JP2004138945A - 転写ユニット - Google Patents

転写ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2004138945A
JP2004138945A JP2002305509A JP2002305509A JP2004138945A JP 2004138945 A JP2004138945 A JP 2004138945A JP 2002305509 A JP2002305509 A JP 2002305509A JP 2002305509 A JP2002305509 A JP 2002305509A JP 2004138945 A JP2004138945 A JP 2004138945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer unit
transfer
belt
main body
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002305509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4310097B2 (ja
Inventor
Hideki Goto
後藤 英樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002305509A priority Critical patent/JP4310097B2/ja
Publication of JP2004138945A publication Critical patent/JP2004138945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4310097B2 publication Critical patent/JP4310097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】装置の大型化を招くことなく、かつ挿抜の際に安定した状態で保持することが可能な転写ユニット、及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体に対して接離可能なベルト状転写ユニットであって、ベルト状部材の搬送方向かつ転写面と略平行に装置本体に対し挿抜可能であって、転写ユニットの挿抜方向に対する垂直方向の両側に設けられ装置本体の案内手段により案内される少なくとも3対設けられた被案内部と、転写ユニットの挿入方向の上流側に設けられ転写ユニットを引き出す際に持つためのつまみ部と、転写ユニットの略重心位置に設けられた把手部とを有し、把手部が装置本体外から操作可能になる位置まで転写ユニットを引き出したときに、なお被案内部のうち少なくとも2対の被案内部が案内手段に案内される位置にある。
【選択図】  図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタなどの画像形成装置に対して挿抜可能な転写ユニットに関し、特にベルト状部材を備えた挿抜容易な転写ユニット、およびこれを用いる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、中間転写ベルト(ベルト状部材)を用いたカラー複写機においては、各色に対応して配置された複数の感光体ドラム304上に静電潜像が形成され、該静電潜像は現像部306においてトナー像に現像され、夫々の転写部(図示せず)において中間転写ベルト371上に転写(一次転写)される。該転写(一次転写)されたトナー像は、二次転写部308において、給送部から搬送されたシート(転写媒体)に一括転写(二次転写)される。トナー像が転写されたシートは、図示しない定着部において定着され、排出部から装置外へと搬出される。
【0003】
なお、これと類似した構成として、感光体ドラム304上のトナー像を中間転写ベルト371上に転写するのではなく、ベルト状部材としての吸着搬送ベルトによってシートを吸着しつつ搬送し、該シートに直接転写する方式のものも存在する。
【0004】
ところで、中間転写ベルト371は、感光体ドラム304、一次転写部(図示せず)、二次転写部308、その他のクリーナ部等と接触しつつ画像形成を行うため、使用するにつれて表面が削れたり、各転写部にて高圧を印加されその電気的特性が変化するため、適当な時期に交換が必要である。また、シートに直接転写する方式においても同様に、シートや転写ブレードとの接触による削れ、電気特性の変化などによって吸着搬送ベルトの交換が必要とされる。
【0005】
従来、このような中間転写ベルト371や吸着搬送ベルトの交換方法として、図8に示したように、中間転写ベルト371を複数のローラで張架した転写ユニット307を、その搬送方向と略直交する方向(矢印B方向)に移動させ、装置外に引き出す構成がある。
【0006】
そして、中間転写ベルト371に接して感光体ドラム304や現像部306等の画像形成部が複数並設された、いわゆるタンデム型のプリンタにおいては、感光体ドラム304や現像部306及びトナーボトル等をメンテナンスしたり交換するときには、まず転写ユニット307を感光体ドラム304の中心軸に略平行な方向(装置手前側、すなわち矢印B方向)に取り出さねばならない。しかし、転写ユニット307を装置手前側に取り出そうとすると、装置本体302に取出口として開口部303を設けなければならず、該装置本体302の剛性を保持するのが困難であった。このため、装置本体が十分な大きさを有する場合を除き、この方式を採用するのは困難とされている。
【0007】
一方、小型化を企図するカラー複写機等においては、例えば、図9に示すように、中間転写ベルト371の搬送方向に略平行な方向(装置の左右側、矢印C方向)から転写ユニット307を脱着する方式も採用されている。
