JP2004144187A - ガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非磁性体材料から構成されたガイド装置において、構造を簡略化し、高面圧に耐え得るようにする。
【解決手段】ガイド軸2と、非磁性体材料から構成され、ガイド軸2に外挿するコラム3とを有し、コラム3をガイド軸2に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置1において、ガイド軸2およびコラム3間にローラベアリング4を設ける。ローラベアリング4は、非磁性体材料から構成され、複数の保持孔40aを有する薄肉の筒状リテーナ40と、非磁性体材料から構成され、リテーナ40の各保持孔40aにそれぞれ回転自在に保持された複数のローラ42とから構成されている。各ローラ42が転動するガイド軸2およびコラム3の各平面部2a,3aには、各ローラ42の外周面の母線に沿いつつ軸方向に延びる石英ガラスプレート20,30がそれぞれ設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】ガイド軸2と、非磁性体材料から構成され、ガイド軸2に外挿するコラム3とを有し、コラム3をガイド軸2に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置1において、ガイド軸2およびコラム3間にローラベアリング4を設ける。ローラベアリング4は、非磁性体材料から構成され、複数の保持孔40aを有する薄肉の筒状リテーナ40と、非磁性体材料から構成され、リテーナ40の各保持孔40aにそれぞれ回転自在に保持された複数のローラ42とから構成されている。各ローラ42が転動するガイド軸2およびコラム3の各平面部2a,3aには、各ローラ42の外周面の母線に沿いつつ軸方向に延びる石英ガラスプレート20,30がそれぞれ設けられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガイド装置に関し、詳細には、ガイド軸とこれに外挿するコラムとを備えたものにおいて、コラムをガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
一般に、電子顕微鏡のような検査機器においては、磁気が電子の動きに影響を及ぼすため、機器の材料としては、非磁性体が用いられており、電子顕微鏡用の直動軸受においても同様に非磁性体であることが要求される。
【0003】
直動軸受が非磁性体材料で構成されたものとして、例えば特開2000−74056号公報には、セラミック製の玉がセラミック製の丸棒の上を転動するように構成された直動玉軸受が示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−74056号公報(段落番号[0022]〜[0023])
【0005】
この場合には、玉の転動面を構成するのに、4本の丸棒を用いており、あるいは特殊な断面形状を有する2本また4本の棒材を用いているため、構造がやや複雑である。
【0006】
そこで、転動面にセラミックや超硬を溶射することにより、セラミック製の棒材を用いないようにすることも考えられるが、この場合には、セラミックや超硬により厚い層を形成するのが難しく、転動面の面圧を上げることができなかった。
【0007】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、非磁性体材料から構成されたガイド装置において、構造を簡略化でき、しかも高面圧に耐えることができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るガイド装置は、断面多角形状のガイド軸と、非磁性体材料からなり、ガイド軸に外挿するコラムとを備え、コラムをガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置であって、ガイド軸の外周面上を軸方向に転動し得る各々円柱状の複数の転動体を有している。転動体は非磁性体材料から構成されており、円柱状の転動体の外周面の母線が接触するガイド軸の転動面が、母線に沿いつつガイド軸の軸方向に延びる石英ガラスから形成されている。
【0009】
この場合には、ガイド軸の転動面が、転動体の直線状の母線に沿いつつ延びる非磁性体材料の石英ガラスから構成されているので、ガイド軸の一つの転動面を構成するのに一つの石英ガラスを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有する石英ガラスを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合、石英ガラスの板厚を厚くすることが簡単に行えるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0010】
請求項2の発明では、ガイド軸の転動面に石英ガラス製のプレートが固着されている。
【0011】
請求項3の発明では、ガイド軸自体が石英ガラスから構成されているので、構造を一層簡略化できる。
【0012】
請求項4の発明に係るガイド装置は、断面多角形状のガイド軸とこれに外挿するコラムとを備え、コラムをガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置であって、ガイド軸の外周面上を軸方向に転動する各々円柱状の複数の転動体を有している。転動体は非磁性体材料から構成されており、円柱状の転動体の外周面の母線が接触するガイド軸の転動面は、母線に沿いつつガイド軸の軸方向に延びるセラミック製または超硬製のプレートから構成されている。
