JP2004157243A - 音楽再生装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
音楽再生装置、プログラム及び記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004157243A JP2004157243A JP2002321260A JP2002321260A JP2004157243A JP 2004157243 A JP2004157243 A JP 2004157243A JP 2002321260 A JP2002321260 A JP 2002321260A JP 2002321260 A JP2002321260 A JP 2002321260A JP 2004157243 A JP2004157243 A JP 2004157243A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screen
- music
- opening
- opening screen
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
Abstract
【解決手段】オープニング画面の表示開始段階においては(C)に示す表示エフェクト(出現時効果処理)を施し、オープニング画面の消去段階において(E)に示す消去エフェクト(消去時効果処理)を施す。つまり、(D)に示す状態ではオープニング画面の内容が明瞭に視認できるようになっているが、(C)に示す表示エフェクトが施されている状態では、そのオープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるように変化している。逆に、(E)に示す消去エフェクトが施されている状態では、そのオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように変化している。これにより、(B)の待ち受け画面からオープニング画面へいきなり切り替わったり、あるいはオープニング画面から(E)の演奏画面へのいきなり切り替わったりする印象が抑制される。
【選択図】図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽曲を演奏する際に、その曲名等、楽曲の内容を紹介するオープニング画面を表示する機能を有する音楽再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、楽曲を演奏する際に、その曲名等、楽曲の内容を紹介するオープニング画面を表示する機能を有する音楽再生装置が知られており、その代表的なものとしてカラオケ装置が挙げられる。カラオケ装置は例えばハードディスク等の記憶手段に楽曲データを記憶している。その楽曲データは1曲につき1つのファイルとして格納されており、例えば楽曲名、ジャンル情報、オープニング画像データ、オープニング画像表示時間、MIDIデータ、字幕データなどから構成されている。
【0003】
このカラオケ装置におけるの基本的な動作としては、
1:待機状態
2:操作パネルによる曲番号入力(選曲)
3:楽曲の演奏と歌唱、
の3様態から成り、ユーザーの要求に応じて2及び3の動作を繰り返し、ユーザーの要求がないときは、1の動作となっている。
【0004】
この基本動作に伴ってモニタに表示される内容の遷移(画面遷移)について詳細を説明したものが図8である。図8(A)においては、カラオケ装置は待機状態であり、待機状態の画面活用の一環として、例えば新譜案内と呼ばれる、最新の楽曲の告知表示などが行われている。ここで、ユーザによる選曲操作が行われると、図8(B)に示す画面様態に遷移し、入力した曲番号と、曲番号に対応した曲名が確認表示される。曲番号入力は数桁の番号キー入力と、選曲キーとによって行われるために、図8(B)に示す曲番号受付画面の表示はユーザによる選曲操作が終了するまで続くことになる。
【0005】
選曲操作が終了すると、図8(C)の画面様態に遷移し、選曲された楽曲の演奏が始まると同時に、オープニング画面が表示される。オープニング画面は、楽曲の演奏開始を告知し、曲名や歌手名、作曲者などの情報を提示すると共に、当該楽曲専用に作成された意匠図版やジャケット写真などを表示するものである。このオープニング画面は、図2に示す楽曲データ中のオープニング画像データD3を用いて表示するものであり、このオープニング画像データD3の実体は静止画像データである。
【0006】
オープニング画面は、図2に示す楽曲データ中のオープニング画像表示時間D4に従い、一定時間後に消去される。そうして図8(D)の画面様態に遷移し、カラオケ演奏の主体となる演奏画面が始まる。演奏画面においては、カラオケ楽曲にマッチした背景映像と、これにスーパーインポーズされた字幕が表示され、その内容が楽曲演奏と同期して進行していく。楽曲演奏の所要時間は対象の楽曲によって様々であるが、演奏が終了すると図8(A)の待機画面に遷移し、以後この動作を繰り返すことになる。
【0007】
上述のようにオープニング画面は、静止画像データであるオープニング画像データD3を単に表示するだけであるため、当然ながら動きのない画面表示となり、曲名や歌手名、作曲者などの情報提示のための表現力に乏しいものとなってしまう。
【0008】
もちろん、静止画像データではなく動画データを用いてオープニング画面を構成することも可能であるが、各曲の楽曲データ中に動画データを含めるようにした場合、動画データであるためデータ量が相当大きくなってしまう。1台のカラオケ装置で演奏可能な曲が数万曲といった膨大なものになっている状況において、1曲毎の楽曲データが大きくなってしまうと、カラオケ装置全体で記憶すべき楽曲データの総データ量が膨大なものになってしまう。
【0009】
また、オープニング画面は、当該オープニング画面より前に表示されている所定の情報を示している待ち受け画面(図8の場合であれば(B)の曲番号受付画面)から切り替わって表示されることとなるが、そのオープニング画面への切り替わりが突然過ぎる印象を見る人が持ってしまう。同様に、オープニング画面の表示後はカラオケ演奏に伴う背景映像に移行することとなるが、特に静止画のオープニング画面では、その後のカラオケ演奏に伴う背景映像画面への切り替わりが突然過ぎる印象を、見る人が持ってしまう。
【0010】
なお、リクエスト時に操作パネルのスイッチ等を用いてリクエストした曲名や曲番号のみを表示するだけでは面白みに欠けるため、種々のアニメーションでこれを表示し、使用者を楽しませるようにする技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、これはリクエスト時における対処であり、また操作パネルに例えばLCDマトリックスディスプレイを設け、そのディスプレイにアニメーションを表示するというものであり、オープニング画面をモニタに表示する場合のようなカラオケ演奏自体に関連する対処ではない。
【0011】
そこで、静止画データを用いながら、より効果的なオープニング画面の表示を実現することを目的とする。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−305786号公報(第2頁、図2)
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した問題点を解決するためになされた請求項1に係る音楽再生装置は、記憶手段がオープニング画面用の静止画像データを記憶している。このオープニング画面用の静止画像データは、楽曲毎に準備され、曲名等、楽曲の内容を紹介するオープニング画面の表示に用いられるものである。そして、選択された楽曲の演奏が始まると、制御手段は記憶手段から読み出したオープニング画面用の静止画像データを用いてオープニング画面を所定時間表示するのであるが、このオープニング画面の表示に際して、以下の出現時効果処理及び消去時効果処理の少なくともいずれか一方を実行する。
