JP2008193215A - 表示方法及び表示装置 - Google Patents

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Hiroaki Yamamoto
浩章 山本
Takeshi Yarita
威 鑓田
Toru Horii
亨 堀井
Ryuji Matsui
龍司 松井
Kozue Hirata
梢 平田
Hiroaki Okumoto
浩章 奥本
Atsushi Kobayashi
篤史 小林
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Abstract

【課題】ユーザが視聴するコンテンツに対して、コンテンツのジャンル応じて、開始及び終了時刻に表示エフェクトを付与するとともに、画面表示設定や音声設定を変更する。
【解決手段】ジャンル特定部33はコンテンツのジャンルを特定し、コンテンツ判定部31は、そのジャンルのコンテンツがエフェクトの付与対象であるか否かを判断する。エフェクトの付与対象であると判断された場合、設定変更部34は、そのコンテンツのジャンルにふさわしい画面表示設定と音声設定を選択し、表示設定部28と音声設定部29に通知する。表示設定部28及び音声設定部29は、その通知を受けて画面表示設定と音声設定をそれぞれ必要に応じ変更する。また、コンテンツ判定部31は、エフェクト格納部35からコンテンツのジャンルに応じた表示エフェクトを選択し、エフェクト制御部23は、選択された表示エフェクトをコンテンツに付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示方法及び表示装置に係り、特にコンテンツの開始及び/又は終了のタイミングで表示エフェクトを付与するとともに、コンテンツのジャンルに応じて画面表示設定や音声設定などの視聴環境の設定を変更する表示方法及び表示装置に関する。
近年、液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイパネル)テレビ等の薄型受像表示装置(以下単に「薄型テレビ」という)の大型化が進み、サイズが50(インチ)型のテレビも、一般消費者が購入可能な価格になっている。そのような大型のテレビでは、臨場感溢れる環境で、様々なコンテンツを楽しむことができる。
例えば、家庭にいながら、まるで映画館にいるかのようにコンテンツを楽しむことができたり、競技場にいるかのようにスポーツ放送を楽しむことができる。
ところで、上述の薄型テレビ市場における製造メーカ各社の競争は熾烈を極めており、各社とも様々な技術を投入することで映像品位のさらなる向上を実現させ、他社との差別化を図っている。そのような状況において、ユーザの選択基準とし、表示品位などの基本性能はもちろんであるが、それ以外の付加機能についても重要になりつつある。
また、そのような付加機能として想定される技術の一つに、エフェクトの付与がある(特許文献1参照。)。この特許文献1に開示の技術では、ビデオカメラで撮影した映像に対して種々のフェードパターンを付与することができる。
特公平8−8660号公報
上記特許文献1に開示の技術では、ユーザが所望のフェードパターンを選択して、自ら撮影した映像にエフェクトを付与するといった編集を行っていた。しかし、映像編集を行う際には、効果的な技術であったが、テレビ放送やDVD(Digital Versatile Disc)ビデオなどのコンテンツを単に視聴する際には、利用できないという課題があった。映像編集の際には、ユーザ自らがエフェクト付与の対象を選択できるが、テレビ放送などでは、様々な種類のコンテンツがあるため、テレビ等の表示装置側でエフェクトを付与するか否かを判断することが必要とされた。また、画面の表示出力設定(以下、単に「画面表示設定」ともいう)や音声の出力設定(以下、単に「音声設定」ともいう)などの、コンテンツを視聴する条件(視聴環境)が適切に設定されると、さらにエフェクトが付与されることによってユーザが感じる効果の向上が期待され、そのような設定を実現する技術が求められていた。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであって、その目的は、コンテンツに対し、エフェクトの付与が求められているか否かを推定し、付与が求められていると推定されるコンテンツに対してエフェクトを付与する技術を提供することにある。特に、コンテンツの開始及び/又は終了のタイミングでコンテンツに対して適当なエフェクトを付与する技術を提供することにある。さらに、表示装置における視聴環境の設定を、コンテンツに適したものとする技術を提供することにある。
