JP2004135591A - シロアリ防除方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】失活したシートに防蟻効果を付与するシロアリ防除方法
【解決手段】シロアリに対して殺虫効果を有する殺虫成分を一種類以上含有した粒径45μm以下の粉体を防蟻効果のないシート上に散布するか、またはシロアリに対して殺虫効果を有する殺虫成分を一種類以上含有した粒径46μmから5mm以下の固体を、防蟻効果のないシートと基礎立ち上がり部の境部分に、1m2当たり1gから1000g、好ましくは10gから500gを散布することにより、防蟻効果のないシートに充分に防蟻効果を発揮させることが可能となった。
【解決手段】シロアリに対して殺虫効果を有する殺虫成分を一種類以上含有した粒径45μm以下の粉体を防蟻効果のないシート上に散布するか、またはシロアリに対して殺虫効果を有する殺虫成分を一種類以上含有した粒径46μmから5mm以下の固体を、防蟻効果のないシートと基礎立ち上がり部の境部分に、1m2当たり1gから1000g、好ましくは10gから500gを散布することにより、防蟻効果のないシートに充分に防蟻効果を発揮させることが可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、家屋の床下に敷く防蟻シートが防蟻効力を失活した後に、シロアリによる家屋被害を予防する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シロアリ類を防除するためには、シロアリ防除剤を建物の床下の土壌へ散布したり、シロアリが食害する木部へ直接処理する方法が一般的である。また、シロアリ防除剤の代わりに、有効成分をポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体などの材質でできたシートに含有させた防蟻シートを、土壌表面に設置する方法が普及している。
例えば、木造建築の基礎工事が完成した時に、防蟻シートを基礎基盤の全面に敷設し、このシートの周辺と布基礎との間を防蟻剤で封止するものとして、特許文献1がある。また、基礎を構築した後で、この基礎地盤に防蟻シートを敷き詰め、基礎の周囲にはシロアリ防除剤を含有する蟻返し板を周設したものとして特許文献2がある。
これら防蟻シートの場合には、その有効成分が失活した後の防蟻施工方法に関してはなんら記載または示唆されていない。失活した後の防蟻施工方法としては、乳剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤などの水希釈して散布する既存のシロアリ防除剤による土壌表面散布または土壌帯状散布を行う必要があるが、敷設した防蟻シートを取り外さなければならず、多くの労力を必要とする問題があった。
【0003】
特許文献1:特開昭63−70743号
特許文献2:特開昭59−96351号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
防蟻シートに含まれる防蟻剤が失効した後に、このシートをそのまま活用し、簡便かつ有効なシロアリ防除方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
本発明者は環境を汚染させず、かつ、シートをそのまま活用し防蟻性能を持たせる方法について鋭意検討した結果、殺虫成分を少なくとも一種類以上を含有する固体をシート上またはシートと基礎の立ち上がり部の境部分に散布する方法により、高い防除効果を示すことを見出した。すなわち、本発明は一種類以上の殺虫成分を含有した粒径45μm以下の粉体をシート上に散布すること、または一種類以上の殺虫成分を含有した平均粒径5mm以下の固体をシートと基礎立ち上がり部の境部分に散布することを特徴とするシロアリ防除方法に関するものである。
【0006】
本発明に用いる殺虫成分はシロアリに対し殺虫活性を有するものがあればよいが、実用上市販されているシロアリ防除用殺虫剤が好ましく、例えば、ペルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、ビフェントリン、トラロメトリン、プラレトリン、エトフェンプロクス、シラフルオフェンなどのピレスロイド系殺虫剤、イミダクロプリド、アセタミプリド、クロチアニジンなどのネオニコチノド系殺虫剤、クロルフェナピルなどのピロール系殺虫剤、フィプロニルなどのフェニルピラゾール系殺虫剤、ホウ酸などの無機物などがあげられる。また、殺虫成分に、殺虫力を増強するために、例えば、ピペロニルブトキサイド、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等の殺虫剤の共力剤を混合して用いることもできる。
【0007】
