JP2004146135A - 燃料電池システムボックスの配置構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】水素を燃料として発電を行う燃料電池システムからの水素の漏洩を効果的に検知する燃料電池システムボックスの配置構造を提供する。
【解決手段】筐体(燃料電池システムボックス101)内に固体高分子型燃料電池スタック103を備え、筐体101の内部の空間に充填部材118、119を配置し、この充填部材118、119の体積により空間の容積を充填し、この容積を埋めた空間に漏洩した燃料ガスを水素センサ116によって検知する。また、充填部材118、119には緩衝材を用いる。
【選択図】 図3
【解決手段】筐体(燃料電池システムボックス101)内に固体高分子型燃料電池スタック103を備え、筐体101の内部の空間に充填部材118、119を配置し、この充填部材118、119の体積により空間の容積を充填し、この容積を埋めた空間に漏洩した燃料ガスを水素センサ116によって検知する。また、充填部材118、119には緩衝材を用いる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素を燃料として発電を行う燃料電池システムからの水素の漏洩を検知する燃料電池システムボックスの配置構造に関し、特に、燃料電池スタックやその他の機器との間に充填部材を配置する燃料電池システムボックスの配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料電池システムを構成する燃料電池スタックは、アノード電極とカソード電極との間に固体高分子電解質を挟持したものであり、燃料電池システムボックス内に収められて燃料電池自動車などの様々な用途に用いられる。
【0003】
図4は、従来の固体高分子型燃料電池スタックを利用した燃料電池システムの構成図を示す。図4に示すように、燃料電池システム300は、燃料電池システムボックス301と、燃料である水素を貯蔵する水素タンク302と、固体高分子型燃料電池スタック303と、固体高分子型燃料電池スタック303から放出された水素を再び固体高分子型燃料電池スタック303に循環させる水素循環路304と、水素タンク302と水素循環路304とを接続し、固体高分子型燃料電池スタック303に水素を供給するための水素供給路305とを備えている。この水素供給路305を通って供給された水素は、固体高分子型燃料電池スタック303のアノード電極へ供給される。また、燃料電池システム300は、固体高分子型燃料電池スタック303から放出された水素を外部へ放出する水素放出管306を備え、この水素放出管306には、水素パージ弁307が設けられている。
【0004】
また、この燃料電池システム300は、もう一方の燃料である酸素を供給するコンプレッサ308を有し、このコンプレッサ308から供給された酸素は、酸素供給管309を通って固体高分子型燃料電池スタック303のカソード電極へ供給される。また、燃料電池システム300は、固体高分子型燃料電池スタック303から放出された酸素を外部へ放出する酸素放出管310を備え、この酸素放出管310には、圧力制御弁311が設けられている。
【0005】
さらに、燃料電池システム300は、換気ファン312を有し、換気ファン312から送風管313を経由して供給される換気風が、燃料電池システムボックス301内のガスを排気管315へ送風される。この排気管315には、水素センサ316が設けられている。
【0006】
このように、燃料電池システムボックス301内には、固体高分子型燃料電池スタック303の他に、加湿器などその他の機器317が備えられ、換気ファン312の送風管313から換気風が送り込まれ、排気管315へ送風される。この排気管315に設けられた水素センサ316によって、燃料電池システムボックス301内の水素の漏洩を検知している。
【0007】
このような水素の漏洩を検知する水素センサが特開平2002−22700号公報に開示されている(例えば、特許文献1参照)。図5に示すように、特許文献1において、被測定ガスの存在する空間となる電池室Aは、電池ケースB内に収容される複数のニッケル水素電池Cを備えており、電池室Aの上壁部に水素センサ1が取り付けられて、過充電・過放電の検出装置の一部を構成している。水素センサ1は、センサ制御回路91を介してECU92に接続され、ECU92は水素センサ1にて測定される被測定ガス中の水素濃度に基づいて、電池の過充電・過放電を検知し、充放電を制御する。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−22700号公報(第6頁、図5、図6)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料電池システムボックスにおいて、固体高分子型燃料電池スタック、その他の機器との間には余剰空間が存在しており、この空間が広いと、水素センサが検知するまでに時間がかかり、水素の漏洩を検知するのに不利であった。そのため、水素漏洩時の検知時間の短縮ができないという問題があった。
【0010】
さらに換気システムが作動して強制的に換気する時の換気時間の短縮ができないという問題があった。
