JP2004157013A - 地図画像表示装置及び地図画像表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示対象の地図画像の中でユーザが指示入力の対象とする可能性の高い名称を的確に予測して、このような名称が優先的に表示されるように、地図画像上にアイコンとして重ねて表示する名称の表示順序を適切に決定する。
【解決手段】車両の走行履歴を示す履歴情報を履歴情報記憶手段8に逐次記憶しておく。そして、指示入力の対象となる名称を地図画像上に重ねた表示画像を表示手段10に表示させる際は、時間計測手段10や乗員検知手段5等からの情報をもとに車両の現在の状態を把握し、車両の現在の状態を履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報に照らし合わせて、現時点でユーザの関心が高いと思われる名称を予測する。そして、ユーザの関心が高いと思われる名称から順に表示されるように、各名称の表示順序を決定する。
【選択図】 図1
【解決手段】車両の走行履歴を示す履歴情報を履歴情報記憶手段8に逐次記憶しておく。そして、指示入力の対象となる名称を地図画像上に重ねた表示画像を表示手段10に表示させる際は、時間計測手段10や乗員検知手段5等からの情報をもとに車両の現在の状態を把握し、車両の現在の状態を履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報に照らし合わせて、現時点でユーザの関心が高いと思われる名称を予測する。そして、ユーザの関心が高いと思われる名称から順に表示されるように、各名称の表示順序を決定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車載ナビゲーション装置等に適用して好適な地図画像表示装置及び地図画像表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の快適な走行を支援するためのものとして、車載ナビゲーション装置が広く普及している。車載ナビゲーション装置は、地図画像表示機能を有しており、ユーザによる指示入力や車両の現在位置に基づいて表示対象の地図画像を決定し、この地図画像を地名や施設名等の名称と共に表示させながら、車両の経路案内等を行うようにしたものが一般的である。
【0003】
また、近年では、操作性の向上を実現した車載ナビゲーション装置として、ユーザの指示入力を音声で行えるようにした音声入力型の車載ナビゲーション装置も開発され、実用化されるに至っている。このような音声入力型の車載ナビゲーション装置では、ユーザは煩雑なキー操作等を行うことなく音声にて指示入力が行えるので非常に便利であるが、音声認識の対象となっている語句をユーザが把握していない場合には、音声認識の対象語以外の語句を発話してもこれが受け付けられず、却って使いづらいといった感覚をユーザに与えてしまうことも想定される。
【0004】
そこで、音声認識の対象となっている地名を地図画像上に表示することで、ユーザに音声認識の対象となっている地名を把握させ、ユーザが地図画像を参照しながら音声による指示入力を適切に行えるようにしたナビゲーション装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−319383号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、音声認識の対象となる地名等の名称全てを地図画像上に一度に表示させると、表示される名称の数が過剰となって画面自体が見にくいものとなってしまうことが懸念される。したがって、表示の見易さを考慮すると、地図画像上に一度に表示させる名称の数はある程度限定し、ユーザの操作等に応じて表示する名称を順次切り替えることが有効と考えられるが、このように表示対象の名称をユーザの操作に応じて切り替えながら表示させるようにした場合には、その表示順序を適切に決定することが重要である。すなわち、地図画像上に表示させる名称の表示順序が適切でないと、ユーザが音声入力を行いたいと考えている名称が地図画像上になかなか表示されず、却って利便性を損なう虞がある。なお、このような問題は、音声入力型の車載ナビゲーション装置に限らず、例えばタッチパネルの操作等によってユーザが指示入力を行うナビゲーション装置等においても共通して生じる問題である。
【0007】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、表示対象の地図画像の中でユーザが指示入力の対象とする可能性の高い名称を的確に予測して、このような名称が優先的に表示されるように、地図画像上に表示する名称の表示順序を決定するようにした地図画像表示装置及び地図画像表示プログラムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ユーザによる指示入力の対象となる名称を地図画像上にアイコンとして重ねて表示する場合に、ユーザが指定する可能性の高い名称から順に表示させることで、利便性の向上を実現させるものである。
【0009】
すなわち、本発明に係る地図画像表示装置は、車両に搭載される地図画像表示装置であって、表示対象の地図画像内に含まれる何れかの名称を、ユーザによる指示入力の指標となるアイコンとして前記地図画像上に重ねて表示する地図画像表示装置において、当該地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は当該地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶しておき、この記憶した履歴情報と、前記車両の現在の状態とに基づいて、前記地図画像上にアイコンとして表示する名称の表示順序を決定することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る地図画像表示プログラムは、車両に搭載される地図画像表示装置であって、表示対象の地図画像内に含まれる何れかの名称を、ユーザによる指示入力の指標となるアイコンとして前記地図画像上に重ねて表示する地図画像表示装置に、当該地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は当該地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶しておき、この記憶した履歴情報と、前記車両の現在の状態とに基づいて、前記地図画像上にアイコンとして表示する名称の表示順序を決定する機能を実現させることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを示す履歴情報と車両の現在の状態とから、現時点でユーザの関心が高いと考えられる名称が予測され、ユーザの関心が高いと考えられる名称から優先的に地図画像上にアイコンとして表示されるので、表示画面を見にくいものとすることなく、ユーザに対して次の指示入力の指標を適切に与えることができ、利便性の向上が実現される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
まず、本発明の概要について説明する。本発明は、表示対象の地図画像内に含まれる地名や施設名等の名称のうちで指示入力の対象となる名称を抽出して、地図画像上にアイコンとして重ねて表示し、この名称を指定したユーザからの指示入力があると、例えば、この名称付近の拡大地図を表示対象とするといったように、ユーザの指示に応じた処理を行う地図画像表示装置に関するものである。そして、本発明は、表示対象の地図画像上にアイコンとして重ねて表示する名称の表示順序を決定する処理に主な特徴を有している。
【0014】
すなわち、ユーザからの指示入力の対象となる名称を地図画像上に重ねて表示する場合、指示入力の対象となる名称全てをアイコンとして地図画像上に一度に表示すると、地図画像上に多数のアイコンが重ねられて表示画面が非常に見にくいものとなる虞がある。このため、指示入力の対象となる名称をいくつかのグループに分割して、グループ毎に順次表示させるようにすることが望ましい。このとき、表示順序が適切でないと、ユーザが指定したいと考えている名称が地図画像上になかなか表示されず、却って利便性が損なわれる場合がある。
【0015】
そこで、本発明では、地図画像表示装置が搭載された車両の過去の走行履歴、又は地図画像表示装置の過去の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶させておき、地図画像を表示する際に、記憶した履歴情報と車両の現在の状態とを照らし合わせて現時点におけるユーザの関心事を予測し、現時点でユーザの関心が高いと思われる名称から優先的に地図画像上に表示されるように、その表示順序を決定するようにしている。
【0016】
ここで、車両の走行履歴としては、例えば、ある名称が示す地点から所定距離内で車両を駐停車させる行為の発生頻度が挙げられる。本発明では、このような車両の走行履歴を、そのときの車両の状態を示す情報、具体的には、そのような行為を行った曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等の情報に対応付けて、履歴情報として記憶する。また、地図画像表示装置の操作履歴としては、例えば、地図の拡大表示や目的地設定等のために指定した名称の指定頻度が挙げられる。本発明では、このような地図画像表示装置の操作履歴を、そのときの車両の状態を示す情報、具体的には、車両を走行させている曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等の情報に対応付けて、履歴情報として記憶する。
【0017】
また、車両の現在の状態としては、例えば、現在の曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等が挙げられる。そして、本発明では、これら車両の現在の状態を示す情報を検出して、これら車両の現在の状態を示す情報を、記憶しておいた履歴情報に照らし合わせて、該当する車両の状態のときに駐停車行為の発生頻度が高い名称、或いは指定頻度が高い名称を、現時点でユーザの関心が高い名称と判断して、ユーザの関心が高い名称が優先的に表示されるように、その表示順序を決定するようにしている。
【0018】
このとき、指示入力の対象となる名称を、例えば「地名」や「駅」等の種別毎に分類し、これら種別毎に地図画像上に表示させるようにした場合には、車両の現在の状態を示す情報を履歴履歴に照らし合わせて、現時点でユーザの関心が高いと思われる種別を予測し、それに基づいて種別の優先順位を決定する。更に、指示入力の対象となる名称が各種別毎に多数存在する場合には、各種別毎の名称の表示順序を、以上のような方法で決定するようにしている。
【0019】
なお、車両の現在の状態として、車両の残燃料や連続走行時間等も検出し、例えば車両の残燃料が所定値以下となったときには、上述した履歴情報に拘わらず給油施設の名称を優先的に表示させ、また、連続走行時間が所定時間を超えた場合は休憩施設の名称を優先的に表示させるといった例外処理を行うようにしてもよい。
【0020】
次に、地図画像を表示しながら車両の走行を支援する車載ナビゲーション装置に本発明を適用した具体的な実施の形態について説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
本発明を適用した車載ナビゲーション装置の一構成例を図1に概略的に示す。この車載ナビゲーション装置1は、履歴情報として車両の走行履歴を示す情報を記憶する例であり、図1に示すように、入力手段2と、自車位置検出手段3と、時間計測手段4と、乗員検知手段5と、残燃料計測手段6と、運転時間計測手段7と、履歴情報記憶手段8と、地図データ記憶手段9と、表示手段10と、演算処理手段11とを備えて構成される。
【0022】
入力手段2は、ユーザが車載ナビゲーション装置1に対して各種指示入力を行うためのものであり、具体的には、例えば音声入力認識装置よりなる。入力手段2として音声入力認識装置を用いた場合、ユーザは、表示する地図画像を指定するための指示入力等を音声にて行うことができ、操作性の向上が図られる。なお、入力手段2としては、例えば操作スイッチやジョイスティック、タッチパネル等のような他の入力手段を用いるようにしてもよく、また、音声入力認識装置やこれら他の入力手段の何れかを組み合わせて用いるようにしてもよい。この入力手段2から入力されたユーザによる指示入力は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0023】
