JP2004204623A - シートシャッタの気密構造 - Google Patents

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Akio Komatsu
昭夫 小松
Hisao Murakami
久雄 村上
Yoshiaki Horie
好明 堀江
Takeshi Fujii
雄志 藤井
Hitoyuki Adachi
仁行 足立
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Abstract

【課題】支柱に沿って設けた閉鎖部材を、シートの閉じ動作に連動し開放姿勢から閉鎖姿勢に切り換え、支柱の内側と外側の通風空間を簡潔な構成によって自動的に遮蔽することができるシートシャッタの気密構造を提供する。
【解決手段】シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側をシート路19に沿って移動自在に支持する支柱3を備えて、シート2の開閉作動を行うシートシャッタであって、支柱3のシート路19に沿って閉じられたシート2の少なくとも片側の面に押接され、支柱3の内側と外側の通風空間を遮蔽する閉鎖部材16を設け、該閉鎖部材16をシート2の閉じ状態への動作に連携させて、シート2を押接した閉鎖姿勢にすると共にシート2が開き作動する動作に連携させ、閉鎖部材16の押接を解除し開放姿勢にする作動装置40を設けた。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置することができるシートシャッタの気密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−207756号公報(第3頁、第3図)従来、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置されるシートシャッタは、可撓性を有するシャッタ用のシートをシートドラムに巻き取り繰り出し可能に設け、シートを両側の支柱に沿わせて昇降(進退作動)し開閉される。
そして、シートは支柱のガイド部内に収容して設けたガイド片(抜止め片)内に移動自在に収容し、シートを挿入して移動させるガイド部のシート路(溝)をできるだけ小巾に形成することにより、支柱の内側と外側の通風空間を遮蔽状にし、シートと支柱との気密状態を保持する構成にしている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるような構成のシートシャッタは、シートの両側を上下移動可能に支持するガイド部のシート路を小巾にすることにより、シートとシート路で形成される隙間(通風空間)を小さくした気密構造にしているので、例えばシートが強い風圧を受けた場合に、風はシートとシート路の小隙間からガイド部内に入り、該ガイド部内でシートの側辺に回り込んでシートの後側に移動して気密を阻害する。また小巾に形成されたシート路は、シートが進退作動するとき移動するシートの側部と常に摺接するので、局部的な損耗を防止する上で潤滑剤の定期的な供給が必要になり、潤滑部分は不衛生になると共に洗浄も行い難いため、食品工場等に不適当になる欠点がある。
さらにシート路とシートの接触を防止するための支柱の構造に加工精度を要するので、複雑な構成になりコスト高になる等の問題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解消するための本発明によるシートシャッタの気密構造は、第1に、シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側をシート路19に沿って移動自在に支持する支柱3を備えて、シート2の開閉作動を行うシートシャッタにおいて、前記支柱3のシート路19に沿って閉じられたシート2の少なくとも片側の面に押接され、支柱3の内側と外側の通風空間を遮蔽する閉鎖部材16を設け、該閉鎖部材16をシート2の閉じ状態への動作に連携させて、シート2を押接した閉鎖姿勢にすると共に、シート2が開き作動する動作に連携させ閉鎖部材16の押接を解除し開放姿勢にする作動装置40を設けたことを特徴としている。
