JP2004135881A - 食器洗浄機 - Google Patents

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栂 圭一
Tadaharu Hosoki
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Abstract

【課題】ストッパ機能の簡素化を図るようにした食器洗浄機を提供する。
【解決手段】この食器洗浄機1においては、洗浄機本体Bの上部にアーム部27の基端が軸支されており、アーム部27の回動に追従して揺動レバー35が揺動し、この揺動レバー35の揺動に伴ってストッパピン36が所定の範囲を移動する。このとき、ストッパ板38に設けられた規制溝37の端部にストッパピン36が当たることで、ストッパピン36の移動範囲が規制され、その結果として、アーム部27の回動範囲、すなわちドアDの昇降範囲が規制されることになる。よって、規制溝37の長さを変更するだけの簡単な設計変更によって、ドアDの昇降範囲を自由に設定することができる。従って、ストッパ機能の簡素化を図りつつ、様々な食器洗浄機1への対応を容易にし、機種変更への対応を容易なものにしている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアを上下させることで、洗浄機本体側の洗浄室の開閉が行われるいわゆるドアタイプの食器洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、特開平9−122062号公報がある。この公報に記載された食器洗浄機は、洗浄機本体側に設けられた支軸を中心に回動する第1のアーム部と、一端が第1のアーム部に回動自在に連結されると共に、他端がドアの側面に回動自在に連結された第2のアーム部と、洗浄機本体の背面側において上下に延在させると共に、第1のアーム部の端部を付勢し続けるコイルバネとを有している。また、このドアは、洗浄機本体側に設けられたガイドレールに沿って昇降するが、この食器洗浄機には、リンク機構を構成するアーム部が採用されているので、ドアの開閉位置を適切に制限する必要がある。そこで、ドアのストッパ機能を達成させるための圧縮用螺旋バネがガイドレールの上端及び下端に取り付けられることで、作業者がドアを勢い良く開閉した場合でも、リンク機構に衝撃が加わらないようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−122062号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の食器洗浄機には、次のような課題が存在している。すなわち、ドアのストッパ機能の達成させるための圧縮用螺旋バネはガイドレール内に設けられることになるので、何らかの原因によりストッパ用バネがガイドレールから脱落した場合、このバネが洗浄室内に抜け落ちて、バネやバネを固定している止めネジ等が異物として洗浄室内に残る虞があり、このような事態は、余り好ましいことではない。しかも、ガイドレール内にバネを配置させる構成は、ストッパ機能として簡素化が図り難いといった問題があった。
【0005】
本発明は、特に、ストッパ機能の簡素化を図るようにした食器洗浄機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食器洗浄機は、操作レバーのアーム部を回転させながらドアを上下動させることにより、洗浄機本体側に設けられた洗浄室の開閉を行う食器洗浄機において、操作レバーの回動範囲を規制するストッパ手段は、洗浄機本体の上部に基端が軸支されるアーム部の基端側に一端が固定された揺動レバーと、揺動レバーの他端に固定されて水平に延びるストッパピンと、洗浄機本体の上部に取り付けられてストッパピンが挿入されると共に、ストッパピンの移動範囲に沿って所定長さに形成された規制溝を有するストッパ板とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この食器洗浄機においては、洗浄機本体の上部にアーム部の基端が軸支されており、アーム部の回動に追従して揺動レバーが揺動し、この揺動レバーの揺動に伴ってストッパピンが所定の範囲を移動する。このとき、ストッパ板に設けられた規制溝の端部にストッパピンが当たることで、ストッパピンの移動範囲が規制され、その結果として、アーム部の回動範囲、すなわちドアの昇降範囲が規制されることになる。よって、規制溝の長さを変更するだけの簡単な設計変更によって、ドアの昇降範囲を自由に設定することができる。従って、本発明では、ストッパ機能の簡素化を図りつつ、様々な食器洗浄機への対応を容易にし、機種変更への対応を容易なものにしている。
