JP2004154487A - 窓遮蔽体の移動機構部 - Google Patents

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Abstract

【課題】開放状態に維持して風を入れられる窓遮蔽体の移動機構部を提供する。
【解決手段】窓11の窓枠12に、カーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの窓遮蔽体13を吊下げた吊下部材14の両端が、屈曲自在の蝶番金具15,16によって、窓枠12に対して接近・離隔自在に取り付けられ、吊下部材14の一方側または両方側に、吊下部材14を窓枠12に対して接近・離隔動作させる操作棒19を設けて、操作棒19とは別に、あるいはこの操作棒19内に、窓遮蔽体13を昇降する窓遮蔽体操作紐20を設けた。
操作棒19を操作して、吊下部材14、換言すれば、窓遮蔽体13の少なくとも一方側を窓枠12に対して離隔させて開放状態にして、窓遮蔽体13の少なくとも一方側と窓枠12との間に隙間を形成し、この隙間を通して室内に風を入れる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は窓遮蔽体の移動機構部に関し、特に、カーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの遮蔽体を窓部から離して室内に風を入れられるようにした窓遮蔽体の移動機構部に関する。
【0002】
【従来の技術】
窓の内側には、通常、外部から内部が見えないように、または室内に外光が入らないように、あるいは冷房または暖房時の断熱のために、カーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの遮蔽体が吊下げられている。
【0003】
一般に、これらの遮蔽体は、カーテンレールなどの吊下部材を、窓枠や壁部材や天井部材などに固定して、この吊下げ部材にカーテンランナやフックなどを介して取り付けられている。
【0004】
ところで、通常、大型または中型の窓は左右に開閉するものが多いが、小窓は室外側に開くタイプが多い。また、一般的に小窓の内側に取り付けられた網戸は室内側に開くケースが多く、掃除等の作業時に遮蔽体が邪魔になって、開閉動作に支障をきたすことがある。
【0005】
そこで、室内側に開く形式の網戸を開閉し易いように、遮蔽体の吊下部材をドアのように開閉できるように工夫した小窓用備品取付プラットフォームが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
この小窓用備品取付プラットフォームは、図14に示すように、小窓302を有する開口部301の内側面を囲繞する窓枠303の上端付近を横断するプラットフォーム304を設け、このプラットフォーム304の左右端のいずれかに蝶番金物305を取付片306を介して取り付け、他方の取付部である取付片307で窓枠303に取り付け、プラットフォーム304の他端に着脱自在とする拘束金物309を取り付け、さらに、この拘束金物309の相手部である拘束承部310を窓枠303の対応部に取り付け、前記拘束金物309を拘束承部310から旋回釈放する握り311とを具備している。なお、図14では、吊下げ部材304の構成を理解し易いように、図示を省略しているが、プラットフォーム304の室内側には、図15に示すように、カーテン314がカーテンレール315によって吊下げられている。
【0007】
そして、網戸を掃除したりする場合には、図15に示すように、握り311を操作して拘束金物309を拘束承部310から釈放し、プラットフォーム304を、蝶番金物305を中心にして旋回させるようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−224489号公報([0006]、図1,図2。)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の小窓用備品取付プラットフォームは片持式構造であるため、拘束金物309を拘束承部310から釈放し、プラットフォーム304を、蝶番金物305を中心にして旋回開放させた状態では、プラットフォーム304,カーテン314およびカーテンレール315などの全重量が蝶番金物305に加わるために、窓枠303の幅寸法がせいぜい40〜50cm程度の小窓302にしか実施できない。しかも、プラットフォーム304を開放状態にしたまま小窓302を開けると、カーテン314が風を受けてはためいて、蝶番金物305にはさらに大きな力が加わる。また、開放状態にしたままでおくと、風を受けて,一層大きく開かれることになり、外からの視線を遮るカーテンなどの本来の機能を果たせなくなる。よって、常時は、拘束金物309を拘束承部310と係合させておき、網戸を開閉する際などに極短時間だけ、図15のようにプラットフォーム304を開状態にするのみで、プラットフォーム304を開放状態に維持して、小窓302から室内に風を入れることができないという問題点があった。
【0010】
したがって、本発明は、窓枠の幅寸法が50cmを超える中型や大型の窓用の遮蔽体にも適用でき、しかも、カーテンなどの窓遮蔽体を開放状態に維持して、その開き具合を調節することにより、外からの視線を遮りながら、室内に風を入れることができる、窓遮蔽体の移動機構部を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載された窓遮蔽体の移動機構部は、窓部を遮蔽するカーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの窓遮蔽体を吊下げる吊下部材と、この吊下部材を窓部の周辺部材に取り付ける取付部材とを有するものにおいて、前記取付部材を吊下部材の少なくとも両端に設け、かつ、その少なくとも一方を、前記吊下部材が窓部に対して接近・離隔自在に構成したことを特徴とするものである。
【0012】
上記の窓遮蔽体の移動機構部によれば、従来の片持式の小窓用備品取付プラットフォームとは異なり、両持式構造のため、吊下部材および窓遮蔽体の重量を両側の取付部材で分担して支持することができるため、小窓は勿論のこと、中型や大型の窓用の窓遮蔽体にも適用することができる。しかも、窓遮蔽体を吊下部材で吊下状態にしたまま、その左右の少なくとも一方側を窓部から離隔させて開状態に維持して、その開き具合を調節することにより、外からの視線を遮りながら、室内に風を入れることができる。
【0013】
