JP2004137070A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴内排出空間を持つ画像形成装置において、カールによるシート積載枚数の減少を防ぐとともに、積載されたシートの整列性を向上させること。
【解決手段】原稿の画像を読み取る画像読取部1を装置上部に配設し、シートPに画像を形成する画像形成部2を前記画像読取部1の下方に空間を隔てて配設し、前記画像読取部1と前記画像形成部2との間に形成した装置筐体内の空間に胴内排出空間3を設けた画像形成装置において、排出されたシートPaの両端部を上面から規制する排出ガイド部材10を、胴内排出空間3の底面3aに略平行に、且つ、胴内排出空間3のシート幅方向両端に設けたことを特徴とする。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、更に詳しくは、画像読取部と画像形成部との間の装置筐体内にシート排出空間を設けた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図9及び図10に示すように、電子写真複写機・プリンタ・ファクシミリ等のように、原稿の画像を読み取る画像読取部1およびシートに画像を形成する画像形成部2を備えた画像形成装置においては、装置の上部位置に画像読取部1を配置しているものが多い。
【0003】
また、近年ではコスト削減及び装置設置スペースの削減を目的として、プリンタと複写機の機能を併せ持たせたり、ファクシミリの機能を併せ持たせたりした、いわゆる複合機が増えている。
【0004】
この複合機では、画像読取部1と画像形成部2とを分離して配置し、この両者の間に画像が形成されたシートを排出・積載する胴内排出空間3を形成することにより、排出トレイ等の排出部を装置側面に突出させないようにし、占有面積を減少させた装置筐体内排出型の画像形成装置が一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように胴内排出空間3を有する構成では、以下のような問題点があった。
【0006】
シート表面に担持されたトナー画像をシート表面上に加熱定着させる際に加熱装置によって与えられた熱によってシートがカールした場合、図9に示すように、カールしたシートPaの端部が胴内排出空間3の天井面にあたってしまい、積載枚数が大幅に減少してしまうという問題もあった。
【0007】
あるいは図10に示すように、シートPaの先端が胴内排出空間3の天井面に引っかかり、後続のシートが筒状に丸まってしまったり、装置背面からシートが装置外へ落下してしまい、積載枚数が減少する問題もあった。
【0008】
排出されたシートのカールが大きい場合には、新しく排出されたシートと既に積載されたシートのカール部分が衝突して、シートが折れ曲がるなど破損したり、シートが装置外へ落下したり、シートの搬送不良の原因になる可能性もある。この場合、積載枚数が減少するほか、積載されたシートが綺麗に整列しないという問題も発生する。
【0009】
画像形成装置のプリントスピードの高速化にともない定着温度が上がった場合、あるいはシートが吸湿して多くの水分を含んでいる場合など、シートのカールが発生しやすい環境では、上記課題はさらに顕著となる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、胴内排出空間を持つ画像形成装置において、カールによるシート積載枚数の減少を防ぐとともに、積載されたシートの整列性を向上させることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、原稿の画像を読み取る画像読取部を装置上部に配設し、シートに画像を形成する画像形成部を前記画像読取部の下方に空間を隔てて配設し、前記画像読取部と前記画像形成部との間に形成した装置筐体内の空間にシート排出部を設けた画像形成装置において、シート排出部の底面に略平行であり、排出されたシートの両端部を上面から規制する排出ガイド部材を、装置筐体内の空間のシート幅方向両端に設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を図1〜図3および図7〜図8に基づいて説明する。図1は第1実施形態における画像形成装置の一部を省略した斜視図、図2は第1実施形態における画像形成装置の側面断面図、図3は第1実施形態における排出ガイド部材の効果の解説図、図7はADF開放時の画像形成装置の斜視図、図8は画像形成装置の斜視図である。
【0014】
本画像形成装置の下方には給送カセット51が設置され、近傍には給送ローラ52が設置されている。また、像担持体としての感光体ドラム53の周囲に、帯電ローラ54、転写ローラ55、現像器56、を備えている。また上方にはレーザー露光器57、さらに左方には加熱装置58が設置されている。