自車位置検出手段3は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出するためのものであり、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機と、地磁気センサやジャイロスコープ、距離センサ等の各種センサとから構成される。そして、自車位置検出手段3は、GPS受信機により得られた絶対位置及び方位を、地磁気センサやジャイロスコープ、距離センサ等の各種センサからの出力をもとに補正して、車両の正確な現在位置を検出するようになっている。この自車位置検出手段3により検出された車両の現在位置を示す位置情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0024】
時間計測手段4は、現在日時を計測するためのものであり、例えば、現在日時を示す時間情報を電波として受信する受信機等よりなる。この時間計測手段4により取得された時間情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0025】
乗員検知手段5は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の乗員数を検知するためのものであり、例えば、車両の各座席に設けられたセンサ等よりなる。この乗員検知手段5により検知された乗員数を示す情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0026】
残燃料計測手段6は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の残燃料を計測するためのものであり、例えば、車両の燃料タンクに設けられた燃料計等よりなる。この残燃料計測手段6により計測された車両の残燃料を示す情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0027】
運転時間計測手段7は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の運転開始してからの経過時間(連続運転時間)を計測するためのものであり、例えば、車両に既設のタイマ等よりなる。このタイマは、イグニッションオン信号が供給されると時間の計測を開始し、イグニッションオフ信号が供給されるとリセットされる。この運転時間計測手段7により計測された車両の連続運転時間を示す情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0028】
履歴情報記憶手段8は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の過去の走行履歴を履歴情報として記憶するものである。具体的には、この履歴情報記憶手段8には、例えば、ある名称が示す地点から所定距離内で車両を駐停車させる行為の発生頻度等が、そのような行為を行った曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等の情報に対応付けられて、履歴情報として記憶される。この履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報は、必要に応じて読み出され演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0029】
地図データ記憶手段9は、地図データが格納されたDVD−ROM(Digital Versatile Disc−Read Only Memory)等の記録媒体を有している。ここで、地図データは、地図上の点を示すノードデータや、各ノード間を連結するリンクデータ等で構成され、一度に処理可能なデータ単位毎に区分けされて各区画毎に区画番号と緯度及び経度データが与えられ、各区画を一意に特定できるようなデータ構造となっている。また、記録媒体には、このような地図データに加えて、地名や施設名等の名称データが、その地図上における位置を表す位置情報と対応付けられて格納されている。この地図データ記憶手段9から読み出された地図データや名称データは、演算処理手段11へと送られるようになっている。なお、車載ナビゲーション装置1が無線通信等を利用して情報提供を行うデータサーバからのデータを受信する機能を有している場合、地図データや名称データは、データサーバから取得されて演算処理手段11に送られるようになっていてもよい。
【0030】
表示手段10は、演算処理手段11により作成された画像データに基づいて、地図画像や各種情報を表示するものであり、具体的には、例えば液晶表示装置等よりなる。なお、入力手段2としてタッチパネルを用いる場合、入力手段2と表示手段5とが一体の装置として構成されることになる。
【0031】
演算処理手段11は、本発明を適用した車載ナビゲーション装置1全体の動作を制御するための各種演算処理を行うものであり、CPUやROM及びRAM、CPU周辺回路等を備え、これらがバスを介して接続されたマイクロプロセッサ構成を有している。そして、この演算処理手段11のCPUが、RAMをワークエリアとして利用して、ROMに格納された各種制御プログラムを実行することによって、車載ナビゲーション装置1全体の動作が制御されるようになっている。
【0032】
特に、本発明を適用した車載ナビゲーション装置1では、演算処理手段11のCPUが、制御プログラムの1つとしてROMに格納された地図画像表示プログラムを実行することによって、演算処理手段11に、地図画像決定手段21としての機能と、名称抽出手段22としての機能と、走行履歴解析手段23としての機能と、表示順序決定手段24としての機能と、表示画像作成手段25としての機能とが実現されることになる。なお、演算処理手段11に以上の各機能を実現させるための地図画像表示プログラムは、演算処理手段11のROMに予め格納されていてもよいし、地図データ記憶手段9の記録媒体から読み出されて演算処理手段11のROMに格納されるようになっていてもよい。また、車載ナビゲーション装置1が無線通信等を利用して情報提供を行うデータサーバからのデータを受信する機能を有している場合、地図画像表示プログラムは、データサーバから取得されて演算処理手段11のROMに格納されるようになっていてもよい。
【0033】
地図画像決定手段21は、入力手段2を利用したユーザの指示入力に応じて、表示対象となる地図画像を決定するものである。すなわち、地図画像決定手段21は、入力手段2から送られるユーザの指示入力を解析して、その指示入力が特定の地図画像を表示手段10に表示させることを指示したものである場合に、その指示入力に応じた地図画像を表示対象として決定する。なお、地図画像決定手段21は、初期設定時や通常の経路案内時等においてユーザから表示対象の地図画像を指定する指示入力がない場合には、自車位置検出手段3により検出された車両の現在位置を示す位置情報をもとに、車両の現在位置を基準としてその周囲を表す地図画像を表示対象の地図画像として決定する。
【0034】
名称抽出手段22は、表示対象の地図画像の中から、この地図画像上にアイコンとして表示する名称の候補となる名称(以下、候補名称という。)を全て抽出するものである。すなわち、この名称抽出手段22は、地図画像決定手段21により表示対象の地図画像が決定されると、この地図画像内に含まれる名称のうちで、指示入力の対象(例えば音声入力認識装置の認識対象語)となっている名称を候補名称として認識し、この候補名称の名称データを地図データ記憶手段9から取得する。
【0035】
走行履歴解析手段23は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の走行履歴を解析するものである。具体的には、この走行履歴解析手段23は、例えば、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両を駐停車させる行為が発生すると、自車位置検出手段3からその位置情報を取得して、指示入力の対象(例えば音声入力認識装置の認識対象語)となっている名称で示される位置に車両を駐停車させたと認められるかどうかを判断する。ここで、当該名称が施設のような地点を表す場合には、車両を駐停車させた位置がその地点から所定距離内であるかどうかを判断基準とする。また、地名などの領域を表す場合には、その名称の定義領域内に車両を駐停車させた位置が含まれるかどうかを判断基準とする。
【0036】
そして、指示入力の対象となる名称で示される位置に車両を駐停車したと判断される場合には、走行履歴解析手段23は、例えば、時間計測手段4からの時間情報や、乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等をそれぞれ取得して、車両を駐停車させたときの曜日や時間帯、同乗者の有無等を判断する。そして、ある名称で示される地点の付近に車両を駐停車させる行為を行った旨の情報を、そのときの曜日や時間帯、同乗者の有無等の情報と共に履歴情報記憶手段8に記憶させる。走行履歴解析手段23は、車両を駐停車させる行為が発生する度に以上のような処理を繰り返し行って、必要な情報を履歴情報記憶手段8に逐次記憶させていく。これにより、履歴情報記憶手段8には、例えば図2に示すような形式で履歴情報が記憶されることになる。すなわち、履歴情報記憶手段8には、車両を駐停車させた行為の発生頻度が、その行為が発生した地点を示す名称毎に、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車両の走行履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0037】
このような履歴情報は、指示入力の対象となる候補名称の表示順序を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、各車両状態に応じてユーザの関心が高いと思われる名称を予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高いと思われる名称を判断して、ユーザの関心が高い順に各候補名称の表示順序を決定することができる。
【0038】
また、候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上に表示させるようにしている場合には、走行履歴解析手段23により解析された情報は、更に、車両を駐停車させた地点を示す名称の種別毎に履歴情報記憶手段8に記憶される。これにより、履歴情報記憶手段8には、例えば図3に示すような形式で履歴情報が記憶されることになる。すなわち、履歴情報記憶手段8には、車両を駐停車させた行為の発生頻度が、その行為が発生した地点を示す名称の種別毎に、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車両の走行履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0039】
このような履歴情報は、指示入力の対象となる候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上にアイコンとして表示するときに、その種別の優先順位を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、どのような状態のときにどの種別の名称がユーザにとって関心の高い名称であるかが予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高い名称の種別を判断し、ユーザの関心が高い順に種別の優先順位を決定することができる。
【0040】
なお、名称の種別としては、例えば「駅」や「給油施設」等のような地点を表す名称の種別の他に、「地名」等のような領域を表す名称の種別があるが、図3に示した例では、「地名」等の領域を表す名称の種別は対象としていない。これは、車両を駐停車させる行為の発生頻度を種別毎に記憶させる場合に「地名」等の領域を表す名称の種別を対象に含めたのでは、このような行為の種別毎の発生頻度を適切に判断できない(車両を駐停車させる行為があったとき、その地点は必ず何れかの地名に属している)からである。このような領域を表す名称の種別に関しては、履歴情報に拘わらずに予め決められた優先順位を与えておくことで対応可能である。また、このような領域を表す名称に便宜上代表点を定めておくようにすれば、地点を表す名称の種別と同様に扱うことも可能である。
【0041】
また、図2及び図3に示した例では、車両を駐停車させた行為の発生頻度が、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無の各情報に対応付けられて記憶されているが、この他、例えば自宅位置からの距離(自宅から50km未満、50〜200km、200km以上等)のような、更に多くの情報と対応付けて記憶するようにしてもよい。また、図2及び図3に示した例では、曜日を平日(月〜金)と休日(土、日)とに分けているが、特に定めた日、例えばお盆や正月の数日間は休日扱いとするといったような変更を加えてもよい。
