JP2004147718A - パチンコ遊技方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者が異なる玉貸し出し率でパチンコ玉の貸し出しを受けて、遊技を行うことのできるパチンコ遊技システムを提案すること。
【解決手段】パチンコ遊技システム1において、遊技者は、選択したパチンコ台2の前に座り、台間機3の操作部31から遊技で使用したいパチンコ玉を選択して、貨幣、紙幣あるいはプリペイドカードなどを用いて所定の金額を投入する。台間機3の制御部32では、指定されたパチンコ玉に予め割り当てられている玉貸し出し率に基づき投入金額に対する貸し出し玉数を算出して、遊技者あるいはパチンコ台2に貸し出す。遊技者は、選択した玉貸し出し率でパチンコ玉の貸し出しを受けて遊技を行うことができるので、遊技時間を長くできるなど、より娯楽性の高いパチンコ遊技を実現できる。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ遊技システム1において、遊技者は、選択したパチンコ台2の前に座り、台間機3の操作部31から遊技で使用したいパチンコ玉を選択して、貨幣、紙幣あるいはプリペイドカードなどを用いて所定の金額を投入する。台間機3の制御部32では、指定されたパチンコ玉に予め割り当てられている玉貸し出し率に基づき投入金額に対する貸し出し玉数を算出して、遊技者あるいはパチンコ台2に貸し出す。遊技者は、選択した玉貸し出し率でパチンコ玉の貸し出しを受けて遊技を行うことができるので、遊技時間を長くできるなど、より娯楽性の高いパチンコ遊技を実現できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一のパチンコ台において遊技者の好みに応じて異なる玉貸し出し率でパチンコ玉の貸し出しを行い、パチンコ遊技を行わせることのできるパチンコ遊技方法およびパチンコ遊技システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在のパチンコ遊技における玉貸し基本ルール、すなわち、投入金額に対するパチンコ玉の貸し出し率は100円で25個の貸し出しを行うように固定化されている。したがって、長い時間、遊技を行いたい場合には投入金額を増やして、より多数のパチンコ玉を貸し出してもらう必要がある。
【0003】
ここで、従来においては、パチンコ島毎に使用するパチンコ玉の色を変え、色毎に、獲得したパチンコ玉の景品交換率を変えたパチンコ遊技システムが提案されている(特許文献1、2)。このシステムでは、玉計数機において色彩センサを用いて色を判別するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−216348号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3048893号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献に記載のシステムを採用する場合には、パチンコ島毎に使用するパチンコ玉の色を異なったものにしているので、遊技者は異なるパチンコ島に設置されているパチンコ台において同一の投入金額でより多くの個数のパチンコ玉の貸し出しを受けることはできない。
【0006】
また、従来のかかるシステムでは、パチンコ店管理者にとっても、パチンコ島毎に使用可能なパチンコ玉の色が指定されていることを知らない遊技者が別のパチンコ島において使用できない色のパチンコ玉を使用して遊技をすることのないように監視しなければならないなどの不便さがある。
【0007】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、遊技者が同一のパチンコ台において異なる玉貸し出し率でパチンコ玉の貸し出しを受けて、遊技を行うことのできるパチンコ遊技方法およびパチンコ遊技システムを提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技方法は、
物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定させ、
指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出し、
使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉をパチンコ台に供給しながら、当該パチンコ台で遊技を行わせることを特徴としている。
【0009】
本発明の方法によれば、遊技者は、遊技に用いるパチンコ玉の種類を指定すると、それに対応する玉貸し出し率でパチンコ玉が貸し出される。従って、遊技者は同一の投入金額で、より多い個数のパチンコ玉の貸し出しを受けることが可能になる。よって、別のパチンコ島のパチンコ台に移動することなく、同一のパチンコ台で、同一の投入金額により遊技できるパチンコ玉数を変えることができる。
【0010】
ここで、前記パチンコ台で獲得したパチンコ玉の種類をその物性に基づき検出すると共にその個数を計数し、パチンコ玉の種類に応じて予め割り当てられている景品交換率に従って、景品交換処理を行うことが望ましい。すなわち、玉貸し出し率の高いパチンコ玉を用いて遊技した場合には玉数の多い分、パチンコ玉の獲得玉数も増える可能性が高くなるので、景品交換率を下げることが望ましい。
【0011】
また、本発明のパチンコ遊技方法では、パチンコ台毎に異なる種類のパチンコ玉で遊技ができるので、複数のパチンコ台から排出されたパチンコ玉をその物性に基づき種類毎の区分けして回収することが望ましい。