【0005】
第2に、閉じ作動状態のシート2側の部材と接当する接当部36を設けた作動杆31を、閉鎖部材16に沿ってシート2の進退方向に移動自在に支持し、シート2と接当部36の接当に伴う作動杆31の作動によって、閉鎖部材16を開放姿勢と閉鎖姿勢とに切り換え自在に構成したことを特徴としている。
【0006】
第3に、支柱3側に支持ピン43を介して回動自在に設けた閉鎖部材16と、閉鎖部材16に沿って設けた作動杆31を、複数の連結部材34によって平行リンク状に連結し、作動杆31の作動によって連結部材34を介し閉鎖部材16を開放姿勢と閉鎖姿勢に切り換え自在に構成したことを特徴としている。
【0007】
第4に、接当部36をシート2の下端部に接当させて、開放姿勢にある閉鎖部材16を閉鎖姿勢に切り換え自在に構成したことを特徴としている。
【0008】
第5に、接当部36をシート2のガイド片10を案内するガイド部11内に移動自在に挿入し、ガイド片10を接当部36に接当させて、開放姿勢にある閉鎖部材16を閉鎖姿勢に切り換え自在に構成したことを特徴としている。
【0009】
第6に、作動杆31に、閉鎖姿勢にある閉鎖部材16を開放姿勢に切り換え付勢するスプリング35を設けたことを特徴としている。
【0010】
第7に、接当部36と作動杆31との間に、シート2と接当部36の接当時の負荷を緩衝する作動緩衝機構37を設けたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3で示す符号1は、建物の出入口に設置されるシートシャッタである。このシートシャッタ1のフレームは、シート(シャッタ)2の左右を支持し上下方向の移動を案内するガイド部材としての支柱3(サイドフレーム)と、シート2の開閉機構を内装する箱枠状のシートケース4で構成している。
【0012】
上記支柱3は建物の出入口に構成される左右の柱に沿わせて取付固定し、シートケース4は建物の梁或いは壁面に沿って横向きに取付固定する。このシートケース4は内部にシャッタ開閉機構としての繰出装置を、シート2を巻き取り繰り出しするシートドラム5で構成して内装している。そして、シートドラム5に巻き付けられるシート2は、その両側辺を左右の支柱3によって移動自在に支持され、シートドラム5の正逆回転によって昇降動作し出入口の開閉を行う。
尚、4aは建物の出入口の上部両側に基部を取付固定するケース枠であり、上部にシートケース4を載置した状態で取付支持する。
【0013】
以下シートシャッタ1の各部の構成について説明する。シートケース4は、下部面を開放した角筒状のカバー枠6の両側に、端板6a,6aを着脱自在に嵌め込み固定し、両者間に中空円筒状のシートドラム5を支持している。
右方の端板6aは、円柱状の駆動モータ7をシートドラム5内に挿入した状態で取付ネジによって着脱可能に固着し、モータ軸に設けた取付板8の外周で巻取ドラム5の内面と連結している。
【0014】
左方の端板6aは、シートドラム5の左端部を連結する取付板8aの支軸8bを回転可能に設けている。この構成により、シートドラム5は駆動モータ7の正逆回転に伴い、シート2の繰り出し下降と巻き上げ上昇を行い、出入口を開閉することができる。尚、駆動モータ7の回転指令は従来のものと同様に操作スイッチ9による手動操作指令、並びに通過体を検知する検知部9aに基づく検知指令を制御盤9bを介して行う。
【0015】
シート2は、透光性,可撓性等を有する合成樹脂材よりなる長方形の幕体で形成し、上端(基部側)をシートドラム5の周面に軸芯方向に沿って取付固定している。またシート2の両側縁には駒状のガイド片10を所定の間隔を有して複数設け、ガイド片10を支柱3に形成したレール溝状のガイド部11にスライド自在に挿入している。ガイド片10は、ガイド部材内を上下方向にスライド移動して、シート2の両側の抜け止めと昇降時の移動をスムースに行わせる。
さらにシート2はその下端に、シート2が最下降した閉じ状態で、地面或いは床面等に気密性を有して弾力的に接地する接地部12を設けている。
【0016】