本発明に係る方法は、表示方法に関する。この表示方法は、コンテンツのジャンルを特定する工程と、特定されたジャンルに応じて、前記コンテンツを出力するための視聴環境の設定を変更する工程と、前記コンテンツの開始及び/又は終了にあわせて、所定の表示エフェクトを表示する工程とを有する。
また、前記視聴環境の設定は、画面の表示設定であってもよい。
また、前記視聴環境の設定は、音声の出力設定であってもよい。
本発明係る装置は、表示装置に関する。この表示装置は、コンテンツのジャンルを特定するジャンル特定部と、前記コンテンツのジャンルに応じて、前記コンテンツの開始及び/又は終了の際に表示エフェクトを付与するエフェクト付与部と、前記コンテンツのジャンルに応じて、前記コンテンツを出力するための視聴環境の設定を変更する設定変更部とを備える。
本発明によれば、コンテンツがエフェクトの付与対象であるか否かを推定し、付与対象であると推定されるコンテンツに対して、コンテンツの開始及び/又は終了のタイミングで、適当なエフェクトを付与することができる。また、コンテンツのジャンルに応じて、画面表示設定や音声設定などの視聴環境が変更されるので、ユーザは臨場感をより体験可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施形態」という。)を、図面を参照して具体的に説明する。本実施形態では、コンテンツの表示の開始時刻や終了時刻において、コンテンツに対して表示エフェクトを付与する。さらに、コンテンツのジャンルに応じて、表示装置の画面表示設定や音声設定などの視聴環境を変更する。本発明において、視聴環境の設定としては、画面表示設定や音声設定の少なくとも一方を含んでおり、本実施形態では、画面表示設定及び音声設定の両方を想定する。
図1は、本実施形態に係るテレビ10の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態はテレビ10に限らず、ビデオ装置などの映像を表示する装置に適用可能である。
テレビ10は、チューナ11と、主制御部15と、出力制御部20と、外部入力部16と、操作取得部17と、表示部18と、スピーカ19とを備える。テレビ10は、さらに、エフェクト決定部30を備える。
主制御部15は、テレビ10の各構成要素の動作を制御したり、タイマー機能によって時間管理したり、電源のオンオフ制御を行ったりする。なお、主制御部15や、出力制御部20や、エフェクト決定部30は、例えば、CPU(中央演算装置)等のLSI(大規模集積回路)やメモリ、及びそのメモリに記憶されてそれぞれの機能を実行するプログラムにより実現される。
チューナ11は、アンテナ25に接続されており、地上デジタル放送を受信及び復号する。また、チューナ11は、受信部12と復号処理部13とを備える。
受信部12は、所望のチャンネルを選局し、復調処理や誤り訂正処理を行い、放送局から送出されたTS(トランスポート・ストリーム)を抽出する。復号処理部13は、多重化されているTSを目的別に分離し、映像データ及び音声データを復号するとともに、それらデータ以外の例えばデータ放送のデータを主制御部15へ送る。また、復号した映像データは、出力制御部20へ送られる。