【0012】
本発明の方法においては、磁気特性の異なるパチンコ玉を用いることができる。この場合には、磁気センサを用いることにより、パチンコ玉の種類の判別を行うことができる。
【0013】
次に、本発明は上記の方法を採用したパチンコ遊技システムに関するものであり、本発明によるパチンコ遊技システムは、
パチンコ台と、
物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、前記パチンコ台での遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定するための玉指定手段と、
指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出す玉貸し出し手段と、
使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉を前記パチンコ台に供給するパチンコ玉供給手段とを有することを特徴としている。
【0014】
ここで、獲得したパチンコ玉を景品と交換するためには、上記の構成に加えて、前記パチンコ台で獲得したパチンコ玉の種類をその物性に基づき検出すると共にその個数を計数する玉計数手段と、検出された種類および計数された個数と、パチンコ玉の種類に応じて予め割り当てられている景品交換率とに基づき、景品交換処理を行う処理手段とを備えていることが望ましい。
【0015】
また、前記パチンコ玉供給手段は、複数のパチンコ台から排出されたパチンコ玉の種類をその物性に基づき判別する判別部と、この判別部での判別結果に基づき、パチンコ玉を種類毎に区分けする玉分離機構と、区分けされたパチンコ玉を種類毎に回収する玉回収部とを備えた構成とすることができる。
【0016】
さらに、本発明のシステムにおいては、磁気特性の異なる複数種類のパチンコ玉を用いることができる。
【0017】
さらに、本発明のシステムにおいては、外観で目視できる複数種類のパチンコ玉を用いることができる。
【0018】
ここで、外観を目視できるパチンコ玉としては、パチンコ玉の表面を、色彩により分ける手段、模様により分ける手段、刻印により分ける手段、またはそれらの各組み合わせによる手段があげられる。
【0019】
また、一般的なパチンコ遊技システムとして、パチンコ玉が一般的にパチンコ台に隣接配置されている台間機から貸し出される構成となっている場合には、当該パチンコ台に、前記玉指定手段および前記玉貸し出し手段を設けなければよい。
【0020】
さらに、パチンコ島毎に貸し出される構成となっている場合には、当該パチンコ島毎に、前記玉指定手段および前記玉貸し出し手段を装備すればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したパチンコ遊技システムの実施の形態を説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技システムの全体構成図である。パチンコ遊技システム1は、一般的に使用されているシステムと同様に、複数台のパチンコ台2と、これらの間に設置されている台間機3と、これらの駆動を制御すると共に動作状態を監視するホールコンピュータ4と、景品交換所のカウンタに設置されているPOS端末5と、当該POS端末5に接続されている玉計数機6を有している。また、各パチンコ台2にパチンコ玉を供給すると共に、各パチンコ台2から排出されたパチンコ玉を回収するパチンコ玉供給機構7を有している。
【0023】
図2には、この構成のパチンコ遊技システム1において使用するパチンコ玉セットを示してある。パチンコ玉セット10は、磁気特性の異なる複数種類、本例では4種類の第1〜第4のパチンコ玉11〜14を含んでいる。第1のパチンコ玉11は強磁性体からなり、第4のパチンコ玉14は非磁性体あるいは極めて弱い磁性体からなり、第2のパチンコ玉12は第1のパチンコ玉11よりも弱い磁性体からなり、第3のパチンコ玉13は第2のパチンコ玉12よりも弱い磁性体であるが第4のパチンコ玉14よりも強い磁性体からなっている。このような磁気特性が有意に異なっているパチンコ玉11〜14は、例えば、ステンレス合金から形成することができる。例えば、最も磁性の強い第1のパチンコ玉11はマルテンサイト系のステンレス合金から形成することができる。また、最も磁性の弱い第4のパチンコ玉14はオーステナイト系のステンレス合金から形成することができる。なお、これら第1ないし第4のパチンコ玉11〜14の形状、大きさ、及び質量は一般的に使用されているパチンコ玉と同一とされている。
【0024】
ここで、第1〜第4のパチンコ玉11〜14には、玉貸し出し率が予め割り当てられている。例えば、第1のパチンコ玉11には、投入金額100円に対して25個の玉貸し出し率が割り当てられており、第2〜第4のパチンコ玉12〜14には、それぞれ、投入金額100円に対して50個、20個、15個の玉貸し出し率が割り当てられている。さらに、これら第1〜第4のパチンコ玉の獲得玉数に対しては、例えば、玉貸し出し率に反比例の関係で、景品交換率が予め割り当てられている。
【0025】
次に、台間機3の基本構成は一般的に使用されているものと同一であるが、その操作部31に配列されたキー、例えばテンキーを利用して、遊技に用いるパチンコ玉の種類を指定入力可能となっている。操作部31を介してパチンコ玉の種類が指定入力されると、制御部32では、第1〜第4のうちのいずれのパチンコ玉が指定されたのかを判別し、対応するパチンコ台2で使用すべきパチンコ玉を決定する。また、投入金額に対して、上記のように予め割り当てられている玉貸し出し率で、指定されたパチンコ玉が貸し出される。