本発明の請求項2に記載の窓遮蔽体の移動機構部は、さらに、前記吊下部材を窓部に接近・離隔させる駆動手段を設けたことを特徴とするものである。
【0014】
上記の窓遮蔽体の移動機構部によれば、必要に応じて、駆動手段を操作して取付部材を伸張または延伸させることにより、窓遮蔽体を吊下状態にした吊下部材を窓部から離隔させて開状態にして、室内に風を入れることができる。
【0015】
本発明の請求項3に記載された窓遮蔽体の移動機構部は、さらに、前記吊下部材の長さ方向の途中部分に、中間支持部材を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
上記の窓遮蔽体の移動機構部によれば、吊下部材を両持式にするだけでなく、その長さ方向の中途部分を中間支持部材で支持することにより、さらに長い吊下部材によってより幅が広い窓遮蔽体を吊下げることが可能になり、より大型の窓遮蔽体にも適用することが可能になる。
【0017】
本発明の請求項4に記載された窓遮蔽体の移動機構部は、前記吊下部材が長さ方向の中途部で分割されており、前記中間支持部材が、吊下部材の中途部を回動自在に支持していることを特徴とするものである。
【0018】
上記の窓遮蔽体の移動機構部によれば、吊下部材を長さ方向の中途部で分割して中間支持部材で支持することにより、全長寸法が長い吊下部材によって幅寸法が大きい遮蔽体を吊下支持できるのみならず、その中途部分を中間支持部材で回動自在に支持しているので、中間支持部材の両側の吊下部材により吊下げた窓遮蔽体を、中間支持部材を中心にして回動させ窓部に対して接近・離隔させて開閉することができ、窓遮蔽体の左右いずれ一方側または両方側から、室内に風を入れることができる。
【0019】
本発明の請求項5に記載された窓遮蔽体の移動機構部は、さらに、前記窓遮蔽体が昇降機構によって昇降されるものであり、かつ、その昇降機構が風入れ部材の支点側に設けられていることを特徴とする。
【0020】
シェード、ロールスクリーン、ブラインドなどのように、窓遮蔽体を上下に開閉する昇降式構造のものでは、窓遮蔽体の昇降動作時の風入れ部材への負担が大きいが、上記の窓遮蔽体の移動機構部によれば、窓遮蔽体の昇降機構が風入れ部材への負担が小さい支点側に設けられているので、風入れ部材への負担を軽減することができる。
【0021】
なお、上記の「支点側」とは、窓遮蔽体を吊り下げる吊下部材の回動動作の中心となる側を言い、風入れ部材が片開き式の場合では、ヒンジ機構などにより吊下部材の回動動作の中心となる側に該当し、風入れ部材が両開き式の場合では、吊下部材の左右いずれもが吊下部材の回動動作の中心となり得るので、いずれか一方側または両側に該当する。特に、両側に設けた場合には、風の向きなどによって吊下部材を片開き状の開放状態にする際に、吊下部材の回動動作の中心となる側の昇降機構を用いて、窓遮蔽体を昇降させることによって、風入れ部材への負担を軽減することができる。
【0022】
本発明の請求項6に記載された窓遮蔽体の移動機構部は、さらに、前記窓遮蔽体が昇降機構によって昇降されるものであり、かつ、前記窓遮蔽体を吊下げた吊下部材が窓部から離隔状態時には、前記窓遮蔽体の昇降機構の昇降動作を阻止する昇降阻止機構を設けたことを特徴とするものである。
【0023】
上記の窓遮蔽体の移動機構部によれば、窓遮蔽体を吊下げた吊下部材を窓枠から離隔させた開状態時に、昇降機構による窓遮蔽体の昇降動作を阻止する昇降阻止機構を設けたので、取付部材への負担が大きい窓遮蔽体を吊下げた吊下部材の開放状態時に、窓遮蔽体の昇降動作を阻止することによって、取付部材への負担を軽減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各種実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部について、図1〜図13を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明の第1実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部10における要部の斜視図を示す。図1において、11は窓で、木製などの窓枠12に取り付けられている。この窓11は従来のように、窓枠12の幅寸法が40〜50cm程度の小窓は勿論、90cm以上の中型のものであってもよい。13はカーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの窓遮蔽体で、昇降式あるいは左右開閉式のものでもよい。この窓遮蔽体13は、窓1を横断するカーテンレールなどの吊下部材14に取り付けられている。この吊下部材14は、その左右両端で取付部材の一例である屈曲自在な蝶番金具15,16によって、窓枠12に対して接近・離隔自在に取り付けられている。また、吊下部材14の一方または両方には、吊下部材14を窓枠12に対して接近・離隔動作させる操作棒19が設けられている。この操作棒19とは別に、あるいはこの操作棒19内に、窓遮蔽体13を昇降したり、あるいはブラインドなどの場合はさらにブレードの角度を調整したりする、窓遮蔽体操作紐20が設けられている。
【0026】
図示例の蝶番金具15,16は、いずれも窓枠12への取付金具部分15a,16aと、吊下部材14への取付金具部分15b,16bと、前記両取付金具部分15a,16aおよび15b,16b間にある板状金具部分15c,15d,16c,16dを備えており、取付金具部分15a,16aと板状金具部分15c,16cとの間、板状金具部分15c,16cと板状金具部分15d,16dとの間、および板状金具部分15d,16dと取付金具部分15b,16bとの間は、軸17a,17b,17cおよび18a,18b,18cによって回動自在に構成されている。
【0027】
次に、上記の第1実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部10の動作について説明する。常時は、左右の蝶番金具15,16を折畳状態にして、吊下部材14を窓枠12に接近状態にしておく。室内に風を入れたい場合は、操作棒19を操作して、左右の蝶番金具15,16のいずれか一方または両方を伸ばして、吊下部材14の左右いずれか一方側または両方を窓枠12から離隔させる。
【0028】
図1の状態は、図示左側の蝶番金具15を折畳状態にし、図示右側の蝶番金具16を延伸状態にした場合を示している。この状態では、窓11を開放状態にしておくと、開放した窓11から入った風は、窓遮蔽体13の外側面で案内されて、窓遮蔽体13の図示右側と窓枠12との間に形成された隙間から室内に入る。
