JP2004152987A - プリント配線基板のエッチング方法及びエッチング装置 - Google Patents

プリント配線基板のエッチング方法及びエッチング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のプリント配線基板をエッチングする装置においては、プリント配線基板の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にすると共に、プリント配線基板に反りが生じないようにすること。
【解決手段】露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、該エッチング液を前記プリント配線基板の上下面の対向する略同一の位置に噴射すると共に、該エッチング液を前記プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板と略平行に往復運動させて噴射することにより、プリント配線基板の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にすると共に、プリント配線基板に反りが生じないようにすることができるようになる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器等に使用されるプリント配線基板の回路を高い精度でエッチングできるようにするプリント配線基板のエッチング方法及びエッチング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、プリント配線基板は、電子機器の電気回路等に使用されている。近年、電子機器等の小型化・軽量化・多機能化等により、プリント配線基板自体を小型化・軽量化する要望があり、小型化として、電気回路の高密度化や、プリント配線基板の多層化にすると共に、軽量化として、プリント配線基板を薄型化する研究が行われている。
【0003】
この電気回路を高密度化したプリント配線基板をエッチングする場合、該プリント配線基板の下面側は、該プリント配線基板の表面に形成された銅等の導電膜を溶解して疲労したエッチング液がすぐに流れ落ちるため、精度良くエッチングをすることができる。
【0004】
また、前記プリント配線基板の上面側の端部においては、該プリント配線基板の下面側ほどではないが、前記疲労したエッチング液がすぐに端部から流れ落ちるため、精度良くエッチングをすることが可能なものである。
【0005】
しかし、プリント配線基板の上面側の中央部をエッチングする場合には、前記疲労したエッチング液がすぐに流れ落ちずに滞留してしまうことによって、エッチングの効果が少なくなり、前記導電膜が十分にエッチングされないため、プリント配線基板の上面側の中央部の回路の幅が太く形成されることがある。
【0006】
このため、1つのプリント配線基板において、プリント配線基板の上面側と下面側とで、エッチングの精度が異なることがあり、特に、電気回路を高密度化した場合に、このエッチングの精度の差が大きなものとなる。
【0007】
そこで、基板を所定の速度で搬送する送りローラーと、スプレーノズルを複数個取り付けかつプリント配線板の進行方向に平行またはある角度で等間隔に配管された複数のノズルパイプと、前記ノズルパイプを揺動させる機構と、処理液を前記ノズルパイプに供給するポンプとを有し、前記複数のノズルパイプにおいて異なる管径のノズルパイプを備えたプリント配線板の製造装置がある(特許文献1参照)。
【0008】
この特許文献1の従来技術においては、プリント配線板の進行方向と平行またはある角度で等間隔に複数のノズルパイプを配管したものであり、該複数のノズルパイプをプリント配線板進行方向に対して45°〜60°の角度で揺動、即ち、振り子運動させるものである。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−196723号公報(請求項1、第4頁)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1の従来技術においては、複数のノズルパイプをプリント配線板進行方向に対して45°〜60°の角度で揺動させる構成であるため、前記ノズルパイプの角度によって、前記プリント配線板面におけるエッチング液の吹きつけ量及び強さが位置毎に変化してしまい、前記プリント配線板全体として、エッチングの精度が異なってしまうことになる。
【0011】
また、エッチング液の吹きつけ量及び強さが異なるため、特に、薄型化したプリント配線基板をローラー等で搬送させてエッチングした場合には、プリント配線板面に加えられる圧力が位置によって異なることによる影響が大きくなり、該プリント配線板に反りが生じてしまうという問題点を有する。
【0012】
従って、従来のプリント配線基板をエッチングする装置においては、プリント配線基板の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にすると共に、プリント配線基板に反りが生じないようにするということに解決しなければならい課題を有している。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した従来例の課題を解決する具体的手段として本発明に係る第1の発明として、露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、該エッチング液を前記プリント配線基板の上下面の対向する略同一の位置に噴射すると共に、該エッチング液を前記プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板と略平行に往復運動させて噴射することを特徴とするプリント配線基板のエッチング方法を提供するものである。
