JP2004129746A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】メインドアを開閉することなくコインの補給を行うことが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技の結果に応じて、遊技媒体を払い出す遊技機10において、開口部を有した筺体12と、この開口部を開閉可能なように当該筺体12に装着されたメインドア50と、を備え、筺体12は、その内部に遊技媒体を貯留するホッパー58を有し、メインドア50は、遊技媒体が通過可能な補給口204と、補給口204を開閉可能なようにメインドア50に装着された補給扉200と、を有するように構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】遊技の結果に応じて、遊技媒体を払い出す遊技機10において、開口部を有した筺体12と、この開口部を開閉可能なように当該筺体12に装着されたメインドア50と、を備え、筺体12は、その内部に遊技媒体を貯留するホッパー58を有し、メインドア50は、遊技媒体が通過可能な補給口204と、補給口204を開閉可能なようにメインドア50に装着された補給扉200と、を有するように構成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンと呼ばれる遊技機は、ボックス状の筺体と、筐体の前面を開閉可能にするメインドアとを備えている。この筐体の内部には、3個のリール、コイン貯留装置、制御装置などが収納され、また、メインドアには、ゲームを実施するための構成として、コイン投入口、スタートレバー、停止スイッチなどが配備されている。
【0003】
遊技を行う遊技者は、まず、遊技場にて、遊技の媒体となるコインを借り受け、このコインを遊技機のメインドアに設けられたコイン投入口に投入することにより遊技を開始することができる。遊技者により投入されたコインは、メインドアの後方の筐体内部に設けられたコイン貯留装置に貯留される。
【0004】
遊技の結果、役が成立し、入賞となった場合には、遊技者にはコインの払い出しが行われる。この払い出しが行われるコインは、筐体内部に設けられたコイン貯留装置に貯留されているものであるが、遊技が繰り返し行われ、コインの払い出しが続いたりすると、この貯留装置内に貯留されたコインが不足する事態が発生し得る。
【0005】
このような事態が発生した場合には、通常、遊技機の上部に設けられた報知ランプ等により、コインの貯留数が不足となった遊技機に気付いた遊技場の従業員が、この遊技機にコインの補給を行うべく、遊技機の前面に設けられているメインドアを開放し、筐体の開口部から遊技機の筐体内部に設けられたコイン貯留装置に直接コインの補給を行う。
【0006】
また、コインの補給が行われる別の形態として、自動補給装置が用いられることもある。この自動補給装置は、各遊技機間がコインを移送するための移送ベルト等で結ばれ、コインの補給作業が自動で行われるというものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平09−000685号公報(第2−9頁、第4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような自動補給装置は、遊技場に設置する費用が高く、遊技場としては気軽に導入することが難しいという問題がある。このため、依然として多くの遊技場で、従業員の手作業によりコインの補給作業が行われている。
【0009】
ところが、上述したように、手作業によりコインの補給作業を行う場合には、メインドアを開閉しなければならないことになり、これにより、以下のような不都合が生じている。
【0010】
即ち、メインドアは遊技者側である前面に開放されるので、遊技者は席を立って、遊技を中断しなければならない。このため、遊技者には迷惑がかかり、この遊技者自体が他の遊技者の邪魔となってしまうこともあった。更に、遊技場の管理者にとっては、遊技の中断により、遊技機の稼働率が低下するという問題点が有った。
【0011】
また、遊技機の筐体内部には、遊技を制御するための基板や、配線等が設けられていることから、コインの補給時に、筐体内部を露出させることにより、不正が行われる可能性があった。
【0012】
更に、メインドアの裏側にも、種々の基板等が設けられており、メインドアを開放し、閉鎖する際に、これらの基板と、筐体内部の基板とを接続する配線を挟み込んでしまい、最悪の場合には、配線を断線させてしまい、遊技機を故障させてしまうおそれもあり得る。
【0013】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、メインドアを開閉することなくコインの補給を行うことが可能な遊技機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のものを提供する。
【0015】
(1) 遊技の結果に応じて、遊技媒体を払い出す遊技機において、開口部を有した筺体と、当該開口部を開閉可能なように前記筺体に装着された開口部開閉体と、を備え、前記筺体は、その内部に遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留装置を有し、前記開口部開閉体は、遊技媒体が通過可能な孔部と、当該孔部を開閉可能なように前記開口部開閉体に装着された孔部開閉体と、を有したことを特徴とする遊技機。
【0016】
上述した(1)の発明によると、遊技場の従業員が遊技機にコインを補給する際に、遊技機のメインドアを開閉する必要がなく、メインドアに設けられたコイン補給用の小型扉を開閉することにより、遊技機にコインを補給することが可能となる。
【0017】
また、コインの補給作業を行う従業員にとっては、重量のあるメインドアを開けるという作業負担が軽くなり、補給作業を効率的に行うことが期待できる。
【0018】
更に、遊技者にとっては、従来、コインの補給作業はメインドアを開閉して行っていたことから補給作業中は席を立たなければならなかったが、コイン補給の際であっても、席を立つ必要がなくなり、補給作業後すぐに遊技を続行することが期待できる。
【0019】
更にまた、筐体内部には、リール、電飾、制御装置、それに伴う配線等が設けられているが、コインの補給時に、メインドアを開閉することによって、これらが完全に露出してしまうことがないため、基板や配線等に手が加えられてしまうという不正が行われることを防止し、遊技機のセキュリティの向上を図ることができる。
【0020】
更にまた、メインドアを開閉することによってメインドアの裏側に設けられた配線を挟み込んでしまうというおそれを防止でき、配線の断線等による遊技機の故障が起きるおそれも防止することができる。
【0021】
(2) 前記孔部は前記遊技媒体貯留装置より上方に位置することを特徴とする(1)に記載の遊技機。
【0022】
上述した(2)の発明によると、(1)の効果に加えて、従業員によりコインが投入される補給口の位置はコイン貯留装置よりも上方に位置づけられるように設けられることとなるため、補給口から投入されたコインを、移送ベルト等の動力を必要とする特別な装置等を用いることなく、自然な落下によりコイン貯留装置に補給することができる。
【0023】
(3) 前記遊技媒体貯留装置と前記孔部との間に、遊技媒体が通行可能な遊技媒体通路が設けられたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の遊技機。
【0024】
上述した(3)の発明によると、(1)又は(2)の効果に加えて、コインは補給口からコイン貯留装置をつなぐコイン通路を伝わり、コイン貯留装置に補給されるため、補給口からコイン貯留装置に直接コインを落下させることによりコインを補給する場合に比べて、コインの損傷を比較的抑えることが期待できるとともに、コインを貯留装置の外へ漏らすことなく確実に、コイン貯留装置に補給することができる。
【0025】
[用語の定義等]
本発明に係る「遊技媒体」とは、遊技機における遊技の開始、進行や結果を定め得るものを示す概念であり、パチンコ等の弾球遊技機におけるパチンコ球や、スロットマシンやパチスロ等の回胴式の遊技機におけるコインやメダルやトークン等を含む概念である。
【0026】
「開口部」とは、前面が開口している略ボックス状の筺体を含む概念であり、内部に基板等を収納するための空間を有しているものである。
【0027】
「開口部開閉体」とは、開口部を覆うように、かつ、開閉可能に装着可能であり、開口部の機密性を保てるものを含む概念である。例えば、扉のような固着されたものであっても、蓋のような着脱式のものであってもよい。もちろん、扉のように軸着されたものであっても、軸着されないものであってもよい。また、本体のある一面全体を覆うものだけでなくとも、本体のある一面の一部を覆うものや、本体の複数面を覆うものであってもよい。もちろん、面部でなくとも問題ない。
【0028】
「孔部」とは、前後方向に開放した穴若しくは孔を示すものであり、その形状は問わない。本発明においては、補給を行うためにコインが投入される補給口を指すものである。
【0029】
「孔部開閉体」とは、孔部を覆うように、かつ、開閉可能に装着可能であり、開口部の機密性を保てるものを含む概念である。例えば、扉のような固着されたものであっても、蓋のような着脱式のものであってもよい。もちろん、扉のように軸着されたものであっても、軸着されないものであってもよい。
【0030】
「上方」とは、補給口がコイン貯留装置よりも上位に設けられることを示す概念であり、必ずしも直上である必要はなく、斜め上であっても問題はなく、自然落下により補給口からコイン貯留装置へ遊技媒体を投入可能な位置であればよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
【0032】
尚、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
【0033】
また、この遊技機10で用いられる遊技媒体は、コインが適用されるものとして説明する。
【0034】
更に、以下において説明する実施形態における遊技機10では、スロットマシンに適用した場合について説明するが、本発明はこれに限らず、パチンコ等の弾球遊技機、メダル遊技機その他の遊技機にも適用することが可能である。
【0035】
[遊技機の構成]
本発明の一実施形態である遊技機10の概観を示す斜視図を図1に示す。
【0036】
遊技機10は、図1に示す如く、本体筐体12(以下、単に筐体12という。)と、メインドア50と、を備えている。
【0037】
尚、この「筐体12」は、請求項中の「筐体」に相当する。また、「メインドア50」は、請求項中の「開口部開閉体」に相当する。
【0038】
この筐体12は、遊技者を臨む位置が開放されている凹部を有しており、遊技場の所定の場所に固設される。筐体12の凹部には、後述する如く、遊技者を臨む位置に回動可能に配置された3個のリール26L、26C、26Rや、後述する遊技機10を電気的に制御するための主制御回路100や、コインの貯留、払出を制御するためのホッパー58等が設けられている。
【0039】
尚、この凹部は、請求項中の「開口部」に相当する。また、ホッパー58は、請求項中の「遊技媒体貯留装置」に相当する。
【0040】
また、メインドア50は、筐体12の凹部を外側に露呈しないように覆うこととなる。また、メインドア50は、図2に示す如く、筐体12の凹部を開閉可能なように、正面から見て左側で筐体12と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。
【0041】
メインドア50は、正面から見て右側で、メインドアロック機構218により筐体12に対して施錠及び解錠が行われるものである。詳しくは、図2を用いて後述する。
【0042】
