JP2004141238A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004141238A JP2002307047A JP2002307047A JP2004141238A JP 2004141238 A JP2004141238 A JP 2004141238A JP 2002307047 A JP2002307047 A JP 2002307047A JP 2002307047 A JP2002307047 A JP 2002307047A JP 2004141238 A JP2004141238 A JP 2004141238A
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Abstract

【課題】オートゲーム中における、抽選結果が当りの場合の告知を明確とすることができ、かつ初心者から熟練者まで、遊技者の技量に拘らず、抽選の結果に対応する停止操作を行う。
【解決手段】オートゲームモード中に特定の当り役(例えば、ビッグボーナス)に当選したときに、リール350A、350B、350Cの駆動を一時的に禁止(始動レバー354の操作指示無効)し、この結果、遊技者に特定の当り役が当選したことを認識させ、かつ、解除ボタン102による無効解除後、この特定の当り役に対して、遊技者自身の操作介入(始動レバー354の操作、並びに停止ボタン356A、356B、356Cの操作指示)によってリール350A、350B、350Cの駆動及び駆動停止させるようにしたため、遊技者の技量にかかわらず、目的の図柄配列を揃えるといった趣向性を向上することができる。
【選択図】    図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抽選有効ラインの指示後における、始動指示によって遊技が開始されると共に抽選が実行され、停止指示によって停止する前記抽選有効ライン上の図柄配列によって前記抽選の結果を報知し、当該抽選の結果が当り役の場合に遊技者に有利な遊技状態とすることが可能な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機、特にパチスロ機では、遊技者が始動レバーを操作することで、抽選を実行し、周面に複数の図柄が表示された複数列(通常3列)のリール(表示装置)を回転させるようにしている。なお、上記のようなリールを回胴式といい、表示装置としては、この回胴式の他、ベルト駆動式のものや、液晶表示式、7セグメント又はドットマトリクスLED表示式のものもある。以下、回胴式の図柄変動リールを例にとり説明する。回胴式のリールは、通常80回転/1分で一方向に回転しており、遊技者の停止ボタンの操作によって停止するようになっている。
【0003】
パチスロ機は、この始動レバーの操作並びに停止ボタンの操作という遊技者が介入可能な遊技機である。
【0004】
一方、上記始動レバーの操作から停止ボタンの操作までを一連の遊技が終結するものとした場合、遊技の進行を早めることで、抽選回数が増え、遊技者にとって遊技の趣向性を増すことができる。
【0005】
そこで、特許文献1では、各リールの停止動作を手動、自動(オートゲーム)の何れかに切り替え可能とし、遊技者の好みに応じた各リールの停止方法を選択できるようにしたことが開示されている。自動に切り替えた場合、短時間で一連の遊技を終結することができる。
【0006】
また、特許文献2では、各リールが回転始動してから回転停止するまでの経過時間を調節可能な時間調整手段を備えて、遊技者の好みにあったタイミングで各リールを自動停止させ、必要に応じて遊技の進行を早めることが開示されている。
【0007】
さらに、特許文献3では、オートゲーム設定中において、連続して自動的にゲームが行われている場合であって、複数のリールや図柄変動画面の図柄を揃えるために停止する順番を遊技者が選択できることで、遊技者の介入の余地を設定し、趣向性を向上させることが開示されている。
【0008】
上記特許文献1乃至特許文献3は、オートゲームによる遊技の進行の促進を目的とした提案である。
【0009】
上記オートゲーム中において、前記抽選の結果が当り(大役、小役の内部当選によるフラグ成立)の場合、遊技者はこの当選を知ることが困難であるため、無用な遊技が繰り返される場合がある。また、フラグが成立した後は、遊技者によっては、所謂目押しによって自身の停止操作技術によって当りを引くことを好む場合もある。
【0010】
この点、特許文献1では、自動停止機能スイッチが入っている場合、対応役当選の告知機能付の遊技機には不都合が生じる。すなわち、リールが回転し始めた状態において当選役の判断を遊技者がしなければならず、停止秒数を短く設定していた場合にはおいては、スイッチの切替えが間に合わない場合が発生する。
