JP2004159431A - ケーブル固定装置 - Google Patents

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JP2004159431A JP2002322810A JP2002322810A JP2004159431A JP 2004159431 A JP2004159431 A JP 2004159431A JP 2002322810 A JP2002322810 A JP 2002322810A JP 2002322810 A JP2002322810 A JP 2002322810A JP 2004159431 A JP2004159431 A JP 2004159431A
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Akihiro Urata
晃弘 浦田
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Abstract

【課題】固定可能なケーブル太さが可変的であり、ケーブルを固定する手順が簡単なケーブル固定装置を提供する。
【解決手段】輪郭の一部が楕円の弧の形状をしており、回転軸8のまわりに回転可能に固定された一対のローラ1を設ける。一対のローラ1は、間隔が最近接するように引っ張り方向の弾性力を加えるばね2で連結されている。挿入口5からケーブルが挿入されるとケーブルに押されてローラ1の間隔が広がる。ケーブルは導出口9の側から引き出される。ケーブルを挿入口5の側から引き抜こうとすると、ローラ1がばね2の力によってケーブルに食い込み、ケーブルを固定する。この状態においてストッパー3をケース穴6とローラ穴7に挿し込むことで、ケーブルは導出口9の側から引っ張る力に対しても固定される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルを固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器に付属するケーブルに例示されるケーブルは、引きまわしのために、あるいは邪魔にならないような場所に配置するために、固定装置によって、例えば床や壁、電子機器の本体などに固定される。ケーブルにはさまざまな太さのものがあり、太さに対応してさまざまな種類の固定装置がある。メーカ等は、さまざまなケーブルに対応できるように固定装置を用意している。メーカ等が客先に出向いてケーブルの設置を行う場合、客先にあるケーブルの種類の詳細は、出向いて見るまで分からないことがある。顧客が固定装置を購入する場合、固定されるべきケーブル太さが正確に把握されていないことがある。
【0003】
さまざまな種類のケーブルに対応できるケーブル固定装置が求められている。
【0004】
ケーブルに固定バンドを巻き付け、その固定バンドの両端を張力を持たせた状態で固定することを特徴とするケーブル固定装置において、ケーブル外径に合わせてバンドを調整する調整機構を備えたケーブル固定装置が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平8−182160号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、固定可能なケーブル太さが可変的なケーブル固定装置を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、少ない手順でケーブルが固定されるケーブル固定装置を提供することである。
【0008】
本発明の更に他の目的は、ケーブルが一方からは自在に引き出され、他方から引っ張る力に対しては固定されるケーブル固定装置を提供することである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、サイズが小さいケーブル固定装置を提供することである。
【0010】
本発明の更に他の目的は、環境の汚れによる影響が少ないケーブル固定装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0012】