外部入力部16は、例えばビデオ装置やDVDプレーヤなどの外部映像装置42から所望のコンテンツを取得し、取得したコンテンツを出力制御部20へ送ったり、外部映像装置42を制御する。この制御のために、外部映像装置42とテレビ10とが、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格により接続されている場合外部入力部16は、外部映像装置42の制御が実現できる。HDMI規格によるインタフェイスは、1本のケーブルで映像信号、音声信号、制御信号をあわせて送ることができ、制御信号は双方向にも伝送可能なので、機器間をシンプルに接続でき、また1台のリモコンで複数のオーディオ・ビジュアル機器を制御できる。
操作取得部17は、テレビ10に備わるスイッチやボタンなどの所定のインタフェイス(図示せず)によりユーザの直接の操作を受け付けたり、リモコン43による間接の操作を受け付ける。ユーザより取得した指示は、主制御部15に送られる。
出力制御部20は、セレクタ21と、映像構築部22と、音声構築部24と、エフェクト制御部23と、表示設定部28と、音声設定部29とを備える。セレクタ21は、主制御部15からの選択信号により、チューナ11又は外部入力部16を選択し、その選択に応じて映像信号を映像構築部22を介して表示部18に出力し、音声信号を音声構築部24を介してスピーカ19に出力する。
映像構築部22は、例えば必要に応じてデータ放送の内容を反映させた画面を合成したり、選択しているチャンネルの番号や時刻を付与したり、画面表示設定を反映させたりするなどして表示部18に最終的に表示すべき映像を構築する。同様に、音声構築部24は、音声設定を反映させて最終的に出力すべき音声を構築する。
表示設定部28は、輝度設定、色調設定、画面サイズ設定を行うとともに設定内容を記憶する。また、輝度設定や色調設定がコンテンツのジャンルに応じて調整され、テレビ10が予め備えた複数のモードがあり、ユーザは、これらのモードから所望のモードを選択して設定する。例えば、ジャンルが映画であるコンテンツを想定して輝度設定や色調設定を調整した「シネマモード」や、ジャンルがスポーツであるコンテンツを想定して輝度設定や色調設定を調整した「ダイナミックモード」がある。また、上記モードとして、ユーザが設定可能な「ユーザモード」がある。なお、テレビ10に予め初期設定として設定されている輝度設定及び色調設定の組合せを「標準モード」と呼ぶ。なお、これら画面表示設定の各モードの設定内容は、製造メーカ等によって予めそれらに適しているものとして設定されるが、ユーザが後から調整可能としてもよい。
また、画面サイズとしては、横縦比が4:3のノーマル画面、縦横比が16:9のワイド画面がある。なお、本実施形態において、コンテンツのジャンルに応じて変更する画面表示設定は、輝度設定や色調設定とし、上述したモードから選択される。画面サイズに関しては、地上デジタル放送においては、後述するトランスポート・ストリームTS中に、コンテンツの画面サイズの情報が含まれており、その情報を参照して、画面サイズは所定のサイズに設定される。
音声設定部29は、音声設定を行うとともに設定内容を記憶する。音声設定とは、出力する音声のモードであり、「標準」、「ステレオ」、「モノラル」、「サラウンド」などのモードがある。例えば、上記のシネマモードが選択されている場合、「サラウンド」が選択される設定とすることができる。さらに、「サラウンド」の設定を細分化して「サラウンド1」「サラウンド2」「サラウンド3」のように複数設けられている。このとき、例えば、「サラウンド1」は、テレビ10における標準的な音響効果として調整された音声設定となっている。また、「サラウンド2」は、アクション映画のようなコンテンツ向けに音響効果が調整された音声設定となっており、「サラウンド3」は、SF映画のようなコンテンツ向けに音響効果が調整された音声設定となっている。また、「標準」は、コンテンツが本来備える音声フォーマットをそのまま出力することを示しており、初期設定ではこの「標準」に設定されている。さらに、「標準」以外の音声設定は、音量や音程に関してもユーザによる調整が可能となっている。
エフェクト制御部23は、以下に述べるエフェクト決定部30で決定された表示エフェクトをコンテンツに付与する。コンテンツの表示が開始する場合には、例えば図2に示すように、幕が徐々に開くように表示することで、コンテンツが表示される面積を時系列に拡大させる。また、コンテンツの表示が終了する場合には、図3に示すように、幕が徐々に閉じるように表示することで、コンテンツが表示される面積を時系列に縮小させる。
