JP2002038372A - 柔軟剤組成物 - Google Patents

柔軟剤組成物

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JP2002038372A JP2000221306A JP2000221306A JP2002038372A JP 2002038372 A JP2002038372 A JP 2002038372A JP 2000221306 A JP2000221306 A JP 2000221306A JP 2000221306 A JP2000221306 A JP 2000221306A JP 2002038372 A JP2002038372 A JP 2002038372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水への分散性、長期保存安定性を改善し、衣料
に優れた柔軟性を付与する柔軟剤組成物を提供する。 【解決手段】 脂肪族系アルコールにアルキレンオキサ
イドを付加して直接製造され、特定の構造および分子量
分布を有するノニオン界面活性剤と、カチオン界面活性
剤とを必須成分としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は柔軟剤組成物に関
し、さらに詳しくは非アルキルフェノール系ノニオン性
界面界面活性剤およびカチオン界面活性剤からなる衣料
用柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、家庭用柔軟剤として市販されてい
る商品はほとんどがジ(硬化牛脂アルキル)ジメチルア
ンモニウムクロライドに代表される1分子中に2個の長
鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩を主成分と
した組成物である。しかしながら、上記の第4級アンモ
ニウム塩は低温で長期保存する場合には、増粘したり、
ゲル状になったり、分離したりする問題があるためポリ
オキシエチレン系の非イオン界面活性剤、電解質及び溶
剤等の添加剤を配合し、水への分散性及び長期保存安定
性を改良しているが、その効果は未だ不十分である。ま
た、従来から各種アミンを柔軟基剤とする液体柔軟仕上
剤が知られており、例えば、メチルジ(硬化牛脂アルキ
ル)アミンのような長鎖アルキルアミンを含有する繊維
に柔軟性を付与する組成物(特開昭52−59796号
公報);アシル化アルカノールアミン、水溶性第4級ア
ンモニウム塩及び脂肪酸エステルを含有する繊維に平滑
性、快適な手触りを与える繊維材料柔軟剤(特開昭58
−60070号公報);第4級アンモニウム化合物、高
級脂肪酸とヒドロキシ低級アルキルポリアミンとの縮合
反応物およびアルキルアミンポリグリコールエーテルを
含有する分散性の良い柔軟剤(特開昭61−16708
3号公報);にはジ(高級アルキル)環式アミンおよび
ブレンステッド酸を含有する織物処理用の安定な水性分
散剤(特開昭61−275474号公報);ジ長鎖アル
キルアミン−陰イオン性界面界面活性剤イオン対複合
体、非シリコーン系ロウ及び液体担体を含む柔軟化組成
物(特開昭64−85368号公報);ヒドロキシ低級
アルキルアルキレンジアミンと高級脂肪酸の縮合物等の
アミン及び両性布地コンディショニング剤を含有する布
地コンディショニング組成物(特開平2−6662号公
報);ジ長鎖アルキルアミン−多官能カルボン酸錯体を
含有する柔軟性、帯電防止性を付与する布類コンディシ
ョニング組成物(特開平2−14076号公報)などが
提案されている。しかしながら、これらアミンを基剤と
する柔軟剤は、分散性、保存安定性は第4級アンモニウ
ム塩を含有する柔軟剤に比べ比較的良いものの、柔軟性
能は未だ十分でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決し、水への分散性及び長期保存安定性、布地
への柔軟性および帯電防止性付与効果に優れた性能を有
する衣料用柔軟剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の組成を有し特
定の分子量分布を有する、脂肪族系アルコールアルキレ
ンオキサイド付加物からなるノニオン性界面界面活性剤
が、優れた乳化力を有することを応用し、カチオン界面
活性剤と組み合わせて用いることにより乳化性、乳化安
定性に優れた柔軟剤組成物を製造できることをみいだし
本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、下記(I)〜(II)
である。 (I)脂肪族系アルコール(a1)にアルキレンオキサ
イド(b1)を付加して直接製造され、下記〜を満
たす脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物
(A)からなるノニオン界面活性剤と、カチオン界面活
性剤(C)とを必須成分とする衣料用柔軟剤組成物。 下記一般式(1)で表される化合物の1種または2種
以上の混合物からなる。 R1O−[(C24O)m/(AO)n]−(C24O)p−H (1) [式中、R1は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
は脂環式炭化水素基;Aは炭素数3以上のアルキレン
基;mは平均が0〜4となる0または1以上の整数、n
は平均が1〜3となる0または1以上の整数、pは平均
が1〜80となる0または1以上の整数であり、(m+
n+p)は平均が3〜81となる整数であり、(m+
p)/(m+n+p)は平均0.5以上である。{(C
24O)m/(AO)n}は、m≠0、n≠0のときブ
ロック付加またはランダム付加を表す。] 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比:Mw/Mnが下記関係式(2)または(3)を満た
す。 Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.010(但し、v<10) (2) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.139(但し、v≧10)(3) [但し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル当たり