【0011】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、水素を燃料として発電を行う燃料電池システムからの水素の漏洩を効果的に検知する燃料電池システムボックスの配置構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明の請求項1に記載の発明は、筐体内に燃料電池スタックを備え、前記筐体の内部の空間に充填部材を配置し、前記充填部材の体積により前記空間の容積を埋めたことを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、燃料電池システムボックスを強制的に短時間に換気することができ、また水素センサの検知性を向上させることができるため、燃料電池システムからの水素の漏洩を効果的に検知することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記充填部材は、緩衝材であることを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の構成に加えて、充填部材は緩衝材であるため、衝突時、燃料電池システムボックス内のデバイスに対して、緩衝材として働き、破損を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る燃料電池システムボックスの配置構造の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムボックスの配置構造を有した燃料電池自動車の概略図である。図1に示すように、燃料電池自動車10(以下、車両という)のほぼ中央部の床下に、燃料電池システム100が搭載されている。この燃料電池システム100には、燃料電池システムボックス101、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117、および充填部材118、119が設けられている。燃料電池システム100は、これらの他に、水素タンク、コンプレッサ(スーパーチャージャ)、加湿器、温調器、ラジェータなどを備えている。これによって、車両10を駆動させるための電気が供給される。
【0017】
図2は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池システム100の概略を示す上面を破断した斜視図である。図2に示すように、燃料電池システム100は、燃料電池システムボックス101と、燃料である水素を貯蔵する水素タンク102と、固体高分子型燃料電池スタック103と、一度使用された水素の利用効率を上げる(燃費を良くする)ために固体高分子型燃料電池スタック103から放出された水素を再び固体高分子型燃料電池スタック103に循環させる水素循環路104と、水素タンク102と水素循環路104とを接続し、固体高分子型燃料電池スタック103に水素を供給するための水素供給路105とを備えている。この水素供給路105を通って供給された水素は、固体高分子型燃料電池スタック103に内蔵されるアノード電極へ供給される。また、燃料電池システム100は、固体高分子型燃料電池スタック103から放出された水素を外部へ放出する水素放出管106を備え、この水素放出管106には、水素パージ弁107が設けられている。
【0018】
また、この燃料電池システム100は、もう一つの燃料である酸素を供給するコンプレッサ108を有し、このコンプレッサ108から供給された酸素は、酸素供給管109を通って固体高分子型燃料電池スタック103に内蔵されるカソード電極へ供給される。また、燃料電池システム100は、固体高分子型燃料電池スタック103から放出された酸素を外部へ放出する酸素放出管110を備え、この酸素放出管110には、圧力制御弁111が設けられている。
【0019】
また、燃料電池システムボックス101内には、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117などの他に、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117の間の余剰空間を埋める充填部材118、119が設けられている。
【0020】
さらに、燃料電池システム100は、換気ファン112を有し、換気ファン112から送風管113を経由して供給される換気風が、燃料電池システムボックス101内のガスを排気管115へ送風する。この排気管115には、水素センサ116が設けられている。
【0021】
次に、以上の構成を備えた燃料電池システムボックス101の配置構造の動作について説明する。図3は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池システム100の概略を示す構成図であり、図3(a)は図2の平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A線の縦断面図である。高圧の水素タンク102に貯蔵されている水素は、水素供給路105及び水素循環路104を介して固体高分子型燃料電池スタック103に内蔵されるアノード電極に供給され、アノード電極において電子とプロトンとに解離する。解離した電子は外部の負荷を経由してカソード電極に移動し、プロトンは固体高分子電解質中をカソード電極に移動し、カソード電極において、車外から取り入れられてコンプレッサ108によりから酸素供給管109を経て供給される酸化剤ガス(空気中の酸素)により酸化されて水を生じる。
【0022】
燃料電池システム100においては、アノード電極全体に水素を行き渡らせるために、固体高分子型燃料電池スタック103には理論量よりも多量の水素が供給されており、アノード電極で消費されなかった水素は、固体高分子型燃料電池スタック103から放出され、水素循環路104を流通して再び固体高分子型燃料電池スタック103に循環される。
【0023】
また、固体高分子型燃料電池スタック103に供給される水素は予め加湿されており、さらに発電に伴い水が生成する。これらの水が、固体高分子型燃料電池スタック103の内部で結露して水素の流通を妨げ、固体高分子型燃料電池スタック103の発電効率を低下させることを防ぐために、アノード電極に過剰の水素を吹き込むことで、結露水のパージを水素パージ弁107により行う。このパージされた結露水は水素パージ弁107を介して水素放出管106から系外に排出される。
【0024】