【0013】
この場合には、ガイド軸の転動面が、転動体の直線状の母線に沿って延設されたセラミック製または超硬製のプレートから構成されているので、ガイド軸の転動面を構成するのに一つのセラミック製プレートまたは超硬製プレートを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有するプレートを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合には、セラミック製プレートまたは超硬製プレートの板厚を厚くすることが簡単に行えるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0014】
超硬製のプレートは、請求項5の発明に記載されているように、多孔性を有しているのが好ましい。この場合には、超硬製のプレートの含油性を向上でき、転動体および転動面の摩耗を抑制できるとともに、超硬製のプレートの接着性を向上できる。
【0015】
請求項6の発明においては、複数の保持孔を有し、非磁性体材料からなる断面多角形状の薄肉の筒状リテーナがガイド軸およびコラムの間に介装されており、各転動体がリテーナの各保持孔に各々回転自在に保持されている。すなわち、この場合には、ガイド装置が、直動軸受としてローラベアリングを有している。
【0016】
請求項7の発明においては、非磁性体材料から構成されかつ各転動体にそれぞれ対応する複数の支軸がコラムに設けられており、各転動体が各支軸を介してコラムにそれぞれ回転自在に支持されている。すなわち、この場合には、ガイド装置がリテーナレスベアリングを有している。
【0017】
請求項8の発明においては、ガイド軸が複数の平面部からなる断面多角形状の外周面を有するとともに、コラムがガイド軸の前記各平面部に対応する複数の平面部からなる断面多角形状の貫通穴を有しており、各転動体がコラムの貫通穴の隅部において、貫通穴に形成された一対のポケット穴に収容されている。転動体には、ポケット穴の内部に配設された支軸が挿通しており、転動体は、支軸の回りに配設された多数のニードルローラを介して支軸の回りに回転自在に構成されている。
【0018】
この場合には、ガイド軸の外周面の角部が転動体によって保持されることになるので、ガイド軸の強固な保持が可能になる。これにより、ガイド軸およびコラム間に大きな捩じれが発生した場合でも、このような捩じれに対応でき、各転動体にスキューが発生するのを防止できる。
【0019】
コラムの貫通穴の隅部において一対のポケット穴に収容された各転動体の外周面の母線は、請求項9の発明では互いに直交しており、請求項10の発明では互いに平行に配置されている。
【0020】
本ガイド装置が適用される好適な機器または装置は、請求項11の発明に記載されているように、電子顕微鏡または半導体製造装置のX−Yテーブルである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施態様によるガイド装置の縦断面図、図2はそのII−II 線断面図である。
【0022】
図1および図2に示すように、このガイド装置1は、断面多角形状(ここでは六角形状)の外周面を有し、軸方向に延びるガイド軸2と、断面多角形状(ここでは六角形状)の貫通穴を有し、ガイド軸2との間に所定の間隔を隔ててガイド軸2に外挿されたコラム3と、ガイド軸2とコラム3の間に嵌装されたローラベアリング4とを有している。
【0023】
ガイド軸2の外周面は6個の平面部2aから構成されており、コラム3の貫通穴の内周面は、ガイド軸2の外周面の各平面部2aに対応する6個の平面部3aから構成されている。
【0024】
ローラベアリング4は、断面多角形状(ここでは六角形状)の薄肉の筒状リテーナ40と、リテーナ40に貫通形成された矩形状の複数の保持孔40aにそれぞれ回転自在に支持され、ガイド軸2およびコラム3の各平面部2a,3a上を軸方向に転動し得る複数の円柱状のローラ(転動体)42とから構成されている。この構成により、ローラベアリング4を介して、コラム3がガイド軸2に対して軸方向移動自在に支持されている。
【0025】
各ローラ42が転動するガイド軸2およびコラム3の各平面部2a,3a(つまり転動面)には、石英ガラスプレート20,30を嵌め込むための凹部がそれぞれ形成されており、石英ガラスプレート20,30は該各凹部内にそれぞれ固着されている。各石英ガラスプレート20,30は、その外表面がローラ42の外周面の母線に沿いつつ、ガイド軸2およびコラム3の軸方向に延びている。
【0026】
好ましくは、ガイド軸2、コラム3およびリテーナ40は、アルミニウム、セラミック、超硬、硬質プラスチックなどの非磁性体材料から形成されており、ローラ42は、セラミック、超硬などの非磁性体材料から形成されている。ガイド軸2およびコラム3をアルミニウムのような比較的軟らかい材料から構成した場合には、ガイド軸2およびコラム3の加工性を向上でき、その結果、製造コストを低減できる。
【0027】
また、この場合には、ガイド軸2の転動面が、ローラ42の直線状の母線に沿いつつ延びる非磁性体材料の石英ガラスから構成されているので、ガイド軸2の一つの転動面を構成するのに一枚の石英ガラスを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有する石英ガラスを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合、石英ガラスの板厚を簡単に厚くすることができるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0028】
