JP2004155511A - 伸縮ブーム式作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】履帯縮小状態においても伸縮ブームの起伏角度を大きくすることができ、背面に設けられるロープ支えローラを支持するローラ支持部材の高さを低くすることができる伸縮ブーム式クレーンを提供する。
【解決手段】拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の下部走行体2を備え、この下部走行体2の上に、主巻きウインチ11、補巻きウインチ13、および第3ウインチ18を備えると共に、起伏自在、かつ伸縮自在な伸縮ブーム7を備えた上部旋回体4が搭載されてなる伸縮ブーム式クレーン1において、前記主巻きウインチ11、および補巻きウインチ13を上部旋回体4の旋回中心の後方に配設し、第3ウインチを上部旋回体の旋回中心の前方に着脱自在に配設する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、車幅方向に拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の伸縮ブーム式作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
伸縮ブームを備えた自走式の伸縮ブーム式作業機械の場合には、例えば車幅方向に拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の下部走行体を備え、この下部走行体の上に、後部に複数のウインチ、つまり第1乃至第3ウインチを備えると共に、起伏自在、かつ伸縮自在なブームを備えた上部旋回体が搭載されなる構成のものがある。このような伸縮ブーム式作業機械の第1乃至第3ウインチは、通常、上部旋回体の旋回中心よりも後方側に配設されており、そしてこれらウインチによって巻取り、巻戻される各ロープは、伸縮ブームの背面側でブームヘッド側に導かれている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−316080号公報(第4−5頁、第1−3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
周知のとおり、拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の下部走行体を備えた伸縮ブーム式クレーンの場合には、通常、クローラを車幅方向に拡張した状態でクレーン作業を行っている。そのため、伸縮ブームを含む上部旋回体の旋回中心の前後方向の重量バランスは、クローラを車幅方向に拡張した状態で、移動式クレーンの設計基準に定められている後方安定度を満足するように設定されている。なお、クローラを車幅方向に縮小させるのは、運搬のためにトレーラ等の荷台に載置する時である。
【0005】
即ち、クローラクレーンの場合には、吊荷を吊持していない状態において、ジブ(ブーム)が向けられている側の全ての転倒支点にかかる荷重の値の合計値が、このクローラクレーンの質量に重力加速度を乗じて得た値の15%に相当する値以上の後方安定性を有しなければならない。従って、このような伸縮ブーム式のクローラクレーンでは、下部走行体と上部旋回体とが直交した場合、伸縮ブーム側のクローラに15%以上の荷重がかかるように設定されている。
【0006】
ところが、拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の伸縮ブーム式クレーンの場合には、作業現場の状況等により、クローラを縮小した状態でクレーン作業をしなければならない場合が多々ある。クローラを縮小した状態では、下部走行体と上部旋回体とが直交した場合、伸縮ブーム式クレーンの後部安定性が悪化するために、伸縮ブームを最大起伏角度にすることができない。つまり、伸縮ブームの最小旋回半径を小さくすることができないため、十分なクレーン作業を行うことができないという問題があった。
【0007】
伸縮ブーム式クレーンの上記のような後部安定性に係る問題は、伸縮ブームが上部旋回体の旋回中心よりも後方位置にブームフットピンを介して支持されていて、伸縮ブームの起伏角度が大きくなるに連れて、重心が次第に上部旋回体の旋回中心よりも後方側に移動してしまうからである。勿論、上部旋回体の前側位置にバランスウェイトを装着すれば、クローラを縮小した状態であっても伸縮ブームを最大起伏角度にしてクレーン作業を行うことができる。しかしながら、別途バランスウェイトを用意しなければならないから、コスト的に不利になるので好ましくない。
【0008】
さらに、3台以上のウインチを備えた伸縮ブーム式クレーンで、例えば伸縮ブームの背面側に全てのロープを通すように構成すると、各ロープをガイドするガイドシーブを備えた、後方斜め上方に突出するガントリの突出長さが長くなる。
