JP2004140151A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Junji Noguchi
野口 純司
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Abstract

【課題】埋込配線の信頼性を向上させる。
【解決手段】下層配線としての配線17が埋込まれた絶縁膜上にバリア絶縁膜として絶縁膜18を形成する。絶縁膜18上に低誘電率材料からなる絶縁膜19および22を含む絶縁膜19〜25を形成し、配線開口部としての開口部26および27を形成する。ビアとしての開口部27の底部で絶縁膜18を除去して配線17を露出する前に、水素プラズマ処理を行って、開口部26および27の底部や側壁に残留する残渣28を除去する。その後、開口部27の底部で絶縁膜18を除去して配線17を露出させ、開口部26および27に配線材料を埋め込んで上層配線を形成する。
【選択図】  図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、銅を主成分とする主導体膜を含む埋込配線を有する半導体装置の製造方法に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の素子間は、例えば多層配線構造により結線され回路が構成される。微細化に伴い配線構造として埋込配線構造が開発されている。埋込配線構造は、例えば絶縁膜に形成された配線溝や孔などのような配線開口部内に、ダマシン(Damascene)技術(シングルダマシン(Single−Damascene)技術およびデュアルダマシン(Dual−Damascene)技術)によって、配線材料を埋込むことで形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、配線間の寄生容量を低減する観点などから酸化シリコンよりも誘電率の低い絶縁材料を配線間の絶縁膜として使用する方向にある。発明者の検討によれば、そのような絶縁膜(Low−K絶縁膜)をドライエッチングして配線開口部を形成すると、配線開口部の底部(ビア底)や側壁に残渣が残留することが分かった。この残渣は、Low−K絶縁膜のドライエッチングに起因した反応生成物などからなる。このような残渣が残留した状態で、配線開口部底部で露出する下層配線上のバリア絶縁膜をドライエッチングした場合、下層配線上に残渣やバリア絶縁膜の一部が残留してしまい、下層配線の上面が完全には露出しない恐れがある。このため、配線開口部に導体材料を埋め込んで上層配線を形成しても、下層配線と上層配線の間の電気抵抗が増大し、場合によっては下層配線と上層配線間で断線不良が生じる可能性もある。これは、埋込配線の信頼性を低下させ、半導体装置の製造歩留まりを低減させる。
【0004】
本発明の目的は、信頼性の高い埋込配線を形成できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、製造歩留まりを向上できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0008】
本発明の半導体装置の製造方法は、配線開口部の底部において下層配線のバリア絶縁膜を除去して下層配線を露出させる前に、水素を含むガスを用いたプラズマ処理を施すものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
【0010】
本実施の形態の半導体装置およびその製造工程を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態である半導体装置、例えばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)、の製造工程中の要部断面図である。
【0011】
図1に示すように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンなどからなる半導体基板(半導体ウエハ)1の主面に素子分離領域2が形成される。素子分離領域2は酸化シリコンなどからなり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法またはLOCOS(Local Oxidization of Silicon )法などにより形成される。
【0012】
次に、半導体基板1のnチャネル型MISFETを形成する領域にp型ウエル3を形成する。p型ウエル3は、例えばホウ素(B)などの不純物をイオン注入することなどによって形成される。
【0013】
次に、p型ウエル3の表面にゲート絶縁膜4が形成される。ゲート絶縁膜4は、例えば薄い酸化シリコン膜などからなり、例えば熱酸化法などによって形成することができる。
【0014】
