JP2004134172A - 高分子電解質及びそれを用いた電池 - Google Patents

高分子電解質及びそれを用いた電池 Download PDF

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園部 宏幸
Akihiro Yoshida
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Abstract

【課題】非水電解液の保持性に優れ、電極との界面抵抗が低く、イオン伝導度が高い高分子電解質;及びサイクル特性、大電流での放電特性に優れた高分子電解質を用いた電池を提供すること。
【解決手段】(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位と(B)側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位を含むアクリルポリマーを、(C)熱重合開始剤又は光重合開始剤、及び(D)アルカリ金属塩の存在下、(E)非水溶媒中で熱重合又は光重合させて得られる架橋生成物から成る高分子電解質;及びこれを用いた二次電池。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子電解質及びそれを用いた電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子技術の進歩により、電子機器の性能が向上し、小型、ポータブル化が進み、電源として高エネルギー密度の電池が望まれている。従来の二次電池として、鉛電池、ニッケル−カドミウム電池が挙げられるが、高エネルギー密度を得るという点では未だ不十分である。そこで、これらの電池に替わるものとして、高エネルギー密度のリチウム二次電池が開発され、急速に普及している。
リチウム二次電池は、一般に3V以上の高電圧が得られ、且つ、軽量・高容量であるため、様々な用途に応用されている。このようなリチウム二次電池は、正極にコバルト酸リチウム、負極に炭素材料を活物質に用いたものが多かったが、最近、より高容量化するために活物質に関する研究開発が盛んに行われている。
【0003】
リチウム二次電池用の電解質としては、一般的にリチウム塩をカーボネート系の非プロトン性溶媒に溶解した非水電解液が用いられている。しかしながら、非水電解液を使用したリチウム電池は、電池温度が高くなった場合、電池内部で非プロトン性溶媒の揮発が生じるため、電池の膨れが生じたり、リーク弁からの揮発ガスの拡散や漏液が生じたりするという問題点を有している。
また、非水電解液を使用したリチウム二次電池でしばしば問題となるのが、負極から正極方向に生長するリチウムのデンドライト状析出による内部ショートであり、非水電解液では特にこのデンドライト析出によるショート事故の制御が特に困難である。非水電解液自身は流動体であり、本質的にデンドライトの生長を抑制することができない。セパレータを用いた場合でも、正/負極間に流れる電流は限定されたイオン伝導路であるセパレータの細孔部に集中するため、結果としてリチウムデンドライトの生長がセパレータの細孔部で集中的に促進される。
【0004】
このような問題点を解決するため、高分子電解質を利用する電池系が考案され、現在、研究開発が盛んに行われている。この高分子電解質は、ポリマーにアルカリ金属塩を均一に固溶させたイオン伝導体であり、溶媒を使用していないので、揮発ガスの拡散や漏液の心配がなく、また電解質全面に電流が均一に流れるため、リチウムデンドライトの発生・生長を抑制することが可能であると言われている。
近年、ポリエチレンオキシド成分を有する高分子電解質の研究が盛んに行われている。例えば、特許第1898067号に記載されているようなエチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合物の両末端を架橋させる方法や、特開平2−7935号公報に記載されているようなポリエチレングリコール成分を有するモノマーとウレタン基を有するモノマーを、重合して高分子量化あるいは三次元架橋化させることにより、機械強度を向上させ、反面、結晶化に伴うイオン伝導度の低下をも防止し、実用性のあるポリマーを得ようとしている。
しかしながら、このような高分子電解質は、イオン伝導度が室温で10−5S/cm程度であり、非水電解液と比較して2桁程度低いという問題点がある。そのため、上述したような高分子電解質電池を使用した電池は、電池の内部抵抗値が大きくなり、単位時間当たりに取り出せる電流出力が非水電解液二次電池と比べて格段に劣っている。その結果、高分子電解質電池は、使用用途が限定されてしまう等の不都合があった。
【0005】
このことから、産業上、実用的な値とされる10−3S/cm以上のイオン伝導度を有する高分子電解質が求められ、盛んに検討されている。
高分子電解質のイオン伝導度を高くする方法の一つとして、ポリマー中に非水電解液を保持させたゲル状の高分子電解質がある。
例えば特表平8−507407に記載されているようなポリフッ化ビニリデンを非水電解液で膨潤させたゲル電解質は、室温で10−3S/cm以上のイオン伝導度を示し、良好な電池性能を示す。しかし、ポリフッ化ビニリデンは、非水電解液の保持性が低く、非水電解液で問題であった揮発性ガスの拡散や漏液を改善できない。
一方、非水電解液の保持性を高めるために、非水電解液と高い親和性を有するポリエチレンオキシド系のポリマーを用いたゲル状高分子電解質が広く検討されており、現在までにこのゲル状高分子電解質を用いたリチウム電池は、ほぼ実用化レベルに至っている。
しかし、上記したようなポリエチレンオキシド系ポリマーを用いたリチウム電池は、小電流での放電時には充分な電池性能を示すが、大電流での放電時には、電極/ゲル状高分子電解質間の界面抵抗が大きく、電池性能を充分なレベルに保持することが困難であるという問題点があった。
【0006】
また、米国特許5603982及び5609974に記載されているような三次元架橋型のアクリルポリマーを用いたゲル電解質は、数種類のアクリルモノマーと架橋剤である2官能アクリルモノマーを非水電解液に溶かし、熱あるいは光により架橋反応させて得られる10−3S/cm以上のイオン伝導度を有するゲル状高分子電解質である。この方法は、アクリルモノマーを非水電解液に溶解させても、溶液粘度はそれほど大きくならず、電極への濡れ性に優れているので界面抵抗を非水電解液レベルまで低減できるという利点がある。しかしこの方法は、二種類以上のアクリレートを使用するため重合が不均一に進行し、また、アクリルモノマー自身の重合性が充分ではないため残存二重結合が多く、サイクル特性が低下するという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、非水電解液の保持性に優れ、電極との界面抵抗が低い高分子電解質を提供することである。
