、予め予定された収納位置に納まることとなる。そして、上扉30の扉ロック機構7のロックを解除して、上扉30を開き、本体キャビネット1の左右内部のクリップ35をフック34に引っかけて固定装置10をロック状態とする。そして、開いていた上扉30を再度、本体キャビネット1の開口上部13側に向かって閉じる。これにより、扉ロック機構7が作動して上扉30は交換ユニット2の手前側に固定される。これにより、新たな扉一体型交換ユニット8の本体キャビネット1への取り付け作業が終了する。
【0087】
なお、上述した扉一体型交換ユニット8の交換作業中、上部係止片52及び下部係止片53の係止状態を解除して、扉一体型交換ユニット8をガイド80と平行状態にした場合、ガイド80が奥側に向かって下り傾斜に形成されているため、扉一体型交換ユニット8は、下り傾斜のガイド80に沿って自重により奥側に移動する。このため、扉一体型交換ユニット8が手前側に移動して扉一体型交換ユニット8が手前側に向かって倒れて落下するようなことはない。
【0088】
(第二の実施の形態)
図10は、本発明の第二の実施の形態であって、交換ユニットを本体キャビネットの正面開口部から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持している状態の外観側面図を示すものである。
本実施の形態では、基板ユニット24を交換ユニット2の内部において、鉛直方向に立設させずに、水平横方向に倒した状態で配置しているものである。そして、基板ユニット24の接続部27を、交換ユニット2の上面側に向かって臨むように配置していることに特徴を有すものである。すなわち、接続コード83の交換側接続端子85の差し込み口である接続部27が、水平横方向に倒した基板ユニット24の上面側に形成されて、接続部27が交換ユニット2の上面側に向かって臨むように配置されているものである。
【0089】
本実施の形態は、接続部27を、交換ユニット2の上面側に向かって臨むように配置している。このため、交換作業者は、交換ユニット2を手前側に一部引き出した途中の状態で、接続コードの他端を上面側から差し込むことができる。これにより、交換作業者は、上方に臨む接続部27を手許で間近に見ながら、接続作業をすることができて、交換作業における接続コード83の結線作業を容易なものにすることができる。
【0090】
上述した第一及び第二の実施の形態では、接続コード83の本体側接続端子84を本体側接続部82に予め接続してあり、現場の遊技ホールでの交換作業では、接続コード83の交換側接続端子85を接続部27に接続していたが、特にこの手順に限定するものではなく、予め接続コード83の交換側接続端子85を接続部27に接続し、現場の遊技ホールでの交換作業で、接続コード83の本体側接続端子84を本体側接続部82に接続するような作業としても良いものである。かかる場合でも、交換ユニット2を手前側に引き出した状態で安定して保持することができるため、交換ユニット2と本体キャビネット1との間に隙間空間を形成した状態で維持することができ、結線作業を良好なものにすることができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0092】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、交換作業の途中で、安心して手を交換ユニットから外し、ゆっくりと手の掴み位置を持ち替えることができて、交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0093】
更に、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットを傾かせることにより、交換ユニットと係止部との間を係止状態にすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0094】
更に、請求項1記載の発明によれば、上部係止片と下部係止片とが係止することにより、交換ユニットの奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止することができて、両者が係止状態となるようにした遊技機を提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットの傾きの有無により、下部係止片と上部係止片との係止の有無をコントロール可能にした遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0095】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、交換ユニットの交換作業において、電気的接続コードの結線作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0096】
すなわち、請求項記載の発明によれば、接続コードの他端を前面側から差し込むことができて、結線作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0097】
すなわち、請求項記載の発明によれば、接続コードの他端を上面側から差し込むことができて、結線作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1乃至のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0098】
すなわち、請求項記載の発明によれば、扉一体型交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、交換ユニットを本体キャビネットの正面開口部から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持している状態を示す外観側面図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、交換作業者が取っ手を手で掴んでいる状態を示す外観側面図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図5】 本発明の第一の実施の形態であって、係止部の上部係止片に交換ユニットの下部係止片が係止している状態を示す外観側面図である。
