JP2004151143A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】具体的な変倍数値を作業者が記憶していなくても原稿サイズと記録紙サイズをそのまま入力することにより、所望とする変倍率で画像出力を可能にし、その作業性を向上させること。
【解決手段】原稿サイズ・記録紙サイズを入力可能とし、これにしたがって変倍処理を指示するサイズ指定変倍モードを有するオペレーションパネル151と、上記モードが選択された際に、オペレーションパネル151に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンと記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による両サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、これをオペレーションパネル151に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、その変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成する制御を実行するシステムコントローラ150と、を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】原稿サイズ・記録紙サイズを入力可能とし、これにしたがって変倍処理を指示するサイズ指定変倍モードを有するオペレーションパネル151と、上記モードが選択された際に、オペレーションパネル151に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンと記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による両サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、これをオペレーションパネル151に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、その変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成する制御を実行するシステムコントローラ150と、を備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変倍複写を行なう際に、原稿サイズと記録紙サイズとを入力することによりその変倍率を自動的に求めて表示すると共に、変倍処理などを行なうサイズ指定変倍モード機能を備えた複写機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿サイズとは異なるサイズの記録紙に複写を行なう機能を備えた複写機が市販されている。このような従来の複写機において変倍を行なう方法として、操作部から所望とする変倍率(百分率)を入力する方法、原稿の横辺長さ・記録紙の横辺長さを入力し、当該長さの比から変倍率を割り出す方法、これらの変倍率の入力方法は何れも、目標とする変倍の具体的な変倍値を認識している必要がある。具体的には、たとえばA3原稿をA4の記録紙に変倍出力したい場合には、倍率変倍の場合には71%を変倍値として作業者が記憶しておいた上で、その値を操作部から入力していた。
【0003】
また、上記変倍入力の他に、原稿を読取テーブルに置いて自動的にサイズを読み取らせて目標とする記録紙サイズを収納している給紙トレイ(給紙カセット)を選択し、最終的な複写サイズを決定する方法も知られている。さらに、複写する原稿のサイズと設定された複写用紙サイズと変換倍率とからなる変倍率操作諸元を記憶する手段と、記憶した変倍率操作諸元を入力として倍率変換を行なう手段とからなる変倍操作記録機能を備えた複写機が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公平6−58562号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示されるような従来の変倍機能にあっては、原稿サイズを読み取り、かつ記録紙サイズを選択する方法では、必ずしも記録紙サイズ全面に複写するとは限らないため、記録紙の一部に複写する必要がある場合には、この変倍方式を使用することができない。また、記録紙を手差し給紙口から挿入して複写を行なう場合、記録紙が給紙トレイ(カセット)からの給紙ではないため、上記の変倍方式を使用することができない。
【0006】
したがって、記録紙サイズにかかわらず任意の変倍を行なう場合は、具体的な変倍数値を作業者が認識していなければならず、もしその変倍率を作業者が記憶していない場合、寸法を割り出し、変倍率の計算を行なうため、煩わしい作業により効率の低下を招来させていた。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、具体的な変倍数値を作業者が記憶していなくても原稿サイズと記録紙サイズをそのまま入力することにより、所望とする変倍率で画像出力を可能にし、その作業性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる画像形成装置にあっては、少なくとも、複数サイズの記録紙を収容し、選択的に給紙する給紙手段を有し、複写対象の原稿を読み取り、任意のサイズの記録紙に拡大/縮小して複写を行なう画像形成装置において、原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせ情報を入力可能とし、当該入力情報にしたがって変倍処理を指示するサイズ指定変倍モードを有する操作・表示手段と、前記サイズ指定変倍モードが選択された際に、前記操作・表示手段に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果を前記操作・表示手段に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成する制御を実行するシステム制御手段と、を備えたものである。
【0009】
この発明によれば、操作・表示手段に設けられたサイズ指定変倍モードが選択された際に、操作・表示手段に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果を操作・表示手段に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成することにより、自動的に原稿サイズに対する記録対象の記録紙への変倍率が計算され、その記録紙に画像を形成することが可能になる。
【0010】
また、請求項2にかかる画像形成装置にあっては、前記システム制御手段は、前記サイズ指定変倍モードが選択された場合、各原稿サイズおよび各記録紙サイズを個別に選択することが可能なサイズ表示ボタンを前記操作・表示手段に表示し、前記サイズ表示ボタンの押下で選択された原稿サイズおよび記録紙サイズから変倍率を計算し、この結果を前記操作・表示手段に表示すると共に、前記給紙手段に収納されている記録紙に関係なく、当該変倍率にしたがって画像を任意に指定された記録紙に形成する制御を実行するものである。