このように、アノード電極における水素と共に、発電に使用されたカソード電極における酸化剤ガス(空気中の酸素)は、圧力制御弁111によって圧力を制御されて、酸素放出管110から系外に排出される。
【0025】
また、燃料電池システムボックス101内には、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117などの他に、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117の間の余剰空間を埋める独立気泡型の発泡材からなる充填部材118、119を設けているため、燃料電池システムボックス101内の余剰空間は、狭められて水素が漏れた場合にも、効果的に検知することができる。この充填部材118、119は、発泡材として発泡ポリプロピレンが用いられている。
【0026】
さらに、燃料電池システム100は、換気ファン112を有し、換気ファン112から送風管113を経由して供給される換気風が、燃料電池システムボックス101内のガスを排気管115へ送風して、水素センサ116に送風するため、水素の漏洩が発生した場合に、水素センサ116によって、燃料電池システムボックス101内の水素の漏洩を検知することができる。
【0027】
即ち、この一実施の形態では、燃料電池システムボックス101内の空間容積に独立気泡型の発泡材を挿入して、固体高分子型燃料電池スタック103、加湿器などのその他の機器117との間の空間を充填している。
【0028】
また、水素センサ116は、燃料電池システムボックス101の外部の排気管115に設けているが、燃料電池システムボックス101の内部に設けても良く、その場合には、図3(b)に示されるように、充填部材118、119の上面部付近は空間が設けられて、水素が上面部付近の空間に集まりやすいように、換言すると検知センサに検知されやすいようになっている。また、発熱部品に対しては、冷却を妨げないように、充填部材118、119を充填しないようにしている。
【0029】
ところで、図3(a)に示すように、燃料電池システムボックス100内で漏れた水素は、充填部材118、119で充填された狭い空間を漂うことにより、広い空間を漂うよりは検知センサ(水素センサ)116は、速やかに水素を検知することができる。
【0030】
さらに充填部材118、119は、発泡ポリプロピレンを用いているため、耐熱性があり、かつ軽量であり、車両の衝突時に燃料電池システムボックス100内の構成部品に対して緩衝材として働き、これらの破損を防ぐことができる。
【0031】
以上好ましい実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更が可能なものである。例えば、実施の形態では、充填部材を2個配置しているが、空間を充填することができれば、いくつあっても構わない。また、充填部材として発泡ポリプロピレンを用いているが、充填部材として機能するものであればその他の絶縁性部材であっても構わない。また、充填部材は主に絶縁性部材を用いているが、導電性の充填部材を用いることにより、燃料電池システムボックス内で発生した静電気を筐体に容易に逃がすことができる。そのため、導電性でも良い箇所には、発泡アルミなどの導電性部材を用いることができる。
【0032】
また、水素センサは、実施の形態では、燃料電池システムボックスの外部に設置しているが、燃料電池システムボックスの内部に設けることもできる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、空間容積を減少させることで、水素漏洩時に水素センサの検知時間を短縮することができ燃料電池システムからの水素の漏洩を効果的に検知することができる。さらに換気システムが作動したときに、同じ換気風量に対して、換気能力が向上するため、安全濃度に達する時間を短縮することができる。
【0034】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加えて、充填部材は緩衝材であるため、衝突時に燃料電池システムボックス内のデバイスに対して緩衝材として働き、破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムボックスを設けた燃料電池自動車の概略図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムの概略を示す部分断面斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムの概略を示す構成図であり、(a)は図2の平面図であり、(b)は(a)のA−A線の縦断面図である。
【図4】従来の燃料電池システムの概略を示す構成図である。
【図5】従来の電池室内の水素濃度を検知するシステムの概略を示す構成図である。
【符号の説明】
10 燃料電池自動車
100 燃料電池システム
101 燃料電池システムボックス
102 水素タンク
103 固体高分子型燃料電池スタック
104 水素循環路
105 水素供給路
106 水素放出路
107 水素パージ弁
108 コンプレッサ
109 酸素供給路
110 酸素放出路
111 圧力制御弁
112 換気ファン
113 送風管
115 排気管
116 水素センサ
117 その他の機器
118、119 充填部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素を燃料として発電を行う燃料電池システムからの水素の漏洩を検知する燃料電池システムボックスの配置構造に関し、特に、燃料電池スタックやその他の機器との間に充填部材を配置する燃料電池システムボックスの配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料電池システムを構成する燃料電池スタックは、アノード電極とカソード電極との間に固体高分子電解質を挟持したものであり、燃料電池システムボックス内に収められて燃料電池自動車などの様々な用途に用いられる。
