JP2004148167A - 粘性流体材料の塗布方法及び装置 - Google Patents
粘性流体材料の塗布方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004148167A JP2004148167A JP2002314330A JP2002314330A JP2004148167A JP 2004148167 A JP2004148167 A JP 2004148167A JP 2002314330 A JP2002314330 A JP 2002314330A JP 2002314330 A JP2002314330 A JP 2002314330A JP 2004148167 A JP2004148167 A JP 2004148167A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- viscous fluid
- fluid material
- slot
- nozzle
- pressurized gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 title claims abstract description 75
- 239000012530 fluid Substances 0.000 title claims abstract description 69
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 15
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 3
- 238000000576 coating method Methods 0.000 abstract description 25
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 abstract description 3
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 28
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 24
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 23
- 239000004831 Hot glue Substances 0.000 description 21
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 12
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 12
- 239000006210 lotion Substances 0.000 description 6
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 4
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000011344 liquid material Substances 0.000 description 3
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 2
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 2
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000012943 hotmelt Substances 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000012768 molten material Substances 0.000 description 1
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 1
- 239000007779 soft material Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C5/00—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
- B05C5/02—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
- B05C5/0254—Coating heads with slot-shaped outlet
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C11/00—Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
- B05C11/02—Apparatus for spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to a surface ; Controlling means therefor; Control of the thickness of a coating by spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to the coated surface
- B05C11/06—Apparatus for spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to a surface ; Controlling means therefor; Control of the thickness of a coating by spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to the coated surface with a blast of gas or vapour
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B7/00—Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
- B05B7/02—Spray pistols; Apparatus for discharge
- B05B7/08—Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point
- B05B7/0807—Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point to form intersecting jets
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Nozzles (AREA)
Abstract
【課題】接触式スロットノズルを用いて凹凸のある被塗物に粘性流体材料を塗布する際に、粘性流体材料が接触式スロットノズルに堆積するの防止するための粘性流体材料の塗布方法を提供する。
