JP2004132300A - 軸流送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主送風方向や風量、風圧等の細かな調整を、極めて低コストに、かつ出荷直前まで簡単、迅速に実現できる軸流送風装置を提供する。
【解決手段】軸流送風機Iと、この軸流送風機Iの吐出し口側に、孔部4cと凸部21dによる押圧填込み手段を用いてワンタッチ装着される送風調整用の固定翼IIとによって構成し、固定翼IIを用途に応じて多品種揃えておく等により、種々に送風調整された軸流送風装置を適時、得られるようにした。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器の筐体内で発生する熱の外部への排出等に用いられる軸流送風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パーソナルコンピュータ、LANサーバあるいはコピー機等のOA機器のように、多数の電子部品を比較的狭い筐体内に収容した電子機器においては、上記電子部品から発生する熱が筐体内にこもり、電子部品を熱破壊させる虞がある。そこで、このような電子機器の筐体の壁面等に通気口を設け、この通気口に送風機を取り付けて筐体内の熱を外部に排出するようにしている。
【0003】
このような送風機は、取り付けられる筐体の大きさ(容積)や、筐体内の発生熱量等により、基本的な外形寸法や定格圧力等が定まってくる。しかし、筐体内の取付位置や、取り付けられる通気口に対向する箇所の環境条件(熱風を直接受けることを嫌う環境にある等)、あるいは送風機が取り付けられる機器の設置環境等によっては細かな調整が望まれることがある。
例えば、主送風方向を送風機軸方向から若干傾けたいことがあり、また、風量や風圧あるいは送風音等を若干調整したいこともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような要望に対して、十分に満足させることのできる送風機を設計、製作することは理想的であるが、これでは、仕様のわずかに異なる多品種の送風機を製作、在庫しておかなければならない。そこで、従来、このような多品種の送風機を揃えることなく、上述した細かな調整を実現できることが要望されていた。特に、小規模、低価格の送風機については、上述したような要望を、低コストで、かつ簡単、迅速、に実現できることが合わせて望まれていた。
【0005】
なお従来、ファンの後方に風向変更板を設け、排出風の方向を変えるようにした冷却空気導入排出装置があったが(特許文献1参照)、これを上記の場合に適用したとしても、一部の要望にのみ有効であるに過ぎなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−205497号公報
【0007】
本発明は、上記のような要望、実情に鑑みなされたものであり、主送風方向や風量、風圧、あるいは送風音等の細かな調整を、極めて低コストに、かつ出荷直前まで簡単、迅速に実現できる軸流送風装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の軸流送風装置は、軸流送風機と、この軸流送風機の吐出し口側にワンタッチ装着される送風調整用の固定翼とを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、固定翼は、軸流送風機への装着部を形成する平面部を有したベース部と、所定の形状、送風機送風方向に対する傾斜角及び枚数を有し、前記ベース部に連結される基端部を除く部分が各々連結されることなく別個独立に形成された複数枚の翼部とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、送風機回転軸の軸受を保持する軸受ホルダを支持し、送風機ケイシングから延出された複数本のリブによって送風機吐出し口側に支持されたモータベースの、前記回転軸の軸方向との直交面に平行に形成された平面部に、固定翼のベース部の平面部を対向させて押圧することにより、この固定翼が軸流送風機にワンタッチ装着されることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