JP2004136753A - 履帯用ゴムパッド - Google Patents
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Abstract
【課題】芯金とゴムパッドを接着することなく、芯金とゴムの分離を容易にして、簡便かつ低コストにより履帯用ゴムパッドを再利用可能な資源とすることにある。
【解決手段】ゴムパッド2、4個の固定金具3、2個の芯金8から構成されており、クローラのシュープレート1の接地面側に、装着固定ボルト6、ワッシャ5を介して装着される。シュープレート1には4箇所のボルト挿通孔が穿設されている。ゴムパッド2は、加硫されたゴム等によって形成されており、内部に2箇所の空洞部7が設けられている。芯金8は、鉄等の金属材によって形成され、長手方向の両端にボルト挿通孔4が穿設されている。2個の芯金3は、成形されたゴムパッド2の2箇所の空洞部7へ開口部9より嵌入され、4個の固定金具3は、ゴムパッド2の非接地面側より嵌入される。成形された履帯用ゴムパッド10をシュープレート1に装着する際に、装着固定ボルト6は非接地面側よりシュープレート1、固定金具3及び芯金8のボルト挿通孔4を通じて螺合され、ワッシャ5によって固着される。
【選択図】 図1
【解決手段】ゴムパッド2、4個の固定金具3、2個の芯金8から構成されており、クローラのシュープレート1の接地面側に、装着固定ボルト6、ワッシャ5を介して装着される。シュープレート1には4箇所のボルト挿通孔が穿設されている。ゴムパッド2は、加硫されたゴム等によって形成されており、内部に2箇所の空洞部7が設けられている。芯金8は、鉄等の金属材によって形成され、長手方向の両端にボルト挿通孔4が穿設されている。2個の芯金3は、成形されたゴムパッド2の2箇所の空洞部7へ開口部9より嵌入され、4個の固定金具3は、ゴムパッド2の非接地面側より嵌入される。成形された履帯用ゴムパッド10をシュープレート1に装着する際に、装着固定ボルト6は非接地面側よりシュープレート1、固定金具3及び芯金8のボルト挿通孔4を通じて螺合され、ワッシャ5によって固着される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設車両や土木作業用車両のクローラに用いる履帯用ゴムパッドに係り、特に金属材料と弾性体の分離を容易にすることにより資源の再利用に供する履帯用ゴムパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
走行を必要とする建設、土木機械等には、鉄製のクローラが足回りとして用いられている。図7に示すようにクローラ52は、シュープレート54と呼ばれる長方形の金属板がトラックリンクと呼ばれるリンク機構により、連続した帯状になるように相互に枢着されたものである。
【0003】
かかるクローラ52には、滑りの抑制、騒音防止等を目的として、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム等の合成ゴムの単独又は混合物からなる履帯用ゴムパッド56が取り付けられている。このような履帯用ゴムパッド56をシュープレート54に取り付けることによって、舗装路面を走行する際に、車体重量による衝撃力をゴムの弾性変形により吸収すると共に、車体重量を極力均一に分散させて路面の損傷防止を図っている。
【0004】
図8に示すように、このような履帯用ゴムパッド56の内部には、引抜、鋳造、鍛造等された鉄等を素材とした芯金58が埋設されている。かかる芯金58は、走行時におけるゴムパッド60の変形を抑止すると共に、ボルト62等を介して履帯用ゴムパッド56とシュープレート54を結合する等の用途を担っている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
履帯用ゴムパッド56は、芯金58となる金属材にゴムを加硫・接着して一体成形することにより形成される。その後、履帯用ゴムパッド56はシュープレート54を介してクローラ52に取り付けられる。(例えば、特許文献2参照。)そして、損傷した履帯用ゴムパッド56は、一体成形されたその履帯用ゴムパッド56毎に取付交換等がなされる。その際、摩耗・損傷した履帯用ゴムパッド56は、金属材とゴムを分離することなく廃棄物として処分されていた。
【0006】
近年、このような廃棄物処理された資源を再利用するリサイクル方法が開発されている。例えばゴムは、粉砕した後、熱分解処理等を施すことによって、再生ゴム、ゴム成型品及び燃料等として再利用することが可能である。又、芯金は、ゴムパッドのように摩耗・損傷し難いので、新しい履帯用ゴムパッド用芯金として再利用することができる資源である。又、変形等が生じた場合であっても金属屑として再利用することができる資源である。
【0007】