なお、ガイド軸2自体を石英ガラスから構成する、つまり六角柱状の石英ガラスによりガイド軸2を構成するようにしてもよく、この場合には、構造を一層簡略化できる。
【0029】
また、石英ガラスプレート20,30のかわりに、セラミック製または超硬製のプレートを用いるようにしてもよい。超硬製プレートの場合、多孔性を有するものが好ましい。この場合には、超硬製プレートの含油性が向上してローラ42および転動面の摩耗を抑制できるとともに、超硬製プレートの接着性を向上できる。
【0030】
〔他の実施態様〕
前記実施態様では、転動体としてのローラがリテーナに保持されたものを示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図3ないし図5は本発明の他の実施態様によるガイド装置を示しており、図3はガイド装置の縦断面図、図4はそのIV−IV 線断面図、図5は図4の一部拡大図である。
【0031】
図3および図4に示すように、このガイド装置100は、断面多角形状(ここでは矩形状)の外周面を有し、軸方向に延びるガイド軸102と、断面多角形状(ここでは矩形状)の貫通穴を有し、ガイド軸102との間に所定の間隔を隔ててガイド軸102に外挿されたコラム103と、ガイド軸102とコラム103の間に嵌装されたニードルローラベアリング110とを有している。
【0032】
ガイド軸102の外周面は4個の平面部102aから構成されており、コラム103の貫通穴の内周面は、ガイド軸102の外周面の各平面部102aに対応する4個の平面部103aから構成されている。
【0033】
ニードルローラベアリング110は、図5の拡大図に示すように、ガイド軸102の平面部102a上を軸方向(同図紙面垂直方向)に転動し得る円筒状の外輪111と、その内周側に配設された複数のニードルローラ112とから構成されている。外輪111には支軸113が挿通しており、外輪111は、ニードルローラ112を介して支軸113に回転自在に支持されている。この構成により、ニードルローラベアリング110を介して、コラム103がガイド軸102に対して軸方向移動自在に支持されている。
【0034】
なお、外輪111は、コラム103の矩形状の貫通穴の隅部に形成されたポケット穴104内に収容されている。図3に示すように、ポケット穴104は、その軸方向端部が開口しており、その開口端は、コラム103の両端にそれぞれ配置されたエンドプレート115により閉塞されている。また支軸113は、ガイド軸102の各平面部102aと平行に延びる軸穴105内に支持されている。これにより、コラム103の貫通穴の隅部において隣り合う各支軸113の軸線、したがって各外輪111の外周面の母線は互いに直交している。
【0035】
ニードルローラベアリング110の各外輪111が転動するガイド軸102の各平面部102a(つまり転動面)には、石英ガラスプレート120を嵌め込むための凹部がそれぞれ形成されており、石英ガラスプレート120は該各凹部内にそれぞれ固着されている。各石英ガラスプレート120は、その外表面が外輪111の外周面の母線に沿いつつ、ガイド軸102の軸方向に延びている。
【0036】
好ましくは、ガイド軸102、コラム103、およびニードルローラベアリング110の構成部品である外輪111、ニードルローラ112、支軸113は、アルミニウム、セラミック、超硬、硬質プラスチックなどの非磁性体材料から形成されている。ガイド軸2およびコラム3をアルミニウムのような比較的軟らかい材料から構成した場合には、ガイド軸2およびコラム3の加工性を向上でき、その結果、製造コストを低減できる。
【0037】
また、この場合には、ガイド軸102の転動面が、ニードルローラベアリング110の外輪111の直線状の母線に沿いつつ延びる非磁性体材料の石英ガラスから構成されているので、ガイド軸102の一つの転動面を構成するのに一枚の石英ガラスを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有する石英ガラスを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合、石英ガラスの板厚を簡単に厚くすることができるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0038】
なお、ガイド軸102自体を石英ガラスから構成する、つまり四角柱状の石英ガラスによりガイド軸102を構成するようにしてもよく、この場合には、構造を一層簡略化できる。
【0039】
また、石英ガラスプレート120のかわりに、セラミック製または超硬製のプレートを用いるようにしてもよい。超硬製プレートの場合、多孔性を有するものが好ましい。この場合には、超硬製プレートの含油性が向上してニードルローラベアリング110および転動面の摩耗を抑制できるとともに、超硬製プレートの接着性を向上できる。
【0040】
さらに、コラム103の貫通穴の各平面部103aに配置される各ニードルローラベアリング110が、コラム103の貫通穴の各隅部に配置されていることにより、ガイド軸102の外周面102aの各角部を隣り合う各ニードルベアリング110によって保持できるようになり、これにより、ガイド軸102を強固に保持できるようになる。その結果、ガイド軸102およびコラム103間に大きな捩じれが発生した場合でも、このような捩じれに対応でき、各ニードルローラ112にスキューが発生するのを防止できる。
【0041】