、送風機回転軸の送風機吐出し口側の端部がモータベースの平面部位置よりも送風機吸込み口側に凹んで位置するように前記回転軸寸法が設定されると共に、前記モータベースの平面部中心部分が送風機回転軸の軸心と位置合わせされて穿孔され、この穿孔部内に、固定翼のベース部の平面部内面中心部分に形成された凸部が挿入可能に構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、固定翼は、軸流送風機に装着された際の軸方向寸法が、その軸流送風機のケイシングを除いた軸方向寸法内に収まる寸法に設定されることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、軸流送風機に形成された孔部又は凸部と、固定翼に形成された凸部又は孔部とで構成された押圧填込み手段により、固定翼が軸流送風機に対してワンタッチ装着されることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれかに記載の発明において、軸流送風機のケイシング、リブ及びモータベースが可撓性合成樹脂により一体成形され、固定翼も前記合成樹脂と同材質の合成樹脂により一体成形されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明による軸流送風装置の一実施形態を吐出し口側から示す図、図2は、図1中のA−O−B点を結んだ線に沿う断面を180°に展開して矢印方向から示す図である。なお図2中の軸流送風機の羽根は、図1においては繁雑さを避けるために図示を省略した。
【0016】
図示するように本発明の軸流送風装置は、軸流送風機Iと、この軸流送風機Iの吐出し口側(図2の右側)に、後述するようにワンタッチ装着される送風調整用の固定翼IIとで構成される。
まず、軸流送風機Iについて説明すると、図1、図2中、1はケイシング(送風機ケイシング)で、その中央部には円形の通風孔1aが形成され、四隅部には機器筐体等(図示せず)への取付用の貫通孔1bが各々設けられている。
【0017】
このケイシング1の通風孔1a内、吐出し口側の中央部には、この通風孔1aの開口端縁の異なる位置から延出された複数本、ここでは3本のリブ3によってモータベース4が保持固定されている。このモータベース4の中央部には筒状の軸受ホルダ5が固着されている。
図3は、上記ケイシング1、リブ3、モータベース4及び軸受ホルダ5部分を取り出して示す図、図4は図3中のC−O−D点を結んだ線に沿う断面を180°に展開して矢印方向から示す図である。
【0018】
図2に示すように、軸受ホルダ5の内側には間隔を置いて2個のベアリング6,7の外輪が支持されており、ベアリング6,7の内輪には、送風機回転軸(モータシャフト)8が挿入、支持されている。この回転軸8の先端にはC形止め輪9が装着されており、回転軸8の抜止めと軸方向の位置決めがなされている。
【0019】
10はインペラであり、円筒部10a及びボス部10bを有するインペラ本体10cの外周に複数枚、ここでは5枚(図2に2枚のみ図示)の羽根10dを回転方向に等間隔、備えてなる。このインペラ10は、本体10cの円筒部10aの中心軸上に位置するボス部10bを介して上記回転軸8の後端に結合され、回転軸8の回転に伴い、この回転軸8を中心に羽根10dが回転するように構成されている。
【0020】
なお、ベアリング7の内輪とボス部10bとの間にはコイルばね11が介装されており、ボス部10b、換言すればインペラ10に、回転軸8の後端方向への偏倚力が与えられている。更に、インペラ10の円筒部10a内周にはほぼ円筒状のモータヨーク12が填め込み固着され、このモータヨーク12内周には円筒状の永久磁石13が固定されている。
【0021】
上記軸受ホルダ5の外側には、上記モータヨーク12及び永久磁石13と共に直流モータDCMの要部を構成するステータ巻線14及びこのステータ巻線14が施されたステータ鉄心15が固定されている。このステータ鉄心15は上記永久磁石13と所定の空隙を置いて対向している。
ステータ鉄心15の近傍(静止部)には、ステータ巻線14に所定の電流を供給してステータ巻線14・鉄心15側及びモータヨーク12・永久磁石13側をブラシレスの直流モータDCMのステータ側及びロータ側として作動させるための電子回路(図示せず)を搭載した回路基板、ここではPCボード16が取り付けられる。