【0042】
表示順序決定手段24は、名称抽出手段22によって表示対象の地図画像上にアイコンとして表示する候補名称が抽出されたときに、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて、名称抽出手段22により抽出された候補名称の表示順序を決定するものである。ここで、候補名称をその種別毎に切り替えながら表示させるようにしている場合には、表示順序決定手段24は、まず、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて、各種別の優先順位を決定する。具体的には、表示順序決定手段24は、例えば、時間計測手段4からの時間情報や乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等をそれぞれ取得して、現時点における曜日や時間帯、同乗者の有無等、車両の現在の状態を判断する。そして、この車両の現在の状態を履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と照らし合わせて、車両の現在の状態と同様の条件のときに、車両を駐停車させる行為の発生頻度が高い順に、各種別の優先順位を決定する。
【0043】
このとき、表示順序決定手段24は、車両の現在の状態として、残燃料計測手段6からの情報を基に車両の残燃料を判断し、残燃料が所定値以下となっている場合には、各種別の中で「給油施設」の優先順位を最優先とするといったような例外処理を行うようにしてもよい。また、表示順序決定手段24は、車両の現在の状態として、運転時間計測手段7からの情報を基に車両の連続運転時間を判断し、連続運転時間が所定時間を超えている場合には、各種別の中で「休憩施設」の優先順位を最優先とするといったような例外処理を行うようにしてもよい。このように、車両の緊急時若しくはそれに準ずる状況が検出されたときには例外処理を行うことによって、車両運転という特殊環境下を考慮した柔軟な対応が可能となる。
【0044】
以上のように各種別毎の優先順位が決定されると、名称抽出手段22によって抽出された候補名称は、優先順位の高い種別から順に切り替えられながら、地図画像上にアイコンとして表示されることになる。
【0045】
また、各種別毎に候補名称が多数存在する場合には、表示順序決定手段24は、更に、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて、各種別毎の候補名称の表示順序を決定する。具体的には、表示順序決定手段24は、まず、多数存在する候補名称を各種別毎に複数のグループにグループ分けする。ここで、グループとは、地図画像上に一度に表示される候補名称の集合をいい、表示の見易さを考慮して、地図画像内である程度離散した位置関係にある所定数の候補名称で1つのグループが構成されるように、グループ分けが行われる。
【0046】
すなわち、図4に示すように、表示対象の地図画像内に同一の種別の候補名称が例えば12個(A〜L)存在する場合に、これらの候補名称を一度に表示すると画面が見づらいものとなり、個々の名称を確認することも困難になる。そこで、地図画像上に一度に表示される候補名称の数を例えば4個と定めておき、12個の候補名称を4個ずつの3つのグループにグループ分けする。このとき、例えばD,F,H,Jの4つの候補名称で1つのグループとすると、これらの候補名称が地図画像上の一部に偏って表示されて画面がやはり見づらいものとなるので、例えばA,B,C,Dを第1のグループ、E,F,G,Hを第2のグループ、I,J,K,Lを第3のグループといったように、各グループ毎に4個の候補名称が地図画像上でできるだけ均等に分散されるようにグループ分けを行う。
【0047】
次に、表示順序決定手段24は、時間計測手段4や乗員検知手段5からの情報に基づいて判断した車両の現在の状態を履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と照らし合わせて、車両の現在の状態と同様の条件のときに、各候補名称で示される地点付近に車両を駐停車させた行為の発生頻度を求め、各グループ毎にその中で最大頻度を与える候補名称の頻度をそのグループの最大頻度とする。そして、最大頻度が高いグループの候補名称から優先的に表示されるように、各グループの表示順序を決定する。なお、各グループ毎の最大頻度の代わりに各グループ毎の頻度平均値を求めて、頻度平均値が高いグループの候補名称から優先的に表示されるように、各グループの表示順序を決定するようにしてもよい。
【0048】
表示画像作成手段25は、地図画像決定手段21によって表示対象として決定された地図画像上に、名称抽出手段22によって抽出された候補名称が、表示順序決定手段24により決定された順序で、アイコンとして重ねて表示される表示画像を作成するものである。すなわち、この表示画像作成手段25は、名称抽出手段22により表示候補として抽出された名称を、表示順序決定手段24により決定された表示順序に従って表示対象の地図画像上にアイコンとして表示させる表示制御手段として機能するものであり、地図画像決定手段21により表示対象の地図画像が決定されると、まず、表示対象の地図画像を作成するための地図データを地図データ記憶手段9から取得する。また、表示順序決定手段24により決定された順序に従い、まず、最優先の候補名称を表す名称データを取得する。そして、これらのデータを処理して地図画像上に候補名称がアイコンとして重ねて表示される表示画像を作成する。表示画像作成手段25により作成された表示画像のデータは、表示手段10に送られる。そして、表示手段10がこの表示画像のデータに基づいて表示動作を行うことで、表示手段10に、指示入力の対象となる候補名称がアイコンとして重ねられた地図画像が表示されることになる。
【0049】
ここで、例えばユーザから別の候補名称を表示させる旨の指示入力があると、表示画像作成手段25は、次に優先度の高い候補名称を表す名称データを取得して、次に優先度の高い候補名称が地図画像上にアイコンとして重ねて表示される表示画像を作成する。そして、別の候補名称を表示させる旨の指示入力がある度に以上のような処理を繰り返して、地図画像上にアイコンとして表示させる候補名称をその優先順位に従って順次切り替えていく。
【0050】
また、表示画像作成手段25は、候補名称をその種別毎に切り替え表示させる場合には、表示順序決定手段24によって決定された種別の優先順位に従い、最優先の種別の候補名称の中で、最優先のグループの候補名称から地図画像上に表示させる。そして、例えばユーザから別の候補名称を表示させる旨の指示入力があると、表示させる候補名称を次に優先度の高いグループの候補名称に切り替える。また、例えばユーザから別の種別の候補名称を表示させる旨の指示入力があると、次に優先度の高い種別の候補名称の中で、最優先のグループの候補名称から地図画像上に表示させる。そして、以上の処理を繰り返すことで、名称抽出手段22により抽出された候補名称を地図画像上にアイコンとして順次表示させる。
【0051】
なお、表示画像作成手段25は、各表示画面の中でアイコンとして表示されない候補名称、すなわち、名称抽出手段22により抽出された候補名称であって、現在の画面の中では表示対象となっていない候補名称については、図5に示すように、画面の見やすさを損なわない程度の簡易な表示形態で地図画像上に表示させるようにしてもよい。このように、表示対象となっていない候補名称をアイコンとは異なる簡易な表示形態で表示させておけば、ユーザは所望の候補名称が現在の表示画面でアイコンとして表示されていなくても、別の候補名称を表示させる旨の指示入力を繰り返すことで最終的にアイコンとして表示されるかどうかを推測することが可能となる。
【0052】
次に、以上のように構成される車載ナビゲーション装置1において、ユーザの指示入力に応じて表示手段10に表示画像を表示させる処理の具体的な一例について、図6乃至図9を参照して説明する。なお、この例は、指示入力の対象となる候補名称を、その種別毎に切り替えながら地図画像上にアイコンとして表示させるようにした例である。
【0053】
まず、図6のメインフローに示すように、入力手段2を利用したユーザの音声等による指示入力に応じて、或いは自車位置検出手段3により検出された車両の現在位置を示す位置情報に基づいて、地図画像決定手段21により表示対象の地図画像が決定されると(ステップS1)、次に、名称抽出手段22により、表示対象の地図画像内に含まれる名称の中から指示入力の対象となる候補名称が抽出され、これら候補名称の名称データが地図データ記憶手段9から読み出される(ステップS2)。そして、これら抽出された候補名称がその種別毎に分類され、表示順序決定手段24により、図7に示すような処理が行われて、各種別の優先順位が決定される(ステップS3)。なお、この図7に示す種別の優先順位を決定する処理については、詳細を後述する。
【0054】
ステップS3で決定された優先順位に従って表示対象の候補名称の種別が決定されると、次に、表示対象の種別に該当する候補名称の数に応じて、これら候補名称が複数のグループにグループ分けされる(ステップS4)。このグループ分けは、上述したように、表示の見易さを考慮して、地図画像内である程度離散した位置関係にある所定数の候補名称で1つのグループが構成されるように行われる。そして、図9に示すような処理が行われて、各グループの表示順序が決定される(ステップS5)。なお、この図9に示すグループの表示順序を決定する処理については、詳細を後述する。
【0055】
ステップS8で決定された表示順序に従って表示対象の候補名称のグループが決定されると、次に、表示画像作成手段25により、表示対象の地図画像の地図データ及び表示対象の候補名称の名称データが取得され、これらのデータが処理されて、表示画像の画像データが作成される。そして、この画像データに応じて表示手段10が表示動作を行うことで、表示手段10に、指示入力の対象となる候補名称が地図画像上にアイコンとして重ねられた表示画像が表示されることになる(ステップS6)。
【0056】
表示手段10に以上のような表示画像が表示されている間、演算処理手段11は、ユーザからの新たな指示入力があるかどうかを常時監視している。具体的には、ユーザから車載ナビゲーション装置1を停止させる旨の指示入力があるかどうかが監視され(ステップS7)、車載ナビゲーション装置1を停止させる旨の指示入力があった場合には、車載ナビゲーション装置1を停止させる処理が行われる。
【0057】
また、ユーザから地図画像上に表示する候補名称の種別を切り替える旨の指示入力があるかどうかが監視され(ステップS8)、候補名称の種別を切り替える旨の指示入力があった場合には、ステップS3で決定された種別の優先順位に基づいて、現在表示対象とされている種別の次に優先順位の高い種別が新たな表示対象に決定され(ステップS9)、ステップS4以降の処理が再度行われて、地図画像上にアイコンとして表示される候補名称の種別が切り替えられる。なお、候補名称の種別切り替えの指示入力が、ステップS3で種別の優先順位を決定したときから長時間経過した後に行われ、この指示入力がなされたときの車両の状態(時間帯や乗員数等)が種別の優先順位を決定したときから変化していると考えられる場合には、ステップS3に戻って新たに種別の優先順位を決定した後に、その後の処理を行うようにすることが望ましい。
【0058】
また、ユーザから地図画像上に表示する候補名称のグループを切り替える旨の指示入力があるかどうかが監視され(ステップS10)、候補名称のグループを切り替える旨の指示入力があった場合には、ステップS5で決定されたグループの優先順位に基づいて、現在表示対象とされている候補名称のグループの次に優先順位の高いグループが新たな表示対象に決定され(ステップS11)、ステップS6において、新たな候補名称が地図画像上にアイコンとして表示される。
【0059】
また、ユーザから表示対象の地図画像を変更する旨の指示入力があるかどうかも監視され(ステップS12)、表示対象の地図画像を変更する旨の指示入力があった場合には、ステップS1に戻って指示入力に応じて新たな地図画像が表示対象として決定され、以降、同様の処理が行われる。
【0060】
更に、例えば経路案内のための目的地設定等、他の指示入力があるかどうかも監視され(ステップS13)、以上のような指示入力が全くない場合には、ステップS6で作成された表示画像が表示手段10に継続的に表示されて、ユーザからの指示入力待ちとされる。一方、目的地設定等の他の指示入力があった場合には、その指示入力に応じた処理が行われた後(ステップS14)、ユーザからの指示入力待ちとされる。
