JP2004159783A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技媒体受皿から遊技媒体貯留容器への遊技媒体の移し替え作業における不安定な状態を解消して、遊技者にかかる負担を軽減することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機10に、遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口38と、払出口38から払い出された遊技媒体を受けて、この遊技媒体の貯留を行うコイン受皿40と、コイン受皿40を保持する受皿保持部60と、を備え、受皿保持部60は、コイン受皿40を、前方方向に傾倒可能に枢支してなる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ、パチスロ、スロットマシンと呼ばれる遊技機には、遊技球、コイン、メダル、トークンといった遊技媒体が多量に用いられている。これらの遊技媒体は、遊技者が遊技機に投入することにより遊技が開始され、例えば、パチスロ、スロットマシンであれば、変動表示する複数の図柄が所定の組合せとして停止表示するように停止操作を行うことにより遊技が行われる。
【0003】
そして、停止表示した図柄の組合せが所定の組合せとなり、入賞成立となった場合には、その組合せに応じた数量の遊技媒体が遊技者に対して払い出されることになる。
【0004】
通常、払い出される遊技媒体は、遊技機の前面下部に設けられた払出口から払い出され、払出口下部に設けられた遊技媒体受皿に貯留される。
【0005】
払い出される遊技媒体が受皿に貯留しきれなくなった場合には、各遊技場に用意されている、いわゆる「ドル箱」と呼ばれる、遊技媒体貯留用、運搬用の容器に移し替えられる。
【0006】
上述した遊技機では、一般に遊技媒体受皿は遊技機に固設されているため、上述した受皿から「ドル箱」への移し替え作業は、特に、パチスロ、スロットマシンの場合には、遊技者の手によって、受皿に貯留されているコインを掴み上げ、掴んだコインを「ドル箱」に移し入れることにより行われている。
【0007】
この移し替え作業は、受皿からコインを掻き出すように行う方が効率が良いため、コインがこぼれ落ちないように、「ドル箱」を受皿に近づけて行うことが好ましく、また、多くの遊技者が、「ドル箱」を受皿に近づけることにより移し替え作業を行っている。
【0008】
しかし、「ドル箱」を受皿に近づけて移し替え作業を行う場合には、片手で「ドル箱」を支えて、もう一方の手でコインを掻き出す動作を行わなければならない。このため、移し替えるコインが大量にある場合には、コインの重量により、「ドル箱」を支える片手に大きな負担がかかってしまうものである。
【0009】
そこで、上述したような移し替え作業を行う遊技者の負担を軽減させようとする遊技機が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。この遊技機は、受皿の前面に、受皿の前面縁よりも前方へ突出するとともに左右水平方向に向かう突条部を設け、「ドル箱」の上方開口部前縁部をこの突条部に掛合させることにより、「ドル箱」を支える片手にかかる重量を分散させ、負担を軽減しようというものである。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−276315号公報(第2−3頁、第4図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した遊技機のように、受皿の前面に突条部を設けるように構成し、この突条部に「ドル箱」の上方開口部前縁部を掛合させることができても、片手で支えなければならないことにかわりはなく、片手がふさがったまま、残ったもう一方の手で移し替え作業を行わなければならない。
【0012】
また、幅約1cm、厚み約3mmという、わずかに前方に突出した突条部に、「ドル箱」の上方開口部前縁部という、「ドル箱」のごく一部分を、非常に小さい接触面積で掛合することとなるので、片手にかかる負担は軽減されたとしても、掛合されているという安心感から少しでも気を緩めると「ドル箱」を落下させてしまうおそれもあり、不安定な状態で移し替え作業を行わなければならないことにかわりはない。
【0013】
更に、この移し替え作業は、多量のコインが払い出され得る大当たり遊技中に行うこととなる場合が多い。上述したような遊技機では、多くの遊技者が大当たり遊技を行うことを望んで遊技を行うものである。特に、遊技機では、上述した如く、停止操作を行わなければならないが、移し替え作業で両手がふさがっている場合には、停止操作を行うことができず、遊技を中断しなければならない場合もある。これが遊技者の待ち望んだ大当たり遊技中である場合には、遊技者の高揚した気持ちに水を差し、遊技意欲を損なわせてしまうおそれもある。
【0014】
更にまた、多量のコインが連続して払い出されている状態にあって、移し替え作業に時間がかかってしまう場合には、コインの払い出しに移し替え作業が追いつかず、コイン詰まりを引き起こしてしまうおそれもある。この場合には、遊技が強制的に中断してしまい、遊技者の遊技意欲を更に損なわせてしまうことにもなりかねない。
【0015】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技媒体受皿から遊技媒体貯留容器への遊技媒体の移し替え作業における不安定な状態を解消して、遊技者にかかる負担を軽減することが可能な遊技機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のものを提供する。
【0017】
(1) 遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、を備え、前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿を、前方方向に傾倒可能に枢支してなることを特徴とする遊技機。
【0018】