【0022】
PCボード16上の電子回路は、ステータ巻線14・鉄心15側に対してモータヨーク12・永久磁石13側を回転させるためにステータ巻線14への供給電流を制御する。なお、図示しないがPCボード16には、そのPCボード16に電源供給するリード線が接続されている。
【0023】
ここで、上記モータベース4の吐出し口側(図2の右側)には、送風機回転軸8の軸方向との直交面に平行の平面部4aが形成されている。この平面部4aは、回転軸8を中心としたほぼ円形に形成され、中心部には上記軸受ホルダ5の外径とほぼ等しい直径の貫通孔4bが穿孔されている。また、平面部4aの外周側には、固定翼IIのワンタッチ装着用の長方形の小孔(孔部)4cが複数個、等間隔で、ここでは回転角120°間隔で3個穿孔されている(図3参照)。
【0024】
なお、上記回転軸8は、先端(送風機吐出し口側の端部)がモータベース4の平面部4aの位置よりも送風機吸込み口側に凹んで位置するようにその寸法が設定されており、上記貫通孔4bの穿孔と相俟って、この部分に凹部4dが位置するように形成されている。
また上記ケイシング1、リブ3、モータベース4は可撓性合成樹脂により一体成形されている。ここでは、インペラ10も同材質の合成樹脂により一体成形されている。
図示例の軸流送風機Iは、電源供給されると、インペラ10が図2の左側(吸込み口側)から見て反時計方向に回転し、図2中、矢印イに示すように、左側から右側(吐出し口側)に向かって送風する。
【0025】
上記固定翼IIは、送風調整、すなわち送風方向の調整に加えて、送風風量、風圧、あるいは送風音(騒音)等の調整を行う非回転の翼であり、以下、この固定翼IIについて、図5〜図8を併用して説明する。
図5は、図1中の固定翼を取り出して示す図、図6は、図5中のE−O−F点を結んだ線に沿う断面を180°に展開して矢印方向から示す図である。
また図7は、図5中の一点鎖線で囲んだ部分ロを取り出し拡大して示す図、図8は、図6中の一点鎖線で囲んだ部分ハを取り出し拡大して示す図である。
【0026】
図5、図6に示すように固定翼IIは、軸流送風機Iへの装着部を形成する平面部21aを有したベース部21と、複数枚の翼部22とを備えて構成されている。翼部22は、基端部22aがベース部21の外周部分に連結され、ベース部21の送風機回転軸8対応位置を中心におおよそ放射状に設けられている。
各翼部22は、図示するようにベース部21に連結される基端部22aを除く部分が連結されることなく、別個独立に形成されている。前掲特許文献1に記載の風向変更板におけるような固定羽根補強リングを省略し、軽量化、部品数の低減、成形の簡易化等を図るためである。
翼部22の形状、送風機送風方向(図2中の矢印イ参照)に対する傾斜角及び枚数等は、送風方向、風量、風圧、発生音等の調整目的に応じて適宜設定される。図示例では、各々送風機送風方向に対して30°程度傾斜するように設定された、やや撓みを有するへら状の翼部22が8枚、ベース部21に連結されている。
【0027】
この場合、ベース部21の平面部21aは、モータベース4の平面部4aより僅かに径大のほぼ円形に形成され、その円周端からは、送風機吸込み口側に向けてやや延出する折返し壁面21bがモータベース4の側部を覆うように形成されている。つまり、固定翼IIのベース部21の内形状は、モータベース4の送風機吸込み口側部分の外形状に合わせて形成されている。そして、その翼部22はベース部21の折返し壁面21bに連結され、固定翼IIの送風機軸方向に沿う寸法が最小限に構成されている。
【0028】
これにより固定翼IIは、軸流送風機Iに装着された際の軸方向寸法が、その軸流送風機Iのケイシング1を除いた軸方向寸法内に収まる寸法に設定できる。ここで、ケイシング1を除いた軸方向寸法内に収まる寸法としたのは、固定翼IIを収納するだけの目的でケイシング1の軸方向寸法を大きくすることを避ける主旨である。これによれば、装置全体の小型、コンパクト化が実現できる。またこれによれば、軸流送風機Iは、小孔4cが形成されている以外は通常の軸流送風機と変わらないので、固定翼IIを装着せず、必要に応じて小孔4cをテープ等で適宜塞ぐことにより、事実上、通常の軸流送風機としての使用も可能となる。
