JP2009108792A - ファン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】静翼の回転軸方向に沿った幅及びインペラの配置スペースを確保して風量、静圧に共に十分な性能を実現しつつ、射出成形等に伴って静翼と外枠体との接合部に生じる台座部の体積を削減できるファン装置を提供する。
【解決手段】このファン装置11は、インペラ12と、インペラ12を駆動するモータと、外枠体15と、前記モータを支持する支持体16と、複数の静翼13とを備えている。外枠体15の回転軸方向下方側の開口部の少なくとも一部には、回転軸方向下方側に向かうにつれて径方向外方へと広がる内周面を有する拡径部42が設けられている。複数の静翼13のうちの径方向外方側の端部が拡径部42に向けて延びる静翼13Aは、該静翼13Aの回転軸方向から見て拡径部42と重なる部分51の少なくとも一部が切欠かれてなる切欠部52を有している。
【選択図】図3
【解決手段】このファン装置11は、インペラ12と、インペラ12を駆動するモータと、外枠体15と、前記モータを支持する支持体16と、複数の静翼13とを備えている。外枠体15の回転軸方向下方側の開口部の少なくとも一部には、回転軸方向下方側に向かうにつれて径方向外方へと広がる内周面を有する拡径部42が設けられている。複数の静翼13のうちの径方向外方側の端部が拡径部42に向けて延びる静翼13Aは、該静翼13Aの回転軸方向から見て拡径部42と重なる部分51の少なくとも一部が切欠かれてなる切欠部52を有している。
【選択図】図3
Description
本発明は、ファン装置に関する。
近年の電子機器は、高性能化等に伴い、機器ハウジング内部の電子部品の発熱量が増加の一途を辿っている。電子部品の温度上昇を抑制するために、ファン装置が用いられる。
ファン装置の主な使い方としては、以下の2種類が考えられる。
(a) ハウジング内部に滞留する高温の空気をハウジング外部に排出する
(b) 発熱体(電子部品)に空気流を直接供給し、発熱体の温度上昇を抑制する
上の(a)の場合では、ファン装置の風量特性として、高風量・高静圧が求められる。(b)の場合おいては更に、風速分布特性に関する性能が求められる。ここで、風速分布特性とは、ファン装置の排気口から吐き出された空気流の風速がどのように分布しているかを示す特性である。また、(a)、(b)いずれの場合においても、静音性も重要な性能要素となっている。
(b) 発熱体(電子部品)に空気流を直接供給し、発熱体の温度上昇を抑制する
上の(a)の場合では、ファン装置の風量特性として、高風量・高静圧が求められる。(b)の場合おいては更に、風速分布特性に関する性能が求められる。ここで、風速分布特性とは、ファン装置の排気口から吐き出された空気流の風速がどのように分布しているかを示す特性である。また、(a)、(b)いずれの場合においても、静音性も重要な性能要素となっている。
通常のファン装置は、排気口から空気流が吐き出された際に、インペラの回転に伴う遠心力の影響により、空気流がインペラの径方向外方に向けて広がる傾向がある。しかし、上の(b)の場合においては、より多くの空気流を発熱体に供給できた方が冷却効率が高くなるため、空気流を発熱体に向けてあまり広がないように供給する必要がある。
そこで、冷却風の径方向外方への広がりを抑制するための構造として、ファン装置の排気口に静翼が設けられている。
通常、図6に示すように、風量を増加させるために、風洞を構成する外枠体101の吸気口と排気口付近には吸気側又は排気側に向かうにつれて径方向外方に向けて拡径する拡径部(例えば、テーパ面)101aが形成されている。一般的には、静翼102はモータ等を支持する支持体103から径方向外方に伸延されて拡径部101aと接合されている。
また、電子機器を冷却するために用いられるファン装置は、インペラ及び外枠体101等が合成樹脂等を用いた射出成形等により形成される場合が多い。よって、これらの成形品は、金型で成形できる形状でなければならない。金型で形成できる形状とは、金型の離型方向(上金型と下金型とがスライドする方向、ここではインペラの回転軸方向と同一である)において、死角が形成されていない形状である(但し、金型形状を複雑にしてもよければ死角が形成されていても金型で成形することは可能である)。
しかし、通常の場合、静翼102と拡径部101aが連結されている部位においては、死角が形成されるため、死角となる部位に台座部104が形成されてしまう。インペラの回転によって発生された空気流がその台座部104と干渉することにより、騒音が発生する。また、台座部104が存在することで、空気流の妨げになり、風量も低下する。よって、台座部104の体積が小さくなるような静翼付きファン装置が求められている。
この点に関して、特許文献1では、静翼を軸方向に対して径方向外方に向かって吸気側に傾斜させることにより、静翼を、径方向外方において外枠体の拡径部ではなくストレート部に接合する構成が提案されている。
特開2006−63972号公報
