JP2004133661A - インタフェースユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄なバス使用権の行使を省いてデータ転送効率を向上させる。
【解決手段】出力処理対象である画像データがRAM26から読み出され、CMYKデータ毎のデータ量が演算される。演算されたデータ量に応じて、各色データを独立にプリンタ70へ出力する処理を行うドータボード14のバス使用権が決定される。このとき、データ量が多い色データの順に優先的にドータボード14のバス使用権が決定され、且つデータ量が多い色データを処理するドータボード14ほどバースト長が大きくなるようにバス使用権が決定される。ドータボード14からバス使用権要求信号が出力されると、上記優先順位及びバースト長に基づいてバスの制御がなされ、この制御に基づいてRAM26からドータボード14へ画像データの転送が行われる。
【選択図】 図3
【解決手段】出力処理対象である画像データがRAM26から読み出され、CMYKデータ毎のデータ量が演算される。演算されたデータ量に応じて、各色データを独立にプリンタ70へ出力する処理を行うドータボード14のバス使用権が決定される。このとき、データ量が多い色データの順に優先的にドータボード14のバス使用権が決定され、且つデータ量が多い色データを処理するドータボード14ほどバースト長が大きくなるようにバス使用権が決定される。ドータボード14からバス使用権要求信号が出力されると、上記優先順位及びバースト長に基づいてバスの制御がなされ、この制御に基づいてRAM26からドータボード14へ画像データの転送が行われる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インタフェースユニットに関し、特に、ホストコンピュータと印刷機器等のデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、印刷システム等において、ホストコンピュータにデータ出力機器であるプリンタを直接接続できない場合には、ホストコンピュータとプリンタとの間にインタフェースユニットを介在させて接続するようにしている。
【0003】
このような印刷システムにおいて、カラー印刷処理を行うシステムでは、印刷対象である画像データを構成する4色の色データ(C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック))を独立に生成し、インタフェースユニットを介して各々の色データを独立にプリンタへ送出する方式が広く用いられている。この方式の印刷システムでは、例えば、インタフェースユニットのマザーボードにメモリ及びドータボードが接続される。メモリにはホストコンピュータから入力された画像データが一旦格納される。ドータボードは、インタフェースユニットのマザーボードに配設された汎用バス(例えば、PCIバス)に接続され、上記メモリからPCIバスを介して転送された各色データを独立にプリンタに出力する処理を行う。
【0004】
各色データをメモリから各ドータボードに転送するには、まずバス使用権を調停するアービタに対して各ドータボードからバス使用権要求が送出される。アービタは、送出されたバス使用権要求を調停し、各ドータボードに対してバス使用の許可を順に与える。各色データは、使用許可の与えられたドータボードに順に転送される。従来では、インタフェースユニットの各ドータボードには全て公平にバス使用権が与えられ、1回のデータ転送量は固定とされている。
【0005】
すなわち、図6に示されるように、従来は、各ドータボードからバス使用権要求信号がアービタに送出され、それぞれの要求に対して均等にバス使用権が付与されて順にデータが転送される。各々の色について転送すべきデータが有るうちは(図中の○)問題ないが、データ量の少ない色については、他の色に比して早い段階でデータ転送が完了してしまい、転送すべきデータが無くなる(図中の×)。
【0006】
ところで、バスのアービトレーション(調停処理)を適切に行う装置としては、複数のデバイスが接続される汎用バスを介して画像形成を行う場合に、バスの使用優先度を切り替えることによって、データのオーバランの発生を防ぐ画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
また、バスの優先度を切り替える処理をバスの要求が無くなった時点で行うことにより、優先度切り替えに伴うバスの割り当て順序の混乱を防止するバス制御装置も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
更にまた、転送するデータのアドレス及びデータ長に基づいて、バースト転送のみ可能なバスとシングル転送が可能なバスのいずれかを選択してデータを転送するバス制御装置も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0009】
また、外部に設けたスイッチの値に応じて、入出力機器を利用する制御側または入出力機器に利用される従属側のいずれかに動作を切り替える複合機器の制御装置(例えば、特許文献4参照。)や、ネットワークに接続された印刷装置等の機器の機能と、印刷する画像情報とに基づいて、転送先の印刷装置を選択し、選択した印刷装置の特徴に基づいて画像情報を編集して転送する情報処理装置(例えば、特許文献5参照。)、第1のバスと第2のバスのそれぞれの側のアービタに対して同時にバス使用権要求信号を送ることによりアービトレーション・レイテンシを低減するバスアービトレーション制御装置およびバスシステムも知られている(例えば、特許文献6参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−332924号公報
【特許文献2】
特開2000−215157号公報
【特許文献3】
特開2000−215155号公報