メインドア50の略中央には、略垂直に形成された縦長矩形の3つの表示窓14L、14C、14Rが設けられている。これらの表示窓14L、14C、14Rには、5本の入賞ライン、即ち、水平に3本(中央L1、上下L2A、L2B)、及び斜めに2本(斜め右下がりL3A、斜め右上がりL3B)の入賞ラインが設けられている。これらの入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bの左端部と右端部とには、投入されたコインの枚数により有効となった入賞ライン(以下、有効ラインと称する)と、コインの賭け枚数と、を表示するための賭け枚数表示部18が、上から順に「3」、「2」、「1」、「2」、「3」の如く設けられている。
【0043】
筐体12の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3個のリール26L、26C、26Rが回転自在に設けられている。これらのリール26L、26C、26Rの各々は、上述した表示窓14L、14C、14Rを介して視認可能に設けられている。後述する如く、リール26L、26C、26Rは、表示窓14L、14C、14Rにおいて、リール26L、26C、26Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動するように回転駆動される。
【0044】
後述する1−BETスイッチ20を遊技者が操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば入賞ラインL1を有効化し、2−BETスイッチ22を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば入賞ラインL1、L2A及びL2Bを有効化し、最大BETスイッチ24を操作したときには、5本の入賞ラインの全て、即ちL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bを有効化する。有効化された入賞ラインは、賭け枚数表示部18の背面に設けられている有効ライン表示ランプ44(図5参照)を点灯することにより明示される。
【0045】
また、上述した表示窓14L、14C、14Rの下方には、略水平の台座部28が設けられており、その中央には液晶ディスプレイパネルからなる表示装置30が設けられている。この表示装置30においては、遊技履歴が表示されたり、ボーナスゲームにおける画像演出等が行われる。
【0046】
表示装置30の右側には、遊技機10にコインを投入するためのコイン投入口31が設けられている。
【0047】
また、コイン投入口31の上方には、後述する如く、ホッパー58にコインを補給するための補給口204が穿設されている。補給扉200は、メインドア50に穿設された補給口204を開閉可能なように、正面から見て左側でメインドア50と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。詳しくは、図3を用いて後述する。
【0048】
尚、この補給口204は、請求項中の「孔部」に相当する。補給扉200は、請求項中の「孔部開閉体」に相当する。
【0049】
上述した如く、表示装置30の左側には、1回の押動操作により、既に投入されているコインのうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするための1−BETスイッチ20と、既に投入されているコインのうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするための2−BETスイッチ22と、既に投入されているコインのうち1回の遊技に可能な最大枚数のコインを遊技の賭けの対象とするための最大BETスイッチ24とが設けられている。これらのBETスイッチ20、22又は24を押動操作することで、押動操作されたBETスイッチに応じて上述した入賞ラインが有効化されることとなる。
【0050】
台座部28の前面の左側には、スタートレバー32が傾動可能に設けられている。このスタートレバー32を遊技者が傾動操作することにより、上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転が一斉に開始される。3つのリール26L、26C、26Rが回転したときには、リール26L、26C、26Rの各々の外周面に描かれている図柄が、表示窓14L、14C、14Rの各々において変動表示されることとなる。
【0051】
上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転速度が一定の速度に達したときには後述する停止スイッチ34L、34C、34Rの遊技者による操作が有効となる。
【0052】
台座部28の前面の中央には、3個の停止スイッチ34L、34C、34Rが設けられている。停止スイッチ34Lはリール26Lに対応し、停止スイッチ34Cはリール26Cに対応し、停止スイッチ34Rはリール26Rに対応している。停止スイッチ34Lを遊技者が押動操作したときには、リール26Lが停止し、停止スイッチ34Cを遊技者が押動操作したときには、リール26Cが停止し、停止スイッチ34Rを遊技者が押動操作したときには、リール26Rが停止するようになされている。
【0053】
リール26L、リール26C、リール26Rが停止するときには、リール26L、リール26C、リール26Rの各々の外周面に描かれている図柄が上述した入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bに位置付けられて停止表示されるように制御される。
【0054】
スタートレバー32の左側には、払出スイッチ36が設けられている。遊技者が払出スイッチ36を押動操作したときには、クレジットされているコインが正面下部のコイン払出口38から払い出され、払い出されたコインはコイン受皿40に溜められる。
【0055】
また、このコイン受皿40の上側には、筐体12の内部に収納されたスピーカ41から発せられた音を筐体12の外部へ出すための透音口42が設けられている。
【0056】
[遊技機 メインドア開放時]
遊技機10のメインドア50を左側に開放した状態を図2に示す。
【0057】
上述したコイン投入口31の背後には、コインセンサ52が設けられており、コイン投入口31から投入されたコインは、コインセンサ52により検出され、計数された後、シュート56を通過し、ホッパー58の中に収納される。
【0058】
また、コインセンサ52の上方には、上述した如く、補給口204が穿設されており、この補給口204には、この補給口204から投入されたコインを後述するホッパー58に導入するためのコイン補給路206が設けられている。詳しくは図3に基づいて後述する。
【0059】
尚、このコイン補給路206は、請求項中の「遊技媒体通路」に相当する。
【0060】
更に、ホッパー58の下部にはコイン排出口60が設けられており、ホッパー58内に貯留されていたコインは、コイン排出口60を経由して排出され、コイン払出口38よりコイン受皿40に払出されるのである。
【0061】
メインドア50の右側部には、メインドアロック機構218を構成するロック片216が上下2箇所に設けられている。このロック片216は、上下方向に動作するものである。
【0062】
また、筐体12の右側内壁には、メインドアロック機構218を構成する被ロック部214が設けられている。
【0063】
ロック片216が、被ロック部214に係入することにより、メインドア50が筐体12の凹部を覆う状態で、即ち、メインドア50が閉じた状態で固定されることとなる。
【0064】
尚、本実施形態における遊技機10では、筐体12に被ロック部214を、メインドア50にロック片216を、設け、ロック片216が被ロック部214に係入することによりメインドア50が閉じた状態で固定されたロック機構であったが、本発明はこれに限らず、単にメインドア50が閉じた状態で固定されるものであればよく、例えば、筐体12にロック片216を設け、メインドア50に被ロック部214を設けてもよく、更には、ロック部と、ロック孔と、を備えたロック機構であってもよい。また、本実施形態における遊技機10では、ロック片216が被ロック部214に係入することによりメインドア50が閉じた状態で固定されたが、本発明はこれに限らず、係止されるものであれば問題ない。
【0065】
尚、本実施形態においては、固定式のメインドア50を用いた遊技機10であったが、本発明はこれに限らず、本体部に対して着脱自在な扉を備えた遊技機であってもよい。
【0066】
[補給扉の構成]
図3は、本発明の一実施形態である補給扉200の概略を示す図である。
【0067】
上述した如く、メインドア50における表示装置30の右側には、コインを投入するためのコイン投入口31が設けられており(図1参照)、このコイン投入口31の上方には、補給口204が穿設されている。
【0068】
図3に示す如く、この補給口204は、メインドア50に穿設された角穴であり、補給作業を行う遊技場の従業員等が、後述する遊技機10の筐体12内部に設けられたホッパー58にコインを補給する際に用いる穴である。この補給口204としてメインドア50に穿設された角穴は、約80mm×50mm程度の大きさを有するものである。
【0069】
尚、本実施形態における遊技機10では、補給口204は、上述した如く、メインドア50の遊技者を臨む位置である前面であって、コイン投入口31の上方に設けられるものであったが、本発明はこれに限らず、メインドア50の前面であって、コイン投入口31の上方以外の場所に設けられるものであってもよく、また、前面に限らず、メインドア50の左右側面又は上面に設けられることとしてもよく、更に、メインドア50に限らず、筐体12の左右側面、背面、上面の何れの位置に設けられるものであってもよい。
【0070】
また、補給口204は、約80mm×50mm程度の大きさを有する角穴であることとしたが、本発明はこれに限らず、補給口の大きさ及び穴の形状は上述したものでなくとも、ある程度の数量のコインがまとめて通過可能であれば、如何なるものであってもよい。
【0071】
図3に示す如く、補給扉200は、メインドア50に補給口204として穿設された角穴の穴形状とほぼ同一の形状及び大きさを有する一枚の板状体である。この補給扉200は、補給口204を外部に露呈させないように覆い、かつ、補給口204を開閉可能なように、正面から見て左端部をヒンジ機構(図示せず)によりメインドア50と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。
【0072】
尚、本実施形態では、補給扉200は、一枚の板状体であり、正面から見て左端部をヒンジ機構(図示せず)によりメインドア50と軸着され、その軸着された部分を中心として回動自在となっているように構成することとしたが、本発明はこれに限らず、種々の態様で構成することが可能なものである。
【0073】
例えば、本実施形態では、補給扉200は、メインドア50と軸着され、左方向に片開きするように構成することとしたが、本発明はこれに限らず、メインドア50に軸着される部分は、上下左右の何れかの一端部が軸着されるものであってもよい。
【0074】
また、補給扉200は、一枚の板状体でなくとも、二枚の板状体として構成し、例えば、この二枚の板状体を左右に並べる場合には、左板状体の左端部、及び、右板状体の右端部をメインドア50に軸着することにより、片面開き及び両面開きが可能なように構成することとしてもよい。
【0075】
更に、補給扉200は、軸着されるものでなくとも、補給口204の内縁周部にレール上の溝を設け、このレール上の溝に沿って、上下左右方向にスライド可能なように構成することとしてもよい。
【0076】
更にまた、補給扉200は、板状体でなくとも、変形可能なシャッタ機構等により構成することとしてもよい。
【0077】
尚、本実施形態においては、メインドア50に対して軸着等により固定される固定式の補給扉200を用いたが、本発明はこれに限らず、着脱自在な補給扉を備えた遊技機であってもよい。
【0078】
また、補給扉200の正面から見て右端部には、補給扉200をメインドア50に固定するために用いられる鍵穴201(図1参照)が設けられている。この鍵穴201は、所定の鍵体を挿脱自在にするものであり、その所定の鍵を挿入し、回動させることにより、その後方に設けられた補給扉ロック機構202を変位させ、解錠若しくは施錠を行うこととなる。
【0079】