【0008】
そして、前述したいずれの方式を採用する場合においても、転写ユニット307を取り出すときは、まず中間転写ベルト371と感光体ドラム304とをある程度離間させた後、該中間転写ベルト371を所定の方向に引き抜くことによって行われる。
【0009】
図10(a)、図10(b)には、転写ユニット307を装置本体の左右側(矢印C方向)に引抜くときに、中間転写ベルト371と感光体ドラム304とを離間する場合の従来の構成の例を示している。なお、後述するカム327、328、ボス部316、317、位置決め部材351、361、リンク319については、手前側のものしか図示していないが、実際は図の前後側(表裏両面側)に夫々1対存在している。
【0010】
同図において、転写ユニット307は中間転写ベルト371を含み、該中間転写ベルト371は、感光体ドラム304と接触する面(転写面370)を略平面に保つようにして、ボス部316、317がカム327、328によって押し上げられ、更に位置決め部材351に当接されて位置決めされている。なお、前記一方のボス部316は、左右方向に関しても位置決め部材361に係合されていて、この位置決め部材361により転写ユニット307の左右方向の位置決めが行われている。
【0011】
次いで、転写ユニット307を装置本体から引抜くときは、まずレバー325(図9参照)を矢印方向(図示時計方向)に回すと、該レバー325の回転は、軸326に一体的に連結されたカム327に伝達され、更に、該カム327からリンク319を介してカム328が回転する。そして、これらのカム327、328が回転し、ボス部316、317による押圧を解除することにより、転写ユニット307が全体として降下し、中間転写ベルト371の転写面370と感光体ドラム304とが離間される。これにより、転写ユニット307の装置本体からの引抜き時に、中間転写ベルト371と感光体ドラム304とが摺擦して双方に傷等が発生するのを防止する。
【0012】
転写ユニット307が降下すると、図10(b)に示すように、ボス部316、317は、装置本体に設けられたレール321、322に係合する高さ位置となる。この状態で、転写ユニット307の右側に設けられたハンドル330を矢印C方向の右に引くことによって、図10(c)に示すように、転写ユニット307はボス部316、317がレール321、322に案内されつつ、装置本体の右側に取り出される。
【0013】
また、転写ユニット307を装置本体に装着するときは、ボス部316、317を右側からレール321、322に沿って挿入し、レバー325を前記と反対方向に操作することによりカム327、328を回転させる。このカム327、328の回転により、該カム327、328がボス部316、317を下から押圧して転写ユニット307を上昇させるため、中間転写ベルト371の転写面370が感光体ドラム304に接触した状態で位置決めされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、中間転写ベルト371を装置本体に位置決めするためのボス部316、317は、転写面370を平面に保持する機能を有することから、該転写面370の挿入方向の両側端部近くに設けるのが望ましい。このため、前述のように小型化を企図する装置においては、本体の両端部近くに設けられる。また、転写面370を平面に保持するためには、同一平面内に3点のボス部があれば足りるが、転写ユニット307が必ずしも剛体ではないことを考慮すると、少なくとも4点のボス部を装置本体の4隅近くに配置するのが望ましい。
【0015】
このような構成において中間転写ベルト371を装置本体から引き抜くと、ハンドル330側のボス部317がレールから外れた時点において、転写ユニット307はボス部316を中心とした回転自由度を有することになる。したがって、図10(c)の2点鎖線で示すように、転写ユニット307を引き出すときにレールに平行な方向よりも若干上方向に引いてしまうと、転写ユニット307は感光体ドラム304表面と近づくこととなり、感光体ドラム304と転写ユニット307が摺擦していずれかに傷が発生したり、感光体ドラム304以外の構成部位に感光体ドラム304が接触して傷つく危険がある。
【0016】
また、転写ユニット307をレール321、322と平行に引き抜いたとしても、ハンドル330は転写ユニット307の端部に位置するため、抜き取った後はユニット重量を端部のみで支えなければならず、その不安定さから転写ユニット307を装置本体の外装部やその他の場所にぶつけたりして損傷を与える危険性が高い。
【0017】
これらの不具合を防ぐためには、レール321、322を機外まで延長するような構成にしたり、転写ユニット307をしっかり保持できるようにハンドル330を大型化することが考えられるが、これらは小型化の企図に反するものとなる。
【0018】
そこで本発明は、装置の大型化を招くことなく、かつ挿抜の際に安定した状態で保持することが可能な転写ユニット、及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る転写ユニットの代表的な構成は、像担持体に対して接離可能なベルト状部材を有し、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記ベルト状部材若しくは該ベルト状部材上に担持した転写媒体に転写する転写ユニットであって、前記転写ユニットは前記ベルト状部材の搬送方向かつ該ベルト状部材の転写面と略平行に装置本体に対し挿抜可能であって、前記転写ユニットの挿抜方向に対する垂直方向の両側に設けられ装置本体の案内手段により案内される少なくとも3対設けられた被案内部と、前記転写ユニットの挿入方向の上流側に設けられ、前記転写ユニットを引き出す際に持つためのつまみ部と、前記転写ユニットの略重心位置に設けられた把手部とを有し、前記把手部が装置本体外から操作可能になる位置まで転写ユニットを引き出したときに、なお前記被案内部のうち少なくとも2対の被案内部が前記案内手段に案内される位置にあることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る転写ユニット及び画像形成装置の一実施形態について説明する。図1は中間転写ベルトを用いたカラー複写機の断面図、図2は転写ユニット及びその位置決め機構を示す斜視図、図3〜図6は転写ユニットの挿抜動作を説明する図である。