【特許文献4】
特開2000−215149号公報
【特許文献5】
特開2001−243032号公報
【特許文献6】
特開2000−259555号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように各ドータボードにバス使用権が公平に与えられた従来の印刷システムでは、画像データを構成する各色データのデータ量が均等である場合には問題ないが、色データ毎にデータ量が偏っている場合にはメモリと各ドータボード間のデータ転送効率が悪化する、という問題がある。
【0012】
また、各ドータボードの1回のデータ転送量については固定であるため、転送すべきデータ量が多い色データについては、1回のデータ転送量が小さいとドータボードから送出されるバス使用権要求回数が増大し、データ転送効率が悪化する、という問題がある。
【0013】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、画像データ量とバス使用権とをリンクさせ、無駄なバス使用権の行使を省いてデータ転送効率を向上させることができるインタフェースユニットを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明のインタフェースユニットは、ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、データ量が多い色データの順に優先的に前記処理手段のバス使用権を設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0015】
請求項1記載の発明は、複数の処理手段は、ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎にデータ出力機器へ出力する。処理手段のバス使用権は、データ量が多い色データの順に優先的に設定され、設定されたバス使用権に基づいて処理手段のバスの使用が制御される。
【0016】
これにより、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど優先的にバス使用権が与えられることとなるので、各処理手段のバス使用権の優先順位を均等としていた従来のインタフェースユニットに比してデータ転送効率が大幅に向上し、データ転送速度を上げることができる。
【0017】
また、請求項2記載の発明のインタフェースユニットは、ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように前記処理手段のバス使用権を設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0018】
請求項2記載の発明では、処理手段のバス使用権は、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように設定される。
【0019】
このように、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるようバス使用権が与えられることから、データ量が多い色データを処理する処理手段ほどバス使用権要求頻度が少なくなり、データ転送効率が大幅に向上し、データ転送速度を上げることができる。
【0020】
なお、データ転送をバーストモードで行う場合には、データ量の多い色データを処理する処理手段についてバースト長を大きくすることによって、1回のデータ転送量を多くすることができる。
【0021】
また、請求項3記載の発明のインタフェースユニットは、ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、データ量が多い色データの順に優先的に前記処理手段のバス使用権を設定すると共に、設定したバス使用権においてデータ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0022】
請求項3記載の発明では、処理手段のバス使用権は、データ量が多い色データの順に優先的に設定され、且つ設定されたバス使用権はデータ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように設定される。
【0023】
これにより、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど優先的で、且つ1回のデータ転送量が多くなるようバス使用権が与えられることとなる。よって、請求項1及び請求項2の発明に比してデータ転送効率が大幅に向上し、データ転送速度を上げることができる。
【0024】
なお、請求項1乃至請求項3記載の発明において、バス優先権を決定するための各色のデータ量の単位は、ページ毎でもよいし、画像ブロック毎でもよく、どのような単位であってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
なお、以下では、本発明を印刷システムに適用した場合について説明する。
【0027】
図1に示されるように、本実施の形態の印刷システムは、ホストコンピュータ60と、プリンタ70とが、インタフェースユニット10を介して接続されている。ホストコンピュータ60は、インタフェースユニット10と汎用インタフェース(I/F)及び汎用ケーブルにより接続されており、ホストコンピュータ60からインタフェースユニット10に印刷処理対象の画像データ等が出力される。また、プリンタ70は、インタフェースユニット10と専用I/F及び専用ケーブルにより接続されており、ホストコンピュータ60の汎用I/Fからインタフェースユニット10を介して入力された画像データに基づいてカラー印刷処理を実行する。
【0028】
図2に示されるように、インタフェースユニット10には、マザーボード12が設けられている。マザーボード12には、CPU16が設けられている。CPU16には、CPUコア18と、RAM26と接続されたCCU20と、PCIブリッジ22とが設けられている。