しかし、上述の如く芯金は、ゴムパッド内に加硫・接着することにより製造されている。このように接着されている芯金とゴムパッドを分離することは技術的には可能であるが、コストが高く、かつ煩雑なリサイクル工程を要する。そのため履帯用ゴムパッドの再利用はあまり行われていなかった。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−104262号公報(第2図)
【特許文献2】
特開平10−119844号公報(第1−3頁、第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的の一つは、芯金をゴムパッド内に加硫・接着するという煩雑な製造工程を省くことによって、より簡便かつ低コストで履帯用ゴムパッドを製造できるようにすることにある。
【0010】
また他の目的は、芯金とゴムパッドのボルト挿通孔を同軸上に形成することにより、ボルトの着脱により金属材とゴムパッドの結合・分離を行うことにある。
【0011】
また他の目的は、ゴムパッドの表面に芯金を嵌入するための開口部を設けることにより、芯金とゴムパッドの着脱を容易にすることにある。
芯金とゴムパッドを接着することなく、芯金とゴムの分離を容易にして、簡便かつ低コストにより履帯用ゴムパッドを再利用可能な資源とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。
(1)本発明に係る履帯用ゴムパッドは、クローラのシュープレートと結合する一又は複数の芯金を有する履帯用ゴムパッドにおいて、ゴムパッドの内部に設けられた一又は複数の空洞部と、該空洞部に嵌脱可能に嵌入する該芯金を備えたことを特徴とする。
【0013】
(2)本発明に係る履帯用ゴムパッドは、ゴムパッドの空洞部に嵌入する一又は複数の芯金にボルト挿通孔を穿設し、該ボルト挿通孔がゴムパッドに穿設されたボルト挿通孔の中心点と同軸上にある上記(1)記載の履帯用ゴムパッドである。
【0014】
(3)本発明は、肉厚方向に螺嵌されるボルト軸を、シュープレートに穿設されたボルト挿通孔、ゴムパッドに穿設されたボルト挿通孔、芯金に穿設されたボルト挿通孔を通じて螺嵌し、該ボルト軸をシュープレート側からナットによって螺合した上記(1)若しくは(2)のいずれか一に記載の履帯用ゴムパッドである。
【0015】
(4)本発明は、芯金をゴムパッドの空洞部に嵌入するための挿通孔の開口部がゴムパッドの表面に穿設されている上記(1)乃至(3)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0016】
(5)本発明は、芯金の挿通孔の開口部が履帯用ゴムパッドの長手側又は短手側のいずれかに設けられている上記(1)乃至(4)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0017】
(6)本発明は、ゴムパッドに設けられた一又は複数のボルト挿通孔と同数の一又は複数の芯金とからなる上記(1)乃至(5)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0018】
(7)本発明に係る履帯用ゴムパッドは、クローラのシュープレートに結合する複数の芯金を有する履帯用ゴムパッドにおいて、該シュープレートに履帯用ゴムパッドを結合するためのボルトと、ゴムパッドに設けられたボルト挿通孔の接地側に配置され、該ボルト挿通孔と中心点を同軸とするボルト挿通孔を有する複数の該芯金であって、芯金の面積が相対するボルト頭の面積以上10倍以下であることを特徴とする。芯金の面積が相対するボルト頭の面積以上でなければゴムパッドを芯金で補強する作用を奏することができず、またボルト頭の面積の10倍を超えると、汎用のボルト頭の寸法よりゴムパッドの長手方向に隣接する芯金との間隔が狭くなり、芯金とゴムパッドの分離が困難となる。
【0019】
(8)本発明は、シュープレートに履帯用ゴムパッドを結合するためのボルトと、複数の芯金及び該芯金を挿通するボルトの端部がゴムパッドで被覆されている上記(7)記載の履帯用ゴムパッドである。
【0020】
(9)本発明は、ゴムパッドの接地面側に複数の芯金を挿通するボルトの端部が露出するように設けられた凹部と、該凹部に嵌脱可能に嵌合された弾性体を備えた上記(7)記載の履帯用ゴムパッド。
【0021】
(10)本発明は、芯金の形状が直方体、立方体、円筒、球面である上記(1)乃至(9)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0022】