【0061】
ここで、以上のメインフローにおけるステップS3の処理、すなわち種別の優先順位を決定する処理について、図7を参照して詳しく説明する。
【0062】
種別の優先順位を決定する際は、まず、時間計測手段4からの時間情報や乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等がそれぞれ取得され、現時点における曜日や時間帯、同乗者の有無等、車両の現在の状態が判断される(ステップS3−1)。次に、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報が読み出され、この履歴情報と車両の現在の状態とが対比される(ステップS3−2)。そして、車両の現在の状態と同様の条件のときに、車両を駐停車させる行為の発生頻度が高い順に、各種別がソートされる(ステップS3−3)。このとき、「地名」のような領域を表す種別は、頻度が0である種別の先頭に挿入される(ステップS3−4)。
【0063】
次に、運転時間計測手段7からの情報を基に車両の連続運転時間が判断され(ステップS3−5)、連続運転時間が所定時間を超えている場合には、「休憩施設」という種別がステップS3−3でソートされた各種別の先頭へと移動される(ステップS3−6)。また、残燃料計測手段6からの情報を基に車両の残燃料が判断され(ステップS3−7)、残燃料が所定値以下となっている場合には、「給油施設」という種別がステップS3−3でソートされた各種別の先頭へと移動される(ステップS3−8)。
【0064】
以上のようにして各種別の最終的な順序が決定されると、図8に示すように、この情報が循環形式で参照可能な状態で記憶領域に保存される(ステップS3−9)。ここで、循環形式で参照可能とは、例えばキューのように格納された情報をポインタにより順に参照可能であることに加え、ポインタが最後尾まで移動したら、次は先頭に戻るような形態を意味している。
【0065】
そして、最後に、先頭の種別が表示対象の種別として決定されて(ステップS3−10)、メインフローにおけるステップS3の処理、すなわち種別の優先順位を決定する処理が終了する。
【0066】
次に、以上のメインフローにおけるステップS5の処理、すなわちステップS4でグループ分けされた各グループの表示順序を決定する処理について、図9を参照して詳しく説明する。
【0067】
各グループの表示順序を決定する際は、まず、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とが対比され、各グループに属するそれぞれの候補名称について、車両の現在の状態と同様の条件のときに車両を駐停車させた行為の発生頻度が求められる(ステップS5−1)。
【0068】
次に、各候補名称毎に求められた発生頻度の最大値が算出されて、この発生頻度の最大値が所定値以上となっているかどうかが判断され(ステップS5−2)、発生頻度の最大値が所定の値未満の場合には、予め設定されたデフォルトの表示順序が、各グループの表示順序として決定される(ステップS5−3)。これは、車両を駐停車させた行為の発生頻度が少ない場所はユーザの親和度が低く、車両を駐停車させた行為の発生頻度に基づいてグループの優先順位を決定することにあまり意味がないと考えられ、例えば、各候補名称の知名度や規模等に応じてデフォルトの表示順序を設定しておけば、このデフォルトの表示順序で各候補名称を表示させる方が有利と考えられるからである。なお、このデフォルトの表示順序は、メインフローにおけるステップS4で各候補名称をグループ分けしたときに設定すればよい。
【0069】
一方、車両を駐停車させた行為の発生頻度の最大値が所定値以上となっている場合には、次に、各グループ毎にそのグループに属する候補名称の最大頻度から各グループ毎の最大頻度が求められる(ステップS5−4)。そして、最大頻度が高い順に各グループがソートされる(ステップS5−5)。なお、各グループ毎の最大頻度の代わりに各グループ毎の頻度平均値を求めて、頻度平均値が高い順に各グループをソートするようにしてもよい。
【0070】
以上のようにして各グループの順序が決定されると、図8に示した例に準じて、この情報が循環形式で参照可能な状態で記憶領域に保存される(ステップS5−6)。そして、先頭のグループが表示対象の種別として決定されて(ステップS5−7)、メインフローにおけるステップS5の処理、すなわちグループの優先順位を決定する処理が終了する。
【0071】
以上説明したように、本発明を適用した車載ナビゲーション装置1によれば、表示対象の地図画像内に含まれる名称のうちで指示入力の対象となる候補名称が抽出され、抽出された候補名称の表示順序が車両の走行履歴を示す履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて決定されて、この表示順序に従って、指示入力の対象となる候補名称が地図画像上にアイコンとして順次表示されるので、表示画面を見にくいものとすることなく、ユーザの行動パターンを反映させたかたちでユーザに対して次の指示入力の指標を適切に与えることができ、利便性の向上が実現されることになる。
【0072】
(第2の実施形態)
本実施形態は、履歴情報として、車載ナビゲーション装置の過去の操作履歴を示す情報を記憶するようにした例である。車載ナビゲーション装置の構成は、基本的には上述した第1の実施形態と同様であるが、本実施形態では、図10に示すように、走行履歴解析手段23の代わりに操作履歴解析手段31が演算処理手段11に実現され、この操作履歴解析手段31により解析された車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す情報が、履歴情報として履歴情報記憶手段8に記憶されるようになっている。以下、第1の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略し、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0073】
操作履歴解析手段31は、車載ナビゲーション装置1の操作履歴を解析するものである。具体的には、この走行履歴解析手段23は、例えば、地図の拡大表示や目的地設定等のために地図画像上にアイコンとして表示された候補名称を指定する操作が行われると、時間計測手段4からの時間情報や乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等をそれぞれ取得して、そのような操作が行われたときの曜日や時間帯、同乗者の有無等を判断する。そして、操作履歴解析手段31は、候補名称を指定する操作が行われた旨の情報を、そのときの曜日や時間帯、同乗者の有無等の情報と共に履歴情報記憶手段8に記憶させる。操作履歴解析手段31は、候補名称を指定する操作が行われる度に以上のような処理を繰り返し行って、必要な情報を履歴情報記憶手段8に逐次記憶させていく。これにより、履歴情報記憶手段8には、候補名称を指定する操作の発生頻度が、各候補名称毎に、そのような操作が行われた曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0074】
このような履歴情報は、第1の実施形態における車両の走行履歴を示す履歴情報と同様に、候補名称の表示順序を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、各車両状態に応じてユーザの関心が高いと思われる名称を予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高いと思われる名称を判断して、第1の実施形態と同様に、ユーザの関心が高い順に各候補名称の表示順序を決定することができる。
【0075】
また、候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上に表示させるようにしている場合には、第1の実施形態と同様に、操作履歴解析手段31により解析された情報は、更に、各候補名称の種別毎に履歴情報記憶手段8に記憶される。これにより、履歴情報記憶手段8には、候補名称を指定する操作の発生頻度が、その候補名称の種別毎に、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0076】
このような履歴情報は、指示入力の対象となる候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上にアイコンとして表示するときに、その種別の優先順位を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、どのような状態のときにどの種別の名称がユーザにとって関心の高い名称であるかが予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高い名称の種別を判断し、第1の実施形態と同様に、ユーザの関心が高い順に種別の優先順位を決定することができる。
【0077】
なお、以上は、車両の走行履歴を示す履歴情報又は車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す履歴情報の何れかを履歴情報記憶手段8に記憶させて、この履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて候補名称の表示順序を決定するようにした例について説明したが、車両の走行履歴と車載ナビゲーション装置1の操作履歴との双方を示す履歴情報を履歴情報記憶手段8に記憶させるようにして、この履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて候補名称の表示順序を決定するようにしてもよい。このように、車両の走行履歴と車載ナビゲーション装置1の操作履歴との双方を示す履歴情報を用いた場合には、車両状態に応じたユーザの行動パターンを更にきめ細かく分析することができるので、ユーザの関心事をより的確に予測して、更に適切な表示順序で、候補名称を地図画像上に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態の車載ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報の形式を概念的に示す図である。
【図3】履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報の形式を概念的に示す図である。
【図4】表示対象の種別の候補名称をグループ分けする処理を説明する図である。
【図5】地図画像上にアイコンとして表示されない候補名称を簡易な表示形態で表示した状態を示す図である。
【図6】前記第1の実施形態の車載ナビゲーション装置において、表示部に表示画像を表示させる処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】種別の優先順位を決定する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】優先順位が決定された各種別を循環形式で参照可能な状態で記憶領域に保存した様子を概念的に示す図である。
【図9】グループ分けされた各グループの表示順序を決定する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明を適用した第2の実施形態の車載ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車載ナビゲーション装置
4 時間計測手段
5 乗員検知手段
8 履歴情報記憶手段
11 演算処理手段
21 地図画像決定手段
22 名称抽出手段
23 走行履歴解析手段
24 表示順序決定手段
25 表示画像作成手段
31 操作履歴解析手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車載ナビゲーション装置等に適用して好適な地図画像表示装置及び地図画像表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の快適な走行を支援するためのものとして、車載ナビゲーション装置が広く普及している。車載ナビゲーション装置は、地図画像表示機能を有しており、ユーザによる指示入力や車両の現在位置に基づいて表示対象の地図画像を決定し、この地図画像を地名や施設名等の名称と共に表示させながら、車両の経路案内等を行うようにしたものが一般的である。
【0003】
また、近年では、操作性の向上を実現した車載ナビゲーション装置として、ユーザの指示入力を音声で行えるようにした音声入力型の車載ナビゲーション装置も開発され、実用化されるに至っている。このような音声入力型の車載ナビゲーション装置では、ユーザは煩雑なキー操作等を行うことなく音声にて指示入力が行えるので非常に便利であるが、音声認識の対象となっている語句をユーザが把握していない場合には、音声認識の対象語以外の語句を発話してもこれが受け付けられず、却って使いづらいといった感覚をユーザに与えてしまうことも想定される。