【0029】
また、マザーボード12には、拡張バスとして複数のPCIバス34、36、38が設けられており、PCI−PCIブリッジ30、42により相互接続されている。
【0030】
PCIバス34は、PCIブリッジ22によりCPU16の内部バスと相互接続されている。
【0031】
PCIバス36には、SCSIやRS232C等の汎用入出力I/F28が接続されている。汎用入出力I/F28にはホストコンピュータ60から画像データが入力される。入力された画像データは上述のRAM26に一旦格納される。
【0032】
また、PCIバス(OBUS)38には、4枚のドータボード14が接続されている。ドータボード14は、RAM26から画像データを読み出してプリンタ70に出力する処理を行うための基板である。なお、画像データは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色データ毎にプリンタ70に出力されて処理されるため、ドータボード14は各色データ毎に設けられている。各ドータボード14には、PCIバス44が設けられ、PCI−PCIブリッジ48によりマザーボード12のOBUS38と相互接続されている。また、PCIバス44にはプリンタ70と接続するための専用出力I/F46が設けられ、RAM26から転送された各色毎の画像データがプリンタ70に出力される。
【0033】
また、CPU16のPCIブリッジ22には、CBUSアービタ24が設けられている。また、PCI−PCIブリッジ30には、OBUSアービタ32が設けられている。CBUSアービタ24は、OBUSアービタ32に対してバス使用権の設定情報を出力する。OBUSアービタ32は、CBUSアービタ24からの設定情報に基づいてOBUS38に接続された各ドータボード14のバス使用権を調停する。
【0034】
以下、図3及び図4のフローチャートを用いて、CBUSアービタ24及びOBUSアービタ32による本実施の形態のアービトレーションの詳細を説明する。なお、本実施の形態において、RAM26から各ドータボード14へのデータ転送は、バーストモードで行われる。
【0035】
図3は、CBUSアービタ24で行われる処理の流れを示している。ホストコンピュータ60から出力された画像データが汎用入出力I/F28を介してRAM26に格納された後、ステップ100で、RAM26から各色毎にデータが読み出され、各色毎のデータ量が演算される。
【0036】
ステップ102で、演算されたデータ量に基づいて、各色の優先順位及びバースト長が決定される。優先順位は、データ量の多い順に優先度が高くなるよう決定される。例えば、CMYKの順にデータ量が多くなる場合には、優先順位は高い方からKYMCの順に決定される。また、データ量の多い色データについてはバースト長が大きくなるよう、また、データ量の少ない色データについてはバースト長が小さくなるよう決定される。例えば、単純にデータ量の多い色データから順に、バースト長が8、4、2、1となるようにしてもよいし、データ量とそれに応じたバースト長の対応関係を予め定めておき、その対応関係に基づいてバースト長を決定してもよい。なお、バースト長については、プリンタ70の印刷特性も考慮されて決定されればなお好ましい。また、決定された優先順位及びバースト長はCBUSアービタ24のコントロールレジスタ(図2には図示せず)等に格納される。
【0037】
ステップ104で、ドータボード14のバス使用権要求信号(図2の点線の矢印)がOBUSアービタ32から入力されたか否かが判断される。OBUSアービタ32からバス使用権要求信号が入力されたと判断された場合には、ステップ106で、入力されたバス使用権要求信号が、CMYK4枚のドータボード14のうち、どのドータボード14からの要求信号であるかが判別される(要求元ドータボードの判別)。
【0038】
ステップ108で、ステップ102で予め決定された優先順位が上述したコントロールレジスタから読み出され、要求元ドータボード14が、読み出された優先順位に一致しているか否かが判断される。一致していると判断された場合には、ステップ110で、バスの使用を許可するバス使用許可信号とコントロールレジスタから読み出されたバースト長を示す情報とがOBUSアービタ32に出力される(図2の斜線の矢印)。これによりOBUSアービタ32でバス使用権の調停が行われる(後述)。
【0039】
ステップ112で、RAM26に格納された全画像データが転送済みとなったと判断されるまで、ステップ104からステップ112までの処理が繰り返される。
【0040】
図4は、OBUSアービタ32で行われる処理の流れを示している。ステップ200で、ドータボード14からバス使用権要求信号が入力されたかが判断される。バス使用権要求信号が入力されたと判断された場合には、ステップ202で、入力されたバス使用権要求信号がCBUSアービタ24に転送される。
【0041】
バス使用権要求信号がCBUSアービタ24に入力されると、上述したように、CBUSアービタ24で図3のステップ104からステップ110までの処理が実行される。OBUSアービタ32では、ステップ204では、CBUSアービタ24からバス使用許可信号及びバースト長情報が入力されたか否かが判断される。CBUSアービタ24からバス使用許可信号及びバースト長情報が入力されたと判断された場合には、ステップ206で、バス使用権の要求元であるドータボード14に対してバス使用許可信号を出力し、入力されたバースト長情報に基づいて、OBUS38のコントロールレジスタ(図2には図示せず)にバースト長が設定される。
【0042】
ドータボード14に対してOBUSアービタ32からバスの使用許可信号が出力されると、RAM26から該当のドータボード14に対して、上記設定されたバースト長で画像データがバースト転送される(図2の白抜きの矢印)。
