JP2004156394A - シートシャッタの接地部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートが下降し接地部が物に接当したとき、ウェイト部の直接的な接当を防止すると共に、緩衝性を高めることができるシートシャッタの接地部構造を提供する。
【解決手段】シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側を移動自在に支持する支柱3を備え、シート2の下端部に形成した接地部12を接地させて開閉を行うシートシャッタであって、前記シート2を下方に移動付勢するウェイト部13,13を、接地部12の上方近傍位置において支柱3に近接させ且つ両側に振り分けて設けた構造にした。
【選択図】 図7
【解決手段】シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側を移動自在に支持する支柱3を備え、シート2の下端部に形成した接地部12を接地させて開閉を行うシートシャッタであって、前記シート2を下方に移動付勢するウェイト部13,13を、接地部12の上方近傍位置において支柱3に近接させ且つ両側に振り分けて設けた構造にした。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置することができるシートシャッタの接地部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−207756号公報(第3頁、第1図) 従来、建物の出入口や間仕切り部分の開口部等に設置されるシートシャッタは、可撓性を有するシャッタ用のシートを巻取ドラムに巻き取り繰り出し可能に設け、シートを両側の支柱(ガイド部材)に沿わせて昇降(進退作動)させ、シートの下端部に形成した接地部を接地させ開閉を行う構成にしている。
このようなシートの接地部は、シートの下端部に沿って袋状に形成した袋部を設け、袋部内に錘として機能するボトムウェイトを左右に振り分け、このウェイトを鉛の粒体をウェイト袋に充填した構成にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるようなシートシャッタのシートは、鉛の粒体を充填した緩衝性を有するウェイトを袋部内の左右に振り分けることにより、接地部が障害物(接当物)に接当したときの衝撃吸収をするようにしているが、上記のような衝撃吸収性を備えたウェイトであっても、接地部が接当物に接当したときウェイトの衝撃を袋部を介し直接的に加えることになる。またシートを高速で昇降作動させるシートシャッタの場合に、鉛の粒体を充填した構成のウェイトはスピードに対して緩衝性を十分に発揮することができず、接当物の損傷を回避することが困難な問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解消するための本発明によるシートシャッタの接地部構造は、第1に、シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側を移動自在に支持する支柱3を備え、シート2の下端部に形成した接地部12を接地させて開閉を行うシートシャッタにおいて、前記シート2を下方に移動付勢するウェイト部13,13を、接地部12の上方近傍位置で支柱3に近接させ両側に振り分けて設けたことを特徴としている。
【0005】
第2に、ウェイト部13を、棒状に形成した複数本のウェイト90を上下段に設けて構成したことを特徴としている。
【0006】
第3に、接地部12をシート2の下端部に沿って袋状に形成した袋部77で構成すると共に、袋部77内に接地部12の下方に位置する物を検知する接当物検知センサ14を設けたことを特徴としている。
【0007】
第4に、接地部12の袋部77内に上下方向の可撓性を有する支持板15を設け、該支持板15の左右巾を左右の支柱3,3の内面巾以内とし、上記支持板15の下面に接当物検知センサ14を取り付けたことを特徴としている。
【0008】
第5に、袋部77の両側に、上下方向のスリット85を介してシート接地時に接地部12と共に接地する接地片2bを設けたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3で示す符号1は、建物の出入口に設置されるシートシャッタである。このシートシャッタ1のフレームは、シート(シャッタ)2の左右を支持し上下方向の移動を案内するガイド部材としての支柱3(サイドフレーム)と、シート2の開閉機構を内装する箱枠状のシートケース4で構成している。
【0010】
上記支柱3は建物の出入口に構成される左右の柱に沿わせて取付固定し、シートケース4は建物の梁或いは壁面に沿って横向きに取付固定する。このシートケース4は内部にシャッタ開閉機構としての繰出装置を、シート2を巻き取り繰り出しするシートドラム5で構成して内装している。該シートドラム5に巻き付けたシート2は、左右の支柱3で両側辺を移動自在に支持し、シートドラム5の正逆回転によって昇降動作し出入口の開閉を行う。4aはシートケース4を取付支持するケース枠であり、後述する構成によって建物の出入口に取付固定される。
【0011】
このシートシャッタ1の各部の構成について説明する。先ずシートケース4は、下部面を開放した角筒状のカバー枠6の両側に、端板6a,6aを着脱自在に嵌め込み固定し、両者間に中空円筒状のシートドラム5を支持している。
右方の端板6aは、円柱状の駆動モータ7をシートドラム5内に挿入した状態で取付ネジによって着脱可能に固着し、モータ軸に設けた取付板8の外周で巻取ドラム5の内面と連結している。
【0012】
左方の端板6aは、シートドラム5の左端部を連結する取付板8aの支軸8bを回転可能に設けている。この構成により、シートドラム5は駆動モータ7の正逆回転に伴い、シート2の繰り出し下降と巻き上げ上昇を行い出入口を開閉する。尚、駆動モータ7の回転指令は従来のものと同様に、操作スイッチ9による手動操作指令、並びに通過体を検知する検知部9aに基づく検知指令を制御盤9bを介して行う。
【0013】
シート2は、透光性,可撓性等を有する合成樹脂材よりなる長方形の幕体で形成し、上端 (基部側)をシートドラム5の周面に軸芯方向に沿って取付固定している。またシート2は、その両側縁に駒状のガイド片10を所定の間隔を有して複数設け、ガイド片10を支柱3に形成したレール溝状のガイド部11にスライド自在に挿入している。
【0014】
このガイド片10は、ガイド部材内を上下方向にスライド移動して、シート2の両側の抜け止めと昇降時の移動をスムースに行わせる。
さらにシート2はその下端に、シート2が最下降した閉じ状態で地面或いは床面等(以下床面と言う)に気密性を有して接地する接地部12を設けている。
また接地部12の上方近傍の両側には、シート2を下方に向けて重力で付勢するウェイト部13を左右に振り分けた状態で配置している。
【0015】
この実施形態で示す接地部12はその内部に、後述する構成によってシート2が下降した際に通過体や障害物等(以下接当物と言う)との接当を検知する接触センサ14と、該接触センサ14を支持する支持板15を横方向に設けている。
この構成によりシート2の開閉時において、接地部12は横方向の通直性と上下方向の可撓性を有して昇降し、また床面に気密性を有して接地する。
そして、シート2が下降し接地部12が接当物に接触すると、接触センサ14が接触圧を検知し検知信号をアンテナ(受信機)9cを介し制御盤9bに伝え、該制御盤9bが駆動モータ7に逆転指令を出し、シートドラム5がシート2を巻き取り上昇(退動)させる。