なお、コラム103の貫通穴の隅部において隣り合う各ニードルローラベアリング110の各支軸113の軸線、したがって各外輪111の外周面の母線は、互いに平行に配置されていてもよい。図6は、このようなニードルローラベアリングの例を示しており、同図中において図5と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0042】
図6に示すように、このガイド軸102は、その角部に矩形状の突出部102′を有している。突出部102′は、コラム103の多角形状の貫通穴の隅部に貫通形成された矩形状の貫通穴103bに収容されている。
【0043】
ガイド軸102の突出部102′において互いに平行に配置された相対する各平面部102′aには、石英ガラスプレート120がそれぞれ設けられている。一方、コラム103内には、ガイド軸102の突出部102′を挟んで、一対のポケット穴104および軸穴105が互いに平行に形成されており、これらのポケット穴104および軸穴105には、それぞれ外輪111および支軸113が配置されている。これにより、各ニードルローラベアリング110の各外輪111の外周面の母線が互いに平行になっている。
【0044】
この場合には、ガイド軸102の各角部において、矩形状突出部102′の対向平面部102′aが、隣り合う各ニードルベアリング110によって挟持されるので、ガイド軸102の一層強固な保持が可能になり、ガイド軸102およびコラム103間の過大な捩じれに対応できるようになる。
【0045】
また、前記他の実施態様では、ニードルローラベアリング110がコラム103の両端側にのみ配置された例を示したが、コラム103のその他の個所にニードルローラベアリング110を配置するようにしてもよい。
【0046】
たとえばコラム103の長手方向中央部にニードルローラベアリング110を配置する場合には、ニードルローラベアリング110の支軸113の軸穴中心線を通る断面でコラム103を二つの割型コラムに分割することにより、このコラム中央部のニードルローラベアリング110のコラム103への組込みが容易に行えるようになるとともに、支軸113をセンタリングピンとして利用することによって二つの割型コラムのセンタリングを簡単に行えるようになる。これにより、長尺のコラムの製作が容易になる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るガイド装置によれば、非磁性体材料から構成されたものにおいて、構造を簡略化でき、しかも高面圧に耐えることができるようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるガイド装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II 線断面図である。る。
【図3】本発明の他の実施態様によるガイド装置の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV 線断面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】図5の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1: ガイド装置
2: ガイド軸
2a: 平面部
20: 石英ガラスプレート
3: コラム
3a: 平面部
30: 石英ガラスプレート
4: ローラベアリング
40a: 保持孔
42: ローラ
101: ガイド装置
102: ガイド軸
102a: 平面部
120: 石英ガラスプレート
103: コラム
103a: 平面部
110: ニードルローラベアリング
111: 外輪
112: ニードルローラ
113: 支軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガイド装置に関し、詳細には、ガイド軸とこれに外挿するコラムとを備えたものにおいて、コラムをガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
一般に、電子顕微鏡のような検査機器においては、磁気が電子の動きに影響を及ぼすため、機器の材料としては、非磁性体が用いられており、電子顕微鏡用の直動軸受においても同様に非磁性体であることが要求される。
【0003】
直動軸受が非磁性体材料で構成されたものとして、例えば特開2000−74056号公報には、セラミック製の玉がセラミック製の丸棒の上を転動するように構成された直動玉軸受が示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−74056号公報(段落番号[0022]〜[0023])
【0005】
この場合には、玉の転動面を構成するのに、4本の丸棒を用いており、あるいは特殊な断面形状を有する2本また4本の棒材を用いているため、構造がやや複雑である。
【0006】
そこで、転動面にセラミックや超硬を溶射することにより、セラミック製の棒材を用いないようにすることも考えられるが、この場合には、セラミックや超硬により厚い層を形成するのが難しく、転動面の面圧を上げることができなかった。
【0007】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、非磁性体材料から構成されたガイド装置において、構造を簡略化でき、しかも高面圧に耐えることができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るガイド装置は、断面多角形状のガイド軸と、非磁性体材料からなり、ガイド軸に外挿するコラムとを備え、コラムをガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置であって、ガイド軸の外周面上を軸方向に転動し得る各々円柱状の複数の転動体を有している。転動体は非磁性体材料から構成されており、円柱状の転動体の外周面の母線が接触するガイド軸の転動面が、母線に沿いつつガイド軸の軸方向に延びる石英ガラスから形成されている。