【0021】
(全体構成)
図1に示す画像形成装置はベルト上部材として中間転写ベルトを用いたカラー複写機であって、読取部1と記録部2とを有し、読取部1において読みとられた画像情報はCCD1a(電荷結合素子)によって電子信号に変換され、色分解等の処理が施されて記録部2に送られる。
【0022】
記録部2には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色の画像を形成する各画像形成部を有し、該各画像形成部には、夫々像担持体としての感光体ドラム4が設けられていて、この感光体ドラム4が一列に配置されている。感光体ドラム4の周囲には、帯電器5、発光素子3、現像部6が夫々設置されている。感光体ドラム4は、本実施形態ではアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、図示しない駆動装置によって矢印方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。
【0023】
そして、記録部2では、読取部1から送られた電子信号に基づき、前述した各色のレーザー、LED等の発光素子3を発光させ、帯電器5によって表面に電荷を付与された感光体ドラム4に照射することにより、該感光体ドラム4上に静電潜像を形成する。この静電潜像は現像部6においてトナー像に現像され、中間転写ベルト71(ベルト状部材)と転写ブレード75を有する転写ユニット7において該中間転写ベルト71上に転写される。
【0024】
中間転写ベルト71は、従動ローラ72と駆動ローラ73、及びテンションローラ74に張架された半導電性の無端状樹脂フィルムから成り、駆動ローラ73によって矢印A方向に回転させられている。そして、各転写ブレード75を順次通過して中間転写ベルト71上に重畳転写(一次転写)されたトナー像は、二次転写部8において、カセット51a、51bや手差しトレイ51cを有する給送部50から搬送されたシートP(転写媒体)に一括転写(二次転写)される。
【0025】
トナー像が転写されたシートPは、定着部9において加圧加熱により定着され、排出部10から装置本体外へと搬出される。また、二次転写部8において、シートPに転写しきれないで中間転写ベルト71に残留しているトナー(残トナー)は、二次転写部8の下流側のクリーナ部11において掻き取られ、廃トナーとして蓄積あるいは排出される。
【0026】
(転写ユニット)
図2に示すように、転写ユニット7には、中間転写ベルト71における感光体ドラム4と対向する転写面70の端部近くにおいて、第一の被案内部としての左側のボス16と、第二の被案内部としての右側のボス17が突設されている。さらにボス16、17の間で、転写ユニット7の重心位置よりややボス16寄りには第三の被案内部としてボス18が突設されている。すなわち、これら3本のボス16、17、18は、転写ユニット7の装置本体への挿入方向(中間転写ベルト71の搬送方向:図示C−C’方向)の下流側と上流側の端部において、前後方向(上記搬送方向と直交方向:図示B−B’方向)に向けて突設されている。
【0027】
転写ユニット7の重心位置G近傍には把手部の例としての凹部15が形成されており、そこに指をかけることによってユニットを保持する把手として機能している(実施態様2対応)。凹部15は張架されたベルトの内側の空間を利用して設けられるため、本体サイズに影響を与えることなく大型化することが可能である。
【0028】
転写ユニット7の右側(取り出し側)端部には、ユニットを引き出す際に手をかけるつまみ部の例としてのハンドル19が設けられている。ハンドル19は転写ユニット7を引き出す力をかけるために十分な大きさがあればよく、装置本体の小型化のためには小さいほうが望ましい。
【0029】
また、装置本体2aの内側には、前述した左側のボス16と右側のボス17、およびボス18を転写ユニット7の引抜き方向(C方向)及び挿入方向(C’方向)に案内可能に、案内手段20が設けられている。この案内手段20は、第1の案内部材としてのレール21と、このレール21と一体的に形成された第2の案内部材としてのレール22とから構成されている。また、転写ユニット7の挿入方向(C方向)の下流側の近傍には、装置本体を前後方向(B−B’方向)に貫通するように軸26が延設されていて、該軸26の手前側、かつ本体フレームの外側には、レバー25が固定されている。更に、軸26の長手方向の両端側で、かつ本体フレームの内側には、アーム27(加圧部材)が軸26に回動可能に軸着されている。
【0030】
このアーム27と軸26との間には捩りコイルバネ29(付勢部材)が装着されており、該アーム27が所定の位置で停止したのち、更にレバー25を介して軸26を回転させることにより、アーム27を前記所定位置に所定の力で保持することができるようになっている。そして、本実施形態では、前記レバー25とアーム27、及び捩りコイルバネ29で加圧手段が構成されている。
【0031】
図3に示すように、レール21は左側のボス16を転写ユニット7の挿抜方向に案内して、該ボス16の少なくとも上下方向を位置決めするもので、ボス16を転写面70と略平行に案内する平行部210と、ボス16を上下方向に位置決めする上下位置決め部211、前記平行部210から連続して約45度の角度で上昇して感光体ドラム4に接近する方向に案内する斜面部213とを有している。
