JP4383923B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアを上下動させることで、洗浄機本体側の洗浄室の開閉が行われるいわゆるドアタイプの食器洗浄機に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2001−292946号公報がある。この公報に記載された食器洗浄機は、ハンドルの上げ下げによりドアを上下動させて、洗浄室の開閉が行われるいわゆるドアタイプの食器洗浄機であり、食器ラック内に収容した食器類を、洗浄ノズルから噴射する洗浄水で洗浄するタイプの食器洗浄機でもある。さらに、このタイプの食器洗浄機では、食器洗浄途中や食器洗浄完了後にドアを上げた時に、ドアの内壁面に付着した水滴が流れ落ちることを考慮して、ドアの下端には、水平に配回された樋部が形成されている。
特開2001−292946号公報 実開昭59−77967号公報
しかしながら、前述したようなタイプの食器洗浄機では、洗浄ノズルの噴水圧力によって、ドアの内壁面近くまで食器ラックが移動する事態が発生する場合があり、このような状態でドアを上げると、ドアの下端に設けられた樋部にラックが引っ掛かって、ドアをスムーズに上げることができない虞があった。
また、洗浄室を閉じる際に、ドアを下げると、このドアの内壁面に沿って洗浄室内に配置されたドア開閉用のリンク機構から突出する支軸やリンク部分に、食器ラックや食器類が引っ掛かって、ドアをスムーズに下げることができない虞があった。
本発明は、特に、ドアのスムーズな上げ下げを可能にした食器洗浄機を提供することを目的とする。
本発明は食器ラックより下方に洗浄ノズルが配置され、ドアを上下動させることによって、洗浄機本体側に設けられた洗浄室の開閉を行う食器洗浄機において、
ドアには、ドアの下端に設けられた樋部の上部開口を一部塞ぐラック押戻し部材が設けられ、
ラック押戻し部材には、
樋部の上部開口の上方において、ドアの上方から下方にかけて洗浄室内に向かうように傾斜したガイド面を有するガイド板と、
ガイド板の一端から下方に向けて樋部の外面又は内面に沿うように延在する脚板と、が形成されていることを特徴とする。
洗浄ノズルの噴水圧力により、ドアの内壁面近くまで食器ラックが移動した場合にドアを上げると、ドアの下端に設けられた樋部に食器ラックが引っ掛かる虞がある。そこで、樋部の上部開口を一部塞ぐラック押戻し部材にガイド面を設け、このガイド面を、ドアの上方から下方にかけて洗浄室内に向かうように傾斜させているので、ドアを上げた際に、ガイド面にラックの下側の縁が当たりながら、ラックは内方に向けて押し戻される。これによって、ラックが樋部に引っかかることなく、ドアをスムーズに上げることができる。
また、ラック押戻し部材は、ガイド板の端から下方に向けてドアの内壁面に沿うように延在する別の脚板が設けられていると好適である。このような脚板の採用により、樋部の上部開口から立ち上がるようにして、ラック押戻し部材をドアに設置させることができ、樋部に対してラック押戻し部材を簡単に後付けすることができる。
また、ラック押戻し部材に設けられている立上げ板は、ガイド板の端から上方に向けてドアの内壁面に沿うように延在すると共に、ドアの側面に配置された回動アームとドアとを連結する軸ピンが挿入される軸挿入孔を備えていると好適である。回動アームが回動すると、軸ピンを介してドアに負荷がかかるので、軸ピンの周囲でドアを補強する必要がある。そこで、ガイド板の一端に立上げ板を設け、この立上げ板を軸ピンまで延ばすことで、一つのラック押戻し部材によって、ラックの押し戻しとドアの補強とを同時に達成させることができる。
本発明によれば、ドアのスムーズな上げ下げを可能にする。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る食器洗浄機の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1及び図2に示すように、食器洗浄機1は、ステンレス製の洗浄機本体2を有している。この洗浄機本体2は、洗浄室3が形成された上側部分2aと、機械室4が形成された下側部分2bとに仕切られており、洗浄機本体2の背面側の角部には、上側部分2aと下側部分2bとに渡って一対の支柱6が延在している。また、洗浄機本体2の上側部分2aには、洗浄室3の開閉を行うための箱型のドア7が設けられている。このドア7は、一対の支柱6により上下動自在に案内されており、前方において水平方向に延在するハンドル8により上下動させられて、洗浄室3の開閉が行われる。なお、洗浄機本体2の底面の四隅には脚部9が取り付けられており、食器洗浄機1の安定した設置が可能となっている。