【0014】
本発明に係る第2の発明として、露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、少なくとも上面側に噴射される前記エッチング液を2列ずつ対にして略V字型にさせたことを特徴とするプリント配線基板のエッチング方法を提供するものである。
【0015】
この第2の発明においては、前記上面側に略V字型に噴射させたエッチング液のプリント配線基板の対向する裏面側の略中央部に、下面側のエッチング液を噴射させることを付加的な要件として含むものである。
【0016】
本発明に係る第3の発明として、露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、前記エッチング液を前記プリント配線基板の下面側に噴射させて、該下面側をエッチングした後、該プリント配線基板を180°反転させて、その反対面側もエッチングすることを特徴とするプリント配線基板のエッチング方法を提供するものである。
【0017】
これら第1〜第3のいずれの発明においても、前記フルコーンスプレーは、狭角度のフルコーンスプレーであることを付加的な要件として含むものである。
【0018】
本発明に係る第4の発明として、露光されたプリント配線基板を水平に搬送する手段と、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射する手段とを備えたプリント配線基板のエッチング装置であって、前記エッチング液を噴射する手段がフラットスプレーまたはフルコーンスプレーであり、該エッチング液を噴射する手段を前記プリント配線基板の上下面の対向する略同一の位置に噴射するように対向させて対で配設すると共に、該プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上で直角または所定の角度をもって複数配設し、且つ、前記上下面側のエッチング液を噴射する手段を搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板と略平行に往復運動させる構成にしたことを特徴とするプリント配線基板のエッチング装置を提供するものである。
【0019】
本発明に係る第5の発明として、露光されたプリント配線基板を水平に搬送する手段と、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射する手段とを備えたプリント配線基板のエッチング装置であって、前記エッチング液を噴射する手段がフラットスプレーまたはフルコーンスプレーであり、少なくとも上面側に噴射する前記エッチング液を噴射する手段を前記プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上に複数の偶数列配設し、その2列ずつを対にしてエッチング液を略V字型に噴射させる構成にことを特徴とするプリント配線基板のエッチング装置を提供するものである。
【0020】
この第5の発明においては、前記上面側に噴射する前記エッチング液を噴射する手段により略V字型に噴射されたプリント配線基板の対向する裏面側の略中央部に、下面側のエッチング液を噴射する手段により噴射することを付加的な要件として含むものである。
【0021】
本発明に係る第6の発明として、露光されたプリント配線基板を水平に搬送する手段と、該プリント配線基板にエッチング液を噴射する手段とを備えたプリント配線基板のエッチング装置であって、前記エッチング液を噴射する手段がフラットスプレーまたはフルコーンスプレーであり、前記エッチング液を噴射する手段を前記プリント配線基板の下面側に噴射するように配設し、該プリント配線基板の下面側をエッチングした後、該プリント配線基板を180°反転させて、その反対面側もエッチングする構成にしたことを特徴とするプリント配線基板のエッチング装置を提供するものである。
【0022】
この第6の発明においては、前記プリント配線基板の上面側には、エアーシールカバーを配設したことを付加的な要件として含むものである。
【0023】
これら第4〜第6のいずれの発明においても、プリント配線基板の幅を測定し、該プリント配線基板の幅によって噴射させるエッチング液を噴射する手段の数または圧力を調整すること;前記フルコーンスプレーは、狭角度のフルコーンスプレーであること;前記プリント配線基板を水平に搬送する手段は、左右のロールを略V字型に傾斜させたコンベアであること;を付加的な要件として含むものである。
【0024】
本発明に係るプリント配線基板のエッチング方法及びエッチング装置においては、フラットスプレーまたはフルコーンスプレーからなるエッチング液を噴射する手段をプリント配線基板の上下面の対向する略同一の位置に噴射するように対向させて対で配設すると共に、該プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上で直角または所定の角度をもって複数配設し、且つ、前記上下面のエッチング液を噴射する手段を搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板と略平行に往復運動させることにより、プリント配線基板の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にでき、プリント配線基板に反りが生じないようにすることができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体的な実施の形態に基づいて詳しく説明する。