(11)本発明は、芯金の断面形状が真円、楕円、四角、多角形である上記(1)乃至(9)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。本実施の形態に係る履帯用ゴムパッド10は、ゴムパッド2、4個の固定金具3、2個の芯金8及び泥抜き孔11から構成されており、クローラのシュープレート1の接地面側に、装着固定ボルト6、ワッシャ5を介して装着される。シュープレート1には4箇所のボルト挿通孔が穿設されている。ゴムパッド2は、加硫されたゴム等によって形成されており、内部に2箇所の空洞部7が設けられている。芯金8は、鉄等の金属材によって形成され、長手方向の両端に図2に示すボルト挿通孔4が穿設されている。2個の芯金8は、成形されたゴムパッド2の2箇所の空洞部7へ開口部9より嵌入され、4個の固定金具3は、ゴムパッド2の非接地面側より嵌入される。成形された履帯用ゴムパッド10をシュープレート1に装着する際に、装着固定ボルト6は非接地面側よりシュープレート1、固定金具3及び芯金8のボルト挿通孔4を通じて螺合され、ワッシャ5によって固着される。
【0024】
この履帯用ゴムパッド10は、芯金8とゴムパッド2が加硫・接着されていないので、装着固定ボルト6を取り外すことによって、簡単に金属材とゴムを分離することができる。即ち、装着固定ボルト6をボルト挿通孔4から外すことにより、ゴムパッド2内部の芯金8をゴムパッド2の開口部9より容易に抜き出すことができる。固定金具3もゴムパッド2に加硫・接着されていないので、容易にゴムパッド2から取り外すことができる。
【0025】
図2は、図1の実施例に係る履帯用ゴムパッド10に使用される芯金8の斜視図である。この図に示すように芯金の長手方向の両端にはボルト挿通孔4が穿設されている。図2におけるボルト挿通孔4は芯金8を貫通しているが、接地面側が封止されていても良い。芯金8の形状は、図2に示す如く直方体であっても良いし、立方体、円筒、球状であっても良い。
【0026】
図3は、別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
図1の実施例との相違点は、履帯用ゴムパッド20のシュープレート1への着脱を4箇所の植込みボルト14にワッシャを介して装着固定ナット17を螺合することによって行った点である。このような構造を採用したことにより、予め芯金18及び植込みボルト14を螺合した履帯用ゴムパッド20を製造しておき、シュープレート1の取り付けの際にはナット17の螺合のみで装着することができるという利点がある。
【0027】
図4は、更に別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
本実施例に係る履帯用ゴムパッド30は、装着固定ボルト24、固定金具23及び中央に凸部を有し短手方向に配置された芯金27を加硫したゴムパッド22に埋設したものである。ゴムパッド22を加硫する際に、芯金27の表面に接着防止のための溶剤を塗布することが好ましい。ゴムパッド22の非接地面側には装着固定ボルト24の先端が突出している。かかる突出した装着固定ボルト24の先端をシュープレート1のボルト挿通孔に嵌入し、ワッシャ25及び装着固定ナット26を螺合することによってシュープレート1に履帯用ゴムパッド30を装着する。
【0028】
摩耗等した履帯用ゴムパッド30をシュープレート1から取り外す際には、装着固定ナット26及びワッシャ25を螺脱した後に、ゴムパッド22の芯金27の接地面側上部のゴムのみを切り取ることにより、ゴムパッド22のゴム全体を削り取ることなく、装着固定ボルト24、固定金具23及び芯金27を接地面側から抜き出すことができる。このように簡単に金属材とゴムを分離することができる。
【0029】
図5は、更に別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
本実施例に係る履帯用ゴムパッド40は、4個の芯金35、4個の装着固定ボルト34及び4個の固定金具33と、これらの部材を嵌合するための空洞部を予め形成したゴムパッド32からなるものである。履帯用ゴムパッド40をシュープレート1に装着する際に、ゴムパッド32の4つの空洞部に固定金具33及び芯金35を嵌合し、装着固定ボルト34を接地面側より螺合した後、非接地面側より装着固定ナット26及びワッシャ25を螺合する。芯金の表面積は装着固定ボルト34の頭部表面積の約2.2倍である。またゴムパッド32に形成した空洞部に芯金35等を嵌合した後、空洞部に更に弾性材を嵌合してもよい。弾性材を嵌合する際には、装着固定ボルト34及び/又はゴムパッド32の間隙に弾性体の一部を挟持することが好ましい。弾性材の脱落を防止するためである。弾性体によってボルトの端部が被覆されることになる。
【0030】
摩耗等した履帯用ゴムパッド40をシュープレート1から取り外す際には、装着固定ナット26及びワッシャ25を螺脱した後に、ゴムパッド32の空洞部より装着固定ボルト34、固定金具33及び芯金35を接地面側へ抜き出すことができる。このような工程によって簡単に金属材とゴムを分離することができる。
【0031】
図6は、更に別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
