JP2004143655A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期保存安定性を有し、衣料の吸水性、風合いおよび柔軟性を向上させる液体柔軟剤組成物を提供する。
【解決手段】 以下の(A)〜(D)を必須成分として含有する液体柔軟剤組成物である。(A)特定のカチオン性界面活性剤、(B)エチレングリコール、プロピレングリコールおよびジエチレングリコールからなる群から選ばれる1種以上の親水性溶剤、(C)水溶性無機塩、(D)天然タンパク質を加水分解して得られるペプチド。
【選択図】なし

Description

 本発明は柔軟剤組成物に関し、さらに詳しくはイミダゾリン型カチオン性界面活性剤またはエステル型カチオン性界面活性剤からなる衣料用液体柔軟剤組成物に関する。
 市販されている家庭用柔軟剤は、大部分が1分子中に2個の長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩を主成分とした組成物である。
例えば、ジ(硬化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロライドは、優れた柔軟性と帯電防止能を有するため広く使用されているが、これらを使用した場合、繊維表面が撥水化されてしまうため、繊維の吸水性が悪くなり、着用の際に汗の吸い取りが悪いなどの欠点を有していた。一方、吸水性の優れた柔軟基剤の一つとして知られているジオレイルジメチル第4級アンモニウム塩は、吸水性は改良されたが柔軟性が不十分であり、柔軟性を改良するためにタンパク質を加水分解して得られたペプチドを含む柔軟性組成物(例えば特許文献1参照)や柔軟剤成分とセリシンからなる柔軟剤(例えば特許文献2参照)が提案されている。
特開平7−18576号公報 特開2001−192970号公報
しかしながら、従来の柔軟剤組成物は、風合い、柔軟性、吸水性および配合安定性の全てを満足させるものはない。
 本発明は、布地への柔軟性付与効果に優れ、かつ吸水性および配合安定性に優れた衣料用液体柔軟剤組成物を提供することを目的とする。
 本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の化合物を組み合わせて用いることにより柔軟性、吸水性および配合安定性に優れた液体柔軟剤組成物を見出し本発明に到達した。
 すなわち、本発明は、以下の(A)〜(D)を必須成分として含有する液体柔軟剤組成物である。
(A):下記一般式(1)で示されるカチオン性界面活性剤(A1)および下記一般式(2)で示されるカチオン性界面活性剤(A2)からなる群から選ばれる1種以上のカチオン性界面活性剤
Figure 2004143655
Figure 2004143655
 式中、R1およびR4は炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基または炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基、R2およびR3は炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基、炭素数8〜24のアルカポリエニル基またはベンジル基であり2個のR2は同一でも異なっていてもよく、Z1は水素原子または式:R3CO−で表される基、Qは炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基または式:R3CO−OCH2CH2−で表される基、fは1〜5の整数であり、Xf-は、f価の対イオンである。
(B):グリコール系溶剤および炭素数1〜4のアルコールからなる群から選ばれる1種以上の親水性溶剤
(C):水溶性無機塩
(D):天然タンパク質を加水分解して得られるペプチド
 本発明の衣料用の液体柔軟剤組成物は、高い水への分散性および長期間の配合安定性、布地への柔軟性および帯電防止性付与効果を有し、従来のものよりも布地の吸水性が顕著に優れている。
 本発明における一般式(1)および(2)において、R1およびR4は直鎖もしくは分岐の炭素数1〜24、好ましくは炭素数1〜8、さらに好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、直鎖もしくは分岐の炭素数2〜24、好ましくは炭素数2〜8のアルケニル基、又はアルキル基の炭素数2〜24、好ましくは炭素数2〜8、さらに好ましくは炭素数2〜4のβ−ヒドロキシアルキル基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−エチルヘキシル基、ペンチル基、オクチル、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基およびヘプタデシル基など、アルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基、イソプロペニル基、アリル基、メタリル基、オクテニル基、ウンデセニル基、トリデセニル基、ペンタデセニル基およびヘプタデセニル基などが挙げられる。また、β−ヒドロキシアルキル基としては、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシラウリル基、2−ヒドロキシパルミチル基、2−ヒドロキシステアリル基などが挙げられる。こららのうち好ましいのは、アルキル基およびβ−ヒドロキシアルキル基、特に好ましいのはメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基および2−ヒドロキシプロピル基であり、最も好ましいのはメチル基である。