【0009】
この場合には、ガイド軸の転動面が、転動体の直線状の母線に沿いつつ延びる非磁性体材料の石英ガラスから構成されているので、ガイド軸の一つの転動面を構成するのに一つの石英ガラスを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有する石英ガラスを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合、石英ガラスの板厚を厚くすることが簡単に行えるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0010】
請求項2の発明では、ガイド軸の転動面に石英ガラス製のプレートが固着されている。
【0011】
請求項3の発明では、ガイド軸自体が石英ガラスから構成されているので、構造を一層簡略化できる。
【0012】
請求項4の発明に係るガイド装置は、断面多角形状のガイド軸とこれに外挿するコラムとを備え、コラムをガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置であって、ガイド軸の外周面上を軸方向に転動する各々円柱状の複数の転動体を有している。転動体は非磁性体材料から構成されており、円柱状の転動体の外周面の母線が接触するガイド軸の転動面は、母線に沿いつつガイド軸の軸方向に延びるセラミック製または超硬製のプレートから構成されている。
【0013】
この場合には、ガイド軸の転動面が、転動体の直線状の母線に沿って延設されたセラミック製または超硬製のプレートから構成されているので、ガイド軸の転動面を構成するのに一つのセラミック製プレートまたは超硬製プレートを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有するプレートを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合には、セラミック製プレートまたは超硬製プレートの板厚を厚くすることが簡単に行えるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0014】
超硬製のプレートは、請求項5の発明に記載されているように、多孔性を有しているのが好ましい。この場合には、超硬製のプレートの含油性を向上でき、転動体および転動面の摩耗を抑制できるとともに、超硬製のプレートの接着性を向上できる。
【0015】
請求項6の発明においては、複数の保持孔を有し、非磁性体材料からなる断面多角形状の薄肉の筒状リテーナがガイド軸およびコラムの間に介装されており、各転動体がリテーナの各保持孔に各々回転自在に保持されている。すなわち、この場合には、ガイド装置が、直動軸受としてローラベアリングを有している。
【0016】
請求項7の発明においては、非磁性体材料から構成されかつ各転動体にそれぞれ対応する複数の支軸がコラムに設けられており、各転動体が各支軸を介してコラムにそれぞれ回転自在に支持されている。すなわち、この場合には、ガイド装置がリテーナレスベアリングを有している。
【0017】
請求項8の発明においては、ガイド軸が複数の平面部からなる断面多角形状の外周面を有するとともに、コラムがガイド軸の前記各平面部に対応する複数の平面部からなる断面多角形状の貫通穴を有しており、各転動体がコラムの貫通穴の隅部において、貫通穴に形成された一対のポケット穴に収容されている。転動体には、ポケット穴の内部に配設された支軸が挿通しており、転動体は、支軸の回りに配設された多数のニードルローラを介して支軸の回りに回転自在に構成されている。
【0018】
この場合には、ガイド軸の外周面の角部が転動体によって保持されることになるので、ガイド軸の強固な保持が可能になる。これにより、ガイド軸およびコラム間に大きな捩じれが発生した場合でも、このような捩じれに対応でき、各転動体にスキューが発生するのを防止できる。
【0019】
コラムの貫通穴の隅部において一対のポケット穴に収容された各転動体の外周面の母線は、請求項9の発明では互いに直交しており、請求項10の発明では互いに平行に配置されている。
【0020】
本ガイド装置が適用される好適な機器または装置は、請求項11の発明に記載されているように、電子顕微鏡または半導体製造装置のX−Yテーブルである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施態様によるガイド装置の縦断面図、図2はそのII−II 線断面図である。
【0022】
図1および図2に示すように、このガイド装置1は、断面多角形状(ここでは六角形状)の外周面を有し、軸方向に延びるガイド軸2と、断面多角形状(ここでは六角形状)の貫通穴を有し、ガイド軸2との間に所定の間隔を隔ててガイド軸2に外挿されたコラム3と、ガイド軸2とコラム3の間に嵌装されたローラベアリング4とを有している。
【0023】
ガイド軸2の外周面は6個の平面部2aから構成されており、コラム3の貫通穴の内周面は、ガイド軸2の外周面の各平面部2aに対応する6個の平面部3aから構成されている。
【0024】
