JP2004141097A - 田植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の田植機において、苗戴台に配設した苗マット押さえの上方係止部はリブに設けた開口に苗の搬送方向と逆方向から挿入して裏側より係止するように構成されていたので、苗戴台に苗を補給する苗継ぎ作業時、苗マットが苗マット押さえに引っかかって苗マット押さえが開口からはずれてしまい、苗マットを押さえることができなくなる恐れがあった。
【解決手段】苗戴台16に苗マット押さえ46を配設する田植機において、苗マット押さえの上方係合部46dを、苗載台上に設けた係止部51に対して苗搬送方向側から係脱可能な構成とした。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機の苗戴台における苗マット押さえの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、田植機における苗載台に載置した苗マットの浮き上がりを防止するために、棒状の苗マット押さえを配設し、該苗マット押さえにより苗マットを押さえるようにしていた。該苗マット押さえは、各条2本ずつ苗載台下端部より苗載台上方に、苗載台に略平行に延設され、上下方向に揺動自在に軸支されていた。また、苗載台の上面の各条毎において、左右両側に設けたリブ内に複数の開口が形成され、該開口のいずれかに苗マット押さえの上方係止部を挿入係止することにより、苗マット押さえ上部を苗戴台に係脱可能に取り付けるように構成していた。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特公平8−32208号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の田植機においては、係止部は開口に苗の搬送方向と逆方向から挿入して係止するように構成されていたので、苗戴台に苗を補給する苗継ぎ作業時、苗マットが苗マット押さえに引っかかって苗マット押さえが開口からはずれてしまい、苗マットを押さえることができなくなる恐れがあった。
また、リブ内に苗マット押さえの係止部を形成していたので、裏側より挿入部分を係止する構成となり、作業が困難となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、苗戴台に苗マット押さえを配設する田植機において、苗マット押さえの上方係合部を、苗載台上に設けた係止部に対して苗搬送方向側から係脱可能な構成としたものである。
【0007】
請求項2においては、前記係止部を苗戴台のリブ上に立設するとともに、苗マット押さえの弾性力により係止部に係合保持させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る田植機の側面図、図2は苗戴台の後面図、図3は苗戴台の側面図、図4は苗マット押さえの後方斜視図、図5は方向指示器を取り付けた場合の苗戴台の正面図、図6は苗台支持フレームの前方斜視図、図7はローリング規制バネの取付構成を示す前方斜視図、図8はローリングバネの取付構成を示す後方斜視図、図9は別実施例の苗台支持フレームの前方斜視図、図10はローリングストッパ機構の側面図、図11はローリングストッパ機構の下方斜視図である。
【0009】
まず、六条の乗用田植機について図1より全体構成から説明する。
乗用田植機は走行部1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部4が配置され、該走行部1は車体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケースを介して前輪6を支持させると共に、後部にリヤアクスルケース7を介して後輪8を支持している。
そして、エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9後部のダッシュボード5上に操向ハンドル14を配置し、該ボンネット9両側とその後部の車体フレーム3上を車体カバー12で覆い、操向ハンドル14後方位置に座席13を配置し、ボンネット9の両側を前ステップとし、座席13前部を中ステップとし、座席13左右両側を後ステップとしている。また、前記ボンネット9の両側には予備苗載台10・10が配設されている。
そして、前記ダッシュボード5の側部には植付昇降レバー等のレバー類が、ダッシュボード5の下部のステップ上には変速ペダル等のペダル類が配設されている。