【0011】
この発明によれば、請求項1において、操作・表示手段上に表示されたサイズ表示ボタンから原稿サイズと記録紙サイズを個別に指定することにより、この原稿サイズと記録紙サイズから変倍率を自動的に算出し、その変倍率を操作・表示手段に表示すると共に、前記給紙手段に収納されている記録紙に関係なく、当該変倍率にしたがって画像を任意に指定された記録紙に形成する制御を実行することにより、記録紙サイズにかかわらず任意の画像サイズに出力することが可能になる。
【0012】
また、請求項3にかかる画像形成装置にあっては、さらに、前記システム制御手段、任意サイズの記録紙を挿入し給紙させる手差し給紙手段を備え、前記サイズ指定変倍モードが選択された際に、当該変倍率を求めた記録紙サイズに関係なく、変倍画像を前記手差し給紙手段で給紙される記録紙に画像を形成する制御を実行するものである。
【0013】
この発明によれば、請求項1または2において、サイズ指定変倍モードが選択された際に、当該変倍率を求めた記録紙サイズに関係なく、その変倍画像を、手差し給紙手段に任意のサイズの記録紙をセットすることにより、所望の記録紙サイズに画像を形成することが可能になる。
【0014】
また、請求項4にかかる画像形成装置にあっては、前記システム制御手段は、各原稿サイズに対する各記録紙サイズの変倍率を示す変倍テーブル情報を前記操作・表示手段に表示するものである。
【0015】
この発明によれば、請求項1において、各原稿サイズに対する各記録紙サイズの変倍率を示す変倍テーブル情報(倍率対照テーブル)を操作・表示手段に表示することにより、変倍操作を行なう際にサイズ毎の変倍率を確認することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる画像形成装置の好適な実施の形態について添付図面を参照し、詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0017】
本発明は、オペレーションパネルに設けられたサイズ指定変倍モードキーの押下により当該モードが選択された際に、オペレーションパネルのLCDに原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果をLCDに表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成することにより、具体的な変倍数値を作業者が記憶しておかなくても、所望とする変倍画像を得るものである。以下、具体的に、デジタル複写機の構成、機能ブロック、オペレーションパネル、表示画面例、変倍入力処理などを挙げて説明する。
【0018】
図1は、この発明を実施したデジタル複写機の機構部の構成例を示す図である。自動原稿送り装置(以下、ADFという)101にある原稿台102に、原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿から給送ローラ103および給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。スキャナ106によってコンタクトガラス105上の原稿の画像データを読み取った後、読み取りが終了された原稿は、給送ベルト104および排送ローラ107によって排出される。さらに、原稿セット検知108にて原稿台102につぎの原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス105上に給送される。給送ローラ103、給送ベルト104および排送ローラ107はモータによって駆動される。
【0019】
第1トレイ109あるいは第2トレイ110、第3トレイ111に積載された記録紙は、それぞれ第1給紙装置112あるいは第2給紙装置113、第3給紙装置114によって給紙され、縦搬送ユニット115により感光体ドラム116に当接する位置まで搬送される。スキャナ106にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット117からのレーザーによって感光体ドラム116に書き込まれ、現像ユニット118を通過することによってトナー像が形成される。そして、記録紙は感光体ドラム116の回転と等速で搬送ベルト119によって搬送されながら、感光体ドラム116上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット120にて画像を定着させ、排紙ユニット121によって後処理装置のフィニッシャー122に排出される。
【0020】
後処理装置のフィニッシャー122は、本体の排紙ローラによって搬送された記録紙を、通常、排紙ローラ132方向と、ステープル処理部方向に導くことができる。切り替え板124を上に切り替えることにより、搬送ローラ123を経由して通常排紙トレイ126側に排紙することができる。また、切り替え板124を下方向に切り替えることで、搬送ローラ125,127を経由して、ステープル台128に搬送することができる。
【0021】
ステープル台128に積載された記録紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー129によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ130によって綴じられる。ステープラ130で綴じられた記録紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ131に収納される。
【0022】
一方、排紙トレイ126は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ126は、原稿毎、あるいは画像メモリによってソーティングされたコピー部ごとに、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
【0023】
記録紙の両面に画像を作像する場合は、第1トレイ109あるいは第2トレイ110、第3トレイ111から給紙され作像された記録紙を排紙トレイ側に導かないで、経路切り替えのための分岐爪を上側にセットすることで、一旦両面給紙ユニット134にストックする。
【0024】
その後、両面給紙ユニット134にストックされた記録紙は再び感光体ドラム116に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット134から再給紙され、経路切り替えのための分岐爪を下側にセットし、排紙トレイ126に導く。このように記録紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット134は使用される。
【0025】
感光体ドラム116,搬送ベルト119,定着ユニット120,排紙ユニット121および現像ユニット118は、メインモータによって駆動され、第1給紙装置112,第2給紙装置113,第3給紙装置114はメインモータの駆動をそれぞれの給紙クラッチによって伝達駆動される。縦搬送ユニット115はメインモータの駆動を中間クラッチによって伝達駆動される。
【0026】