尚、本実施形態においては、補給扉200に鍵穴201を設け、所定の鍵体を用いて補給扉200を開放状態、閉鎖状態にさせる補給扉ロック機構202を備えたものであったが、本発明はこれに限らず、認証カードを挿脱自在とした認証溝等を設けた電子制御のロック機構を備えたものであってもよい。
【0080】
上述したコイン補給路206は、図3に示す如く、角管形状の管状体を有する通路部材であり、傾斜管部と直管部とから構成される。
【0081】
傾斜管部は、補給口204からホッパー58の上部に設けられた開口部の直上に位置するように設けられた直管部に到達可能な長さと傾斜角度を有するものである。
【0082】
コイン補給路206の傾斜管部の上端に設けられた上端開口部は、補給口204から投入されたコインの受け口をなすものであり、メインドア50に補給口204として穿設された角穴の穴形状とほぼ同一の形状及び大きさを有し、補給口204に接続されるように設けられている。
【0083】
コイン補給路206の直管部の下端に設けられた下端開口部は、コインの出口をなすものであり、上述したホッパー58の上方開口部の直上に位置するように設けられる。これにより、このコイン補給路206は、補給口204から投入されたコインを後述するホッパー58に導入することができるのである。
【0084】
尚、本実施形態では、コイン補給路206を傾斜管部と直管部とから構成される通路部材であることとしたが、本発明はこれに限らず、補給口204から投入されたコインをホッパー58に導入することができる通路として構成されるものであればよい。
【0085】
また、本実施形態では、コイン補給路206を角管形状の管状体であるとして説明したが、本発明はこれに限らず、円管形状であってもよく、また、管状体でなくとも、断面が凹形状を有する樋状体であってもよく、補給口204から投入されたコインをホッパー58に導入することができれば、その形状は問わない。
【0086】
[補給扉 開放時]
図4は、メインドア50に軸着された補給扉200の拡大図である。
【0087】
以下、補給口204の奥に、メインドアロック機構218により施錠された筐体12とメインドア50とを解錠可能であり、かつ、打ち止め状態を解除可能な鍵穴212を設けるように構成する場合について説明する。
【0088】
メインドア50に軸着された補給扉200は、補給扉200に固設された補給扉ロック機構202によって、予め解錠され、開放されているものとする。
【0089】
図4に示す如く、補給口204の内縁上部には、矩形状の段部208が、補給口204から後方に押し下げられた位置に位置づけられるように、メインドア50に固設されている。
【0090】
この段部208には、メインドア50を筐体12に対して開放するために用いられ、かつ、打ち止め状態を解除するために用いられる鍵穴212が固設されている。この鍵穴212は、所定の鍵体を挿脱自在にするものであり、その所定の鍵を挿入し、右方向に回動操作された場合には、その後方に設けられたメインドアロック機構218を変位させ、施錠又は解錠を行うこととなる。また、左方向に回動操作された場合には、打ち止め状態の解除が行われる。
【0091】
打ち止め状態とは、一定量のコインの払い出しが行われた場合や、所定回数の当選回数に達した場合に、それ以上のコインの払い出し、及び、遊技を続行させないように制御が行われた状態を指すものである。
【0092】
従来、上述した、筺体とメインドアとを解錠可能であり、かつ、打ち止め状態を解除可能な鍵穴は、メインドアに、遊技者又は従業員等が視認可能でかつ接触可能なように設けられており、遊技者により合い鍵が用いられること等により不正に打ち止め状態が解除されたり、メインドアが開放されてしまうおそれもあった。
【0093】
しかし、上述した如く、補給扉を開放することにより操作可能な位置である補給口の奥に設けるように構成することにより、遊技者により合い鍵が用いられる等による不正を防止し、セキュリティを向上させることができる。
【0094】
[遊技機の制御装置の構成]
遊技機10を制御する制御回路と、これに電気的に接続されている周辺装置とを含む回路構成を示すブロック図を図5に示す。
【0095】
上述したスタートレバー32は、主制御回路100のインターフェイス回路群102に接続され、インターフェイス回路群102は、入出力バス104に接続されている。スタートレバー32から発せられた始動開始信号は、インターフェイス回路群102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
【0096】
また、上述したインターフェイス回路群102には、停止スイッチ34L、34C、34R、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、最大BETスイッチ24及び払出スイッチ36も接続されている。これらのスイッチやスイッチから発せられる信号もインターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0097】
更に、インターフェイス回路群102には、コインセンサ52も接続されている。これらのセンサから発せられる信号もインターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0098】
更にまた、インターフェイス回路群102には、後述する、打ち止め解除スイッチ220も接続されている。この打ち止め解除スイッチ220から発せられる信号もインターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0099】
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、当該制御プログラムを実行するための初期データなどを記憶する。
【0100】
また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶する。
【0101】
入出力バス104には、乱数を発生するための乱数発生部112も設けられている。乱数発生部112は、一定の範囲の数値、例えば0〜65535(2の16乗)に含まれる乱数を発生する。尚、本実施形態においては、乱数は上述の如きCPU106の外部に設けられた乱数発生部112において発生させているが、本発明においてはこれに限らず、乱数発生部を設けることなくCPU106の演算処理により発生するように構成してもよい。
【0102】
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール26L、26C、26Rの各々を回転駆動するステッピングモータ62L、62C、62Rが接続されている。ステッピングモータ62L、62C、62Rの各々は、3つのリール26L、26C、26Rの内部に設けられ、ステッピングモータ62L、62C、62Rの回転シャフトがリール26L、26C、26Rの回転中心となるように、リール26L、26C、26Rは、ステッピングモータ62L、62C、62Rに設けられている。
【0103】
CPU106から発せられる駆動制御命令は、モータ駆動回路114により駆動信号に変換され、駆動信号はステッピングモータ62L、62C、62Rに供給される。尚、駆動制御命令には、回転速度の命令も含まれており、ステッピングモータ62L、62C、62Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御も行う。
【0104】
CPU106が、上述した如き、ステッピングモータ62L、62C、62Rに対する制御をすることにより、リール26L、26C、26Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御を行うことができるのである。
【0105】
リール26L、26C、26Rの各々には、各リールの回転角度位置を検出するための回転角度位置センサ(図示せず)が設けられており、回転角度位置センサは、リール回転角度位置検出回路116に接続されている。リール26L、26C、26Rの各々の回転角度位置を示す信号が回転角度位置センサから発せられたときには、リール回転角度位置検出回路116に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0106】
CPU106は、供給された回転角度位置から図柄のコード番号を算出し、表示窓14L、14C、14Rの各々に表示される図柄を特定することができるのである。
【0107】
入出力バス104には、有効ライン表示ランプ44を駆動するためのランプ駆動回路118も接続されており、CPU106は、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22又は最大BETスイッチ24から発せられる信号に応じて駆動指令をランプ駆動回路118に発し、駆動指令に応じて有効ライン表示ランプ44を点灯駆動するのである。
【0108】
また、入出力バス104には、表示装置30を駆動する表示駆動回路120も接続されており、CPU106は、ROM108に記憶されている画像データや文字データ等を読み出し、そのデータを表示駆動回路120に供給する。このように構成することより、表示装置30には、画像データが演出画面として表示されたり、文字データがメッセージとして表示されたりするのである。
【0109】
更に、入出力バス104には、スピーカ41を駆動するためのスピーカ駆動回路122も接続されており、CPU106は、ROM108に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路122に供給する。このようにしたことより、スピーカ41から所定の音声が発せられるのである。
【0110】
更にまた、入出力バス104には、ホッパー58を駆動するためのホッパー駆動回路124も接続されており、CPU106は、払出スイッチ36が押動されたことを示す信号を受信した場合や、遊技結果によりコインの払出しを必要とすると判断した場合などには、払出枚数を支持するデータをホッパー駆動回路124に供給する。これによりホッパー58の内部に設けられた回転盤62を回転させ、コインを排出させるのである。
【0111】
更にまた、入出力バス104には、コイン通過センサ68も接続されており、ホッパー58から実際に排出されたコインの枚数を算出したデータをCPU106に供給する。そして、CPU106は命令したコインの払出枚数と、実際に排出されたコインの枚数を比較し、当該実際に排出されたコインの枚数に不足があった場合には、更にこの枚数分のコインを排出するようホッパー駆動回路124にデータを供給するのである。
【0112】
更にまた、入出力バス104には、フラッシュメモリ128も接続されており、ビッグ・ボーナスやレギュラー・ボーナス等の特別遊技への移行する権利が獲得されたことを示すフラグの数や、遊技機10における遊技履歴などの情報を記憶する。
【0113】
更に、入出力バス104には、通信用インターフェイス回路130も接続されており、遊技機10における遊技状況、遊技履歴、等の様々な情報を管理サーバなどの外部端末に対して伝送することが可能となるのである。
【0114】
[補給扉の動作]
本発明における遊技機10にコインを補給する際の動作の流れを説明する。また、メインドア50は、筐体12に対して閉じた状態にあるとともに、メインドア50に穿設された補給口204は、補給扉200によって閉じた状態にあり、補給扉200は、補給扉200に固設された補給扉ロック機構202によって予め施錠された状態にあるものとする。
【0115】
コインの補給作業を行う遊技場の従業員が、補給扉200の右端部に固設された鍵穴201に所定の鍵体を挿入し、回動させることにより、その後方に設けられた補給扉ロック機構202を変位させ、解錠が行われる。
【0116】
解錠が行われることにより、補給扉200は、上述した如く、ヒンジ機構(図示せず)によりメインドア50と軸着された左端部を中心として開閉自在となる。
【0117】
従業員が、開閉自在となった補給扉200を開放すると、補給口204が外部に露呈され、視認可能な状態となる。この補給扉200を開放した状態で、補給するコインを補給口204から投入することができる。
【0118】
