JP2004133150A - 像ぶれ補正機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定環10の略中央に開口部10Aが設ける。固定環10においてレンズ支持枠20が配設される側に、開口部10Aの周縁に環状の突起部10Bを形成する。突起部10Bには枠受機構100の環状リング101が嵌合する。環状リング101に、断面形状が略V字型のV溝を円周方向に沿って形成し、V溝には全周にわたって複数の鋼球102を配設する。それぞれの鋼球102はレンズ支持枠20に摺接し、レンズ支持枠20の移動に応じて回転する。環状リング101と固定環10の平面部との間に、環状の波形座金103を配設する。波形座金103は、環状リング101と鋼球102を介して、光軸OPに平行で、かつ固定環10からレンズ支持枠20へ向かう方向の付勢力をレンズ支持枠20に与える。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等の光学機器に備えられ、手ぶれ等に起因する像ぶれを補正するための像ぶれ補正機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ等の光学機器には、手ぶれ等に起因する像ぶれを補正するための像ぶれ補正機構を備えたものがある。像ぶれ補正機構においては、ジャイロセンサ等により光学機器のぶれの角速度が検出され、結像光学系の一部を構成するよう配設される補正光学系を、検出されたぶれが相殺されるよう駆動することにより像ぶれが補正される。像ぶれを補正するために、補正光学系は、その光軸に垂直な面に沿って互いに直交する2方向に駆動される。また、補正光学系は結像光学系の一部を構成しているため、光軸に沿って変位すると、結像光学系により結像される光学像のピントがずれ、光学解像が劣化してしまう。したがって、補正光学系の光軸に沿った移動を規制するため、補正光学系を引張りばねにより光軸に沿った方向に付勢される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−203895号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
引張りばねは、例えば、その両端がそれぞれ補正光学系の保持部材および光学機器の内部に固定される部材に取り付けられる。一方、上述のように、像ぶれ補正の際、補正光学系は、その光軸に垂直な面に沿って駆動される。したがって、像ぶれを補正すべく補正光学系の保持部材が駆動されると、引張りばねの付勢力が補正光学系の駆動方向にも作用する。すなわち、補正光学系を常時、引張りばねで付勢しているために、補正光学系の位置とその位置からの駆動方向とに応じて、補正光学系の駆動に要する駆動力が変化してしまう。したがって、補正光学系の安定的な駆動制御が困難であり、その結果、像ぶれ補正の精度を低下させるという問題がある。
【0005】
本発明は以上の問題を解決するものであり、手ぶれ等に起因する光学機器の像ぶれを補正する像ぶれ補正機構の制御を安定的に行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る像ぶれ補正機構は、光学機器の内部に固定される固定部材と、像ぶれを補正するための補正光学系と、補正光学系を保持し、補正光学系の光軸に垂直な面に沿って移動可能に固定部材に支持される保持部材と、補正光学系を光軸の垂直面に沿った直線方向に駆動するための駆動機構と、補正光学系の光軸に沿った方向における保持部材の移動を規制する一方、垂直面に沿った直線方向の移動を許容する移動規制機構とを備え、移動規制機構は、固定部材に配設され、保持部材に補正光学系の光軸に沿った方向にのみ付勢力を与える弾性部材を有することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、弾性部材の付勢力が、駆動機構による補正光学系の駆動方向に作用することはない。したがって、常時、一定の駆動力で保持部材を駆動することができ、像ぶれ補正機構による補正制御が安定的に行われる。
【0008】
好ましくは、移動規制機構は、保持部材と弾性部材の間に配設される枠受機構を有する。
【0009】
好ましくは、固定部材は、補正光学系に対応する位置に形成された円形の開口部を有し、枠受機構は、開口部の周縁部に形成された環状突起部に嵌合する環状リングと、環状リングに全周にわたって形成されたV溝に配設される複数の鋼球とを有し、弾性部材により保持部材と鋼球とが常時当接状態に維持されている。