【0029】
図示例と逆に、図示左側の蝶番金具16を延伸状態にし、図示右側の蝶番金具15を折畳状態にすれば、窓遮蔽体13の図示左側と窓枠12との間に形成された隙間から、室内に風を入れることができる。
【0030】
勿論、左右両方の蝶番金具15,16を共に延伸状態にすれば、窓遮蔽体13の左右両側と窓枠12との間に形成された隙間から、室内に風を入れることができる。特に、このように窓遮蔽体13の左右両側と窓枠12との間に形成された隙間から、室内に風を入れるようにした場合は、例えば、風の向きが変わっても、左右いずれかの隙間から、室内に風を入れることができる。
【0031】
このように、第1実施形態の窓遮蔽体の移動機構部10によれば、左右の蝶番金具15,16のいずれか一方、または両方を延伸状態にすることによって、窓遮蔽体13と窓枠12との間に形成された隙間を通って、室内に風を入れることができる。
【0032】
ここで、本発明では、吊下部材14の両端を蝶番金具15,16によって支持しているので、従来のようにプラットフォーム,カーテンおよびカーテンレールの全重量を、片側の蝶番金具にのみによって支持する片持式構造のものと異なり、窓遮蔽体13および吊下部材14の重量は、左右両方の蝶番金具15,16によって分担支持されるため、窓11が従来のように幅寸法40〜50cm程度の小窓のみに制限されることがなく、90cmやそれ以上の中型や大型の窓11にも適用できるし、窓11を閉止状態にして何ら支障がないことは勿論、窓11を開放状態に維持して窓遮蔽体13が風を受けてはためいても何ら支障なく、室内に風を入れることができる。さらに、吊下部材14の左右少なくとも2つの蝶番金具15,16で支持されることにより、片側の蝶番金具のみによって支持される場合と異なり、風を受けて吊下部材14が大きく開き外から室内が見えてしまうということも起こらない。
【0033】
図2は本発明の第2実施形態に係る遮蔽体の移動機構部30の要部斜視図を示す。図において、31は窓で、32は窓枠である。33はカーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの窓遮蔽体で、窓枠32を横断する棒状のカーテンレールなどの吊下部材34に吊下げられている。この吊下部材34の左方端部は、取付部材の他の例であるヒンジ部材35によって回動自在に支持され、吊下部材34の右方端部は、取付部材のさらに他の例である伸縮部材36によって伸縮自在に窓枠32に取り付けられている。
【0034】
図示例のヒンジ部材35は、窓枠32に固定されたコ字型金具37aに、ピン38aによって吊下部材34を挿通した環状部材39aが回動自在に取り付けられている。右方端部の伸縮部材36は、窓枠32に固定されたコ字状の取付金具37bに、大型の角筒状部材40aをピン38bによって回動自在に支持し、かつ、この角筒状部材40a内にそれよりも小さい中型の角筒状部材40bを伸縮自在に収容し、さらにこの角筒状部材40b内にそれよりも小さい小型の角筒状部材40を伸縮自在に収容して、この小型の角筒状部材40cの先端部分に、ピン38cを介して吊下部材34を挿通した環状部材39bを回動自在に取り付けている。また、吊下部材34には図示は省略しているが、カーテンランナやフックなどにより窓遮蔽体33が吊下げられている。
【0035】
次に、上記の窓遮蔽体の移動機構部30の動作について説明する。常時は、伸縮部材36の断面が小さい角筒状部材40b,40cを、断面が大きい角筒状部材40a内に収納して、かつ、ピン38a,38b,38cによって、吊下部材34,すなわち窓遮蔽体33を窓枠32に接近させておく。室内に風を入れたい場合は、伸縮部材36の大型の角筒状部材40aから中型の角筒状部材40bを引き出すと共に、中型の角筒状部材40bから小型の角筒状部材40cを引き出して伸長状態にして、窓遮蔽体33の右方端部と窓枠32との間に隙間を設けて、窓31から入った風を窓遮蔽体33の外側面で案内して、前記隙間から室内に入れることができる。
【0036】
なお、図2は左方の取付部材をヒンジ部材35とした場合について説明したが、右方の伸縮部材36と同様の伸縮部材(36’)としてもよい。そのような構成とした場合は、図2の状態とは逆に、図示左側の伸縮部材(35)を伸長状態にして、窓遮蔽体33の図示左側と窓枠32との間に隙間を形成して、窓31から入った風を窓遮蔽体33の外側面で案内して、前記左側に形成された隙間から室内に入れることもできる。
【0037】
あるいは、左右両側の伸縮部材(36’),36を伸長状態にして、窓遮蔽体33の左右両側と窓枠32との間に隙間を形成して、窓31から入った風を窓遮蔽体33の外側面で案内して、前記左右両側に形成された隙間から室内に入れることもできる。
【0038】
図3は本発明の第3実施形態に係る遮蔽体の移動機構部50の要部平面図を示す。図において、51は窓で、52は窓枠である。53(図示省略)はカーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの窓遮蔽体で、窓枠52を横断する棒状の吊下部材54に吊下げられている。この吊下部材54は、図1,図2に示す吊下部材14,34よりも長大なものであり、その両端部が屈曲自在な取付部材である屈曲部材55,56によって窓枠52に取り付けられていると共に、吊下部材54の中間部分が中間支持部材57によって、スライド自在に支持されている。
【0039】
前記屈曲部材55,56は、窓枠52に固定されたコ字型金具58a,58bに、アーム59a,59bおよび59c,59dを軸60a,60bおよび60c,60dによって取り付け、さらに先端側のアーム59b,59dにそれぞれピン60e,60fを介して吊下部材54をスライド自在に挿通した環状部材61a,61bを取り付けて構成されている。
【0040】
また、前記中間支持部材57は、例えば、断面形状が扁平なコ字状やロ字状、あるいは扁平なU字状のものであり、その内部を吊下部材54が支持されながらスライドする。なお、中間支持部材57の断面形状が扁平なL字状の場合は、その上を吊下部材54が支持されながらスライドする。
【0041】
次に、上記の窓遮蔽体の移動機構部50の動作について説明する。常時は、屈曲部材55,56を屈曲状態にしておく。風を入れたい場合は、屈曲部材55,56のいずれか一方または両方を延伸状態にして、窓遮蔽体53と窓枠52との間に隙間を設けて、窓51から入った風を窓遮蔽体53の外側面で案内して、前記隙間から室内に入れることができる。なお、このとき、吊下部材54の中間部分は、中間支持部材57によってスライド自在に支持されているので、吊下部材54の中間部分は、中間支持部材57内あるいは上を支持されながらスライドする。
