JP2004218268A - シートシャッタの気密構造 - Google Patents

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Akio Komatsu
昭夫 小松
Hisao Murakami
久雄 村上
Yoshiaki Horie
好明 堀江
Takeshi Fujii
雄志 藤井
Hitoyuki Adachi
仁行 足立
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Abstract

【課題】両側の支柱に沿って閉じた状態のシートをシートケースの下部で支柱の間に設けた閉鎖部材で押接することにより、気密性を向上することができるシートシャッタの気密構造を提供する。
【解決手段】シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側をシート路19に沿って移動自在に支持する支柱3を備え、該支柱3に沿ってシート2の開閉作動を行うシートシャッタであって、前記繰出装置5のシートケース4の下部に、シート路19に沿って閉じたシート2の内側又は外側の少なくともいずれかの面に押接し、シートケース4の内側と外側の通風空間を遮蔽する閉鎖部材16aを設けた構成にする。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置することができるシートシャッタの気密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分に設置されるシートシャッタは、可撓性を有するシャッタ用のシートをシートドラムに巻き取り繰り出し可能に設け、シートを両側の支柱に沿わせて昇降(進退作動)し開閉される。
そして、シートは支柱のガイド部内に収容して設けたガイド片(抜止め片)を移動自在に収容し、シートを挿入して移動させるガイド部のシート路(溝)をできるだけ小巾に形成することにより、支柱の内側と外側の通風空間を遮蔽状にし、シートと支柱との気密状態を保持する構成にしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−207756号公報(第3頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるような構成のシートシャッタは、シートとシート路で形成される隙間(通風空間)を小さくすることにより、シートと支柱は気密関係にあるものの、シートドラムを収容するシートケースとシートで形成される横巾方向の隙間には気密構造を設けていないので、例えばシートが強い風圧を受けた場合に、風はシートとシートケースの隙間からシートドラム上方に形成される通風空間を通り、外側から内側へと吹き抜けてシートシャッタの気密が保持されない等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解消するための本発明によるシートシャッタの気密構造は、第1に、シート2を進退可能に繰り出す繰出装置5と、繰出装置5の両側でシート2の両側をシート路19に沿って移動自在に支持する支柱3を備え、該支柱3に沿ってシート2の開閉作動を行うシートシャッタであって、前記繰出装置5のシートケース4の下部に、シート路19に沿って閉じたシート2の内側又は外側の少なくともいずれかの面に押接し、シートケース4の内側と外側の通風空間を遮蔽する閉鎖部材16aを設けたことを特徴としている。
【0006】
第2に、シートケース4の下部にシート2の両側の面に押接する閉鎖部材16aを設け、シートケース4の内側と外側の通風空間を遮蔽することを特徴としている。
【0007】
第3に、閉鎖部材16aを、シート2を弾力的に押接するシール部材60によって構成したことを特徴としている。
【0008】
第4に、閉鎖部材16aをシート2の閉じ状態への動作に連携させ、シート2を押接する閉鎖姿勢にすると共に、シート2が開き作動する動作に連携させ、閉鎖部材16aをシート2の押接を解除した開放姿勢に切り換える機構としたことを特徴としている。
【0009】
第5に、シートケース4と支柱3との間に、支柱3から外れたシート2を繰出装置5側に導入させる導入間隙58を形成したことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3で示す符号1は、建物の出入口に設置されるシートシャッタである。このシートシャッタ1のフレームは、シート(シャッタ)2の左右を支持し上下方向の移動を案内するガイド部材としての支柱3(サイドフレーム)と、シート2の開閉機構を内装する箱枠状のシートケース4で構成している。