【0032】
またレール22は、右側のボス17を転写ユニット7の挿抜方向に案内して、該ボス17の上下方向及び左右方向を位置決めするもので、ボス17を転写面70と略平行に案内する平行部220と、ボス17を上下方向に位置決めする上下位置決め部221と、前記平行部220から連続して約45度の角度で上昇して感光体ドラム4に接近する方向に案内する斜面部223と、ボス17の左右方向を位置決めする左右位置決め部224とを有している。
【0033】
ボス18はレールに対して若干のガタを持つような直径になっており、上記位置決めには関与していない。
【0034】
(転写ユニットの挿抜動作)
次に、図3〜図6に基づき、本実施形態における転写ユニット7の挿抜動作を説明する。
【0035】
図3に示すように転写ユニット7が装着された状態から、転写ユニット7を装置本体2aから引抜くときは、図4に示すように、図示しないロック部材を解除し、レバー25を図4の時計回り(図4矢印H方向)に回動操作する。これによりアーム27も同方向に回動し、該転写ユニット7は左斜め上方への押圧を解除される。するとボス16側が転写ユニット7の自重で降下し、ボス16が斜面部213に沿って降下することにより、転写ユニット7の全体が挿入方向と逆方向に移動する。これと略同時に、ボス17が上下位置決め部221から外れて転写ユニット7の自重により斜面部223に沿って右下方向に降下し、転写ユニット7の全体が感光体ドラム4から離間する。従って、感光体ドラム4などの交換やメンテナンス作業は、この状態において行うことができる。また、転写ユニット7を装置本体から引抜くときは、該転写ユニット7の右側端部に設けられたハンドル19を引くことにより、レール21、22に沿って転写ユニット7が引き出される。
【0036】
図5に示すように、転写ユニット7を引抜くにしたがって、まずボス17がレール22から外れる。この時点で、ボス16およびボス18はなおレール21内にあり、転写ユニット7はこの2本のボスで支えられる。
【0037】
図6に示すように、さらに転写ユニット7を引き抜くと、凹部15が装置本体外に露出する。このときハンドル19から手を離しても転写ユニット7はボス16、18によって支えられているので、ハンドル19を持っている手を離して凹部15へと持ち換えることが可能である。
【0038】
また、このときボス18がある位置のレール21の内側には、注意喚起手段としての阻害手段である小突起214が設けられている。転写ユニット7を引き抜く際には、小突起214がボス18の移動を阻害し、これによって操作者に注意を喚起し、持ち替えの位置であることを知らせることができる。また同時に、ハンドル19を引きすぎて、ハンドル19を持った状態でボス18がレール21から外れる位置まで転写ユニット7を引き抜いてしまうことを防止することができる(実施態様3,4対応)。
【0039】
凹部15を持って転写ユニット7をさらに引抜くと、ボス18、ボス16が順に小突起214を乗り越えてレール21から外れ、転写ユニット7を装置本体2aから完全に引き出すことが可能である。このとき転写ユニット7の略重心位置にある凹部15を持ってユニットを取り扱うことができるので、安定した取り扱いができ、中間転写ベルト71を機械外装部やその他の部位にぶつけて破損させるような危険性を無くすことができる。
【0040】
転写ユニット7を装置本体2aに挿入するときは、引抜くときの逆順である。すなわち、装置本体の外装面に設けられた図示しない開閉扉を開けた後、凹部15を持った状態で本体右側(図の右側)からボス16、18をレール21に係合させるように挿入する(図6の状態)。
【0041】
凹部15が装置本体内に入るまで挿入した時点でいったん凹部15から手を離し、ハンドル19を持って転写ユニット7をさらに押し(図5の状態)、ボス17をレール22に係合させるように挿入する。このとき凹部15から手を離しても転写ユニット7はボス16、18によって支えられるため中間転写ベルト71が他の部分に触れて傷つく危険性はない。
【0042】
そして、ボス16がアーム27の回動範囲内まで図の左方向に移動した時点で(図4の状態)、レバー25を軸26を中心として反時計方向(図4矢印H’方向)に回動操作することにより、アーム27が同方向に回動し、転写ユニット7を全体として左斜め上方に加圧する。するとボス16がレール21によって平行部210から斜面部213に沿って導かれ、上下位置決め部211とアーム27とによって上下方向の位置決めがされる。このときあわせてボス17が左右位置決め部224に当接することにより、転写ユニット7全体が上下左右方向に位置決めされる(図3の状態)。レバー25は、所定角度回転した後、図示しないロック部材によってその位置が固定される。
【0043】
以上の転写ユニット7位置決め工程において転写ユニット7はボス16、17によって案内されるため、ベルトを他の部位にぶつけるなどして損傷させる危険はない。
【0044】
上記説明した如く、略重心位置に設けられた凹部15(把手部)が機外に露出する位置まで引き出された状態で、なお少なくとも2対のボス16、17(被案内部)がレール21(案内手段)内にあるよう構成したことにより、引き出し用のハンドル19(つまみ部)から凹部15(把手部)への持ち替えが可能となり、安定した状態で転写ユニット7の引き出し作業を行うことができる。このことにより中間転写ベルト71(ベルト上部材)を機械外装部や他の部位にぶつけて損傷させたり、汚したりする危険性をなくすことができる。
【0045】
[他の実施形態]