【解決手段】粘性流体材料を塗布する方法において、被塗物を所定の搬送方向へ移動させ、スロットが設けられたノズルを移動している被塗物に接触させ、粘性流体材料をスロットから吐出して被塗物へ塗布し、所定の搬送方向においてスロットの下流側で、加熱された加圧ガスを噴射して、スロットから被塗物へ塗布された粘性流体材料を、噴射された加圧ガスにより被塗物へ押し付けるようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】粘性流体材料を塗布する方法において、被塗物を所定の搬送方向へ移動させ、スロットが設けられたノズルを移動している被塗物に接触させ、粘性流体材料をスロットから吐出して被塗物へ塗布し、所定の搬送方向においてスロットの下流側で、加熱された加圧ガスを噴射して、スロットから被塗物へ塗布された粘性流体材料を、噴射された加圧ガスにより被塗物へ押し付けるようにした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に凹凸のある被塗物に接触するスロットノズルを用いて被塗物へ粘性流体材料を塗布する方法及び装置に関する。本発明は、特に、セルフクリーニングエアー噴射機構を備えた接触スロットノズルを用いて被塗物に粘性流体材料を塗布する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホットメルト接着剤を吐出するためのスロットを設けたノズルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、紙おむつ表面に接触してローションを塗布するためのスロットコートガンにおいて、ガンの塗布面にローションが付着するのを防止するため、接触部にセルフクリーニング機構を取り付けているものもある(例えば、非特許文献1参照。)これによりローションの雫が紙おむつの上に落ちない工夫がされている。しかし、ローション用のスロットコートガンは、ホットメルト接着剤のような高粘性溶融材料を不織布に接触塗布する方法に用いるのには適していない。
また、スロットノズルから吐出される接着剤の供給を遮断するときに、接着剤の切れが悪いために接着剤の尾の部分が発生する場合がある。この尾の部分の発生を防止して、接着剤の切れをよくするために、被塗物の搬送方向の上流側で、ジェットエアーを供給するノズル装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−129177号公報(第4頁、第2図乃至第4図)
【非特許文献1】
小坂芳治,「肌荒れを防止する紙おむつ表面へのローション塗布」,NONWOVENS REVIEW,1999年9月,第10巻,第3号,通巻第43号,p.20−21
【特許文献2】
特開平4−66158号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
スロットノズルは、面状塗布に適しており、特に、接触式のスロットノズルは、塗布材料が飛散しにくいという利点があるため、広く用いられている。しかし、接触式のスロットノズルの使用は、表面が平らなウエブへの材料の塗布に限られていた。
衛材業界では、近年特に商品の肌触りのソフト感を大変重要視している故に、紙おむつや生理用ナプキンなどの被塗物は、ソフトで表面の凹凸が大きいものが主流になってきている。すなわち、紙おむつや生理用ナプキンに使用される不織布の表面には、毛羽立ち、あるいは、スパンボンド、ヒートシールなどによりエンボスが形成されて凹凸がある。この様に凹凸のある不織布に、接触式のスロットノズルによりホットメルト接着剤を塗布しようとすると、ホットメルト接着剤のぼた落ちが発生して、見栄えが悪いという問題があった。また、ソフトな材料の被塗物は伸びも大きく、塗布の際の機械方向の張力が小さいために間欠塗布が難しいという問題もある。なお、非接触式のノズルを使用すれば、接着剤の塗布が容易になるが、その反面、非接触式のノズルを使用した場合には、接着剤の大気中への飛散がある程度ある。そこで、接触式のスロットノズルの使用が要求されている。
【0005】
図6は、従来の接触式スロットノズル130により、表面に凹凸のある不織布150にホットメルト接着剤140を塗布する様子を示す図である。
接触式スロットノズル130は、フロントブレード131とリアブレード132とからなる。フロントブレード131とリアブレード132との間には、スロット135が形成されている。
不織布150は、矢印Xで示す搬送方向に移動されている。
接触式スロットノズル130は、移動している不織布150に接触して、スロット135からホットメルト接着剤140を吐出する。スロット135が不織布150と接触しているときは、ホットメルト接着剤140aは、不織布150に充分に塗布される。しかし、不織布150の凹部150aにおいては、スロット135から吐出されたホットメルト接着剤140bは、凹部150aの底部と接触しないため不織布150に転写されずに、ノズル130の下流側に付着してしまうことがある。ノズル130の下流側に付着したホットメルト接着剤140cは、堆積して、ビルドアップとなり、これが落ちることにより、ぼた落ちが発生する。ここで、接触式ノズルによる塗布工程中に発生するホットメルト接着剤のノズルへの蓄積を「ビルドアップ」と称している。このぼた落ちは、製品の見栄えを悪くするという問題がある。
【0006】
あるいは、図7に示すように、不織布250が、二枚の不織布250a、250bから成り、不織布250aと不織布250bとの間に、伸縮性部材260が設けられている場合がある。この場合には、伸縮性部材260の部分に凸部250cが形成される。
図8は、不織布250を矢印Xで示す搬送方向に移動させながら、不織布250にスロットノズル230を接触させてホットメルト接着剤240を塗布するときの状態を示している。凸部250cの両端部の外側で、スロットノズル230が不織布250から離れてしまうため、不織布250に転写されなかったホットメルト接着剤240がスロットノズル230の搬送方向下流側の面に付着し堆積する。図9は、スロットノズル230を搬送方向下流側から図8の矢印IXに沿って見た図である。堆積したホットメルト接着剤240は、ビルドアップ240aとなり、これが落ちることにより、ぼた落ちが発生する。
【0007】
非特許文献1に開示されているセルフクリーニング機構を有するスロットコートガンは、ローションなどの低粘度液体材料の塗布には適している。しかし、ホットメルト接着剤のような高温の高粘度液体材料を塗布しようとすると、ホットメルト接着剤が冷えてしまうという問題があり、高温の高粘度液体材料の塗布には適していなかった。
【0008】
また、特許文献1に示すようなスロットノズルは、ウエブ上に面状に塗布材料を塗布する方法として広く利用されているが、それは連続的な塗布に限られていた。
塗布材料を急速に断続できる開閉弁をそのようなスロットノズルに設けることで、個別の必要場所のみに塗布材料を塗布可能となり塗布材料の消費量の大幅削減、カッター寿命の飛躍的な延長をもたらすことができた。
しかし、その断続スロットノズルは、塗布中にリッブ後縁に形成された材料が塗布停止時に引きずり出されるため、塗布中のダレ、出終わりのエッジの不揃い、引きずり等の不良エッジとなることがあり、ウエブとノズル間距離、ウエブ張力等の設置調整と、塗布材料の成分配合の調整等の微妙な機械初期調整でダレ、不良エッジの発生を防ぐ必要があった。
【0009】