上述した(1)の発明によれば、「遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、」を備える遊技機を、「前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿を、前方方向に傾倒可能に枢支してなる」ように構成するので、遊技媒体受皿を前方方向に傾倒させることが可能となり、この遊技媒体受皿に貯留されている遊技媒体を、遊技媒体受皿から遊技媒体受皿の下方に置かれた他の遊技媒体貯留容器に、容易に移し替えることができる。
【0019】
従来、一般に、遊技機から払い出され、受皿に貯留されたコイン、メダル等の遊技媒体が受皿に一杯になると、所謂「ドル箱」と呼ばれる遊技媒体を貯留するための箱に移し替えられるが、受皿は遊技機に固設されていたため、この移し替え作業は、受皿から遊技媒体であるコインを掬い上げるか、摘み上げる等の動作を数回繰り返すことにより行われ、この間、遊技者は、ドル箱を膝の上に載せるか、片手で支えて作業を行わなければならなかった。このため、貯留されている遊技媒体が多量の場合には、作業が煩雑となり、多くの時間がかかってしまう場合もあり、また不安定な姿勢から遊技媒体を落としたり、散乱させてしまう場合もあった。また、通常、この移し替え作業は、入賞が成立し、多量の遊技媒体が払い出される大当たり遊技中に行う場合が多く、遊技に集中したい遊技者にとっては、負担が大きく、遊技意欲を失ってしまいかねないものである。
【0020】
しかし、この発明によれば、受皿を「ドル箱」に向かって傾倒可能となり、受皿に貯留されたコインは、「ドル箱」が傾倒することにより落下し、受皿の下方に「ドル箱」を用意する場合には、下方に用意した「ドル箱」に貯留させることが可能となる。
【0021】
このため、従来の煩雑な移し替え作業を行う必要がなくなり、移し替え作業にかかっていた負担を軽減し、受皿に貯留されている遊技媒体を簡便、迅速、確実に、「ドル箱」に移し替えることが期待できる。
【0022】
(2) 遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、を備え、前記遊技媒体受皿は、その側面に、係合部又は被係合部を備え、前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿が有する前記係合部又は前記被係合部の対向する位置に、前記遊技媒体受皿に備えられた係合部又は被係合部と係合する被係合部又は係合部を備え、前記遊技媒体受皿は、前記係合部と前記被係合部とが係合する位置を回動支点軸として、前方方向に傾倒可能にしてなることを特徴とする遊技機。
【0023】
上述した(2)の発明によれば、「遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、」を備える遊技機を、「前記遊技媒体受皿は、その側面に、係合部又は被係合部を備え、前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿が有する前記係合部又は前記被係合部の対向する位置に、前記遊技媒体受皿に備えられた係合部又は被係合部と係合する被係合部又は係合部を備え、前記遊技媒体受皿は、前記係合部と前記被係合部とが係合する位置を回動支点軸として、前方方向に傾倒可能にしてなる」ように構成するので、受皿と受皿保持部とを係合させ、係合部を回動支点軸として受皿を回動させることが可能となる。
【0024】
また、受皿を回動させることにより、「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0025】
このため、受皿に貯留されたコインは、受皿が傾倒することにより落下し、受皿の下方に「ドル箱」を用意する場合には、下方に用意した「ドル箱」に貯留されることとなるので、従来の煩雑な移し替え作業を行う必要がなくなり、移し替え作業にかかっていた負担を軽減し、受皿に貯留されている遊技媒体を簡便、迅速、確実に、「ドル箱」に移し替えることが期待できる。
【0026】
(3) 前記受皿保持部の係合部又は被係合部は、前後方向に延在する凹形状とする一方、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部は凸形状とし、前記遊技媒体受皿は、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部が前記受皿保持部の被係合部又は係合部と係合された状態で、前方方向に引き出し自在にしてなることを特徴とする(1)又は(2)に記載の遊技機。
【0027】
上述した(3)の発明によれば、「前記受皿保持部の係合部又は被係合部は、前後方向に延在する凹形状とする一方、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部は凸形状とし、前記遊技媒体受皿は、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部が前記受皿保持部の被係合部又は係合部と係合された状態で、前方方向に引き出し自在にしてなる」ように構成するので、前後方向に延在する凹形状に凸形状を係合させ、凸形状が前後方向に延在する凹形状に沿って前後方向に移動することにより、遊技媒体受皿を前方に引き出し、また、後方に押し入れることが自在となる。
【0028】
このため、遊技媒体受皿を引き出すことにより、遊技媒体受皿を「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0029】
これにより、遊技媒体が貯留され重量のある遊技媒体受皿を、持ち上げて回動させることなく、前方に引き出すことを行うのみで遊技媒体受皿が「ドル箱」に向かって傾倒するので、より一層遊技者の移し替え作業にかかる労力を軽減することが期待できる。
【0030】
また、遊技媒体受皿を引き出し、引き出した位置で回動させることにより「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0031】
(4) 前記受皿保持部の後面に突起状の係止部を設け、前記遊技媒体受皿の後面が、前記係止部に接触係止されることを特徴とする(2)又は(3)に記載の遊技機。
【0032】
上述した(4)の発明によると、「前記受皿保持部の後面に突起状の係止部を設け、前記遊技媒体受皿の後面が、前記係止部に接触係止される」ように構成するので、遊技媒体受皿の後面が受皿保持部に設けられた突起状の係止部に接触して係止されることが可能となる。
【0033】