【0015】
画像形成するには、まず感光体ドラム53を矢印の方向に回転し、この回転過程で帯電ローラ54によって表面が一様帯電される。ついでレーザー露光器57からレーザー光60が発射され、そのレーザー光60が反射ミラー59で反射して感光体ドラム53の表面に照射され、感光体ドラム53の表面に静電潜像が形成される。
【0016】
現像器56は内部にトナーを収容しており、そのトナーを回転する現像スリーブ61に担持して感光体ドラム53と対向した現像領域へ搬送する。
【0017】
現像スリーブ61上に担持されたトナーは、現像スリーブ61の回転等により現像に必要な帯電を受け、さらに規制ブレード(不図示)によりトナー層厚を規制された後、現像領域に至る。現像領域においてトナーは、感光体ドラム53上の静電潜像に付着して現像し、潜像がトナー像として可視化される。
【0018】
給送カセット51からシートPが給送ローラ52により取り出され、シートが感光体ドラム53上での画像形成とタイミングをとって、感光体ドラム53と転写ローラ55とが当接した転写ニップへ送られる。そして転写ローラ55の作用により感光体ドラム53上のトナー像がシート上に転写される。
【0019】
トナー像を転写されたシートは加熱装置58および加圧ローラ62によって加熱および加圧を受け、トナー像がシート上に定着されて永久像とされる。
【0020】
画像読取部1と画像形成部2の間には空間が設けられ、この空間にシート排出部としての胴内排出空間3が形成されている。加熱装置58によって永久像を担持したシートは、排出口11から胴内排出空間3に排出され、積載されていく。
【0021】
胴内排出空間3にはシート取出口4が設けられており、ユーザは胴内排出空間3に積載されたシートの束を、このシート取出口4から取り出すことが出来る。
【0022】
胴内排出空間3を設けることにより、画像形成装置の側面に出っ張るように配置されていた排出トレイを設ける必要がなくなり、装置側面に出っ張りのない省スペースな画像形成装置を実現させることができる。
【0023】
画像読取部1は、その上面にコンタクトガラス5が設けられ、その内部にはスキャナユニット(不図示)が設けられている。スキャナユニットはコンタクトガラス5上に置かれた原稿を読み取り、原稿の画像情報を光電変換により画像データとして処理する。
【0024】
本実施形態では、画像読取部1にオプションとしてADF6(自動原稿給送装置)を取り付けることが出来る。
【0025】
ADF6は画像読取部1の上部に開閉可能に装着され、画像読取部1の上面のコンタクトガラス5を開放および閉鎖可能に覆うように設置されている。
【0026】
ADF6の上方に設けられた原稿台7上にセットされた原稿(原稿束)は、最下位の原稿から1枚ずつコンタクトガラス5上に搬送され、画像読取部1による原稿の読み取りが終了した後、原稿排出台8上に排出される。
【0027】
自動給送によらない原稿の読み取りのときは、ADF6を圧板として用いることができる。
【0028】
なお、オプションであるADF6を装着しない場合は、画像読取部1の上面には、コンタクトガラス5上の原稿を押える圧板(不図示)が装着される。
【0029】
次に、ADF6ではなく圧板が装着されている場合、あるいはADF6を圧板として用いた場合の画像読取部1の動きについて、図7を用いて説明する。
【0030】
コンタクトガラス5上に原稿(不図示)を載置する。ADF6を閉めて原稿をコンタクトガラス5とADF6で挟持した後、操作部9を操作して複写枚数等を指定してスタートボタンを押す。すると、スキャナユニットによる原稿の読み取りが開始される。
【0031】
本実施形態では胴内排出空間3内に、排出口11から排出されたシートPaの両端をガイドする排出ガイド部材10を設置している。(実施態様1対応)
排出されたシートPaの両端と接する排出ガイド部材10のガイド面10aは、胴内排出空間3のシート積載面である底面3aとほぼ平行の角度をなしており、排出ガイド部材10と胴内排出空間3の底面の間の距離はどの地点においてもほぼ一定にとなるよう設定されている。
【0032】
図3に示すように、シートPaの両端がカールすると、シートPaの両端は左右に設置された排出ガイド部材10(のガイド面10a)と接触し、それ以上カールが大きくならないよう規制される。また、従来技術において説明した図10のようにシートPaの先端がカールする場合も、排出ガイド部材10によってカールが押さえられるために、シートPaの先端が胴内排出空間3の天井面にあたってしまう事を防ぐことができる。
【0033】
上記のように、排出ガイド部材10によってシートのカールを押さえる事が出来るため、該シートのカールによる積載枚数の減少を防ぐことができ、結果として、シートの積載枚数を増加させることができる。