 R2およびR3は炭素数6〜24、好ましくは炭素数8〜24の直鎖もしくは分岐のアルキル基、炭素数6〜24、好ましくは炭素数8〜24の直鎖もしくは分岐のアルケニル基、炭素数8〜24、好ましくは炭素数10〜24の直鎖もしくは分岐のアルカポリエニル基(リノレイル基などのアルカジエニル基、およびアルカトリエニル基など)またはベンジル基である。好ましい例はR1で例示したアルキル基およびアルケニル基のうち炭素数6〜24の直鎖のもの、さらに好ましいのはペンタデシル基、ヘプタデシル基、トリデセニル基、ペンタデセニル基、ヘプタデセニル基およびこれらの混合物である。
一般式(1)における2個のR2は同一であっても異なっていてもよい。
 一般式(2)におけるZ1は水素原子または式:R3CO−(なお、R3は前述のR3として挙げた基と同様の基が挙げられ、1分子中に2個以上のR3を含む場合は同一でも異なっていてもよい)で表される基、例えばオクタノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基およびオレオイル基があげられ、好ましくはパルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基およびこれらの混合物である。
 Qは炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基または式:R3CO−OCH2CH2−(なお、R3は前述のR3として挙げた基と同様の基が挙げられ、1分子中に2個以上のR3を含む場合は同一でも異なっていてもよい)で表される基であり、これらのうち好ましいのは、炭素数1〜4のアルキル基および炭素数2〜4のβ−ヒドロキシアルキル基および式:R3CO−OCH2CH2−で表される基、特に好ましいのはメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、並びにR3CO−、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基およびこれらの混合物である式:R3CO−OCH2CH2−で表される基である。
 一般式(1)および(2)中のfは1〜5、好ましくは1〜3の整数であり、Xf-はf価の対イオンであり、ハロゲンイオン(クロルイオン、フッ素イオン、臭素イオンおよびヨウ素イオン)、OH-、無機酸アニオン(炭酸アニオン、燐酸アニオンおよび硫酸アニオンなど)、および有機酸アニオンが挙げられる。有機酸アニオンを構成する有機酸としては、1価または2価〜5価のカルボン酸類[炭素数1〜18の1価の脂肪族カルボン酸(蟻酸、酢酸、酪酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸およびドデカン酸など)、2〜5価の脂肪族カルボン酸(しゅう酸、アジピン酸、クエン酸、イタコン酸など)、並びに芳香族カルボン酸(安息香酸、フタル酸およびトリメリット酸など)]、スルホン酸類(炭素数1〜18のアルキル基を有するスルホン酸、例えばメチルスルホン酸およびエチルスルホン酸など、炭素数1〜18のアルキル基を有するアルキル置換芳香族スルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸およびドデシルベンゼンスルホン酸など、ナフタレンスルホン酸並びにp−フェノールスルホン酸など)、硫酸エステル類(炭素数1〜12のアルキルもしくはアルケニル基を有する硫酸エステル、たとえばメチル硫酸エステル、エチル硫酸エステル、オクチル硫酸エステル、2−エチルヘキシル硫酸エステル、デシル硫酸エステルおよびドデシル硫酸エステルなど)、リン酸エステル類(炭素数1〜12のアルキルもしくはアルケニル基を有する燐酸エステル、たとえばオクチル燐酸エステル、2−エチルヘキシル燐酸エステル、デシル燐酸エステルおよびドデシル燐酸エステルなど)、並びに炭素数6〜36の1〜4価のフェノール類(フェノール、p−クロロフェノール、β−ナフトール、o−およびp−ニトロフェノール、p−アミノフェノール、カテコールおよびレゾルシンなど)などが含まれる。Xf-のうち好ましいのはクロルイオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオンおよびメチル炭酸イオンで、特に好ましいのは、メチル硫酸イオンおよびエチル硫酸イオンである。
 本発明における(A)は、好ましくは、分子中に少なくとも1種(好ましくは1〜3種、さらに好ましくは1種)のアルケニル基を有するカチオン性界面活性剤の1種以上を含有する。