スキャナ106は、原稿を載置するコンタクトガラス105と光学走査系で構成されており、光学走査系は、露光ランプ135,第1ミラー136,レンズ137,CCDイメージセンサ138等々で構成されている。露光ランプ135および第1ミラー136は、図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー139および第3ミラー140は、図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。
【0027】
原稿画像は、CCDイメージセンサ138によって読み取られ、電気信号(アナログ画像信号)に変換され、そしてデジタルデ−タ(画像デ−タ)に変換される。画像デ−タにはさらに数種の画像処理が施される。レンズ137およびCCDイメージセンサ138を図1において左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、指定された倍率に対応してレンズ137およびCCDイメージセンサ138の左右方向に位置が設定される。
【0028】
書き込みユニット117は、レーザ出力ユニット141,結像レンズ142およびミラー143などで構成され、レーザ出力ユニット141の内部には、レーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)などが備わっている。レーザ出力ユニット141より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで走査され、結像レンズ142を通り、ミラー143で折り返され、感光体ドラム116面上に集光し結像する。
【0029】
レーザ光は、感光体ドラム116が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、画像処理部のセレクタ(図示せず)より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体ドラム116の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。上述のように、書き込みユニット117から出力されるレーザ光が、作像系の感光体ドラム116に照射される。
【0030】
図示しないが感光体ドラム116の一端近傍の、レーザ光が照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および画像信号の入出力を行なうための制御信号の生成を行なう。
【0031】
なお、この実施の形態におけるスキャナ106は、600dpiで1画素あたり8bit、すなわち256階調で読み取ったデータを送出する。また、書き込みユニット117は、標準として主走査・副走査方向ともに1200dpiで2値データ、すなわち1ドットをオンかオフで書込み、作像部によって高精細な画像が形成される。
【0032】
また、レーザ光を高速変調して1ドットあたり2bitデータ、すなわち4値で書込むモードも備えている。さらに、モードに応じて書込み解像度を可変する機能を備え、2400dpi、あるいは主走査方向1200dpi、副走査方向600dpiの縦横扁平なピッチで書込むことも可能である。
【0033】
図2は、本発明のデジタル複写機の機能的構成を示すブロック図である。符号150は画像形成装置全体を統括的に制御するシステムコントローラである。このシステムコントローラ150には、スキャナ106と、オペレーションパネル151と、プリンタエンジン160と、画像処理部170と、変倍テーブル(ROM)171と、給紙装置180と、が接続されている。
【0034】
プリンタエンジン160は、図1で示した画像データにしたがってレーザ変調し、帯電後の感光体ドラム116に光学的に書き込む動作を行なう書き込みユニット117、帯電チャージャ(不図示)、感光体ドラム116、現像ユニット118などを備え、電子写真プロセスにしたがって画像形成を行なうものである。
【0035】
画像処理部170は、シェーディング補正された画像データに対し、MTF補正、γ補正、シフト処理、変倍処理、マスク処理、階調処理などの画像処理を実行する。オペレーションパネル151は、変倍処理における入力や消去などの画像編集の設定、出力位置選択の設定など、各種モードの設定を行なうために用いられる。
【0036】
オペレーションパネル151は、後述するように、液晶タッチパネル152、サイズ指定変倍キー153を備えている。給紙装置180は、図1に示したように第1トレイ109、第2トレイ110、第3トレイ111、手差しトレイ181を備えている。
【0037】
さて、図2に示す機能ブロックにおいて、本発明は、少なくとも、複数サイズの記録紙を収容し、選択的に給紙する給紙装置180を有し、複写対象の原稿を読み取り、任意のサイズの記録紙に拡大/縮小して複写を行なう画像形成装置において、原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせ情報を入力可能とし、当該入力情報にしたがって変倍処理を指示するサイズ指定変倍モードキー153を有するオペレーションパネル151と、を備え、システムコントローラ150は、サイズ指定変倍モードキー153の押下によるサイズ指定変倍モードが選択された際に、オペレーションパネル151に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果をオペレーションパネル151の液晶タッチパネル(LCD)152に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成する制御を実行するものである。
【0038】
図3は、図2におけるオペレーションパネル151の構成例を示す説明図である。図において、符号152は装置の状態表示や初期設定や各種モードを設定する液晶タッチパネル、符号153は原稿サイズおよび記録紙サイズの入力によって変倍処理を実行させるためのサイズ指定変倍キー、符号154は初期設定キー、符号155はファクシミリ送信時の相手先番号をセットしておくワンタッチハードキー、符号156はコピー部数などを入力するためのテンキー、符号157はコピー開始などを行なう場合に押下されるスタートキー、符号158はクリア・ストップキーである。
【0039】
液晶タッチパネル152には、通常、ファンクションキー、部数、装置の状態を示すメッセージなどが表示される。オペレータが液晶タッチパネル152に表示されたキーにタッチすることにより、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合は、キーをタッチすることにより、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネル152は、ドット表示器を使用しているため、そのときの最適な表示をグラフィカルに行なうことが可能に構成されている。
【0040】
図4は、図2における変倍テーブル171の内容を示す図表である。図示するように、各原稿サイズを各記録紙サイズに変倍する際の変倍率を対応づけてあらかじめ計算し、これをROMなどの記憶装置に記憶しておく。なお、図におけるAはA版サイズ、BはB版サイズ、LTはレターサイズ、DLTはダブルレターサイズである。
【0041】
