JP2004155239A - 車両用シートの取付構造 - Google Patents

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    • B60N2/015Attaching seats directly to vehicle chassis

Abstract

【課題】リヤシートのシートバックをシート後方の車体に取付ける取付手段に、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段を設けることで、車体重量の悪化を招くことなく、後方からの荷物等の衝撃荷重を吸収することができる車両用シートの取付構造の提供を目的とする。
【解決手段】リヤシート33とリヤシート33後部の荷室27との間に開口部を備え、リヤシート33のシートバック32を取付手段36を介してシート33後方の車体22に取付けた車両用シートの取付構造であって、上記取付手段36には、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段36eが設けられたものである。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リヤシートとリヤシート後部の荷室との間に開口部を備え、リヤシートのシートバックを取付手段を用いてシート後方の車体に取付けたような車両用シートの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用シートの取付構造としては次のような構造がある。すなわち、リヤシートのシートバックをワイヤフレームにて構成する一方、リヤシートとリヤシート後部の荷室との間に位置する車体(リヤシート背面部材参照)にはロック部を設け、このロック部に対してリヤシートのシートバックにおけるワイヤフレームの一部を係止させたものである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−291004号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のリヤシートとリヤシート後部の荷室との間に開口部が形成された場合、荷室に重量が大きい荷物を載せると、車両衝突時に荷物が前方へ移動し、この荷物は開口部を介してリヤシートのシートバックに衝合するので、リヤシートに対して後方からの荷物の衝撃荷重が入力される問題点があった。
【0005】
そこで、この発明は、リヤシートのシートバックをシート後方の車体に取付ける取付手段に、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段を設けることで、車体重量の悪化を招くことなく、後方からの荷物等の衝撃荷重を吸収することができる車両用シートの取付構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両用シートの取付構造は、リヤシートとリヤシート後部の荷室との間に開口部を備え、リヤシートのシートバックを取付手段を介してシート後方の車体に取付けた車両用シートの取付構造であって、上記取付手段には、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段が設けられたものである。
【0007】
上記構成によれば、取付手段に衝撃吸収手段を設けたので、車体重量の悪化を招くことなく、車両後突時の後方からの荷物等の衝撃荷重を吸収することができる。
【0008】
この発明の一実施態様においては、上記リヤシートのシートバックはシートフレームを備え、上記シートフレームが取付手段を介してシート後方の車体に取付けられ、上記取付手段の衝撃吸収手段は後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する湾曲部に設定されたものである。
【0009】
上記構成のシートフレームは、剛性パイプによるシートフレームと、パネルフレームまたはワイヤフレームの何れに設定してもよい。
上記構成によれば、衝撃吸収手段を構成する湾曲部にて後方からの衝撃荷重を確実に吸収することができる。
【0010】
この発明の一実施態様においては、上記シートフレームはワイヤフレームに設定されたものである。
上記構成によれば、ワイヤフレームの成形容易性を利用して重量の悪化を招くことなく簡単な構造にて衝撃吸収手段を構成することができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記ワイヤフレームのワイヤ先端にフック部を形成し、車体部材にはフック部を差込む貫通孔と、該貫通孔の端部から前方に向って延びて衝突時にフック部を前方に移動させて係止する溝部とが設けられたものである。
上記構成によれば、衝撃荷重の作用時にワイヤフレームにおけるワイヤ先端のフック部を確実に車体部材に係止させることができる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記貫通孔は車幅方向に所定長さを有し、該貫通孔の両端部から前方に向って延びる溝部間には、下方に突出して上記フック部が溝部に移動した後に後方に戻るのを防止する規制部が設けられたものである。
