JPH10181646A - 履 帯 - Google Patents

履 帯

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JPH10181646A
JPH10181646A JP35719796A JP35719796A JPH10181646A JP H10181646 A JPH10181646 A JP H10181646A JP 35719796 A JP35719796 A JP 35719796A JP 35719796 A JP35719796 A JP 35719796A JP H10181646 A JPH10181646 A JP H10181646A
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Norimitsu Sakuma
宣光 佐久間
Hiroshi Mizushima
宏 水島
Koji Nishimura
孝治 西村
Katsumi Tanigawa
勝美 谷川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さなリンク部材にゴムパッドを直接的に取
付けることにより、構造を簡略化して軽量化を図る。 【解決手段】 各リンク部材42に、各リンク部材42
から左右方向に延びた取付プレート43を設け、取付プ
レート43の両端側にゴムパッド44を取付けるための
ボルト挿通穴43Aを穿設する構成としている。従っ
て、取付プレート43の各ボルト挿通穴43Aの周囲に
ボルト47を着脱するのに十分なスペースを確保するこ
とができ、各ボルト47によって取付プレート43にゴ
ムパッド44を取付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン、ブルドーザ等の装軌式車両に用いら
れる履帯に関し、特に、小型の装軌式車両に用いて好適
な履帯に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の装軌式車両に
用いられる履帯は、両端側にピン穴が形成された多数個
のリンク部材と、該各リンク部材を無端状に連結した場
合の接地面側に位置して該各リンク部材に設けられた履
板と、前記各リンク部材のピン穴に挿嵌され、該各リン
ク部材を隣合いながら無端状に連結する連結ピンとから
大略構成されている。
【0003】また、履帯には、舗装道路等での作業を行
なうときに、路面の損傷を防止する目的で、履板の接地
面側にゴム部材等からなるゴムパッドを取付け、該ゴム
パッドを路面に接地させる構成としたものがある。
【0004】そこで、図8に第1の従来技術による履帯
として履板の接地面側にゴムパッドを取付けたものを例
に挙げ説明する。
【0005】図8において、1は第1の従来技術による
履帯で、該履帯1は、後述するリンク部材2、トラック
シュー3、ゴムパッド4、連結ピン7等から大略構成さ
れている。
【0006】2,2,…は一対ずつ履帯1の周回方向に
対し左右方向に対向して配設された多数個のリンク部材
(6個のみ図示)で、該各リンク部材2は、履帯1の周
回方向に伸長するほぼ長円板状に形成されている。ま
た、各リンク部材2の端部側にはピン穴となるピン挿嵌
穴2Aとブッシュ挿嵌穴2Bが穿設されている。
【0007】3,3,…は金属材料から板状に形成さ
れ、各リンク部材2を無端状に連結した場合の接地面側
に位置して該各リンク部材2に取付けられた多数枚のト
ラックシュー(3枚のみ図示)で、該各トラックシュー
3は、各リンク部材2に溶接やボルト(図示せず)によ
る締着等の固着手段によって一体的に固着されている。
また、トラックシュー3の接地面側には、左右方向に横
断するように爪部3A,3Bが突設され、該爪部3A,
3Bは走行時や作業時に地面を捕らえるものである。さ
らに、トラックシュー3の左右両端側には、後述するゴ
ムパッド4の各ボルト4Aが挿通するボルト挿通穴3
C,3Cが形成されている。
【0008】4,4,…はトラックシュー3の接地面側
に取付けられるゴムパッド(1個のみ図示)で、該ゴム
パッド4は、金属材料からなる芯体の外周側をゴム部材
で覆うことにより形成されている。また、ゴムパッド4
には左右両端側に位置してボルト4A,4Aが突設され
ている。そして、ゴムパッド4は、前記各ボルト4Aを
トラックシュー3の各ボルト挿通穴3Cに挿通させ、該
各ボルト4Aにナット5を螺着することにより、該トラ
ックシュー3に取付けられている。
【0009】また、6,6,…は対向する各リンク部材
2のブッシュ挿嵌穴2B間に挿嵌された円筒状のブッシ
ュ、7,7,…は隣合う各リンク部材2のピン挿嵌穴2
Aと該ブッシュ6内とに亘って挿嵌された連結ピンで、
該各連結ピン7は各リンク部材2を隣合いながら無端状
に連結するものである。
【0010】このように構成された第1の従来技術によ
る履帯1は、未舗装の作業現場で作業を行なう場合に
は、各トラックシュー3を直接的に地面に接地させ、該