【0043】
以上説明した処理により、データ量の多い色データが優先的に転送されると共に、バースト長についても、データ量の多い色データについては、1回のデータ転送量が多くなるようバースト長が設定されるため、データ転送が効率化すると共に、データ転送処理が高速化する。また、色データ毎に転送完了となる段階が異なる場合には、転送が完了した色データを処理するドータボード14からのバス使用権要求は処理されず、他の転送未完の色データを処理するドータボード14からの要求が優先順位の高い順から処理されるため、効率的なデータ転送が実現する。
【0044】
なお、上述した実施の形態では、各色データ毎のデータ量に基づいてバス使用権を優先順位及びバースト長の双方を設定する例について説明したが、優先順位又はバースト長のいずれか一方のみを設定するようにしてもよい。また、バス使用権を設定する際に用いられる各色データ毎のデータ量の単位は、ページ毎でもよいし、画像ブロック毎でもよい。
【0045】
更にまた、上述した実施の形態では、バースト長は、色データのデータ量に対応して各々異ならせて設定する例について説明したが、全ての色データのバースト長を同一とし、データ量の最も多い色データに基づいて決定されたバースト長を、各色間で共通のバースト長として設定するようにしてもよい。
【0046】
また、上述した実施の形態では、処理される画像データがCMYKの4色で構成される例について説明したが、処理される画像データはCMYの3色で構成されていてもよいし、RGBの3色で構成されていてもよく、使用されるプリンタに対応していればどのような色の構成であってもよい。
【0047】
更に、上述した実施の形態では、PCIバスをデータ転送路とした例について説明したが、使用されるデータ転送路はPCIバスに限定されず、EISAバスやMCAバスであってもよい。
【0048】
なお、上述した実施の形態では、CBUSアービタ24及びOBUSアービタ32によりアービトレーションが行われる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アービタに代えて図5に示されるようなプライオリティ・コントローラ50を設け、プライオリティ・コントローラ50によりアービトレーションが行われる形態としてもよい。この形態では、例えば、予めCPU16によりRAM26に格納された各色毎のデータに基づいて各色毎のデータ量が演算され、演算されたデータ量に基づいて、各色の優先順位及びバースト長が決定される。優先順位の決定方法は、上述した実施の形態と同様に行うことができる。
【0049】
決定された各色の優先順位及びバースト長は、図示されるように、バス使用権設定情報としてプライオリティ・コントローラ50に対して出力され、プライオリティ・コントローラ50内のコントロールレジスタ(図示せず)等に格納されることにより設定される。
【0050】
各ドータボード14はプライオリティ・コントローラ50に対してバス使用権要求信号(REQ)を出力する。プライオリティ・コントローラ50は、バス使用権要求信号が入力されると、設定されたバス使用権設定情報により示される優先順位に応じてバスの使用を許可するドータボード14を決定し、当該ドータボード14に対してバス使用を許可するバス使用許可信号(GNT)を出力する。バス使用許可信号が入力されたドータボード14に対しては、プライオリティ・コントローラ50に設定されたバースト長でRAM26から画像データがバースト転送される。
【0051】
このように、CPU16がバス使用権の設定情報を決定してプライオリティ・コントローラ50に設定し、この設定情報に応じてプライオリティ・コントローラ50が自動的にバスのアービトレーションを行うような形態とすることによって、上述した実施の形態より高速な処理が実現できる。
【0052】
更にまた、上述した実施の形態では、ホストコンピュータ、インタフェースユニット、プリンタ(データ出力機器)が各1台ずつで構成された印刷システムを例にとり説明したが、各装置が複数で構成されていてもよく、様々な形態のシステムに適用可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明によれば、データ量に応じてバス使用権の優先順位及び1回のデータ転送量を設定するようにしたため、無駄なバス使用権の行使を省いてデータ転送効率を向上させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成を示した概念図である。
【図2】インタフェースユニットの構成を示したブロック図である。
【図3】CBUSアービタで行われる処理の流れを示している。
【図4】OBUSアービタで行われる処理の流れを示している。
【図5】プライオリティ・コントローラによりアービトレーションが行われる場合の形態を模式的に示した図である。
【図6】従来のアービトレーションの手法を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 インタフェースユニット
14 ドータボード(処理手段)
16 CPU(設定手段)
24 CBUSアービタ(設定手段)
32 OBUSアービタ(制御手段)
38 PCIバス(バス)
50 プライオリティ・コントローラ(制御手段)
60 ホストコンピュータ
70 プリンタ(データ出力機器)
【発明の属する技術分野】
本発明は、インタフェースユニットに関し、特に、ホストコンピュータと印刷機器等のデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、印刷システム等において、ホストコンピュータにデータ出力機器であるプリンタを直接接続できない場合には、ホストコンピュータとプリンタとの間にインタフェースユニットを介在させて接続するようにしている。
【0003】