なお、表示エフェクトは、コンテンツのジャンルに応じて変更され、幕のデザインが変更されたり、幕の開閉以外に例えばワイプインやワイプアウトなどの表示効果が付与される。また、コンテンツの表示の開始及び終了タイミング以外は、例えば図2(c)に示すように幕がコンテンツの両サイドに表示するが、この処理に限らず幕を表示しなくてもよい。つまり、幕の開く動作が終了すると幕は消えることになる。さらに、エフェクト制御部23は、上記幕の表示とともに、コンテンツが開始又は終了する旨を通知する音声(音声通知)を、コンテンツに付与する。
また、表示エフェクト付与は、エフェクト付与モードが選択されている場合に選択的に行われ、エフェクト付与モードが選択されていないときには、行われない。なお、エフェクト付与モード選択は、リモコン43に備わる所定のボタンを押下することで、エフェクト付与モード選択情報、例えばフラグとして、後述のコンテンツ判定部31に記憶される。
エフェクト決定部30は、コンテンツ判定部31と、タイミング特定部32と、ジャンル特定部33と、設定変更部34と、エフェクト格納部35と、を備える。
コンテンツ判定部31は、コンテンツが表示エフェクトの付与対象であるか否かを判断し、付与対象であると判断した場合、そのコンテンツに対して開始タイミング及び終了タイミングで表示エフェクト及び音声通知を付与する旨を決定し、その旨をエフェクト制御部23に通知する。
なお、ここでは表示エフェクトの付与対象であるか否かの判断は、コンテンツが属するジャンルを参照することでなされる。例えば、地上デジタル放送のTSには、コンテンツである番組のジャンル情報が含まれているので、番組のジャンルが「映画」又は「ドラマ」である場合、エフェクト付与対象と判断する。また、上述のジャンル情報は、さらに細分化された内容も含むことがあり、例えばジャンルが「映画」のコンテンツが、さらに細分化されたジャンルとして「アクション」や「SF」といった情報を含む。以下、便宜的に、「映画」や「ドラマ」「スポーツ」といった大枠のジャンルを「ジャンル1」としてまとめ、また、細分化されたジャンルを「ジャンル2」とまとめて扱う。したがって、エフェクト付与対象であるかの判断は、「ジャンル1」を参照することでなされる。また、どのジャンル(ジャンル1)のコンテンツを表示エフェクトの付与対象とするかは、ユーザから指定を受ける。
タイミング特定部32は、コンテンツに対して表示エフェクト及び音声通知を付与するタイミングを決定する。なお、開始時刻や終了時刻の特定のために、タイミング特定部32は、地上デジタル放送のコンテンツであれば、TSに含まれる番組配列情報SIや電子番組表EPGの情報を、主制御部15を介してチューナ11から取得する。また、外部映像装置42のコンテンツが表示される場合、タイミング特定部32は、外部映像装置42から、コンテンツの時間やチャプターなどの進行度合い、さらには、外部映像装置42に対するユーザの指示などの情報を取得する。近年、例えば前記HDMI接続を利用する等により、テレビ10とビデオなどの外部映像装置42とを連動させる機能が多くの製品に搭載されるようになっており、その機能を利用することで、上述の外部映像装置42からの情報取得は実現できる。さらに、コンテンツがインターネット、放送等のネットワーク上に複製されるような環境においては、これらの情報をコンテンツの付加情報としてのメタデータから取得してもよい。また、タイミング特定部32は、テレビ10の電源がオン又はオフの動作がなされた際に、コンテンツに対して表示エフェクトを付与することを決定する。
ジャンル特定部33は、コンテンツのジャンル(ジャンル1及びジャンル2)を特定する。具体的には、地上デジタル放送のコンテンツであれば、TSに含まれる番組配列情報SIやEPGをもとに、上述のように、ジャンル1として「映画」や「スポーツ」、「ドラマ」などと特定する。さらに、ジャンル1が「映画」である場合、ジャンル2として「アクション」や「SF」等と特定し、ジャンル1が「スポーツ」である場合、ジャンル2として「野球」や「サッカー」等の特定をする。特定したジャンルに対応した表示エフェクトが、必要に応じてコンテンツに表示される。