【0026】
パチンコ台2の基本構成も一般的に使用されているものと同一であり、その背面側には玉貯留部21が配置されている。しかるに、この玉貯留部21の玉供給口には開閉機構22が取付られており、開閉機構22は、台間機3の制御部32からの指令に基づき制御される。
【0027】
次に、パチンコ玉供給機構7は、パチンコ台2の背面側にほぼ水平に配列された4本のパチンコ玉供給路71〜74および1本のパチンコ玉回収路75と、パチンコ玉区分け回収部76とを備えている。パチンコ玉区分け回収部76は、パチンコ玉回収路75を介して混在状態で回収された第1〜第4のパチンコ玉11〜14を、その種類毎に区分けして貯留可能である。また、各種類のパチンコ玉11〜14を、それぞれ、パチンコ供給路71〜74を介して各パチンコ台2に向けて供給可能である。
【0028】
図3は、パチンコ玉区分け回収部76に装着されているパチンコ玉識別機構の一例を示す概略ブロック図である。本例のパチンコ玉識別機構100は、交流磁界中を磁気特性の異なるパチンコ玉が通過する際に発生する磁束の変化を差動トランスで検出し、検出信号を増幅してデジタル処理することにより、第1〜第4のパチンコ玉11〜14を識別する。
【0029】
このパチンコ玉識別機構100は、差動トランス101を有し、その一次側コイル102には5〜10kHzの交流電圧が発振器103により印加される。差動トランス101の二次側の基準コイル104および検出コイル105の出力は、増幅器106において増幅されて検波回路107に供給され、検波回路107の出力が比較器108で比較され、比較器108の出力に基づき、絶縁分離回路109では、差動トランス101の検出コイル105の近傍位置を通過したパチンコ玉が第1〜第4のパチンコ玉11〜14のいずれであるのかを識別する。この絶縁分離回路109からの出力に基づき、玉分離部110において、回収されるパチンコ玉がその種類別に分離される。
【0030】
差動トランス101の検出コイル105はパチンコ玉回収路75の終端部分に配置されており、これよりも下流側の位置に玉分離部110が配置されている。パチンコ玉回収路75を通ってパチンコ玉区分け回収部76に回収されるパチンコ玉は、玉分離部110で第1〜第4のパチンコ玉に分離され、それぞれの貯留部に回収される。
【0031】
差動トランス101の基準コイル104および検出コイル105の出力は同一であるが、強磁性体の第1のパチンコ玉11が検出コイル105の近傍を通過すると、検出コイル105の出力が基準コイル側の出力よりも大きくなる。逆に、非磁性体あるいは弱磁性体である第4のパチンコ玉14が検出コイル105の近傍を通過すると、検出コイル105の出力が基準コイル側の出力よりも小さくなる。このような差動出力に基づき、第1〜第4のパチンコ玉11〜14を判定できる。
【0032】
なお、差動トランスの代わりに市販の磁気センサを用いてパチンコ玉識別機構を構成することもできる。例えば、図4に示すように、所定の感度の磁気センサ111と比較器112と絶縁分離回路113と玉分離部114によってパチンコ玉識別機構を構成することもできる。
【0033】
一方、景品交換所のカウンタなどに設置されている玉計数機6も、上記のパチンコ玉識別機構100と同様な構成のパチンコ玉識別機構100Aを備えており、パチンコ玉の計数機能と共に、その種類を判別する判別機能が備わっている。また、この計数機6が接続されているPOS端末5は、各パチンコ玉11〜14毎に予め割り当てられている景品交換率に基づき、景品交換処理を行う。例えば、獲得したパチンコ玉を、基準となる第1のパチンコ玉11の玉数に換算する処理を行う。各種の交換用景品の価値は基準となる第1のパチンコ玉11の玉数で表示されているので、このような換算処理を行うことにより、遊技者およびパチンコ店の担当者は、簡単に交換可能な景品が分かるので便利である。
【0034】
このように構成した本実施の形態のパチンコ遊技システム1において、遊技者は、選択したパチンコ台2の前に座り、台間機3の操作部31から遊技で使用したいパチンコ玉を選択して、貨幣、紙幣あるいはプリペイドカードなどを用いて所定の金額を投入する。台間機3の制御部32では、指定されたパチンコ玉に予め割り当てられている玉貸し出し率に基づき投入金額に対する貸し出し玉数を算出して、遊技者あるいはパチンコ台2に貸し出す。同時に、前回の遊技で使用されたパチンコ玉の種類が、指定された種類と異なる場合には、パチンコ台2の玉貯留部21に残っているパチンコ玉を全て払い出して、指定された種類のパチンコ玉を開閉機構22を介して玉貯留部21に導入する。
【0035】
パチンコ台2での遊技中に排出されたパチンコ玉はパチンコ玉回収路75を経由してパチンコ玉区分け回収部76に回収される。各パチンコ台2で使用されているパチンコ玉の種類が異なっているので、各種類のパチンコ玉11〜14が混在した状態で回収される。しかるに、上記のように、パチンコ玉区分け回収部76では、そのパチンコ玉分離機構100によって第1〜第4のパチンコ玉11〜14が分離され、それぞれ専用の貯留部に回収される。
【0036】
回収された各パチンコ玉11〜14は、専用のパチンコ玉供給路71〜74をそれぞれ経由して各パチンコ台2に向けて供給される。パチンコ台2では、その開閉機構22が台間機3によって制御され、指定されているパチンコ玉の供給口のみが開いた状態にされている。従って、遊技者が指定した種類のパチンコ玉のみがパチンコ台2に供給される。
【0037】