次に、p型ウエル3のゲート絶縁膜4上にゲート電極5が形成される。例えば、半導体基板1上に多結晶シリコン膜を形成し、その多結晶シリコン膜にリン(P)などをイオン注入して低抵抗のn型半導体膜とし、その多結晶シリコン膜をドライエッチングによってパターニングすることにより、多結晶シリコン膜からなるゲート電極5を形成することができる。
【0015】
次に、p型ウエル3のゲート電極5の両側の領域にリンなどの不純物をイオン注入することにより、n型半導体領域6が形成される。
【0016】
次に、ゲート電極5の側壁上に、例えば酸化シリコンなどからなる側壁スペーサまたはサイドウォール7が形成される。サイドウォール7は、例えば、半導体基板1上に酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜を異方性エッチングすることによって形成することができる。
【0017】
サイドウォール7の形成後、n型半導体領域8(ソース、ドレイン)が、例えば、p型ウエル3のゲート電極5およびサイドウォール7の両側の領域にリンなどの不純物をイオン注入することにより形成される。n型半導体領域8は、n型半導体領域6よりも不純物濃度が高い。
【0018】
次に、ゲート電極5およびn型半導体領域8の表面を露出させ、例えばコバルト(Co)膜を堆積して熱処理することによって、ゲート電極5とn型半導体領域8との表面に、それぞれシリサイド膜5aおよびシリサイド膜8aを形成する。これにより、n型半導体領域8の拡散抵抗と、コンタクト抵抗とを低抵抗化することができる。その後、未反応のコバルト膜は除去する。
【0019】
このようにして、p型ウエル3にnチャネル型のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)9が形成される。
【0020】
次に、半導体基板1上に窒化シリコンなどからなる絶縁膜10と、酸化シリコンなどからなる絶縁膜11を順次堆積する。それから、絶縁膜11および絶縁膜10を順次ドライエッチングすることにより、コンタクトホール12を形成する。コンタクトホール12の底部では、半導体基板1の主面の一部、例えばn型半導体領域8の一部、やゲート電極5の一部などが露出される。
【0021】
次に、コンタクトホール12内に、タングステン(W)などからなるプラグ13が形成される。プラグ13は、例えば、コンタクトホール12の内部を含む絶縁膜11上にバリア膜として例えば窒化チタン膜13aを形成した後、タングステン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって窒化チタン膜13a上にコンタクトホール12を埋めるように形成し、絶縁膜11上の不要なタングステン膜および窒化チタン膜13aをCMP(Chemical Mechanical Polishing)法またはエッチバック法などによって除去することにより形成することができる。
【0022】
図2〜図12は、図1に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図を示している。理解を簡単にするために、図1の絶縁膜11より下の構造に対応する部分は図示を省略している。
【0023】
まず、図2に示されるように、プラグ13が埋め込まれた絶縁膜11上に絶縁膜14および絶縁膜15が順に形成される。絶縁膜14は、例えば有機ポリマーまたは有機シリカガラスなどのような低誘電率材料(いわゆるLow−K絶縁膜、Low−K材料)からなることが好ましい。なお、低誘電率な絶縁膜(Low−K絶縁膜)とは、パッシベーション膜に含まれる酸化シリコン膜(たとえばTEOS(Tetraethoxysilane)酸化膜)の誘電率よりも低い誘電率を有する絶縁膜を例示できる。一般的には、TEOS酸化膜の比誘電率ε=4.1〜4.2程度以下を低誘電率な絶縁膜と言う。上記低誘電率材料としての有機ポリマーには、例えばSiLK(米The Dow Chemical Co.製、比誘電率=2.7、耐熱温度=490℃以上、絶縁破壊耐圧=4.0〜5.0MV/Vm)などがある。上記低誘電率材料としてのポーラス有機系材料には、例えばPolyELK(米Air Productsand Chemicals,Inc、比誘電率=2以下、耐熱温度=490℃)などがある。絶縁膜15は、例えば二酸化シリコンに代表される酸化シリコン膜からなり、例えばCMP処理時における絶縁膜14の機械的強度の確保、表面保護および耐湿性の確保等のような機能を有している。
【0024】
次に、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用いて、絶縁膜14および絶縁膜15をドライエッチングすることによって、配線開口部すなわち開口部(配線溝)16を形成する。このとき、開口部16の底部では、プラグ13の上面が露出される。これにより、図2に示される構造が得られる。
【0025】