【0016】
従って、接地部12の上方で左右に配置されたウェイト部13,13は、可撓性を有する接地部12を介し接当物との直接的な接触を回避することができる。また接地部12が物に接触した際に、接触センサ14及び支持板15は上方に向けて局部的に撓み変形をすることにより緩衝する。
上記のようにシート2の開閉を行うことができるシートシャッタ1は、シート2が下降接地した際に、シート2の前後方向への風の吹き抜けを防止することができる気密構造を備え、建物内への外気の侵入及び内気が外部に漏出することを防止することができる。
【0017】
またシートシャッタ1は、車等の通過体がシート2に衝突した場合に、シート2が前後方向に強く押動されることに伴い、ガイド片10をガイド部11から引き抜き支柱3から離脱させることにより、シート2及び関連部材の破損を防止する。
さらにシートシャッタ1は、支柱3から外れた状態にあるシート2の復帰作動を行うシート復帰構造を、支柱3とシートケース4との間に設置することにより、シート2を単に上昇作動させるだけで自動的に復帰させる。
【0018】
この気密構造及びシート復帰構造について説明する。先ず気密構造は閉鎖部材16を支柱3に設けて、該支柱3とシート2の上下方向の気密を保持する縦方向の気密構造と、左右の支柱3間で閉鎖部材16aをシートドラム5の下方に設けて、シートケース4とシート2の巾方向の気密を保持する横方向の気密構造で構成している。
そして閉鎖部材16,16aの作動は、共に制御盤9bの指令によって駆動モータ7の回転と同期させ、シート2が最下降した閉じ姿勢でシート2を気密状態に保持し、且つシート2が進退作動(開閉作動)をする時は、シート2の接触を解除する構成にしている。
【0019】
ここで、図5を参照し左右の支柱3について説明する。この支柱3は断面方形状の周壁17の一側面に、シート2を移動させるシート路19を縦方向の溝状に開口し、該シート路19に前記ガイド部11のシート路20を対設し、シート路20をシート路19の巾より巾狭に形成している。
ガイド部11はガイド片10の前後方向の揺れを規制するガイド壁21,21を形成し、その端部にガイド片10の横方向への抜けを規制する抜止ガイド22が内向きに屈曲し、シート路20とガイド路23を形成している。そして、シート2をシート路19とシート路20に通した状態で、ガイド路23内でガイド片10を上下方向に案内移動させる。この際シート路20の巾はガイド片10の巾(厚さ)よりやや巾狭に形成している。
【0020】
この構成により、両側のガイド片10を左右の支柱3のガイド路23内に挿入した状態でシート2を巾(横)方向に張ることができ、抜止ガイド22が巾方向の移動を規制してシート2の弛みを防止する。
またシート2が前後方向に強く押動され許容値を越える負荷を受ける場合には、ガイド片10の引抜き方向(横方向)の押動により、ガイド路23の両側のガイド壁21或いは抜止ガイド22が弾力的に撓みシート路20を拡開させる。これによりガイド片10はガイド部11による支持が解除されシート路20から抜け出るので、このシート2部分を支柱3から局部的に外すことができる。
【0021】
また図示例のガイド部11及びシート路19は支柱3の前方寄りに偏よらせて設けることにより、ガイド部11の後側に大きな空間部を上下方向に形成する。
そして、縦方向の気密構造を構成する閉鎖部材16を、上記空間部内にコンパクトにまとめて収容設置する。
この支柱3は、前部支柱3aと後部支柱3bの割型支柱を組み合わせた状態で複数のボルト25によって接合する。これによれば、前部支柱3aと後部支柱3bはアルミ材による引抜き加工によって製作できると共に、両者を組み合わせて剛性の高い支柱3を簡単に製作することができる。
【0022】
そして、支柱3の開口された上端部でガイド部11の前後両側には、図4で示す形状の支柱ガイド26を設け、両者の対向面で漏斗状に拡開する上向き斜面の案内面27,27を形成している。これにより、下降時のシート2とガイド片10を案内面27によって支柱3内へスムーズに導入する。
また案内面27の他側に形成した誘導面31は、支柱3から外れたシート2がシートドラム5によって巻き上げられる際に、シート2を導入間隙61から復帰路33内へ誘導案内する。
【0023】
支柱3に設置される縦方向の気密構造は図4〜図6で示すように、支柱3の上下方向に設けられシート路19を閉じる方向に作動して臨む閉鎖姿勢と、シート路19を開く方向に作動した開放姿勢とに切換可能に作動する閉鎖部材16と、該閉鎖部材16を作動させる作動装置40と、作動装置40と閉鎖部材16を支柱3に取付支持する支持ケース41等から一体的な組立構造にしている。
この実施形態による組立られた気密構造は支柱3の前記空間部内に挿入した状態で、支持ケース41を取付ネジ42によって支柱3に固定することにより、閉鎖部材16をシート路19に対する定位置に簡単に組み付けることができる。
【0024】
この閉鎖部材16は支柱3の奥側の略中心部において、支持ケース41の上下に設けた支持ピン43に回動自在に支持している。また閉鎖部材16の自由端となる他側は、シート路19側に向けて屈曲させた押接部46を形成し、該押接部46に沿ってシール部材47を嵌合させた状態で固着している。尚、シール部材47はゴム又はプラスチック材で成形され、シート2に対し弾性的に接触する。
閉鎖部材16は支持ケース41に支持したソレノイド(駆動部)49に連結され、ソレノイド49がONしたとき、閉鎖部材16を支持ピン43を支点に、閉鎖姿勢から開放姿勢に切換作動する。
【0025】
また閉鎖部材16と支持ケース41は図示しない戻し用のスプリングと連結しており、ソレノイド49がOFFになったとき、スプリングの付勢力によって、閉鎖部材16を開放姿勢から閉鎖姿勢に戻し作動する。
また支柱3内には、周壁17の端部を内向きに屈曲させて閉鎖部材16に対向する受部52を形成し、この受部52に先端に前記シール部材47と同様な材質のシール部材53を嵌合し固着している。
【0026】
以上のように構成した気密構造は、シート2の閉じ状態に伴うソレノイド49のOFF作動に基づき、閉鎖部材16が開放姿勢から支持ピン43を支点にスプリングの付勢力によって回動し閉鎖姿勢に切換わる。このときシール部材47とシール部材53は、シート2を前後両側より弾力的に挟持するので、シート路19部分を気密状態に保持する。
【0027】
そして、風等によってシート2が前後方向に押動され、横方向に引っ張られるとき(図5矢印方向)、シート路19に対し奥側の支持ピン43を支点に進退回動する閉鎖部材16は、シート2の前後方向への移動に対し追随して回動することができる。
さらに、シート2が強く押動されてガイド片10がガイド部11から横方向に離脱する際に、抜け出たガイド片10がシール部材47並びに押接部46に接触しても、この接触によって閉鎖部材16は開放姿勢方向に作動するので、ガイド片10の移動を妨げることなく、且つ閉鎖部材16やシート2及びガイド片10等の構成部材の破損を防止できる。
【0028】
次に図2〜図4を参照しシート2の横方向の気密構造について説明する。この気密構造の閉鎖部材16aは、シートケース4を上部に載置して支持するケース枠4a内に設けている。ケース枠4aは建物側に取付固定した状態で、この上部にシートケース4を着脱可能に取付支持し、その周側壁でシートケース4と支柱3の間に形成される空間部を囲い、気密構造用の枠体として兼用している。
【0029】