本発明におけるケーブル固定装置は、2つの可動片(1)と、2つの可動片(1)が互いに最接近するように2つの可動片(1)に結合された弾性部材(2)とを具備している。このようなケーブル固定装置において、2つの可動片(1)にケーブル(12)が挿入されたとき、弾性部材(2)による弾性力を用いて2つの可動片(1)によってケーブル(12)が固定される。
【0013】
このようなケーブル固定装置は、固定可能なケーブルの太さが可変的である。
【0014】
2つの可動片(1)の各々は、ケーブル(12)の挿入方向(R1)に回転可能である。回転可能な2つの可動片(1)を備えたケーブル固定装置は、ケーブルの挿入がスムーズに行われる。
【0015】
ケーブル固定装置にケーブル(12)が挿入された状態で、2つの可動片(1)の各々は、ケーブル(12)と弾性部材(2)とによって、ケーブル(12)の挿入方向(R1)には回転可能だが、引き抜き方向(R2)には固定されている。
【0016】
所定の範囲内で2つの可動片(1)がケーブル(12)と接する接点がケーブル(12)の挿入方向(R1)に動くとき2つの可動片(1)の間隔(L)は大きくなる。前記接点がケーブル(12)の引き抜き方向(R2)に動くとき2つの可動片(1)の間隔(L)が小さくなることによってケーブル(12)に食い込み、ケーブル(12)は引き抜き方向(R2)に固定される。
【0017】
このようなケーブル固定装置によれば、ケーブルが一方からは自在に引き出され、他方から引っ張る力に対しては固定されている。このようなケーブル固定装置は、ケーブル固定装置の一方の側のケーブルをできるだけ弛みが無い状態にしたい場合に便利である。更にこのようなケーブル固定装置は、少ない手順でケーブルを固定する。
【0018】
2つの可動片(1)は、各々が回転軸(8)のまわりに回転可能であり、回転軸(8)に垂直な断面(28)の輪郭のうちケーブルに接する部分は楕円の弧をなしている。
【0019】
ケーブルに接する部分の輪郭が楕円の弧である可動片(1)を用いたケーブル固定装置は、さまざまな太さのケーブルの挿入がスムーズに行なわれる。
【0020】
本発明によるケーブル固定装置はストッパー機構(3、6、7)を具備している。
【0021】
本発明によるケーブル固定装置は固定穴(6)を設けられた固定板(10)と、棒状のストッパー(3)を具備している。2つの可動片(1)の各々には穴(7)が設けられている。前記ストッパー機構(3、6、7)は、穴(7)と固定穴(6)とにストッパー(3)を挿入することで2つの可動片(1)を固定板(10)に固定する機構である。
【0022】
固定穴(6)は、可動片(1)の回転に伴って穴(7)が移動するときに穴(7)に次々に重なるように、複数設けられている。こうした複数の固定穴(6)を用いたストッパー機構(3、6、7)を備えたケーブル固定装置は、固定可能なケーブル太さが可変的である。更に、このようなケーブル固定装置は、少ない手順でケーブルを固定する。
【0023】
ケーブル固定装置は更に、ケーブルが挿入される挿入口(5)とケーブルが引き出される導出口(9)とを設けられたケース(4)を備えている。ケース(4)は、弾性部材(2)によって結合された2つの可動片(1)を収納している。前記固定板(10)はケース(4)の側面である。
【0024】
ケーブル固定装置は、床面の近くや物陰など塵埃が多い場所で用いられることが多い。ケース(4)を備えたケーブル固定装置は、環境の汚れによる影響を低減する。ケース(4)を備えたケーブル固定装置は特に、可動片(1)の回転軸(8)、可動片(1)とケーブル(12)が接触する面あるいは弾性部材(2)に例示される機械的な動作をする部分を環境の汚れから保護し、信頼性が高い。
【0025】
また本発明によるケーブル固定装置は、可動片(41)と、可動片に対向して設けられた固定部材(46)と、可動片(41)と固定部材(46)とに結合された弾性部材(42)とを具備している。こうしたケーブル固定装置は、可動片(41)と固定部材(46)との間にケーブル(12)が挿入されたとき、弾性部材(42)による弾性力を用いて可動片(41)と固定部材(46)とによりケーブル(12)を固定する。
【0026】
このようなケーブル固定装置は、可動片(41)が一つであるためサイズが小さい。このようなケーブル固定装置は、設置に必要なスペースが少ない。このようなケーブル固定装置は、狭い場所で好適に用いられる。
【0027】