なお、上記実施形態においては凹部15が機外に露出した時点でハンドル19から凹部15への持ち替えを行っているが、まだ機械内部にある時点であっても凹部15に対して操作可能であれば持ち替えは行ってもよく、そのときレール21内に少なくとも2対のボスがあって転写ユニット7を支える構成であればよい。また、把手部の形状、被案内部の形状は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、たとえば把手部形状は図7に示すようなリング形状でもよい。この場合、把手部であるリング24が機外に露出した時点でこれを回転させ、把手としてつかむことが可能になる。被案内部であるボス16、18は強度を持たせるためにボス16とボス18をリブ28によって結合したような形状であってもよく、転写ユニット7をレール21内で支持するための被案内部を2個所以上有する構成であればよい。
【0046】
また上記実施形態においては従来例と別構成のレール位置決め構成をもちいて説明しているが、従来例の構成でも同様の説明が可能であり、位置決め構成の詳細によって本発明の主旨が限定されるものではない。
【0047】
また、レール21に設けられた小突起214は、ハンドル19を持った状態で転写ユニット7を必要以上に引き抜いてしまわぬように操作者の注意を喚起するものであって、突起ではなく、ボス18が略係合するようなくぼみ形状であってもかまわない。あるいは、図7のリング24を周囲の部品と違う色にすることによって視覚的に注意を喚起することも有効である。
【0048】
また、上記実施形態においてはベルト状部材として中間転写ベルトを用いて説明したが、転写媒体であるシートを搬送しつつ重畳的にトナー像を転写させる吸着搬送ベルトを用いた転写ユニットにおいても、本発明を適用して同様に効果を得ることができる。
【0049】
〔実施態様〕
本発明の実施態様について以下に列挙する。
【0050】
[実施態様1] 像担持体に対して接離可能なベルト状部材を有し、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記ベルト状部材若しくは該ベルト状部材上に担持した転写媒体に転写する転写ユニットであって、
前記転写ユニットは前記ベルト状部材の搬送方向かつ該ベルト状部材の転写面と略平行に装置本体に対し挿抜可能であって、
前記転写ユニットの挿抜方向に対する垂直方向の両側に設けられ装置本体の案内手段により案内される少なくとも3対設けられた被案内部と、
前記転写ユニットの挿入方向の上流側に設けられ、前記転写ユニットを引き出す際に持つためのつまみ部と、
前記転写ユニットの略重心位置に設けられた把手部とを有し、
前記把手部が装置本体外から操作可能になる位置まで転写部を引き出したときに、なお前記被案内部のうち少なくとも2対の被案内部が前記案内手段に案内される位置にあることを特徴とする転写ユニット。
【0051】
[実施態様2] 前記把手部は、張架されたベルト状部材の内側に設けられた凹部形状であることを特徴とする実施態様1記載の転写ユニット。
【0052】
[実施態様3] 画像を担持する像担持体と、
前記実施態様1又は2記載の転写ユニットを挿抜する際に案内する案内手段と、
前記転写ユニットを前記把手部が装置本体外から操作可能になる位置まで引き出した時に、操作者の注意を喚起する注意喚起手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【0053】
[実施態様4] 前記注意喚起手段は、前記案内手段内に設けられ、前記転写ユニットを前記把持部が装置本体外から操作可能になる位置まで引き出した時に、前記被案内部の移動を阻害する阻害手段であることを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0054】
【発明の効果】
上記説明した如く、本発明に係る転写ユニット及び画像形成装置においては、大きなハンドルなどによって装置の大型化を招くことなく、転写ユニットを安定した状態で保持できるようになるため、転写ベルトの損傷、汚染などの不具合を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写ベルトを用いたカラー複写機の断面図である。
【図2】転写ユニット及びその位置決め機構を示す斜視図である。
【図3】転写ユニットの挿抜動作を説明する図である。
【図4】転写ユニットの挿抜動作を説明する図である。
【図5】転写ユニットの挿抜動作を説明する図である。
【図6】転写ユニットの挿抜動作を説明する図である。
【図7】転写ユニットの他の実施形態を説明する図である。
【図8】従来例に係る転写ユニットをベルト状部材の搬送方向と直交する方向に引き出す構成の画像形成装置を説明する図である。
【図9】従来例に係る転写ユニットをベルト状部材の搬送方向に引き出す構成の画像形成装置を説明する図である。
【図10】従来例に係る転写ユニットの挿抜動作を説明する図である。
【符号の説明】
G    …重心位置
P    …シート
1    …読取部
1a  …CCD
2    …記録部
2a  …装置本体
3    …発光素子
4    …感光体ドラム
5    …帯電器
6    …現像部
7    …転写ユニット
8    …二次転写部
9    …定着部
10    …排出部
11    …クリーナ部
15    …凹部
16〜18    …ボス
19    …ハンドル
20    …案内手段
21、22    …レール
24    …リング
25    …レバー
26    …軸
27    …アーム
28    …リブ
29    …捩りコイルバネ
50    …給送部
51a、51b  …カセット
51c  …トレイ
70    …転写面
71    …中間転写ベルト
72    …従動ローラ
73    …駆動ローラ
74    …テンションローラ
75    …転写ブレード
210   …平行部
211   …上下位置決め部
213   …斜面部
214   …小突起
220   …平行部
221   …上下位置決め部