【0004】
そこで、音声認識の対象となっている地名を地図画像上に表示することで、ユーザに音声認識の対象となっている地名を把握させ、ユーザが地図画像を参照しながら音声による指示入力を適切に行えるようにしたナビゲーション装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−319383号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、音声認識の対象となる地名等の名称全てを地図画像上に一度に表示させると、表示される名称の数が過剰となって画面自体が見にくいものとなってしまうことが懸念される。したがって、表示の見易さを考慮すると、地図画像上に一度に表示させる名称の数はある程度限定し、ユーザの操作等に応じて表示する名称を順次切り替えることが有効と考えられるが、このように表示対象の名称をユーザの操作に応じて切り替えながら表示させるようにした場合には、その表示順序を適切に決定することが重要である。すなわち、地図画像上に表示させる名称の表示順序が適切でないと、ユーザが音声入力を行いたいと考えている名称が地図画像上になかなか表示されず、却って利便性を損なう虞がある。なお、このような問題は、音声入力型の車載ナビゲーション装置に限らず、例えばタッチパネルの操作等によってユーザが指示入力を行うナビゲーション装置等においても共通して生じる問題である。
【0007】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、表示対象の地図画像の中でユーザが指示入力の対象とする可能性の高い名称を的確に予測して、このような名称が優先的に表示されるように、地図画像上に表示する名称の表示順序を決定するようにした地図画像表示装置及び地図画像表示プログラムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ユーザによる指示入力の対象となる名称を地図画像上にアイコンとして重ねて表示する場合に、ユーザが指定する可能性の高い名称から順に表示させることで、利便性の向上を実現させるものである。
【0009】
すなわち、本発明に係る地図画像表示装置は、車両に搭載される地図画像表示装置であって、表示対象の地図画像内に含まれる何れかの名称を、ユーザによる指示入力の指標となるアイコンとして前記地図画像上に重ねて表示する地図画像表示装置において、当該地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は当該地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶しておき、この記憶した履歴情報と、前記車両の現在の状態とに基づいて、前記地図画像上にアイコンとして表示する名称の表示順序を決定することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る地図画像表示プログラムは、車両に搭載される地図画像表示装置であって、表示対象の地図画像内に含まれる何れかの名称を、ユーザによる指示入力の指標となるアイコンとして前記地図画像上に重ねて表示する地図画像表示装置に、当該地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は当該地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶しておき、この記憶した履歴情報と、前記車両の現在の状態とに基づいて、前記地図画像上にアイコンとして表示する名称の表示順序を決定する機能を実現させることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを示す履歴情報と車両の現在の状態とから、現時点でユーザの関心が高いと考えられる名称が予測され、ユーザの関心が高いと考えられる名称から優先的に地図画像上にアイコンとして表示されるので、表示画面を見にくいものとすることなく、ユーザに対して次の指示入力の指標を適切に与えることができ、利便性の向上が実現される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
まず、本発明の概要について説明する。本発明は、表示対象の地図画像内に含まれる地名や施設名等の名称のうちで指示入力の対象となる名称を抽出して、地図画像上にアイコンとして重ねて表示し、この名称を指定したユーザからの指示入力があると、例えば、この名称付近の拡大地図を表示対象とするといったように、ユーザの指示に応じた処理を行う地図画像表示装置に関するものである。そして、本発明は、表示対象の地図画像上にアイコンとして重ねて表示する名称の表示順序を決定する処理に主な特徴を有している。
【0014】
すなわち、ユーザからの指示入力の対象となる名称を地図画像上に重ねて表示する場合、指示入力の対象となる名称全てをアイコンとして地図画像上に一度に表示すると、地図画像上に多数のアイコンが重ねられて表示画面が非常に見にくいものとなる虞がある。このため、指示入力の対象となる名称をいくつかのグループに分割して、グループ毎に順次表示させるようにすることが望ましい。このとき、表示順序が適切でないと、ユーザが指定したいと考えている名称が地図画像上になかなか表示されず、却って利便性が損なわれる場合がある。
【0015】
そこで、本発明では、地図画像表示装置が搭載された車両の過去の走行履歴、又は地図画像表示装置の過去の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶させておき、地図画像を表示する際に、記憶した履歴情報と車両の現在の状態とを照らし合わせて現時点におけるユーザの関心事を予測し、現時点でユーザの関心が高いと思われる名称から優先的に地図画像上に表示されるように、その表示順序を決定するようにしている。
【0016】
ここで、車両の走行履歴としては、例えば、ある名称が示す地点から所定距離内で車両を駐停車させる行為の発生頻度が挙げられる。本発明では、このような車両の走行履歴を、そのときの車両の状態を示す情報、具体的には、そのような行為を行った曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等の情報に対応付けて、履歴情報として記憶する。また、地図画像表示装置の操作履歴としては、例えば、地図の拡大表示や目的地設定等のために指定した名称の指定頻度が挙げられる。本発明では、このような地図画像表示装置の操作履歴を、そのときの車両の状態を示す情報、具体的には、車両を走行させている曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等の情報に対応付けて、履歴情報として記憶する。
【0017】
また、車両の現在の状態としては、例えば、現在の曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等が挙げられる。そして、本発明では、これら車両の現在の状態を示す情報を検出して、これら車両の現在の状態を示す情報を、記憶しておいた履歴情報に照らし合わせて、該当する車両の状態のときに駐停車行為の発生頻度が高い名称、或いは指定頻度が高い名称を、現時点でユーザの関心が高い名称と判断して、ユーザの関心が高い名称が優先的に表示されるように、その表示順序を決定するようにしている。
【0018】
このとき、指示入力の対象となる名称を、例えば「地名」や「駅」等の種別毎に分類し、これら種別毎に地図画像上に表示させるようにした場合には、車両の現在の状態を示す情報を履歴履歴に照らし合わせて、現時点でユーザの関心が高いと思われる種別を予測し、それに基づいて種別の優先順位を決定する。更に、指示入力の対象となる名称が各種別毎に多数存在する場合には、各種別毎の名称の表示順序を、以上のような方法で決定するようにしている。
【0019】
なお、車両の現在の状態として、車両の残燃料や連続走行時間等も検出し、例えば車両の残燃料が所定値以下となったときには、上述した履歴情報に拘わらず給油施設の名称を優先的に表示させ、また、連続走行時間が所定時間を超えた場合は休憩施設の名称を優先的に表示させるといった例外処理を行うようにしてもよい。
【0020】
次に、地図画像を表示しながら車両の走行を支援する車載ナビゲーション装置に本発明を適用した具体的な実施の形態について説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
本発明を適用した車載ナビゲーション装置の一構成例を図1に概略的に示す。この車載ナビゲーション装置1は、履歴情報として車両の走行履歴を示す情報を記憶する例であり、図1に示すように、入力手段2と、自車位置検出手段3と、時間計測手段4と、乗員検知手段5と、残燃料計測手段6と、運転時間計測手段7と、履歴情報記憶手段8と、地図データ記憶手段9と、表示手段10と、演算処理手段11とを備えて構成される。
【0022】
入力手段2は、ユーザが車載ナビゲーション装置1に対して各種指示入力を行うためのものであり、具体的には、例えば音声入力認識装置よりなる。入力手段2として音声入力認識装置を用いた場合、ユーザは、表示する地図画像を指定するための指示入力等を音声にて行うことができ、操作性の向上が図られる。なお、入力手段2としては、例えば操作スイッチやジョイスティック、タッチパネル等のような他の入力手段を用いるようにしてもよく、また、音声入力認識装置やこれら他の入力手段の何れかを組み合わせて用いるようにしてもよい。この入力手段2から入力されたユーザによる指示入力は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0023】
自車位置検出手段3は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出するためのものであり、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機と、地磁気センサやジャイロスコープ、距離センサ等の各種センサとから構成される。そして、自車位置検出手段3は、GPS受信機により得られた絶対位置及び方位を、地磁気センサやジャイロスコープ、距離センサ等の各種センサからの出力をもとに補正して、車両の正確な現在位置を検出するようになっている。この自車位置検出手段3により検出された車両の現在位置を示す位置情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0024】
時間計測手段4は、現在日時を計測するためのものであり、例えば、現在日時を示す時間情報を電波として受信する受信機等よりなる。この時間計測手段4により取得された時間情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0025】
乗員検知手段5は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の乗員数を検知するためのものであり、例えば、車両の各座席に設けられたセンサ等よりなる。この乗員検知手段5により検知された乗員数を示す情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0026】
残燃料計測手段6は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の残燃料を計測するためのものであり、例えば、車両の燃料タンクに設けられた燃料計等よりなる。この残燃料計測手段6により計測された車両の残燃料を示す情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0027】
運転時間計測手段7は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の運転開始してからの経過時間(連続運転時間)を計測するためのものであり、例えば、車両に既設のタイマ等よりなる。このタイマは、イグニッションオン信号が供給されると時間の計測を開始し、イグニッションオフ信号が供給されるとリセットされる。この運転時間計測手段7により計測された車両の連続運転時間を示す情報は、演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0028】