補給口204から投入されたコインは、補給口204に接続されたコイン補給路206の上端開口部からコイン補給路206に導入され、傾斜形状部から直形状部に沿うように方向を変えて落下し、下端開口部からその直下に設けられたホッパー58に収容される。
【0119】
これにより、遊技場の従業員が遊技機にコインを補給する際に、遊技機のメインドアを開閉する必要がなく、メインドアに設けられたコイン補給用の小型扉を開閉することにより、遊技機にコインを補給することが可能となる。
【0120】
また、補給作業を行う従業員にとっては、重量のあるメインドアを開けるという作業負担が軽くなり、補給作業を効率的に行うことが期待できる。
【0121】
更に、遊技者にとっては、従来、コインの補給作業はメインドアを開閉して行っていたことから補給作業中は席を立たなければならなかったが、コイン補給の際であっても、席を立つ必要がなくなり、補給作業後すぐに遊技を続行することが期待できる。
【0122】
更にまた、一般に、筐体内部には、リール、電飾、制御装置、それに伴う配線等が設けられており、メインドアを開閉することによって基板や配線等の遊技機の制御部を遊技者に見られることがないため、基板や配線等に手が加えられてしまうという不正が行われることを防止し、遊技機のセキュリティの向上を図ることができる。
【0123】
更にまた、メインドアを開閉することによってメインドアの裏側に設けられた配線を挟み込んでしまうというおそれを防止でき、配線の断線等による遊技機の故障が起きるおそれも防止することができる。
【0124】
更にまた、コインが投入される補給口の位置はコイン貯留装置よりも上方に位置づけられるように設けられることとなるため、補給口から投入されたコインを、移送ベルト等の動力を必要とする特別な装置等を用いることなく、自然な落下によりコイン貯留装置に補給することができる。
【0125】
更にまた、コインは補給口からコイン貯留装置をつなぐコイン通路を伝わり、コイン貯留装置に補給されるため、補給口から貯留装置に直接コインを落下させることによりコインを補給する場合に比べて、コインの損傷を比較的抑えることが期待できるとともに、コインをコイン貯留装置の外へ漏らすことなく確実に、コイン貯留装置に補給することができる。
【0126】
尚、本実施形態における遊技機10では、補給口204からホッパー58の間に、コイン補給路206を設け、補給口204から投入されたコインをホッパー58へと導入するように構成したが、本発明はこれに限らず、コイン補給路206を設けることなく、補給口204の直下にホッパー58を配置し、補給口204から投入されたコインがそのままホッパー58に落下することにより、補給が行われることとしてもよい。
【0127】
また、同様に、コイン補給路206を設けるような構成とせず、補給作業を行う際に、ホッパー58に到達可能な長さを有し、コイン補給路206に代替可能な補給補助器具等を補給口204からホッパー58方向に挿入することにより、コインの補給が行われることとしてもよい。
【0128】
尚、本実施形態では、メインドア50に設けられた補給扉200及び補給口204は、遊技機10の外部から筐体12内に設けられたホッパー58にコインを補給する場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限らず、ホッパー58に収容されているコインが一杯となった場合に、コイン収容数を減少させるべく、コインをホッパー58から遊技機10の外部へ取り出す場合にも適用することとしてもよい。
【0129】
[メインドアの開放動作]
上述した如く、補給扉200が開放された状態で、補給口204から後方に押し下げられた位置に位置づけられるように、メインドア50に固設された矩形状の段部208には、鍵穴212が固設されている。
【0130】
この鍵穴212に、所定の鍵体が挿入され、右方向に回動操作された場合には、その後方に設けられたメインドアロック機構218を変位させる。即ち、メインドア50に設けられたロック片216が下方へ回動して被ロック部214からはずれ、これにより、メインドア50が開放可能な状態となる。
【0131】
尚、鍵穴212とロック片216との間には、図示しない、押圧板、動力伝達板、引張コイルバネ等の弾性体等といった各種装置が介在して鍵穴212からロック片216に至る動作伝達経路を形成している。
【0132】
尚、本実施形態においては、固定式のメインドア50を用いた遊技機10であったが、本発明はこれに限らず、筐体12に対して着脱自在な扉を備えた遊技機であってもよい。
【0133】
尚、本実施形態においては、所定の鍵体を用いてメインドア50を開放状態、閉鎖状態にさせるメインドアロック機構218を備えたものであったが、本発明はこれに限らず、認証カードを挿脱自在とした認証溝等を設けた電子制御のロック機構を備えたものであってもよい。
【0134】
従来、上述した、筺体とメインドアとを解錠可能な鍵穴は、メインドアに、遊技者又は従業員等が視認可能でかつ接触可能なように設けられており、遊技者により合い鍵が用いられること等により不正にメインドアが開放されてしまうおそれもあった。
【0135】
しかし、上述した如く、メインドアを解錠可能な鍵穴212を、補給扉200を開放することにより操作可能な位置である補給口204の奥に設けるように構成することにより、遊技者により合い鍵等が用いられ、メインドア50が開放され、筐体12内の制御部に不正が行われるおそれを防止し、遊技機のセキュリティを向上させることができる。
【0136】
[打ち止め解除動作]
上述した如く、補給扉200が開放された状態で、補給口204から後方に押し下げられた位置に位置づけられるように、メインドア50に固設された矩形状の段部208には、鍵穴212が固設されている。
【0137】
この鍵穴212に、所定の鍵体が挿入され、左方向に回動操作された場合には、その後方に設けられた打ち止め解除スイッチ220(図5参照)により、回動操作が行われたことが検知されることとなる。
【0138】
上述した図5に示す如く、回動操作が行われたことを検知した打ち止め解除スイッチ220により発せられた打ち止め解除信号は、インターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0139】
CPU106は、入出力バス104を介して、打ち止め解除スイッチ220により供給された打ち止め解除信号を受け取ったと判別した場合には、打ち止め状態を解除する制御を行うべく、電力及び各種信号を供給しないように制御を行っていた、モータ駆動回路114、ホッパー駆動回路124等の各種回路に電力及び各種信号の供給を再開することとなる。
【0140】
従来、上述した、筺体とメインドアとを解錠可能であり、かつ、打ち止め状態を解除可能な鍵穴は、メインドアに、遊技者又は従業員等が視認可能でかつ接触可能なように設けられており、遊技者により合い鍵等が用いられることにより不正に打ち止め状態が解除されてしまうおそれもあった。
【0141】
しかし、上述した如く、打ち止め状態を解除可能な鍵穴212を、補給扉200を開放することにより操作可能な位置である補給口204の奥に設けるように構成することにより、遊技者により合い鍵等が用いられ、不正に打ち止め状態が解除されることにより、本来払い出されることのない大量のコインを払い出してしまうおそれを防止し、遊技機のセキュリティを向上させることができる。
【0142】
本明細書に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本明細書に記載されたものに限定されるものではない。
【0143】
【発明の効果】
本発明によれば、「遊技の結果に応じて、遊技媒体を払い出す遊技機」を「開口部を有した筺体と、当該開口部を開閉可能なように当該筺体に装着された開口部開閉体と、を備え、前記筺体は、その内部に遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留装置を有し、前記開口部開閉体は、遊技媒体が通過可能な孔部と、当該孔部を開閉可能なように前記開口部開閉体に装着された孔部開閉体と、」を有するように構成したので、遊技場の従業員等が遊技機にコインを補給する際に、遊技機のメインドアを開閉する必要がなく、メインドアに設けられたコイン補給用の小型扉を開閉することにより、遊技機にコインを補給することが可能となる。
【0144】
その結果、コインの補給作業を行う従業員等にとっては、重量のあるメインドアを開けるという負担が軽くなり、補給作業を効率的に行うことが期待できる。
【0145】
更に、遊技者にとっては、従来、コインの補給作業はメインドアを開閉して行っていたことから補給作業中は席を立たなければならなかったが、コイン補給の際であっても、席を立つ必要がなくなり、補給作業後すぐに遊技を続行することが期待できる。
【0146】
更にまた、一般に、筐体内部には、リール、電飾、制御装置、それに伴う配線等が設けられているが、コインの補給時に、メインドアを開閉することによって、これらが完全に露出してしまうことがないため、基板や配線等に手が加えられてしまうという不正が行われることを防止し、遊技機のセキュリティの向上を図ることができる。
【0147】
更にまた、メインドアを開閉することによってメインドアの裏側に設けられた配線を挟み込んでしまうというおそれを防止でき、配線の断線等による遊技機の故障が起きるおそれも防止することができる。
【0148】
上述した発明を、「前記孔部は前記遊技媒体貯留装置より上方に位置する」ように構成することにより、上述した効果に加えて、コインが投入される補給口の位置はコイン貯留装置よりも上方に位置づけられるように設けられることとなるため、補給口から投入されたコインを、移送ベルト等の動力を必要とする特別な装置等を用いることなく、自然な落下によりコイン貯留装置に補給することができる。
【0149】
上述した発明を、「前記遊技媒体貯留装置と前記孔部との間に、遊技媒体が通行可能な遊技媒体通路が設けられた」ように構成することにより、上述した効果に加えて、コインは補給口からコイン貯留装置をつなぐコイン通路を伝わり、コイン貯留装置に補給されるため、補給口からコイン貯留装置に直接コインを落下させることによりコインを補給する場合に比べて、コインの損傷を比較的抑えることが期待できるとともに、コインをコイン貯留装置の外へ漏らすことなく確実に、コイン貯留装置に補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である遊技機10の概観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である遊技機10のメインドア50を左側に開放した状態示す図である。
【図3】本発明の一実施形態である補給扉200の概略を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態であるメインドア50に軸着された補給扉200の拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態である遊技機10を制御する制御回路と、これに電気的に接続されている周辺装置とを含む回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 遊技機
12 筐体
31 コイン投入口
38 コイン払出口
40 コイン受皿
50 メインドア
58 ホッパー
200 補給扉
201 鍵穴
202 補給扉ロック機構
204 補給口
206 コイン補給路
208 段部
212 鍵穴
214 被ロック部
216 ロック片
218 メインドアロック機構
220 打ち止め解除スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンと呼ばれる遊技機は、ボックス状の筺体と、筐体の前面を開閉可能にするメインドアとを備えている。この筐体の内部には、3個のリール、コイン貯留装置、制御装置などが収納され、また、メインドアには、ゲームを実施するための構成として、コイン投入口、スタートレバー、停止スイッチなどが配備されている。
【0003】
遊技を行う遊技者は、まず、遊技場にて、遊技の媒体となるコインを借り受け、このコインを遊技機のメインドアに設けられたコイン投入口に投入することにより遊技を開始することができる。遊技者により投入されたコインは、メインドアの後方の筐体内部に設けられたコイン貯留装置に貯留される。