【0011】
また、特許文献2では、自動停止時間を調整できるとしているが、短い停止時間に設定していた場合、大役や小役に当選した際に、何らかの告知をしなければ取りこぼしてしまう可能性がある。
【0012】
さらに、特許文献3では、リールの停止順を遊技者が任意に設定できるのみであり、前記特許文献2同様、当選を別の形態で告知しなければ、自動的に遊技が進行し、役の当選の判断が難しい。
【0013】
そこで、特許文献4では、オートゲーム設定中において、内部抽選された結果に応じて、自動停止時間を可変とし、抽選結果を遊技者に告知し、遊技者が当該抽選結果に対応する図柄を狙う(目押しする)時間を自動的に設定することが開示されている。
【0014】
この特許文献4によれば、役当選時等では、リールが停止するまでの時間が延長され、演出装置による役の当選告知等の演出時間を作ることができ、遊技者がその演出から役の当選を認識した上で、各リールの停止動作を行うことができる。
【0015】
【特許文献1】
特開平6−23094号公報
【特許文献2】
特開平9−262336号公報
【特許文献3】
特開2000−140194公報
【特許文献4】
特開2002−177461公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献4では、停止延長時間をどの程度にするかは、遊技者の技量によって一律に設計することが困難であり、平均的な延長時間とせざるを得ず、結果として熟練者は長く感じ、初心者には短く感じることになり、停止時間の延長による告知は、実際の遊技上、有効に機能しない。
【0017】
本発明は上記事実を考慮し、オートゲーム中における、抽選結果が当りの場合の告知を明確とすることができ、かつ初心者から熟練者まで、遊技者の技量に拘らず、抽選の結果に対応する停止操作を行うことができる遊技機を得ることが目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、抽選有効ラインの指示後における、始動指示によって遊技が開始されると共に抽選が実行され、停止指示によって停止する前記抽選有効ライン上の図柄配列によって前記抽選の結果を報知し、当該抽選の結果が当り役の場合に遊技者に有利な遊技状態とすることが可能な遊技機であって、前記抽選ラインの指示、始動指示及び停止指示を、それぞれを指示する操作部の操作により実行するマニュアルモードと、前記操作部の操作の少なくとも1つの操作を自動的に実行するオートモードと、の何れかを選択可能な選択手段と、選択手段でオートモードに選択されている状態で、前記抽選の結果が特定の当り役の場合に、マニュアルモードに強制的に切り替える切替制御手段と、を有している。
【0019】
請求項1記載の発明によれば、マニュアルモードの場合には、抽選有効ラインの指示から始動操作を行い、停止操作に至るまで、全ての操作部を遊技者の操作によって実行されるため、遊技者の思い通りに遊技を進行することができる。
【0020】
一方、オートモードの場合には、前記操作部の少なくとも1つの操作を自動的に実行する。例えば、全ての操作を自動とすると、遊技者は遊技の進行を何もせずに見ていればよい。また、自動の場合、遊技の進行は実質的に早まる。
【0021】
ここで、オートモード中において、抽選の結果が特定の当り役となると、モード切替制御手段の制御によって、マニュアルモードに強制的に切り替える。これにより、何もせずに見ていた遊技者は、遊技の進行が停止したことを認識し、何らかの役が内部的に成立していることを確認することができる。
【0022】
これにより、当該特定の役を見逃すことがなく、遊技者にとって不利益となる事態を回避することができる。また、この特定の役を得るべく、所謂目押し等の遊技者の技術を駆使して停止操作を行うことができ、趣向性を向上させることができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記始動指示操作が前記オートモードであっても手動による操作仕様である場合、前記切替制御手段によるマニュアルモードへの切替後の始動操作を無効とする始動操作無効手段と、前記始動操作無効手段による始動操作無効状態を解除する解除手段と、をさらに有することを特徴としている。
【0024】
請求項2に記載の発明によれば、オートモードの設定が、始動指示操作に関して手動で行うような設定仕様である場合、切替制御手段でマニュアルモードに切り替えた後は、この始動指示操作を無効とする。これにより、遊技者が始動指示操作を行っても遊技が開始しないため、遊技者は何らかの特定の役が内部成立していることを認識することができる。