【0011】
上記支柱3は建物の出入口に構成される左右の柱部に沿わせて取付固定し、シートケース4は建物の梁或いは壁面に沿って横向きに取付固定する。このシートケース4は内部にシャッタ開閉機構としての繰出装置5を収容支持し、図示例の繰出装置5はシート2を巻き取り繰り出しするシートドラムにしている。
そして、シートドラム5に巻き付けられるシート2は、その両側辺を左右の支柱3によって移動自在に支持され、シートドラム5の正逆回転によって昇降動作し出入口の開閉を行う。尚、4aは建物の出入口の上部両側に基部側を取付固定したケース枠であり、後述する構成によって上部にシートケース4を載置した状態で取付支持する。
【0012】
以下シートシャッタ1の各部の構成について説明する。シートケース4は、下部面を開放した角筒状のカバー枠6の両側に、端板6a,6aを着脱自在に嵌め込み固定し、両者間に中空円筒状のシートドラム5を軸支している。
右方の端板6aは、円柱状の駆動モータ7をシートドラム5内に挿入した状態で取付ネジによって着脱可能に固着している。またモータ軸に設けた取付板8はその外周で巻取ドラム5の内面を連結支持している。
【0013】
左方の端板6aは、シートドラム5の左端部を連結する取付板8aの支軸8bを回転可能に設けている。この構成により、シートドラム5は駆動モータ7の正逆回転に伴い、シート2の繰り出し下降と巻き上げ上昇を行い、出入口を開閉することができる。尚、駆動モータ7の回転指令は従来のものと同様に操作スイッチ9による手動操作指令、並びに通過体を検知する検知部9aに基づく検知指令を制御盤9bを介して行う。
【0014】
シート2は、透光性,可撓性等を有する合成樹脂材よりなる長方形の幕体で形成し、上端(基部側)をシートドラム5の周面に軸芯方向に沿って取付固定している。またシート2の両側縁には駒状のガイド片10を所定の間隔を有して複数設け、ガイド片10を支柱3に形成したレール溝状のガイド部11にスライド自在に挿入している。ガイド片10は、ガイド部材内を上下方向にスライド移動して、シート2の両側の抜け止めと昇降時の移動をスムースに行わせる。
さらにシート2はその下端に、シート2が最下降した閉じ状態で、地面或いは床面等に気密性を有して接地する接地部12を設けている。
【0015】
この接地部12は袋状に形成された内部に、シート2を下方に向けて重力で付勢する棒状のウェイト13と、該ウェイト13の下部に沿って、シート2が下降した際に通過体や障害物等(接当物と言う)との接当を検知する接触センサ14を横方向に設けている。
これによりシート2は開閉時において、接地部12が横方向の通直性を有して昇降し、また床面に可撓性を有して接地しこの部の気密を保持する。
そしてシート2が下降する際に、接地部12が接当物に接触すると、接触センサ14が接触圧を検知し検知信号をアンテナ(受信機)9cを介し制御盤9bに伝え、該制御盤9bが駆動モータ7に逆転指令を出し、シート2をシートドラム5に巻き取って上昇(退動)させる構成になっている。
【0016】
このようにシート2の開閉を行うシートシャッタ1は、シート2が下降接地した際に、シート2の前後方向の風の吹き抜けや、建物内への外気の侵入及び内気の外部への漏出を防止する気密構造を備えている。
また車等の通過体がシート2に衝突した場合に、シート2が前後方向に強く押動されることに伴い、ガイド片10をガイド部11から引き抜き支柱3から離脱させて、シート2及び関連部材の破損を防止する構造を備えている。
さらに、支柱3から外れた状態にあるシート2の復帰作動を行うシート復帰構造を、支柱3とシートケース4との間に設けて、外れたシート2を上昇作動させるだけで自動的に復帰させる構造を備えている。
【0017】
先ず気密構造は、支柱3にシート2を押接する閉鎖部材16を設けた、支柱3とシート2の気密を保持する縦方向の気密構造と、左右の支柱3間でシート2を押接する閉鎖部材16aをシートドラム5の下方に設けて、シートケース4とシート2の巾方向の気密を保持する横方向の気密構造とからなる。
この際、各閉鎖部材16,16aがシート2を押接する作動は、シート2が最下降して閉じたとき共に気密状態に保持し、且つシート2が進退移動(開閉作動)をするときシート2との接触を解除する構成にしている。