本発明の第1の実施の形態に係るプリント配線基板のエッチング装置の内部を略示した斜視図を図1に示す。エッチング装置1のハウジング2の内部には、露光されたプリント配線基板3を水平に搬送する手段4と、該プリント配線基板3の上下面側にエッチング液を噴射する手段5とが配設されている。
【0026】
このプリント配線基板3を水平に搬送する手段4としては、例えば、コンベア等を使用することができる。プリント配線基板3を水平に搬送する手段4は、プリント配線基板3と平行に配設させても良いが、プリント配線基板3を水平に搬送する手段4の左右のロール6a、6bを略V字型に傾斜させた状態で配設させることが好ましい。
【0027】
このように、プリント配線基板3を水平に搬送する手段4の左右のロール6a、6bを略V字型に傾斜させた状態で配設させることにより、ロール6a、6bの汚れ等がプリント配線基板3に付着することを防ぐことができるのである。
【0028】
また、エッチング液を噴射する手段5としては、例えば、エッチング液をフラット状に拡げてスプレーするフラットスプレー、またはエッチング液を円錐状(コーン状)にスプレーするフルコーンスプレー等を使用することができる。このフルコーンスプレーとしては、狭角度のフルコーンスプレーを用いることが好ましい。
【0029】
このエッチング液を噴射する手段5は、例えば、エッチング装置1のハウジング2または該ハウジング2内部に設けられた図示していないフレーム等に配設し、プリント配線基板3の搬送方向Y1に対して水平面上で直角または所定の角度をもって複数配設させるものである。
【0030】
エッチング液を噴射する手段5として、フラットスプレーを使用する場合には、図1に示したように、プリント配線基板3の搬送方向Y1に対して垂直面上で直角にエッチング液7を噴射するように配設させることが好ましい。
【0031】
図1のエッチング装置1のA−A線に沿う断面図を図2に示す。図2に示してあるように、エッチング液を噴射する手段5は、プリント配線基板3の上下面の対向する略同一の位置に噴射するようにエッチング液を噴射する手段5a、5bを対向させて対で配設している。
【0032】
また、プリント配線基板3の上下面側に対で配設されたエッチング液を噴射する手段5a、5bは、該プリント配線基板3の上下面のエッチング液を噴射する手段5a、5bを搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板3と略平行、即ち、矢印Y2のように往復運動させている。
【0033】
このエッチング液を噴射する手段5a、5bを往復運動させる手段としては、例えば、エッチング液を噴射する手段5a、5bを配設させた前記フレームを搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板3と略平行に往復させて動作させる等することにより、往復運動させることができる。
【0034】
前記エッチング液を噴射する手段5a、5bは対で配設されているため、エッチング液を噴射する手段5a、5bが往復運動している場合であっても、常に、プリント配線基板3の上下面の対向する略同一の位置に噴射するのである。その際、この往復運動の回数を多くする程、よりきれいなエッチングができるようになる。
【0035】
このように、エッチング液を噴射する手段5a、5bをプリント配線基板3の上下面の対向する略同一の位置に噴射するように対向させて配設すると共に、該プリント配線基板3の搬送方向に対して水平面上で直角または所定の角度をもって複数配設し、上下面のエッチング液を噴射する手段5a、5bを搬送方向5a、5bに対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板3と略平行に往復運動させることにより、スプレーインパクトの低下を防ぐことができるため、プリント配線基板3の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を高精度、且つ略同一にできると共に、現像・エッチング・剥離の時間を短縮化でき、また、プリント配線基板3と上下面のエッチング液を噴射する手段5a、5bとの距離が常に一定、且つ上下面の略同一の位置に噴射するため、プリント配線基板3と上下面にかかる圧力は略同一となり、プリント配線基板3に反りが生じないようにできるのである。
【0036】
本発明の第2の実施の形態に係るプリント配線基板3のエッチング装置1の内部の側面図を図3に示す。この第2の実施の形態においては、前記第1の実施の形態のエッチング液を噴射する手段15を配設する位置を変えたものであり、その他のものについては、前記第1の実施の形態と同様であり、説明が重複するため、前記第1の実施の形態と同様のものについては、同一の符号を付して、その詳細な説明については省略する。
【0037】
この第2の実施の形態においては、少なくともプリント配線基板3の上面側のエッチング液を噴射する手段15a、15bを、該プリント配線基板3の搬送方向Y3に対して水平面上に複数の偶数列配設し、その2列ずつを対にして該エッチング液を噴射する手段15a、15bをそれぞれ内側に傾けて配設し、エッチング液を略V字型に噴射させるものである。
