JP2002216845A - 高分子固体電解質及びそれを用いた電気化学素子、二次電池 - Google Patents

高分子固体電解質及びそれを用いた電気化学素子、二次電池

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JP2002216845A
JP2002216845A JP2001010621A JP2001010621A JP2002216845A JP 2002216845 A JP2002216845 A JP 2002216845A JP 2001010621 A JP2001010621 A JP 2001010621A JP 2001010621 A JP2001010621 A JP 2001010621A JP 2002216845 A JP2002216845 A JP 2002216845A
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meth
acrylate
polymer
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polymer solid
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JP2001010621A
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English (en)
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Seiji Maeda
誠二 前田
Takaichiro Saito
鷹逸郎 齋藤
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン伝導度が高く、電気化学素子用固体電
解質としての使用に充分な固体強度を有する高分子固体
電解質及びそれを用いた電気化学素子を提供すること。 【解決方法】 架橋型高分子のマトリクス成分(A)と
電解質塩(B)からなり、該マトリクス成分(A)の重
合反応により作製された高分子固体電解質において、該
マトリクス成分(A)として、少なくともウレタン(メ
タ)アクリレート系化合物(A1)及び特定構造の重合
性モノマー(A2)を含有してなる高分子固体電解質及
びそれを用いた電気化学素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な高分子固体電
解質に関し、更に詳しくはイオン伝導性が高く、均一
性、固体強度に優れ、かつ経時変化の少ない充放電特性
(充放電の繰り返しによる劣化がない)に優れた高分子
固体電解質及びそれを用いた電気化学素子、特に二次電
池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小型、軽量化、薄型化
の進歩は目覚ましいものがあり、とりわけOA分野にお
いては、デスクトップ型からラップトップ型、ノートブ
ック型へと小型軽量化している。加えて、電子手帳、携
帯電話、電子スチルカメラ等の新しい小型電子機器の分
野も出現し、更には従来のハードディスク、フロッピー
(登録商標)ディスクの小型化に加えて、新しい小型の
メモリーであるメモリーカードの開発も進められてい
る。このような電子機器の小型化、軽量化、薄型化の波
の中で、これらの電力を支える二次電池にも高エネルギ
ー密度、高電圧、高出力等の高性能化が要求されてい
る。
【0003】このような要望の中、薄型、高エネルギー
密度電池として電解質に高分子固体電解質を用いたシー
ト型二次電池の開発が進められており、高分子固体電解
質を用いた二次電池は、液洩がないため信頼性が高く、
形状自在で、大面積で、大変薄い形状にできる等、今ま
での円筒型、角形電池にはない特徴を数多く持ってい
る。
【0004】しかしながら、高分子固体電解質を用いた
二次電池は未だ実用化されておらず、その大きな要因の
一つに、電極と高分子固体電解質の界面抵抗が電極及び
高分子固体電解質バルクの抵抗に比べ大きいため、電解
液を用いた通常の二次電池に比べ、内部インピーダンス
が高く、大電流での充放電が難しく、又、界面抵抗が経
時的に大きくなる点が指摘されている。
【0005】かかる界面抵抗を低減させる目的で、例え
ば、特開平5−290615公報には、電極上に高分子
固体電解質をクラスターイオンビーム方式により蒸着す
る方法が提案されているが、このようにして作製された
高分子固体電解質は電解液に比べ、イオン伝導度が2桁
以上低く、生産性も低いものであった。又、特開平5−
15199号公報には、電極に電解液を含ませて高分子
固体電解質とを貼り合わせることが提案されているが、
電極に含ませた電解液は高分子固体電解質に吸収されて
いくため、時間の経過とともに界面抵抗は上昇していく
ものであった。
【0006】更に、特開昭63−94501号公報に
は、アクリロイル変性ポリアルキレンオキシドと電解質
塩と溶媒からなる組成物を紫外線を照射することにより
硬化させた高分子固体電解質が提案されている。この高
分子固体電解質はイオン伝導度が高く、紫外線を照射す
る前の前駆体は液体であるため、電極上に本前駆体をキ
ャストし、紫外線を照射して高分子固体電解質を作製す
れば、電解液と電極との状態に近い界面を作製すること
ができることが期待された。しかしながら、この高分子
固体電解質の電極との界面抵抗は期待される値よりも高
く、かつ経時的に増加する傾向にあり、高分子固体電解
質の強度も低いため、作製した電気化学素子は満足でき
る性能ではなかった。
【0007】かかる界面抵抗の低減やイオン伝導度の向
上を図るべく、特開平9−235479号公報では、電
解質塩と架橋型高分子からなる高分子固体電解質におい
て、2種の異なる弾性率の架橋型高分子の複合物を用い
ることが提案され、更に、特開平10−218913号
公報では、電解質塩と重合性モノマー及び又は重合性オ
リゴマーからなる高分子固体電解質において、未反応の
重合性モノマー及び又は重合性オリゴマーを30重量%
以下にすることが提案されており、重合性モノマーとし
て活性光線により重合する光重合性モノマーが開示され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
技術の高度化を考慮すれば、上記特開平9−23547
9号公報及び特開平10−218913号公報開示技術
ではまだまだ満足のいくものではなく、イオン伝導度や
電気化学素子用固体電解質としての使用に充分な固体強
度、充放電特性など更なる改良が望まれる。又、電解液
の液漏れや外部応力に対する変形による液漏れ等の問題
も懸念されるものである。
【0009】そこで、本発明ではこのような背景下にお
いて、電解質の液漏れ等を起こすことなく、イオン伝導
度が高く、均一性に優れ、電気化学素子用固体電解質と
しての使用に充分な固体強度を有し、充放電特性も良好
である高分子固体電解質及びそれを用いた電気化学素
子、特に二次電池を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者等
は、かかる事情に鑑み鋭意研究をした結果、架橋型高分