本実施の形態に係る履帯用ゴムパッド50は、ゴムパッド42、4個の固定金具43、4個の芯金48及び泥抜き孔47から構成されており、クローラのシュープレート1の接地面側から、装着固定ボルト46、ワッシャ45を介して装着される。シュープレート1には4箇所のボルト挿通孔が穿設されている。ゴムパッド42は、加硫されたゴム等によって形成されており、内部に4箇所の空洞部が設けられている。芯金48は、鉄等の金属材によって形成され、長手方向の両端にボルト挿通孔44が穿設されている。4個の芯金48は、成形されたゴムパッド42の4箇所の空洞部へ開口部49より嵌入され、4個の固定金具43は、ゴムパッド42の非接地面側より嵌入される。成形された履帯用ゴムパッド50をシュープレート1に装着する際に、装着固定ボルト46は非接地面側よりシュープレート1、固定金具43及び芯金48のボルト挿通孔44を通じて螺合され、ワッシャ45によって固着される。
【0032】
この履帯用ゴムパッド50は、芯金48とゴムパッド42が加硫・接着されていないので、装着固定ボルト46を取り外すことによって、金属材とゴムとを簡単に分離することができる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ゴムパッドの内部に設けられた空洞部に芯金を嵌脱自在に設けることにより、履帯用ゴムパッドを再利用可能な資源にすることができるという効果がある。
請求項2の発明は、芯金とゴムパッドのボルト挿通孔を同軸上に形成したので、ボルトの着脱により芯金とゴムパッドの結合・分離を行えるという効果がある。
請求項3の発明は、ナットを螺合することにより履帯用ゴムパッドの着脱を行うことから、シュープレートへの着脱が容易になるという効果を有する。
【0034】
請求項4の発明は、ゴムパッドの表面に挿通孔の開口部を穿設することにより、芯金をゴムパッド内に加硫・接着するという煩雑な製造工程を省くことによって、より簡便かつ低コストで履帯用ゴムパッドを製造でき、またゴムパッドへの芯金の嵌脱を容易にできるという効果を有する。
【0035】
請求項5の発明は、芯金の挿通孔の開口部が履帯用ゴムパッドの長手側又は短手側のいずれかに設けられていることから、ゴムパッドへの芯金の嵌脱を容易にできるという効果を有する。
請求項6の発明は、芯金の数を増やすことにより、ゴムパッドの変形を抑止し得るという効果を有する。
【0036】
請求項7の発明は、従来における履帯用ゴムパッドの製造工程を大幅に変えることなく、ゴムパッドから金属材を容易に分離できるという効果がある。
請求項8の発明は、ボルトの端部等をゴムパッドで被覆することにより、芯金等の摩耗や騒音の発生を防止できる効果がある。
請求項9の発明は、ゴムパッドの接地面に凹部を設けることにより、ボルトの脱着を容易にするという効果がある。
【0037】
請求項10の発明は、芯金の形状のバリエーションを増やすことにより、履帯用ゴムパッドの特性に応じた芯金を提供することができるという効果がある。
請求項11の発明は、芯金の断面形状のバリエーションを増やすことにより、履帯用ゴムパッドの特性に応じた芯金を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図2】図1に使用する芯金を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図7】従来の履帯用ゴムパッドの一例を示す断面図である。
【図8】履帯用ゴムパッドをクローラに用いた状態を説明するための実態図である。
【符号の説明】
1 シュープレート
2,12,22,32,42 ゴムパッド
3,23,33,43 固定金具
4 ボルト挿通孔
6,24,46 装着固定ボルト
8,18,27,35,48 芯金
10,20,30,40,50 履帯用ゴムパッド
17,26 装着固定ナット
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設車両や土木作業用車両のクローラに用いる履帯用ゴムパッドに係り、特に金属材料と弾性体の分離を容易にすることにより資源の再利用に供する履帯用ゴムパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
走行を必要とする建設、土木機械等には、鉄製のクローラが足回りとして用いられている。図7に示すようにクローラ52は、シュープレート54と呼ばれる長方形の金属板がトラックリンクと呼ばれるリンク機構により、連続した帯状になるように相互に枢着されたものである。
【0003】
かかるクローラ52には、滑りの抑制、騒音防止等を目的として、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム等の合成ゴムの単独又は混合物からなる履帯用ゴムパッド56が取り付けられている。このような履帯用ゴムパッド56をシュープレート54に取り付けることによって、舗装路面を走行する際に、車体重量による衝撃力をゴムの弾性変形により吸収すると共に、車体重量を極力均一に分散させて路面の損傷防止を図っている。