上記閉鎖部材16の作動は、シート2が最下降する際の動作及び上昇する動作と機械的に連携させて行い、また閉鎖部材16aの作動は、制御盤9bの指令によって駆動モータ7の回転と同期させ、シート2が最下降した閉じ状態でシート2を押接し且つシート2が開閉作動をするとき、押接を電気的に解除する構成にしている。
【0018】
ここで図4〜図6を参照し左右の支柱3とその気密構造について説明する。先ず支柱3は断面方形状の周壁17の一側面にシート2を移動させるシート路19を縦方向の溝状に開口し、且つガイド部11に縦溝状に開口したシート路20をシート路19に対向させている。
ガイド部11はガイド片10の前後方向の揺れを規制するガイド壁21,21を形成し、その端部にガイド片10の横方向への抜けを規制する抜止ガイド22を内向きに屈曲し、シート路20とガイド路23を形成している。そして、シート2をシート路19とシート路20を通した状態で、ガイド路23内でガイド片10を上下方向に案内移動させる。
この際シート路20の巾はガイド片10の巾(厚さ)よりやや巾狭に形成している。またシート路19の巾はシート路20の巾より広巾に形成している。
【0019】
この構成により、両側のガイド片10を左右の支柱3のガイド路23内に挿入した状態で、シート2を巾(横)方向に張り支持することができ、抜止ガイド22が巾方向の移動を規制して弛みを防止する。またシート2が前後方向に強く押動され許容値を越えるような場合に、ガイド片10の引抜き方向(横方向)の押動により、ガイド路23の両側のガイド壁21或いは抜止ガイド22が弾力的に撓んでシート路20を拡開させる。これによりガイド片10はガイド部11による支持が解除されシート路20から抜け出すので、シート2を支柱3から局部的に離脱することができ、シート2等の破損を防止することができる。
【0020】
この際図6,図7で示すように、支柱3にガイド片10が抜け出す離脱荷重を略一定に規定することができる荷重調節手段を設けると、支柱3の製作毎に加工誤差等によって異なって形成されるガイド部11のシート路20の巾に対し、荷重調節手段の調節操作によって略一定巾に調整でき、シート2をガイド部11から安易に離脱させたり、無理な離脱に伴う破損を防止することができる。
即ち、同図の荷重調節手段は、支柱3の上下に螺挿した複数の調節ネジ80を、ガイド壁21の上下方向にそれぞれ押接自在に設けた構成とし、これにより簡単な調節操作によってシート路20を上下方向に略一定巾にすることができる。また長期の使用に伴う変形で拡開したシート路20に対しても、調節ネジ80を押接することにより簡単に修正することができ、ガイド片10の離脱荷重を略一定に維持することができる。
【0021】
また図示例のガイド部11及びシート路19は支柱3の前方寄りに偏よらせて設けることにより、ガイド部11の後側に大きな空間部を上下方向に形成する。
そして、この空間部内に後述する閉鎖部材16及びその作動装置40をコンパクトにまとめて収容し、縦方向の気密構造を構成する。
支柱3は、前部支柱3aと後部支柱3bの割型支柱を組み合わせ複数のボルト25によって接合した支柱構造になっている。
また図4で示すように支柱3の上端開口部は、ガイド部11の前後両側に山形状の支柱ガイド26を設け、両者の対向面で漏斗状に拡開する案内面27を形成し、この案内面27によって下降時のシート2とガイド片10を支柱3内へ導入する。
【0022】
図6〜図9で示すように縦方向の気密構造は、支柱3のシート路19を閉じる方向に作動した閉鎖姿勢と、シート路19を開く方向に作動した開放姿勢とに切換可能に支持する閉鎖部材16と、該閉鎖部材16を作動させる作動装置40と、作動装置40と閉鎖部材16を支柱3に取付支持する支持ケース41等からなり、一体的なユニット状にしている。
このユニット状の気密構造は、支柱3の空間部内に挿入した状態で、支持ケース41を取付ネジ42によって支柱3に固定することにより、閉鎖部材16をシート路19に対する定位置に簡単に組み付け設置することができる。
【0023】
閉鎖部材16は、その基部側を支持ケース41の上下方向に設けた複数の蝶番27によって取付支持し、支柱3内の略中心部に位置する蝶番27の支持ピン(蝶番ピン)43を回動支点軸として回動自在に支持し、且つ支持ピン43と離れた揺動側を後述する構成によって作動装置40の作動杆31に連結している。