遊技を終了した遊技者は、獲得したパチンコ玉を景品交換所に持ち込み、そこに設置されている玉計数機6に投入すれば、パチンコ玉の種類が判別され、また、玉数が算出される。算出された玉数はPOS端末5において基準となる第1のパチンコ玉11の数に換算される。この換算された玉数に基づき、交換可能な景品が分かり、交換可能な景品の中から希望する景品と交換することができる。
【0038】
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態では、磁気特性の異なる4種類のパチンコ玉を用いているが、磁気特性以外の物性を変えるようにしてもよい。また、パチンコ玉の種類は、2、3種類でもよく、あるいは5種類以上としてもよい。
【0039】
さらには、視覚によりパチンコ玉の種類が分かるように、パチンコ玉の物性を変えると共にパチンコ表面の色、模様、刻印を変えるようにしてもよい。これにより、遊技者は、パチンコ玉を視覚によって、投入金額に対する玉貸し出し率の割り当てが理解でき、また、景品交換率も予め知ることができる。さらに、店側も、遊技者がどのような玉貸し出し率のパチンコ玉を使用しているのかが判別でき、他店のパチンコ玉との区別の判別も容易になり、不正使用を防止することができる。
【0040】
また、上記の実施の形態では、種類の異なるパチンコ玉を異なる供給路に沿って各パチンコ台に向けて供給しているが、パチンコ玉供給機構としては、これ以外の各種の構成のものを採用できる。例えば、共通のパチンコ玉供給路に沿って各パチンコ台にパチンコ玉を供給し、各パチンコ台毎に指定されたパチンコ玉を選別して取り込むようにすることも可能である。また、各パチンコ台からのパチンコ玉の回収も種類に応じて専用の回収路を介して別個に回収するように構成することもできる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のパチンコ遊技方法およびシステムにおいては、磁気特性などの物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定させ、指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出し、使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉をパチンコ台に供給しながら、当該パチンコ台で遊技を行わせるようにしている。
【0042】
従って、遊技者は、同一の投入金額に対して貸し出されるパチンコ玉の個数を選択することができる。例えば、貸し出し玉数の多いパチンコ玉を指定することにより遊技時間を長くすることができる。逆に、貸し出し玉数が少なく、景品交換率の高いパチンコ玉を指定することにより、よりギャンブル性に富んだ形態でパチンコ遊技を楽しむこともできる。
【0043】
また、同一のパチンコ台において遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定できるので、パチンコ店管理者にとっては、各島毎に色の異なるパチンコ玉を使用させて景品交換率を変更可能にする場合に比べて、色の異なるパチンコ玉が異なるパチンコ島で使用されてしまうといった不正使用などに対する監視が不要となる。
【0044】
このように、本発明によれば、遊技者の選択によってパチンコの遊技形態を変えることができるので、従来に比べて、より娯楽性の高いパチンコ遊技を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技システムを示す概略構成図である。
【図2】図1のシステムに用いるパチンコ玉セットを示す説明図である。
【図3】図1のシステムに組み込まれているパチンコ玉識別機構の例を示すブロック図である。
【図4】図3のパチンコ玉識別機構の別の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技システム
2 パチンコ台
21 玉貯留部
22 開閉機構
3 台間機
31 操作部
32 制御部
4 ホールコンピュータ
5 POS端末
6 玉計数機
7 パチンコ玉回収機構
71〜74 パチンコ玉供給路
75 パチンコ玉回収路
76 パチンコ玉区分け回収部
10 パチンコ玉セット
11〜14 パチンコ玉
100 パチンコ玉識別機構
101 差動トランス
111 磁気センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一のパチンコ台において遊技者の好みに応じて異なる玉貸し出し率でパチンコ玉の貸し出しを行い、パチンコ遊技を行わせることのできるパチンコ遊技方法およびパチンコ遊技システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在のパチンコ遊技における玉貸し基本ルール、すなわち、投入金額に対するパチンコ玉の貸し出し率は100円で25個の貸し出しを行うように固定化されている。したがって、長い時間、遊技を行いたい場合には投入金額を増やして、より多数のパチンコ玉を貸し出してもらう必要がある。
【0003】
ここで、従来においては、パチンコ島毎に使用するパチンコ玉の色を変え、色毎に、獲得したパチンコ玉の景品交換率を変えたパチンコ遊技システムが提案されている(特許文献1、2)。このシステムでは、玉計数機において色彩センサを用いて色を判別するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−216348号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3048893号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献に記載のシステムを採用する場合には、パチンコ島毎に使用するパチンコ玉の色を異なったものにしているので、遊技者は異なるパチンコ島に設置されているパチンコ台において同一の投入金額でより多くの個数のパチンコ玉の貸し出しを受けることはできない。