【0003】
図4は、従来の固体高分子型燃料電池スタックを利用した燃料電池システムの構成図を示す。図4に示すように、燃料電池システム300は、燃料電池システムボックス301と、燃料である水素を貯蔵する水素タンク302と、固体高分子型燃料電池スタック303と、固体高分子型燃料電池スタック303から放出された水素を再び固体高分子型燃料電池スタック303に循環させる水素循環路304と、水素タンク302と水素循環路304とを接続し、固体高分子型燃料電池スタック303に水素を供給するための水素供給路305とを備えている。この水素供給路305を通って供給された水素は、固体高分子型燃料電池スタック303のアノード電極へ供給される。また、燃料電池システム300は、固体高分子型燃料電池スタック303から放出された水素を外部へ放出する水素放出管306を備え、この水素放出管306には、水素パージ弁307が設けられている。
【0004】
また、この燃料電池システム300は、もう一方の燃料である酸素を供給するコンプレッサ308を有し、このコンプレッサ308から供給された酸素は、酸素供給管309を通って固体高分子型燃料電池スタック303のカソード電極へ供給される。また、燃料電池システム300は、固体高分子型燃料電池スタック303から放出された酸素を外部へ放出する酸素放出管310を備え、この酸素放出管310には、圧力制御弁311が設けられている。
【0005】
さらに、燃料電池システム300は、換気ファン312を有し、換気ファン312から送風管313を経由して供給される換気風が、燃料電池システムボックス301内のガスを排気管315へ送風される。この排気管315には、水素センサ316が設けられている。
【0006】
このように、燃料電池システムボックス301内には、固体高分子型燃料電池スタック303の他に、加湿器などその他の機器317が備えられ、換気ファン312の送風管313から換気風が送り込まれ、排気管315へ送風される。この排気管315に設けられた水素センサ316によって、燃料電池システムボックス301内の水素の漏洩を検知している。
【0007】
このような水素の漏洩を検知する水素センサが特開平2002−22700号公報に開示されている(例えば、特許文献1参照)。図5に示すように、特許文献1において、被測定ガスの存在する空間となる電池室Aは、電池ケースB内に収容される複数のニッケル水素電池Cを備えており、電池室Aの上壁部に水素センサ1が取り付けられて、過充電・過放電の検出装置の一部を構成している。水素センサ1は、センサ制御回路91を介してECU92に接続され、ECU92は水素センサ1にて測定される被測定ガス中の水素濃度に基づいて、電池の過充電・過放電を検知し、充放電を制御する。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−22700号公報(第6頁、図5、図6)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料電池システムボックスにおいて、固体高分子型燃料電池スタック、その他の機器との間には余剰空間が存在しており、この空間が広いと、水素センサが検知するまでに時間がかかり、水素の漏洩を検知するのに不利であった。そのため、水素漏洩時の検知時間の短縮ができないという問題があった。
【0010】
さらに換気システムが作動して強制的に換気する時の換気時間の短縮ができないという問題があった。
【0011】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、水素を燃料として発電を行う燃料電池システムからの水素の漏洩を効果的に検知する燃料電池システムボックスの配置構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明の請求項1に記載の発明は、筐体内に燃料電池スタックを備え、前記筐体の内部の空間に充填部材を配置し、前記充填部材の体積により前記空間の容積を埋めたことを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、燃料電池システムボックスを強制的に短時間に換気することができ、また水素センサの検知性を向上させることができるため、燃料電池システムからの水素の漏洩を効果的に検知することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記充填部材は、緩衝材であることを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の構成に加えて、充填部材は緩衝材であるため、衝突時、燃料電池システムボックス内のデバイスに対して、緩衝材として働き、破損を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る燃料電池システムボックスの配置構造の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムボックスの配置構造を有した燃料電池自動車の概略図である。図1に示すように、燃料電池自動車10(以下、車両という)のほぼ中央部の床下に、燃料電池システム100が搭載されている。この燃料電池システム100には、燃料電池システムボックス101、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117、および充填部材118、119が設けられている。燃料電池システム100は、これらの他に、水素タンク、コンプレッサ(スーパーチャージャ)、加湿器、温調器、ラジェータなどを備えている。これによって、車両10を駆動させるための電気が供給される。
【0017】