ローラベアリング4は、断面多角形状(ここでは六角形状)の薄肉の筒状リテーナ40と、リテーナ40に貫通形成された矩形状の複数の保持孔40aにそれぞれ回転自在に支持され、ガイド軸2およびコラム3の各平面部2a,3a上を軸方向に転動し得る複数の円柱状のローラ(転動体)42とから構成されている。この構成により、ローラベアリング4を介して、コラム3がガイド軸2に対して軸方向移動自在に支持されている。
【0025】
各ローラ42が転動するガイド軸2およびコラム3の各平面部2a,3a(つまり転動面)には、石英ガラスプレート20,30を嵌め込むための凹部がそれぞれ形成されており、石英ガラスプレート20,30は該各凹部内にそれぞれ固着されている。各石英ガラスプレート20,30は、その外表面がローラ42の外周面の母線に沿いつつ、ガイド軸2およびコラム3の軸方向に延びている。
【0026】
好ましくは、ガイド軸2、コラム3およびリテーナ40は、アルミニウム、セラミック、超硬、硬質プラスチックなどの非磁性体材料から形成されており、ローラ42は、セラミック、超硬などの非磁性体材料から形成されている。ガイド軸2およびコラム3をアルミニウムのような比較的軟らかい材料から構成した場合には、ガイド軸2およびコラム3の加工性を向上でき、その結果、製造コストを低減できる。
【0027】
また、この場合には、ガイド軸2の転動面が、ローラ42の直線状の母線に沿いつつ延びる非磁性体材料の石英ガラスから構成されているので、ガイド軸2の一つの転動面を構成するのに一枚の石英ガラスを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有する石英ガラスを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合、石英ガラスの板厚を簡単に厚くすることができるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0028】
なお、ガイド軸2自体を石英ガラスから構成する、つまり六角柱状の石英ガラスによりガイド軸2を構成するようにしてもよく、この場合には、構造を一層簡略化できる。
【0029】
また、石英ガラスプレート20,30のかわりに、セラミック製または超硬製のプレートを用いるようにしてもよい。超硬製プレートの場合、多孔性を有するものが好ましい。この場合には、超硬製プレートの含油性が向上してローラ42および転動面の摩耗を抑制できるとともに、超硬製プレートの接着性を向上できる。
【0030】
〔他の実施態様〕
前記実施態様では、転動体としてのローラがリテーナに保持されたものを示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図3ないし図5は本発明の他の実施態様によるガイド装置を示しており、図3はガイド装置の縦断面図、図4はそのIV−IV 線断面図、図5は図4の一部拡大図である。
【0031】
図3および図4に示すように、このガイド装置100は、断面多角形状(ここでは矩形状)の外周面を有し、軸方向に延びるガイド軸102と、断面多角形状(ここでは矩形状)の貫通穴を有し、ガイド軸102との間に所定の間隔を隔ててガイド軸102に外挿されたコラム103と、ガイド軸102とコラム103の間に嵌装されたニードルローラベアリング110とを有している。
【0032】
ガイド軸102の外周面は4個の平面部102aから構成されており、コラム103の貫通穴の内周面は、ガイド軸102の外周面の各平面部102aに対応する4個の平面部103aから構成されている。
【0033】
ニードルローラベアリング110は、図5の拡大図に示すように、ガイド軸102の平面部102a上を軸方向(同図紙面垂直方向)に転動し得る円筒状の外輪111と、その内周側に配設された複数のニードルローラ112とから構成されている。外輪111には支軸113が挿通しており、外輪111は、ニードルローラ112を介して支軸113に回転自在に支持されている。この構成により、ニードルローラベアリング110を介して、コラム103がガイド軸102に対して軸方向移動自在に支持されている。
【0034】
なお、外輪111は、コラム103の矩形状の貫通穴の隅部に形成されたポケット穴104内に収容されている。図3に示すように、ポケット穴104は、その軸方向端部が開口しており、その開口端は、コラム103の両端にそれぞれ配置されたエンドプレート115により閉塞されている。また支軸113は、ガイド軸102の各平面部102aと平行に延びる軸穴105内に支持されている。これにより、コラム103の貫通穴の隅部において隣り合う各支軸113の軸線、したがって各外輪111の外周面の母線は互いに直交している。
【0035】
ニードルローラベアリング110の各外輪111が転動するガイド軸102の各平面部102a(つまり転動面)には、石英ガラスプレート120を嵌め込むための凹部がそれぞれ形成されており、石英ガラスプレート120は該各凹部内にそれぞれ固着されている。各石英ガラスプレート120は、その外表面が外輪111の外周面の母線に沿いつつ、ガイド軸102の軸方向に延びている。
【0036】
好ましくは、ガイド軸102、コラム103、およびニードルローラベアリング110の構成部品である外輪111、ニードルローラ112、支軸113は、アルミニウム、セラミック、超硬、硬質プラスチックなどの非磁性体材料から形成されている。ガイド軸2およびコラム3をアルミニウムのような比較的軟らかい材料から構成した場合には、ガイド軸2およびコラム3の加工性を向上でき、その結果、製造コストを低減できる。
【0037】