固体としては、紛体及び粒体がある。粒径が45μm以下のもの、すなわち300メッシュの篩で通過するものを紛体とし、粒径が45μmよりも大きく、すなわち300メッシュの篩で通過せず、粒径5mm以下のものを粒体という。本発明に用いる紛体としては、粉末状の形状のものであれば特にその成分に限定されず、例えば炭酸カルシウム、シリカゲル、硫酸カルシウム、クレー、タルク、ケイソウ土、活性炭等が挙げられる。 粉体の粒子径は、特に限定されないが、45μm以下が好ましい。
【0008】
本発明に用いる粒体としては、 必要に応じて、固体担体、粘結剤、溶剤、界面活性剤、安定化剤、着色剤等を含有していてもよい。粒体の製剤化においては、通常用いられる造粒法によって造粒することによって得られる。該造粒法としては例えば、押出し造粒法、含浸造粒法、圧縮造粒法、攪拌造粒法、流動層造粒法、流動床造粒法、転動造粒法、被覆造粒法等を挙げることができる。無機粒体の粒子径や形状は、特に限定されないが、直径46μm以上で直径5mmの篩で通過できるものが望ましい。本発明の殺虫組成物に使用される、紛体、粒体とは、前記殺虫剤はそのまま、または適当な溶剤に溶解し、粉体基材または粒体基材と混合することによって、調整することができるが、予め乳剤、フロアブル剤、油剤、マイクロカプセル剤等のように一旦製剤化した後、それぞれの製剤の少量と粉体はたは粒体基材と充分混合撹拌混合して調整することもできる。
【0009】
本発明に用いる紛体または粒体中の殺虫成分の含有量としては、0.0001重量%から5.0重量%の範囲が好ましい。
【0010】
粉体、粒体をシート上に散布する方法としては、既存の粉体、粒体散布機を利用する方法、手撒きによる方法や、粉体を溶剤や噴射剤と一緒にしてエアゾール製剤とし、または、粉体を液化炭酸ガスと一緒にして液化炭酸ガス製剤とし、シート上に散布する方法等を挙げることができる。散布量としては、1m2当たり1gから1000gであり、好ましくは10gから500gである。
【0011】
次に製剤例及び実施例で本発明を更に詳しく説明するが、本発明が実施例のみに限定されるのもではない。
【0012】
製剤例1
ペルメトリン0.2重量部をミリスチン酸イソプロピル9.8重量部に溶解し、炭酸カルシウム微粉末(平均粒子径14.8μm)90重量部に均一にエアーガンで吹き付け処理し、その後、攪拌機で2時間混合して、粉体を得た。
製剤例2
ペルメトリン0.2重量部と含水二酸化珪素0.8重量部とをジュースミキサーでよく混合した後、粉砕した。上記で得た粉砕物1.0重量部、ポリビニルアルコール3重量部、ベントナイト富士(豊順洋行製)20重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒子径14.8μm)45.2重量部をジュースミキサーでよく混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物に、尿素7.5重量部及びグラニュー糖7.5重量部を溶解した水13.8重量部を添加してよく練合した。得られた練合物を0.9mmのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、整粒した後に、60℃で15分間乾燥して、粒体を得た。
【0013】
【実施例1】粉体のイエシロアリに対する効果
有効成分を含まないエチレン酢酸ビニル共重合体の材質でできたシート(0.5mx0.5m)(以下、ブランクシートという)上に、製剤例1の粉体0.25g、2.5g、25g、250gを、手動の粉体散布機(ミゼットダスター2、(株)共立製)で散布した。また、比較例1として、市販のペルメトリン10重量%を含有するシロアリ防除用乳剤を50倍に希釈し、その希釈液750ml(3L/m2相当)をブランクシート上に小型のジョウロで散布した。比較例2として、薬剤をまったく散布しないブランクシートを準備した。次に直径5cm高さ4cmのガラスリング3ヶをこれらのブランクシート上の適当なところに置き、イエシロアリ職蟻10頭をその中へ放虫した。その後、24時間後の死虫率を観察した。その試験結果を表1に示す。
【表1】イエシロアリ職蟻に対する殺虫効果
上記の表より、シート(0.5mx0.5m)上に、0.25g(1g/m2相当)では、効力の不足が認められたが、2.5g(10g/m2相当)以上では、優れた効果が認められた。また、比較例1では、効力のあるところとないところがあり、十分な効果は認められなかった。
【実施例2】
底辺の直径10cm、上辺の直径13cmのプラスチックカップに土壌(石川ライト)20gを入れ、水5gを加えて均一に攪拌した。そこへイエシロアリ職蟻500頭を放虫し、次に、有効成分を含まない直径10cmのエチレン酢酸ビニル共重合体の材質でできたシートを置いた。次に、製剤例1の紛体または製剤例2の粒体それぞれ100gをカップの周囲に均一になるように散布した。比較例3として、市販のペルメトリン10重量%を含有するシロアリ防除用乳剤を50倍に希釈し、その希釈液24ml(3L/m2相当)をカップ内のシート表面に均一に塗布した。その後、シートの中心部に2cm角の木片を設置し、室温下で放置した。木片までイエシロアリ職蟻が到達するかどうかを経時的に観察した。その試験結果を表2に示す。