 (A1)は、一般式(1)におけるR2のうちの少なくとも一部が炭素数8〜24のアルケニル基、特に、ヘプタデセニル基、ペンタデセニル基またはトリデセニル基であることが好ましく、ヘプタデセニル基であることがとりわけ好ましい。(A2)は、一般式(2)におけるR3のうちの少なくとも一部、またはZ1を構成するR3のうちの少なくとも一部が炭素数8〜24のアルケニル基、特に、ヘプタデセニル基、ペンタデセニル基またはトリデセニル基であることが好ましく、ヘプタデセニル基であることがとりわけ好ましい。
 (A)は、ヨウ素価が、通常0〜140、好ましくは20〜120、さらに好ましくは40〜100、特に好ましくは50〜90である。 ヨウ素価が20以上であれば吸水性がさらに良好になり、120以下であれば、さらに柔軟性が向上しやすい。
 一般式(1)で表されるカチオン性界面活性剤(A1)のうち好ましいものの例としては、R1がメチル、エチル、ブチルまたはβ−ヒドロキシエチル基で、R2がペンタデシル、ヘプタデシル、ヘプタデセニルおよび/または2−ヒドロキシオクチル基のもの、具体的には以下に示す(A11)〜(A15)等があげられる。
(A11)R1=メチル基、R2=ヘプタデセニル基、Xf-=CH3SO4 - 、f=1
(A12)R1=メチル基、R2=ヘプタデセニル基/ヘプタデシル基(60/40質量%;以下において特に限定しない限り、%は質量%を表す)、Xf-=CH3SO4 - 、f=1
(A13)R1=β−ヒドロキシエチル基、R2=ペンタデシル基/ヘプタデセニル基(30/70%)、Xf-=CH3SO4 - 、f=1
(A14)R1=メチル基、R2=ペンタデシル基/ヘプタデシル基(40/60%)、Xf-=Cl- 、f=1
(A15)R1=エチル基、R2=ペンタデシル基、Xf-=C25SO4 - 、f=1
 一般式(2)で示されるカチオン性界面活性剤(A2)のうち好ましいものの例としては、R4がメチル、エチル、ブチルまたはβ−ヒドロキシエチル基、R3がペンタデシル、ヘプタデシル、ヘプタデセニルおよび/または2−ヒドロキシオクチル基、Z1が水素、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルおよび/またはオレオイル基、並びにQがメチル、エチルまたはβ−ヒドロキシエチル基のもの、具体的には以下に示す(A21)〜(A24)があげられる。
(A21)R4=メチル基、R3=ヘプタデシル基/ヘプタデセニル基(37/63%)、Z1=ステアロイル基/オレオイル基(37/63%)、Q=β−ヒドロキシエチル基、Xf-=CH3SO4 - 、f=1
(A22)R4=メチル基、R3=ヘプタデセニル基、Z1=オレオイル基、
     Q=β−ヒドロキシエチル基、Xf-=CH3SO4 - 、f=1
(A23)R4=エチル基、R3=ペンタデシル基、Z1=ステアロイル基、
     Q=メチル基、Xf-=C25SO4 - 、f=1
(A24)R4=メチル基、R3=ペンタデシル基/ヘプタデシル基(40/60%)、Z1=パルミトイル基/ステアロイル基(40/60%)、
     Q=β−ヒドロキシエチル基、Xf-=Cl-
 (A1)は、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの炭素数6〜24の脂肪酸にジエチレントリアミンとを150〜200℃で加熱縮合させて得られたアミド型の第3級アミンを塩酸、酢酸などの酸で中和する方法、又は該アミド型の第3級アミンをメチルクロライド、ベンジルクロライド、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸などのアルキル化剤を加圧下、加熱して反応する方法などで得られる。
 (A2)は、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの炭素数6〜24、好ましくは8〜24の脂肪酸とトリエタノールアミンを150〜200℃で加熱縮合させてエステル型の第3級アミンを作り、これに塩酸、酢酸などの酸で中和する方法や、前記のアルキル化剤を加圧下、加熱して反応する方法などで得ることができる。
 (A)のうち、好ましいものは(A1)または(A1)と(A2)の併用であり、併用の場合の(A1)/(A2)の好ましい質量比率は、40/60〜98/2、さらに好ましくは50/50〜80/20である。
 本発明における親水性溶剤(B)は、グリコール系溶剤および炭素数1〜4のアルコールからなる群から選ばれる1種以上である。
グリコール系溶剤としては総炭素数2〜10のグリコール系溶剤、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブチレングリコールおよび1,3−ブチレングリコー等のグリコール、モノアルキルエーテル{エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルおよびジプロピレングリコールモノメチルエーテルなど}、並びにジアルキルエーテル{エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、およびジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテルなど}が挙げられる。