次に、半導体基板1の主面上の全面に(すなわち、開口部16の底面および側壁上を含む絶縁膜15上に)、例えば窒化チタン(TiN)などからなる薄い導電性バリア膜17aをスパッタリング法などを用いて形成する。導電性バリア膜17aは、例えば後述の主導体膜形成用の銅の拡散を抑制または防止する機能および主導体膜のリフロー時に銅の濡れ性を向上させる機能などを有している。
【0026】
続いて、導電性バリア膜17a上に、相対的に厚い銅からなる主導体膜17bを、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成する。主導体膜17bは銅を主成分とする導体膜、例えば銅または銅合金により形成することができる。
【0027】
次に、主導体膜17bおよび導電性バリア膜17aをCMP法によって、絶縁膜15の上面が露出するまで研磨する。これにより、図3に示されるように、相対的に薄い導電性バリア膜17aと相対的に厚い主導体膜17bとからなる配線(第1層配線)17を開口部(配線溝)16からなる配線開口部内に形成する。配線17は、プラグ13を介してn型半導体領域(ソース、ドレイン)8やゲート電極5と電気的に接続されている。
【0028】
次に、図4に示されるように、半導体基板1の主面の全面上に(すなわち配線17の上面を含む絶縁膜15上に)、絶縁膜18〜25を順に形成する。絶縁膜18、20、23および25は、例えば窒化シリコン膜からなるが、他の材料として、例えば炭化シリコン(SiC)膜、炭窒化シリコン(SiCN)膜または酸窒化シリコン(SiON)膜を用いることもできる。絶縁膜19および22は、絶縁膜14と同様の低誘電率材料からなり、例えばSiLK(米The Dow Chemical Co.製)などの有機ポリマー系の低誘電率材料やPolyELK(米Air Products and Chemicals, Inc.製)などのポーラス有機系の低誘電率材料により形成することができる。絶縁膜21および24は、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜18は、銅配線のバリア絶縁膜として機能し、配線17の主導体膜17b中の銅が絶縁膜19中に拡散するのを抑制または防止する。絶縁膜20は絶縁膜19と絶縁膜21の密着性を向上させるよう機能し、絶縁膜23は絶縁膜22と絶縁膜24の密着性を向上させるよう機能することができるが、それらの形成を省略してもよい。絶縁膜21は、絶縁膜22をエッチングする際にエッチングストッパ膜として機能する。絶縁膜24は、例えばCMP処理時における絶縁膜22の機械的強度の確保、表面保護および耐湿性の確保等のような機能を有している。絶縁膜25は、絶縁膜25を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜24がエッチングされるのを防止するよう機能する。
【0029】
次に、フォトリソグラフィ法によって形成したフォトレジストパターン(図示せず)を用いて、絶縁膜25をドライエッチングすることによって、開口部26を形成する。その後、フォトレジストパターンはアッシングなどによって除去する。これにより、図5に示される構造が得られる。
【0030】
次に、フォトリソグラフィ法によって形成したフォトレジストパターン(図示せず)を用いて、絶縁膜24、絶縁膜23および絶縁膜22をドライエッチングすることによって、開口部27を形成する。その後、フォトレジストパターンはアッシングなどによって除去する。これにより、図6に示される構造が得られる。なお、開口部27はビアの形成領域に対応し、開口部26は配線溝の形成領域に対応する。
【0031】
絶縁膜22が、例えば有機ポリマー系の材料(例えば上記SiLK)やポーラス有機系材料(例えば上記PolyELK)などのように酸素プラズマによりダメージを受ける材料からなる場合は、絶縁膜22をNHプラズマ処理またはN/Hプラズマ処理などの還元性プラズマ処理によってエッチングしながら、フォトレジストパターンをアッシングして除去することもできる。
【0032】
次に、図7に示されるように、開口部27の底部で露出する絶縁膜21および絶縁膜20と、開口部26の底部で露出する絶縁膜24および絶縁膜23とをドライエッチング法によって除去し、開口部27の底部で絶縁膜19を露出させ、開口部26の底部で絶縁膜22を露出させる。
【0033】
次に、図8に示されるように、開口部27の底部で露出する絶縁膜19と、開口部26の底部で露出する絶縁膜22とをドライエッチング法によって除去する。この際、絶縁膜18と絶縁膜21とがエッチングストッパ膜として機能することができる。これにより、開口部27の底部で絶縁膜18が露出し、開口部26の底部で絶縁膜21が露出する。
【0034】