特許文献2は、間欠塗布に使用されるスロットノズルから吐出される接着剤の供給を遮断するときに発生する接着剤の尾の部分を除去するために、被塗物の搬送方向においてスロットノズルの上流側にエアーを噴き出す空気孔を設けている。接着剤を吐出するノズル孔の上流側で空気孔からジェットエアーを供給することにより、接着剤の尾の部分を除去している。しかし、空気孔はノズル孔の上流側にあるため、ノズル孔の下流側に堆積したビルドアップを除去することはできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する為に本発明では次のような粘性流体材料を塗布する方法とした。
すなわち、粘性流体材料を塗布する方法において、被塗物を所定の搬送方向へ移動させ、スロットを有するノズルを移動する被塗物に接触させ、粘性流体材料を前記スロットから吐出して被塗物へ塗布し、前記所定の搬送方向において前記スロットの下流側で、加熱された加圧ガスを噴射して、前記スロットから被塗物へ塗布された粘性流体材料を、噴射された加圧ガスにより被塗物へ押し付けることを特徴とした。
【0011】
加熱された加圧ガスをスロットの下流側で噴射することにより粘性流体材料の溜まりの発生を防ぎ、粘性流体材料を被塗物に均一に面状に塗布することができる。
【0012】
加圧ガスは、外部から加熱された圧縮空気などの加圧ガスをノズルへ直接導入してもよいし、ガン本体の内部に設けられた加熱器及びマニホルドを通過して、加熱された加圧ガスをノズルへ導入してもよい。外部から導入するタイプは、液及び水溶性樹脂用途であり、ガン本体での加熱タイプは、主にホットメルト樹脂用途である。
【0013】
加圧ガスは、カーテン状で常時噴射されているとよい。ノズルの下流側後縁部に堆積しようとする粘性流体材料は、下流側後縁部から常時噴き出す加圧ガスの流れによって被塗物に向かって吹き付けられるので、ノズル下流側後縁部に堆積しない。ノズル下流側後縁部に粘性流体材料が堆積しないので粘性流体材料のダレ、出終わりエッジの不良が無くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の粘性流体材料の塗布方法に使用される塗布装置1の概略図である。塗布装置1は、ホットメルト接着剤などの粘性流体材料を供給するための粘性流体材料供給源2及び圧縮空気などの加圧ガスを供給するための加圧ガス供給源3に接続されている。塗布装置1は、ガン本体10と、マニホルド20と、ノズル30とから成る。ガン本体10の内部には、ノズル30から吐出される粘性流体材料の吐出開始及び停止を制御するための弁12が設けられている。弁12は、導管4を介して粘性流体材料供給源2と流体連通している。弁12からの粘性流体材料は、マニホルド20に設けられた導管5を介してノズル30へほぼ均等に分配される。ガン本体10の内部には、ノズル30から噴射される加圧ガスを加熱するための加熱器14が設けられている。加熱器14は、導管6を介して加圧ガス供給源3と流体連通している。加熱器14からの加圧ガスは、マニホルド20に設けられた導管7を介してノズル30へほぼ均等に分配される。
【0015】
図2は、ノズル30の断面斜視図である。ノズル30は、フロントブレード31、リアブレード32、及びエアーリップ33により構成されている。フロントブレード31の一面には、矩形のくぼみ31aが設けられており、くぼみ31aは、フロントブレード31の被塗物と接触する面31bで開放されている。フロントブレード31とリアブレード32をネジ34で締め付けたときに、粘性流体材料を吐出するためのスロット35が形成される。なお、フロントブレード31とリアブレード32の間にパターンブレード(不図示)を設けて、スロットを構成してもよい。くぼみ31aは、リアブレード32に設けられた導管32cを介して、リアブレード32に設けられたポート32aに流体連通されている。ポート32aは、マニホルド20に設けられた導管5と接続されて、粘性流体材料を受ける。
【0016】
エアーリップ33の一面には、矩形のくぼみ33aが設けられている。エアーリップ33とリアブレード32をネジ36で締め付けたときに、加圧ガスを噴射するための開口37が形成される。くぼみ33aは、エアーリップ33に設けられたエアーチャンバー33bと導管33cを介して、リアブレード32に設けられたポート32bに流体連通されている。ポート32bは、マニホルド20に設けられた導管7と接続されて、加圧ガスを受ける。
【0017】
図3は、ノズル30の底面図である。矢印Xで示す被塗物の搬送方向において、加圧ガスの開口37は、粘性流体材料のスロット35の下流側に配置されている。矢印Xで示す被塗物の搬送方向にほぼ直交する方向における開口37の長さL2は、スロット35の長さL1よりも0.1〜5mmほど長く設定されている。スロット35の長さL1よりも開口37の長さL2を長くすることにより、スロット35の端部から吐出される粘性流体材料がリアブレード32及びエアーリップ33に付着することを確実に防止できる。
【0018】
図4及び図5は、本発明により粘性流体材料40が被塗物50に塗布される様子を示す図である。被塗物50は、紙おむつ、生理用ナプキンなどの不織布である。被塗物50の表面には、毛羽立ち、あるいは、スパンボンド、ヒートシールなどによりエンボスが形成されて凹凸がある。
【0019】
図4において、被塗物50は、矢印Xで示す搬送方向に移動させられている。ノズル30は、移動する被塗物50に接触して配置されている。ノズル30のスロット35から粘性流体材料40が吐出されて、被塗物50上に面状に塗布される。被塗物50上に塗布された粘性流体材料40に向けて、開口37から加熱された加圧ガスが矢印Aで示すように噴射される。被塗物上に塗布された粘性流体材料は、噴射された加圧ガスにより被塗物に押し付けられる。なお、開口37は、スロット35よりも上方に距離Hだけ高い位置に配置されている。距離Hは、数十μmから数mmあればよい。開口37へ供給される加圧ガスの温度は、粘性流体材料の温度(粘性流体材料がホットメルト接着剤等の場合はその溶融温度は50〜250℃)よりも10〜20℃ほど高くなるように調整されている。
【0020】
図5は、被塗物50の表面の凹部50aに粘性流体材料40が塗布される様子を示している。スロット35から吐出された粘性流体材料40は、被塗物の搬送方向Xにおいてスロット35の下流側にある開口37から噴射される加熱加圧ガスAにより凹部50aの中へ押し込まれて、被塗物50に押し付けられる。したがって、凹部50aにおいても、粘性流体材料40が確実に被塗物50に塗布されるので、粘性流体材料40がリアブレード32やエアーリップ33に付着するのを防止できる。ゆえに、付着した粘性流体材料が堆積してビルドアップを形成し、そのビルドアップがぼた落ちするという従来技術における問題点を解消することができるという効果を奏する。
【0021】
なお、開口37へ供給される加圧ガスの圧力は、0.05×105Pa〜3.0×105Paほど大気圧よりも高く調整されているとよい。加圧ガスの圧力が0.05×105Paよりも小さいと、スロット35から吐出された粘性流体材料40を凹部50aに確実に押し込むことができなくなるからである。加圧ガスの圧力が3.0×105Paよりも大きいと、スロット35から吐出された粘性流体材料40を吹き飛ばしてしまい、被塗物50に塗布することができなくなるからである。
【0022】