上述した洗浄室3内には、ラックレール11が着脱自在に配置されており、このラックレール11上に、飲食後の食器類(茶碗、コップ、鍋、フライパンなどの「被洗浄物」の総称)が並べられた格子状の食器ラック(図示せず)が載置される。更に、洗浄室3内の上部には、放射状に延びる3本のアームを有する上側洗浄ノズル12と、一直線状に延びる2本のアームを有する上側濯ぎノズル13とが同一軸線上において回転自在に配置されている。同様に、洗浄室3内の下部には、下側洗浄ノズル14と下側濯ぎノズル15とが同一軸線上において回転自在に配置されている。
このような構成を有する洗浄室3の底部には、機械室4内に突出するように洗浄水タンク17が形成されており、洗浄室3と洗浄水タンク17との間には、フィルタ18が着脱自在に配置されている。この洗浄水タンク17の前面には、洗浄水タンク17内に吸込口及び吐出口が位置するように洗浄水供給ポンプ(以下「洗浄ポンプ」という)19が直付けされており、部品点数の減少化と省スペース化とが達成されている。この洗浄ポンプ19の吐出口には洗浄水流通管21が接続され、この洗浄水流通管21は、洗浄タンク17内及び洗浄室3内を通って、上側洗浄ノズル12と下側洗浄ノズル14とに接続されている。
更に、機械室4内には、外部の給湯器(図示せず)から濯ぎ水が供給される濯ぎ水タンク22が収容されており、この濯ぎ水タンク22には、吸込管23を介して濯ぎ水供給ポンプ(以下「濯ぎポンプ」という)24が接続されている。この濯ぎポンプ24は、インペラを下側にした状態で縦置きされており、機械室4内のスペースの有効利用が図られている。この濯ぎポンプ24の吐出口には吐出管26が接続され、この吐出管26の端部26aは洗浄水タンク17内に延在している。そして、吐出管26の端部26aには濯ぎ水流通管27が接続され、この濯ぎ水流通管27は、洗浄タンク17内及び洗浄室3内を通って、上側濯ぎノズル13と下側濯ぎノズル15とに接続されている。なお、機械室4内には、食器洗浄機1の動作全般を制御するマイクロコンピュータ等が内蔵された電装ボックス(図示せず)等も収容されている。
ここで、上述した食器洗浄機1の動作について説明する。運転開始ボタンがONにされると洗浄ポンプ19が始動する。これにより、洗浄水タンク17内に貯留されていた洗浄水は、洗浄水流通管21を通って上下の洗浄ノズル12,14に圧送され、各洗浄ノズル12,14から食器類に向けて噴射される。このとき、各洗浄ノズル12,14は洗浄水の噴射反力によって回転するため、洗浄水が食器類に満遍なく当てられて、食器類の汚れが効率良く洗い落とされる。この食器類に噴射された洗浄水は、食器類から洗い落とされた残菜等の汚損物がフィルタ18により取り除かれつつ洗浄水タンク17内に回収され、洗浄ポンプ19により循環供給される。
このような食器類の洗浄が所定時間行われると、洗浄ポンプ19が停止し、その後、濯ぎポンプ24が始動する。これにより、濯ぎ水タンク22内に貯留されていた濯ぎ水は、濯ぎ水流通管27を通って上下の濯ぎノズル13,15に圧送され、各濯ぎノズル13,15から食器類に向けて噴射される。このとき、各濯ぎノズル13,15もまた、濯ぎ水の噴射反力によって回転するため、濯ぎ水が食器類に満遍なく当てられて、食器類の濯ぎが効率良く行われる。この食器類に噴射された濯ぎ水は、フィルタ18を通って洗浄水タンク17内に回収され、次回の食器類の洗浄において洗浄水として利用される。このような食器類の濯ぎが所定時間行われると、濯ぎポンプ24が停止して、食器洗浄機1の1サイクルの動作が完了する。