また、この場合には、ガイド軸102の転動面が、ニードルローラベアリング110の外輪111の直線状の母線に沿いつつ延びる非磁性体材料の石英ガラスから構成されているので、ガイド軸102の一つの転動面を構成するのに一枚の石英ガラスを設けるだけでよく、しかも、この場合、平坦状面を有する石英ガラスを用意すればよいので、構造を簡略化できる。また、この場合、石英ガラスの板厚を簡単に厚くすることができるので、高面圧に耐え得るガイド装置を容易に実現できる。
【0038】
なお、ガイド軸102自体を石英ガラスから構成する、つまり四角柱状の石英ガラスによりガイド軸102を構成するようにしてもよく、この場合には、構造を一層簡略化できる。
【0039】
また、石英ガラスプレート120のかわりに、セラミック製または超硬製のプレートを用いるようにしてもよい。超硬製プレートの場合、多孔性を有するものが好ましい。この場合には、超硬製プレートの含油性が向上してニードルローラベアリング110および転動面の摩耗を抑制できるとともに、超硬製プレートの接着性を向上できる。
【0040】
さらに、コラム103の貫通穴の各平面部103aに配置される各ニードルローラベアリング110が、コラム103の貫通穴の各隅部に配置されていることにより、ガイド軸102の外周面102aの各角部を隣り合う各ニードルベアリング110によって保持できるようになり、これにより、ガイド軸102を強固に保持できるようになる。その結果、ガイド軸102およびコラム103間に大きな捩じれが発生した場合でも、このような捩じれに対応でき、各ニードルローラ112にスキューが発生するのを防止できる。
【0041】
なお、コラム103の貫通穴の隅部において隣り合う各ニードルローラベアリング110の各支軸113の軸線、したがって各外輪111の外周面の母線は、互いに平行に配置されていてもよい。図6は、このようなニードルローラベアリングの例を示しており、同図中において図5と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0042】
図6に示すように、このガイド軸102は、その角部に矩形状の突出部102′を有している。突出部102′は、コラム103の多角形状の貫通穴の隅部に貫通形成された矩形状の貫通穴103bに収容されている。
【0043】
ガイド軸102の突出部102′において互いに平行に配置された相対する各平面部102′aには、石英ガラスプレート120がそれぞれ設けられている。一方、コラム103内には、ガイド軸102の突出部102′を挟んで、一対のポケット穴104および軸穴105が互いに平行に形成されており、これらのポケット穴104および軸穴105には、それぞれ外輪111および支軸113が配置されている。これにより、各ニードルローラベアリング110の各外輪111の外周面の母線が互いに平行になっている。
【0044】
この場合には、ガイド軸102の各角部において、矩形状突出部102′の対向平面部102′aが、隣り合う各ニードルベアリング110によって挟持されるので、ガイド軸102の一層強固な保持が可能になり、ガイド軸102およびコラム103間の過大な捩じれに対応できるようになる。
【0045】
また、前記他の実施態様では、ニードルローラベアリング110がコラム103の両端側にのみ配置された例を示したが、コラム103のその他の個所にニードルローラベアリング110を配置するようにしてもよい。
【0046】
たとえばコラム103の長手方向中央部にニードルローラベアリング110を配置する場合には、ニードルローラベアリング110の支軸113の軸穴中心線を通る断面でコラム103を二つの割型コラムに分割することにより、このコラム中央部のニードルローラベアリング110のコラム103への組込みが容易に行えるようになるとともに、支軸113をセンタリングピンとして利用することによって二つの割型コラムのセンタリングを簡単に行えるようになる。これにより、長尺のコラムの製作が容易になる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るガイド装置によれば、非磁性体材料から構成されたものにおいて、構造を簡略化でき、しかも高面圧に耐えることができるようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるガイド装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II 線断面図である。る。
【図3】本発明の他の実施態様によるガイド装置の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV 線断面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】図5の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1: ガイド装置
2: ガイド軸
2a: 平面部
20: 石英ガラスプレート
3: コラム
3a: 平面部
30: 石英ガラスプレート
4: ローラベアリング
40a: 保持孔
42: ローラ
101: ガイド装置
102: ガイド軸
102a: 平面部
120: 石英ガラスプレート
103: コラム
103a: 平面部
110: ニードルローラベアリング
111: 外輪
112: ニードルローラ
113: 支軸
Claims (11)
- 断面多角形状のガイド軸と、非磁性体材料からなり、前記ガイド軸に外挿するコラムとを備え、前記コラムを前記ガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置において、
非磁性体材料から構成されるとともに、前記ガイド軸の外周面上を軸方向に転動し得る各々円柱状の複数の転動体が設けられており、