絶縁膜19および絶縁膜22のドライエッチング工程の後、図8に示されるように、開口部26および開口部27の底部や側壁には、フィルム(膜)または残渣(エッチング残渣)28が残留または付着している。残渣28は、例えば絶縁膜19および絶縁膜22のドライエッチング工程やそれ以前のドライエッチング工程における反応生成物などからなり、例えば有機物からなる。また、残渣28は、絶縁膜19および絶縁膜22が炭素を含有する材料(あるいは有機系の材料)からなる場合(例えば絶縁膜19および絶縁膜22が上記SiLKのような有機ポリマー系の低誘電率材料や上記PolyELKのようなポーラス有機系の低誘電率材料からなる場合など)に生成されやすく、例えば絶縁膜19および22中の炭素とエッチングガス(エッチャント)との反応生成物などを含んでいる。
【0035】
このような残渣28が残留または堆積した状態で、開口部27底部の絶縁膜18をドライエッチングした場合、開口部27の底部で配線17の上面を完全に露出させることは容易ではなく、残渣28や絶縁膜18の一部が配線17の上面に残留する恐れがある。これは、上層配線と下層配線(配線17)の間の電気的接続の信頼性を低減させる。
【0036】
本実施の形態では、開口部27底部の絶縁膜18をドライエッチングする前に、半導体基板1に対して水素(H)プラズマ処理を行う。この水素プラズマ処理により、図9に示されるように、開口部26および開口部27の底部および側壁に残留していた残渣28を除去することができる。水素プラズマ処理は、窒素(N)プラズマ処理やアンモニア(NH)プラズマ処理と比較して有機物に対する除去性がよく、開口部26および開口部27の底部および側壁上の残渣28を的確に除去することができる。ここで行われるプラズマ処理としては水素(100%)ガスを用いたプラズマ処理(水素プラズマ処理)がより好ましいが、水素を含むガス(水素ガスと他のガスの混合ガス)を用いたプラズマ処理であれば、残渣28を除去する効果はある。
【0037】
次に、図10に示されるように、開口部27の底部で露出する絶縁膜18をドライエッチング法によって除去し、開口部27の底部で配線17を露出させる。この際、絶縁膜25も除去され得る。本実施の形態では、絶縁膜18をドライエッチングする前に、残渣28は水素プラズマ処理により除去されているので、開口部27の底部で配線17の上面を容易かつ確実に露出させることができる。
【0038】
次に、図11に示されるように、半導体基板1の主面上の全面に(すなわち、開口部26および開口部27の底面および側壁上を含む絶縁膜24上に)、例えば窒化チタン(TiN)などからなる薄い導電性バリア膜29aをスパッタリング法などを用いて形成する。導電性バリア膜29aは、例えば後述の主導体膜形成用の銅の拡散を抑制または防止する機能および主導体膜のリフロー時に銅の濡れ性を向上させる機能などを有している。
【0039】
続いて、導電性バリア膜29a上に、相対的に厚い銅からなる主導体膜29bを、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成する。主導体膜29bは銅を主成分とする導体膜、例えば銅または銅合金により形成することができる。
【0040】
次に、主導体膜29bおよび導電性バリア膜29aをCMP法によって、絶縁膜24の上面が露出するまで研磨する。これにより、図12に示されるように、相対的に薄い導電性バリア膜29aと相対的に厚い主導体膜29bとからなる配線(第2層配線)29を開口部(配線溝)26および開口部(ビア)27からなる配線開口部内に形成する。配線29は、開口部27に埋め込まれた導電性バリア膜29aおよび主導体膜29bからなるビア部を介して配線17と電気的に接続されている。
【0041】
その後、同様の工程を必要に応じて繰り返して、第3層配線以降の上層配線を形成することができるが、ここではその説明は省略する。
【0042】
本実施の形態では、低誘電率材料からなる絶縁膜(Low−K絶縁膜)19および22を含む絶縁膜19〜25をドライエッチングして配線開口部(開口部26および27)を形成した後で、配線開口部の底部で下層配線(配線17)上のバリア絶縁膜(絶縁膜18)を除去して下層配線を露出させる前に、有機物に対する除去性に優れた水素プラズマ処理を行う。これにより、ドライエッチング工程で生じた開口部26および27の底部および側壁に残留する残渣28を、的確に除去することができる。特に、絶縁膜19および22が炭素を含有する低誘電率材料からなる場合(例えば絶縁膜19および絶縁膜22が上記SiLKのような有機ポリマー系の低誘電率材料や上記PolyELKのようなポーラス有機系の低誘電率材料などからなる場合など)に有効である。水素プラズマ処理の後に、開口部27の底部において下層配線(配線17)のバリア絶縁膜である絶縁膜18を除去して配線17を露出させる。これにより、開口部27の底部において、配線17上に残渣28が残留することはなく、また残渣28により絶縁膜18の除去が遮られて開口部27の底部の配線17上に絶縁膜18の一部が残留することもない。そして、開口部26および27を埋めるように導電性バリア膜29aおよび主導体膜29bを形成する。配線17の上面が確実に露出した開口部27および開口部26に導電性バリア膜29aおよび主導体膜29bが埋め込まれるので、その後CMP研磨されるなどして形成された配線29とその下層配線である配線17とは確実に(電気的に)接続される。これにより、埋込配線(例えば配線17や配線29)の信頼性を向上することができる。従って、埋込配線が形成された半導体装置の信頼性も向上できる。また、半導体装置の製造歩留まりも改善できる。