図2は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池システム100の概略を示す上面を破断した斜視図である。図2に示すように、燃料電池システム100は、燃料電池システムボックス101と、燃料である水素を貯蔵する水素タンク102と、固体高分子型燃料電池スタック103と、一度使用された水素の利用効率を上げる(燃費を良くする)ために固体高分子型燃料電池スタック103から放出された水素を再び固体高分子型燃料電池スタック103に循環させる水素循環路104と、水素タンク102と水素循環路104とを接続し、固体高分子型燃料電池スタック103に水素を供給するための水素供給路105とを備えている。この水素供給路105を通って供給された水素は、固体高分子型燃料電池スタック103に内蔵されるアノード電極へ供給される。また、燃料電池システム100は、固体高分子型燃料電池スタック103から放出された水素を外部へ放出する水素放出管106を備え、この水素放出管106には、水素パージ弁107が設けられている。
【0018】
また、この燃料電池システム100は、もう一つの燃料である酸素を供給するコンプレッサ108を有し、このコンプレッサ108から供給された酸素は、酸素供給管109を通って固体高分子型燃料電池スタック103に内蔵されるカソード電極へ供給される。また、燃料電池システム100は、固体高分子型燃料電池スタック103から放出された酸素を外部へ放出する酸素放出管110を備え、この酸素放出管110には、圧力制御弁111が設けられている。
【0019】
また、燃料電池システムボックス101内には、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117などの他に、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117の間の余剰空間を埋める充填部材118、119が設けられている。
【0020】
さらに、燃料電池システム100は、換気ファン112を有し、換気ファン112から送風管113を経由して供給される換気風が、燃料電池システムボックス101内のガスを排気管115へ送風する。この排気管115には、水素センサ116が設けられている。
【0021】
次に、以上の構成を備えた燃料電池システムボックス101の配置構造の動作について説明する。図3は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池システム100の概略を示す構成図であり、図3(a)は図2の平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A線の縦断面図である。高圧の水素タンク102に貯蔵されている水素は、水素供給路105及び水素循環路104を介して固体高分子型燃料電池スタック103に内蔵されるアノード電極に供給され、アノード電極において電子とプロトンとに解離する。解離した電子は外部の負荷を経由してカソード電極に移動し、プロトンは固体高分子電解質中をカソード電極に移動し、カソード電極において、車外から取り入れられてコンプレッサ108によりから酸素供給管109を経て供給される酸化剤ガス(空気中の酸素)により酸化されて水を生じる。
【0022】
燃料電池システム100においては、アノード電極全体に水素を行き渡らせるために、固体高分子型燃料電池スタック103には理論量よりも多量の水素が供給されており、アノード電極で消費されなかった水素は、固体高分子型燃料電池スタック103から放出され、水素循環路104を流通して再び固体高分子型燃料電池スタック103に循環される。
【0023】
また、固体高分子型燃料電池スタック103に供給される水素は予め加湿されており、さらに発電に伴い水が生成する。これらの水が、固体高分子型燃料電池スタック103の内部で結露して水素の流通を妨げ、固体高分子型燃料電池スタック103の発電効率を低下させることを防ぐために、アノード電極に過剰の水素を吹き込むことで、結露水のパージを水素パージ弁107により行う。このパージされた結露水は水素パージ弁107を介して水素放出管106から系外に排出される。
【0024】
このように、アノード電極における水素と共に、発電に使用されたカソード電極における酸化剤ガス(空気中の酸素)は、圧力制御弁111によって圧力を制御されて、酸素放出管110から系外に排出される。
【0025】
また、燃料電池システムボックス101内には、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117などの他に、固体高分子型燃料電池スタック103、その他の機器117の間の余剰空間を埋める独立気泡型の発泡材からなる充填部材118、119を設けているため、燃料電池システムボックス101内の余剰空間は、狭められて水素が漏れた場合にも、効果的に検知することができる。この充填部材118、119は、発泡材として発泡ポリプロピレンが用いられている。
【0026】
さらに、燃料電池システム100は、換気ファン112を有し、換気ファン112から送風管113を経由して供給される換気風が、燃料電池システムボックス101内のガスを排気管115へ送風して、水素センサ116に送風するため、水素の漏洩が発生した場合に、水素センサ116によって、燃料電池システムボックス101内の水素の漏洩を検知することができる。
【0027】
即ち、この一実施の形態では、燃料電池システムボックス101内の空間容積に独立気泡型の発泡材を挿入して、固体高分子型燃料電池スタック103、加湿器などのその他の機器117との間の空間を充填している。
【0028】
また、水素センサ116は、燃料電池システムボックス101の外部の排気管115に設けているが、燃料電池システムボックス101の内部に設けても良く、その場合には、図3(b)に示されるように、充填部材118、119の上面部付近は空間が設けられて、水素が上面部付近の空間に集まりやすいように、換言すると検知センサに検知されやすいようになっている。また、発熱部品に対しては、冷却を妨げないように、充填部材118、119を充填しないようにしている。