これにより、例えば、遊技者がわずかに接触したことにより、遊技媒体受皿が不必要な回動、前方方向への移動を行ってしまい、遊技者が行う遊技の妨げとなってしまうことが防止可能となる。
【0034】
[用語の定義等]
本発明に係る「遊技媒体」とは、遊技機における遊技の開始、進行や結果を定め得るものを示す概念であり、パチンコ等の弾球遊技機におけるパチンコ球や、スロットマシンやパチスロ等の回胴式の遊技機におけるコインやメダルやトークン等を含む概念である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
【0036】
尚、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
【0037】
また、この遊技機10で用いられる遊技媒体は、コインが適用されるものとして説明する。
【0038】
更に、以下において説明する実施形態における遊技機10では、スロットマシンに適用した場合について説明するが、本発明はこれに限らず、メダル遊技機その他のコインを使用して遊技を行う遊技機にも適用でき、また、コインを使用して遊技を行う遊技機以外にも、パチンコ球を使用するパチンコ遊技機にも適用できるものであり、更には、遊技媒体が払い出され、払いだされた遊技媒体を貯留するための遊技媒体受皿を有する遊技機であれば、本発明を適用できるものである。
【0039】
[遊技機の構成]
本発明の一実施形態である遊技機10の概観を示す斜視図を図1に示す。
【0040】
遊技機10は、図1に示す如く、本体筐体12(以下、単に筐体12という。)と、メインドア16と、を備えている。
【0041】
この筐体12は、遊技者を臨む位置が開放されている凹部を有しており、遊技場の所定の場所に固設される。筐体12の凹部には、後述する如く、遊技者を臨む位置に回動可能に配置された3個のリール26L、26C、26Rや、遊技機10を電気的に制御するための主制御回路や、コインの貯留、払出を制御するためのホッパー等が設けられている。
【0042】
また、メインドア16は、筐体12の凹部を外側に露呈しないように覆うこととなる。また、メインドア16は、筐体12の凹部を開閉可能なように、正面から見て左側で筐体12と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。
【0043】
メインドア16は、正面から見て右側で、筐体12に対して施錠及び解錠が行われるものである。
【0044】
メインドア16の略中央には、略垂直に形成された縦長矩形の3つの表示窓14L、14C、14Rが設けられている。これらの表示窓14L、14C、14Rには、5本の入賞ライン、即ち、水平に3本(中央L1、上下L2A、L2B)、及び斜めに2本(斜め右下がりL3A、斜め右上がりL3B)の入賞ラインが設けられている。これらの入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bの左端部と右端部とには、投入されたコインの枚数により有効となった入賞ライン(以下、有効ラインと称する)と、コインの賭け枚数と、を表示するための賭け枚数表示部18が、上から順に「3」、「2」、「1」、「2」、「3」の如く設けられている。
【0045】
筐体12の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3個のリール26L、26C、26Rが回転自在に設けられている。これらのリール26L、26C、26Rの各々は、上述した表示窓14L、14C、14Rを介して視認可能に設けられている。後述する如く、リール26L、26C、26Rは、表示窓14L、14C、14Rにおいて、リール26L、26C、26Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動するように回転駆動される。
【0046】
後述する1−BETスイッチ20を遊技者が操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば入賞ラインL1を有効化し、2−BETスイッチ22を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば入賞ラインL1、L2A及びL2Bを有効化し、最大BETスイッチ24を操作したときには、5本の入賞ラインの全て、即ちL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bを有効化する。有効化された入賞ラインは、賭け枚数表示部18の背面に設けられている有効ライン表示ランプ(図示せず)を点灯することにより明示される。
【0047】
また、上述した表示窓14L、14C、14Rの下方には、略水平の台座部28が設けられており、その中央には液晶ディスプレイパネルからなる表示装置30が設けられている。この表示装置30においては、遊技履歴が表示されたり、ボーナスゲームにおける画像演出等が行われる。
【0048】
表示装置30の右側には、遊技機10にコインを投入するためのコイン投入口31が設けられている。
【0049】
上述した如く、表示装置30の左側には、1回の押動操作により、既に投入されているコインのうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするための1−BETスイッチ20と、既に投入されているコインのうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするための2−BETスイッチ22と、既に投入されているコインのうち1回の遊技に可能な最大枚数のコインを遊技の賭けの対象とするための最大BETスイッチ24とが設けられている。これらのBETスイッチ20、22又は24を押動操作することで、押動操作されたBETスイッチに応じて上述した入賞ラインが有効化されることとなる。
【0050】
台座部28の前面の左側には、スタートレバー32が傾動可能に設けられている。このスタートレバー32を遊技者が傾動操作することにより、上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転が一斉に開始される。3つのリール26L、26C、26Rが回転したときには、リール26L、26C、26Rの各々の外周面に描かれている図柄が、表示窓14L、14C、14Rの各々において変動表示されることとなる。