各トラックシュー3の爪部3A,3Bで地面を捕らえて
作業を行なう。
【0011】一方、舗装路面で作業を行なう場合には、
各トラックシュー3の外側面にゴムパッド4を取付け、
該各ゴムパッド4を接地させることにより、路面を保護
した状態で作業を行なう。
【0012】次に、図9は第2の従来技術を示し、この
従来技術ではリンク部材の接地面側にゴムパッドを直接
的に取付ける構成としている。
【0013】図9において、11は第2の従来技術によ
る履帯で、該履帯11は、後述するリンク部材12、ゴ
ムパッド13、連結ピン17等から大略構成されてい
る。
【0014】12,12,…は一対ずつ履帯11の周回
方向に対し左右方向に対向して配設された多数個のリン
ク部材(6個のみ図示)で、該各リンク部材12は、履
帯11の周回方向に伸長するほぼ長円板状に形成されて
いる。また、各リンク部材12の端部側にはピン穴とな
るピン挿嵌穴12Aとブッシュ挿嵌穴12Bが穿設され
ている。さらに、各リンク部材12には、前記各挿嵌穴
12A,12B間に位置して長穴状の肉抜き穴12Cが
形成され、また、該肉抜き穴12Cから接地面側に貫通
してボルト挿通穴12D,12Dが形成されている。
【0015】13,13,…は各リンク部材12を無端
状に連結した場合の接地面側に位置して該各リンク部材
12に取付けられるゴムパッドで、該各ゴムパッド13
は金属材料からなる芯体の外周側をゴム部材で覆うこと
により形成されている。また、各ゴムパッド13は履帯
11の周回方向に連続する無端状に形成されている。さ
らに、各ゴムパッド13には、前記芯体、ゴム部材を貫
通して4個のボルト挿通穴13A,13A,…が穿設さ
れている。
【0016】そして、各ゴムパッド13は、接地面側か
らボルト14,14,…を各ボルト挿通穴13A,12
Dに挿通させ、各リンク部材12の肉抜き穴12Cに突
出した各ボルト14にナット15を螺着することによ
り、各リンク部材12に取付けられている。
【0017】16,16,…は対向する各リンク部材1
2のブッシュ挿嵌穴12Bに亘って挿嵌された円筒状の
ブッシュ、17,17,…は隣合う各リンク部材12の
ピン挿嵌穴12Aと該ブッシュ16内とに亘って挿嵌さ
れた連結ピンで、該各連結ピン17は各リンク部材12
を隣合いながら無端状に連結するものである。
【0018】このように構成された第2の従来技術によ
る履帯11は、舗装路面で作業を行なう場合に好適に用
いられるもので、各ゴムパッド13を接地させることに
より、路面を保護した状態で作業を行なうことができ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の従来技術による履帯1では、舗装路面で作業を行な
う場合には金属性のトラックシュー3にゴムパッド4を
取付けるようになるから、履帯1全体の重量が増大し、
製造コストも嵩むという問題がある。
【0020】一方、第2の従来技術による履帯11で
は、各リンク部材12に形成された肉抜き穴12Cを利
用し、ボルト14、ナット15でゴムパッド13を各リ
ンク部材12に取付けるようにしている。
【0021】しかし、第2の従来技術によるゴムパッド
13の取付構造は、各ナット15を着脱するためのスペ
ースを確保できる大きさの肉抜き穴12Cが設けられた
リンク部材12に適用されるもので、リンク部材が小さ
く肉抜き穴を十分に大きく形成できない場合、即ち、小
型の装軌式車両に用いられる履帯には適用することがで
きないという問題がある。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題を鑑みな
されたもので、本発明の目的は、小さなリンク部材にゴ
ムパッドを直接的に取付けることにより、構造を簡略化
して軽量化を図ることができるようにした履帯を提供す
ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1による発明が採用する履帯は、両端側
にピン穴が形成された多数個のリンク部材と、該各リン
ク部材を無端状に連結した場合の接地面側に位置して該
各リンク部材に設けられた取付プレートと、該取付プレ
ートに取付けられたゴムパッドと、前記各リンク部材の
ピン穴に挿嵌され、該各リンク部材を隣合いながら無端
状に連結する連結ピンとから構成してなる。
【0024】このように構成したことにより、各リンク
部材の接地面側に取付プレートを介してゴムパッドを取
付け、各リンク部材のピン穴に連結ピンを挿嵌すること
により、該各リンク部材を隣合いながら無端状に連結し
て履帯を組み立てることができる。この際、ゴムパッド
を取付プレートに固定することにより各リンク部材に取
付けることができるから、リンク部材が小さい場合でも
ゴムパッドを該リンク部材に直接的に取付けることがで
きる。
【0025】請求項2の発明は、前記取付プレートは前
記各リンク部材の周回方向に対し左右方向に延びて配設
したことにある。
【0026】このように構成したことにより、例えばゴ
ムパッドをボルト等で取付ける場合には、取付プレート