【0013】
上記構成の規制部は車体部材に設けられた爪部で形成してもよい。
上記構成によれば、衝撃荷重作用時のシートバックの戻りによるフック部の外れを上記規制部にて防止することができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記貫通孔に差込まれたフック部と該貫通孔との間には、所定以上の衝撃荷重で破断するスペーサが介設されたものである。
上記構成のスペーサは、樹脂ブッシュ等の樹脂部材やその他の非金属部材にて構成してもよい。
上記構成によれば、衝突作用時のフック部の係止状態を悪化させることなく、通常時においてフック部と車体部材との接触による異音発生を防止することができる。
【0015】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シートの取付構造を示すが、まず図1〜図3を参照して車両の後部車体構造について説明する。図1、図2、図3において、フロアパネル1の中央部には車両の前後方向に延びる凸状のトンネル部2を一体形成する一方、上述のフロアパネル1の左右両側部において車両の前後方向に延びるサイドシル3,3を設けている。
【0016】
このサイドシル3はサイドシルインナ4とサイドシルアウタ5とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面6を有する車体剛性部材である。なお、上述のサイドシル閉断面6内には必要に応じてサイドシルレインフォースメントまたは環状レインフォースメントが設けられる。
【0017】
また上述のサイドシル3の後部には、該部から後方に延びる左右一対のリヤサイドフレーム7,7を設け、フロアパネル1およびリヤフロア8の下面とリヤサイドフレーム7との間には閉断面9を形成している。
【0018】
上述のリヤフロア8はフロアパネル1の後部にキックアップ部10(段差部)を介して連結されたものであり、上述のトンネル部2の上部には該トンネル部2に沿って車両の前後方向に延びて、前部がダッシュロアパネルに接合され、後部が上述のキックアップ部10上面に接合され、またスカート部がトンネル部2の左右両側面に接合されたトンネルレインフォースメント11(いわゆるハイマウント・バックボーンフレーム)を設け、このトンネルレインフォースメント11とトンネル部2の上部左右には車両の前後方向に延びる2つの閉断面12,12を形成して、フロア剛性および車体剛性の向上を図っている。
【0019】
またフロアパネル1の上面において中央のトンネル部2を跨いで左右のサイドシル3,3と連結されるクロスメンバ13,14(いわゆるNo.2クロスメンバとNo.3クロスメンバ)を前後方向に離間させて、それぞれ設けている。
【0020】
これらの各クロスメンバ13,14は車幅方向に延びて、フロアパネル1との間に閉断面を形成する車体剛性部材である。
さらに、上述のキックアップ部10の下部には車幅方向に延びて左右のリヤサイドフレーム7,7相互間を連結するリヤクロスメンバ15(いわゆるNo.4クロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ15とキックアップ部10との間には車幅方向に延びる閉断面16を形成している。
【0021】
加えて、上述のリヤクロスメンバ15よりも所定距離後方において、リヤフロア8の下部には車幅方向に延びて左右のリヤサイドフレーム7,7相互間を連結する別のリヤクロスメンバ17(いわゆるNo.5クロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ17とリヤフロア8との間には車幅方向に延びる閉断面18を形成している。
【0022】
また、図1に示すようにサイドシル3とトンネル部2との中間に対応して、フロアパネル1の下部には車両の前後方向に延びるフロアフレーム19,19を設け、これら左右のフロアフレーム19,19とフロアパネル1との間には閉断面を形成している。
【0023】
図2に示すようにタイヤハウスインナ20(ホイールハウスインナと同意)を設ける一方、左右の車体側壁としてのリヤピラーインナ21,21を車幅方向に連結する剛性部材としてのパッケージメンバ22を設けている。
【0024】
上述のパッケージメンバ22は略水平方向に延びるパッケージトレイ23と、このパッケージトレイ23の前端折曲部の背面側に接合されたパッケージメンバフロント24とを備え、これら両者23,24間に車幅方向に延びる閉断面25を形成したものである。
【0025】
またリヤウインドガラスの傾斜下端部と対応して車幅方向に延びるメンバ26を設け、上述のパッケージトレイ23とリヤフロア8との間に荷室27を形成するように構成している。
【0026】
ところで、上述のトンネルレインフォースメント11の後部11aは図2、図3に示すようにキックアップ部10の上端面に接合されていて、このトンネルレインフォースメント11の後部11aの上面には断面門形状のブラケット28を接合している。
【0027】
上述のパッケージメンバ22と、リヤ側の車体側壁としてのリヤピラーインナ21およびタイヤハウスインナ20とを接続するパッケージジャンクション29を設け、このパッケージジャンクション29と上述のブラケット28の間には正面視略V字状のガセット部材としてのVブレース30を取付け、トンネルレインフォースメント11に入力された荷重を該Vブレース30を介して左右の車体側壁に伝達、分散すべく構成している。