【0042】
図3の実線で示す状態は、吊下部材54の左側の屈曲部材55を屈曲状態にし、右側の屈曲部材56を延伸状態にして、窓遮蔽体53の右方端部と窓枠52との間に隙間を設けた場合であり、窓51から入った風は窓遮蔽体53の外側面に案内されて、前記右側の隙間から室内に入れることができる。
【0043】
勿論、上記とは逆に、左側の屈曲部材55を延伸状態にし、右側の屈曲部材56を折畳状態にして、吊下部材54を図示2点鎖線54’で示すようにし、窓遮蔽体53の左方端部を窓枠52から離隔させて隙間を形成し、この隙間から室内に風を入れるようにすることができる。あるいは、左右両側の屈曲部材55,56を延伸状態にして、吊下部材54を図示2点鎖線54’’で示すようにし、窓遮蔽体53の左右両側と窓枠52との間に隙間を形成して、この両側の隙間から室内に風を入れるようにしてもよい。もしくはさらに、左右両側の屈曲部材55,56を、半延伸状態にすることによって、吊下部材54を図示2点鎖線54’’位置から窓枠52に向かって所定寸法だけ接近させた中間的な状態にすることも可能である。
【0044】
なお、上記実施形態では、吊下部材54の両端を図1に示したとは別の屈曲自在の屈曲部材55,56によって窓枠52に取り付ける場合について説明したが、図1に示したと同様の屈曲部材15,16や、図2に示したと同様の伸縮部材(36’),36によって取り付けてもよい。
【0045】
図4(A)は本発明の第4実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部70の概略平面図を示す。図において、71は窓で、72は窓枠である。この実施形態は、窓71の幅寸法、換言すれば、窓遮蔽体を吊下げる吊下部材74がさらに長大な場合で、吊下部材74がその長さ方向の中途部で左右の吊下部材74a,74bに2分割されて、それぞれに窓遮蔽体73a,73b(図示省略)が取り付けられている。左方の吊下部材74aの左方端部および右方の吊下部材74bの右方端部は、それぞれ図3と同様の屈曲自在な屈曲部材75,76によって支持されている。それぞれの屈曲部材75,76の詳細な構成の説明は省略する。そして、左方の吊下部材74aの右方端部と右方の吊下部材74bの左方端部は、共通の中間支持部材77およびピン78によって、回動自在に支持されている。
【0046】
次に、上記実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部70の動作について説明する。まず、左右の屈曲部材75,76を共に屈曲状態にすると、左右の窓遮蔽体73a,73bと窓枠72との間に隙間は形成されない。
【0047】
また、図示するように、左右の屈曲部材75,76を共に延伸状態にすると、左方の吊下部材74a,すなわち窓遮蔽体73aの左方端部と窓枠72との間に隙間が形成されると共に、右方の吊下部材74b,すなわち窓遮蔽体73bの右方端部と窓枠72との間に隙間が形成される。このとき、左方の吊下部材74aの右方端部および右方の吊下部材74bの左方端部は、中間支持部材77によって支持され、かつピン78を中心にして回動する。したがって、左方の窓遮蔽体73aにおける左方端部および右方の窓遮蔽体73bにおける右方端部の両方の隙間を通って室内に風を入れることができる。
【0048】
勿論、図4(A)に示すように、左方の窓遮蔽体73aの左方端部および右方の窓遮蔽体73bの右方端部に隙間を形成する場合のみならず、窓遮蔽体73a,73bのいずれか一方側のみに隙間を形成することもできる。
【0049】
なお、図4(A)に示すように、左方の吊下部材74aの右方端部および右方の吊下部材74bの左方端部を、1個の中間支持部材77およびピン78で共通的に支持する場合のみならず、図4(B)に示すように、それぞれの端部を共通の1個の中間支持部材77aと2個のピン78a,78bで個別的に支持したり、図4(C)に示すように、それぞれ別個の中間支持部材77b,77cおよびピン78a,78bで個別的に支持したりするようにしてもよい。
【0050】
また、左方の吊下部材74aの左方端部および右方の吊下部材74bの右方端部を、図2に示す伸縮自在な伸縮部材36と同様な伸縮部材によって支持することもできる。
【0051】
図5(A)は、本発明の第5実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部80における窓遮蔽体を窓枠82に接近させた閉止状態の平面図、図5(B)は窓遮蔽体を窓枠82から離隔させた開放状態の平面図である。この実施形態は、窓枠82に対して、窓遮蔽体83(図では見えない)を吊下げる吊下部材84の左方端部を、取付部材の一例としてのヒンジ部材85により回動自在に取り付けると共に、吊下部材84の右方端部を、取付部材の異なる例としてのスライド式開閉部材86によって開閉自在に取り付けている。
【0052】
前記ヒンジ部材85は、窓枠82に固定されたコ字型金具87aに、ピン88aにより吊下部材84を回動自在に取り付けている。また、前記スライド式開閉部材86は、コ字型金具87bにピン88bを介してアーム89の一端部を回動自在に取り付け、アーム89の他端部を軸90およびスライド機構91により開閉自在に取り付けたものである。
【0053】
この実施形態では、屈曲や伸縮ができないアーム89を用いているため、アーム89の一端部は軸88bにより取り付けられて、この軸88bを中心にして回動自在に構成されているが、他方端は図5(C)に示すように、スライド機構91によってスライド自在に構成されている。このスライド機構91は、吊下部材84に長孔92およびスライド溝93を設け、アーム89の他方端に軸90によってスライド溝93内をスライドする円盤状のスライダ94を回転自在に設けている。
【0054】
また、吊下部材84の窓枠82に対する接近・離隔,すなわち開閉は、開閉機構95によって行う。この開閉機構95は、図6に示すように、吊下部材84に前記軸88bを回転自在に取り付け、この軸88bに受動用の傘歯歯車96を固定し、この傘歯歯車96と螺合する駆動用の傘歯歯車97の回転軸98にプーリ99を固定し、このプーリ99(および傘歯歯車97)を、チェーン101にボール102を所定ピッチで取り付けたボールチェーン100により回転させることによって、傘歯歯車96(および軸88b)を回転させて、前記アーム89を軸88bを中心に回動させると共に、スライド機構91のスライド溝93内をスライダ95がスライドするようにしたものである。したがって、この実施形態では、ボールチェーン100を操作することにより、窓遮蔽体83を開閉することができる。