この接地部12は袋状に形成された内部に、シート2を下方に向けて重力で付勢する棒状のウェイト13と、該ウェイト13の下部に沿って、シート2が下降した際に通過体や障害物等(以下接当物と言う)との接当を検知する接触センサ14を横方向に設けている。
これによりシート2は開閉時において、接地部12が横方向の通直性を有して昇降し、また床面に可撓性を有して接地しこの部の気密を保持する。
そしてシート2が下降する際に、接地部12が接当物に接触すると、接触センサ14が接触圧を検知し検知信号をアンテナ(受信機)9cを介し制御盤9bに伝え、該制御盤9bが駆動モータ7に逆転指令を出し、シート2をシートドラム5に巻き取り上昇し退動させる構成になっている。
【0017】
このようにシート2の開閉を行うシートシャッタ1は、シート2が下降接地した際に、シート2の前後方向即ち支柱3の内側と外側の通風空間での風の吹き抜け、建物内への外気の侵入及び内気の外部への漏出を防止する、本発明の実施形態に係わる気密構造を備えている。
また車等の通過体がシート2に衝突した場合に、シート2が前後方向に強く押動されることに伴い、ガイド片10をガイド部11からその弾力に抗して引き抜き、支柱3から離脱させてシート2及び関連部材の破損を防止する構造を備えている。
さらに、支柱3から外れた状態にあるシート2の復帰作動を行うシート復帰構造を、支柱3とシートケース4との間に設けて、外れたシート2を上昇作動させるだけで自動的に復帰させる構造を備えている。
【0018】
先ず気密構造は、支柱3にシート2を押接する閉鎖部材16を設けて支柱3とシート2の気密を保持する縦方向の気密構造と、左右の支柱3間でシート2を押接する閉鎖部材16aをシートドラム5の下方に設けて、シートケース4とシート2の巾方向の気密を保持する横方向の気密構造とからなる。
各閉鎖部材16,16aがシート2を押接する作動は、共にシート2が最下降して閉じたとき気密状態に保持し、且つシート2が進退作動(開閉作動)をするときシート2との接触を解除する構成にしている。
そして閉鎖部材16の作動は、シート2が最下降する際の動作及び上昇する動作と機械的に連携させて行い、また閉鎖部材16aの作動は、制御盤9bの指令によって駆動モータ7の回転と同期させ、シート2が最下降した閉じ状態でシート2を押接し、且つシート2が進退作動(開閉作動)をするとき、押接を解除する構成にしている。
【0019】
ここで図4〜図6を参照し気密構造と共に、左右の支柱3について説明する。
先ず支柱3は断面方形状の周壁17の一側面にシート2を移動させるシート路19を縦方向の溝状に開口し、且つガイド部11に縦溝状に開口したシート路20をシート路19に対向させている。
ガイド部11はガイド片10の前後方向の揺れを規制するガイド壁21,21を形成し、その端部にガイド片10の横方向への抜けを規制する抜止ガイド22を内向きに屈曲し、シート路20とガイド路23を形成している。そして、シート2をシート路19とシート路20に通した状態で、ガイド路23内でガイド片10を上下方向に案内移動させる。
この際シート路20の巾はガイド片10の巾(厚さ)よりやや巾狭に形成している。またシート路19の巾はシート路20の巾より広巾に形成している。
【0020】
この構成により、両側のガイド片10を左右の支柱3のガイド路23内に挿入した状態で、シート2を巾(横)方向に張ることができ、抜止ガイド22が巾方向の移動を規制して弛みを防止する。
またシート2が前後方向に強く押動され規制の許容値を越えるような場合には、ガイド片10の引抜き方向(横方向)の押動により、ガイド路23の両側のガイド壁21或いは抜止ガイド22が弾力的に撓んでシート路20を拡開させる。これによりガイド片10はガイド部11による支持が解除されシート路20から抜け出して、シート2を支柱3から局部的に外すことができる。
【0021】
また図示例のガイド部11及びシート路19は支柱3の前方寄りに偏よらせて設け、ガイド部11の後側に大きな空間部を上下方向に形成する。そして、この空間部を利用し後述する閉鎖部材16及びその作動装置40をコンパクトにまとめて収容し、縦方向の気密構造を大きく露出することなく設置している。