上述のVブレース30は図3に示すように、シートクッション31とシートバック32とを備えたリヤシート33のシートバック32背面部に位置するものである。
【0028】
また上述のリヤシート33とリヤシート後部の荷室27との間には図2に示すように開口部34が形成され、この開口部34に対応して設けられた上述のVブレース30により車体剛性を確保すべく構成している。
【0029】
さらに上述のリヤシート33は図2に示すようにリヤ右席A、リヤ中央席B、リヤ左席Cに独立したバケットシートに設定されると共に、この実施例ではシートバック32が可到しない構造に設定されている。
【0030】
次に図4〜図11を参照して車両用シートの取付構造について詳述する。
なお、以下の説明においてはリヤ右席Aの取付構造について述べるが、リヤ中央席Bおよびリヤ左席Cはリヤ右席Aと同等または対称に構成されている。
【0031】
図4はリヤシート33(リヤ右席A)のシートバック32の内部構造を示す正面図、図5はその右側面図であって、このシートバック32のフレームは、軽量化および成形の容易性を図る目的で複数本のワイヤフレーム35を組合わせて構成している。
【0032】
上述のワイヤフレーム35の上部左右にはワイヤフレーム35と同一材料にて取付手段としてのフック部36,36を設けている。これらのフック部36,36はシートバック32をシート後方の車体に取付けるためのものである。
【0033】
これらの各フック部36は図4、図5に示すように一側の逆L字状部36aと、他側の逆L字状部36bとを連設部36cで一体に連結し、合計4つの接合部36d…をワイヤフレーム35に溶接固定(接合固定)したものである。
【0034】
また上述のワイヤフレーム35の下部左右にはワイヤフレーム35と同一材料にて挿入手段としてのフック部37,38を設けている。
これらの各フック部37,38は図4、図5に示すように略U字状に形成されて、合計4つの接合部37a,38aがワイヤフレーム35にそれぞれ溶接固定(接合固定)されたものであって、これらの各フック部37,38はキックアップ部10またはリヤフロア8に形成された係入孔に対して、上方から差し込まれるように構成している。
【0035】
図6は図2の要部(フック部36を取付ける部分)の拡大図、図7はその分解斜視図、図8はフック部36を取付けた状態で示す平面図であって、フック部取付け部位に対応してパッケージトレイ23の前端折曲部23aには凹部23bを形成している。
【0036】
また上述のフック部取付け部位に対応してパッケージメンバフロント24には車両の前後方向前方に突出する突出部24aを一体形成し、この突出部24aにはフック部36を上方から下方に向けて差込む貫通孔40と、この車幅方向に所定の長さを有する貫通孔40の左右の両端部から前方に向って延びて衝突時にフック部36を前方に移動させて係止する貫通構造の溝部41,41とが設けられている。
【0037】
さらに、上述のフック部取付け部位に対応してパッケージメンバフロント24の下面部にはブラケット42を接合固定している。
このブラケット42は主面42aと、この主面42aの前端から下方に向けて一体に折曲げ形成した折曲げ片42bとを有し、この折曲げ片42bの形成によりブラケット42それ自体の剛性向上を図っている。
【0038】
またブラケット42の主面42aにはパッケージメンバフロント24の突出部24a側の貫通孔40、溝部41と対応するように貫通孔43および溝部44,44を穿設形成し、溝部44,44間には、下方に突出して上述のフック部36が溝部41,44に移動した後に、後方に戻るのを防止する規制部としての爪部45を一体に折曲げ形成している。
【0039】
さらに図7〜図9に示すように貫通孔40,43に差込まれたフック部36と該貫通孔40,43との間には所定以上の衝撃荷重で破断するスペーサの一例として非金属製たとえば合成樹脂製のブッシュ46を介設している。
【0040】
このブッシュ46は図10、図11に示すように、フック部36を挿入する貫通孔47をもった筒部48と、パッケージメンバフロント24の突出部24a上面に載置される座部49と、この座部49の車幅方向中間において貫通孔47の前後両部に一体成形された補強を兼ねる組付け性向上のためのツマミ部50,50とを備えている。
【0041】
そして、ブッシュ46を構成する合成樹脂の種類、座部49の肉厚、貫通孔47の孔縁から座部49前端までの長さを適宜設定することで、図10、図11に矢印βで示す部分を、所定以上の衝撃荷重で破断するように構成している。
【0042】
しかも、リヤシート33のシートバック32をシート後方の車体(パッケージメンバフロント24、ブラケット42参照)に取付ける取付手段としてのフック部36には、図3、図4、図5に示すように、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段としての湾曲部36e,36eを一体に折曲げ形成している。この実施例では図4に示すようにフック部36の一側および他側の逆L字状部36a,36bに横向きのU字状部を一体形成することで、上述の湾曲部36e,36eを一体形成したものである。