【0055】
この図6の場合も、左方の取付部材であるヒンジ部材85の代わりに、右方と同様のスライド式開閉部材86を用いてもよい。その場合は、窓遮蔽体83の左方端部と窓枠82との間、あるいは窓遮蔽体83の左右両端部と窓枠82との間に隙間を設けて、風を入れることができる。
【0056】
図7(A)は、本発明の第6実施形態に係る遮蔽体の移動機構110における吊下部材が窓枠に接近した閉止状態、図7(B)は吊下部材が窓枠から離隔した開放状態を示す。図7(A)(B)では、窓枠112に対して、遮蔽体113(図では見えない)を吊下げる吊下部材114の左方端部を、取付部材の一例であるヒンジ部材115によって回動自在に取り付けると共に、吊下部材114の右方端部を、取付部材の他の例である屈曲部材116によって屈曲自在に取り付けている。
【0057】
前記ヒンジ部材115は、図5のヒンジ部材85と同様の構成であるため、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。また、前記屈曲部材116は、図3の屈曲部材56とほぼ同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。図3の屈曲部材56と異なる点は、図3の屈曲部材56は、アーム59dの先端部にピン60fを介して、吊下部材54をスライド自在に挿通した環状部材61bを回動自在に取り付けているのに対して、図7のアーム59dの先端部は、ピン60fを介して吊下部材114に直接回動自在に取り付けていることである。
【0058】
右方の屈曲部材116の右方の窓枠112には、図7(B)に示すように、フック型の拘束承部材117が固定されている。また、吊下部材114の右方端部には、拘束部材118が取り付けられている。図8は、拘束機構の側面図を示し、吊下部材114にはヒンジ119が固定されており、このヒンジ119に丸棒120が回動自在に取り付けられている。丸棒120には丸棒121がフック継手などで連結されている。丸棒121の周面部にはきのこ型の拘束片122が固定されている。
【0059】
次に、上記窓遮蔽体の移動機構110における吊下部材114の開閉動作について説明する。図7(A)に示すように、吊下部材114が窓枠112に接近した閉止状態(拘束片122および拘束承部材117の図示省略)から、丸棒121を回転させて、きのこ型の拘束片122を拘束承部材117との係合状態を解放して、丸棒121を手前に引くと、吊下部材114は図示左方端部のヒンジ部材115によって、ピン88aを中心にして回動して、図7(B)に示すように、吊下部材114の右方端部を窓枠112から離隔させて、吊下部材114,すなわち窓遮蔽体113の右方端部と窓枠112との間に隙間を形成することができ、この隙間から室内に風を入れることができる。
【0060】
また、丸棒121を押すことにより、吊下部材114の右方端部を窓枠112に接近させて、吊下部材114と窓枠112との間の隙間をなくして閉止状態にすることができる。さらに、丸棒121を回動させると、きのこ型の拘束片122がフック型の拘束承部材117に係合して、吊下部材114が窓枠112に固定される。
【0061】
なお、このような拘束機構に限らず、例えば、窓枠112および吊下部材114の一方にN極磁石を、他方にS極磁石を取り付けておいて、磁石同士の磁気吸着によって固定するようにすることもできる。また、窓枠112および吊下部材114の一方に磁石を取り付け、他方に鉄片などの強磁性体を取り付けて、磁石と強磁性体との磁気吸着によって固定するようにすることもできる。このように磁石を用いる場合は、拘束承部材と拘束部材との係合時に、丸棒121を回動することを要しない。
【0062】
シェード,ロールスクリーンおよびブラインドなどの昇降式の窓遮蔽体においては、窓遮蔽体の昇降操作時に、吊下部材と窓枠とを結合させている取付部材に負担をかける。特に、吊下部材が窓枠から離隔した状態で窓遮蔽体を降ろす操作は、その操作方法により、自由落下に近い状態で急激に窓遮蔽体が降下する場合がある。このような場合は、取付部材に大きなトルクがかかり、特に負担が大きい。そのため、取付部材を大型、かつ堅牢なものとする必要がある。しかし、それにより、コストアップを招くと共に、サイズが大きくなるため、窓枠と吊下部材との間隔が大きくなり過ぎたり、デザイン上の見栄えが悪化したりするなどの弊害が出て来る。その対策として、以下に示すような対策を講じることが望ましい。
1.窓遮蔽体の昇降機構の配置
窓遮蔽体の左右一方側だけが開く片開きタイプでは、窓遮蔽体の昇降機構を風入れ部材の支点側に設ける。支点側は、回転部分が1箇所のみである。通常、回転部分はスムーズな動きをさせるために、クリアランスが考慮されている。しかし、クリアランスがあると、昇降操作時の負荷により取付部材にガタツキを来たす。したがって、回転部分が多い開放側(作用点側)に昇降機構を配置することは、取付部材への負担は支点側と比較して大きい。また、吊下部材を開放状態で窓遮蔽体を昇降操作することは、窓枠からの距離が大きいため、大きなトルクがかかる。そのため、一層、取付部材の負担が大きくなる。そこで、窓遮蔽体の昇降機構を風入れ部材の支点側に設けることによって、取付部材の負担を軽減することができる。
2.吊下部材の開放状態では、窓遮蔽体の昇降操作を阻止する機構を設ける
前述のように、吊下部材が開放状態で窓遮蔽体を昇降動作させることは、取付部材の負担が大きいので、吊下部材が窓部から離隔した開放状態では、窓遮蔽体の昇降操作を行えないように昇降操作阻止機構を設けることが望ましい。
【0063】
以下、そのような昇降機構の昇降動作を阻止する昇降阻止機構の実施形態について説明する。
【0064】
図9は、本発明の第7実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部130の斜視図を示す。この実施形態は、窓131を取り付けた窓枠132(いずれも図示省略。後述の図10参照)に対して、シェード,ロールスクリーンまたはブラインドなどの昇降式の窓遮蔽体133(図示省略)を吊下げた吊下部材134の一方端部および他方端部のいずれか一方または両方が開閉可能に構成されている。吊下部材134の下面には、所定間隔で昇降機構の一例である複数のコード巻上機構135が取り付けられており、このコード巻上機構135から垂れ下がるコード136の下端が前記窓遮蔽体133の下端に取り付けられている。これらのコード136は軸137およびコード操作機構138によって昇降可能に構成されている。コード操作機構138は、軸137の一端部に固定されたプーリ139と、このプーリ139に装着されたボールチェーン140によって構成されている。ボールチェーン140は、チェーン141に所定間隔でボール142を取り付けて構成されている。