図5は、本発明の実施の形態にかかる変倍入力画面例を示す説明図であり、サイズ指定変倍キー153を押下することにより表示出力される。図において、符号201は原稿サイズと記録紙サイズとを指定した場合の倍率が表示される変倍率表示部、符号202は各原稿サイズが選択可能に表示される原稿サイズ入力エリア、符号203はタッチにより所望の原稿サイズを指定するための原稿サイズ選択ボタン、符号204は各記録紙サイズが選択可能に表示される記録紙サイズ入力エリア、符号205はタッチにより所望の記録紙サイズを指定するための記録サイズ選択ボタンである。なお、この図5の表示例では、原稿サイズとしてA3縦を選択し、これを記録紙サイズB5に縮小変倍する場合の倍率表示(61%)を示している。
【0042】
つぎに、図6のフローチャートを参照し、本発明の実施の形態にかかる変倍設定処理動作について説明する。この制御はシステムコントローラ150によって行なわれる。まず、オペレーションパネル151のサイズ指定変倍キー153の押下入力により、図5に示すような、選択画面を表示し、原稿サイズの選択であるか否かを判断する(ステップS11)。原稿サイズの選択であると判断した場合、原稿サイズの入力処理(ステップS12)、および転写紙(記録紙)サイズの入力処理を行なう(ステップS13)。一方、ステップS11において、原稿サイズの選択でないと判断した場合、転写紙(記録紙)サイズの入力処理(ステップS14)、および原稿サイズの入力処理を実行する(ステップS15)。すなわち、選択画面上からの入力順序は、原稿サイズ、転写紙(記録紙)サイズの何れの順番であってもよい。
【0043】
上記の入力処理が終了したならば、この入力された原稿サイズに対する転写紙(記録紙)サイズへの変倍が本装置における変倍可能範囲であるか否かを判断する(ステップS16)。ここで、変倍可能範囲を逸脱している場合には、ステップS11に戻り、再入力処理を行なう。一方、ステップS16において、変倍可能範囲であれば、図4に示した変倍テーブルにしたがって変倍率Aを決定し(ステップS17)、液晶タッチパネル(LCD)152の変倍率表示部201に倍率を表示する(ステップS18)。この倍率が確定し、ユーザによりスタートキー157が押下されると、システムコントローラ150は、当該倍率にしたがって画像処理部170によって画像処理を実行させ、プリンタエンジン160、給紙装置180を介して指定された記録紙に画像を行なう。
【0044】
このように、変倍複写を行なう場合、原稿サイズと記録紙サイズを入力するボタンが押下されると、システムコントローラ150は、その変倍率を自動的に計算し、オペレーションパネル151の液晶タッチパネル(LCD)152にその変倍率を表示し、当該変倍率での複写が指示された場合には、その記録紙に変倍複写を実行させる。一方、上述の変倍処理において、変倍率が両サイズの入力から求められ、この両サイズの入力を個別に行なえるようにすることにより、この記録サイズとは異なる記録紙に変倍する場合には、記録紙を任意に入力し、上記変倍率での複写を行なうことができる。また、上述の変倍処理において、手差し給紙による任意の記録紙に変倍複写を行なうこともできる。
【0045】
ところで、図5に示したような選択画面の他に、たとえばオペレーションパネル151のサイズ指定変倍キー153の2度押しあるいは長押し(2秒程度)により、図4に示すような変倍テーブルを液晶タッチパネル152上に表示することもできる。これにより、原稿サイズと記録紙サイズとの関係が不明な場合に的確な情報として参照することが可能になり、変倍時における入力操作の迅速化が実現する。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる画像形成装置(請求項1)によれば、操作・表示手段に設けられたサイズ指定変倍モードが選択された際に、操作・表示手段に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果を操作・表示手段に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成することにより、具体的な変倍数値を作業者が記憶しておかなくても、原稿サイズと記録紙サイズをそのまま入力することで、所望とする変倍画像が得られ、その作業を迅速に行なうことができる。
【0047】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項2)によれば、請求項1において、操作・表示手段上に表示されたサイズ表示ボタンから原稿サイズと記録紙サイズを個別に指定することにより、この原稿サイズと記録紙サイズから変倍率を自動的に算出し、その変倍率を操作・表示手段に表示すると共に、前記給紙手段に収納されている記録紙に関係なく、当該変倍率にしたがって画像を任意に指定された記録紙に形成する制御を実行するため、記録紙サイズにかかわらず任意の画像サイズに変倍し出力することができる。
【0048】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項3)によれば、請求項1または2において、サイズ指定変倍モードが選択された際に、当該変倍率を求めた記録紙サイズに関係なく、その変倍画像を、手差し給紙手段に任意のサイズの記録紙をセットして変倍画像の処理を指示するため、所望の記録紙サイズに画像を形成することができる。
【0049】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項4)によれば、請求項1において、各原稿サイズに対する各記録紙サイズの変倍率を示す変倍テーブル情報(倍率対照テーブル)を操作・表示手段に表示するので、変倍操作を行なう際にサイズ毎の変倍率をその都度計算したり、試行錯誤を繰り返すことなく確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したデジタル複写機の機構部の構成例を示す図である。
【図2】本発明のデジタル複写機の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2におけるオペレーションパネルの構成例を示す説明図である。
【図4】図2における変倍テーブルの内容を示す図表である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる変倍入力画面例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる変倍設定処理などを示すフローチャートである。
【符号の説明】
150 システムコントローラ
151 オペレーションパネル
152 液晶タッチパネル(LCD)
153 サイズ指定変倍キー
160 プリンタエンジン
170 画像処理部
171 変倍テーブル
180 給紙装置
181 手差しトレイ
201 変倍率表示部
202 原稿サイズ入力エリア
203 原稿サイズ選択ボタン
204 記録紙サイズ入力エリア