図3及び図4に示すように、洗浄完了後にドア7を持ち上げたとき、ドア7の内壁面7aに付着した水滴が流れ落ちて食器に再付着することを防止するために、ステンレス製のドア7の下端には、水平方向に延在する樋部30が設けられている。ボックスタイプのドア7では、ドア7の下端において両横及び前側に樋部30が配置され、ドア7の下縁から滴り落ちるいわゆる「後垂れ」を防止する。このような樋部30は、後垂れ防止に寄与する一方で次のような不都合がある。洗浄ノズル12,14の噴水圧力により、ラックレール11上で食器ラックRが横滑りして、ドア7の内壁面7a近くまで移動することがある。この場合、ドア7を上げると、ドア7の樋部30に食器ラックRが引掛ってドア7をスムーズに上げることができない。
そこで、樋部30の上部開口30aの一部を塞ぐように、ドア7にはステンレス製のラック押戻し部材32が溶接によって固定される。このラック押戻し部材32には、樋部30の上部開口30aの上方において、ドア7の上方から下方にかけて洗浄室3内に向かうように傾斜したガイド板33が設けられ、このガイド板33の上面にはガイド面33aが形成されている。このようなガイド面33aは、上方から下方にかけて洗浄室3内に向かうように傾斜しているので、ドア7を上げた際に、ガイド面33aに食器ラックRの下側の縁が当たりながら、食器ラックRは内方に向けて押し戻される(図5参照)。これにより、食器ラックRが樋部30に引っかかることなく、ドア7をスムーズに上げることができる。
さらに、ガイド板33の一端(後端)には、上方に向けてドア7の内壁面7aに沿うように延在する立上げ板34が設けられ、ガイド板33の他端(前端)には、下方に向けて樋部30の鉛直内面30bに沿うように延在する脚板36が設けられている。この脚板36は、樋部30の鉛直外面30cと面一をなすように延在する第1の部分36aと、樋部30の鉛直内面30bに沿って延在する第2の部分36bとを段差部36cを介して連結した形状を有している。このような第1の部分36aの採用によって、樋部30の外面30cと脚板36の外表面とを面一にした場合、洗浄中において残菜などの付着防止が図られる。また、段差部36cの採用によって、樋部30に対するラック押戻し部材32の装着性を高めることができる。
さらに、ドア7の側面に配置された回動アーム40は、ドア7の前面に沿って水平に配置されたハンドル8によって連結されている(図1参照)。また、ハンドル8の回動運動に対してドア7を上下運動させる必要があるので、回動アーム40は、ドア7の側面に対してリンク部39を介して連結され、リンク部39は軸ピン39aを介してドア7に接続され、軸ピン39aはドア7の軸孔7b内に挿入される。そして、ドア7の昇降時に回動アーム40が回動すると、軸ピン39aを介してドア7に負荷がかかるので、軸ピン39aの周囲でドア7を補強する必要がある。
そこで、立上げ板34には、回動アーム40とドア7とを連結する軸ピン39aが挿入される軸挿入孔42が設けられている。このように、立上げ板34を軸ピン39aまで延ばすことで、一つのラック押戻し部材32によって、食器ラックRの押し戻しとドア7の補強とを同時に達成させることができる。そして、軸ピン39aは、ドア7の内壁面7aに対し、立上げ板34の上からナット(図示せず)を介して締め付け固定されている。なお、このような形状のラック押戻し部材32は、軸ピン39aの近傍に配置することを予定している(図1参照)。
さらに、ドア7の下端には、前述したラック押戻し部材32とは別のラック押戻し部材42が溶接により固定されている(図1参照)。このラック押戻し部材42は、図6及び図7に示すように、樋部30の上部開口30aの上方において、ドア7の上方から下方にかけて洗浄室3内に向かうように傾斜したガイド板43が設けられ、このガイド板43の上面にはガイド面43aが形成されている。このようなガイド面43aは、ドア7の上方から下方にかけて洗浄室3内に向かうように傾斜しているので、ドア7を上げた際に、ガイド面43aに食器ラックRの下側の縁が当たりながら、食器ラックRは内方に向けて押し戻される。これにより、食器ラックRが樋部30に引っかかることなく、ドア7をスムーズに上げることができる。