【0029】
ところで、図3(a)に示すように、燃料電池システムボックス100内で漏れた水素は、充填部材118、119で充填された狭い空間を漂うことにより、広い空間を漂うよりは検知センサ(水素センサ)116は、速やかに水素を検知することができる。
【0030】
さらに充填部材118、119は、発泡ポリプロピレンを用いているため、耐熱性があり、かつ軽量であり、車両の衝突時に燃料電池システムボックス100内の構成部品に対して緩衝材として働き、これらの破損を防ぐことができる。
【0031】
以上好ましい実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更が可能なものである。例えば、実施の形態では、充填部材を2個配置しているが、空間を充填することができれば、いくつあっても構わない。また、充填部材として発泡ポリプロピレンを用いているが、充填部材として機能するものであればその他の絶縁性部材であっても構わない。また、充填部材は主に絶縁性部材を用いているが、導電性の充填部材を用いることにより、燃料電池システムボックス内で発生した静電気を筐体に容易に逃がすことができる。そのため、導電性でも良い箇所には、発泡アルミなどの導電性部材を用いることができる。
【0032】
また、水素センサは、実施の形態では、燃料電池システムボックスの外部に設置しているが、燃料電池システムボックスの内部に設けることもできる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、空間容積を減少させることで、水素漏洩時に水素センサの検知時間を短縮することができ燃料電池システムからの水素の漏洩を効果的に検知することができる。さらに換気システムが作動したときに、同じ換気風量に対して、換気能力が向上するため、安全濃度に達する時間を短縮することができる。
【0034】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加えて、充填部材は緩衝材であるため、衝突時に燃料電池システムボックス内のデバイスに対して緩衝材として働き、破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムボックスを設けた燃料電池自動車の概略図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムの概略を示す部分断面斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムの概略を示す構成図であり、(a)は図2の平面図であり、(b)は(a)のA−A線の縦断面図である。
【図4】従来の燃料電池システムの概略を示す構成図である。
【図5】従来の電池室内の水素濃度を検知するシステムの概略を示す構成図である。
【符号の説明】
10 燃料電池自動車
100 燃料電池システム
101 燃料電池システムボックス
102 水素タンク
103 固体高分子型燃料電池スタック
104 水素循環路
105 水素供給路
106 水素放出路
107 水素パージ弁
108 コンプレッサ
109 酸素供給路
110 酸素放出路
111 圧力制御弁
112 換気ファン
113 送風管
115 排気管
116 水素センサ
117 その他の機器
118、119 充填部材
Claims (2)
- 筐体内に燃料電池スタックを備え、
前記筐体の内部の空間に充填部材を配置し、前記充填部材の体積により前記空間の容積を埋めたことを特徴とする燃料電池システムボックスの配置構造。 - 前記充填部材は、緩衝材であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムボックスの配置構造。
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|---|---|---|---|
| JP2002307897A JP2004146135A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 燃料電池システムボックスの配置構造 |
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|---|---|
| JP2004146135A true JP2004146135A (ja) | 2004-05-20 |
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| JP2002307897A Withdrawn JP2004146135A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 燃料電池システムボックスの配置構造 |
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Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006076422A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システムを搭載する移動体 |
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-
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- 2002-10-23 JP JP2002307897A patent/JP2004146135A/ja not_active Withdrawn
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