【0006】
また、従来のかかるシステムでは、パチンコ店管理者にとっても、パチンコ島毎に使用可能なパチンコ玉の色が指定されていることを知らない遊技者が別のパチンコ島において使用できない色のパチンコ玉を使用して遊技をすることのないように監視しなければならないなどの不便さがある。
【0007】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、遊技者が同一のパチンコ台において異なる玉貸し出し率でパチンコ玉の貸し出しを受けて、遊技を行うことのできるパチンコ遊技方法およびパチンコ遊技システムを提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技方法は、
物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定させ、
指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出し、
使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉をパチンコ台に供給しながら、当該パチンコ台で遊技を行わせることを特徴としている。
【0009】
本発明の方法によれば、遊技者は、遊技に用いるパチンコ玉の種類を指定すると、それに対応する玉貸し出し率でパチンコ玉が貸し出される。従って、遊技者は同一の投入金額で、より多い個数のパチンコ玉の貸し出しを受けることが可能になる。よって、別のパチンコ島のパチンコ台に移動することなく、同一のパチンコ台で、同一の投入金額により遊技できるパチンコ玉数を変えることができる。
【0010】
ここで、前記パチンコ台で獲得したパチンコ玉の種類をその物性に基づき検出すると共にその個数を計数し、パチンコ玉の種類に応じて予め割り当てられている景品交換率に従って、景品交換処理を行うことが望ましい。すなわち、玉貸し出し率の高いパチンコ玉を用いて遊技した場合には玉数の多い分、パチンコ玉の獲得玉数も増える可能性が高くなるので、景品交換率を下げることが望ましい。
【0011】
また、本発明のパチンコ遊技方法では、パチンコ台毎に異なる種類のパチンコ玉で遊技ができるので、複数のパチンコ台から排出されたパチンコ玉をその物性に基づき種類毎の区分けして回収することが望ましい。
【0012】
本発明の方法においては、磁気特性の異なるパチンコ玉を用いることができる。この場合には、磁気センサを用いることにより、パチンコ玉の種類の判別を行うことができる。
【0013】
次に、本発明は上記の方法を採用したパチンコ遊技システムに関するものであり、本発明によるパチンコ遊技システムは、
パチンコ台と、
物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、前記パチンコ台での遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定するための玉指定手段と、
指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出す玉貸し出し手段と、
使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉を前記パチンコ台に供給するパチンコ玉供給手段とを有することを特徴としている。
【0014】
ここで、獲得したパチンコ玉を景品と交換するためには、上記の構成に加えて、前記パチンコ台で獲得したパチンコ玉の種類をその物性に基づき検出すると共にその個数を計数する玉計数手段と、検出された種類および計数された個数と、パチンコ玉の種類に応じて予め割り当てられている景品交換率とに基づき、景品交換処理を行う処理手段とを備えていることが望ましい。
【0015】
また、前記パチンコ玉供給手段は、複数のパチンコ台から排出されたパチンコ玉の種類をその物性に基づき判別する判別部と、この判別部での判別結果に基づき、パチンコ玉を種類毎に区分けする玉分離機構と、区分けされたパチンコ玉を種類毎に回収する玉回収部とを備えた構成とすることができる。
【0016】
さらに、本発明のシステムにおいては、磁気特性の異なる複数種類のパチンコ玉を用いることができる。
【0017】
さらに、本発明のシステムにおいては、外観で目視できる複数種類のパチンコ玉を用いることができる。
【0018】
ここで、外観を目視できるパチンコ玉としては、パチンコ玉の表面を、色彩により分ける手段、模様により分ける手段、刻印により分ける手段、またはそれらの各組み合わせによる手段があげられる。
【0019】
また、一般的なパチンコ遊技システムとして、パチンコ玉が一般的にパチンコ台に隣接配置されている台間機から貸し出される構成となっている場合には、当該パチンコ台に、前記玉指定手段および前記玉貸し出し手段を設けなければよい。
【0020】