支柱3は、前部支柱3aと後部支柱3bの割型支柱を組み合わせた状態で複数のボルト25によって接合した構造になっている。これによれば、前部支柱3aと後部支柱3bはアルミ材による引抜き加工、又は薄鉄板のプレス加工によって簡単に製作することができ、また両者の組み合わせにより剛性の高い支柱構造になっている。
また図3で示すように支柱3の上端開口部は、ガイド部11の前後両側に山形状の支柱ガイド26を設け、両者の対向面で漏斗状に広がる案内面を形成し、この案内面で巻き上げ上限位置からの下降時のシート2とガイド片10を支柱3内へ導入する。
【0022】
図5〜図8で示すように縦方向の気密構造は、支柱3のシート路19を閉じる方向に作動した閉鎖姿勢と、シート路19を開く方向に作動した開放姿勢とに切換可能に支持する閉鎖部材16と、該閉鎖部材16を作動させる作動装置40と、作動装置40と閉鎖部材16を支柱3に取付支持する支持ケース41等からなり、一体的なユニット状になっている。
このユニット状の気密構造は、支柱3の空間部内に挿入した状態で、支持ケース41を取付ネジ42によって支柱3に固定することにより、閉鎖部材16をシート路19に対する定位置に簡単に組み付け設置できる。
【0023】
閉鎖部材16は、図7に示すようにその基部側を支持ケース41の上下方向に設けた複数の蝶番27によって取付支持し、支柱3内の略中心部に位置する蝶番27の支持ピン(蝶番ピン)43を回動支点軸として回動自在に支持されている。
そして、閉鎖部材16の揺動側となる自由端は、シート路19側に向かって屈曲形成した押接部46を構成し、該押接部46に沿ってシール部材47を嵌合させた状態で固着している。尚、シール部材47はゴム又はプラスチック材で成形され、シート2に対し弾力性及び気密性を有して接触する。
【0024】
作動装置40は、支持ケース41から閉鎖部材16の背後に向けて突設した複数の支持杆30に、上下スライド(移動)自在に支持された丸棒状の作動杆31と、該作動杆31の中途部に取付固定した複数の取付片32と閉鎖部材16を連結ピン33,33を介して連結する連結部材34と、取付片32と支持杆30の間で作動杆31に嵌挿され、閉鎖部材16を開放姿勢に付勢するスプリング35とから構成される。
【0025】
また図示例の作動杆31の下端には、ガイド部11内に臨むように略直角状に屈曲形成した接当部36を設けている。この接当部36はガイド部11内を下降移動するシート2の最下端のガイド片10が下降して接当したとき、閉鎖部材16を開放姿勢から閉鎖姿勢に切り換え作動する。この切り換えは作動杆31が図8で示す作動代Lだけシート2の下降移動に追随して行う構成となっている。
この際接当部36は、ガイド部11の両側壁を形成するガイド壁21,21に穿設した、長孔状のガイド溝21a内に挿入することにより、支持杆30によって支持された作動杆31の回転を防止し、ストローク規制を受けながら上下作動及びその位置決めを行う。
【0026】
さらに図示例の作動杆31は、接当部36との間に接当時の負荷及び衝撃を緩衝する作動緩衝機構37を設けている。この作動緩衝機構37は図8に示すように作動杆31に設けた筒状のホルダ31a内で、接当部36の他端に設けたスライド片36aとの間に、緩衝用の圧縮スプリング38を挿入支持している。
これによりシート2が最下降するとき、ガイド片10が接当部36を上方から下方に作動代Lだけ押動するとき、作動杆31の初期作動をスプリング38の弾性力で緩衝する一方、作動杆31を作動代Lだけ作動することができる。
また作動緩衝機構37はそのスプリング37が、閉鎖姿勢にある閉鎖部材16を弾力的に付勢支持するので、シート2と閉鎖部材16の接触を確実にし気密性を高める。
【0027】
そして、作動杆31が作動代Lだけ下降され、連結部材34を介して閉鎖部材16が図8の実線で示す開放姿勢から点線で示す閉鎖姿勢に作動されたとき、取付片32側の連結ピン33と閉鎖部材16側の連結ピン33とは偏心距離Hだけ離間せしめ、連結部材34を作動杆31に直交させない位置(水平にならない状態)に支持している。
これにより、例えばガイド片10がガイド部11から飛び出して外れるとき、ガイド部11は閉鎖部材16に接当し、閉鎖部材16を実線の開放方向に押動させる。
【0028】