【0043】
また、上記実施の形態において、水素プラズマ処理を行って残渣を除去する前に、例えば酸洗浄(ウェット処理)や超音波洗浄のようなドライエッチング後の後洗浄処理(洗浄処理、ウェット洗浄処理)を行って開口部26および27の底部および側壁を洗浄(ウェット洗浄)し、その後水素プラズマ処理を行って残渣28を除去することもできる。あるいは、水素プラズマ処理を行って残渣28を除去した後に、例えば酸洗浄(ウェット処理)や超音波洗浄のようなドライエッチング後の後洗浄処理(洗浄処理、ウェット洗浄処理)を行うこともできる。有機物は酸洗浄(ウェット処理)や超音波洗浄のような後洗浄処理(洗浄処理、ウェット洗浄処理)によっては十分に除去することはできないが、後洗浄処理と水素プラズマ処理とを組み合わせることによって、有機物以外を後洗浄処理によって除去し、有機物を水素プラズマ処理によって除去することができ、より清浄化された配線開口部を形成することが可能となる。これにより、その後配線開口部の底部で下層配線(配線17)のバリア絶縁膜(絶縁膜18)を除去した際に、下層配線の上面をより確実に露出させることが可能となり、形成される埋込配線の信頼性をより向上させることができる。
【0044】
また、本実施の形態では、図4〜図10に示される工程により配線開口部(開口部26および27)を形成したが、配線開口部の底部で下層配線(配線17)上のバリア絶縁膜(絶縁膜18)を除去して下層配線を露出する前に水素プラズマ処理のような水素を含むガスを用いたプラズマ処理を行えば、他の工程(手法)により配線開口部を形成してもよい。例えば、絶縁膜20および21にフォトリソグラフィ法を用いて開口部27を形成した後に絶縁膜22〜25を形成し(この場合、図4の段階で絶縁膜20および21に開口部27が形成されている状態となる)、その後、フォトリソグラフィ法を用いて絶縁膜23〜25に開口部26を形成し、絶縁膜23〜25の開口部26から露出する絶縁膜22をドライエッチングし、絶縁膜20および21の開口部27から露出する絶縁膜19をドライエッチングして図8の構造を得ることもできる。それから、水素プラズマ処理を行って開口部26および27の底部や側壁上に残留する残渣28を除去した後、開口部27底部の絶縁膜18をドライエッチングによって除去する。また、本実施の形態では、配線開口部が配線溝としての開口部26とビア(接続孔)としての開口部27とから構成される場合について説明したが、配線開口部がビアまたは配線溝のいずれか一方だけで構成されることもできる。
【0045】
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0046】
前記実施の形態では、MISFETを有する半導体装置について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、銅を主成分とする主導体膜を含む配線を有する種々の半導体装置に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0048】
埋込配線の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図2】図1に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図3】図2に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図4】図3に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図5】図4に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図6】図5に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図7】図6に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図8】図7に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図9】図8に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図10】図9に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 素子分離領域
3 p型ウエル
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
5a シリサイド膜
6 n型半導体領域