【0034】
また、シートの左右両端を排出ガイド部材10が規制するため、積載されたシート束の整列性を向上させることもできる。
【0035】
また、カールしたシートが左右の排出ガイド部材10の内側に入り込んでしまわずに、排出ガイド部材10の底面(ガイド面10a)がシートの両端を確実に押さえるために、排出ガイド部材10は十分な幅(シート搬送方向と直交する方向の長さ)を持っている事が必要である。ただし、排出ガイド部材10の幅が広すぎると、今度はユーザーがシート取出口4から積載されたシートの束を取り出すときに、シート取出口4に手を入れるスペースが小さくなり、積載されたシートの取り出しが困難になってしまう。これらを考慮して排出ガイド部材10の幅や、左右の排出ガイド部材10の間隔を調整する必要がある。
【0036】
本実施形態では、排出ガイド部材10のシートの端部と接触する面10aが10[mm]以上の幅を持つように構成している。(実施態様2対応)
具体的には、例えば、左右の排出ガイド部材10の間隔を120[mm]〜140[mm]、排出ガイド部材10の幅を10[mm]〜60[mm]とした場合、A5サイズ(148[mm]×210[mm])およびA5サイズよりも幅広なシート(A4、B5、レターサイズ等)において、排出ガイド部材10がカールしたシートの端部を確実に規制することができ、且つ、ユーザがシート取出口4からシートを取り出すための適度なスペースを確保した上で様々なサイズのシートに対応することができる。
【0037】
排出ガイド部材10は、シートと接するガイド面10aが平面で構成されているが、一般にはリブ等を設置してシートと接する面積が小さくなるようする場合が多い。これは、ガイド面10aがシートと平面で接すると、静電気によってシートが搬送面(ガイド面10a)に張り付いてしまい、シートの搬送に影響を及ぼすからである。
【0038】
本実施形態では、上記の問題を解決するため、排出ガイド部材10を導電性材料で構成している。(実施態様5対応)
これにより、静電気によってシートが排出ガイド部材10に張り付いてしまうのを防ぎ、シート積載枚数を増大させることが出来る。
【0039】
また、すでに胴内排出空間3に多数のシートが積載されている場合、積載されたシート束の両端部と排出ガイド部材10との間の隙間が無くなり、常にシート端部と排出ガイド部材10の端部が接している状態になることがある。
【0040】
このような状態では、排出口11から後続の排出シートは、すでに積載されたシート束の最上面と排出ガイド部材10に挟持されながら胴内排出空間3に進入することになり、後続の排出シートに付与される搬送方向とは反対方向への抵抗力が非常に大きい。
【0041】
場合によっては、シート束の最上面と排出ガイド部材10に挟持されることによる抵抗力にシートの腰が負けて、シートが折れ曲がったり、排出口11にシートが詰まってジャムが発生することがある。また、積載枚数や整列性にも大きな影響を及ぼす恐れがある。
【0042】
本実施形態では、排出ガイド部材10を低摩擦材料で構成したり、或いは搬送ガイド部材10のガイド面10aに低摩擦材料からなるコート層を設ける等の表面処理を施すなど、搬送ガイド部材10のガイド面10aの摩擦係数を低減させるよう工夫をしている。(実施態様6対応)
これにより、シート束の最上面と排出ガイド部材10に挟持されることによる、後続排出シートにかかる抵抗を最小限に抑え、該後続排出シートが胴内排出空間3に進入しやすくすることで、シート積載枚数を増大させたり、シートの整列性を向上させることができる。
【0043】
以上のように、本実施形態によれば、胴内排出空間3内に排出ガイド部材10を設置することにより、シートのカール量を一定以下に抑えることができ、胴内排出空間3内に積載することが出来るシートの積載枚数を増加させることができる。また、シートのカール量も抑えることができる。また、シートの整列性も向上させることが出来る。
【0044】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。図4は第2実施形態における画像形成装置の一部を省略した斜視図である。
【0045】
本実施形態では、排出ガイド部材10をマイラー等のフィルム状の物体で形成することを特徴とする。このフィルム状の排出ガイド部材10は胴内排出空間3の側面に両面テープで貼付している。排出ガイド部材10のガイド面10aは、第1実施形態と同様の形状を形成している。(実施態様3対応)
本実施形態における排出ガイド部材10を成すマイラーフィルムは、一般的に表面の摩擦係数が非常に小さいので、胴内排出空間3にシート束が満載されている場合でも、シート束の最上面と排出ガイド部材10に挟持されることによって新たに排出されるシートが受ける抵抗力が少なく済む。