【0051】
上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転速度が一定の速度に達したときには後述する停止スイッチ34L、34C、34Rの遊技者による操作が有効となる。
【0052】
台座部28の前面の中央には、3個の停止スイッチ34L、34C、34Rが設けられている。停止スイッチ34Lはリール26Lに対応し、停止スイッチ34Cはリール26Cに対応し、停止スイッチ34Rはリール26Rに対応している。停止スイッチ34Lを遊技者が押動操作したときには、リール26Lが停止し、停止スイッチ34Cを遊技者が押動操作したときには、リール26Cが停止し、停止スイッチ34Rを遊技者が押動操作したときには、リール26Rが停止するようになされている。
【0053】
リール26L、リール26C、リール26Rが停止するときには、リール26L、リール26C、リール26Rの各々の外周面に描かれている図柄が上述した入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bに位置付けられて停止表示されるように制御される。
【0054】
スタートレバー32の左側には、払出スイッチ36が設けられている。遊技者が払出スイッチ36を押動操作したときには、クレジットされているコインが正面下部のコイン払出口38から払い出され、払い出されたコインはコイン受皿40に受け止められ、貯留される。
【0055】
≪第一の実施形態≫
[コイン受皿の構成]
本発明の第一の実施形態であるコイン受皿40及び受皿保持部60の拡大図を図2に示す。また、図3は、コイン受皿40が受皿保持部60に保持されている状態を示す側面断面図である。上述した如く、コイン受皿40は、筐体12内部に設けられたホッパーを介してコイン払出口38から払い出されたコインを受け止め、受け止めたコインの貯留を行うためのものである。
【0056】
コイン受皿40は、図2に示す如く、全体形状が略直方体であって、その上面が開放する略箱状に形成されており、遊技機10のメインドア16における、コイン払出口38の下方に形成された受皿保持部60に枢支されるものである。以下、具体的構成について図面に基づいて説明する。
【0057】
コイン受皿40は、長方形状のコイン貯留部41と、このコイン貯留部41を形成する、四方周囲の壁部、即ち、前壁部42、後壁部43、右壁部44及び左壁部45、と、底面部46から構成されている。
【0058】
また、上述したコイン受皿40の左壁部45の外側面前部寄り位置には軸受孔47が形成されており、同様に、上述した右壁部44の外側面前部寄り位置には軸受孔48が形成されている。
【0059】
尚、上述した四方周囲の壁部における、上下前後左右の位置づけは、遊技機10に対向する位置で遊技を行う遊技者側からの視点に基づくものである。又、以下の各図の説明における上下前後左右の位置づけも同様であるとする。
【0060】
受皿保持部60は、左右の壁部、即ち、左壁部61及び右壁部62と後壁部63とにより前面側が開口した断面コ字形状の凹部として形成されている。また、この左壁部61及び右壁部62と後壁部63とにより前面側が開口した平面コ字形の凹部の下端には、前方に突出してこの凹部に収納されるコイン受皿40の底面部46を受ける下壁部64が形成されている。
【0061】
また、上述した受皿保持部60の左壁部61の壁面前部寄り位置には筒状短軸65が形成されており、同様に上述した右壁部62の壁面前部寄り位置には筒状短軸66が形成されている。
【0062】
そして、上述したコイン受皿40の左壁部45に形成された軸受孔47に、上述した受皿保持部60の左壁部61に形成された筒状短軸65が嵌入し、また、上述したコイン受皿40の右壁部44に形成された軸受穴49に、上述した受皿保持部60の右壁部62に形成された筒状短軸66が嵌入することにより、受皿保持部60はコイン受皿40を前方方向に傾倒するように枢支するものである。
【0063】
また、受皿保持部60の後壁部63には、一対の半球状の突起部67が形成されている。また、コイン受皿40の後壁部43には、上述した一対の半球状の突起部67と対向する位置に、一対の半球状の凹陥部50が形成されている。
【0064】
そして、図3に示す如く、上述したコイン受皿40の後壁部43に形成された凹陥部50に、受皿保持部60の後壁部63に形成された突起部67が、嵌入し、係合する。
【0065】
これにより、コイン受皿40が上述した受皿保持部60の左壁部61及び右壁部62と後壁部63とにより形成された凹部に収納された状態のときに、受皿保持部60の突起部67がコイン受皿40の凹陥部50に嵌入して、コイン受皿40は受皿保持部60に係合した状態で保持され、受皿保持部60の突起部67とコイン受皿40の凹陥部50とが係合する係合部がストッパーの役割を果たすこととなる。
【0066】
[作用]
以下、上述した構成を有する遊技機10について、その動作を中心に説明する。
【0067】
まず、コインが払い出されるまでの制御の流れを説明する。
【0068】
上述した遊技機10の筐体12に内在する主制御装置は、遊技者により、コイン投入口31にコインが投入され、スタートレバー32が傾動操作されたことを検知すると、3つのリール26L、26C、26Rを回転駆動させるための駆動回路に駆動信号及び電力を供給し、3つのリール26L、26C、26Rの回転が一斉に開始される。
【0069】
また、3つのリール26L、26C、26Rが回転したことにより、リール26L、26C、26Rの各々の外周面に描かれている図柄が、表示窓14L、14C、14Rの各々において変動表示されることとなる。
【0070】
次いで、主制御装置は、遊技者が所定のタイミングで3個の停止スイッチ34L、34C、34Rを押圧操作したことを検知すると、押圧操作を検知した停止スイッチ34L、34C、34Rに応じて、上述した回転する3つのリール26L、26C、26Rの停止制御を行う。
【0071】
また、主制御装置は、リール26L、リール26C、リール26Rの各々の外周面に描かれている図柄が上述した入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bに位置付けられて停止表示されるように制御を行う。
【0072】