【0010】
枠受機構を設けることにより、駆動機構による保持部材の駆動時、弾性部材と保持部材の間に発生する摩擦力が軽減される。したがって、駆動機構の駆動力の増大を抑えることができる。
【0011】
好ましくは、弾性部材は環状のウェーブワッシャであり、環状リングとウェーブワッシャは外径が略同一であって、それぞれの中心は、補正光学系の光軸が光学機器の結像光学系を構成する他の光学系の光軸と一致する基準位置に位置するとき、補正光学系の光軸と一致する。この構成によれば、ウェーブワッシャの付勢力が均一に作用するため、移動規制機構による補正光学系の光軸方向の移動の規制がより安定的に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、カメラのレンズ鏡筒内に設けられる像ぶれ補正装置1の正面図である。固定環10はレンズ鏡筒の内壁面に固定される。レンズ支持枠20は略リング状を呈し、その中央の開口部に補正レンズ30が支持される。補正レンズ30は、手ぶれ等により生じる像ぶれを補正するための光学素子であり、光学機器の結像光学系の一部を構成する。レンズ支持枠20は、補正レンズ30の光軸OPに垂直な面に沿って、互いに直交する2方向に移動可能なよう、固定環10に支持される。
【0013】
カメラには例えばジャイロセンサ等の角速度センサが備えられており、手ぶれの角速度が検出される。補正レンズ30の駆動方向および駆動量は、手ぶれがキャンセルされるよう、角速度センサの検出結果に基づいて算出される。
【0014】
駆動機構40は、レンズ支持枠20を上述の直交する2方向のうちの1方向であるX方向に駆動するための駆動機構であり、駆動機構50は、レンズ支持枠20をX方向に直交するY方向に駆動するための駆動機構である。
【0015】
図2は、駆動機構40を拡大して示す正面図であり、図3は、駆動機構40を拡大して示す平面図である。固定板41は断面形状が略U字型であり、固定環10に固定されている。DCモータ42は、固定板41の底面部41Aにビスにより固定される。DCモータ42の回転軸は固定板41の底面部41Aを挿通している。ウォーム43はDCモータ42の回転軸に同軸的に設けられる。駆動軸44はX方向と平行な軸心を回転中心として回転可能に固定板41の互いに平行な一対の側面部41B、41Cに支持される。ウォームホイール45は駆動軸に取り付けられ、ウォーム43と螺合している。
【0016】
案内軸46は駆動軸44と平行に配設され、両端部は固定板41の側面部41B、41Cに固定的に支持されている。移動枠47は、連結部47A、被駆動部47B、および被案内部47Cを有する。被駆動部47Bは、駆動軸44の外周面に形成されたネジ山に螺合している。被案内部47Cは、案内軸46に軸方向に沿って摺動可能に嵌合している。連結部47Aは、レンズ支持枠20に案内軸48を介して連結されている。したがって、DCモータ42が回転すると、その回転運動はウォーム43とウォームホイール45を介して駆動軸44に伝達され、駆動軸44は軸心周りに回転する。上述のように、駆動軸44は両端部が固定板41の側面部41B、41Cに支持されており、軸心方向への移動が規制され、駆動軸44には移動枠47の被駆動部47Bが螺合している。したがって、駆動軸44の回転に応じて被駆動部47Bは駆動軸44の軸心に沿って、すなわちX方向に沿って変位する。被駆動部47BのX方向における変位は、連結部47Aを介してレンズ支持枠20に伝達され、その結果、補正レンズ30がX方向において駆動される。
【0017】
図1に示すように、補正レンズ30を挟んで駆動機構40の反対側には、案内機構60が設けられる。案内機構60は、支持部材61、移動枠62、案内軸63を有する。支持部材61は固定環10に固定される固定部61Aと、長手軸がX方向に延びる支持部61Bとを備える。移動枠62は支持部材61の支持部61BにX方向に沿って摺動可能に支持される。移動枠62は、案内軸63を介してレンズ支持枠20に連結される。したがって、駆動機構40によるX方向に沿ったレンズ支持枠20の駆動は、案内機構60により、より安定的に行われる。
【0018】
図2に示すように、薄板の円盤状のパルサー49は、ウォーム43の先端部近傍に固定的に配設されており、DCモータ42の回転に連動して回転する。尚、図3においては、他の部材の構成を明示するため、パルサー49は省略されている。
【0019】