静翼には空気流の流れ方向を変換する働きがある。つまり、空気流の流れ方向を変換するためには、静翼の軸方向に沿った幅が必要である。静翼の軸方向に沿った幅が大きくなれば、空気流が静翼に衝突するための十分な寸法を確保できる。
しかし、上記特許文献1の発明では、静翼が軸方向に対して径方向外方に向かって吸気側に傾斜しているため、静翼の軸方向に沿った幅は確保されるとしても、インペラが配置されるスペースが小さくなってしまう。このため、インペラ自体が小さくなり、風量、静圧共に十分な性能を得ることができない。
そこで、本発明の解決すべき課題は、静翼の回転軸方向に沿った幅及びインペラの配置スペースを確保して風量、静圧に共に十分な性能を実現しつつ、射出成形等に伴って静翼と外枠体との接合部に生じる台座部の体積を削減できるファン装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、ファン装置であって、回転することで回転軸方向の一方から吸気され、該回転軸方向の他方に排気される空気流を発生する複数の動翼を有するインペラと、前記インペラを駆動するモータと、前記インペラを収容し、前記回転軸方向の両端に開口部を有する外枠体と、前記外枠体内の前記回転軸方向下方側に設けられ前記モータを支持する支持体と、前記外枠体と前記支持体とを連結し前記動翼と対向して配置され、前記回転軸方向に対して傾斜する受風面を有する複数の静翼とを備え、前記回転軸方向下方側の開口部の少なくとも一部には、前記回転軸方向下方側に向かうにつれて径方向外方へと広がる内周面を有する拡径部が設けられ、前記複数の静翼のうちの前記径方向外方側の端部が前記拡径部に向けて延びる静翼は、該静翼の前記回転軸方向から見て前記拡径部と重なる部分の少なくとも一部が切欠かれてなる切欠部を有している。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係るファン装置において、前記静翼が、前記径方向外方において、前記拡径部に接合されている。
また、請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の発明に係るファン装置において、前記拡径部の上端は、前記回転軸方向上方側に向けて前記回転軸方向と実質的に平行に延びる内周面を有するストレート部に連なっており、前記静翼が、前記径方向外方において、前記ストレート部に接合されている。
また、請求項4の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係るファン装置において、前記切欠部を規定する前記静翼の外縁部が、前記拡径部の最小径部と前記回転軸方向から見てほぼ重なるように形成されている。
また、請求項5の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係るファン装置において、前記切欠部を規定する前記静翼の外縁部が、前記拡径部の最小径部よりも前記径方向内方側に位置するように形成されている。
また、請求項6の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係るファン装置において、前記外枠体、前記支持体及び前記複数の静翼は、連続した単一部材として成形されている。
また、請求項7の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係るファン装置において、前記複数の静翼の前記回転軸方向下方側の端面は、前記外枠体の前記回転軸方向下方側の端面とほぼ平行に前記支持体から前記径方向外方に向かって伸延している。
また、請求項8の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明に係るファン装置において、前記切欠部を規定する前記静翼の前記外縁部と、前記静翼の前記回転軸方向下方側の端面とで構成される角部は、R又はC面とされている。
また、請求項9の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれかの発明に係るファン装置において、前記複数の静翼は、前記インペラの前記回転軸方向排気側に配置されている。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、複数の静翼のうちの前記径方向外方側の端部が拡径部に向けて延びる静翼は、該静翼の前記回転軸方向から見て外枠体の拡径部と重なる部分の少なくとも一部が切欠かれてなる切欠部を有している。それ故、例えば静翼を支持体から径方向外方に向けて外枠体の回転軸方向下方側の端面に沿って伸延させた場合であっても、静翼に設けた前記切欠部により、射出成形等に伴って静翼と外枠体との接合部に生じる台座部の体積を削減できる。その結果、静翼の軸方向に沿った幅及びインペラの配置スペースを確保して風量、静圧に共に十分な性能を実現しつつ、射出成形等に伴って静翼と外枠体との接合部に生じる台座部の体積を削減できる。