205 記録紙サイズ選択ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、変倍複写を行なう際に、原稿サイズと記録紙サイズとを入力することによりその変倍率を自動的に求めて表示すると共に、変倍処理などを行なうサイズ指定変倍モード機能を備えた複写機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿サイズとは異なるサイズの記録紙に複写を行なう機能を備えた複写機が市販されている。このような従来の複写機において変倍を行なう方法として、操作部から所望とする変倍率(百分率)を入力する方法、原稿の横辺長さ・記録紙の横辺長さを入力し、当該長さの比から変倍率を割り出す方法、これらの変倍率の入力方法は何れも、目標とする変倍の具体的な変倍値を認識している必要がある。具体的には、たとえばA3原稿をA4の記録紙に変倍出力したい場合には、倍率変倍の場合には71%を変倍値として作業者が記憶しておいた上で、その値を操作部から入力していた。
【0003】
また、上記変倍入力の他に、原稿を読取テーブルに置いて自動的にサイズを読み取らせて目標とする記録紙サイズを収納している給紙トレイ(給紙カセット)を選択し、最終的な複写サイズを決定する方法も知られている。さらに、複写する原稿のサイズと設定された複写用紙サイズと変換倍率とからなる変倍率操作諸元を記憶する手段と、記憶した変倍率操作諸元を入力として倍率変換を行なう手段とからなる変倍操作記録機能を備えた複写機が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公平6−58562号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示されるような従来の変倍機能にあっては、原稿サイズを読み取り、かつ記録紙サイズを選択する方法では、必ずしも記録紙サイズ全面に複写するとは限らないため、記録紙の一部に複写する必要がある場合には、この変倍方式を使用することができない。また、記録紙を手差し給紙口から挿入して複写を行なう場合、記録紙が給紙トレイ(カセット)からの給紙ではないため、上記の変倍方式を使用することができない。
【0006】
したがって、記録紙サイズにかかわらず任意の変倍を行なう場合は、具体的な変倍数値を作業者が認識していなければならず、もしその変倍率を作業者が記憶していない場合、寸法を割り出し、変倍率の計算を行なうため、煩わしい作業により効率の低下を招来させていた。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、具体的な変倍数値を作業者が記憶していなくても原稿サイズと記録紙サイズをそのまま入力することにより、所望とする変倍率で画像出力を可能にし、その作業性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる画像形成装置にあっては、少なくとも、複数サイズの記録紙を収容し、選択的に給紙する給紙手段を有し、複写対象の原稿を読み取り、任意のサイズの記録紙に拡大/縮小して複写を行なう画像形成装置において、原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせ情報を入力可能とし、当該入力情報にしたがって変倍処理を指示するサイズ指定変倍モードを有する操作・表示手段と、前記サイズ指定変倍モードが選択された際に、前記操作・表示手段に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果を前記操作・表示手段に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成する制御を実行するシステム制御手段と、を備えたものである。
【0009】
この発明によれば、操作・表示手段に設けられたサイズ指定変倍モードが選択された際に、操作・表示手段に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果を操作・表示手段に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成することにより、自動的に原稿サイズに対する記録対象の記録紙への変倍率が計算され、その記録紙に画像を形成することが可能になる。
【0010】
また、請求項2にかかる画像形成装置にあっては、前記システム制御手段は、前記サイズ指定変倍モードが選択された場合、各原稿サイズおよび各記録紙サイズを個別に選択することが可能なサイズ表示ボタンを前記操作・表示手段に表示し、前記サイズ表示ボタンの押下で選択された原稿サイズおよび記録紙サイズから変倍率を計算し、この結果を前記操作・表示手段に表示すると共に、前記給紙手段に収納されている記録紙に関係なく、当該変倍率にしたがって画像を任意に指定された記録紙に形成する制御を実行するものである。
【0011】
この発明によれば、請求項1において、操作・表示手段上に表示されたサイズ表示ボタンから原稿サイズと記録紙サイズを個別に指定することにより、この原稿サイズと記録紙サイズから変倍率を自動的に算出し、その変倍率を操作・表示手段に表示すると共に、前記給紙手段に収納されている記録紙に関係なく、当該変倍率にしたがって画像を任意に指定された記録紙に形成する制御を実行することにより、記録紙サイズにかかわらず任意の画像サイズに出力することが可能になる。
【0012】
また、請求項3にかかる画像形成装置にあっては、さらに、前記システム制御手段、任意サイズの記録紙を挿入し給紙させる手差し給紙手段を備え、前記サイズ指定変倍モードが選択された際に、当該変倍率を求めた記録紙サイズに関係なく、変倍画像を前記手差し給紙手段で給紙される記録紙に画像を形成する制御を実行するものである。
【0013】
この発明によれば、請求項1または2において、サイズ指定変倍モードが選択された際に、当該変倍率を求めた記録紙サイズに関係なく、その変倍画像を、手差し給紙手段に任意のサイズの記録紙をセットすることにより、所望の記録紙サイズに画像を形成することが可能になる。
【0014】
また、請求項4にかかる画像形成装置にあっては、前記システム制御手段は、各原稿サイズに対する各記録紙サイズの変倍率を示す変倍テーブル情報を前記操作・表示手段に表示するものである。
【0015】
この発明によれば、請求項1において、各原稿サイズに対する各記録紙サイズの変倍率を示す変倍テーブル情報(倍率対照テーブル)を操作・表示手段に表示することにより、変倍操作を行なう際にサイズ毎の変倍率を確認することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる画像形成装置の好適な実施の形態について添付図面を参照し、詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0017】
本発明は、オペレーションパネルに設けられたサイズ指定変倍モードキーの押下により当該モードが選択された際に、オペレーションパネルのLCDに原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果をLCDに表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成することにより、具体的な変倍数値を作業者が記憶しておかなくても、所望とする変倍画像を得るものである。以下、具体的に、デジタル複写機の構成、機能ブロック、オペレーションパネル、表示画面例、変倍入力処理などを挙げて説明する。