ケース枠4aは横壁面をケース41の前側下部から支柱3の上部側に向けて斜設し、横壁面の内側下部に蝶番55と複数のソレノイド56を設けている。上記蝶番55は閉鎖部材16aの基部側を回動自在に支持し、この部に設けた戻し用のスプリング55aによって閉鎖部材16aを閉鎖姿勢に付勢している。またソレノイド56は閉鎖部材16aの適所とリンク杆57を介して連結している。
閉鎖部材16aは、左右の支柱3の間隔(巾)と同等又はそれよりやや長い平坂状体にしており、その先端部を上向きに屈曲させて押接部59を形成し、且つこの押接部59に前記シール部材47と同様なシール部材60を嵌合し固着している。
【0030】
以上のように構成した気密構造は、前記閉鎖部材16と同様に駆動モータ7の回転中はONしているソレノイド56が、シート2が閉じ状態になり駆動モータ7の回転が停止すると略同時期に、ソレノイド56が前記ソレノイド49と同時的にOFFになる。これにより、スプリング55aが閉鎖部材16aを蝶番55を支点に点線の開放姿勢から下向きに回動させ、実線で示す水平方向又はやや上向きの閉鎖姿勢にする。
【0031】
この閉鎖姿勢において閉鎖部材16aは、シート2の横巾面に接触し押接するので、シート2の上部側を気密状態に保持することができる。
またソレノイド56がONすると、スプリング55aに抗しリンク杆57が退動し、閉鎖部材16を上向きの開放姿勢に切り換えるので、次に行われるシート2の上下移動を妨げない。また上方に向けて退避回動した閉鎖部材16aは、ケース枠4aと支柱3との間に、前側に外れたシート2を上方に通過させる導入間隙58を形成する。
【0032】
次に、図4で示すシート復帰構造について説明する。このシート復帰構造は外れたシート2を支柱3の上部側から導入する導入間隙61を、支柱3の上部とシートドラム5の繰出し側に近接させて設置したシートガイド62の間の下端側に形成している。
シートガイド62は、シート2を支柱3のガイド部11内に向けて前後方向に挟持した状態で案内する案内路63を、シートドラム5の繰出し側で下向きの接線方向となるように、前後一対の案内部65,66によって形成されている。
この案内路63はシートドラム5から繰り出されて下降するシート2を、導入間隙61を経て支柱3のガイド路23とシート路19に案内収容すると共に、支柱3から外れたシート2を適正な繰出姿勢に復帰させる構成になっている。
【0033】
シートガイド62の案内部65,66は、ガイド片10及びシート2を誘導するブロック状の案内片67,69と、該案内片67,69を支持しガイド片10の通路を形成する案内板71,72とで構成されている。
そして案内片67,69は、それぞれ案内板71,72の内側面に固定することにより案内部65,66を構成している。前側の案内部65はシートドラム5の下方に位置して近接する長さとし、後側の案内部66はその上部をシートドラム5の繰り出し側の側方に位置させ、ドラム中心高さと同等又はそれより高い長さに形成している。
【0034】
この構成により、案内路63をシートドラム5の繰り出し側に近接させることができる。また案内部65はシートドラム5の下方において、シート2の巻き取りを巻き取り径の変化によっても妨げない。案内部66はシートドラム5から遠心方向に膨らみながら繰り出されるシート2を、上方で受けて下方へ向けてスムースに案内する。
また案内板71,72の下部には下方に拡開する舌片状の受け入れ案内部79を形成しており、これにより形成される復帰路33から、上昇するシート2とガイド片10を案内路63及び通路内に導入させる。
【0035】
次に図2〜図3,図7〜図10を参照しシート2の接地部構造について説明する。この接地部12は、シート2の下辺に沿って別部材からなる耐摩耗性の補助シート2aを接着等の手段によって延長し、その下部を巻き返して接着することにより中空筒状の袋部77を形成する。そして、接当物検知センサとしての接触センサ14からなるセンサ構造を後述する構成によって袋部77内に設置するように構成している。
また袋部77はその下方から所定の撓み間隙(接地空間)を設け、別部材からなる可撓性を有する接地カバー79で覆い、袋部77の保護と接地した際の気密性の向上を図っている。
接地カバー79は、その前後の両端を補助シート2aの上部にベルベットファスナー等の着脱固定手段79aによって交換可能に設けられる。
【0036】
センサ構造は、略シート巾長さ(左右の支柱3,3の内面巾以内)のプラスチック材からなる帯板状の支持板15と、その下面に設けられる接触センサ14と、支持板15の上面に設けられる発砲プラスチック材で蒲鉾状断面に形成された棒状の緩衝部材(スペーサ)80と、緩衝部材80の一側に設けられる発信機81等で構成される。
接触センサ14は略シート巾長さで全体として可撓性を有する棒状のゴム部材によって形成し、略逆三角形状断面の内部に沿って圧力検知方式のセンサ部14aを埋設したものを採用している(図8)。
発信機81は接触センサ14が接当物に接当した際に発する検知信号をアンテナ9cに送り、制御盤9bを介して駆動モータ7に逆転指令を出し、シート2を上昇させて接当物に対し退避作動させる。
【0037】
以下接地部12及びセンサ構造の各部について詳細に説明する。支持板15はポリカーボネィト等のプラスチック材により、袋部77の前後巾に内接する巾とシート巾長さを有した厚さ数ミリ程度の帯状板とし、その両端に設けられる縦方向の補助支持板82を略直交状に噛合させる係合溝83を穿設している。
補助支持板82は支持板15と同様な部材でやや厚肉板とし、その端部に上記係合溝83に噛合する係合溝83aを穿設し、該係合溝83aを係合溝83に噛合させた交差状態で支持板15に固定される。
この構成により、支持板15は袋部77内で上下方向の可撓性を有し、また前後方向の通直性を備えると共に、両側は補助支持板82の交差によって前後及び上下方向の剛性を備え、接地部12の両側の撓みを防止しシート2の開閉作動をスムースにする。
【0038】
さらに、補助支持板82はその外側を袋部77から突出させて、シート2の両下隅にスリット85を形成し自由端状に設けた接地片(コーナ片)2bと突出部とを重ね合う関係にする。
この例では図7で示すように、ガイド片10を有する帯状のシート2cをシート2の本体の両側に沿って貼着している。そして、シート2cの下部を袋部77の上下長さと略等しくし、且つ袋部77との間にスリット85を設けて自由端状に形成した接地片2bを構成する。この接地片2bの一側(前側)に補助支持板82の突出部を重ねている。
【0039】
この構成により、シート2の閉じ状態で接地部12が床面に接地したとき、接地カバー79及び袋部77が図8で示すように上方及び前後に向けて接地変形するが、スリット85を介して分離している接地片2bは袋部77の変形に影響されず略鉛直姿勢で接地する。
このとき、補助支持板82は袋部77側からスリット85と接地片2bの前側を覆い、支柱3の下部の気密性を保持する。また風による接地片2bのめくれを防止する。
【0040】
またセンサ構造は、支持板15に対し接触センサ14と緩衝部材80と発信機81を一体的に組み付けることにより、側方の開口部から袋部77内への挿入及び取り出しを簡単に行うことができる。またユニット状の構造物に構成されたセンサ構造は袋部77内の全長で簡潔な構成によって安定よく支持される。
即ち、接触センサ14は略逆三角形状で平坦な上面を支持板15の下面に接着固定し、緩衝部材80は支持板15の上面に接着固定し、該緩衝部材80に隣接し空間部を形成する支持板15上に、発信機81を取付ネジ86によって着脱可能に取付支持し、また接触センサ14のコードと発信機81のコードは係脱可能なカプラ87によって接続される。
【0041】