そして、閉鎖部材16の揺動側となる自由端は、シート路19側に向けて屈曲形成した押接部46となし、該押接部46に沿ってシール部材47を嵌合させた状態で固着している。尚、シール部材47はゴム又はプラスチック材で成形され、シート2に対し弾力性及び気密性を有して接触する。
【0024】
作動装置40は、支持ケース41から閉鎖部材16の背後に向けて突設した複数の支持杆30に、上下スライド(移動)自在に支持された丸棒状の作動杆31と、該作動杆31の中途部に取付固定した複数の取付片32と閉鎖部材16を連結ピン33,33を介して連結する連結部材34と、取付片32と支持杆30の間で作動杆31に嵌挿され、閉鎖部材16を開放姿勢に付勢するスプリング35とから構成される。
【0025】
また図示例の作動杆31は、下部にガイド部11内に臨むように略直角状に屈曲形成した接当部36を設けている。この接当部36はガイド部11内を下降移動するシート2の最下端のガイド片10が接当したとき、閉鎖部材16を開放姿勢から閉鎖姿勢に切り換え作動する。この切り換えは作動杆31が図9で示す作動代Lだけシート2の下降移動に追随して行う構成となっている。
この際接当部36は、ガイド部11の両側壁を形成するガイド壁21,21に穿設した、長孔状のガイド溝21a内に挿入することにより、支持杆30によって支持された作動杆31の回転を防止し上下作動及びその位置決めを行う。
【0026】
さらに図示例の作動杆31は、接当部36との間に接当時の負荷及び衝撃を緩衝する作動緩衝機構37を設けている。この作動緩衝機構37は作動杆31に設けた筒状のホルダ31a内で、接当部36の他端に設けたスライド片36aとの間に、緩衝用の圧縮スプリング38を挿入支持している。
これによりシート2が最下降するとき、ガイド片10が接当部36を上方から下方に作動代Lだけ押動するとき、作動杆31の初期作動をスプリング38の弾性力で緩衝する一方、作動杆31を作動代Lだけ作動することができる。
また作動緩衝機構37はそのスプリング37が、閉鎖姿勢にある閉鎖部材16を弾力的に付勢支持するので、シート2と閉鎖部材16の接触を確実にし気密性を高める。
【0027】
そして、作動杆31が作動代Lだけ下降され、連結部材34を介して閉鎖部材16が図9の実線で示す開放姿勢から点線で示す閉鎖姿勢に作動したとき、取付片32側の連結ピン33と閉鎖部材16側の連結ピン33は偏心距離Hだけ離間し、連結部材34を作動杆31に直交させない位置に支持する。
またシート2の上昇によって接当部36の接当規制が解除されると、スプリング35が作動杆31と共に取付片32を上方に付勢移動し、連結部材34が閉鎖姿勢にある閉鎖部材16を、同図の点線から実線状態に引き作動して開放姿勢に切り換える。この際、支柱3の閉鎖部材16に対向する周壁17の端部は内向きに屈曲させた受部52を形成し、この受部52の先端に前記シール部材47と同様な材質のシール部材53を取着している。
【0028】
従って、シート2は閉じ状態において、その左右両側の上下方向を閉鎖部材16のシール部材47と周壁17のシール部材53との間で押接挟持される。
そして、風等によってシート2が前後方向に押動され、横方向に引っ張られるとき(図6矢印方向)、シート路19に対し奥側の支持ピン43を支点に進退回動する閉鎖部材16は、シート2の前後方向への移動に対し追随し回動する。
またシート2が強く押動されて、ガイド片10がガイド部11から横方向に離脱する際に、閉鎖部材16は抜け出たガイド片10の接触によって開放姿勢方向に作動するので、ガイド片10の抜け出し移動を妨げることがない。従って、閉鎖部材16やシート2及びガイド片10等の構成部材の破損を防止することができる。
【0029】
次に、図2〜図5を参照しシート2の横方向の気密構造について説明する。この閉鎖部材16aは、シートケース4を上部に載置して支持するケース枠(シートケース下部カバー)4a内に設けている。即ち、ケース枠4aは建物側に取付固定される両側の支持枠4bと、両支持枠4b,4bの前側辺に取付固定され、シートケース4の下部に沿って気密状態で接当するカバー4cとからなり、カバー4cの後辺に前記閉鎖部材16aを備えている。
これにより、ケース枠4aは両端部を建物側に取付固定した状態で、この上部にシートケース4を着脱可能に取付支持し、支持枠4b及びカバー4cからなる周側壁で、シートケース4の下部と支柱3の間に形成される空間部を囲う気密構造用の枠体を構成する。
【0030】