【0014】
・出現時効果処理…オープニング画面の表示を開始する場合に実行され、そのオープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるように、オープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す。
・消去時効果処理…オープニング画面の表示が終了する場合に実行され、そのオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように、オープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す。
【0015】
このように、オープニング画面用の画像データは楽曲毎に準備されるのであるが、本発明ではそれが静止画像データであるため、動画像データを用いる場合に比べて記憶手段のデータ容量が少なくても良い。
それでありながら、制御手段が実行する出現時効果処理は、オープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるように静止画像データを加工を施し、また、消去時効果処理は、オープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように静止画像データを加工を施す。このように変化に富んだ表示内容となるため、オープニング画面を見る者へのアピール効果が向上し、また娯楽性の向上にも寄与する。
【0016】
また、請求項2に示すように、オープニング画面の表示が終了するとその楽曲の演奏と関連した演奏画像を表示するのであれば、消去時効果処理によってオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるようになって演奏画像に切り替わるため、画面の切り替わりが突然過ぎることによる違和感を緩和できる。また、オープニング画面に切り替わる前は、何も表示していないか、あるいは新譜案内や曲番号受付画面等を行う待ち受け画面を表示していることが多い。したがって、このような何の表示しない画面あるいは待ち受け画面からオープニング画面に切り替わる場合も、出現時効果処理によってオープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるようにすれば、やはり、画面の切り替わりが突然過ぎることによる違和感を緩和できる。
【0017】
また、出現時効果処理や消去時効果処理を実行する場合には、請求項3に示すように、複数の処理パターンの内からいずれかを選択して実行できるようにすることが考えられる。このようにすれば、画面の切り替わり時の効果内容がワンパターン化せず、オープニング画面を見る者へのアピール効果や娯楽性の向上の点で有効である。この処理パターンの選択に際しては、例えば順番に選択したりランダムに選択することが考えられる。但し、処理パターンによってはオープニング画面とよりマッチするものやあまりマッチしないものを存在する可能性がある。そのため、請求項4に示すように、記憶手段に、オープニング画面用の静止画像データに対応してジャンル情報を記憶しておき、出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、そのジャンル情報に基づいて処理パターンを選択するようにしてもよい。
【0018】
また、オープニング画面の表示時間は必ずしも一定であるとは限らない。そこで、請求項5に示すように、静止画像データに対応してオープニング画面の表示時間情報を記憶しておき、出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、表示時間情報に基づく表示時間内にオープニング画面が収まるよう制御することが考えられる。
【0019】
この場合、オープニング画面の表示時間全体に対する出現時効果処理や消去時効果処理による遷移画面の割合及びそれらの効果処理によらない完全表示画面の割合がそれぞれ定まっているのであれば、請求項6に示すような対処が考えられる。つまり、出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、表示時間情報に基づく表示時間を、オープニング画面の表示時間全体に対する遷移画面の割合及び完全表示画面の割合に基づいて各画面の表示時間を決定し、その決定した時間に従って遷移画面及び完全表示画面を表示するのである。
【0020】
一方、オープニング画面の表示時間全体に対する遷移画面の割合及び完全表示画面の割合自体を楽曲に応じて変えたい場合もある。その場合は請求項7に示すような工夫をすればよい。つまり、オープニング画面の表示時間全体に対する遷移画面の割合及び完全表示画面の割合自体を楽曲毎に対応して記憶しておき、出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、その記憶された各割合を読み出して各画面の表示時間を決定し、その決定した時間に従って遷移画面及び完全表示画面を表示するのである。
【0021】
なお、このオープニング画面の表示時間全体に対する出現時効果処理や消去時効果処理による遷移画面の割合は、例えば○割、○%というような無次元化した値で表されていても良いが、例えば請求項8に示すように、オープニング画面の標準表示時間に対する各画面の表示時間として表されていてもよい。例えば標準表示時間が8秒であることを前提に、出現時効果処理による遷移画面が2秒、完全表示時間が4秒、消去時効果処理による遷移画面が2秒、といった具合に表示時間を直接的に示す値であってもよい。そして、オープニング画面の表示時間が標準時間の8秒であれば、この記憶されている各画面の表示時間をそのまま実際の表示制御の際に用いればよいし、オープニング画面の表示時間が標準時間よりも短い例えば6秒であった場合は、記憶されている各画面の表示時間を4分の3倍した表示時間を表示制御に用いればよい。
【0022】
また、楽曲の中には、1曲中に複数の曲が部分的に組み込まれたいわゆるメドレー曲が存在する。このメドレー曲の場合には、それら複数の曲を演奏する際に、その曲名等、楽曲の内容を紹介するオープニング画面を表示させることが望ましい。現行では、例えば歌詞を示す字幕テロップデータの一部として曲名紹介をしているが、それでは非常に淡泊な内容となる。そこで、本発明のように、メドレー曲中の各構成曲のオープニング画面においても変化に富んだ内容にできれば、オープニング画面を見る者へのアピール効果や娯楽性の向上という点で、より有効である。
【0023】
以上のような音楽再生装置は、例えば請求項10に示すようにカラオケ装置として実現することができる。つまり、楽曲がカラオケ曲であり、演奏画像が背景画像である音楽再生装置としてである。もちろん、楽曲がカラオケ曲ではなく通常の音楽曲であるような装置であってもよい。
【0024】
また、請求項1〜10の何れかに記載の音楽再生装置における制御手段をコンピュータにて実現する場合、例えばコンピュータで実行するプログラムとして備えることができる。このようなプログラムは、請求項6に示すように、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして実行したり、ネットワークを介してロードして実行することにより、採点手段としての機能を実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0026】