【0010】
また、前記植付部4は苗載台16や植付爪やセンターフロート34やサイドフロート35等から構成されており、前記苗載台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガイドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18及び上ガイドレール19は植付伝動フレーム20より後述する苗台支持フレーム61等を介して支持されている。そして、植付伝動フレーム20より連結パイプを介してチェーンケース21を平行に後方へ突出して、該チェーンケース21の後部に一方向に回転させるロータリーケース22を配置し、該ロータリーケース22の両側に一対の植付爪17・17を配置している。
こうして、前進走行とともに苗載台16を左右に往復摺動して、この往復動に同期させて植付爪17・17を駆動して一株分の苗を切り出し、連続的に植え付け作業を行うように構成している。
【0011】
また、前記植付伝動フレーム20の前部にローリング支点軸を介して前記昇降リンク機構27と連結され、該昇降リンク機構27はトップリンク25やロワリンク26等より構成され、座席13下方に配置した図示しない昇降シリンダによって植付部4を昇降できるようにしている。
【0012】
次に本発明に係る苗載台16における苗マット押さえ46の構成について、図2乃至図4を用いて説明する。
前記苗載台16には、上面に各条毎に左右両側に前後方向にリブ16a・16aを設けて、苗マットの両側をリブ16a・16aでガイドできるようにしており、それぞれ左右のリブ16a・16a間に苗マット押さえ46と苗ストッパ47が配置されている。
前記苗マット押さえ46は、縦押さえ棒46aと横支持棒46bと支持シャフト46cからなり、縦押さえ棒46aが各条二本ずつ左右平行に配置され、該縦押さえ棒46aにより苗戴台16上の苗マットを押さえるようにしている。該縦押さえ棒46aの上部は側面視略逆V字状に構成して、その下側基部は側面視L字状に構成して下先端が支持シャフト46cに固設され、該支持シャフト46cの両側は、苗載台16においては、左から1条目の左側リブ16aと3条目の右側リブ16aと6条目の右側リブ16a上に固設したストッパーステー50・50・50に回転自在に枢支されている。
【0013】
また、前記縦押さえ棒46aの上部先端は横支持棒46bに固設され、該横支持棒46bは平面視略U字状に構成して、その両端を苗戴台16と平行となるように下方へ屈曲して上方係合部46dとなし、前記ストッパーステー50を固設したリブ16aの上方位置に立設した係止部51に係合可能としている。
【0014】
前記係止部51は側面視L字状に形成されており、一側がリブ16aに固定され、他側が上後方へ突出されている。該係止部51の上後方への突出部に、前後方向に複数の係合孔51a・51a・・・が左右二列に設けられ、該係合孔51aの一つに前記横支持棒46bの上方係合部46dを上方から差し込むことにより、横支持棒46bが係止部51に係合される。また、苗マット押さえ46を撓ませて、係合孔51aから横支持棒46bの両端を抜き、係合孔51aを変更して差し込むことにより、苗マット押さえ46の高さを調節することができるようにしている。
【0015】
このように、苗マット押さえ46の上方係合部46dを係止部51に対して苗搬送方向側から係脱可能な構成とすることにより、苗を苗戴台16に継ぐ苗継ぎ作業時に、苗マットが苗マット押さえ46に引っかかっても、上方係合部46dは係止部51から外れてしまうようなことがなくなり、逆に押し込む方向となって、苗載台16上の苗マットをしっかり押さえて安定した植付けを行うことができる。
また、苗マット押さえ46は、苗戴台16のリブ16a上に立設した係止部51に係合する構成であり、更に、該係止部51に苗マットの弾性力により係合保持されるので、苗マット押さえ46の係脱作業を容易に行うことができる。
【0016】