【0043】
図6〜図9においては図4で示したシートバック32の上部左右のフック部36,36のうちの一方と対応する車体側の構造のみを示したが、フック部36,36のうちの他方と対応する車体側の構造については図6〜図9の構造と同等に構成される。なお、図中Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示すものである。
【0044】
このように構成した車両用シートの取付構造の作用について以下に説明する。
衝突荷重が作用しない通常時においては、ワイヤフレームと同一材料にて形成された金属製のフック部36と、車体としてのパッケージメンバフロント24およびブラケット42との間には非金属材料(この実施例では合成樹脂)にて形成されたブッシュ46が介設されているので、車両走行その他により車体が振動しても、金属同士の接触により異音が発生するのを防止することができる。
【0045】
一方、図3で示した荷室27に重量が大きい荷物を載せ、かつ車両が後突された場合には、上記荷物が前方へ移動し、この荷物は開口部34を介してリヤシート33のシートバック32に衝合するが、このシートバック32は上記構成にて車体に取付けられているので、所定以上の衝撃荷重の入力時には、まず図10、図11のブッシュ46の矢印βで示す部分が破断され、フック部36は貫通孔40,43から溝部41,44に沿って前方に移動した後に、パッケージメンバフロント24の溝部41前端にて係止される。この時、フック部36の連設部36cはシートバック32の前倒支点との関係上、ブラケット42の折曲げ片42bと爪部45との間に移動する。
【0046】
次にフック部36の衝撃吸収手段としての湾曲部36eが伸びることで、衝撃を吸収し、衝撃吸収後においては反動によりフック部36が後方に戻ろうとするが、このフック部36の連設部36cが規制部としての爪部45で係止されるので、フック部36の外れを防止することができる。
【0047】
上記実施例の車両用シートの取付構造は、リヤシート33とリヤシート33後部の荷室27との間に開口部34を備え、リヤシート33のシートバック32を取付手段(フック部36参照)を介してシート後方の車体(パッケージメンバ22参照)に取付けた車両用シートの取付構造であって、上記取付手段(フック部36参照)には、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段(湾曲部36e参照)が設けられたものである。
【0048】
この構成によれば、取付手段(フック部36参照)に衝撃吸収手段(湾曲部36e参照)を設けたので、車体重量の悪化を招くことなく、車両後突時の後方からの荷物等の衝撃荷重を吸収することができる。
【0049】
また、上記リヤシート33のシートバック32はシートフレーム(ワイヤフレーム35参照)を備え、上記シートフレーム(ワイヤフレーム35参照)が取付手段(フック部36参照)を介してシート33後方の車体(パッケージメンバ22参照)に取付けられ、上記取付手段(フック部36参照)の衝撃吸収手段は後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する湾曲部36eに設定されたものである。
この構成によれば、衝撃吸収手段を構成する湾曲部36eにて後方からの衝撃荷重を確実に吸収することができる。
【0050】
さらに、上記シートフレームはワイヤフレーム35に設定されたものである。
この構成によれば、ワイヤフレーム35の成形容易性を利用して重量の悪化を招くことなく簡単な構造にて衝撃吸収手段(湾曲部36e参照)を構成することができる。
【0051】
加えて、上記ワイヤフレーム35のワイヤ先端にフック部36を形成し、車体部材(パッケージメンバ22参照)にはフック部36を差込む貫通孔40と、該貫通孔40の端部から前方に向って延びて衝突時にフック部36を前方に移動させて係止する溝部41とが設けられたものである。
この構成によれば、衝撃荷重の作用時にワイヤフレーム35におけるワイヤ先端のフック部36を確実に車体部材(パッケージメンバ22参照)に係止させることができる。
【0052】
また、上記貫通孔40は車幅方向に所定長さを有し、該貫通孔40の両端部から前方に向って延びる溝部41,41間には、下方に突出して上記フック部36が溝部41に移動した後に後方に戻るのを防止する規制部(爪部45参照)が設けられたものである。
【0053】
この構成によれば、衝撃荷重作用時のシートバック32の戻りによるフック部36の外れを規制部としての爪部45にて防止することができる。
【0054】
さらに、上記貫通孔40に差込まれたフック部36と該貫通孔40との間には、所定以上の衝撃荷重で破断するスペーサ(プッシュ46参照)が介設されたものである。
この構成によれば、衝突作用時のフック部36の係止状態を悪化させることなく、通常時においてフック部36と車体部材(パッケージメンバ22参照)との接触による異音発生を防止することができる。
【0055】