【0018】
図1は、この発明を実施したデジタル複写機の機構部の構成例を示す図である。自動原稿送り装置(以下、ADFという)101にある原稿台102に、原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿から給送ローラ103および給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。スキャナ106によってコンタクトガラス105上の原稿の画像データを読み取った後、読み取りが終了された原稿は、給送ベルト104および排送ローラ107によって排出される。さらに、原稿セット検知108にて原稿台102につぎの原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス105上に給送される。給送ローラ103、給送ベルト104および排送ローラ107はモータによって駆動される。
【0019】
第1トレイ109あるいは第2トレイ110、第3トレイ111に積載された記録紙は、それぞれ第1給紙装置112あるいは第2給紙装置113、第3給紙装置114によって給紙され、縦搬送ユニット115により感光体ドラム116に当接する位置まで搬送される。スキャナ106にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット117からのレーザーによって感光体ドラム116に書き込まれ、現像ユニット118を通過することによってトナー像が形成される。そして、記録紙は感光体ドラム116の回転と等速で搬送ベルト119によって搬送されながら、感光体ドラム116上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット120にて画像を定着させ、排紙ユニット121によって後処理装置のフィニッシャー122に排出される。
【0020】
後処理装置のフィニッシャー122は、本体の排紙ローラによって搬送された記録紙を、通常、排紙ローラ132方向と、ステープル処理部方向に導くことができる。切り替え板124を上に切り替えることにより、搬送ローラ123を経由して通常排紙トレイ126側に排紙することができる。また、切り替え板124を下方向に切り替えることで、搬送ローラ125,127を経由して、ステープル台128に搬送することができる。
【0021】
ステープル台128に積載された記録紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー129によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ130によって綴じられる。ステープラ130で綴じられた記録紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ131に収納される。
【0022】
一方、排紙トレイ126は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ126は、原稿毎、あるいは画像メモリによってソーティングされたコピー部ごとに、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
【0023】
記録紙の両面に画像を作像する場合は、第1トレイ109あるいは第2トレイ110、第3トレイ111から給紙され作像された記録紙を排紙トレイ側に導かないで、経路切り替えのための分岐爪を上側にセットすることで、一旦両面給紙ユニット134にストックする。
【0024】
その後、両面給紙ユニット134にストックされた記録紙は再び感光体ドラム116に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット134から再給紙され、経路切り替えのための分岐爪を下側にセットし、排紙トレイ126に導く。このように記録紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット134は使用される。
【0025】
感光体ドラム116,搬送ベルト119,定着ユニット120,排紙ユニット121および現像ユニット118は、メインモータによって駆動され、第1給紙装置112,第2給紙装置113,第3給紙装置114はメインモータの駆動をそれぞれの給紙クラッチによって伝達駆動される。縦搬送ユニット115はメインモータの駆動を中間クラッチによって伝達駆動される。
【0026】
スキャナ106は、原稿を載置するコンタクトガラス105と光学走査系で構成されており、光学走査系は、露光ランプ135,第1ミラー136,レンズ137,CCDイメージセンサ138等々で構成されている。露光ランプ135および第1ミラー136は、図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー139および第3ミラー140は、図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。
【0027】
原稿画像は、CCDイメージセンサ138によって読み取られ、電気信号(アナログ画像信号)に変換され、そしてデジタルデ−タ(画像デ−タ)に変換される。画像デ−タにはさらに数種の画像処理が施される。レンズ137およびCCDイメージセンサ138を図1において左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、指定された倍率に対応してレンズ137およびCCDイメージセンサ138の左右方向に位置が設定される。
【0028】
書き込みユニット117は、レーザ出力ユニット141,結像レンズ142およびミラー143などで構成され、レーザ出力ユニット141の内部には、レーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)などが備わっている。レーザ出力ユニット141より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで走査され、結像レンズ142を通り、ミラー143で折り返され、感光体ドラム116面上に集光し結像する。
【0029】
レーザ光は、感光体ドラム116が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、画像処理部のセレクタ(図示せず)より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体ドラム116の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。上述のように、書き込みユニット117から出力されるレーザ光が、作像系の感光体ドラム116に照射される。
【0030】
図示しないが感光体ドラム116の一端近傍の、レーザ光が照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および画像信号の入出力を行なうための制御信号の生成を行なう。
【0031】