さらに、パチンコ島毎に貸し出される構成となっている場合には、当該パチンコ島毎に、前記玉指定手段および前記玉貸し出し手段を装備すればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したパチンコ遊技システムの実施の形態を説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技システムの全体構成図である。パチンコ遊技システム1は、一般的に使用されているシステムと同様に、複数台のパチンコ台2と、これらの間に設置されている台間機3と、これらの駆動を制御すると共に動作状態を監視するホールコンピュータ4と、景品交換所のカウンタに設置されているPOS端末5と、当該POS端末5に接続されている玉計数機6を有している。また、各パチンコ台2にパチンコ玉を供給すると共に、各パチンコ台2から排出されたパチンコ玉を回収するパチンコ玉供給機構7を有している。
【0023】
図2には、この構成のパチンコ遊技システム1において使用するパチンコ玉セットを示してある。パチンコ玉セット10は、磁気特性の異なる複数種類、本例では4種類の第1〜第4のパチンコ玉11〜14を含んでいる。第1のパチンコ玉11は強磁性体からなり、第4のパチンコ玉14は非磁性体あるいは極めて弱い磁性体からなり、第2のパチンコ玉12は第1のパチンコ玉11よりも弱い磁性体からなり、第3のパチンコ玉13は第2のパチンコ玉12よりも弱い磁性体であるが第4のパチンコ玉14よりも強い磁性体からなっている。このような磁気特性が有意に異なっているパチンコ玉11〜14は、例えば、ステンレス合金から形成することができる。例えば、最も磁性の強い第1のパチンコ玉11はマルテンサイト系のステンレス合金から形成することができる。また、最も磁性の弱い第4のパチンコ玉14はオーステナイト系のステンレス合金から形成することができる。なお、これら第1ないし第4のパチンコ玉11〜14の形状、大きさ、及び質量は一般的に使用されているパチンコ玉と同一とされている。
【0024】
ここで、第1〜第4のパチンコ玉11〜14には、玉貸し出し率が予め割り当てられている。例えば、第1のパチンコ玉11には、投入金額100円に対して25個の玉貸し出し率が割り当てられており、第2〜第4のパチンコ玉12〜14には、それぞれ、投入金額100円に対して50個、20個、15個の玉貸し出し率が割り当てられている。さらに、これら第1〜第4のパチンコ玉の獲得玉数に対しては、例えば、玉貸し出し率に反比例の関係で、景品交換率が予め割り当てられている。
【0025】
次に、台間機3の基本構成は一般的に使用されているものと同一であるが、その操作部31に配列されたキー、例えばテンキーを利用して、遊技に用いるパチンコ玉の種類を指定入力可能となっている。操作部31を介してパチンコ玉の種類が指定入力されると、制御部32では、第1〜第4のうちのいずれのパチンコ玉が指定されたのかを判別し、対応するパチンコ台2で使用すべきパチンコ玉を決定する。また、投入金額に対して、上記のように予め割り当てられている玉貸し出し率で、指定されたパチンコ玉が貸し出される。
【0026】
パチンコ台2の基本構成も一般的に使用されているものと同一であり、その背面側には玉貯留部21が配置されている。しかるに、この玉貯留部21の玉供給口には開閉機構22が取付られており、開閉機構22は、台間機3の制御部32からの指令に基づき制御される。
【0027】
次に、パチンコ玉供給機構7は、パチンコ台2の背面側にほぼ水平に配列された4本のパチンコ玉供給路71〜74および1本のパチンコ玉回収路75と、パチンコ玉区分け回収部76とを備えている。パチンコ玉区分け回収部76は、パチンコ玉回収路75を介して混在状態で回収された第1〜第4のパチンコ玉11〜14を、その種類毎に区分けして貯留可能である。また、各種類のパチンコ玉11〜14を、それぞれ、パチンコ供給路71〜74を介して各パチンコ台2に向けて供給可能である。
【0028】
図3は、パチンコ玉区分け回収部76に装着されているパチンコ玉識別機構の一例を示す概略ブロック図である。本例のパチンコ玉識別機構100は、交流磁界中を磁気特性の異なるパチンコ玉が通過する際に発生する磁束の変化を差動トランスで検出し、検出信号を増幅してデジタル処理することにより、第1〜第4のパチンコ玉11〜14を識別する。
【0029】
このパチンコ玉識別機構100は、差動トランス101を有し、その一次側コイル102には5〜10kHzの交流電圧が発振器103により印加される。差動トランス101の二次側の基準コイル104および検出コイル105の出力は、増幅器106において増幅されて検波回路107に供給され、検波回路107の出力が比較器108で比較され、比較器108の出力に基づき、絶縁分離回路109では、差動トランス101の検出コイル105の近傍位置を通過したパチンコ玉が第1〜第4のパチンコ玉11〜14のいずれであるのかを識別する。この絶縁分離回路109からの出力に基づき、玉分離部110において、回収されるパチンコ玉がその種類別に分離される。
【0030】
差動トランス101の検出コイル105はパチンコ玉回収路75の終端部分に配置されており、これよりも下流側の位置に玉分離部110が配置されている。パチンコ玉回収路75を通ってパチンコ玉区分け回収部76に回収されるパチンコ玉は、玉分離部110で第1〜第4のパチンコ玉に分離され、それぞれの貯留部に回収される。
【0031】
差動トランス101の基準コイル104および検出コイル105の出力は同一であるが、強磁性体の第1のパチンコ玉11が検出コイル105の近傍を通過すると、検出コイル105の出力が基準コイル側の出力よりも大きくなる。逆に、非磁性体あるいは弱磁性体である第4のパチンコ玉14が検出コイル105の近傍を通過すると、検出コイル105の出力が基準コイル側の出力よりも小さくなる。このような差動出力に基づき、第1〜第4のパチンコ玉11〜14を判定できる。
【0032】