図1は、本実施例のカラオケ装置1の構成を示すブロック図である。本実施例のカラオケ装置1は、曲の予約操作などを行うための操作パネル10、カラオケ装置1全体の制御を司るCPU14、システムプログラムや各種の設定に必要な設定データなどを記憶しておくメモリ15、MIDIデータ(楽曲データ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源部18、MIDI音源部18による再生音及び利用者(歌唱者)の歌声をミキシングする等して適宜音声処理を施す音声処理部19、音声処理部19から出力された音声情報にかかる電気信号を増幅等するアンプ20、アンプ20からの電気信号を入力して伴奏曲及び利用者(歌唱者)の歌声等を流すスピーカ22、利用者(歌唱者)の歌声等を音声処理部19に入力するためのマイクロフォン(以下、単にマイクと称す。)23、カラオケ用の楽曲データ(図2参照)や画像情報その他各種データを記憶しているハードディスク13、画像情報等を映像化するための映像処理部24、画像情報である背景画及び歌詞等を表示するモニタ26を備えている。この内、操作パネル10、ハードディスク13、メモリ15、MIDI音源部18、音声処理部19及び映像処理部24は、CPU14に接続されている。
【0027】
なお、本実施例のカラオケ装置1はいわゆる通信カラオケと称されるものであり、図示しないが、通信ネットワークを介してホストコンピュータに接続できるようになっている。そして、カラオケ装置1は、この通信ネットワークを介して接続したホストコンピュータからカラオケに関する楽曲データ(図2参照)を取得することができる。
【0028】
ここで、操作パネル10は、利用者によって操作されるものであり、任意の曲の選択、演奏音の音程の調整、演奏と歌との音量バランスの調整、その他エコー、音量、トーンなど各種調整を行うためのスイッチ・ボタン類を有している。
また、ハードディスク13には、楽曲データや画像情報などのコンテンツデータなどが記憶されている。そして、操作パネル10の操作部を介して曲が選択されると、CPU14は、楽曲データをハードディスク13から呼び出して、映像処理部24およびMIDI音源部18に同期させて出力するようになっている。なお、ハードディスク13に格納されている楽曲データの構成を図2に示した。楽曲データは識別情報としての曲番号に対応しており、1曲につき1つのファイルとして格納されている。楽曲データは、図2に示すように楽曲名D1、ジャンル情報D2、オープニング画像データD3、オープニング画像表示時間D4、MIDIデータ/字幕データD5などから構成されている。楽曲名D1はテキストデータによる楽曲のタイトル等を示すものであり、ジャンル情報D2は例えば演歌・ポップス・ロック・童謡・アニメ等の楽曲の属性をコード化した情報(データ)である。また、オープニング画像データD3は1枚の静止画像データであり、オープニング画像表示時間D4はオープニング画像を表示させておくべき時間を秒数で示した値である。またMIDIデータ/字幕データD5はMIDI音源による再生に伴う発音データと、それに同期表示される字幕テキストデータからなる。
【0029】
CPU14から出力されるMIDIデータは、MIDI音源部18においてアナログの演奏音信号に変換された後、音声処理部19へ送られ、マイク23を介して入力される利用者の歌唱音信号と適度な割合でミキシングされる。そして、このミキシングされた歌唱音信号と演奏音信号はアンプ20へ送られて電気的に増幅される。さらに、アンプ20からスピーカ22に出力され音声及び演奏音となってスピーカ22から外部へ出力される。
【0030】
一方、映像処理部24は、CPU14の制御の下、ハードディスク13から読み出された画像情報に基づく画像の再生を行うものである。それにより、CPU14により出力される歌詞データは、映像処理部24において映像データと合成され、モニタ26の画面に背景映像とともに歌詞テロップが表示されるようになっている。
【0031】
このような構成のため、利用者は、モニタ26に表示される歌詞テロップを参照しながら、スピーカ22より流れるカラオケ演奏にあわせ、マイク23を使って歌唱できるようになっている。
このカラオケ装置1は、基本的な動作として、
1:待機状態
2:操作パネル10による曲番号入力(選曲)
3:楽曲の演奏と歌唱、
の3様態から成り、ユーザーの要求に応じて2及び3の動作を繰り返し、ユーザーの要求がないときは、1の動作となっている。
【0032】
本実施例のカラオケ装置1は、この基本動作中における、オープニング画面の表示に関する制御に特徴的な内容がある。そこで、従来技術における表示制御の内容を比較して、その点を詳しく説明する。
[従来技術におけるオープニング画面の表示制御]
従来の表示制御による画面遷移については、従来技術の説明の欄においても図8を参照して説明したが、簡単に繰り返しておく。
【0033】
図8(A)においては、カラオケ装置は待機状態であり、待機状態の画面活用の一環として、例えば新譜案内と呼ばれる、最新の楽曲の告知表示などが行われている。ここで、ユーザによる選曲操作が行われると、図8(B)に示す曲番号受付画面に遷移し、入力した曲番号と、曲番号に対応した曲名が確認表示される。選曲操作が終了すると、図8(C)の画面様態に遷移し、選曲された楽曲の演奏が始まると同時に、オープニング画面が表示される。オープニング画面は、図2に示す楽曲データ中のオープニング画像表示時間D4に従い、一定時間後に消去される。そうして図8(D)の演奏画面に遷移し、カラオケ演奏の主体となる演奏画面が始まる。演奏画面においては、カラオケ楽曲にマッチした背景映像と、これにスーパーインポーズされた字幕が表示され、その内容が楽曲演奏と同期して進行していくものである。演奏が終了すると図8(A)の待機状態に遷移し、以後この動作を繰り返すことになる。
【0034】
図9は、これらの動作を、時間軸方向に注目したタイムチャートとして示したものである。図9のタイムチャートからも分かるように、待機画面から曲番号受付画面に遷移するタイミングを決定するのは「キー操作の発生」であり、曲番号受付画面からオープニング画面に遷移するタイミングを決定するのは「キー操作の完了」であり、オープニング画面から演奏画面に遷移するタイミングを決定するのはオープニング画像表示時間のデータであることが読み取れる。
【0035】
このような従来手法によるオープニング画面の表示制御においては、上述のように、静止画像データであるオープニング画像データD3を単に表示するだけであるため、当然ながら動きのない画面表示となり、曲名や歌手名、作曲者などの情報提示のための表現力に乏しいものとなってしまう。
【0036】
そこで、本実施例では、このオープニング画面の表示において、同じ静止画像データを用いながら、より効果的なオープニング画面の表示を実現するため、次のような表示制御を行うようにした。
[本実施例におけるオープニング画面の表示制御]
本実施例における表示制御では、オープニング画面の表示に際して、以下の出現時効果処理及び消去時効果処理を実行する。
【0037】
・出現時効果処理…オープニング画面の表示を開始する場合に実行され、そのオープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるように、オープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す。
・消去時効果処理…オープニング画面の表示が終了する場合に実行され、そのオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように、オープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す。
【0038】
図3には、本実施例の表示制御によってモニタ26に表示される画面遷移を示し、図4には、時間軸方向に注目したタイムチャートを示した。