さらに、ガイド板43の一端(後端)には、下方に向けてドア7の内壁面7aに沿うように延在する第1の脚板44が設けられ、ガイド板43の他端(前端)には、下方に向けて樋部30の鉛直内面30bに沿うように延在する第2の脚板46が設けられている。この第2の脚板46は、樋部30の鉛直外面30cと面一になるように延在する第1の部分46aと、樋部30の鉛直内面30bに沿って延在する第2の部分46bとを段差部46cを介して連結した形状を有している。このような第1の部分46aの採用によって、樋部30の外面30cと第2の脚板46の外表面とを面一にすることができ、洗浄中において残菜などの付着防止が図られる。また、第1の脚板44と段差部46cとの協働によって、樋部30に対するラック押戻し部材42の装着性を高めることができる。そして、このようなラック押戻し部材42は、樋部30に対する簡単な後付けを可能にする。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図8に示すように、ラック押戻し部材50には、ガイド板51の端部から下方に向けて、樋部30の外面30cに沿うように延在する第2の脚板52が設けられている。また、ラック押戻し部材32についても同様の変形が可能である。さらに、フルサイズの食器ラックRに対応するために、ラック押戻し部材をドア7の両横及び前側に2個ずつ配置したが、ハーフサイズの食器ラックRに対応させるために、ドア7の両横及び前側に3個以上ずつ配置してもよい。
[第2の実施形態]
図9に示すように、食器洗浄機60は、ステンレス製の洗浄機本体62を有している。この洗浄機本体62は、洗浄室63が形成された上側部分62aと、機械室64が形成された下側部分62bとに仕切られており、洗浄機本体62の背面側の角部には、上側部分62aと下側部分62bとに渡って一対の支柱66が延在している。また、洗浄機本体62の上側部分62aには、洗浄室63の開閉を行うための断面コ字状のドア67が設けられている。このドア67は、左右一対の支柱66に設けられたガイドレール65により上下動自在に案内されており、前方において水平方向に延在するハンドル68により上下動させられて、洗浄室63の開閉が行われる。
このドア67には、側壁67bの内面に沿って洗浄室63内に配置されたドア開閉用のリンク機構70が設けられ、リンク機構70,70は、ドア67の左右において対称になるように配置されている。各リンク機構70は、下端が第1の支軸71を介してドア67の側壁67bに回転自在に取り付けられたリンク部72と、下端がリンク部72の上端に第2の支軸73を介して回転自在に取り付けられた揺動アーム74とを有している。この揺動アーム74の上端に設けられた第3の支軸76は、支柱66に固定された軸受部77によって回転自在に保持され、揺動アーム74の上端には連結アーム78の下端が固定されている。
この連結アーム78の上端には、ドア67の持ち上げ力を補助して、ドア67を持ち上げるときの操作力を軽減させるための引張りバネ79の上端がフック80を介して引っ掛けられている。この引張りバネ79の下端は、左右の支柱66,66間で張り渡された背面パネル81の下端にフック82を介して引っ掛けられている。この場合、引張りバネ79は、重たいドア67の持ち上げ力を適切に達成するために、背面パネル81に沿って数本必要であり、これに伴って、連結アーム78も左右一対の揺動アーム74,74間に複数個配置されている。
さらに、ドア67には、側壁67bの外面に沿うようにレバーアーム83が配置され、レバーアーム83,83は、ドア67の左右において対称になるように配置されている。レバーアーム83の基端は支柱66の上端に回動自在に取り付けられ、レバーアーム83,83の先端同士がハンドル68を介して連結されている。また、レバーアーム83の途中には外リンク部84の上端が軸支され、外リンク部84の下端はドア67の側壁67bに軸支されている。このような構成により、バンドル68を握ってドア67を適切な力で上げ下げすることができる。
さらに、上述した洗浄室63内には、ラックレールKが着脱自在に配置されており、このラックレールK上に、飲食後の食器類(茶碗、コップ、鍋、フライパンなどの「被洗浄物」の総称)が並べられた格子状の食器ラックRが載置される。更に、洗浄室63内の上部には、放射状に延びる3本のアームを有する上側洗浄ノズル(図示せず)と、一直線状に延びる2本のアームを有する上側濯ぎノズル(図示せず)とが同一軸線上において回転自在に配置されている。同様に、洗浄室63内の下部には、下側洗浄ノズル(図示せず)と下側濯ぎノズル(図示せず)とが同一軸線上において回転自在に配置されている。