なお、この実施の形態におけるスキャナ106は、600dpiで1画素あたり8bit、すなわち256階調で読み取ったデータを送出する。また、書き込みユニット117は、標準として主走査・副走査方向ともに1200dpiで2値データ、すなわち1ドットをオンかオフで書込み、作像部によって高精細な画像が形成される。
【0032】
また、レーザ光を高速変調して1ドットあたり2bitデータ、すなわち4値で書込むモードも備えている。さらに、モードに応じて書込み解像度を可変する機能を備え、2400dpi、あるいは主走査方向1200dpi、副走査方向600dpiの縦横扁平なピッチで書込むことも可能である。
【0033】
図2は、本発明のデジタル複写機の機能的構成を示すブロック図である。符号150は画像形成装置全体を統括的に制御するシステムコントローラである。このシステムコントローラ150には、スキャナ106と、オペレーションパネル151と、プリンタエンジン160と、画像処理部170と、変倍テーブル(ROM)171と、給紙装置180と、が接続されている。
【0034】
プリンタエンジン160は、図1で示した画像データにしたがってレーザ変調し、帯電後の感光体ドラム116に光学的に書き込む動作を行なう書き込みユニット117、帯電チャージャ(不図示)、感光体ドラム116、現像ユニット118などを備え、電子写真プロセスにしたがって画像形成を行なうものである。
【0035】
画像処理部170は、シェーディング補正された画像データに対し、MTF補正、γ補正、シフト処理、変倍処理、マスク処理、階調処理などの画像処理を実行する。オペレーションパネル151は、変倍処理における入力や消去などの画像編集の設定、出力位置選択の設定など、各種モードの設定を行なうために用いられる。
【0036】
オペレーションパネル151は、後述するように、液晶タッチパネル152、サイズ指定変倍キー153を備えている。給紙装置180は、図1に示したように第1トレイ109、第2トレイ110、第3トレイ111、手差しトレイ181を備えている。
【0037】
さて、図2に示す機能ブロックにおいて、本発明は、少なくとも、複数サイズの記録紙を収容し、選択的に給紙する給紙装置180を有し、複写対象の原稿を読み取り、任意のサイズの記録紙に拡大/縮小して複写を行なう画像形成装置において、原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせ情報を入力可能とし、当該入力情報にしたがって変倍処理を指示するサイズ指定変倍モードキー153を有するオペレーションパネル151と、を備え、システムコントローラ150は、サイズ指定変倍モードキー153の押下によるサイズ指定変倍モードが選択された際に、オペレーションパネル151に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果をオペレーションパネル151の液晶タッチパネル(LCD)152に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成する制御を実行するものである。
【0038】
図3は、図2におけるオペレーションパネル151の構成例を示す説明図である。図において、符号152は装置の状態表示や初期設定や各種モードを設定する液晶タッチパネル、符号153は原稿サイズおよび記録紙サイズの入力によって変倍処理を実行させるためのサイズ指定変倍キー、符号154は初期設定キー、符号155はファクシミリ送信時の相手先番号をセットしておくワンタッチハードキー、符号156はコピー部数などを入力するためのテンキー、符号157はコピー開始などを行なう場合に押下されるスタートキー、符号158はクリア・ストップキーである。
【0039】
液晶タッチパネル152には、通常、ファンクションキー、部数、装置の状態を示すメッセージなどが表示される。オペレータが液晶タッチパネル152に表示されたキーにタッチすることにより、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合は、キーをタッチすることにより、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネル152は、ドット表示器を使用しているため、そのときの最適な表示をグラフィカルに行なうことが可能に構成されている。
【0040】
図4は、図2における変倍テーブル171の内容を示す図表である。図示するように、各原稿サイズを各記録紙サイズに変倍する際の変倍率を対応づけてあらかじめ計算し、これをROMなどの記憶装置に記憶しておく。なお、図におけるAはA版サイズ、BはB版サイズ、LTはレターサイズ、DLTはダブルレターサイズである。
【0041】
図5は、本発明の実施の形態にかかる変倍入力画面例を示す説明図であり、サイズ指定変倍キー153を押下することにより表示出力される。図において、符号201は原稿サイズと記録紙サイズとを指定した場合の倍率が表示される変倍率表示部、符号202は各原稿サイズが選択可能に表示される原稿サイズ入力エリア、符号203はタッチにより所望の原稿サイズを指定するための原稿サイズ選択ボタン、符号204は各記録紙サイズが選択可能に表示される記録紙サイズ入力エリア、符号205はタッチにより所望の記録紙サイズを指定するための記録サイズ選択ボタンである。なお、この図5の表示例では、原稿サイズとしてA3縦を選択し、これを記録紙サイズB5に縮小変倍する場合の倍率表示(61%)を示している。
【0042】
つぎに、図6のフローチャートを参照し、本発明の実施の形態にかかる変倍設定処理動作について説明する。この制御はシステムコントローラ150によって行なわれる。まず、オペレーションパネル151のサイズ指定変倍キー153の押下入力により、図5に示すような、選択画面を表示し、原稿サイズの選択であるか否かを判断する(ステップS11)。原稿サイズの選択であると判断した場合、原稿サイズの入力処理(ステップS12)、および転写紙(記録紙)サイズの入力処理を行なう(ステップS13)。一方、ステップS11において、原稿サイズの選択でないと判断した場合、転写紙(記録紙)サイズの入力処理(ステップS14)、および原稿サイズの入力処理を実行する(ステップS15)。すなわち、選択画面上からの入力順序は、原稿サイズ、転写紙(記録紙)サイズの何れの順番であってもよい。
【0043】
上記の入力処理が終了したならば、この入力された原稿サイズに対する転写紙(記録紙)サイズへの変倍が本装置における変倍可能範囲であるか否かを判断する(ステップS16)。ここで、変倍可能範囲を逸脱している場合には、ステップS11に戻り、再入力処理を行なう。一方、ステップS16において、変倍可能範囲であれば、図4に示した変倍テーブルにしたがって変倍率Aを決定し(ステップS17)、液晶タッチパネル(LCD)152の変倍率表示部201に倍率を表示する(ステップS18)。この倍率が確定し、ユーザによりスタートキー157が押下されると、システムコントローラ150は、当該倍率にしたがって画像処理部170によって画像処理を実行させ、プリンタエンジン160、給紙装置180を介して指定された記録紙に画像を行なう。
【0044】