図3(C),(D),(E)が本実施例におけるオープニング画面に相当し、図8に示した従来手法による画面遷移に比べて、オープニング画面の表示開始段階において図3(C)に示す表示エフェクト(出現時効果処理)が施されている点と、オープニング画面の消去段階において図3(E)に示す消去エフェクト(消去時効果処理)が付加されている点が異なる。つまり、図3(D)に示す状態ではオープニング画面の内容が明瞭に視認できるようになっているが、図3(C)に示す表示エフェクトが施されている状態では、待ち受け画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように変化すると共に、オープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるように変化している。逆に、図3(E)に示す消去エフェクトが施されている状態では、そのオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように変化すると共に演奏画面の内容が漸次明瞭に視認されるように変化している。このようにオープニング画面は映像処理部24において待ち受け画面や演奏画面とスーパーインポーズ処理されるので、これにより、図3(B)の待ち受け画面から図3(D)に示す明瞭なオープニング画面にいきなり切り替わるのではなく、徐々に待ち受け画面からオープニング画面が出現してくるような効果的な画面遷移となる。同様に、図3(D)に示す明瞭なオープニング画面から図3(E)の演奏画面にいきなり切り替わるのではなく、徐々にオープニング画面が消えて演奏画面が現れるような効果的な画面遷移となる。
【0039】
また、図4に示した本実施例の場合のタイムチャートと、同じく図9に示した従来手法の場合のタイムチャートとの比較を行う。本実施例の場合、図4に示すように、オープニング画面の表示期間が3つに分割され、表示変化の期間イと、完全表示の期間ロと、消去変化の期間ハとに区別されている。図4からも分かるように、待機画面(図3(A))から曲番号受付画面(図3(B))に遷移するタイミングを決定するのは「キー操作の発生」、つまり、曲番号を入力するために操作パネル10上の「テン・キー」が操作されたときであり、曲番号受付画面(図3(B))からオープニング画面に遷移するタイミングを決定するのは「キー操作の完了」、すなわち、操作パネル10上の「選曲キー」もしくは「実行キー」が操作されたときであって、内部処理的には、ハードディスク13から楽曲データがメモリ15に読み出されて演奏が開始されたときである。また、オープニング画面から演奏画面(図3(F))に遷移するタイミングを決定するのはオープニング画像表示時間D4(図2参照)のデータである。なお、既に演奏中(予約曲がある場合)に曲番号を入力したときは、前曲の演奏が終了して次曲の演奏が開始されたときが、オープニング画面に遷移するタイミングとなる。これらは図9における従来の画面遷移タイミングと同様であるが、本実施例の場合は、図4に示すように、新たに表示変化期間イが完了し、完全表示期間ロに移行する算出タイミング1と、完全表示期間ロが完了し、消去変化期間ハに変化する算出タイミング2の2つのタイミング要素が加わっている。
【0040】
本実施例においては、これら算出タイミング1及び算出タイミング2は、図2に示す楽曲データに収められたオープニング画像表示時間D4に基づいて自動的に算出する。この算出の具体例については、下記のフローチャートの説明中で行う。
【0041】
なお、図2の楽曲データに収められたオープニング画像表示時間D4のデータについて若干の補足説明をしておく。このデータが必要となる理由としては、カラオケ楽曲には演奏を開始した直後から字幕に沿った歌唱を必要とするようなタイプ、つまり前奏が短いタイプがある一方で、演奏を開始した直後は暫く伴奏のみが続き、その後ようやく字幕に沿った歌唱が始まるタイプ、つまり前奏が長いタイプもあり、さらにはその中間のタイプがある。このように曲によって前奏の長さが異なるため、オープニング画像を何時まで表示しておくかを楽曲毎に決定できなければ、不都合を生じるからである。また、オープニング画像を表示したままでは、字幕表示と重なってしまうことにより歌唱ができなくなるという都合もある。
【0042】
本実施例では、こうした不都合が生じないように留意しつつ、かつ、オープニング画面に追加的な効果を与えるために、以上のような工夫を施した。
それでは次に、上述したオープニング画面に追加的効果を加えた本発明によるカラオケ装置の全体動作について、図5〜図7のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0043】
図5はカラオケ装置1の全体的な処理シーケンスを示すメインフローであり、シーケンス開始(F01)においてカラオケ装置1の動作が開始されると、まず新譜案内処理が実行され(F02)、カラオケ装置1に登録された最新の楽曲の案内表示が行われる。この場合のモニタ26の画面は図3(A)のようになる。この新譜案内処理の内部詳細については、本発明の主要点ではないので説明は省略する。
【0044】
新譜案内処理においては、キー操作が行われない限り(F03:NO)、その処理(新譜案内処理)が継続されるが、曲番号入力のために操作パネル10上のキーの操作が行われると(F04:YES)、新譜案内処理を終了し、曲番号入力処理に移行する(F04)。
【0045】
曲番号入力処理(F04)においては、ユーザによる操作パネル10を介した数桁の数字と入力の完了を示す選曲キーの入力を待機し、入力完了した曲番号に対応した楽曲名を画面表示する。この場合のモニタ26の画面は図3(B)のようになる。こ曲番号入力処理(F04)は入力操作を終えるまではその処理が継続され(F05:NO)、入力完了すると(F05:YES)、曲データ読込処理(F06)に移行する。
【0046】
曲データ読込処理(F06)においては、先の曲番号入力処理において確定した値を用いて、複数登録された図2の楽曲データの一つを選択してメモリ5に読込む。この後、カラオケ演奏処理(F15)において、読込まれたカラオケ楽曲に対する、MIDI音源部18による再生演奏が開始される。なお、内部処理的にはこの再生演奏の開始の時点が以下に説明するオープニング画面処理における時間計測の起点となる。また、カラオケ演奏処理(F15)はマルチタスクによる並列処理であり、以後のフローの進展とは無関係に、MIDI音源部18による再生演奏が進行を続けるものとする。この再生演奏処理は本発明の主要点ではないので説明は省略する。
【0047】
この後、変化タイミング算出処理(F07)に移行すると、図2の楽曲データ中のオープニング画像表示時間D4を用いて、後のオープニング画面処理にて必要になる3つの値、すなわち表示変化時間t1、完全表示時間t2、消去変化時間t3をそれぞれ算出する。この算出方法としては、例えばオープニング画像表示時間D4の値として「x秒」が指定されていたとすると、この「x秒」を表示変化時間t1に30%、完全表示時間t2に50%、消去変化時間t3に20%といったように限られた時間値を一定の割合で3つに区分するような方法が考えられる。例えば「x秒」が10秒であれば、表示変化時間t1は3秒、完全表示時間t2は5秒、消去変化時間t3は2秒という算出結果になる。これらの時間によって図4における算出タイミング1,2が決定する。
【0048】
この変化タイミング算出処理(F07)を終えると、オープニング画面効果選択手段としてのオープニング画面効果選択(F08)の処理に移り、ステップF09〜F12の4種類準備されたいずれかのオープニング画面処理に分岐する。この4種のいずれかを選択するアルゴリズムは、種々考えられるが、例えば次のような、画面効果の印象と演奏対象楽曲とのマッチングを取る方法が考えられる。つまり、曲データ読込処理(F06)において楽曲データのジャンル情報D2が「演歌」であれば、画面効果から受ける印象がやわらかいと考えられるステップF11のオープニング画面処理(水面)、またはステップF12のオープニング画面処理(フェード)を選択する。また、楽曲データのジャンル情報D2が「ポップス」であれば、画面効果から受ける印象が愉快と考えられるステップF09のオープニング画面処理(モザイク)を選択する。また、楽曲データのジャンル情報D2が「ロック」であれば、画面効果から受ける印象が硬いと考えられるステップF10のオープニング画面処理(テープ)を選択する。なお、ステップF09〜F12の処理の内容については後述する。