【表2】各種粉体、粒体、ペルメトリン乳剤の防蟻効果
表2より、製剤例1、2をシートの周辺に処理することにより、イエシロアリ職蟻の木片への侵入を食い止めることができたが、比較例3では侵入を食い止めることができなかった。
【0014】
【発明の効果】一種類以上の殺虫成分を含有した粉体または粒体をシート上または基礎とシートの接合部分に散布する簡単な方法により、防蟻効果のないシートに充分な防蟻効果を発揮させることが可能となった。
【産業上の利用分野】
本発明は、家屋の床下に敷く防蟻シートが防蟻効力を失活した後に、シロアリによる家屋被害を予防する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シロアリ類を防除するためには、シロアリ防除剤を建物の床下の土壌へ散布したり、シロアリが食害する木部へ直接処理する方法が一般的である。また、シロアリ防除剤の代わりに、有効成分をポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体などの材質でできたシートに含有させた防蟻シートを、土壌表面に設置する方法が普及している。
例えば、木造建築の基礎工事が完成した時に、防蟻シートを基礎基盤の全面に敷設し、このシートの周辺と布基礎との間を防蟻剤で封止するものとして、特許文献1がある。また、基礎を構築した後で、この基礎地盤に防蟻シートを敷き詰め、基礎の周囲にはシロアリ防除剤を含有する蟻返し板を周設したものとして特許文献2がある。
これら防蟻シートの場合には、その有効成分が失活した後の防蟻施工方法に関してはなんら記載または示唆されていない。失活した後の防蟻施工方法としては、乳剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤などの水希釈して散布する既存のシロアリ防除剤による土壌表面散布または土壌帯状散布を行う必要があるが、敷設した防蟻シートを取り外さなければならず、多くの労力を必要とする問題があった。
【0003】
特許文献1:特開昭63−70743号
特許文献2:特開昭59−96351号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
防蟻シートに含まれる防蟻剤が失効した後に、このシートをそのまま活用し、簡便かつ有効なシロアリ防除方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
本発明者は環境を汚染させず、かつ、シートをそのまま活用し防蟻性能を持たせる方法について鋭意検討した結果、殺虫成分を少なくとも一種類以上を含有する固体をシート上またはシートと基礎の立ち上がり部の境部分に散布する方法により、高い防除効果を示すことを見出した。すなわち、本発明は一種類以上の殺虫成分を含有した粒径45μm以下の粉体をシート上に散布すること、または一種類以上の殺虫成分を含有した平均粒径5mm以下の固体をシートと基礎立ち上がり部の境部分に散布することを特徴とするシロアリ防除方法に関するものである。
【0006】
本発明に用いる殺虫成分はシロアリに対し殺虫活性を有するものがあればよいが、実用上市販されているシロアリ防除用殺虫剤が好ましく、例えば、ペルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、ビフェントリン、トラロメトリン、プラレトリン、エトフェンプロクス、シラフルオフェンなどのピレスロイド系殺虫剤、イミダクロプリド、アセタミプリド、クロチアニジンなどのネオニコチノド系殺虫剤、クロルフェナピルなどのピロール系殺虫剤、フィプロニルなどのフェニルピラゾール系殺虫剤、ホウ酸などの無機物などがあげられる。また、殺虫成分に、殺虫力を増強するために、例えば、ピペロニルブトキサイド、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等の殺虫剤の共力剤を混合して用いることもできる。
【0007】
固体としては、紛体及び粒体がある。粒径が45μm以下のもの、すなわち300メッシュの篩で通過するものを紛体とし、粒径が45μmよりも大きく、すなわち300メッシュの篩で通過せず、粒径5mm以下のものを粒体という。本発明に用いる紛体としては、粉末状の形状のものであれば特にその成分に限定されず、例えば炭酸カルシウム、シリカゲル、硫酸カルシウム、クレー、タルク、ケイソウ土、活性炭等が挙げられる。 粉体の粒子径は、特に限定されないが、45μm以下が好ましい。
【0008】