【図6】 本発明の第一の実施の形態であって、係止部の上部係止片に交換ユニットの下部係止片が係止している状態を示す外観斜視図である。
【図7】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す外観側面図である。
【図8】 本発明の第一の実施の形態であって、交換ユニットを示す外観斜視図である。
【図9】 本発明の第一の実施の形態であって、取っ手を示す外観斜視図である。
【図10】 本発明の第二の実施の形態であって、交換ユニットを本体キャビネットの正面開口部から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持している状態を示す外観側面図である。
【符号の説明】
S 遊技機 1 本体キャビネット
2 交換ユニット 3 扉
4 電源装置 5 払い出し装置
7 扉ロック機構 8 扉一体型交換ユニット
10 固定装置 11 正面開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 裏板 20 リールユニット
21 枠 23 回転リール
24 基板ユニット 25 主制御装置
26 基板ケース 27 接続部
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
34 フック 35 クリップ
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け
44 鍵穴 48 メダルセレクター
49 スピーカー 50 前パネル
51 係止部 52 上部係止片
53 下部係止片 60 枠体係合部
61 上扉係合部 62 本体係合部
63 下扉係合部 69 突出片
70 上板 71 取っ手
72 取っ手本体部 73 連結部
74 回動手段 75 回動ピン
76 握り棒 77 支持片
78 ピン孔 80 ガイド
81 移動体 82 本体側接続部
83 接続コード 84 本体側接続端子
85 交換側接続端子 94 立ち上がり片
95 折れ曲がり片

Claims (5)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する本体キャビネットと、
    前記本体キャビネットの正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転表示させるための駆動手段を有するリールユニットと、
    前記回転リールの停止位置を制御するための制御装置とを備えた遊技機であって、
    前記リールユニット及び前記制御装置は、これらを装着するための枠を介して、前記交換ユニットに組み込まれ、
    前記交換ユニットは、前記本体キャビネットに対して交換可能に形成され、
    前記本体キャビネットは、その正面開口部から前記交換ユニットの収納位置までの途中の位置に、前記交換ユニットの奥側上部を係止する係止部を備え、
    前記交換ユニットを前記係止部に係止することにより、前記交換ユニットを前記本体キャビネットの正面開口部から手前側に一部引き出した途中の状態で一時的に保持可能に形成し、
    前記係止部は、前記交換ユニットが手前下方に傾いたときに前記交換ユニットの奥側上部が係止するように形成し、
    前記係止部は、前記本体キャビネットの天板下面から下方に向かって突出して、前記交換ユニットの奥側上端が手前側に向かって移動するのを阻止する上部係止片を備え、
    前記交換ユニットは、その奥側上部から上方に向かって突出して、前記上部係止片に係止可能な下部係止片を備え、
    前記本体キャビネットに設置した前記交換ユニットを手前下方に傾けて、前後方向に移動させた場合には、前記上部係止片に前記下部係止片の先端が入り込んで係止し、前記交換ユニットを前記本体キャビネットの正面開口部から手前側に一部引き出した途中の状態で、且つ、前記交換ユニットを手前側の下方に向かって傾斜させた状態で一時的に保持可能に形成し、
    前記交換ユニットを手前下方に傾けずに、水平状態に維持した場合には、前記上部係止片と前記下部係止片とが係止しないように形成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記交換ユニットは、前記交換ユニットと前記本体キャビネットとの間の電気的接続をするために、前記本体キャビネットに予め一端が接続された接続コードの他端を接続する接続部を上部奥側に設けたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記接続部を、前記交換ユニットの前面側に向かって臨むように配置したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記接続部を、前記交換ユニットの上面側に向かって臨むように配置したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記前扉は、
    前記本体キャビネットの正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉と、
    前記本体キャビネットの正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉とを備え、
    前記交換ユニットの枠の前面には、前記上扉を装着し、
    前記上扉及び前記交換ユニットにより扉一体型交換ユニットを形成し、
    前記扉一体型交換ユニットは、前記本体キャビネットに対して交換可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機
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