請求項2に記載の発明によれば、静翼が径方向外方において外枠体の拡径部に接合されている場合であっても、静翼の回転軸方向に沿った幅及びインペラの配置スペースを確保して風量、静圧に共に十分な性能を実現しつつ、台座部の体積の削減を図れる。
請求項3に記載の発明によれば、静翼が径方向外方において外枠体の内周部におけるストレート部に接合されているため、静翼の回転軸方向に沿った幅を十分に確保でき、インペラが回転することによって発生された空気流の方向を静翼によって効果的に変換することができる。
請求項4に記載の発明によれば、切欠部を規定する静翼の外縁部が、拡径部の最小径部と回転軸方向から見てほぼ重なるように形成されている。このため、静翼の空気流の調節に対する寄与度の大きい部分である回転軸方向から見て拡径部の最小径部よりも径方向内方側に位置する部分について、切欠部により静翼の面積が削減されるのを防止できる。その結果、切欠部の形成による静翼の性能の低下を抑制しながら、静翼と外枠体との接合部に形成される台座部の体積を効率よく削減できる。
請求項6に記載の発明によれば、外枠体、支持体及び複数の静翼を射出成形又はダイキャスト等により連続した単一部材として成形することにより、部品点数の削減、組立工程の簡略化等が図れるとともに、射出成形等に伴って静翼と外枠体との接合部に生じる台座部の体積を削減できる。
請求項7に記載の発明によれば、複数の静翼の回転軸方向下方側の端面が、外枠体の回転軸方向下方側の端面とほぼ平行に支持体から径方向外方に向かって伸延しているため、ファン装置の大型化を招くことなく、静翼の回転軸方向に沿った幅及びインペラの配置スペースを効率よく確保できる。
請求項8に記載の発明によれば、切欠部を規定する静翼の外縁部と、静翼の回転軸方向下方側の端面とで構成される角部がR又はC面とされているため、インペラが回転することによって発生された空気流が静翼の角部の周辺を通過するときに生じる空気流の乱れ等を低減することができ、騒音低減等が図れる。
請求項9に記載の発明によれば、複数の静翼がインペラの回転軸方向排気側に配置されているため、インペラが回転することによって発生された空気流を静翼によって効率よく調節(例えば、集風)することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るファン装置の排気側から見た斜視図であり、図2はそのファン装置の排気側から見た平面図であり、図3はそのファン装置の排気側を下側にして配置した断面図である。
このファン装置11は、図1ないし図3に示すように、インペラ12と、複数の静翼13と、モータ14と、外枠体15と、支持体16とを備えている。外枠体15及び支持体16は、このファン装置11のハウジング18を構成している。なお、本実施形態では、静翼13及び支持体16は、インペラ12の回転軸23方向排気側(図3における下方側)に設けられている。
外枠体15、支持体16及び静翼13は、射出成形又はダイキャスト等により連続した部材として形成されている。一般的に射出成形又はダイキャスト等に用いられる金型は、ハウジング18に対して回転軸23方向に離型される可動側金型と固定側金型の主に2つの金型部材で構成される。これによって、ファン装置11を安価に量産することができる。
インペラ12は、モータ14を収容するカップ部21と、そのカップ部21から径方向外方に延設された複数の動翼22とを有しており、動翼22が回転することで回転軸23方向の一方から吸気され、回転軸23方向の他方に排気される空気流を発生する。外枠体15はインペラ12を外囲するように設けられている。支持体16はその外枠体15の内方に設けられ、モータ14、及びモータ14を駆動する図示しない回路基板を支持している。
静翼13は、外枠体15と支持体16とを連結し、支持体16からこのファン装置11の径方向外方に向けて放射状に伸延され、回転軸23方向に対して傾斜する受風面を有している。ここで、受風面は、以下に説明する第1エッジ25と第2エッジ26とを結んだ2つの面27,28のいずれか一方である。本実施形態においては、第1エッジ25と第2エッジ26とを結んだ2つの面27,28のうち、インペラ12の回転方向とは逆方向に向けられた面27を受風面とする。ここでインペラ12の回転方向とは、インペラ12を排気側(図3における下方側)から見たときに、回転軸23を中心として時計回りに回転する方向をいう。
また、インペラ12の径方向に対して垂直な静翼13の断面の形状は、翼形の断面形状(例えば、やや湾曲した断面形状)となっている。より詳細には、静翼13は、動翼22側に位置する第1エッジ25と、動翼22の反対側に位置する第2エッジ26を有しており、径方向に垂直な静翼13の断面において第1エッジ25が第2エッジ26よりもインペラ12の回転方向後方側に位置するように回転軸23方向に対して傾斜している。このような翼形状を有する静翼13により、インペラ12が回転することによって発生された空気流が回転軸23中心に向けて的確かつ効率よく集風される。また、静翼13によって空気流の向きを径方向内方又は径方向外方などの任意の方向に向けることができる。