【0049】
ステップF09〜F12までの各オープニング画面処理が終了すると、カラオケ字幕処理に移行し(F13)、ステップF15において既に進行しているカラオケ演奏処理に同期した字幕表示が行われ、これが対象楽曲の演奏終了まで継続されることになる。なお、ステップF13のカラオケ字幕処理においては、本発明の主要点ではないので説明は省略する。対象楽曲の演奏が終了した時点で予約曲がない場合は(F14:NO)、シーケンス終了(F15)となり、ステップF01に戻る。また、予約曲がある場合には(F14:YES)、ステップF06に戻って次の予約曲について曲データの読込処理を行う。なお、このように対象楽曲の演奏が終了し、つまりその曲の演奏画面の表示が終了してから、次の予約曲についての曲データの読込処理を行ってその曲についての演奏画面を表示するまでの間に関しては、例えばその時点での予約曲リストを表示することが考えられる。図3(B)では、待ち受け画面に加えて曲番号+楽曲名を画面表示しているが、例えばその時点で予約されている曲番号+楽曲名の一覧を表示するのである。もちろん、待ち受け画面を表示しても良い。
【0050】
次に、上述したステップF09〜F12までの各オープニング画面処理の詳細について説明する。
図6はステップF09におけるオープニング画面処理(モザイク)の内容を示すフローチャートであり、図7はステップF10におけるオープニング画面処理(テープ)の内容を示すフローチャートである。ステップF11のオープニング画面(水面)及びステップF12のオープニング画面処理(フェード)に関してはフローチャートは省略したが、これらはいずれも図5の全体フローから呼び出されるサブルーチンとしての位置付けになっている。
【0051】
[オープニング画面処理(モザイク)について]
図6に示すように、図5のステップF09に対応するオープニング画面処理(モザイク)が開始されると(G01)、図5のステップF07において算出された変化タイミングを決定するためのパラメータである表示変化時間t1、完全表示時間t2、消去変化時間t3が引き渡される(G02)。
【0052】
そして、続くステップG03〜G06における繰り返し処理によって、図6中にG13で示した上下方向矢印の下方向へ、つまり(a)→(b)→(c)→(d)→(e)の順番に画像処理が実行されることになる。図6に示すように、この変化は均一色に塗りつぶされると共に透過度が高い画像が、徐々にモザイクを構成する四辺が小さくなると共に透過度が小さくなることによって、元画像(図6中の(e)参照)に近づき、最終的に元画像に戻るものである。従って、最初は待ち受け画面が透過して視認できるが徐々に不明瞭となり、最終的にはオープニング画面が表示されるようになる。
【0053】
この変化は、ステップG03〜G06の処理において例えば値αを10から0にデクリメントしながら、ステップG04を繰り返し実行することによって実現される。また、ステップG05において表示変化時間t1を10分の1倍した時間だけウェイトをおいているために、表示変化時間t1に等しい時間を費やして、上記画面処理が完了するよう調整される。
【0054】
モザイク処理の中心となるステップG04の処理においては、例えば画面全体を一定サイズの四辺でタイル状に敷き詰める処理によって実現できる。具体的には、個々の四辺の色データを、元画像に対応する座標付近の色データの平均値によって決定することで、元画像の解像度を低くしたかのような画面効果が得られる。この四辺のサイズを可変パラメータαとしたものがステップG04における処理の内容である。
【0055】
このようなステップG03〜G06の処理が完了するとステップG07へ移行し、完全表示時間t2の時間だけウェイトをおく。
次に、ステップG08〜G11における繰り返し処理によって、今度は図6中にG13で示した上下方向矢印の上方向へ、つまり(e)→(d)→(c)→(b)→(a)の順番に画像処理が実行されることになる。図6に示すように、この変化は元画像(図6中の(e)参照)が、徐々にモザイクを構成する四辺が大きくなることによって均一色に塗りつぶされて透過度が高くなっていき、最終的に全画面が遷移後の画面に変化((図6中の(a)参照)するものである。従って、徐々に演奏画面が明瞭に視認できるようになる。
【0056】
この変化は、ステップG08〜G11の処理において値αを0から10にインクリメントしながら、ステップG09の処理を繰り返し実行することによって実現される。また、ステップG10において消去変化時間t3を10分の1した時間だけウェイトをおいているために、消去変化時間t3に等しい時間を費やして、上記画面処理が完了するよう調整される。なお、ステップG09の処理内容自体はステップG04の処理と共通である。
【0057】
このようにしてステップG08〜G11の処理が完了するとステップG12に移行し、図5の全体フローに復帰することでオープニング画面処理(モザイク)の処理は完了する。
これによって、オープニング画像が待ち受け画面に代わってモザイクの中から現れ、再びモザイクの中に消えて演奏画面が現れるような画面効果を実現すると共に、その変化時間を曲に応じて調整することができる。
【0058】
[オープニング画面処理(テープ)について]
図7に示すように、図5のステップF10に対応するオープニング画面処理(テープ)が開始されると(H01)、図5のステップF07において算出された変化タイミングを決定するためのパラメータである表示変化時間t1、完全表示時間t2、消去変化時間t3が引き渡される(H02)。
【0059】
そして、続くステップH03〜H06における繰り返し処理によって、図7中にH13で示した上下方向矢印の下方向へ、つまり(a)→(b)→(c)→(d)→(e)の順番に画像処理が実行されることになる。図7に示すように、この変化は透過度の高い(例えば100%)遷移前の画像に対して、透過度の低い(例えば0%)元画像(図7中の(e)参照)が何本かのテープ状に、徐々に伸びる形で部分的に転送されていき、最終的に元画像が全て表示されるものである。従って、最初は待ち受け画面が全面に渡って視認できるが徐々にその一部が遷移後の画面に変わっていくため(待ち受け画面としては)不明瞭となり、最終的にはオープニング画面が全面に表示されるようになる。
【0060】
この変化は、ステップH03〜H06の処理において値xを0から400に10ステップ毎にインクリメントしながら、ステップH04の処理を繰り返し実行することによって実現される。また、ステップH05において表示変化時間t1を40分の1倍した時間だけウェイトをおいているために、表示変化時間t1に等しい時間を費やして、上記画面処理が完了するよう調整される。
【0061】
テープ状画面処理の中心となるステップH04の処理においては、例えば画面の横画素数が400であるならば、元画像を帯状とした横方向のサイズxで数回に分けて矩形転送をすればよい。ステップH03〜H06の繰り返し処理の働きによってパラメータxが0から400に向けて暫時大きくなるので、結果的に、画面を隠していた何本かのテープを徐々に剥がしていくような画面効果を得ることができる。
【0062】
このようなステップH03〜H06の処理が完了するとステップH07に移行し、完全表示時間t2の時間だけウェイトをおく。
次に、ステップH08〜H11における繰り返し処理によって、今後は図7中にステップH13で示した上下方向矢印の上方向へ、つまり(e)→(d)→(c)→(b)→(a)の順番に画像処理が実行されることになる。図7に示すように、この変化は元画像が何本かのテープ状に消去、且つその消去部分が徐々に大きくなるように消去していき、最終的には全て消去されて遷移後の画面に変化((図7中の(a)参照)するものである。従って、徐々に演奏画面が明瞭に視認できるようになる。
【0063】