なお、差動トランスの代わりに市販の磁気センサを用いてパチンコ玉識別機構を構成することもできる。例えば、図4に示すように、所定の感度の磁気センサ111と比較器112と絶縁分離回路113と玉分離部114によってパチンコ玉識別機構を構成することもできる。
【0033】
一方、景品交換所のカウンタなどに設置されている玉計数機6も、上記のパチンコ玉識別機構100と同様な構成のパチンコ玉識別機構100Aを備えており、パチンコ玉の計数機能と共に、その種類を判別する判別機能が備わっている。また、この計数機6が接続されているPOS端末5は、各パチンコ玉11〜14毎に予め割り当てられている景品交換率に基づき、景品交換処理を行う。例えば、獲得したパチンコ玉を、基準となる第1のパチンコ玉11の玉数に換算する処理を行う。各種の交換用景品の価値は基準となる第1のパチンコ玉11の玉数で表示されているので、このような換算処理を行うことにより、遊技者およびパチンコ店の担当者は、簡単に交換可能な景品が分かるので便利である。
【0034】
このように構成した本実施の形態のパチンコ遊技システム1において、遊技者は、選択したパチンコ台2の前に座り、台間機3の操作部31から遊技で使用したいパチンコ玉を選択して、貨幣、紙幣あるいはプリペイドカードなどを用いて所定の金額を投入する。台間機3の制御部32では、指定されたパチンコ玉に予め割り当てられている玉貸し出し率に基づき投入金額に対する貸し出し玉数を算出して、遊技者あるいはパチンコ台2に貸し出す。同時に、前回の遊技で使用されたパチンコ玉の種類が、指定された種類と異なる場合には、パチンコ台2の玉貯留部21に残っているパチンコ玉を全て払い出して、指定された種類のパチンコ玉を開閉機構22を介して玉貯留部21に導入する。
【0035】
パチンコ台2での遊技中に排出されたパチンコ玉はパチンコ玉回収路75を経由してパチンコ玉区分け回収部76に回収される。各パチンコ台2で使用されているパチンコ玉の種類が異なっているので、各種類のパチンコ玉11〜14が混在した状態で回収される。しかるに、上記のように、パチンコ玉区分け回収部76では、そのパチンコ玉分離機構100によって第1〜第4のパチンコ玉11〜14が分離され、それぞれ専用の貯留部に回収される。
【0036】
回収された各パチンコ玉11〜14は、専用のパチンコ玉供給路71〜74をそれぞれ経由して各パチンコ台2に向けて供給される。パチンコ台2では、その開閉機構22が台間機3によって制御され、指定されているパチンコ玉の供給口のみが開いた状態にされている。従って、遊技者が指定した種類のパチンコ玉のみがパチンコ台2に供給される。
【0037】
遊技を終了した遊技者は、獲得したパチンコ玉を景品交換所に持ち込み、そこに設置されている玉計数機6に投入すれば、パチンコ玉の種類が判別され、また、玉数が算出される。算出された玉数はPOS端末5において基準となる第1のパチンコ玉11の数に換算される。この換算された玉数に基づき、交換可能な景品が分かり、交換可能な景品の中から希望する景品と交換することができる。
【0038】
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態では、磁気特性の異なる4種類のパチンコ玉を用いているが、磁気特性以外の物性を変えるようにしてもよい。また、パチンコ玉の種類は、2、3種類でもよく、あるいは5種類以上としてもよい。
【0039】
さらには、視覚によりパチンコ玉の種類が分かるように、パチンコ玉の物性を変えると共にパチンコ表面の色、模様、刻印を変えるようにしてもよい。これにより、遊技者は、パチンコ玉を視覚によって、投入金額に対する玉貸し出し率の割り当てが理解でき、また、景品交換率も予め知ることができる。さらに、店側も、遊技者がどのような玉貸し出し率のパチンコ玉を使用しているのかが判別でき、他店のパチンコ玉との区別の判別も容易になり、不正使用を防止することができる。
【0040】
また、上記の実施の形態では、種類の異なるパチンコ玉を異なる供給路に沿って各パチンコ台に向けて供給しているが、パチンコ玉供給機構としては、これ以外の各種の構成のものを採用できる。例えば、共通のパチンコ玉供給路に沿って各パチンコ台にパチンコ玉を供給し、各パチンコ台毎に指定されたパチンコ玉を選別して取り込むようにすることも可能である。また、各パチンコ台からのパチンコ玉の回収も種類に応じて専用の回収路を介して別個に回収するように構成することもできる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のパチンコ遊技方法およびシステムにおいては、磁気特性などの物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定させ、指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出し、使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉をパチンコ台に供給しながら、当該パチンコ台で遊技を行わせるようにしている。
【0042】
従って、遊技者は、同一の投入金額に対して貸し出されるパチンコ玉の個数を選択することができる。例えば、貸し出し玉数の多いパチンコ玉を指定することにより遊技時間を長くすることができる。逆に、貸し出し玉数が少なく、景品交換率の高いパチンコ玉を指定することにより、よりギャンブル性に富んだ形態でパチンコ遊技を楽しむこともできる。
【0043】