履歴情報記憶手段8は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の過去の走行履歴を履歴情報として記憶するものである。具体的には、この履歴情報記憶手段8には、例えば、ある名称が示す地点から所定距離内で車両を駐停車させる行為の発生頻度等が、そのような行為を行った曜日や時間帯、同乗者の有無、自宅からの距離等の情報に対応付けられて、履歴情報として記憶される。この履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報は、必要に応じて読み出され演算処理手段11へと送られるようになっている。
【0029】
地図データ記憶手段9は、地図データが格納されたDVD−ROM(Digital Versatile Disc−Read Only Memory)等の記録媒体を有している。ここで、地図データは、地図上の点を示すノードデータや、各ノード間を連結するリンクデータ等で構成され、一度に処理可能なデータ単位毎に区分けされて各区画毎に区画番号と緯度及び経度データが与えられ、各区画を一意に特定できるようなデータ構造となっている。また、記録媒体には、このような地図データに加えて、地名や施設名等の名称データが、その地図上における位置を表す位置情報と対応付けられて格納されている。この地図データ記憶手段9から読み出された地図データや名称データは、演算処理手段11へと送られるようになっている。なお、車載ナビゲーション装置1が無線通信等を利用して情報提供を行うデータサーバからのデータを受信する機能を有している場合、地図データや名称データは、データサーバから取得されて演算処理手段11に送られるようになっていてもよい。
【0030】
表示手段10は、演算処理手段11により作成された画像データに基づいて、地図画像や各種情報を表示するものであり、具体的には、例えば液晶表示装置等よりなる。なお、入力手段2としてタッチパネルを用いる場合、入力手段2と表示手段5とが一体の装置として構成されることになる。
【0031】
演算処理手段11は、本発明を適用した車載ナビゲーション装置1全体の動作を制御するための各種演算処理を行うものであり、CPUやROM及びRAM、CPU周辺回路等を備え、これらがバスを介して接続されたマイクロプロセッサ構成を有している。そして、この演算処理手段11のCPUが、RAMをワークエリアとして利用して、ROMに格納された各種制御プログラムを実行することによって、車載ナビゲーション装置1全体の動作が制御されるようになっている。
【0032】
特に、本発明を適用した車載ナビゲーション装置1では、演算処理手段11のCPUが、制御プログラムの1つとしてROMに格納された地図画像表示プログラムを実行することによって、演算処理手段11に、地図画像決定手段21としての機能と、名称抽出手段22としての機能と、走行履歴解析手段23としての機能と、表示順序決定手段24としての機能と、表示画像作成手段25としての機能とが実現されることになる。なお、演算処理手段11に以上の各機能を実現させるための地図画像表示プログラムは、演算処理手段11のROMに予め格納されていてもよいし、地図データ記憶手段9の記録媒体から読み出されて演算処理手段11のROMに格納されるようになっていてもよい。また、車載ナビゲーション装置1が無線通信等を利用して情報提供を行うデータサーバからのデータを受信する機能を有している場合、地図画像表示プログラムは、データサーバから取得されて演算処理手段11のROMに格納されるようになっていてもよい。
【0033】
地図画像決定手段21は、入力手段2を利用したユーザの指示入力に応じて、表示対象となる地図画像を決定するものである。すなわち、地図画像決定手段21は、入力手段2から送られるユーザの指示入力を解析して、その指示入力が特定の地図画像を表示手段10に表示させることを指示したものである場合に、その指示入力に応じた地図画像を表示対象として決定する。なお、地図画像決定手段21は、初期設定時や通常の経路案内時等においてユーザから表示対象の地図画像を指定する指示入力がない場合には、自車位置検出手段3により検出された車両の現在位置を示す位置情報をもとに、車両の現在位置を基準としてその周囲を表す地図画像を表示対象の地図画像として決定する。
【0034】
名称抽出手段22は、表示対象の地図画像の中から、この地図画像上にアイコンとして表示する名称の候補となる名称(以下、候補名称という。)を全て抽出するものである。すなわち、この名称抽出手段22は、地図画像決定手段21により表示対象の地図画像が決定されると、この地図画像内に含まれる名称のうちで、指示入力の対象(例えば音声入力認識装置の認識対象語)となっている名称を候補名称として認識し、この候補名称の名称データを地図データ記憶手段9から取得する。
【0035】
走行履歴解析手段23は、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両の走行履歴を解析するものである。具体的には、この走行履歴解析手段23は、例えば、車載ナビゲーション装置1が搭載された車両を駐停車させる行為が発生すると、自車位置検出手段3からその位置情報を取得して、指示入力の対象(例えば音声入力認識装置の認識対象語)となっている名称で示される位置に車両を駐停車させたと認められるかどうかを判断する。ここで、当該名称が施設のような地点を表す場合には、車両を駐停車させた位置がその地点から所定距離内であるかどうかを判断基準とする。また、地名などの領域を表す場合には、その名称の定義領域内に車両を駐停車させた位置が含まれるかどうかを判断基準とする。
【0036】
そして、指示入力の対象となる名称で示される位置に車両を駐停車したと判断される場合には、走行履歴解析手段23は、例えば、時間計測手段4からの時間情報や、乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等をそれぞれ取得して、車両を駐停車させたときの曜日や時間帯、同乗者の有無等を判断する。そして、ある名称で示される地点の付近に車両を駐停車させる行為を行った旨の情報を、そのときの曜日や時間帯、同乗者の有無等の情報と共に履歴情報記憶手段8に記憶させる。走行履歴解析手段23は、車両を駐停車させる行為が発生する度に以上のような処理を繰り返し行って、必要な情報を履歴情報記憶手段8に逐次記憶させていく。これにより、履歴情報記憶手段8には、例えば図2に示すような形式で履歴情報が記憶されることになる。すなわち、履歴情報記憶手段8には、車両を駐停車させた行為の発生頻度が、その行為が発生した地点を示す名称毎に、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車両の走行履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0037】
このような履歴情報は、指示入力の対象となる候補名称の表示順序を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、各車両状態に応じてユーザの関心が高いと思われる名称を予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高いと思われる名称を判断して、ユーザの関心が高い順に各候補名称の表示順序を決定することができる。
【0038】
また、候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上に表示させるようにしている場合には、走行履歴解析手段23により解析された情報は、更に、車両を駐停車させた地点を示す名称の種別毎に履歴情報記憶手段8に記憶される。これにより、履歴情報記憶手段8には、例えば図3に示すような形式で履歴情報が記憶されることになる。すなわち、履歴情報記憶手段8には、車両を駐停車させた行為の発生頻度が、その行為が発生した地点を示す名称の種別毎に、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車両の走行履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0039】
このような履歴情報は、指示入力の対象となる候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上にアイコンとして表示するときに、その種別の優先順位を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、どのような状態のときにどの種別の名称がユーザにとって関心の高い名称であるかが予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高い名称の種別を判断し、ユーザの関心が高い順に種別の優先順位を決定することができる。
【0040】
なお、名称の種別としては、例えば「駅」や「給油施設」等のような地点を表す名称の種別の他に、「地名」等のような領域を表す名称の種別があるが、図3に示した例では、「地名」等の領域を表す名称の種別は対象としていない。これは、車両を駐停車させる行為の発生頻度を種別毎に記憶させる場合に「地名」等の領域を表す名称の種別を対象に含めたのでは、このような行為の種別毎の発生頻度を適切に判断できない(車両を駐停車させる行為があったとき、その地点は必ず何れかの地名に属している)からである。このような領域を表す名称の種別に関しては、履歴情報に拘わらずに予め決められた優先順位を与えておくことで対応可能である。また、このような領域を表す名称に便宜上代表点を定めておくようにすれば、地点を表す名称の種別と同様に扱うことも可能である。
【0041】
また、図2及び図3に示した例では、車両を駐停車させた行為の発生頻度が、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無の各情報に対応付けられて記憶されているが、この他、例えば自宅位置からの距離(自宅から50km未満、50〜200km、200km以上等)のような、更に多くの情報と対応付けて記憶するようにしてもよい。また、図2及び図3に示した例では、曜日を平日(月〜金)と休日(土、日)とに分けているが、特に定めた日、例えばお盆や正月の数日間は休日扱いとするといったような変更を加えてもよい。
【0042】
表示順序決定手段24は、名称抽出手段22によって表示対象の地図画像上にアイコンとして表示する候補名称が抽出されたときに、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて、名称抽出手段22により抽出された候補名称の表示順序を決定するものである。ここで、候補名称をその種別毎に切り替えながら表示させるようにしている場合には、表示順序決定手段24は、まず、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて、各種別の優先順位を決定する。具体的には、表示順序決定手段24は、例えば、時間計測手段4からの時間情報や乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等をそれぞれ取得して、現時点における曜日や時間帯、同乗者の有無等、車両の現在の状態を判断する。そして、この車両の現在の状態を履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と照らし合わせて、車両の現在の状態と同様の条件のときに、車両を駐停車させる行為の発生頻度が高い順に、各種別の優先順位を決定する。
【0043】
このとき、表示順序決定手段24は、車両の現在の状態として、残燃料計測手段6からの情報を基に車両の残燃料を判断し、残燃料が所定値以下となっている場合には、各種別の中で「給油施設」の優先順位を最優先とするといったような例外処理を行うようにしてもよい。また、表示順序決定手段24は、車両の現在の状態として、運転時間計測手段7からの情報を基に車両の連続運転時間を判断し、連続運転時間が所定時間を超えている場合には、各種別の中で「休憩施設」の優先順位を最優先とするといったような例外処理を行うようにしてもよい。このように、車両の緊急時若しくはそれに準ずる状況が検出されたときには例外処理を行うことによって、車両運転という特殊環境下を考慮した柔軟な対応が可能となる。
【0044】
以上のように各種別毎の優先順位が決定されると、名称抽出手段22によって抽出された候補名称は、優先順位の高い種別から順に切り替えられながら、地図画像上にアイコンとして表示されることになる。
【0045】
また、各種別毎に候補名称が多数存在する場合には、表示順序決定手段24は、更に、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて、各種別毎の候補名称の表示順序を決定する。具体的には、表示順序決定手段24は、まず、多数存在する候補名称を各種別毎に複数のグループにグループ分けする。ここで、グループとは、地図画像上に一度に表示される候補名称の集合をいい、表示の見易さを考慮して、地図画像内である程度離散した位置関係にある所定数の候補名称で1つのグループが構成されるように、グループ分けが行われる。