次いで、主制御装置は、予め行った内部抽選による内部入賞役に対応する所定の図柄の組合せとして停止制御が行われたか否かを判断し、内部入賞役に対応する所定の図柄の組合せとして停止制御が行われた、即ち、入賞が成立したと判別した場合には、筐体12に内部に設けられたホッパーを駆動させるべく、ホッパー駆動回路に駆動信号及び駆動電力を供給し、コイン払出口38に所定量のコインを払い出すように制御を行う。
【0073】
コイン払出口38から払い出されたコインは、コイン受皿40のコイン貯留部41に受け止められ、貯留されることとなる。
【0074】
次に、コイン移し替え作業の動作の流れについて説明する。
【0075】
複数回の払い出しが行われ、コイン貯留部41に貯留されるコイン数量がコイン貯留部41の許容数量を超えることとなった場合には、コイン貯留部41を空にして再度コイン貯留部41に貯留を行うべく、貯留されたコインを他のコイン貯留容器等に移し替える作業を行う必要性が生じる。
【0076】
上述した如く、コイン受皿40のコイン貯留部41に貯留されたコインを移し替えるためのコイン貯留容器80は、一般的には、遊技場ごとに予め用意されているものであり、遊技者は、移し替え作業を行う際には、このコイン貯留容器80をコイン受皿40の下方に位置するように配置するものである。
【0077】
コイン払出口38から払いだされたコインを貯留する状態にあるコイン受皿40は、上述した如く、受皿保持部60の左壁部61及び右壁部62と後壁部63とにより形成された凹部に、収納された状態に置かれている。
【0078】
受皿保持部60に形成された凹部に収納されているコイン受皿40が受皿保持部60に収納された状態においては、上述した如く(図3参照)、コイン受皿40は、受皿保持部の後壁部63に形成された半球形状の突起部67と、突起部67が嵌入するコイン受皿40の後壁部43に形成された半球形状の凹陥部50とが接触係合するため、一定以下の力では上方方向に回動させることが不可能な状態となっている。
【0079】
上述した状態において、遊技者により一定以上の強い力がコイン受皿40に加えられると、半球形面で接触係合している、コイン受皿40の凹陥部50が受皿保持部60の突起部67から滑脱し、上述した如く、コイン受皿40の軸受孔47(48)と受皿保持部60の筒状短軸65(66)とが係合する係合部を回動支点軸として、上方方向へ回動させ、コイン受皿40を前方方向に傾倒させることが可能となる。
【0080】
図4に示す如く、上方方向へ回動されたコイン受皿40は、回動するにつれて、コイン受皿40の上方開口部が前方方向に傾倒することとなり、これにより、コイン受皿40に貯留されているコインが下方に落下を開始する。
【0081】
落下したコインは、コイン受皿40の下方に設けられたコイン貯留容器80に受け止められ、貯留されることになり、コイン受皿40に貯留されているコインがコイン貯留容器にすべて落下することにより、移し替え作業が完了する。
【0082】
このように、「遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、」を備える遊技機を、「前記遊技媒体受皿は、その側面に、係合部又は被係合部を備え、前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿が有する前記係合部又は前記被係合部の対向する位置に、前記遊技媒体受皿に備えられた係合部又は被係合部と係合する被係合部又は係合部を備え、前記遊技媒体受皿は、前記係合部と前記被係合部とが係合する位置を回動支点軸として、前方方向に傾倒可能にしてなる」ように構成するので、受皿と受皿保持部とを係合させ、係合部を回動支点軸として受皿を回動させることが可能となる。
【0083】
また、受皿を回動させることにより、「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0084】
このため、受皿に貯留されたコインは、受皿が傾倒することにより落下し、受皿の下方に「ドル箱」を用意する場合には、下方に用意した「ドル箱」に貯留されることとなるので、従来の煩雑な移し替え作業を行う必要がなくなり、移し替え作業にかかっていた負担を軽減し、受皿に貯留されている遊技媒体を簡便、迅速、確実に、「ドル箱」に移し替えることが期待できる。
【0085】
また、「前記受皿保持部の後面に突起状の係止部を設け、前記遊技媒体受皿の後面が、前記係止部に接触係止される」ように構成するので、遊技媒体受皿の後面が受皿保持部に設けられた突起状の係止部に接触して係止されることが可能となる。
【0086】
これにより、例えば、遊技者がわずかに接触したことにより、遊技媒体受皿が不必要な回動、前方方向への移動を行ってしまい、遊技者が行う遊技の妨げとなってしまうことが防止可能となる。
【0087】
尚、本実施形態における遊技機10では、コイン受皿40の左右壁部に軸受孔47を形成し、受皿保持部60の左右壁部には筒状短軸65を形成することとしたが、本発明はこれに限らず、軸受孔47、筒状短軸65を逆の位置に設けることとしてもよい。即ち、コイン受皿40の左右壁部に筒状短軸を形成し、受皿保持部60の左右壁部に軸受孔を形成することとしてもよい。
【0088】
また、図5に示す如く、コイン受皿40に形成される軸受孔を、上述したコイン受皿40の左壁部45に形成した軸受孔47から右壁部44に形成した軸受孔48へと至る、貫通した一本の軸受長孔51として形成することとしてもよい。
【0089】
この場合には、図5に示す如く、長棒状の支持軸52を上述した軸受長孔51に挿入することとなる。また、上述した受皿保持部60の左壁部61の壁面前部寄り位置には軸受孔68を形成し、同様に上述した右壁部62の壁面前部寄り位置には軸受孔69を形成する。
【0090】
そして、支持軸52をコイン受皿40に形成された軸受長孔51に挿入した状態で、支持軸52の左端部53が受皿保持部60の左壁部61に形成された軸受孔68に嵌入し、同様に、支持軸52の右端部54が受皿保持部60の右壁部62に形成された軸受孔69に嵌入することにより、受皿保持部60はコイン受皿40を前方方向に傾倒するように枢支することとなる。
【0091】
これにより、短軸で枢支する場合と比較して、より安定した状態で受皿保持部60はコイン受皿40を前方方向に傾倒するように枢支することができる。