このような場合に、閉鎖部材16は連結部材34及び取付片32を介し、接当部36を定位置に置いた状態で、スプリング38に抗して作動杆31を上方に移動するから、閉鎖姿勢にある閉鎖部材16を各構成部材に無理な負荷や破損等を伴うことなく、開放姿勢方向に退避作動をすることができる。
また連結部材34を鋼線等の弾力性を有する部材で形成した場合には、上記のような負荷に対して復元性を有して撓むことができるので、この連結部材34によっても閉鎖部材16に作用する負荷を緩衝することができる。
【0029】
また接当部36がシート2の上昇(退動)によって接当が解除されると、スプリング35が作動杆31を介し取付片32を上方に付勢移動するので、連結部材34が閉鎖姿勢にある閉鎖部材16を、図8の点線から実線状態に引き作動して開放姿勢に切り換える。
この際、支柱3の閉鎖部材16に対向する周壁17の端部は、内向きに屈曲させた受部52を形成し、この受部52の先端に前記シール部材47と同様な材質のシール部材53を嵌合し固着している。
【0030】
従って、シート2は閉じ状態において、その両側の上下方向を閉鎖部材16のシール部材47と周壁17のシール部材53との間で押接挟持される。
そして、風等によってシート2が前後方向に押動され、横方向に引っ張られるとき(図5矢印方向)、シート路19に対し奥側の支持ピン43を支点に進退回動する閉鎖部材16は、シート2の前後方向への移動に対し追随して回動する。
さらに、シート2が強く押動されてガイド片10がガイド部11から横方向に離脱する際に、抜け出たガイド片10の接触によって閉鎖部材16は開放姿勢方向に弾力的に作動するので、ガイド片10の移動を妨げることなく、且つ閉鎖部材16やシート2及びガイド片10等の構成部材の破損を防止できる。
【0031】
次に、シート2の横方向の気密構造について図2,図3を参照し説明する。この閉鎖部材16aは、シートケース4を上部に載置して支持するケース枠(側部カバー)4a内に設けている。
ケース枠4aは両端部を建物側に取付固定した状態で、この上部にシートケース4を着脱可能に取付支持し、その周側壁でシートケース4と支柱3の間に形成される空間部を囲い、気密構造用の枠体として兼用している。
【0032】
またケース枠4aは、シートケース4の前側下部から支柱3の上部に向けて斜設している横壁面の内側下部に、複数の蝶番55とソレノイド56を設け、閉鎖部材16aの基部を回動自在に支持している。
上記蝶番55は戻し用のスプリング(図示せず)によって閉鎖部材16aを閉鎖姿勢に付勢している。またソレノイド56は閉鎖部材16aの適所とリンク杆57を介して連結している。
閉鎖部材16aは、左右の支柱3の間隔(巾)と同等又はそれよりやや長い平板状体にしており、その自由端辺に沿って前記シール部材47と同様なシール部材を固着している。
【0033】
この構成において、駆動モータ7の回転中はONしているソレノイド56は、シート2が閉じ状態になり駆動モータ7の回転が停止すると同時的にOFFになり、閉鎖部材16aはスプリングの付勢力によって蝶番55の支持ピンを支点に、図3で示す点線の開放姿勢から下向きに回動し、実線で示す水平方向又はやや上向きの閉鎖姿勢にする。この閉鎖姿勢において閉鎖部材16aは、シート2の横巾面に接触し押接するので、シート2の上部側を気密状態に保持する。
またソレノイド56がONすると、スプリングに抗しリンク杆57が退動し、閉鎖部材16aを上向きの開放姿勢に切り換えるので、次に行われるシート2の上下移動を妨げない。また上方に向けて退避回動した閉鎖部材16aは、ケース枠4aと支柱3との間に、前側に外れたシート2を上方に通過させる導入間隙58を形成する。
【0034】
尚、このシートシャッタ1は、外れたシート2を支柱3の上部側から導入する導入間隙61を、支柱3の上部とシートドラム5の繰出し側に近接させて設置したシートガイド62の間の下端側に形成している。
図示例のシートガイド62は、シート2を支柱3のガイド部11内に向けて前後方向に挟持した状態で案内する案内路63を、シートドラム5の繰出し側で下向きの接線方向となるように、前後一対の案内部65,66によって形成されている。この案内路63はシートドラム5から繰り出されて下降するシート2を、導入間隙61を経て支柱3のガイド路23とシート路19に案内収容すると共に、支柱3から外れたシート2を適正な繰出姿勢に復帰させる構成になっている。