上にボルトを着脱するためのスペースを十分に確保する
ことができ、リンク部材が小さい場合でも該リンク部材
にゴムパッドを容易に取付けることができる。
【0027】請求項3の発明は、前記各リンク部材と取
付プレートとは一体成形し、または別部材を溶接したこ
とにある。
【0028】このように構成したことにより、各リンク
部材と取付プレートとを一体成形した場合には、組付け
部品点数をさらに削減することができる。また、各リン
ク部材と取付プレートとを別部材として形成し、溶接に
よって固着した場合には、部品形状を簡略化することが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
履帯として小型の油圧ショベルの履帯を例に挙げ、添付
図面に従って詳細に説明する。
【0030】まず、図1ないし図4は本発明の第1の実
施例を示し、31は油圧ショベルの下部走行体で、該下
部走行体31は、センタフレーム32Aとサイドフレー
ム32Bとからなるトラックフレーム32と、該トラッ
クフレーム32のサイドフレーム32B端部側に取付け
られたアイドラ33、スプロケット34と、該アイドラ
33とスプロケット34とに亘って巻装された後述の履
帯41とから大略構成されている。また下部走行体31
上には上部旋回体35が旋回可能に搭載されている。
【0031】41はアイドラ33とスプロケット34と
に亘って巻装され、従来技術で述べた履帯1,11に代
えて用いられる本実施例による履帯で、該履帯41は、
図2に示す如く、後述するリンク部材42、取付プレー
ト43、ゴムパッド44、連結ピン49等から大略構成
されている。
【0032】42,42,…は一対ずつ履帯41の周回
方向に対し左右方向に対向して配設された多数個のリン
ク部材(6個のみ図示)で、該各リンク部材42は、履
帯41の周回方向に伸長するほぼ長円板状に形成されて
いる。また、各リンク部材42の端部側にはピン穴とな
るピン挿嵌穴42Aとブッシュ挿嵌穴42Bが穿設され
ている。
【0033】43,43,…は長方形状の板体からな
り、各リンク部材42に設けられた取付プレートで、該
各取付プレート43は、後述する各連結ピン49で各リ
ンク部材42を無端状に連結した場合の接地面側に配置
され、図3に示すように、該各リンク部材42に溶接に
よって一体的に固着されている。また、各取付プレート
43は、その両端側が各リンク部材42の周回方向に対
し左右方向に延びて配設されている。さらに、各取付プ
レート43の両端側にはボルト挿通穴43A,43Aが
穿設され、該各ボルト挿通穴43Aの周囲には後述する
ボルト47を着脱するのに十分なスペースが確保されて
いる。
【0034】44,44,…は各リンク部材42の接地
面側に設けられるゴムパッドで、該各ゴムパッド44
は、図4に示す如く、金属材料からほぼ角柱状に形成さ
れた芯体45と、該芯体45の外周側を覆うように設け
られたゴム部材46とから形成されている。また、前記
芯体45は内周面側がゴム部材46から露出し、その露
出した面には取付プレート43の各ボルト挿通穴43A
に対応してねじ穴45A,45Aが形成されている。さ
らに、各ゴムパッド44は、ゴム部材46の一部をなす
薄肉部48Aを介して履帯41の周回方向に連続する無
端状に形成されている。
【0035】そして、前記各ゴムパッド44は、芯体4
5の露出面を取付プレート43に当接させ、この状態で
各ボルト47を該取付プレート43の各ボルト挿通穴4
3Aに挿通し、芯体45のねじ穴45Aに螺着する。こ
れにより、各ゴムパッド44は取付プレート43を介し
て各リンク部材42に直接的に取付けられている。
【0036】48,48,…は対向する各リンク部材4
2のブッシュ挿嵌穴42B間に挿嵌された円筒状のブッ
シュ、49,49,…は隣合う各リンク部材42のピン
挿嵌穴42Aと該ブッシュ48内とに亘って挿嵌された
連結ピンで、該各連結ピン49は各リンク部材42を隣
合いながら無端状に連結するものである。
【0037】本実施例による油圧ショベルは上述の如き
構成を有するもので、上部旋回体35の機械室内に収容
された原動機で油圧ポンプ(いずれも図示せず)を駆動
し、該油圧ポンプから吐出される圧油を下部走行体31
の走行用油圧モータ(図示せず)に給排することでスプ
ロケット34を回転駆動する。これにより、スプロケッ
ト34によって履帯41を周回駆動し、下部走行体31
を走行させる。
【0038】一方、本実施例による履帯41では、各リ
ンク部材42に該各リンク部材42から左右方向に延び
るように取付プレート43を設け、該取付プレート43
の両端側にボルト挿通穴43Aを穿設すると共に、ゴム
パッド44の芯体45に前記ボルト挿通穴43Aに対応
するねじ穴45Aを形成している。
【0039】これにより、各リンク部材42側にゴムパ
ッド44を取付ける場合には、各ボルト47を取付プレ
ート43のボルト挿通穴43Aに挿通し、該各ボルト4
7をゴムパッド44のねじ穴45Aに螺着することによ