【0025】
その後、解除手段により前記無効手段による始動指示操作の無効を解除することで、通常のマニュアルモードでの遊技が可能となる。
【0026】
なお、解除手段の実施態様としては、前記操作部とは別に設けた解除専用の操作部であってもよいし、始動レバーの操作が2回以上なされたことで、解除するようにしてもよい。
【0027】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記抽選結果の当り役が複数存在し、前記特定の当り役が前記複数の当り役から選択されて設定されることを特徴としている。
【0028】
請求項3に記載の発明によれば、当り役には様々な形態があり、これらの中から前記切替制御手段が強制的にオートモードからマニュアルモードに切り替えるための特定の役選択し設定することで、店又は遊技者のニーズに合った設定が可能となる。
【0029】
なお、当り役として、レギュラーボーナスゲーム(所定回数継続的に、高い確率で報酬を受けることができる条件が成立するゲーム)、ビッグボーナスゲーム(例えば、30ゲーム中に3回のレギュラーボーナスが確定しているゲーム)、単発的な報酬を受けることができる条件が成立するゲーム)、ビッグボーナスゲーム中のリプレイゲーム(例えば、上記30ゲーム中においてレギュラーボーナスの獲得を遅らせるゲーム、通常遊技中の抽選によって決まるAT(遊技者の技量のみで停止操作を行って報酬を受けるゲーム)等があり、それぞれオートモードが適している場合と、マニュアルモードが適している場合とがあるため、それぞれの当り役の性質を考慮して特定の当り役を選択するのが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1に示される如く、パチスロ機300は、本体302と、本体302の正面に設けられた開閉カバーとしての操作兼装飾部303と、で構成されている。
【0031】
操作兼装飾部303は、本体302に対して図2の左端を中心に回動することで開閉可能となっている。
【0032】
操作兼装飾部303は、上から装飾部304、操作部306、払出部310とに分類することができる。
【0033】
装飾部304は、内部でバックライト部(図示省略)が点灯することで、印刷された絵や文字が透過照明される表示パネル部312が取り付けられている。また、装飾部304の一部として、前記装飾部304をアーチ状に囲む立体的な電飾部304Aも設けられている。
【0034】
装飾部304の表示パネル部312の中央は、表示窓314とされている。表示窓314は、前記表示パネル部312と一体成型される透明領域で構成されている。
【0035】
この表示窓314の内部には、図柄変動部316が設けられ、図2に示される如く、3個のリール(回胴)350A、350B、350C(以下、総称する場合はリール350という)が回転するようになっている。表示パネル部312における表示窓314の左部には、指標部318(図3参照)となっており、表示窓314に揃う図柄の状態(列数等)を案内表示している。
【0036】
また、表示窓314の下部には、図2の左から順番にメダル払出枚数を表示する7セグメント表示部315A、ジャックゲーム残回数や遊技状態の設定(6段階)表示等を行なう表示部315B、クレジット枚数を表示する7セグメント表示部315Cが設けられている。
【0037】
操作部306は、その上部が手前に突き出ており、この突き出し部分の上面部の図2の右端部にはメダル投入部320が設けられ、また図2の左端部からは順にキャンセルボタン355、1枚ベットボタン352A、マックスベットボタン352Bが設けられている。また、突き出し部分の前面部の図2の左端部からは、順に始動レバー354、停止ボタン356A、356B、356C等が設けられている。
【0038】
払出部310は、メダル排出口326と、このメダル排出口326から排出されるメダルを受取る受け皿328とで構成されている。
【0039】
図3に示される如く、図柄変動部316は、3個のリール350A、350B、350Cは、回転することで図柄が順次前記表示窓314から見えるようになり、表示窓314の横並びの中央の行に停止した図柄が基本停止図柄となる。なお、この基本停止図柄は、1枚のメダルを投資した場合であり、最大1回のゲームで3枚のメダルを投資でき、この場合は、上行と下行に沿って停止している図柄、並びに2本の対角線上に停止している図柄が順次メダルの投資数に応じて組み合わせ停止図柄として採用されるようになっている。
【0040】