炭素数1〜4のアルコールとしてはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノールおよびt−ブチルアルコール等が挙げられる。
(B)のうち好ましいのはグリコール系溶剤であり、さらに好ましいのはグリコール、特にエチレングリコール、プロピレングリコールおよびジエチレングリコール、とりわけ好ましいのはプロピレングリコールである。また、2種以上を併用する場合の比率は特に限定されない。
本発明における水溶性無機塩(C)としては、25℃での100gの水に対して10g以上溶解することのできる無機塩が含まれ、例えばアルカリ金属塩[ハロゲン化物(塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、フッ化ナトリウムなど)、硫酸塩(硫酸ナトリウム、硫酸カリウムなど)およびリン酸塩(リン酸ナトリウム、リン酸カリウムなど)]、アルカリ土類金属塩[ハロゲン化物(塩化カルシウム、塩化マグネシウムなど)および硫酸塩(硫酸マグネシウムなど)]並びにアンモニウム塩[ハロゲン化物(塩化アンモニウムなど)および硫酸塩(硫酸アンモニウムなど)]があげられる。
これらのうち好ましくは、アルカリ金属塩、特に塩化ナトリウムまたは硫酸ナトリウムである。
 本発明におけるペプチド(D)は、天然タンパク質を加水分解して得られるペプチドであって、通常、2個以上のアミノ酸がペプチド結合によって結合したものである。重量平均分子量(GPCによる測定)は好ましくは、好ましくは200〜50,000、さらに好ましくは400〜10,000である。
 天然タンパク質としては、牛皮もしくは豚皮等の動物由来のコラーゲン[例えば、「コラプトンS」川研ファインケミカル(株)製]、野菜または大豆由来のタンパク質[例えば、「ハイドロソラナム」および「ライゾソル」など:クローダジャパン(株)製]、および絹もしくは羊毛等の天然繊維由来のタンパク質などがあげられる。これらのうち好ましくは絹由来のタンパク質である。
絹を加水分解して得られたタンパク質の例としては、「クロシルクリキッド」クローダジャパン(株)製、「プロモイスシルク−1000」(株)成和化成製および「シルクゲンGソルブル」一丸ファルコス(株)製などが挙げられる。
 本発明の液体柔軟剤組成物の質量に基づく(A)の含有量は、好ましくは5〜25%、さらに好ましくは8〜20%、特に好ましくは10〜18%である。(B)の含有量は、好ましくは1〜15%、さらに好ましくは2〜12%、特に好ましくは4〜10%である。(C)の含有量は、好ましくは0.1〜2%、さらに好ましくは0.2〜1.5%、特に好ましくは0.4〜1.0%である。(D)の含有量は、好ましくは0.001〜3.0%、さらに好ましくは0.003〜2.0%、特に好ましくは0.005〜1.0%である。この範囲であると柔軟性、吸水性および配合安定性が特に優れる。
 また、本発明の液体柔軟剤組成物は、さらに、下記一般式(3)で表される化合物の1種または2種以上の混合物からなるノニオン界面活性剤(E)および3価以上の多価アルコール(F)を含有することが吸水性および配合安定性の観点から好ましい。
  R5O−[(C24O)m/(A1O)n]−(C24O)p−H (3)
 式中、R6は、脂肪族系アルコールの残基であり、炭素数が通常8〜24(好ましくは12〜18)の脂肪族炭化水素基[例えば直鎖および/または分岐状の飽和もしくは不飽和脂肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基およびアルカジエニル基など)]または脂環式炭化水素基[例えばシクロアルキル基および多環式炭化水素基など]を表す。
 R6としては、前述のR1およびR4で挙げたアルキル基およびアルケニル基のうちの炭素数8〜24のもの、アルカジエニル基としては、たとえばリノレイル基などが挙げられる。シクロアルキル基としては、たとえばエチルシクロへキシル基、プロピルシクロヘキシル基、オクチルシクロヘキシル基、ノニルシクロヘキシル基などが挙げられる。多環式炭化水素としては、たとえばアダマンチル基などが挙げられる。これらのうち好ましいものはアルキル基およびアルケニル基、さらに好ましいものは炭素数10〜18のアルキル基および炭素数14〜20のアルケニル基である。
 脂肪族系アルコールは、天然アルコールでも合成アルコール(チーグラーアルコール、オキソアルコールなど)でもよい。
 脂肪族系アルコールの水酸基は1級または2級であることが好ましく、1級が特に好ましい。また、アルキル基部分は直鎖状でも分岐状でもよい。脂肪族アルコールとして特に好ましいものはドデシルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコールおよびオレイルアルコールである。
 A1は炭素数3〜8のアルキレン基または置換アルキレン基を表し、好ましいのは炭素数3のアルキレン基である。(A1O)の部分は、炭素数3以上のアルキレンオキシド(以下、AOと略記)の付加により形成される。このようなAOとしては、プロピレンオキシド(以下、POと略記)、1,2−または2,3−ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン、スチレンオキサイドおよびこれらの2種以上の併用が挙げられる。好ましくはPOである。
 一般式(3)中、mは、平均が0〜8、好ましくは1〜4となる0または1以上の整数である。nは、平均が0〜3となる0または1以上の整数であり、好ましくは1または2である。pは、平均が通常1〜80となる0または1以上の整数であり、好ましくは5〜70、特に好ましくは15〜40の整数である。
 (m+n+p)は、平均が通常3〜81、好ましくは11〜51の整数である。(m+p)/(m+n+p)は通常0.5以上、好ましくは0.7〜0.99である。[(C24O)m/(AO)n]の部分は、ブロック付加〔(C24O)m、(AO)nの順〕でもランダム付加でも良いが、好ましくはブロック付加である。
 (E)の重量平均分子量(Mw)は、通常261〜5,000、好ましくは300〜1,200である。〔分子量の測定はゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による。以下も同じ。〕
 (E)は好ましくはMwと数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が下記関係式(4)または(5)を満たすものである。
Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.010 (4)
  (但し、v<10の場合に適用)
Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.139       (5)
  (但し、v≧10の場合に適用)
 上記式(4)またな(5)で、Ln(v)はvの自然対数を意味し、vは脂肪族系アルコール1モル当たりに付加したAOの平均付加モル数を表し、前記一般式(3)での各AOの付加モル数であるmとnとpの合計の平均に相当する。
 関係式(4)または(5)を満たす場合、すなわち分子量分布が狭くなるとさらに充分な界面活性能が得られる。
 また、Mw/Mnは下記関係式(4’)または(5’)を満たすことがより好ましい。
Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.000       (4')
   (但し、v<10の場合に適用)
Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.129      (5')
   (但し、v≧10の場合に適用)
 (E)は、関係式(4)または(5)を満たし、さらに、下記分布定数cが2.0以下であるもの(E1)が好ましい。
cは、下記Weibullの分布則の式(6)から導き出される関係式(7)から求めることができる。
cはさらに好ましくは1.5以下、とくに好ましくは1.0以下である。関係式(7)において、分布定数cの値が小さい、すなわち未反応の脂肪族系アルコールの含有量が少ないほど分子量分布が狭いことを意味する。 なお、この式は、未反応の脂肪族系アルコールの量が検出限界(0.001質量%)以上の場合に適用される式であり、AOの平均付加モル数が12モルまで適用可能である。
v=c×Ln(n00/n0)−(c−1)×(1−n0/n00) (6)
c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (7)
 これらの式で、Ln(n00/n0)は(n00/n0)の自然対数を意味し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた脂肪族系アルコールのモル数、n0は未反応の脂肪族系アルコールのモル数を表す。
 (E)の含有量は、液体柔軟剤組成物の質量に基づいて好ましくは0〜10%、さらに好ましくは0.5〜8%、特に好ましくは1〜5%である。この範囲内のものが性能(水への分散性、長期保存安定性)がとくに優れる。
 (F)としては、3〜16の水酸基を有する炭素数3〜36のアルカンポリオール(トリオール、例えばトリメチロールプロパン、グリセリンおよびヘキサントリオール等;4〜6価およびそれ以上の高官能多価アルコール、例えばペンタエリスリトール、ソルビトール、キシリトールおよびマンニトール等)、これらの分子間または分子内脱水物(ジグリセリン、ジペンタエリスリトール、ソルビタン等)、糖類(グルコース、フラクトース、ショ糖等)およびその誘導体(グルコシド、例えばα−メチルグルコシド)等が挙げられる。これらのうち好ましくは、グリセリン、ジグリセリン、ソルビタン、ソルビトールおよびグルコシドであり、特に好ましいのは、グリセリン、ソルビタン、ソルビトールである。
 また、(F)の含有量は、液体柔軟剤組成物の質量に基づいて好ましくは0〜5%、さらに好ましくは0.2〜3%、特に好ましくは0.5〜2%である。この範囲内のものが性能(吸水性、長期保存安定性)がとくに優れる。