図2に示すように、固定板41のレンズ支持枠20とは反対側の側面部41Cには、断面形状が略L字型の載置部80が一体的に形成されている。載置部80には、パルサー49の回転位置を検出する位置検出機構90が設けられる。載置部80においてY方向と平行な面には位置検出機構90の調整ビス91が螺合している。載置部80においてX方向と平行な面には、位置検出機構90の一対のフォトインタラプタと調整部材が載置される。
【0020】
図4は、位置検出機構90およびパルサー49を拡大して示す平面図である。尚、図4において各部材の相対的位置関係を明示するため、一部は破線で示される。パルサー49の周縁部には、円周方向に沿って所定の間隔をおいて複数のスリット49Aが形成されている。一対のフォトインタラプタ92、93は、発光素子と受光素子との間にパルサー49のスリット49Aが形成された部分が介在するよう、検知部92A、93Aが位置づけられている。一対のフォトインタラプタ92、93にはそれぞれ位置決め穴92B、93Bが穿設され、載置部80には、各フォトインタラプタに対応して位置決め穴80A、80Bが穿設されている(図3参照)。位置決めビス95は、位置決め穴80A、92Bを挿通し、位置決めビス96は、位置決め穴80B、93Bを挿通している。フォトインタラプタ92、93は、それぞれ位置決めビス95、96により適度な強さで締め付けられている。すなわち、フォトインタラプタ92、93は、外力が加えられると位置決め穴80A、92B、80B、93Bの軸心を回転中心として回転可能であり、かつ外力が加えられないときは静止した状態を維持する。
【0021】
上述のように、フォトインタラプタ92、93は、発光素子と受光素子との間にパルサー49のスリット49Aが介在するよう位置づけられている。したがって、各フォトインタラプタ92、93の出力電圧の変化をモニタすることにより、パルサー49の回転に応じて通過するスリット49Aの数がカウントされる。すなわち、各フォトインタラプタ92、93の出力電圧の位相差に基づいてパルサー49の回転位置が検知され、DCモータ42の回転方向および回転量が検知される。
【0022】
上述の角速度センサの出力に基づいて、手ぶれが相殺される補正レンズ30の駆動目標位置が演算される。駆動目標位置と、検知されたDCモータ42の回転方向および回転量に基づいて、補正レンズ30を駆動目標位置へ駆動するためのDCモータ42の回転方向および回転量が演算される。
【0023】
調整部材94は、フォトインタラプタ92、93の間に配設される。調整部材94は、四角柱状のねじ受部941と曲面部942とを備える。ねじ受部941には貫通穴941Aが形成され、曲面部942は、フォトインタラプタ92、93と当接する面が所定の曲率半径で曲がっている。図2に示すように、ねじ受部941および曲面部942の底面は同一平面を形成しており、載置部80に摺接している。
【0024】
調整ビス91は、載置部80においてY方向と平行に起立した取付片80Dに形成された貫通穴80C、および調整部材94のねじ受部941の貫通穴941Aを挿通している。調整ビス91の外周面において、貫通穴80Cを挿通する部分には右雄ねじが形成され、貫通穴941Aを挿通する部分には左雄ねじが形成されている。また、貫通穴80Cの内壁面には右雌ねじが形成され、貫通穴941Aの内壁面には左雌ねじが形成されている。すなわち、調整ビス91の右雄ねじと貫通穴80Cの右雌ねじが螺合し、調整ビス91の左雄ねじと貫通穴941Aの左雌ねじが螺合している。
【0025】
調整ビス91をヘッド側から見て時計方向に回すと、右雄ねじと貫通穴80Cの右雌ねじの螺合により調整ビス91はパルサー49側に移動する。上述のように、調整部材94のねじ受部941および曲面部942の底面は平面状に形成されているため、貫通穴941Aを回転中心とする調整部材94の回転運動は規制される。したがって、調整ビス91が移動すると、左雄ねじと左雌ねじの螺合により調整部材94がパルサー49側に直進移動する。その結果、一対のフォトインタラプタ92、93は、調整部材94の曲面部942に押され、互いに離れる方向へ回転する。調整ビス91をヘッド側から見て反時計方向に回すと、調整ビス91および調整部材94はパルサー49から離れる方向へ移動する。
【0026】
一対のフォトインタラプタ92、93の出力電圧の変化をオシロスコープ等でモニタし、両者の出力の位相差が、所定の周期となるよう、調整ビス91を適宜回転させる。
【0027】