加圧ガスとしては、スロット35から吐出する粘性流体材料40が例えばホットメルト接着剤の場合等、通常は圧縮空気が用いられるが、吐出する粘性流体材料40の性質、性状によって使い分けることができる。例えば粘性流体材料40が引火性の場合には加圧された窒素ガスや炭酸ガスなどの加圧された不活性ガスを使用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、スロットから吐出された粘性流体材料は、スロットの下流側にある開口から噴射される加熱不活性ガスにより凹凸のある被塗物の凹部の中へ押し込まれて、確実に塗布される。したがって、粘性流体材料がノズルに付着して堆積してビルドアップを形成することを防止できる。故に、粘性流体材料のビルドアップがぼた落ちするという従来技術における問題点を解消することができるという効果を奏する。
【0024】
さらに、本発明によれば、ポーラスなウエブ材料に対し、カーテン状の加圧ガスで導かれる粘性流体材料がウエブ材料の深層まで拡散される(接着剤塗布の場合は接着力の向上)という効果、段のついたウエブ、凹凸の大きなウエブなどにおいて、スロットノズルが接触しているウエブのスロットノズルから離れた部分のウエブに対しても的確に粘性流体材料を塗布できるという効果も奏することができる。
【0025】
なお、スロット及び開口は、多数の孔の集合体と置き換えても、同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘性流体材料の塗布方法に使用される塗布装置の概略図。
【図2】ノズルの断面斜視図。
【図3】ノズルの底面図。
【図4】本発明により粘性流体材料が被塗物に塗布される様子を示す図。
【図5】被塗物の表面の凹部に粘性流体材料が塗布される様子を示している図。
【図6】従来の接触式スロットノズルにより、表面に凹凸のある不織布にホットメルト接着剤を塗布する様子を示す図。
【図7】二枚の不織布の間に伸縮性部材を配置した不織布の断面図。
【図8】従来のスロットノズルにより、凸部を有する不織布にホットメルト接着剤を塗布する様子を示す図。
【図9】スロットノズルを搬送方向下流側から図8の矢印IXに沿って見た図。
【符号の説明】
1 塗布装置
2 粘性流体材料供給源
3 加圧ガス供給源
10 ガン本体
12 弁
14 加熱器
20 マニホルド
30 ノズル
35 スロット
37 開口
50 被塗物
50a 凹部
X 被塗物の搬送方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に凹凸のある被塗物に接触するスロットノズルを用いて被塗物へ粘性流体材料を塗布する方法及び装置に関する。本発明は、特に、セルフクリーニングエアー噴射機構を備えた接触スロットノズルを用いて被塗物に粘性流体材料を塗布する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホットメルト接着剤を吐出するためのスロットを設けたノズルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、紙おむつ表面に接触してローションを塗布するためのスロットコートガンにおいて、ガンの塗布面にローションが付着するのを防止するため、接触部にセルフクリーニング機構を取り付けているものもある(例えば、非特許文献1参照。)これによりローションの雫が紙おむつの上に落ちない工夫がされている。しかし、ローション用のスロットコートガンは、ホットメルト接着剤のような高粘性溶融材料を不織布に接触塗布する方法に用いるのには適していない。
また、スロットノズルから吐出される接着剤の供給を遮断するときに、接着剤の切れが悪いために接着剤の尾の部分が発生する場合がある。この尾の部分の発生を防止して、接着剤の切れをよくするために、被塗物の搬送方向の上流側で、ジェットエアーを供給するノズル装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−129177号公報(第4頁、第2図乃至第4図)
【非特許文献1】
小坂芳治,「肌荒れを防止する紙おむつ表面へのローション塗布」,NONWOVENS REVIEW,1999年9月,第10巻,第3号,通巻第43号,p.20−21
【特許文献2】
特開平4−66158号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
スロットノズルは、面状塗布に適しており、特に、接触式のスロットノズルは、塗布材料が飛散しにくいという利点があるため、広く用いられている。しかし、接触式のスロットノズルの使用は、表面が平らなウエブへの材料の塗布に限られていた。
衛材業界では、近年特に商品の肌触りのソフト感を大変重要視している故に、紙おむつや生理用ナプキンなどの被塗物は、ソフトで表面の凹凸が大きいものが主流になってきている。すなわち、紙おむつや生理用ナプキンに使用される不織布の表面には、毛羽立ち、あるいは、スパンボンド、ヒートシールなどによりエンボスが形成されて凹凸がある。この様に凹凸のある不織布に、接触式のスロットノズルによりホットメルト接着剤を塗布しようとすると、ホットメルト接着剤のぼた落ちが発生して、見栄えが悪いという問題があった。また、ソフトな材料の被塗物は伸びも大きく、塗布の際の機械方向の張力が小さいために間欠塗布が難しいという問題もある。なお、非接触式のノズルを使用すれば、接着剤の塗布が容易になるが、その反面、非接触式のノズルを使用した場合には、接着剤の大気中への飛散がある程度ある。そこで、接触式のスロットノズルの使用が要求されている。
【0005】
図6は、従来の接触式スロットノズル130により、表面に凹凸のある不織布150にホットメルト接着剤140を塗布する様子を示す図である。
接触式スロットノズル130は、フロントブレード131とリアブレード132とからなる。フロントブレード131とリアブレード132との間には、スロット135が形成されている。
不織布150は、矢印Xで示す搬送方向に移動されている。
接触式スロットノズル130は、移動している不織布150に接触して、スロット135からホットメルト接着剤140を吐出する。スロット135が不織布150と接触しているときは、ホットメルト接着剤140aは、不織布150に充分に塗布される。しかし、不織布150の凹部150aにおいては、スロット135から吐出されたホットメルト接着剤140bは、凹部150aの底部と接触しないため不織布150に転写されずに、ノズル130の下流側に付着してしまうことがある。ノズル130の下流側に付着したホットメルト接着剤140cは、堆積して、ビルドアップとなり、これが落ちることにより、ぼた落ちが発生する。ここで、接触式ノズルによる塗布工程中に発生するホットメルト接着剤のノズルへの蓄積を「ビルドアップ」と称している。このぼた落ちは、製品の見栄えを悪くするという問題がある。
【0006】
あるいは、図7に示すように、不織布250が、二枚の不織布250a、250bから成り、不織布250aと不織布250bとの間に、伸縮性部材260が設けられている場合がある。この場合には、伸縮性部材260の部分に凸部250cが形成される。
図8は、不織布250を矢印Xで示す搬送方向に移動させながら、不織布250にスロットノズル230を接触させてホットメルト接着剤240を塗布するときの状態を示している。凸部250cの両端部の外側で、スロットノズル230が不織布250から離れてしまうため、不織布250に転写されなかったホットメルト接着剤240がスロットノズル230の搬送方向下流側の面に付着し堆積する。図9は、スロットノズル230を搬送方向下流側から図8の矢印IXに沿って見た図である。堆積したホットメルト接着剤240は、ビルドアップ240aとなり、これが落ちることにより、ぼた落ちが発生する。
【0007】