可動片(41)は、ケーブル(12)の挿入方向(R3)に回転可能である。
【0028】
ケーブル固定装置にケーブル(12)が挿入された状態で、可動片(41)は、ケーブル(12)と弾性部材(42)とによって、ケーブル(12)の挿入方向(R3)には回転可能だが、引き抜き方向(R4)には固定されている。
【0029】
所定の範囲内で可動片(41)がケーブル(12)と接する接点がケーブル(12)の挿入方向(R3)に動くとき可動片(41)と固定部材(46)の間隔は大きくなり、前記接点がケーブル(12)の引き抜き方向(R4)に動くとき可動片(41)と固定部材(46)の間隔は小さくなることによってケーブル(12)に食い込み、ケーブル(12)は引き抜き方向(R4)に固定される。
【0030】
ケーブル固定装置は更に、ケーブル(12)が挿入される挿入口(45)とケーブル(12)が引き出される導出口(49)とを設けられたケース(44)を具備している。前記固定部材(46)は、ケース(44)の側面である。ケース(44)は、可動片(41)を収納している。
【0031】
ケース(44)を備えたケーブル固定装置は、環境の汚れによる影響が少ない。ケーブルを挟む固定部材(46)としてケース(44)の側面を用いたケーブル固定装置は、サイズが小さい。
【0032】
【発明の実施の形態】
[実施の第1形態]
以下、図面を参照しながら本発明の実施の第1形態について説明する。
【0033】
ケーブル固定装置は、1対のローラ1を備えている。ローラ1の断面の形状は、ローラ1が所定の角度のあいだを所定の向きに回転するとき、2つのローラ1の間隔が連続的に増加する形状である。ローラ1としては、断面が楕円形のものが好適に用いられる。
【0034】
図2は、ローラ1の断面28の形状を説明する図である。円20の直径21と、楕円24の短径25は等しい。半円22は、円20を直径21で切り取ったものである。半楕円26は、楕円24を短径25で切り取ったものである。ローラ1の断面28は、半径21の中点23と短径25の中点27が同じ位置になるように直径21と短径25とを重ねた形状をしている。断面の輪郭のうち、ケーブルが接しない部分が円弧を含むローラ1を用いたケーブル固定装置は、サイズが小さく好ましい。断面の輪郭のうち、ケーブルが接する部分が楕円の弧をなすローラ1を用いたケーブル固定装置は、ケーブルがスムーズに挿入され好ましい。
【0035】
ローラ1は、断面28に垂直な方向に回転軸8を備えている。回転軸8の中心は、中点23と中点27と同じ位置である。ローラ1には断面28に垂直な方向に空けられたローラ穴7と、ローラ穴7より中心から遠い側に断面28に垂直な方向に開けられたばね穴11とを備えている。ローラ穴7の中心とばね穴11の中心とは半楕円26の長径の上にある。
【0036】
図3は、ローラ1の斜視図である。ローラ1は、回転軸8に垂直な断面の形状がどこでも同じである筒形をしている。このような形状のローラ1は、ケーブルを固定する上で好ましい。更にローラ1の表面に複数の突起が設けられていると、ケーブルが堅固に固定され、好ましい。
【0037】
図1(a)は、ケース4の回転軸8に垂直な側面である天板10を取り去った状態のケーブル固定装置の斜視図である。ローラ1は二つが一対となって、各々が回転軸8のまわりに自在に回転しうるようにケース4に設置されている。一対のローラ1は、引っ張り方向に弾性力を加えるばね2で結合されている。
【0038】
ばね2としては、引張コイルばねが好適に用いられる。ばね2としては、一対のばね穴11の間の距離に合わせてばね2の端部の位置を簡単に調節できるねじりコイルばねを用いることが更に好ましい。
【0039】
ばね2の両端は二つのローラ1の各々のばね穴11に取り付けられ、ばね2の弾性力は二つのばね穴11を近づける方向に働く。ばね2の弾性力によって、ケーブルが挿入されていないときには、二つのローラ1は、互いに半楕円部の長径方向が内側を向いて一直線上になる向きを取っている。ケース4の側面のうち2本の回転軸8を含む面に垂直な方向を法線とし互いに対向する2つの側面のうちの一方には挿入口5が、他方には導出口9が設けられている。
【0040】
このようなケース4を備えたケーブル固定装置は、ローラ1に付着しあるいはローラ1の回転に巻き込まれる汚れを低減し、環境による好ましくない影響を低減する。このようなケーブル固定装置は、長期間の使用において性能が安定している。