本発明の第2の目的は、非水電解液の保持性に優れ、電極との界面抵抗が低く、イオン伝導度が高い高分子電解質を提供することである。
本発明の第3の目的は、サイクル特性、大電流での放電特性に優れた高分子電解質を用いた電池を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位と(B)側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位を含むアクリルポリマーを、(C)熱重合開始剤又は光重合開始剤、及び(D)アルカリ金属塩の存在下、(E)非水溶媒中で熱重合又は光重合させて得られる架橋生成物から成る高分子電解質を提供するものである。
本発明の好ましい実施態様では、上記アクリルポリマーが、(A)成分の側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位35〜99質量%、(B)成分の側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位1〜65質量%からなり、その重量平均分子量が5000〜500000である。
また、本発明の他の好ましい実施態様では、(A)成分の側鎖に芳香族基を有するビニル化合物が、ベンジル(メタ)アクリレート及びスチレンからなる群から選択された少なくとも1種である。
本発明のさらに他の実施態様では、(D)成分のアルカリ金属塩が、LiClO、LiBF、LiPF、及びLiN(CFSOからなる群から選択された少なくとも1種である。
本発明はまた、上記高分子電解質を用いた電池を提供するものである。
本発明の好ましい実施態様は、リチウム二次電池である。
また、本発明は、前記高分子電解質を用いた電気化学的デバイスを提供するものである。本発明の電気化学的デバイスの例としては、リチウム一次電池、リチウム二次電池、電気二重層キャパシタ、酵素センサ等が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いる(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物は、側鎖に芳香族基を有するビニル化合物であれば特に制限はない。具体例としては、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、(メタ)アクリル酸フェノキシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ノニルフェノールエチレンオキサイド(EO)付加物、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリル酸安息香酸等のフェニル基含有(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、m−メチルスチレン、p―メチルスチレン、o―メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、p−tert―ブチルスチレン等のアルキルスチレン類、p−クロロスチレン、m−クロロスチレン、o―クロロスチレン、p−ブロモスチレン、m−ブロモスチレン、o―ブロモスチレン、p−フルオロスチレン、m−フルオロスチレン、o―フルオロスチレン、o―メチルーp−フルオロスチレン等のハロゲン化スチレン類、
【0010】
4−ビニルビフェニル、3−ビニルビフェニル、2−ビニルビフェニル等のビニルビフェニル類、1−(4−ビニルフェニル)ナフタレン、2−(4−ビニルフェニル)ナフタレン、1−(3−ビニルフェニル)ナフタレン、2−(3−ビニルフェニル)ナフタレン、2−(3−ビニルフェニル)ナフタレン、1−(2−ビニルフェニル)ナフタレン、2−(2−ビニルフェニル)ナフタレン等のビニルフェニルナフタレン類、1−(4―ビニルフェニル)アントラセン、2−(4―ビニルフェニル)アントラセン、9−(4―ビニルフェニル)アントラセン、1−(3―ビニルフェニル)アントラセン、1−(3―ビニルフェニル)アントラセン、2−(3―ビニルフェニル)アントラセン、9−(3―ビニルフェニル)アントラセン、1−(2―ビニルフェニル)アントラセン、2−(2―ビニルフェニル)アントラセン、9−(2―ビニルフェニル)アントラセン等のビニルフェニルアントラセン類、1−(4―ビニルフェニル)フェナントレン、2−(4―ビニルフェニル)フェナントレン、3−(4―ビニルフェニル)フェナントレン、4−(4―ビニルフェニル)フェナントレン、9−(4―ビニルフェニル)フェナントレン、1−(3―ビニルフェニル)フェナントレン、2−(3―ビニルフェニル)フェナントレン、3−(3―ビニルフェニル)フェナントレン、4−(3―ビニルフェニル)フェナントレン、9−(3―ビニルフェニル)フェナントレン、1−(2―ビニルフェニル)フェナントレン、2−(2―ビニルフェニル)フェナントレン、3−(2―ビニルフェニル)フェナントレン、4−(2―ビニルフェニル)フェナントレン、9−(2―ビニルフェニル)フェナントレン等のビニルフェニルフェナントレン類、
【0011】
1−(4−ビニルフェニル)ピレン、2−(4−ビニルフェニル)ピレン、1−(3−ビニルフェニル)ピレン、2−(3−ビニルフェニル)ピレン、1−(2−ビニルフェニル)ピレン、2−(2−ビニルフェニル)ピレン等のビニルフェニルピレン類、4−ビニルーp―ターフェニル、4−ビニルーm―ターフェニル、4−ビニルーo―ターフェニル、3−ビニルーp―ターフェニル、3−ビニルーm―ターフェニル、3−ビニルーo―ターフェニル、2−ビニルーp―ターフェニル、2−ビニルーm―ターフェニル、2−ビニルーo―ターフェニル等のビニルターフェニル類、4−(4−ビニルフェニル)―p−ターフェニル等のビニルフェニルターフェニル類、4−ビニルー4’―メチルビフェニル、4−ビニルー3’―メチルビフェニル、4−ビニルー2’―メチルビフェニル、2−メチルー4―ビニルビフェニル、3−メチルー4―ビニルビフェニル等のビニルアルキルビフェニル類、