この変化は、ステップH08〜H11の処理において値xを0から400に10ステップ毎にインクリメントしながら、ステップH09の処理を繰り返し実行することによって実現される。また、ステップH10において消去変化時間t3を40分の1倍した時間だけウェイトをおいているために、消去変化時間t3に等しい時間を費やして、上記画面処理が完了するよう調整される。ステップH09の処理においては、例えば画面の横画素数が400であるならば、横方向のサイズxで数回に分けて帯状の塗りつぶし処理を行えばよい。ステップH08〜H11の繰り返し処理の働きによってパラメータxが0から400に向けて暫時大きくなるので、結果的に、画面が何本かのテープによって隠されていくような効果を得ることができる。
【0064】
このようにステップH08〜H11の処理が完了するとステップH12に移行し、図5の全体フローに復帰することでオープニング画面処理(テープ)の処理は完了する。
これによって、オープニング画像が、それを隠していた何本ものテープを剥がしていくかのように現れ、その後、再びテープの下に隠れていく効果を実現することができ、かつ、その変化時間を調整することができる。
【0065】
なお、図5のステップF11に対応するオープニング画面処理(水面)及びステップf12に対応するオープニング画面処理(フェード)についての詳しい説明は省略するが、概要だけ説明しておく。
例えば、オープニング画面処理(水面)の場合は、元画像が大きく波打って見えない状態からだんだん波が収まって明瞭に見えてくるという画面遷移及びその逆の画面遷移が考えられる。例えば画像を構成する横軸の各ラインが、sin波のような関数によって揺さぶられ、その係数が小さくなっていく、といった処理が考えられる。
【0066】
また、オープニング画面処理(フェード)の場合は、単純に、画面の明るさが変化することで、徐々に元画像が明瞭に見えてくるような画面遷移(フェードイン)や逆に徐々に元画像が不明瞭になっていくような画面遷移(フェードアウト)が考えられる。この場合は、画素の明るさを変化させるだけでよい。
【0067】
このように、本実施例のカラオケ装置1によれば次のような効果が得られる。(1)オープニング画面の表示に際して、オープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるようにオープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す表示エフェクト(出現時効果処理)、及びオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるようにオープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す消去エクフェト(消去時効果処理)を実行する。この処理に用いられるオープニング画像データD2は楽曲毎に準備されるのであるが、それが静止画像データであるため、動画像データを用いる場合に比べてハードディスク13のデータ容量が少なくても良い。それでありながら、表示エフェクトはオープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるように静止画像データを加工を施し、また、消去エフェクトはオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように静止画像データを加工を施すことによって変化に富んだ表示内容となるため、オープニング画面を見る者へのアピール効果が向上し、また娯楽性の向上にも寄与する。
【0068】
また、オープニング画面の前後の画面(曲番号待受画面、演奏画面)との切り替わりも、従来のように突然過ぎることもなく見る者にとっては違和感が緩和される。
(2)本実施例の場合は、オープニング画面に対する表示エフェクト及び消去エフェクトを、4種類の処理パターンの内からいずれかを選択して実行できるようになっているため、画面の切り替わり時の効果内容がワンパターン化せず、オープニング画面を見る者へのアピール効果や娯楽性の向上の点で有効である。
【0069】
この選択に際しては例えば図2に示す楽曲データ中のジャンル情報D2に基づいて、画面効果の印象と演奏対象楽曲とのマッチングを取る方法が考えられる。処理パターンによってはオープニング画面に対してよりマッチするものや、逆にあまりマッチしないものも存在する可能性があるため、このようにすればより効果的である。
【0070】
なお、本実施例ではエフェクトを4種類を提案したが、あくまで一例であり、当然ながらさらに多くの種類を準備しておき、選択パターンを増加させてもよい。また、そのエフェクト内容も上述例に限定されず、種々のものが採用可能である。
【0071】
(3)オープニング画面の表示時間は必ずしも一定であるとは限らず、曲によって異なる可能性がある。そこで、図2に示す楽曲データ中にオープニング画像表示時間D4を含めておき、表示エフェクトや消去エフェクトを実行する際、オープニング画像表示時間D4内にオープニング画面の表示が収まるよう制御するようにしたため、オープニング画面の表示時間の違いに対応できる。
【0072】
なお、本実施例においては、ハードディスク13が「記憶手段」に相当し、CPU14が「制御手段」に相当する。
以上実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実施し得る。そのいくつかを説明する。
【0073】
(1)上記実施例では、オープニング画面の消去エフェクトは表示エフェクトの処理進行を逆転させたものとしているが、必ずしも画面表示エフェクトと画面消去エフェクトが対になっている必要はなく、異なる様態での組み合わせにすることも考えられる。例えば表示エフェクトは「モザイク」とし、消去エフェクトは「テープ」にしてもよい。
【0074】
(2)上記実施例では、例えばオープニング画像表示時間D4の値として「x秒」が指定されていたとすると、この「x秒」を表示変化時間t1に30%、完全表示時間t2に50%、消去変化時間t3に20%といったように限られた時間値を一定の割合で3つに区分するような方法を説明した。したがって、この手法であれば、t1:t2:t3=3:5:2で一定となる。しかし、これらの表時間の割合自体を楽曲に応じて変えた方が好ましい場合も想定される。そのような事情に対応するのであれば、図2に示す楽曲データ中に、さらに、オープニング画面の表示時間全体に対する表示変化時間の割合及び消去変化時間の割合自体を記憶しておき、出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、その記憶された各割合を読み出して各画面の表示時間を決定し、その決定した時間に従ってオープニング画面の表示制御をすることが考えられる。
【0075】
この場合、例えば、表示変化時間t1、完全表示時間t2、消去変化時間t3を全体時間の○割、○%というような無次元化した値で設定しておいてもよいし、オープニング画面の標準表示時間に対する各画面の表示時間として表されていてもよい。例えば標準表示時間が8秒であることを前提にして、t1=2秒、t2=4秒、t3=2秒、といった具合に表示時間を直接的に示す値であってもよい。そして、オープニング画像表示時間D4が標準時間の8秒であれば、この記憶されている各画面の表示時間をそのまま実際の表示制御の際に用いればよいし、オープニング画像表示時間D4が標準時間よりも短い例えば6秒であった場合は、記憶されている各画面の表示時間を4分の3倍した表示時間を表示制御に用いればよい。
【0076】
また、上記実施例では、オープニング画面の表示エフェクト及び消去エフェクトを対で実行しているが、例えば表示エフェクトだけ実行したり、消去エフェクトだけ実行することも可能である。その場合への適用を考えると、上述のようにt1,t2,t3それぞれについて、全体時間に対する割合や時間そのものとして設定する方法は有効である。例えば表示エフェクトのみ実行して消去エフェクトを実行しないのであればt3=0と設定すればよく、逆に表示エフェクトは実行せずに消去エフェクトのみを実行するのであればt1=0と設定すればよいからである。