【0004】
図8に示すように、このような履帯用ゴムパッド56の内部には、引抜、鋳造、鍛造等された鉄等を素材とした芯金58が埋設されている。かかる芯金58は、走行時におけるゴムパッド60の変形を抑止すると共に、ボルト62等を介して履帯用ゴムパッド56とシュープレート54を結合する等の用途を担っている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
履帯用ゴムパッド56は、芯金58となる金属材にゴムを加硫・接着して一体成形することにより形成される。その後、履帯用ゴムパッド56はシュープレート54を介してクローラ52に取り付けられる。(例えば、特許文献2参照。)そして、損傷した履帯用ゴムパッド56は、一体成形されたその履帯用ゴムパッド56毎に取付交換等がなされる。その際、摩耗・損傷した履帯用ゴムパッド56は、金属材とゴムを分離することなく廃棄物として処分されていた。
【0006】
近年、このような廃棄物処理された資源を再利用するリサイクル方法が開発されている。例えばゴムは、粉砕した後、熱分解処理等を施すことによって、再生ゴム、ゴム成型品及び燃料等として再利用することが可能である。又、芯金は、ゴムパッドのように摩耗・損傷し難いので、新しい履帯用ゴムパッド用芯金として再利用することができる資源である。又、変形等が生じた場合であっても金属屑として再利用することができる資源である。
【0007】
しかし、上述の如く芯金は、ゴムパッド内に加硫・接着することにより製造されている。このように接着されている芯金とゴムパッドを分離することは技術的には可能であるが、コストが高く、かつ煩雑なリサイクル工程を要する。そのため履帯用ゴムパッドの再利用はあまり行われていなかった。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−104262号公報(第2図)
【特許文献2】
特開平10−119844号公報(第1−3頁、第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的の一つは、芯金をゴムパッド内に加硫・接着するという煩雑な製造工程を省くことによって、より簡便かつ低コストで履帯用ゴムパッドを製造できるようにすることにある。
【0010】
また他の目的は、芯金とゴムパッドのボルト挿通孔を同軸上に形成することにより、ボルトの着脱により金属材とゴムパッドの結合・分離を行うことにある。
【0011】
また他の目的は、ゴムパッドの表面に芯金を嵌入するための開口部を設けることにより、芯金とゴムパッドの着脱を容易にすることにある。
芯金とゴムパッドを接着することなく、芯金とゴムの分離を容易にして、簡便かつ低コストにより履帯用ゴムパッドを再利用可能な資源とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。
(1)本発明に係る履帯用ゴムパッドは、クローラのシュープレートと結合する一又は複数の芯金を有する履帯用ゴムパッドにおいて、ゴムパッドの内部に設けられた一又は複数の空洞部と、該空洞部に嵌脱可能に嵌入する該芯金を備えたことを特徴とする。
【0013】
(2)本発明に係る履帯用ゴムパッドは、ゴムパッドの空洞部に嵌入する一又は複数の芯金にボルト挿通孔を穿設し、該ボルト挿通孔がゴムパッドに穿設されたボルト挿通孔の中心点と同軸上にある上記(1)記載の履帯用ゴムパッドである。
【0014】
(3)本発明は、肉厚方向に螺嵌されるボルト軸を、シュープレートに穿設されたボルト挿通孔、ゴムパッドに穿設されたボルト挿通孔、芯金に穿設されたボルト挿通孔を通じて螺嵌し、該ボルト軸をシュープレート側からナットによって螺合した上記(1)若しくは(2)のいずれか一に記載の履帯用ゴムパッドである。
【0015】
(4)本発明は、芯金をゴムパッドの空洞部に嵌入するための挿通孔の開口部がゴムパッドの表面に穿設されている上記(1)乃至(3)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0016】
(5)本発明は、芯金の挿通孔の開口部が履帯用ゴムパッドの長手側又は短手側のいずれかに設けられている上記(1)乃至(4)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0017】
(6)本発明は、ゴムパッドに設けられた一又は複数のボルト挿通孔と同数の一又は複数の芯金とからなる上記(1)乃至(5)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0018】