【0029】
また、上記ベース部21の平面部21a内面の、上記モータベース4の平面部4aに形成された貫通孔4b(凹部4d)の対応位置、つまり中心部には、断面円形の凸部21cが形成されている。この断面円形の凸部21cは、円形の貫通孔4b内にやや遊びをもって填め込み挿入可能で、固定翼IIを軸流送風機Iに装着する際の心出しに用いられる。
更に、上記ベース部21の平面部21aの内面の、上記モータベース4の平面部4aに形成された3つの小孔4cの各対応位置には、凸部、ここでは近接対向する一対の突起部21d,21dが形成されている(図7、図8参照)。また、この一対の突起部21d,21d先端部の非対向側には、各々鉤状の係止部21eが形成されており、上記小孔4cとで押圧填込み手段を構成している。
【0030】
上記一対の突起部21d,21dは、小孔4c内に押圧挿入されようとすると、相互に近付く方向に撓んで小孔4c内に挿入可能な対向幅に縮む。一対の突起部21d,21dが更に小孔4c内に挿入される方向に押圧されると、その先端部が小孔4cを貫通し、各係止部21eが小孔4cの端縁に係合する、というような寸法に各部が設定されている。
なお、ベース部21の切欠き部21fは、モータベース4を保持するリブ3が、固定翼IIの軸流送風機Iへの装着の障害とならないようにするために、固定翼II(ベース部21)のリブ3の対応位置に形成されている。
【0031】
以上の構成によれば、固定翼IIのベース部21の平面部21aを、この平面部21aの凸部21cとモータベース4の平面部4aの貫通孔4bとによって心出しされた状態で、モータベース4の平面部4aに対向させ、押圧することにより、一対の突起部21d,21dが小孔4c内に押圧填込みされる。すなわち、固定翼IIが軸流送風機Iに簡単にワンタッチ装着される。
なお、小孔4c、突起部21d,21dを平面部4a、平面部21aに形成し、平面部21aを押圧することにより、固定翼IIが軸流送風機Iにワンタッチ装着される構成によれば、上記押圧が容易かつ確実にできる。
【0032】
上記小孔4c及び一対の突起部21d,21dの寸法設定及び各部の材質の選択を適宜行えば、軸流送風機Iにワンタッチ装着された固定翼IIの装着状態(強固な装着か否か)を調整できる。つまり、軸流送風機Iに対して固定翼IIを積極的に着脱自在にするか、あるいは一旦、装着された後の固定翼IIの取り外しを著しく困難にするかの選択が可能となる。前者を採れば、製品出荷前は勿論のこと、出荷後においても固定翼IIを任意に取り替えることができ、また後者を採れば、固定翼IIは、製品出荷後の取替えが極めて困難になるが、軸流送風機Iに確実、強固に取り付けられる。
ここでは、出荷時に他品種の固定翼IIの中から所望の固定翼IIを選択して軸流送風機Iに装着し、出荷することを想定、つまり、1回限りの装着を想定しているので、後者を採用している。一旦装着後、固定翼IIの変更が想定される場合には、前者を採用して、装着が簡単で取外しが可能になるようにしてもよい。
【0033】
上述実施形態では、固定翼IIも軸流送風機Iのケイシング1、リブ3、モータベース4と同材質の可撓性合成樹脂により一体成形されている。これによれば、製造コストが低減され、また、固定翼IIに形成された突起部21d,21dの、モータベース4に形成された小孔4cへの係合が円滑になされる。
【0034】
図9は、本発明による軸流送風装置の他の実施形態を吐出し口側から示す図である。
この図は、固定翼IIをルーバ状に形成し、送風方向を、例えば図10に示すように、送風機軸方向イから下向き方向ニに変えるように構成した例を示している。
図9中、91は各々送風方向変更用の板体である。この板体91の送風機軸方向に対する傾斜方向の設定により、吐出し口側における送風方向を、上下、左右方向等、任意の方向に変更させることができる。
【0035】