【0092】
尚、本実施形態における遊技機10では、図2に示す如く、受皿保持部60に突起部67を形成し、コイン受皿40に凹陥部50を形成することとしたが、本発明はこれに限らず、受皿保持部60に凹陥部50を形成し、コイン受皿40に突起部67を形成することとしてもよい。
【0093】
また、本実施形態における遊技機10では、図2に示す如く、一対の突起部67又はこれに対向する一対の凹陥部50は、受皿保持部60の後壁部63又はコイン受皿40の後壁部43に形成されることとしたが、本発明はこれに限らず、一対の突起部67又はこれに対向する一対の凹陥部50は、受皿保持部60の左壁部61及び右壁部62、又は、コイン受皿40の左壁部45及び右壁部44にそれぞれ形成されることとしてもよい。
【0094】
更に、本実施形態における遊技機10では、突起部67又はこれに対向する凹陥部50は、一対、即ち、2箇所形成されることとしたが本発明はこれに限らず、ストッパーの役割を果たすものであれば一箇所であってもよく、複数箇所であってもよい。
【0095】
更にまた、本実施形態における遊技機10では、コイン受皿40は、図2に示す如く、全体形状が略直方体であって、その上面が開放する略箱状に形成されていることとしたが、本発明はこれに限らず、図9に示す如く、コイン受皿40の前壁部42の中央部に、コイン受皿40を前方方向に傾倒させた場合に、コインを集め、集中させて落下させるための集中口58を設けることとしてもよい。
【0096】
この場合には、コイン受皿40の前壁部42の中央部から前方に向かってその幅が徐々に狭小となるように突出する集中口58を前壁部42と一体として形成することとなる。
【0097】
これにより、コイン受皿40を前方方向に傾倒させたときに、貯留されたコインがコイン受皿40の前壁部42に形成された集中口58に集められるため、貯留したコインを散乱させることなく、集中して下方に用意したコイン貯留容器80に落下させることが可能となる。
【0098】
≪第二の実施形態≫
[コイン受皿の構成]
本発明の第二の実施形態であるコイン受皿40の拡大図を図6に示す。尚、図6において図2と同一の符号で示す構成部分は、同一のものとする。また、図7は、コイン受皿40が受皿保持部60に保持されている状態を示す側面断面図である。
【0099】
上述した如く、コイン受皿40は、筐体12内部に設けられたホッパーを介してコイン払出口38から払い出されたコインを受け止め、受け止めたコインの貯留を行うためのものである。
【0100】
コイン受皿40は、図6に示す如く、全体形状が略直方体であって、その上面が開放する略箱状に形成されており、遊技機10のメインドア16における、コイン払出口38の下方に形成された受皿保持部60に枢支されるものである。以下、具体的構成について図面に基づいて説明する。
【0101】
図6に示す如く、コイン受皿40は、長方形状のコイン貯留部41と、このコイン貯留部41を形成する、四方周囲の壁部、即ち、前壁部42、後壁部43、右壁部44及び左壁部45、と、底面部46から構成されている。
【0102】
また、上述したコイン受皿40の左壁部45の外側面下部には軸受溝55が水平方向に形成されており、同様に、上述した右壁部44の外側面下部には軸受溝56が水平方向に形成されている。左壁部45に形成された軸受溝55と右壁部44に形成された軸受溝56とは対となるものであり、左右対称の位置となるように設けられているものである。
【0103】
受皿保持部60は、左右の壁部、即ち、左壁部61及び右壁部62と後壁部63とにより前面側が開口した断面コ字形状の凹部(以下、第一凹部という。)として形成されている。また、この第一凹部の下端には、前方に突出してこの第一凹部に収納されるコイン受皿40の底面部46を受ける下壁部64が形成されている。
【0104】
また、上述した受皿保持部60の左壁部61の壁面前部寄り位置には筒状短軸65が形成されており、同様に上述した右壁部62の壁面前部寄り位置には筒状短軸66が形成されている。左壁部61に形成された筒状短軸65と右壁部62に形成された筒状短軸66とは対となるものであり、左右対称の位置となるように設けられているものである。
【0105】
更に、図6、図7に示す如く、受皿保持部60の後壁部63の上方には、突出部70が形成されている。この受皿保持部60に形成された突出部70、及び後壁部63、下壁部64は、断面コ字形状の凹部(以下、第二凹部という。)を形成することになる。
【0106】
コイン受皿40は、上述したコイン受皿40の左壁部45に形成された軸受溝55に、上述した受皿保持部60の左壁部61に形成された筒状短軸65が嵌入し、また、上述したコイン受皿40の右壁部44に形成された軸受溝56に、上述した受皿保持部60の右壁部62に形成された筒状短軸66が嵌入することにより、受皿保持部60に保持されることになる。
【0107】
このとき、図7に示すように、受皿保持部60に形成された突出部70、及び後壁部63、下壁部64によって形成された第二凹部は、上述したコイン受皿40の後壁部43を受け容れ、コイン受皿の後壁部43の上面部と、突出部70の内面とが接触するようになっている。
【0108】
これにより、受皿保持部60は、コイン受皿40を前後方向にスライド可能に、かつ、前方方向に傾倒可能に枢支するものである。
【0109】
[作用]
以下、上述した構成を有する遊技機10について、その動作を中心に説明する。
【0110】
コインが払い出されるまでの制御の流れについては、上述した第一の実施形態と同様であるので省略する。
【0111】
コイン払出口38から払いだされたコインを貯留する状態にあるコイン受皿40は、上述した如く、受皿保持部60の左壁部61及び右壁部62と後壁部63とにより形成された凹部に、収納された状態に置かれている。
【0112】
受皿保持部60に形成された第一凹部に収納されているコイン受皿40が受皿保持部60に収納された状態においては、上述した如く(図7参照)、コイン受皿40の後壁部43が第二凹部に受け容れられ、このコイン受皿40の後壁部43の上面部と第二凹部を形成する突出部70の下面とが接触する状態となっている。即ち、この状態においては、コイン受皿40は、突出部70により上方に回動することが不可能な状態となっている。
【0113】