【0012】
4−ビニルー4’―フルオロビフェニル、4−ビニルー3’―フルオロビフェニル、4−ビニルー2’―フルオロビフェニル、4−ビニルー2―フルオロビフェニル、4−ビニルー3―フルオロビフェニル、4−ビニルー4’―クロロビフェニル、4−ビニルー3’―クロロビフェニル、4−ビニルー2’― クロロビフェニル、4−ビニルー2―クロロビフェニル、4−ビニルー3―クロロビフェニル、4−ビニルー4’―ブロモビフェニル、4−ビニルー3’― ブロモビフェニル、4−ビニルー2’― ブロモビフェニル、4−ビニルー2―ブロモビフェニル、4−ビニルー3―ブロモビフェニル等のハロゲン化ビニルビフェニル類、4−ビニルー4’―メトキシビフェニル、4−ビニルー3’―メトキシビフェニル、4−ビニルー2’―メトキシビフェニル、4−ビニルー2―メトキシビフェニル、4−ビニルー3―メトキシビフェニル、4−ビニルー4’―エトキシビフェニル、4−ビニルー3’―エトキシビフェニル、4−ビニルー2’―エトキシビフェニル、4−ビニルー2―エトキシビフェニル、4−ビニルー3―エトキシビフェニル等のビニルアルコキシビフェニル類、4−ビニルー4’―メトキシカルボニルビフェニル、4−ビニルー4’―エトキシカルボニルビフェニル等のビニルアルコキシカルボニルビフェニル類、
【0013】
4−ビニルー4’―トリメチルスタンニルビフェニル、4−ビニルー4’―トリブチルスタンニルビフェニル等のビニルトリアルキルスタンニルビフェニル類、4−ビニルー4’―トリメチルシリルメチルビフェニル等のトリアルキルシリルメチルビニルビフェニル類、4−ビニルー4’―トリメチルスタンニルメチルビフェニル、4−ビニルー4’―トリブチルスタンニルメチルビフェニル等のビニルトリアルキルスタンニルメチルビフェニル類、p−クロロエチルスチレン、m−クロロエチルスチレン、o―クロロエチルスチレン等のハロゲン置換アルキルスチレン類、p−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、o−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、m−エトキシスチレン、o−エトキシスチレン、p−tert―ブトキシスチレン等のアルコキシスチレン類、
【0014】
p−メトキシカルボニルスチレン、m−メトキシカルボニルスチレン等のアルコキシカルボニルスチレン類、アセチルオキシスチレン、エタノイルオキシスチレン、ベンゾイルオキシスチレン等のアシルオキシスチレン類、p−ビニルベンジルプロピルエーテル等のアルキルエーテルスチレン類、p−トリメチルシリルスチレン等のアルキルシリルスチレン類、p−トリメチルスタンニルスチレン、p−トリブチルスタンニルスチレン、p−トリフェニルスタンニルスチレン等のアルキルスタンニルスチレン類、ビニルベンゼンスルホン酸エチル、ビニルベンジルジメトキシホスファイド、p−ビニルスチレン等のビニルスチレン類、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン等のα−アルキルスチレン類、β−メチルスチレン、β−エチルスチレン等のβ−アルキルスチレン類等が挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。また、これらの中で特に好ましいものは、(メタ)アクリル酸ベンジル、スチレンである。
【0015】
本発明に用いる、(B)側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートは、側鎖にエチレン性二重結合を有するものであれば特に制限はない。具体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート化合物が挙げられる。
【0016】
しかし(A)成分モノマーと(B)成分モノマーを直接反応させると、反応の制御が困難であり、この段階でゲル化する可能性がある。そこで以下のような方法を用いることにより、簡便にアクリルポリマーの側鎖に二重結合残基を形成させることができる。
まず、(A)成分モノマーと(B’)水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマーを反応させてポリマー主骨格を構築する。その後(B’)成分と同モル数の(B”)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレートモノマーを、このポリマー主骨格の水酸基残基と反応させて二重結合残基を形成させる。
(B’)成分モノマーは、水酸基を有するものであれば特に制限はない。具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(B”)成分モノマーは(B’)成分モノマーの水酸基と反応するイソシアネート基を有するものであれば特に制限はなく、例えば、2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0017】
また、本発明における(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分からなるアクリルポリマーは、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分以外にこれらと共重合しうるモノマーを共重合成分として得られたものでも良い。(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分と共重合しうるモノマーとしては、特に制限はないが、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル又は(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル、(メタ)アクリル酸エチレングリコールメチルエーテル、(メタ)アクリル酸ジエチレングリコールメチルエーテル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールメチルエーテル等の(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールアルキルエーテル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸アミノメチル、(メタ)アクリル酸N−メチルアミノメチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸アミノアルキル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メトキシジエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコール、メタクリル酸、アクリル酸などが挙げられる。これらの成分は、単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。