また、同一のパチンコ台において遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定できるので、パチンコ店管理者にとっては、各島毎に色の異なるパチンコ玉を使用させて景品交換率を変更可能にする場合に比べて、色の異なるパチンコ玉が異なるパチンコ島で使用されてしまうといった不正使用などに対する監視が不要となる。
【0044】
このように、本発明によれば、遊技者の選択によってパチンコの遊技形態を変えることができるので、従来に比べて、より娯楽性の高いパチンコ遊技を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技システムを示す概略構成図である。
【図2】図1のシステムに用いるパチンコ玉セットを示す説明図である。
【図3】図1のシステムに組み込まれているパチンコ玉識別機構の例を示すブロック図である。
【図4】図3のパチンコ玉識別機構の別の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技システム
2 パチンコ台
21 玉貯留部
22 開閉機構
3 台間機
31 操作部
32 制御部
4 ホールコンピュータ
5 POS端末
6 玉計数機
7 パチンコ玉回収機構
71〜74 パチンコ玉供給路
75 パチンコ玉回収路
76 パチンコ玉区分け回収部
10 パチンコ玉セット
11〜14 パチンコ玉
100 パチンコ玉識別機構
101 差動トランス
111 磁気センサ
Claims (14)
- 物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定させ、
指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出し、
使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉をパチンコ台に供給しながら、当該パチンコ台で遊技を行わせることを特徴とするパチンコ遊技方法。 - 請求項1において、
前記パチンコ台で獲得したパチンコ玉の種類をその物性に基づき検出すると共にその個数を計数し、
パチンコ玉の種類に応じて予め割り当てられている景品交換率に従って、景品交換処理を行うことを特徴とするパチンコ遊技方法。 - 請求項1または2において、
複数のパチンコ台から排出されたパチンコ玉をその物性に基づき種類毎に区分けして回収することを特徴とするパチンコ遊技方法。 - 請求項1、2または3において、
磁気特性の異なる複数種類のパチンコ玉を用いることを特徴とするパチンコ遊技方法。 - 請求項1、2、3または4において、
外観上で目視判別できる複数種類のパチンコ玉を用いることを特徴とするパチンコ遊技方法。 - パチンコ台と、
物性の異なる複数種類のパチンコ玉から、前記パチンコ台での遊技に使用するパチンコ玉の種類を指定するための玉指定手段と、
指定された種類のパチンコ玉を、投入金額に応じて、各種類のパチンコ玉毎に予め定められた玉貸し出し率で貸し出す玉貸し出し手段と、
使用するパチンコ玉と同一種類のパチンコ玉を前記パチンコ台に供給するパチンコ玉供給手段とを有することを特徴とするパチンコ遊技システム。 - 請求項6において、
前記パチンコ台で獲得したパチンコ玉の種類をその物性に基づき検出すると共にその個数を計数する玉計数手段と、
検出された種類および計数された個数と、パチンコ玉の種類に応じて予め割り当てられている景品交換率とに基づき、景品交換処理を行う処理手段と、
を有することを特徴とするパチンコ遊技システム。 - 請求項6または7において、
前記パチンコ玉供給手段は、複数のパチンコ台から排出されたパチンコ玉の種類をその物性に基づき判別する判別部と、この判別部での判別結果に基づき、パチンコ玉を種類毎に区分けする玉分離機構と、区分けされたパチンコ玉を種類毎に回収する玉回収部とを備えていることを特徴とするパチンコ遊技システム。 - 請求項6、7または8において、
前記パチンコ玉は磁気特性の異なる複数種類のパチンコ玉であることを特徴とするパチンコ遊技システム。 - 請求項6ないし9のうちのいずれかの項において、
前記パチンコ玉は外観上で目視判別できる複数種類のパチンコ玉であることを特徴とするパチンコ遊技システム。 - 請求項6ないし10のうちのいずれかの項において、
前記パチンコ台に隣接配置された台間機を有しており、
この台間機は、前記玉指定手段および前記玉貸し出し手段を備えていることを特徴とするパチンコ遊技システム。 - 請求項11に記載のパチンコ遊技システムに用いる前記台間機。
- 請求項9に記載のパチンコ遊技システムに用いるために異なる磁気特性が付与されている複数のパチンコ玉からなることを特徴とするパチンコ玉セット。
- 請求項9に記載のパチンコ遊技システムに用いるために外観上で目視判別できる複数種類のパチンコ玉からなることを特徴とするパチンコ玉セット。
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JP2011045656A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Oizumi Corp | 台間玉貸機 |
JP2011050551A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Oizumi Corp | 出玉表示ユニット |
-
2002
- 2002-10-29 JP JP2002313652A patent/JP2004147718A/ja active Pending
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