【0038】
また、プリント配線基板3の下面側のエッチング液を噴射する手段15cは、上面側のエッチング液を噴射する手段15a、15bと同様にして、エッチング液を略V字型に噴射させても良いが、前記上面側の前記エッチング液を噴射する手段15a、15bにより略V字型にエッチング液7を噴射されたプリント配線基板3の裏面側の略中央部に、下面側のエッチング液を噴射する手段15によりエッチング液7を噴射させることが好ましい。
【0039】
このように、少なくとも上面側のエッチング液7を略V字型に噴射させた場合には、図4のプリント配線基板3と上面側のエッチング液を噴射する手段15a、15bとを拡大した側面図に示したように、エッチング液7が略V字型に噴射されたことにより、エッチング液溜まり16が形成される。
【0040】
このエッチング液溜まり16は、プリント配線基板3の端部から流れ落ちようとするが、エッチング液7が略V字型に噴射されているため、図5のプリント配線基板3と上面側のエッチング液を噴射する手段15a、15bとを拡大した表面図に示したように、前記エッチング液溜まり16が、矢印Y4a、Y4bのように流動するようになる。
【0041】
このように、2列ずつを対にしたエッチング液を噴射する手段15a、15bによってエッチング液7を略V字型に噴射させたことにより、エッチング液溜まり16がスムーズに流動して、プリント配線基板3の端部から流れ落ちるため、現像・エッチング・剥離の均一化がなされ、プリント配線基板3の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にできると共に、プリント配線基板3に反りが生じないようにできるのである。
【0042】
本発明の第3の実施の形態に係るプリント配線基板3のエッチング装置1の内部の概略図を図6に示す。この第3の実施の形態においては、前記第1の実施の形態のエッチング液を噴射する手段25を配設する位置をプリント配線基板3の下面側のみにしたものであり、その他のものについては、前記第1の実施の形態と同様であり、説明が重複するため、前記第1の実施の形態と同様のものについては、同一の符号を付して、その詳細な説明については省略する。
【0043】
この第3の実施の形態においては、エッチング液を噴射する手段25をプリント配線基板3の下面側に配設し、まず、プリント配線基板3の下面側にエッチング液7を噴射して下面側のエッチングをした後、プリント配線基板反転手段26により前記プリント配線基板3を180°反転させて、その反対面側、即ち、上面側だった面にエッチング液7を噴射して、反対面側をエッチングするものである。
【0044】
また、プリント配線基板3の上面側には、図7に示したように、エアーシールカバー27を配設させても良い。このエアーシールカバー27には、複数のスリット28が形成された送風口29が設けられており、該送風口29からエアーを送風することにより、エッチング液を噴射する手段25から吹き上げられたエッチング液7が、プリント配線基板3の上面側に回り込むことを防ぐことができるのである。
【0045】
このように、プリント配線基板3のいずれの面も、該プリント配線基板3の下面側に配設したエッチング液を噴射する手段25によってエッチングするため、プリント配線基板3の表面に形成された銅等の導電膜を溶解して疲労したエッチング液がすぐに流れ落ちるため、精度良くエッチングをすることができるので、プリント配線基板の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にすることができるのである。
【0046】
更に、本発明の第1〜第3のいずれの実施の形態においても、図9に示したプリント配線基板幅測定システム31を用いて、プリント配線基板3の幅を測定し、該プリント配線基板3の幅によって噴射させるエッチング液を噴射する手段35の数または圧力を調整しても良い。
【0047】
プリント配線基板幅測定システム31は、図示していないレーザー照射器からプリント配線基板3が感光しない程度のレーザーを照射し、該レーザーの反射光を光センサー32で受光する。
【0048】
この光センサー32で受光したレーザーの反射光による波形を増幅器33によって増幅し、該増幅器33よって増幅された波形を電子計算機34に入力して、その波形を解析することにより、プリント配線基板3の幅を測定する。
【0049】
電子計算機34は、この測定したプリント配線基板3の幅のデーターをインバーター36に入力し、該インバーター36は、該プリント配線基板3の幅のデーターに基づいてポンプ37を制御する。
【0050】
このポンプ37の制御としては、例えば、プリント配線基板3の幅が広い場合には、図10に示してあるように、全てのエッチング液を噴射する手段35a、35bからエッチング液を噴射させ、プリント配線基板3の幅が狭い場合には、図11に示してあるように、不要な外側のポンプ37によるエッチング液7の送り出しの停止、または圧力を低下させるように制御する。
【0051】
このエッチング液7の送り出しの圧力の制御としては、例えば、プリント配線基板3の中央部にエッチング液7の送り出すポンプ37の圧力を高くし、その周縁部の圧力を低くするようにしても良い。
【0052】