【0018】
本発明における(A)成分の含有量は、前記(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分の総量に対して35〜99質量%とすることが好ましく、40〜98質量%とすることがより好ましく、50〜95質量%とすることが特に好ましい。この含有量が35質量%未満では電池を作製した時に電極との界面抵抗を増大させる皮膜が形成され易くなり、高速放電特性を低下させる傾向があり、99質量%を超えると得られた高分子電解質の機械強度が乏しくなる傾向がある。
本発明における(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分の含有量は、前記(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分の総量に対して1〜65質量%とすることが好ましく、2〜60質量%とすることがより好ましく、5〜50質量%とすることが特に好ましい。この含有量が1質量%未満では、重合組成物がゲル化しない傾向があり、65質量%を超えると電池を作製した時に電極との界面抵抗を増大させる皮膜が形成され易くなり、高速放電特性を低下させる傾向がある。
また、本発明におけるアクリルポリマーが(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分以外の共重合成分を含む場合の含有量は、(A)成分の総量に対して95質量%以下とすることが好ましく、80質量%以下とすることがより好ましく、50質量%以下とすることが特に好ましい。この含有量が95質量%を超えると電池を作製した時に電極との界面抵抗を増大させる皮膜が形成され易くなり、高速放電特性を低下させる傾向がある。
【0019】
本発明のアクリルポリマーの合成法は特に限定されるものではないが、好ましくは、前記(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分からなるモノマー溶液を公知のラジカル重合法等によって溶液重合することにより得られる。この場合、有機溶剤としてメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド等の含窒素系極性溶剤等が使用できる。
また、重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル等のアゾビス系化合物が使用できる。重合開始剤の配合量は、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分の総量100質量部に対して、0.01〜0.1質量部が適当である。
【0020】
本発明のアクリルポリマーの重量平均分子量は、5000〜500000が好ましく、10000〜400000がより好ましく、50000〜300000が特に好ましい。この重量平均分子量が5000未満では必要な機械強度が得られない傾向があり、500000を越えるとイオン伝導度が低下する傾向がある。重量平均分子量は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー法(GPC)により標準ポリスチレンによる検量線を用いて測定される。
【0021】
本発明に用いる(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分からなるアクリルポリマーは、重合性多官能モノマーと組み合わせて使用することができる。重合性多官能モノマーとしては、特に制限はないが、酢酸ビニル、アルキル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等の単官能化合物、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA EO変性ジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−((メタ)アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン等の2官能化合物、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンPO変性トリ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸EO変性トリ(メタ)アクリレート等の3官能化合物、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の4官能化合物、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサ(メタ)アクリレート等の5〜6官能化合物、1〜6官能のメラミン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0022】
これらの重合性多官能モノマー成分は、単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。重合性多官能モノマーを使用する場合の配合量は、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分から成るアクリルポリマー100質量部に対して1〜30質量部が好ましく、3〜20質量部がより好ましく、5〜15質量部が特に好ましい。0.1質量部未満では、良好な電解液保持性が得られない傾向があり、30質量部を越えるとイオン伝導度が低下する傾向がある。
【0023】