また、伸縮ブームの背面に設けるロープを支えるロープ支えローラを支持するローラ支持部材の高さを高くしなければならない。
【0009】
従って、伸縮ブームを最大倒伏させた運搬姿勢での伸縮ブーム式クレーンの高さが高くなるため、運搬するに際して通行し得る道路が限定されるのに加えて、場合によっては伸縮ブーム式クレーンを分解する必要が生じ、運搬費が嵩むので好ましくない。また、伸縮ブームの背面側におけるロープの本数が多くなると、巻取り、巻戻し時におけるぶれによりロープ同士が干渉して磨耗してしまうため、ロープの寿命が短くなるという問題も生じる。勿論、伸縮ブームの腹面側に全てのロープを通した場合にあっても同様である。また、従来よりも大型の複数のウインチを配設する場合には、これらウインチが上部旋回体の後部上方、後方または側方に突出する状態となり、その分伸縮ブーム式クレーンの最大高さや、上部旋回体の後端旋回半径や幅が大きくなるため、輸送性やクレーン作業性の面で不利になるという問題もある。
【0010】
従って、本発明の目的は、クローラ縮小状態においても伸縮ブームの起伏角度を大きくすることができ、背面に設けられるロープ支えローラを支持するローラ支持部材の高さを低くすることを可能ならしめる伸縮ブーム式作業機械を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る伸縮ブーム式作業機械が採用した手段は、拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の下部走行体を備え、この下部走行体の上に、複数のウインチを備えると共に、起伏自在、かつ伸縮自在な伸縮ブームを備えた上部旋回体が搭載されてなる伸縮ブーム式作業機械において、前記複数のウインチを、前記上部旋回体の旋回中心の前後に分けて配設したことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項2に係る伸縮ブーム式作業機械が採用した手段は、請求項1に記載の伸縮ブーム式作業機械において、前記上部旋回体の旋回中心より後部に配設されたウインチは、上下2段に配設された第1ウインチ、および第2ウインチであり、前記上部旋回体の旋回中心より前部に配設されたウインチは第3ウインチであることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項3に係る伸縮ブーム式作業機械が採用した手段は、請求項2に記載の伸縮ブーム式作業機械において、前記第3ウインチは、前記伸縮ブームを用いて着脱できるように構成されてなることを特徴とする。
【0014】
上記請求項1乃至3に係る伸縮ブーム式作業機械によると、複数のウインチが上部旋回体の旋回中心の前後に分けて配設されている。従って、ウインチおよびその配管類の配設スペースの確保が容易で、しかもメインテナンス空間を確保しながら、上部旋回体の後方旋回半径を小さくすることができる。また、上部旋回体の旋回中心より前方の重量を大きくすることができるから、クローラ縮小状態において、下部走行体と上部旋回体とが直交した場合でも、バランスウェイトを用いるまでもなく伸縮ブームの起伏角度を大きくすることができる。
【0015】
本発明の請求項4に係る伸縮ブーム式作業機械が採用した手段は、請求項2に記載の伸縮ブーム式作業機械において、前記第3ウインチで巻取り、巻戻される第3ロープを前記伸縮ブームの腹面側でブームヘッド側に導き、前記第1ウインチで巻取り、巻戻される第1ロープと、前記第2ウインチで巻取り、巻戻される第2ロープとを共に前記伸縮ブームの背面側でブームヘッド側に導くように構成したことを特徴とする。
【0016】
上記請求項4に係る伸縮ブーム式作業機械によれば、第3ロープが伸縮ブームの腹面側でブームヘッド側に導かれる構成で、ガントリに3つ目のシーブを設ける必要がないから、ガントリの後方突出長さを短くすることができる。また、伸縮ブームの背面に設けられるロープ支えローラを設ける必要はなく、その分支えローラを支持するローラ支持部材の高さを低くすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態1に係る伸縮ブーム式作業機械を、この伸縮ブーム式作業機械が伸縮ブーム式クレーンである場合を例として、添付図面を参照しながら説明する。図1は伸縮ブームを最大倒伏状態にした状態を示す伸縮ブーム式クレーンの全体側面図、図2は第3ウインチの装着状態を示す側面図、図3は第3ウインチの装着状態を示す平面図、図4は伸縮ブームのブームヘッド付近の拡大構成説明図である。
【0018】