【0065】
図10(A)(B)は、図9に示す本発明の第7実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部130におけるコード操作機構138に、吊下部材134の開放状態では窓遮蔽体を昇降するコード操作機構138の昇降動作を阻止する昇降阻止機構145を組み込んだ構成を示す。図10(A)は吊下部材134が窓枠に接近した閉止状態で、図10(B)は吊下部材134が窓枠から離隔した開放状態を示す。なお、窓遮蔽体のコード操作機構138および昇降阻止機構145は、前述の理由によって、吊下部材134の支点側に設けられる。また、窓遮蔽体のコード操作機構138および昇降阻止機構145は、吊下部材134側に設けられる。
【0066】
まず、遮蔽体のコード操作機構138について説明すると、周縁部にボールチェーン140のボール142が嵌り込む溝143aを有し、ボールチェーン140によって駆動されるボールチェーン用歯車143を軸137と共に回転自在に支持して構成されている。なお、前記ボールチェーン用歯車143の両側には、前記軸137を中心に回転し、ボールチェーン140を案内するプーリ139を有するが、図10(A)(B)では、図面の簡略化のために図示を省略している。
【0067】
また、前記窓遮蔽体の昇降機構の昇降操作を阻止する昇降阻止機構145は、前記軸137に固定され周縁部に溝146aを有するストッパ用歯車146と、このストッパ用歯車146の溝146aに嵌り合うスライド自在のストッパ147と、このストッパ147を常時ストッパ用歯車146側に付勢する圧縮ばね148とで構成されている。
【0068】
一方、窓枠132には、吊下部材134が窓枠132に接近した閉止状態で前記ストッパ147を圧縮ばね148の弾性力に抗して図示左方に押して、前記ストッパ用歯車146の溝146aをストッパ147から解放させるストッパ押用突起部材149を備えている。
【0069】
吊下部材134が窓枠132に接近した閉止状態では、図10(A)に示すように、ストッパ押用突起部材149がストッパ147を圧縮ばね148の弾性力に抗して図示左方側に押して、ストッパ用歯車146をストッパ147から解放する。このため、ボールチェーン140を操作して、ボールチェーン用歯車143を回転させて、窓遮蔽体の昇降機構138の操作により窓遮蔽体133を昇降することができる。
【0070】
一方、吊下部材134が窓枠132から離隔した開放状態では、図10(B)に示すように、ストッパ147がストッパ用突起部材149から離れるので、ストッパ147が圧縮ばね148の弾性力によって図示右方側に押されて、ストッパ用歯車146の溝146aに嵌り込んで、ストッパ用歯車146の回転動作を阻止する。したがって、このストッパ用歯車146の軸137に固定されているボールチェーン用歯車143を、ボールチェーン140の操作によって回転させることができず、窓遮蔽体の昇降機構138による窓遮蔽体133の昇降操作が阻止される。
【0071】
図11(A)(B)(C)は、本発明の第8実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部150における窓遮蔽体、主にロールスクリーンの昇降機構155に、吊下部材154の開放状態では、遮蔽体の昇降操作を阻止する昇降阻止機構160を組み込んだ構成を示す。本実施形態での昇降機構155は、吊下部材154内部に構成されるスプリングにより、遮蔽体の昇降を実現しているタイプでの実施形態である。これは主にロールスクリーンなどに普及している機構で、窓遮蔽体153の下端153aを下側に引き降ろすことにより、内部のスプリングのロックがはずれ、手を離せばスプリング力で巻き上がっていき、さらに下に引き降ろせば手を止めた位置でロックがかかるという周知の昇降機構である。この実施形態では、片側のみ開閉する場合は作用点側、両側開閉する場合は両側に同じ阻止機構が設けられる。ただし、図11では、開閉機構は周知の機構であり、図面の簡略化のため詳細は省略しており、主として阻止機構を示している。
【0072】
窓遮蔽体の昇降機構155は、窓遮蔽体153を昇降可能に取り付けた吊下部材154の一端部もしくは両端部に、窓遮蔽体153の昇降用のプーリ156を固定し、このプーリ156に窓遮蔽体153が巻回・引出可能に取り付けて構成されている。
【0073】
窓遮蔽体153の昇降操作を阻止する昇降阻止機構160は、前記吊下部材154の一端部もしくは両端部に固定された周縁部に溝161aを有する昇降操作阻止用回転体161と、この回転体161の溝161aに先端部の爪162aが嵌り込むストッパ162と、このストッパ162を偏心位置でピン163によって揺動可能に支持する取付部材164と、前記吊下部材154が窓枠152と接近位置にあるときに、前記ストッパ162の後端部162bに接触して、シーソー動作によってストッパ162の爪162aを昇降操作阻止用回転体161の溝161aから離脱させる、窓枠152に固定された拘束解除用押部材165とを備えている。
【0074】
次に、上記実施形態の窓遮蔽体の移動機構部150における窓遮蔽体の昇降機構155および昇降阻止機構160の動作について説明する。まず、吊下部材154が窓枠152内に位置している閉止状態では、図11(A)(B)に示すように、拘束解除用押部材165がストッパ162の後端部162bを押して、ストッパ162がピン163を中心にして図11(B)の時計方向に回動させられて、ストッパ162の爪162aが昇降操作阻止用回転体161の溝161aから離脱して、回転体161が回転可能状態になる。したがって、この閉止状態では、窓遮蔽体153の下端153aを引き降ろすことにより、窓遮蔽体153の巻上げ、降下が可能になる。
【0075】
吊下部材154が窓枠152から離隔して位置している開放状態では、図11(C)に示すように、ストッパ162の後端部162bが拘束解除用押部材165から解放されて、ストッパ162が自重により偏心位置に取り付けられているピン163を中心にして反時計方向に回動して、その爪162aが昇降操作阻止用回転体161の溝161aに嵌り込むことによって、回転体161が回転不能状態になる。したがって、この状態では吊下部材154は回転できないため、窓遮蔽体153の昇降はできない。