このような静翼13は、インペラ12が発生させた空気の集風又は方向転換を効率よくできるようにインペラ12の排気側に設けられている。このため、静翼13の第1エッジ25と第2エッジ26とを結んだ2つの面27,28のうちの排気側に面する面(インペラ12と反対側を向いた面)27が受風面となっている。なお、変形例として、静翼13をインペラ12の吸気側に設けてもよい。ただし、静翼13を吸気側に設けた場合、径方向に垂直な静翼13の断面において、第2エッジ26が第1エッジ25よりもインペラ12の回転方向後方側に位置するように、静翼13が回転軸23方向に対して傾斜している。
モータ14は、インペラ12の内周面に取り付けられたロータマグネット31と、そのロータマグネット31との間でトルクを発生させる電機子32とを備えて構成されている。このようなモータ14は、上述のインペラ12の中央部に設けられたカップ部21内に収容されている。
このファン装置11では、図3に示す配置状態において、外枠体15の回転軸23下方側(排気側)の開口部41の少なくとも一部には、回転軸23方向下方側に向かうにつれて径方向外方へと広がる内周面を有する拡径部42が設けられている。また、外枠体15の回転軸23上方側(吸気側)の開口部43の少なくとも一部には、回転軸23方向上方側に向かうにつれて径方向外方へと広がる内周面を有する拡径部44が設けられている。より具体的には、回転軸23方向から見たときの外枠体15の形状が矩形状であるため、拡径部42,44は開口部41,43の4つの隅部(角部)に形成されている。
なお、図3の下方側(排気側)の拡径部42の上端(吸気側端部)は、回転軸23方向上方側に向けて回転軸23方向と実質的に平行に延びる内周面を有するストレート部45に連なっている。また、図3の上側(吸気側)の拡径部44の下端(排気側端部)は、回転軸23方向下方側に向けてストレート部45に連なっている。
本実施形態では、複数の静翼13のうちの、径方向外方の端部が拡径部42に向けて延びる静翼13Aには、該静翼13Aの回転軸23方向から見て拡径部42と重なる部分51の少なくとも一部が切欠かれてなる切欠部52が設けられている。図3に示す例では、静翼13Aにおける前記部分51の全部が切欠かれてなる切欠部52が設けられている。なお、図3に示す例の変形例として、静翼13Aにおける前記部分51の一部を切欠いて切欠部52を設けてもよい。
これによって、例えば後述するように、静翼13を支持体16から径方向外方に向けて外枠体15の回転軸23方向排気側(図3の下方側)の端面15aに沿って伸延させた場合であっても、静翼13Aに設けた切欠部52により、射出成形等に伴って静翼13Aと外枠体15との接合部に生じる台座部の体積を削減できる。その結果、静翼13の回転軸23方向に沿った幅及びインペラ12の配置スペースを確保して風量、静圧に共に十分な性能を実現しつつ、射出成形等に伴って静翼13と外枠体15との接合部に生じる台座部の体積を削減できる。
また、本実施形態では、静翼13Aを含む静翼13が、径方向外方において外枠体15の内周部のストレート部45に接合されている。これによって、静翼13の回転軸23方向に沿った幅を十分に確保でき、インペラ12が回転することによって発生された空気流の方向を静翼13によって効果的に変換することができる。
また、本実施形態では、切欠部52を規定する静翼13Aの外縁部53が、拡径部42の最小径部42aと回転軸23方向から見てほぼ重なるように形成されている。これによって、静翼13Aの空気流の調節に対する寄与度の大きい部分である回転軸23方向から見て拡径部42の最小径部42aよりも径方向内方側に位置する部分について、切欠部52により静翼13Aの面積が削減されるのを防止できる。その結果、切欠部52の形成による静翼13Aの性能の低下を抑制しながら、静翼13Aと外枠体15との接合部に形成される台座部の体積を効率よく削減できる。
また、本実施形態では、静翼13Aを含む静翼13の回転軸23方向排気側(図3の下方側)の端面13aは、外枠体15の回転軸23方向排気側の端面15aとほぼ平行に支持体16から径方向外方に向かって伸延している。これによって、ファン装置11の大型化を招くことなく、静翼13の回転軸23方向に沿った幅及びインペラ12の配置スペースを効率よく確保できる。
以下では、上述の実施形態に係るファン装置11の変形例について記載する。
図4に示す変形例では、切欠部52を有する静翼13Aが、径方向外方において、外枠体15の拡径部42に接合されている。そして、静翼13Aには、静翼13Aにおける回転軸23方向から見て拡径部42と重なる部分51の一部が切欠かれてなる切欠部52が設けられている。このように、静翼13Aが径方向外方において拡径部42に接合されている場合であっても、静翼13Aの回転軸23方向に沿った幅及びインペラの配置スペースを確保して風量、静圧に共に十分な性能を実現しつつ、台座部の体積の削減を図れる。
なお、この図4に示す構成のさらなる変形例として、切欠部52を有する静翼13Aが、径方向外方において、外枠体15のストレート部45と拡径部42とに跨って接合されるようにしてもよい。