このように、変倍複写を行なう場合、原稿サイズと記録紙サイズを入力するボタンが押下されると、システムコントローラ150は、その変倍率を自動的に計算し、オペレーションパネル151の液晶タッチパネル(LCD)152にその変倍率を表示し、当該変倍率での複写が指示された場合には、その記録紙に変倍複写を実行させる。一方、上述の変倍処理において、変倍率が両サイズの入力から求められ、この両サイズの入力を個別に行なえるようにすることにより、この記録サイズとは異なる記録紙に変倍する場合には、記録紙を任意に入力し、上記変倍率での複写を行なうことができる。また、上述の変倍処理において、手差し給紙による任意の記録紙に変倍複写を行なうこともできる。
【0045】
ところで、図5に示したような選択画面の他に、たとえばオペレーションパネル151のサイズ指定変倍キー153の2度押しあるいは長押し(2秒程度)により、図4に示すような変倍テーブルを液晶タッチパネル152上に表示することもできる。これにより、原稿サイズと記録紙サイズとの関係が不明な場合に的確な情報として参照することが可能になり、変倍時における入力操作の迅速化が実現する。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる画像形成装置(請求項1)によれば、操作・表示手段に設けられたサイズ指定変倍モードが選択された際に、操作・表示手段に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果を操作・表示手段に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成することにより、具体的な変倍数値を作業者が記憶しておかなくても、原稿サイズと記録紙サイズをそのまま入力することで、所望とする変倍画像が得られ、その作業を迅速に行なうことができる。
【0047】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項2)によれば、請求項1において、操作・表示手段上に表示されたサイズ表示ボタンから原稿サイズと記録紙サイズを個別に指定することにより、この原稿サイズと記録紙サイズから変倍率を自動的に算出し、その変倍率を操作・表示手段に表示すると共に、前記給紙手段に収納されている記録紙に関係なく、当該変倍率にしたがって画像を任意に指定された記録紙に形成する制御を実行するため、記録紙サイズにかかわらず任意の画像サイズに変倍し出力することができる。
【0048】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項3)によれば、請求項1または2において、サイズ指定変倍モードが選択された際に、当該変倍率を求めた記録紙サイズに関係なく、その変倍画像を、手差し給紙手段に任意のサイズの記録紙をセットして変倍画像の処理を指示するため、所望の記録紙サイズに画像を形成することができる。
【0049】
また、本発明にかかる画像形成装置(請求項4)によれば、請求項1において、各原稿サイズに対する各記録紙サイズの変倍率を示す変倍テーブル情報(倍率対照テーブル)を操作・表示手段に表示するので、変倍操作を行なう際にサイズ毎の変倍率をその都度計算したり、試行錯誤を繰り返すことなく確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したデジタル複写機の機構部の構成例を示す図である。
【図2】本発明のデジタル複写機の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2におけるオペレーションパネルの構成例を示す説明図である。
【図4】図2における変倍テーブルの内容を示す図表である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる変倍入力画面例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる変倍設定処理などを示すフローチャートである。
【符号の説明】
150 システムコントローラ
151 オペレーションパネル
152 液晶タッチパネル(LCD)
153 サイズ指定変倍キー
160 プリンタエンジン
170 画像処理部
171 変倍テーブル
180 給紙装置
181 手差しトレイ
201 変倍率表示部
202 原稿サイズ入力エリア
203 原稿サイズ選択ボタン
204 記録紙サイズ入力エリア
205 記録紙サイズ選択ボタン
Claims (4)
- 少なくとも、複数サイズの記録紙を収容し、選択的に給紙する給紙手段を有し、複写対象の原稿を読み取り、任意のサイズの記録紙に拡大/縮小して複写を行なう画像形成装置において、
原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせ情報を入力可能とし、当該入力情報にしたがって変倍処理を指示するサイズ指定変倍モードを有する操作・表示手段と、
前記サイズ指定変倍モードが選択された際に、前記操作・表示手段に原稿サイズを指定する原稿サイズボタンおよび記録紙サイズを指定する記録紙サイズボタンを描画し、これらボタンの入力による原稿サイズおよび記録紙サイズの組み合わせから、変倍率を計算し、この結果を前記操作・表示手段に表示すると共に、当該変倍率での出力が指示された場合、当該変倍率にしたがって画像を指定の記録紙に形成する制御を実行するシステム制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記システム制御手段は、前記サイズ指定変倍モードが選択された場合、各原稿サイズおよび各記録紙サイズを個別に選択することが可能なサイズ表示ボタンを前記操作・表示手段に表示し、
前記サイズ表示ボタンの押下で選択された原稿サイズおよび記録紙サイズから変倍率を計算し、この結果を前記操作・表示手段に表示すると共に、前記給紙手段に収納されている記録紙に関係なく、当該変倍率にしたがって画像を任意に指定された記録紙に形成する制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - さらに、任意サイズの記録紙を挿入し給紙させる手差し給紙手段を備え、
前記システム制御手段は、前記サイズ指定変倍モードが選択された際に、当該変倍率を求めた記録紙サイズに関係なく、変倍画像を前記手差し給紙手段で給紙される記録紙に画像を形成する制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記システム制御手段は、各原稿サイズに対する各記録紙サイズの変倍率を示す変倍テーブル情報を前記操作・表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)
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JP2012063552A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システム |
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2002
- 2002-10-28 JP JP2002313179A patent/JP2004151143A/ja active Pending
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