子のマトリクス成分(A)と電解質塩(B)からなり、
該マトリクス成分(A)の重合反応により作製された高
分子固体電解質において、該マトリクス成分(A)とし
て、少なくともウレタン(メタ)アクリレート系化合物
(A1)及び下記一般式(1)で示される重合性モノマ
ー(A2)を含有してなる高分子固体電解質が上記目的
に合致することを見出し、本発明を完成した。
【0011】
【化2】 ここで、R1は水素又はメチル基、R2は水素、炭素数1
〜18の直鎖又は分岐のアルキル基、k、l、mはいず
れも整数であり、k+l+m≧1である。
【0012】本発明では、架橋型高分子のマトリクス成
分(A)と電解質塩(B)からなる混合物が光硬化又は
/及び熱硬化されてなる高分子固体電解質とすることが
好ましい。
【0013】更には、ウレタン(メタ)アクリレート系
化合物(A1)が、ポリオール、ポリイソシアネート、
ヒドロキシ(メタ)アクリレートを反応させてなるもの
であることが好ましく、中でもポリオールが、分子量2
00〜6000で、かつエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、テトラメチレンオキサイド、エチレンオ
キサイド/プロピレンオキサイドのランダム又はブロッ
ク共重合体、エチレンオキサイド/テトラメチレンオキ
サイドのランダム又はブロック共重合体、プロピレンオ
キサイド/テトラメチレンオキサイドのランダム又はブ
ロック共重合体、エチレンオキサイド/プロピレンオキ
サイド/テトラメチレンオキサイドのランダム又はブロ
ック共重合体から選ばれる少なくとも1種の構造を有す
るポリエーテルポリオールであることが好ましい。又、
上記一般式(1)で示される重合性モノマー(A2)
が、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレートであることが特に好ましい。本発明では更に、
光重合開始剤(C)又は/及び熱重合開始剤(D)を含
有してなるとき本発明の効果を顕著に発揮する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
本発明の高分子固体電解質は、架橋型高分子のマトリク
ス成分(A)と電解質塩(B)からなり、該マトリクス
成分(A)の重合反応により架橋し作製した高分子固体
電解質である。又、架橋型高分子と電解質塩(B)(必
要に応じて非水溶媒を添加)により作製した高分子固体
電解質ゲルは、電解液に匹敵するイオン伝導度を有する
ため内部抵抗の低い電気化学素子を作製するのに最も好
ましい。本発明の高分子固体電解質は単独で電気化学素
子に用いても何ら問題はないが、短絡を完全に防止する
ためにセパレータと複合化して用いてもよい。
【0015】架橋型高分子のマトリクス成分(A)とし
ては、少なくともウレタン(メタ)アクリレート系化合
物(A1)及び上記一般式(1)で示される重合性モノ
マー(A2)を含有することが必要であり、かかるウレ
タン(メタ)アクリレート系化合物(A1)としては、
特に限定されないが、ポリオールとポリイソシアネート
とヒドロキシ(メタ)アクリレートを反応させてなるウ
レタン(メタ)アクリレートが好ましい。
【0016】かかるポリオールとしては、特に限定され
ることなく、例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェ
ノールA、ポリカプロラクトン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ポリトリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、マンニトール、グリセリン、ポリグ
リセリン等の多価アルコールや、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール等の他、エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、テトラメチレンオキ
サイド、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドの
ランダム又はブロック共重合体、エチレンオキサイド/
テトラメチレンオキサイドのランダム又はブロック共重
合体、プロピレンオキサイド/テトラメチレンオキサイ
ドのランダム又はブロック共重合体、エチレンオキサイ
ド/プロピレンオキサイド/テトラメチレンオキサイド
のランダム又はブロック共重合体から選ばれる少なくと
も1種の構造を有するポリエーテルポリオール、該多価
アルコール又はポリエーテルポリオールと無水マレイン
酸、マレイン酸、フマール酸、無水イタコン酸、イタコ
ン酸、アジピン酸、イソフタル酸等の多塩基酸との縮合
物であるポリエステルポリオール、カプロラクトン変性
ポリテトラメチレンポリオール等のカプロラクトン変性
ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、水添ポリブ
タジエンポリオール等のポリブタジエン系ポリオール等
が挙げられる。
【0017】中でも特に、分子量が200〜6000、
好ましくは500〜5000、更に好ましくは800〜
4000で、かつ、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、テトラメチレンオキサイド、エチレンオキサ
イド/プロピレンオキサイドのランダム又はブロック共
重合体、エチレンオキサイド/テトラメチレンオキサイ
ドのランダム又はブロック共重合体、プロピレンオキサ
イド/テトラメチレンオキサイドのランダム又はブロッ
ク共重合体、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイ
ド/テトラメチレンオキサイドのランダム又はブロック
共重合体から選ばれる少なくとも1種の構造を有するポ
リエーテルポリオールであることが好ましい。
【0018】かかる分子量が200未満では、得られる
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A1)の硬化
物が脆く伸びを示さないため、応力による変形に追従で
きなくなり割れや欠けの原因となりやすく、6000を
越えると、得られるウレタン(メタ)アクリレート系化
合物(A1)の硬化性が悪くなり、硬化物は外形を保持
することが困難となり好ましくない。又、ポリオール鎖
が結晶化して、イオン伝導性が著しく低下し好ましくな
い。
【0019】ポリイソシアネートとしては、特に限定さ
れることなく、例えば芳香族系、脂肪族系、環式脂肪族
系、脂環式系等のポリイソシアネートが挙げられ、中で
もトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメ
タンジイソシアネート(MDI)、水添化ジフェニルメ
タンジイソシアネート(H−MDI)、ポリフェニルメ
タンポリイソシアネート(クルードMDI)、変性ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(変性MDI)、水添化
キシリレンジイソシアネート(H−XDI)、キシリレ
ンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソ
シアネート(HMDI)、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート(TMHMDI)、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート(m−TMXDI)、イソホロン
ジイソシアネート(IPDI)、ノルボルネンジイソシ
アネート(NBDI)、1,3−ビス(イソシアナトメ
チル)シクロヘキサン(H6XDI)等のポリイソシア
ネート或いはこれらポリイソシアネートの三量体化合
物、これらポリイソシアネートとポリオールの反応生成
物等が好適に用いられる。
【0020】更に、ヒドロキシ(メタ)アクリレートと
しては、特に限定されることなく、例えば、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロイル
ホスフェート、4−ブチルヒドロキシ(メタ)アクリレ
ート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒド
ロキシプロピルフタレート、2−ヒドロキシ−3−(メ
タ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、
カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ
ート、エチレンオキサイド変性ヒドロキシ(メタ)アク
リレート、プロピレン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレ
ート、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド変性
ヒドロキシ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド
−テトラメチレンオキサイド変性ヒドロキシ(メタ)ア
クリレート、プロピレンオキサイド−テトラメチレンオ
キサイド変性ヒドロキシ(メタ)アクリレート等が挙げ
られ、中でも2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートが好
適に用いられる。
【0021】上記ウレタン(メタ)アクリレートの製造
方法については、ポリオール、ポリイソシアネート、ヒ
ドロキシ(メタ)アクリレートを反応させる方法であれ
ば特に限定されず、公知の方法が採用される。例えば、
ポリオール、ポリイソシアネート、ヒドロキシ(メ
タ)アクリレートの3成分を一括に混合して反応させる
方法、ポリオールとポリイソシアネートを反応させ
て、1分子当たり1個以上のイソシアネート基を含有す
るウレタンイソシアネート中間体を形成した後に該中間
体とヒドロキシ(メタ)アクリレートを反応させる方
法、ポリイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリ
レートを反応させて1分子当たり1個以上のイソシアネ
ート基を含有するウレタン(メタ)アクリレート中間体
を形成した後に該中間体とポリオールを反応させる方法
等が挙げられる。上記反応においては、反応を促進する
目的でジブチルチンジラウレート等の触媒を用いること
も好ましい。
【0022】本発明において、上記ウレタン(メタ)ア
クリレート系化合物(A1)は、架橋型高分子のマトリ
クス成分(A)全体に対して60〜95重量%含有する
ことが好ましく、より好ましくは70〜95重量%、特
に好ましくは75〜90重量%である。かかる含有量が
60重量%未満では活性エネルギー線による架橋反応に
よって得られるゲル状物が脆く、応力による変形に追従
しなくなり好ましくなく、95重量%を越えると系の粘
度が高くなり取り扱いに困難となり好ましくない。
【0023】更に、架橋型高分子のマトリクス成分
(A)として含有する重合性モノマー(A2)として
は、上記(1)で示されるものであれば特に限定され
ず、R1は水素又はメチル基、R2は水素、炭素数1〜1
8の直鎖又は分岐のアルキル基、k、l、mはいずれも
整数であり、k+l+m≧1(好ましくはk+l+m≧
3)であればよい。尚、式中[ ]内はブロック共重合
体又はランダム共重合体のいずれでもよい。
【0024】かかる重合性モノマー(A2)の具体例と
しては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコール−ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラ
メチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ
(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)
モノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクトキシポ
リエチレングリコール−ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。中でも、一般式(1)において、R1が水素又はメ
チル基、R2がメチル基で、kが3、9又は12、lが
0、mが0のメトキシポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート等が好適に用いられる。
【0025】本発明において、上記重合性モノマー(A
2)は、架橋型高分子のマトリクス成分(A)全体に対
して5〜40重量%含有することが好ましく、より好ま
しくは5〜30重量%、特に好ましくは10〜25重量
%である。かかる含有量が5重量%未満では系全体の粘
度が高くなり塗工困難となり好ましくなく、40重量%
を越えると硬化被膜が脆く破断しやすくなり好ましくな
い。
【0026】又、本発明では、上記重合性モノマー(A
2)以外に、必要に応じてその他の重合性モノマー(A
3)を含有してもよい。かかる重合性モノマー(A3)
としては、例えば、2−ビニルピロリドン、アクリロイ
ルモルフォリン、2−ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル、エチルエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、プロピルエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、フェニルエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート等の単官能モノマー、
【0027】エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テ
トラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフ
ェノールA型ジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキ
サイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコール
ジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリ
レート、フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アク
リレート、ヒドロキシピバリン酸変性ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート等の2官能モノマー、
【0028】トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシトリメチロールプロパン、グリセリンポリ
グリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート等の3官
能以上のモノマー等が挙げられる。
【0029】かかる重合性モノマー(A3)の配合量
は、架橋型高分子のマトリクス成分(A)全体に対して
20重量%未満であることが好ましい。
【0030】本発明に用いる電解質塩(B)としては、
通常の電解質として用いられるものであれば特に制限は
ないが、例えば、LiBR4(Rはフェニル基又はアル
キル基)、LiPF6、LiSbF6、LiAsF6、L
iBF4、LiCIO4、CF3SO3Li、(CF3
22NLi、(CF3SO23CLi、C69SO3
i、C817SO3Li、LiAlCl4、リチウムテト
ラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニ
ル]ボレー ト等の単独あるいは混合物等が挙げられ
る。中でも、CF3SO3Li、(CF3SO22NL
i、(CF3SO23CLi、C69SO3Li、C8
l7SO3Li等のスルホン酸系アニオンの電解質が好適
に用いられる。
【0031】かかる電解質塩(B)は、架橋型高分子の
マトリクス成分(A)と混合され、電解液となるわけで
あるが、該電解質塩(B)の含有量は、金属原子のモル
数と架橋型高分子中のエーテル性の酸素原子のモル数の
比が0.02〜0.1であることが好ましく、より好ま
しくは0.035〜0.06である。
【0032】架橋型高分子のマトリクス成分(A)と電
解質塩(B)を混合するに当たっては、ウレタン(メ
タ)アクリレート系化合物(A1)、重合性モノマー
(A2)、必要に応じて更にその他の重合性モノマー
(A3)及び電解質塩(B)を一括混合する方法、電
解質塩(B)を重合性モノマー(A2)必要に応じて更
に重合性モノマー(A3)に溶解した後ウレタン(メ
タ)アクリレート系化合物(A1)と混合する方法、等
が挙げられるが、取り扱いや混合効率の点での方法が
好ましい。
【0033】又、本発明では必要に応じて、電解質塩
(B)を非水系溶媒を用いて溶解して非水系電解液を調
製してもよく、該非水系溶媒としては、例えば、カーボ
ネート溶媒(プロピレンカーボネート、エチレンカーボ
ネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート)、アミド溶媒(N−メチル
ホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−エチ
ルアセトアミド、N−メチルピロジリノン)、ラクトン
溶媒(γ−ブチルラクトン、γ−バレロラクトン、5−
バレロラクトン、3−メチル−1,3オキサゾリジン−
2−オン等)、アルコール溶媒(エチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン、メチルセロソル
ブ、1,2ブタンジオール、1,3ブタンジオール、
1,4ブタンジオール、ジグリセリン、ポリオキシアル
キレングリコールシクロヘキサンジオール、キシレング
リコール等)、エーテル溶媒(メチラール、1,2―ジ
メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1−エト
キシ−2−メトキシエタン、アルコキシポリアルキレン
エーテル等)、ニトリル溶媒(ベンゾニトリル、アセト
ニトリル、3−メトキシプロピオニトリル等)、燐酸類
及び燐酸エステル溶媒(正燐酸、メタ燐酸、ピロ燐酸、
ポリ燐酸、亜燐酸、トリメチルホスフェート等)、2−
イミダゾリジノン類(1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノン等)、ピロリドン類、スルホラン溶媒(スルホ
ラン、テトラメチレンスルホラン)、フラン溶媒(テト
ラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、2,
5−ジメトキシテトラヒドロフラン)、ジオキソラン、
ジオキサン、ジクロロエタンの単独あるいは2種以上の
混合溶媒が使用できる。これらのうち好ましくはカーボ
ネート類、エーテル類、フラン溶媒である。
【0034】この場合、非水系電解液中の電解質塩
(B)の濃度としては非水系溶媒中、通常1.0〜7.
0モル/lの割合が好ましく、より好ましくは1.0〜
5.0モル/lの割合である。かかる割合が1.0モル
/l未満では充分な固体強度を有する固体電解質が得ら
れず、7.0モル/lを越えると電解質塩(B)の溶解
が難しくなり好ましくない。
【0035】非水系電解液の含有量は、架橋型高分子の
マトリクス成分(A)全体に対し、通常、200重量%
以上が好ましく、より好ましくは400〜900重量
%、特に好ましくは500〜800重量%である。かか
る割合が200重量%未満では充分に高いイオン伝導度
が得られず、900重量%を越えると非水系電解液の固
体化が困難となり好ましくない。
【0036】本発明による電解液(非水系電解液を含
む)の固体化は、上記架橋型高分子のマトリクス成分
(A)及び電解質塩(B)を含む電解液を密封容器に注
入するか、或いは支持体(例えば、フィルム、金属、金
属酸化物、ガラス等)にコーティングした後、活性光線
照射又は/及び熱で重合し、硬化することにより達成さ
れる。本発明においては、取り扱いや生産効率の点で活
性光線照射により重合し、硬化するほうが好ましい。
【0037】活性光線照射は通常、光、紫外線、電子
線、X線等により行われるが、中でも紫外線が好まし
く、紫外線照射に際しては、光源として、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メタル
ハライドランプ、ケミカルランプ等が用いられる。照射
量としては、特に限定されず適宜選択されるが、100
〜1000mJ/cm2、好ましくは100〜700m
J/cm2の積算照射量で、照射を行うことが好まし
い。
【0038】これらの活性光線照射により重合し、硬化
させる場合は、光重合開始剤(C)を架橋型高分子のマ
トリクス成分(A)100重量部に対して3重量部以
上、特には3〜5重量部含有させることが好ましい。光
重合開始剤(C)が3重量部未満では硬化が不充分とな
り未硬化物を含むため形状安定性が低下するとともに、
電気化学素子としての内部抵抗も高くなり好ましくな
い。
【0039】該光重合開始剤(C)としては、特に限定
されず、公知の光重合開始剤を用いることができるが、
例えば、ベンゾフェノン、P,P′−ビス(ジメチルア