前記停止ボタン356A、356B、356Cは、図柄変動部316下部に設けられており、各リール350A、350B、350Cに対応している。すなわち、対応するそれぞれのリール350A、350B、350Cの回転を遊技者による停止ボタン356A、356B、356Cの操作で停止させることができる。
【0041】
また、この停止ボタン356A、356B、356Cの左側に設けられた始動レバー20を操作(傾倒)することで、各リール350A、350B、350Cが回転を開始するようになっている。なお、この回転は、通常は3個のリール350A、350B、350Cが同時に回転を開始するようになっている。
【0042】
また、この始動レバー354による操作タイミングは、当たり抽選のタイミングとなっており、始動レバー354の操作によって、内部のコントローラでは当たり/外れが決定するようになっている。
【0043】
ここで、抽選が当たりの場合は、フラグ成立となり、その後に当たり図柄が揃うと、当たりとなって、遊技者に有利な状態となる。なお、当たりには大当たり(ビッグボーナス)と通常当たり(レギュラーボーナス)とがあり、それぞれ遊技者に有利な状態の度合いが異なる。当然ビッグボーナスの方がレギュラーボーナスよりも有利である。
【0044】
なお、この停止ボタン356A、356B、356Cによる停止操作の際、内部抽選の当/外に応じて、所定コマ数の滑り制御を実行するようになっている。
【0045】
すなわち、内部抽選が外れのとき、当りの場合のみ停止する図柄の停止タイミングで停止ボタン356A、356B、356Cが操作された場合、意図的にこの図柄での停止を回避するため、停止位置をずらす(蹴飛ばし)。
【0046】
一方、内部抽選が当りのとき、遊技者が操作した停止タイミングでは当り図柄が停止しない場合に、意図的にこの図柄で停止するように停止位置をずらす(引き込み)。
【0047】
上記蹴飛ばし、引き込みを行うことで、抽選の結果との統一性を持たせることができると共に、若干停止操作タイミングがずれても当り図柄を揃えることが可能となる。
【0048】
上記本実施の形態のパチスロ機300では、遊技仕様として、マニュアルゲームモードと、オートゲームモードとが具備されており、遊技者が適宜選択できるようになっている。
【0049】
このため、図1乃至図3に示される如く、操作部306における上面部に、マックスベットボタン352Bに隣接して、マニュアル/オート選択ボタン100及び後述する強制的にオートゲームモードが解除されたときに、操作指示が不能となる始動レバー354による始動操作指示を復活させる解除ボタン102とが設けられている。
【0050】
本実施の形態に係るオートゲームモードでは、停止ボタン356A、356B、356Cの操作が自動的に実行される仕様となっている。従って、遊技者は、1枚ベットボタン352A又はマックスベットボタン352Bの操作後、始動レバー354を操作することで、リール350A、350B、350Cの回転を開始させるのみで、停止制御は自動的に実行されるようになっている。この停止制御は、比較的早期に実行されるようになっており、遊技の進行を早めることが可能である。
【0051】
このオートゲームモード中において、内部抽選が当りとなった場合、遊技者はマニュアルモードでリール350A、350B、350Cを停止させ、当り図柄を揃える等の遊技者介入を望む場合があるため、この内部抽選の当りを告知する必要がある。
【0052】
そこで、本実施の形態では、始動レバー354の操作時期に同期して抽選された結果が当り(ここでは、ビッグボーナス)の場合、この始動レバー354の操作指示によるリール350A、350B、350Cの駆動を無効とするように制御する。
【0053】
すなわち、遊技者が遊技を開始しようとして、始動レバー354を操作してもリール350A、350B、350Cが駆動しないことになり、この一種の違和感によって、遊技者に内部抽選の当りを告知する。
【0054】
また、上記始動レバー354の操作指示の無効制御と共に、ゲーム仕様を強制的にマニュアルゲームモードに切り替える制御も実行する。
【0055】
前記解除ボタン102は、この始動レバー354の操作指示の無効制御を解除するものであり、内部抽選の告知を認識した遊技者が、この解除ボタン102を操作することで、通常のマニュアルゲームモードでの遊技が可能となる。
【0056】
図4には、上記内部抽選の当りの際の強制的なマニュアルモードへの切替制御を中心とした制御ブロック図を示す。
【0057】
始動レバー354は、始動レバー操作認識部104によって操作状態が認識されるようになっており、この始動レバー354の操作の操作信号は、抽選部106及びリール駆動制御部108へ送出される。
【0058】