尚、フォトインタラプタの調整作業は以下のようにして行われる。調整ビス91による位置調整作業前の状態において、調整部材94は、図4に示す状態よりも取付片80D側に位置しており、また一対のフォトインタラプタ92、93も、図4に示す状態よりも検知部92A、93A同士がより近い位置にある。すなわち、調整部材94の曲面部942はフォトインタラプタ92、93に当接していない。この状態から、調整ビス91を時計方向に回して調整部材94をパルサー49方向へ進出させていき、両フォトインタラプタ92、93に当接させる。この時点から、各フォトインタラプタ92、93の出力電圧の変化をオシロスコープ等でモニタしながら、さらに調整ねじ91を時計方向に慎重に回して、両フォトインタラプタ92、93が所望の位置となったところで止める。次に、両フォトインタラプタ92、93が動かないよう、位置決めビス95、96および位置決め穴80A、92B、80B、93B周辺に接着剤を塗布して硬化させて固定し、調整作業が完了する。
【0028】
図5は、図1の線V−V矢視断面図であり、図6は、図1に示す像ぶれ補正装置1においてレンズ支持枠20を取り外した状態を示す平面図である。固定環10の略中央には、円形の開口部10Aが設けられる。補正レンズ30の光軸OPが結像光学系の他の光学系の光軸と一致する基準位置に位置しているとき、開口部10Aの中心10Cが光軸OPと一致するよう、開口部10Aは位置づけられている。固定環10においてレンズ支持枠20が配設される側には、開口部10Aの周縁に環状の突起部10Bが形成される。突起部10Bには枠受機構100の環状リング101が嵌合する。環状リング101には、断面形状が略V字型のV溝が円周方向に沿って形成されている。環状リング101の中心も、開口部10Aと同様、補正レンズ30が基準位置にあるときの光軸上に位置している。V溝には鋼球102が配設される。図6に示すように、環状リング101のV溝には全周にわたって複数の鋼球102が配設される。また、図5に示すように、それぞれの鋼球102はレンズ支持枠20に摺接しており、レンズ支持枠20の移動に応じて回転する。
【0029】
環状リング101と固定環10の平面部との間には、環状の波形座金(ウェーブワッシャ)103が配設される。図5に示されるように、環状リング101と波形座金103は、それぞれの外径が略同一である。環状リング101と同様、波形座金103は突起部10Bに嵌合し、その中心は補正レンズ30が基準位置にあるときの光軸OP上に位置している。波形座金103は、環状リング101と鋼球102を介して、光軸OPに平行で、かつ固定環10からレンズ支持枠20へ向かう方向(図5中上方向)の付勢力をレンズ支持枠20に与える。尚、図5中においては波形座金103の特徴を明示するため、波形座金103の切断面のハッチは省略されている。
【0030】
図7は図5における案内軸48の近傍を拡大してして示す図である。レンズ支持枠20のY方向に沿った駆動が規制されないよう、案内軸48と案内軸48が嵌合するレンズ支持枠20の穴との間には、所定の間隙が形成されている。波形座金103の付勢力により、レンズ支持枠20は、図5中上方向に常時、付勢されているため、図7に示すように、レンズ支持枠20の穴の内壁面の一部が案内軸48の外周面の一部に常時、摺接する。同様に、案内軸63と案内軸63が嵌合するレンズ支持枠20の穴との間にも間隙が形成されており、波形座金103の付勢力により、レンズ支持枠20の穴の内壁面の一部が案内軸63の外周面の一部に常時、摺接する。この構成により、補正レンズ30の光軸OPに沿った方向における移動が防止される。
【0031】
図8は、上述の駆動機構40によりレンズ支持枠20が図5中の左方向へ駆動された状態を示す図である。レンズ支持枠20は、波形座金103に付勢されながら移動し、鋼球102は、レンズ支持枠20の移動に応じて回転する。波形座金103とレンズ支持枠20との間には枠受機構100が介在するのみであり、波形座金103は、いかなる部材を介してもレンズ支持枠20に連結されていない。すなわち、レンズ支持枠20が移動しても波形座金103は変形することがなく、その付勢力は、光軸OPに平行な方向に作用するのみで、レンズ支持枠20の駆動方向に作用することはない。したがって、駆動機構40によるX方向の駆動力とレンズ支持枠20の移動量の比は、レンズ支持枠20の位置にかかわらず常に一定である。その結果、補正レンズ30の駆動制御を常時、安定して行うことができ、像ぶれ補正の精度が向上する。
【0032】
また、波形座金103とレンズ支持枠20との間に枠受機構100が介在することにより、レンズ支持枠20の移動により発生する摩擦力が軽減される。したがって、駆動機構40の駆動力の増大が防止され、経済的である。