ミノ)ベンゾフェノン、P,P′−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン、P,P′−ビス(ジブチルアミ
ノ)ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテル、ベン
ゾインフェニルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテ
ル、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、
ベンジルジフェニルジスルフィド、ベンジルジメチルケ
タール、ジベンジル、ジアセチル、アントラキノン、ナ
フトキノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾ
フェノン、ジクロロアセトフェノン、2−クロロチオキ
サントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、2,2−ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノ
ン、フェニルグリオキシレート、α−ヒドロキシイソブ
チルフェノン、ジベンゾスパロン、1−(4−イソプロ
ピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プ
ロパノン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、トリブロモ
フェニルスルホン、トリブロモメチルフェニルスルホ
ン、メチルベンゾイルホルメート、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、更には
2,4,6−[トリス(トリクロロメチル)]−1,
3,5−トリアジン、2,4−[ビス(トリクロロメチ
ル)]−6−(4’−メトキシフェニル)−1,3,5
−トリアジン、2,4−[ビス(トリクロロメチル)]
−6−(4’−メトキシナフチル)−1,3,5−トリ
アジン、2,4−[ビス(トリクロロメチル)]−6−
(ピペロニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−
[ビス(トリクロロメチル)]−6−(4’−メトキシ
スチリル)−1,3,5−トリアジン等のトリアジン誘
導体、アクリジン及び9−フェニルアクリジン等のアク
リジン誘導体、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)
−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビ
イミダゾール、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)
−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,1’−ビ
イミダゾール、2,2’−ビス(o−フルオロフェニ
ル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,1’
−ビイミダゾール、2,2’−ビス(o−メトキシフェ
ニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,
1’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(p−メトキシ
フェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−
1,1’−ビイミダゾール、2,4,2’,4’−ビス
[ビ(p−メトキシフェニル)]−5,5’−ジフェニ
ル−1,1’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,
4−ジメトキシフェニル)−4,5,4’,5’−ジフ
ェニル−1,1’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(p−メチルチオフェニル)−4,5,4’,5’−ジ
フェニル−1,1’−ビイミダゾール、ビス(2,4,
5−トリフェニル)−1,1’−ビイミダゾール等や特
公昭45−37377号公報に開示される1,2’−、
1,4’−、2,4’−で共有結合している互変異性体
等のヘキサアリールビイミダゾール誘導体、トリフェニ
ルフォスフィン、そのほかにも2−ベンゾイル−2−ジ
メチルアミノ−1−[4−モルフォリノフェニル]−ブ
タン等が挙げられ、これら1種又は2種以上が用いられ
る。
【0040】又、熱により重合し、硬化させる場合は、
熱重合開始剤(D)を架橋型高分子のマトリクス成分
(A)100重量部に対して、1〜10重量部、特には
3〜7重量部含有させることが好ましい。熱重合開始剤
(D)が1重量部未満では硬化が不充分となり未硬化物
を含むため形状安定性が低下するとともに、電気化学素
子としての内部抵抗も高くなり、10重量部を越えると
架橋が進み過ぎ脆くなり好ましくない。
【0041】かかる熱重合開始剤(D)としては、特に
限定されないが、例えばアゾビスイソブチロニトリル、
ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、エチルメチルケトンペルオキシド、ビス−(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、
ジイソプロピルパーオキシジカーボネート等のパーオキ
シジカーボネート等が挙げられる。又、光及び熱を併用
して重合し、硬化させる場合は、上記の光重合開始剤
(C)と上記熱重合開始剤(D)を併用して含有させる
ことが好ましい。
【0042】更に、本発明では必要に応じて、増感剤、
貯蔵安定剤等も併用される。増感剤としては、尿素、ニ
トリル化合物(N,N−ジ置換−P−アミノベンゾニト
リル等)、燐化合物(トリ−n−ブチルホスフィン等)
が好ましく、貯蔵安定剤としては、第4級アンモニウム
クロライド、ベンゾチアゾール、ハイドロキノンが好ま
しい。
【0043】かくして、架橋型高分子のマトリクス成分
(A)と電解質塩(B)からなり、該マトリクス成分
(A)の重合反応により作製された高分子固体電解質が
得られるが、本発明の高分子固体電解質は、液漏れ等を
起こすことなく、電極との界面抵抗が低くすることがで
き、イオン伝導度が高く、固体強度に優れ、充放電特性
(充放電の繰り返しによる劣化がない)にも優れるた
め、一次電池、二次電池、センサー、エレクトロクロミ
ック素子、電気化学FET等の電気化学反応を利用した
電気化学素子に用いることができ、特に二次電池に応用
した場合には大きな効果を示す。
【0044】本発明の電気化学素子に用いる電極は、必
要によりバインダー、導電剤を用いて成型される。バイ
ンダーとしてはポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ
化ピニリデン等の有機フッ素高分子、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のボリオレフィン、ポリアニリン、ボリ
アルキルチオフェン等の可溶性導電性高分子を例示でき
るが、これらに限定されるものではない。