また、洗浄完了後にドア67を持ち上げたとき、ドア67の内壁面67aに付着した水滴が流れ落ちて食器類に再付着することを防止するために、ステンレス製のドア67の下端には、水平方向に延在する樋部69が設けられている。ボックスタイプのドア67では、ドア67の最下端において両横及び前側に樋部69が水平に形成され、ドア67の下縁から滴り落ちるいわゆる「後垂れ」を防止する。
このような構成を有する洗浄室63の底部には、機械室64内に突出するように洗浄水タンクТが形成されており、洗浄室63と洗浄水タンクТとの間には、フィルタ(図示せず)が着脱自在に配置されている。この洗浄水タンクТの前面には、洗浄水タンクТ内に吸込口及び吐出口が位置するように図示しない洗浄水供給ポンプ(以下「洗浄ポンプ」という)が直付けされており、部品点数の減少化と省スペース化とが達成されている。この洗浄ポンプ(図示せず)の吐出口には洗浄水流通管(図示せず)が接続され、この洗浄水流通管(図示せず)は、洗浄タンク66内及び洗浄室63内を通って、上側洗浄ノズルと下側洗浄ノズルとに接続されている。
更に、機械室64内には、外部の給湯器(図示せず)から濯ぎ水が供給される濯ぎ水タンク(図示せず)が収容されており、この濯ぎ水タンクには、吸込管を介して濯ぎ水供給ポンプ(以下「濯ぎポンプ」という)が接続されている。この濯ぎポンプは、インペラを下側にした状態で縦置きされており、機械室64内のスペースの有効利用が図られている。この濯ぎポンプの吐出口には吐出管が接続され、この吐出管の端部は洗浄水タンクТ内に延在している。そして、吐出管の端部には濯ぎ水流通管が接続され、この濯ぎ水流通管は、洗浄タンク66内及び洗浄室63内を通って、上側濯ぎノズルと下側濯ぎノズルとに接続されている。なお、機械室64内には、食器洗浄機60の動作全般を制御するマイクロコンピュータ等が内蔵された電装ボックス(図示せず)等も収容されている。
ここで、上述した食器洗浄機60の動作について説明する。運転開始ボタンがONにされると洗浄ポンプが始動する。これにより、洗浄水タンクТ内に貯留されていた洗浄水は、洗浄水流通管を通って上下の洗浄ノズルに圧送され、各洗浄ノズルから食器類に向けて噴射される。このとき、各洗浄ノズルは洗浄水の噴射反力によって回転するため、洗浄水が食器類に満遍なく当てられて、食器類の汚れが効率良く洗い落とされる。この食器類に噴射された洗浄水は、食器類から洗い落とされた残菜等の汚損物がフィルタにより取り除かれつつ洗浄水タンクТ内に回収され、洗浄ポンプにより循環供給される。
このような食器類の洗浄が所定時間行われると、洗浄ポンプが停止し、その後、濯ぎポンプが始動する。これにより、濯ぎ水タンク内に貯留されていた濯ぎ水は、濯ぎ水流通管を通って上下の濯ぎノズルに圧送され、各濯ぎノズルから食器類に向けて噴射される。このとき、各濯ぎノズルもまた、濯ぎ水の噴射反力によって回転するため、濯ぎ水が食器類に満遍なく当てられて、食器類の濯ぎが効率良く行われる。この食器類に噴射された濯ぎ水は、フィルタを通って洗浄水タンクТ内に回収され、次回の食器類の洗浄において洗浄水として利用される。このような食器類の濯ぎが所定時間行われると、濯ぎポンプが停止して、食器洗浄機60の1サイクルの動作が完了する。
このような食器洗浄機60では、洗浄前において食器ラックRに食器類を正しく収納することが求められているが、大きな皿などを洗う場合に、食器ラックRから皿の縁が大きくはみ出したり、洗浄室63内において、食器ラックRが洗浄室63の所定位置から横方向にズレてセッティングされるような場合がある。このような状態で、洗浄開始時にドア67を下げると、ドア67の内壁面67aに沿って洗浄室63内に配置されたドア開閉用のリンク機構70に、食器ラックRや食器類が引っ掛かって、ドア67をスムーズに下げることができない虞があった。