図4,図5で示すようにケース枠4aは、シートケース4の前側下部から支柱3の上部側に向けて傾斜させたカバー4cの内側端部に、スプリング55a付きの蝶番55とソレノイド56を設け、閉鎖部材16aの基部を回動自在に付勢支持すると共に、回動駆動することができる構成となっている。
上記蝶番55のスプリング55aは閉鎖部材16aを閉鎖姿勢側に付勢する。
またソレノイド56は閉鎖部材16aの適所とリンク杆57を介して連結している。閉鎖部材16aは左右の支柱3の間隔(巾)と同等又はそれよりやや長い平板状体とし、その自由端辺に沿って前記シール部材47と同様な材質からなるシール部材60を取着している。尚、同図のシール部材60は中空状に形成することにより、弾力性を有してシート2に接触し押接する形状にしているが、中空形状に限ることなく図10,図11で後述するような、可撓性を有した帯板状体で形成することもできる。
【0031】
一方ソレノイド56は、駆動モータ7の回転中においてONされ、シート2が閉じ状態になり駆動モータ7の回転が停止すると同時的にOFFにされる。従って、ソレノイド56のOFF時には、閉鎖部材16aはスプリング55aの付勢力によって蝶番55の支持ピンを支点に、図4で示す点線の開放姿勢から下向きに回動し、実線で示す水平方向又はやや上向きの閉鎖姿勢に切り換えられる。
従って、この閉鎖姿勢において閉鎖部材16aはシート2の横巾面を押接することができ、シート2の上部側即ちシートケース4とシート2を気密状態に保持する。
【0032】
またソレノイド56がONすると、リンク杆57がスプリング55aの付勢力に抗して退動し、閉鎖部材16aを上向きの開放姿勢に切り換えるので、次に行われるシート2の上下移動を妨げない。そして、上方に向けて退避回動した閉鎖部材16aは、カバー4c即ちケース枠4aと支柱3との間に、前側に外れたシート2を接地部12と共に上方に通過させることができるところの、導入間隙58を形成する。
【0033】
さらに、シートシャッタ1は外れたシート2を支柱3の上部側即ち導入間隙58から導入させる導入通路61を、シートドラム5の繰出し側に近接させて設置したシートガイド62の下部と支柱3の上部との間に形成している。
上記シートガイド62は、シート2の側方をガイド片10と共に支柱3のガイド部11内に向けて導入案内する案内路63を、前後一対の案内部65,66によって形成している。案内路63はシート2の側方を挟持状態で案内すると共に、ガイド片10を適正位置に矯正しながら案内することができる。
【0034】
またシートガイド62はシートケース4内の両側に、案内路63をシートドラム5の繰出し側で下向きの接線方向となる位置に設けられている。
この構成により、左右のシートガイド62は案内路63によってシートドラム5から繰り出されて下降するシート2の両側を支持案内し、導入通路61を介して支柱3のガイド路23とシート路19内に案内する。
また支柱3から外れたシート2がシートドラム5によって巻き戻される際に、シート2はシートガイド62によって適正な繰出姿勢に復帰される。
【0035】
以上のように構成されたシートシャッタ1は、シート2をシートドラム5によって巻き戻して、接地部12を支柱3の上で導入通路61に位置させた繰り出し待機姿勢から、駆動モータ7の回転によってシートドラム5がシート2を繰り出すと、シート2の両側辺はシートガイド62の案内路63を移動し、導入通路61を経て支柱ガイド26で案内されガイド部11に挿入される。
この後シート2はガイド片10と共にガイド部11内を下降移動し、接地部12が接地した閉じ状態において停止される。このときソレノイド56がOFFになって閉鎖部材16aは閉鎖姿勢に切り換えられ、シート2を支柱3の上部間で押接し、シートケース4の内側と外側の通風空間を遮蔽する。
【0036】
これと同時的に、閉じ状態になるシート2の動作に連携させて押接方向に作動する閉鎖部材16は、シート2の側方を周壁17のシール部材53で受け止めさせた状態で弾力的に押接し、支柱3の内側と外側の通風空間を遮蔽する。
この閉鎖部材16は、閉じ状態になるシート2と接当部36の接当により、作動杆31を下方に移動する作動力で閉鎖姿勢に切り換えられ、且つシート2が開き作動されるとき、シート2と接当部36の接当を解除し開放姿勢に切り換えられる。
【0037】
従って、上記のように構成したシートシャッタ1は、開閉されるシート2の閉じ状態におけるシートケース4側と支柱3側の気密性が向上すると共に、シート2の開閉をスムースに行うことができる。