この構成によりセンサ構造は、支持板15を介し側面視で略楕円形状に形成され、全体として緩衝性及び可撓性を有する一体的なユニット状の構造物となる。
従って、袋部77内へのセンサ構造の設置を簡単に行うことができ、設置されたセンサ構造は袋部77内で自由な状態に支持されるから、接地部12が高速で接地したり接当物に衝突したときでも、袋部77の接当時の馴染み変形を妨げることなく、また自身も袋部77内で融通性と可撓性を有するので、床面や接当物の状態や形状に対し変形をスムースにし緩衝性を高めることができる。
【0042】
上記構成による接地部12は、シート2が最下降し接地カバー79が床面に接地したとき、図12の点線で示すように撓み間隙を介して変形をすること、及び接地カバー79を介し袋部77を接地状態にすることにより、床面に対するシート2の下部の気密性を保持する。
尚、発信機81の修理或いは交換等を要する場合は、袋部77からセンサ構造を抜き出した状態で、発信機81を取付ネジ86及びカプラ87を外すことができるので、メンテナンス作業も簡単に行うことができる。
【0043】
次に図2,図7を参照し、接地部12の上方近傍で左右に配置されるウェイト部13について説明する。このウェイト部13は、金属材によって所定の太さと径と長さを有し丸棒状に形成した単一のウェイト90を、可撓性を有するシート部材からなる取付片91と取付片92の間で挟持状に支持し、複数本のウェイト90を上下方向に複数段に組み合わせて所定の重量に構成される。
そして、複数のウェイト90を支持した取付片91をシート2の両側に振り分けた状態で支柱3に近接させ、且つ接地部12の上方近傍位置から上方に向けて取付支持する。
【0044】
この構成によれば、接地部12の上方で左右に振り分けて設けたウェイト部13,13は、通過物の存在頻度が低い支柱3側に近接させ複数のウェイト90を上下方向に纏めて設けるので、ウェイト90の長さをできるだけ短くし、左右のウェイト部13の距離即ちウェイト90の存在しない間隔を広くとることができる。従って、接地部12内にウェイトを設けた従来のもののように、緩衝性や可撓性を損なうことなく、また接地部12の上方に設けたウェイト部13は接当物との直接的な接触を回避することができるので、接地部12が接当物に接当した際に、センサ構造や袋部77等の局部的な撓み変形を妨げることなく、衝撃を緩衝すると共にシート巾方向の接当物の検知範囲と精度を高めることができる。
【0045】
さらに、取付片91,92等の取付手段によって、単一なウェイト90を上下に間隔を有して設けることができるから、巻き取り方向の追従性を向上させることができ、シートドラム5に対するシート2の巻き取りを接地部12側までスムースに行うことができる。
この際、ウェイト90を小径な棒状又は薄い板状にして上下段に設けることにより、シート2に対するウェイト部13の厚さを薄くして巻き取り及び繰り出し性を高めることができる。
【0046】
以上のように構成されたシートシャッタ1は、駆動モータ7の回転によってシートドラム5が繰り出し待機姿勢からシート2を繰り出して進動させると、シート2はその両側辺をシートガイド62の案内路63を移動し導入間隙61を介し支柱ガイド26の案内面27で案内され支柱3に挿入される。次いでシート2はガイド片10と共にガイド部11内を移動し、接地部12,ウェイト部13の重量が付勢されて下降し、接地部12が接地した閉じ状態において停止する。
このとき左右の支柱3の閉鎖部材16と支柱3の上部間の閉鎖部材16aを閉鎖姿勢に切り換えて気密状態を保持する一方、接地部12が床面に接地し気密を保持する。またシート2の下降時に接地部12が物に接当したときは、接触センサ14が接当を検知しシートドラム5を逆転しシート2を上昇退避させる。
【0047】
尚、図示例のシートシャッタ1は、シート2を進退作動させる繰出装置5を、シート2を巻き取り収納する筒状のシートドラムにしたが、この方式に限定することなく、例えばシート2を直線的に進退作動させる駆動機構を備えた繰出装置とし、支柱3に相当するガイド部を傾斜姿勢で設置したシートシャッタにすることができる。
また接地部12の袋部77内にセンサ構造を入れないで使用する場合は、袋部77内に可撓性を有した適宜な緩衝部材を入れることができる。またウェイト部13は棒状のウェイト90に限定することなく、板状のブロック片にしたり、鉛等の粒体をウェイト袋に収容したものにすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように構成した本発明に係わるシートシャッタの接地部構造は、次のような効果を奏する。
シートに対し接地部の上方で左右に振り分けて支柱に近接させて設けたウェイト部は、シートが下降し接地部が物に接当したとき直接的な接当を防止し、物を保護することができる。
またウェイト部は支柱に近接させることにより、左右のウェイト部の間を広くできるから緩衝性を高めることができる。
【0049】
また接地部の両側の上部に、複数本のウェイトを上下方向に複数段に纏めて設けることにより、ウェイトの長さを短くし左右のウェイト部の間隔を広くすることができるので、接地部の緩衝性及び可撓性を高めることができる。
また単一なウェイトを上下に並べて設けるので、シートの巻き取り方向の追従性を向上させることができる。従って、シートを高速で作動すると共に、小型化を図ることができるシートシャッタに適応できる。
【0050】
また物との接当を検知する接当物検知センサを簡潔な構成によって、シートの下端部に沿って形成した袋部内に設けることができる。
【0051】
さらに、上下方向の可撓性を有し左右の支柱の内面巾以内に形成した支持板の下面に取り付けられた接当物検知センサは、緩衝性及び可撓性を有する一体的な組立構造物となり、袋部内への設置と支持を簡単に行うことができる。また接地部の巾方向の通直性を高めることができる。
【0052】
また袋部の両側に、上下方向のスリットを介してシート側方の接地片を設けることにより、袋部と接地片をスリットによって個別に接地でき、接地部と床面の気密性を高めることができる。また支柱側に支持される接地片は袋部の変形に影響されないのでシートの作動を妨げない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる気密構造備えたシートシャッタの正面図である。
【図2】図1のシートシャッタの要部の構成を示す正断面図である。
【図3】図1の側断面図である。
【図4】図3の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図5】図1の支柱及びシートと閉鎖部材の構成を示す平断面図である。
【図6】図5のシートが支柱から外れた状態を示す平断面図である。
【図7】シートの接地部及びウェイト部の構成を示す斜視図である。
【図8】接地部の構成及び作用を示す側断面図である。
【図9】シートの接地部及びセンサ構造の構成を示す分解斜視図である。
【図10】センサ構造の要部の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートシャッタ
2 シート(シャッタ)
2b 接地片
3 支柱(ガイド部材)
4 シートケース
5 繰出装置(シートドラム)
12 接地部
13 ウェイト部
14 接当物検知センサ(接触センサ)
15 支持板
77 袋部
81 発信機
82 補助支持板
85 スリット
90 ウェイト
91,92 取付片