【0008】
また、ドアの持ち上げ力を補助する引っ張り螺旋バネを更に備え、上下に延在する螺旋バネは、その下端が洗浄機本体の背面の下部に取り付けられ、その上端がストッパピンに取り付けられ、ストッパピンと螺旋バネとを連接バーを介して連結し、上下方向に延在する連接バーの上部をストッパピン側に屈曲させると好適である。連接バーの上部をストッパピン側に屈曲させることで、洗浄機本体の背面側に位置する引っ張り螺旋バネを、鉛直方向に近づけるように延在させることができる。従って、食器洗浄機の背面を可能な限り室内の壁に近づけることができ、このことは、食器洗浄機の占有スペースの縮小化を図るのに適する。
【0009】
また、洗浄機本体の上部において、左右のいずれかに選択的にストッパ手段が取り付けられると好適である。食器洗浄機が右コーナ設置タイプであって、食器洗浄機の左側にのみアーム部が存在する場合、前述したストッパ手段は、洗浄機本体の上部において左側に配置されることになる。これに対し、食器洗浄機が左コーナ設置タイプであって、食器洗浄機の右側にのみアーム部が存在する場合、前述したストッパ手段は、洗浄機本体の上部において右側に配置されることになる。このように、アーム部の位置に応じ、ストッパ手段の位置が選択的に決定されるが、このような選択的な配置を可能にしているのは、ストッパ手段が洗浄機本体の上部に配置されることを基本にし、揺動レバー、ストッパピン及びストッパ板が共有化を容易にした部品構成だからである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る食器洗浄機の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0011】
図1〜図3に示すように、食器洗浄機1は、ステンレス製の筐体2を有する洗浄機本体Bと、この洗浄機本体Bに設けられた洗浄室Sの開閉を行うドアDとから主として構成されている。この食器洗浄機1は、いわゆるドアタイプと呼ばれるものであり、ドアDを鉛直方向に上下動させることで洗浄室Sの開閉を行うものである。
【0012】
この洗浄機本体Bにおいて、筐体2は上下に仕切られており、この筐体2の下部2aには機械室3が設けられ、上部2bには洗浄室Sが設けられている。そして、機械室3内には、洗浄用循環ポンプ4、すすぎ用循環ポンプ5及び電装部品等を収容した電装箱6などが収容されている。これに対し、洗浄室Sの上部には、フリー回転自在で3本のY字状アームからなる上側洗浄ノズル10と、フリー回転自在で一直線状に延びる上側すすぎノズル11とが配置されている。同様に、洗浄室Sの下部にも、フリー回転自在で3本のY字状アームからなる下側洗浄ノズル12と、フリー回転自在で一直線状に延びる下側すすぎノズル13とが配置されている。このような上下2段のノズル構成によって、洗浄効率やすすぎ効率を高めている。なお、洗浄機本体Bの上部には、上側洗浄ノズル10及び上側すすぎノズル11を収容するためにキャップ状に形成されたステンレス製のトップパネル8が設けられている。
【0013】
また、上側すすぎノズル11と下側すすぎノズル13との間に出現する洗浄室S内において、下側すすぎノズル13の上方には、食器ラック(図示せず)を載置させるための金属製ラックレール(図示せず)が着脱自在に配置されている。この食器ラックは、飲食後の皿、茶碗、コップなどの食器を一括して自動洗浄するためのものである。この食器ラックを格子状に形成することで、食器を上下から同時に洗うことを可能にする。食器の一括搬送を可能にするこのような食器ラックを利用するタイプの食器洗浄機1は、喫茶店、レストラン、一般家庭などの厨房で幅広く利用されている。
【0014】
さらに、図2及び図4に示すように、洗浄室Sの底面14には、網目をもったフィルタ20が配置され、このフィルタ20の下方には、洗浄水やすすぎ水を貯めておくための洗浄水タンク21が配置されている。よって、洗浄時やすすぎ時に食器から落とされた残菜などの汚損物のうちの比較的大きなものは、フィルタ20の上面に残り、再利用可能な水が洗浄水タンク21内に溜められる。さらに、洗浄水タンク21内には、一定水位に保つために余剰な水を外部に排出するためのオーバーフローパイプ22が配置されている。
【0015】