設定変更部34は、コンテンツ判定部31によって表示エフェクトの付与対象であると判定されたコンテンツの再生の際に、そのコンテンツに応じて画面表示設定及び音声設定を変更するよう、表示設定部28及び音声設定部29に指示する。その指示を受けて、表示設定部28は画面表示設定を所定の設定に変更し、同様に、表示設定部28は音声設定を所定の設定に変更する。
エフェクト格納部35は、コンテンツに付与する表示エフェクトのデータを記憶する。なお、音声エフェクトや音声通知等をコンテンツの音声に付与する場合は、付与する音声データを記憶する。ここで、表示エフェクトのデータは、コンテンツにエフェクトが付与されるフレーム数分だけ画像データとして保持されてもよい。例えば、テレビ10は、30フレーム/秒の画像を表示するので、幕が開く動作が2秒であり幕の位置がフレーム毎異なるようであれば、60フレームの画像データが、コンテンツ開始時の表示エフェクトのデータとして記憶される。また、ベースとなるフレームのデータが記録され、表示エフェクトの付与の際に、そのデータを加工又はデータ間で補間して、幕が開閉する画像を生成するようにしてもよいし、プログラム的に幕が開閉する画像を生成するようにしてもよい。また、表示エフェクトのデータや音声データは、コンテンツのジャンルに応じて複数記憶されてもよい。その場合、コンテンツ判定部31はコンテンツのジャンルにふさわしい表示エフェクトや音声データを、それら表示エフェクトの付与又は音声通知の付与に先立ち選択する。
図4は、エフェクト格納部35に記憶されている表示エフェクトのデータのリストであり、コンテンツのジャンルに対応づけられている。例えば、ジャンルが映画のコンテンツには、開始のタイミングにおいてファイル「AAA_01.xxx」が、終了のタイミングでファイル「AAA_02.xxx」が表示エフェクトとして利用される。さらに、表示エフェクトのデータが記憶されている領域の先頭のアドレスが記載されている。ファイル「AAA_01.xxx」が記憶されている先頭のアドレスは、「00000」であり、ファイル「AAA_02.xxx」が記憶されている先頭のアドレスは、「01000」である。なお、このリストには、エフェクト付与の対象となるコンテンツのジャンルに、フラグ「1」が書き込まれており、ここでは、ジャンルが「映画」であるコンテンツに対しフラグ「1」が設定され表示エフェクトが付与される旨が示されている。
図5は、視聴環境設定とコンテンツのジャンルの対応テーブルを示す図である。例えば、ジャンル1が「映画でありジャンル2が「アクション」のコンテンツに関して、画面表示設定が「シネマモード」に、音声設定が「サラウンド2」に設定されていることが示されている。同様に、ジャンル1が「スポーツ」でありジャンル2が「野球」のコンテンツに関して、画面表示設定が「ダイナミックモード」に、音声設定が「ステレオ」に設定されていることが示されている。この対応テーブルは、設定変更部34に記憶される。
図6は、画面表示設定及び音声設定と、エフェクトの付与対象の設定を行う画面を示した図である。ユーザは、リモコン43を操作し、本図に示す設定用の画面を表示させ、所望の設定を選択する。各項目において、選択されたモード等は、黒丸で表示される。ここでは、ジャンル1が「映画」である場合、ジャンル2として「アクション」「SF」「その他/不明」の3種類に分けて、設定可能である。画面表示設定については、上述の通り、ユーザは、「標準モード」「シネマモード」「ダイナミックモード」「ユーザモード」の4種類から所望のモードを選択する。なお、初期設定では、全て「標準モード」となっている。また、音声設定については、「標準」「ステレオ」「モノラル」「サラウンド1」「サラウンド2」「サラウンド3」の6種類からユーザは所望の設定を選択する。選択された画面表示設定及び音声設定は、連動して図5に示した対応テーブルに書き込まれる。また、この画面において、エフェクト付与の対象であるかを設定でき、エフェクト付与の対象として選択されたジャンル(ジャンル1)は、連動して図4のエフェクト付与フラグの項目において、フラグ「1」が書き込まれる。ここでは、ジャンル(ジャンル1)が映画であるコンテンツに表示エフェクトを付与する旨のフラグ「1」が書き込まれている。