【0046】
すなわち、図4に示すように、表示対象の地図画像内に同一の種別の候補名称が例えば12個(A〜L)存在する場合に、これらの候補名称を一度に表示すると画面が見づらいものとなり、個々の名称を確認することも困難になる。そこで、地図画像上に一度に表示される候補名称の数を例えば4個と定めておき、12個の候補名称を4個ずつの3つのグループにグループ分けする。このとき、例えばD,F,H,Jの4つの候補名称で1つのグループとすると、これらの候補名称が地図画像上の一部に偏って表示されて画面がやはり見づらいものとなるので、例えばA,B,C,Dを第1のグループ、E,F,G,Hを第2のグループ、I,J,K,Lを第3のグループといったように、各グループ毎に4個の候補名称が地図画像上でできるだけ均等に分散されるようにグループ分けを行う。
【0047】
次に、表示順序決定手段24は、時間計測手段4や乗員検知手段5からの情報に基づいて判断した車両の現在の状態を履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と照らし合わせて、車両の現在の状態と同様の条件のときに、各候補名称で示される地点付近に車両を駐停車させた行為の発生頻度を求め、各グループ毎にその中で最大頻度を与える候補名称の頻度をそのグループの最大頻度とする。そして、最大頻度が高いグループの候補名称から優先的に表示されるように、各グループの表示順序を決定する。なお、各グループ毎の最大頻度の代わりに各グループ毎の頻度平均値を求めて、頻度平均値が高いグループの候補名称から優先的に表示されるように、各グループの表示順序を決定するようにしてもよい。
【0048】
表示画像作成手段25は、地図画像決定手段21によって表示対象として決定された地図画像上に、名称抽出手段22によって抽出された候補名称が、表示順序決定手段24により決定された順序で、アイコンとして重ねて表示される表示画像を作成するものである。すなわち、この表示画像作成手段25は、名称抽出手段22により表示候補として抽出された名称を、表示順序決定手段24により決定された表示順序に従って表示対象の地図画像上にアイコンとして表示させる表示制御手段として機能するものであり、地図画像決定手段21により表示対象の地図画像が決定されると、まず、表示対象の地図画像を作成するための地図データを地図データ記憶手段9から取得する。また、表示順序決定手段24により決定された順序に従い、まず、最優先の候補名称を表す名称データを取得する。そして、これらのデータを処理して地図画像上に候補名称がアイコンとして重ねて表示される表示画像を作成する。表示画像作成手段25により作成された表示画像のデータは、表示手段10に送られる。そして、表示手段10がこの表示画像のデータに基づいて表示動作を行うことで、表示手段10に、指示入力の対象となる候補名称がアイコンとして重ねられた地図画像が表示されることになる。
【0049】
ここで、例えばユーザから別の候補名称を表示させる旨の指示入力があると、表示画像作成手段25は、次に優先度の高い候補名称を表す名称データを取得して、次に優先度の高い候補名称が地図画像上にアイコンとして重ねて表示される表示画像を作成する。そして、別の候補名称を表示させる旨の指示入力がある度に以上のような処理を繰り返して、地図画像上にアイコンとして表示させる候補名称をその優先順位に従って順次切り替えていく。
【0050】
また、表示画像作成手段25は、候補名称をその種別毎に切り替え表示させる場合には、表示順序決定手段24によって決定された種別の優先順位に従い、最優先の種別の候補名称の中で、最優先のグループの候補名称から地図画像上に表示させる。そして、例えばユーザから別の候補名称を表示させる旨の指示入力があると、表示させる候補名称を次に優先度の高いグループの候補名称に切り替える。また、例えばユーザから別の種別の候補名称を表示させる旨の指示入力があると、次に優先度の高い種別の候補名称の中で、最優先のグループの候補名称から地図画像上に表示させる。そして、以上の処理を繰り返すことで、名称抽出手段22により抽出された候補名称を地図画像上にアイコンとして順次表示させる。
【0051】
なお、表示画像作成手段25は、各表示画面の中でアイコンとして表示されない候補名称、すなわち、名称抽出手段22により抽出された候補名称であって、現在の画面の中では表示対象となっていない候補名称については、図5に示すように、画面の見やすさを損なわない程度の簡易な表示形態で地図画像上に表示させるようにしてもよい。このように、表示対象となっていない候補名称をアイコンとは異なる簡易な表示形態で表示させておけば、ユーザは所望の候補名称が現在の表示画面でアイコンとして表示されていなくても、別の候補名称を表示させる旨の指示入力を繰り返すことで最終的にアイコンとして表示されるかどうかを推測することが可能となる。
【0052】
次に、以上のように構成される車載ナビゲーション装置1において、ユーザの指示入力に応じて表示手段10に表示画像を表示させる処理の具体的な一例について、図6乃至図9を参照して説明する。なお、この例は、指示入力の対象となる候補名称を、その種別毎に切り替えながら地図画像上にアイコンとして表示させるようにした例である。
【0053】
まず、図6のメインフローに示すように、入力手段2を利用したユーザの音声等による指示入力に応じて、或いは自車位置検出手段3により検出された車両の現在位置を示す位置情報に基づいて、地図画像決定手段21により表示対象の地図画像が決定されると(ステップS1)、次に、名称抽出手段22により、表示対象の地図画像内に含まれる名称の中から指示入力の対象となる候補名称が抽出され、これら候補名称の名称データが地図データ記憶手段9から読み出される(ステップS2)。そして、これら抽出された候補名称がその種別毎に分類され、表示順序決定手段24により、図7に示すような処理が行われて、各種別の優先順位が決定される(ステップS3)。なお、この図7に示す種別の優先順位を決定する処理については、詳細を後述する。
【0054】
ステップS3で決定された優先順位に従って表示対象の候補名称の種別が決定されると、次に、表示対象の種別に該当する候補名称の数に応じて、これら候補名称が複数のグループにグループ分けされる(ステップS4)。このグループ分けは、上述したように、表示の見易さを考慮して、地図画像内である程度離散した位置関係にある所定数の候補名称で1つのグループが構成されるように行われる。そして、図9に示すような処理が行われて、各グループの表示順序が決定される(ステップS5)。なお、この図9に示すグループの表示順序を決定する処理については、詳細を後述する。
【0055】
ステップS8で決定された表示順序に従って表示対象の候補名称のグループが決定されると、次に、表示画像作成手段25により、表示対象の地図画像の地図データ及び表示対象の候補名称の名称データが取得され、これらのデータが処理されて、表示画像の画像データが作成される。そして、この画像データに応じて表示手段10が表示動作を行うことで、表示手段10に、指示入力の対象となる候補名称が地図画像上にアイコンとして重ねられた表示画像が表示されることになる(ステップS6)。
【0056】
表示手段10に以上のような表示画像が表示されている間、演算処理手段11は、ユーザからの新たな指示入力があるかどうかを常時監視している。具体的には、ユーザから車載ナビゲーション装置1を停止させる旨の指示入力があるかどうかが監視され(ステップS7)、車載ナビゲーション装置1を停止させる旨の指示入力があった場合には、車載ナビゲーション装置1を停止させる処理が行われる。
【0057】
また、ユーザから地図画像上に表示する候補名称の種別を切り替える旨の指示入力があるかどうかが監視され(ステップS8)、候補名称の種別を切り替える旨の指示入力があった場合には、ステップS3で決定された種別の優先順位に基づいて、現在表示対象とされている種別の次に優先順位の高い種別が新たな表示対象に決定され(ステップS9)、ステップS4以降の処理が再度行われて、地図画像上にアイコンとして表示される候補名称の種別が切り替えられる。なお、候補名称の種別切り替えの指示入力が、ステップS3で種別の優先順位を決定したときから長時間経過した後に行われ、この指示入力がなされたときの車両の状態(時間帯や乗員数等)が種別の優先順位を決定したときから変化していると考えられる場合には、ステップS3に戻って新たに種別の優先順位を決定した後に、その後の処理を行うようにすることが望ましい。
【0058】
また、ユーザから地図画像上に表示する候補名称のグループを切り替える旨の指示入力があるかどうかが監視され(ステップS10)、候補名称のグループを切り替える旨の指示入力があった場合には、ステップS5で決定されたグループの優先順位に基づいて、現在表示対象とされている候補名称のグループの次に優先順位の高いグループが新たな表示対象に決定され(ステップS11)、ステップS6において、新たな候補名称が地図画像上にアイコンとして表示される。
【0059】
また、ユーザから表示対象の地図画像を変更する旨の指示入力があるかどうかも監視され(ステップS12)、表示対象の地図画像を変更する旨の指示入力があった場合には、ステップS1に戻って指示入力に応じて新たな地図画像が表示対象として決定され、以降、同様の処理が行われる。
【0060】
更に、例えば経路案内のための目的地設定等、他の指示入力があるかどうかも監視され(ステップS13)、以上のような指示入力が全くない場合には、ステップS6で作成された表示画像が表示手段10に継続的に表示されて、ユーザからの指示入力待ちとされる。一方、目的地設定等の他の指示入力があった場合には、その指示入力に応じた処理が行われた後(ステップS14)、ユーザからの指示入力待ちとされる。
【0061】
ここで、以上のメインフローにおけるステップS3の処理、すなわち種別の優先順位を決定する処理について、図7を参照して詳しく説明する。
【0062】
種別の優先順位を決定する際は、まず、時間計測手段4からの時間情報や乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等がそれぞれ取得され、現時点における曜日や時間帯、同乗者の有無等、車両の現在の状態が判断される(ステップS3−1)。次に、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報が読み出され、この履歴情報と車両の現在の状態とが対比される(ステップS3−2)。そして、車両の現在の状態と同様の条件のときに、車両を駐停車させる行為の発生頻度が高い順に、各種別がソートされる(ステップS3−3)。このとき、「地名」のような領域を表す種別は、頻度が0である種別の先頭に挿入される(ステップS3−4)。
【0063】
次に、運転時間計測手段7からの情報を基に車両の連続運転時間が判断され(ステップS3−5)、連続運転時間が所定時間を超えている場合には、「休憩施設」という種別がステップS3−3でソートされた各種別の先頭へと移動される(ステップS3−6)。また、残燃料計測手段6からの情報を基に車両の残燃料が判断され(ステップS3−7)、残燃料が所定値以下となっている場合には、「給油施設」という種別がステップS3−3でソートされた各種別の先頭へと移動される(ステップS3−8)。
【0064】
以上のようにして各種別の最終的な順序が決定されると、図8に示すように、この情報が循環形式で参照可能な状態で記憶領域に保存される(ステップS3−9)。ここで、循環形式で参照可能とは、例えばキューのように格納された情報をポインタにより順に参照可能であることに加え、ポインタが最後尾まで移動したら、次は先頭に戻るような形態を意味している。
【0065】
そして、最後に、先頭の種別が表示対象の種別として決定されて(ステップS3−10)、メインフローにおけるステップS3の処理、すなわち種別の優先順位を決定する処理が終了する。
【0066】
次に、以上のメインフローにおけるステップS5の処理、すなわちステップS4でグループ分けされた各グループの表示順序を決定する処理について、図9を参照して詳しく説明する。
【0067】
各グループの表示順序を決定する際は、まず、履歴情報記憶手段8に記憶された履歴情報と車両の現在の状態とが対比され、各グループに属するそれぞれの候補名称について、車両の現在の状態と同様の条件のときに車両を駐停車させた行為の発生頻度が求められる(ステップS5−1)。
【0068】