【0045】導電剤としてはグラファイト、カーボンブ
ラック、アセチレンブラック、ケッチエンブラック等の
導電性炭素、ニッケル、銅、チタン、ステンレス鋼等の
金属あるいは合金、酸化チタン、酸化インジウム等の導
電性酸化物等、ポリピロール等の導電性高分子材料が挙
げられるが、導電性炭素が少量の添加量で導電性を改善
することができ好ましい。
【0046】本発明の二次電池は、基本的には正極、
負極及び高分子固体電解質から構成され、必要によりセ
パレータを用いてもよい。セパレータとしては、電解質
溶液のイオン移動に対して低抵抗であり、かつ、溶液保
持性に優れたものが用いられ、例えば、ポリエステル、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル
系共重合体ケン化物等の1種以上の材質から選ばれる不
織布又は織布が挙げられ、短絡を完全に防止することが
できる。本発明の高分子固体電解質そのものにセパレー
タとしての機能を持たせる場合はこれらは不要である。
【0047】本発明の二次電池の正極活物質としては、
無機系活物質、有機系活物質、これらの複合体が例示で
きるが、無機系活物質あるいは無機系活物質と有機系活
物質の複合体が、特にエネルギー密度が大きくなる点か
ら好ましい。
【0048】無機系活物質としては、MnO2、Mn2
3、CoO2、NiO2、TiO2、V 25、V38、Cr
23、Fe2(SO43、Fe2(MoO23、Fe
2(WO23等の金属酸化物、TiS2、MoS2、Fe
S等の金属硫化物、これらの化合物とリチウムの複合酸
化物が挙げられる。有機系活物質としてはポリアセチレ
ン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポ
リアルキルチオフェン、ポリカルバゾール、ポリアズレ
ン、ポリジフェニルベンジン等の導電性高分子、炭素体
から選ばれる1種又はそれ以上の複合体等が挙げられ
る。
【0049】本発明の二次電池の負極活物質としては、
リチウムや、アルミニウム、鉛、シリコン、マグネシウ
ム等の金属とリチウムとの合金、ポリピリジン、ポリア
セチレン、ポリチオフェンあるいはこれらの誘導体のカ
チオンドープ可能な導電性高分子、リチウムを吸蔵可能
な炭素体、SnO2、TiO2等の金属酸化物が挙げら
れ、中でも炭素体がサイクル寿命、エネルギー密度の点
で最も好ましい。炭素体としては、天然黒鉛、石炭コー
クス、石油コークスの他、有機化合物を原料とした熱分
解炭素、天然高分子、合成性高分子を焼成することによ
り得られる炭素体が挙げられる。本発明の二次電池、特
にリチウムイオンポリマー二次電池の形態は、特に限定
するものではないが、コイン、シート、円筒、ガム等、
種々の形態の電池に実装することができる。
【0050】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例中「%」、「部」とあるのは、断り
のない限り重量基準を意味する。
【0051】以下のウレタン(メタ)アクリレート系化
合物(A1)、上記一般式(1)で示される重合性モノ
マー(A2)、電解質塩(B)、光重合開始剤(C)を
用意した。
【0052】[ウレタン(メタ)アクリレート系化合物
(A1)] ・ウレタンアクリレート(A1−1)の製造 撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に乾燥空気ガスを導入させた後、イソホロンジ
イソシアネート(デグサ・ヒュルス社製、「VESTA
NAT IPDI」)160部、エチレンオキサイド/
プロピレンオキサイドブロックポリエーテルポリオール
(旭電化工業社製、「CM−211」、重量平均分子量
約2100)755部を仕込み、70℃に昇温後、2−
ヒドロキシエチルアクリレート85部、ハイドロキノン
モノメチルエーテル0.4部、及びジブチルチンジラウ
レート(東京ファインケミカル社製、「LIOI」)
0.1部の混合液体を3時間かけて均一滴下し、反応を
行った。滴下完了後、約5時間反応を続けた後、IR測
定の結果によりイソシアネートの消失を確認し反応を終
了し、ウレタンアクリレート(A1−1)を得た(固形
分:99.8%、数平均分子量:4300)。
【0053】・ウレタンアクリレート(A1−2)の製
撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に乾燥空気ガスを導入させた後、イソホロンジ
イソシアネート(デグサ・ヒュルス社製、「VESTA
NAT IPDI」)115部、エチレンオキサイド/
プロピレンオキサイドブロックポリエーテルポリオール
(旭電化工業社製、「AM−505」、重量平均分子量
約4800)825部を仕込み、70℃に昇温後、2−
ヒドロキシエチルアクリレート60部、ハイドロキノン
モノメチルエーテル0.4部、及びジブチルチンジラウ
レート(東京ファインケミカル社製、「LIOI」)
0.1部の混合液体を3時間かけて均一滴下し、反応を
行った。滴下完了後、約5時間反応を続けた後、IR測
定の結果によりイソシアネートの消失を確認し反応を終
了し、ウレタンアクリレート(A1−2)を得た(固形
分:99.7%、数平均分子量:5800)。
【0054】・ウレタンアクリレート(A1−3)の製
撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に乾燥空気ガスを導入させた後、イソホロンジ
イソシアネート(デグサ・ヒュルス社製、「VESTA
NAT IPDI」)101部、エチレンオキサイド/
プロピレンオキサイドランダムポリエーテルポリオール
(旭電化工業社製、「PR−3007」、重量平均分子
量約3000)681部を仕込み、70℃に昇温後、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工
業社製、「ビスコート#300」)218部、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル0.4部、及びジブチルチン
ジラウレート(東京ファインケミカル社製、「LIO
I」)0.1部の混合液体を3時間かけて均一滴下し、
反応を行った。滴下完了後、約5時間反応を続けた後、
IR測定の結果によりイソシアネートの消失を確認し反
応を終了し、ウレタンアクリレート(A1−3)を得た
(固形分:98.0%、数平均分子量:4000)。
【0055】・ウレタンアクリレート(A1−4)の製
撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に乾燥空気ガスを導入させた後、イソホロンジ
イソシアネート(デグサ・ヒュルス社製、「VESTA
NAT IPDI」)61部、エチレンオキサイド/プ
ロピレンオキサイドブロックポリエーテルポリオール
(旭電化工業社製、「PR−5007」、重量平均分子
量約4700)857部を仕込み、70℃に昇温後、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工
業社製、「ビスコート#300」)82部、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル0.4部、及びジブチルチンジ