以上の構成による、表示エフェクトの付与及び視聴環境設定の変更の手順について図7のフローチャートを参照して説明する。なお、テレビ10の電源オン動作や、チャンネルの変更、外部入力部16への入力ソースの変更があった場合、割り込み処理が発生し、S30の処理から再度実行される。
まず、コンテンツ判定部31は、ユーザによってエフェクト付与モードが選択されているか否かを判断する(S30)。エフェクト付与モードは、ユーザがリモコン43に備わる所定のボタンを押下することで選択され、選択された旨を示す所定のフラグが設定され、コンテンツ判定部31に記憶される。コンテンツ判定部31は、そのフラグを参照することで、エフェクト付与モードが選択されているか否かを判断する。エフェクト付与モードが選択されていると判断された場合(S30のY)、ジャンル特定部33はコンテンツのジャンルを特定し(S32)、さらにコンテンツ判定部31は、そのジャンルのコンテンツがエフェクトの付与対象であるか否かを判断する(S34)。
エフェクトの付与対象であると判断された場合(S34のY)、設定変更部34は、表示設定部28及び音声設定部29に対して、コンテンツのジャンルに対応した視聴環境の設定を図5に示した対応テーブルを参照し、画面表示設定及び音声設定を変更するように通知する。例えば、コンテンツのジャンルがアクション映画である場合、画面表示設定が「シネマモード」となり、音声設定が「サラウンド2」となるように、設定変更部34は表示設定部28及び音声設定部29に対して通知し、表示設定部28及び音声設定部29はその通知を受けて、視聴環境設定(画面表示設定及び音声設定)を変更する(S36)。
つづいて、コンテンツ判定部31は、新たなコンテンツが開始されたか否かを判断する(S38)。新たなコンテンツであるか否かの判断は、上述のように、タイミング特定部32が、EPGを参照し開始時刻を特定したり、テレビ10のチャンネル変更や外部入力部16への切替えなどを監視し、その監視の情報を取得することで実行される。
新たなコンテンツが開始されたと判断された場合(S38のY)、タイミング特定部32は、コンテンツの冒頭から開始されたか否かを判断する(S40)。
冒頭からコンテンツが開始したと判断された場合(S40のY)、コンテンツ判定部31は、エフェクト格納部35からコンテンツのジャンルに応じた表示エフェクトと、音声データとを選択し、エフェクト制御部23は、図2(a)に示すように、選択された表示エフェクトである幕を、閉じた状態を所定時間表示する(S42)。このとき、コンテンツは全て隠れた状態になるが、これに限らず、例えば、幕を半開状態にしたり、コンテンツが透けて見える状態にするなどしてもよい。このとき、エフェクト制御部23は、コンテンツの開始が近い旨を、音声通知してもよい。さらにまた、この幕を閉じた状態を表示する所定時間は、実質的に0秒であってもよいし、ユーザが設定可能としてもよい。また例えば、EPGを参照して開始時刻を特定している場合や視聴予約をしている場合には、例えば実際の開始時刻2秒前など、所定時間前に幕を閉じた状態が表示されてもよい。
幕が所定時間表示されると、エフェクト制御部23は、図2(b)に示すように、幕が徐々に開くような表示エフェクトをコンテンツに付与する(S44)。この幕が開いていく時間は、ユーザにより設定可能としてもよい。さらに、エフェクト制御部23は、幕が開く表示エフェクトの付与にあわせて音声エフェクトを付与してもよいし、コンテンツの開始をユーザに知らせる音声データをコンテンツに付与してもよい。幕が開く動作が終了すると、図2(c)に示すように、コンテンツの横に幕が開いた状態で表示される(S46)。なお、幕が表示画面から消えるように開くような表示エフェクトである場合、S46の処理はスキップされる。