223   …斜面部
224   …左右位置決め部
302   …装置本体
303   …開口部
304   …感光体ドラム
306   …現像部
307   …転写ユニット
308   …二次転写部
316、317   …ボス部
319   …リンク
321、322   …レール
325   …レバー
326   …軸
327、328   …カム
330   …ハンドル
351、361   …位置決め部材
370   …転写面
371   …中間転写ベルト

Claims (1)

  1. 像担持体に対して接離可能なベルト状部材を有し、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記ベルト状部材若しくは該ベルト状部材上に担持した転写媒体に転写する転写ユニットであって、
    前記転写ユニットは前記ベルト状部材の搬送方向かつ該ベルト状部材の転写面と略平行に装置本体に対し挿抜可能であって、
    前記転写ユニットの挿抜方向に対する垂直方向の両側に設けられ装置本体の案内手段により案内される少なくとも3対設けられた被案内部と、
    前記転写ユニットの挿入方向の上流側に設けられ、前記転写ユニットを引き出す際に持つためのつまみ部と、
    前記転写ユニットの略重心位置に設けられた把手部とを有し、
    前記把手部が装置本体外から操作可能になる位置まで転写ユニットを引き出したときに、なお前記被案内部のうち少なくとも2対の被案内部が前記案内手段に案内される位置にあることを特徴とする転写ユニット。
JP2002305509A 2002-10-21 2002-10-21 画像形成装置 Expired - Lifetime JP4310097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002305509A JP4310097B2 (ja) 2002-10-21 2002-10-21 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002305509A JP4310097B2 (ja) 2002-10-21 2002-10-21 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004138945A true JP2004138945A (ja) 2004-05-13
JP4310097B2 JP4310097B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=32452593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002305509A Expired - Lifetime JP4310097B2 (ja) 2002-10-21 2002-10-21 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4310097B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006084958A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007271764A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toshiba Corp 転写ベルトユニット着脱装置、画像形成装置
JP2007271682A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toshiba Corp 転写ベルトユニットおよびこれを備えた画像形成装置
JP2007304482A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Toshiba Corp 転写ベルトユニットおよびこれを備えた画像形成装置
EP2169478A1 (en) * 2008-09-30 2010-03-31 Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus with improved housing panel structural strength
US7844199B2 (en) 2007-11-14 2010-11-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus having detachable intermediate transfer body
JP2012252367A (ja) * 2012-09-28 2012-12-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN103809418A (zh) * 2012-11-08 2014-05-21 株式会社东芝 图像形成装置
JP2020012938A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 キヤノン株式会社 ベルト搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
US11480895B2 (en) 2020-07-07 2022-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus to address intermediate transfer belt replacement

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4547217B2 (ja) * 2004-09-17 2010-09-22 株式会社リコー 画像形成装置