また、苗戴台は複数の苗台ユニットの上部および下部を上ガイドレールおよび補強部材で締結して構成されるものであり、条数に応じて苗台ユニットを組み合わせて構成されている。例えば、従来では、六条植え式の植付部の場合、三条分の苗台ユニットが二つ組み合わされて苗戴台が構成され、七条植え式の植付部の場合、三条分の苗台ユニットと四条分の苗台ユニットが組み合わされて苗戴台が構成されていた。しかし、このようにして苗戴台を構成すると、条数を変更する場合に、異なる条数用の苗台ユニットを用意したり、苗戴台に設ける苗マット押さえを支持するための部材などを交換したりする必要が生じてコストがかかるものであった。そこで、本実施例の植付部においては、左右両側にそれぞれ二条分の苗台ユニットを配置し、該二条分の苗戴ユニットの間に一条分の苗台ユニットを配置し、一条分の苗台ユニットの数を増減して必要な条数分に調整することにより苗戴台を構成するようにしている。例えば、六条式の植付部の場合では、図2に示す如く、左右に配置した二条分の苗台ユニット16c・16cの間に、一条分の苗台ユニット16bを二つ配設して苗戴台16を構成し、七条式の植付部の場合では、左右に配置した二条分の苗台ユニットの間に、一条分の苗台ユニットを三つ配設して苗戴台を構成するのである。
【0017】
このように、二条分の苗台ユニット16cと、一条分の苗台ユニット16bとを組み合わせて苗戴台を構成し、条数の変更に対応できるようにしたので、条数ごとに異なる苗台ユニットを用意する必要がなくなり、コストを抑制することができる。
また、苗マット押さえを支持する部材なども、条数によって変更することなく共用化することができるので、コストを低減することができる。さらに、植付部において、苗台の継目が共通のものとなるので、苗台の継目部分に設ける苗マット押さえの構成の自由度が高くなる。
【0018】
また、苗戴台16の上下略中央部の裏側(前側)には、苗戴台16を補強するために左右方向に補強部材が固設されているが、図5に示すように、苗戴台16の上下略中央部に設けられた補強部材17(上ガイドレール19と兼ねてもよい)を、苗戴台16の左右両側から突出するように延設し、その左右両端部に方向指示器29の取付座をそれぞれ一体形成して、該補強部材17に方向指示器29・29を取り付ける構成とすることもできる。但し、補強部材17の左右両端部は、植付部4の下部に配設されたサイドバンパ23(図6)より内側に位置するものとする。従来、苗戴台に方向指示器を取り付ける場合、方向指示器の取付座を苗マット押さえを支持する部材と一体的に設けていたが、上述の如く構成することにより、部品点数の削減を図ることができる。また、補強部材の両端に方向指示器の取付座を溶接固定、又はリベット止めして方向指示器を取付ける構成とすることもできる。
【0019】
次に、前記苗載台16を支持する苗台支持フレーム61の構成について説明する。
図6乃至図8に示す如く、苗台支持フレーム61は、左右水平方向に配置する上部連結部材である横フレーム61Tと、該横フレーム61Tの左右両側に連結して上下方向に配置する苗台支柱である縦フレーム61R・61Lより構成され、正面視略門型に構成されている。
【0020】
縦フレーム61R・61Lは、苗載台16に横設するパイプ状部材である植付伝動フレーム20の前方上方に立設した支持部材62R・62Lに固設することで、側面視において、該縦フレーム61R・61Lが、苗載台16に対して略平行となるように構成されている。
【0021】
前記横フレーム61Tには、左右端部、及び中途部の複数箇所に、シュウ取付部材19f・19f・・・を立設し、該シュウ取付部材19fの上部に、前記上ガイドレール19を嵌合して摺動自在に支持するシュウ63が配置されている。
【0022】
また、図6及び図7に示す如く、植付伝動フレーム20の左右中央部と、前記縦フレーム61R・61Lと横フレーム61Tとの固定部近傍との間に、斜め部材である斜めフレーム65R・65Lが斜設されて補強している。
前記植付伝動フレーム20の左右中央部に位置して支持部材となるヒッチ台66aに、前記斜めフレーム65R・65Lが後面視略V字状となるように溶接により固定されている。斜めフレーム65R・65Lの下端部は屈曲されてヒッチ台66aと平行となるように配置され、該ヒッチ台66aに溶接固定されている。また、後面視左側の斜めフレーム65Lの上端部は、横フレーム61Tと平行となるように屈曲され、該横フレーム61Tに溶接固定され、後面視右側の斜めフレーム65Rの上端部は、縦フレーム61Rと平行となるように屈曲され、該縦フレーム61Rに溶接固定されている。
【0023】
前記斜めフレーム65Lの中途部には、ロッド取付部68が配設され、該ロッド取付部68にヒッチ66の上部に横設するロッド70の一端部70aが枢設されている。該ロッド取付部68は、ロッド70に平行に配置されている。
【0024】