このような印刷システムにおいて、カラー印刷処理を行うシステムでは、印刷対象である画像データを構成する4色の色データ(C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック))を独立に生成し、インタフェースユニットを介して各々の色データを独立にプリンタへ送出する方式が広く用いられている。この方式の印刷システムでは、例えば、インタフェースユニットのマザーボードにメモリ及びドータボードが接続される。メモリにはホストコンピュータから入力された画像データが一旦格納される。ドータボードは、インタフェースユニットのマザーボードに配設された汎用バス(例えば、PCIバス)に接続され、上記メモリからPCIバスを介して転送された各色データを独立にプリンタに出力する処理を行う。
【0004】
各色データをメモリから各ドータボードに転送するには、まずバス使用権を調停するアービタに対して各ドータボードからバス使用権要求が送出される。アービタは、送出されたバス使用権要求を調停し、各ドータボードに対してバス使用の許可を順に与える。各色データは、使用許可の与えられたドータボードに順に転送される。従来では、インタフェースユニットの各ドータボードには全て公平にバス使用権が与えられ、1回のデータ転送量は固定とされている。
【0005】
すなわち、図6に示されるように、従来は、各ドータボードからバス使用権要求信号がアービタに送出され、それぞれの要求に対して均等にバス使用権が付与されて順にデータが転送される。各々の色について転送すべきデータが有るうちは(図中の○)問題ないが、データ量の少ない色については、他の色に比して早い段階でデータ転送が完了してしまい、転送すべきデータが無くなる(図中の×)。
【0006】
ところで、バスのアービトレーション(調停処理)を適切に行う装置としては、複数のデバイスが接続される汎用バスを介して画像形成を行う場合に、バスの使用優先度を切り替えることによって、データのオーバランの発生を防ぐ画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
また、バスの優先度を切り替える処理をバスの要求が無くなった時点で行うことにより、優先度切り替えに伴うバスの割り当て順序の混乱を防止するバス制御装置も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
更にまた、転送するデータのアドレス及びデータ長に基づいて、バースト転送のみ可能なバスとシングル転送が可能なバスのいずれかを選択してデータを転送するバス制御装置も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0009】
また、外部に設けたスイッチの値に応じて、入出力機器を利用する制御側または入出力機器に利用される従属側のいずれかに動作を切り替える複合機器の制御装置(例えば、特許文献4参照。)や、ネットワークに接続された印刷装置等の機器の機能と、印刷する画像情報とに基づいて、転送先の印刷装置を選択し、選択した印刷装置の特徴に基づいて画像情報を編集して転送する情報処理装置(例えば、特許文献5参照。)、第1のバスと第2のバスのそれぞれの側のアービタに対して同時にバス使用権要求信号を送ることによりアービトレーション・レイテンシを低減するバスアービトレーション制御装置およびバスシステムも知られている(例えば、特許文献6参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−332924号公報
【特許文献2】
特開2000−215157号公報
【特許文献3】
特開2000−215155号公報
【特許文献4】
特開2000−215149号公報
【特許文献5】
特開2001−243032号公報
【特許文献6】
特開2000−259555号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように各ドータボードにバス使用権が公平に与えられた従来の印刷システムでは、画像データを構成する各色データのデータ量が均等である場合には問題ないが、色データ毎にデータ量が偏っている場合にはメモリと各ドータボード間のデータ転送効率が悪化する、という問題がある。
【0012】
また、各ドータボードの1回のデータ転送量については固定であるため、転送すべきデータ量が多い色データについては、1回のデータ転送量が小さいとドータボードから送出されるバス使用権要求回数が増大し、データ転送効率が悪化する、という問題がある。
【0013】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、画像データ量とバス使用権とをリンクさせ、無駄なバス使用権の行使を省いてデータ転送効率を向上させることができるインタフェースユニットを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明のインタフェースユニットは、ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、データ量が多い色データの順に優先的に前記処理手段のバス使用権を設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0015】
請求項1記載の発明は、複数の処理手段は、ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎にデータ出力機器へ出力する。処理手段のバス使用権は、データ量が多い色データの順に優先的に設定され、設定されたバス使用権に基づいて処理手段のバスの使用が制御される。
【0016】
これにより、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど優先的にバス使用権が与えられることとなるので、各処理手段のバス使用権の優先順位を均等としていた従来のインタフェースユニットに比してデータ転送効率が大幅に向上し、データ転送速度を上げることができる。