(7)本発明に係る履帯用ゴムパッドは、クローラのシュープレートに結合する複数の芯金を有する履帯用ゴムパッドにおいて、該シュープレートに履帯用ゴムパッドを結合するためのボルトと、ゴムパッドに設けられたボルト挿通孔の接地側に配置され、該ボルト挿通孔と中心点を同軸とするボルト挿通孔を有する複数の該芯金であって、芯金の面積が相対するボルト頭の面積以上10倍以下であることを特徴とする。芯金の面積が相対するボルト頭の面積以上でなければゴムパッドを芯金で補強する作用を奏することができず、またボルト頭の面積の10倍を超えると、汎用のボルト頭の寸法よりゴムパッドの長手方向に隣接する芯金との間隔が狭くなり、芯金とゴムパッドの分離が困難となる。
【0019】
(8)本発明は、シュープレートに履帯用ゴムパッドを結合するためのボルトと、複数の芯金及び該芯金を挿通するボルトの端部がゴムパッドで被覆されている上記(7)記載の履帯用ゴムパッドである。
【0020】
(9)本発明は、ゴムパッドの接地面側に複数の芯金を挿通するボルトの端部が露出するように設けられた凹部と、該凹部に嵌脱可能に嵌合された弾性体を備えた上記(7)記載の履帯用ゴムパッド。
【0021】
(10)本発明は、芯金の形状が直方体、立方体、円筒、球面である上記(1)乃至(9)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0022】
(11)本発明は、芯金の断面形状が真円、楕円、四角、多角形である上記(1)乃至(9)のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッドである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。本実施の形態に係る履帯用ゴムパッド10は、ゴムパッド2、4個の固定金具3、2個の芯金8及び泥抜き孔11から構成されており、クローラのシュープレート1の接地面側に、装着固定ボルト6、ワッシャ5を介して装着される。シュープレート1には4箇所のボルト挿通孔が穿設されている。ゴムパッド2は、加硫されたゴム等によって形成されており、内部に2箇所の空洞部7が設けられている。芯金8は、鉄等の金属材によって形成され、長手方向の両端に図2に示すボルト挿通孔4が穿設されている。2個の芯金8は、成形されたゴムパッド2の2箇所の空洞部7へ開口部9より嵌入され、4個の固定金具3は、ゴムパッド2の非接地面側より嵌入される。成形された履帯用ゴムパッド10をシュープレート1に装着する際に、装着固定ボルト6は非接地面側よりシュープレート1、固定金具3及び芯金8のボルト挿通孔4を通じて螺合され、ワッシャ5によって固着される。
【0024】
この履帯用ゴムパッド10は、芯金8とゴムパッド2が加硫・接着されていないので、装着固定ボルト6を取り外すことによって、簡単に金属材とゴムを分離することができる。即ち、装着固定ボルト6をボルト挿通孔4から外すことにより、ゴムパッド2内部の芯金8をゴムパッド2の開口部9より容易に抜き出すことができる。固定金具3もゴムパッド2に加硫・接着されていないので、容易にゴムパッド2から取り外すことができる。
【0025】
図2は、図1の実施例に係る履帯用ゴムパッド10に使用される芯金8の斜視図である。この図に示すように芯金の長手方向の両端にはボルト挿通孔4が穿設されている。図2におけるボルト挿通孔4は芯金8を貫通しているが、接地面側が封止されていても良い。芯金8の形状は、図2に示す如く直方体であっても良いし、立方体、円筒、球状であっても良い。
【0026】
図3は、別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
図1の実施例との相違点は、履帯用ゴムパッド20のシュープレート1への着脱を4箇所の植込みボルト14にワッシャを介して装着固定ナット17を螺合することによって行った点である。このような構造を採用したことにより、予め芯金18及び植込みボルト14を螺合した履帯用ゴムパッド20を製造しておき、シュープレート1の取り付けの際にはナット17の螺合のみで装着することができるという利点がある。
【0027】
図4は、更に別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
本実施例に係る履帯用ゴムパッド30は、装着固定ボルト24、固定金具23及び中央に凸部を有し短手方向に配置された芯金27を加硫したゴムパッド22に埋設したものである。ゴムパッド22を加硫する際に、芯金27の表面に接着防止のための溶剤を塗布することが好ましい。ゴムパッド22の非接地面側には装着固定ボルト24の先端が突出している。かかる突出した装着固定ボルト24の先端をシュープレート1のボルト挿通孔に嵌入し、ワッシャ25及び装着固定ナット26を螺合することによってシュープレート1に履帯用ゴムパッド30を装着する。
【0028】