り、ゴムパッド44を各リンク部材42に直接的に取付
ける構成としている。
【0040】この際、取付プレート43はその両端側を
各リンク部材42から左右方向に延びて配設しており、
各ボルト挿通穴43Aの周囲にはボルト47を着脱する
ためのスペースが十分に確保されているから、ゴムパッ
ド44を各ボルト47によって各リンク部材42に取付
けることができる。
【0041】かくして、本実施例によれば、各リンク部
材42に取付プレート43を設けることにより、各リン
ク部材42側にボルト47を着脱するためのスペースを
確保することができるから、小型の油圧ショベルに用い
られる履帯41のように、各リンク部材42が小さい場
合でも、各リンク部材42にゴムパッド44を直接的に
取付けることができる。
【0042】従って、第1の従来技術で用いていたトラ
ックシュー3を廃止することができるから、第1の従来
技術による履帯1に比較して履帯41を軽量化すること
ができる。また、部品点数を削減してコストの低減を図
ることができる。
【0043】また、各取付プレート43を各リンク部材
42から左右方向に延びるように配設しているから、ゴ
ムパッド44を各ボルト47で取付ける場合において、
該取付プレート43上にボルト47を着脱するためのス
ペースを十分に確保することができる。これにより、各
リンク部材42が小さい場合でも、該各リンク部材42
にゴムパッド44を容易に取付けることができ、組立て
時の作業性を向上することができる。
【0044】また、各リンク部材42と取付プレート4
3とを別部材に設け、溶接によって固着する構成として
いるから、該各リンク部材42、取付プレート43の形
状を簡略化することができ、機械加工費等の製造コスト
を低減することができる。
【0045】さらに、各ゴムパッド44の他に幅寸法、
形状の異なるゴムパッドにリンク部材42、取付プレー
ト43を共通して用いることができるから、履帯41を
構成する部品の種類を削減することができ、この点にお
いてもコストの低減を図ることができる。
【0046】次に、図5は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特長は、各ゴムパッドを履帯の周回方向
に分離し、ゴムパッドを1本ずつ取付プレートに固定す
る構成としたことにある。なお、本実施例では、前述し
た第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0047】図中、51は本実施例による履帯、52,
52,…は第1の実施例によるゴムパッド44に代えて
用いられる複数本のゴムパッド(3本のみ図示)で、該
各ゴムパッド52は、第1の実施例によるゴムパッド4
4とほぼ同様に、金属材料からほぼ角柱状に形成された
芯体53と、該芯体53の外周側を覆うように設けられ
たゴム部材54とから形成され、前記芯体53にはねじ
穴53A,53Aが形成されている。しかし、本実施例
による各ゴムパッド52は、履帯51の周回方向に分離
している点で第1の実施例によるゴムパッド44と相違
している。
【0048】かくして、このように構成された本実施例
においても、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効
果を得ることができるが、特に、本実施例では、一部分
のゴムパッド52が破損した場合には、破損したゴムパ
ッド52のみを交換することができ、経済性の面で有利
である。
【0049】なお、前記各実施例では、一対のリンク部
材42と取付プレート43とを別部材に設け、これらを
溶接によって一体的に固着するものとして述べたが、本
発明はこれに限らず、例えば、図6に示す第1の変形例
の如く、リンク部材61,61と取付プレート62とを
一体成形によって形成してもよい。この場合には、部品
点数をより一層少なくすることができ、組立て時の作業
性を向上することができる。
【0050】また、各リンク部材42に取付プレート4
3をボルト等を用いて一体的に固着するようにしてもよ
い。
【0051】また、前記各実施例では、取付プレート4
3を長方形状に形成し、各リンク部材42から左右方向
に延びるように配置したが、例えば、図7に示す第2の
変形例のように、左右に分割された2枚の取付プレート
71,71を左右のリンク部材42に固着するようにし
てもよい。
【0052】さらに、前記各実施例では、2本のボルト
47を用いてゴムパッド44,52を取付プレート43
に取付けた場合を例に挙げて説明したが、これに替え
て、例えば3本以上のボルトによってゴムパッドを取付
プレートに取付ける構成としてもよく、この場合には、
ボルト挿通穴、ねじ穴の数を対応させればよい。
【0053】また、ねじ穴45A,53Aに替えてゴム
パッド44,52に貫通穴を設け、第2の従来技術のよ
うに、この貫通穴にボルトを挿通してナットで固定する
構成としてもよい。
【0054】さらにまた、前記各実施例においては、装
軌式車両として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ブルドー