そして、ポンプ37から送り出されたエッチング液7は、エッチング液を噴射する手段35から噴射される。この際、インバーター36により制御されたポンプ37が、プリント配線基板3の幅のデーターに応じて、エッチング液7の送り出しの停止、または圧力を低下させさせていた場合には、エッチング液を噴射する手段35から噴射される数または圧力が調整されることになるのである。
【0053】
このように、プリント配線基板3の幅のデーターに応じて、エッチング液を噴射する手段35から噴射される数または圧力を調整することにより、どのような幅のプリント配線基板3であっても、同一インパクト・同一ファクターによるエッチングができるようになる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1の発明であるプリント配線基板のエッチング方法は、露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、該エッチング液を前記プリント配線基板の上下面の対向する略同一の位置に噴射すると共に、該エッチング液を前記プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板と略平行に往復運動させて噴射することによって、スプレーインパクトの低下を防ぐことができるため、プリント配線基板3の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を高精度、且つ略同一にできると共に、現像・エッチング・剥離の時間を短縮化でき、また、プリント配線基板3と上下面のエッチング液を噴射する手段5a、5bとの距離が常に一定、且つ上下面の略同一の位置に噴射するため、プリント配線基板3と上下面にかかる圧力は略同一となり、プリント配線基板3に反りが生じないようにできるという優れた効果を奏する。なお、本発明の第4の発明に係るプリント配線基板のエッチング装置についても同様である。
【0055】
また、本発明に係る第2の発明であるプリント配線基板のエッチング方法は、露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、少なくとも上面側に噴射される前記エッチング液を2列ずつ対にして略V字型にさせたことによって、エッチング液溜まりがスムーズに流動して、プリント配線基板の端部から流れ落ちるため、現像・エッチング・剥離の均一化がなされ、プリント配線基板の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にできると共に、プリント配線基板の反りを防ぐことができるという優れた効果を奏する。なお、本発明の第5の発明に係るプリント配線基板のエッチング装置についても同様である。
【0056】
更に、本発明に係る第3の発明であるプリント配線基板のエッチング装置は、露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、前記エッチング液を前記プリント配線基板の下面側に噴射させて、該下面側をエッチングした後、該プリント配線基板を180°反転させて、その反対面側もエッチングすることにより、プリント配線基板のいずれの面も、該プリント配線基板の下面側に配設したエッチング液を噴射する手段によってエッチングするため、プリント配線基板の表面に形成された銅等の導電膜を溶解して疲労したエッチング液がすぐに流れ落ちるようになるため、精度良くエッチングをすることができ、プリント配線基板の上面側と下面側とにおけるエッチングの精度を略同一にすることができるという優れた効果を奏する。なお、本発明の第6の発明に係るプリント配線基板のエッチング装置についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプリント配線基板のエッチング装置の内部を略示した斜視図である。
【図2】図1のエッチング装置のA−A線に沿う断面図である。
【図3】同エッチング装置の内部の側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るエッチング装置の内部を拡大して略示的に示した側面図である。
【図5】同エッチング装置の内部の表面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るエッチング装置の内部の概略図である。
【図7】同エッチング装置の内部にエアーシールカバーを配設した場合を示した概略図である。
【図8】同エッチング装置のエアーシールカバーを拡大した概略図である。
【図9】本発明の第1〜第3のいずれの発明においても使用できるプリント配線基板幅測定システムの説明図である。
【図10】同プリント配線基板幅測定システムを使用した場合のプリント配線基板の幅が広い場合のエッチング液の噴射を示した説明図である。
【図11】同プリント配線基板幅測定システムを使用した場合のプリント配線基板の幅が狭い場合のエッチング液の噴射を示した説明図である。
【符号の説明】
1 エッチング装置
2 ハウジング
3 プリント配線基板
4 プリント配線基板を水平に搬送する手段
5、5a、5b、15a、15b、15c、25、35、35a、35b エッチング液を噴射する手段
6a、6b ロール
7 エッチング液
16 エッチング液溜まり
26 プリント配線基板反転手段
27 エアーシールカバー
28 スリット
29 送風口
31 プリント配線基板幅測定システム
32 光センサー
33 増幅器
34 電子計算機
36 インバーター
37 ポンプ