 本発明の液体柔軟剤組成物は、(E)以外の非イオン界面活性剤(G)、アニオン界面活性剤(H)、両性界面活性剤(I)、(A)以外のカチオン性界面活性剤(J)のいずれの界面活性剤を含有してもよい。これらのうち好ましいものは(G)または(J)である。
 (G)としては、多価アルコール型非イオン界面活性剤(G1)、アルキレンオキサイド付加型非イオン界面活性剤(G2)およびアルキルアミンオキシドなどが挙げられる。これらのうち好ましくは(G1)である。
(G1)としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリット脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルカノールアミドなどが挙げられる。これらのうち好ましいのは、ソルビタン脂肪酸エステルである。
(G2)としては、脂肪酸AO付加物、高級アルキルアミンAO付加物、多価アルコール(ソルビタンなど)脂肪酸エステルのエチレンオキサイド(以下、エチレンオキサイドはEOと略記)付加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいのはソルビタン脂肪酸エステルのEO付加物である。
 (H)としては、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテルカルボン酸またはその塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなど]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテル硫酸エステル塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリル硫酸ナトリウムなど]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル塩[スルホコハク酸モノもしくはジアルキルエステルのジもしくはモノナトリウム塩、スルホコハク酸(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)モノもしくはジアルキルエステルのジもしくはモノナトリウム塩等]、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホン酸塩[ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するリン酸エステル塩[ラウリルリン酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム等]、脂肪酸塩[ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン等]、アシル化アミノ酸塩[ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等]等が挙げられる。これらのうち好ましいものは、エーテルカルボン酸またはその塩、脂肪酸塩およびアシル化アミノ酸塩である。
 (I)としては、ベタイン型両性界面活性剤[ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウロイロアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等]、アミノ酸型両性界面活性剤[β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等]などが挙げられる。
 (J)としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩[セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド等]、ジアルキルジメチルアンモニウム塩[ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド等]、アルキルピリジニウム塩[セチルピリジニウムクロライド、ステアラミドメチルピリジニウムクロライド等]が挙げられる。これらのうち好ましいものは、アルキルトリメチルアンモニウム塩およびジアルキルジメチルアンモニム塩である。
 (G)、(H)、(I)および/または(J)の合計の含有量は、液体柔軟剤組成物の質量に基づいて好ましくは0〜10%、さらに好ましくは0〜8%、特に好ましくは0.5〜5%である。
 本発明の液体柔軟剤組成物には、必要に応じて、液体柔軟剤組成物の質量に基づいて、0.01〜5%の量の抗菌剤(イソチアゾリン系、カーバニド系、イミダゾール系、ビグアナイド系、チアゾール系抗菌剤等)、香料(d−リモネン、シンアミックアルデヒド、メチルヨノン等)、着色剤(青色1号、緑色3号、赤色1号等)、および(D)以外の保湿成分(オリーブ油、アボガド油、ヒアルロン酸、レシチン、アルギン酸塩、ラノリン等)等を必要により含有せせることができる。