抽選部106では、この操作信号の入力に基づき、内部抽選が実行される。すなわち、操作信号の入力時に乱数カウンタから乱数を取得し、予め記憶されている当り値と取得した乱数とを比較を行い、その比較結果を当/外判定部へ送出する。この比較の結果は、当/外判定部110によって判定され、当り値と取得した乱数値とが合致した場合は当りとなる。なお、当り役としては、ビッグボーナス、レギュラーボーナス等がある。この当/外判定部110による抽選結果は、判定信号として、後述する停止制御部112へ送出される。
【0059】
一方、始動レバー操作認識部104からの操作信号を受けるリール駆動制御部108は、基本的には、この操作信号を受けて、ドライバ114A、114B、114Cを制御して、リール350A、350B、350Cの駆動を開始するようになっている。
【0060】
また、停止ボタン356A、356B、356Cの操作指示信号は、停止制御部112に入力されている。停止制御部112は、前記リール駆動制御部108に接続されており、マニュアルモード時では、前記停止ボタン356A、356B、356Cの操作に基づいて、リール駆動制御部108を制御して、リール350A、350B、350Cの駆動を停止する停止信号を送出する。なお、この停止制御部112には、有効ライン設定部116が接続されており、ベット数に応じた図柄配列の有効ラインが認識されており、矛盾する図柄の当りを蹴飛ばし制御によって回避すると共に、当りを成立し易いようにスベリ制御によって図柄を引き込むように停止信号の出力時期が制御されるようになっている。
【0061】
ここで、本実施の形態では、マニュアルゲームとオートゲームとを選択可能となっており、前記マニュアル/オート選択ボタン100は、ゲーム仕様切替制御部118に接続されている。このゲーム仕様切替制御部118には、ゲーム仕様プログラムメモリ120が接続されており、前記マニュアル/オート選択ボタン100の操作状態により、何れかのゲーム仕様のプログラムが選択される。
【0062】
このマニュアル/オート選択ボタン100によってオートゲームが選択された場合には、前記ゲーム仕様切替制御部118から、停止制御部112へオート信号(例えば、H信号がオート、L信号がマニュアルを示す2値信号の場合、H信号の出力)が送出されるようになっている。このオート信号を受けて、停止制御部112では、前記停止ボタン356A、356B、356Cの操作に拘わらず、予め設定されたタイミングで、駆動しているリール350A、350B、350Cの停止制御(停止信号の出力)が実行されることになる。
【0063】
また、ゲーム仕様切替制御部118は、始動レバー操作指示無効制御部122に接続されている。この始動レバー操作指示無効制御部122には、前記当/外判定部110で判定した判定信号が入力されるようになっており、ゲーム仕様がオートゲームであり、かつ判定結果が特定の役の当り(ここでは、ビッグボーナス)の場合に、リール駆動制御部108へ始動レバー操作指示を無効とする無効信号を送出する。リール駆動制御部108では、この無効信号を受けることで、前記操作信号の入力がってもリール350A、350B、350Cの駆動開始をしないように制御する。
【0064】
また、始動レバー操作指示無効制御部122には、前記解除ボタン102が接続されており、この解除ボタン102が操作されることで、無効信号の出力が解除されるようになっている。
【0065】
以下に本実施の形態の作用を図5のフローチャート並びに図6及び図7のタイムチャートに従い説明する。
【0066】
ステップ200では、現在のゲーム仕様を判別し、マニュアルゲームモードの場合には、ステップ202へ移行してマニュアルゲームモードによるゲーム処理が実行される。
【0067】
マニュアルゲームモードにおける遊技の手順は、まず、メダルが投入済であり、1枚ベットボタン352A、マックスベットボタン352Bによるベットが完了すると、始動レバー354を操作する。この時点で当り/外れの抽選がなされ、当りの場合には内部制御的にフラグの成立となる。また、既に、フラグが成立している場合は抽選は実行されない。
【0068】
この始動レバー354の操作後は、リール350A、350B、350Cが回転を開始する。このとき、3個のリール350A、350B、350Cの回転開始時期は、前記抽選の結果に基づく期待値によって異なるように制御される。なお、この回転開始時期の変更制御については後述する。
【0069】
遊技者は、停止ボタン356A、356B、356Cを操作することで、リール350A、350B、350Cの回転を停止させるが、前記フラグが成立している場合には、的確な目押しタイミングによって当たり図柄を停止させることができる。また、多少の停止操作タイミングのずれはスベリによって矯正される。逆に、フラグが成立していない場合には、目押しを行っても、リール350A、350B、350Cの回転にスベリを生じさせ、当り図柄では停止しないようにする。