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置することができるシートシャッタの接地部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−207756号公報(第3頁、第1図) 従来、建物の出入口や間仕切り部分の開口部等に設置されるシートシャッタは、可撓性を有するシャッタ用のシートを巻取ドラムに巻き取り繰り出し可能に設け、シートを両側の支柱(ガイド部材)に沿わせて昇降(進退作動)させ、シートの下端部に形成した接地部を接地させ開閉を行う構成にしている。
このようなシートの接地部は、シートの下端部に沿って袋状に形成した袋部を設け、袋部内に錘として機能するボトムウェイトを左右に振り分け、このウェイトを鉛の粒体をウェイト袋に充填した構成にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるようなシートシャッタのシートは、鉛の粒体を充填した緩衝性を有するウェイトを袋部内の左右に振り分けることにより、接地部が障害物(接当物)に接当したときの衝撃吸収をするようにしているが、上記のような衝撃吸収性を備えたウェイトであっても、接地部が接当物に接当したときウェイトの衝撃を袋部を介し直接的に加えることになる。またシートを高速で昇降作動させるシートシャッタの場合に、鉛の粒体を充填した構成のウェイトはスピードに対して緩衝性を十分に発揮することができず、接当物の損傷を回避することが困難な問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解消するための本発明によるシートシャッタの接地部構造は、第1に、シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側を移動自在に支持する支柱3を備え、シート2の下端部に形成した接地部12を接地させて開閉を行うシートシャッタにおいて、前記シート2を下方に移動付勢するウェイト部13,13を、接地部12の上方近傍位置で支柱3に近接させ両側に振り分けて設けたことを特徴としている。
【0005】
第2に、ウェイト部13を、棒状に形成した複数本のウェイト90を上下段に設けて構成したことを特徴としている。
【0006】
第3に、接地部12をシート2の下端部に沿って袋状に形成した袋部77で構成すると共に、袋部77内に接地部12の下方に位置する物を検知する接当物検知センサ14を設けたことを特徴としている。
【0007】
第4に、接地部12の袋部77内に上下方向の可撓性を有する支持板15を設け、該支持板15の左右巾を左右の支柱3,3の内面巾以内とし、上記支持板15の下面に接当物検知センサ14を取り付けたことを特徴としている。
【0008】
第5に、袋部77の両側に、上下方向のスリット85を介してシート接地時に接地部12と共に接地する接地片2bを設けたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3で示す符号1は、建物の出入口に設置されるシートシャッタである。このシートシャッタ1のフレームは、シート(シャッタ)2の左右を支持し上下方向の移動を案内するガイド部材としての支柱3(サイドフレーム)と、シート2の開閉機構を内装する箱枠状のシートケース4で構成している。
【0010】
上記支柱3は建物の出入口に構成される左右の柱に沿わせて取付固定し、シートケース4は建物の梁或いは壁面に沿って横向きに取付固定する。このシートケース4は内部にシャッタ開閉機構としての繰出装置を、シート2を巻き取り繰り出しするシートドラム5で構成して内装している。該シートドラム5に巻き付けたシート2は、左右の支柱3で両側辺を移動自在に支持し、シートドラム5の正逆回転によって昇降動作し出入口の開閉を行う。4aはシートケース4を取付支持するケース枠であり、後述する構成によって建物の出入口に取付固定される。
【0011】
このシートシャッタ1の各部の構成について説明する。先ずシートケース4は、下部面を開放した角筒状のカバー枠6の両側に、端板6a,6aを着脱自在に嵌め込み固定し、両者間に中空円筒状のシートドラム5を支持している。
右方の端板6aは、円柱状の駆動モータ7をシートドラム5内に挿入した状態で取付ネジによって着脱可能に固着し、モータ軸に設けた取付板8の外周で巻取ドラム5の内面と連結している。
【0012】
左方の端板6aは、シートドラム5の左端部を連結する取付板8aの支軸8bを回転可能に設けている。この構成により、シートドラム5は駆動モータ7の正逆回転に伴い、シート2の繰り出し下降と巻き上げ上昇を行い出入口を開閉する。尚、駆動モータ7の回転指令は従来のものと同様に、操作スイッチ9による手動操作指令、並びに通過体を検知する検知部9aに基づく検知指令を制御盤9bを介して行う。
【0013】
シート2は、透光性,可撓性等を有する合成樹脂材よりなる長方形の幕体で形成し、上端 (基部側)をシートドラム5の周面に軸芯方向に沿って取付固定している。またシート2は、その両側縁に駒状のガイド片10を所定の間隔を有して複数設け、ガイド片10を支柱3に形成したレール溝状のガイド部11にスライド自在に挿入している。
【0014】
このガイド片10は、ガイド部材内を上下方向にスライド移動して、シート2の両側の抜け止めと昇降時の移動をスムースに行わせる。
さらにシート2はその下端に、シート2が最下降した閉じ状態で地面或いは床面等(以下床面と言う)に気密性を有して接地する接地部12を設けている。
また接地部12の上方近傍の両側には、シート2を下方に向けて重力で付勢するウェイト部13を左右に振り分けた状態で配置している。
【0015】
この実施形態で示す接地部12はその内部に、後述する構成によってシート2が下降した際に通過体や障害物等(以下接当物と言う)との接当を検知する接触センサ14と、該接触センサ14を支持する支持板15を横方向に設けている。
この構成によりシート2の開閉時において、接地部12は横方向の通直性と上下方向の可撓性を有して昇降し、また床面に気密性を有して接地する。
そして、シート2が下降し接地部12が接当物に接触すると、接触センサ14が接触圧を検知し検知信号をアンテナ(受信機)9cを介し制御盤9bに伝え、該制御盤9bが駆動モータ7に逆転指令を出し、シートドラム5がシート2を巻き取り上昇(退動)させる。
【0016】
従って、接地部12の上方で左右に配置されたウェイト部13,13は、可撓性を有する接地部12を介し接当物との直接的な接触を回避することができる。また接地部12が物に接触した際に、接触センサ14及び支持板15は上方に向けて局部的に撓み変形をすることにより緩衝する。
上記のようにシート2の開閉を行うことができるシートシャッタ1は、シート2が下降接地した際に、シート2の前後方向への風の吹き抜けを防止することができる気密構造を備え、建物内への外気の侵入及び内気が外部に漏出することを防止することができる。
【0017】
またシートシャッタ1は、車等の通過体がシート2に衝突した場合に、シート2が前後方向に強く押動されることに伴い、ガイド片10をガイド部11から引き抜き支柱3から離脱させることにより、シート2及び関連部材の破損を防止する。
さらにシートシャッタ1は、支柱3から外れた状態にあるシート2の復帰作動を行うシート復帰構造を、支柱3とシートケース4との間に設置することにより、シート2を単に上昇作動させるだけで自動的に復帰させる。
【0018】
この気密構造及びシート復帰構造について説明する。先ず気密構造は閉鎖部材16を支柱3に設けて、該支柱3とシート2の上下方向の気密を保持する縦方向の気密構造と、左右の支柱3間で閉鎖部材16aをシートドラム5の下方に設けて、シートケース4とシート2の巾方向の気密を保持する横方向の気密構造で構成している。