【0046】
さらに排出ガイド部材10bはフィルム状なので変形しやすく、排出ガイド部材10bとシート束の端部が接触した時に、排出ガイド部材10bがしなやかに変形し、挟持による抵抗をさらに減少させることが出来る。
【0047】
以上のように、本実施形態によれば、フィルム状の排出ガイド部材10によるシート積載枚数の増加とシート整列性の向上の効果をさらに増大させることができる。
【0048】
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態を図5〜図6に基づいて説明する。図5は第3実施形態における画像形成装置の一部を省略した斜視図、図6は排出ガイド部材を設置した際におけるシート中央部膨らみの解説図である。
【0049】
図6に示すように、カールされたシートの両端を排出ガイド部材10によって押さえた時、シートPaの中央付近が膨れ上がってくる事がある。これは、図6中の矢印の方向に、排出ガイド部材10からシートに力が与えられることにより、すなわちカールしたシートに対する排出ガイド部材10の規制力により、シート中央部分に応力の集中が発生するためである。この現象はシートのカール量が大きいときや、積載枚数が多くなってきたときなどに顕著に発生する。
【0050】
シートの中央部が膨れてくると、積載されたシート束の中央付近の膨らみに、後続の排出されたシートが衝突して、積載されたシートが押し出されて装置の外へ落下してしまったり、シートが折れ曲がるなど破損したり、搬送不良が発生したりする。
【0051】
そこで本実施形態では、図5に示すように、排出口11の中央部の近傍に設置され、該排出口11から排出されるシートの中央部付近を上部から押圧する叩き落とし部材12を有することを特徴とする。(実施態様4対応)
本実施形態では、叩き落とし部材12はマイラー等のフィルム状の材質から成り、排出口11の中央部の近傍の外装カバー部に両面テープ等で固定されている。本実施形態では、叩き落とし部材12をマイラー等のフィルム状の材質から成るものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、排出口11の中央部の近傍に設けられた軸を中心に回転自由である剛体の部材を、叩き落とし部材12としてもよい。
【0052】
叩き落とし部材12は、排出口11から排出されるシートの先端に接触すると、容易に上方へ押し上げられ、シートが排出空間へ排出されるのを妨げることは無い。しかし、排出されたシートの中央部の膨らみを抑えるだけの押圧力は持っている。
【0053】
以上のように、本実施形態によれば、叩き落とし部材12によって、積載されたシートの中央部を押圧することで、シート中央の膨らみに、排出されたシートが衝突する事を防ぐことができる。これにより、シート積載枚数を増加させることが出来る。
【0054】
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはプリンタと複写機の機能を併せ持たせたり、ファクシミリの機能を併せ持たせたりした、いわゆる複合機等の他の画像形成装置や、転写材担持体を使用し、該転写材担持体に担持された転写材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置や、中間転写体を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を転写材に一括して転写する画像形成装置であっても良く、該画像形成装置に用いられるシート排出部である胴内排出空間に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
【0055】
また前述した実施形態では、記録方式として電子写真方式を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばインクジェット方式等の他の記録方式であっても良い。
【0056】
また前述した実施形態では、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとして、感光体ドラムと、該感光体ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段を一体に有するプロセスカートリッジを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、感光体ドラムの他に、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち、いずれか1つを一体に有する、或いはこれらを選択的に組み合わせて一体に有するプロセスカートリッジであっても良い。