に付加したアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表
し、上記一般式(1)での(m+n+p)の平均に相当
する。] Weibullの分布則から導かれる下記式(4)か
ら求められる分布定数cが1.0以下である。本項はv
が12までのみ適用する。 c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) [但し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた脂肪族系
アルコール(a1)のモル数、n0は未反応の脂肪族系
アルコール(a1)のモル数を表す。]
【0006】(II)脂肪族系アルコール(a1)にエ
チレンオキサイド(b2)を付加して直接製造され、下
記〜を満たす脂肪族系アルコールエチレンオキサイ
ド付加物(B)からなるノニオン界面活性剤と、カチオ
ン界面活性剤(C)とを必須成分とする衣料用柔軟剤組
成物。 下記一般式(5)で表される化合物の1種または2種
以上の混合物からなる。 R2O−(C24O)q−H (5) [式中、R2は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
は脂環式炭化水素基;qは平均が3〜80となる整数で
ある。] 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比:Mw/Mnが下記関係式(6)または(7)を満た
す。 Mw/Mn≦0.020×Ln(v)+1.010(但し、v<10) (6) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.116(但し、v≧10)(7) [但し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル当たり
に付加したエチレンオキサイドの平均付加モル数を表
し、上記一般式(5)でのqの平均に相当する。]W
eibullの分布則から導かれる下記式(4)から求
められる分布定数cが1.0以下である。本項はvが1
2までのみ適応する。 c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) [但し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた脂肪族系
アルコール(a1)のモル数、n0は未反応の脂肪族系
アルコール(a1)のモル数を表す。]
【0007】
【発明の実施の形態】上記(I)の発明において、脂肪
族系アルコールアルキレンオキサイド付加物(A)は、
脂肪族系アルコール(a1)(ここでは脂環式も含
む。)にアルキレンオキサイド(b1)を付加して直接
製造される脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付
加物の1種または2種以上の混合物である。ここで、
「直接製造される」とは、上記付加物が精留などにより
未反応アルコールや付加モル数の異なるものを分別する
操作なしで直接得られたものであることを意味する。分
別を要するものは、工程が煩雑となり、通常のノニオン
性界面界面活性剤として用いるには実用性がない。但
し、未反応アルキレンオキサイドや低沸点物をストリッ
ピングしたものは含まれない。
【0008】該(A)は下記一般式(1)で示される。 R1O−[(C24O)m/(AO)n]−(C24O)p−H (1) 上記一般式(1)中、R1は、脂肪族系アルコール(a
1)の残基であり、炭素数が通常8〜24(好ましくは
12〜18)の脂肪族炭化水素基または脂環式炭化水素
基を表す。R1の炭素数が8未満では所望の乳化力が得
られず、炭素数が24を超えるとアルキレンオキサイド
付加物の流動点が上がるなど取り扱いの面で好ましくな
い。上記脂肪族炭化水素基としては、直鎖および/また
は分岐状の飽和もしくは不飽和脂肪族炭化水素基(アル
キル基、アルケニル基、アルカジエニル基)が挙げら
れ、脂環式炭化水素基としては、シクロアルキル基およ
び多環式炭化水素基が挙げられる。アルキル基として
は、たとえばオクチル基、ノニル基、デシル基、ラウリ
ル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、
2−エチルヘキシル基、2−エチルオクチル基などが挙
げられる。アルケニル基としては、たとえばオクテニル
基、デセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、ペン
タデセニル基、オレイル基、ガドレイル基などが挙げら
れる。アルカジエニル基としては、たとえばリノレイル
基などが挙げられる。シクロアルキル基としては、たと
えばエチルシクロへキシル基、プロピルシクロヘキシル
基、オクチルシクロヘキシル基、ノニルシクロヘキシル
基などが挙げられる。多環式炭化水素基としては、たと
えばアダマンチル基などが挙げられる。
【0009】該脂肪族系アルコール(a1)は、天然ア
ルコールでも合成アルコール(チーグラーアルコール、
オキソアルコールなど)でもよい。具体例としては、飽
和脂肪族アルコール(オクチルアルコール、ノニルアル
コール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ド
デシルアルコール、トリデシルアルコール、ヘキサデシ
ルアルコール、オクタデシルアルコール、ノナデシルア
ルコールなど);不飽和脂肪族アルコール(オクテニル
アルコール、デセニルアルコール、ドデセニルアルコー
ル、トリデセニルアルコール、ペンタデセニルアルコー
ル、オレイルアルコール、ガドレイルアルコール、リノ
レイルアルコールなど);環状脂肪族アルコール(エチ
ルシクロへキシルアルコール、プロピルシクロヘキシル
アルコール、オクチルシクロヘキシルアルコール、ノニ
ルシクロヘキシルアルコール、アダマンチルアルコール