【0077】
(3)オープニング画面に対する表示エフェクト及び消去エフェクトを、複数の処理パターンの内からいずれかを選択して実行する際、例えば順番に選択したりランダムに選択することも考えられる。視覚上の変化を大きくすることを優先するのであれば、このような対処でもよい。
【0078】
(4)上記実施例では曲番号の受付が待機状態で行われ、受付後ただちにその演奏に移行する事例をもって説明を行っているが、カラオケ装置1において曲番号の受付を複数予約しておき、予約キューに曲番号が蓄積している限り演奏の開始と終了を繰り返すような、リクエスト型の構成とすることもできる。従って、そのような構成にした場合は、オープニング画面の表示エフェクトと消去エフェクトは、その直前の楽曲の演奏終了に引き続いて行われる。
【0079】
また、オープニング画面に対する表示エフェクト及び消去エフェクトを、複数の処理パターン内からいずれか選択して実行する際、上記実施例ではジャンル情報に基づくマッチングによっているが、これを曲データ内に収めたパターン番号によって直接指定してもよい。
【0080】
(5)上記実施例は、カラオケ装置1として実現した場合を説明したが、楽曲がカラオケ曲ではなく通常の音楽曲であるような装置であってもよい。
(6)また、カラオケ曲であっても通常の音楽曲であっても、楽曲の中には、1曲中に複数の曲が部分的に組み込まれたいわゆるメドレー曲が存在する。このメドレー曲の場合には、それら複数の曲を演奏する際に、その曲名等、楽曲の内容を紹介するオープニング画面を表示させることが望ましい。例えば現行のカラオケ装置においては、例えば歌詞を示す字幕テロップデータの一部として曲名紹介をしているが、それでは非常に淡泊な内容となる。そこで、メドレー曲中の各構成曲のオープニング画面においても上述した表示エフェクトや消去エフェクトを実施して、変化に富んだ内容にできれば、オープニング画面を見る者へのアピール効果や娯楽性の向上という点で、より有効である。
【0081】
(7)上記実施例では、画面遷移に際して、遷移前の画面と遷移後の画面をスーパーインポーズ処理することを前提として説明した。しかし、遷移前の画面と遷移後の画面とを映像処理部24のメモリ内にそれぞれ準備しておくのではなく、描画画面としては映像処理部24のメモリ内に1つだけ準備し、その1枚の画面内で遷移前の画面の一部(画素)を遷移後の画面の状態になるように変更していくことによっても、同様の画面遷移を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカラオケ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施例のカラオケ装置において用いられる楽曲データの構成を示す説明図である。
【図3】実施例の表示制御によってモニタに表示される画面遷移を示す説明図である。
【図4】図3の画面遷移に対応するタイムチャートである。
【図5】実施例のカラオケ装置にて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のメイン処理中で実行されるオープニング画面処理(モザイク)を示すフローチャートである。
【図7】図5のメイン処理中で実行されるオープニング画面処理(テープ)を示すフローチャートである。
【図8】従来の表示制御によってモニタに表示される画面遷移を示す説明図である。
【図9】図8の画面遷移に対応するタイムチャートである。
【符号の説明】
1…カラオケ装置、10…操作パネル、13…ハードディスク、14…CPU、15…メモリ、18…MIDI音源部、19…音声処理部、20…アンプ、22…スピーカ、23…マイクロフォン、24…映像処理部、26…モニタ。
Claims (12)
- 楽曲毎に準備され、曲名等、楽曲の内容を紹介するオープニング画面の表示に用いられるオープニング画面用の静止画像データを記憶しておく記憶手段と、
選択された楽曲の演奏が始まると、前記記憶手段から読み出した前記オープニング画面用の静止画像データを用いてオープニング画面を所定時間表示する制御手段を備えた音楽再生装置であって、
前記制御手段は、以下の出現時効果処理及び消去時効果処理の少なくともいずれか一方を実行する音楽再生装置。
(1)前記オープニング画面の表示を開始する場合に実行され、そのオープニング画面の内容が漸次明瞭に視認されるように、前記オープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す出現時効果処理。
(2)前記オープニング画面の表示が終了する場合に実行され、そのオープニング画面の内容が漸次不明瞭に視認されるように、前記オープニング画面用の静止画像データに対する加工を施す消去時効果処理。 - 請求項1に記載の音楽再生装置において、
前記制御手段は、
前記オープニング画面の表示が終了すると、その楽曲の演奏と関連した演奏画像を表示する音楽再生装置。 - 請求項1又は2に記載の音楽再生装置において、
前記制御手段は、
前記出現時効果処理及び消去時効果処理の少なくともいずれか一方について、複数の処理パターンの内からいずれかを選択して実行可能である音楽再生装置。 - 請求項3に記載の音楽再生装置において、
前記記憶手段は、前記オープニング画面用の静止画像データに対応してジャンル情報を記憶しており、
前記制御手段は、
前記出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、前記記憶手段から読み出したジャンル情報に基づいて前記処理パターンを選択する音楽再生装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載の音楽再生装置において、
前記記憶手段は、前記静止画像データに対応して、当該データを用いたオープニング画面の表示時間情報も記憶しており、
前記制御手段は、
前記出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、前記記憶手段から読み出した表示時間情報に基づく表示時間内にオープニング画面が収まるよう制御する音楽再生装置。 - 請求項5に記載の音楽再生装置において、
オープニング画面の表示時間全体に対する前記出現時効果処理や消去時効果処理による遷移画面の割合及びそれらの効果処理によらない完全表示画面の割合がそれぞれ定まっており、
前記制御手段は、
前記出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、前記記憶手段から読み出した表示時間情報に基づく表示時間を、前記オープニング画面の表示時間全体に対する前記遷移画面の割合及び前記完全表示画面の割合に基づいて各画面の表示時間を決定し、その決定した時間に従って前記遷移画面及び前記完全表示画面を表示するよう制御する音楽再生装置。 - 請求項5に記載の音楽再生装置において、
前記記憶手段は、前記静止画像データに対応して、当該データを用いたオープニング画面の表示時間全体に対する前記出現時効果処理や消去時効果処理による遷移画面の割合及びそれらの効果処理によらない完全表示画面の割合をそれぞれ記憶しており、
前記制御手段は、
前記出現時効果処理や消去時効果処理を実行する際、前記記憶手段から読み出した表示時間情報に基づく表示時間及び前記オープニング画面の表示時間全体に対する前記遷移画面の割合及び前記完全表示画面の割合に基づいて各画面の表示時間を決定し、その決定した時間に従って前記遷移画面及び前記完全表示画面を表示するよう制御する音楽再生装置。 - 請求項6又は7の何れかに記載の音楽再生装置において、
前記オープニング画面の表示時間全体に対する前記出現時効果処理や消去時効果処理による遷移画面の割合は、前記オープニング画面の標準表示時間に対する各画面の表示時間として表されている音楽再生装置。 - 請求項1〜8の何れかに記載の音楽再生装置において、
前記記憶手段は、