図1に示す符号1は、本実施の形態1に係る伸縮ブーム式クレーン(以下、クレーンという)である。このクレーン1は、その車幅方向に拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の下部走行体2を備えており、この下部走行体2の上に、旋回軸受3を介して垂直軸心回りに旋回する上部旋回体4が搭載されている。この上部旋回体4は、ブーム支持ブラケット6を有する旋回フレ−ム5と、前記ブーム支持ブラケット6にブームフットピン6aを介して連結され、俯仰シリンダ7c(図2参照)によって起伏される伸縮自在な伸縮ブーム7と、旋回フレ−ム5の前側に搭載されてなる運転室8と、旋回フレ−ム5の後側に取付けられてなるカウンターウェイト9とから構成されている。
【0019】
前記上部旋回体4の後部上位に第1ウインチである主巻きウインチ11が配設され、この主巻きウインチ11の下位に第2ウインチである補巻きウインチ13が配設されている。また、前記上部旋回体4の前側には第3ウインチ18が後述する構成により取付けられている。そして、前記ブーム支持ブラケット6の上位後端部には第1シーブ10aと第2シーブ10bとを備え、カウンターウェイト9の上方に伸びるガントリ10が突設されている。このガントリ10の第1シーブ10aには、前記主巻きウインチ11で巻取り、巻戻される主巻きロープ12が掛けられている。また、このガントリ10の第2シーブ10bには、補巻きウインチ13で巻取り、巻戻される補巻きロープ14が掛けられている。
【0020】
これら主巻きロープ12と補巻きロープ14とは、何れも伸縮ブーム7の背面に沿ってブームヘッド7bの方向に導かれている。主巻きロープ12はブームヘッド7bの伸縮ブーム7の背面側の2つのアイドラシーブ15のうちの一方に掛けられると共に、複数のシーブを備えたブームヘッド7bの先端のブームポイントシーブ16に掛けられている。そして、主巻きロープ12はブームポイントシーブ16の複数の図示しないシーブとフック7dの複数の図示しないシーブとに掛回されると共に、その一端がブームヘッド7dに連結されている。また、補巻きロープ14はブームヘッド7bの伸縮ブーム7の背面側の2つのアイドラシーブ15のうちの他に掛けられると共に、ブームポイントシーブ16に突設されたブラケットに設けられてなる補助シーブ17に掛けられている。
【0021】
前記旋回フレーム5の旋回中心よりも前方位置、即ち運転室8の側方位置に第3ウインチ18が配設されている。この第3ウインチ18は、図2、3に示すように、旋回フレーム5の幅方向のほぼ中央部で前記伸縮ブーム7の最大倒伏状態で、俯仰シリンダ7cの中心が第3ウインチ18のドラムフランジ間に位置し、このドラムフランジに俯仰シリンダ7cが干渉しない高さ位置において、ブーム支持ブラケット6の前端部にウインチ支持ブラケットを介して挿脱自在な連結ピン21で連結されている。なお、図2、3において、第3ウインチ18の前側には、油圧タグライン装置が取付けられている。そして、この第3ウインチ18で巻取り、巻戻される第3ロープ19が、伸縮ブーム7の腹面に設けられてなる第3ロープ用ガイドシ−ブ20に掛けられてブームヘッド7b側に導かれている。なお、図4に示すように、前記主巻きロープ12、補巻きロープ14のそれぞれは、伸縮ブーム7の各段のブームの上部背面に設けられてなる背面側ロープ支えローラ7eによって支えられている。また、前記第3ロープ19は伸縮ブーム7の各段のブームの上部腹面に設けられてなる腹面側ロープ支えローラ7fによって支えられている。
【0022】
以下、本実施の形態1に係るクレーン1の作用態様を説明する。即ち、本実施の形態1に係るクレーン1によれば、主巻きウインチ11と補巻きウインチ13とが上部旋回体4の旋回中心の後方側に配置され、そして第3ウインチ18が上部旋回体4の旋回中心の前方側に配設されている。本実施の形態1に係るクレーン1の場合には、このように複数のウインチが上部旋回体4の前後に分散配設されている。そのため、複数のウインチを上部旋回体の後部に集中配設する従来例に比較して、上部旋回体4の後端旋回半径を大きくすることなく、個々のウインチの占有面積を広くすることができるので、従来例より大型で大能力のウインチを配設することができる。
【0023】
特に、比較的高い吊上能力が要求される大型の主巻きウインチ11と、補巻きウインチ13とを上部旋回体4の後部に上下に配設し、第3ウインチ18を前部に配設することで、従来の第3ウインチの配設空間を主、補巻きウインチ11、13の配設空間に割り当てることができる。よって、主、補巻きウインチ11、13をより大型にすることができると共に、前部の第3ウインチ18も大型にすることができる。従って、主巻きウインチ11,補巻きウインチ13,第3ウインチ18のそれぞれに作動油を給排するための配管や油圧ホース類の配設スペースの確保が容易であって、しかもそれらのメインテナンス空間を確保しながら、上部旋回体5の後方旋回半径を小さくすることができる。また、上部旋回体5の旋回中心より前方側の重量を大きくすることができるから、クローラ縮小状態において、バランスウェイトを用いるまでもなく、伸縮ブーム7の起伏角度を大きくすることが可能になる。