そして閉鎖部材16,16aの作動は、共に制御盤9bの指令によって駆動モータ7の回転と同期させ、シート2が最下降した閉じ姿勢でシート2を気密状態に保持し、且つシート2が進退作動(開閉作動)をする時は、シート2の接触を解除する構成にしている。
【0019】
ここで、図5を参照し左右の支柱3について説明する。この支柱3は断面方形状の周壁17の一側面に、シート2を移動させるシート路19を縦方向の溝状に開口し、該シート路19に前記ガイド部11のシート路20を対設し、シート路20をシート路19の巾より巾狭に形成している。
ガイド部11はガイド片10の前後方向の揺れを規制するガイド壁21,21を形成し、その端部にガイド片10の横方向への抜けを規制する抜止ガイド22が内向きに屈曲し、シート路20とガイド路23を形成している。そして、シート2をシート路19とシート路20に通した状態で、ガイド路23内でガイド片10を上下方向に案内移動させる。この際シート路20の巾はガイド片10の巾(厚さ)よりやや巾狭に形成している。
【0020】
この構成により、両側のガイド片10を左右の支柱3のガイド路23内に挿入した状態でシート2を巾(横)方向に張ることができ、抜止ガイド22が巾方向の移動を規制してシート2の弛みを防止する。
またシート2が前後方向に強く押動され許容値を越える負荷を受ける場合には、ガイド片10の引抜き方向(横方向)の押動により、ガイド路23の両側のガイド壁21或いは抜止ガイド22が弾力的に撓みシート路20を拡開させる。これによりガイド片10はガイド部11による支持が解除されシート路20から抜け出るので、このシート2部分を支柱3から局部的に外すことができる。
【0021】
また図示例のガイド部11及びシート路19は支柱3の前方寄りに偏よらせて設けることにより、ガイド部11の後側に大きな空間部を上下方向に形成する。
そして、縦方向の気密構造を構成する閉鎖部材16を、上記空間部内にコンパクトにまとめて収容設置する。
この支柱3は、前部支柱3aと後部支柱3bの割型支柱を組み合わせた状態で複数のボルト25によって接合する。これによれば、前部支柱3aと後部支柱3bはアルミ材による引抜き加工によって製作できると共に、両者を組み合わせて剛性の高い支柱3を簡単に製作することができる。
【0022】
そして、支柱3の開口された上端部でガイド部11の前後両側には、図4で示す形状の支柱ガイド26を設け、両者の対向面で漏斗状に拡開する上向き斜面の案内面27,27を形成している。これにより、下降時のシート2とガイド片10を案内面27によって支柱3内へスムーズに導入する。
また案内面27の他側に形成した誘導面31は、支柱3から外れたシート2がシートドラム5によって巻き上げられる際に、シート2を導入間隙61から復帰路33内へ誘導案内する。
【0023】
支柱3に設置される縦方向の気密構造は図4〜図6で示すように、支柱3の上下方向に設けられシート路19を閉じる方向に作動して臨む閉鎖姿勢と、シート路19を開く方向に作動した開放姿勢とに切換可能に作動する閉鎖部材16と、該閉鎖部材16を作動させる作動装置40と、作動装置40と閉鎖部材16を支柱3に取付支持する支持ケース41等から一体的な組立構造にしている。
この実施形態による組立られた気密構造は支柱3の前記空間部内に挿入した状態で、支持ケース41を取付ネジ42によって支柱3に固定することにより、閉鎖部材16をシート路19に対する定位置に簡単に組み付けることができる。
【0024】
この閉鎖部材16は支柱3の奥側の略中心部において、支持ケース41の上下に設けた支持ピン43に回動自在に支持している。また閉鎖部材16の自由端となる他側は、シート路19側に向けて屈曲させた押接部46を形成し、該押接部46に沿ってシール部材47を嵌合させた状態で固着している。尚、シール部材47はゴム又はプラスチック材で成形され、シート2に対し弾性的に接触する。
閉鎖部材16は支持ケース41に支持したソレノイド(駆動部)49に連結され、ソレノイド49がONしたとき、閉鎖部材16を支持ピン43を支点に、閉鎖姿勢から開放姿勢に切換作動する。
【0025】
また閉鎖部材16と支持ケース41は図示しない戻し用のスプリングと連結しており、ソレノイド49がOFFになったとき、スプリングの付勢力によって、閉鎖部材16を開放姿勢から閉鎖姿勢に戻し作動する。
また支柱3内には、周壁17の端部を内向きに屈曲させて閉鎖部材16に対向する受部52を形成し、この受部52に先端に前記シール部材47と同様な材質のシール部材53を嵌合し固着している。
【0026】
以上のように構成した気密構造は、シート2の閉じ状態に伴うソレノイド49のOFF作動に基づき、閉鎖部材16が開放姿勢から支持ピン43を支点にスプリングの付勢力によって回動し閉鎖姿勢に切換わる。このときシール部材47とシール部材53は、シート2を前後両側より弾力的に挟持するので、シート路19部分を気密状態に保持する。
【0027】
そして、風等によってシート2が前後方向に押動され、横方向に引っ張られるとき(図5矢印方向)、シート路19に対し奥側の支持ピン43を支点に進退回動する閉鎖部材16は、シート2の前後方向への移動に対し追随して回動することができる。
さらに、シート2が強く押動されてガイド片10がガイド部11から横方向に離脱する際に、抜け出たガイド片10がシール部材47並びに押接部46に接触しても、この接触によって閉鎖部材16は開放姿勢方向に作動するので、ガイド片10の移動を妨げることなく、且つ閉鎖部材16やシート2及びガイド片10等の構成部材の破損を防止できる。
【0028】
次に図2〜図4を参照しシート2の横方向の気密構造について説明する。この気密構造の閉鎖部材16aは、シートケース4を上部に載置して支持するケース枠4a内に設けている。ケース枠4aは建物側に取付固定した状態で、この上部にシートケース4を着脱可能に取付支持し、その周側壁でシートケース4と支柱3の間に形成される空間部を囲い、気密構造用の枠体として兼用している。
【0029】
ケース枠4aは横壁面をケース41の前側下部から支柱3の上部側に向けて斜設し、横壁面の内側下部に蝶番55と複数のソレノイド56を設けている。上記蝶番55は閉鎖部材16aの基部側を回動自在に支持し、この部に設けた戻し用のスプリング55aによって閉鎖部材16aを閉鎖姿勢に付勢している。またソレノイド56は閉鎖部材16aの適所とリンク杆57を介して連結している。
閉鎖部材16aは、左右の支柱3の間隔(巾)と同等又はそれよりやや長い平坂状体にしており、その先端部を上向きに屈曲させて押接部59を形成し、且つこの押接部59に前記シール部材47と同様なシール部材60を嵌合し固着している。
【0030】
以上のように構成した気密構造は、前記閉鎖部材16と同様に駆動モータ7の回転中はONしているソレノイド56が、シート2が閉じ状態になり駆動モータ7の回転が停止すると略同時期に、ソレノイド56が前記ソレノイド49と同時的にOFFになる。これにより、スプリング55aが閉鎖部材16aを蝶番55を支点に点線の開放姿勢から下向きに回動させ、実線で示す水平方向又はやや上向きの閉鎖姿勢にする。
【0031】
この閉鎖姿勢において閉鎖部材16aは、シート2の横巾面に接触し押接するので、シート2の上部側を気密状態に保持することができる。
またソレノイド56がONすると、スプリング55aに抗しリンク杆57が退動し、閉鎖部材16を上向きの開放姿勢に切り換えるので、次に行われるシート2の上下移動を妨げない。また上方に向けて退避回動した閉鎖部材16aは、ケース枠4aと支柱3との間に、前側に外れたシート2を上方に通過させる導入間隙58を形成する。