【0035】
以上のように構成したシートシャッタ1は、駆動モータ7の回転によってシートドラム5が繰り出し待機姿勢からシート2を繰り出すと、シート2の両側辺はシートガイド62の案内路63を移動し、導入間隙61を経て支柱ガイド26で案内され支柱3のガイド部11に挿入される。
この後シート2はガイド片10と共にガイド部11内を移動下降し、接地部12が接地した閉じ状態において停止される。このときソレノイド56がOFFになって閉鎖部材16aは閉鎖姿勢に切り換えられて、シート2を支柱3の上部間で押接しシートケース4の内側と外側の通風空間を遮蔽する。
【0036】
これと同時的に、閉じ状態になるシート2の動作に連携させて押接方向に作動する閉鎖部材16は、シート2の側方が周壁17のシール部材53で受け止められた状態で均一的に押接し、支柱3の内側と外側の通風空間を遮蔽する。
また閉鎖部材16は、閉じ状態になるシート2と接当部36の接当により、作動杆31を下方に移動する作動力で閉鎖姿勢に切り換え、且つシート2が開き作動されるとき、シート2と接当部36の接当を解除し閉鎖部材16を開放姿勢に切り換えることができる。
従って、誤作動や故障を伴い易い電気的な動力及び制御機構を必要とすることなく、シート2の開閉時の動作を利用した閉鎖部材16の作動装置40を簡潔で廉価な構成にすることができる。
【0037】
次に、図9を参照し作動装置40の別実施形態について説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構成については同一符号を付し且つ説明を省略する。
この作動装置40は、支持ケース41に支持杆30を介してスライド自在に支持する作動杆31に連結ピン33を突設する一方、閉鎖部材16の背面に板状の連結部材34を作動杆31と平行状に突設し、該連結部材34に穿設した作動孔39に連結ピン33を挿入係合した構成になっている。
尚、作動杆31は前記実施形態のものと同様に、支持杆30と取付片32の間に設けたスプリング35によって上方に向けて付勢支持し、下部に作動緩衝機構37と接当部36を設けている。
【0038】
図示例の蝶番27は、閉鎖部材16を支持ケース41に回動可能に取り付けると共に、閉鎖部材16を閉鎖姿勢方向に付勢するスプリング27aを備えたスプリング付き蝶番を採用している。
また連結部材34に形成した長孔状の作動孔39は、シート2が接当部36に接当し作動杆31の下方移動に基づいて、連結ピン33が作動代Lだけ移動するとき、閉鎖部材16を支持ピン43を支点に開放姿勢から閉鎖姿勢に切り換え作動するガイド面を有する傾斜孔としている。
尚、連結部材34及び連結ピン33は閉鎖部材16及び作動杆31の長さに対応し、複数設けられる。
【0039】
以上のように構成した作動装置40は、シート2が最下降しガイド片10が接当部36と接当し、スプリング35に抗し作動杆31を下方に引き作動するとき、連結ピン33が作動孔39内を作動代L(図8参照)だけ移動しながら連結部材34を介し、閉鎖部材16をスプリング27aに抗して閉鎖姿勢にする。
またシート2が上昇し接当部36の押接を解除すると同時に、作動杆31はスプリング35の付勢力によって上方に移動し、連結ピン33が作動孔39を介し連結部材34の押接を解除し、スプリング27aの付勢力によって閉鎖部材16を開放姿勢に切り換える。
【0040】
尚、作動装置40の上記各実施形態は、何れもソレノイド等の特別な作動機器類を必要とすることなく、シート2の下降作動力を利用しシート2の下方で作動杆31を作動させ、閉鎖部材16をタイミングよく切り換えることができるが、この実施形態に限定することなく、図10で示すように作動杆31は支柱3の上方或いはシートドラム5の近傍において、シート2の一部と係脱自在に接当させることによっても作動することができる。
【0041】
即ち、同図で示す実施形態のものは、作動杆31の上方を側方に屈曲させて接当部36を形成する一方、例えばシート2の繰り出し終了部分のガイド片10aを、他のガイド片10よりも横方向に長く突出形成している。