次に、各候補名称毎に求められた発生頻度の最大値が算出されて、この発生頻度の最大値が所定値以上となっているかどうかが判断され(ステップS5−2)、発生頻度の最大値が所定の値未満の場合には、予め設定されたデフォルトの表示順序が、各グループの表示順序として決定される(ステップS5−3)。これは、車両を駐停車させた行為の発生頻度が少ない場所はユーザの親和度が低く、車両を駐停車させた行為の発生頻度に基づいてグループの優先順位を決定することにあまり意味がないと考えられ、例えば、各候補名称の知名度や規模等に応じてデフォルトの表示順序を設定しておけば、このデフォルトの表示順序で各候補名称を表示させる方が有利と考えられるからである。なお、このデフォルトの表示順序は、メインフローにおけるステップS4で各候補名称をグループ分けしたときに設定すればよい。
【0069】
一方、車両を駐停車させた行為の発生頻度の最大値が所定値以上となっている場合には、次に、各グループ毎にそのグループに属する候補名称の最大頻度から各グループ毎の最大頻度が求められる(ステップS5−4)。そして、最大頻度が高い順に各グループがソートされる(ステップS5−5)。なお、各グループ毎の最大頻度の代わりに各グループ毎の頻度平均値を求めて、頻度平均値が高い順に各グループをソートするようにしてもよい。
【0070】
以上のようにして各グループの順序が決定されると、図8に示した例に準じて、この情報が循環形式で参照可能な状態で記憶領域に保存される(ステップS5−6)。そして、先頭のグループが表示対象の種別として決定されて(ステップS5−7)、メインフローにおけるステップS5の処理、すなわちグループの優先順位を決定する処理が終了する。
【0071】
以上説明したように、本発明を適用した車載ナビゲーション装置1によれば、表示対象の地図画像内に含まれる名称のうちで指示入力の対象となる候補名称が抽出され、抽出された候補名称の表示順序が車両の走行履歴を示す履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて決定されて、この表示順序に従って、指示入力の対象となる候補名称が地図画像上にアイコンとして順次表示されるので、表示画面を見にくいものとすることなく、ユーザの行動パターンを反映させたかたちでユーザに対して次の指示入力の指標を適切に与えることができ、利便性の向上が実現されることになる。
【0072】
(第2の実施形態)
本実施形態は、履歴情報として、車載ナビゲーション装置の過去の操作履歴を示す情報を記憶するようにした例である。車載ナビゲーション装置の構成は、基本的には上述した第1の実施形態と同様であるが、本実施形態では、図10に示すように、走行履歴解析手段23の代わりに操作履歴解析手段31が演算処理手段11に実現され、この操作履歴解析手段31により解析された車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す情報が、履歴情報として履歴情報記憶手段8に記憶されるようになっている。以下、第1の実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略し、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0073】
操作履歴解析手段31は、車載ナビゲーション装置1の操作履歴を解析するものである。具体的には、この走行履歴解析手段23は、例えば、地図の拡大表示や目的地設定等のために地図画像上にアイコンとして表示された候補名称を指定する操作が行われると、時間計測手段4からの時間情報や乗員検知手段5からの乗員数を示す情報等をそれぞれ取得して、そのような操作が行われたときの曜日や時間帯、同乗者の有無等を判断する。そして、操作履歴解析手段31は、候補名称を指定する操作が行われた旨の情報を、そのときの曜日や時間帯、同乗者の有無等の情報と共に履歴情報記憶手段8に記憶させる。操作履歴解析手段31は、候補名称を指定する操作が行われる度に以上のような処理を繰り返し行って、必要な情報を履歴情報記憶手段8に逐次記憶させていく。これにより、履歴情報記憶手段8には、候補名称を指定する操作の発生頻度が、各候補名称毎に、そのような操作が行われた曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0074】
このような履歴情報は、第1の実施形態における車両の走行履歴を示す履歴情報と同様に、候補名称の表示順序を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、各車両状態に応じてユーザの関心が高いと思われる名称を予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高いと思われる名称を判断して、第1の実施形態と同様に、ユーザの関心が高い順に各候補名称の表示順序を決定することができる。
【0075】
また、候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上に表示させるようにしている場合には、第1の実施形態と同様に、操作履歴解析手段31により解析された情報は、更に、各候補名称の種別毎に履歴情報記憶手段8に記憶される。これにより、履歴情報記憶手段8には、候補名称を指定する操作の発生頻度が、その候補名称の種別毎に、その行為を行った曜日、時間帯、同乗者の有無等の情報に対応付けられて、車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す履歴情報として記憶されることになる。
【0076】
このような履歴情報は、指示入力の対象となる候補名称をその種別毎に切り替えながら地図画像上にアイコンとして表示するときに、その種別の優先順位を決定する基準となるものである。すなわち、この履歴情報を参照することで、曜日や時間帯、同乗者の有無等の車両状態に応じたユーザの行動パターンをある程度把握することができ、どのような状態のときにどの種別の名称がユーザにとって関心の高い名称であるかが予測できるので、この履歴情報を基に現時点でユーザの関心が高い名称の種別を判断し、第1の実施形態と同様に、ユーザの関心が高い順に種別の優先順位を決定することができる。
【0077】
なお、以上は、車両の走行履歴を示す履歴情報又は車載ナビゲーション装置1の操作履歴を示す履歴情報の何れかを履歴情報記憶手段8に記憶させて、この履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて候補名称の表示順序を決定するようにした例について説明したが、車両の走行履歴と車載ナビゲーション装置1の操作履歴との双方を示す履歴情報を履歴情報記憶手段8に記憶させるようにして、この履歴情報と車両の現在の状態とに基づいて候補名称の表示順序を決定するようにしてもよい。このように、車両の走行履歴と車載ナビゲーション装置1の操作履歴との双方を示す履歴情報を用いた場合には、車両状態に応じたユーザの行動パターンを更にきめ細かく分析することができるので、ユーザの関心事をより的確に予測して、更に適切な表示順序で、候補名称を地図画像上に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態の車載ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報の形式を概念的に示す図である。
【図3】履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報の形式を概念的に示す図である。
【図4】表示対象の種別の候補名称をグループ分けする処理を説明する図である。
【図5】地図画像上にアイコンとして表示されない候補名称を簡易な表示形態で表示した状態を示す図である。
【図6】前記第1の実施形態の車載ナビゲーション装置において、表示部に表示画像を表示させる処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】種別の優先順位を決定する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】優先順位が決定された各種別を循環形式で参照可能な状態で記憶領域に保存した様子を概念的に示す図である。
【図9】グループ分けされた各グループの表示順序を決定する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明を適用した第2の実施形態の車載ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車載ナビゲーション装置
4 時間計測手段
5 乗員検知手段
8 履歴情報記憶手段
11 演算処理手段
21 地図画像決定手段
22 名称抽出手段
23 走行履歴解析手段
24 表示順序決定手段
25 表示画像作成手段
31 操作履歴解析手段
Claims (6)
- 車両に搭載される地図画像表示装置であって、表示対象の地図画像内に含まれる何れかの名称を、ユーザによる指示入力の指標となるアイコンとして前記地図画像上に重ねて表示する地図画像表示装置において、
当該地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は当該地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶しておき、この記憶した履歴情報と、前記車両の現在の状態とに基づいて、前記地図画像上にアイコンとして表示する名称の表示順序を決定すること
を特徴とする地図画像表示装置。 - 車両に搭載される地図画像表示装置であって、表示対象の地図画像内に含まれる何れかの名称を、ユーザによる指示入力の指標となるアイコンとして前記地図画像上に重ねて表示する地図画像表示装置において、
当該地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は当該地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを示す履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記車両の現在の状態を検出する車両状態検出手段と、
表示対象となる地図画像を決定する地図画像決定手段と、
前記地図画像決定手段により表示対象として決定された地図画像の中からアイコンとして表示させる名称の候補を抽出する名称抽出手段と、
前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報と、前記車両状態検出手段により検出された前記車両の現在の状態とに基づき、前記名称抽出手段により表示候補として抽出された名称の表示順序を決定する表示順序決定手段と、
前記名称抽出手段により表示候補として抽出された名称を、前記表示順序決定手段により決定された表示順序に従って前記地図画像上にアイコンとして表示させる表示制御手段とを備えること
を特徴とする地図画像表示装置。 - 前記名称抽出手段により表示候補として抽出された名称はその種別毎に分類されて、種別毎の表示が可能とされており、
前記表示順序決定手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報と、前記車両状態検出手段により検出された前記車両の現在の状態とに基づき、前記種別の優先順位を決定すること
を特徴とする請求項2に記載の地図画像表示装置。 - 前記表示順序決定手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報と、前記車両状態検出手段により検出された前記車両の現在の状態とに基づき、前記名称抽出手段により表示候補として抽出された名称の表示順序を前記種別毎に決定すること
を特徴とする請求項3に記載の地図画像表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記名称抽出手段により表示候補として抽出された名称であって、前記地図画像上にアイコンとして表示されない名称を、前記アイコンとは異なる簡易な表示形態で地図画像上に表示させること
を特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の地図画像表示装置。 - 車両に搭載される地図画像表示装置であって、表示対象の地図画像内に含まれる何れかの名称を、ユーザによる指示入力の指標となるアイコンとして前記地図画像上に重ねて表示する地図画像表示装置に、
当該地図画像表示装置が搭載された車両の走行履歴又は当該地図画像表示装置の操作履歴の少なくとも何れかを履歴情報として記憶しておき、この記憶した履歴情報と、前記車両の現在の状態とに基づいて、前記地図画像上にアイコンとして表示する名称の表示順序を決定する機能を実現させること
を特徴とする地図画像表示プログラム。
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