【0004】
遊技の結果、役が成立し、入賞となった場合には、遊技者にはコインの払い出しが行われる。この払い出しが行われるコインは、筐体内部に設けられたコイン貯留装置に貯留されているものであるが、遊技が繰り返し行われ、コインの払い出しが続いたりすると、この貯留装置内に貯留されたコインが不足する事態が発生し得る。
【0005】
このような事態が発生した場合には、通常、遊技機の上部に設けられた報知ランプ等により、コインの貯留数が不足となった遊技機に気付いた遊技場の従業員が、この遊技機にコインの補給を行うべく、遊技機の前面に設けられているメインドアを開放し、筐体の開口部から遊技機の筐体内部に設けられたコイン貯留装置に直接コインの補給を行う。
【0006】
また、コインの補給が行われる別の形態として、自動補給装置が用いられることもある。この自動補給装置は、各遊技機間がコインを移送するための移送ベルト等で結ばれ、コインの補給作業が自動で行われるというものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平09−000685号公報(第2−9頁、第4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような自動補給装置は、遊技場に設置する費用が高く、遊技場としては気軽に導入することが難しいという問題がある。このため、依然として多くの遊技場で、従業員の手作業によりコインの補給作業が行われている。
【0009】
ところが、上述したように、手作業によりコインの補給作業を行う場合には、メインドアを開閉しなければならないことになり、これにより、以下のような不都合が生じている。
【0010】
即ち、メインドアは遊技者側である前面に開放されるので、遊技者は席を立って、遊技を中断しなければならない。このため、遊技者には迷惑がかかり、この遊技者自体が他の遊技者の邪魔となってしまうこともあった。更に、遊技場の管理者にとっては、遊技の中断により、遊技機の稼働率が低下するという問題点が有った。
【0011】
また、遊技機の筐体内部には、遊技を制御するための基板や、配線等が設けられていることから、コインの補給時に、筐体内部を露出させることにより、不正が行われる可能性があった。
【0012】
更に、メインドアの裏側にも、種々の基板等が設けられており、メインドアを開放し、閉鎖する際に、これらの基板と、筐体内部の基板とを接続する配線を挟み込んでしまい、最悪の場合には、配線を断線させてしまい、遊技機を故障させてしまうおそれもあり得る。
【0013】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、メインドアを開閉することなくコインの補給を行うことが可能な遊技機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のものを提供する。
【0015】
(1) 遊技の結果に応じて、遊技媒体を払い出す遊技機において、開口部を有した筺体と、当該開口部を開閉可能なように前記筺体に装着された開口部開閉体と、を備え、前記筺体は、その内部に遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留装置を有し、前記開口部開閉体は、遊技媒体が通過可能な孔部と、当該孔部を開閉可能なように前記開口部開閉体に装着された孔部開閉体と、を有したことを特徴とする遊技機。
【0016】
上述した(1)の発明によると、遊技場の従業員が遊技機にコインを補給する際に、遊技機のメインドアを開閉する必要がなく、メインドアに設けられたコイン補給用の小型扉を開閉することにより、遊技機にコインを補給することが可能となる。
【0017】
また、コインの補給作業を行う従業員にとっては、重量のあるメインドアを開けるという作業負担が軽くなり、補給作業を効率的に行うことが期待できる。
【0018】
更に、遊技者にとっては、従来、コインの補給作業はメインドアを開閉して行っていたことから補給作業中は席を立たなければならなかったが、コイン補給の際であっても、席を立つ必要がなくなり、補給作業後すぐに遊技を続行することが期待できる。
【0019】
更にまた、筐体内部には、リール、電飾、制御装置、それに伴う配線等が設けられているが、コインの補給時に、メインドアを開閉することによって、これらが完全に露出してしまうことがないため、基板や配線等に手が加えられてしまうという不正が行われることを防止し、遊技機のセキュリティの向上を図ることができる。
【0020】
更にまた、メインドアを開閉することによってメインドアの裏側に設けられた配線を挟み込んでしまうというおそれを防止でき、配線の断線等による遊技機の故障が起きるおそれも防止することができる。
【0021】
(2) 前記孔部は前記遊技媒体貯留装置より上方に位置することを特徴とする(1)に記載の遊技機。
【0022】
上述した(2)の発明によると、(1)の効果に加えて、従業員によりコインが投入される補給口の位置はコイン貯留装置よりも上方に位置づけられるように設けられることとなるため、補給口から投入されたコインを、移送ベルト等の動力を必要とする特別な装置等を用いることなく、自然な落下によりコイン貯留装置に補給することができる。
【0023】
(3) 前記遊技媒体貯留装置と前記孔部との間に、遊技媒体が通行可能な遊技媒体通路が設けられたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の遊技機。
【0024】
上述した(3)の発明によると、(1)又は(2)の効果に加えて、コインは補給口からコイン貯留装置をつなぐコイン通路を伝わり、コイン貯留装置に補給されるため、補給口からコイン貯留装置に直接コインを落下させることによりコインを補給する場合に比べて、コインの損傷を比較的抑えることが期待できるとともに、コインを貯留装置の外へ漏らすことなく確実に、コイン貯留装置に補給することができる。
【0025】
[用語の定義等]
本発明に係る「遊技媒体」とは、遊技機における遊技の開始、進行や結果を定め得るものを示す概念であり、パチンコ等の弾球遊技機におけるパチンコ球や、スロットマシンやパチスロ等の回胴式の遊技機におけるコインやメダルやトークン等を含む概念である。
【0026】
「開口部」とは、前面が開口している略ボックス状の筺体を含む概念であり、内部に基板等を収納するための空間を有しているものである。
【0027】
「開口部開閉体」とは、開口部を覆うように、かつ、開閉可能に装着可能であり、開口部の機密性を保てるものを含む概念である。例えば、扉のような固着されたものであっても、蓋のような着脱式のものであってもよい。もちろん、扉のように軸着されたものであっても、軸着されないものであってもよい。また、本体のある一面全体を覆うものだけでなくとも、本体のある一面の一部を覆うものや、本体の複数面を覆うものであってもよい。もちろん、面部でなくとも問題ない。
【0028】
「孔部」とは、前後方向に開放した穴若しくは孔を示すものであり、その形状は問わない。本発明においては、補給を行うためにコインが投入される補給口を指すものである。
【0029】
「孔部開閉体」とは、孔部を覆うように、かつ、開閉可能に装着可能であり、開口部の機密性を保てるものを含む概念である。例えば、扉のような固着されたものであっても、蓋のような着脱式のものであってもよい。もちろん、扉のように軸着されたものであっても、軸着されないものであってもよい。
【0030】
「上方」とは、補給口がコイン貯留装置よりも上位に設けられることを示す概念であり、必ずしも直上である必要はなく、斜め上であっても問題はなく、自然落下により補給口からコイン貯留装置へ遊技媒体を投入可能な位置であればよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
【0032】
尚、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
【0033】
また、この遊技機10で用いられる遊技媒体は、コインが適用されるものとして説明する。
【0034】
更に、以下において説明する実施形態における遊技機10では、スロットマシンに適用した場合について説明するが、本発明はこれに限らず、パチンコ等の弾球遊技機、メダル遊技機その他の遊技機にも適用することが可能である。
【0035】
[遊技機の構成]
本発明の一実施形態である遊技機10の概観を示す斜視図を図1に示す。
【0036】
遊技機10は、図1に示す如く、本体筐体12(以下、単に筐体12という。)と、メインドア50と、を備えている。
【0037】
尚、この「筐体12」は、請求項中の「筐体」に相当する。また、「メインドア50」は、請求項中の「開口部開閉体」に相当する。
【0038】
この筐体12は、遊技者を臨む位置が開放されている凹部を有しており、遊技場の所定の場所に固設される。筐体12の凹部には、後述する如く、遊技者を臨む位置に回動可能に配置された3個のリール26L、26C、26Rや、後述する遊技機10を電気的に制御するための主制御回路100や、コインの貯留、払出を制御するためのホッパー58等が設けられている。
【0039】
尚、この凹部は、請求項中の「開口部」に相当する。また、ホッパー58は、請求項中の「遊技媒体貯留装置」に相当する。
【0040】
また、メインドア50は、筐体12の凹部を外側に露呈しないように覆うこととなる。また、メインドア50は、図2に示す如く、筐体12の凹部を開閉可能なように、正面から見て左側で筐体12と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。
【0041】
メインドア50は、正面から見て右側で、メインドアロック機構218により筐体12に対して施錠及び解錠が行われるものである。詳しくは、図2を用いて後述する。
【0042】
メインドア50の略中央には、略垂直に形成された縦長矩形の3つの表示窓14L、14C、14Rが設けられている。これらの表示窓14L、14C、14Rには、5本の入賞ライン、即ち、水平に3本(中央L1、上下L2A、L2B)、及び斜めに2本(斜め右下がりL3A、斜め右上がりL3B)の入賞ラインが設けられている。これらの入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bの左端部と右端部とには、投入されたコインの枚数により有効となった入賞ライン(以下、有効ラインと称する)と、コインの賭け枚数と、を表示するための賭け枚数表示部18が、上から順に「3」、「2」、「1」、「2」、「3」の如く設けられている。
【0043】
筐体12の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3個のリール26L、26C、26Rが回転自在に設けられている。これらのリール26L、26C、26Rの各々は、上述した表示窓14L、14C、14Rを介して視認可能に設けられている。後述する如く、リール26L、26C、26Rは、表示窓14L、14C、14Rにおいて、リール26L、26C、26Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動するように回転駆動される。
【0044】
後述する1−BETスイッチ20を遊技者が操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば入賞ラインL1を有効化し、2−BETスイッチ22を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば入賞ラインL1、L2A及びL2Bを有効化し、最大BETスイッチ24を操作したときには、5本の入賞ラインの全て、即ちL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bを有効化する。有効化された入賞ラインは、賭け枚数表示部18の背面に設けられている有効ライン表示ランプ44(図5参照)を点灯することにより明示される。
【0045】