本発明における(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分のアクリルポリマー及び重合性多官能モノマーの配合量は、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}、(C)、(D)及び(E)成分の総量中1〜40質量%とすることが好ましく、3〜20質量%とすることがより好ましく、5〜10質量%とすることが特に好ましい。この配合量が1質量%未満ではゲル化しない傾向があり、40質量%以上では、イオン伝導度が低下する傾向がある。
【0024】
本発明における(C)成分の熱重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾイル及びその誘導体、ヒドロパーオキシド及びその誘導体、クミルパーオキシド及びその誘導体等のジアルキル(アリル)パーオキシド類、ジアセチルパーオキシド及びその誘導体等のジアシルパーオキシド類、パーオキシケタール類、パーオキシエステル類、パーオキシカーボネート類等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等の化合物が挙げられる。
また、本発明における(C)成分の光重合開始剤としては、例えばジメチルアミノ安息香酸類、ベンゾフェノン及びその誘導体、ベンジルジメチルケタール等のベンジル及びその誘導体、2,2−ジエトキシアセトフェノン等のアセトフェノン誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン誘導体、チオキサントン及びその誘導体、アジド基を有する化合物、クマリン誘導体、フェニルケトン誘導体等の化合物が挙げられる。これらの熱重合開始剤または光重合開始剤は、単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。
【0025】
本発明における(C)成分の熱重合開始剤及び/又は光重合開始剤の配合量は、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}成分のアクリルポリマー100質量部に対して0.005〜10質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましく、0.05〜3質量部が特に好ましい。熱重合開始剤及び/又は光重合開始剤の割合が、0.005質量部未満あるいは10質量部以上では機械強度が低下する傾向がある。
【0026】
本発明における(D)成分のアルカリ金属塩は、特に制限はないが、実用的な観点から、例えばLiClO、LiBF、LiPF、LiAsF、LiCFSO、LiCSO、LiN(CFSOなどのリチウム化合物が好ましい。これらのリチウム化合物は、単独で又は2種類以上を組み合わせて用いられ、これらの塩のうちで特に好ましい塩は、LiClO、LiBF、LiPF、及びLiN(CFSOである。
本発明における(D)成分の配合量は、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}、(C)、(D)及び(E)成分の総量中1〜40質量%とすることが好ましく、3〜30質量%とすることがより好ましく、5〜20質量%とすることが特に好ましい。(D)成分の配合量が1質量%未満あるいは40質量%以上では、イオン伝導度が低下する傾向がある。
【0027】
本発明における(D)成分のアルカリ金属塩を溶解可能な(E)成分の非水溶媒は、化学的に安定で非水系であれば特に制限はない。例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等のカーボネート化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ポリエチレンオキシド等のエーテル化合物、γ−ブチロラクトン、プロピロラクトン等のラクトン化合物等が挙げられる。これらの非水溶剤は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
本発明における(E)成分の配合量は、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}、(C)、(D)及び(E)成分の総量中10〜95質量%とすることが好ましく、20〜90質量%とすることがより好ましく、30〜85質量%とすることが特に好ましい。(E)成分の配合量が10質量%未満では、イオン伝導度が低下する傾向がある。また、95質量%を超えると、機械強度が低下する傾向がある。
【0028】
本発明の高分子電解質は、種々の方法により製造できる。例えば、(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位と(B)側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位を含むアクリルポリマーを前述のとおり製造し、(C)熱重合開始剤又は光重合開始剤、及び(D)アルカリ金属塩の存在下、(E)非水溶媒中で熱重合又は光重合させることにより容易に製造できる。さらに具体的には、(A)、(B)あるいは{(B’)+(B”)}由来の構造単位を有するアクリルポリマーと(C)熱重合開始剤又は光重合開始剤を、(D)アルカリ金属塩を溶解した(E)非水溶媒溶液に溶解させ、この溶液を所望の厚さのスペーサーを設けたガラス基板上に塗布する。その後、別のガラス基板を被せて完全に密封し、加熱又は光照射して熱重合又は光重合を行えばよい。スペーサーの厚みは目的とする高分子電解質フィルムの厚みにより異なるが一般に10〜300μm程度である。
【0029】
本発明の高分子電解質は、光照射又は加熱工程を設けることにより作製することができる。光照射の際用いられる活性光線としては、例えばカーボンアーク灯、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ等が挙げられる。露光量は、5mJ/cm以上であることが好ましく、15mJ/cm以上であることがより好ましく、25mJ/cm以上であることが特に好ましい。露光量が5mJ/cm未満の場合は、光硬化が十分に進行せず、膜強度が低下する傾向にある。加熱温度は、20℃以上であることが好ましく、30℃以上であることがより好ましく、40℃以上であることが特に好ましい。加熱が20℃未満の場合は、熱硬化や熱による不溶化が十分に進行せず、膜強度が低下する傾向にある。加熱時間は、5分以上であることが好ましい。加熱時間が5分以下の場合は、熱硬化や熱による不溶化が十分に進行せず、膜強度が低下する傾向にある。