 本発明の液体柔軟剤組成物は、20℃で液体であり、乳化液または透明均一液
である。
また、本発明の液体柔軟剤組成物の有効成分濃度[液体柔軟剤組成物の質量に基づく、水と(B)以外の成分の質量百分率]は、好ましくは10〜60%、さらに好ましくは20〜40%である。
本発明の液体柔軟剤組成物の25℃における粘度は、好ましくは1,000mPa・s、さらに好ましくは10〜500mPa・s、特に好ましくは10〜300mPa・sである。
 本発明の柔軟剤組成物は、天然繊維、合繊繊維およびこれらの混紡交編繊繊維の柔軟性付与に特に有用である。
 天然繊維としては、木綿、麻、羊毛などが挙げられ、化合繊繊維としてはレーヨン、アセテートなどの再生セルロース繊維、ポリエステル、ポリアミド繊維、アクリル、スパンデックスなどの合成繊維が挙げられる。これらの混紡交編繊繊維としては、木綿や麻と他の繊維(羊毛、ポリエステル、ポリアミド、アクリルなど)、羊毛と他の繊維(ポリエステル、ポリアミド、アクリルなど)、ポリエステル繊維と他の繊維(レーヨン、アセテート、ポリアミド、アクリル、スパンデックスなど)、ポリアミド繊維と他の繊維(レーヨン、アセテート、アクリル、スパンデックスなど)が挙げられる。
繊維の形態としては、布、不織布、編織物および衣服などが挙げられる。
 本発明の液体柔軟剤組成物は、通常1ppm〜0.5%の範囲の濃度(有効成分)で使用される。
 浴比は特に限定されないが通常1:4〜1:40、好ましくは1:6〜1:30である。
 本発明の液体柔軟剤組成物の使用温度は適用する繊維の種類によって任意に選択できるが、通常5〜80℃、好ましくは20〜50℃である。
実施例
 以下、実施例および製造例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において、部は質量部を示す。
製造例1
 加熱冷却装置、撹拌装置、温度計、窒素導入官、窒素排出管、滴下ロートを装着したガラス製耐圧容器にオレイン酸メチル600部、ジエチレントリアミン104部および次亜燐酸1部を仕込み、液中に窒素を通じながら150℃まで昇温する。密閉にしてから徐々に減圧にした後、メタノールおよび水を留去しながら150℃で約5時間反応させた。100℃に冷却後、プロピレングリコール243部を仕込み、75〜85℃でジメチル硫酸129部を徐々に滴下して、カチオン性界面活性剤(A11)75%とプロピレングリコール25%からなる溶液(A11P)を得た。
製造例2
 製造例1と同様の耐圧容器にオレイン酸360部、ステアリン酸240部、ジエチレントリアミン104部および次亜燐酸1部を仕込み、液中に窒素を通じながら150℃まで昇温する。徐々に減圧にした後、水を留去しながら150℃で5時間反応させた。100℃に冷却後、プロピレングリコール243部を仕込み、75〜85℃でジメチル硫酸129部を徐々に滴下して、カチオン性界面活性剤(A12)75%とプロピレングリコール25%からなる溶液(A12P)を得た。
実施例1〜14、比較例1〜4
 以下の成分を、表1および表2の部数使用し、水を加えて100部となるように室温で配合し、液体柔軟剤組成物を作製した。
(A11P)、
(A12P)、
(A23P):(A23)75%とプロピレングリコール25%からなる溶液、
(A24P):(A24)75%とプロピレングリコール25%からなる溶液、
(X1):ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、
(X2):ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、
(D1):「クロシルクリキッド」 クローダジャパン(株)製、
(D2):「シルクゲンGソルブル」 一丸ファルコス(株)製 、
(D3):「コラプトンS」 川研ファインケミカル(株)製、
非イオン性界面活性剤(E1)〜(E3):下記表1に記載のもの、
プロピレングリコール、硫酸ナトリウムおよびグリセリン。
Figure 2004143655
 表1において、(EO)‖(PO)はランダム付加、−(EO)はブロック付加を示す。
性能試験例1
実施例1〜16および比較例1〜4の柔軟剤を40℃の恒温槽にて1カ月静置し、配合安定性を評価した。その結果を表2および3に示した。
<評価基準>
各試料を下記基準で評価した。
  ○:均一に乳化 △:わずかに不均一層あり ×:二層に完全分離
 表2および3の結果より、本発明の柔軟剤組成物は優れた配合安定性を有していることがわかる。
性能試験例2
 実施例1〜14および比較例1〜3の柔軟剤について、下記の試験条件で柔軟性の評価を行った。その結果を表2および3に示した。
<処理条件>
 濃度が0.03%になるように柔軟剤組成物を水で希釈し、試験液1,000部を作成した。それに試布(綿ブロード24×24cm)を入れ5分間浸せきした(浴比1:30)。次いで、遠心脱水機で絞り(絞り率100%)、さらに風乾して試料とした。
<柔軟性評価方法>
 各試料を、水のみで処理した試布と比較し、触感にて下記基準で評価した。
 (評価基準)
   ◎:弾力性および柔軟性に優れる