ラウレート(東京ファインケミカル社製、「LIO
I」)0.1部の混合液体を3時間かけて均一滴下し、
反応を行った。滴下完了後、約5時間反応を続けた後、
IR測定の結果によりイソシアネートの消失を確認し反
応を終了し、ウレタンアクリレート(A1−4)を得た
(固形分:98.0%、数平均分子量:7200)。
【0056】・ウレタンアクリレート(A1−5)の製
撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に乾燥空気ガスを導入させた後、イソホロンジ
イソシアネート(デグサ・ヒュルス社製、「VESTA
NAT IPDI」)96部、エチレンオキサイド/テ
トラメチレンオキサイドランダムポリエーテルポリオー
ル(日本油脂社製、「ユニセーフDC−3000」、重
量平均分子量約3000)871部を仕込み、70℃に
昇温後、2−ヒドロキシエチルアクリレート33部、ハ
イドロキノンモノメチルエーテル0.4部、及びジブチ
ルチンジラウレート(東京ファインケミカル社製、「L
IOI」)0.1部の混合液体を3時間かけて均一滴下
し、反応を行った。滴下完了後、約5時間反応を続けた
後、IR測定の結果によりイソシアネートの消失を確認
し反応を終了し、ウレタンアクリレート(A1−5)を
得た(固形分:98%、数平均分子量:18000)。
尚、上記の数平均分子量はGPC測定(ポリスチレン基
準)により測定したものである。
【0057】[一般式(1)で示される重合性モノマー
(A2)] ・メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート
(A2−1) (一般式(1)においてR1が水素、R2がメチル基、k
が3、lが0、mが0) ・メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート
(A2−2) (一般式(1)においてR1が水素、R2がメチル基、k
が9、lが0、mが0) ・メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート
(A2−3) (一般式(1)においてR1が水素、R2がメチル基、k
が12、lが0、mが0)
【0058】[電解質塩(B)] ・LiN(CF3SO22(B−1) ・LiBF4(B−2) [光重合開始剤(C)] ・1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、「イルガキ
ュア184」)(C−1)
【0059】実施例1 電解質塩(B)としてのLiN(CF3SO22(B−
1)5部及びLiBF4(B−2)10部を、重合性モ
ノマー(A2)としてのメトキシポリエチレングリコー
ルモノアクリレート(一般式(1)においてR1が水
素、R2がメチル基、kが3、lが0、mが0)(A2
−1)37部に溶解した後、該溶解液28.1部に、ウ
レタンアクリレート(A1−1)80部、光重合開始剤
(C)としての1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェ
ニル−ケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社
製、「イルガキュア184」)(C−1)3部を添加混
合し溶解して、光重合性溶液(電解液)(イ−1)を調
製した。
【0060】そして、光重合性溶液(イ−1)をイオン
伝導度測定用セルに入れ、コールドミラー集光装置付高
圧水銀灯にて照射量500mJ/cm2で照射し、電解
液を固体化した。得られた高分子固体電解質について、
イオン伝導度、複素ずり弾性率を下記の通り評価した。
【0061】(イオン伝導度)イオン伝導度の測定は、
測定温度25℃で、対極として、底面を除いた内周面を
絶縁テープで被覆したSUS製円筒状容器(内径20m
m)を用い、この容器内に固体電解質を充填し、その固
体電解質表面に、作用極として、直径18mmのSUS
製円柱体を圧着させることによって行った(イオン伝導
度測定用セル)。
【0062】(複素ずり弾性率)複素ずり弾性率は、貯
蔵弾性率(G1)と損失弾性率(G2)から次式で求めら
れる。(TA Instruments社製のAR−1
000を用い、測定温度30℃、測定周波数10-2〜1
(Hz)にて測定した。) 複素ずり弾性率=(G1 2+G2 21/2
【0063】実施例2〜6 表1に示す如き配合組成にした以外は実施例と同様にし
て光重合性溶液(電解液)(イ−2)〜(イ−6)を調
製し、実施例1と同様に固体化し、高分子固体電解質を
得た。得られた高分子固体電解質について実施例1と同
様にイオン伝導度、弾性率を評価した。実施例の評価結
果を表2に示す。
【0064】 〔表1〕 ウレタンアクリレート 重合性 電解質塩 光重合 光重合性 系化合物 モノマー 開始剤 溶液 (A1) (A2) (B) (C) (電解液) 種類(部) 種類(部) 種類(部) 種類(部) 実施例1 A1-1(80) A2-1(20) B-1(2.7) C-1(4) イ−1 B-2(5.4) 〃 2 A1-2(70) A2-2(30) B-1(4.5) C-1(4) イ−2 B-2(6.0) 〃 3 A1-3(70) A2-1(30) B-1(3.0) C-1(4) イ−3 B-2(6.0) 〃 4 A1-4(65) A2-1(35) B-1(23.0) C-2(4) イ−4 B-2(---) 〃 5 A1-5(70) A2-1(30) B-1(5.0) C-1(4) イ−5 B-2(5.3) 〃 6 A1-1(90) A2-3(10) B-1(5.0) C-1(4) イ−6 B-2(4.9) 注)表中、(部)は配合量を示す。
【0065】
【0066】比較例1 実施例1において、ウレタンアクリレート(A1−1)
をトリメチロールプロパントリアクリレートに変更した
以外は同様に行い、光重合性溶液(イ−7)を調製し、
実施例1と同様に固体化し、高分子固体電解質を得た。
得られた高分子固体電解質について実施例1と同様にイ
オン伝導度、弾性率を評価したところ、イオン伝導度は
3.6×10-4s/cm、複素ずり弾性率は6.3×1
6Paであった。これは固体強度については充分なも
のであったが、イオン伝導度についてはかなり劣るもの
であった。
【0067】比較例2 実施例1において、重合性モノマー(A2)としてのメ
トキシポリエチレングリコールモノアクリレート(一般
式(1)においてR1が水素、R2がメチル基、kが3、
lが0、mが0)(A2−1)を用いなかった以外は同
様に行い、光重合性溶液(イ−9)を調製し、実施例1
と同様に固体化し、高分子固体電解質を得ようとした
が、粘度が3万〜6万mPa・s(常温)となり非常に
高く、取り扱いが困難で、実用的ではなかった。
【0068】実施例7電気化学素子の作製 ・正極の作製 硫酸及び酸化剤として過硫酸アンモニウムを用いて化学
重合で合成したポリアニリン12部をN−メチルピロリ
ドン60部に溶解し、該溶液に結晶性五酸化バナジウム
(平均粒径2.5μm)を加えて、不活性雰囲気下でロ
ールラミ法を用いて混合分散して正極用塗料を調製し
た。これを大気中にワイヤーバーを用いて20μmアル
ミニウム電解箔上に塗布し、100℃15分間乾燥さ