【0030】
本発明の高分子電解質は、負極に黒鉛等の層間化合物を用いたリチウムイオン二次電池、負極にリチウム金属を用いたリチウム二次電池、リチウム一次電池、電気二重層キャパシタ、酵素センサ用電極材料等に用いることができる。
また、本発明の高分子電解質を用いた電池は、携帯電話、PHS、ノート型パソコン、携帯端末等の小型電子機器の主電源またはバックアップ用電源として用いることができ、さらに、据え置き型のロードレベリング用電源、停電時のバックアップ用電源、電気自動車用電池等に広く用いることができる。
【0031】
本発明の高分子電解質を用いた電池を得る方法も特に限定されない。例えば、まず、上記の方法で作製したフィルム状の高分子電解質を、通常の電解液型リチウムイオン二次電池で用いる正極集電体シート上に正極材料をキャスティングした正極シート、及び負極集電体シート上に負極材料をキャスティングした負極シートで挟み、加熱又は加圧することによって正極シートと本発明の高分子電解質と負極シートを密着させて電池の電池反応を起こす部分を作製する。その後、得られた電池反応を起こす部分を大気中の湿気や酸素や窒素等と隔離するために例えばアルミニウム製の絶縁された入れ物等で密封するが、この際、正極シート及び負極シートに形成された電極を通じて充電及び放電が可能なように、電極部分はアルミニウム製の絶縁された入れ物の外部に露出させておく。こうして得られた本発明の高分子電解質を用いた電池は充電と放電を交互に行うことが可能な二次電池となる。
【0032】
上記正極集電体としては、例えば、アルミニウム箔、ニッケル箔、金箔、銀箔、チタン箔等が挙げられるが、高電位に対する安定性の見地からはアルミニウム箔であることが好ましい。
前記正極材料としては、例えば、Li1−xCoO、Li1−xNiO、Li1−xMn、Li1−xMO、(0<x<1、MはCo、Ni、Mn、Fe等の複合体)、Li2−yMn(0<y<2)、Li1−x(0<x<1)、Li2−y(0<y<2)、Li1−x Nb(0<x<1.2)等の酸化物、Li1−xTiS、Li1−xMoS、Li1−xNbSe、Li1−ZNbSe(0<z<3)等の金属カルコゲナイド、ジチオール誘導体、ジスルフィド誘導体などの有機化合物などが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0033】
前記負極集電体としては、例えば、銅箔、ニッケル箔、金箔、銀箔等が挙げられ、良好な導電性を有し、廉価である点から、銅箔であることが好ましい。
前記負極材料としては、例えば、金属リチウム、アルミニウム・リチウム合金、マグネシウム・アルミニウム・リチウム合金等の金属リチウム、グラファイト、非晶質炭素、低温焼成高分子等の炭素材料、AlSb、MgGe、N系材料、SnM’系酸化物(M’はSi、Ge、Pb等を示す)、Si1−yM”(M”はW、Sn、Pb、B等を示し、yは0〜1の数及びzは1〜2の数を示す)等の複合酸化物、酸化チタン、酸化鉄などの金属酸化物のリチウム固溶体、LiMnN、LiFeN、Li3−xCoN、Li3−xNiN、Li3−xCuN(xは0.1〜0.5の数を示す)、LiBN、LiAlN、LiSiN等の窒化物などのセラミックスなどが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0034】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、高分子電解質の評価方法を以下に示す。本発明の高分子電解質はゲル化しているので以下これを「ゲル電解質」とも称する。
<電解液保持性>
ゲル電解質作製直後の質量と、アルゴン雰囲気下で一日放置したゲル電解質の質量を測定し、次式より電解液保持性を算出した。
電解液保持性=(一日放置後のゲル電解質質量/作製直後のゲル電解質質量)×100
<イオン伝導度>
イオン伝導度は、25℃において高分子電解質をステンレス鋼電極で挟んで電気化学セルを構成し、電極間に交流を印加して抵抗成分を測定する交流インピーダンス法を用いて測定を行い、測定で得られたコール・コールプロットの実数インピーダンス切片から計算した。
【0035】
<界面抵抗>
電極/高分子電解質界面抵抗は、25℃において高分子電解質をリチウム電極同士で挟んで電気化学セルを構成し、電気化学セルを構成して1時間後、電極間に交流を印加して抵抗成分を測定する交流インピーダンス法を用いて測定を行い、測定で得られたコール・コールプロットの実数インピーダンス切片から計算した。
【0036】
参考例<アクリルポリマー▲1▼〜▲5▼の製造>
混合機及び冷却器を備えた反応器に表1に示す配合物(I)を入れ、90〜95℃に加熱し、表1に示す配合物(II)を添加し、2〜5時間保温した。次に表1に示す配合物(III)を2時間で滴下し、更に3〜6時間保温した。冷却後、メチルエチルケトンを固形分が約30%になるように加えてポリマーを溶解した。このポリマー溶液に表1に示す配合物(IV)を加えて70〜75℃に加熱し、6〜12時間保温した。冷却後、メタノールを加えて重合物を沈降させ、吸引濾過し、真空乾燥して有機溶媒を除去し、アクリルポリマー▲1▼〜▲5▼を得た。このアクリルポリマー▲1▼〜▲5▼の重量平均分子量は、以下に示す方法で測定した。
【0037】
[重量平均分子量の測定方法]
ゲルパーミエイションクロマトグラフィー法(GPC)により標準ポリスチレンによる検量線を用いて測定する。
〈GPC条件〉
使用機器:日立635型HPLC〔(株)日立製作所〕
カラム :ゲルパックR440、R450、R400M
〔日立化成工業(株)製商品名〕溶離液 :テトラヒドロフラン
測定温度:40℃
流量  :2.0ml/分
検出器 :示差屈折計
測定結果を表1に示す。なお、ガラス転移温度は、計算値である。(参考データ:塗料用合成樹脂入門:北岡協三)
【0038】
【表1】
Figure 2004134172
【0039】
<高分子電解質の作製>
【実施例1】
アクリルポリマー▲1▼100質量部と熱重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.1質量部を、1mol/l LiBFのγ―ブチロラクトン電解液1000質量部に溶解させ、この溶液を厚さ100μmのシリコーンゴムスペーサーを設けたガラス基板上に注ぎ、そこに別のガラス基板を被せて完全に密封して、アルゴン雰囲気下、80℃で3時間熱反応させて厚さ100μmの高分子電解質▲1▼を得た。得られた高分子電解質▲1▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0040】