Claims (13)

  1. 露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、
    前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、
    該エッチング液を前記プリント配線基板の上下面の対向する略同一の位置に噴射すると共に、該エッチング液を前記プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板と略平行に往復運動させて噴射すること
    を特徴とするプリント配線基板のエッチング方法。
  2. 露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、
    前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、
    少なくとも上面側に噴射される前記エッチング液を2列ずつ対にして略V字型にさせたこと
    を特徴とするプリント配線基板のエッチング方法。
  3. 前記上面側に略V字型に噴射させたエッチング液のプリント配線基板の対向する裏面側の略中央部に、下面側のエッチング液を噴射させること
    を特徴とする請求項2に記載のプリント配線基板のエッチング方法。
  4. 露光されたプリント配線基板を水平に搬送し、該プリント配線基板にエッチング液を噴射するプリント配線基板のエッチング方法であって、
    前記エッチング液をフラットスプレーまたはフルコーンスプレーにより噴射させ、
    前記エッチング液を前記プリント配線基板の下面側に噴射させて、該下面側をエッチングした後、
    該プリント配線基板を180°反転させて、その反対面側もエッチングすること
    を特徴とするプリント配線基板のエッチング方法。
  5. 前記フルコーンスプレーは、
    狭角度のフルコーンスプレーであること
    を特徴とする請求項1、2または4に記載のプリント配線基板のエッチング方法。
  6. 露光されたプリント配線基板を水平に搬送する手段と、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射する手段とを備えたプリント配線基板のエッチング装置であって、
    前記エッチング液を噴射する手段がフラットスプレーまたはフルコーンスプレーであり、
    該エッチング液を噴射する手段を前記プリント配線基板の上下面の対向する略同一の位置に噴射するように対向させて対で配設すると共に、該プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上で直角または所定の角度をもって複数配設し、
    且つ、前記上下面側のエッチング液を噴射する手段を搬送方向に対して水平面上の垂直方向で前記プリント配線基板と略平行に往復運動させる構成にしたこと
    を特徴とするプリント配線基板のエッチング装置。
  7. 露光されたプリント配線基板を水平に搬送する手段と、該プリント配線基板の上下面にエッチング液を噴射する手段とを備えたプリント配線基板のエッチング装置であって、
    前記エッチング液を噴射する手段がフラットスプレーまたはフルコーンスプレーであり、
    少なくとも上面側に噴射する前記エッチング液を噴射する手段を前記プリント配線基板の搬送方向に対して水平面上に複数の偶数列配設し、その2列ずつを対にしてエッチング液を略V字型に噴射させる構成にこと
    を特徴とするプリント配線基板のエッチング装置。
  8. 前記上面側に噴射する前記エッチング液を噴射する手段により略V字型に噴射されたプリント配線基板の対向する裏面側の略中央部に、下面側のエッチング液を噴射する手段により噴射すること
    を特徴とする請求項7に記載のプリント配線基板のエッチング装置。
  9. 露光されたプリント配線基板を水平に搬送する手段と、該プリント配線基板にエッチング液を噴射する手段とを備えたプリント配線基板のエッチング装置であって、
    前記エッチング液を噴射する手段がフラットスプレーまたはフルコーンスプレーであり、
    前記エッチング液を噴射する手段を前記プリント配線基板の下面側に噴射するように配設し、該プリント配線基板の下面側をエッチングした後、
    該プリント配線基板を180°反転させて、その反対面側もエッチングする構成にしたこと
    を特徴とするプリント配線基板のエッチング装置。
  10. 前記プリント配線基板の上面側には、
    エアーシールカバーを配設したこと
    を特徴とする請求項9に記載のプリント配線基板のエッチング装置。
  11. プリント配線基板の幅を測定し、該プリント配線基板の幅によって噴射させるエッチング液を噴射する手段の数または圧力を調整すること
    を特徴とする請求項6、7または9に記載のプリント配線基板のエッチング装置。
  12. 前記フルコーンスプレーは、
    狭角度のフルコーンスプレーであること
    を特徴とする請求項6、7または9に記載のプリント配線基板のエッチング装置。
  13. 前記プリント配線基板を水平に搬送する手段は、
    左右のロールを略V字型に傾斜させたコンベアであること
    を特徴とする請求項6、7または9に記載のプリント配線基板のエッチング装置。
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