【0017】
また、請求項2記載の発明のインタフェースユニットは、ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように前記処理手段のバス使用権を設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0018】
請求項2記載の発明では、処理手段のバス使用権は、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように設定される。
【0019】
このように、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるようバス使用権が与えられることから、データ量が多い色データを処理する処理手段ほどバス使用権要求頻度が少なくなり、データ転送効率が大幅に向上し、データ転送速度を上げることができる。
【0020】
なお、データ転送をバーストモードで行う場合には、データ量の多い色データを処理する処理手段についてバースト長を大きくすることによって、1回のデータ転送量を多くすることができる。
【0021】
また、請求項3記載の発明のインタフェースユニットは、ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、データ量が多い色データの順に優先的に前記処理手段のバス使用権を設定すると共に、設定したバス使用権においてデータ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0022】
請求項3記載の発明では、処理手段のバス使用権は、データ量が多い色データの順に優先的に設定され、且つ設定されたバス使用権はデータ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように設定される。
【0023】
これにより、データ量が多い色データを処理する処理手段ほど優先的で、且つ1回のデータ転送量が多くなるようバス使用権が与えられることとなる。よって、請求項1及び請求項2の発明に比してデータ転送効率が大幅に向上し、データ転送速度を上げることができる。
【0024】
なお、請求項1乃至請求項3記載の発明において、バス優先権を決定するための各色のデータ量の単位は、ページ毎でもよいし、画像ブロック毎でもよく、どのような単位であってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
なお、以下では、本発明を印刷システムに適用した場合について説明する。
【0027】
図1に示されるように、本実施の形態の印刷システムは、ホストコンピュータ60と、プリンタ70とが、インタフェースユニット10を介して接続されている。ホストコンピュータ60は、インタフェースユニット10と汎用インタフェース(I/F)及び汎用ケーブルにより接続されており、ホストコンピュータ60からインタフェースユニット10に印刷処理対象の画像データ等が出力される。また、プリンタ70は、インタフェースユニット10と専用I/F及び専用ケーブルにより接続されており、ホストコンピュータ60の汎用I/Fからインタフェースユニット10を介して入力された画像データに基づいてカラー印刷処理を実行する。
【0028】
図2に示されるように、インタフェースユニット10には、マザーボード12が設けられている。マザーボード12には、CPU16が設けられている。CPU16には、CPUコア18と、RAM26と接続されたCCU20と、PCIブリッジ22とが設けられている。
【0029】
また、マザーボード12には、拡張バスとして複数のPCIバス34、36、38が設けられており、PCI−PCIブリッジ30、42により相互接続されている。
【0030】
PCIバス34は、PCIブリッジ22によりCPU16の内部バスと相互接続されている。
【0031】
PCIバス36には、SCSIやRS232C等の汎用入出力I/F28が接続されている。汎用入出力I/F28にはホストコンピュータ60から画像データが入力される。入力された画像データは上述のRAM26に一旦格納される。
【0032】
また、PCIバス(OBUS)38には、4枚のドータボード14が接続されている。ドータボード14は、RAM26から画像データを読み出してプリンタ70に出力する処理を行うための基板である。なお、画像データは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色データ毎にプリンタ70に出力されて処理されるため、ドータボード14は各色データ毎に設けられている。各ドータボード14には、PCIバス44が設けられ、PCI−PCIブリッジ48によりマザーボード12のOBUS38と相互接続されている。また、PCIバス44にはプリンタ70と接続するための専用出力I/F46が設けられ、RAM26から転送された各色毎の画像データがプリンタ70に出力される。
【0033】
また、CPU16のPCIブリッジ22には、CBUSアービタ24が設けられている。また、PCI−PCIブリッジ30には、OBUSアービタ32が設けられている。CBUSアービタ24は、OBUSアービタ32に対してバス使用権の設定情報を出力する。OBUSアービタ32は、CBUSアービタ24からの設定情報に基づいてOBUS38に接続された各ドータボード14のバス使用権を調停する。
【0034】
以下、図3及び図4のフローチャートを用いて、CBUSアービタ24及びOBUSアービタ32による本実施の形態のアービトレーションの詳細を説明する。なお、本実施の形態において、RAM26から各ドータボード14へのデータ転送は、バーストモードで行われる。
【0035】