尚、図示例の閉鎖部材16aは、ソレノイド56を用い電気的に開閉作動をさせるものを示したが、これに限定されることなく例えば、シート2或いはガイド片10が上下移動する作動力を利用し、閉鎖部材16と同様に閉鎖部材16aを適宜なリンク機構を介して機械的に開閉作動させることもできる。
また閉鎖部材16aは押接代を大きくすると、シート2の上部を前後方向に押して張ることができるから、シート2の閉じ状態における弛みや揺れを抑制することができる等の利点がある。
【0038】
次に、図10,図11を参照し本発明の別実施形態に係わる気密構造を備えたシートシャッタについて説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構成については説明を省略する。
このシートシャッタ1の閉鎖部材16aは、左右の支持枠4bの前後を閉鎖するように連結したカバー(前カバー)4cとカバー(後カバー)4dに、それぞれプラスチック材或いはゴム材等からなる可撓性を有する帯板状体を設け、この閉鎖部材16aによってシート2の前後両側の面を押接し、シートケース4の内側と外側の通風空間を遮蔽すると共に、前記導入間隙58を形成することができる構成となっている。
【0039】
即ち、カバー4cとカバー4dに閉鎖部材16aをそれぞれ取付支持する取付片部は、シート路19から略等しい前後位置に互いに対向させた状態で、外れたシート2を導入する導入間隙58を形成する。
そして、閉鎖部材16aをカバー4cとカバー4dの取付片部に適宜な取付部材70によって取付支持し、その自由端側の表面でシート2を押接するように突出させている。
尚、図示例の取付部材70は複数のリベット等とし、閉鎖部材16aの基部側とカバー4c,4dを巾方向に気密性を有して接続している。
【0040】
上記のように構成したシートシャッタ1は、シートケース4の下部でシート路19に沿って閉じたシート2の両側の面に常時押接する閉鎖部材16aを設けているので、シート2が下降移動するとき図10の実線で示すように、閉鎖部材16aはシート2に接触して移動方向(下向き方向)に撓み変形した状態で押接する。つまり繰り出し待機姿勢にあるシート2が下降するときは、導入通路61に停止している接地部12が、上方から前後両側の閉鎖部材16a,16aを押し開きながら下向き状態にし、シート2は閉鎖部材16a,16aによって前後両面の巾方向を挟持された接触状態で下降することになる。
【0041】
このとき、閉鎖部材16aは弾力的にシート2に接触するので、下降時のシート2の揺れに追随すると共に、風等によって前後方向に揺れるシート2を弾力的に押接し気密性を保持することができる。
またシート2が上昇するときは、閉鎖部材16aはシート2との接触によって同図の点線で示すように上向きに撓んで返曲するので、シート2の上昇に大きな抵抗を伴うことなく且つ両者の耐久性に支障を生じない。
【0042】
またシートケース4の下部でシート2の前後に閉鎖部材16aを設けたシートシャッタ1は、カバー4cとカバー4dの間隙つまりシートケース4と支柱3との間に形成される、支柱3から外れたシート2を繰出装置5側に導入させる導入間隙58を広くすることができるから、外れたシート2の繰出装置5側への復帰作動をスムースに行うことができる。
【0043】
尚、図示例のようにシートケース4に取付支持した可撓性を有する帯板状のシール部材60からなる閉鎖部材16aは、シート2の上方の気密構造を簡単且つ廉価にすることができるが、これに限定することなく例えば、スポンジ状の長いブロック体やシート2に転接する長いローラにすることもできる。また上記のような部材からなる閉鎖部材16aを、第1の実施形態で示したもののように電気的又は機械的に開閉作動させて、シートケース4の内側と外側の通風空間を遮蔽することもできる。
【0044】
またシートシャッタ1は、シート2を進退作動させる繰出装置5を、シート2を巻き取り収納する筒状のシートドラムにしたが、この方式に限定することなく、例えば繰出装置5はシート2を直線的に進退作動させる駆動機構を備えたものにしたり、また支柱3に相当するガイド部は水平姿勢或いは傾斜姿勢で設置することもできる。また支柱3は従来のものと同じ程度の気密構造を備えた支柱を用いることもできる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によるシートシャッタの気密構造は以上のように構成したことにより、次のような効果を奏する。