次に、前述した食器洗浄機1の動作について簡単に説明する。なお、洗浄運転時においては、前回のすすぎの際に洗浄水タンク21内に溜められている60°C程度の洗浄水が利用される。そこで、洗浄ボタンをONすると、洗浄用の循環ポンプ4によって洗浄水が上側及び下側洗浄ノズル10,12から噴射を開始する。このとき、各洗浄ノズル10,12は、噴射力の反力によって常に回転し続け、このような回転によって洗浄水が満遍なく食器に当たり続けるので、食器から汚損物が効率良く洗い落とされる。そして、洗浄工程を所定時間行った後、すすぎ工程に移行する。
【0016】
すすぎ運転時においては、所定容量をもったすすぎ水タンク(図示せず)内に溜められている80°Cの新鮮な温水が利用される。そこで、すすぎ工程に移行した際、すすぎ用の循環ポンプ5の駆動により、新鮮なすすぎ水が上側及び下側すすぎノズル11,13から噴射すると、各すすぎノズル11,13は、噴射力の反力によって常に回転し続け、このような回転により、すすぎ水が満遍なく食器に当たり続け、食器を効率良くすすぎ続ける。なお、すすぎ時に洗浄水タンク21内に溜められる温水は、水の利用効率を上げるため洗浄水として利用される。
【0017】
図1〜図3に示すように、前述した食器洗浄機1は、コーナ設置タイプであり、断面L字状のドアDを鉛直方向に上下動させることで洗浄室Sの開閉を行うことができるタイプのものである。この食器洗浄機1には、ステンレス製のドアDが設けられ、このドアDは、片持ち支持状態で所定角度内を回動する操作レバー25によって昇降する。この操作レバー25は、洗浄機本体Bの上部に設けられたトップパネル8の天板26に対し片持ち支持状態で軸支されたアーム部27を有している。このアーム部27は、ドアDの側面23に沿って直線的に延在する(図5参照)。図1及び図6に示すように、このアーム部27の基端には、水平方向に延在する回動軸部28の一端が固定され、この回動軸部28は、洗浄機本体Bの天板26に固定した左右一対の軸受部29により回転自在に保持される。
【0018】
さらに、操作レバー25には、片手での操作を可能にするL字状のハンドル部30が設けられている。このハンドル部30の基端は、ドアDの側面23における前側で、連結ピン31を介して片持ち支持状態で軸支されている。そして、ハンドル部30は、前方に向けて延在すると共に、作業者の片手操作を容易にするための取っ手(把手)30aを有し、この取っ手30aは、ドアDの前面24に対峙する(図5参照)。なお、この取っ手30aは、ドアDの上げ下げを考慮して略水平に延在する。
【0019】
図1〜図3に示すように、アーム部27の先端(遊端)とハンドル部30の基端とを直線的な2本のリンク部32,32を介して連結する。互いのリンク部32は略平行に配置され、各リンク部32の両端は、アーム部27の先端(遊端)とハンドル部30の基端に対し回動自在に軸支されている。このように操作レバー25は、アーム部27とハンドル部30と2本のリンク部32との三構成要素からなるので、操作レバー25のハンドル部30を手で持って上げ下げする際に、ハンドル部30の取っ手30aの移動軌跡は略直線的になり、ハンドル操作し易い。しかも、前述した構成は、ハンドル部30の取っ手30aの移動距離を小さくしつつ、操作力の低減を可能にするので、利用者の作業負担を軽減する。
【0020】
このような構成の操作レバー25は、洗浄室Sの開口高さを大きくしたい場合に特に有効である。また、操作レバー25は、一本のアーム部27と、一本のハンドル部30と、2本のリンク部32とにより構成されるので、食器洗浄機1の側面1aを、厨房のコーナ壁面W1に可能な限り近づけることができ(図5参照)、この操作レバー25は、コーナ設置型に極めて適した構成と言える。なお、2本のリンク部32は、互いに平行である必要はなく、所定角度をもって対向させるように配置してもよい。
【0021】
更に、前述した操作レバー25には、図6〜図8に示すように、アーム部27の回動範囲を規制するストッパ手段33と、ドアDの持ち上げ力を補助して、ドアDを持ち上げるときの操作力を軽減させるためのバネ手段34とが更に設けられている。
【0022】
このストッパ手段33は、洗浄室Sの開口の高さに対応して取っ手30aの上下動範囲を規制するものである。ストッパ手段33は、操作レバー25の一部をなして天板26の上方で水平に延在する回転軸部28の両端において、回動軸部28に対し垂直方向に立設させた左右一対の揺動レバー35と、揺動レバー35,35の遊端間に架け渡されるように固定されると共に回動軸部28に対して平行に延在するストッパピン36と、ストッパピン36の移動範囲に沿って円弧状に形成された規制溝37を有すると共に天板26に立設させた左右一対のストッパ板38,38とで構成されている。よって、取っ手30aを上下動させると、アーム部27の回動に追従するストッパピン36が規制溝37の端に当たることで、ドアDの上下動範囲が規制されることになる。そして、規制溝37の長さを変更するだけの簡単な設計変更によって、ドアDの昇降範囲を自由に設定することができる。なお、ストッパ板38には、回転軸部28の貫通を可能にする開口部38bが形成されている。