など);およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。該(a1)の水酸基は1級または2級であることが
が好ましく、1級が特に好ましい。また、アルキル基部
分は直鎖状でも分岐状でもよい。(a1)として特に好
ましいものはドデシルアルコール、トリデシルアルコー
ル、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール
およびオクタデシルアルコールである。
【0010】上記一般式(1)中、(C24O)の部分
は、エチレンオキサイド(以下、EOと略記)の付加に
より形成される。Aは炭素数3以上、好ましくは炭素数
3〜8、とくに好ましくは炭素数3のアルキレン基を表
し、(AO)の部分は、炭素数3以上のアルキレンオキ
サイドの付加により形成される。このようなアルキレン
オキサイドとしては、プロピレンオキサイド(以下、P
Oと略記)、1,2−または2,3−ブチレンオキシ
ド、テトラヒドロフラン、スチレンオキサイドなどが挙
げられる。好ましくはPOである。
【0011】上記一般式(1)中、mは、平均が通常0
〜4、好ましくは0〜3、特に好ましくは1〜3となる
0または1以上の整数である。nは、平均が通常0〜3
となる0または1以上の整数であり、好ましくは1また
は2である。pは、平均が通常1〜80となる0または
1以上の整数であり、好ましくは2〜70、特に好まし
くは3〜40、最も好ましくは3〜20の整数である。
pが80を超えると親水性が強すぎて十分な乳化力、可
溶化力が得られず、また分子が大きすぎて所望の浸透力
が得られない。(m+n+p)は、平均が通常3〜8
1、好ましくは3〜71、特に好ましくは3〜41の整
数である。81を超えると親水性が強すぎて充分な乳化
力、可溶化力が得られず、また分子が大きすぎて所望の
浸透力が得らず、3未満では親水性が乏しく乳化力が劣
る。(m+p)/(m+n+p)は通常0.5以上、好
ましくは0.7〜0.99である。0.5未満では乳化
力が低くなる。{(C24O)m/(AO)n}の部分
は、ブロック付加〔(C24O)m、(AO)nの順〕
でもランダム付加でも良いが、好ましくはブロック付加
である。
【0012】該(A)の重量平均分子量(Mw)は、通
常261〜5,000、好ましくは300〜1,200
である。Mwがこの範囲のものが浸透力などの界面活性
能が特に良好であり好ましい。〔分子量の測定はゲルパ
ーミネーションクロマトグラフ(GPC)による。以下
も同じ。〕 (A)のMwと数平均分子量(Mn)との比:Mw/M
nは下記関係式(2)または(3)を満たす必要があ
る。 Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.010(但し、v<10) (2) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.139(但し、v≧10)(3) 上記式(2),(3)で、Ln(v)はvの自然対数を
意味し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル当たり
に付加したアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表
し、前記一般式(1)での各アルキレンオキサイドの付
加モル数であるmとnとpの合計の平均に相当する。関
係式(2)または(3)を満たさない場合、すなわち分
子量分布が広くなると充分な界面活性能が得られない。
また、Mw/Mnは下記関係式(2’)または(3’)
を満たすことがより好ましい。 Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.000(但し、v<10)(2') Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.129(但し、v≧10(3')
【0013】さらに、(A)は、下記Weibullの
分布則の式(8)から導き出される関係式(4)から分
布定数cを求めることができるとき、cが1.0以下で
ある必要がある。cは好ましくは0.9以下、さらに好
ましくは0.7以下である。関係式(4)において、分
布定数cの値が小さい、すなわち未反応の脂肪族系アル
コールの含有量が少ないほど分子量分布が狭いことを意
味する。なお、この式は、未反応の脂肪族系アルコール
(a1)の量が検出限界(0.001質量%)以上の場
合に適用される式であり、アルキレンオキサイド(b
1)の平均付加モル数が12モルまで適用可能である。
cが1を超えると、充分な界面活性能が得られない。 v=c×Ln(n00/n0)−(c−1)×(1−n0/n00) (8) c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) これらの式で、Ln(n00/n0)は(n00/n0)の自
然対数を意味し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた
脂肪族系アルコール(a1)のモル数、n0は未反応の
脂肪族系アルコール(a1)のモル数を表す。
【0014】本発明(II)で用いられる脂肪族系アル
コールアルキレンオキサイド付加物(B)は、脂肪族系
アルコール(a1)(ここでは脂環式も含む。)にEO
(b1)を付加して直接製造される脂肪族系アルコール
EO付加物の1種または2種以上の混合物である。
【0015】該(B)は下記一般式(5)で示される。 R2O−(C24O)q−H (5) 上記一般式(5)中、R2は、脂肪族系アルコール(a
1)の残基であり、炭素数が8〜24(好ましくは12
〜18)の脂肪族炭化水素基または脂環式炭化水素基を
表す。R2の炭素基が8未満では、所望の乳化力、可溶
化力が得られず、炭素数が24を超えるとEO付加物の
流動点が上がるなど取り扱いの点で好ましくない。上記
脂肪族炭化水素基としては、直鎖および/または分岐状
の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基(アルキル基、ア