さらに、ロッド取付部68と、支持部材62L(図11)との間に、補強斜めフレーム71が斜設されている。該補強斜めフレーム71の上端部は、ロッド70と平行となるように屈曲され、ロッド取付部68に溶接で固定され、下端部は、前記縦フレーム61Lと平行となるように屈曲され、前記支持部材62Lに溶接固定されている。さらに、該補強斜めフレーム71と縦フレーム61Lとの間に、補強横フレーム72が横設されている。該補強横フレーム72の一端部は、補強斜めフレーム71と平行になるように屈曲され、該補強斜めフレーム71に溶接固定され、他端部は、前記縦フレーム61Lと平行となるように屈曲され、該縦フレーム61Lに溶接固定されている。
【0025】
そして、前記ロッド70の両側上には円盤状の座金75L・75Rが取り付けられ、該座金75Lと座金75Rとの間に、ローリング規制バネ76L、支持部材77、ローリング規制バネ76Rが順に左右水平方向に外嵌されている。該支持部材77は、平面視矩形状に形成されており、その前及び後側が前記ヒッチ66に枢設されて、ロッド70を左右方向に摺動可能に支持している。
【0026】
前記ローリング規制バネ76L・76Rは、その付勢力により苗台支持フレーム61及び植付部4の水平を保つように機能するものであり、植付部4が傾斜する際に、植付部4の傾斜の動きを緩和するとともに、ロッド70が摺動して座金75L又は座金75Rと支持部材77の側面とに圧接されることにより植付部4の傾斜角度を規制するものである。
また、該ローリング規制バネ76L・76Rを外嵌したロッド70を支持する支持部材77は、ヒッチ66におけるトップリンク枢結部25a及びロワリンク枢結部26aの上下間に配置されるものであり、ヒッチ66下部に位置する苗台支持フレーム61及び植付部4の回動支点78からできるだけ遠くにローリング規制バネ76L・76Rが位置するようにヒッチ66上部に配設されている。
【0027】
このように、ローリング規制バネ76L・76Rを、苗台支持フレーム61の回動支点78からできるだけ遠くに配置する構成としたので、ローリング規制バネ76L・76Rにかかるモーメントが減少し、ローリング規制バネ76L・76Rや該ローリング規制バネ76L・76Rを支持する部材を小さくすることが可能となり、軽量化を図ることができるのである。また、ローリング規制バネ76L・76Rを外嵌したロッド70をその中央部で苗台支持フレーム61に接続するのではなく、ロッド70の一端部で接続する構成としたので、苗台支持フレーム61のより大きなストロークの変化に対応することができる。
【0028】
また、前記ヒッチ66の上部には、支持フレーム81が立設されており、該支持フレーム81先端部の左右両側に、バネ82L・82Rが配設されている。該バネ82L・82Rの一端が支持フレーム81先端部に設けられた係合孔に係合され、他端が前記上ガイドレール19の左右両側に設けられた係合部にそれぞれ係止されている。こうして、植付部4が傾斜すると、バネ82L・82Rの付勢力により植付部4が水平となるように苗台支持フレーム61を回動させて、植付部4が左右一側に偏重して傾かないようにしている。
【0029】
また、前記支持フレーム81の下部に回動アーム83が回動自在に枢支されており、該回動アーム83の上部に、該回動アーム83と略垂直方向となるように支持アーム84の左右中央部が枢支されている。該支持アーム84の左右両側にはローリングバネ85L・85Rが配置され、該ローリングバネ85L・85Rの一端が支持アーム84の両端に設けられた係合孔にそれぞれ係合される一方、他端が横フレーム61Tの中途部上に突設されたステー86L・86Rにそれぞれ係合されている。
【0030】
前記回動アーム83の上下中央部には、リンクアーム87の一端が枢支され、他端が調整レバー88の中途部に枢支されている。該調整レバー88は回動支点98を中心として左右方向に回動するものであり、該調整レバー88前方に配設されたガイド89に形成された複数の係合溝89a・89a・・・と係合可能に構成されている。
【0031】
このような構成において、通常、調整レバー88は苗台支持フレーム61及び植付部4が水平を保持する位置となるように、バネ90で付勢されているが、調整レバー88を右側に回動させて係合溝89aに係止させると、リンクアーム87を介して苗台支持フレーム61が回動され、植付部4が右下がりに傾斜される。一方、調整レバー88を左側に回動させて係合溝を係止させると、リンクアーム87を介して苗台支持フレーム61が回動され、植付部4が左下がりに傾斜される。このように構成することにより、圃場の硬軟や泥の多少などで左右いずれかに植付部4が傾倒する場合には、調整レバーを操作して、予め、植付部を傾斜させておくことで、最適に植付作業を行うことができるようにしているのである。