【0076】
図12は、本発明の第9実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部170におけるコード式昇降制御機構175の斜視図を示し、図13(A)(B)は図12のコード式昇降制御機構175の内部構造を示す要部断面図である。本実施形態は、窓171を有する窓枠172に窓遮蔽体173を吊下げた吊下部材174を接近・離隔自在に取り付けたもので、図12では窓171,窓枠172,窓遮蔽体173を省略している。吊下部材174の端部下面には、コード式昇降制御機構175が取り付けられている。このコード式昇降制御機構175は、窓遮蔽体173に取り付けられた複数のコード176を、昇降紐177により後述する昇降機構181で一括して操作して窓遮蔽体173を昇降可能にすると共に、吊下部材174が窓枠174から離隔した開放状態では、昇降阻止機構182により窓遮蔽体173の昇降操作を阻止するようにしたものである。
【0077】
図13(A)は、吊下部材174が窓枠172に接近した閉止状態で、コード176の昇降,すなわち窓遮蔽体173の昇降が可能な状態を示し、また、図13(B)は、吊下部材174が窓枠172から離隔した開放状態で、コード176の昇降,すなわち窓遮蔽体173の昇降が阻止された状態を示す。
【0078】
コード式昇降制御機構175は、下端にコード176を通す開口部180aを有するボックス180内に、昇降機構181と、昇降阻止機構182とを収容したものである。昇降機構181は、一対の歯車184,185を軸186,187によって回転自在に取り付け、一方の歯車184の軸186は、スライド部材188の一端部に回転可能に取り付けられており、スライド部材188の他端部は圧縮ばね189によって他方の歯車185に向かって常時付勢されて構成されている。スライド部材188の基部はボックス183に固定されたガイド191に収容されており、このガイド191によって、図示左右方向にスライド可能に支持されている。したがって、一方の歯車184は、軸186を中心にして回転自在に支持され、かつスライド部材188によって他方の歯車185に向かって進退可能に構成されている。他方の歯車185は、軸187によってボックス183内の定位置に回転可能に取り付けられている。また、両歯車184,185間には、複数のコード176が挟持されている。したがって、後述する昇降阻止機構182が、歯車184,185を拘束していない状態では、一対の歯車184,185間に挟持された複数のコード176を昇降紐177により一括して昇降させて、窓遮蔽体173を昇降可能に構成されている。
【0079】
前記昇降阻止機構182は、前記一対の歯車184,185の下方に配置された、上端部に歯車184,186の歯と噛み合う歯を有するストッパ192を具備している。このストッパ192の一端部192aは、ピン193によって縦部材190に回動自在に取り付けられている。また、ストッパ192の他端部192bと、ボックス180の底板部との間には、圧縮ばね194が介在されている。したがって、圧縮ばね194の弾性力によって、ストッパ192の他端部192bは、常時、一対の歯車184,186に向かって押圧されている。
【0080】
前記ボックス180内の縦部材190と対向する部分には、後述する梃子を取り付ける取付部材195が固定されている。この取付部材195には、梃子196がピン197により回動自在に取り付けられている。この梃子196の一方端部196aは、前記ストッパ192の他端部192bの上面に接触しており、他端部196bはボックス180の他の開口部180bから外方に突出している。
【0081】
また、前記取付部材195には、梃子196の一方端部196aの近傍部分が当接する止めピン198が植設されている。したがって、梃子196の一方端部196aがこの止めピン198に当接することによって、ストッパ192が圧縮ばね194の弾性力によって一対の歯車184,185を過度に押圧しないようになっている。窓枠172には、梃子196の他端部196aを押圧する梃子押用突起部材199が取り付けられている。
【0082】
図13(A)は、窓遮蔽体173の吊下部材174が窓枠172に接近した閉止状態を示している。この状態では、梃子196の他端部196bが窓枠172に取り付けられた梃子押用突起部材199によって押圧されて、梃子196がピン197を中心に反時計方向に回動するため、梃子196の一端部196aがストッパ192の他端部192bを圧縮ばね194の弾性力に抗して押下げることによって、一対の歯車184,185の歯がストッパ192の歯との噛み合いから解放されて回転可能状態になり、昇降紐177により複数のコード176を一括して昇降させて、窓遮蔽体173を昇降することができる。
【0083】
図13(B)は、窓遮蔽体173の吊下部材174が窓枠172から離隔した開放状態を示している。この状態では、梃子196の他端部196bが、窓枠172に取り付けられた梃子押用突起部材199による押圧から解放され、梃子196はフリー状態であるため、ストッパ192の他端部192bが圧縮ばね194の弾性力によって押上げられて、梃子196が時計方向に回動して、ストッパ192の歯が一対の歯車184,185の歯に噛み合うため、歯車184,185が回転不可能状態であり、昇降紐177を操作してコード176、すなわち窓遮蔽体173を昇降することができない。
【0084】
上記各実施形態は、それぞれ特定の構造について説明したが、本発明はこれらの実施形態の構造に限定されるものではなく各種の変形が可能である。例えば、カーテンなどの窓遮蔽体を吊下げる吊下部材を取り付ける取付部材は、窓枠の室内側面部のみならず、窓枠内面に取り付けてもよいし、窓枠近傍の壁部材や、天井部材などに取り付けてもよい。
【0085】
また、より幅が大きな窓に対しては、複数の窓遮蔽体の移動機構部を横方向に連設するようにしてもよい。また、縦寸法が大きな窓に対しては、複数の窓遮蔽体の移動機構部を縦方向に連設するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