ルケニル基、アルカジエニル基);脂環式炭化水素基と
しては、シクロアルキル基および多環式炭化水素基が挙
げられる。R2は直鎖状と分岐状など2種以上の基の混
合物であってもよい。R2の具体例は、前記のR1として
例示したものと同様である。上記一般式(5)におい
て、qは、平均が通常3〜80、好ましくは3〜40の
整数である。80を超えると親水性が強すぎて充分な乳
化力、可溶化力が得られず、また分子が大きすぎて所望
の浸透力が得られず、3未満であると、親水性が乏しく
乳化力が劣る。
【0016】該(B)の重量平均分子量(Mw)は、通
常250〜5,000、好ましくは270〜1,200
である。Mwがこの範囲内のものが浸透力などの界面活
性能が特に良好であり好ましい。(B)のMwと数平均
分子量(Mn)との比:Mw/Mnは下記関係式(6)
または(7)を満たす必要がある。 Mw/Mn≦0.020×Ln(v)+1.010(但し、v<10) (6) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.116(但し、v≧10)(7) 上記式(6),(7)において、Ln(v)はvの自然
対数を意味し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル
当たりに付加したエチレンオキサイドの平均付加モル数
を表し、前記一般式(5)でのEOの付加モル数である
qの平均に相当する。関係式(6)または(7)を満た
さない場合、すなわち分子量分布が広くなると充分な界
面活性能が得られない。また、Mw/Mnは下記関係式
(6’)または(7’)を満たすことが好ましい。 Mw/Mn≦0.018×Ln(v)+1.015(但し、v<10)(6') Mw/Mn≦−0.023×Ln(v)+1.113(但し、v≧10(7')
【0017】さらに、(B)は、下記Weibullの
分布則の式(8)から導き出される関係式(4)から分
布定数cを求めることができるとき、cが1.0以下で
ある必要がある。cは好ましくは0.9以下、さらに好
ましくは0.7以下である。関係式(4)において、分
布定数cの値が小さい、すなわち未反応の脂肪族系アル
コールの含有量が少ないほど分子量分布が狭いことを意
味する。なお、この式は、未反応の脂肪族系アルコール
(a1)の量が検出限界(0.001質量%)以上の場
合に適用される式であり、エチレンオキサイド(b1)
の平均付加モル数が12モルまで適用可能である。cが
1を超えると、充分な界面活性能が得られない。 v=c×Ln(n00/n0)−(c−1)×(1−n0/n00) (8) c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1](4) これらの式で、Ln(n00/n0)は(n00/n0)の自
然対数を意味し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた
脂肪族系アルコール(a1)のモル数、n0は未反応の
脂肪族系アルコール(a1)のモル数を表す。
【0018】本発明(I)または(II)で用いられる
(A)または(B)からなるノニオン界面界面活性剤に
おいて、(A)または(B)のHLBは通常11〜1
9、好ましくは12〜18、特に好ましくは13〜16
の範囲であり、酸価ポリエチレンワックスに対する乳化
力指数tが8以上(特に9以上)であるものが、親水性
の強い物質に対する乳化力が特に良好であり、柔軟剤組
成物として好ましい。好ましい具体例としては、一般式
(1)においてR1が炭素数10〜20の脂肪族炭化水
素基であり、mが1〜4、nが0〜3、pが5〜20
で、(m+n+p)が3〜20である(A)が挙げら
れ、特に好ましくはR1が炭素数12〜18の脂肪族炭
化水素基で(m+n+p)が3〜10である(A)であ
る。上記において、HLBは下記の式(9)にて求めら
れるグリフィンのHLBをいう。 HLB=(界面活性剤中のEO部分の分子量/界面活性
剤の分子量)×20 また、上記において、酸価ポリエチレンワックスに対す
る乳化力指数tは、以下の方法で測定される値である。
重量平均分子量が9000〜10000、酸価が22〜
24の酸価ポリエチレンワックス40部、乳化剤11
部、水酸化カリウム0.5部、イオン交換水48.5部
をステンレス製ビーズ10個とともにステンレス製の耐
圧容器に入れ、窒素シールした後、140℃で2〜3k
gf/cm2の加圧下、30分間振とう乳化する。得ら
れた乳化物の1%水希釈液の状態を下記の基準で評価す
る。なお、粒子径はレーザ回折散乱式粒度分布測定装置
(LA−700、堀場製作所製)を用い、乳化物を水で
1質量%に希釈して測定する。 10:平均粒径が0.2μm未満のエマルション 9:平均粒径が0.2μm以上0.3μm未満のエマル
ション 8:平均粒径が0.3μm以上0.5μm未満のエマル
ション 7:平均粒径が0.5μm以上0.6μm未満のエマル
ション 6:平均粒径が0.6μm以上1.0μm未満のエマル
ション 5:平均粒径が1.0μm以上、かつ1%水溶液のUV
(750nm)透過率が30%以上のエマルション 4:平均粒径が1.0μm以上、かつ1%水溶液のUV
(750nm)透過率が30%未満のエマルション 3:高粘度ペースト状 2:乳化不十分で凝集破壊が起こる 1:各成分が分離
【0019】本発明で用いられる上述の狭い分子量分布
を有するノニオン界面活性剤(A)または(B)は、た
とえば特願平11−254772号明細書に記載の方法
で得ることができる。
【0020】本発明(I)または(II)で用いられる
カチオン界面活性剤(C)としては、第4級アンモニウ
ム塩型またはアミン塩型のカチオン界面界面活性剤等が
挙げられる。第4級アンモニウム塩型カチオン界面界面
活性剤としては、第3級アミン類と4級化剤(メチルク
ロライド、メチルブロマイド、エチルクロライド、ベン
ジルクロライド等のハロゲン化アルキルもしくはベンジ
ル、ジメチル硫酸、ジメチルカーボネート、エチレンオ
キサイド等)との反応で得られる化合物等が使用でき、
例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、
ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチル
ジメチルアンモニウムブロマイド、ステアリルトリメチ
ルアンモニウムブロマイド、ラウリルジメチルベンジル
アンモニウムクロライド(塩化ベンザルコニウム)、セ
チルピリジニウムクロライド、ポリオキシエチレントリ
メチルアンモニウムクロライド、ステアラミドエチルジ
エチルメチルアンモニウムメトサルフェート等が挙げら
れる。
【0021】アミン塩型カチオン界面界面活性剤として
は、第1〜3級アミン類を無機酸(塩酸、硝酸、硫酸、
ヨウ化水素酸など)または有機酸(酢酸、ギ酸、ラウリ
ン酸、オレイン酸、ステアリン酸、蓚酸、乳酸、グルコ
ン酸、アジピン酸、アルキル燐酸など)で中和すること
により得られる化合物が使用でき、例えば、第1級アミ
ン塩型のものとしては、脂肪族高級アミン(ラウリルア
ミン、ステアリルアミン、セチルアミン、硬化牛脂アミ
ン、ロジンアミンなどの炭素数8〜24の1級モノアミ
ン)の無機酸塩または有機酸塩;炭素数8未満の低級ア
ミン類(メチルアミン、ブチルアミンなど)の炭素数8
〜24の高級脂肪酸(ステアリン酸、オレイン酸など)
塩などが挙げられる。第2級アミン塩型のものとして
は、例えば炭素数1〜24の脂肪族1級アミンのEO付
加物、アルキル基の炭素数1〜24のジアルキルアミン
などの無機酸塩または有機酸塩が挙げられる。また、第
3級アミン塩型のものとしては、例えば、脂肪族アミン
(トリエチルアミン、エチルジメチルアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンなど)、脂
環式アミン(N−メチルピロリジン、N−メチルピペリ
ジン、N−メチルヘキサメチレンイミン、N−メチルモ
ルホリン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7
−ウンデセンなど)、含窒素ヘテロ環芳香族アミン(4
−ジメチルアミノピリジン、N−メチルイミダゾール、
4,4’−ジピリジルな)などの3級アミンの無機酸塩
または有機酸塩;トリエタノールアミンモノステアレー
ト、ステアラミドエチルジエチルメチルエタノールアミ
ンなどの3級アミン類の無機酸塩または有機酸塩などが
挙げられる。カチオン界面界面活性剤(C)として、こ
れらの1種または2種以上の混合物が使用でき、好まし
くは下記式(10)〜(14)で示される化合物からな
る群から選ばれた1種以上の化合物である。
【0022】
【化1】
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】上記式(10)中、R3、R4及びR5は水
素原子または炭素数1〜24のアルキル基、アルケニル
基又はβ−ヒドロキシアルキル基、好ましくは炭素数1
〜18のアルキル基又はアルケニル基である。具体的に
は、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、へキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル
基、ウンデシル基、イソウンデシル基、ドデシル基、イ
ソドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テト
ラデシル基、イソテトラデシル基、ペンタデシル基、イ
ソペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル
基、オクタデシル基、イソオクタデシル基が挙げられ
る。アルケニル基としては、オクテニル基、デセニル
基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル
基、オクタデセニル基が挙げられる。また、β−ヒドロ
キシアルキル基としては、2−ヒドロキシエチル基、2
−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基等が
挙げられる。R6は炭素数1〜24のアルキル基、アル
ケニル基またはベンジル基である。
【0027】上記式(11)中、Yは炭素数1〜36の
アルキル基、アルケニル基、β−ヒドロキシアルキル
基、式:R6CO2CH2−(なお、R6は前記と同じであ
る)で表される基又は式:R6OCH2−(なお、R6
前記と同じである)で表される基、好ましくは炭素数1
〜18のアルキル基又はアルケニル基である。具体的に
は、前述のR3、R4及びR5と同様の基が挙げられる。
【0028】上記式(12)中、R6及びR7は炭素数1
〜24のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル
基又は式:−(AO)n−Z{式中、Aは炭素数2〜4
のアルキレン基(例えば、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基)、Zは水素原子又はアシル基、nは1〜5
0、好ましくは5〜30の整数である}で表される基、
好ましくは炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル基で
ある。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−
ブチル基などが挙げられる。
【0029】上記式(13)中、R8は炭素数1〜36
のアルキル基、アルケニル基又はβ−ヒドロキシアルキ
ル基、好ましくは炭素数8〜24のアルキル基またはア
ルケニル基である。具体的には、前述のR3、R4及びR
5と同様の基以外に、エイコシル基、イソエイコシル
基、エイコセニル基等が挙げられる。
【0030】上記式(10)〜(13)におけるX
-は、対イオンであり、ハロゲンイオン(F-、Cl-
Br-、I-)、ヒドロキシイオン、炭素数1〜4のアル
キル基を有する炭酸エステルイオン若しくは硫酸エステ
ルイオン並びに炭素数1〜24のアルキル基若しくはア
ルケニル基を有するカルボン酸イオン及びスルホン酸イ
オンからなる群から選ばれる1種以上のアニオンが挙げ
られる。好ましくはメチル硫酸イオン、メチル炭酸イオ
ンおよびクロルイオンである。