繰出装置によって繰り出され両側の支柱に沿って閉じた状態のシートは、シートケースの下部で支柱の間に設けた閉鎖部材で押接されるから、シートケースの内側と外側の通風空間を遮蔽し、シートシャッタの気密性を向上することができる。
【0046】
シートケースの下部にシートの両側の面に押接する閉鎖部材を設けたことにより、閉じたシートを前後から挟持した状態で、シートケースの内側と外側の通風空間を遮蔽することができる。
【0047】
シートを弾性を有して押接するシール部材によって構成した閉鎖部材は、風等によって前後方向に揺れるシートを弾力的に押接するから、シートシャッタの気密性を向上できる。
【0048】
閉鎖部材をシートの閉じ状態への動作に連携させ、シートを押接する閉鎖姿勢にすると共に、シートが開き作動する動作に連携させ、閉鎖部材をシートの押接を解除した開放姿勢に切り換えることにより、シートの開閉作動時に閉鎖部材との接触を防止し、シート及び閉鎖部材の作動をスムースに行うことができる。
【0049】
シートの閉じ状態で閉鎖部材によって閉鎖される導入間隙を形成したシートシャッタは、導入間隙を広くすることができるから、外れたシートの繰出装置側への復帰作動をスムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる気密構造備えたシートシャッタの正面図である。
【図2】図1のシートシャッタの要部の構成を示す正断面図である。
【図3】図1の側断面図である。
【図4】図3のシートケース及び閉鎖部材等の構成を示す要部の拡大側断面図である。
【図5】シートシャッタの分解斜視図である。
【図6】図1の支柱及びシートと閉鎖部材の構成を示す平断面図である。
【図7】図6のシートが支柱から外れた状態を示す平断面図である。
【図8】支柱内に設けたガイド部と閉鎖部材の構成を示す斜視図である。
【図9】図8の閉鎖部材及び作動装置の構成及び作用を示す側面図である。
【図10】別実施形態に係わる気密構造の構成を示す側断面図である。
【図11】図10の要部の構成及び作用を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートシャッタ
2 シート(シャッタ)
3 支柱(ガイド部材)
4 シートケース
4a ケース枠
4b 支持枠
4c,4d カバー
5 シートドラム(繰出装置)
10,10a ガイド片
12 接地部
16,16a 閉鎖部材
19 シート路
58 導入間隙
60 シール部材
61 導入通路

Claims (5)

  1. シート(2)を進退可能に繰り出す繰出装置(5)と、繰出装置(5)の両側でシート(2)の両側をシート路(19)に沿って移動自在に支持する支柱(3)を備え、該支柱(3)に沿ってシート(2)の開閉作動を行うシートシャッタであって、前記繰出装置(5)のシートケース(4)の下部に、シート路(19)に沿って閉じたシート(2)の内側又は外側の少なくともいずれかの面に押接し、シートケース(4)の内側と外側の通風空間を遮蔽する閉鎖部材(16a)を設けたことを特徴とするシートシャッタの気密構造。
  2. シートケース(4)の下部にシート(2)の両側の面に押接する閉鎖部材(16a)を設け、シートケース(4)の内側と外側の通風空間を遮蔽する請求項1のシートシャッタの気密構造。
  3. 閉鎖部材(16a)を、シート(2)を弾力的に押接するシール部材(60)によって構成した請求項1又は2のシートシャッタの気密構造。
  4. 閉鎖部材(16a)をシート(2)の閉じ状態への動作に連携させ、シート(2)を押接する閉鎖姿勢にすると共に、シート(2)が開き作動する動作に連携させ、閉鎖部材(16a)をシート(2)の押接を解除した開放姿勢に切り換える機構とした請求項1又は2又は3のシートシャッタの気密構造。
  5. シートケース(4)と支柱(3)との間に、支柱(3)から外れたシート(2)を繰出装置(5)側に導入させる導入間隙(58)を形成した請求項1又は2又は3又は4のシートシャッタの気密構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008088733A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置
JP2009519385A (ja) * 2005-10-28 2009-05-14 ネルジェコ フレキシブルカーテンを備えた高速ドア

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