本発明の窓遮蔽体の移動機構部は、窓部を遮蔽するカーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの窓遮蔽体を吊下げる吊下部材と、この吊下部材を窓部の周辺部材に取り付ける取付部材とを有するものにおいて、前記取付部材を吊下部材の少なくとも両端に設け、かつ、その少なくとも一方を、前記吊下部材が窓部に対して接近・離隔自在に構成したことを特徴とするものであるから、従来のカーテンを吊下げるカーテンレールの片側のみを支持する片持式構造のものに比較して、両持式構造であるため、小窓は勿論、中型や大型の窓に対しても適用することができるし、片持式構造では、導入される風量によっては、吊下部材の自由端部が窓枠から開く間隔が大きくなり過ぎて、外からの視線を遮ることができなくなることがあるが、両持式構造では取付部材によってある間隔以上には開かないため、そのような問題が起こらない。さらに、窓を開いた状態に維持して、窓遮蔽体と窓枠との間に形成された隙間を通して、室内に風を入れることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部の概略斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部の概略斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部の概略平面図である。
【図4】(A)は本発明の第4実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部の概略平面図、
(B)は別の実施形態に係る中間支持部材の概略平面図、
(C)はさらに別の実施形態に係る中間支持部材の概略平面図である。
【図5】(A)は本発明の第5実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部の概略平面図、
(B)は窓遮蔽体と窓枠との間に隙間を設けた開放状態の概略平面図、
(C)は(B)のA−A線に沿った拡大断面図である。
【図6】図5の窓遮蔽体の移動機構部における窓遮蔽体の昇降機構の拡大正面図である。
【図7】(A)は本発明の第6実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部の概略平面図、
(B)は窓遮蔽体と窓枠との間に隙間を設けた開放状態の概略平面図である。
【図8】図7の拘束部材と拘束承部材との係合による拘束状態の拡大側面図である。
【図9】本発明の第7実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部の部分斜視図である。
【図10】(A)は本発明の第7実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部における窓遮蔽体の昇降阻止機構を解除して窓遮蔽体を昇降可能状態にした要部拡大正断面図、
(B)は(A)に示す窓遮蔽体の昇降阻止機構により窓遮蔽体を昇降阻止状態にした拡大正断面図である。
【図11】(A)は本発明の第8実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部における窓遮蔽体の昇降阻止機構の部分正面図、
(B)は(A)に示す窓遮蔽体の昇降阻止機構を解除して窓遮蔽体を昇降可能状態した拡大側面図、
(C)は(A)に示す窓遮蔽体の昇降阻止機構により窓遮蔽体を昇降阻止状態にした拡大側面図である。
【図12】本発明の第9実施形態に係る窓遮蔽体の移動機構部における昇降制御機構の概略斜視図である。
【図13】(A)は図12の昇降制御機構の昇降機構により窓遮蔽体を昇降可能状態にした要部拡大側断面図、
(B)は同昇降制御機構の昇降阻止機構により窓遮蔽体を昇降阻止状態にした要部拡大側面図である。
【図14】従来の小窓用備品取付プラットフォームの閉止状態における概略斜視図である。
【図15】従来の小窓用備品取付プラットフォームの開放状態における斜視図である。
【符号の説明】
10,30,50,70,80,110,130,150,170 窓遮蔽体の移動機構部
11,31,51,71,81,111 窓
12,32,52,72,82,112,132,152,172 窓枠
13,33,153 窓遮蔽体
14,34,54,74a,74b,84,114,134,154,174
吊下部材
15,16 取付部材(蝶番金具)
36 取付部材(伸縮部材)
55,56,75,76,86,116 取付部材(屈曲部材)
57,77,77a,77b,77c 中間支持部材
85,115 取付部材(ヒンジ部材)
95,155,181 昇降機構
135 昇降機構(コード巻上機構)
138 コード操作機構
145,160,182 昇降阻止機構
175 昇降制御機構

Claims (6)

  1. 窓部を遮蔽するカーテン、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなどの窓遮蔽体を吊下げる吊下部材と、この吊下部材を窓部の周辺部材に取り付ける取付部材とを有するものにおいて、
    前記取付部材を吊下部材の少なくとも両端に設け、かつ、その少なくとも一方を、前記吊下部材が窓部に対して接近・離隔自在に構成したことを特徴とする窓遮蔽体の移動機構部。
  2. さらに、前記吊下部材を窓部に接近・離隔させる駆動手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の窓遮蔽体の移動機構部。
  3. さらに、前記吊下部材の長さ方向の途中部分に、中間支持部材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の窓遮蔽体の移動機構部。
  4. 前記吊下部材が長さ方向の中途部で分割されており、前記中間支持部材が、吊下部材の中途部を回動自在に支持していることを特徴とする請求項3に記載の窓遮蔽体の移動機構部。
  5. さらに、前記窓遮蔽体が昇降機構によって昇降されるものであり、かつ、その昇降機構が風入れ部材の支点側に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の窓遮蔽体の移動機構部。
  6. さらに、前記窓遮蔽体が昇降機構によって昇降されるものであり、かつ、前記窓遮蔽体を吊下げた吊下部材が窓部から離隔状態時には、前記窓遮蔽体の昇降機構の昇降動作を阻止する昇降阻止機構を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の窓遮蔽体の移動機構部。
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