また、上述した表示窓14L、14C、14Rの下方には、略水平の台座部28が設けられており、その中央には液晶ディスプレイパネルからなる表示装置30が設けられている。この表示装置30においては、遊技履歴が表示されたり、ボーナスゲームにおける画像演出等が行われる。
【0046】
表示装置30の右側には、遊技機10にコインを投入するためのコイン投入口31が設けられている。
【0047】
また、コイン投入口31の上方には、後述する如く、ホッパー58にコインを補給するための補給口204が穿設されている。補給扉200は、メインドア50に穿設された補給口204を開閉可能なように、正面から見て左側でメインドア50と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。詳しくは、図3を用いて後述する。
【0048】
尚、この補給口204は、請求項中の「孔部」に相当する。補給扉200は、請求項中の「孔部開閉体」に相当する。
【0049】
上述した如く、表示装置30の左側には、1回の押動操作により、既に投入されているコインのうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするための1−BETスイッチ20と、既に投入されているコインのうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするための2−BETスイッチ22と、既に投入されているコインのうち1回の遊技に可能な最大枚数のコインを遊技の賭けの対象とするための最大BETスイッチ24とが設けられている。これらのBETスイッチ20、22又は24を押動操作することで、押動操作されたBETスイッチに応じて上述した入賞ラインが有効化されることとなる。
【0050】
台座部28の前面の左側には、スタートレバー32が傾動可能に設けられている。このスタートレバー32を遊技者が傾動操作することにより、上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転が一斉に開始される。3つのリール26L、26C、26Rが回転したときには、リール26L、26C、26Rの各々の外周面に描かれている図柄が、表示窓14L、14C、14Rの各々において変動表示されることとなる。
【0051】
上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転速度が一定の速度に達したときには後述する停止スイッチ34L、34C、34Rの遊技者による操作が有効となる。
【0052】
台座部28の前面の中央には、3個の停止スイッチ34L、34C、34Rが設けられている。停止スイッチ34Lはリール26Lに対応し、停止スイッチ34Cはリール26Cに対応し、停止スイッチ34Rはリール26Rに対応している。停止スイッチ34Lを遊技者が押動操作したときには、リール26Lが停止し、停止スイッチ34Cを遊技者が押動操作したときには、リール26Cが停止し、停止スイッチ34Rを遊技者が押動操作したときには、リール26Rが停止するようになされている。
【0053】
リール26L、リール26C、リール26Rが停止するときには、リール26L、リール26C、リール26Rの各々の外周面に描かれている図柄が上述した入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bに位置付けられて停止表示されるように制御される。
【0054】
スタートレバー32の左側には、払出スイッチ36が設けられている。遊技者が払出スイッチ36を押動操作したときには、クレジットされているコインが正面下部のコイン払出口38から払い出され、払い出されたコインはコイン受皿40に溜められる。
【0055】
また、このコイン受皿40の上側には、筐体12の内部に収納されたスピーカ41から発せられた音を筐体12の外部へ出すための透音口42が設けられている。
【0056】
[遊技機 メインドア開放時]
遊技機10のメインドア50を左側に開放した状態を図2に示す。
【0057】
上述したコイン投入口31の背後には、コインセンサ52が設けられており、コイン投入口31から投入されたコインは、コインセンサ52により検出され、計数された後、シュート56を通過し、ホッパー58の中に収納される。
【0058】
また、コインセンサ52の上方には、上述した如く、補給口204が穿設されており、この補給口204には、この補給口204から投入されたコインを後述するホッパー58に導入するためのコイン補給路206が設けられている。詳しくは図3に基づいて後述する。
【0059】
尚、このコイン補給路206は、請求項中の「遊技媒体通路」に相当する。
【0060】
更に、ホッパー58の下部にはコイン排出口60が設けられており、ホッパー58内に貯留されていたコインは、コイン排出口60を経由して排出され、コイン払出口38よりコイン受皿40に払出されるのである。
【0061】
メインドア50の右側部には、メインドアロック機構218を構成するロック片216が上下2箇所に設けられている。このロック片216は、上下方向に動作するものである。
【0062】
また、筐体12の右側内壁には、メインドアロック機構218を構成する被ロック部214が設けられている。
【0063】
ロック片216が、被ロック部214に係入することにより、メインドア50が筐体12の凹部を覆う状態で、即ち、メインドア50が閉じた状態で固定されることとなる。
【0064】
尚、本実施形態における遊技機10では、筐体12に被ロック部214を、メインドア50にロック片216を、設け、ロック片216が被ロック部214に係入することによりメインドア50が閉じた状態で固定されたロック機構であったが、本発明はこれに限らず、単にメインドア50が閉じた状態で固定されるものであればよく、例えば、筐体12にロック片216を設け、メインドア50に被ロック部214を設けてもよく、更には、ロック部と、ロック孔と、を備えたロック機構であってもよい。また、本実施形態における遊技機10では、ロック片216が被ロック部214に係入することによりメインドア50が閉じた状態で固定されたが、本発明はこれに限らず、係止されるものであれば問題ない。
【0065】
尚、本実施形態においては、固定式のメインドア50を用いた遊技機10であったが、本発明はこれに限らず、本体部に対して着脱自在な扉を備えた遊技機であってもよい。
【0066】
[補給扉の構成]
図3は、本発明の一実施形態である補給扉200の概略を示す図である。
【0067】
上述した如く、メインドア50における表示装置30の右側には、コインを投入するためのコイン投入口31が設けられており(図1参照)、このコイン投入口31の上方には、補給口204が穿設されている。
【0068】
図3に示す如く、この補給口204は、メインドア50に穿設された角穴であり、補給作業を行う遊技場の従業員等が、後述する遊技機10の筐体12内部に設けられたホッパー58にコインを補給する際に用いる穴である。この補給口204としてメインドア50に穿設された角穴は、約80mm×50mm程度の大きさを有するものである。
【0069】
尚、本実施形態における遊技機10では、補給口204は、上述した如く、メインドア50の遊技者を臨む位置である前面であって、コイン投入口31の上方に設けられるものであったが、本発明はこれに限らず、メインドア50の前面であって、コイン投入口31の上方以外の場所に設けられるものであってもよく、また、前面に限らず、メインドア50の左右側面又は上面に設けられることとしてもよく、更に、メインドア50に限らず、筐体12の左右側面、背面、上面の何れの位置に設けられるものであってもよい。
【0070】
また、補給口204は、約80mm×50mm程度の大きさを有する角穴であることとしたが、本発明はこれに限らず、補給口の大きさ及び穴の形状は上述したものでなくとも、ある程度の数量のコインがまとめて通過可能であれば、如何なるものであってもよい。
【0071】
図3に示す如く、補給扉200は、メインドア50に補給口204として穿設された角穴の穴形状とほぼ同一の形状及び大きさを有する一枚の板状体である。この補給扉200は、補給口204を外部に露呈させないように覆い、かつ、補給口204を開閉可能なように、正面から見て左端部をヒンジ機構(図示せず)によりメインドア50と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。
【0072】
尚、本実施形態では、補給扉200は、一枚の板状体であり、正面から見て左端部をヒンジ機構(図示せず)によりメインドア50と軸着され、その軸着された部分を中心として回動自在となっているように構成することとしたが、本発明はこれに限らず、種々の態様で構成することが可能なものである。
【0073】
例えば、本実施形態では、補給扉200は、メインドア50と軸着され、左方向に片開きするように構成することとしたが、本発明はこれに限らず、メインドア50に軸着される部分は、上下左右の何れかの一端部が軸着されるものであってもよい。
【0074】
また、補給扉200は、一枚の板状体でなくとも、二枚の板状体として構成し、例えば、この二枚の板状体を左右に並べる場合には、左板状体の左端部、及び、右板状体の右端部をメインドア50に軸着することにより、片面開き及び両面開きが可能なように構成することとしてもよい。
【0075】
更に、補給扉200は、軸着されるものでなくとも、補給口204の内縁周部にレール上の溝を設け、このレール上の溝に沿って、上下左右方向にスライド可能なように構成することとしてもよい。
【0076】
更にまた、補給扉200は、板状体でなくとも、変形可能なシャッタ機構等により構成することとしてもよい。
【0077】
尚、本実施形態においては、メインドア50に対して軸着等により固定される固定式の補給扉200を用いたが、本発明はこれに限らず、着脱自在な補給扉を備えた遊技機であってもよい。
【0078】
また、補給扉200の正面から見て右端部には、補給扉200をメインドア50に固定するために用いられる鍵穴201(図1参照)が設けられている。この鍵穴201は、所定の鍵体を挿脱自在にするものであり、その所定の鍵を挿入し、回動させることにより、その後方に設けられた補給扉ロック機構202を変位させ、解錠若しくは施錠を行うこととなる。
【0079】
尚、本実施形態においては、補給扉200に鍵穴201を設け、所定の鍵体を用いて補給扉200を開放状態、閉鎖状態にさせる補給扉ロック機構202を備えたものであったが、本発明はこれに限らず、認証カードを挿脱自在とした認証溝等を設けた電子制御のロック機構を備えたものであってもよい。
【0080】
上述したコイン補給路206は、図3に示す如く、角管形状の管状体を有する通路部材であり、傾斜管部と直管部とから構成される。
【0081】
傾斜管部は、補給口204からホッパー58の上部に設けられた開口部の直上に位置するように設けられた直管部に到達可能な長さと傾斜角度を有するものである。
【0082】
コイン補給路206の傾斜管部の上端に設けられた上端開口部は、補給口204から投入されたコインの受け口をなすものであり、メインドア50に補給口204として穿設された角穴の穴形状とほぼ同一の形状及び大きさを有し、補給口204に接続されるように設けられている。
【0083】
コイン補給路206の直管部の下端に設けられた下端開口部は、コインの出口をなすものであり、上述したホッパー58の上方開口部の直上に位置するように設けられる。これにより、このコイン補給路206は、補給口204から投入されたコインを後述するホッパー58に導入することができるのである。
【0084】
尚、本実施形態では、コイン補給路206を傾斜管部と直管部とから構成される通路部材であることとしたが、本発明はこれに限らず、補給口204から投入されたコインをホッパー58に導入することができる通路として構成されるものであればよい。
【0085】
また、本実施形態では、コイン補給路206を角管形状の管状体であるとして説明したが、本発明はこれに限らず、円管形状であってもよく、また、管状体でなくとも、断面が凹形状を有する樋状体であってもよく、補給口204から投入されたコインをホッパー58に導入することができれば、その形状は問わない。
【0086】
[補給扉 開放時]
図4は、メインドア50に軸着された補給扉200の拡大図である。