この構成によれば、シート2が繰り出されて閉じ状態になるとき、上記ガイド片10aが接当部36に接当し作動杆31を下方に作動するから、前記実施形態のものと同様に閉鎖部材16を開放姿勢から閉鎖姿勢に切り換え作動することができる。
尚、図示を省略するが、上記ガイド片10aは他のガイド片10と長さを同じにする一方肉厚を厚く形成し、且つ作動杆31にガイド片10aの厚肉部分に係脱自在に接当する接当部36を設けても、上記実施形態のものと同様な作動を行うことができる。また作動杆31はロッド状部材の他に接当部36を備えたワイヤ部材を用いた構成にすることも可能である。
【0042】
また図示例では、閉鎖部材16を支柱3に沿う支持ピン43に回動自在に設け、閉鎖部材16を支柱3のシート路19に対し閉鎖姿勢と開放姿勢に切換可能に構成したが、この構成に限ることなく、例えば支柱3の周壁17の内側又は外側において、シート路19の前後両側に作動杆31とスライド機構によって連携せしめた閉鎖部材16,16を進退作動自在に設け、この閉鎖部材16,16によってシート2を前後方向から挟持して閉鎖する構造にすることもできる。
【0043】
さらに、閉鎖部材16及び作動装置40は、支柱3が長い場合等に、支柱3の長さ方向で複数箇所に連続的に設けることができる。この場合には作動装置40を備えた組立構造の閉鎖部材16を複数準備し、これを支柱3内に順次収容した状態で、各閉鎖部材16の進退作動を同時的に行う。
この構成によれば、長い支柱3に対し閉鎖部材16を複数箇所に設けて進退作動を行い易くすることができる。また複数の閉鎖部材16は短くすることができるから、その製作及び運搬等を簡単にすることができる。尚、支柱3も複数に分割したものを連結して構成する場合には、各支柱3毎に閉鎖部材16を設けることにより、組み付け及び運搬作業等の利便性を図ることができる。
【0044】
尚、図示例のシートシャッタ1は、シート2を進退作動させる繰出装置5を、シート2を巻き取り収納する筒状のシートドラムにしたが、この方式に限定することなく、例えば繰出装置5はシート2を直線的に進退作動させる駆動機構を備えたものにしたり、また支柱3に相当するガイド部は水平姿勢或いは傾斜姿勢で設置することもできる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によるシートシャッタの気密構造は以上のように構成したことにより、次のような効果を奏する。
支柱に沿って設けた閉鎖部材は、シートが閉じ状態になる動作に連動し開放姿勢から閉鎖姿勢に切り換わりシートを押接するので、支柱の内側と外側の通風空間を簡潔な構成によって自動的に遮蔽することができる。
またシートが開き作動される動作に連携して閉鎖部材の押接を解除するので、閉鎖部材との接触を防止してシートの作動を妨げない。
【0046】
閉じ状態になるシートの一部を接当部に接当させ、シートの移動方向に作動する作動力を利用し、閉鎖部材を開放姿勢から閉鎖姿勢に簡単に切り換えることができる。また支柱内に対し閉鎖部材に作動杆を沿設しコンパクトに纏めて構成することができると共に、支柱で覆い閉鎖部材及び作動装置等の保護を図ることができる。
【0047】
支柱側に支持ピンを介して回動自在に設けた閉鎖部材と、閉鎖部材に沿って設けた作動杆を複数の連結部材で平行リンク状に連結することにより、シートの動作による閉鎖部材の開放姿勢と閉鎖姿勢との切り換えを簡潔で廉価な構成にすることができる。
【0048】
シートの下端部を接当部に接当させて、開放姿勢にある閉鎖部材を閉鎖姿勢にするので、閉じ状態に作動するシートに対し閉鎖部材の閉鎖姿勢への切り換えを誤作動を防止して行うことができる。
【0049】
ガイド片のガイド部内に支持された接当部にガイド片を接当させることにより、作動杆の作動をスムースに行うと共に、閉鎖部材の切り換え作動及び構成を簡単にすることができる。
【0050】
閉鎖部材を閉鎖姿勢から開放姿勢に切り換え付勢するスプリングを作動杆に設けることにより、シートと接当部の接当が解除されたとき、閉鎖部材を簡潔な構成によって自動的に開放姿勢にすることができる。
【0051】