前記転動体の外周面の母線が接触する前記ガイド軸の転動面が、前記転動体の前記母線に沿いつつ前記ガイド軸の軸方向に延びる石英ガラスから構成されている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項1において、
前記ガイド軸の前記転動面に石英ガラス製のプレートが固着されている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項1において、
前記ガイド軸自体が石英ガラスから構成されている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 断面多角形状のガイド軸とこれに外挿するコラムとを備え、前記コラムを前記ガイド軸に対して軸方向移動自在に支持するガイド装置において、
非磁性体材料から構成されるとともに、前記ガイド軸の外周面上を軸方向に転動し得る各々円柱状の複数の転動体が設けられており、
前記転動体の外周面の母線が接触する前記ガイド軸の転動面が、前記転動体の前記母線に沿いつつ前記ガイド軸の軸方向に延びるセラミック製または超硬製のプレートから構成されている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項4において、
前記超硬製のプレートが多孔性を有している、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項1または4において、
前記ガイド軸および前記コラムの間には、非磁性体材料から構成されかつ複数の保持孔を有する、断面多角形状の薄肉の筒状リテーナが介装されており、前記各転動体が前記各保持孔に各々回転自在に保持されている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項1または4において、
前記コラムには、非磁性体材料から構成されかつ前記各転動体にそれぞれ対応する複数の支軸が設けられており、前記各転動体が、前記各支軸を介して前記コラムにそれぞれ回転自在に支持されている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項7において、
前記ガイド軸が、複数の平面部からなる断面多角形状の外周面を有し、
前記コラムが、前記ガイド軸の前記各平面部に対応する複数の平面部からなる断面多角形状の貫通穴を有しており、
前記各転動体が、前記コラムの前記貫通穴の隅部において、前記貫通穴に形成された一対のポケット穴に収容されており、前記ポケット穴の内部に配設された支軸が前記転動体を挿通するとともに、前記支軸の回りに配設された多数のニードルローラを介して、前記転動体が前記支軸の回りを回転自在になっている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項8において、
前記貫通穴の前記隅部において前記一対のポケット穴に収容された前記各転動体の外周面の母線が互いに直交している、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項8において、
前記貫通穴の前記隅部において前記一対のポケット穴に収容された前記各転動体の外周面の母線が互いに平行に配置されている、
ことを特徴とするガイド装置。 - 請求項1ないし10のいずれかにおいて、
前記ガイド装置が、電子顕微鏡用または半導体製造装置のX−Yテーブル用のガイド装置である、
ことを特徴とするガイド装置。
Priority Applications (1)
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JP2002309295A JP2004144187A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | ガイド装置 |
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JP2002309295A JP2004144187A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | ガイド装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261471A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Nachi Fujikoshi Corp | リニア軸受組立体とそれを用いたリニアソレノイドバルブ |
CN102042301A (zh) * | 2009-10-23 | 2011-05-04 | 亚伊色尔株式会社 | 导向装置 |
JP2012117625A (ja) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Isel Co Ltd | 直動軸受装置 |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002309295A patent/JP2004144187A/ja active Pending
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JP2012117625A (ja) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Isel Co Ltd | 直動軸受装置 |
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