【0041】
図1(b)は、天板10を付けたケーブル固定装置の外形図である。ケース4は、天板10に複数のケース穴6を備えている。ケース穴6の直径は実質的にローラ穴7の直径と同じである。複数のケース穴6は、ローラ1が回転軸8のまわりに回転するのに伴ってローラ穴7が動くとき、ケース穴6のいずれかとローラ穴7の位置が次々に重なるような位置に設けられている。ケーブル固定装置は更に、ケース穴6およびローラ穴7に挿入されるストッパー3を備えている。
【0042】
回転軸8の位置は、挿入口5と導出口9を結ぶ方向において挿入口5に寄った側であると、ケース4のサイズが小さくなり好ましい。
【0043】
回転軸8の位置は、挿入口5と導出口9を結ぶ方向において中央に設けられると、ケーブル固定装置が2つの回転軸8を結ぶ面に対して対称な構成となり、ケーブルを挿入口5の側から挿入しても導出口9の側から挿入しても動作が同じケーブル固定装置が提供される。このようなケーブル固定装置は、挿入口5と導出口9とが区別なく使用され、便利である。
【0044】
以上の構成を備えたケーブル固定装置は、次のように動作する。
【0045】
図4を参照して、ケーブルが挿入されていないとき、二つのローラ1は、ばね2の力によって、半楕円部の長径が一直線上になる方向を向いている。
【0046】
図5を参照して、ケーブル12が挿入口5から挿入されると、ケーブル12はローラ1を押す。押されたローラ1は回転軸8のまわりに回転し、二つのローラ1の間隔Lは大きくなる。
【0047】
ケーブル12と接触する面が楕円の弧をなしているローラ1は、ケーブル12が挿入されるときに引っかかることがなくなめらかに動く。2つのローラ1を備えたケーブル固定装置は、ケーブル12が引っかかることなくなめらかに挿入される。
【0048】
図6を参照して、ローラ1がある角度まで回転すると、二つのローラ1の間隔Lがケーブル12の太さWと等しくなる。ケーブル12をさらに挿入し導出口9から引っ張り出しても、ローラ1の角度は変化せず一定である。このとき、ばね2の力によってローラ1はケーブル12に密着しつづけている。
【0049】
ケーブル12を導出口9から引っ張ると、ローラ1には、ケーブル12との摩擦によって回転軸8を中心に矢印R1の方向に微小な回転をさせる力が加わる。この回転の方向は、二つのローラ1の間隔Lが大きくなる方向である。そのため、ケーブル12とローラ1の間の摩擦は小さく、ケーブル12を導出口9から引き出すことは容易である。
【0050】
図7を参照して、ケーブル12を挿入口5の側から引っ張ると、ローラ1には、ケーブル12との摩擦によって回転軸8を中心に矢印R2の方向に微小な回転をさせる力が加わる。この回転方向は、二つのローラ1の間隔Lが小さくなる方向である。そのため、ローラ1はケーブル12に食い込む。ケーブル12をさらに挿入口5の側から引っ張ると、ローラ1はますますケーブル12に食い込む。このようにして、ケーブル12は挿入口5の側からの引っ張る力に対して固定される。
【0051】
図6および図7で示される動作を可能とするローラ1としては、本実施の形態における形状の他に、2つのローラ1の間隔が、ケーブルと接する接点がケーブルの挿入方向に動くとき大きくなり、ケーブルの引き抜き方向に動くとき小さくなる形状を有するものが用いられる。そのようなローラ1として、三角形の各頂点がなめらかな曲線をなすように削った形の断面を有するものが例示される。
【0052】
このように動作するケーブル固定装置において、ケーブルは導出口9の側から自在に引き出され、挿入口5の側から引っ張る力に対しては固定されている。更に、固定可能なケーブルの太さが可変的である。更に、少ない手順でケーブルが挿入口5の側から引っ張る力に対して固定される。
【0053】
ローラ1がケーブル12に食い込んだ状態において、ストッパー3が用いられる。ストッパー3をケース穴6から挿し込んでローラ穴7に通すことでローラ1をケース4に対して固定すると、ケーブル12を導出口9の側から引き出そうとする力に対してローラ1とケーブル12との間の摩擦力が大きくなり、ケーブル12は導出口9の側から引き出そうとする力に対して固定される。このようなケーブル固定装置によれば、ケーブルが少ない手順で固定される。