本発明に用いる粒体としては、 必要に応じて、固体担体、粘結剤、溶剤、界面活性剤、安定化剤、着色剤等を含有していてもよい。粒体の製剤化においては、通常用いられる造粒法によって造粒することによって得られる。該造粒法としては例えば、押出し造粒法、含浸造粒法、圧縮造粒法、攪拌造粒法、流動層造粒法、流動床造粒法、転動造粒法、被覆造粒法等を挙げることができる。無機粒体の粒子径や形状は、特に限定されないが、直径46μm以上で直径5mmの篩で通過できるものが望ましい。本発明の殺虫組成物に使用される、紛体、粒体とは、前記殺虫剤はそのまま、または適当な溶剤に溶解し、粉体基材または粒体基材と混合することによって、調整することができるが、予め乳剤、フロアブル剤、油剤、マイクロカプセル剤等のように一旦製剤化した後、それぞれの製剤の少量と粉体はたは粒体基材と充分混合撹拌混合して調整することもできる。
【0009】
本発明に用いる紛体または粒体中の殺虫成分の含有量としては、0.0001重量%から5.0重量%の範囲が好ましい。
【0010】
粉体、粒体をシート上に散布する方法としては、既存の粉体、粒体散布機を利用する方法、手撒きによる方法や、粉体を溶剤や噴射剤と一緒にしてエアゾール製剤とし、または、粉体を液化炭酸ガスと一緒にして液化炭酸ガス製剤とし、シート上に散布する方法等を挙げることができる。散布量としては、1m2当たり1gから1000gであり、好ましくは10gから500gである。
【0011】
次に製剤例及び実施例で本発明を更に詳しく説明するが、本発明が実施例のみに限定されるのもではない。
【0012】
製剤例1
ペルメトリン0.2重量部をミリスチン酸イソプロピル9.8重量部に溶解し、炭酸カルシウム微粉末(平均粒子径14.8μm)90重量部に均一にエアーガンで吹き付け処理し、その後、攪拌機で2時間混合して、粉体を得た。
製剤例2
ペルメトリン0.2重量部と含水二酸化珪素0.8重量部とをジュースミキサーでよく混合した後、粉砕した。上記で得た粉砕物1.0重量部、ポリビニルアルコール3重量部、ベントナイト富士(豊順洋行製)20重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒子径14.8μm)45.2重量部をジュースミキサーでよく混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物に、尿素7.5重量部及びグラニュー糖7.5重量部を溶解した水13.8重量部を添加してよく練合した。得られた練合物を0.9mmのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、整粒した後に、60℃で15分間乾燥して、粒体を得た。
【0013】
【実施例1】粉体のイエシロアリに対する効果
有効成分を含まないエチレン酢酸ビニル共重合体の材質でできたシート(0.5mx0.5m)(以下、ブランクシートという)上に、製剤例1の粉体0.25g、2.5g、25g、250gを、手動の粉体散布機(ミゼットダスター2、(株)共立製)で散布した。また、比較例1として、市販のペルメトリン10重量%を含有するシロアリ防除用乳剤を50倍に希釈し、その希釈液750ml(3L/m2相当)をブランクシート上に小型のジョウロで散布した。比較例2として、薬剤をまったく散布しないブランクシートを準備した。次に直径5cm高さ4cmのガラスリング3ヶをこれらのブランクシート上の適当なところに置き、イエシロアリ職蟻10頭をその中へ放虫した。その後、24時間後の死虫率を観察した。その試験結果を表1に示す。
【表1】イエシロアリ職蟻に対する殺虫効果
上記の表より、シート(0.5mx0.5m)上に、0.25g(1g/m2相当)では、効力の不足が認められたが、2.5g(10g/m2相当)以上では、優れた効果が認められた。また、比較例1では、効力のあるところとないところがあり、十分な効果は認められなかった。
【実施例2】
底辺の直径10cm、上辺の直径13cmのプラスチックカップに土壌(石川ライト)20gを入れ、水5gを加えて均一に攪拌した。そこへイエシロアリ職蟻500頭を放虫し、次に、有効成分を含まない直径10cmのエチレン酢酸ビニル共重合体の材質でできたシートを置いた。次に、製剤例1の紛体または製剤例2の粒体それぞれ100gをカップの周囲に均一になるように散布した。比較例3として、市販のペルメトリン10重量%を含有するシロアリ防除用乳剤を50倍に希釈し、その希釈液24ml(3L/m2相当)をカップ内のシート表面に均一に塗布した。その後、シートの中心部に2cm角の木片を設置し、室温下で放置した。木片までイエシロアリ職蟻が到達するかどうかを経時的に観察した。その試験結果を表2に示す。
【表2】各種粉体、粒体、ペルメトリン乳剤の防蟻効果
表2より、製剤例1、2をシートの周辺に処理することにより、イエシロアリ職蟻の木片への侵入を食い止めることができたが、比較例3では侵入を食い止めることができなかった。