上述した状態において、遊技者により、前方に引き出す力がコイン受皿40に加えられると、受皿保持部60の筒状短軸65(66)がコイン受皿40の軸受溝55(56)の内面に沿って移動するため、コイン受皿40は受皿保持部60と係合した状態で前方方向に引き出されることが可能となる。
【0114】
コイン受皿40が一定以上の距離を前方に引き出されると、上述した突出部70からコイン受皿40の後壁部43が離脱する。
【0115】
そして、コイン受皿40が前方に引き出され、突出部70からコイン受皿40の後壁部43が離脱した状態となることにより、離脱した任意の位置で、上述した如く、コイン受皿40の軸受溝55(56)と受皿保持部60の筒状短軸65(66)とが係合する係合部を回動支点軸として、上方方向への回動が可能となる。
【0116】
図8に示す如く、上方方向へ回動されたコイン受皿40は、回動するにつれて、コイン受皿40の上方開口部が前方方向に傾倒することとなり、これにより、コイン受皿40に貯留されているコインが下方に落下を開始する。
【0117】
落下したコインは、コイン受皿40の下方に設けられたコイン貯留容器80に受け止められ、貯留されることになり、コイン受皿40に貯留されているコインがコイン貯留容器にすべて落下することにより、移し替え作業が完了する。
【0118】
このように、「前記受皿保持部の係合部又は被係合部は、前後方向に延在する凹形状とする一方、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部は凸形状とし、前記遊技媒体受皿は、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部が前記受皿保持部の被係合部又は係合部と係合された状態で、前方方向に引き出し自在にしてなる」ように構成するので、前後方向に延在する凹形状に凸形状を係合させ、凸形状が前後方向に延在する凹形状に沿って前後方向に移動することにより、遊技媒体受皿を前方に引き出し、また、後方に押し入れることが自在となる。
【0119】
このため、遊技媒体受皿を引き出すことにより、遊技媒体受皿を「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0120】
これにより、遊技媒体が貯留され重量のある遊技媒体受皿を、持ち上げて回動させることなく、前方に引き出すことを行うのみで遊技媒体受皿が「ドル箱」に向かって傾倒するので、より一層遊技者の移し替え作業にかかる労力を軽減することが期待できる。
【0121】
また、遊技媒体受皿を引き出し、引き出した位置で回動させることにより「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0122】
更に、「前記受皿保持部の後面に突起状の係止部を設け、前記遊技媒体受皿の後面が、前記係止部に接触係止される」ように構成するので、遊技媒体受皿の後面が受皿保持部に設けられた突起状の係止部に接触して係止されることが可能となる。
【0123】
これにより、例えば、遊技者がわずかに接触したことにより、遊技媒体受皿が不必要な回動、前方方向への移動を行ってしまい、遊技者が行う遊技の妨げとなってしまうことが防止可能となる。
【0124】
尚、本実施形態における遊技機10では、コイン受皿40を前方へ引き出すことにより、突出部70からコイン受皿40の後壁部43が離脱した任意の位置で上方方向へ回動することによりコイン受皿40を前方方向に傾倒することとしたが、本発明はこれに限らず、突出部70からコイン受皿40の後壁部43が離脱した任意の位置で上方方向へ回動させることなく、そのままコイン受皿40を引き出し続けることにより、前方方向に傾倒することとしてもよい。
【0125】
この場合には、引き出す動作のみでコイン受皿40を前方方向に回動させることが可能となり、移し替え作業をより簡便に行うことが期待できる。
【0126】
また、上述した如く、本実施形態における遊技機10では、コイン受皿40は、全体形状が略直方体であって、その上面が開放する略箱状に形成されていることとしたが(図6参照)、本発明はこれに限らず、図9に示す如く、コイン受皿40の前壁部42の中央部に、コイン受皿40を前方方向に傾倒させた場合に、コインを集め、集中させて落下させるための集中口58を設けることとしてもよい。
【0127】
この場合には、コイン受皿40の前壁部42の中央部から前方に向かってその幅が徐々に狭小となるように突出する集中口58を前壁部42と一体として形成することとなる。
【0128】
これにより、コイン受皿40を前方方向に傾倒させたときに、貯留されたコインがコイン受皿40の前壁部42に形成された集中口58に集められるため、貯留したコインを散乱させることなく、集中して下方に用意したコイン貯留容器80に落下させることが可能となる。
【0129】
尚、本実施形態においては、本発明を、遊技媒体としてコインを使用するスロットマシンに適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、遊技媒体としてパチンコ球を使用するパチンコ遊技機について適用しても問題はない。
【0130】
【発明の効果】
本発明によれば、「遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、」を備える遊技機を、「前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿を、前方方向に傾倒可能に枢支してなる」ように構成するので、遊技媒体受皿を前方方向に傾倒させることが可能となり、この遊技媒体受皿に貯留されている遊技媒体を、遊技媒体受皿から遊技媒体受皿の下方に置かれた他の遊技媒体貯留容器に、容易に移し替えることができる。
【0131】
このため、従来の煩雑な移し替え作業を行う必要がなくなり、移し替え作業にかかっていた負担を軽減し、受皿に貯留されている遊技媒体を簡便、迅速、確実に、「ドル箱」に移し替えることが期待できる。
【0132】
また、「遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、」を備える遊技機を、「前記遊技媒体受皿は、その側面に、係合部又は被係合部を備え、前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿が有する前記係合部又は前記被係合部の対向する位置に、前記遊技媒体受皿に備えられた係合部又は被係合部と係合する被係合部又は係合部を備え、前記遊技媒体受皿は、前記係合部と前記被係合部とが係合する位置を回動支点軸として、前方方向に傾倒可能にしてなる」ように構成するので、受皿と受皿保持部とを係合させ、係合部を回動支点軸として受皿を回動させることが可能となる。