【0024】
また、本実施の形態1に係るクレーン1によれば、主巻きロープ12と補巻きロープ14とが、伸縮ブーム7の背面側でブームヘッド7bの方向に、また第3ロープ19が伸縮ブーム7の腹面側でブームヘッド7bの方向にそれぞれ導かれている。従って、全てのロープを伸縮ブーム7の背面側、または腹面側に集中配設する場合に比較して、伸縮ブーム7の背面側と腹面側とのロープ数が少なくなる。そのため、ガントリ10の後方突出長さを短くすることができ、また伸縮ブーム7の背面に設けるロープ支えローラを支持するローラ支持部材の高さを低くすることができる。勿論、ロープ同士の干渉を少なくすることができるから、ロープ寿命の延長にも寄与することができる。また、作業現場内での設置物の移動や、土木作業でブーム先端部に装着されるアタッチメントに掛け回す等、挿脱作業が多い第3ロープ19を、作業者が地上から挿脱作業を行い得る位置にすることができるので、作業時の安全性と、利便性を向上させることができる。
【0025】
さらに、本実施の形態1に係るクレーン1によれば、第3ウインチ18が不要である場合、フック7dにより第3ウインチ18を吊持しながら、連結ピン21を抜取ることにより、この第3ウインチ18を旋回フレーム5から容易に取外すことができ、逆に容易に取付けることができる。このように作業者が地上から第3ウインチ18の連結ピン21の挿脱作業ができるので、安全、かつ効率的に第3ウインチ18を着脱することができる。勿論、後の工事において第3ウインチ18を使用する場合には、この第3ウインチ18を旋回フレーム5に取付けたままにしておいても実用に支障が生じるようなことがない。なお、この第3ウインチ18に作動油を給排するために、先端にクイックカプラが取り付けられてなる油圧ホースが用いられる。
【0026】
次に、本発明の実施の形態2に係るクレーンを、上記実施の形態1に係る前記図4と、その主要部構成説明図の図5(a)と、図5(a)のA部拡大図の図5(b)とを参照しながら説明する。但し、本実施の形態2に係るクレーン1の主要構成は、上記実施の形態1に係るクレーンの主要構成と同様であるから、同一のもの並びに同一機能を有するものに同一符号を付し、かつ同一名称を以って、その相違する点について説明する。
【0027】
以下、詳細に説明すると、この実施の形態2に係るクレーン1では、主巻きウインチ11と、補巻きウインチ13とが旋回フレーム5の後部に並列配設されている。一方、第3ウインチ18が、上記実施の形態1と同様に、旋回フレーム5の前端部に取付けられており、第3ロープ19が伸縮ブーム7の腹面側を通って導かれている。前記主巻きウインチ11で巻取り、巻戻される主巻きロープ12はブーム支持ブラケット6の後部側端面に突設されたブラケットに支持されてなるガイドシーブ22に掛けられている。そして、主巻きロープ12は伸縮ブーム7の腹面側を通り、この伸縮ブーム7の腹面に設けられてなる、後述するガイドシーブ機構23を経てブームヘッド7b側に導かれると共に、ブームポイントシーブ16に掛けられるように構成されている。
【0028】
なお、これら主巻きウインチ11と補巻きウインチ13とは、上記実施の形態1に係るクレーン1の主巻きウインチ11、補巻きウインチ13の場合と同様に、上下位置に配設されていても良い。但し、この実施の形態2の場合にあっては、図5から良く理解されるように、補巻きウインチ13を、主巻きウインチ11の上側に配設する必要がある。
【0029】
前記ガイドシーブ機構23は、伸縮ブーム7の腹面に突設されてなるブラケット23aを備えている。そして、このブラケット23aにピンを介して、下側から主巻きロープ12に転接する下部シーブ23b、および上側から主巻きロープ12に転接する上部シーブ23cを備えてなる構成になっている。
【0030】
前記補巻きウインチ13で巻取り、巻戻される補巻きロープ14は、ガントリ10が有する1つのシーブ10bに掛けられ、伸縮ブーム7の背面に沿ってブームヘッド7bの方向に導かれている。そして、この補巻きロープ14は、ブームヘッド7bの伸縮ブーム7の背面側のアイドラシーブ15に掛けられると共に、補助シーブ17に掛けられるように構成されている。
【0031】
以下、本実施の形態2に係るクレーン1の作用態様を説明する。即ち、ガントリ10にシーブを1つ設けるだけで良いから、ガントリ10の後方突出長さを実施の形態1に係るクレーンの場合よりも短くすることができる。また、伸縮ブーム7の背面に設けられるロープ支えローラは1つで良いから、この支えローラを支持するローラ支持部材の高さを低くすることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項1乃至3に係る伸縮ブーム式作業機械では、複数のウインチが上部旋回体の旋回中心の前後に分けて配設されている。