作動杆と接当部との間に作動緩衝機構を設けることにより、接当部が受ける接当負荷や衝撃を作動緩衝機構が緩和して作動杆を作動するので、閉鎖部材を開放姿勢から無理なく閉鎖姿勢に切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる気密構造備えたシートシャッタの正面図である。
【図2】図1のシートシャッタの要部の構成を示す正断面図である。
【図3】図1の側断面図である。
【図4】図1の支柱及びシートと閉鎖部材の構成を示す平断面図である。
【図5】図4のシートが支柱から外れた状態を示す平断面図である。
【図6】支柱内に設けたガイド部と閉鎖部材の構成を示す斜視図である。
【図7】閉鎖部材の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図8】図7の閉鎖部材及び作動装置の構成及び作用を示す側面図である。
【図9】別実施形態に係わる閉鎖部の作動装置の構成を示す斜視図である。
【図10】さらに別実施形態に係わる閉鎖部の作動装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートシャッタ
2 シート(シャッタ)
3 支柱(ガイド部材)
4 シートケース
5 シートドラム(繰出装置)
7 駆動モータ
10,10a ガイド片
11 ガイド部
12 接地部
13 ウェイト部
19 シート路
16 閉鎖部材
21a ガイド溝
31 作動杆
32 取付片
33 連結ピン
34 連結部材
35 スプリング
36 接当部
37 作動緩衝機構
40 作動装置
43 支持ピン(回動支点軸)

Claims (7)

  1. シート(2)を進退可能に繰り出す繰出装置(5)と、繰出装置(5)の両側でシート(2)の両側をシート路(19)に沿って移動自在に支持する支柱(3)を備えて、シート(2)の開閉作動を行うシートシャッタにおいて、前記支柱(3)のシート路(19)に沿って閉じられたシート(2)の少なくとも片側の面に押接され、支柱(3)の内側と外側の通風空間を遮蔽する閉鎖部材(16)を設け、該閉鎖部材(16)をシート(2)の閉じ状態への動作に連携させて、シート(2)を押接した閉鎖姿勢にすると共に、シート(2)が開き作動する動作に連携させ閉鎖部材(16)の押接を解除し開放姿勢にする作動装置(40)を設けたシートシャッタの気密構造。
  2. 閉じ作動状態のシート(2)側の部材と接当する接当部(36)を設けた作動杆(31)を、閉鎖部材(16)に沿ってシート(2)の進退方向に移動自在に支持し、シート(2)と接当部(36)の接当に伴う作動杆(31)の作動によって、閉鎖部材(16)を開放姿勢と閉鎖姿勢とに切り換え自在に構成した請求項1のシートシャッタの気密構造。
  3. 支柱(3)側に支持ピン(43)を介して回動自在に設けた閉鎖部材(16)と、閉鎖部材(16)に沿って設けた作動杆(31)を、複数の連結部材(34)によって平行リンク状に連結し、作動杆(31)の作動によって連結部材(34)を介し閉鎖部材(16)を開放姿勢と閉鎖姿勢に切り換え自在に構成した請求項1又は2のシートシャッタの気密構造。
  4. 接当部(36)をシート(2)の下端部に接当させて、開放姿勢にある閉鎖部材(16)を閉鎖姿勢に切り換え自在に構成した請求項1又は2又は3のシートシャッタの気密構造。
  5. 接当部(36)をシート(2)のガイド片(10)を案内するガイド部(11)内に移動自在に挿入し、ガイド片(10)を接当部(36)に接当させて、開放姿勢にある閉鎖部材(16)を閉鎖姿勢に切り換え自在に構成した請求項1又は2又は3又は4のシートシャッタの気密構造。
  6. 作動杆(31)に、閉鎖姿勢にある閉鎖部材(16)を開放姿勢に切り換え付勢するスプリング(35)を設けた請求項1又は2又は3又は4又は5のシートシャッタの気密構造。
  7. 接当部(36)と作動杆(31)との間に、シート(2)と接当部(36)の接当時の負荷を緩衝する作動緩衝機構(37)を設けた請求項1又は2又は3又は4又は5又は6のシートシャッタの気密構造。
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