【0057】
更に前述した実施形態では、感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが画像形成装置本体に対して着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば各構成部材がそれぞれ組み込まれた画像形成装置、或いは各構成部材がそれぞれ着脱可能な画像形成装置としても良い。
【0058】
なお、本発明の様々な実施形態を示し説明したが、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるものではない。以下、本発明の実施態様の例を列挙する。
【0059】
〔実施態様1〕
原稿の画像を読み取る画像読取部を装置上部に配設し、シートに画像を形成する画像形成部を前記画像読取部の下方に空間を隔てて配設し、前記画像読取部と前記画像形成部との間に形成した装置筐体内の空間にシート排出部を設けた画像形成装置において、排出されたシートの両端部を上面から規制する排出ガイド部材を、シート排出部の底面に略平行に、且つ、装置筐体内の空間のシート幅方向両端に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【0060】
〔実施態様2〕
前記排出ガイド部材のシートと接触する面が10[mm]以上の幅を持つことを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0061】
〔実施態様3〕
前記排出ガイド部材がマイラー等のフィルム状の物体で形成されていることを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0062】
〔実施態様4〕
シート排出部へシートを排出する排出口の中央部の近傍に設置され、排出されるシートの中央部付近を上部から押圧する叩き落とし部材を有することを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0063】
〔実施態様5〕
前記排出ガイド部材のシートと接触する面が導電性材料で構成されていることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0064】
〔実施態様6〕
前記排出ガイド部材のシートと接触する面が低摩擦材料で構成されている、あるいはシートと接触する面が低摩擦材料でコートされていることを特徴とする実施態様1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置筐体内の空間にシート排出部を持つ画像形成装置において、カールによるシート積載枚数の減少を防ぐとともに、積載されたシートの整列性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における画像形成装置の斜視図
【図2】第1実施形態における画像形成装置の側面断面図
【図3】第1実施形態における排出ガイド部材の効果の解説図
【図4】第2実施形態における画像形成装置の斜視図
【図5】第3実施形態における画像形成装置の斜視図
【図6】排出ガイドを設置した際におけるシート中央部膨らみの解説図
【図7】画像形成装置の斜視図(ADF開放時)
【図8】画像形成装置の斜視図
【図9】胴内排出空間におけるシートのカールの解説図
【図10】胴内排出空間におけるシートのカールの解説図
【符号の説明】
P,Pa …シート
1    …画像読取部
2    …画像形成部
3    …胴内排出空間
3a  …底面
4    …シート取出口
5    …コンタクトガラス
6    …ADF
7    …原稿台
8    …原稿排出台
9    …操作部
10  …排出ガイド部材
10a …ガイド面
11  …排出口
12  …叩き落とし部材
51  …給送カセット
52  …給送ローラ
53  …感光体ドラム
54  …帯電ローラ
55  …転写ローラ
56  …現像器
57  …レーザー露光器
58  …加熱装置
59  …反射ミラー
60  …レーザー光
61  …現像スリーブ
62  …加圧ローラ

Claims (1)

  1. 原稿の画像を読み取る画像読取部を装置上部に配設し、シートに画像を形成する画像形成部を前記画像読取部の下方に空間を隔てて配設し、前記画像読取部と前記画像形成部との間に形成した装置筐体内の空間にシート排出部を設けた画像形成装置において、
    排出されたシートの両端部を上面から規制する排出ガイド部材を、シート排出部の底面に略平行に、且つ、装置筐体内の空間のシート幅方向両端に設けたことを特徴とする画像形成装置。
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