   ○:弾力性および柔軟性が良好
   △:弾力性および柔軟性が水で処理したものよりわずかに良好
   ×:弾力性および柔軟性不良(水で処理したものと同レベル)

<吸水性評価方法>
 各試料を1×24cmに裁断し、垂直につるして底部を端から1cm、25℃の水溶液に漬けた状態で10分後の上昇した水の高さ(mm)を測定する。
 表2および3の結果より、本発明の組成物を用いた各実施例は、いずれも各比較例と比べると吸水性および柔軟性が優れている。
Figure 2004143655
Figure 2004143655
 本発明の柔軟剤組成物は、家庭用をはじめ各種繊維製品の柔軟仕上剤、特にタオル、肌着等の吸水性を要求される各種繊維製品の柔軟仕上剤として極めて有効である。

Claims (7)

  1. 以下の(A)〜(D)を必須成分として含有する液体柔軟剤組成物。
    (A):下記一般式(1)で示されるカチオン性界面活性剤(A1)および下記一般式(2)で示されるカチオン性界面活性剤(A2)からなる群から選ばれる1種以上のカチオン性界面活性剤
    Figure 2004143655
    Figure 2004143655
    [式中、R1およびR4は炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基または炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基、R2およびR3は炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基、炭素数8〜24のアルカポリエニル基またはベンジル基であり、2個のR2は同一でも異なっていてもよく、Z1は水素原子または式:R3CO−で表される基、Qは炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基または式:R3CO−OCH2CH2−で表される基、fは1〜5の整数であり、Xf-は、f価の対イオンである。]
    (B):グリコール系溶剤および炭素数1〜4のアルコールからなる群から選ばれる1種以上の親水性溶剤
    (C):水溶性無機塩
    (D):天然タンパク質を加水分解して得られるペプチド
  2. (A)が5〜25質量%、(B)が1〜15質量%、(C)が0.1〜2質量%、(D)が0.001〜3質量%であり、且つ25℃において10〜500mPa・sの粘度を有する請求項1記載の液体柔軟剤組成物。
  3. さらに、下記一般式(3)で示されるノニオン性界面活性剤(E)を含有する請求項1または2記載の液体柔軟剤組成物。
      R5O−[(C24O)m/(A1O)n]−(C24O)p−H (3)
    [式中、R5は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基または脂環式炭化水素基;A1は炭素数3〜8のアルキレン基;mは平均が0〜8となる0または1以上の整数、nは平均が1〜3となる0または1以上の整数、pは平均が1〜80となる0または1以上の整数であり、(m+n+p)は平均が3〜81となる整数であり、(m+p)/(m+n+p)は平均0.5以上である。[(C24O)m/(A1O)n]は、m≠0、n≠0のときブロック付加またはランダム付加を表す。]
  4. (E)が脂肪族系アルコール(a1)にアルキレンオキサイド(b1)を付加して製造され、下記(i)および(ii)を満たすノニオン性界面活性剤(E1)である請求項3記載の液体柔軟剤組成物。
    (i)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比:Mw/Mnが下記関係式(4)または(5)を満たす。
     Mw/Mn≦0.030Ln(v)+1.010 (但し、v<10)(4)
     Mw/Mn≦−0.026Ln(v)+1.139(但し、v≧10)(5)
    {但し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル当たりに付加したアルキレンオキサイド(b1)の平均付加モル数を示す。}
    (ii)下記式(6)から求められる分布定数cが2.0以下である。
     c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (6)
    {但し、vは式(4)または(5)に同じ、n00は反応に用いた脂肪族系アルコール(a1)のモル数、n0は未反応の脂肪族系アルコール(a1)のモル数を示す。}
  5. (A)が、分子中に少なくとも1種のアルケニル基を有し、20〜120のヨウ素価を有する請求項1〜4のいずれか記載の柔軟剤組成物。
  6. (D)が、シルク繊維を加水分解して得られたペプチドである請求項1〜5のいずれか記載の液体柔軟剤組成物。
  7. さらに、3価以上の多価アルコール(F)を含有する請求項1〜6のいずれか記載の液体柔軟剤組成物。
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