非特許文献1に開示されているセルフクリーニング機構を有するスロットコートガンは、ローションなどの低粘度液体材料の塗布には適している。しかし、ホットメルト接着剤のような高温の高粘度液体材料を塗布しようとすると、ホットメルト接着剤が冷えてしまうという問題があり、高温の高粘度液体材料の塗布には適していなかった。
【0008】
また、特許文献1に示すようなスロットノズルは、ウエブ上に面状に塗布材料を塗布する方法として広く利用されているが、それは連続的な塗布に限られていた。
塗布材料を急速に断続できる開閉弁をそのようなスロットノズルに設けることで、個別の必要場所のみに塗布材料を塗布可能となり塗布材料の消費量の大幅削減、カッター寿命の飛躍的な延長をもたらすことができた。
しかし、その断続スロットノズルは、塗布中にリッブ後縁に形成された材料が塗布停止時に引きずり出されるため、塗布中のダレ、出終わりのエッジの不揃い、引きずり等の不良エッジとなることがあり、ウエブとノズル間距離、ウエブ張力等の設置調整と、塗布材料の成分配合の調整等の微妙な機械初期調整でダレ、不良エッジの発生を防ぐ必要があった。
【0009】
特許文献2は、間欠塗布に使用されるスロットノズルから吐出される接着剤の供給を遮断するときに発生する接着剤の尾の部分を除去するために、被塗物の搬送方向においてスロットノズルの上流側にエアーを噴き出す空気孔を設けている。接着剤を吐出するノズル孔の上流側で空気孔からジェットエアーを供給することにより、接着剤の尾の部分を除去している。しかし、空気孔はノズル孔の上流側にあるため、ノズル孔の下流側に堆積したビルドアップを除去することはできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する為に本発明では次のような粘性流体材料を塗布する方法とした。
すなわち、粘性流体材料を塗布する方法において、被塗物を所定の搬送方向へ移動させ、スロットを有するノズルを移動する被塗物に接触させ、粘性流体材料を前記スロットから吐出して被塗物へ塗布し、前記所定の搬送方向において前記スロットの下流側で、加熱された加圧ガスを噴射して、前記スロットから被塗物へ塗布された粘性流体材料を、噴射された加圧ガスにより被塗物へ押し付けることを特徴とした。
【0011】
加熱された加圧ガスをスロットの下流側で噴射することにより粘性流体材料の溜まりの発生を防ぎ、粘性流体材料を被塗物に均一に面状に塗布することができる。
【0012】
加圧ガスは、外部から加熱された圧縮空気などの加圧ガスをノズルへ直接導入してもよいし、ガン本体の内部に設けられた加熱器及びマニホルドを通過して、加熱された加圧ガスをノズルへ導入してもよい。外部から導入するタイプは、液及び水溶性樹脂用途であり、ガン本体での加熱タイプは、主にホットメルト樹脂用途である。
【0013】
加圧ガスは、カーテン状で常時噴射されているとよい。ノズルの下流側後縁部に堆積しようとする粘性流体材料は、下流側後縁部から常時噴き出す加圧ガスの流れによって被塗物に向かって吹き付けられるので、ノズル下流側後縁部に堆積しない。ノズル下流側後縁部に粘性流体材料が堆積しないので粘性流体材料のダレ、出終わりエッジの不良が無くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の粘性流体材料の塗布方法に使用される塗布装置1の概略図である。塗布装置1は、ホットメルト接着剤などの粘性流体材料を供給するための粘性流体材料供給源2及び圧縮空気などの加圧ガスを供給するための加圧ガス供給源3に接続されている。塗布装置1は、ガン本体10と、マニホルド20と、ノズル30とから成る。ガン本体10の内部には、ノズル30から吐出される粘性流体材料の吐出開始及び停止を制御するための弁12が設けられている。弁12は、導管4を介して粘性流体材料供給源2と流体連通している。弁12からの粘性流体材料は、マニホルド20に設けられた導管5を介してノズル30へほぼ均等に分配される。ガン本体10の内部には、ノズル30から噴射される加圧ガスを加熱するための加熱器14が設けられている。加熱器14は、導管6を介して加圧ガス供給源3と流体連通している。加熱器14からの加圧ガスは、マニホルド20に設けられた導管7を介してノズル30へほぼ均等に分配される。
【0015】
図2は、ノズル30の断面斜視図である。ノズル30は、フロントブレード31、リアブレード32、及びエアーリップ33により構成されている。フロントブレード31の一面には、矩形のくぼみ31aが設けられており、くぼみ31aは、フロントブレード31の被塗物と接触する面31bで開放されている。フロントブレード31とリアブレード32をネジ34で締め付けたときに、粘性流体材料を吐出するためのスロット35が形成される。なお、フロントブレード31とリアブレード32の間にパターンブレード(不図示)を設けて、スロットを構成してもよい。くぼみ31aは、リアブレード32に設けられた導管32cを介して、リアブレード32に設けられたポート32aに流体連通されている。ポート32aは、マニホルド20に設けられた導管5と接続されて、粘性流体材料を受ける。
【0016】
エアーリップ33の一面には、矩形のくぼみ33aが設けられている。エアーリップ33とリアブレード32をネジ36で締め付けたときに、加圧ガスを噴射するための開口37が形成される。くぼみ33aは、エアーリップ33に設けられたエアーチャンバー33bと導管33cを介して、リアブレード32に設けられたポート32bに流体連通されている。ポート32bは、マニホルド20に設けられた導管7と接続されて、加圧ガスを受ける。
【0017】
図3は、ノズル30の底面図である。矢印Xで示す被塗物の搬送方向において、加圧ガスの開口37は、粘性流体材料のスロット35の下流側に配置されている。矢印Xで示す被塗物の搬送方向にほぼ直交する方向における開口37の長さL2は、スロット35の長さL1よりも0.1〜5mmほど長く設定されている。スロット35の長さL1よりも開口37の長さL2を長くすることにより、スロット35の端部から吐出される粘性流体材料がリアブレード32及びエアーリップ33に付着することを確実に防止できる。
【0018】
図4及び図5は、本発明により粘性流体材料40が被塗物50に塗布される様子を示す図である。被塗物50は、紙おむつ、生理用ナプキンなどの不織布である。被塗物50の表面には、毛羽立ち、あるいは、スパンボンド、ヒートシールなどによりエンボスが形成されて凹凸がある。
【0019】
図4において、被塗物50は、矢印Xで示す搬送方向に移動させられている。ノズル30は、移動する被塗物50に接触して配置されている。ノズル30のスロット35から粘性流体材料40が吐出されて、被塗物50上に面状に塗布される。被塗物50上に塗布された粘性流体材料40に向けて、開口37から加熱された加圧ガスが矢印Aで示すように噴射される。被塗物上に塗布された粘性流体材料は、噴射された加圧ガスにより被塗物に押し付けられる。なお、開口37は、スロット35よりも上方に距離Hだけ高い位置に配置されている。距離Hは、数十μmから数mmあればよい。開口37へ供給される加圧ガスの温度は、粘性流体材料の温度(粘性流体材料がホットメルト接着剤等の場合はその溶融温度は50〜250℃)よりも10〜20℃ほど高くなるように調整されている。
【0020】