【0023】
このようなストッパ手段33においては、ストッパ板38に設けられた規制溝37の両端によってストッパピン36の移動範囲が規制され、その結果として、アーム部27の回動範囲、すなわちドアDの昇降範囲が規制されることになる。すなわち、規制溝37の長さが長い場合には、ドアDの昇降量が大きくなり、規制溝37の長さが短い場合には、ドアDの昇降量が小さくなる。このように、規制溝37の長さは、洗浄室Sの高さに合わせて適宜選択される。よって、このようなストッパ手段33の採用は、ストッパ機能の簡素化を図りつつ、様々な食器洗浄機への対応を容易にし、機種変更への対応を容易にする。しかも、ストッパ板38が洗浄機本体Dの天板26に取り付けられているので、何らかの原因でストッパ手段33が破損した場合でも、ストッパ手段33の構成部品(揺動レバー35、ストッパピン36及びストッパ板38など)が洗浄室S内に入り込むことがないといった利点を併せもっている。
【0024】
更に、ドアDの持ち上げ力を補助するために採用されたバネ手段34は、洗浄機本体Bの背面39に沿って略鉛直方向に延在する引っ張り螺旋バネからなる。この螺旋バネ34の下端にはL型ブラケット40の上端が引っ掛けられ、このブラケット40の下端は、雄ねじ41のヘッド部に引っ掛けられている。そして、バネ力調整を可能にするため、雄ねじ41のネジ部41aは、洗浄機本体Bの背面39にネジ固定されて水平に延在するブラケット39の開口内に差し込まれ、雄ねじ41のネジ部41aに対しては、下方から調整ネジ42を螺合させる。これにより、調整ネジ42を所定の方向に回すだけで、螺旋バネ34の初期設定長さの調整が図られ、螺旋バネ34のバネ力を簡単に調整できる。
【0025】
これに対し、螺旋バネ34の上端は、直状の連接バー44を介してストッパピン36に連結されている。この連接バー44は、洗浄機本体Bの背面39に沿って略鉛直方向に延在し(図4参照)、連接バー44の上端は、ストッパピン36に対して回動自在に連結され、連接バー44の下端には、螺旋バネ34のフック部分34aを引っ掛けるためのフック穴44aが設けられている。よって、図7に示すように、操作レバー25の取っ手30aを手で握ってドアDを持ち上げる場合(ドアDを開く場合)には、螺旋バネ34のバネ力により、ドアDが軽く持ち上がり、ドアDを降ろす場合(ドアDを閉じる場合)には、ドアDの自重により、ドアDを素早く閉めることができる。なお、この螺旋バネ34は、ドアDが下がるにつれて伸び続ける。
【0026】
更に、図7に示すように、連接バー44の上部44bは、ストッパピン36側に向け所定角度をもって屈曲する。同様に、連接バー44の上部44cも、洗浄機本体Bの背面39側に向け所定角度をもって屈曲する。よって、螺旋バネ34を、鉛直方向に可能な限り近づけるよう延在させることができる。従って、螺旋バネ34が、製氷機本体Bの背面39に沿うように配置されるので、食器洗浄機Bの背面39を厨房のコーナ壁面W2(図5参照)に可能な限り近づけることができ、このことは、食器洗浄機1の占有スペースの縮小化に寄与する。
【0027】
ここで、前述したストッパ手段33は、洗浄機本体Bの天板26上において左右のいずれかに選択的に取り付けることを予定している。例えば、食器洗浄機1が右コーナ設置タイプ(図1及び図5参照)であって、食器洗浄機1の左側にのみアーム部27が存在する場合、前述したストッパ手段33は、洗浄機本体1の天板26において左側に配置されることになる。これに対し、食器洗浄機1が左コーナ設置タイプ(図示せず)であって、食器洗浄機1の右側にのみアーム部27が存在する場合、前述したストッパ手段33は、洗浄機本体の天板26において右側に配置されることになる。
【0028】
このように、アーム部27の位置に応じ、ストッパ手段33の位置が選択的に決定されるが、このような選択的な配置を可能にしているのは、ストッパ手段33が洗浄機本体Bの天板26に配置されることを基本にし、揺動レバー35、ストッパピン36及びストッパ板38が共有化を容易にする部品だからである。部品の共有化を更に容易にするため、例えば、ストッパ板38には、トップパネル8の後部側コーナ部分8aへの固定を可能にするための取付け座部38a(図5及び図6参照)が前後に設けられている。各取付け座部38aは、折り曲げによって側方へ張り出すように形成され、ネジ46による固定を可能にしている。同様に、軸受部29にも、トップパネル8の後部側コーナ部分8aへの固定を可能にするための取付け座部29a(図5及び図6参照)が設けられ、各取付け座部29aは、ネジ47による固定を可能にしている。