【0133】
また、受皿を回動させることにより、「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0134】
このため、受皿に貯留されたコインは、受皿が傾倒することにより落下し、受皿の下方に「ドル箱」を用意する場合には、下方に用意した「ドル箱」に貯留されることとなるので、従来の煩雑な移し替え作業を行う必要がなくなり、移し替え作業にかかっていた負担を軽減し、受皿に貯留されている遊技媒体を簡便、迅速、確実に、「ドル箱」に移し替えることが期待できる。
【0135】
更に、「前記受皿保持部の係合部又は被係合部は、前後方向に延在する凹形状とする一方、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部は凸形状とし、前記遊技媒体受皿は、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部が前記受皿保持部の被係合部又は係合部と係合された状態で、前方方向に引き出し自在にしてなる」ように構成するので、前後方向に延在する凹形状に凸形状を係合させ、凸形状が前後方向に延在する凹形状に沿って前後方向に移動することにより、遊技媒体受皿を前方に引き出し、また、後方に押し入れることが自在となる。
【0136】
このため、遊技媒体受皿を引き出すことにより、遊技媒体受皿を「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0137】
これにより、遊技媒体が貯留され重量のある遊技媒体受皿を、持ち上げて回動させることなく、前方に引き出すことを行うのみで遊技媒体受皿が「ドル箱」に向かって傾倒するので、より一層遊技者の移し替え作業にかかる労力を軽減することが期待できる。
【0138】
また、遊技媒体受皿を引き出し、引き出した位置で回動させることにより「ドル箱」に向かって傾倒させることが可能となる。
【0139】
更にまた、「前記受皿保持部の後面に突起状の係止部を設け、前記遊技媒体受皿の後面が、前記係止部に接触係止される」ように構成するので、遊技媒体受皿の後面が受皿保持部に設けられた突起状の係止部に接触して係止されることが可能となる。
【0140】
これにより、例えば、遊技者がわずかに接触したことにより、遊技媒体受皿が不必要な回動、前方方向への移動を行ってしまい、遊技者が行う遊技の妨げとなってしまうことが防止可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である遊技機10の概観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態であるコイン受皿40及び受皿保持部60の構成の概略を示す拡大図である。
【図3】本発明の一実施形態であるコイン受皿40が受皿保持部60に保持されている状態を示す側面断面図である。
【図4】本発明の一実施形態であるコイン受皿40が受皿保持部60に保持され前方方向に傾倒している状態を示す概略図である。
【図5】本発明の一実施形態であるコイン受皿40及び受皿保持部60の構成の概略を示す拡大図である。
【図6】本発明の一実施形態であるコイン受皿40及び受皿保持部60の構成の概略を示す拡大図である。
【図7】本発明の一実施形態であるコイン受皿40が受皿保持部60に保持されている状態を示す側面断面図である。
【図8】本発明の一実施形態であるコイン受皿40が受皿保持部60に保持され前方方向に傾倒している状態を示す概略図である。
【図9】本発明の一実施形態であるコイン受皿40及び受皿保持部60の構成の概略を示す拡大図である。
【符号の説明】
10 遊技機
12 筐体
16 メインドア
31 コイン投入口
38 コイン払出口
40 コイン受皿
41 コイン貯留部
47、48、68,69 軸受孔
49 軸受穴
50 凹陥部
51 軸受長孔
52 支持軸
55、56 軸受溝
60 受皿保持部
65、66 筒状短軸
80 コイン貯留容器

Claims (4)

  1. 遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、を備え、
    前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿を、前方方向に傾倒可能に枢支してなることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される払出口と、当該払出口から払い出された遊技媒体を受けて当該遊技媒体の貯留を行う遊技媒体受皿と、当該遊技媒体受皿を保持する受皿保持部と、を備え、
    前記遊技媒体受皿は、その側面に、係合部又は被係合部を備え、
    前記受皿保持部は、前記遊技媒体受皿が有する前記係合部又は前記被係合部の対向する位置に、前記遊技媒体受皿に備えられた係合部又は被係合部と係合する被係合部又は係合部を備え、
    前記遊技媒体受皿は、前記係合部と前記被係合部とが係合する位置を回動支点軸として、前方方向に傾倒可能にしてなることを特徴とする遊技機。
  3. 前記受皿保持部の係合部又は被係合部は、前後方向に延在する凹形状とする一方、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部は凸形状とし、
    前記遊技媒体受皿は、前記遊技媒体受皿の係合部又は被係合部が前記受皿保持部の被係合部又は係合部と係合された状態で、前方方向に引き出し自在にしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記受皿保持部の後面に突起状の係止部を設け、
    前記遊技媒体受皿の後面が、前記係止部に接触係止されることを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
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