従って、本発明の請求項1または2に係る伸縮ブーム式作業機械によれば、配管類の設置スペースの確保が容易で、しかもメインテナンス空間を確保しながら、上部旋回体の後方旋回半径を小さくすることができる。また、上部旋回体の旋回中心より前方の重量を大きくすることができるから、履帯縮小状態において、下部走行体と上部旋回体とが直交した場合でも、従来例に係る伸縮ブーム式作業機械のようにバランスウェイトを用いるまでもなく、伸縮ブームの起伏角度を大きくすることができる。
【0033】
また、複数のウインチが上部旋回体の前後に分散配設されているため、複数のウインチを上部旋回体の後部に集中配設する従来例に比較して、上部旋回体の後端旋回半径を大きくすることなく、個々のウインチの占有面積を広くすることができるので、従来例より大型で大能力のウインチを配設することができる。
特に、比較的高い吊上能力が要求される大型の第1ウインチと、第2ウインチとを上部旋回体後部に上下に配設し、第3ウインチを前部に配設することで、従来の第3ウインチの配設空間を第1,2ウインチの配設空間に割り当てることができる。よって、第1,2ウインチをより大型にすることができると共に、前部の第3ウインチも大型にすることができる。
【0034】
本発明の請求項4に係る伸縮ブーム式作業機械によれば、第3ロープが伸縮ブームの腹面側でブームヘッド側に導かれる構成で、ガントリに3つ目のシーブを設ける必要がないから、ガントリの後方突出長さを短くすることができる。
また、伸縮ブームの背面に設けられるロープ支えローラを設ける必要はなく、その分支えローラを支持するローラ支持部材の高さを低くすることができる。
さらに、作業現場内での設置物の移動や、土木作業でブーム先端部に装着されるアタッチメントに掛け回す等、挿脱作業が多い第3ロープを、作業者が地上から挿脱作業を行い得る位置にすることができるので、作業時の安全性と、利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、伸縮ブームを最大倒伏状態にした状態を示す伸縮ブーム式クレーンの全体側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、第3ウインチの装着状態を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、第3ウインチの装着状態を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係り、伸縮ブームのブームヘッド付近の拡大構成説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係り、図5(a)は伸縮ブーム式クレーンの主要部構成説明図、図5(b)は図5(a)のA部拡大図である。
【符号の説明】
1…クレーン、2…下部走行体、3…旋回軸受、4…上部旋回体、5…旋回フレーム、6…ブーム支持ブラケット、6a…ブームフットピン、7…伸縮ブーム、7a…基本ブーム、7b…ブームヘッド、7c…俯仰シリンダ、7d…フック、7e…背面側ロープ支えローラ、7f…腹面側ロープ支えローラ、8…運転室、9…カウンターウェイト、10…ガントリ、10a,10b…ガイドシーブ
11…主巻きウインチ、12…主巻きロープ、13…補巻きウインチ、14…補巻きロープ、15…アイドラシーブ、16…ブームポイントシーブ、17…補助シーブ、18…第3ウインチ、19…第3ロープ、20…第3ロープ用ガイドシーブ
21…連結ピン、22…ガイドシーブ、23…ガイドシーブ機構、23a…ブラケット、23b…下部ローラ、23c…上部ローラ

Claims (4)

  1. 拡縮自在なクローラを有するクローラ走行式の下部走行体を備え、この下部走行体の上に、複数のウインチを備えると共に、起伏自在、かつ伸縮自在な伸縮ブームを備えた上部旋回体が搭載されてなる伸縮ブーム式作業機械において、前記複数のウインチを、前記上部旋回体の旋回中心の前後に分けて配設したことを特徴とする伸縮ブーム式作業機械。
  2. 前記上部旋回体の旋回中心より後部に配設されたウインチは、上下2段に配設された第1ウインチ、および第2ウインチであり、前記上部旋回体の旋回中心より前部に配設されたウインチは第3ウインチであることを特徴とする請求項1に記載の伸縮ブーム式作業機械。
  3. 前記第3ウインチは、前記伸縮ブームを用いて着脱できるように構成されてなることを特徴とする請求項2に記載の伸縮ブーム式作業機械。
  4. 前記第3ウインチで巻取り、巻戻される第3ロープを前記伸縮ブームの腹面側でブームヘッド側に導き、前記第1ウインチで巻取り、巻戻される第1ロープと、前記第2ウインチで巻取り、巻戻される第2ロープとを共に前記伸縮ブームの背面側でブームヘッド側に導くように構成したことを特徴とする請求項2に記載の伸縮ブーム式作業機械。
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