【0070】
前記停止操作によって停止したリール350A、350B、350Cの表示図柄が、当たり図柄で揃った場合には、ボーナスゲーム制御を実行する。
【0071】
次に、図5のステップ200において、オートゲームモードであると判定された場合には、ステップ204へ移行して、まず、オートゲームでのベット数を設定し、次いでステップ206でメダルの不足があるいか否かが判断される。このステップ206で肯定判定(メダル不足あり)された場合には、ステップ204へ戻る。
【0072】
また、ステップ206で否定判定(メダル不足なし)された場合には、ステップ208へ移行して始動レバー354の操作があったか否かが判断される。
【0073】
このステップ208で、肯定判定されるとステップ210へ移行して抽選が実行され、次いでステップ212で当該抽選の結果、特定の当り役(ここでは、ビッグボーナス)に当選(内部当選)したか否かが判断される。
【0074】
このステップ212で否定判定された場合には、ステップ214へ移行してオートゲームモードによるゲーム処理が実行される。
【0075】
オートゲームモードでは、前述したマニュアルゲームの内、停止ボタン356A、356B、356Cの停止操作が自動的に実行される。
【0076】
すなわち、図6に示される如く、始動レバー354の操作によりリール350A、350B、350Cの駆動が開始され、停止ボタン356A、356B、256Cの操作とは別に自動的に出力される停止信号によってリール350A、350B、350Cの駆動が停止される。
【0077】
一方、ステップ212で肯定判定された場合には、ステップ216へ移行して強制的にマニュアルゲームモードに切り替え、次いでステップ218において始動レバー354による操作指示を無効にし、特定の当り役であることを報知する(ステップ220)。この報知の手段は、既存のランプを点灯、点滅させたり、スピーカ等でアナウンスしたり、別途設けた表示部によりメッセージを表示する等、様々な形態が考えられる。このように、リール350A、350B、350Cの駆動を一時的に禁止し、遊技の進行を停止させたため、時間的に余裕ができ、報知が可能となる。なお、この報知は、必須ではなく、リール350A、350B、350Cの駆動が一時的に禁止(始動レバー354の操作指示無効)されることによって、遊技者は違和感を感じるため、これによって、特定の当り役に当選していることを学習によって知ることができる。
【0078】
次のステップ222では、解除ボタン102の操作があったか否かが判断され、肯定判定されると、ステップへ移行して始動レバー354による操作指示が可能となるように、無効制御を解除する。これにより、その後の始動レバー354の操作指示(ステップ224)によってリール350A、350B、350Cが駆動を開始し(ステップ226)、ステップ228におけるリール停止制御(停止ボタン356A、356B、356Cの操作指示による手動停止)が実行される。
【0079】
図7には、判定信号がオン、すなわち特定当り役に当選した場合のタイムチャートが示されている。
【0080】
図7に示すオートゲーム中において、特定の当り役に当選すると、判定信号がオンとなり、ゲーム仕様がマニュアルゲームモードに自動的に切り替えられると共に、無効信号がオンとなる。この無効信号によって、始動レバー354の操作(図7の矢印A参照)によるリール350A、350B、350Cの駆動が無効となる(図7の×印参照)。この時点で、遊技者は、一種の違和感を感じ、例えば、再度始動レバー354を操作(図7の矢印B参照)してもリール350A、350B、350Cが駆動しないことで、特定の当り役が当選していることを認識する。
【0081】
その後、遊技者が解除ボタン102を操作すると(図7の矢印C参照)、無効信号がオフとなり、始動レバー354の操作が有効となって(図7矢印D参照)、リール350A、350B、350Cの駆動が開始される。
【0082】
このリール350A、350B、350Cの駆動停止は、マニュアルゲームモードに切り替わっているため、停止ボタン356A、356B、356Cの操作(図7の矢印E参照)によってなされる。なお、解除ボタン102の操作を最初の始動レバー354の操作指示として利用することで、リール350A、350B、350Cの駆動開始を同時に行ってもよい。
【0083】