なお上述実施形態では、モータベース側に孔(孔部)を、固定翼側に凸部を形成したが、モータベース側に凸部を、固定翼側に孔を形成してもよい。いずれにしても、孔と凸部による押圧填込み手段を用いたワンタッチ装着によれば、固定翼を簡単、迅速に軸流送風機に装着できる。また、固定翼を着脱可能とすることも容易である。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、軸流送風装置を、軸流送風機と、この軸流送風機の吐出し口側にワンタッチ装着される送風調整用の固定翼とによって構成したので、以下のような効果を発揮できる。
例えば、主送風方向や風量、風圧、あるいは送風音(発生音)等の細かな調整に適した固定翼を予め複数種類揃えておき、出荷時に、望まれた送風調整に適した固定翼を選択し、軸流送風機の吐出し口側にワンタッチ装着して軸流送風装置を完成させ、出荷するというような受注、生産方法が可能となる。したがって、送風機全体を多品種製作せずに、つまり極めて低コストに、かつ簡単、迅速に、所望の送風調整がなされた軸流送風装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を吐出し口側から示す図である。
【図2】図1中のA−O−B点を結んだ線に沿う断面を180°に展開して矢印方向から示す図である。
【図3】図1中の軸流送風機のケイシング、モータベース及び軸受ホルダ部分を取り出して示す図である。
【図4】図3中のC−O−D点を結んだ線に沿う断面を180°に展開して矢印方向から示す図である。
【図5】図1中の固定翼を取り出して示す図である。
【図6】図5中のE−O−F点を結んだ線に沿う断面を180°に展開して矢印方向から示す図である。
【図7】図5中の部分ロの拡大図である。
【図8】図6中の部分ハの拡大図である。
【図9】本発明の他の実施形態を吐出し口側から示す図である。
【図10】図9に示した実施形態の作用の説明図である。
【符号の説明】
I 軸流送風機
II 送風調整用の固定翼
4 小孔(孔部)
21d 突起部(凸部)

Claims (7)

  1. 軸流送風機と、この軸流送風機の吐出し口側にワンタッチ装着される送風調整用の固定翼とを具備することを特徴とする軸流送風装置。
  2. 請求項1に記載の軸流送風装置において、固定翼は、軸流送風機への装着部を形成する平面部を有したベース部と、所定の形状、送風機送風方向に対する傾斜角及び枚数を有し、前記ベース部に連結される基端部を除く部分が各々連結されることなく別個独立に形成された複数枚の翼部とを備えることを特徴とする軸流送風装置。
  3. 請求項2に記載の軸流送風装置において、送風機回転軸の軸受を保持する軸受ホルダを支持し、送風機ケイシングから延出された複数本のリブによって送風機吐出し口側に支持されたモータベースの、前記回転軸の軸方向との直交面に平行に形成された平面部に、固定翼のベース部の平面部を対向させて押圧することにより、この固定翼が軸流送風機にワンタッチ装着されることを特徴とする軸流送風装置。
  4. 請求項3に記載の軸流送風装置において、送風機回転軸の送風機吐出し口側の端部がモータベースの平面部位置よりも送風機吸込み口側に凹んで位置するように前記回転軸寸法が設定されると共に、前記モータベースの平面部中心部分が送風機回転軸の軸心と位置合わせされて穿孔され、この穿孔部内に、固定翼のベース部の平面部内面中心部分に形成された凸部が挿入可能に構成されることを特徴とする軸流送風装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の軸流送風装置において、固定翼は、軸流送風機に装着された際の軸方向寸法が、その軸流送風機のケイシングを除いた軸方向寸法内に収まる寸法に設定されることを特徴とする軸流送風装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の軸流送風装置において、軸流送風機に形成された孔部又は凸部と、固定翼に形成された凸部又は孔部とで構成された押圧填込み手段により、固定翼が軸流送風機に対してワンタッチ装着されることを特徴とする軸流送風装置。
  7. 請求項3〜6のいずれかに記載の軸流送風装置において、軸流送風機のケイシング、リブ及びモータベースが可撓性合成樹脂により一体成形され、固定翼も前記合成樹脂と同材質の合成樹脂により一体成形されることを特徴とする軸流送風装置。
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