7 サイドウォール
8 n型半導体領域
8a シリサイド膜
9 nチャネル型のMISFET
10 絶縁膜
11 絶縁膜
12 コンタクトホール
13 プラグ
13a 窒化チタン膜
14 絶縁膜
15 絶縁膜
16 開口部
17 配線
17a 導電性バリア膜
17b 主導体膜
18 絶縁膜
19 絶縁膜
20 絶縁膜
21 絶縁膜
22 絶縁膜
23 絶縁膜
24 絶縁膜
25 絶縁膜
26 開口部
27 開口部
28 残渣
29 配線
29a 導電性バリア膜
29b 主導体膜

Claims (5)

  1. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜上に炭素を含有する低誘電率材料を含む第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第2絶縁膜に配線開口部を形成する工程、
    (e)前記(d)工程後に、水素を含むガスを用いたプラズマ処理を行う工程、
    (f)前記(e)工程後に、前記配線開口部から露出する前記第1絶縁膜を除去する工程、
    (g)前記(f)工程後に、前記配線開口部内に配線を形成する工程。
  2. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜上に炭素を含有する低誘電率材料を含む第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第2絶縁膜に配線開口部を形成する工程、
    (e)前記(d)工程後に、ウェット洗浄処理を行う工程、
    (f)前記(e)工程後に、水素プラズマ処理を行う工程、
    (g)前記(f)工程後に、前記配線開口部から露出する前記第1絶縁膜を除去する工程、
    (h)前記(g)工程後に、前記配線開口部内に配線を形成する工程。
  3. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜上に炭素を含有する低誘電率材料を含む第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第2絶縁膜に配線開口部を形成する工程、
    (e)前記(d)工程後に、水素プラズマ処理を行う工程、
    (f)前記(e)工程後に、ウェット洗浄処理を行う工程、
    (g)前記(f)工程後に、前記配線開口部から露出する前記第1絶縁膜を除去する工程、
    (h)前記(g)工程後に、前記配線開口部内に配線を形成する工程。
  4. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜に第1配線開口部を形成する工程、
    (d)前記第1配線開口部内に第1配線を形成する工程、
    (e)前記第1絶縁膜上に、前記第1配線の上面を覆うように、銅の拡散を抑制または防止する機能を有する第2絶縁膜を形成する工程、
    (f)前記第2絶縁膜上に、炭素を含有する低誘電率材料を含む第3絶縁膜を形成する工程、
    (g)前記第3絶縁膜に第2配線開口部を形成する工程、
    (h)前記(g)工程後に、水素を含むガスを用いたプラズマ処理を行う工程、
    (i)前記(h)工程後に、前記第2配線開口部から露出する前記第2絶縁膜を除去して、前記第2配線開口部の底部で前記第1配線を露出させる工程。
  5. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜に第1配線開口部を形成する工程、
    (d)前記第1配線開口部内に第1配線を形成する工程、
    (e)前記第1絶縁膜上に、前記第1配線の上面を覆うように、銅の拡散を抑制または防止する機能を有する第2絶縁膜を形成する工程、
    (f)前記第2絶縁膜上に、炭素を含有する低誘電率材料を含む第3絶縁膜を形成する工程、
    (g)前記第3絶縁膜に第2配線開口部を形成する工程、
    (h)前記(g)工程後に、水素プラズマ処理を行う工程、
    (i)前記(h)工程後に、前記第2配線開口部から露出する前記第2絶縁膜を除去して、前記第2配線開口部の底部で前記第1配線を露出させる工程、
    (j)前記(i)工程後に、前記第2配線開口部内に第2配線を形成する工程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010056574A (ja) * 2009-12-07 2010-03-11 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法
JP2010080780A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体装置の製造方法及び容量素子の製造方法
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