【0031】前記式(10)で示される化合物は、例え
ば、下記〜の方法で製造することができる。 ラウリルアミン、ステアリルアミンなどの炭素数1〜
24のアルキル基、アルケニル基若しくはβ−ヒドロキ
シアルキル基を有する第1級アミン;ジラウリルアミ
ン、ジステアリルアミンなどの炭素数1〜24のアルキ
ル基、アルケニル基若しくはβ−ヒドロキシアルキル基
を有する第2級アミン;又はトリメチルアミン、ラウリ
ルジメチルアミン、ステアリルアミンなどの炭素数1〜
24のアルキル基、アルケニル基若しくはβ−ヒドロキ
シアルキル基を有する第3級アミンを塩酸、臭素酸若し
くはヨウ素酸等のハロゲン酸、又は、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の炭素数1〜2
4のカルボン酸等で中和する方法。 トリメチルアミン、ラウリルジメチルアミン、ステア
リルジメチルアミン等の炭素数1〜24のアルキル基、
アルキル基若しくはβ−ヒドロキシアルキル基を有する
第3級アミンをメチルクロライド、ベンジルクロライ
ド、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ
メチル硫酸などのアルキル化剤を加圧下、加熱して反応
する方法。 ラウリルアミン、ステアリルアミンなどの炭素数1〜
24のアルキル基、アルケニル基若しくはβ−ヒドロキ
シアルキル基を有する第1級アミン又はジラウリルアミ
ン、ジステアリルアミンなどの炭素数1〜24のアルキ
ル基、アルケニル基若しくはβ−ヒドロキシアルキル基
を有する第2級アミンに、アルカリ触媒の存在下、EO
を付加させて得られた第3級アミンを塩酸、臭素酸若し
くはヨウ素酸等のハロゲン酸、又は、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、ラウリン酸、ステアリン酸などの炭素数1〜
24のカルボン酸で中和するか、又は該第3級アミンに
前記のアルキル化剤を反応させる方法。
【0032】式(11)で示される化合物は、例えば、
ピリジンにメチルクロライド、オクチルクロライド、ス
テアリルクロライド、オレイルブロマイド、ヒドロキシ
エチルブロマイドなどの炭素数1〜24のアルキル化剤
を加圧下、加熱して反応させて得ることができる。
【0033】式(12)で示される化合物は、例えば、
ラウリン酸、ステアリン酸などの炭素数1〜36、好ま
しくは8〜24の脂肪酸とトリエタノールアミンを加熱
縮合させてエステル型の第3級アミンを作り、これに塩
酸、酢酸などの酸で中和する方法や、前記のアルキル化
剤を加圧下、加熱して反応する方法などで得ることがで
きる。
【0034】式(13)で示される化合物は、例えば、
ラウリン酸、ステアリン酸などの炭素数1〜36の脂肪
酸にN,N−ジエチルエチレンジアミンとを加熱縮合さ
せて得られたアミド型の第3級アミンを塩酸、酢酸など
の酸で中和する方法、又は該アミド型の第3級アミン
に、前述のアルキル化剤を加圧下、加熱して反応する方
法などで得られる。
【0035】なお、式(10)〜(13)の対イオンX
-をヒドロキシイオンにするには、先ずX-がハロゲンイ
オンの化合物を作り、これに水酸化銀を加えて加熱する
方法が例示できる。
【0036】本発明の柔軟剤組成物における(A)/
(C)または(B)/(C)の質量比率は通常1/99
〜90/10、好ましくは1/99〜50/50、さら
に好ましくは3/97〜20/80である。この範囲内
のものが性能(水への分散性、長期保存安定性、布地へ
の柔軟性付与効果、帯電防止性付与効果等)が優れる。
【0037】本発明の柔軟剤組成物には、必要に応じ
て、(A)と(C)または(B)と(C)の合計重量に
対して、50質量%を越えない量の親水性溶剤(エチレ
ングリコール、プロピレングリコールなど)、20質量
%を越えない量の無機塩類(硫酸ナトリウムなど)、2
0質量%を越えない量の除菌剤、香料、着色剤等を含有
させることができる。
【0038】本発明の柔軟剤組成物は、天然繊維、合繊
繊維およびこれらの混紡交編繊繊維の柔軟性付与に特に
有用である。天然繊維としては、木綿、麻、羊毛などが
挙げられ、化合繊繊維としてはレーヨン、アセテートな
どの再生セルロース繊維、ポリエステル、ポリアミド繊
維、アクリル、スパンデックスなどの合成繊維が挙げら
れる。これらの混紡交編繊繊維としては、木綿や麻と他
の繊維(羊毛、ポリエステル、ポリアミド、アクリルな
ど)、羊毛と他の繊維(ポリエステル、ポリアミド、ア
クリルなど)、ポリエステル繊維と他の繊維(レーヨ
ン、アセテート、ポリアミド、アクリル、スパンデック
スなど)、ポリアミド繊維と他の繊維(レーヨン、アセ
テート、アクリル、スパンデックスなど)が挙げられ
る。
【0039】本発明の柔軟剤組成物は、通常0.001
〜5g/L(リットル)の範囲の濃度で使用される。
【0040】浴比は特に限定されないが通常1:4〜
1:40、好ましくは1:6〜1:30である。
【0041】本発明の柔軟剤組成物の使用温度は適用す
る繊維の種類によって任意に選択できるが、通常5〜8
0℃、好ましくは20〜50℃である。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以
下において、部は質量部、%は質量%を示す。なお、脂
肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物(A)ま
たは脂肪族系アルコールEO付加物(B)のGPCによ
る分子量の測定条件は、次の通りである。 <GPCの測定条件> 機種 :HLC−8120(東ソー株式会社製) カラム TSK gel SuperH4000 TSK gel SuperH3000 TSK gel SuperH2000 (いずれも東ソー株式会社製) カラム温度 :40℃ 検出器 :RI 溶媒 :テトラヒドロフラン 流速 :0.6ml/分 試料濃度 :0.25% 注入量 :10μl 標準 :ポリエチレングリコール (東ソー株式会社製;TSK STANDARD POLYETHYLENE OXIDE) データ処理装置:SC−8020(東ソー株式会社製)
【0043】また、(A)または(B)中の未反応脂肪
