JPH08112231A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食器の出し入れが楽で、食器の洗い水で床を
汚すようなことのない食器洗い乾燥機を提供する。 【構成】 本発明の食器洗い乾燥機１は、食器を収納す
る洗浄槽５と、この洗浄槽５の開閉扉７と、洗浄槽５内
の食器に洗浄水を噴射する手段と、洗浄後の食器を乾燥
する手段と、を具備する食器洗い乾燥機である。洗浄槽
５の開閉扉７が、洗浄槽５の上面に設けられていること
を特徴とする。食器の出し入れは、上面の開閉扉７から
行うため、腰をかがめて食器カゴを出し入れするような
作業をしなくてもすむ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、システムキッチン等に
組み込まれ、食器の自動洗浄及び乾燥を行う食器洗い乾
燥機に関する。とくには、食器の出し入れが楽な食器洗
い乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】システムキッチンに組み込まれるタイプ
の食器洗い乾燥機を例にとって説明する。図２は、シス
テムキッチン組込み型の従来の食器洗い乾燥機の内部構
造を示す分解斜視図である。

【０００３】図２の食器洗い乾燥機１は、システムキッ
チン３のワークトップ４下に組み込まれている。食器洗
い乾燥機１内は、洗浄槽５となっており、この洗浄槽５
の開閉扉は前開き扉（前面開閉扉）１９となっている。
洗浄槽５の奥側には、食器に洗浄水を噴射するスプレー
ノズル１７、１７’が設けられている。また、洗浄槽５
内には、食器を収納する食器カゴ（上洗いカゴ１１、下
洗いカゴ９）が着脱式に設けられている。食器カゴは、
洗浄槽５側面のレール１２に沿って洗浄槽５内に差し込
まれ、該レールに支持される。

【０００４】扉１９の内面側には、洗剤投入機２１（さ
らに乾燥仕上げ剤投入機等）が設けられている。また、
洗浄槽５の槽体の扉１９と接する面には、水シール用の
ドアパッキン１３が取りつけられている。洗浄槽５の底
部には、残菜フィルタ１５が取付けられており、残菜等
の大型の固形物をとらえる。さらに、図示されていない
が、洗浄槽内に温風を吹き込む食器乾燥手段、洗浄水の
タンク、洗浄水の加熱手段、温水・水道水の供給手段、
それらの制御装置等も設けられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述の前面開閉式の食
器洗い乾燥機には、以下の問題点があった。 食器の出し入れ作業が、使用者の膝下の位置での作業
になるため、しゃがんだり、腰を曲げたりすることが必
要となり、非常に作業がしにくく、特に高齢者への肉体
的負担が大きい。 汚れた食器をシステムキッチンのシンクから食器洗い
機の専用洗いカゴに移す際、キッチン床面等に油汚れや
水滴が垂れてしまう。

【０００６】本発明は、食器の出し入れが楽で、食器の
洗い水で床を汚すようなことのない食器洗い乾燥機を提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の食器洗い乾燥機は、食器を収納する洗浄槽
と、この洗浄槽の開閉扉と、洗浄槽内の食器に洗浄水を
噴射する手段と、洗浄後の食器を乾燥する手段と、を具
備する食器洗い乾燥機であって；上記洗浄槽の開閉扉
が、洗浄槽の上面に設けられていることを特徴とする。

【０００８】本発明の食器洗い乾燥機は、さらに、洗浄
槽に収納される食器を昇降させる食器カゴ昇降手段を具
備することが好ましい。

【０００９】

【作用】本発明の食器洗い乾燥機においては、食器の出
し入れは、上面の開閉扉から行う。そのため、腰をかが
めて食器カゴを出し入れするような作業をしなくてもす
む。さらに食器カゴ昇降手段を有する場合には、食器の
出し入れが楽になる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図１は、
本発明の一事例に係る食器洗い乾燥機、及び、その周辺
のシステムキッチンを斜め上方から見た斜視図である。
この図の食器洗い乾燥機１も、システムキッチン３の中
に組み込まれている。システムキッチン３の上面はワー
クトップ４と呼ばれる作業台（調理台）となっている。

【００１１】食器洗い乾燥機１の扉７は、食器洗い乾燥
機１の上面、すなわちワークトップ４の面に設けられて
いる。扉７は、食器洗い乾燥機１の上奥角のヒンジ（図
示されず）を中心に回動するように取付けられている。
さらに、中央部で折れ曲がるようにもなっており、扉７
を開けた時にかさ張らないようになっている。

【００１２】食器洗い乾燥機の洗浄槽５内には、洗いカ
ゴ９、１１が２段に入れられるようになっている。洗い
カゴ９、１１は、食器カゴ昇降手段（図示されず）によ
って、洗浄槽５内で昇降する。食器カゴ昇降手段の機構
例としては、モーター駆動の送りネジ、ラックピニオ
ン、チェーン等を用いることができる。なお、洗浄槽５
内には、図２の従来の食器洗い乾燥機同様、スプレーノ
ズル等が設けられている。

【００１３】図１の食器洗い乾燥機１の洗浄槽５から食
器を出す時は、扉７を開けた後、食器カゴ昇降手段を動
かして上洗いカゴ１１を洗浄槽５の上に出す。そして、
上洗いカゴ１１をワークトップ４上で横にずらす。次
に、下洗いカゴ９を同様に洗浄槽５の上に出す。食器を
洗浄槽５に入れる時は、下洗いカゴ９を洗浄槽内で下降
させた後、上洗いカゴ１１を下洗いカゴ９の上に置き、
上下の洗いカゴを下げ、扉７を閉じる。なお、食器カゴ
昇降手段の駆動については、扉７が開いている時にのみ
駆動可能となるようなインターロックをとることが安全
面で好ましい。

【００１４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の食器洗い乾燥機は以下の効果を発揮する。 洗いカゴをワークトップ面から出し入れできるので、
腰をかがめて作業をする必要がなくなり、高齢者にも無
理な負担をかけることがない。 食器の出し入れをワークトップ面で行うことができる
ため、汚れた食器等を洗いカゴに納める際、水滴等がキ
ッチン床面に垂れることがない。 シンクと近接して食器洗い乾燥機を設置すれば、カゴ
が上昇している状態では、食器手洗い時の食器カゴとし
ても使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る食器洗い乾燥機、及
び、その周辺のシステムキッチンを斜め上方から見た斜
視図である。

【図２】システムキッチン組込み型の従来の食器洗い乾
燥機の内部構造を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 食器洗い乾燥機 ３ システムキッ
チン ４ ワークトップ ５ 洗浄槽 ７ 扉 ９ 洗いカゴ
（下） １１ 洗いカゴ（上） １２ レール １３ ドアパッキン １５ 残菜フィル
タ １７ スプレーノズル １９ 前開き扉 ２１ 洗剤投入器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 食器を収納する洗浄槽と、この洗浄槽の
   開閉扉と、洗浄槽内の食器に洗浄水を噴射する手段と、
   洗浄後の食器を乾燥する手段と、を具備する食器洗い乾
   燥機であって；上記洗浄槽の開閉扉が、洗浄槽の上面に
   設けられていることを特徴とする食器洗い乾燥機。
2. 【請求項２】 さらに、洗浄槽に収納される食器を昇降
   させる食器カゴ昇降手段を具備する請求項１記載の食器
   洗い乾燥機。