そこで、図10に示すように、リンク機構70の下部には引っ掛かり防止部材86が設けられ、この引っ掛かり防止部材86は、上側の第1の引っ掛かり防止部材87と下側の第2の引っ掛かり防止部材88とからなる。図10及び図11に示すように、上側の第1の引っ掛かり防止部材87は、リンク部72にネジ85によって固定され、第1の引っ掛かり防止部材87の横幅はリンク部72より小さく、第1の引っ掛かり防止部材87の長さはリンク部72より短くなっている。さらに、第1の引っ掛かり防止部材87には、洗浄室63内に配置される食器ラックR側に対向する面において、ドア67の上方から下方にかけてドア67側に向かうように傾斜するガイド面89が形成されている。
さらに、引っ掛かり防止部材87の上端には、第2の支軸73を外方から覆うように配置された支軸保護片87aが一体的に形成され、この支軸保護片87aは、リンク部72に対して平行に延在すると共に、揺動アーム74よりも内側に位置するよう上方に向けて突出する。従って、第2の支軸73及び揺動アーム74の下端は、リンク部72と支軸保護片87aとの間に形成された支軸収容空間90内に収容されることになる。その結果、ドア67を下げる際、食器類の一例である皿Dの縁部が、ガイド面89を滑りながら、洗浄室63内に押し戻されるように後退し、第2の支軸73に皿Dの縁部が当たることを支軸保護片87aによって回避されるので、ドア67をスムーズに下げることができる。なお、食器ラックRについても同様である。
また、図10及び図12に示すように、板材の曲げ形成によって成形された下側の第2の引っ掛かり防止部材88には、洗浄室63内に配置される食器ラックR側に対向する面において、ドア67の上方から下方にかけてドア67側に向かうように傾斜するガイド面91が形成されている。第2の引っ掛かり防止部材88の上端には、第1の支軸71を外方から覆うように配置された支軸保護片88aが一体的に形成され、この支軸保護片88aには軸ピン92が固定されている。この軸ピン92は、第1の支軸71として利用され、リンク部72の下端に外側から挿入されると共に、ドア67の内壁面67aから突出する台座部67cにネジ67dを介して取り付けられている。そして、第2の引っ掛かり防止部材88の下端は、樋部69内に差し込まれるように配置されると共に、ドア67の内壁面67aに当接するように配置されている。
従って、第1の支軸71及びリンク部72の下端は、ドア67と引っ掛かり防止部材88との間に形成された支軸収容空間93内に収容されることになる。その結果、ドア67を下げる際、食器類の一例である皿Dの縁部が、ガイド面91を滑りながら、洗浄室63内に押し戻されるように後退し、第1の支軸71に皿Dの縁部が当たることが回避されるので、ドア67をスムーズに下げることができる。なお、食器ラックRについても同様である。
図13に示すように、他の第1の引っ掛かり防止部材87Aとして、支軸保護片87aの裏面側には逆V字状の傾斜部94が形成されている。このような傾斜部94によって、支軸保護片87aとリンク部72との間の支持収容空間90内に残菜などのゴミが溜まり難く、ゴミは、傾斜部94を伝って洗浄室63内に落下させることができる。これによって、第1の引っ掛かり防止部材87Aのゴミ溜まりを防止し、洗浄室63内を清潔に保つことができる。
図14に示すように、更に他の第1の引っ掛かり防止部材87Bの裏面側には、細長い差込み凸部95が形成され、リンク部72の中央には、リンク部72の長手方向に沿って延在する差込み孔96が形成されている。そして、差込み凸部95を差込み孔96内に嵌め込むことで、第1の引っ掛かり防止部材87Bの回り止めが達成される。さらに、差込み凸部95には雄ネジ部97の基端が埋め込まれ、この雄ネジ部97にリング体98を螺着させることで、第1の引っ掛かり防止部材87Bの抜け止めが達成される。
さらに、差込み孔96の上端に拡大穴99が形成され、この拡大穴99は、差込み凸部95の全長よりも大きな直径で形成されているので、拡大穴99の部分にまで差込み凸部95を移動させることで、第1の引っ掛かり防止部材87Bの回転が可能になる。従って、第1の引っ掛かり防止部材87Bを上方にスライドさせて、90度回転させることにより、支軸保護片87aとリンク部72との間の支軸収容空間90内に溜まった残菜などのゴミを洗浄室63内に落下させることができる。このような回動は、引っ掛かり防止部材87Bのゴミ溜まりを防止し、洗浄室63内を清潔に保つことができる。