族系アルコールの濃度測定に使用したガスクロマトグラ
フィー(以下GCと略記する)測定条件は、次のとおり
である。 <GCの測定条件> 機種 :ガスクロマトグラフ GC−14B(島津製作所製) 検出器 :FID カラム :ガラスカラム(内径=約3mm,長さ=約2m) カラム充填剤 :シリコーンGE SE−30 5% カラム温度 :90℃から280℃まで昇温。昇温速度=4℃/分 キャリアガス :窒素 試料 :50%アセトン溶液 注入量 :1μl 定量 :使用した脂肪族系アルコールより、炭素数が2または3少な い脂肪族系アルコールを内部標準物質として用い定量した。
【0044】実施例1〜16 ステアリン酸にN,N−ジエチルエチレンジアミンを反
応させた後、ジメチル硫酸を反応させてカチオン界面界
面活性剤〔(c1)、前記式(13)において、R3
CH3、R6=C1735、X-=CH3SO4 -の化合物〕を
得た。この(c1)と表1記載の非イオン界面界面活性
剤(A1〜A11、B1〜B3)、エチレングリコー
ル、硫酸ナトリウムおよび水を用いて表3,4に記載の
配合量で柔軟剤を作成した。
【0045】実施例17〜18 ジメチルステアリルアミンにジメチル炭酸を反応させて
カチオン界面界面活性剤〔(c2)、式(10)におい
て、R6=C1837、R3=R4=R5=CH3、X-=CH
3CO3 -の化合物〕を得た。この(c1)と表1記載の
非イオン界面界面活性剤(A7及びA10)、エチレン
グリコール、硫酸ナトリウムおよび水を用いて表4に記
載の配合量で柔軟剤を作成した。
【0046】実施例19 ピリジンにオクチルクロライドを反応させてカチオン界
面界面活性剤〔(c3)、式(11)において、Y=C
817、X-=Cl-の化合物〕を得た。この(c3)と
表1記載の非イオン界面界面活性剤(A1)、エチレン
グリコール、硫酸ナトリウムおよび水を用いて表4に記
載の配合量で柔軟剤を作成した。
【0047】実施例20 カプリル酸にトリエタノールアミンを反応させた後、炭
酸ジメチルを反応させてカチオン界面界面活性剤〔(c
4)、式(12)において、R7=CH3、R8=C
715、X-=CH3CO3 -の化合物〕を得た。この(c
4)と表1記載の非イオン界面界面活性剤(B)、エチ
レングリコール、硫酸ナトリウムおよび水を用いて表4
に記載の配合量で柔軟剤を作成した。
【0048】実施例21 ジラウリルメチルアミンにメチルクロライドを反応させ
てカチオン界面界面活性剤〔(c5)、式(10)にお
いて、R3=R4=C1837、R5=R6=CH3、X-=C
-の化合物〕を得た。この(c5)と表1記載の非イ
オン界面界面活性剤(A2)、エチレングリコール、硫
酸ナトリウムおよび水を用いて表5に記載の配合量で柔
軟剤を作成した。
【0049】実施例22 ピリジンにエチルクロライドを反応させてカチオン界面
界面活性剤〔(c6)、式(11)において、Y=C2
5、X-=Cl-の化合物〕を得た。この(c6)と表
1記載の非イオン界面界面活性剤(A4)、エチレング
リコール、硫酸ナトリウムおよび水を用いて表5に記載
の配合量で柔軟剤を作成した。
【0050】実施例23 ステアリルジメチルアミンにメチルクロライドを反応さ
せてカチオン界面界面活性剤〔(c7)、式(10)に
おいて、R3=R5=R6=CH3、R4=C183 7、X-
Cl-の化合物〕を得た。この(c7)と表1記載の非
イオン界面界面活性剤(A5)、エチレングリコール、
硫酸ナトリウムおよび水を用いて表5に記載の配合量で
柔軟剤を作成した。
【0051】比較例1〜3 表2記載の非イオン界面界面活性剤(B4、A12、A
13)、エチレングリコール、硫酸ナトリウムおよび水
と、カチオン界面界面活性剤(c1)とを用いて表5記
載の配合量で比較のための柔軟剤を作成した。
【0052】実施例および比較例に使用した非イオン界
面界面活性剤の構造について表1および表2に示す。E
Oはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示
し、EO/POはランダム付加、EO−POはブロック
付加を示す。Mw/Mnは、GPCによる実測値および
関係式(2)または(3)から算出した計算値、分布定
数cは、GCにより未反応アルコール量を測定し、関係
式(4)から算出した値を示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】性能試験例1 実施例1〜23および比較例1〜3にの柔軟剤につい
て、下記の試験条件で乳化力を評価した。その結果を表
3〜5に記載した。 乳化力指数:各柔軟剤100部を100mlの蓋付きメ
スシリンダーに投入した。次いでメスシリンダーを上下
に20回振り、25℃にて静置した。60分後の乳化状
態を観察し、以下に示すような点数方式(乳化力指数)
にて評価した。 10:全体が均一に乳化した状態 9:全体は乳白色であるが一部油層が分離(2mm未
満) 8:全体は乳白色であるが一部油層が分離(2mm以上
5mm未満) 7:全体は乳白色であるが一部油層が分離(5mm以上
8mm未満) 6:全体は乳白色であるが一部油層が分離(8mm以上
10mm未満) 5:全体は乳白色であるが一部油層が分離(10mm以
上13mm未満) 4:油層がほぼ分離(13mm以上)、油層は乳白色、
水槽最下部に透明感 3:油層がほぼ分離(13mm以上)、油層は乳白色、
水槽下部半分に透明感 2:油層がほぼ分離(13mm以上)、油層は乳白色、
水槽全体がほぼ透明 1:完全分離油層・水槽ともほぼ透明
【0059】表3〜5の結果より、本発明の組成物を用
いた各実施例は、いずれも各比較例と比べると乳化性、
乳化安定性に優れ、乳化力指数が10である。
【0060】性能試験例2 実施例1〜23および比較例1〜3の柔軟剤を用い、下
記の試験条件で柔軟性の評価を行った。その結果を表3
〜5に示した。 <処理条件>柔軟剤組成物水溶液(有効成分)0.3部
を水999.7部で希釈し、よく混合させ試験液を作成
した。それに試布(綿メリヤス)を入れ5分間浸せきし
た(浴比1:30)。次いで、遠心脱水機で絞り(絞り