図5は、被塗物50の表面の凹部50aに粘性流体材料40が塗布される様子を示している。スロット35から吐出された粘性流体材料40は、被塗物の搬送方向Xにおいてスロット35の下流側にある開口37から噴射される加熱加圧ガスAにより凹部50aの中へ押し込まれて、被塗物50に押し付けられる。したがって、凹部50aにおいても、粘性流体材料40が確実に被塗物50に塗布されるので、粘性流体材料40がリアブレード32やエアーリップ33に付着するのを防止できる。ゆえに、付着した粘性流体材料が堆積してビルドアップを形成し、そのビルドアップがぼた落ちするという従来技術における問題点を解消することができるという効果を奏する。
【0021】
なお、開口37へ供給される加圧ガスの圧力は、0.05×105Pa〜3.0×105Paほど大気圧よりも高く調整されているとよい。加圧ガスの圧力が0.05×105Paよりも小さいと、スロット35から吐出された粘性流体材料40を凹部50aに確実に押し込むことができなくなるからである。加圧ガスの圧力が3.0×105Paよりも大きいと、スロット35から吐出された粘性流体材料40を吹き飛ばしてしまい、被塗物50に塗布することができなくなるからである。
【0022】
加圧ガスとしては、スロット35から吐出する粘性流体材料40が例えばホットメルト接着剤の場合等、通常は圧縮空気が用いられるが、吐出する粘性流体材料40の性質、性状によって使い分けることができる。例えば粘性流体材料40が引火性の場合には加圧された窒素ガスや炭酸ガスなどの加圧された不活性ガスを使用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、スロットから吐出された粘性流体材料は、スロットの下流側にある開口から噴射される加熱不活性ガスにより凹凸のある被塗物の凹部の中へ押し込まれて、確実に塗布される。したがって、粘性流体材料がノズルに付着して堆積してビルドアップを形成することを防止できる。故に、粘性流体材料のビルドアップがぼた落ちするという従来技術における問題点を解消することができるという効果を奏する。
【0024】
さらに、本発明によれば、ポーラスなウエブ材料に対し、カーテン状の加圧ガスで導かれる粘性流体材料がウエブ材料の深層まで拡散される(接着剤塗布の場合は接着力の向上)という効果、段のついたウエブ、凹凸の大きなウエブなどにおいて、スロットノズルが接触しているウエブのスロットノズルから離れた部分のウエブに対しても的確に粘性流体材料を塗布できるという効果も奏することができる。
【0025】
なお、スロット及び開口は、多数の孔の集合体と置き換えても、同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘性流体材料の塗布方法に使用される塗布装置の概略図。
【図2】ノズルの断面斜視図。
【図3】ノズルの底面図。
【図4】本発明により粘性流体材料が被塗物に塗布される様子を示す図。
【図5】被塗物の表面の凹部に粘性流体材料が塗布される様子を示している図。
【図6】従来の接触式スロットノズルにより、表面に凹凸のある不織布にホットメルト接着剤を塗布する様子を示す図。
【図7】二枚の不織布の間に伸縮性部材を配置した不織布の断面図。
【図8】従来のスロットノズルにより、凸部を有する不織布にホットメルト接着剤を塗布する様子を示す図。
【図9】スロットノズルを搬送方向下流側から図8の矢印IXに沿って見た図。
【符号の説明】
1 塗布装置
2 粘性流体材料供給源
3 加圧ガス供給源
10 ガン本体
12 弁
14 加熱器
20 マニホルド
30 ノズル
35 スロット
37 開口
50 被塗物
50a 凹部
X 被塗物の搬送方向
Claims (6)
- 粘性流体材料を塗布する方法であって、
被塗物を所定の搬送方向へ移動させ、
スロットを有するノズルを移動する被塗物に接触させ、
粘性流体材料を前記スロットから吐出して被塗物へ塗布し、
前記所定の搬送方向において前記スロットの下流側で、加熱された加圧ガスを噴射して、前記スロットから被塗物へ塗布された粘性流体材料を、噴射された加圧ガスにより被塗物へ押し付けることを特徴とする方法。 - 被塗物の表面には凹凸があり、表面の凹部に粘性流体材料が押し込まれるように、被塗物へ塗布された粘性流体材料に対して加熱された加圧ガスを噴射することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記所定の搬送方向にほぼ直交する方向に、前記スロットの長さよりも大きい幅を有する加圧ガスの流れを噴出することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 被塗物から離れて配置された開口から加圧ガスを噴射することを特徴とする請求項1乃至3に記載の方法。
- 粘性流体材料を塗布するための装置であって、
所定の搬送方向へ移動される被塗物に接触可能なノズルと、
前記ノズルを支持するためのガン本体と、
粘性流体材料を前記ノズルへ供給するための材料供給手段と、
加圧ガスを前記ノズルへ供給するためのガス供給手段とからなり、
前記ガン本体の内部に、加圧ガスを加熱するための加熱器が設けられており、前記ノズルは、粘性流体材料を吐出するためのスロットと、前記所定の搬送方向において前記スロットの下流側に配置され、前記加熱器により加熱された加圧ガスを噴射するための開口とを有し、
これによって、前記スロットから被塗物へ塗布された粘性流体材料を、噴射された加圧ガスにより被塗物へ押し付けることを特徴とする装置。 - 粘性流体材料を塗布するためのノズルであって、
前記ノズルは、所定の搬送方向へ移動される被塗物に接触して被塗物へ粘性流体材料を塗布するためのものであり、
前記ノズルは、ガン本体の内部に設けられた加熱器により加熱された加圧ガスを受けるマニホルドに取り付けられるように構成されており、
前記ノズルは、粘性流体材料を吐出するためのスロットと、前記所定の搬送方向において前記スロットの下流側に配置され、前記マニホルドからの加熱された加圧ガスを噴射するための開口とを有することを特徴とするノズル。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002314330A JP2004148167A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 粘性流体材料の塗布方法及び装置 |
US10/532,881 US20060068113A1 (en) | 2002-10-29 | 2003-10-27 | Method of applying viscous fluid material and apparatus therefor |
EP03758931A EP1558398A1 (en) | 2002-10-29 | 2003-10-27 | Method of applying viscous fluid material and apparatus therefor |
PCT/JP2003/013698 WO2004039505A1 (en) | 2002-10-29 | 2003-10-27 | Method of applying viscous fluid material and apparatus therefor |
AU2003274756A AU2003274756A1 (en) | 2002-10-29 | 2003-10-27 | Method of applying viscous fluid material and apparatus therefor |