ザ等の他の装軌式車両に適用してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、各リンク部材の接地面側に取付プレートを設け、
各ゴムパッドを該取付プレートに取付ける構成としてい
るから、ゴムパッドを取付プレートに固定することによ
り各リンク部材に取付けることができる。これにより、
リンク部材が小さい場合でもゴムパッドを該リンク部材
に直接的に取付けることができる。
【0056】従って、小型の装軌式車両に用いられる履
帯のようにリンク部材が小さい場合でも、該リンク部材
に取付プレートを介してゴムパッドを直接的に取付ける
ことができるから、部品を削減して構造を簡略化するこ
とができ、履帯の軽量化、製造コストの低減を図ること
ができる。
【0057】請求項2の発明によれば、取付プレートを
各リンク部材の周回方向に対し左右方向に延びて配設し
ているから、例えばゴムパッドをボルト等で取付ける場
合には、取付プレート上にボルトを着脱するためのスペ
ースを十分に確保することができ、リンク部材が小さい
場合でも該リンク部材にゴムパッドを容易に取付けるこ
とができる。これにより、組立て時の作業性を向上する
ことができる。
【0058】請求項3の発明によれば、各リンク部材と
取付プレートとを一体成形した場合には、組付け部品点
数をさらに削減することができ、組立て時の作業性の向
上、コストの低減を図ることができる。また、各リンク
部材と取付プレートとを別部材として形成し、溶接によ
って固着した場合には、部品形状を簡略化することがで
き、この場合においても、組立て時の作業性等を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による履帯を備えた油圧
ショベルを示す側面図である。
【図2】図1中の履帯の一部を分解した状態で示す外観
斜視図である。
【図3】各リンク部材と取付プレートとの固着状態を示
す図2中の矢示 III−III 方向断面図である。
【図4】図2中のゴムパッドを示す一部破断の側面図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例による履帯の一部を分解
した状態で示す外観斜視図である。
【図6】本発明の第1の変形例によるリンク部材、取付
プレートを示す図3と同様位置からみた断面図である。
【図7】本発明の第2の変形例によるリンク部材、取付
プレートを示す図3と同様位置からみた断面図である。
【図8】第1の従来技術による履帯の一部を分解した状
態で示す外観斜視図である。
【図9】第2の従来技術による履帯の一部を分解した状
態で示す外観斜視図である。
【符号の説明】
41,51 履帯 42,61 リンク部材 42A ピン挿嵌穴(ピン穴) 42B ブッシュ挿嵌穴(ピン穴) 43,62,71 取付プレート 44,52 ゴムパッド 47 ボルト 49 連結ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水島 宏 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 谷川 勝美 新潟県西蒲原郡分水町大字大武新田113番 地1 北越工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端側にピン穴が形成された多数個のリ
    ンク部材と、該各リンク部材を無端状に連結した場合の
    接地面側に位置して該各リンク部材に設けられた取付プ
    レートと、該取付プレートに取付けられたゴムパッド
    と、前記各リンク部材のピン穴に挿嵌され、該各リンク
    部材を隣合いながら無端状に連結する連結ピンとから構
    成してなる履帯。
  2. 【請求項2】 前記取付プレートは前記各リンク部材の
    周回方向に対し左右方向に延びて配設してなる請求項1
    に記載の履帯。
  3. 【請求項3】 前記各リンク部材と取付プレートとは一
    体成形し、または別部材を溶接してなる請求項1または
    2に記載の履帯。
JP35719796A 1996-12-26 1996-12-26 履帯 Expired - Lifetime JP3715395B2 (ja)

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KR101362177B1 (ko) * 2006-06-09 2014-02-12 체이세리 메탈 앤드 러버 씨오.,엘티디. 궤도차용 트랙 슈 어셈블리
US11820446B2 (en) 2021-03-09 2023-11-21 Caterpillar Inc. Ground-engaging track shoe having raised-relief fixturing surfaces

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