率100%)、さらに風乾し試料とした。 <評価方法>各試料を触感にて下記基準で評価した。 (評価基準) ◎:優、○:良、△:可、×:不良、××:極めて不良
【0061】表3〜5の結果より、本発明の組成物を用
いた各実施例は、いずれも各比較例と比べると柔軟性が
優れている。
【0062】
【発明の効果】本発明の衣料用柔軟剤組成物は、従来の
ものに比べ、水への分散性および長期保存安定性(乳化
力)、布地への柔軟性および帯電防止性付与効果に顕著
に優れている。上記効果を奏することから本発明の衣料
用柔軟剤組成物は、家庭用をはじめ各種繊維製品の柔軟
仕上げ剤として極めて有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CH011 CH021 EN016 EN056 EN136 EU046 EU076 EU116 EU236 FD316 GB00 4L033 AA02 AB05 AC02 BA14 BA86 BA89 BA90 CA48

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族系アルコール(a1)にアルキレ
    ンオキサイド(b1)を付加して直接製造され、下記
    〜を満たす脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド
    付加物(A)からなるノニオン界面活性剤と、カチオン
    界面活性剤(C)とを必須成分とする衣料用柔軟剤組成
    物。 下記一般式(1)で表される化合物の1種または2種
    以上の混合物からなる。 R1O−[(C24O)m/(AO)n]−(C24O)p−H (1) [式中、R1は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
    は脂環式炭化水素基;Aは炭素数3以上のアルキレン
    基;mは平均が0〜4となる0または1以上の整数、n
    は平均が1〜3となる0または1以上の整数、pは平均
    が1〜80となる0または1以上の整数であり、(m+
    n+p)は平均が3〜81となる整数であり、(m+
    p)/(m+n+p)は平均0.5以上である。{(C
    24O)m/(AO)n}は、m≠0、n≠0のときブ
    ロック付加またはランダム付加を表す。] 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比:Mw/Mnが下記関係式(2)または(3)を満た
    す。 Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.010(但し、v<10) (2) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.139(但し、v≧10)(3) [但し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル当たり
    に付加したアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表
    し、上記一般式(1)での(m+n+p)の平均に相当
    する。] Weibullの分布則から導かれる下記式(4)か
    ら求められる分布定数cが1.0以下である。本項はv
    が12までのみ適用する。 c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) [但し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた脂肪族系
    アルコール(a1)のモル数、n0は未反応の脂肪族系
    アルコール(a1)のモル数を表す。]
  2. 【請求項2】 脂肪族系アルコール(a1)にエチレン
    オキサイド(b2)を付加して直接製造され、下記〜
    を満たす脂肪族系アルコールエチレンオキサイド付加
    物(B)からなるノニオン界面活性剤と、カチオン界面
    活性剤(C)とを必須成分とする衣料用柔軟剤組成物。 下記一般式(5)で表される化合物の1種または2種
    以上の混合物からなる。 R2O−(C24O)q−H (5) [式中、R2は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
    は脂環式炭化水素基;qは平均が3〜80となる整数で
    ある。] 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比:Mw/Mnが下記関係式(6)または(7)を満た
    す。 Mw/Mn≦0.020×Ln(v)+1.010(但し、v<10) (6) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.116(但し、v≧10)(7) [但し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル当たり
    に付加したエチレンオキサイドの平均付加モル数を表
    し、上記一般式(5)でのqの平均に相当する。] Weibullの分布則から導かれる下記式(4)か
    ら求められる分布定数cが1.0以下である。本項はv
    が12までのみ適応する。 c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) [但し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた脂肪族系
    アルコール(a1)のモル数、n0は未反応の脂肪族系
    アルコール(a1)のモル数を表す。]
  3. 【請求項3】 ノニオン界面活性剤のHLBが11〜1
    9である請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 A/CまたはB/Cの質量比率が1/9
    9〜90/10である請求項1〜3いずれか記載の組成
    物。
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