【0032】
次に、図4で示すシート復帰構造について説明する。このシート復帰構造は外れたシート2を支柱3の上部側から導入する導入間隙61を、支柱3の上部とシートドラム5の繰出し側に近接させて設置したシートガイド62の間の下端側に形成している。
シートガイド62は、シート2を支柱3のガイド部11内に向けて前後方向に挟持した状態で案内する案内路63を、シートドラム5の繰出し側で下向きの接線方向となるように、前後一対の案内部65,66によって形成されている。
この案内路63はシートドラム5から繰り出されて下降するシート2を、導入間隙61を経て支柱3のガイド路23とシート路19に案内収容すると共に、支柱3から外れたシート2を適正な繰出姿勢に復帰させる構成になっている。
【0033】
シートガイド62の案内部65,66は、ガイド片10及びシート2を誘導するブロック状の案内片67,69と、該案内片67,69を支持しガイド片10の通路を形成する案内板71,72とで構成されている。
そして案内片67,69は、それぞれ案内板71,72の内側面に固定することにより案内部65,66を構成している。前側の案内部65はシートドラム5の下方に位置して近接する長さとし、後側の案内部66はその上部をシートドラム5の繰り出し側の側方に位置させ、ドラム中心高さと同等又はそれより高い長さに形成している。
【0034】
この構成により、案内路63をシートドラム5の繰り出し側に近接させることができる。また案内部65はシートドラム5の下方において、シート2の巻き取りを巻き取り径の変化によっても妨げない。案内部66はシートドラム5から遠心方向に膨らみながら繰り出されるシート2を、上方で受けて下方へ向けてスムースに案内する。
また案内板71,72の下部には下方に拡開する舌片状の受け入れ案内部79を形成しており、これにより形成される復帰路33から、上昇するシート2とガイド片10を案内路63及び通路内に導入させる。
【0035】
次に図2〜図3,図7〜図10を参照しシート2の接地部構造について説明する。この接地部12は、シート2の下辺に沿って別部材からなる耐摩耗性の補助シート2aを接着等の手段によって延長し、その下部を巻き返して接着することにより中空筒状の袋部77を形成する。そして、接当物検知センサとしての接触センサ14からなるセンサ構造を後述する構成によって袋部77内に設置するように構成している。
また袋部77はその下方から所定の撓み間隙(接地空間)を設け、別部材からなる可撓性を有する接地カバー79で覆い、袋部77の保護と接地した際の気密性の向上を図っている。
接地カバー79は、その前後の両端を補助シート2aの上部にベルベットファスナー等の着脱固定手段79aによって交換可能に設けられる。
【0036】
センサ構造は、略シート巾長さ(左右の支柱3,3の内面巾以内)のプラスチック材からなる帯板状の支持板15と、その下面に設けられる接触センサ14と、支持板15の上面に設けられる発砲プラスチック材で蒲鉾状断面に形成された棒状の緩衝部材(スペーサ)80と、緩衝部材80の一側に設けられる発信機81等で構成される。
接触センサ14は略シート巾長さで全体として可撓性を有する棒状のゴム部材によって形成し、略逆三角形状断面の内部に沿って圧力検知方式のセンサ部14aを埋設したものを採用している(図8)。
発信機81は接触センサ14が接当物に接当した際に発する検知信号をアンテナ9cに送り、制御盤9bを介して駆動モータ7に逆転指令を出し、シート2を上昇させて接当物に対し退避作動させる。
【0037】
以下接地部12及びセンサ構造の各部について詳細に説明する。支持板15はポリカーボネィト等のプラスチック材により、袋部77の前後巾に内接する巾とシート巾長さを有した厚さ数ミリ程度の帯状板とし、その両端に設けられる縦方向の補助支持板82を略直交状に噛合させる係合溝83を穿設している。
補助支持板82は支持板15と同様な部材でやや厚肉板とし、その端部に上記係合溝83に噛合する係合溝83aを穿設し、該係合溝83aを係合溝83に噛合させた交差状態で支持板15に固定される。
この構成により、支持板15は袋部77内で上下方向の可撓性を有し、また前後方向の通直性を備えると共に、両側は補助支持板82の交差によって前後及び上下方向の剛性を備え、接地部12の両側の撓みを防止しシート2の開閉作動をスムースにする。
【0038】
さらに、補助支持板82はその外側を袋部77から突出させて、シート2の両下隅にスリット85を形成し自由端状に設けた接地片(コーナ片)2bと突出部とを重ね合う関係にする。
この例では図7で示すように、ガイド片10を有する帯状のシート2cをシート2の本体の両側に沿って貼着している。そして、シート2cの下部を袋部77の上下長さと略等しくし、且つ袋部77との間にスリット85を設けて自由端状に形成した接地片2bを構成する。この接地片2bの一側(前側)に補助支持板82の突出部を重ねている。
【0039】
この構成により、シート2の閉じ状態で接地部12が床面に接地したとき、接地カバー79及び袋部77が図8で示すように上方及び前後に向けて接地変形するが、スリット85を介して分離している接地片2bは袋部77の変形に影響されず略鉛直姿勢で接地する。
このとき、補助支持板82は袋部77側からスリット85と接地片2bの前側を覆い、支柱3の下部の気密性を保持する。また風による接地片2bのめくれを防止する。
【0040】
またセンサ構造は、支持板15に対し接触センサ14と緩衝部材80と発信機81を一体的に組み付けることにより、側方の開口部から袋部77内への挿入及び取り出しを簡単に行うことができる。またユニット状の構造物に構成されたセンサ構造は袋部77内の全長で簡潔な構成によって安定よく支持される。
即ち、接触センサ14は略逆三角形状で平坦な上面を支持板15の下面に接着固定し、緩衝部材80は支持板15の上面に接着固定し、該緩衝部材80に隣接し空間部を形成する支持板15上に、発信機81を取付ネジ86によって着脱可能に取付支持し、また接触センサ14のコードと発信機81のコードは係脱可能なカプラ87によって接続される。
【0041】
この構成によりセンサ構造は、支持板15を介し側面視で略楕円形状に形成され、全体として緩衝性及び可撓性を有する一体的なユニット状の構造物となる。
従って、袋部77内へのセンサ構造の設置を簡単に行うことができ、設置されたセンサ構造は袋部77内で自由な状態に支持されるから、接地部12が高速で接地したり接当物に衝突したときでも、袋部77の接当時の馴染み変形を妨げることなく、また自身も袋部77内で融通性と可撓性を有するので、床面や接当物の状態や形状に対し変形をスムースにし緩衝性を高めることができる。
【0042】
上記構成による接地部12は、シート2が最下降し接地カバー79が床面に接地したとき、図12の点線で示すように撓み間隙を介して変形をすること、及び接地カバー79を介し袋部77を接地状態にすることにより、床面に対するシート2の下部の気密性を保持する。
尚、発信機81の修理或いは交換等を要する場合は、袋部77からセンサ構造を抜き出した状態で、発信機81を取付ネジ86及びカプラ87を外すことができるので、メンテナンス作業も簡単に行うことができる。
【0043】
次に図2,図7を参照し、接地部12の上方近傍で左右に配置されるウェイト部13について説明する。このウェイト部13は、金属材によって所定の太さと径と長さを有し丸棒状に形成した単一のウェイト90を、可撓性を有するシート部材からなる取付片91と取付片92の間で挟持状に支持し、複数本のウェイト90を上下方向に複数段に組み合わせて所定の重量に構成される。