図12は車両用シートの取付構造の他の実施例を示し、図4で示した実施例においては、シートバック32のワイヤフレーム35の上部左右における一側のフック部36にのみ湾曲部36eを一体形成したが、図12に示すこの実施例においてはワイヤフレーム35の上部左右における一側および他側の双方のフック部36,36にそれぞれ湾曲部36eを一体形成したものである。
【0056】
図12に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0057】
図13は車両用シートの取付構造のさらに他の実施例を示し、図5で示した実施例においては、シートバック32のワイヤフレーム35の上部左右にワイヤフレーム35と同一材料から成るフック部36,36を設けたが、図13に示すこの実施例においてはシートバック32のシートフレームを剛性パイプによるシートフレーム51に設定し、このシートフレーム51に設けたブラケット52に対して溶接接合手段等により上述同様のフック部36を設けると共に、シートフレーム51手の下部にはロア側のフック部37を取付けたものである。
【0058】
図13に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図13において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0059】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の取付手段は、実施例のフック部36に対応し、
以下同様に、
シート後方の車体は、パッケージメンバ22に対応し、
衝撃吸収手段は、湾曲部36eに対応し、
シートフレームは、ワイヤフレーム35または剛性パイプによるシートフレーム51に対応し、
規制部は、爪部45に対応し、
スペーサは、合成樹脂のブッシュ46(樹脂部材)に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0060】
例えば、上記実施例においてはシートバック32が可倒しない構造を例示したが、シートバック32がシートクッション31上に可倒する構造に対しても上記構成の車両用シートの取付構造を採用することができる。
【0061】
【発明の効果】
この発明によれば、リヤシートのシートバックをシート後方の車体に取付ける取付手段に、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段を設けたので、車体重量の悪化を招くことなく、後方からの荷物等の衝撃荷重を吸収することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の後部車体構造をフロア部材を省略して示す平面図。
【図2】後部車体構造を示す斜視図。
【図3】車両用シートの取付構造を示す側面図。
【図4】シートバックの内部構造を示す正面図。
【図5】シートバックの内部構造を示す側面図。
【図6】シート後方の車体構造を示す斜視図。
【図7】シートの取付構造を示す分解斜視図。
【図8】シートの取付構造を示す平面図。
【図9】図8のD−D線矢視断面図。
【図10】スペーサの平面図。
【図11】図10のE−E線矢視断面図。
【図12】フック部の他の実施例を示す正面図。
【図13】シートフレームの他の実施例を示す側面図。
【符号の説明】
22…パッケージメンバ(車体)
27…荷重
32…シートバック
33…リヤシート
34…開口部
35…ワイヤフレーム(シートフレーム)
36…フック部(取付手段)
36e…湾曲部(衝撃吸収手段)
40…貫通孔
41…溝部
45…爪部(規制部)
46…ブッシュ(スペーサ)

Claims (6)

  1. リヤシートとリヤシート後部の荷室との間に開口部を備え、リヤシートのシートバックを取付手段を介してシート後方の車体に取付けた車両用シートの取付構造であって、
    上記取付手段には、後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する衝撃吸収手段が設けられた
    車両用シートの取付構造。
  2. 上記リヤシートのシートバックはシートフレームを備え、
    上記シートフレームが取付手段を介してシート後方の車体に取付けられ、
    上記取付手段の衝撃吸収手段は後方からの衝突荷重が作用した時、衝撃を吸収する湾曲部に設定された
    請求項1記載の車両用シートの取付構造。
  3. 上記シートフレームはワイヤフレームに設定された
    請求項2記載の車両用シートの取付構造。
  4. 上記ワイヤフレームのワイヤ先端にフック部を形成し、
    車体部材にはフック部を差込む貫通孔と、該貫通孔の端部から前方に向って延びて衝突時にフック部を前方に移動させて係止する溝部とが設けられた
    請求項3記載の車両用シートの取付構造。
  5. 上記貫通孔は車幅方向に所定長さを有し、該貫通孔の両端部から前方に向って延びる溝部間には、下方に突出して上記フック部が溝部に移動した後に後方に戻るのを防止する規制部が設けられた
    請求項4記載の車両用シートの取付構造。
  6. 上記貫通孔に差込まれたフック部と該貫通孔との間には、所定以上の衝撃荷重で破断するスペーサが介設された
    請求項4または5記載の車両用シートの取付構造。
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