【0087】
以下、補給口204の奥に、メインドアロック機構218により施錠された筐体12とメインドア50とを解錠可能であり、かつ、打ち止め状態を解除可能な鍵穴212を設けるように構成する場合について説明する。
【0088】
メインドア50に軸着された補給扉200は、補給扉200に固設された補給扉ロック機構202によって、予め解錠され、開放されているものとする。
【0089】
図4に示す如く、補給口204の内縁上部には、矩形状の段部208が、補給口204から後方に押し下げられた位置に位置づけられるように、メインドア50に固設されている。
【0090】
この段部208には、メインドア50を筐体12に対して開放するために用いられ、かつ、打ち止め状態を解除するために用いられる鍵穴212が固設されている。この鍵穴212は、所定の鍵体を挿脱自在にするものであり、その所定の鍵を挿入し、右方向に回動操作された場合には、その後方に設けられたメインドアロック機構218を変位させ、施錠又は解錠を行うこととなる。また、左方向に回動操作された場合には、打ち止め状態の解除が行われる。
【0091】
打ち止め状態とは、一定量のコインの払い出しが行われた場合や、所定回数の当選回数に達した場合に、それ以上のコインの払い出し、及び、遊技を続行させないように制御が行われた状態を指すものである。
【0092】
従来、上述した、筺体とメインドアとを解錠可能であり、かつ、打ち止め状態を解除可能な鍵穴は、メインドアに、遊技者又は従業員等が視認可能でかつ接触可能なように設けられており、遊技者により合い鍵が用いられること等により不正に打ち止め状態が解除されたり、メインドアが開放されてしまうおそれもあった。
【0093】
しかし、上述した如く、補給扉を開放することにより操作可能な位置である補給口の奥に設けるように構成することにより、遊技者により合い鍵が用いられる等による不正を防止し、セキュリティを向上させることができる。
【0094】
[遊技機の制御装置の構成]
遊技機10を制御する制御回路と、これに電気的に接続されている周辺装置とを含む回路構成を示すブロック図を図5に示す。
【0095】
上述したスタートレバー32は、主制御回路100のインターフェイス回路群102に接続され、インターフェイス回路群102は、入出力バス104に接続されている。スタートレバー32から発せられた始動開始信号は、インターフェイス回路群102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
【0096】
また、上述したインターフェイス回路群102には、停止スイッチ34L、34C、34R、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、最大BETスイッチ24及び払出スイッチ36も接続されている。これらのスイッチやスイッチから発せられる信号もインターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0097】
更に、インターフェイス回路群102には、コインセンサ52も接続されている。これらのセンサから発せられる信号もインターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0098】
更にまた、インターフェイス回路群102には、後述する、打ち止め解除スイッチ220も接続されている。この打ち止め解除スイッチ220から発せられる信号もインターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0099】
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、当該制御プログラムを実行するための初期データなどを記憶する。
【0100】
また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶する。
【0101】
入出力バス104には、乱数を発生するための乱数発生部112も設けられている。乱数発生部112は、一定の範囲の数値、例えば0〜65535(2の16乗)に含まれる乱数を発生する。尚、本実施形態においては、乱数は上述の如きCPU106の外部に設けられた乱数発生部112において発生させているが、本発明においてはこれに限らず、乱数発生部を設けることなくCPU106の演算処理により発生するように構成してもよい。
【0102】
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール26L、26C、26Rの各々を回転駆動するステッピングモータ62L、62C、62Rが接続されている。ステッピングモータ62L、62C、62Rの各々は、3つのリール26L、26C、26Rの内部に設けられ、ステッピングモータ62L、62C、62Rの回転シャフトがリール26L、26C、26Rの回転中心となるように、リール26L、26C、26Rは、ステッピングモータ62L、62C、62Rに設けられている。
【0103】
CPU106から発せられる駆動制御命令は、モータ駆動回路114により駆動信号に変換され、駆動信号はステッピングモータ62L、62C、62Rに供給される。尚、駆動制御命令には、回転速度の命令も含まれており、ステッピングモータ62L、62C、62Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御も行う。
【0104】
CPU106が、上述した如き、ステッピングモータ62L、62C、62Rに対する制御をすることにより、リール26L、26C、26Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御を行うことができるのである。
【0105】
リール26L、26C、26Rの各々には、各リールの回転角度位置を検出するための回転角度位置センサ(図示せず)が設けられており、回転角度位置センサは、リール回転角度位置検出回路116に接続されている。リール26L、26C、26Rの各々の回転角度位置を示す信号が回転角度位置センサから発せられたときには、リール回転角度位置検出回路116に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0106】
CPU106は、供給された回転角度位置から図柄のコード番号を算出し、表示窓14L、14C、14Rの各々に表示される図柄を特定することができるのである。
【0107】
入出力バス104には、有効ライン表示ランプ44を駆動するためのランプ駆動回路118も接続されており、CPU106は、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22又は最大BETスイッチ24から発せられる信号に応じて駆動指令をランプ駆動回路118に発し、駆動指令に応じて有効ライン表示ランプ44を点灯駆動するのである。
【0108】
また、入出力バス104には、表示装置30を駆動する表示駆動回路120も接続されており、CPU106は、ROM108に記憶されている画像データや文字データ等を読み出し、そのデータを表示駆動回路120に供給する。このように構成することより、表示装置30には、画像データが演出画面として表示されたり、文字データがメッセージとして表示されたりするのである。
【0109】
更に、入出力バス104には、スピーカ41を駆動するためのスピーカ駆動回路122も接続されており、CPU106は、ROM108に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路122に供給する。このようにしたことより、スピーカ41から所定の音声が発せられるのである。
【0110】
更にまた、入出力バス104には、ホッパー58を駆動するためのホッパー駆動回路124も接続されており、CPU106は、払出スイッチ36が押動されたことを示す信号を受信した場合や、遊技結果によりコインの払出しを必要とすると判断した場合などには、払出枚数を支持するデータをホッパー駆動回路124に供給する。これによりホッパー58の内部に設けられた回転盤62を回転させ、コインを排出させるのである。
【0111】
更にまた、入出力バス104には、コイン通過センサ68も接続されており、ホッパー58から実際に排出されたコインの枚数を算出したデータをCPU106に供給する。そして、CPU106は命令したコインの払出枚数と、実際に排出されたコインの枚数を比較し、当該実際に排出されたコインの枚数に不足があった場合には、更にこの枚数分のコインを排出するようホッパー駆動回路124にデータを供給するのである。
【0112】
更にまた、入出力バス104には、フラッシュメモリ128も接続されており、ビッグ・ボーナスやレギュラー・ボーナス等の特別遊技への移行する権利が獲得されたことを示すフラグの数や、遊技機10における遊技履歴などの情報を記憶する。
【0113】
更に、入出力バス104には、通信用インターフェイス回路130も接続されており、遊技機10における遊技状況、遊技履歴、等の様々な情報を管理サーバなどの外部端末に対して伝送することが可能となるのである。
【0114】
[補給扉の動作]
本発明における遊技機10にコインを補給する際の動作の流れを説明する。また、メインドア50は、筐体12に対して閉じた状態にあるとともに、メインドア50に穿設された補給口204は、補給扉200によって閉じた状態にあり、補給扉200は、補給扉200に固設された補給扉ロック機構202によって予め施錠された状態にあるものとする。
【0115】
コインの補給作業を行う遊技場の従業員が、補給扉200の右端部に固設された鍵穴201に所定の鍵体を挿入し、回動させることにより、その後方に設けられた補給扉ロック機構202を変位させ、解錠が行われる。
【0116】
解錠が行われることにより、補給扉200は、上述した如く、ヒンジ機構(図示せず)によりメインドア50と軸着された左端部を中心として開閉自在となる。
【0117】
従業員が、開閉自在となった補給扉200を開放すると、補給口204が外部に露呈され、視認可能な状態となる。この補給扉200を開放した状態で、補給するコインを補給口204から投入することができる。
【0118】
補給口204から投入されたコインは、補給口204に接続されたコイン補給路206の上端開口部からコイン補給路206に導入され、傾斜形状部から直形状部に沿うように方向を変えて落下し、下端開口部からその直下に設けられたホッパー58に収容される。
【0119】
これにより、遊技場の従業員が遊技機にコインを補給する際に、遊技機のメインドアを開閉する必要がなく、メインドアに設けられたコイン補給用の小型扉を開閉することにより、遊技機にコインを補給することが可能となる。
【0120】
また、補給作業を行う従業員にとっては、重量のあるメインドアを開けるという作業負担が軽くなり、補給作業を効率的に行うことが期待できる。
【0121】
更に、遊技者にとっては、従来、コインの補給作業はメインドアを開閉して行っていたことから補給作業中は席を立たなければならなかったが、コイン補給の際であっても、席を立つ必要がなくなり、補給作業後すぐに遊技を続行することが期待できる。
【0122】
更にまた、一般に、筐体内部には、リール、電飾、制御装置、それに伴う配線等が設けられており、メインドアを開閉することによって基板や配線等の遊技機の制御部を遊技者に見られることがないため、基板や配線等に手が加えられてしまうという不正が行われることを防止し、遊技機のセキュリティの向上を図ることができる。
【0123】
更にまた、メインドアを開閉することによってメインドアの裏側に設けられた配線を挟み込んでしまうというおそれを防止でき、配線の断線等による遊技機の故障が起きるおそれも防止することができる。
【0124】
更にまた、コインが投入される補給口の位置はコイン貯留装置よりも上方に位置づけられるように設けられることとなるため、補給口から投入されたコインを、移送ベルト等の動力を必要とする特別な装置等を用いることなく、自然な落下によりコイン貯留装置に補給することができる。
【0125】