以上説明したように本実施の形態では、オートゲームモード中に特定の当り役(例えば、ビッグボーナス)に当選したときに、リール350A、350B、350Cの駆動を一時的に禁止(始動レバー354の操作指示無効)し、この結果、遊技者に特定の当り役が当選したことを認識させ、かつ、解除ボタン102による無効解除後、この特定の当り役に対して、遊技者自身の操作介入(始動レバー354の操作、並びに停止ボタン356A、356B、356Cの操作指示)によってリール350A、350B、350Cの駆動及び駆動停止させるようにしたため、遊技者の技量にかかわらず、目的の図柄配列を揃えるといった趣向性を向上することができる。
【0084】
なお、リール350A、350B、350Cの駆動を一時的禁止(始動レバー354の操作指示無効)とするきっかけとなる特定の当り役としては、上記ビッグボーナスに限らず、レギュラーボーナス、フリーゲーム等を選択してもよい。また、複数の当り役を選択してもよい。
【0085】
さらに、遊技者が上記オートゲームモード中の強制マニュアルゲームモード切替をするかしないかを選択可能としてもよい。
【0086】
また、本実施の形態では、始動レバー354の操作指示は、オートゲームモードでも手動で行うようにしたが、この始動レバー354の操作についても自動で行うゲーム仕様のオートモードを持つパチスロ機であっても同様の効果を得ることができる。
【0087】
さらに、本実施の形態では、パチスロ機300を例にとり説明したが、メダルに代えてパチンコ球を投資する遊技媒体として用いる、所謂パロット機であっても同様の効果を得ることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、オートゲーム中における、抽選結果が当りの場合の告知を明確とすることができ、かつ初心者から熟練者まで、遊技者の技量に拘らず、抽選の結果に対応する停止操作を行うことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチスロ機の斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るパチスロ機の正面図である。
【図3】本実施の形態に係る表示部及び操作部の拡大正面図である。
【図4】内部抽選の当りの際の強制的なマニュアルモードへの切替制御を中心とした制御ブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る遊技の手順を示す制御フローチャートである。
【図6】オートゲームモード中の遊技の流れを示すタイムチャート(特定当り役なし)である。
【図7】オートゲームモード中の遊技の流れを示すタイムチャート(特定当り役あり)である。
【符号の説明】
100  マニュアル/オート選択ボタン(選択手段)
102    解除ボタン(解除手段)
104    始動レバー操作認識部
106    抽選部
108    リール駆動制御部
110    外判定部
112    停止制御部
116    有効ライン設定部
118    ゲーム仕様切替制御部(切替制御手段)
120    ゲーム仕様プログラムメモリ
122    始動レバー操作指示無効制御部(始動操作無効手段)
300  パチスロ機(遊技機)
354  始動レバー
350A、350B、350C  リール
356A、356B、356C  停止ボタン

Claims (3)

  1. 抽選有効ラインの指示後における、始動指示によって遊技が開始されると共に抽選が実行され、停止指示によって停止する前記抽選有効ライン上の図柄配列によって前記抽選の結果を報知し、当該抽選の結果が当り役の場合に遊技者に有利な遊技状態とすることが可能な遊技機であって、
    前記抽選ラインの指示、始動指示及び停止指示を、それぞれを指示する操作部の操作により実行するマニュアルモードと、前記操作部の操作の少なくとも1つの操作を自動的に実行するオートモードと、の何れかを選択可能な選択手段と、選択手段でオートモードに選択されている状態で、前記抽選の結果が特定の当り役の場合に、マニュアルモードに強制的に切り替える切替制御手段と、
    を有する遊技機。
  2. 前記始動指示操作が前記オートモードであっても手動による操作仕様である場合、前記切替制御手段によるマニュアルモードへの切替後の始動操作を無効とする始動操作無効手段と、
    前記始動操作無効手段による始動操作無効状態を解除する解除手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記抽選結果の当り役が複数存在し、前記特定の当り役が前記複数の当り役から選択されて設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
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