摩耗等した履帯用ゴムパッド30をシュープレート1から取り外す際には、装着固定ナット26及びワッシャ25を螺脱した後に、ゴムパッド22の芯金27の接地面側上部のゴムのみを切り取ることにより、ゴムパッド22のゴム全体を削り取ることなく、装着固定ボルト24、固定金具23及び芯金27を接地面側から抜き出すことができる。このように簡単に金属材とゴムを分離することができる。
【0029】
図5は、更に別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
本実施例に係る履帯用ゴムパッド40は、4個の芯金35、4個の装着固定ボルト34及び4個の固定金具33と、これらの部材を嵌合するための空洞部を予め形成したゴムパッド32からなるものである。履帯用ゴムパッド40をシュープレート1に装着する際に、ゴムパッド32の4つの空洞部に固定金具33及び芯金35を嵌合し、装着固定ボルト34を接地面側より螺合した後、非接地面側より装着固定ナット26及びワッシャ25を螺合する。芯金の表面積は装着固定ボルト34の頭部表面積の約2.2倍である。またゴムパッド32に形成した空洞部に芯金35等を嵌合した後、空洞部に更に弾性材を嵌合してもよい。弾性材を嵌合する際には、装着固定ボルト34及び/又はゴムパッド32の間隙に弾性体の一部を挟持することが好ましい。弾性材の脱落を防止するためである。弾性体によってボルトの端部が被覆されることになる。
【0030】
摩耗等した履帯用ゴムパッド40をシュープレート1から取り外す際には、装着固定ナット26及びワッシャ25を螺脱した後に、ゴムパッド32の空洞部より装着固定ボルト34、固定金具33及び芯金35を接地面側へ抜き出すことができる。このような工程によって簡単に金属材とゴムを分離することができる。
【0031】
図6は、更に別の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
本実施の形態に係る履帯用ゴムパッド50は、ゴムパッド42、4個の固定金具43、4個の芯金48及び泥抜き孔47から構成されており、クローラのシュープレート1の接地面側から、装着固定ボルト46、ワッシャ45を介して装着される。シュープレート1には4箇所のボルト挿通孔が穿設されている。ゴムパッド42は、加硫されたゴム等によって形成されており、内部に4箇所の空洞部が設けられている。芯金48は、鉄等の金属材によって形成され、長手方向の両端にボルト挿通孔44が穿設されている。4個の芯金48は、成形されたゴムパッド42の4箇所の空洞部へ開口部49より嵌入され、4個の固定金具43は、ゴムパッド42の非接地面側より嵌入される。成形された履帯用ゴムパッド50をシュープレート1に装着する際に、装着固定ボルト46は非接地面側よりシュープレート1、固定金具43及び芯金48のボルト挿通孔44を通じて螺合され、ワッシャ45によって固着される。
【0032】
この履帯用ゴムパッド50は、芯金48とゴムパッド42が加硫・接着されていないので、装着固定ボルト46を取り外すことによって、金属材とゴムとを簡単に分離することができる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ゴムパッドの内部に設けられた空洞部に芯金を嵌脱自在に設けることにより、履帯用ゴムパッドを再利用可能な資源にすることができるという効果がある。
請求項2の発明は、芯金とゴムパッドのボルト挿通孔を同軸上に形成したので、ボルトの着脱により芯金とゴムパッドの結合・分離を行えるという効果がある。
請求項3の発明は、ナットを螺合することにより履帯用ゴムパッドの着脱を行うことから、シュープレートへの着脱が容易になるという効果を有する。
【0034】
請求項4の発明は、ゴムパッドの表面に挿通孔の開口部を穿設することにより、芯金をゴムパッド内に加硫・接着するという煩雑な製造工程を省くことによって、より簡便かつ低コストで履帯用ゴムパッドを製造でき、またゴムパッドへの芯金の嵌脱を容易にできるという効果を有する。
【0035】
請求項5の発明は、芯金の挿通孔の開口部が履帯用ゴムパッドの長手側又は短手側のいずれかに設けられていることから、ゴムパッドへの芯金の嵌脱を容易にできるという効果を有する。
請求項6の発明は、芯金の数を増やすことにより、ゴムパッドの変形を抑止し得るという効果を有する。
【0036】
請求項7の発明は、従来における履帯用ゴムパッドの製造工程を大幅に変えることなく、ゴムパッドから金属材を容易に分離できるという効果がある。
請求項8の発明は、ボルトの端部等をゴムパッドで被覆することにより、芯金等の摩耗や騒音の発生を防止できる効果がある。
請求項9の発明は、ゴムパッドの接地面に凹部を設けることにより、ボルトの脱着を容易にするという効果がある。
【0037】
請求項10の発明は、芯金の形状のバリエーションを増やすことにより、履帯用ゴムパッドの特性に応じた芯金を提供することができるという効果がある。