JP2006084958A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007271764A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toshiba Corp 転写ベルトユニット着脱装置、画像形成装置
JP2007271682A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toshiba Corp 転写ベルトユニットおよびこれを備えた画像形成装置
JP2007304482A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Toshiba Corp 転写ベルトユニットおよびこれを備えた画像形成装置
US7577381B2 (en) 2006-05-15 2009-08-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Transfer belt unit and method of supporting handle of the same
US7844199B2 (en) 2007-11-14 2010-11-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus having detachable intermediate transfer body
EP2169478A1 (en) * 2008-09-30 2010-03-31 Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus with improved housing panel structural strength
US8238790B2 (en) 2008-09-30 2012-08-07 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus with improved housing panel structural strength
JP2012252367A (ja) * 2012-09-28 2012-12-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN103809418A (zh) * 2012-11-08 2014-05-21 株式会社东芝 图像形成装置
CN103809418B (zh) * 2012-11-08 2016-05-04 株式会社东芝 图像形成装置
JP2020012938A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 キヤノン株式会社 ベルト搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP7171282B2 (ja) 2018-07-17 2022-11-15 キヤノン株式会社 ベルト搬送装置
US11480895B2 (en) 2020-07-07 2022-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus to address intermediate transfer belt replacement

Also Published As

Publication number Publication date
JP4310097B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001142378A (ja) 画像形成装置
JP2007033807A (ja) 画像形成装置
JP5655920B2 (ja) 画像形成装置
JP4025663B2 (ja) 像担持体着脱機構及びこれを備えたカラー画像形成装置
JP2006276449A (ja) 画像形成装置
JP4310097B2 (ja) 画像形成装置
US8116663B2 (en) Image forming apparatus with a secondary-transfer-roller releasing mechanism
JP2010217377A (ja) 搬送路構造、及び画像形成装置
JP4203264B2 (ja) カラー記録装置
JP2011158510A (ja) 画像形成装置
JP6225741B2 (ja) 画像形成装置
JP2006317594A (ja) 画像形成装置
JP2004053819A (ja) 画像形成装置
JP5347790B2 (ja) 画像形成装置
JP2011191459A (ja) 着脱式ユニット及びそれを備えた画像形成装置
JP3664771B2 (ja) 画像形成装置
JP6269555B2 (ja) 転写装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP5903410B2 (ja) 転写ユニット及び画像形成装置
JP5310269B2 (ja) 画像形成装置
JP3583104B2 (ja) 画像形成装置
JP4530813B2 (ja) 画像形成装置の引出ユニット及び画像形成装置
JP6319435B2 (ja) 画像形成装置
JP5755077B2 (ja) 画像形成装置
JP3772568B2 (ja) 中間転写体ユニット
CN111352324A (zh) 转印带单元及图像处理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050921

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4310097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term