【0014】
【発明の効果】一種類以上の殺虫成分を含有した粉体または粒体をシート上または基礎とシートの接合部分に散布する簡単な方法により、防蟻効果のないシートに充分な防蟻効果を発揮させることが可能となった。
Claims (3)
- 一種類以上の殺虫成分を含有した粒径45μm以下の粉体をシート上に散布することを特徴とするシロアリ防除方法。
- 一種類以上の殺虫成分を含有した粒径46μmから5mmまでの固体をシートと基礎立ち上がり部の境部分に散布することを特徴とするシロアリ防除方法。
- 請求項1及び2において散布量が1m2当たり1gから1000gであることを特徴とするシロアリ防除方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002303917A JP2004135591A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | シロアリ防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002303917A JP2004135591A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | シロアリ防除方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004135591A true JP2004135591A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32451511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002303917A Pending JP2004135591A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | シロアリ防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004135591A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007537259A (ja) * | 2004-05-11 | 2007-12-20 | バイエル・クロツプサイエンス・エル・ピー | シロアリ防除方法 |
JP2008527065A (ja) * | 2004-12-30 | 2008-07-24 | シンジェンタ リミテッド | 水性コーティング組成物 |
JP2008195621A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Japan Enviro Chemicals Ltd | シロアリ防除剤 |
JP2008195707A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-08-28 | Earth Chem Corp Ltd | 害虫防除剤および害虫防除方法 |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002303917A patent/JP2004135591A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007537259A (ja) * | 2004-05-11 | 2007-12-20 | バイエル・クロツプサイエンス・エル・ピー | シロアリ防除方法 |
JP2008527065A (ja) * | 2004-12-30 | 2008-07-24 | シンジェンタ リミテッド | 水性コーティング組成物 |
JP2013076084A (ja) * | 2004-12-30 | 2013-04-25 | Syngenta Ltd | 水性コーティング組成物 |
JP2008195707A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-08-28 | Earth Chem Corp Ltd | 害虫防除剤および害虫防除方法 |
JP2008195621A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Japan Enviro Chemicals Ltd | シロアリ防除剤 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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|
A02 | Decision of refusal |
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