【実施例2】
アクリルポリマー▲1▼100質量部と重合性多官能モノマーとしてトリメチロールプロパントリメタクリレート5質量部及び光重合開始剤としてベンゾフェノン1質量部を、1mol/l LiBFのγ―ブチロラクトン電解液1000質量部に溶解させ、この溶液を厚さ100μmのシリコーンゴムスペーサーを設けたガラス基板上に注ぎ、そこに別のガラス基板を被せて完全に密封して、アルゴン雰囲気下、1J/cmの紫外線を照射して、厚さ100μmの高分子電解質▲2▼を得た。得られた高分子電解質▲2▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0041】
【実施例3】
アクリルポリマー▲2▼100質量部と熱重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.1質量部を、1mol/l LiBFのγ―ブチロラクトン電解液1000質量部に溶解させ、この溶液を厚さ100μmのシリコーンゴムスペーサーを設けたガラス基板上に注ぎ、そこに別のガラス基板を被せて完全に密封して、アルゴン雰囲気下、80℃で3時間熱反応させて、厚さ100μmの高分子電解質▲3▼を得た。得られた高分子電解質▲3▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0042】
【実施例4】
アクリルポリマー▲3▼100質量部と重合性多官能モノマーとしてペンタエリスリトールテトラアクリレート10質量部及び熱重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.1質量部を、1mol/l LiN(CFSOのγ―ブチロラクトン電解液1000質量部に溶解させ、この溶液を厚さ100μmのシリコーンゴムスペーサーを設けたガラス基板上に注ぎ、そこに別のガラス基板を被せて完全に密封して、アルゴン雰囲気下、80℃で3時間熱反応させて、厚さ100μmの高分子電解質▲4▼を得た。得られた高分子電解質▲4▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0043】
【実施例5】
アクリルポリマーとして▲4▼を用いる以外は実施例1と同様にして高分子電解質▲5▼を得た。得られた高分子電解質▲5▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0044】
【比較例1】
平均分子量1136のポリエチレングリコールジメタクリレート(新中村化学社製)100質量部と熱重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.1質量部を、1mol/l LiBFのγ―ブチロラクトン電解液1000質量部に溶解させ、この溶液を厚さ100μmのシリコーンゴムスペーサーを設けたガラス基板上に注ぎ、そこに別のガラス基板を被せて完全に密封して、アルゴン雰囲気下、80℃で3時間熱反応させて厚さ100μmの高分子電解質▲6▼を得た。得られた高分子電解質▲6▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0045】
【比較例2】
メチルメタクリレート45質量部、アクリロニトリル45質量部、トリエチレングリコールジメタクリレート10質量部と過酸化ベンゾイル0.1質量部を、1mol/l LiBFのγ―ブチロラクトン電解液1000質量部に溶解させ、この溶液を厚さ100μmのシリコーンゴムスペーサーを設けたガラス基板上に注ぎ、そこに別のガラス基板を被せて完全に密封して、アルゴン雰囲気下、80℃で3時間熱反応させて厚さ100μmの高分子電解質▲7▼を得た。得られた高分子電解質▲7▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0046】
【比較例3】
アクリルポリマーとして▲5▼を用いる以外は実施例1と同様にして高分子電解質▲8▼を得た。得られた高分子電解質▲8▼の電解液保持性、イオン伝導度、界面抵抗を評価した。結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
Figure 2004134172
【0048】
表2に示されるように、(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位と(B)側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位を含むアクリルポリマー▲1▼〜▲4▼を使用した本発明の実施例1〜5の高分子電解質▲1▼〜▲5▼は、高電解液保持性、高イオン伝導度を有し、界面抵抗も低いことが分かる。
これに対して、(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位を持たないアクリルポリマーを使用した比較例1の高分子電解質▲6▼は、実施例1〜5の高分子電解質▲1▼〜▲5▼と比べて電解液保持性、イオン伝導度は同等であるが、界面抵抗が大きいことが分かる。同様に、(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位を持たないアクリルポリマーを使用した比較例2の高分子電解質▲7▼は、実施例1〜5の高分子電解質▲1▼〜▲5▼と比べて電解液保持性は同等であるが、イオン伝導度が劣り、界面抵抗も大きいことが分かる。
また、(A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位を持たないアクリルポリマーを使用した比較例3の高分子電解質▲8▼は、実施例1〜5の高分子電解質▲1▼〜▲5▼と比べて電解液保持性、イオン伝導度は同等であるが、界面抵抗が大きいことが分かる。
【0049】
2.電池の作製
【実施例6】