【0054】
ケース穴6は複数設けられており、固定可能なケーブル太さが可変的である。更に各々のローラ1のローラ穴7が複数のケース穴6の間隔と異なる間隔で複数設けられていると、ローラ1が固定される位置が細かく調節され、望ましい。
【0055】
[実施の第2形態]
次に本発明の実施の第2形態を説明する。図8を参照して、ケーブル固定装置は一対のローラ31を備えており、ローラ31は回転軸38に垂直な方向の断面が楕円形を短径方向および長径方向で切った四半楕円形をしている。ローラ31はケース34に収納され、回転軸38において回転自在にケース34に固定されている。ケース34には挿入口35と導出口39とが設けられている。
【0056】
ローラ31には、ローラ穴37とばね穴33が長径の上から少しずらして設けられている。一対のばね穴33の間には、ばね穴33を近づける方向に張力を与えるばね32が設置されている。ローラ31は、ケーブルが挿入されていない状態において四半楕円形の弧が挿入口35の側を向くように設置される。
【0057】
ケース34は、挿入口35あるいは導出口39が設けられていない側面が回転軸38に近接するように設計されていると、ケーブル固定装置のサイズが小さくなり好ましい。
【0058】
実施の第2形態におけるケーブル固定装置は、実施の第1形態と同様に動作する。実施の第1形態においてローラ1とケーブル12が接する部分は、ローラ1を長径方向および短径方向で分割したときの挿入口5の側の四半楕円部だけである。したがって、実施の第2形態におけるケーブル固定装置は、実施の第1形態におけるケーブル固定装置と同様に動作する。このようなケーブル固定装置は、サイズが小さい。
【0059】
[実施の第3形態]
本発明の実施の第3形態において、ケーブル固定装置が備えているローラ41の断面の形状が図9に示されている。ローラ41は回転軸48を備えており、回転軸48に垂直な断面の輪郭は、回転軸48を中心とする円弧41aと、それより小さい円弧41bと、それら2つの円弧を結ぶ2つの直線41cとからなる形状をしている。
【0060】
図10は、ケーブル固定装置の断面図である。ケーブル固定装置は、箱型のケース44を備えている。ケース44の一つの側面である対向板46にはケースねじ穴43が設けられている。
【0061】
対向板46に隣接するケース44の一つの側面には、対向板46の側の辺に接して挿入口45が設けられている。挿入口45に対向する側面には、挿入口に対向する位置に導出口49が設けられている。
【0062】
ローラ41は、ケース44の内部に、回転軸48を中心に回転可能に設置されている。回転軸48は、ケース44の中心よりも対向板から遠く、挿入口45が設けられた側面に近い位置に設置されると、ケース44のサイズを小さくすることができ好ましい。
【0063】
回転軸48は、ケース44の中心よりも対向板から遠く、挿入口45が設けられた側面と導出口49が設けられた側面とから等距離に設置されると、ケーブルを挿入口45から挿入しても導出口49から挿入してもケーブル固定装置は同じ動作をする。このようなケーブル固定装置は、挿入口45と導出口49とを区別する必要がなく便利である。
【0064】
ローラ41の円弧41bに近い側には、ねじ穴47が設けられている。ねじ穴47とケースねじ穴43とは、ばね42によって連結されている。ばね42の弾性力は、ねじ穴47とケースねじ穴43との間に引っ張り方向に働いている。ばね42の種類としては、実施の第1形態と同様にねじりコイルばねが好適に用いられる。
【0065】
このような構成を備えたケーブル固定装置は、次のように動作する。
【0066】
挿入口45からケーブル12が挿入されると、ローラ41は回転軸48のまわりに回転し、ローラ41と対向板46との間隔が大きくなる。ケーブルをさらに挿入し、ローラ41と対向板との間隔がケーブルの太さと同じになると、ローラ41の回転は止まる。
【0067】
図11を参照して、ケーブル12を導出口49から引っ張ると、ローラ41には、ケーブル12との摩擦によって回転軸48を中心に矢印R3の方向に微小な回転をさせる力が加わる。この回転方向は、ローラ41と対向板46との間隔が大きくなる方向である。そのためローラ41および対向板46と、ケーブル12との間に働く摩擦力は小さく、ケーブル12は導出口49から容易に引き出される。