【0033】
尚、駆動機構50および案内機構70は、駆動方向および案内方向がY方向であることを除けば、駆動機構40、案内機構60と全く同様の構成を有しているため、説明は省略する。
【0034】
本実施形態において、レンズ支持枠20を光軸OPに平行な方向に付勢するために波形座金103を用いているが、これに限るものではなく、同方向にのみ付勢力を与えることができる弾性部材であればよい。
【0035】
また、駆動の1方向に沿って配設される波形座金は、上記実施形態のような単一の環状のものが部品点数や組立等の都合上好ましいが、もちろん複数の波形座金を開口部周囲に複数個配設した構成としてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、補正光学系の光軸に沿った移動を規制する付勢力が、像ぶれを補正するための補正光学系の駆動には作用しない。したがって、補正光学系の駆動が安定して行われ、像ぶれ補正が高精度に実行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラのレンズ鏡筒内に設けられる像ぶれ補正装置の正面図である。
【図2】像ぶれ補正装置の駆動機構を拡大して示す正面図である。
【図3】像ぶれ補正装置の駆動機構を拡大して示す平面図である。
【図4】位置検出機構とパルサーを拡大して示す平面図である。
【図5】光軸を含みX方向に平行な面で像ぶれ補正装置を切断した断面図である。
【図6】レンズ支持枠を取り外した状態の像ぶれ補正装置を示す平面図である。
【図7】レンズ支持枠と駆動機構の連結部分の拡大図である。
【図8】レンズ支持枠が駆動された状態の像ぶれ補正装置の断面図である。
【符号の説明】
1 像ぶれ補正装置
10 固定環
20 レンズ支持枠
30 補正レンズ
40、50 駆動機構
49 パルサー
60、70 案内機構
80 載置部
90 位置検出機構
91 調整ビス
92、93 フォトインタラプタ
94 調整部材
100 枠受機構
101 環状リング
102 鋼球
103 波形座金
Claims (4)
- 光学機器の内部に固定される固定部材と、
像ぶれを補正するための補正光学系と、
前記補正光学系を保持し、前記補正光学系の光軸に垂直な面に沿って移動可能に前記固定部材に支持される保持部材と、
前記補正光学系を前記垂直面に沿った直線方向に駆動するための駆動機構と、
前記保持部材の前記光軸に沿った方向における移動を規制する一方、前記垂直面に沿った直線方向の移動を許容する移動規制機構とを備え、
前記移動規制機構は、前記固定部材に配設され、前記保持部材に前記光軸に沿った方向にのみ付勢力を与える弾性部材を有することを特徴とする像ぶれ補正機構。 - 前記移動規制機構は、前記保持部材と前記弾性部材の間に配設される枠受機構を有することを特徴とする請求項1に記載の像ぶれ補正機構。
- 前記固定部材は、前記補正光学系に対応する位置に形成された円形の開口部を有し、
前記枠受機構は、前記開口部の周縁部に形成された環状突起部に嵌合する環状リングと、前記環状リングに全周にわたって形成されたV溝に配設される複数の鋼球とを有し、前記弾性部材により前記保持部材と前記鋼球とが常時当接状態に維持されていることを特徴とする請求項2に記載の像ぶれ補正機構。 - 前記弾性部材は環状のウェーブワッシャであり、
前記環状リングと前記ウェーブワッシャは外径が略同一であって、
それぞれの中心が、前記光軸が前記光学機器の結像光学系を構成する他の光学系の光軸と一致する基準位置に位置するとき前記光軸と一致することを特徴とする請求項3に記載の像ぶれ補正機構。
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Cited By (1)
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- 2002-10-10 JP JP2002296958A patent/JP2004133150A/ja not_active Withdrawn
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CN103913924A (zh) * | 2013-01-08 | 2014-07-09 | 华晶科技股份有限公司 | 光学影像稳定装置 |
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