請求項11の発明は、芯金の断面形状のバリエーションを増やすことにより、履帯用ゴムパッドの特性に応じた芯金を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図2】図1に使用する芯金を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の組立状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図7】従来の履帯用ゴムパッドの一例を示す断面図である。
【図8】履帯用ゴムパッドをクローラに用いた状態を説明するための実態図である。
【符号の説明】
1 シュープレート
2,12,22,32,42 ゴムパッド
3,23,33,43 固定金具
4 ボルト挿通孔
6,24,46 装着固定ボルト
8,18,27,35,48 芯金
10,20,30,40,50 履帯用ゴムパッド
17,26 装着固定ナット
Claims (11)
- クローラのシュープレートと結合する一又は複数の芯金を有する履帯用ゴムパッドにおいて、ゴムパッドの内部に設けられた一又は複数の空洞部と、該空洞部に嵌脱可能に嵌入する該芯金を備えたことを特徴とする履帯用ゴムパッド。
- ゴムパッドの空洞部に嵌入する一又は複数の芯金にボルト挿通孔を穿設し、該ボルト挿通孔がゴムパッドに穿設されたボルト挿通孔の中心点と同軸上にあることを特徴とする請求項1に記載の履帯用ゴムパッド。
- 肉厚方向に螺嵌されるボルト軸を、シュープレートに穿設されたボルト挿通孔、ゴムパッドに穿設されたボルト挿通孔、芯金に穿設されたボルト挿通孔を通じて螺嵌し、該ボルト軸をシュープレート側からナットによって螺合したことを特徴とする請求項1若しくは請求項2のいずれか一に記載の履帯用ゴムパッド。
- 芯金をゴムパッドの空洞部に嵌入するための挿通孔の開口部がゴムパッドの表面に穿設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッド。
- 芯金の挿通孔の開口部が履帯用ゴムパッドの長手側又は短手側のいずれかに設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッド。
- ゴムパッドに設けられた一又は複数のボルト挿通孔と同数の一又は複数の芯金とからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッド。
- クローラのシュープレートに結合する複数の芯金を有する履帯用ゴムパッドにおいて、該シュープレートに履帯用ゴムパッドを結合するためのボルトと、ゴムパッドに設けられたボルト挿通孔の接地側に配置され、該ボルト挿通孔と中心点を同軸とするボルト挿通孔を有する複数の該芯金であって、芯金の面積が相対するボルト頭の面積以上10倍以下であることを特徴とする履帯用ゴムパッド。
- シュープレートに履帯用ゴムパッドを結合するためのボルトと、複数の芯金及び該芯金を挿通するボルトの端部がゴムパッドで被覆されていることを特徴とする請求項7に記載の履帯用ゴムパッド。
- ゴムパッドの接地面側に複数の芯金を挿通するボルトの端部が露出するように設けられた凹部と、該凹部に嵌脱可能に嵌合された弾性体を備えたことを特徴とする請求項7に記載の履帯用ゴムパッド。
- 芯金の形状が直方体、立方体、円筒、球状であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッド。
- 芯金の断面形状が真円、楕円、四角、多角形であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載された履帯用ゴムパッド。
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JP2002302509A JP2004136753A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 履帯用ゴムパッド |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008074394A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-04-03 | Wirtgen Gmbh | 履帯用の交換可能摩耗パッド、ならびに摩耗パッドの製造方法 |
JP2014080067A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | クローラ及び建設機械 |
-
2002
- 2002-10-17 JP JP2002302509A patent/JP2004136753A/ja active Pending
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