S40の処理の説明に戻り、コンテンツの冒頭から開始でないと判断された場合(S40のN)、エフェクト制御部23は、図2(b)の代わりに、幕が開くとともに「再開」の文字が表示された再開用の表示エフェクトを付与する(S48)。このとき、再開を通知する音声通知をコンテンツに付与してもよい。S48の処理が終了すると、エフェクト制御部23は、コンテンツの両サイドに幕を開いた状態で表示する(S46)。
幕を開いた状態は、コンテンツが終了するまで表示される(S50のN)。コンテンツが終了したと判断された場合(S50のY)、図3(b)に示すように、幕を徐々に閉じる表示エフェクトをコンテンツに付与する(S52)。また、幕を徐々に閉じる表示エフェクトの表示中に、コンテンツが終了した旨の音声通知がコンテンツに付与されてもよい。幕が閉じる動作が終了すると、図3(c)に示すように、エフェクト制御部23は、所定時間閉じた状態を表示し、このフローによる処理が終了し、表示エフェクトは初期化される。
以上、本実施形態によれば、コンテンツが開始する又は終了するタイミングに、表示エフェクトを付与することができる。さらに、コンテンツのジャンルに応じて、画面表示設定や音声設定を変更することができる。これによって、コンテンツを視聴する環境の臨場感をより効果的に提供できる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明は、テレビなどの表示装置に広く利用できる。
本発明の実施形態に係るテレビの構成を示す機能ブロック図である。 コンテンツが開始する際に付与される表示エフェクトの一例を示す図である。 コンテンツが終了する際に付与される表示エフェクトの一例を示す図である。 表示エフェクトのデータ及び音声データのリストテーブルの一例を示す図である。 コンテンツのジャンルと、視聴環境設定(画面表示設定と音声設定)の対応を示すテーブルである。電源がオンされた際に、表示エフェクトを付与する処理を示すフローチャートである。 表示エフェクトの付与対象及び視聴環境設定に関する設定画面を示す図である。 表示エフェクトの付与及び視聴環境設定の変更の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・テレビ(表示装置)、 11・・・チューナ、 12・・・受信部、 13・・・復号処理部、 15・・・主制御部、 16・・・外部入力部、 17・・・操作取得部、 18・・・表示部、 19・・・スピーカ、 20・・・出力制御部、 21・・・セレクタ、 22・・・映像構築部、 23・・・エフェクト制御部、 28・・・表示設定部、 29・・・音声設定部、 30・・・エフェクト決定部、 31・・・コンテンツ判定部、 32・・・タイミング特定部、 33・・・ジャンル特定部、 34・・・設定変更部、 35・・・エフェクト格納部、 42・・・外部映像装置、 43・・・リモコン、 44・・・外部記憶装置

Claims (4)

  1. コンテンツのジャンルを特定する工程と、
    特定されたジャンルに応じて、前記コンテンツを出力するための視聴環境の設定を変更する工程と、
    前記コンテンツの開始及び/又は終了にあわせて、所定の表示エフェクトを表示する工程と
    を有することを特徴とする表示方法。
  2. 前記視聴環境の設定は、画面の表示設定であることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
  3. 前記視聴環境の設定は、音声の出力設定であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示方法。
  4. コンテンツのジャンルを特定するジャンル特定部と、
    前記コンテンツのジャンルに応じて、前記コンテンツの開始及び/又は終了の際に表示エフェクトを付与するエフェクト付与部と、
    前記コンテンツのジャンルに応じて、前記コンテンツを出力するための視聴環境の設定を変更する設定変更部と
    を備えることを特徴とする表示装置。
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