CN200380102484.0A CN1708361A (zh) | 2002-10-29 | 2003-10-27 | 施加粘性流体材料的方法及装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002314330A JP2004148167A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 粘性流体材料の塗布方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004148167A true JP2004148167A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32211612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002314330A Abandoned JP2004148167A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 粘性流体材料の塗布方法及び装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20060068113A1 (ja) |
EP (1) | EP1558398A1 (ja) |
JP (1) | JP2004148167A (ja) |
CN (1) | CN1708361A (ja) |
AU (1) | AU2003274756A1 (ja) |
WO (1) | WO2004039505A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262011A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | Sunstar Eng Inc | 高粘度材料の塗布装置 |
WO2007032060A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | 高粘度材料の塗布装置 |
DE102009034687A1 (de) * | 2009-07-24 | 2011-01-27 | Windmöller & Hölscher Kg | Unterbindung Leimablagerungsaufbau Düsenplatte |
KR20160113654A (ko) | 2014-01-29 | 2016-09-30 | 헤이신 엘티디. | 노즐, 도포 장치 및 유동물의 도포 방법 |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006334512A (ja) * | 2005-06-02 | 2006-12-14 | Honda Motor Co Ltd | 塗膜保護材塗布方法及び同塗布ノズル |
JP2008149223A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Chugai Ro Co Ltd | 塗布装置 |
US8006463B2 (en) * | 2007-12-19 | 2011-08-30 | Tipper Tie, Inc. | Rotating multi-clipper platform packaging systems |
JP5383328B2 (ja) * | 2009-06-08 | 2014-01-08 | ユニ・チャーム株式会社 | 接着剤用コータのノズル |
DE102011002069A1 (de) * | 2011-04-14 | 2012-10-18 | Nordenia Deutschland Gronau Gmbh | Klebstoffdüse zum Aufbringen von Klebstoff auf eine bewegte Materialbahn |
KR101557601B1 (ko) | 2011-09-28 | 2015-10-05 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 액상의 광학투명 접착제의 경성 기재상 코팅 방법 |
US9095479B2 (en) * | 2012-07-30 | 2015-08-04 | Sca Hygiene Products Ab | Disposable absorbent product with coated element and related methods |
DE102013003688A1 (de) * | 2012-10-26 | 2014-04-30 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Kombinationsdüse sowie Vorrichtung für den Auftrag eines viskosen Materials auf eine Bauteilkante |
GB201300483D0 (en) * | 2013-01-11 | 2013-02-27 | Zephyros Inc | Extrusion of bands of material |
US9623644B2 (en) | 2013-12-20 | 2017-04-18 | 3M Innovative Properties Company | Profiled coatings for enabling vacuumless lamination of stencil printed liquid optically clear adhesives |
JP6460694B2 (ja) * | 2014-09-22 | 2019-01-30 | Ntn株式会社 | 塗布方法および塗布装置 |
JP2016067974A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 株式会社Screenホールディングス | 塗布装置および塗布方法 |
EP3034182A1 (en) * | 2014-12-17 | 2016-06-22 | Nederlandse Organisatie voor toegepast- natuurwetenschappelijk onderzoek TNO | Coating system and coating method |
US9597703B2 (en) * | 2015-02-18 | 2017-03-21 | Lam Research Ag | Slit nozzle |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3541784C1 (de) | 1985-11-26 | 1987-05-21 | Meltex Verbindungstechnik Gmbh | Vorrichtung zum Auftragen von fluessigem Klebstoff,insbesondere von Schmelzklber(hot melt) |
CA2098784A1 (en) * | 1992-07-08 | 1994-01-09 | Bentley Boger | Apparatus and methods for applying conformal coatings to electronic circuit boards |