そして、複数のウェイト90を支持した取付片91をシート2の両側に振り分けた状態で支柱3に近接させ、且つ接地部12の上方近傍位置から上方に向けて取付支持する。
【0044】
この構成によれば、接地部12の上方で左右に振り分けて設けたウェイト部13,13は、通過物の存在頻度が低い支柱3側に近接させ複数のウェイト90を上下方向に纏めて設けるので、ウェイト90の長さをできるだけ短くし、左右のウェイト部13の距離即ちウェイト90の存在しない間隔を広くとることができる。従って、接地部12内にウェイトを設けた従来のもののように、緩衝性や可撓性を損なうことなく、また接地部12の上方に設けたウェイト部13は接当物との直接的な接触を回避することができるので、接地部12が接当物に接当した際に、センサ構造や袋部77等の局部的な撓み変形を妨げることなく、衝撃を緩衝すると共にシート巾方向の接当物の検知範囲と精度を高めることができる。
【0045】
さらに、取付片91,92等の取付手段によって、単一なウェイト90を上下に間隔を有して設けることができるから、巻き取り方向の追従性を向上させることができ、シートドラム5に対するシート2の巻き取りを接地部12側までスムースに行うことができる。
この際、ウェイト90を小径な棒状又は薄い板状にして上下段に設けることにより、シート2に対するウェイト部13の厚さを薄くして巻き取り及び繰り出し性を高めることができる。
【0046】
以上のように構成されたシートシャッタ1は、駆動モータ7の回転によってシートドラム5が繰り出し待機姿勢からシート2を繰り出して進動させると、シート2はその両側辺をシートガイド62の案内路63を移動し導入間隙61を介し支柱ガイド26の案内面27で案内され支柱3に挿入される。次いでシート2はガイド片10と共にガイド部11内を移動し、接地部12,ウェイト部13の重量が付勢されて下降し、接地部12が接地した閉じ状態において停止する。
このとき左右の支柱3の閉鎖部材16と支柱3の上部間の閉鎖部材16aを閉鎖姿勢に切り換えて気密状態を保持する一方、接地部12が床面に接地し気密を保持する。またシート2の下降時に接地部12が物に接当したときは、接触センサ14が接当を検知しシートドラム5を逆転しシート2を上昇退避させる。
【0047】
尚、図示例のシートシャッタ1は、シート2を進退作動させる繰出装置5を、シート2を巻き取り収納する筒状のシートドラムにしたが、この方式に限定することなく、例えばシート2を直線的に進退作動させる駆動機構を備えた繰出装置とし、支柱3に相当するガイド部を傾斜姿勢で設置したシートシャッタにすることができる。
また接地部12の袋部77内にセンサ構造を入れないで使用する場合は、袋部77内に可撓性を有した適宜な緩衝部材を入れることができる。またウェイト部13は棒状のウェイト90に限定することなく、板状のブロック片にしたり、鉛等の粒体をウェイト袋に収容したものにすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように構成した本発明に係わるシートシャッタの接地部構造は、次のような効果を奏する。
シートに対し接地部の上方で左右に振り分けて支柱に近接させて設けたウェイト部は、シートが下降し接地部が物に接当したとき直接的な接当を防止し、物を保護することができる。
またウェイト部は支柱に近接させることにより、左右のウェイト部の間を広くできるから緩衝性を高めることができる。
【0049】
また接地部の両側の上部に、複数本のウェイトを上下方向に複数段に纏めて設けることにより、ウェイトの長さを短くし左右のウェイト部の間隔を広くすることができるので、接地部の緩衝性及び可撓性を高めることができる。
また単一なウェイトを上下に並べて設けるので、シートの巻き取り方向の追従性を向上させることができる。従って、シートを高速で作動すると共に、小型化を図ることができるシートシャッタに適応できる。
【0050】
また物との接当を検知する接当物検知センサを簡潔な構成によって、シートの下端部に沿って形成した袋部内に設けることができる。
【0051】
さらに、上下方向の可撓性を有し左右の支柱の内面巾以内に形成した支持板の下面に取り付けられた接当物検知センサは、緩衝性及び可撓性を有する一体的な組立構造物となり、袋部内への設置と支持を簡単に行うことができる。また接地部の巾方向の通直性を高めることができる。
【0052】
また袋部の両側に、上下方向のスリットを介してシート側方の接地片を設けることにより、袋部と接地片をスリットによって個別に接地でき、接地部と床面の気密性を高めることができる。また支柱側に支持される接地片は袋部の変形に影響されないのでシートの作動を妨げない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる気密構造備えたシートシャッタの正面図である。
【図2】図1のシートシャッタの要部の構成を示す正断面図である。
【図3】図1の側断面図である。
【図4】図3の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図5】図1の支柱及びシートと閉鎖部材の構成を示す平断面図である。
【図6】図5のシートが支柱から外れた状態を示す平断面図である。
【図7】シートの接地部及びウェイト部の構成を示す斜視図である。
【図8】接地部の構成及び作用を示す側断面図である。
【図9】シートの接地部及びセンサ構造の構成を示す分解斜視図である。
【図10】センサ構造の要部の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートシャッタ
2 シート(シャッタ)
2b 接地片
3 支柱(ガイド部材)
4 シートケース
5 繰出装置(シートドラム)
12 接地部
13 ウェイト部
14 接当物検知センサ(接触センサ)
15 支持板
77 袋部
81 発信機
82 補助支持板
85 スリット
90 ウェイト
91,92 取付片
Claims (5)
- シート(2)を進退可能に繰り出す繰出装置(5)と、繰出装置(5)の両側でシート(2)の両側を移動自在に支持する支柱(3)を備え、シート(2)の下端部に形成した接地部(12)を接地させて開閉を行うシートシャッタであって、前記シート(2)を下方に移動付勢するウェイト部(13),(13)を、接地部(12)の上方近傍位置において支柱(3)に近接させ、且つ両側に振り分けて設けたシートシャッタの接地部構造。
- ウェイト部(13)を、棒状に形成した複数本のウェイト(90)を上下方向に複数段に設けて構成した請求項1のシートシャッタの接地部構造。
- 接地部(12)をシート(2)の下端部に沿って袋状に形成した袋部(77)で構成すると共に、袋部(77)内に接地部(12)の下方に位置する物を検知する接当物検知センサ(14)を設けた請求項1又は2のシートシャッタの接地部構造。
- 接地部(12)の袋部(77)内に上下方向の可撓性を有する支持板(15)を設け、該支持板(15)の左右巾を左右の支柱(3),(3)の内面巾以内とし、上記支持板(15)の下面に接当物検知センサ(14)を取り付けた請求項1又は2又は3のシートシャッタの接地部構造。
- 袋部(77)の両側に、上下方向のスリット(85)を介してシート接地時に接地部(12)と共に接地する接地片(2b)を設けた請求項1又は2又は3又は4のシートシャッタの接地部構造。
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