【0029】
更に、前述したストッパ手段33及び軸受部29を、左右いずれかに選択的に配置させるための寸法的な制約について説明する。例えば、図8に示すように、背面39に中央において、上側洗浄ノズル10用の洗浄水配管48と上側すすぎノズル11用のすすぎ水配管49が立ち上がっている場合、螺旋バネ34が各配管48,49に触れないようにするためには、左右の軸受部29,29の間隔を必要最小限の大きさにすることと、背面39の横幅に関して、配管スペースの左右に螺旋バネスペースを確保しておくことが好ましい。これによって、右コーナ設置タイプの食器洗浄機か左コーナ設置タイプの食器洗浄機のいずれかを製造する場合であっても、配管48,49のレイアウトを変更する必要がなく、コーナ設置タイプの食器洗浄機の生産性を著しく阻害することがない。
【0030】
【発明の効果】
本発明による食器洗浄機は、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、操作レバーのアーム部を回転させながらドアを上下動させることにより、洗浄機本体側に設けられた洗浄室の開閉を行う食器洗浄機において、操作レバーの回動範囲を規制するストッパ手段は、洗浄機本体の上部に基端が軸支されるアーム部の基端側に一端が固定された揺動レバーと、揺動レバーの他端に固定されて水平に延びるストッパピンと、洗浄機本体の上部に取り付けられてストッパピンが挿入されると共に、ストッパピンの移動範囲に沿って所定長さに形成された規制溝を有するストッパ板とを備えたことにより、ストッパ機能の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食器洗浄機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した食器洗浄機のドアを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した食器洗浄機の側面図である。
【図4】図1に示した食器洗浄機の部分断面図である。
【図5】図1に示した食器洗浄機の平面図である。
【図6】本発明に係る食器洗浄機に適用するストッパ手段の要部拡大斜視図である。
【図7】図6に示したストッパ手段の側面図である。
【図8】図1に示した食器洗浄機の背面図である。
【符号の説明】
1…食器洗浄機、23…ドアの側面、25…操作レバー、27…アーム部、30…ハンドル部、32…リンク部、33…ストッパ手段、34…螺旋バネ、35…揺動レバー、36…ストッパピン、37…規制溝、38…ストッパ板、39…洗浄機本体の背面、44…連接バー、B…洗浄機本体、D…ドア、S…洗浄室。

Claims (3)

  1. 操作レバーのアーム部を回転させながらドアを上下動させることにより、洗浄機本体側に設けられた洗浄室の開閉を行う食器洗浄機において、
    前記操作レバーの回動範囲を規制するストッパ手段は、
    前記洗浄機本体の上部に基端が軸支される前記アーム部の基端側に一端が固定された揺動レバーと、
    前記揺動レバーの他端に固定されて水平に延びるストッパピンと、
    前記洗浄機本体の上部に取り付けられて前記ストッパピンが挿入されると共に、前記ストッパピンの移動範囲に沿って所定長さに形成された規制溝を有するストッパ板とを備えたことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記ドアの持ち上げ力を補助する引っ張り螺旋バネを更に備え、上下に延在する前記螺旋バネは、その下端が前記洗浄機本体の背面の下部に取り付けられ、その上端が前記ストッパピンに取り付けられ、
    前記ストッパピンと前記螺旋バネとを連接バーを介して連結し、上下方向に延在する前記連接バーの上部を前記ストッパピン側に屈曲させたことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記洗浄機本体の上部において、左右のいずれかに選択的に前記ストッパ手段が取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗浄機。
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