【0068】
図12を参照して、ケーブル12を挿入口45の側から引っ張ると、ローラ41には、ケーブル12との摩擦によって回転軸48を中心に矢印R4の方向に微小な回転をさせる力が加わる。この回転方向は、ローラ41と対向板46の間隔が小さくなる方向である。そのため、ローラ41と対向板46がケーブル12を押し付ける力が強くなる。ケーブル12をさらに挿入口45の側から引っ張ると、ローラ41と対向板46がケーブル12を押し付ける力はますます強くなる。このようにして、ケーブル12は挿入口45の側からの引っ張る力に対して固定される。
【0069】
こうしたケーブル固定装置は、更に実施の第1形態と同様に、ケースとローラに場所が対応する穴を設け、それらの穴に挿入されるストッパー棒を用いることによって、ケーブル12を導出口49の側からの引っ張りに対しても固定することができる。
【0070】
本実施の形態によるケーブル固定装置は、固定可能なケーブル太さが可変的であり、少ない手順でケーブルが固定され、サイズが小さい。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、固定可能なケーブル太さが可変的なケーブル固定装置が提供される。
【0072】
更に本発明によれば、少ない手順でケーブルが固定されるケーブル固定装置が提供される。
【0073】
更に本発明によれば、ケーブルの一方からは自在に引き出され、他方から引っ張る力に対しては固定されるケーブル固定装置が提供される。
【0074】
更に本発明によれば、サイズが小さいケーブル固定装置が提供される。
【0075】
更に本発明によれば、環境の汚れによる影響が少ないケーブル固定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ケーブル固定装置を示す斜視図である。
【図2】図2は、ローラの断面の形状を説明する図である。
【図3】図3は、ローラの形状を示す斜視図である。
【図4】図4は、ケーブル固定装置の動作を示す。
【図5】図5は、ケーブル固定装置の動作を示す。
【図6】図6は、ケーブル固定装置の動作を示す。
【図7】図7は、ケーブル固定装置の動作を示す。
【図8】図8は、ケーブル固定装置の斜視図である。
【図9】図9は、ローラの断面の形状を説明する図である。
【図10】図10は、ケーブル固定装置の断面図である。
【図11】図11は、ケーブル固定装置の動作を示す。
【図12】図12は、ケーブル固定装置の動作を示す。
【符号の説明】
1…ローラ
2…ばね
3…ストッパー
4…ケース
5…挿入口
6…ケース穴
7…ローラ穴
8…回転軸
9…導出口
10…天板
11…ばね穴
12…ケーブル
28…ローラ断面
31…ローラ
32…ばね
33…ばね穴
34…ケース
35…挿入口
37…ローラ穴
38…回転軸
39…導出口
41…ローラ
42…ばね
43…ケースばね穴
44…ケース
45…挿入口
47…ばね穴
48…回転軸
49…導出口

Claims (18)

  1. 2つの可動片と、
    前記2つの可動片が互いに最近接するように、前記2つの可動片に結合された弾性部材とを具備し、
    前記2つの可動片の間にケーブルが挿入されたとき、前記弾性部材による弾性力を用いて前記2つの可動片により前記ケーブルを固定するケーブル固定装置。
  2. 請求項1において、
    前記2つの可動片の各々は、前記ケーブルの挿入方向に回転可能であるケーブル固定装置。
  3. 請求項2において、
    前記ケーブルが挿入された状態で、前記2つの可動片の各々は、前記ケーブルと前記弾性部材により、前記挿入方向には回転可能だが、前記ケーブルの引き抜き方向には固定されているケーブル固定装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか一項において、
    所定の範囲内で前記2つの可動片が前記ケーブルと接する接点が前記ケーブルの挿入方向に動くとき前記2つの可動片の間隔は大きくなり、
    所定の範囲内で前記接点が前記ケーブルの引き抜き方向に動くとき前記間隔が小さくなることによって前記2つの可動片は前記ケーブルに食い込み前記ケーブルは前記引き抜き方向に固定される、
    ケーブル固定装置。