図3は、CBUSアービタ24で行われる処理の流れを示している。ホストコンピュータ60から出力された画像データが汎用入出力I/F28を介してRAM26に格納された後、ステップ100で、RAM26から各色毎にデータが読み出され、各色毎のデータ量が演算される。
【0036】
ステップ102で、演算されたデータ量に基づいて、各色の優先順位及びバースト長が決定される。優先順位は、データ量の多い順に優先度が高くなるよう決定される。例えば、CMYKの順にデータ量が多くなる場合には、優先順位は高い方からKYMCの順に決定される。また、データ量の多い色データについてはバースト長が大きくなるよう、また、データ量の少ない色データについてはバースト長が小さくなるよう決定される。例えば、単純にデータ量の多い色データから順に、バースト長が8、4、2、1となるようにしてもよいし、データ量とそれに応じたバースト長の対応関係を予め定めておき、その対応関係に基づいてバースト長を決定してもよい。なお、バースト長については、プリンタ70の印刷特性も考慮されて決定されればなお好ましい。また、決定された優先順位及びバースト長はCBUSアービタ24のコントロールレジスタ(図2には図示せず)等に格納される。
【0037】
ステップ104で、ドータボード14のバス使用権要求信号(図2の点線の矢印)がOBUSアービタ32から入力されたか否かが判断される。OBUSアービタ32からバス使用権要求信号が入力されたと判断された場合には、ステップ106で、入力されたバス使用権要求信号が、CMYK4枚のドータボード14のうち、どのドータボード14からの要求信号であるかが判別される(要求元ドータボードの判別)。
【0038】
ステップ108で、ステップ102で予め決定された優先順位が上述したコントロールレジスタから読み出され、要求元ドータボード14が、読み出された優先順位に一致しているか否かが判断される。一致していると判断された場合には、ステップ110で、バスの使用を許可するバス使用許可信号とコントロールレジスタから読み出されたバースト長を示す情報とがOBUSアービタ32に出力される(図2の斜線の矢印)。これによりOBUSアービタ32でバス使用権の調停が行われる(後述)。
【0039】
ステップ112で、RAM26に格納された全画像データが転送済みとなったと判断されるまで、ステップ104からステップ112までの処理が繰り返される。
【0040】
図4は、OBUSアービタ32で行われる処理の流れを示している。ステップ200で、ドータボード14からバス使用権要求信号が入力されたかが判断される。バス使用権要求信号が入力されたと判断された場合には、ステップ202で、入力されたバス使用権要求信号がCBUSアービタ24に転送される。
【0041】
バス使用権要求信号がCBUSアービタ24に入力されると、上述したように、CBUSアービタ24で図3のステップ104からステップ110までの処理が実行される。OBUSアービタ32では、ステップ204では、CBUSアービタ24からバス使用許可信号及びバースト長情報が入力されたか否かが判断される。CBUSアービタ24からバス使用許可信号及びバースト長情報が入力されたと判断された場合には、ステップ206で、バス使用権の要求元であるドータボード14に対してバス使用許可信号を出力し、入力されたバースト長情報に基づいて、OBUS38のコントロールレジスタ(図2には図示せず)にバースト長が設定される。
【0042】
ドータボード14に対してOBUSアービタ32からバスの使用許可信号が出力されると、RAM26から該当のドータボード14に対して、上記設定されたバースト長で画像データがバースト転送される(図2の白抜きの矢印)。
【0043】
以上説明した処理により、データ量の多い色データが優先的に転送されると共に、バースト長についても、データ量の多い色データについては、1回のデータ転送量が多くなるようバースト長が設定されるため、データ転送が効率化すると共に、データ転送処理が高速化する。また、色データ毎に転送完了となる段階が異なる場合には、転送が完了した色データを処理するドータボード14からのバス使用権要求は処理されず、他の転送未完の色データを処理するドータボード14からの要求が優先順位の高い順から処理されるため、効率的なデータ転送が実現する。
【0044】
なお、上述した実施の形態では、各色データ毎のデータ量に基づいてバス使用権を優先順位及びバースト長の双方を設定する例について説明したが、優先順位又はバースト長のいずれか一方のみを設定するようにしてもよい。また、バス使用権を設定する際に用いられる各色データ毎のデータ量の単位は、ページ毎でもよいし、画像ブロック毎でもよい。
【0045】
更にまた、上述した実施の形態では、バースト長は、色データのデータ量に対応して各々異ならせて設定する例について説明したが、全ての色データのバースト長を同一とし、データ量の最も多い色データに基づいて決定されたバースト長を、各色間で共通のバースト長として設定するようにしてもよい。
【0046】
また、上述した実施の形態では、処理される画像データがCMYKの4色で構成される例について説明したが、処理される画像データはCMYの3色で構成されていてもよいし、RGBの3色で構成されていてもよく、使用されるプリンタに対応していればどのような色の構成であってもよい。
【0047】
更に、上述した実施の形態では、PCIバスをデータ転送路とした例について説明したが、使用されるデータ転送路はPCIバスに限定されず、EISAバスやMCAバスであってもよい。
【0048】
なお、上述した実施の形態では、CBUSアービタ24及びOBUSアービタ32によりアービトレーションが行われる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アービタに代えて図5に示されるようなプライオリティ・コントローラ50を設け、プライオリティ・コントローラ50によりアービトレーションが行われる形態としてもよい。この形態では、例えば、予めCPU16によりRAM26に格納された各色毎のデータに基づいて各色毎のデータ量が演算され、演算されたデータ量に基づいて、各色の優先順位及びバースト長が決定される。優先順位の決定方法は、上述した実施の形態と同様に行うことができる。