【0032】
また、前記調整レバー88をローリング規制バネ76L・76Rに連動連結する構成とすることもできる。この場合、上述の実施例において、植付部4を予め傾斜させるために配設したローリングバネ85L・85Rは省略可能であり、部品点数を削減することができるのである。
即ち、図9に示す如く、前記ローリング規制バネ76L・76Rを外嵌させたロッド70の一端部を調整レバー91の中途部に枢結する。該調整レバー91の回動基部92が、斜めフレーム65Lの中途部に回動自在に枢支される一方、調整レバー91の上部がガイド93に支持されている。該ガイド93は斜めフレーム65Lに溶接固定されて、ヒッチ66側に左右水平方向に延出され、左右方向に形成された複数の係合溝に調整レバー91を係合可能に構成されている。よって、ローリングバネを省略した場合でも、調整レバーで植付部の傾斜具合を調整することができるのである。
【0033】
また、図10及び図11に示す如く、前記ヒッチ66の下端部に、機体側(前方)に向けてブラケット94が突設されており、該ブラケット94には平面視略U字状の切欠部94aが機体側を開放状態として設けられている。一方、該ブラケット94の上方で、ロアリンク26がヒッチ66に枢結されており、該ロアリンク26の下面に側面視略L字状のステー95が固定され、該ステー95の水平部がブラケット94と平行になるように配置されている。該ステー95の水平部には、ピン96が垂直方向に貫通され、該ステー95より下側に突出したピン96にローラ97が回転自在に支持されている。
【0034】
このような構成において、植付部4を下降しているときは、ローラ97がブラケット94の開放部94aの外側に位置して植付部4はローリング可能となっている。そして、植付部4を上昇させると、ローラ97がブラケット94の開放部94aに嵌合されて、植付部4はローリングできなくなり固定され、植付部を上昇して走行する場合など安定した状態に保持できるのである。このように、植付部を上昇させたときに、植付部を中央に復帰させてローリングを規制するためのローリングストッパ機構をコンパクトに構成することが可能となる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0036】
即ち、請求項1に示す如く、苗戴台に苗マット押さえを配設する田植機において、苗マット押さえの上方係合部を、苗載台上に設けた係止部に対して苗搬送方向側から係脱可能な構成としたので、苗を苗戴台に継ぐ苗継ぎ作業時に、苗マットが苗マット押さえに引っかかり、苗マット押さえが係止部材から外れてしまうようなことがなくなり、苗マット上の苗マットをしっかり押さえて安定した植付けを行うことができる。
【0037】
請求項2に示す如く、前記係止部を苗戴台のリブ上に立設するとともに、苗マット押さえの弾性力により係止部に係合保持させるので、苗マット押さえの係脱作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る田植機の側面図。
【図2】苗戴台の後面図。
【図3】苗戴台の側面図。
【図4】苗マット押さえの後方斜視図。
【図5】方向指示器を取り付けた場合の苗戴台の正面図。
【図6】苗台支持フレームの前方斜視図。
【図7】ローリング規制バネの取付構成を示す前方斜視図。
【図8】ローリングバネの取付構成を示す後方斜視図。
【図9】別実施例の苗台支持フレームの前方斜視図。
【図10】ローリングストッパ機構の側面図。
【図11】ローリングストッパ機構の下方斜視図。
【符号の説明】
16 苗戴台
16a リブ
46 苗マット押さえ
46d 係合部
51 係止部

Claims (2)

  1. 苗戴台に苗マット押さえを配設する田植機において、苗マット押さえの上方係合部を、苗載台上に設けた係止部に対して苗搬送方向側から係脱可能な構成としたことを特徴とする田植機。
  2. 前記係止部を苗戴台のリブ上に立設するとともに、苗マット押さえの弾性力により係止部に係合保持させることを特徴とする請求項1記載の田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013031554A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 林純薬工業株式会社 エッチング液組成物およびエッチング方法

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