せ、膜厚30μmの正極を作製した。
【0069】・負極の作製 ポリフッ化ビニリデン(呉羽化学KF−1000)15
部をN−メチルピロリドン35部に溶解し、更に溶液に
天然黒鉛を50部加えた組成物をロールミル法にて不活
性雰囲気下で混合分散して、負極用塗料を調製した。こ
れを大気中にてワイヤーバーにて20μm銅箔上に塗布
し、80℃20分間乾燥させ、膜厚60μmの電極を作
製した。
【0070】上記正極及び負極に上記光重合性溶液(電
解液)(イ−1)を浸透させ、高圧水銀灯にて照射量5
00mJ/cm2を照射して、電解液を固体化した。こ
れを、発電素子部に均一に圧力をかけつつ三辺を封止
し、残りの一辺を減圧下、封止して電池を作製した。得
られた電池の充放電特性について下記の通り評価した。
【0071】充放電試験は北斗電工社製HJ−201B
充放電測定装置を用いて、900mAの電流、4.2V
の電圧で2.5時間充電し、1時間の休止後、900m
Aの電流で電池電圧が3Vまで放電し、この充放電を繰
り返した。この時の初期と250サイクル目の容量維持
率を測定したところ、90%であった。又、短絡しない
充分な固体強度をもった電気化学素子が作製できた。
【0072】実施例8〜12 実施例7において、光重合性溶液(電解液)(イ−1)
を、光重合性溶液(電解液)(イ−2)〜(イ−6)に
変更した以外は同様に行い、電池を作製し、得られた電
池の充放電特性を評価した。又、これらの電池は短絡し
ない充分な固体強度をもった電気化学素子として作製で
きた。実施例の結果を表3に示す。
【0073】
【0074】
【発明の効果】本発明は、架橋型高分子のマトリクス成
分(A)と電解質塩(B)からなり、該マトリクス成分
(A)の重合反応により作製された高分子固体電解質に
おいて、該マトリクス成分(A)として、少なくともウ
レタン(メタ)アクリレート系化合物(A1)及び上記
一般式(1)で示される重合性モノマー(A2)を含有
してなるため、液漏れ等を起こすことなく、イオン伝導
度が高く、均一性に優れ、電気化学素子用固体電解質と
しての使用に充分な固体強度を有し、充放電特性(充放
電の繰り返しによる劣化がない)にも優れた高分子固体
電解質が得られるものであり、該高分子固体電解質を用
いた電気化学素子、特に、二次電池、とりわけリチウム
イオンポリマー二次電池は非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/00 C08K 5/00 C08L 71/00 C08L 71/00 A H01B 1/06 H01B 1/06 A Fターム(参考) 4J002 BG071 BQ001 CH051 DD036 EV256 EZ006 FD206 4J011 AC04 PA06 PA45 PA49 QA04 QB16 QB24 SA02 SA05 SA32 SA34 SA36 SA52 SA54 SA63 SA64 SA78 SA83 UA01 UA08 VA05 WA10 XA02 4J027 AC02 AC03 AC04 AC06 AG04 AG09 AG12 AG13 AG23 AG24 CB04 CB09 CB10 CC02 CC03 5G301 CA30 CD01 5H029 AJ02 AJ06 AJ15 AK02 AK03 AK05 AK06 AK16 AK18 AL02 AL06 AL11 AL12 AL16 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ02 BJ03 BJ04 CJ02 EJ12 HJ01 HJ02 HJ11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋型高分子のマトリクス成分(A)と
    電解質塩(B)からなり、該マトリクス成分(A)の重
    合反応により作製された高分子固体電解質において、該
    マトリクス成分(A)として、少なくともウレタン(メ
    タ)アクリレート系化合物(A1)及び下記一般式
    (1)で示される重合性モノマー(A2)を含有してな
    ることを特徴とする高分子固体電解質。 【化1】 ここで、R1は水素又はメチル基、R2は水素、炭素数1
    〜18の直鎖又は分岐のアルキル基、k、l、mはいず
    れも整数で、k+l+m≧1である。
  2. 【請求項2】 架橋型高分子のマトリクス成分(A)と
    電解質塩(B)からなる混合物が光硬化又は/及び熱硬
    化されてなることを特徴とする請求項1記載の高分子固
    体電解質。
  3. 【請求項3】 ウレタン(メタ)アクリレート系化合物
    (A1)が、ポリオール、ポリイソシアネート、ヒドロ
    キシ(メタ)アクリレートを反応させてなるものである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の高分子固体電解
    質。
  4. 【請求項4】 ポリオールが、分子量200〜6000
    で、かつエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
    テトラメチレンオキサイド、エチレンオキサイド/プロ
    ピレンオキサイドのランダム又はブロック共重合体、エ
    チレンオキサイド/テトラメチレンオキサイドのランダ
    ム又はブロック共重合体、プロピレンオキサイド/テト
    ラメチレンオキサイドのランダム又はブロック共重合
    体、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド/テト
    ラメチレンオキサイドのランダム又はブロック共重合体
    から選ばれる少なくとも1種の構造を有するポリエーテ
    ルポリオールであることを特徴とする請求項3記載の高
    分子固体電解質。
  5. 【請求項5】 一般式(1)で示される重合性モノマー
    (A2)が、メトキシポリエチレングリコールモノ(メ
    タ)アクリレートであることを特徴とする請求項1〜4
    いずれか記載の高分子固体電解質。
  6. 【請求項6】 架橋型高分子のマトリクス成分(A)に
    対して、ウレタン(メタ)アクリレート(A1)が60
    〜95重量%、一般式(1)で示される重合性(A2)
    が5〜40重量%であることを特徴とする請求項1〜5
    いずれか記載の高分子固体電解質。
  7. 【請求項7】 更に、光重合開始剤(C)又は/及び熱
    重合開始剤(D)を含有してなることを特徴とする請求
    項1〜6いずれか記載の高分子固体電解質。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか記載の高分子固体
    電解質を構成要素として有することを特徴とする電気化
    学素子。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7いずれか記載の高分子固体
    電解質を用いることを特徴とするリチウムイオンポリマ
    ー二次電池。
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