前記楽曲が、1曲中に複数の曲が部分的に組み込まれたメドレー曲である場合には、当該部分的に組み込まれた各曲毎に前記オープニング画面用の静止画像データを記憶しており、
前記制御手段は、
前記メドレー曲については、当該メドレー曲中に含まれる各曲の演奏が始まる場合にそれぞれ、前記記憶手段から読み出した前記オープニング画面用の静止画像データを用いてオープニング画面を所定時間表示する音楽再生装置。 - 請求項1〜8の何れかに記載の音楽再生装置において、
前記楽曲はカラオケ曲であり、前記演奏画像は背景画像である音楽再生装置。 - 請求項1〜10の何れかに記載の音楽再生装置において、
おける前記制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。 - 請求項1〜10の何れかに記載の音楽再生装置における前記制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002321260A JP4136606B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 音楽再生装置、プログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002321260A JP4136606B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 音楽再生装置、プログラム及び記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004157243A true JP2004157243A (ja) | 2004-06-03 |
JP4136606B2 JP4136606B2 (ja) | 2008-08-20 |
Family
ID=32801875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002321260A Expired - Fee Related JP4136606B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 音楽再生装置、プログラム及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4136606B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007292574A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Yazaki Corp | 指示装置 |
JP2008193220A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Sharp Corp | 表示方法及び表示装置 |
JP2008193215A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Sharp Corp | 表示方法及び表示装置 |
JP2011209570A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Yamaha Corp | カラオケ装置 |
-
2002
- 2002-11-05 JP JP2002321260A patent/JP4136606B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007292574A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Yazaki Corp | 指示装置 |
JP2008193220A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Sharp Corp | 表示方法及び表示装置 |
JP2008193215A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Sharp Corp | 表示方法及び表示装置 |
JP4679532B2 (ja) * | 2007-02-01 | 2011-04-27 | シャープ株式会社 | 表示方法及び表示装置 |
JP2011209570A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Yamaha Corp | カラオケ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4136606B2 (ja) | 2008-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6078005A (en) | Apparatus for editing and reproducing visual events along musical events | |
JP3668547B2 (ja) | カラオケ装置 | |
US7221852B2 (en) | Motion picture playback apparatus and motion picture playback method | |
JP2008225379A (ja) | 映像作品の続きを見るための楽曲が指定される音楽映像再生装置 | |
JP4136606B2 (ja) | 音楽再生装置、プログラム及び記録媒体 | |
JP2000156049A (ja) | オーディオメディアおよびメディア再生装置 | |
JP2004354423A (ja) | 音楽再生装置及びその映像表示方法 | |
JP3607758B2 (ja) | 音楽再生装置 | |
EP1650747B1 (en) | Audio playback program, audio playback method, and audio playback device | |
JP4720974B2 (ja) | 音声発生装置およびそのためのコンピュータプログラム | |
JPH09244643A (ja) | カラオケ装置 | |
JPH08234775A (ja) | 音楽再生装置 | |
JP4561561B2 (ja) | カラオケ装置 | |
JP3799359B2 (ja) | 再生装置、再生方法、及びプログラム | |
JPH07302080A (ja) | イベントデータ作成装置 | |
JP3428410B2 (ja) | カラオケ装置 | |
JP2001022348A (ja) | 波形読出装置および波形読出プログラム記憶媒体 | |
JP3733632B2 (ja) | カラオケの背景画像表示装置 | |
JPH09218690A (ja) | 振付け教示機能付き楽音再生装置 | |
JP2002112113A (ja) | 映像編集装置および記憶媒体 | |
JP2003271158A (ja) | 画像変更機能を持つカラオケ装置及びプログラム | |
WO2023276279A1 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム | |
JP3460562B2 (ja) | 入力・編集装置および記憶媒体 | |
JPH07320458A (ja) | 複合型avシステム | |
JP5133314B2 (ja) | コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、及び、プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080507 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4136606 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |