JP2004154612A - 樹脂積層品粉砕物分別回収方法および装置 - Google Patents

樹脂積層品粉砕物分別回収方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水を使用しない乾式工程のみで高い選別精度を簡易な構成で得ることができるようにする。
【解決手段】風力によって粉砕物e中の粉体fや発泡材bを分離する一次風力分離工程と、傾斜した無端状回転ベルト12へ供給して、球形に近似した塊形状の芯材cを転落除去する転選分離工程と、風力によって大きな表皮材aを分離する二次風力分離工程と、振動によって表皮材aと残りの芯材cとを分別する振動分離工程とを直列に備えるようにしている。そして、転選分離装置13の上方に一次風力分離装置11および二次風力分離装置15へ供給される粉砕物eを貯留する各タンク16,17をそれぞれ配設し、各タンク16,17と無端状回転ベルト12との間に一次風力分離装置11および二次風力分離装置15を配設するようにしている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、樹脂積層品粉砕物分別回収方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数種類の樹脂材料よりなる樹脂積層品を種類毎に分別回収する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この文献に記載された技術では、樹脂積層品を粉砕した後に、篩選別工程で大きな粉砕物と小さな粉砕とに選別し、このうち篩上の大きな粉砕物を風力選別で選別し、篩下の小さな粉砕物を転動選別で選別するようにしている。更に、転動選別では選別されなかった細かい粉砕物を比重選別工程で水中に投入して比重差により選別するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−48248号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された樹脂積層品粉砕物分別回収手段では、篩選別後の篩上の大きな粉砕物を風力選別のみで選別し、篩下の小さな粉砕物を転動選別のみで選別するようにしているため、それぞれ選別精度が低いという問題があった。
【0006】
また、細かい粉砕物に対しては比重選別工程を行っているが、比重選別工程は水を用いるので、水処理が大変であり、且つ、装置構成が大規模になるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、水を使用しない乾式工程のみで高い選別精度を簡易な構成で得ることのできる樹脂積層品粉砕物分別回収方法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、柔軟な表皮材と、軽量の発泡材と、硬質の芯材との少なくとも三層を積層した樹脂積層品を粉砕して成る粉砕物を分別回収する樹脂積層品粉砕物分別回収方法であって、風力によって粉砕物中の粉体や発泡材を分離する一次風力分離工程と、一次風力分離工程を通った粉砕物を、傾斜した無端状回転ベルトへ供給して、球形に近似した塊形状の芯材を転落除去する転選分離工程とを備えた樹脂積層品粉砕物分別回収方法を特徴としている。
【0009】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、一次風力分離工程で余分な粉体や発泡材を予め分離することにより、転選分離工程での芯材と表皮材との分別を効率的に行うことができる。また、一次風力分離工程で予め余分な粉体を分離しておくことにより、転選分離工程における無端状回転ベルトが粉体で汚れることが防止される。
【0010】
請求項2に記載された発明では、転選分離工程の後に、振動によって表皮材と残りの芯材とを分別する振動分離工程を備えた請求項1に記載の樹脂積層品粉砕物分別回収方法を特徴としている。
【0011】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、転選分離工程の後に振動分離工程を備えたことにより、転選分離工程では分別できなかった残りの芯材を、より分別精度の高い振動分離工程によって分別することができる。また、転選分離工程の後に振動分離工程を備えたことにより、分別に時間のかかる振動分離工程の処理量を少量に抑えることができ、効率的である。
【0012】
請求項3に記載された発明では、転選分離工程と振動分離工程との間に、風力によって大きな表皮材を分離する二次風力分離工程を備えた請求項2に記載の樹脂積層品粉砕物分別回収方法を特徴としている。
【0013】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、転選分離工程と振動分離工程との間に二次風力分離工程を備えたことにより、二次風力分離工程で大きな表皮材を分離することができるので、分別に時間のかかる振動分離工程の処理量を更に少量に抑えて効率を高めることができる。
【0014】
請求項4に記載された発明では、一次風力分離工程の風力は弱く設定し、二次風力分離工程の風力は強く設定した請求項3に記載の樹脂積層品粉砕物分別回収方法を特徴としている。
【0015】
このように構成された請求項4にかかる発明によれば、一次風力分離工程の風力を弱く設定することにより、粉体や発泡材を最初に分離することができる。また、二次風力分離工程の風力を強く設定することにより、大きな表皮材を振動分離工程に掛ける前に分離することができる。これにより、振動分離工程の負担を少なくし、振動分離工程の効率を上げることができる。
【0016】
請求項5に記載された発明では、柔軟な表皮材と、軽量の発泡材と、硬質の芯材との少なくとも三層を積層した樹脂積層品を粉砕して成る粉砕物を分別回収する樹脂積層品粉砕物分別回収装置であって、風力によって粉砕物中の粉体や発泡材を分離する一次風力分離装置と、傾斜した無端状回転ベルトで球形に近似した塊形状の芯材を転落除去する転選分離装置と、風力によって大きな表皮材を分離する二次風力分離装置と、一次風力分離装置および二次風力分離装置へ供給される粉砕物をそれぞれ貯留する各タンクとを備えると共に、前記転選分離装置の上方に一次風力分離装置および二次風力分離装置へ供給される粉砕物を貯留する各タンクをそれぞれ配設し、各タンクと無端状回転ベルトとの間に一次風力分離装置および二次風力分離装置を配設した樹脂積層品粉砕物分別回収装置を特徴としている。
【0017】
このように構成された請求項5にかかる発明によれば、転選分離装置の上方に、一次風力分離装置および二次風力分離装置と、これらへ供給する粉砕物を貯留するタンクとを配設することにより、転選分離装置の据付面積の範囲内で装置をほぼ構成することができるので、スペース効率を向上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態について、図示例と共に説明する。
【0019】
図1〜図5は、この発明の実施の形態を示すものである。
【0020】
まず、構成を説明すると、例えば、自動車などの車両は、車室内の前部にインストルメントパネルを備えている。このインストルメントパネルは、例えば、柔軟な表皮材aと、軽量の発泡材bと、硬質の芯材cとの少なくとも三層を積層した樹脂積層品などで構成されている。
【0021】
この樹脂積層品を、種類毎に分別回収し再利用するために、樹脂積層品を粉砕する図示しない粗砕機や粉砕機が設けられる。そして、粗砕機や粉砕機で破砕された粉砕物eを、種類毎に分離(または剥離)する図示しない乾式分離機が設けられる。
【0022】
この実施の形態のものでは、乾式分離機で種類毎に分離(剥離)された粉砕物eに対し、風力によって粉砕物e中の粉体fや発泡材bを分離する一次風力分離工程を行う一次風力分離装置11が設けられる。また、一次風力分離工程を通った粉砕物e1を、傾斜した無端状回転ベルト12で球形に近似した塊形状の芯材cを転落除去する転選分離工程を行う転選分離装置13が設けられる。転選分離工程の後に、振動によって表皮材aと残りの芯材cとを分別する振動分離工程を行う振動分離装置14が設けられる。更に、転選分離工程と振動分離工程との間に、風力によって大きな表皮材aを分離する二次風力分離工程を行う二次風力分離装置15が設けられる。そして、一次風力分離装置11および二次風力分離装置15へ供給される粉砕物e,e2をそれぞれ貯留する各タンク16,17(一次タンク16、二次タンク17)が設けられる。
【0023】
ここで、一次風力分離工程の風力は弱くなるように設定し、二次風力分離工程の風力は強くなるように設定する。
【0024】
これらの各装置は、以下のように配設される。まず、基礎上にやぐら状のフレーム21が設けられる。このフレーム21の内部に転選分離装置13が設けられる。そして、フレーム21の上部で、且つ、転選分離装置13の上方に一次風力分離装置11および二次風力分離装置15へ供給される粉砕物e,e2を貯留する各タンク16,17がそれぞれ設けられる。更に、各タンク16,17と無端状回転ベルト12との間に一次風力分離装置11および二次風力分離装置15が設けられる。そして、基礎上で、且つ、フレーム21の側部に振動分離装置14が設けられる。なお、振動分離装置14はフレーム21の内部で、且つ、転選分離装置13と各タンク16,17との間に設けても良い。
【0025】
上記した一次タンク16の上部には、サイクロン25が取付けられている。サイクロン25は、上部に粉砕物eの供給口26と風出口27とを備えている。また、サイクロン25の下部は一次タンク16の上部と連通されている。この一次タンク16の下部には、粉砕物eを一次風力分離装置11へ送る振動フィーダ28が取付けられている。
【0026】
一次風力分離装置11は、略上下方向へ延びる筒状をしている。この一次風力分離装置11の上端には、一次風力分離工程の風力を設定すると共に、分離された粉体fや発泡材bを発泡材等用の回収容器29へ送給するブロワ30が取付けられている。また、一次風力分離装置11の下端には一次風力分離工程を通った粉砕物e1を集める略漏斗状をした受部材31が取付けられ、受部材31の下部には粉砕物e1を転選分離装置13へ送る振動フィーダ32が取付けられている。
【0027】
転選分離装置13は、傾斜した無端状回転ベルト12を備えており、この無端状回転ベルト12の上面は、移動方向上流側から下流側へ向かって上がり勾配に傾斜されている。また、無端状回転ベルト12の上面は、幅方向一端側から他端側へ向かって下がり勾配に傾斜されている。そして、粉砕物e1は、振動フィーダ32から無端状回転ベルト12上面の移動方向上流側で、且つ、幅方向一端側に落下されるように構成されている。なお、無端状回転ベルト12は、滑りの良い素材で構成されている。
【0028】
そして、無端状回転ベルト12の幅方向他端側には、転落除去された球形に近似した塊形状の芯材cを集める略漏斗状をした受部材35が取付けられている。受部材35で集めた塊形状の芯材cは芯材用の回収容器36へ送給されるように構成されている。
【0029】
無端状回転ベルト12の移動方向下流側には、転選分離装置13を通った粉砕物e2を集める略漏斗状をした受部材37が取付けられている。受部材37で集められた粉砕物e2は吸引ローダ38を介して、二次タンク17へ送給されるよう構成されている。吸引ローダ38は二次タンク17の上部に取付けられている。この二次タンク17の下部には、粉砕物e2を二次風力分離装置15へ送る振動フィーダ39が取付けられている。
【0030】
二次風力分離装置15は、略上下方向へ延びる筒状をしている。この二次風力分離装置15の上端には、二次風力分離工程の風力を設定すると共に、分離された大きな表皮材aを表皮材用の回収容器40へ送給するブロワ41が取付けられている。また、二次風力分離装置15の下端には二次風力分離工程を通った粉砕物e3を集める略漏斗状をした受部材42が取付けられ、受部材の下部には粉砕物e3を振動分離装置14へ送る振動フィーダ43が取付けられている。
【0031】
振動分離装置14は、傾斜した摩擦面44を備えており、この摩擦面44は、送り方向上流側から下流側へ向かって緩やかな上がり勾配に傾斜されている。また、摩擦面44は、幅方向一端側から他端側へ向かって下がり勾配に傾斜されている。そして、粉砕物e3は、振動フィーダ43から摩擦面44の送り方向上流側で、且つ、幅方向一端側に落下されるように構成されている。
【0032】
そして、摩擦面44の幅方向他端側には、振動によって分離除去された柱状に近似した塊形状の芯材cを集める略漏斗状をした受部材45が取付けられている。受部材45で集めた塊形状の芯材cは受部材35の芯材cと合流されて芯材用の回収容器36へ送給されるように構成されている。また、摩擦面44の送り方向下流側には、表皮材aを集める受部材46が取付けられている。受部材46で集められた表皮材aは表皮材用の回収容器40へ送給されるように構成されている。
【0033】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0034】
まず、自動車のインストルメントパネルなどの樹脂積層品は、図示しない粗砕機で粗砕され、次に、図示しない粉砕機で破砕される。粉砕機で破砕された粉砕物eは、図示しない乾式分離機で柔軟な表皮材aと、軽量の発泡材bと、硬質の芯材cとに分離される。この際、表皮材aは柔軟なため、面板状に破砕される傾向にある。また、芯材cは硬質なため、球形に近似した塊形状や柱状に近似した塊形状に破砕される傾向にある。なお、粗砕機や粉砕機や乾式分離機の段階で発生した粉体は、別途回収される。
【0035】
この実施の形態では、乾式分離機で種類毎に分離(剥離)された粉砕物eに対し、一次風力分離装置11で、風力によって粉砕物e中の粉体fや発泡材bを分離する一次風力分離工程を行う。そのために、乾式分離機で種類毎に分離(剥離)された状態の粉砕物eを、サイクロン25、一次タンク16、振動フィーダ28を介して一次風力分離装置11へ搬送する。一次風力分離装置11では、ブロワ30を駆動することにより、振動フィーダ28から投入された粉砕物eを風力を利用して比重選別する。これにより、軽い粉体fや発泡材bは上方へ吸引され、残りの重い粉砕物e1は落下される。上方へ吸引された軽い粉体fや発泡材bは発泡材等用の回収容器29に回収される。なお、一次風力分離工程の風力はブロワ30によって設定する。
【0036】
次に、一次風力分離工程を通った粉砕物e1に対し、転選分離装置13で傾斜した無端状回転ベルト12により、球形に近似した塊形状の芯材cを転落除去する転選分離工程を行う。そのために、一次風力分離装置11を通った粉砕物e1を、受部材31、振動フィーダ32を介して無端状回転ベルト12上面の移動方向上流側で、且つ、幅方向一端側に落下する。
【0037】
転選分離装置13では、無端状回転ベルト12を回転移動することにより、一次風力分離工程を通った粉砕物e1を形状選別する。これにより、球形に近似した塊形状の芯材cは無端状回転ベルト12上面の幅方向一端側に転落して受部材35へ落下し、それ以外の粉砕物e2は無端状回転ベルト12上面の送り方向下流側へ搬送されて受部材37へ落下する。受部材35へ落下した塊形状の芯材cは芯材用の回収容器36に回収される。
【0038】
更に、転選分離工程と後述の振動分離工程との間において、二次風力分離装置15で、風力によって大きな表皮材aを分離する二次風力分離工程を行う。そのために、転選分離装置13を通った粉砕物e2を、吸引ローダ38、二次タンク17、振動フィーダ39を介して二次風力分離装置15へ搬送する。二次風力分離装置15では、ブロワ41を駆動することにより、振動フィーダ39から投入された粉砕物e2を風力を利用して比重選別する。これにより、大きな表皮材aは上方へ吸引され、残りの重い粉砕物e3は落下される。上方へ吸引された大きな表皮材aは表皮材用の回収容器40に回収される。なお、二次風力分離工程の風力はブロワ41によって設定する。なお、目的に応じた選別を行い得るよう、一次風力分離工程の風力は弱く設定し、二次風力分離工程の風力は強く設定しておく。
【0039】
そして、転選分離工程および二次風力分離装置15の後に、振動分離装置14で、振動によって表皮材aと残りの芯材cとを分別する振動分離工程を行う。そのために、二次風力分離装置15を通った粉砕物e3を、受部材42、振動フィーダ43を介して、振動分離装置14の摩擦面44の送り方向上流側で、且つ、幅方向一端側に落下する。振動分離装置14では、摩擦面44を振動させることにより、二次風力分離工程を通った粉砕物e3を形状選別する。これにより、柱状に近似した塊形状の芯材cは摩擦面44の幅方向一端側に転落して受部材45へ落下し、それ以外の表皮材aは摩擦面44の送り方向下流側へ搬送されて受部材46へ落下する。受部材45へ落下した塊形状の芯材cは芯材用の回収容器36に回収される。
【0040】
こうして、粉砕物eは多段に選別される。このように多段に選別されることにより、高い選別精度を得ることができる。また、水を使用しない乾式工程のみで良いので、簡易な構成で高精度の選別を行わせることができる。こうして種類毎に分別回収された表皮材aと、発泡材bと、芯材cとは適宜、再利用される。
【0041】
以上をまとめると、この実施の形態によれば、一次風力分離工程で余分な粉体fや発泡材bを予め分離することにより、転選分離工程での芯材cと表皮材aとの分別を効率的に行うことができる。また、一次風力分離工程で予め余分な粉体fを分離しておくことにより、転選分離工程における無端状回転ベルト12が粉体fで汚れることが防止される。
【0042】
また、転選分離工程の後に振動分離工程を備えたことにより、転選分離工程では分別できなかった残りの芯材cを、より分別精度の高い振動分離工程によって分別することができる。また、転選分離工程の後に振動分離工程を備えたことにより、分別に時間のかかる振動分離工程の処理量を少量に抑えることができ、効率的である。
【0043】
更に、転選分離工程と振動分離工程との間に二次風力分離工程を備えたことにより、二次風力分離工程で大きな表皮材aを分離することができるので、分別に時間のかかる振動分離工程の処理量を更に少量に抑えて効率を高めることができる。
【0044】
加えて、一次風力分離工程の風力を弱く設定することにより、粉体fや発泡材bを最初に分離することができる。また、二次風力分離工程の風力を強く設定することにより、大きな表皮材aを振動分離工程に掛ける前に分離することができる。これにより、振動分離工程の負担を少なくし、振動分離工程の効率を上げることができる。
【0045】
ここで、転選分離装置13の上方に、一次風力分離装置11および二次風力分離装置15と、これらへ供給する粉砕物eを貯留するタンク16,17とを配設することにより、転選分離装置13の据付面積の範囲内で装置をほぼ構成することができるので、スペース効率を向上させることができる。
【0046】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、一次風力分離工程で余分な粉体や発泡材を予め分離することにより、転選分離工程での芯材と表皮材との分別を効率的に行うことができる。また、一次風力分離工程で予め余分な粉体を分離しておくことにより、転選分離工程における無端状回転ベルトが粉体で汚れることが防止される。
【0048】
請求項2の発明によれば、転選分離工程の後に振動分離工程を備えたことにより、転選分離工程では分別できなかった残りの芯材を、より分別精度の高い振動分離工程によって分別することができる。また、転選分離工程の後に振動分離工程を備えたことにより、分別に時間のかかる振動分離工程の処理量を少量に抑えることができ、効率的である。
【0049】
請求項3の発明によれば、転選分離工程と振動分離工程との間に二次風力分離工程を備えたことにより、二次風力分離工程で大きな表皮材を分離することができるので、分別に時間のかかる振動分離工程の処理量を更に少量に抑えて効率を高めることができる。
【0050】
請求項4の発明によれば、一次風力分離工程の風力を弱く設定することにより、粉体や発泡材を最初に分離することができる。また、二次風力分離工程の風力を強く設定することにより、大きな表皮材を振動分離工程に掛ける前に分離することができる。これにより、振動分離工程の負担を少なくし、振動分離工程の効率を上げることができる。
【0051】
請求項5の発明によれば、転選分離装置の上方に、一次風力分離装置および二次風力分離装置と、これらへ供給する粉砕物を貯留するタンクとを配設することにより、転選分離装置の据付面積の範囲内で装置をほぼ構成することができるので、スペース効率を向上させることができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる樹脂積層品粉砕物分別回収装置の系統図である。
【図2】樹脂積層品粉砕物分別回収装置の正面図である。
【図3】樹脂積層品粉砕物分別回収装置の上面図である。
【図4】樹脂積層品粉砕物分別回収装置の左側面図である。
【図5】樹脂積層品粉砕物分別回収装置の右側面図である。
【符号の説明】
11 一次風力分離装置
12 無端状回転ベルト
13 転選分離装置
15 二次風力分離装置
16 タンク(一次タンク)
17 タンク(二次タンク)
a 表皮材
b 発泡材
c 芯材
e 粉砕物
f 粉体

Claims (5)

  1. 柔軟な表皮材と、軽量の発泡材と、硬質の芯材との少なくとも三層を積層した樹脂積層品を粉砕して成る粉砕物を分別回収する樹脂積層品粉砕物分別回収方法であって、
    風力によって粉砕物中の粉体や発泡材を分離する一次風力分離工程と、
    一次風力分離工程を通った粉砕物を、傾斜した無端状回転ベルトへ供給して、球形に近似した塊形状の芯材を転落除去する転選分離工程とを備えたことを特徴とする樹脂積層品粉砕物分別回収方法。
  2. 転選分離工程の後に、振動によって表皮材と残りの芯材とを分別する振動分離工程を備えたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂積層品粉砕物分別回収方法。
  3. 転選分離工程と振動分離工程との間に、風力によって大きな表皮材を分離する二次風力分離工程を備えたことを特徴とする請求項2に記載の樹脂積層品粉砕物分別回収方法。
  4. 一次風力分離工程の風力は弱く設定し、二次風力分離工程の風力は強く設定したことを特徴とする請求項3に記載の樹脂積層品粉砕物分別回収方法。
  5. 柔軟な表皮材と、軽量の発泡材と、硬質の芯材との少なくとも三層を積層した樹脂積層品を粉砕して成る粉砕物を分別回収する樹脂積層品粉砕物分別回収装置であって、
    風力によって粉砕物中の粉体や発泡材を分離する一次風力分離装置と、傾斜した無端状回転ベルトで球形に近似した塊形状の芯材を転落除去する転選分離装置と、風力によって大きな表皮材を分離する二次風力分離装置と、一次風力分離装置および二次風力分離装置へ供給される粉砕物をそれぞれ貯留する各タンクとを備えると共に、
    前記転選分離装置の上方に一次風力分離装置および二次風力分離装置へ供給される粉砕物を貯留する各タンクをそれぞれ配設し、各タンクと無端状回転ベルトとの間に一次風力分離装置および二次風力分離装置を配設したことを特徴とする樹脂積層品粉砕物分別回収装置。
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