図15に示すように、他の第2の引っ掛かり防止部材88Aは、中折れ自在な構造を有する。すなわち、支軸保護片88aの下端と本体部88bの上端とを蝶番100で連結しているので、第2の引っ掛かり防止部材88Aの下側に位置する本体部88bを裏返すことができ、引っ掛かり防止部材88Aの裏面に付着した汚れや残菜などのゴミを容易に除去することができ、洗浄室63内を清潔に保つことができる。
さらに、樋部69には、永久磁石101がネジ止めされており、磁性体からなる第2の引っ掛かり防止部材88Aの下端を、永久磁石101を介して樋部69の表面に着脱自在に固着させることができる。これにより、引っ掛かり防止部材88Aの裏面側を清掃する際に、本体部88bを裏返すように持ち上げることができ、引っ掛かり防止部材88Aの本体部88bをドア67からワンタッチで離間させることができ、第2の引っ掛かり防止部材88Aの容易な清掃を可能にする。
本発明に係る食器洗浄機の第1の実施形態を示す図である。 図1に示した食器洗浄機の縦断面図である。 本発明に係る食器洗浄機に適用するラック押戻し部材の第1の例を示す斜視図である。 図3に示したラック押戻し部材の断面図である。 ドアを上げた状態を示す断面図である。 本発明に係る食器洗浄機に適用するラック押戻し部材の第2の例を示す斜視図である。 図6に示したラック押戻し部材の断面図である。 本発明に係る食器洗浄機に適用するラック押戻し部材の第3の例を示す断面図である。 本発明に係る食器洗浄機の第2の実施形態を示す断面図である。 図10に示した食器洗浄機に適用するリンク機構を示す正面図である。 第1の引っ掛かり防止部材を示す斜視図である。 第2の引っ掛かり防止部材を示す斜視図である。 第1の引っ掛かり防止部材の他の例を示す斜視図である。 第1の引っ掛かり防止部材の更に他の例を示す斜視図である。 第2の引っ掛かり防止部材の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1…食器洗浄機、2…洗浄機本体、3…洗浄室、7…ドア、7a…ドアの内壁面、30…樋部、30a…樋部の上部開口、30b…樋部の内面、30c…樋部の外面、32,42,50…ラック押戻し部材、33,43…ガイド板、33a,43a…ガイド面、34…立上げ板、36…脚板、39a…軸ピン、40…回動アーム、42…軸挿入孔、44…第1の脚板、46,52…第2の脚板、60…食器洗浄機、62…洗浄機本体、63…洗浄室、67…ドア、67a…ドアの内壁面、70…リンク機構、71…第1の支軸、72…リンク部、73…第2の支軸、74…揺動アーム、86…引っ掛かり防止部材、87,87A,87B…第1の引っ掛かり防止部材、87a,88a…支軸保護片、88,88A…第2の引っ掛かり防止部材、89,91…ガイド面、R…食器ラック。

Claims (3)

  1. 食器ラックより下方に洗浄ノズルが配置され、ドアを上下動させることによって、洗浄機本体側に設けられた洗浄室の開閉を行う食器洗浄機において、
    前記ドアには、前記ドアの下端に設けられた樋部の上部開口を一部塞ぐラック押戻し部材が設けられ、
    前記ラック押戻し部材には、
    前記樋部の前記上部開口の上方において、前記ドアの上方から下方にかけて前記洗浄室内に向かうように傾斜したガイド面を有するガイド板と、
    前記ガイド板の一端から下方に向けて前記樋部の外面又は内面に沿うように延在する脚板と、が形成されていることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記ラック押戻し部材は、前記ガイド板の端から下方に向けて前記ドアの内壁面に沿うように延在する別の脚板が設けられていることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記ラック押戻し部材に設けられている立上げ板は、前記ガイド板の端から上方に向けて前記ドアの内壁面に沿うように延在すると共に、前記ドアの側面に配置された回動アームと前記ドアとを連結する軸ピンが挿入される軸挿入孔を備えていることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
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