更にまた、コインは補給口からコイン貯留装置をつなぐコイン通路を伝わり、コイン貯留装置に補給されるため、補給口から貯留装置に直接コインを落下させることによりコインを補給する場合に比べて、コインの損傷を比較的抑えることが期待できるとともに、コインをコイン貯留装置の外へ漏らすことなく確実に、コイン貯留装置に補給することができる。
【0126】
尚、本実施形態における遊技機10では、補給口204からホッパー58の間に、コイン補給路206を設け、補給口204から投入されたコインをホッパー58へと導入するように構成したが、本発明はこれに限らず、コイン補給路206を設けることなく、補給口204の直下にホッパー58を配置し、補給口204から投入されたコインがそのままホッパー58に落下することにより、補給が行われることとしてもよい。
【0127】
また、同様に、コイン補給路206を設けるような構成とせず、補給作業を行う際に、ホッパー58に到達可能な長さを有し、コイン補給路206に代替可能な補給補助器具等を補給口204からホッパー58方向に挿入することにより、コインの補給が行われることとしてもよい。
【0128】
尚、本実施形態では、メインドア50に設けられた補給扉200及び補給口204は、遊技機10の外部から筐体12内に設けられたホッパー58にコインを補給する場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限らず、ホッパー58に収容されているコインが一杯となった場合に、コイン収容数を減少させるべく、コインをホッパー58から遊技機10の外部へ取り出す場合にも適用することとしてもよい。
【0129】
[メインドアの開放動作]
上述した如く、補給扉200が開放された状態で、補給口204から後方に押し下げられた位置に位置づけられるように、メインドア50に固設された矩形状の段部208には、鍵穴212が固設されている。
【0130】
この鍵穴212に、所定の鍵体が挿入され、右方向に回動操作された場合には、その後方に設けられたメインドアロック機構218を変位させる。即ち、メインドア50に設けられたロック片216が下方へ回動して被ロック部214からはずれ、これにより、メインドア50が開放可能な状態となる。
【0131】
尚、鍵穴212とロック片216との間には、図示しない、押圧板、動力伝達板、引張コイルバネ等の弾性体等といった各種装置が介在して鍵穴212からロック片216に至る動作伝達経路を形成している。
【0132】
尚、本実施形態においては、固定式のメインドア50を用いた遊技機10であったが、本発明はこれに限らず、筐体12に対して着脱自在な扉を備えた遊技機であってもよい。
【0133】
尚、本実施形態においては、所定の鍵体を用いてメインドア50を開放状態、閉鎖状態にさせるメインドアロック機構218を備えたものであったが、本発明はこれに限らず、認証カードを挿脱自在とした認証溝等を設けた電子制御のロック機構を備えたものであってもよい。
【0134】
従来、上述した、筺体とメインドアとを解錠可能な鍵穴は、メインドアに、遊技者又は従業員等が視認可能でかつ接触可能なように設けられており、遊技者により合い鍵が用いられること等により不正にメインドアが開放されてしまうおそれもあった。
【0135】
しかし、上述した如く、メインドアを解錠可能な鍵穴212を、補給扉200を開放することにより操作可能な位置である補給口204の奥に設けるように構成することにより、遊技者により合い鍵等が用いられ、メインドア50が開放され、筐体12内の制御部に不正が行われるおそれを防止し、遊技機のセキュリティを向上させることができる。
【0136】
[打ち止め解除動作]
上述した如く、補給扉200が開放された状態で、補給口204から後方に押し下げられた位置に位置づけられるように、メインドア50に固設された矩形状の段部208には、鍵穴212が固設されている。
【0137】
この鍵穴212に、所定の鍵体が挿入され、左方向に回動操作された場合には、その後方に設けられた打ち止め解除スイッチ220(図5参照)により、回動操作が行われたことが検知されることとなる。
【0138】
上述した図5に示す如く、回動操作が行われたことを検知した打ち止め解除スイッチ220により発せられた打ち止め解除信号は、インターフェイス回路群102に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0139】
CPU106は、入出力バス104を介して、打ち止め解除スイッチ220により供給された打ち止め解除信号を受け取ったと判別した場合には、打ち止め状態を解除する制御を行うべく、電力及び各種信号を供給しないように制御を行っていた、モータ駆動回路114、ホッパー駆動回路124等の各種回路に電力及び各種信号の供給を再開することとなる。
【0140】
従来、上述した、筺体とメインドアとを解錠可能であり、かつ、打ち止め状態を解除可能な鍵穴は、メインドアに、遊技者又は従業員等が視認可能でかつ接触可能なように設けられており、遊技者により合い鍵等が用いられることにより不正に打ち止め状態が解除されてしまうおそれもあった。
【0141】
しかし、上述した如く、打ち止め状態を解除可能な鍵穴212を、補給扉200を開放することにより操作可能な位置である補給口204の奥に設けるように構成することにより、遊技者により合い鍵等が用いられ、不正に打ち止め状態が解除されることにより、本来払い出されることのない大量のコインを払い出してしまうおそれを防止し、遊技機のセキュリティを向上させることができる。
【0142】
本明細書に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本明細書に記載されたものに限定されるものではない。
【0143】
【発明の効果】
本発明によれば、「遊技の結果に応じて、遊技媒体を払い出す遊技機」を「開口部を有した筺体と、当該開口部を開閉可能なように当該筺体に装着された開口部開閉体と、を備え、前記筺体は、その内部に遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留装置を有し、前記開口部開閉体は、遊技媒体が通過可能な孔部と、当該孔部を開閉可能なように前記開口部開閉体に装着された孔部開閉体と、」を有するように構成したので、遊技場の従業員等が遊技機にコインを補給する際に、遊技機のメインドアを開閉する必要がなく、メインドアに設けられたコイン補給用の小型扉を開閉することにより、遊技機にコインを補給することが可能となる。
【0144】
その結果、コインの補給作業を行う従業員等にとっては、重量のあるメインドアを開けるという負担が軽くなり、補給作業を効率的に行うことが期待できる。
【0145】
更に、遊技者にとっては、従来、コインの補給作業はメインドアを開閉して行っていたことから補給作業中は席を立たなければならなかったが、コイン補給の際であっても、席を立つ必要がなくなり、補給作業後すぐに遊技を続行することが期待できる。
【0146】
更にまた、一般に、筐体内部には、リール、電飾、制御装置、それに伴う配線等が設けられているが、コインの補給時に、メインドアを開閉することによって、これらが完全に露出してしまうことがないため、基板や配線等に手が加えられてしまうという不正が行われることを防止し、遊技機のセキュリティの向上を図ることができる。
【0147】
更にまた、メインドアを開閉することによってメインドアの裏側に設けられた配線を挟み込んでしまうというおそれを防止でき、配線の断線等による遊技機の故障が起きるおそれも防止することができる。
【0148】
上述した発明を、「前記孔部は前記遊技媒体貯留装置より上方に位置する」ように構成することにより、上述した効果に加えて、コインが投入される補給口の位置はコイン貯留装置よりも上方に位置づけられるように設けられることとなるため、補給口から投入されたコインを、移送ベルト等の動力を必要とする特別な装置等を用いることなく、自然な落下によりコイン貯留装置に補給することができる。
【0149】
上述した発明を、「前記遊技媒体貯留装置と前記孔部との間に、遊技媒体が通行可能な遊技媒体通路が設けられた」ように構成することにより、上述した効果に加えて、コインは補給口からコイン貯留装置をつなぐコイン通路を伝わり、コイン貯留装置に補給されるため、補給口からコイン貯留装置に直接コインを落下させることによりコインを補給する場合に比べて、コインの損傷を比較的抑えることが期待できるとともに、コインをコイン貯留装置の外へ漏らすことなく確実に、コイン貯留装置に補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である遊技機10の概観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である遊技機10のメインドア50を左側に開放した状態示す図である。
【図3】本発明の一実施形態である補給扉200の概略を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態であるメインドア50に軸着された補給扉200の拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態である遊技機10を制御する制御回路と、これに電気的に接続されている周辺装置とを含む回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 遊技機
12 筐体
31 コイン投入口
38 コイン払出口
40 コイン受皿
50 メインドア
58 ホッパー
200 補給扉
201 鍵穴
202 補給扉ロック機構
204 補給口
206 コイン補給路
208 段部
212 鍵穴
214 被ロック部
216 ロック片
218 メインドアロック機構
220 打ち止め解除スイッチ
Claims (3)
- 遊技の結果に応じて、遊技媒体を払い出す遊技機において、開口部を有した筺体と、当該開口部を開閉可能なように前記筺体に装着された開口部開閉体と、を備え、
前記筺体は、その内部に遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留装置を有し、
前記開口部開閉体は、遊技媒体が通過可能な孔部と、当該孔部を開閉可能なように前記開口部開閉体に装着された孔部開閉体と、を有したことを特徴とする遊技機。 - 前記孔部は前記遊技媒体貯留装置より上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記遊技媒体貯留装置と前記孔部との間に、遊技媒体が通行可能な遊技媒体通路が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002295655A JP2004129746A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 遊技機 |
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JP2002295655A JP2004129746A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 遊技機 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2002295655A Withdrawn JP2004129746A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004129746A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007105382A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Samii Kk | 遊技機用ホッパー装置 |
JP2009207783A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Daito Giken:Kk | 遊技台 |
-
2002
- 2002-10-09 JP JP2002295655A patent/JP2004129746A/ja not_active Withdrawn
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