コバルト酸リチウム(日本化学工業社製)と黒鉛(日本黒鉛社製)とポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製)とを、80:10:10体積%の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンに投入混合して、スラリー状の溶液を作製した。厚さ20μmのアルミニウム箔にこの溶液を塗布、乾燥した。合剤塗布量は、合剤として289g/mであった。合剤かさ密度が2.6g/cmになるようにプレスし、1cm×1cmに切断して正極シートを作製した。負極シートには金属リチウムを用いた。上記のようにして作製した正極シートと負極シートの間に、実施例2で作製した高分子電解質▲2▼を0.098MPaの荷重をかけて挟み込み、空気が入らない密閉構造の電池を作製した。20℃において、充電電流0.5mAで4.2Vまで定電流充電を行い、電圧が4.2Vに達した後、放電電流0.5mAで放電終止電圧3.5Vに至るまで定電流放電を行った。上記充電条件で再度充電を行い、5.0mAで放電終止電圧3.5Vに至るまで定電流放電を行った。ここで、0.5mAで放電した時の容量を100%とした場合に対し、5.0mAで放電した時の容量を相対比較したものを、大電流放電特性とした。得られた実施例6による電池の大電流放電特性を評価した。結果を表3に示す。
【0050】
【実施例7】
実施例3で作製した高分子電解質▲3▼を用いる以外は、実施例6と同様にして電池を作製した。得られた実施例7による電池の大電流放電特性を評価した。結果を表3に示す。
【0051】
【実施例8】
平均粒径20μmの非晶質炭素(呉羽化学工業社製)とポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製)とを90:10体積%の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンに投入混合して、スラリー状の溶液を作製した。厚さ10μmの銅箔この溶液を塗布、乾燥した。合剤塗布量は、合剤として65g/mであった。合剤かさ密度が1.0g/cmになるようにプレスし、1.2cm×1.2cmに切断して負極シートを作製した。この負極シートと実施例6で作製した正極シートの間に、実施例2で作製した高分子電解質▲2▼を0.098MPaの荷重をかけて挟み込み、空気が入らない密閉構造の電池を作製した。20℃において、充電電流0.5mAで4.2Vまで定電流充電を行い、電圧が4.2Vに達した時点で定電圧充電に切り替え、さらに全充電時間が10時間になるまで充電を続けた後、放電電流0.5mAで放電終止電圧2.5Vに至るまで定電流放電を行った。この条件での充電・放電を2サイクル行い、3サイクル目は、上記充電条件で充電した後、放電電流5.0mAで放電終止電圧2.5Vに至るまで定電流放電を行った。ここで、2サイクル目の0.5mAで放電した時の容量を100%とした場合に対して、3サイクル目の5.0mAで放電した時の容量を相対比較したものを、大電流放電特性とした。得られた実施例8による電池の大電流放電特性を評価した。結果を表3に示す。
【0052】
【実施例9】
実施例5で作製した高分子電解質▲5▼を用いる以外は、実施例8と同様にして電池を作製した。得られた実施例9による電池のサイクル寿命を評価した。結果を表3に示す。
【0053】
【比較例4】
比較例1で作製した高分子電解質▲6▼を用いる以外は、実施例6と同様にして電池を作製した。得られた比較例4による電池のサイクル寿命を評価した。結果を表3に示す。
【0054】
【比較例5】
比較例2で作製した高分子電解質▲7▼を用いる以外は、実施例8と同様にして電池を作製した。得られた比較例5による電池のサイクル寿命を評価した。結果を表3に示す。
【比較例6】
比較例3で作製した高分子電解質▲8▼を用いる以外は、実施例8と同様にして電池を作製した。得られた比較例6による電池のサイクル寿命を評価した。結果を表3に示す。
【0055】
【表3】
Figure 2004134172
【0056】
表3に示されるように、実施例6〜9の高分子電解質▲2▼、▲3▼、又は▲5▼を用いた電池は、大電流放電特性に優れることが分かる。
これに対して、比較例1の高分子電解質▲6▼を用いた比較例4の電池、及び比較例2の高分子電解質▲7▼を用いた比較例5の電池は、実施例6〜9の高分子電解質▲2▼、▲3▼、又は▲5▼を用いた電池と比べて大電流放電特性に劣ることが分かる。
また、比較例3の高分子電解質▲8▼を用いた比較例6の電池は、比較例4及び5の電池と比較して良好な大電流放電特性を示すが、実施例6〜9の高分子電解質を用いた電池と比べると明らかに劣ることが分かる。
【0057】
【発明の効果】
本発明の高分子電解質は、特殊な製造工程を必要とすることなく容易に製造することができ、非水電解液の保持性及びイオン伝導度が高く、電極との界面抵抗が低い。また、本発明の高分子電解質を用いた電池は、大電流放電特性に優れ、大電流での放電時にも電池性能を充分なレベルに保持し、長寿命で安定した電池性能を有する。

Claims (6)

  1. (A)側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位と(B)側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位を含むアクリルポリマーを、(C)熱重合開始剤又は光重合開始剤、及び(D)アルカリ金属塩の存在下、(E)非水溶媒中で熱重合又は光重合させて得られる架橋生成物から成る高分子電解質。
  2. 上記アクリルポリマーが、(A)成分の側鎖に芳香族基を有するビニル化合物に由来する構造単位35〜99質量%、(B)成分の側鎖にエチレン性二重結合を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位1〜65質量%からなり、重量平均分子量が5000〜500000である請求項1記載の高分子電解質。
  3. (A)成分の側鎖に芳香族基を有するビニル化合物が、ベンジル(メタ)アクリレート及びスチレンからなる群から選択された少なくとも1種である請求項1又は2記載の高分子電解質。
  4. (D)成分のアルカリ金属塩が、LiClO、LiBF、LiPF、及びLiN(CFSOからなる群から選択された少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項記載の高分子電解質。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の高分子電解質を用いた電池。
  6. リチウム二次電池である請求項5記載の電池。
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