  5. 請求項2から4のうちのいずれか一項において、
    前記2つの可動片は、各々が回転軸のまわりに回転可能であり、前記回転軸に垂直な断面の輪郭のうち前記ケーブルに接する部分が楕円の弧をなしている、
    ケーブル固定装置。
  6. 請求項2から5のうちのいずれか一項において、
    更にストッパー機構を具備し、
    前記可動片は、前記ストッパー機構によって前記挿入方向に固定される、
    ケーブル固定装置。
  7. 請求項6において、
    更に複数の固定穴を設けられた固定板と、
    棒状のストッパーとを具備し、
    前記2つの可動片の各々には穴が設けられ、
    前記ストッパー機構は、前記穴と前記固定穴とに前記ストッパーを挿入することによって前記可動片を前記固定版に固定する機構である、
    ケーブル固定装置。
  8. 請求項1から7のうちのいずれか一項において、
    更に前記ケーブルが挿入される挿入口と前記ケーブルが引き出される導出口とを設けられたケースを備え、
    前記ケースは、前記2つの可動片と前記弾性部材とを収納する、
    ケーブル固定装置。
  9. 請求項7において、
    更に前記ケーブルが挿入される挿入口と前記ケーブルが引き出される導出口とを設けられたケースを備え、
    前記ケースは、前記2つの可動片と前記弾性部材とを収納し、
    前記固定板は、前記ケースの側面である、
    ケーブル固定装置。
  10. 可動片と、
    前記可動片と対向して設けられた固定部材と、
    前記可動片と前記固定部材とに結合された弾性部材とを具備し、
    前記可動片と前記固定部材との間にケーブルが挿入されたとき、前記弾性部材による弾性力を用いて前記可動片と前記固定部材により前記ケーブルを固定するケーブル固定装置。
  11. 請求項10において、
    前記可動片は、前記ケーブルの挿入方向に回転可能であるケーブル固定装置。
  12. 請求項11において、
    前記ケーブルが挿入された状態で、前記可動片は、前記ケーブルと前記弾性部材により、前記挿入方向には回転可能だが、前記ケーブルの引き抜き方向には固定されているケーブル固定装置。
  13. 請求項10から12のうちのいずれか一項において、
    所定の範囲内で前記可動片が前記ケーブルと接する接点が前記ケーブルの挿入方向に動くとき前記可動片と前記固定部材との間隔は大きくなり、
    所定の範囲内で前記接点が前記ケーブルの引き抜き方向に動くとき前記間隔は小さくなることによって前記可動片は前記ケーブルに食い込み前記引き抜き方向に固定される、
    ケーブル固定装置。
  14. 請求項11から13のうちのいずれか一項において、
    前記可動片は回転軸のまわりに回転可能であり、前記回転軸に垂直な断面の輪郭のうち前記ケーブルに接する部分が楕円の弧をなしている、
    ケーブル固定装置。
  15. 請求項11から14のうちのいずれか一項において、
    更にストッパーを具備し、
    前記可動片は、前記ストッパーによって前記挿入方向に固定される、
    ケーブル固定装置。
  16. 請求項15において、
    更に複数の固定穴を設けられた固定板と、
    棒状のストッパーとを具備し、
    前記可動片には穴が設けられ、
    前記ストッパー機構は、前記穴と前記固定穴とに前記ストッパーを挿入することによって前記可動片を前記固定板に固定する機構である、
    ケーブル固定装置。
  17. 請求項10から16のうちのいずれか一項において、
    更に前記ケーブルが挿入される挿入口と前記ケーブルが引き出される導出口とを設けられたケースを備え、
    前記固定部材は、前記ケースの側面であり、
    前記ケースは、前記可動片を収納する、
    ケーブル固定装置。
  18. 請求項17において、
    更に前記ケーブルが挿入される挿入口と前記ケーブルが引き出される導出口とを設けられたケースを備え、
    前記固定部材と前記固定板とは前記ケースの側面であり、
    前記ケースは、前記可動片を収納する、
    ケーブル固定装置。
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