JP3423077B2 (ja) * | 1993-08-25 | 2003-07-07 | ダブリュ・アール・グレイス・アンド・カンパニー・コネテイカット | 版面の製造方法 |
US5478224A (en) * | 1994-02-04 | 1995-12-26 | Illinois Tool Works Inc. | Apparatus for depositing a material on a substrate and an applicator head therefor |
DE19714029C2 (de) * | 1997-04-04 | 1999-06-10 | Bargen Rudolf Von | Auftragskopf |
-
2002
- 2002-10-29 JP JP2002314330A patent/JP2004148167A/ja not_active Abandoned
-
2003
- 2003-10-27 WO PCT/JP2003/013698 patent/WO2004039505A1/en not_active Application Discontinuation
- 2003-10-27 AU AU2003274756A patent/AU2003274756A1/en not_active Abandoned
- 2003-10-27 CN CN200380102484.0A patent/CN1708361A/zh active Pending
- 2003-10-27 EP EP03758931A patent/EP1558398A1/en not_active Withdrawn
- 2003-10-27 US US10/532,881 patent/US20060068113A1/en not_active Abandoned
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262011A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | Sunstar Eng Inc | 高粘度材料の塗布装置 |
WO2007032060A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | 高粘度材料の塗布装置 |
JPWO2007032060A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2009-03-19 | サンスター技研株式会社 | 高粘度材料の塗布装置 |
KR101212431B1 (ko) | 2005-09-13 | 2012-12-13 | 산스타 기켄 가부시키가이샤 | 고점도 재료의 도포장치와 도포방법, 그 도포장치를 이용한 피복물의 제조방법 및 그 도포방법을 이용하여 제조되는 보강 판금 구조체 |
DE102009034687A1 (de) * | 2009-07-24 | 2011-01-27 | Windmöller & Hölscher Kg | Unterbindung Leimablagerungsaufbau Düsenplatte |
DE102009034687B4 (de) | 2009-07-24 | 2017-03-30 | Windmöller & Hölscher Kg | Vorrichtung und Verfahren zum Versehen von Werkstücken oder Bahnen mit Leim |
KR20160113654A (ko) | 2014-01-29 | 2016-09-30 | 헤이신 엘티디. | 노즐, 도포 장치 및 유동물의 도포 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2004039505A1 (en) | 2004-05-13 |
AU2003274756A1 (en) | 2004-05-25 |
US20060068113A1 (en) | 2006-03-30 |
EP1558398A1 (en) | 2005-08-03 |
CN1708361A (zh) | 2005-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004148167A (ja) | 粘性流体材料の塗布方法及び装置 | |
US6719846B2 (en) | Device and method for applying adhesive filaments to materials such as strands or flat substrates | |
JP3972220B2 (ja) | 接着剤のロール転写塗布方法 | |
JP4474620B2 (ja) | 糸状又は紐状物体に接着剤を塗布する装置と方法 | |
JP4529060B2 (ja) | シート状等の被塗物に液体を塗布する装置及び方法 | |
JP5062963B2 (ja) | 傾斜マニホールド及び吐出装置 | |
JP2583780Y2 (ja) | 低圧高容量スプレー用型 | |
JP2011143388A (ja) | 薄膜塗工装置並びに両面薄膜塗工装置 | |
US5654040A (en) | Methods and apparatus using movable member for spraying a liquid or hot melt material | |
US11878322B2 (en) | System and process for applying an adhesive to a moving web | |
JPH02233172A (ja) | 塗工装置及び巻取紙塗布方法 | |
JPH02229573A (ja) | 一方の面に接着剤を付着した多孔性ウェブ生産方法及び装置 | |
JP4402894B2 (ja) | ストランド上に接着剤を分配する装置及び方法 | |
KR102328514B1 (ko) | 이동중인 베이스 웹 상에 있는 접착제 패턴 | |
JP2009011890A (ja) | 接着剤塗布ノズルおよび接着剤塗布装置 | |
JP2011139998A (ja) | 薄膜塗工装置並びに両面薄膜塗工装置 | |
US9050617B2 (en) | Self-cleaning nozzle for applying adhesive to a moving web | |
JPH04141270A (ja) | ホットメルト等の塗工装置 | |
JPH0559697A (ja) | 塗抹装置 | |
JP4372886B2 (ja) | 塗工方法およびこれに用いる塗工剤供給ノズル | |
JP2004229959A (ja) | 吸収性物品の製造方法 | |
JPH04141271A (ja) | ホットメルト等の塗工装置 | |
TW202432258A (zh) | 塗布裝置 | |
JPH0659445B2 (ja) | 塗装装置 | |
US20050233073A1 (en) | Method and apparatus for applying coatings, for instance for sanitary products |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051028 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20060414 |