【0049】
決定された各色の優先順位及びバースト長は、図示されるように、バス使用権設定情報としてプライオリティ・コントローラ50に対して出力され、プライオリティ・コントローラ50内のコントロールレジスタ(図示せず)等に格納されることにより設定される。
【0050】
各ドータボード14はプライオリティ・コントローラ50に対してバス使用権要求信号(REQ)を出力する。プライオリティ・コントローラ50は、バス使用権要求信号が入力されると、設定されたバス使用権設定情報により示される優先順位に応じてバスの使用を許可するドータボード14を決定し、当該ドータボード14に対してバス使用を許可するバス使用許可信号(GNT)を出力する。バス使用許可信号が入力されたドータボード14に対しては、プライオリティ・コントローラ50に設定されたバースト長でRAM26から画像データがバースト転送される。
【0051】
このように、CPU16がバス使用権の設定情報を決定してプライオリティ・コントローラ50に設定し、この設定情報に応じてプライオリティ・コントローラ50が自動的にバスのアービトレーションを行うような形態とすることによって、上述した実施の形態より高速な処理が実現できる。
【0052】
更にまた、上述した実施の形態では、ホストコンピュータ、インタフェースユニット、プリンタ(データ出力機器)が各1台ずつで構成された印刷システムを例にとり説明したが、各装置が複数で構成されていてもよく、様々な形態のシステムに適用可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明によれば、データ量に応じてバス使用権の優先順位及び1回のデータ転送量を設定するようにしたため、無駄なバス使用権の行使を省いてデータ転送効率を向上させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成を示した概念図である。
【図2】インタフェースユニットの構成を示したブロック図である。
【図3】CBUSアービタで行われる処理の流れを示している。
【図4】OBUSアービタで行われる処理の流れを示している。
【図5】プライオリティ・コントローラによりアービトレーションが行われる場合の形態を模式的に示した図である。
【図6】従来のアービトレーションの手法を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 インタフェースユニット
14 ドータボード(処理手段)
16 CPU(設定手段)
24 CBUSアービタ(設定手段)
32 OBUSアービタ(制御手段)
38 PCIバス(バス)
50 プライオリティ・コントローラ(制御手段)
60 ホストコンピュータ
70 プリンタ(データ出力機器)
Claims (3)
- ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、
各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、
データ量が多い色データの順に優先的に前記処理手段のバス使用権を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、
を含むインタフェースユニット。 - ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、
各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、
データ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように前記処理手段のバス使用権を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、
を含むインタフェースユニット。 - ホストコンピュータとデータ出力機器とを接続するインタフェースユニットであって、
各々バスに接続され、前記ホストコンピュータから入力された複数の色データで構成された画像データを各々色データ毎に前記データ出力機器へ出力する処理を行う複数の処理手段と、
データ量が多い色データの順に優先的に前記処理手段のバス使用権を設定すると共に、設定したバス使用権においてデータ量が多い色データを処理する処理手段ほど1回のデータ転送量が多くなるように設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたバス使用権に基づいて前記処理手段のバスの使用を制御する制御手段と、
を含むインタフェースユニット。
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JP2008269467A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Hitachi Ltd | 転送システム、イニシエータデバイス及びデータ転送方法 |
JP2014075086A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置、画像形成装置およびプログラム |
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- 2002-10-10 JP JP2002297181A patent/JP2004133661A/ja active Pending
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