図5に示す変形例では、切欠部52を規定する静翼13Aの外縁部53と、静翼13Aの回転軸23方向排気(図5では下方側)の端面13aとで構成される角部54は、R又はC面とされている。これによって、インペラ12が回転することによって発生された空気流が静翼13Aの角部54の周辺を通過するときに生じる空気流の乱れ等を低減することができ、騒音低減等が図れる。
また、他の変形例として、切欠部52を規定する静翼13Aの外縁部53が、回転軸23方向から見て拡径部42の最小径部42aよりも径方向内方側又は径方向外方側に位置するようにしてもよい。
また、さらに他の変形例として、複数の静翼13がインペラ12の回転軸23方向吸気側(図3では上方側)に配置されてもよい。この場合、複数の静翼13のうち、径方向外方側の端部が外枠体15の回転軸23方向吸気側(図3では上方側)の開口部43に設けられて拡径部44に接合される静翼13A等に対して、上述の実施形態及びその変形例に係る構成が適用される。
以上にように実施形態及びその変形例を説明したが、それらの実施形態及び変形例に係る構成を組み合わせて用いてもよい。
11 ファン装置、12 インペラ、13,13A 静翼、14 モータ、15 外枠体、15a 端面、16 支持体、18 ハウジング、21 カップ部、22 動翼、23 回転軸、27,28 面、31 ロータマグネット、32 電機子、41 開口部、42 拡径部、42a 最小径部、43 開口部、44 拡径部、45 ストレート部、51 静翼の拡径部と重複する部分、52 切欠部、53 外縁部、54 角部。
Claims (9)
- ファン装置であって、
回転することで回転軸方向の一方から吸気され、該回転軸方向の他方に排気される空気流を発生する複数の動翼を有するインペラと、
前記インペラを駆動するモータと、
前記インペラを収容し、前記回転軸方向の両端に開口部を有する外枠体と、
前記外枠体内の前記回転軸方向下方側に設けられ前記モータを支持する支持体と、
前記外枠体と前記支持体とを連結し前記動翼と対向して配置され、前記回転軸方向に対して傾斜する受風面を有する複数の静翼と、
を備え、
前記回転軸方向下方側の開口部の少なくとも一部には、前記回転軸方向下方側に向かうにつれて径方向外方へと広がる内周面を有する拡径部が設けられ、
前記複数の静翼のうちの前記径方向外方側の端部が前記拡径部に向けて延びる静翼は、該静翼の前記回転軸方向から見て前記拡径部と重なる部分の少なくとも一部が切欠かれてなる切欠部を有していることを特徴とするファン装置。 - 請求項1に記載のファン装置において、
前記静翼が、前記径方向外方において、前記拡径部に接合されていることを特徴とするファン装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のファン装置において、
前記拡径部の上端は、前記回転軸方向上方側に向けて前記回転軸方向と実質的に平行に延びる内周面を有するストレート部に連なっており、
前記静翼が、前記径方向外方において、前記ストレート部に接合されていることを特徴とするファン装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファン装置において、
前記切欠部を規定する前記静翼の外縁部が、前記拡径部の最小径部と前記回転軸方向から見てほぼ重なるように形成されていることを特徴とするファン装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファン装置において、
前記切欠部を規定する前記静翼の外縁部が、前記拡径部の最小径部よりも前記径方向内方側に位置するように形成されていることを特徴とするファン装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のファン装置において、
前記外枠体、前記支持体及び前記複数の静翼は、連続した単一部材として成形されていることを特徴とするファン装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のファン装置において、
前記複数の静翼の前記回転軸方向下方側の端面は、前記外枠体の前記回転軸方向下方側の端面とほぼ平行に前記支持体から前記径方向外方に向かって伸延していることを特徴とするファン装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のファン装置において、
前記切欠部を規定する前記静翼の前記外縁部と、前記静翼の前記回転軸方向下方側の端面とで構成される角部は、R又はC面とされていることを特徴とするファン装置。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のファン装置において、
前記複数の静翼は、前記インペラの前記回転軸方向排気側に配置されていることを特徴とするファン装置。
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